木工師助手メール 2週間目

8日目
ブレトン人は自分の冗談が面白いと思っているのだろうか。一人が毛糸の玉を地面に転がした。パクルーティがイエネコのように追いかけると思ったのだろう。たしかにパクルーティは玉を蹴飛ばして回ったが、それはその玉を食わせたブレトン人ごと蹴飛ばしただけだ。

9日目
暗き月に暗き爪。今日は悪い一日だった。雨は止まず、パクルーティの毛は寝そべって絡まり、爪はドロだらけだ。だが栄えある友人のために物資を集めることはできた。すこし湿った材料を同梱しておいた。

10日目
新しい積み荷を送る。パクルーティは街へ戻って、毛皮の絡まりを何時間もくしで梳いている。あと、若きブレトン人とサイコロで勝負し、鎧一式を手に入れた。鎧に尻尾の穴を空けるには金が掛かり過ぎるので、売ってしまおうかと思う。

11日目
パクルーティは良質なカシの木立を見つけ、お前のために材料を集めようと考えた。だが木立が「樹液の人々」ボズマーに守られてるとは知らなかった。彼らはパクルーティを網で捕らえ、「グリーンパクト」というものについて多くを語った。この者は彼らの法に従うと約束した。

12日目
パクルーティはボズマー達が理解できない。この者は幹が茶色く、黄色の葉っぱをした木を見つけたが、切り倒そうとすると大騒ぎされた。木の色は関係ないというのなら、なぜ「グリーンパクト」と名付けたのか。エルフはおかしい。もしかしたら色を見分けられないのかも知れない。

13日目
パクルーティはボズマーの土地から離れた、やれやれだ!あの変なエルフ共と取引するのは無理だ。この者はこれから南の沼地へと向かう。あそこにはもっと大きな木々があると聞く。その「ヒストの木」からなら、パクルーティが木材を収穫しても地元の人が怒る事はないだろう。

14日目
トカゲ人間どもは口が悪く、歓迎もしない。パクルーティがヒストの木を切るのを許さないので、その樹液を集めて茶を作ってみた。そうしたらトカゲ人間共の頭がでかくなって、喋るバッタみたいに踊り回ってる。パクルーティはヒストの樹液から茶を作る事はお勧めしない。

木工師助手メール 1週間目

1日目
この者はお前にクラフト材料を送る。パクルーティは栄えある友人との、長く得る物の大きい関係を望んでいる。特に賭博キャラバンのイカサマ師たちに折角稼いだ金をだまし取られたから、尚更だ。パクルーティは失くした金を取り戻すため、何度でも挑戦するつもりだ。そうやって彼らを見返すのだ。

2日目
お前への木工用素材を送る。パクルーティは戦の為に森の多くが切り倒され、燃やされているのを見ると悲しくなる。木々を救うべきだと思うのだ。保管できる大きな倉庫があればいいのだが。

3日目
この者は旅の中で、風に揺られる木々の囁きに耳を傾ける。その葉のざわめきは秘密を伝える。その皮は遠き時代のことを唄う。リスたちは木々の穴の中を家とする。そしてリスは旨い。パクルーティは夕食にする。この材料が役立つ事を願う。

4日目
パクルーティはまたお前に良い素材を送る。この者は木を見て、その末がどうなるか考えたりする。子供のゆりかご?偉大な学者の机?それとも愛に満ちた一家を守る屋根?そうであるなら嬉しい。集めようとして、この者の尻にとげが沢山刺さった甲斐もある。

5日目
この者はさらに素材を送れて嬉しい。この者の友人には、板が6枚あれば人生を作る事も、棺桶を作る事もできると伝えたい。ところで棺桶というのは高く売れるのだろうか?

6日目
パクルーティは仕事を楽しんでいる。旅は軽装、持ち物は少ない。これが真の幸せへの二つの道のうち一つだと考えている。より多くを求めて得ることもできれば、より少なく求めることもできる。あと記憶力が悪ければそれだけ楽しめる。

7日目
お前への素材を送る。どこへ行こうとも、パクルーティはスクゥーマ中毒者を目にする。パクルーティの民にとっては実に悲しいことだ。この類のカジートにとっては、幸せだけでは足りない。悦楽をも欲しがるのだ。だが結局は体臭が酷くなり、歯抜けになるだけだ。

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