付呪師助手メール 28週間目

193日目
賢明なる者は、いつ協力すべきかを心得ているのです。そして、弱き者もです。でもジャコソンがこれ以上マズラーとその手下に痛めつけられる姿を見るのには耐えられませんでした。このレッドガードが何者で、なぜ私を呼んだのかは分かりません。しかしジャコソンを救えるのは私だけだと分かっていました。うまく例のルーンを礎から取り出しさえすればいいのです。

194日目
マズラーに荷馬車へと案内されました。防水布の覆いを取り去ると、掘り出されたばかりの土の山が現れました。山の上にはルーンストーンがあり、その奇妙な文様が刻まれた表面にルーンがはめ込まれていました。「迅速のルーンを礎から解放しなさい。さすればあの篤信者とあなたを解放しましょう」とマズラーが言いました。「無論、専用のグリフを作成してくれてからですがね」

195日目
私は奇妙なルーンストーンをじっくりと観察しました。これが伝説の迅速ルーンであるかどうかは定かではありませんでしたが、私が扱っている効力、品質、本質ルーンとは明らかに異なっていました。マズラーがこのルーンで何をするつもりかは分かりませんが、彼に渡せばとんでもないことが起こるのは感じ取れたのです。

196日目
新たな素材をお送りします。さてマズラーと奇妙なルーンストーンの顛末をお話しましょう。私はルーン抽出用具を取り出し、作業の準備を始めました。少なくとも、そう見せかけたかったのです。チャンスは一度だけ、マズラーが私の目論見に気づけばおしまいです。

197日目
むき出しになったルーンの角に慎重に刃先をあてがうのではなく、石の中心に向かって、吸血鬼としての渾身の力で突き刺しました。驚くほど鋭い音を立てて石が割れたので、マズラーは私の裏切りにすぐに気づきました。ジャコソンが縄を解こうとし、マズラーは叫びました、「死んで償え、ブレトンの女め!」

198日目
後ろに飛び跳ね、身を守ろうとした時、マズラーが魔法、それも闇魔法を唱え始めました。するとレッドガードの命に従おうと、スケルトンの戦士が地面から現れたのです。ところで、レイヴンウォッチ家の一員であると何よりも心強いことがあるんですが、それが何だかお分かりですか?助けはいつだってそばにいるということです。アドゥサ・ダロとグウェンディスという名の助けが!

199日目
戦闘術を心得た3人の吸血鬼は恐るべき存在でしょう。その夜、マズラー・アルアベックはクレストシェイド鉱山でそのことを思い知らされましたのです。ジャコソンが解き放たれたことで、さらに状況は悪化しました。ステンダールの篤信者も加勢したからです。あっという間に手下は死に、スケルトンは骨となって散らばりました。

200日目
闇魔法を使う者をどれほど忌み嫌っているか申し上げましたか?奴らはどんな場合にも非常手段を用意しているのです。どういう意味かは見当がおつきでしょう。そう、マズラーは逃走しました。あのルーンがいかなるものであったにせよ、彼がそれを手にすることはありませんでした。またもやレイヴンウォッチ家が世界を救ったのです。それが我々の使命なのです。

201日目
メリナ・キャッセルです、今回も最高の付呪の素材をお送りします。昨日のような冒険活劇の後では、しばしの休息が必要です。バカンスとでもいいましょうか。ジャコソンがスカイリムの絶景を見せたいと誘ってくれたので、その親切を受けることにしました。でもご心配は無用です。付呪の材料は引き続き、お手元にお届けしますので。