ドロ・マスラ

クラフトモチーフ35
Dro-m’Athra Style

黄昏の先唱者アダーラハイ 著

世界の陰の闇の奥深く、どことも知れぬ場所には不気味な鍛冶場と曲がった作業台があり、そこで迷い猫たちが自らのための武器と鎧を作っている。奴らが姿を見せるような危機の時代に、奴らが身に着けている装備は似通っている。つまり、その装備は一定の基準に基づいて作られているの。その基準についての歌を歌っておくわ。あらゆる知識は有用よ。そうでしょう?近寄ってはならない相手を知るためだけにでも役立つわ。

ブーツ

ドロ・マスラのブーツは爪先が閉じられている。一般的なカジートの慣習からすると、興味深い例外よ。古代の歌を思い起こさせる。「片足をジョーンに、片足をジョーデに。迷い猫は爪先が一番強い」閉じられた爪先は、肉球の裏の傷でも隠しているの?

ベルト

大量のタセットがある!ドロ・マスラのベルトの留め金には、下弦の三日月が2つの長く曲がった牙に向かって伸びているのが見える。大抵は「闇の眼」の印の下よ。この眼が何を意味しているのかははっきりしない。おそらくその方がいいでしょう。ナミイラの知識をすべて知ることができる者がいる?

猫の顔が2重になっている。第1の顔の上に第2の顔。気味が悪い!でも、ドロ・マスラの顔が隠れているのはいいことよ。2つの下弦の三日月で飾られている。耳は偽物、しかし歯は本物。少なくとも本物のように鋭い。喉当てがないなんて!

脚当て

ドロ・マスラの脚当てはほとんど普通のつまらないものに見える。世界最高峰の脚当てのように下肢を守らないといけない。そうでしょう?すねの部分に暗い月があり、下を向いて、すべての生命を空にしている。シンバルドの歌を歌い、向きを変えて立ち去りなさい!

下弦の月のモチーフはドロ・マスラの弓において非常に明確よ。鎌状の月が2組配置されていて、1組は握りを支えている表の部分に、それよりも小さいもう1つの組は湾曲部の端にある。このような弓が放つのは、矢だけではないかもしれない。恐ろしいわ。

胸当て

ドロ・マスラ戦士の胸当てには下弦の三日月2つの装飾突起があり、私が「青い爪の刻印」と呼んでいるギザギザ模様に囲まれている。これは迷い猫の様式では非常によく見られる、特徴的な青い稲妻のジグザグ模様よ。

迷い猫の剣は切っ先が重く、筋骨隆々の猫であるドロ・マスラ以外が握っても、まともに扱えないでしょう。ひどく鋭い刃は、剣の重さで身体と骨を貫通する。十字型の柄は下弦の三日月だけど、もう言わなくてもわかるでしょう。避けて!触らないこと!あなたは賢く、アダーラハイの助言に従う?分かるわけがない。なるようにしかならないわね。

肩防具

素晴らしいポールドロンよ!青い爪の刻印で飾られている。喉当てと面鎧はないけど、高い襟で補われている。襟はとにかく鋭い。触ってはいけない。触り返してくるから。私は本気で言っているのよ。

手袋

篭手はもちろん攻撃から手を保護してくれるけど、世界の陰の闇はとても冷たくなる。手袋を使ったほうがいい。指先は覆われている。カジートの爪はどうしたの?前腕には青い爪の刻印があるのに、手には爪がない。非常に不気味ね。

2つの下弦の三日月の盾で、ジョーデは右、ジョーンが左。鎌状の月が溝になっていて、そこから突きを繰り出せる。青い稲妻が見える?とても危険よ。気をつけて。

何という杖でしょう!下向きの下弦の三日月が2つ、頭を空にしており、その上には亡霊の三日月がある。荒々しく、今にも破壊の呪文を放たんとしている。迷い猫のソーサラーがなぜドロ・マスラの中で最も恐れられているか、推測の必要もない。全くね。

戦棍

迷い猫は戦棍の殴打でベントの踊りのリズムを刻む。ドロ・マスラの戦棍は盾のような形状をしているけど、ドロ・マスラの盾は戦棍の形状をしていない!この謎の答えを歌えるのは誰?少なくとも私じゃないわ。

短剣

ドロ・マスラの短剣は刺突用の短い武器で、極端に湾曲した十字型の鍔がついている。攻撃を受け流すのに役立ちそうね。奇妙なことにこのせいで短剣は、迷い猫の武器の大半に2つある「下弦の三日月」が、1つしかついていない。足りない月は亡霊の月を象徴しているの?私にはわからない。

ドロ・マスラの武器と鎧は多くの場合、「下弦の三日月」のシンボルを宿しているの。なぜ下弦かというと、悪は闇の月において最も強力になるからよ。そのため、迷い猫の斧は2つの下弦の三日月を宿している。一つはジョーデ、もう一つはジョーン。しかし欠けつつあるってわけ。

アバーズ・ウォッチ スタイル

クラフトモチーフ32
Abah’s Watch Style

アトアディン・シンジケートのメモ:アバーズ・ランディング監視所の装備

鉄の車輪にちょうど最高級の武器と防具を売った。これに比べると、アバーズ・ランディングの衛兵がみすぼらしく見える。そうあってはならない。鉄の車輪に立ち向かう姿勢を見せるため、衛兵の装備を標準化するべきだ。倉庫で得たものに応じて、下記の装備を与えよう。

—商人王オラハン・アトアディン

ブーツ

センシャルの一般的な山羊革ブーツで問題ない。我々には大量の在庫があり、衛兵の足元に注目する者は誰もいない。ただし、グリーヴに装着する足首の紐は上質にすること。

ベルト

このヘビーウールのサッシュはリハドからの輸入品で、ベルトとしても役立つ。前に金属の装飾を付ければ良いだけだ。より重装備の衛兵には、お尻の部分も金属で守らせよう。

鉄の車輪にはジレーン産のターバン付き円錐兜を3箱売った。1箱残っていると思われるので、アバーズ・ウォッチの衛兵に装備させよう。円錐兜の在庫が尽きた場合は、ターバンの下に金属のスカルキャップを着けさせればよい。

脚当て

この脚当ては籠手や胸当てと同様の原理で作られている。重く高級な革に紐がついて、金属プレートの層を支えている。港で働く衛兵には金属のプレートを外させること。海に落とした場合は、何としても取り戻してもらう。

我々が作っているのは街の衛兵の装備だ。戦場で撃つような弓は必要ない。従って、強力な(そして高価な)合成弓を与える必要はない。単弓で十分である。そして、ちょうどヴェリン港から単弓が大量に届いている!

胸当て

サタカラームの破産した鍛冶場から、様々な組み合わせの胸当てを全て購入したのは賢い行動だった。ほとんどは鉄の車輪に売却したが、アバーズ・ウォッチの衛兵に行き渡るには十分残っている。

レキの刀剣からは片手剣と両手剣を受け取っている。品質と状態からして、長年練習剣として使われたとは思えないほどだ。レッドガードは、誰にもまねできないほど丁寧に剣を扱う。

肩防具

胸当てと籠手に合うサタカラームのポールドロンの在庫は大量にある。ヘビーレザーの表面を金属のプレートが覆っている。一度在庫を使用した以上は、全てその在庫で統一するべきだ。これもランディングの衛兵に装備させよう。

手袋

サタカラームの胸当てを購入した時、同じ場所で作られた胸当てに合う篭手も同時に購入した。頑丈な革が様々な組み合わせの表面プレートを支える。戦闘に向いた手袋だ。売れないのが残念なくらいだが、衛兵には籠手が必要だ!

鉄の車輪が装備した後も、ダブルクレセントのラウンドシールドは大量に在庫が残っている。少しだけ違う色合いにして、我々の衛兵に装備させよう。

港の外縁の倉庫では、先端にダブルクレセントがついた呪文用の杖が大量に見つかる。我々の魔法を使う将校には十分なはずだ。おまけに、斧や戦棍、盾と合致したデザインでもある。

戦棍

戦棍は斧や盾と同じ鍛冶場から調達している。同じダブルクレセントのモチーフがついているが、この場合は先端に鋭く刻まれている。ところで、このダブルクレセントにはどういう意味があるんだ?

短剣

剣であれ短剣であれ、レッドガードの剣は一番だ。レキの刀剣から仕入れた、比較的簡素な中古武器であってもそれは変わらない。練習用の短剣だったかもしれないが、殺傷能力は十分にある。衛兵全員に、この簡素な刃の曲がった短剣を持たせること。

ダブルクレセントの刃がついた多数の斧が、水位倉庫から見つかった。鉄の車輪に売ったものと酷似している。我々の斧使いにも装備させるべきだ。

付呪師助手メール 12週間目

78日目
あの忌々しいホーカーと対峙すると、向こうもこちらを見返してくる。相手は馬車馬100頭分の力強さを見せ、また意外なまでに素早い。だが今日という日は、最早どこへも逃げることはできない。徒歩と船で、奴を凍ったツンドラから氷山の島まで追い詰めたのだ。いよいよだ。今回の戦いでどちらが生きて帰れるかは分からない。よってこれら素材が益をなす事を心より願っている。

79日目
栄えある雇い主殿、私はいよいよあのホーカーと対峙した。戦いが始まると同時に太陽は消え、我らの決闘を見守るのは灰色の暗雲のみであった。我が三日月刀は、抜かれると同時に血を欲するかの如く音を響かせ、ホーカーも牙を鳴らし、丸い目を細めた。あのような戦いは生まれて初めてだった。だがホーカーの死に様は、間違いなく無残なものになったがな。

80日目
敬愛する雇い主殿、アブナブには言わないでおいてほしいのだが、アブナブは倒したと自慢している「オブリビオンからやってきたホーカー」の死体を家まで引きずって戻ってきた。だが頭に血が上っていたからか、例のホーカーを見分ける唯一の方法、つまりわき腹に刺さったはずの短剣の傷跡が全くなく、あいつもそれに気付いていない。多分、アブナブは間違ったホーカーを倒してきたんじゃないだろうか。

81日目
今日、ノルド人の女に「殴り合い」に招待された。彼女は明るく振舞っていたので、殴り合いというのは何か楽しい遊びの通称かと思ったのだが、彼女に頭を殴られた時点で違うと分かった。反撃として彼女の顔をブーツで蹴っていなければやられていたかもしれない。そして私達は殴り合った。その後、私の目は腫れあがっていたが、彼女の顔を見ると大きな笑顔を浮かべ、血が歯の間を通って顎の下まで流れていた。

82日目
栄えある雇い主殿よ、さらなる素材をお送りする!いつの日か、私もエズダブも暇ができたら、あなたに会いに行きたいと思う。あいつには是非あなたから、剣聖の伝説について調べるのは時間の無駄だと分からせてやっていただきたい。そのせいであいつの剣の型は目茶苦茶だ。無駄に派手な動作や、あいつの見つけた怪しい教本に描かれていた動きばかりだ。

83日目
新たな一日、そして新たな積み荷!アブナブの兄弟、エズダブだ。あいつは訳の分からない乱文をあなたへ送りつけていると思うが、恐らく私の剣聖に関する研究を良く思っていない事についても記していると思う。だが私は熱心に研究し続けるだけだ。最強の剣聖はたったの14歳でその地位まで登った。私はもう18歳だというのに!

84日目
これらの素材が益ならんことを祈る。そしてレキが我が兄弟エズダブに語り掛け、彼の頭を意味のない剣聖伝説の知識で満たすのを止めてくれることを願う!さて、今回の遠征ではハーピーと戦った。まったく醜い生物だ。そしてエズダブの回転斬撃は、ハーピーの頭を切り落としたばかりでなく、私の耳まで落とすところだった。いつかあいつに殺されるんじゃないだろうか。

木工師助手メール 12週間目

78日目
パクルーティは吟遊詩人に今日の歌の礼を言ったが、聞いていなかったのか返事をしなかった。誰かが吟遊詩人に礼を言ったときに備え、その場を動かず見張った。だが、誰も礼を言わないまま吟遊詩人が酒場を出て、おそらく別の演奏場へ向かった。パクルーティはついて行った。しばらくすると吟遊詩人は急に走り出したが、追いかけ回す気はなかった。吟遊詩人は変わり者だ。

79日目
パクルーティが食事をする店は、ならず者が大勢いる。他の店ではこの者の相手をしてくれない。その結果、この者はしばしば、筋金入りの犯罪者たちに囲まれた材料ハンターとして、店一番の上客となる。食べるのが早いからこの手紙を書ける。客はもうすぐ出て行くだろう。これからパクルーティが奪ってお前に与えることになる材料を持って。

80日目
パクルーティはアンデッドを相手にするのは苦手だ。彼らは獣同然で、生きる者の天敵だ。卑劣漢で、あらゆる面で生きとし生けるものと反対だ。しかし、大半のアンデッドはかつて生者だったのだから、彼らの寝床には多種多様な材料があふれている。

81日目
伝説のアーティファクトのカジートの指輪は、噂では、これをはめた者は動きをまったく気づかれず、完全無欠の存在になるそうだ。多くの人が言うには、かつて戦争の行方を変えたり、敵に報復したりするために使われたそうだ。すべてのカジートと同じくパクルーティも、泥棒三昧の身になるだろう。

82日目
いつかパクルーティは水に濡れずに川を渡る秘技を見つけるだろう。だが今日はまだ無理だ。快適な旅を期待して、渡し守に通常のなんと2倍を払った。だが渡し守は失敗した。送った材料を喜んでくれることを願っている。幸い、荷物は梱包されていたので濡れなかった。パクルーティはそういうわけにいかなかったが。

83日目
魔術師は日常生活で魔術をどのくらい使うのだろうか、とパクルーティはいつも疑問に思っている。パクルーティは囁きの牙の達人で、細かい霧のようなその技は、どんなものにも到達する道を生み出す。例えば、登れる木があれば階段など使わない。魔術師は階段が目の前にあっても飛ぶのだろうか?

84日目
パクルーティがムーンシュガー以外のことに真の愛を見つけ出せるだろうかは分からない。食事中に注意してみるが、使う前にほこりを払うことをどうか忘れないでくれ。申し訳ない。

仕立師助手メール 12週間目

78日目
昨日の荷物がどこにも見つかりません。配達人に手渡すのを見たとロウ・ネックは言うが、そんな覚えはありません。そちらには何か届いたでしょうか?ロウ・ネックに嘘をつかれたことは1度もありません。もう少し休んだほうがいいのでしょう。だからと言って、そちらへの配達に影響することはありません。

79日目
大波で船が3艘、アンヴィル港に流されてきました。1艘は巨大な青い炎の塊に包まれ、残りの2艘は、船そのものが叫びを上げ、痛みを感じているみたいでしたが、やがておさまりました。3艘とも私の船荷を乗せていて、船長たちは現在、航海を拒んでいます。

80日目
今日何十艘もの襲撃船がアンヴィルに戻って来ました。襲撃は失敗に終わり、街に緊張が漂ったと聞きます。少なくともここ2、3日は日が暮れたら外に出ないようロウ・ネックに警告されました。まるで襲撃者は大きな戦いに負けたから、小さな戦いを好んでいるかのようです。

81日目
6人ほどのアンドーンテッドたちが襲撃者たちを怒らせました。酒場での争いは手が付けられなくなり、彼らは引き下がりませんでした。この手の場合、歯が何本か折れるくらいが関の山ですが、今日は違いました。ミズンマストの円材から人が吊るされるのをこれまで見たことがありませんでしたが、今日だけで6回も見ました。

82日目
悲報です。夜明けに、帝国軍の鎧姿の騎兵がはるばるアーケイの祠へ向かう巡礼者たちを襲ったといいます。今朝聞いて回りましたが、詳細を誰も知らず、襲撃があったことすら知らない者もいました。帝国の騎兵か、盗んだ鎧を着た山賊でしょうか?しかし数十人が死んだとあってはもはや関係ありません。

83日目
お気に入りの酒場に行くことはもはや許されません。アーケイの巡礼者たちの虐殺の噂は昨夜アンヴィルに届きました。なぜ私は昨日の朝には知りえたか?睡眠中の出来事なのに!そう言われても、なぜ知ったか思い出せません。彼らは私のことを怖がっているでしょう。今の私が何よりも避けるべきは、酒を飲むことです。

84日目
ロウ・ネックの話では、私は寝ている最中にジェルのことを口走ったそうです。もっと心配すべきだったのでしょうか、学んだことのないアルゴニアン語を話したことも、睡眠中の寝室に助手がいたことも。彼は指輪を盗もうと宝飾品の箱の中を物色していたといいます。だからと言ってなんの気休めにもなりませんが。

1 75 76 77 78 79 101