鍛冶師助手メール 6週間目

36日目
そういうわけで、空き地で無情のモレラとその手下の悪党たちと向き合っていた。どんなふうに如才なくしゃべり、悪党どもを片付け、プラッキーを救い出したのか教えてあげましょう。実際に起こったのは、大混乱どころではなかったわ。すべての始まりは、ハチミツ酒漬けのフルーツボールの余りを入れた小袋を、モレラへ放り投げたときね。

37日目
無情のモレラは、ハチミツ酒漬けのフルーツボールの小袋を掴んだ。その表情から、その動作は彼女の狡猾さの源となるごちそうを求めての行動ではなく、条件反射であることが見て取れたわ。地面が揺れ出すと、動転したモレラの目が大きく見開かれ、私はプラッキーの鎖をつかんで空き地から走り去ったの。マンモスが現れたのはその時だった。

38日目
マンモスに自分のあとをついてこさせるのは、想像するほどには難しくない。というのも、マンモスはノルドに劣らず、ハチミツ酒漬けフルーツボールが大好物だから。もっと多くの人があの巨大な獣を連れて歩く姿を見ないことに驚かされるわね。もちろん、あの日、飢えたマンモスが空き地に襲いかかってくるとは、無情のモレラも想像すらしていなかったでしょう。

39日目
プラッキーと私は木の陰から、私が無情のモレラに放ったハチミツ酒漬けのフルーツボールを手に入れようと、マンモスが空き地を踏み荒らす様子を眺めていた。その場から、モレラとその手下が応戦するのをゆっくり確かめた後、全力で逃げたわ。これが落ち着くまで、ブスンツェルの件は後回しにしよう。

40日目
新しい町に、新しい酒場。そこへ着いた途端、1通の手紙が舞い込んだ。私の兄弟のオルガスからね。彼は2つの文章を1つにまとめることができないので、手紙の意図が不明瞭だったわ。けれど、趣旨は分かった。私に故郷に戻って来て、お祝いか何かに出席してもらいたいらしいの。心配しないで。この件が、あなた宛ての物資に影響することはないから。

41日目
本当に最悪!早く故郷へ帰りたいのに、どこへ行っても邪魔が入る!ローブを着た魔術師ギルドにポータルを頼んだことはある?あの読書バカの弱虫ども、奴らの一員でない者には大金を要求してくるの!他をあたらないといけないな。

42日目
カジートの商人たちに会ったわ!あなたの仕事を引き受けて以来、こんな驚いたことはない。そして彼はキャラバンと一緒に旅をさせてくれたの。故郷に帰るまでずっと。何もかもがうまく行けば、お祝いに出席する時間までには着けるはず。オルガスの手紙からは何の祝いなのかは分からないけど。