鍛冶師助手メール 35週間目

243日目
小さな親方のらうもんとはうるべくに黒檀を引っ掻かせている。これでうるべくが思い出すのは、ペンと紙で書きものをしたことだ。本当に遅い。あなたはどうして我慢できるのか?

244日目
ペンとインクで彫るのはつまらないし遅いから、うるべくは他の者達の手伝いで文字を打ち込むことにした。他の者達はうるべくの方法でやるには弱すぎるし、紙も弱すぎる。うるべくは本当に慎重にやらなければいけない。

245日目
うるべくはあなたにこの手紙を打ち込まなかった。うるべくは手紙をインクに浸けて、紙にプレスした。散らかるしまだ遅いが、うまくいく。うるべくはまだ上達しそうだ。

246日目
彫刻の練習で思わぬ副産物があった。ようやくウルベクは軽いタッチの成果を理解するようになり、また、より普通に書こうとしているようだ。私が黒ずんでいる彼を見た時、また手で火を焚いていたのかと思った。その手が覆われていたのはインクだった。

247日目
うるべくはまだ新しいスタンプを打っているが、進展があった。うるべくは文字を横に並べるため横木を打つ。うるべくは横一列すべてをインク台に打ちつけて、その後、紙に打ちつける。うるべくがあなたのため、文字を板に打ち込んでいた時よりも速く打てる。

248日目
ウルベクは新しいスタンプセットを仕上げた。これでウルベクはカタカナを使える。ウルベクにとって、同じ文字を別に一組持つことは無駄のように思える。ウルベクはその時間で新しい手紙を打ち出せたのに。タムリエルの馬鹿げた言葉め。

249日目
ウルベクはあなたに今までで最高の手紙を打ち出した。ウルベクの試作品を見たことがなければ、あなたでさえ、ウルベクがこれを書いたとは分からないと思う。この方法で書くのは面白くないが、ウルベクは可能性を認める。