鍛冶師助手メール 4週間目

22日目
ナルシス・ドレンはデイドラ信者から逃げた話(最高の物語だった!)の後、新著「ナルシス・ドレンとサリンヴォードの失われた遺跡」からの引用を朗読したの。早くこの新刊を手に入れて、精霊から逃げる方法を知りたい!戦いの経験もなくて、血とも無縁な新米みたいに聞こえるかも知れないけれど、居ても立ってもいられない。彼ってとても…情熱的!

23日目
何て恥ずかしいの!あんなスキーヴァーみたいな人を尊敬していたなんて信じられない!講演の後、ナルシス・ドレンのところへ行って、著書の「ダンジョン探検」にサインを頼んだの。そしたら、「いいよ、これから私の部屋に来て、私の”アーティファクト”をよく調べてくれた後なら」と言われた。殴ったら兎ミートボールが入った袋のように崩れ落ちたわ。有名な冒険者らしくもない。

24日目
こんにちわ。私よ、ヴァリンカ。ナルシス・ドレンのことばかりでごめん。私の知っているそこらの馬鹿な男と同じで、彼がヒーローでも何でもないことが分かったわ。簡単に寝るのが嫌な訳じゃないけど、女は勝ち取られる方が好きでしょう?吟遊詩人フョッキの詩みたいに。はい、これがあなたへの物資。

25日目
この私、ヴァリンカの人生に新たな目的ができたわ。あのいかれたスキーヴァー、ナルシス・ドレンより凄いダンジョン探検家になってやる。それにちょうど探索できそうなダンジョンの宛てがあるし。実はあいつの鼻を殴りつけたとき、彼は羊皮紙の文書を落としていたの。私は気づかなかったけれど、プラッキーが拾って持って来たわ。そしてそれは地図だった!

26日目
ブスンツェルという場所に聞き覚えは?私も知らないけど。ナルシス・ドレンが落とした地図が指し示しているのは、どうもそこらしいの。そして、その場所に「ドワーフの遺跡?」「未探検!」「宝?」と書き込まれている。言うまでもなく、この私ヴァリンカは一匹の興奮したホーカーになったのよ。でもあなたのための任務はちゃんと果たすと約束するわ。たとえ有名人になっても。

27日目
ドレンのマップにマークされていた場所の近くにある小さな町で、必需品を買っているとき、私は少し有名な遺物ハンターだと、つい口にしてしまったの。確かにちょっと大げさだったけど、とにかくうずうずわくわくしていたのよ。そして今、誰かに跡をつけられている気がするの!プラッキーが一緒でよかった。何ていい子!おっと、物資は受け取ってね!

28日目
この物資がちゃんと届けばいいけど。私は今もできるだけ早くブスンツェルの遺跡へ向かっているの。跡をつけられていたと思っていたけど、気のせいかもしれない。町を発ってから信者や山賊の気配はまったくないから。けれど、プラッキーは相変わらず不安げな様子。