仕立師助手メール 32週間目

222日目
スナグルトゥース。それから双子のフルーフティと双子のスクラッフィ。それとみすぼらしいティム、ナビー、ひっかきのピート、ピーパーズ、よだれのダニー、裸のノルド。それにホウカー、ホッカー、ホーカー。あとはミセス。ピーチズ、神経質のペニー、ヘアボール、プープシー…いや、プープシーはもう言ったわね。もう!家に着くまで待ったほうがよさそうね。

223日目
今日ドミニオンの旗が進軍してるのを見たわ。もちろん帝都に向かっていた。いつもそうだからね。グラニーは邪魔者がいない間に、後をついて行くことにするわ。

224日目
3つの軍隊が泥だらけになって死ぬために豪華な格好をしてるのを見ると、グラニーはいつも感心するわ。シルクの旗、飾りの付いた鞍、それに黄金の輝き。まるでパレードよ!

225日目
ダガーフォール・カバナントの大部隊が、この前書いたドミニオンのグループがいる所から、叫び声が聞こえるぐらい近くにある丘に登ったわ。睨み合ってる間は、ナイフで切ってパンに塗れそうなほど緊張感が漂ってたけど、すぐに戦いが始まった。しばらくはカバナントの後を追うわ。

226日目
戦い終わって虫の息になっていたドミニオンの少年を見つけたわ。泣きじゃくっていて可哀想だった。最期を看取るためにお気に入りの枕をあげたけど、もう静かになってた。グラニーの仕事中、良い子にしてたみたいにね。

227日目
グラニーはアンヴィルでもう1つ荷車を買ったけど、ちょっと払い過ぎちゃったわ。もうすぐ壊れそうなぐらいギシギシ言ってる。カバナントのチンピラが睨んできてるけど、直接文句を言う度胸がある奴はいないみたいね。

228日目
何なの、あの無礼なカバナントの奴らが哀れなグラニーをからかってくるようになったわ。「カー、カー!」「カー、カー!」ってね。失礼な!油断してる時に、隻眼のトムが飛びかかってくれるわ。

仕立師助手メール 31週間目

215日目
配達が遅れてなければいいんだけど。グラニーの前回の手紙の後、ものすごい嵐がやって来たわ。港に入ろうとして半ダースの船が難破した。生存者を探すために地元の人たちが海岸を捜索しようとしてるけど、グラニー婆さんは1人も見かけてない。

216日目
空は晴れ上がり、グラニーの在庫も確保できた。もうすぐアンヴィルを発つわ。グラニーは荷車をもう1つ買わないとね。

217日目
あなたのためにまた荷物を届けてる最中よ。グラニーは家路の間に新しい友達を作ったわ。ビーチでカラスを食べてた、可愛い隻眼のオス猫よ。カラスは本当に厄介だけど、これからは隻眼のトムが追い払ってくれるかもしれない。喉をゴロゴロ鳴らして、ほんとに可愛いのよ。

218日目
猫は好き?グラニー婆さんは大好きよ。すごく頭が良くて、自立心が強いからそんなに手がかからないしね。それに「プレゼント」を持ってきてくれることもある。ネズミが在庫をかじることを防いでくれるわ。

219日目
隻眼のトムはたぶんあの子たちとうまくやってくれるだろうけど、安心できるまでミスター・ピドルズは外に出しておかないとね。さもないと、これから何週間も在庫を「素敵なガラクタ店」に回さないといけなくなる。

220日目
もう1度言っておくけど、グラニー・グラヴィウスは猫のおやつによる支払いも受け付けてるわ。グラニーか、好きな子猫に申し込んでくれればいい。でもプープシーには、ミルクやチーズを与えないでね。

221日目
新たなお客がたくさんやって来てるせいで、グラニーは誰があの子たちを知ってるのかわからなくなってきたわ。ミスター・ピドルズは最近仕事の邪魔をしてくるし、プープシーもいるし、もちろん今では隻眼のトムもいる。ああ、ちょっと考えてからまた連絡するわね。

仕立師助手メール 30週間目

208日目
グラニーはもう目が悪くなってしまったから、もし届け物にしつこいシミがついてたら遠慮なく言ってね。喜んで交換や修繕をさせてもらうわ。特許取得済みの、シミ取り調合液を使ってね。

209日目
喜ばしい報告よ。「グラニー・グラヴィウスの素敵なガラクタ店」を開店したの。全ての商品が「穏やか雑貨店」の厳しい基準に達しているわけではないけど、質は悪くないのよ!返品は受け付けてないけどね。

210日目
残念ながら「穏やか雑貨店」のツンドラコットンリネンが一時的に在庫切れとなってるわ。でも心配しないで。ミスター・ピドルズの厚意で、「素敵なガラクタ店」に大量の選りすぐり商品が入荷したから。

211日目
ゴールドコーストに嵐の季節がやってきたわ。配達状況を確認して新しい商品を仕入れるため、グラニーはちょっと足を伸ばすことにする。発送はいつも通り行うけどね。

212日目
グラニーからの挨拶よ!この老体には道のりが少し長く感じるけど、冒険と興奮が待ち受けているのに立ち止まるわけにはいかないわ。誰かが人殺しについて無駄話をしているのを聞かない日は1日もない。まるで若い頃に読んでたシリーズ物みたい!

213日目
グラニーのこの前の手紙からすると期待外れかもしれないけど、報告するような面白いことは何もないわ。この人殺しのことを実際に知っている人は誰もいないし、ただの噂話じゃないかという気がしてきた!噂を広める出しゃばりには我慢できないわ。

214日目
アンヴィルからこんにちは。膝は痛いし空は鋼のような色だけど、グラニーは間一髪のところで到着したわ。この手紙は海に繰り出す最後の船に乗せてもらったの。今から灯台の番人へ会いに行くわ。グラニーの古い友達よ。

仕立師助手メール 29週間目

201日目
賢い決断をしたわね。「グラニー・グラヴィウスの穏やか雑貨店」は、困難な時代でもあなたにしっかりと奉仕するわ。他の店の手に負えなくなったら、グラニー婆さんが全てを揃えてあげる。

202日目
グラニーから、お気に入りのお客様に届け物よ。お腹が空いているかもしれないと思って、小包にはクッキーを挟んでおいたわ。悪戯な運び屋がまた自分で食べていないといいけど。その場合は、たっぷり絞ってやるわ。

203日目
あらあら、シロディールの外れで悪党が幅を利かしてるようね。グラニーはとっても美しい馬車が溝にひっくり返ってるのを見つけたわ。とっても綺麗なカーテンや椅子の生地が積まれてた。あんな綺麗なものを置き去りにするなんて、胸が張り裂けるような思いだったでしょうね。

204日目
この前のメッセージに怯えないでね。「グラニー・グラヴィウスの穏やか雑貨店」では、どんな注文もグラニーが保証するわ。たとえこのグラニーがハイキングしないといけないとしても、必ず配達するから!

205日目
良い知らせよ!帝国軍があの山賊どもを古き良きやり方で一掃するため、進軍してるらしいわ。グラニーは帝国軍にしっかり同行して、回収した品物の中から選りすぐりの商品を毎日お客にお届けするわね!

206日目
早起きは三文の得ってよく言うでしょう。屈強で若い兵士たちが頑張ってくれたおかげで、グラニーの仕事も大繁盛よ。今度時間ができたら、お礼に何か編んであげないとね。

207日目
グラニーからお知らせよ。革の雑貨がかなり余ってて置き場所がないから、特別注文を受け付けてるわ。色や柔らかさは、在庫の中から選んで。

仕立師助手メール 28週間目

192日目
今日、ノルドの若い女性が友達を守る強い力を目の当たりにした。インソールド・コールドムーンは、物語の結末への文句をやめないなら髪の毛を全部引っこ抜くわよ、と姉妹を脅かしていた。それから、ウラヴィン・ドーレスを見つけ出して、空っぽの馬小屋に体ごと投げ入れた。いや、ほぼ空っぽだったかな。荷物は同封してある。

193日目
アゴを殴られてから数日しか経っていないのに、どうして助けてくれたのか、インソールドに聞いてみた。彼女は「黙って」と答えた。それから彼女にキスされて「ノルドの共に過ごす習慣をひとつ見せようか?」と聞かれた。いや、7つだったかな。正直言って、大柄で鱗もない、尻尾も目に見える卵嚢もないノルドの女性なのに、興味を持った。

194日目
親愛なる雇い主殿、お別れを言ってウィンドヘルムを去るのは、本当につらかった。インソールド・コールドムーンが恋しいよ。彼女のおかげで、ノルドの習慣を身をもって覚えられたよ…文字通りにね!彼女の姉妹すら恋しい。グリーンフッドを生き返らせる方法があると伝えると、彼女は泣きながら抱きついてきたんだ。

195日目
ああ、雇い主殿、湿地のカブトムシが甲羅で日光を楽しむように、あなたとの時間は楽しかった。でも間もなく、スニップスと一緒に他のことを始めなければいけない。ウラヴィンの毒で見た幻覚は、それほど悪くなかった。おかげでグリーンフッドを死の世界から引き戻す方法を思いついたんだ。よく言うだろ。冒険は、これからだ!

196日目
見習いの語り部からフルタイムの作家になるために、材料を提供するこの仕事を、信頼できる誰かに任せる必要がある。候補者はいるんだけれど、あなたが心から信頼できない相手かもしれない。でも、安心してほしい。全ての悪臭のする果実が両側とも腐っているわけじゃない。荷物は同封してある。

197日目
アモル砦に向かっていたウラヴィンに追いついた。表面上は友達の多彩なスープを作る者に会いに行く途中だったけれど、本当はドーレス家の末えいを探していたんだ。用心しながら挨拶を交わして、お互いに裏切りを警戒していた。でも問題を事前に阻止するために、こちらから謝って、物語の修正をすることを申し出た。

198日目
キャンプファイアの近くで、何時間も話し合った。グリーンフッドのさらなる冒険についてのアイデアと、いかにドーレス家の娘と仲間になるかを伝えた。ダークエルフが全員悪役ではないと示すためだ。新たに冒険を書く時間を持つためにも、顧客に材料を提供する仕事をする誰かが必要だということを、彼女に伝えた。

199日目
すばらしいニュースだ。ついにフルタイムの作家になった!まだ材料を集める仕事は続けているけれど、新しいパートナーが日々の収集と、顧客への送付を担当してくれる。紹介しよう、ウラヴィン・ドーレス、最高の仕立屋のクラフト助手だ!自分に向けていたのと同じくらいの敬意を、彼女にも与えてほしい。そして、幸運を祈ってくれ!

200日目
雇い主殿。これでウラヴィン・ドーレスとの契約が結ばれたわ。そこで少し変更点があるわ。まず個人的な手紙を送ることが、考えうる限りの間は不可能になるわ。単純に趣味じゃないのよ。それから、荷物はこれからも定期的に送られるわ。最後に、ヴェスクには復讐する。やっぱり私は、ドーレス家の末えいだからね。