仕立師助手メール 17週間目

115日目
前回手紙に書いたように、語り部になろうと思うんだ。以前から、好色なアルゴニアンの物語や、吟遊詩人フョッキの叙事詩に魅了されていた。自作のキャラクターも考えたんだ…グリーンフッドの冒険!おもしろそうだろ?昼間はアルゴニアンの仕立屋、夜は復讐のヒーロー!物語が自然に浮かんでくるよ!

116日目
「グリーンフッドとドーレスの奴隷商人」。アルゴニアンのヒーロー、グリーンフッドを描いた、私の最初の作品のタイトルだよ。この物語には、カシーヴ・ナロという礼儀正しいアルゴニアンの仕立屋が出てくる。彼は鱗のある皮がちょっと苦手なんだ。自分の肌を思い出すからね。違うよ、実在の人物とは全然関係ない。

117日目
またまたヴェスク・オランだ。腕の良い助手で、もうすぐ有名な作家になる。最初の物語、「グリーンフッドとドーレスの奴隷商人」についての話が途中だったね。物語の序盤で、マッドクラブを飼っている礼儀正しいアルゴニアンには、隠された顔があることが分かる。夜になると緑の帽子をかぶってヒーローになるんだ!将来有名になると思うと、ゾクゾクするよ!

118日目
また新しい荷物だ。どこまで話したっけ?ああ、新しいヒーロー、グリーンフッドの誕生だ。ブラック・マーシュで生まれて、彼はシャドウスケールに引き取られて、訓練を受ける。でも、不正に対して声を上げただけの老アルゴニアンを殺すことを命じられたカシーヴ・ナロは、その任務を遂行せずに立ち去り、モーンホールドから消えるんだ。

119日目
きっとこう思っているね。元シャドウスケールが、自らを守れないアルゴニアンたちを守る正体不明のヒーローになったのはなぜだ?ってね。答えは簡単だ。彼には腕も能力もあり、自分の卵の兄弟や姉妹たちのことが大事だったからだよ。彼の物語は最高だよ。ノルドとダークエルフでさえ、毎回大興奮の展開を期待するはずだ!

120日目
グリーンフッドにマッドクラブのペットがいることは言ったかな?不正や暴虐、モラグ・バルの軍全に立ち向かう彼を助けるんだ。彼の名はスピンズ。英雄的破壊の旋風からだよ!ああ、これはいいな。物語用の日記にメモしておかないと。

121日目
書くことは大変な作業だ。ああ、荷物に添えるこの手紙は別だよ。歴史的な作品、「グリーンフッドとドーレスの奴隷商人」に意識を注ぎ込む作業のことだよ。数日経って、川が干上がってしまったような気分だ。休息を取らないと。想像力の雨が堤防を超えるほど溢れてきたら、また作業に戻ろう。

仕立師助手メール 16週間目

108日目
雇い主殿、この最新の荷物を受け取ってほしい。蛇の皮を集めようと決めた時、まずい事態になった。まず、モーンホールドの南東にある谷にいる、あの乾いた肌のアッシュランダーだっけ?彼らの大切な蛇を捕まえようとすると、酷く怒り出す。それに、蛇を見ると自分の卵の兄弟を思い出す。皮を手に入れるたびに涙がこぼれたよ。

109日目
最後の手紙を覚えているかい?谷の蛇の皮をはいで、気分が悪くなった話だ。まあ、それはもう乗り越えたんだ。家に帰ると、卵の兄弟たちがまた私をからかい始めた。結果的に、自分の嫌悪感をコントロールする新しい方法を身につけることができた。彼らがどんなに冷酷かを思い出して、皮を剥ぐ時に彼らのことを思い浮かべるんだ。うるおいが保たれることを!

110日目
相棒のマッドクラブ、スニップスが最高にかわいいことをしたんだ。ハサミを研ぎたいと思ったのか、分厚い革の旅行用カバンを切り始めたんだ。あっという間にカバンは、リボンの山に変わったよ!その最中ずっとこっちを見て、ほめられるのを待っていた。何ていい子なんだ!でも、今日送る荷物はちゃんと回収できた。役に立つことを願っているよ。

111日目
ヴェスクは思う。自分が生まれた時に周りにあった卵が空だったらよかったのに!死んだグアルの皮を剥いだことに対する嫌な気分から立ち直ろうとしている最中に、卵の兄弟たちはスニップスを隠して、その肉で作ったふりをしたマッドクラブのケーキを夕食に出したんだ!目の前に皿を置かれた時、怒りも絶望も感じなかったよ。

112日目
卵の兄弟たちは、何て冷酷なんだろう!まず目の前にマッドクラブのケーキの皿を置いて、大きなスニップスの肉で作った、と言ったんだ。ひどく打ちのめされていたら、それを見て思い切り下品に笑い出したんだ。なんとかこの荷物を送ったけど、すぐにあいつらを問いただして、かわいそうなスニップスを見つけなくては。

113日目
ヴェスクだ。あなたの助手、ヴェスク・オランだよ。結局、スニップスを救う必要はなかった。あの勇敢な小さなマッドクラブは、閉じ込められていた箱を切り裂いて逃げたんだ。私がたどり着いた時は、ちょうどスニップスが卵の兄弟たちを家から追い出しているところだった。とても鋭いハサミで、彼らの足や尻尾を切っていた。自慢の相棒だ!

114日目
雇い主殿、不安に思わなくていい。あなたとの約束を破る気はないんだ。でも、自分の体を思い出させる材料への嫌悪感を何とかするための、新しい計画を考えた。語り部になることにしたんだ!サスペンスを作り出す能力があるということを、次回の手紙でもっと教えるよ。

仕立師助手メール 15週間目

101日目
あなたが服を作るのに必要な素材を提供できることに、心からのあいさつとお礼を伝えたい。私の名前はヴェスク・オラン。契約内容を覚えているね?入手できる中から最高の素材と作業の材料を定期的に送るから、任せてくれ。

102日目
この時期のデシャーンの荒野は、とりわけ美しい。今日はフラール湖の近くでずっと日光浴をして、気だるそうに飛ぶホタルを見ていた。あとは、ストレスでついた泥を自分の鱗から取り除いていた。そして、この荷物を送ることを思い出した。この素材を有効に使ってくれ!

103日目
やあ、ヴェスクだ。あなたの川がまだきれいな流れだといいね。この荷物を用意している時、突然気付いたんだ。私が送る素材の多くは、自分のきらめく鱗を連想させる。網の中にいる湿地ウナギのように、胃がねじれる気分になる。だが、不安にならなくていい。少し気分が悪くなったくらいで、仕事から逃げたりしない。

104日目
親愛なる雇い主殿、自分の中に嵐が吹いた。また私の卵の兄弟が、この選んだ仕事の悪口を言うんだ。まあ、確かに天職ではないかもしれないけれど。毛皮を見るとショックを受けて隠れてしまうアルゴニアンが、仕立屋として生きていくのは無理だというんだ。混乱してきた!ストームベリーの低木に育つファイアー・アップルのような気分だ。

105日目
親愛なる雇い主殿、信じてくれて、それから定期的に送る品物に支払いをしてくれてありがとう。荷物が遅れて申し訳ない。こんなことは二度とないと約束する。でも、正当な理由があるんだ。ナルシスの低地で死んだグアルの皮を取った後、乾ききったマッドクラブのように気分が悪かったんだ。

106日目
マッドクラブの目を見たことあるかい?まっすぐにこっちを見てくる。まばたきをしない目の中の知性には驚いた!ヒストに誓って、もう二度とマッドクラブのケーキは食べない!実際、この可哀想で弱々しいマッドクラブを連れ歩くことに決めたんだ。一種の相棒だな。名前をつけよう…スニップスだ!いい友達になれそうだ。

107日目
時々、卵の兄弟が嫌いになる。スニップスがカミソリのように鋭いハサミで私の指先を切り落とした時、彼らは大笑いしたんだ。遊んでいるだけだと言ったが、どういうわけか彼らはもっと笑い出した。あいつらの鱗が乾いてひび割れることを願うよ。今回の荷物はこれだ。

仕立師助手メール 14週間目

92日目
ここは何もかもが奇妙です。塔はキノコでできていて、神にも会えます。残念ながら報告するのは、灰へのこの奇妙な執着により、灰が食事の大半に降りかかるということです。これでタムリエルと同じ環境で、ビジネスを続けることができます。そしてすでにクワマーの卵の市場を買い占めました!

93日目
レッドマウンテンの景色は好きではありません。あの夢を思い出すから。

94日目
重い気持ちでこの手紙を書いています。夢は悪化する一方です。テルヴァンニ家から買った薬は効果がなく、あの奇妙な夢が続いている限り、あなたに雇って頂いていられません。進路を考えなくてはなりません。仕事の仕方を過激に変更する前に、あなたに伝えておきたかったのです。

95日目
決めました。友達が以前、ロスガーの魔術師が夢について詳しいと言っていました。治してもらえるか現地に行って確かめてみます。すがすがしい空気に元気づけてもらえることを願っています。というのも、まだしばらくはあなたの装身具商として続けていきたいからです。今夜は冷ための水を求めて船に乗ります。

96日目
ロスガーの雪は筆舌つくしがたいものです。山々は、巨大な拳に、うずたかく粉をまぶしたかのようです。スカイリムのノルドは広さを自慢しますが、これに匹敵するものはありません。ほんの数日あれば、オルシニウムまで行けます!ここから、私の夢を治してくれる魔術師を見つけてみせます。

97日目
昨夜悪夢の新作を見ました。百万もの声が、同じ言葉を繰り返し繰り返し叫んでいました。逃げられない。声たちはよかれと思ってやっているのだろうと思います。

98日目
もうオルシニウムには旅しません。歩を進めるたびに口の中が銅の味に満たされるのです。この地の呪術師に、夢を追い払う助けを求めました。外国のハイエルフが要塞の壁の前に立っているのをどう思われようが気にしません。気になるのは、彼がその知識を金で売ってくれるかどうかです。

99日目
呪術師の話では、悪い夢を治す隠者がいるといいます。それが私が探していた魔術師かも知れません。山へ向かう前に、あなたの寛大さに感謝させてください。荷物について語ることで、重圧が軽くなりました。お互いに会ったことはありませんが、確かな親近感を感じています。この気持ちを受け取って私の幸運を祈ってくれるなら、永遠に感謝します。

100日目
誉れ高き依頼人へ!避けられない事情のため、ミス・フィリはあなたへの荷物を送ることができません。もちろん、通常の船荷の運搬は今後も続行です!信頼できる不断のサービスとともに提供できる、個人的にまた贈り物ができる日を待ち遠しく思っています。

仕立師助手メール 13週間目

85日目
遅れて届いたなら謝ります。助手が見当たらないので、自らこの荷物を送るはめになりました。ロウ・ネックは何か面倒があると姿を消すようです。彼が無事なことを願ってやみません。

86日目
アンヴィルに永遠の別れを告げました。襲撃者たちは私を呪われた身だと考え、呪いを船に広められるのを恐れているようです。倉庫を燃やされる前に、ロウ・ネックは私と私の持ち物をこっそりダークエルフの貿易船に積み込みました。ここの船員は迷信深く3人の生き神の憤怒を何より恐れ、恐れはますます大きくなっていきました。私達はヴァーデンフェルめざして出発します。

87日目
ダークエルフの船グレースフル・ネッチはリベンスパイアーに束の間、寄航しました。ノースソルト村と言えば、狂血鬼と内戦のことを誰もが話します。近くの街ノースポイントでも奇妙な出来事がありました。詳細は分かりませんが、訪れるなら、不作法な狂血鬼を避けたほうがいいです。私にとってはヴァーデンフェルへの経由地にすぎません。

88日目
フラール家の、名前が発音できない貿易港に着きました。昨夜は夜の恐怖感がとりわけひどい状態でした。グレースフル・ネッチの船長に、テルヴァンニ家へ行くことを薦められました。私の夢について知る助けになる者がいるとしたら彼らしかないと。

89日目
テルヴァンニ家は奴隷制の撤廃を拒否して、仲間のダークエルフと一緒にエボンハート・パクトへの参加を拒みました。ですが孤立主義の奴隷商人は私にとって、悩ましい夢を止めさせる唯一の希望です。彼らが私の首にくびきを掛けたほうが見栄えがいいと思った時に備えて、あなたへの配達を続けるという取り決めをフラール家と交わしました。

90日目
吉報です!テルヴァンニ家は私を奴隷にしませんでした。彼らに半日分質問をされたあと、夢を和らげてくれる薬を売っていただきました。全体的に見て、嬉しい経験です!さもなければ、嬉しい体験になるはずでした。泥を食う奴隷の悪党集団でなかったら、嬉しい経験になっていたはずです。運がよければ、彼らと2度と取り引きしないで済みます。

91日目
今日、シルトストライダーに乗りました。とても穏やかな気分です。むき出しの内臓を直接つついたりして操る方法が気にならないでもありませんが、それでもシルトストライダーはまったく痛みを感じてないようです。