The Elder Scrolls Online 外部蔵書庫 | The Elder Scrolls Online (ESO) 日本語版のゲーム内の情報を 通勤通学中・メンテ延長中などにも読めるようにしたサイトです。This site is Japanese version only - Part 57

ニルンの伝説

Legends of Nirn

アイレイド最後の王The Last King of the Ayleids

ヘルミニア・シンナ 著

ハートランド・ハイエルフことアイレイドは、有史以前の神話の時代に長きに渡りシロディールを支配してきた。有史初期の記録に残る第一紀243年の白金の塔の陥落は、一般的にアイレイドの終焉と見なされている。

アイレイドによるシロディールの支配が破られたのはその第一紀243年であったが、これは長い衰退期の終盤における大きな局面のひとつにすぎない。第一紀初めの2世紀は、シロディールのアイレイド君主たちの争いが増加した。アレッシアは内戦をうまく利用して反乱を起こしたものとみられる。帝国歴史家たちは昔から彼女の勝利はスカイリムの介入によるものと考えているが、白金の塔の包囲戦ではそれと少なくとも同等の助力を、反乱側のアイレイド君主たちから得ていたようだ。

一般的なアイレイド像である冷酷な奴隷使いは事実に基づいたものだ。だが243年以降もアイレイドの王子たちがシロディールの新女帝の臣下として、シロディールの一部を治め続けていたことはあまり知られていない。このことはアイレイドの支配が広く忌み嫌われたわけではなかったか、昔から考えられていたよりもアレッシアとその後継者たちが現実主義だったことを示す(あるいは、どちらもある程度正しいか)。

いずれにせよ、数あるアイレイドの遺跡からの出土物は、いわゆる後期アイレイド時代(第一紀243年~498年頃)にも彼らが暮らし、居住地の拡大すらあったことを物語る。当初多くのアイレイド君主たちが人間による新政権の家臣として支配を続けていた。アレッシアを支持するアイレイドには、殺された敵たちから没収した土地が褒美として与えられることもあった。シロディール帝国でいつまで人間が奴隷とされていたかは定かではない。人間たちはシロディールのアイレイド支配地域に住み続けていたが、どのような関係であったかについて示す確固たる証拠はない。

これはもともと不安定な関係であり、長続きするはずがなかった。帝国内にアイレイドの貴族が存続していることに対する憤りが、マルクが興したいわゆるアレッシア教団の繁栄を招いたのだ。教団による最初の犠牲者はシロディールのアイレイドたちだった。300年代初め、人間の支配地域で続いていたアイレイドの集落は次々に潰されていき、その避難民が残っていたアイレイド君主たちの力を一時的に増すこととなった。

そして361年アレッシア教団は帝国を完全に支配し、全域にアレッシア主義を強いる。アイレイドの君主は廃された。この教義の強制によって大規模な暴力が巻き起こることはなかったようだ。この時までに勢力はアイレイド側に大きく不利となっており、彼らの運命は明らかであった。残っていたアイレイドの大半がおとなしくシロディールを去り、ヴァレンウッドやハイロックのエルフたちに加わっていった。このシロディールからのアイレイドの大移住がディレニ王朝の興りに関わっていた可能性もある(これについての歴史家による研究はごくわずかである)。

しかしアレッシア教団の支配下で、残ったアイレイドたちは生き延びていたらしい。ディレニ派が482年、アレッシア教団に対し決定的な勝利を収めたグレナンブリア湿原の戦いに「アイレイド最後の王」が参加していたという説がある。王の一派がそれまでの1世紀どうやって存続していたのかは明らかになっていない。彼らが何者かも定かではないが、最近の調査では「最後の王」がネナラータに眠っている可能性が示唆されている。残念ながら現在の帝国の状況では、あのように広大な遺跡で適切な科学的調査を行う資金は捻出できない。そのため、これらの疑問に対する答えは未来の世代に期待するしかない。

アダバル・アThe Adabal-a

編者注:アダバル・アとは、奴隷の女王アレッシアの夫であったモリハウスの物語であると考えられている。このことについては歴史学的に証明することは難しいが、アダバル・アが第一紀から伝わる最古の文書のひとつであることは間違いない。

ペリナルの死

そして、血の海と化した白金の塔の玉座の間で、ペリナルの切り落とされた首は翼のある半神の雄牛にしてアレ=エシュの想い人、モリハウスに向かってこう語った。「我らの敵が私を殺し、この体を引き裂いて別々の場所に隠したのだ。神々の意思をあざ笑いながら、あのアイレイド達は私を8つに引き裂いた。彼らはその数字に取り付かれているからだ」

モリハウスは困惑し、鼻輪のついた鼻を鳴らして言った。「ホワイトストレーク、あなたの戦いぶりは彼女の想像を超えていた。だが、俺は思慮のない雄牛だ。これからすべての捕虜をこの角で突く。もし、あなたがやつらを生かしたままにしておくのなら。あなたは血まみれの栄光そのものだった、伯父よ、あなたは必ず帰ってくるだろう。今度は狐か光となって。シロドは我々のものだ」

そして、ペリナルは最期にこう語った。「気をつけろ、モリハウス。気をつけるんだ!こうして死にゆく私には感じられるのだ、敵はまだ生きている。それを知りながら死んでゆくのは辛いことだ。勝利を信じたまま死ねればよかったのだが。おそらくだが、彼は再び現れるだろう。油断するんじゃないぞ!私はもはや、人々をウマリルの復讐から守ってはやれないのだ」
 

アレッシアの若き奴隷時代

ペリフの出身部族はわかっていないが、彼女はサルド(サルダヴァー・リードとも呼ばれる)で育った。この地には、アイレイドがニベン中の数々の部族から人間を集めて来ていたのである。それらの部族とは、コスリ、ネード、アル・ゲマ、クリーズ族(彼らは後に北方から連れてこられたことが明らかになった)、ケプトゥ、ギー族(花の王ニリチが虫の神である??にいけにえを捧げたことで滅ぼされた)、アル・ハレッド、ケト族、その他であった。しかし、この地はシロドであり、支配者エルフたちの領土の中心であり、人間たちには何の自由も与えられていなかった。家族を持つことや、公に名前を持つことすら禁じられていた。侵略者の支配者たちは、彼らに名前をつける必要などみじんも感じていなかったのである。

人間たちは、岩を運んだり、用水路を作ったり、神殿や道路を整備したりといった労働を強制された。また、人間たちはアイレイドの拷問芸術の歪んだ喜びの犠牲にもなった。ヴィンダセルの嘆きの車輪、セルセンの内臓庭園、多くの奴隷の体に見られた人体彫刻などである。また、炎の王ハドゥールの領地ではさらにひどいことも行われていた。デイドロンから抽出した薬を人間に使って苦痛を与える新たな方法が発見されたのである。子供たちは夜になると彼らの戦いを見て大喜びした。

モリハウスが説明するアレッシアの名前

そして、モリハウスは彼らに言った。「彼女のことを語るとき、お前たちは彼女を様々な名前で呼ぶ。アレ=エシュというのは、畏敬の念を込めた呼び名だ。訳すと、「高貴な、あまりにも高貴な」という冗長な意味になる。アレ=エシュという名前がくずれて、もう少し親しみやすい呼び名が生まれた。アレシュト、エシャ、アレッシアなどだ。また、彼女はパラヴァントとしても知られている。彼女の即位のときに、「彼らのなかで始めたもの」という意味を込めてつけられた名前だ。死を免れない人間でありながら敵を討ち、捜し求め、癒し続けた彼女の偉大さを称えて神々が与えた。この名前からは、パラヴァル、ペヴェシュ、ペレス、ペリフなどの名前が生まれた。そして、俺自身は、大切な彼女をパラヴァニアと呼んでいた」

「彼女は俺のもとを去ってしまったが、今でも星々に囲まれて光り輝いている。最初の女帝、天の女神、シロドの女王として」

彼らはその答えに満足し、その場を去った。

タムリエルのアーティファクト パート1Tamrielic Artifacts, Part One

以下は私が過去数世紀にわたって集めてきた、想像を絶する重要性を持った品々に関する覚え書きである。そのいずれもタムリエルの至る所で繰り返し目撃され、所持され、失われてきた。一部は伝説で、その他はでっち上げかもしれない。しかし、それにも関わらず、多くの人々がこれら誰もが欲しがる品々を追って、または守ろうとして、命を落としてきた。

使徒のブーツ

使徒のブーツは真の謎である。誰も見たことがないが、噂によると、着用者は浮揚することが可能であるらしい。

影の弓

伝説によれば、影の弓はデイドラのノクターナルが鍛造したものである。伝説的なレンジャーであるラエルラス・ガイルは、秘密任務のためにこの弓を授けられたが、失敗してしまい弓は消えてしまった。ラエルラスは大人しく敗れた訳ではなく、この弓に助けられて多くの敵を道連れにしたと言われている。この弓は所有者に透明化の特殊能力を与え、速度を上昇させてくれる。影の弓の目撃は何度も報告されており、第二紀の邪悪なダークエルフのアサシン、ドラムも一度この弓を手にしたことがあると言われる。

クリサミア

このパラディンの剣は古代のクレイモアであり、その攻撃力を上回るのはこの剣の防御力のみである。装備する者に体力と炎からの保護を与え、唱えられた呪文を術者へと反射する。特定の勇者を好むことがないため、クリサミアが特定の剣士によって長期間保有されることはあまりない。

救世主の皮鎧

救世主の皮鎧は、ハーシーンのアーティファクトである。この胴鎧にはマジカに抵抗する特別な特殊能力があった。伝説によると、ハーシーンは彼の狩猟場から逃げ出せた最初で最後の定命の者に、彼の皮を褒美として与えたと伝えられている。この無名の定命の者は、この魔法の胴鎧にその皮を縫いこませた。救世主の皮鎧は、あたかも自分の意思を持っているかのように英雄から英雄へと移り行く傾向がある。

デイドラの災厄

デイドラの災厄はフィックルダイアーの炎の中で、神聖な黒檀から鍛造された巨大な戦棍である。マッカーンの伝説的な武器であり、かつては、暗黒の霊魂をオブリビオンへと送り返すために使われた凄まじい武器であった。この武器には、オブリビオンから魔物を召喚する特殊能力がある。

デンスタッグマーの指輪

この指輪に関して知られていることは、利用者に特定の要素からの保護を与えると言うことだけである。名前のデンスタッグマーでさえ謎である。

黒檀の鎧

黒檀の鎧は、先史時代にダークエルフの女神ボエシアによって作られた胸当てである。黒檀の鎧を誰が、どれくらいの期間所持するかを決めるのは彼女である。値すると判断された場合、着用者に火炎耐性とマジカ耐性を付加し、魔法の盾が与えられる。もはや黒檀の鎧を持つには不適格であると判断するのはボエシアのみであり、また、女神はとても気まぐれである。

エレイドンの結界

エレイドンはブレトンの歴史に登場する伝説の聖騎士である。彼はその武勇と、すべての不正を正そうとする決意から人気の高い男であった。ある物語の中で、彼は男爵の娘を邪悪な将軍の手による確実な死から救ったと言われている。報酬として、男爵は財のすべてをなげうって、エレイドンのために魔法の盾を作らせた。その盾はエレイドンに傷を治癒する機会を与えた。

ハイネックトゥナメットの牙

ブラック・マーシュにはかつて、アルゴニアンがワマスと呼んでいた生き物が生息していたことで知られている。北方の男たちはワマスを、稲妻を血に持つ知的な竜であると考えていた。そのうちの1匹である巨大な獣、ハイネックトゥナメットは北方の男たちによって殺されたが、大勢の男たちと7日間、連日連夜かかった。生き残った男のうちの1人は、戦利品として牙を家に持ち帰った。牙は刃の形に削られ、小さな短剣に仕立てられた。その短剣は不思議と獣の魔法の特性を保有しており、所持者に敵への雷ダメージを可能とする特殊能力を与える。旅の英雄が稀に持ち歩いている。

ランダガルフの拳

ベガリン・クランのランダガルフはタムリエルの歴史に、スカイリム出身の最強の戦士の1人として名を残している。彼はその武勇と戦闘での獰猛さで知られており、多くの戦いで帰趨を左右した。ハラルド王がスカイリムを征服したとき、ランダガルフは最後を遂げた。ハラルド王はこの偉大な英雄を尊敬しており、ランダガルフの籠手を自分のものにした。ハラルド王の死後、籠手は消えた。王はランダガルフの拳が所有者の腕力を上昇させたと話していた。

ゴールドブランド

この魔法の剣はほぼ完全な謎である。黄金が作られた様子や、北の古代の竜によって鍛造されたなどの話を盗賊が広めている。彼らの物語によると、それは竜を守ると誓った偉大な騎士に与えられたとされている。その剣は所持者に、炎ダメージを敵に与える特殊能力を授ける。ゴールドブランドは、最近の歴史では目撃されておらず、値する英雄を待っていると言われている。

オレイン・ベアクローの兜

オレイン・ベアクローはヴァレンウッドの伝説の英雄の1人である。「蛙の目」ファウム王の息子で、クランの狩人として尊敬されており、将来の指導者であった。ウッドエルフの伝説は、オレインがエルフの森の魔女、グレンヒャファンヴァを1人で倒し、永遠に彼のクランに平和をもたらしたと伝えている。オレインはその後、多くの偉業を成し遂げ、最終的にはナハテン風邪によって命を奪われた。彼の兜は偉大さの記念碑として、未来の世代が忘れぬよう飾られた。クランが分裂したため結果的に兜は失われてしまい、今は冒険者たちの貴重なアーティファクトとなっている。オレイン・ベアクローの兜は着用者の敏捷性と耐久力を上昇させると噂されている。

タムリエルのアーティファクト パート2Tamrielic Artifacts, Part Two

以下は私が過去数世紀にわたって集めてきた、想像を絶する重要性を持った品々に関する覚え書きである。そのいずれもタムリエルの至る所で繰り返し目撃され、所持され、失われてきた。一部は伝説で、その他はでっち上げかもしれない。しかし、それにも関わらず、多くの人々がこれら誰もが欲しがる品々を追って、または守ろうとして、命を落としてきた。

君主の氷剣

君主の氷剣は真にタムリエルでもっとも珍重されるアーティファクトの1つである。伝説によると、邪悪な大魔術師アルミオン・セルモは、よく目にする氷の精霊の強い個体である氷の君主の魂で、偉大な戦士のクレイモアに付呪したとされている。戦士スルグナー・アッシは、遥か遠くの国の偉大なる王者暗殺の一端を担い、そこの新しい指導者となるはずであった。しかし、暗殺は失敗してしまい、大魔術師は投獄されてしまった。氷剣は、その刃に触れる者すべてを凍らせる。この剣は、次から次へと所有者を変え、一ヶ所に長く留まることはない。

領主の鎧

この太古の胴鎧は卓越した品質を誇り、時にはモリハウスの鎧、またはキナレスの贈り物と呼ばれる。この鎧は着用者に、体力吸収と呪文抵抗の特殊能力を与え、使用した際には自分自身を解毒する。キナレスが着用者のことを相応しくないと判断した場合、領主の鎧は取り上げられ、次の選ばれし者のために隠されると伝えられている。

モラグ・バルの戦棍

吸血鬼の戦棍としても知られるモラグ・バルの戦棍は、相手のマジカを流出させ、装備しているものに与える。その戦棍には敵の力を装備車に移し変える特殊能力もある。モラグ・バルは彼のアーティファクトを惜しみなく使っていたようだ。その戦棍に関する伝説は数多くある。この武器は、魔術師を倒す時に好まれるようだ。

クラヴィカス・ヴァイルの仮面

うぬぼれの強いクラヴィカス・ヴァイルは、彼自身の人格に相応しい仮面を作った。仮面の所有者は、タムリエルの住人から良い反応を得られやすい。人格が優れているほど恩恵は大きい。一番知られている仮面の話は、有名な貴族女性アヴァレアの物語である。幼少の頃、彼女は悪質な召使によって、ひどく醜くされてしまった。アヴァレアはクラヴィカス・ヴァイルと暗黒の取引を交わし、見返りに仮面を受け取った。仮面は彼女の外見を変えることはなかったが、急に万人から敬われ、称賛された。広い人脈を持った男爵と結婚してから1年と1日後、クラヴィカス・ヴァイルは仮面を取り戻した。アヴァレアは彼の子を身籠っていたが、男爵の一家から追い出された。21年と1日後、アヴァレアの娘が男爵を殺してあだ討ちをなした。

メエルーンズのカミソリ

闇の一党はこの黒檀の短剣を何世代にもわたって切望してきた。この伝説上のアーティファクトはどのような生物であっても、一瞬にして葬ることが可能であるとされている。メエルーンズのカミソリの所持者は歴史上、1人も記録されていない。しかし、闇の一党は一度、内部の酷い権力争いによって壊滅している。それには、このメエルーンズのカミソリが関係していたと疑われている。

指導者の指輪

この簡素な金属の指輪は、どの魔術士見習いにも珍重される所持品である。この指輪は、着用者に知力と英知を上昇させる特殊能力を与えてくれるので、魔法利用の効率が向上する。上級魔術師のカルニ・アスロンが製作者であると言われている。彼の指導の下で学んでいた、若い見習いのために作った製作品である。アスロンの死後、指輪と他の所持品のいくつかが消失し、以後それらはタムリエル全土を巡っている。

カジートの指輪

カジートの指輪は、その指輪を有名にした盗賊ラジーンより何百年も古い太古の遺物である。ラジーンは指輪の力を使って自分を透明にし、疾風の如く迅速にした。彼は指輪のおかげでエルスウェア史上、もっとも成功した泥棒になった。ラジーンがその後どうなったかは謎だが、伝説によると、指輪はそのような使われ方に反発し、敵の目前で消えて彼を置き去りにしたと伝えられている。

フィナスタールの指輪

フィナスタールの指輪は、冒険的な人生を生き抜くために、良質な防具を必要としていた男によって、何百年も前に作られた。指輪のおかげでフィナスタールは何百年もの間生き続け、それ以降、指輪は人から人へと持ち主が変わった。その指輪は、着用者の毒、マジカ、雷撃への全体的耐性を高める。しかし、フィナスタールは抜け目なくその指輪に、フィナスタール以外とはどこにいても不満になり、いずれは狩りの所有者の手を離れ、他の居場所へと消えていくよう呪いをかけた。

環境の指輪

この貴重品に関して知られていることは少ないが、この指輪は着用者に、周囲の環境に溶け込む特殊能力を与えてくれると言われている。

風の指輪

この指輪に関する事実は何も知られていないが、この指輪の名前といくつかの噂から、着用者に速度を加えると考えられる。

タムリエルのアーティファクト パート3Tamrielic Artifacts, Part Three

以下は私が過去数世紀にわたって集めてきた、想像を絶する重要性を持った品々に関する覚え書きである。そのいずれもタムリエルの至る所で繰り返し目撃され、所持され、失われてきた。一部は伝説で、その他はでっち上げかもしれない。しかし、それにも関わらず、多くの人々がこれら誰もが欲しがる品々を追って、または守ろうとして、命を落としてきた。

スカルクラッシャー

スカルクラッシャーは非常に大きく強力な武器である。この戦槌は魔術師ドラッチ・グサルによって魔法を燃料とする火で作られ、卓越した武器鍛冶職人ヒルボンガード・ローラマスによって鍛造された。鋼は魔法により鍛えられ、武器の重量は驚くほどに軽いため、さらに強力で痛烈な殴打が繰りだせる。この戦槌は祝祭にて飾られる予定であったが、盗賊に先を越されてしまった。スカルクラッシャーは今も製作者を探してタムリエルを旅している。

苦い慈悲の槍

苦い慈悲の槍は、他にも増して謎めいているアーティファクトの1つである。この槍に関して知られていることは皆無か、それに等しい。歴史の記録はないが、多くの人々はデイドラが起源であると信じている。

破呪の盾

一見ドゥエマーのタワーシールドに見える破呪の盾は、タムリエルのアーティファクトのなかでももっとも古い遺物の1つである。ロールケン・シャリドールの戦いでの歴史的重要性に加え、破呪の盾は呪文を反射するか、呪文を唱えようとしている魔術師を沈黙させ、盾を装備しているものをほぼ完全に術者から保護してくれる。破呪の盾はいまだに初代の所有者を探していると伝えられ、他の者の手中には長く留まらない。ほとんどの者にとって、破呪の盾を一定期間所持することは手に余る。

ヘイズドキの杖

ヘイズドキはとても負けず嫌いな魔術師であったと言われていた。彼は全土を歩き回り、彼より優れた魔術師を捜し求めた。知られている限りでは、彼の挑戦に応えられる魔術師は見つからなかった。多くの人々が彼の力を恐れたため、彼は寂しさと孤独を感じ、自らの生命力を彼自身の杖に結合させ、今なお彼の魂はそこに残っていると言われている。タムリエル全土の魔法の使い手がこの魔法の杖を探している。この杖は所有者にマジカからの保護を与え、どの魔法使いにとっても確かな貴重品となる。

マグナスの杖

タムリエルのアーティファクトの中でも古いほうであるマグナスの杖は、生みの親であるマグナスにとって、超自然的道具の類であった。使用されると、敵の体力と神秘のエネルギーを吸収する。やがてその杖は、所持する者が強力になりすぎて、杖自らが保護を誓った神秘の均衡を狂わす前に魔術士の下を離れる。

ウンブラの剣

ウンブラの剣は太古の魔女ナエンラ・ワエルによって付呪され、その唯一の目的は魂の捕獲である。魂石と同時に使うと、敵の魂を石に封じ込める機会を所有者に与える。ナエンラは邪悪な創作が理由で処刑されたが、その前にこの剣を隠すことができた。ウンブラの剣は所有者に関してとても選り好みするので、値する人物が見つかるまで隠れたままである。

吸血の指輪

吸血の指輪は、タムリエルでもより危険かつ珍しいアーティファクトである。この指輪には相手の体力を盗む特殊能力があり、それらを着用者に与えると言われている。指輪の確実な性質とその由来は全く未知である。しかし、多くの長老たちは、吸血鬼信者の教団による、モロウウィンドではるか昔に行われた邪悪な製作について語っている。吸血の指輪は極めて珍しいアーティファクトであり、月の何百周期か毎にしか見られない。

妖術師の指輪

大魔術師シラベインの妖術師の指輪は、神話や作り話の遺物のなかでも最も人気があるうちの1つである。タムリエルの古代史の中で、シラベインは指輪の思慮深い利用法によって大陸全土を救った。それ以降、この指輪はシラベイン程の崇高な目標を持たない冒険者たちの手助けを行ってきた。この指輪は、着用者に向けて唱えられた呪文を反射する特殊能力で最もよく知られている。この指輪はシラベインのみが命令できると言われているため、長期間にわたって妖術師の指輪を着用できる冒険者はいない。

王者のアミュレットThe Amulet of Kings

第一版
ウェネングラス・モンホナ 著

第一紀初頭、アイレイド、あるいは「ハートランドのハイエルフ」と呼ばれる強力なエルフの一族が、中央タムリエルで圧政を敷いた。横柄で傲慢なアイレイドは、危険きわまりないデイドラロードを頼ってデイドラと死霊を呼び出させ、軍隊を編成していた。アイレイドはこの恐れを知らない魔法の軍団を使って若い人間に容赦なく襲いかかり、気の向くままに虐殺し、奴隷にした。

苦しみにあえぐ人間の姿を見かねたシロディール家の始祖、聖アレッシアは、気高きエドラを統べていた「時の竜神」アカトシュに助けを求めた。アカトシュはもだえ苦しむ人間を哀れみ、自らの心臓からかけがえのない血をしぼり出すと、その血で聖アレッシアを祝福した。そして、アレッシアの家系が竜の血脈に誠実でいるかぎり、アカトシュはオブリビオンの門をかたく封じ、彼らの敵であるデイドラ狂いのアイレイドの手に、デイドラや死霊の軍隊が渡らないようにするという契約を交わした。

この契約の証としてアカトシュは、アレッシアとその子孫に「王者のアミュレット」と「帝都の永遠なるドラゴンファイア」を授けた。アレッシアがシロディール家に伝わる王者のアミュレットのひとつめの宝石となるまでには、こういう経緯があったのだ。アミュレットの中央にはめられたレッド・ダイヤモンドがその宝石である。王者のアミュレットは帝都の象徴であり、その後、セプティム家の象徴となった。八個の宝石で縁取りが施されており、それぞれの宝石が神を意味している。

アカトシュとその同輩の崇拝が帝都で続けられ、アレッシアの後継者が王者のアミュレットを身につけるかぎり、アカトシュとその神聖なる同輩は、タムリエルとオブリビオンを分かつ強力な障壁が破られないよう守っていくことだろう定命の者がもう二度と、デイドラの主の召喚による破壊を恐れなくてもいいように。

しかし、帝都が八大神への献身をおろそかにし、アレッシアの家系が途絶えるようなことがあれば、タムリエルとデイドラの世界を隔てる障壁は崩壊し、デイドラの崇拝者は下級デイドラや資料を召喚して人間に苦難をもたらすであろう。

神殿の浄化The Cleansing of the Fane

マルク聖教団の年代記

[編者注:本文書はアレッシア教団第一紀の分派である同教団の記録のうち、現存が確認されているものの一つである。カヌラス湖にある同教団の大修道院群が正道戦争(第一紀2321年)の際に破壊され、保管文書が喪失ないし分散してしまうまで、そこに保管されていたようだ

なお、この時代のアレッシア派の書記はアレッシアの神化(第一紀266年)を元に日付を算出していた点に留意されたい。]

以下に、アレッシアの祝福127年目の出来事を記す。

この年は全土において昼の光が暗くなり、太陽がマッサー三日程度の暖かさにとどまり、日中でありながらその周囲に星々が見えることがあった。これは蒔種の月の5日のことであった。これを目にした者は誰もが不安を覚え、近々大いなる出来事が訪れるであろうと口々に語った。

いかにも、同年中に太古のエルフの神殿であるマラーダより、ベルハルザ王の御世以来となる規模の魔族の大群が湧き出たのであった。これら魔族の汚濁により大地は冒され、耕すことも刈り取ることも種を蒔くことすらままならず、人々は支援を求め、マルク聖教団にすがった。

これを受けてコスマス修道院長が全員を終結させ、エルフの言葉で「大いなる神殿」としても知られるマラーダへと向かい、聖なる炎をもってそれを攻め、汚らわしい魔族たちは滅ぼされ、神殿内で発見された多数の邪悪なる遺物や書物が燃やされたのであった。そしてその地では何年もの間、平和が続くこととなった。

星霜の書の整理An Accounting of the Elder Scrolls

元帝国司書
クインタス・ナーベラス 著

帝国蔵書庫から星霜の書が盗まれたとされた後、このような事件を今後避けるため(少なくとも適切に検証をするため)、私は保管するありとあらゆる巻物の索引や目録を見つけようとした。残念なことに、実際の星霜の書の物理的状態については、聖蚕の司祭が不正確なことで悪名高いと分かった。彼らがいくつ所持していたか、どうやって整理されていたのかも分からなかった。まるで子供がなぜ犬は話せないのかと聞いたかのように、ただ質問しただけでクスクスと笑われた。

白状しよう。星霜の書を読める者への嫉妬は膨らむが、私は疑わしい知識のために視力を犠牲にする気はまだなかった。さりげなく会話をしようとした年長の聖蚕の司祭は、正気を失ってしまった他の年長者と同じように正気ではないように見えた。そのため、読むことで授かる見識を見損ねたのだ。

とにかく、モンクと協力して自分の星霜の書の目録を作るつもりだった。毎日、塔の広間を通り過ぎるたびに、その場所を記録できるようそれぞれの星霜の書の性質を教えてもらった。決して自分で文字を見ないように注意していたので、手掛かりは彼らの言葉だけだった。細心の注意を払い、どこにありとあらゆる予言に関する星霜の書が置かれているか、歴史のどの時代が保管されているかを示す部屋の地図を作った。コツコツと作業を進め1年近く過ぎたが、ついに照合を始めるために使う蔵書庫全体の大まかなメモが出き上がった。

うまく進まなくなって来たのはここからだ。メモを見ると、重複点や矛盾点がたくさんの場所にあった。それぞれ別のモンクが、同じ星霜の書を塔の反対側にあると主張したこともあった。モンクたちがふざけているのではないのは分かる。彼らの遊びに付き合ってバカにされているのでなければ。

年長のモンクの1人と話し、私の心配を説明した。彼は無駄にした時間を哀れんで頭を垂らした。彼は咳こんで「これを始めた時、すべての努力が無駄になるだろうと言わなかったか?星霜の書は数えられる形では存在しないのだ」と言った。

「巻物の数が多すぎて数えられないという意味だと思いました」

「そうだ。しかし複雑なのだ。後ろの倉庫を調べて、巻物がいくつそこにしまわれているか言ってみろ」

金属の外箱に指を這わせ、それぞれの角の丸みを数え上げた。戻って「14です」と言った。

「8番目のものを取ってくれ」と言って手を伸ばした。

円筒を彼の手に渡すと、彼はかすかに頷いて言った。「さあ、もう1度数えてみろ」

言われたとおり再び巻物に手を這わせたが、私が感じていることが信じられなかった。

「今…今は18になってる!」私は息をのんだ。

年老いたモンクはクックと笑った。皴が重なって頬が目を隠すほどだった。「事実、いつだってそこにあったのだ」と彼は言った。

その時、私は今まで聖蚕の教団に受け入れられた最年長の見習いとなった。

聖蚕会の命令The Order of the Ancestor Moth

この聖堂で修行する者は以下を読むこと:

聖蚕会は古代から続く高貴な教団である。我々が育み賛美するのは、聖蚕の形をとって現れる、敬愛する祖先の魂である。それぞれの蚕は祖先の魂のフィロンを持っている。フィロンとは、大雑把に訳せば「平和を求める心」となり、それは歌われることで聖蚕が作る繭の中に込められるのである。その繭から絹糸を紡ぎ、布を織り、正しい祖先へと導く系譜を刺しゅうすれば、素晴らしい力を持った服ができあがる。

教団の者は予知の能力を持つ。この祖先の知恵は、未来を現在に歌い表すことができるのである。そのため、我々の教団は星霜の書の理解という恩恵にあずかることができるが、それは我々の教団のみに許された特権なのである。これらの予言書はエドラとデイドラ双方の神々をも超越している。この現実を織りなす繊維の隙間を覗き込むことは代償を伴う。星霜の書は、読み進めるにつれて難解さを増すという性質を持っている。読んだ代償として視力を失う期間もまた、読むほどに長くなるのである。そして、最期まで読み進めば予言の内容の真髄までをほぼ知ることができるが、その者は永遠に視力を失いこの世の光に別れを告げねばならない。そうなっては予言を読むこともかなわない。

修道院は、我々の教団のそういった高位の者たちが住み、他の者たちが彼らに仕える場所である。彼らは世俗を離れ、敬愛する聖蚕たちと共に生きている。彼らのいる地下は聖蚕たちにとって住みやすい場所なのである。彼らはか弱い蚕たちを育み、歌いかける。また、絹糸をとり、紡ぎ、布を織り、繭を作った祖先の系譜を歴史を刺しゅうする。これが、彼らの新しい生活である。

彼らが聖蚕の世話をしているあいだ、我々が盲目の修道士たちの世話をする。彼らが闇の中で働くあいだ、我々は光のもとで働くのである。彼らの求める食べ物と水を提供する。彼らの求める道具や家具を提供する。彼らの求める秘密と匿名性を提供する。そして、彼らの労働の成果を売りにゆく者を提供する。

排他的な任務The Exclusionary Mandates

マルクの選ばれし者による排他令:いずれも同等である

1:最上位の霊魂アカトシュは、時の単一の直線性が証明するとおり単一の存在である。

1:シェザールの失われし兄弟は誤った特異点であり、それ故に倍崇められている。

1:多様な培養基が(1)からあらゆる手段を用いてアルドメリの汚点を取り除くべきだと教えてくれる。

1:至高類人猿の予言者は、単一の思考が正しい人生を招くと示した。

1:正しき命の目的は汚点を抹消することである。

1:時の狐は聖なる抹消のため定命の者の舞台をもたらす。

1:アカトシュは時であり正しき命、そして汚れた死である。

冒険者年鑑

Adventurer’s Almanac

冒険者年鑑、第一版Adventurer’s Almanac, 1st Edition

冒険者年鑑、第一版

ナイフのスコルド 著

もしお前が俺のような者か、よく理解できるが俺のような者になりたい場合、お前には人々が求めることを成し遂げる才能があるはずだ。より重要な点もある。お前には人々が金を払いたがる才能があるはずだ。ここ最近、我々のような者に対する需要は高くなっている。そのため、俺はわざわざ時間を割いて最高の助言を与えることにした。なぜかって?希望しても仕事を全て受ける訳にはいかないからだ。そして、この本を売る副収入は悪くない。もしこの本を盗んだなら、支払いに行って来い。本を貸している蔵書庫なら話は別だ。盗んでしまえ。それでおあいこだ。たかり屋め。

クラフトの依頼

俺は鍛冶の腕では「ナイフ」と呼ばれないが、仕事の合間に街で過ごしている時は、掲示板を確認するようにしている。依頼を受けてちょっと槌を振るい、支払いを受けて酒場に行く。簡単に儲かる。

ギルド

しっかりした仕事を受ける最も簡単な方法は、ギルドに加わることだ。連中はそのために存在している。明らか過ぎて本に書くのが馬鹿馬鹿しいと思う奴がいるかも知れない。年鑑ってのはあらゆることを書くんだよ、馬鹿野郎。

問題を暴力で合法的に解決するのが好きな場合は、戦士ギルドに行け。連中はタムリエルのどこにもギルドホールを置いている。

俺は不法な殺人を許容しないが、闇の一党があらゆる殺人依頼を請け負っているとは聞いている。

お前は血生臭い仕事を好まないかもしれないが、金は好きだろう。仮定の話だが、闇の仕事を管理している盗賊ギルドがあるらしい。もう一度書くが、年鑑はあらゆるものを網羅しなければならない。

魔術師ギルドは閉鎖的だと思っているかもしれないが、連中も仕事を頼みたがっている。魔法が使えなくても、訪れて見るといい。ほとんどの都市に存在している。

もし大物を狙っていて、常識が足りない場合はアンドーンテッドもお勧めだ。連中は大きな街に居留地を置いている。奴らが手放そうとしている宝は、レッドマウンテンよりも高く積み上がっている。もし、お前がそれを手に入れるために、信じ難い難題をこなすならだが。

戦争

三軍は決して戦争を止めることがない。同盟で運を試すなら、シロディールと帝都に向かって戦いに飛び込め。大量の戦利品があるだろう。勝者には。

そして、戦争に引き裂かれた地域では、人々が他よりも助けを必要としていることを忘れないように。仕事を引き受けるかどうかはお前次第だが、常に助けを必要としている街がある。

注目地域

冒険者を特に必要としている場所もある。俺がロスガーを訪れたのは、故郷に似ているからじゃない。オルシニウムは荒野を平定するため、荒事が得意な奴を特に求めている。それから、簡単に儲かるとは言い難いが、クラグローンはとんでもない場所だ。時間の半分は星が降っていて、残りの半分は宝が降っている。

街から出ても掲示板の確認は忘れないように。少なくとも、ゴールドコーストとヒューズベインでは忘れるな。賞金首とその他のあらゆる奇妙な仕事が、問題を自力で解決できない人々から、掲示板に依頼されている。

最後に

以上だ。この仕事を忙しくする全ての方法を書いた。こいつを毎日やれと言うつもりはないが、望むなら毎日やれる。それから、睡眠はそんなに大事じゃない。この本を一度買って、それで終わりだとは思うな。物事は常に変化する。変化した時、ナイフのスコルドはそれを書き止めるだろう。金を貯めておけ。

チップは歓迎している。

冒険者年鑑、第二版Adventurer’s Almanac, 2nd Edition

冒険者年鑑、第二版

ナイフのスコルド 著

また会ったな! 2冊目を書くほどネタがあるわけないと思ってただろう。もちろん、そいつは間違いだ。今書いてるんだからな。次世代の肉人形たちを教育して金を受け取る機会を、この俺がみすみす逃すはずもないだろう。

ヴァーデンフェル

この埃っぽい岩とキノコの山は、優れた傭兵に極上の機会を提供してくれる。神々と死んだ親類について頑固なダークエルフに我慢できれば、ヴィベク・シティの司法の館で彼らからいい仕事をもらえる。それからトレイランに、この前のカードでいかさました時の貸しが、俺にまだ残ってると伝えてくれ。

クロックワーク・シティ

いいか、俺はこの場所が存在すると言ってるわけじゃない。だがそう言ってる奴を知ってるんだ。もし中に入れれば、不気味な地元の連中には対処する暇がない仕事がたくさんある。あるいは奴らが興味を持たないだけかもしれん。俺にはどうでもいい。人々は俺たちオークをいつも見下してるが、誰かの頭を叩き潰して欲しい時は喜んで財布の紐を緩めるのさ。腰抜けどもめ。

闘技場

待ってました!最近開かれた新しい闘技場について聞いてるか?最高だぜ。アクション、流血、殴り合い、そして勝者が全てを手にする。とにかく、負けなけりゃいい。最高の相手と戦わされるんだ。そして最悪の相手、最悪の中でも最悪の相手とな。闘技場を逃げ回りながら、剣のどっちの側を相手に向ければいいのか考えてるような奴を見たことあるか? あんなザコどもが、装備を身に着けられるだけでも奇跡ってもんだ。

それから、俺はいつもピットデイモンに賭けるんだ。簡単に儲かるぜ。チームにアルゴニアンがいなければだがな。水中に潜る競技はないし。へっ!

これで終わりだ

今回俺から引き出せるのは以上だ。スコルドが次の仕事を探したら、次はもしかするとすごい知識と経験を披露してくれるかもしれないな。とにかく、俺と同じ仕事をしている時は、仕事の邪魔をするなよ?

愛敬はふりまくな。おお、それからさっさと消え失せろ、負け犬ども!

ラ・ガーダ スタイル

クラフトモチーフ28
Ra Gada Style

タネスのレディ・シンナバー

ラ・ガーダ、もしくは「戦士の波」と呼ばれるヨクダからの植民者は、実際のところ第一紀の9世紀に、4次に分かれて襲来している。このカタログは第二次の波(「ターヴァの波」)に焦点を当てる。ターヴァの波と呼ばれる理由は、指導者のハッツ・メトロポルスが大気の女神ターヴァを崇めていたためだ。そのため、ターヴァの波の武器や防具には鳥のイメージが溢れている。この第二次の波は主にハンマーフェルの南に植民し、3000年弱が経過した今でも、沿岸の砂丘に彼らが残した建造物が残っている。そして、この古代の植民者が現代のレッドガード社会に残している影響は、誰の目にも明らかだ。

ブーツ

厚い革でつぎはぎされたラ・ガーダのブーツは、通常ラクダ皮と厚い靴底で砂や石の熱さから足を守っていた。伝統的な上向きの爪先には金属のキャップが隠され、兵士の脆弱な足元を守っていた。

ベルト

ベルトはより広いガードルの中央にある紐で、ラ・ガーダの腹と背中をさらに守っていた。大きく丸いバックルには、空気の流れを示すシンボルが刻まれていた。

ターヴァの波のレッドガードは、頭に頑丈なスティールキャップを付けたターバンを巻いていることが多かった。通常はほとんど普遍的な空気の流れのシンボルが付いていた。ほとんどの者は、顔を口と頬のガードで隠していた。敵を威嚇すると同時に、塵と砂を避けていた。

脚当て

下腿前面を覆う硬く頑丈な防具が、第二次ラ・ガーダの標準装備だった。前腕の強化された籠手と、形状や機能は合わせられている。厚い皮の層がふくらはぎの後ろを覆っている。

大胆に鳥をあしらったラ・ガーダの弓には、真鍮でできたクロトキの頭が2つついていて、近接戦闘時に刃を弾ける。コンパウンドボウの全面が、金属的な色を塗られた角付きの顔になっている。

胸当て

ラ・ガーダは剣士であり、その鎧は装着者が近接戦闘の攻撃に耐えられるよう、頑丈にできている。渦巻く空気の流れのシンボルで覆われていて、ほとんどのものにはターヴァの鳥の翼の旗が刻まれている。

ターヴァの波が持っていたヨクダの剣は、伝統的に背を厚く強くできるように片刃になっていた。これにより、ラ・ガーダの曲刀は片手剣も両手剣も一撃で葬れる重さを持っていた。一撃による決着は、剣術の極みとして常にレッドガードから称讃された。

肩防具

ラ・ガーダの「塔ポールドロン」はとても目立つが、3層のカップは見た目ほど固くない。防具の下は折れ曲がるようになっていて、戦士の腕の動きに合わせて自在に曲がる。

手袋

ラ・ガーダの戦士は、武器のクロスガードではなく重装の前腕鎧で攻撃を受けるように訓練されていた。両手持ち武器を扱う者は特にその傾向が強かった。従って、手袋は基本的に籠手で強化され、武器を精密に動かす指だけが自由になっていた。

ラ・ガーダの盾は広く重い盾で、必要があれば装着者だけでなく周囲の味方を守れるよう、最大の範囲をカバーした。通常の空気の流れのシンボルの装飾に加えて、盾の下には鷹の広い尾が刻まれていた。

ラ・ガーダの魔法使いは、杖の先端をトゥワッカの聖なるトキの姿にすることが多かった、今でも変わらないが、狡猾の神は魔術師の守護神だったからだ。現代では魔法に対する猜疑がレッドガード文化の特徴として扱われているが、常に明確だった訳ではない。

戦棍

ラ・ガーダの戦棍は重装備の敵と戦うために作られていて、ターゲットを叩き潰すためにヘッドは重く、スパイクが付けられていた。こうした棍棒の重さにより、「究極の一撃」スタイルが編み出された。ターヴァの斧の使い手が「一撃必殺」を目指したように。

短剣

ターヴァのラ・ガーダの短剣は、第二次の波の剣と同様、三日月刀状の曲刀になっている。ターヴァの波は短剣を防御に使わず、盾を使うことを好んだ。そのため、短剣にはクロスガードが欠けている。しかし、投擲できるような重さは備えている。

ターヴァの波の中で斧を装備していた者は、「一撃必殺」と教えられていた。目標を最初の攻撃で両断することを目指していたようだ。このため、ラ・ガーダの斧には大きく重い刃が一つ備わっている。

デイドラ公

Daedric Princes

アズラの祈りInvocation of Azura

シギラウ・パレート 著

300年もの間、私はアズラことムーンシャドウのデイドラ公、薔薇の母そして夜空の女王の女司祭をしてきた。どのホギトゥムも我々は蒔種の月21日を祝い、価値ある美しいものをあの方に捧げるのと同様に助言を求めて彼女を呼び出す。彼女は残酷だが、賢い支配者である。どのホギトゥムであれ、雷雨の時は彼女に祈らない。たとえ日取りが重なったとしても、こうした夜はマッドゴッドのシェオゴラスに属するからである。そのようなときアズラは我々の注意を理解している。

アズラの祈りは非常に個人的なものである。私は他3柱のデイドラ公の女司祭をしてきたが、アズラは礼拝者の性質と彼女への崇拝の裏にある真実を重視する。私は16歳のダークエルフで侍女であったとき、企みのデイドラ公ことモラグ・バルを礼拝する、祖母の魔術結社に参加した。恐喝、ゆすりそして賄賂は闇の魔法であると同時にモラグ・バルの魔女の武器でもある。モラグ・バルの祈りは、暴風雨を除いて星霜の月20日におこなわれる。この儀式が行われないことはめったにないが、モラグ・バルはしばしば他の日に人間の装いで自分の崇拝者たちの前に姿を現す。ファイアウォッチの後継ぎに毒を盛ろうとして祖母が亡くなったとき、私は自分の信仰をもう一度問いただした。

兄弟はボエシアの教団のウィザードだった。彼の話から、闇の戦士は信用ならないモラグ・バルよりも私の精神に近かった。ボエシアはデイドロスの誰よりも戦士らしいデイドラ公である。数年間を陰の策略で過ごした後では、行動に直接結果が生まれる主人は好ましかった。その上、私はボエシアがダークエルフのデイドラの1人であるのが気に入った。黄昏の月2日、籠手と呼ぶ日に我々の教団は彼女を召喚した。血まみれの戦いが彼女に敬意を表して行われ、9人の信者の命が他の信者の手で奪われるまで衝突は続いた。ボエシアは彼女の信者に対してほとんど気を使わず、彼女の関心は我々の血だけだった。誤ってスパーリング中に兄弟を倒してしまったとき、彼女は確かに笑った。私の恐怖が彼女を大喜びさせたのだと思う。

その後すぐに教団を離れた。ボエシアは私にひどく冷たかった。心に深みのある支配者が欲しかった。人生の次の18年間、私は誰も崇拝しなかった。その代わり、本を読んで研究をした。古くて俗な書に、不可思議なノクターナルの夜の女王、ノクターナルの名前を見つけた。その本が指示したように、炉火の3日、聖なる日に彼女に呼びかけた。ついに、長いこと求めていた自分の主を見つけたのだ。彼女の不可思議な痛みの元になる、入り組んだ哲学を必死で理解しようとした。話し方や私に求めた言動でさえも、彼女に関することはすべて闇に包まれていた。私がノクターナルを理解できることはないという、単純な事実を理解するまで数年かかった。ボエシアへの残忍な行為やモラグ・バルへの裏切りと同じように、彼女の神秘は彼女にとって不可欠だった。ノクターナルを理解することは彼女を否定し、その部分を闇で覆う幕をめくることだ。私は彼女を愛する程に、彼女の謎を解く無益さに気がついた。代わりに彼女の姉妹、アズラのことを考えるようになった。

アズラは私が崇拝したデイドラ公の中で、唯一信者を気にしているように思える。モラグ・バルは私の精神、ボエシアはは私の腕、そしてノクターナルはおそらく私の好奇心を欲しがった。アズラはそのすべてを望み、とりわけ愛を欲しがる。盲従ではなく、誠実で純粋なあらゆる私達の愛だ。そしてその愛は、内側にも向かわねばならない。我々が彼女を愛し自身を憎むと、彼女は我々の苦しみを感じる。私が今後他の主に仕えることはないだろう。

エドラとデイドラAedra and Daedra

神、悪魔、エドラ、デイドラという名称は一般の大多数にとっては紛らわしい物である。これらは同意語として使われることも多い。

「エドラ」と「デイドラ」は相対語ではない。両方共、エルフ語で正確な定義がある。アズラはスカイリムとモロウウィンドのデイドラである。「エドラ」は通常「祖先」と訳され、シロディール語としてはエルフ語の概念に可能な限り近づけている。一方、「デイドラ」は大まかに言うと「我々の祖先ではない」という意味になる。伝説上の系図がイデオロギーを根本的に分岐させているダンマーにとって、この違いはとても重要な物だった。

エドラは静止に関連付けられる。デイドラは変化を象徴する。

エドラは定命の者の世界を作り、アース・ボーンズに縛られている。一方、想像ができないデイドラは変化をもたらす力を持っている。

神の創造に基づく契約の一部として、エドラは殺すことができる。ロルカーンと月がその証明である。

契約が適用されない、変幻自在なデイドラは、追放することしかできない。

オプスカルス・ラマエ・バル・タ・メッザモルチェOpusculus Lamae Bal ta Mezzamortie

ラマエ・バルと休まらぬ死の概要

マベイ・アイウェニル 書記

グウィリム大学出版局翻訳 第二紀105年

光が大きくなると、陰の闇が濃くなる。デイドラのモラグ・バルがアーケイを見て、人間やエルフ族の死を支配するエドラを高慢と考えた時、それは真実となった。

残酷な抑圧と定命の者の魂を罠にかける役割のバルは、ニルンの人間やエルフ族、獣人も死からは逃れられないと知っているアーケイを邪魔しようとしていた。エドラは自分の役割を疑わず、だからこそモラグ・バルは最高の死をニルンに送った。

バルが人の姿になってネードの民のラマエ・ベオルファグの乙女を奪った時、タムリエルはまだ若く、危険や驚くべき魔法に満ちていた。バルは乱暴に愛もなく彼女の体を汚した。その叫びが悲鳴の風になり、今もスカイリムのフィヨルドでは聞こえるところがある。1滴の血を彼女の額に流し、バルは怒りを撒き散らしながらニルンを去った。

乱暴を受け意識のない状態で、ラマエは遊牧民に発見され世話を受けた。2週間後、遊牧民の女性は彼女が他界したために布で覆った。習わしに従い、遊牧民はたき火を作り魂のない体を焼いた。その夜、ラマエは火葬の薪の中から立ち上がり、燃えたまま群衆に襲いかかった。彼女は女性の喉を裂き、子供の目を食べ、バルに暴行されたように残酷に男性を犯した。

そしてラマエ(血の母として有名)はタムリエルの人達に呪いをかけ、醜悪な物を際限なく生み出した。最も狡猾な夜の恐怖、吸血鬼はここから生まれた。タムリエルには不死の苦しみがもたらされ、原初の神々の時代から続くアーケイの生と死のリズムを残酷に阻害したのだ。アーケイは悲しんだが、元に戻すことはできなかった。

ハーシーンのトーテムThe Totems of Hircine

ハーシーンから最も貴重なライカンスロープの贈り物を授かった我々の間で、彼が自分の力をこの世界に存在する特定のアーティファクトにもたらしたという伝説がある。それは人間が書く事も話す事も考える事もほとんどできなかったが、選ばれし者達には野獣の血がまだ色濃く流れていた頃の時代の話だ。

第1:彫刻がほどこされた狼の頭蓋骨。
我々一族を作り上げた血の儀式で古代の呪術師によって使われ、その前にひれ伏す人々への存在感を高めると言われている。それは、ハーシーンの顔をちらっとでも見たことのある人々以外は、彼らの姿を見ると未知の恐怖で縮み上がるほどだと言われる。

第2:頭蓋骨同様、彫刻が施された大腿部の骨だが、何の動物の骨かは不明。より古代の仲間の多くが薬効効果のある棒として使用し、視力も嗅覚も高めると言われていた。そのため感覚が鋭くなった我々から獲物が遠くに逃れられなくなった。

第3:平凡な太鼓。そのありふれた外観はおそらく長い歳月の中で忘れ去られたことを意味するのだろう。我々の父が戦場から仲間を呼ぶために拍子をとったように、太鼓を鳴らせば我々の血の中に眠る先祖が同族を呼び集めるだろう。

これらのトーテムを通して、我々は野獣の力を呼び起こし、集中させる。ウェアウルフが人々に知られている魔法を見限る一方で、我々は時により直接的な自然エネルギーと接触できる。そしてこのようなトーテムを通して、人工的な文明に汚される前の最初に世界を支配した力を見つけられるのだ。

フラグメンテ・アビーサム・ハルメアス・モラスFragmentae Abyssum Hermaeus Morus

…そしてイスグラモルは巨人の妻の嘆きを集め、フロアとグロスタの元に持って行き、イスグラモルの強弓ロングランチャーを張り直すため、より合わせて悲嘆の弦にしてもらった。以来、ロングランチャーは運ばれるとため息をつき、発射されると嘆きの声をあげた。そして、イスグラモルはそれを狩りに持って行くことにした。

そして彼はアトモーラのフロストウッドで狩りをして、多くの獲物を仕留めてから、喉を心ゆくまで潤そうと浅瀬で立ち止まった。そこにフォーレルグリムの白鹿が、流れを越えて飛び跳ねた。イスグラモルは鹿を射た。だが彼は何と射損じた。不機嫌な彼は誓った。白鹿を倒すまで追い続けると。だが鹿は静かに落ち着いて、雪の上にかかる霧のごとく通り過ぎていった。イスグラモルは何度も鹿を見たが見失った。悲嘆の弦のため息が、白鹿の足音より大きくなったがゆえに。

再び跡を見失い、怒りに燃えて立ち止まったとき、ウサギが現れて言葉を発した。「鹿はあそこの谷の中に潜んでいます」「どうしてわかるのだ?」イスグラモルはウサギに問いただした。ウサギは答えた。「長い耳があるのでわかります。ええ、あなたも私ほどの長い耳を持っていたら、獲物がどこに行っても聞きつけることができますよ」

「それならば」イスグラモルは言った。「私の耳が汝のものほどの長さになるように」するとウサギの鼻がひくひくと動き、イスグラモルは自分の耳が伸びて先が尖るのを感じた。ところが一匹のキツネが雑木林から飛び出して、ウサギに飛びかかって殺した。イスグラモルは不思議なことに、自分の耳が縮んでいつもの大きさになったのを感じた。

そしてキツネが言葉を発した。「知るがよい、定命の者よ。我が名はショール。この者はウサギなどではなく、ハルマ・モラである。汝を欺き、エルフの仲間に変えるところであった。これより後は、人間の素直なやり方に頼り、エルフのごまかしを避け、彼らのようにならぬようにせよ。さあ、谷で汝を待つ白鹿のもとへ向かうがよい」

ハイルマ・モラ・パド・アダ・オイア・ナガイア・アバ・アゲア・カヴァ・アポクラ・ディーナ・ゴリア・ガンドラ・アルカン

「ハルメアス・モラはアダ、アビサル・セファリアークよりも年長であり、この下劣な者の請願に耳を傾ける。私が否定された知識を交換するに至ったがゆえに。私が求めるものはこの羊皮紙に名前が書かれており、それによって私はお前に敬意を表して知識の悪魔を使役する。我が願望にとって知ることは計り知れず、償いには名づけられたいかなる対価もみたされるであろう」エ・ハルマ・モラ

エ・ハルマ・モラ・アルタドゥーン・パドメ・ルカン・エ・アイ

(私の次なる夢は)アポクリファの夢だった。そこで私は(名もなき書物)の間の影の広間、煙のごとく吸い込んだ意見と議論の間を歩いた。左手にはベラムの巻物、右手には羽根ペンを持ち、通り過ぎてきた歴史(を書いた)が、巻物が文字で満たされることはなかった。(言葉を)下に書くにつれて上の(言葉が)消えていくからだった。

そして私はラピスラズリの台座の元で立ち止まった。そこにはこれまで述べてこなかった(物が)しまってあった。奇妙な装飾の壷だった。そこで私は巻物と羽根ペンを(脇に置いて)、装飾をつかんで蓋を持ち上げた。

(壷の中には)ねばねばした不快な匂いの(液体)があった。その上に浮かんでいたのは、灰色に輝く定命の者の(思考器官)だった。それで、なぜかはわからないが理解した。その(液体)は塩水ではなく、その脳は保存されていたのではなく生きていて、警戒しており、闇の知性によって思考を続けていたのだと。私は蓋をしめて壷(から目を上げて)、そして(台座の向こうの)長くどこまでも続く回廊を見やった。左右に数え切れないほどの台座が並び、(それぞれの台座の上には)壺があった。

(そういうわけで)私が目を覚ました(時)、私の舌は刺し貫かれていたのであった。

ボエシアの証明Boethiah’s Proving

(以下の説明は真実である。聞く耳と考える心を持つ人々に警告として届きますように)

ある日ある時刻に、信仰深い者たちは主を一目見ようとある儀式を行うために集った。日程は正しく、まさしく召喚日和だった。

ベールに立ち込める煙を掻き分けて、恐ろしくもまばゆい女が姿を現した。彼女は太陽の表面よりも熱く燃え上がる刀剣を振りかざしながら、月が出ていない夜よりも暗い漆黒の衣装で着飾っていた。ダンマーの戦う女王の姿だったが、レッドマウンテンから彫り出された像のようにそびえ立っていた。

「なぜ私の眠りを妨げたのだ?」

驚いて、人々の間で1番目の者は祈った。

「ボエシアよ、策略のデイドラ公にして民を惑わす者であり、影の女王でありそして破壊の女神でもああるお方よ。あなた様に崇拝を奉げるために参りました!」

彼女は証言をしようと集まった彼らを見下ろした。不機嫌そうな顔で最初に尋ねた。

「答えよ。お前は私を知っているが、私はどうやってお前を知ればいいのだ?」

恐る恐る男は答えた。

「毎晩あなた様に祈ります。毎晩あなた様の素晴らしいお名前を声に出してお呼びします。もちろんあなた様は私の声がお判りになりますよね?最も忠実な信者ですよ?」

彼女は顔をしかめて長い溜息をもらすと、そこから出た空気が男を包み、突然彼の姿は消えた。

2番目の者の方を向き、彼女は尋ねた。

「お前はどうだ?どうお前の価値を見定めればいい?」

その声の力に衝撃を受け、男は漆黒の衣装を纏った彼女の前で頭を垂れた。

彼女が手をたたくと、彼もまた消えた。

3番目の者には次のように尋ねた。

「そこのお前、答えてみろ。私は先ほどの彼ら、そしてお前のように情報がない者をどう知ればいいのだ?」

震え、仲間の失踪に言葉を失い、男は囁いた。

「我々にお慈悲を!」

彼女は2度まばたきした。1度目のまばたきで男は苦しみ悶絶し、2度目で死んだ。

彼女は残りの者たちに容赦ない視線を向けて言った。

「私は慈悲を与えはしない」

他の者たちも一緒だった。彼女は彼らを試し、彼らは何も与えられなかった。

ついに、怒りで目をぎらつかせ憎しみで舌を濡らし、彼女は私のところに来て言った。

「すべての私の信者の中で残りは2人だ。最後から2番目の者よ、どうやってお前の存在を証明するのだ?」

ためらうことはなく私は武器を抜いて、隣に立っているもう1人の胸を突き刺した。恐れることなく答えた。「今この刃から血を流すこの男に、私が存在しているかどうかを聞いてください」

彼女は微笑んだ。そして彼女の歯の間にあるオブリビオンの門が開いた。それから言った。

「最後となった者よ、なぜ他の者たちがいない場所に残るのだ?」

私は刃をしまい、答えた。

「そこにいる者が死んだから、私は生きています。私が存在しているのは、その意思があるからです。この刃から血が滴るように私が仕事をする証がある限り、私は生き残るでしょう」

贈り物を受け取りながら、彼女は言った。

「確かに」

(もし、これを読んでいるときに血管の血が煮えたぎり、心が燃えていたなら、ボエシアに呼ばれるだろう。彼女の声に耳を傾けることは最も賢明である)

モラグ・バルの子供The Spawn of Molag Bal

モラグ・バルは奴隷にする。モラグ・バルは冒涜する。

モラグ・バルは従わざる者との子供を生み、軽率な者の魂を刈り取る。

伝説によれば、モラグ・バルは最初の吸血鬼の父である。吸血鬼の多くの種についての詳細は明らかではないが、吸血鬼はみな彼の子と考えられるかも知れない。

大部分の吸血鬼は血をたどっていくと同じ遠い祖先に行き着く。モラグ・バルに汚された、ネードの従わざる処女だ。彼は怪物の血を生み出し、怪物達はさすらい、彼の汚れを遠くに撒き散らした。

モラグ・バルとの契約や取引の結果吸血鬼となった種もある。モラグ・バルは契約の見返りに、不死と永遠の罰を伴う力を約束したのだ。

モラグ・バルは混沌と不和の種を蒔き、次々と魂を腐敗させることで争いを撒き散らす。彼の軍は勢をなし、彼の忍耐は無限である。彼の究極の目的は、生きとし生けるものすべてを支配し、奴隷とすることだ。

現代の異端者Modern Heretics

帝都内のデイドラ崇拝の研究

ゴトルフォントのハデラス 著

シロディール内でデイドラ崇拝は法で禁じられてはいない。これは主に、デイドラの召喚を許可するために帝都が魔術師ギルドに対して認めた特権の結果といえる。にもかかわらず、聖職者および一般大衆からのデイドラ崇拝への風当たりが非常に強いため、デイドラ関連の儀式を行うものたちは秘密裏に活動している。

一方で、諸地方に目を向けてみるとデイドラ崇拝に対する見方は様々である。シロディール内でも年月と共に伝統的な世論に少なからぬ変化が見られ、デイドラを崇拝する集落も存続している。伝統的なデイドラ崇拝を志す者には信仰心や個人的な信念を動機とする者がいるのに比べ、現代的なデイドラ信者の多くは魔法的な力を目当てにしている傾向がある。とりわけ冒険家と呼ばれる人種は、伝説に名高いデイドラのアーティファクトの、武器や魔法的な利点を追い求める傾向にある。

筆者自身も、夜明けと黄昏の女王であるアズラを信仰する一団と遭遇している。デイドラ崇拝に興味をもつ研究者は複数の方法で調査を進めることができる。既存の文献の研究、古代のデイドラの祠の探索および発見、各地の情報通からの聞き取り、そして信者そのものからの聞き取りなどが挙げられる。筆者自身はアズラの祠を発見する際にこれらの手段を全て用いている。

筆者は最初に文献を紐解くことにしている。本書のような解説書からデイドラの祠に関する一般的な事情などを知ることができる。筆者が自身の研究によりシロディール内のデイドラの祠について理解している事項を例示すると、一般的に、デイドラの主の像が祠の象徴となっており、祠の位置は集落などから離れた野外にあり、各々の祠には信者の一団がついており、祠ごとにデイドラの主への嘆願等を行うべき特定の時間(週の間のある日であることが多い)が決まっており、デイドラの主は嘆願者が十分な力を有しているか、相応の人物でない限り嘆願に応じないことが多く、また返答を得るには適切な供物を捧げる必要があり(捧げるべき供物については信者の一団のみが知る秘密となっていることが多い)、そしてデイドラの主は何らかの仕事や使命を達成した冒険家には、しばしば魔力をもったアーティファクトを授けることがわかっている。

筆者は次の段階として、周辺地域の地理に精通している地元住民に聞き取りを行う。とりわけ得るものが多い聞き取り対象は二つあり、一つめは(移動中に祠を発見する可能性のある)旅の狩人や冒険家であり、二つめは魔術師ギルドの学者たちである。アズラの祠については、どちらの対象も有益な情報源となってくれた。旅路の途中で奇妙ながらに雄大な彫像を見かけたというシェイディンハルの狩人によると、像は両腕を伸ばした女性の姿をしており、片方の手には星を、他方の手には三日月を持っていたとのことだった。祟りを恐れて像を避けたものの、その位置は記憶しており、シェイディンハルの遥か北方、アリアス湖の北西、ジェラール山脈の奥深くという情報が聞き出せた。像の外観に関する情報が得られたので地元の魔術師ギルドを訪ねてみると、その外見を元に崇拝の対象となっているデイドラの主の正体が特定できたのであった。

祠の位置が判明したので現地に足を運んでみると、祠の周囲に信者の一団が住み着いていることがわかった。デイドラ崇拝に対する風当たりの強さゆえ、信者たちは当初こそ自分たちの素性を認めたがらなかったものの、筆者が彼らの信頼を得た後にはアズラが嘆願に耳を貸す時間帯(夕暮れから夜明けまで)に関する秘密や、捧げるべき供物がウィル・オ・ウィスプから得られる「発光する塵」であることを教えてもらえた。

筆者は一介の聖職者兼学者であるため、ウィル・オ・ウィスプを発見して発光する塵を入手することはかなわなかったうえ、供物として捧げられたとしてもアズラが耳を貸してくださったかどうかは定かではない。しかし、仮に供物を捧げてアズラがそれを認めてくださった場合、筆者は何らかの使命を与えられ、それを達成できた暁には伝説的な魔力を秘めたデイドラのアーティアクト「アズラの星」を授かることができた可能性があったのは確かである。

筆者はその後、シロディール内に上記以外にも複数のデイドラの祠が存在すること、およびそれぞれの守護神であるデイドラの主の名、そして冒険家たちが授かりうるデイドラのアーティファクトに関する噂を耳にしている。狩人のハーシーンは強力な魔力を帯びた鎧である「救世主の皮鎧」の伝説と結びついている。魔剣「ヴォレンドラング」は妖魔の王マラキャスと関連があるらしく、名をそのまま冠した「モラグ・バルの戦棍」もデイドラ崇拝の対象となっているようである。シロディール内にあるこれら以外のデイドラの主の祠および信者たちについては、たゆまぬ努力を続ける探究者たちによって明らかにされていくことだろう。

災厄の神The House of Troubles

聖ヴェロスとチャイマーに従って約束の地モロウウィンドへと向かった祖先の霊魂の中で、デイドラの主である4人、マラキャス、メエルーンズ・デイゴン、モラグ・バル、シェオゴラスは、災厄の四柱神として知られている。彼らデイドラの主は、トリビュナルの助言と勧告に反発し、クランと名家に大いなる騒動と混乱をもたらした。

マラキャス、メエルーンズ・デイゴン、モラグ・バル、シェオゴラスは、試練の時に障害物の役割を果たすという意味において聖人である。時に彼らは、この地域の敵であるノルド、アカヴィリ、あるいは山のオークとさえ交流を持った。

マラキャスはかつてトリニマクだった者の残骸であり、弱いが復讐心に燃えた神である。ダークエルフは彼がオークの神王マラクだと言う。彼はダンマーの身体的な弱さを試す。

モラグ・バルは、モロウウィンドにおける残虐の王である。彼は名家の血統を壊そうと試みており、さもなければダンマーの遺伝子プールを汚すつもりでいる。モラグ・アムールに住んでいたと言われる怪物の種族は、前紀に行われたヴィベクの誘惑の結果である。

シェオゴラスは狂気の王である。彼は常にダンマーの精神的な弱さを試す。多くの伝説において彼は、ダンマーのある派閥に対抗しようとする派閥に招かれている。物語のうち半数において、彼は自分を呼んだ者たちを裏切らず、そのため、全体的な枠組みにおける彼の立場について混乱が生じている(果たして彼は我々を助けられるのか?障害にはならないのか?)。彼は、例えば帝国のように、ダンマーが恐怖を抱く他の種族と、役に立つ同盟者として結びつくことがある。

メエルーンズ・デイゴンは破壊神だ。火事、地震、洪水など、自然の危険と関わりを持つ。ある者たちにとって、彼はモロウウィンドの住みにくい土地の象徴である。耐えて生き延びる意思がダンマーにあるかどうかを試す。

これら四柱の邪悪は崇拝は、聖堂の掟と慣習に反することである。しかし、四柱に仕えようとするどん欲で無謀な者や、正気を失った者が絶えた試しはない。古代の聖堂の掟と秩序、そして帝国の法に基づいて、こうした魔女やウォーロックたちは処刑される。帝国の駐留部隊は聖堂のオーディネーターやボイアント・アーミガーと協力して、荒野の隠れ家や古代の遺跡に隠れて冒とく的な崇拝を行う者たちを追い詰め、始末している。

夢中の歩みThe Dreamstride

1000年以上もの間、ヴァルミーナの司祭は錬金術の達人である。彼らの混合剤の複雑さと効用は、まさに伝説にほかならない。このような錬金術の秘宝は非常に人気があり、闇市に出回る水薬1つが大金を生むこともある。

現在知られている数多くの薬の中でも、おそらくヴァルミーナの不活性薬が1番素晴らしいだろう。この粘着性のある液体を一滴飲むだけで、「夢中の歩み」として知られる状態に陥る。使用者は他人の夢を、まるで自分がそこに入り込んだかのように体験できるのである。対象者は最初から居たかのように夢の世界に溶け込み、夢の重要な一部になる。夢の中に登場する人々からは、使用者の方が夢を見ている人だと思われるだろう。使用者は、自分の癖や話し方、適切に広がった知識さえも目にするはずだ。

観察者の目には、薬を飲んだ使用者の姿が消えてしまうようだ。対象者が夢の中で行ったり来たり歩くとき、観察者たちもまた実際の世界を行ったり来たり移動する。不活性薬の効き目が切れると、対象者の姿は再び見えるようになり、夢の中でいた場所とまったく同じ場所に出現する。わずか数フィートしか動かなかった対象者もいるし、ほんの数分で元の場所から数千マイルも離れた場所に現れた者もいる。

注意すべきこととして、夢中の歩みは非常に危険で対象者に様々な潜在的危険を与えることだ。ある夢では、対象者は病気や、暴行そして死のような生命を脅かす状況にさらされた。ほとんどの場合は傷を負うことなく現実の世界に戻って来れるが、場合によっては対象者は帰ってこずに薬の効き目が切れたと見なされるか、死亡した状態で現れる。現実世界においては危険で有害な場所に戻ってきてしまうことも多い。たとえ夢中の歩みの中では、そこが安全な場所であったとしてもだ。

ヴァルミーナの不活性薬は、それを作り出す錬金術師のように不思議でとらえ所がないものである。この独特の移動装置が不活性薬自体の効果なのか、単にヴァルミーナの奇妙な企みなのか定かではない。しかし、通り抜けられるはずのない障害物を通り抜ける夢中の歩みの効果は、確実にその不思議な性質によるものである。

盗賊ギルド スタイル

クラフトモチーフ33:
Thieves Guild Style

コインカウンターのカリ

お金を浪費する良い方法は知ってる?…多分、たくさん知ってるでしょうね。言い直しましょう。お金を節約する良い方法は知ってる?教えてあげましょう。大量に買って、一定の基準で製品を生産させるのよ。経済的でしょ。だから、盗賊ギルドは武器と防具に下記の基準を定めたのよ。

ブーツ

ギルドのブーツは頑丈なレザーであること。甲は固く、靴底は柔らかく柔軟にね。一足揃えて、自分で試しなさい。歩く度に音がするようなら、盗賊ギルドには向いていない。

ベルト

正直、ギルドはベルトについて細かいことを気にしない。頑丈で上質な皮ならね。牛だろうがウェルワだろうが、カゴーティだろうが構わない。金属のバックルのデザインも、ピカピカ光らないことに比べたら重要じゃない。

私達は盗賊よ。鋼の兜を頭に被ることはない。金属の兜はうるさく、ピカピカ光って私達の視界を妨げる。私達に必要なのは素敵で柔らかく、暗いレザーのカウルよ。顔の下半分は、仮面で正体を隠しているといいわね。

脚当て

ギルドのグリーブは派手なものじゃない。暗く油を塗られた脚絆よ。接続部分には鈍い鋼のプレートがある。防具の他の部分と同じく、移動時に音を立ててはいけない。

盗賊ギルドの弓はしっかりしていて、良くしなるアッシュやイチイの木で作ること。中距離から衛兵を倒せるようにね。リムの前面は鈍い光の金属で覆って受け流しに使う。矢尻は鋼であること。これも輝いてはダメ。弓の輝きで、敵に自分の位置を教えたくはないでしょう。

胸当て

我々の胸当ては関節を調節された革の層から作られる。油を良く差して、動きやすく音がしないようにすること。重いバージョンは軽い鋼のプレートで重要な部位を守る。ただし、金属部分はつやを消して光を鈍くするように。三つの刃のギルドのシンボルが、胸と背中上部に丸く装飾されているわ。

盗賊は(奇襲された場合を除いて)敵と接近戦を望まない。だから、盗賊ギルドの剣は広刃の両刃で、敵を寄せ付けないように作られているの。短剣と同じように、広がる三つの刃のギルドのシンボルは、受け流しのために使えるわ。

肩防具

正直なところ、盗賊は逃げることが多い。そして、逃げている途中はよく肩を撃たれるの。だから、肩防具はケチらない方がいいわよ。厚く、調整された革の層をポールドロンにして、光の鈍い金属を接続部に加えて。しっかりとね。

手袋

盗賊ギルドの手袋は、手首から上を見れば戦士の籠手のように見えるでしょう。しかし、手先は柔らかい子山羊やカモシカの皮で包み、盗賊の仕事の精密な指の動きを邪魔しないようにしないとね。

盗賊にとって盾を持ち歩く決断は難しいものよ。だから、形もサイズもかなり幅を持たせたい。中装のラウンドシールドでも、重装のカイトシールドでも構わない。ギルドのシンボルは中央か、大きな盾の場合は円形の装飾に刻んでね。

盗賊ギルドの呪文用の杖はとても目立たないようになっている。暗いハートウッドに、見慣れた三つの刃のシンボルを入れたものよ。不安定な地面で盗む時に安定するよう、杖の底には金属の突起を入れておいた方がいいでしょう。

戦棍

盗賊ギルドの戦棍は武器でもあり道具でもある。重く平たいヘッドには釘が打たれ、バールとしても利用できるの。三つの刃のギルドのシンボルは、ヘッドの両面に刻まれていなければならないわ。

短剣

正式なギルドの短剣は両刃の刺殺武器であり、広刃になっているの。ほとんどショートソードよ。柄に広がる三つの刃のギルドシンボルは、受け流し用にも使えるわ。

盗賊ギルドの斧は頑丈で、鎧を着た敵も中々開かない扉もこじ開けるわ。それから、必要な時はフックとして忍び込みに使えるようにもなってる。ギルドの三つの短剣のシンボルが先端の中央にあるわよ。
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