調理師助手メール 3週間目

15日目
こちらに本日の品物を入れておきます。旅をしていて気づいたのですが、私が故郷で無視していたような類の者たちが、タムリエル中に溢れかえっているのです。しかも、彼らの土地では私が観光客扱いになってしまうんです。

16日目
先週、バーンダリの商人からカジート語をいくつか学びました。何かに役立つかと思ったのですが、今のところ、彼らの言葉を彼らに理解させることができないんですよ。やれやれ、彼らには教育というものが無いのでしょうか?とにかく今回の品物になります。

17日目
品物が遅れてしまい申し訳ありません。腕が二ヵ所折れてしまい、治癒師の所へ行っておりました。治癒師からは、そんな腕でクラフト材料を集めるなと言われました。

18日目
とある賢者に人生の意味を問うてみました。すると賢者はこう仰ったんです。「無為なる者は、神のような存在が頭を掻く程度の何気ない動作で、その存在をかき消されてしまうことに気付かぬまま、日々を生きているのだ」と。私が「それが人生の意味なのですか?」と返したところ、彼はこう答えました。「すまない。てっきり頭のシラミについての話だと思っていた」と。それに対し、私は「実はシラミについても知りたいことがありまして」と言いました。

19日目
私の旅では、腹を空かせた狼に遭遇する機会が多すぎるほどあります。狼が真っ直ぐ襲ってくることは殆どありませんが、私を食べたいという気になったら、あっという間でしょう。もちろん実際にそんなことが起きるのは稀だと知っていますが、同時に「一度起こればそれで十分」という言葉もありますからね。

20日目
また品物を同梱しておきます。ふと気付いたのですが、私が定期的に書いているものといえば、あなたへの手紙ぐらいのものです。なので個人的な思考を綴るための日誌を書くことにしました。ただ私は、あまり考えるということをしないのです。絵を描くことにした方がいいのかもしれませんね。

21日目
私は元々信心深い方ではなかったのですが、最近はタムリエルの神々について学ぶべく、祠や聖堂を訪れるようにしていました。そして何週間にも及ぶ慎重な調査の結果、誰もが自分の嫌いな人々を敵視するような神々を信仰しているという結論に至りました。興味深いですよね。

調理師助手メール 2週間目

8日目
瞑想はやはり私には向かなかったようで、音楽について学ぶことにしたんです。そこであらゆる種類の楽器を専門とするオークの商人と出会い、彼にお勧めを聞いてみました。彼から鈍器のようなものを売ってもらい、これで好きにやってみろ、と言われました。冗談だと分かったのは、そこから馬に乗って半日ほど経ってからでした。

9日目
ご機嫌いかがでしょうか。品物をお送りします。最近マンドリンを購入し、独学で弾き方を学んでおります。実は今日は猫に楽譜を書いたんです。ただ第三章の猫が荷馬車にひかれてしまい、失敗に終わってしまいました。次回からは羊皮紙に書こうと思います。

10日目
昨日は二度も大雨に遭遇し、さらに雹に降られました。ちなみに雹は硬い雨のことで、鎧がボコボコにへこみます。悪天候にはいつも驚かされますね。ですが自分が悲観主義者でなくて、つくづく良かったと思います。悲観するのはあまり得意ではありませんから。

11日目
送る品物を集めていたら、蛾について考えるようになりました。なぜ夜にしかその姿を見ないのでしょうか?彼らは吸血蝶だと言っている訳ではないのですが、念のため、爪楊枝を余分に持ち歩くようにしましたよ。

12日目
今回も良質な調理素材一式をお送りします。酔っぱらったノルド人にマンドリンを破壊されてしまい、音楽は諦めました。今は新しい趣味を模索中です。ジャグリングはどうだろうと思いましたが、ジャグリングに必要な度胸が自分には無いと思うんですよ。何か良い物はないでしょうか?

13日目
タムリエルを旅していて何が一番嫌かと言えば、あの忌々しいブヨです。いつも耳の傍でブゥーンと飛び回って、肌を刺す奴らですよ。でも誰かからブゥーンという音はオスの求愛の音で、刺すのはメスだけと聞いてから、羽音がしない時の方が不安になってしまいますね!

14日目
品物をお送りします。これから温かい風呂に入って、なぜ単なる旅が振り返ってみると冒険のように思えるのか、考えてみようと思います。

調理師助手メール 1週間目

1日目
私の名はガヴィン・ガヴォンヌ。この度はお引き立ていただきありがとうございます。こちらの送った品が役立つことを願います。追伸:この手紙にある血痕はどうぞお構いなく。崖から転がり落ちた時に、運よくいばらの茂みに着地しただけです。

2日目
こちらの調理素材が時間通りに届くことを願います。実は奇妙な沼地で迷ってしまい、泥の中でブーツを一足失くしてしまいました。一番近い旅の祠までは、両足で歩けばすぐだったのですが、片足跳びだと非常に遠く感じましたね。

3日目
連絡が遅れてしまい申し訳ありません。現在旅芸人一座のキャラバンと旅をしているのですが、彼らのほとんどが女性で、私は女の子や彼らの慣習には慣れておりません。彼女らはいつも呆れたような反応をし、どんな言葉にも「はあ?」と言って返してくるのです。つい最近気づいたことなのですが、この「はあ?」は先ほど言ったことを撤回する機会を与えるためなのですね。

4日目
文明のある地に戻れて嬉しいです。びしょ濡れで、腹を減らして、素っ裸。まさにこの世に生まれ出た時の姿で街へと戻ってまいりました。一つだけ忠告をさせていただきますと、カジートとサイコロに興じる際は、決して鎧を賭けの対象にしませんように。品物についてはこちらに入っております。

5日目
ちょっとした遅れが生じてしまったため、これらの品物が期限までにお手元に届いていると良いのですが。あの賭博キャラバンへは二度と戻らないと誓ったのですが、気付けば再びあそこに居て、給与を失っておりました。彼らに「カモだ」と言われてしまい、戻る他なかったのです。でなければ彼らを見返すことはできませんから。

6日目
再び私は所持品と道を分かつことになりました。今回は山賊に襲われました。まあ良いでしょう。私の祖父は昔こう言っていました。「物は持てば持つほど、さらに欲しくなる。だが持つ物が少なければ、選べる幅も広がる」と。ならば現状での私の未来の可能性は、まさしく無限大というものでしょう。

7日目
ご機嫌よう!今回の品物をお送りします。前回お伝えしてから、心がずいぶん澄みきっております。これも最近やるようになった、毎日の瞑想のおかげなのでしょうね。何もせずにぼーっとしているより俄然マシです。

付呪師助手メール 1週間目

1日目
栄えある雇い主殿、私はアブナブ・アルバブナブ。この手紙と共に素材一式を入れておいた。これが役立つ事を願う。これらは私が古代の墳墓より盗んだものだが、その際怒れる死者達に出会ってしまった。私は高音を発生することで奴らの注意をそらし、その場を脱出した。兄弟のエズダブから文が届くだろうが、「子供のように金切り声を上げて逃げていった」という表現は適切でないことをあらかじめ申し上げておきたい。

2日目
このアブナブとその兄弟エズダブが、この良質な積み荷を送ろう。尚、道中では今までに見たこともない巨大な氷結の精霊も打ち倒した。恐らく近くに魔術師が居たのだろう。我々は木の上で一日待ち、太陽によってその防御が弱まったのを見計らって一刀両断にした。すべてが終わった時、エズダブは太陽に目をやられたと言っていたが、あれは恐らく静かに泣いていたのだろう。

3日目
栄えある雇い主殿、生きている事は当然ではない、ということを改めて知って頂きたい。私は朝の泳ぎに出かけるため、我が胸当てを軽くする付呪を試みたのだが、どうやら呪文が失敗していたらしく、私はいたずらな子供によって海の中へ放り込まれたマッドクラブのごとく、底へと沈んでいってしまった。エズダブが近くに居たのは幸運であった。でなければこの素材はあなたの手元に届くことはなかったであろう。

4日目
敬愛する雇い主殿、この文は私エズダブが書いている。我が兄弟アブナブは現在動けない。彼から伝わっているかも知れないが、あの阿呆は自分の付呪した鎧を着て泳ごうとしたのだ。おかげで救出するのにリーフシャドウ湖の底まで泳ぐ羽目になったが、その価値は十二分にあった。あれほど面白かったのはアブナブがアリ塚の上で寝た時以来だ。ともあれ、この素材を役立てて頂きたい!

5日目
栄えある雇い主殿、この素材があなたの役に立つ事を願っている!タムリエルのダンジョンや洞穴で死ぬ方法は何百通りもあるが、付呪を施した装備で自分の命を救う方法もまた同様。慎重に考慮して頂きたい!

6日目
栄えある雇い主殿、今回も積み荷をお贈りする。本日私は従兄弟たちと一緒に居たのだが、我が付呪に関する才が、我らの民の間では珍しい事をすっかり失念していたのだ。私も魔法を付呪以外に使う事については不信と嫌悪を覚えるが、これは我が一族の伝統だ。何せ、我が父はアルトマーよりその技術を直々に学んだ修行者だったのだ。

7日目
友よ、今回も積み荷をお送りする。前回の包みについては兄弟のエズダブが上手く送ってくれたものと信じている。あの者はドジなマヌケで、ふざける傾向にあるが、ドジとマヌケも使い様と言うもの。いや、許してほしい。あなたに我が兄弟の欠点をお伝えするつもりはなかったのだが、インクと紙が限られていると、どうしてもこう書き出すのを抑えられなかったのだ。

木工師助手メール 1週間目

1日目
この者はお前にクラフト材料を送る。パクルーティは栄えある友人との、長く得る物の大きい関係を望んでいる。特に賭博キャラバンのイカサマ師たちに折角稼いだ金をだまし取られたから、尚更だ。パクルーティは失くした金を取り戻すため、何度でも挑戦するつもりだ。そうやって彼らを見返すのだ。

2日目
お前への木工用素材を送る。パクルーティは戦の為に森の多くが切り倒され、燃やされているのを見ると悲しくなる。木々を救うべきだと思うのだ。保管できる大きな倉庫があればいいのだが。

3日目
この者は旅の中で、風に揺られる木々の囁きに耳を傾ける。その葉のざわめきは秘密を伝える。その皮は遠き時代のことを唄う。リスたちは木々の穴の中を家とする。そしてリスは旨い。パクルーティは夕食にする。この材料が役立つ事を願う。

4日目
パクルーティはまたお前に良い素材を送る。この者は木を見て、その末がどうなるか考えたりする。子供のゆりかご?偉大な学者の机?それとも愛に満ちた一家を守る屋根?そうであるなら嬉しい。集めようとして、この者の尻にとげが沢山刺さった甲斐もある。

5日目
この者はさらに素材を送れて嬉しい。この者の友人には、板が6枚あれば人生を作る事も、棺桶を作る事もできると伝えたい。ところで棺桶というのは高く売れるのだろうか?

6日目
パクルーティは仕事を楽しんでいる。旅は軽装、持ち物は少ない。これが真の幸せへの二つの道のうち一つだと考えている。より多くを求めて得ることもできれば、より少なく求めることもできる。あと記憶力が悪ければそれだけ楽しめる。

7日目
お前への素材を送る。どこへ行こうとも、パクルーティはスクゥーマ中毒者を目にする。パクルーティの民にとっては実に悲しいことだ。この類のカジートにとっては、幸せだけでは足りない。悦楽をも欲しがるのだ。だが結局は体臭が酷くなり、歯抜けになるだけだ。