仕立師助手メール 5週間目

29日目
交易品のさらに安い価格を求め、これからキャラバンで旅をしていく予定です。疲労感を乗り越える方法は次第に分かってくるものです。長い旅路でも、大雨でずぶ濡れになった牛の臭いを嗅げば、あまりの悪臭に自然と頭が冴えるんです。

30日目
前回の配送分については申し訳ありませんでした。どうやら予定していた積み荷を、他へのそれと取り違えてしまったようです。こちらが予定通りの荷物となります。ですが今回は私のミスでしたので、すでにお送りした素材についてはそのままお使いください。実はこの辺りでは盗みが多発しており、荷物からは表示をすべて消していました。今回からは三重に確認してお送りいたします。

31日目
ようやくアンヴィルに着きました。港は安全で、キャラバンの航海ルートは往来が多く、タムリエルのどこでも船を派遣できます。もちろんリーチは別です。サンフォージも。そう言えば、ソルスセイムもです。それでも、この事実は変わりません!あなたの行く先に、私の積み荷が届くでしょう。どんな悲惨な場所だろうと。

32日目
ばら積み品用にアンヴィルで小さな倉庫を借りました。これで、荷を積んだ船から直接購入し、倉庫に保管し、必要に応じて転売できます。もちろん看板には、よい名前をつけなくてはなりません。少々時間がかかりましたが、「ボトル・ホール(抜け穴)」と決めました。

33日目
この新たな店名はもはや「ボトル・ホール(抜け穴)」ではありません。昨夜酔っ払った船乗りが大挙して押し寄せてきました。店の名前を見ただけで、いかがわしい店だと思いこんだようです。これ以上の混乱を避けるために、店名を「ボトル・イン・バルク」と改名しました。

34日目
またも店名選びに失敗したようです。「ボトル・イン・バルク(沢山の締め釘)」は、これまでとは別の層の、酔っ払った船乗りを引き寄せました。この界隈で「ボルト」は売春宿の遠回しな言い方のようです。これで、「ボルト・ストア」「ベター・ボルト」「バレルフル・オブ・ボルト」などの名前候補も却下となりました。こうして安全な名前「ノー・ビルク・シルクズ」でいくことになりました。

35日目
馬鹿げています!なんと「ノー・ビルク・シルクズ」とは、アルゴニアンの間で有名な夜の遊び人の名前と同じでした。それを教えてくれたのは昨夜寄港した裕福な船乗りで、ノー・ビルク・シルクズと「会話」できないことにがっかりしていました。もうお手上げです!今は店を「ロウ・ディール(不当な扱い)」と呼んでいます。とにかくこの名なら、たとえ売春宿と間違えられたとしても、タムリエルで一番残念な店名だと思ってくれることを願うしかありません。