ミノタウロス スタイル

クラフトモチーフ39
Minotaur Style

一時的に無所属の帝国古美術品学者、ノヌス・カプレニウス 著

ありし日の帝国を象徴する強力な獣人、誇り高く忘れ去られた種族たるミノタウロスに敬意を払う気はあるか?私のように偉大なる伝説を信じているだろうか?では聞いてくれ。古代アレッシアのほぼ絶滅したアバターに敬意を払う、武器と防具の作り方についてお伝えしよう!

ブーツ

ミノタウロススタイルの靴は、特に重装備の場合、ミノタウロスの偉大な蹄を模したサンダルが用いられる。甲の部分は軽いが、靴底は厚い。刻み目を入れて摩擦を増している。

ベルト

ミノタウロスのベルトはとても幅が広く、戦闘用ガードルと呼んだ方が正確なくらいだ。広く三重の帯に、大きく丸いバックル状のものが前面に出ており、その下には大きな金属の浮彫が実際のバックルの役割を果たす。この戦闘用ガードルの側面からは、厚いタセットが取り巻くように垂れ下がっている。

これまでのところ、ミノタウロスは人間の体に雄牛の頭を持つと単に説明されることが多い。ミノタウロススタイルの兜がボイルドレザーや鋼で雄牛の首を模するのも不思議はない。実際の牛の角が、兜の額のところへ付けられることが多い。

脚当て

ミノタウロスの脚当ての厚いグリーブとキュイラスは、ミノタウロスの強力でたくましい脚を模している。通常は簡素な繰り返しのデザインで飾られている。これをミノタウロスが愚かな証拠とする者がいるが、種族差別主義者の思い込みに過ぎない。

ミノタウロススタイルの弓は最も暗いイチイで作られ、当然のように角で強化され、スパイクリベットを打たれる。翼ある雄牛モリハウスは、彼の時代で最高の射手だったと言われる。見事な羽根のついたミノタウロスの矢が、彼に正当な尊敬を与えた。

胸当て

ミノタウロスの胸当ては、アリーナの剣闘士から着想を得たように見える。ヘビーストラップが縦横に巻かれ、重装備の場合以外は肌が露出している。着用者が、巨大な兜や武器、肩防具を装備するために。

短剣のように、ミノタウロスの剣は簡素な三角刃で、鋭く両刃がついている。曲がったクロスツリーにはインペリアルのダイヤモンドが刻まれている。こうした刃は厚く重い。簡単に小さく軽装の敵を斬り裂ける。装備には注意すること。

肩防具

強力でたくましいミノタウロスの肩が、首の近くまで覆う重いポールドロンで模されている。過剰に守られた右腕の防具とは重なっている。これにもアリーナの剣闘士の影響が見られるが、ここで疑問がある。ミノタウロスが剣闘士を真似したのか、それとも逆か?

手袋

アリーナの剣闘士のように、ミノタウロススタイルの戦士は前腕を軍事用の篭手でしっかりと守る。しかし、手は完全に自由にしておく。この伝統は、ミノタウロスの巨大な手に合う手袋を見つけることが難しいことから来たのではないかと思われる。

ミノタウロスの盾はダイヤモンド型で、中央に浮彫がある。種族の武器にこのようなインペリアル的象徴が用いられることは、シロディール初期の歴史に深く関わりがあると考えられる。盾は全て金属で、そのためミノタウロス以外の者には重い。一般的な定命の者は、より薄く軽い盾を用いる。

ミノタウロスの魔術師の杖を飾るのに、幅広い角の一対以上の物があるだろうか? 先端の下の柄は金属で覆われ、杖で受け流すためにも用いられる。もしくは、より弱く道を踏み外した定命の者をお仕置きするために。

戦棍

ミノタウロスの戦棍は、鋭いリベットが打たれた重い円筒のヘッドが付いている。強力な牛人が装備するものは鉛が詰まっていることが多いが、普通の定命の者には扱い難すぎるため、鉄や鋼で妥協している。両手持ちのものは、底に鉄のスパイクがついている。

短剣

ミノタウロスの短剣は、簡素で尖った三角刃の懐剣である。通常は左手に持ち、牛人が主武器で致命的な一撃を与えた後のとどめに用いる。派手ではないが、ただ致命的だ。

一般的なミノタウロスの斧は、戦闘用の大包丁に似ている。シロディールのほとんどの肉牛の運命を考えれば、皮肉な話ではないか? 両手斧は逆手の突きのために、柄の底に小さな刃がついている。不器用な獣という誤った評判に反して、ミノタウロスの戦士はこの攻撃を得意にしている。