西スカイリムの楽器

Western Skyrim Bards College Collection

アテイアの横笛

アテイアの横笛
Ateian Fife

伝説のフルート作りの家の印が入った、見事な作りの横笛。

インペリアルの伝説の笛職人パーテロン・アテイアが死の直前に作った笛の一つ。パーテロンの笛は希少であり熱烈に求められていたが、これは彼が死ぬ前に完成させた最後の笛である。パーテロンは特別に吟遊詩人の大学へ寄贈し、長く保存され楽しめるようにした。

彼の横笛のいくつかは今もタムリエル中で使われているが、大部分は収集家か、アテイア家の才能ある笛奏者の元で隠されている。

コスリンギのリヴァイアサンビューグル

コスリンギのリヴァイアサンビューグル
Kothringi Leviathan Bugle

銀と青の角笛。簡素なデザインだが、強い音が鳴る。

絶滅したブラック・マーシュのコスリンギ人はごくわずかな遺物しか残していないが、吟遊詩人の大学はこの悲しげな楽器をその文化とナハテン風邪の被害を思い起こさせるものとして大切にしている。

この陽気なラッパはブラック・マーシュを徘徊する怪力の獣、リヴァイアサンの角から作られている。消えたコスリンギの人々の肌に合うよう、銀青の染料で染められていた。

大きく、良く響く音色は往時のコスリンギの人々のように、喜びと希望に満ちている。

ジャハル・フソジャ

ジャハル・フソジャ
Jahar Fuso’ja

この装飾がはめ込まれたカナンは、明らかにカジートの爪で作られたものだ。

第二紀の初頭、カジートが入学し教職につく許可と引き換えに、エルスウェアのたてがみがこのカナンを吟遊詩人の大学に寄付した。当時は拡大するレマン王朝のインペリアル支配に対して、カジートの支配層が彼らの文化を保護して拡散するための手段を模索していた。

このカナンはエルスウェアに壊滅的打撃を与えた、スラシアの疫病の終焉を告知する祝祭で演奏された。祝祭の楽器を意味する「ジャハル・フソジャ」と名付けられたこの楽器は、現在も我々に生命の誇りと、古い曲を思い出させる。

スカイトーカー

スカイトーカー
Sky-Talker

この粗雑なハンドドラムは、アルゴニアン奴隷を勇気づけた。

この太鼓はシャドウフェンで無数に起こったある奴隷の反乱で、無名のアルゴニアン奴隷によって使用されたものだ。持ち主の名は失われてしまったが、このスカイトーカーという太鼓は、暴動の最中に他の奴隷たちへ伝言を送るために使われていたと言われている。「太鼓の声」は、しばしば反逆者に偉大な功績を与えたようだ。

この太鼓は精神を奮い立たせて魂を鼓舞する必要がある時、最悪な状況であっても音楽が力を与えられることを、吟遊詩人に思い出させている。

テンダークロー

テンダークロー
Tenderclaw

古代カジートのエスラジ。使い古されているが、素晴らしい状態を保っている。

現存する中では屈指の古さを誇るエスラジであるテンダークローは、タムリエル全土の吟遊詩人が最後に目指す地としての、リンメンの評価を強固なものとした。名高いカジートのスカルド、アーン・エクスカーは長年、叙事詩「ファドマイの死」を一週間演奏する際にこれを弾いた。

それ以降、アーン・エクスカーがこの楽器から引き出した完璧で魅惑的な音に到達した音楽家はいない。伝説によれば、テンダークローはカジートの神々からの贈り物と言われている。アーン・エクスカーは、自らが選ばれし者であるかどうかを決して明らかにせず、謎にすることを好んでいた。

ドゼンのタルハルパ

ドゼンのタルハルパ
Dozzen Talharpa

リラのより粗雑なバージョン。死んだ双子の兄弟の腱からジブハンが作った。

この素朴なリラの来歴が語るのは双子のブレトンの兄弟、ドゼンとジビハンの物語だ。競争意識を持ってはいたものの、とても仲の良い兄弟だった。彼らの残した物語は、街の広場でタルハルパを使った音楽コンテストに関するものだ。彼らが観衆を賑やかでテンポの速い掛け合いで魅了すると、人々は踊り始めて歓声をあげた。民は聞いたこともないような素晴らしいコンサートだったと記憶している。その後、ジビハンはドゼンに家まで競争しようと持ち掛けた。丘の中腹の道が狭くなった時、ジビハンがドゼンの前に出た。家が近づき、勝利が目前に迫ったジビハンはゴールの前に振り返ったが、そこにドゼンの姿はなかった。

ドゼンは丘を転がり落ち、巨大な石に激しくぶつかっていた。彼は激しく血を流していた。ドゼンは青ざめて浅い呼吸をしながら、思い出せるのは音楽コンテストで勝利を収めたことだけだと言った。街の住人たちは勝者がいないと宣言していたが、あの絡み合った曲には感銘を受けていた。

最後が近いことを知り、彼はジビハンに自分の腱を使って新しいタルハルパを作り、それを演奏して人々を勇気づけ、踊ってもらうよう誓わせた。ジビハンは言われた通りに兄弟の腱を使ってこのタルハルパを作ったが、喜ばしい気持ちで演奏することはできなかったため、吟遊詩人の大学に寄付したのだった。

ペトラループ

ペトラループ
Petraloop

この精妙に作られたリュートは、背面の落書きによって台無しにされている。長年演奏していた学生の仕業だ

温かい音色で音が良く伸びる、マスター・ペトラによって作られたこのリュートは他に類を見ない楽器だ。この興味深い名前は長いセッションの終わりに、「ペトラのリュート」を求める酩酊した数多くの吟遊詩人にちなんだものと言われている。

裏には、大学で最も有名な吟遊詩人の名が数多く彫られている。

ラジーンの影

ラジーンの影
Shadow of Rahjin

この控え目なリラは、ラジーンの祝福と呪いを共に受けていると言われている。

伝説によれば、若く愚かな吟遊詩人がラジーンと取引し、誰でも望む者を曲で誘惑できる力を手に入れた。トリックスターの神はこの取引を面白いと考えたようで、7つの影の1つをこの若者のリラの弦に磨きをかけるために送り込んだ。

しかし、このような取引には常に代償が伴うものだ。若者のリラが欲望に満ちた情熱を刺激する一方で、その曲は寝取られた恋敵の嫉妬の怒りも同じように掻き立てた。しばらくの間、若者には運がついていた。挑戦、決闘、深夜の逃走など、物語の題材をもたらすほどだった。

だが運とは回転する車輪であり、やがて彼に背を向けた。彼は殺され、リラは別人の手に渡った。間もなく他の音楽家が楽器の秘密の力を発揮させる方法を発見し、最終的に同じ運命を迎えた。そして、この循環は数百年繰り返された。

大学が入手した後は徹底的に試験し、ラジーンの影を退けてはいる。しかし、演奏したいという者の安全は保障されない。

リリータング

リリータング
Lilytongue

第一紀から残っている、アルトマーがデザインした優雅なハープ。

アルドマーのハープであるリリータングは、時が記録されてからずっと、アリノール宮廷で最高の演者によって演奏されてきた。リリータングは、偉大な作曲家ロルメルヴァルによって作られた最も魅惑的なアリアの一部を演奏するために使われた楽器だ。このハープはユヴィチル戦争の間に姿を消し、破壊されたものと思われていた。新たな王家のハープが替わりに演奏へ用いられた。

リリータングは500年以上も行方不明になっていた後、100年ほど前に再び姿を現した。現在は歴史と優れた美を併せ持つエルフ職人の比類なき工芸品として、吟遊詩人の大学が光栄にも所有している。

レマンのウォードラム

レマンのウォードラム
Reman War Drum

レマン王朝のドラム。帝国の敵の破滅を意図したものに違いない。

レマンがスカイリムをアカヴィリから防衛した際、彼の軍には多くの鼓手が同行した。この太鼓はそのような兵士の所有物で、ペイル峠の戦いでアカヴィリがレマンに屈服した場にあったものと思われる。さらに何人かのレマン王朝の指導者へ引き継がれたが、最後のレマン皇帝が暗殺される前には使用されなくなっていた。それ以来、太鼓は相続、贈答、征服の際に、首長から首長へ受け渡された。

現在、この太鼓はスカイリムの偉大なる英雄の宴に鳴らされる。

恐妻家のモラチェリスのパンフルート

恐妻家のモラチェリスのパンフルート
Pan Flute of Morachellis Hag-Husband

古代ノルドの脚骨から、愛を込めて作られたパンフルート。

このパンフルートは伝説のスカルドであり元教官でもある、恐妻家のモラチェリスの所有物だった。彼はこの世に知られぬ楽器に熟練した数少ない者である。その奇行で名高いモラチェリスは、このフルートを不運な出来事で亡くなった双子の片割れの足の骨で作ったと言われている。常に遊び心にあふれたこのスカルドは、時にこの噂を肯定し、時には否定した。

不安を感じる笛の素材と演奏時の衛生に対する疑問から、モラチェリスが指導する生徒を持つことはほとんどなく、後継者もいなかった。

絹の叫び

絹の叫び
Shriek-of-Silk

古いヴォッサ・サトル。この音を出せる魔法の蛙は、遠い昔に死に絶えたのかもしれない。

数少ない高名なアルゴニアンの旅吟遊詩人、柔き嘴が300年にこのヴォッサ・サトルを大学にもたらした。現在、習得の難易度が屈指の楽器と見なされている。

その後数百年に、楽器は演奏のためではなくいじめのために使われるようになった。習得が容易で、特定の音があらゆるアルゴニアンに受け入れられて興奮させるため、ある時点で上級生が新入りの吟遊詩人にヴォッサ・サトルを始めるよう告げるのだ。もし正しい音を出せないなら、それは十分な肺活量で吹いていなかったからだと言われる。

吟遊詩人の大学職員は最終的にこれをやめさせ、このヴォッサ・サトルは現在アルゴニアン音楽理論の非常勤教授、二つの夜の愛用楽器として、誇り高い扱いを受けている。

磁鉄鉱

磁鉄鉱
Lodestone

理解できない職人技によって作られたリラ。カリソスがシェオゴラスから騙し取ったとも言われている。

これは大吟遊詩人にして全ニルンで名を知られる音楽家、カリソスの楽器として崇められている。このリラは彼と共に、数十年にわたってタムリエル中を旅した。

カリソスはしばしば、どのようにしてマッドゴッドのシェオゴラスを出し抜いてこの楽器を手に入れたかという物語を語った。シェオゴラスに出会った時、カリソスはすでに熟練の吟遊詩人で、シェオゴラスが聞いたことがないような、もっとも官能的なラブソングを演奏した。カリソスはこの狂乱の王子に、彼の質素なリラにはディベラのむき出しの情熱が植え付けられていることを納得させたのだ。

シェオゴラスはそれを欲しがり、代わりに磁鉄鉱と呼ばれる楽器をカリソスに与えた。彼が栄光と名声をもたらすことを断言しながらカリソスの魂に結び付けたリラは、栄光と名声を実現した。

しばらくしてから、カリソスの偉業と才能は吟遊詩人の大学の卒業生の間で伝説となった。しかしある朝、磁鉄鉱が大学の練習室で発見され、それ以来カリソスの消息は一切不明となった。それ以来、カリソスは定期的にシェオゴラスの怒りから逃れてタムリエル中を旅するが、最後には捕まってしまうのだと長く考えられている。

首長殺し

首長殺し
Jarlsbane

この美しい曲線の弦楽器にはヴィベクの印があり、伝統的なダンマーの音階にチューンされている。

この卓上弦楽器はヴァーデンフェルのヴィベク卿の代表団から上級王スヴァートルに贈られたものだ。ダンマーの音調の構造に慣れていなかった宮廷音楽家たちは、これを「はなはだしく調子外れであまりにも理解しにくい」と断言した。これはレドラン家の大吟遊詩人のエンドロニ・セルヴィロによって発見されるまで、長くブルー・パレスに珍品として置かれていた。

スヴァーグリム王はダンマー芸術への理解を深めるため、寛大にもこの楽器を大学に寄付した。

(「それでも金切り声を上げるウナギみたいな音がする!」と金属の飾り板の碑文の下に彫られている)

終わりなき鐘

終わりなき鐘
Chime of the Endless

この小さく携帯できる鐘には、カジートのシンボルが刻まれている。叩くと素晴らしく澄んだ音が鳴る。

この小さな鐘はジズ・クラアのアデプトであるユジッラを、僧房の仲間全員を殺したドロ・マスラの無慈悲な攻撃から守った。ユジッラは鐘をリズミカルに叩いて、恐ろしい夜を通して彼女を守ったジョーンとジョーデに対する賛歌を作った。残念ながら賛歌は失われてしまったが、鐘は残っている。

大学はカジートの仲間に敬意を表し、この鐘の使用を制限している。

青い憧れのリュート

青い憧れのリュート
Lute of Blue Longing

このリュートは、愛を裏切られた女王の霊魂に呪われていると言われる。

この楽器は呪われた吟遊詩人グジャルドレッドのものだった。彼が東の王国の宮廷で演奏している時、女王がこの麗しい吟遊詩人に心を奪われた。冷酷にも、彼は女王を誘惑するために甘いバラッドを作曲した。彼に愛されていると信じ込んだ女王が衛兵を下がらせると、グジャルドレッドが部屋にやってきた。

夜明け前に彼の楽しみは終わり、この不実な吟遊詩人はこっそりと部屋を出て城から逃げ出した。無情にも欺かれたことに気づいた女王はグジャルドレッドに恐ろしい呪いをかけ、自ら命を絶った。彼は自らの裏切りの歌を歌わずにはいられぬようになり、リュートを手に取るといつでも女王の霊魂が姿を現すようになった。

このリュートで愛の歌を演奏すると、女王の霊魂が見られることがあると今も言われている。

嘆きの笛

嘆きの笛
Highmourn Dizi

この簡素な木製フルートは、アカヴィリで一般的な楽器である。

アカヴィリ様式のフルート。前アカヴィリ最高顧問サヴィリエン・チョラックの葬送で演奏された楽器だ。

この笛が演奏され、悲し気ないつまでも忘れられない音色を耳にすると、アカヴィリの忠実な参列者は遠く離れた故郷の声を聴いて泣き伏したと言われている。アカヴィリではない者さえ、その死を悼む切ない音調には心を動かされた。中にはアカヴィリ以上に感動していた者もいたようだ。

長き炎

長き炎
Long Fire

失われたヨクダ大陸への郷愁を誘うタンブラー。

このタンブラーはヨクダの芸術を代表しているものだ。この楽器は、フランダー・フンディングのハンマーフェル遠征軍にいたソードシンガーの持ち物だったと考えられている。

伝承によればヨクダの吟遊詩人は、自分の楽器を神聖で神の霊魂が宿っていると見なしていた。長き炎との名は砂漠の中央で吟遊詩人が仲間と集まり、星とわずかに燃える火に照らされながら失われた故郷の曲を演奏する、静かな夜に由来する。

雷の王

雷の王
King Thunder

印象的なオーシマーのドラム。鳴り響く低音は、初代オルシニウムの時代から続く伝統である。

オーシマーの典型的な太鼓、雷の王はその低音と大音量の双方で知られている。この祝賀と戦争の際に贈られるオークの太鼓は、彼らの戦争じみた儀式の基盤をなすものとして、複雑なリズムを生み出す。

この太鼓はオルシニウムが包囲している間は隠されていて、後にファルクリースのヤシュナグ・グロー・ヤズグ要塞のものとなった。太鼓はハックヴィルド首長により、ヤシュナグ族長と勇者たちの勝利を記念して大学に贈られた。

シャードボーン スタイル

クラフトモチーフ126
Shardborn Style

熟練したガラス職人、鍛えられた砂のイレニア

ガラスとクリエイシアを形成するには技術がいる。私はその技を運命の気まぐれに失わせたくない。だから私は、昔のガラス職人たちによって受け継がれてきた方法を規定し、記録する責任を引き受けることにした。

古の職人たちよ、長く眠りたまえ。私たちの道が交差し、いつか再び鏡の輝く日が来ますように。

ブーツ

鍛えられたガラスから作られたこの羽根つきの水晶板は、装着者の歩みに共鳴する。戦場へと進む時、その共鳴音を聞いて安心しなさい。大地そのものが恐怖で震えるのを見て、敵はすべての希望が失われたことを知るでしょう。

ベルト

最初はガラスを曲げた留め金を作る。強い炎で鍛え上げた、繊細な留め金を。剣の柄と似て、ベルトは装着者の決意の重さのバランスを取ってくれる。敵を前にして身じろぎもせずに立ち、相手の攻撃に正面から耐えることができるわ。

私たちが目を保護するのは目を塞ぐためでなく、時間と記憶の中に失われたものの恐怖から身を守るため。すべての兜のガラスは古い水晶板から切り取られたもの。大鍛冶場の最後の作品よ。これはその記憶の重みを戦いへと運んでいる。

脚当て

跪き、悔い改め、あなたの光の反射を探しなさい。あなたの脚当ての鍛えられたガラスは、ミラームーアの恩寵によって形作られている。あなたがやるべきことは覚悟を決めて立ち、戦いへ赴くことだけよ。

正しく切り出した矢尻は光そのものを跳ね返し、戦場を横切る際に敵の目を眩ませられる。矢の軌跡は私たちの理想の輝きで隠される。矢を放ちなさい、輝ける戦士よ。

胸当て

この胸当ては鐘のように、戦槌の打撃に対して反響を引き起こす。熟練のガラス職人はこの反響が分散し、端の部分から逃げていくようになるまで叩き続ける。どんな武器の衝撃も装着者から逸れていくように。

砕けたガラスから剣を形成するのは簡単なことじゃない。慣れない者の手や性急なハンマーにかかると、いとも簡単に歪んでしまう。正しく扱えば、この鋭利な切っ先には穏やかな光の筋さえ入り込めない。空を二つに切り裂きなさい、輝ける戦士よ。

肩防具

階段状に重ねたガラスの板は印象的な外見と、カミソリのように鋭い防御を両立している。私たちはそれぞれ軍務の重圧を肩に背負っているのだから、理想の刃をも敵に向けるべきでしょう?

手袋

ガラスから手袋を作れば、手首をひねるだけの動作が致命的な攻撃となる。指差すだけの動作が短剣の一撃となる。もし武器が駄目になっても、ただ敵に接近して突き刺せばいい。

この盾の砕けた板に騙されてはいけない。盾のガラスは私たちの最も深い悲しみから生まれ、後悔の温もりで強くなるように作られている。もう二度と、私たちは自らの運命を見失わない。この盾はあなたの前で枝分かれする無数の運命から守ってくれるでしょう。

私は杖を音叉の形に似せて作っている。次元の音響を計測するための道具だから。エーテルの深遠からマジカを紡ぎ、あなたに押し寄せて未来の栄光へ浸らせる音をよく聞きなさい。

戦棍

ガラスは砕けても、境界に置かれるだけ。再び型に流し込み、再形成できる移行の状態よ。でも敵はそうじゃない。力強く振りなさい、輝ける戦士よ。

短剣

ナイフを捻ることは親密な行為。この短剣の作成も同じことよ。溶融したガラスから引き出し、ハンマーと手で形成する。それはあなたが敵の喉元で手にする刃、敵の背中に突き刺す刃となる。ナイフを捻りなさい、輝ける戦士よ。

征服した地から集めた砂を持ち帰ることが、私たちの戦士の慣例となっている。砂は溶融したガラスに混ぜられ、欠片を切り出して戦士の斧を装飾する。ガラスの破片はどれも、戦士たちの力の証よ。

盲目の道の信者 スタイル

クラフトモチーフ125
Blind Path Cultist Style

野営地司令アキリウス・ハイン

盲目の道の信者から回収した鎧についての研究を、以下の解説付きメモにまとめた。認めるのは腹立たしいが、この鎧に大量に使われているクリスタルの素材は、私が用いた標準的な試験手法の多くを受け付けなかった。明らかにある種のクリエイシアの形状だが、見たこともないやり方で形作られ、格子状に組み合わされている。教団そのものと、その軍事力に対する研究を促進するための取り組みにおいて、この文書が役に立つことを願っている。物見高く手癖の悪い者へ。触るな。

ブーツ

裏付けは乏しいかもしれないが、このブーツには泥がへばりつかないように思える。水、土、血までもがビーズ状になり、まるで木から降る木の葉のようにブーツから落ちる。これが戦闘時にどんな恩恵をもたらすのかは想像もできないが、彼らの控えの間がどれだけきれいなのだろうかと考えると、思わず嫉妬してしまう。

ベルト

初めて見た時、ベルトを締めるための護符はある種のオパライトでできているのだろうと思ったが、それは不当な判断だった。これはとても不思議なやり方で光を捕らえ、それを屈折させて、春の雨による虹よりも多彩で驚くべき色にする。目が痛くなりそうなほどに。

この兜を被るな。ぶしつけですまない。だが、これらの兜には、かけられた魔法が残っている恐れがある。厚い革が完全に目を覆い、それがもたらす闇が視野だけでなく精神をも包み込む。これらの影は重い。そして、はるか遠方から何かが近づくにつれて歪み、揺れ動く。

脚当て

この脚当ての厚い革は、まるで頁岩のような感触だ。身に着けると、最強の棍棒でも揺るがすことのできない確固としたバランスをもたらす。並外れた手法で作られた品だ。これだけ密に編み上げる方法がわかるのなら、彼らのデザインを盗んで作ってみるのだが。

どうやらこの弓から放たれる矢は小さく点滅するようだ。おそらくクリスタルの装飾のせいだろう。最初は設計の欠陥だと思った。射手の位置を教える弱点だと。だが実際は、この光のトリックに気づいた時、もう手遅れなのだ。

胸当て

盲目の道の胸当ての中央にある優美な装飾品は魅惑的だ。そうとしか言いようがない。研究中、ふと気づくと、彼らの砕かれた輝きに見入っていたことが何度もあった。そんな時は何というか、切望とでもいうようなものを感じる。まるで間もなく果たされる約束があるかのように湧き上がる、感情の深い井戸を言葉で表すのは非常に困難だ。

うまく説明できないが、教団の剣は私を不安にさせる。手に持つと…悲哀を感じるのだ。クリスタルのもやの向こうにある何かに対する悲しみ。この美しい土地までの道を切り開くことができたら。私を寄せ付けない世界を砕くことができたら。

肩防具

盲目の道の肩防具を飾るクリスタルの構造体は、彼らの刃を備えた武器と同様に鋭い。それにより肩の強打で相手をずたずたに切り裂くことができるため、我々の兵士の多くが深く並行した傷を負っている。

手袋

手袋はとりわけ驚異的だ。指は個人に同調するようだ。同じ手袋が、最小の手にも最大の手にもぬくぬくと心地良く適合する。数え切れぬほどの手袋をほどいてみたが、未だにその仕組みは解明できていない。

教団の盾を飾る羽根のついたクリスタルについては、それが示すものを恐れる兵士たちから警告されていた。観察したところ、クリスタルは敵の姿を歪めて映し出すようだ。見る者の背後で今にも襲い掛からんとする複製だ。兵士たちには、ちょっとした手品以上のものではないと断言しておいた。

私はこの杖が一番常軌を逸していると思っている。先端についている鏡のようなクリスタルは光を屈折させて拡散し、ほとんど知覚できないような色の光線にする。美しい光景だが、私を恐怖させるのはこの光線が明らかにするものだ。私は… そう、自分自身を見た。自分の朝を垣間見て、近い未来に起きることが次々と見えた。もちろん、幻覚だ。そうでなくては。

戦棍

この戦棍の側面には扇状に広がるクリスタルの刃が並んでいる。この鋭いクリスタルは金属の鎧を貫くのに役立ち、戦棍で破壊的な打撃を加える前に、効果的に防備を弱められる。これによる損傷は恐怖を覚えるほどのもので、修理で対応できる範囲をはるかに超える。私のテントには、まるで紙のようにくしゃくしゃとなった鎧の破片が散乱している。

短剣

短剣の尖端は針のようにとがり、刃と同じように鋭い。この短剣を持ってきた副官は、その尖端を私のテーブルに突き刺す必要があると感じた。短剣がまるでバターのように、漆塗りの木材を滑っていったときの驚きを想像してほしい。

実に物騒な斧だ。戦士を真っ二つにするのと同じぐらい易々と、石を斬ることができる刃。両手持ちのほうは両手で持ち上げられないほど重く、作業台へ乗せるのに2人の手伝いが必要だった。なのになぜ教団員たちは、あれほど簡単そうにこの斧を振り回すのだろうか?

回想者 スタイル

クラフトモチーフ124
The Recollection Style

補給係ミンサロルよりすべての回想者への書状

装備が統一されていないにもかかわらず、ドーンウッドにおける我々の取り組みは順調に進んでいる。我々の部隊はこの地域で数多くの野営地に分散しているため、中には他よりも少ない資源で活動している班もある。これを修正するため、また、目的の達成に向けて部隊の装備を適切なものとするため、この書状ではいかなる野営地でも備えるべき装備と武器の基準に加え、識別の印と回想者の指導者が推奨する戦略的改善についての概要を示す。

野営地の装備を整える際は、以下の指針に忠実に従うこと。それを行うだけの資源が野営地にない場合、すぐに指定された補給係へ連絡するように。

ブーツ

旅では多くの道を歩かねばならない。ブーツは厚く柔軟な革で作り、部隊のドーンウッド各地での移動を支えさせる。革がきしむ音で位置を悟られないよう、適切に履き慣らすこと。

ベルト

ベルトを甘く見てはならない。高品質な革を使い、常に油を塗ってひび割れを防ぐべきだ。我々の装備であることを示すため、型押しした革の回想者の紋章を組み込むこと。

緑は完璧な兜の素材をもたらした。頭蓋骨だ。食糧となる大型動物を狩った後は、その頭蓋骨と骨を綱や紐で括って、部隊のための頑丈で恐ろしい兜を作るために保管しなければならない。

脚当て

必要に応じ、食料となる動物の皮を革に縫い込み、固着させてもかまわない。さらに防護を厚くするため、腰には枯れ木の皮を装着すること。

射手の腕は弓次第だ。伝統的なウッドエルフの素材である金属と革が理想的だが、仕方ない場合は暁の道の指示どおり、枯れ木で作らなければならない。

胸当て

回想者の胸当ては緑がもたらす材料によって作られたものでなくてはならない。個々の必要性に基づき、革、動物の皮、骨を重ね合わせる。厚みのある革は、敵と接近戦を行う可能性が高い者のためにとっておくこと。

回想者の剣は文字通り諸刃の剣だ。我々の鍛冶職人は敵の防御を切り刻む、鋭く湾曲した刃を作る。接戦となった場合、我々の部隊は刃の反対側にある骨と角によって、突き刺し、斬りつけながら勝利への道を進む。

肩防具

我々の敵はあらゆる方向から向かってくる。そのため、身体の各部分の保護はとても重要だ。アイレイドの先人は我々と同じく、身を守るために樹皮と枯れ木を使った。乾燥させた樹皮は極めて軽い上に、十分な保護をもたらす。

手袋

接近戦で手指の保護は必須だ。手先の器用さを維持するため、すべての革の部品は必ず適切に処理されたものにすること。

回想者の盾は敵の打撃から身体の大部分を保護できる大きさでなければならないが、同時に時間経過に伴う疲労を防げるほど軽くなくてはならない。骨と枝角の破片を組み合わせれば、さらに防備と潜在的攻撃力が強化される。

杖は、緑と我々とのつながりに対して敬意を表するものだ。杖の先端に取り付けられた動物の骨は、呪文の詠唱の際に素晴らしい集中を生み出すが、必要とあらば危険な遠距離武器にもなる。

戦棍

我々の鍛冶職人は並外れて丈夫な金属の戦棍を製造する。だが、とがった骨の破片を武器の頭部に取り付けることによって金属のひずみが減少し、敵に与える損傷がより大きくなる。

短剣

我々の敵が最後に目にするのは、回想者の短剣の湾曲した刃だ。革の柄は戦いの合間に清め、金属の刃は砥石を使って鋭さを保つこと。

すべての片手、および両手武器の刃は鋭利な尖端まで研ぎ上げられ、骨があしらわれたものでなくてはならない。この骨は本物の回想者の装備であることを示し、かつ敵を威嚇するためのものである。

魂なき者 スタイル

クラフトモチーフ29
Soul-Shriven Style

コールドハーバー王宮の騎士、騎士道の勇者、無防備な者を守る者、魂なき者の指導者 アンドーンテッドのキャドウェル卿 著

ここコールドハーバーにはタムリエル全土から人々が集まってきている。彼らを責めることができるか?この王国は楽園のようなものだ!それと、今思えば、食の面では矛盾している。なぜなら、我ら魂なき者は生きているが、食べはしない。最後に少しでも腹が減ったと感じたのはいつだったか、覚えてすらいない。おかしいだろう?なぜなのだろうか?

だがそれはいい。本題はこれだ:スタイル!厳密には魂なき者のスタイルだ。全てのスタイルから吸収しているため、スタイルなきスタイルなのだ!全てのいいところ取りだと思わないか?

我々の武器を見てみろ!とがった凶器に戦闘向けの付属品が本当に豊かだ。短剣:魂なきカジートの波状の短剣!戦棍:魂なきオークの上質なとげとげ鎖鉄球!剣:カマリの馬鹿げたまっすぐな剣ではなく、本物のアカヴィリ、あのずる賢いツァエシが使っていた本物のカタナだ!そして斧:大鎌のついた格好いいやつだ…本物の大鎌…いや、正直に言うとどこからきたものか知らないが、ほぼ間違いなくどこか楽しいところだろう!

そして鎧も見てみろ!ほら!似たようなものは見たことがないが、私はその見た目が好きだ。あれは…何といえばよいだろうか?なんだかごちゃごちゃに混ざって分かりにくいだろう?そこらじゅういろんなものの断片が寄せ集められた感じで…少し精霊に似ているが、着心地は何倍もいいし、あんなに刺激的ではない。

そこで、少しでもスタイルに関心があるのなら、無鉄砲な冒険に向けて魂なき者の武器や防具を作ってみてはどうだろうか?魅力的だし、全くもって怪しくない。いやまあ、少なくとも怪しすぎることはない。