コールドスナップ スタイル

クラフトモチーフ71
Coldsnap Style

ダガーフォール透明大学、ゴブリン学者ランダル・ゲヴォント 著

フロストヴォルト周辺の地下領域に生息するコールドスナップ・ゴブリンは、間違いなくスカイリムにおける他のゴブリン部族、例えばロスガーのリークル・ゴブリンやその下等な親戚であるソルスセイムのリークリングの血を引いている。だが彼らの武器防具は特徴的であり、激しい野蛮さを示して、凶暴な誇りと徹底的な血への渇望と呼ぶべきものを表現している。私は彼らの装備の重要な特徴を、一般読者にも容易に理解できる言葉で記すように心がける。

ブーツ

コールドスナップの機知は、おそらく足装備に最もよく表れている。手に入るどんな皮の破片でも利用する寄せ集めの品でありながら、ブーツは常にぴったりと合い、丈夫である。部族の高度な裁縫に関する知識がよく分かる。

ベルト

コールドスナップのツンドラ型生息地域は、彼らにわずかな資源しか残さない。そのためゴブリンたちはゴミ漁りの達人へ成長した。ベルトの多くは拾った皮から作られ、大抵の場合自分たちのヅラゾグから集められたものである。この獣には、ほんのわずかに挑発されただけでも互いに殺し合う厄介な習性があるからだ。

ドワーフの影響以前、兜は皮か骨製で、トロールの頭頂部が最も珍重されていた。しかし金属の優秀さを認識するようになって以来、ゴブリンたちはトロールを思わせる角付きの頭蓋骨型帽子を広く用いるようになった。これはライバルに対する部族の優越を示している。

脚当て

ゴブリンが暮らす極寒の地で、ズボンは位の高いゴブリン、すなわち戦士たちのための奢侈品である。下等な労働者は簡素なスカートで満足しなければならない。これは人口抑制の方法でもあると思われる。強靭な戦士でないと異性を見つけられない。

伝統的なコールドスナップの弓は粗く削ったブラック・アルダーなどの丈夫な木に、ヅラゾグの肝で紡いだ弦を張ったものである。ドワーフ以後の時期においては、弓と矢筒に何の機能的な用途も持たない金属片をあしらうようになった。

胸当て

コールドスナップの体装備の大部分は皮の断片をまぜたものであり、保護を高めるための主な方法は重ねることである。しかし骨や木による補強も珍しくはない。熊やオーガ、トロールの毛皮が、暖を取るために用いられる。

コールドスナップの職人の自信が高まるにつれ、仕事の規模も増し、短剣とナイフの試行錯誤は自然に拡張していった。溶かして合わせた金属による部族の剣は扱いにくいものの、驚異的に頑丈で、意外なほど鋭い。

肩防具

通常は皮をベースとし、金属で強化しつつ、時として毛皮で装飾する。コールドスナップの戦士は、しばしば彼らの最も恐れる敵の歯と角を肩に表し、自分たちの影の威圧性を高める。

手袋

腕当てはコールドスナップにおいてほぼどこにでも見られるもので、単に毛皮を巻いたものから骨と金属で強化された皮まで様々である。手袋はほぼ存在しないと言っていい。例外はヅラゾグの世話をする者たちで、分厚い皮の篭手は手首と指先を覆う。

盾はコールドスナップの才知が前面に出る部分である。ドワーフ金属を加工する知識は不足していたものの、アニムングリの破片をより初歩的な金属の層に埋め込み、防御力を大幅に高めた。

コールドスナップの秘術師は自分たちの杖に使うモミの枝を、フロストヴォルトで見つけて回収した釣竿に置き換えたが、動物の頭蓋骨への崇拝を維持した。ドワーフの金属が魔法能力を改良したかどうかはよく分からないが、簡単に骨を破壊できる。

戦棍

ドワーフ以後の時期になっても大した変化がなかった部族の鈍器は、それまでと同じように全てオーガの足骨から作られる。これが彼らの原始的性質を証明すると考える者もいるが、私が思うに賢いコールドスナップは完璧に有効な道具がある場合、限られた資源を無駄にしないのである。

短剣

短剣はコールドスナップが金属を加工する最初の本格的な試みだった。彼らはまだ精錬の方法を発達させていたなかったが、部族はガラクタを暖炉の火に溶かして混ぜ、叩いて粗雑な刃にした。

私はコールドスナップ族を、文化的な発展の時期にある形成期に観察できた。彼らが居住し始めたドワーフ遺跡を発見した時期である。この質素な斧は金属加工文化に移行する最初の一歩だ。デザインはシンプルで、ギザギザの金属片で作った板を使い、それを木か骨の取っ手に固定している。