アサシン同盟 スタイル

クラフトモチーフ34
Assassins League Style

グレイ・メイビー 著

「闇の一党」? 全くばかげている。闇の一党は作り話だ。伝説。嘘だ。死は我々全員に訪れる、殺人などありふれた日常の風景のひとつでしかない。虚無や、その、母に呼びかける必要はない。

ああ、でもアサシンの秘密結社、つまり金で雇える暗殺者のギルドが存在するということであれば、分からなくもない。金になる商売だ。他の儲かる商売と同じように、我々には基準というものがある。仲間になって、我々と同じような格好をしたいか? それなら下に書いてある説明を読んでくれ。そうすればいつの日か、それだけの能力があることが分かったら、お前を招待して真実を教えよう。

ブーツ

ブーツ?アサシンの足装備は戦士のサバトンよりも舞踏家の靴に近い。軽くて、柔軟で、何よりも静かだ。靴底に最も適しているのはグアルの皮で、柔軟でありながらどんな場所でも滑りにくい。

ベルト

アサシンが上下二本のベルトを着けていることは知っているだろう。武器と装飾は下のベルトで固定されている。では何故そうなっているのか? それは任務に失敗して、突然逃げなければならなくなった時、下のベルトと付いている装備を外して、素早く逃げられるようにするためだ。

処刑者は兜を使わない、彼らはフードをかぶる。我々も同じだ。もっと正確に言うと、裏地付きの革のコイフを使う。重装備タイプの場合、スカルキャップと柔軟な鎖帷子が付いている。こういった職業だ。顔を隠せる緩衝材の価値については言うまでもないだろう。

脚当て

たいていの場合、同盟のアサシンは四肢を駆使して飛び、登り、壁や地面を這い回る。そのためには頑丈なグリーヴが不可欠であり、他の部分と同じように、柔軟性と動きやすさが重要だ。這ったり膝をついて狙ったりする時には、ちょっとした膝当てが役に立つ。

もし誰かに「おお、その弓に死神の首が見える。絶対に近づくべきじゃない、お前はアサシンか何かだろう?」と言われたら… 同盟はそいつを殺して、首を切ることを許可する。実物大の頭蓋骨はバリスタの素晴らしい飾りになる。

胸当て

忘れるな。お前はアサシンであって兵士ではない。殺すのはお前の仕事だが、無差別殺人はお前の役割じゃない。殺したら、もう一度殺しをするために逃げろ。同盟の標準的な防具、つまりお前の胸当てだが、比較的軽量で柔軟性があり、どこにでも道具や武器を取り付けられる。

同盟のアサシンの剣は死の道具だ。長くて頑丈で、刃も先端も鋭い。やや曲線状になっているこの剣先付近には、かかりが取り付けられている。見る者が恐怖するような形になっているが、これは影の中で光るこの剣を目にした敵が震え上がるようにするためだ。

肩防具

派手なポールドロンはおしゃれな戦士にちょうど良いが、追跡中どこかに引っかかってはいられないアサシンには逆効果だ。肩の守りは大切だが、目立たないことも同様に重要だ。

手袋

暗殺のどの過程においても、手を素早く自由に動かせることは非常に重要だ。軽装備の時は、前腕にかからない長さの手袋を着用する。重装備の時も、付けているのを忘れてしまうぐらい軽い手袋を使用する。

同盟では、通常2人で任務をこなす時に盾を使用する。片方のアサシンがこれを使用して、鍵を開けるか弓の準備をしているもう1人のアサシンを守る。つまり盾はしゃがんで隠れられるぐらい大きくなければならない。ただし、刺すか弓を撃てるよう、盾の左右を切り抜いておく。

我々はアサシンに暗殺任務を与える時に必ず、「死神の手で排除しろ」と言う。そのため、魔法使いが使う魔法の杖には、様式的な鉄製の手の装飾が取り付けられている。全てを見通す同盟の目を表現するために、円形に加工した宝石をその手の甲に埋め込むことも可能だ。

戦棍

何かを叩く時は、四角い頭の戦鎚を使用する。捕食者の爪を思わせる、曲がった金属のスパイクが取り付けられている。自分と標的の間にある、扉や窓を叩き壊すときにも便利だ。

短剣

同盟のアサシンは、背後から急襲し喉を切り腰を刺す時に、主に短剣を使用する。小回りが利くぐらいに小さくなければならないが、人を殺せるぐらいに大きくなければならない。それから刃と先端が鋭いことも重要だ。相手の生死を問わず、体を上手く処理したい時には、先端近くにあるかかりが非常に役立つ。

アサシンの武器は、とにかく扱いやすくて効果的なのが大事だ。兵士の重い武器と、しなやかだが強力な決闘者のための武器の中間に位置する。例えば、我々の斧は幅広な一枚刃を特徴としており、裏には切り返し用の、短くて小さな刃しか付いていない。

闇の一党 スタイル

クラフトモチーフ36
Dark Brotherhood Style

伝えし者テレヌス 著

聞け。我々は兵士ではないし、制服を着ることもない。実際、アサシン組織の一員であることが分かるような装備を身に着けていたら、我々の仕事は困難なものになるだろう。だが、普段任務中に制服を用いないからといって、存在しないわけではない。実は存在する。お前が闇の一党を代表し、しかも我々の事件への関与を疑いの余地なく分からせなければならない時には、以下に記すギルドの防具と武器を身に着けると良い。

ブーツ

ブーツは最大限の機動性を確保するため、柔軟な革製とする。足の甲を保護するために、上部に広い鋼鉄製ダーツを前向きにセットする。靴底は滑り止めのため隆起させる。

ベルト

鎧を堅く締め、武器を安定させるために、ベルトは広くて強い革製とする。闇の一党のデザインが入った灰色の鋼鉄製ダーツを、留め金の側かその反対を向かせてあしらう。腰のタセットは広くして、鋼鉄のダーツを大きく見せる。

頭装備は厚い革製の頭巾を、光沢を消した鋲で飾る。顔の下半分のマスクで装着者の顔立ちを隠すようにする。頭巾の長さには、肩までかかる程度の余裕を持たせるべきである。

脚当て

脚当てには煮沸した頑丈な革を使い、重装備にする場合は金属製のダーツと山形袖章プレートで補強する。足首を保護するため、ブーツの上部にまで届くようにするべきである。短剣を隠す隙間を作るため、ふくらはぎの革紐は調節できるように作る。

闇の一党の弓は簡素で実用性を優先させているが、クロスヤードシャフトの矢で重装のブレストプレートを貫通する程度の威力はある。2重の山形袖章プレートで表面を保護し、攻撃を受け流せるようにする。矢筒は黒、もしくは血塗れの手で飾る。

胸当て

ダークレザーの胸当てを、鋼鉄製ダーツと山形袖章のデザインで飾る。道具と予備の短剣を持ち運びやすいように、革紐を追加する。胸骨の部分は闇の知識の黒き手で飾る。

剣は長く、湾曲した片刃のものにし、逆側には不規則な間隔に鋸歯を付ける。鋸歯に実用的な意味はほぼないが、残忍性を示すことが目的だ。これを見た標的を恐怖で凍りつかせることができる可能性がある。片手剣と両手剣に、サイズ以外の違いはほとんどない。

肩防具

ポールドロンには煮沸した頑丈な革が望ましい。上部からの攻撃を跳ね返すため、2重山形袖章の金属製プレートで覆う。肘には調和するデザインの肘当てをあしらってもよい。輝きと反射を避けるため、金属はすべて光沢を消さなければならない。

手袋

手袋は柔軟性に優れる、最高品質の子ヤギの革製にするべきである。金属製ダーツの飾り鋲を付け、拳と手の甲を保護する。掌と指の内側には、闇の知識の黒い煤を織り込む。

盾は楕円型カイトシールドの形状にして、弓や魔法の杖を使う同行のアサシンを守れる大きさがなければならない。中央の浮き彫りとして、黒か血塗れの手をあしらうこと。

闇の一党の魔法使い用の杖の先端には、重い突縁付きの柄頭が付いている。両手持ちの戦棍と見間違えそうなほどで、やむを得ない時にはそのように用いることも可能だ。丈夫な杖を作るのは、入口をこじ開ける際にてことして使い、扉を開け放しておくか閉じて塞ぐための棒として使えるようにするためだ。

戦棍

闇の一党の一般的な鈍器は柄頭の四角い戦槌で、切り傷も同時に与えられるよう、端の部分に突縁が付いている。両手持ちの槌は柄頭が2つ付いているが、片手持ちの柄頭は湾曲した棘が付いている。死体を隠す際、暗がりまで運ぶための道具として役立つ。

短剣

暗殺において、短剣は主要な武器となるだろう。闇の一党の短剣は重く、片刃で、わずかに湾曲しており、反対側は鋸歯状になっている。標的の肋骨の間に柄まで突き通せば、鋸歯により即座に引き抜くことはできない。標的の死体に残していかなければならなくなった時に備えて、短剣は複数用意すべきだ。

斧の刃は肉切り包丁のような形状をしている。その理由も肉切り包丁と大体同じだ。刃の重さは標的の首を一撃で跳ねるに十分でないかもしれないが、注意深く扱えば首の半分ぐらいまでは通るだろう。大抵はそれで十分だ。

木工師助手メール 7週間目

43日目
パクルーティは親しい友人のために材料集めをしながら、カジートの指輪のような歴史的な伝説のアーティファクトについて思いを馳せている。指輪は、ラジーンを文字どおり泥棒の神にしてしまうもので、荒れ地のどこかにあると言われているが、パクルーティはいつか出くわさないだろうかと思っている。

44日目
パクルーティは酒場が好きでない。1人で飲むのを好む。人間とエルフはいつも酒をこぼしながら、下品なことを叫んでいる。エルフの場合は、下品だと分かりにくいが。いつか材料集めで金が貯まったら、パクルーティは酒場を買い、そこで客に毛皮をかけ、蒸留酒漬けにするつもりでいる。

45日目
友よ、それらの材料で楽しんでくれ。パクルーティがその材料をむしり取った化け物は、ものすごく恐ろしい5つの鉤爪の持ち主だった。彼らはブレトンの子で、木材商の子供だ!爪で引っかき、手足にぶら下がり、この者を倒して、持ち物を奪った。そこで真夜中に奴らの住みかにこっそり忍び込んで、この者は持ち物を取り戻した。

46日目
この者の名はパクルーティ。キティーではない。この者の願いは、残りのタムリエルがペットと人との違いを理解できるようになることだ。エルスウェアの外の世界が、故郷のように感じられる日が来るかも知れない。それが今日ではなくても。友よ、これらの材料がお前の役に立つことを願う。

47日目
パクルーティがお前のために集めている材料は、かなり時間を食う。無味乾燥な日には、この者が求める懐を持つ相手に出会えないが、収穫のある日には、カジートが木材商の村を見つけたりする!タムリエルの深淵や洞窟を探ったりもできるが、ひどく骨が折れそうだ。

48日目
パクルーティがお前に知ってほしいのは、お前に雇ってもらって嬉しいということだ。パクルーティの手紙を、他の人にはできない冷静さで受け入れてくれて、パクルーティは感謝している。帝国の雇い主だったオットー・ヴィンカエディアンは、材料と一緒に手紙を送るのをやめてくれないかと頼んできた。パクルーティはそれが嫌だった。

49日目
あまりムーンシュガーを取りすぎないようにしている。取りすぎると、シェッゴロスのゴールデンセイントがその存在を誇示しだすからだ。ゴールデンセイントはタムリエルのすべてを破壊し、そしてムーンシュガー自体の慈悲でさえ損なう唯一の存在となる。だからこそ、浪費しすぎていたカジートに不運が降りかかるのだ。

仕立師助手メール 7週間目

43日目
アンヴィルの港の作業員により、地元民を雇う必要があることがはっきりしました。明日は2つの選択肢があります。他の誰もが雇うのを断るような酔っ払った屑から選ぶか、港の作業員が、こちらの持ち物全部を捨て去るのを眺めるか。まだ迷っています。このことからも、こちらの期待のほどが分かるでしょう。

44日目
助手の候補者10人と面接しました。全員ひどいものでしたが、誰か1人雇わなければなりません。港の作業員が私の持ち物全部を海へ差し出してしまいます。これは、汚物を歯で濾過するのと変わりません。どんなひどい味だとしても、一番大きな汚物は必ず防がないといけないのです。

45日目
ワーフ・ドッグ・メロイは、カジートの尾のネックレスをしたブレトンです。一方ロウ・ネックは、「盗み」が上手だというアルゴニアン。そして大きな傷跡のあるカッツ・ファーストの正体は、ひょろ長いノルドか、がっしりしたハイエルフでしょう。アンヴィルの港の作業員をなだめるにはどれか1人を雇わなくてはなりません。仕方ありません、3人を1日試して、誰ができがいいか見るとします。

46日目
カッツ・ファーストは、樽を運べと命じると短剣を投げてきました。ワーフ・ドッグ・メロイはスクゥーマの酔い覚ましに事務所で眠りこんでいました。ロウ・ネックは、会計台帳を持ったまま行方不明です。今日の配達分は隠しておいてよかった。隠さなければ盗まれていたところです。

47日目
ロウ・ネックは今朝、台帳を携えて戻って来ると仕事量に驚いたと言いました。盗むのはうちの利益のうち、ほんの一部にすると約束してくれました。正直な盗賊のほうが、喉切りやスクゥーマ中毒よりましです!その場で彼を雇いました。この荷物を受けとれたなら、新しい助手はうまくやれているということです。

48日目
先日、とある冗談を聞きました。宝飾品をローブの裾に縫い付けるドワーフに怒鳴る奴をなんと呼ぶのか?宝飾品をドローブの裾に縫い付けるドワーフにドナールフな奴!(面白い冗談だとはとても思えません)

49日目
ウッドエルフが同族を殺すのを目撃しました。彼女は短剣を取り出し、相手の後ろにそっと忍び寄って喉に切りつけたのです。そして「ブラックサップの恨みだ」と叫びました。ですが、大半の見物人が肩をすくめて持ち場に戻ったのには驚いたようで、よそ者であることが見てとれました。地元民には、賭けをする時間がなかったので、戦いの結果などどうでもいいようです。

鍛冶師助手メール 7週間目

43日目
カジート商人のヤドゥスは、すてきな話を語ってくれる。どこまで本当かは分からないけれど、どの話も面白く、彼は大変正直な人に思える。それにプラッキーをかなり気に入っているらしく、お互いにその関係を楽しんでいたわ。それに、しばらくの間あなたに十分な物資を届けることができる人間関係も少なからず作っておいた。どういたしまして!

44日目
キャラバン商人の仕事ぶりを目にした。ある場所で商品を買い、別の場所で商品を売る。こうした経験は、自分がやっている調達の仕事を拡大する際の参考になるわ。でも、一般の人々への接し方はよく分からない。客にどんな風に振る舞われてもヤドゥスは決して怒らないけど、私ならほとんどの相手を殴りたくなる。

45日目
プラッキーと私は今日、カジートの商人のヤドゥスに別れを告げた。別れは少し悲しい程度ではなかったけれど、少なくとも私はスカイリムに戻って来た。約束どおり、新たに材料を送るわ。兄弟たちを見つけ、すべてを捨てて故郷へ帰るほどに大事なことが何なのかを突き止めないと。

46日目
九つの地に降る全ての雪にかけて、兄弟たちの行いが信じられない!故郷に呼びつけた理由は何だと思う?何を祝うと思う?私の結婚だって!あのホーカーたちはオブリビオンに召されてしまえ、結婚なんかしたくない!腹が立って仕方ないわ!そういえば、材料は受け取ってね。

47日目
まとめて頭蓋骨を叩き割ってやりたい気分だわ!愚かな兄弟たちは、私がいない間に増えた借金を返すために、私を年寄りのソーグリム・ワートノセと結婚させると決めたらしいの。私を売るのも牛を売るのも大差ないと思っているの?とにかく考え直させてやる!しかもオルガスは、マーラのアミュレットをくれたわ!兄弟たちめ!正式に紹介されてさえいないのに…それが重要というわけではないけど。

48日目
親愛なる後援者様。私は競売で最高額の落札者に売られる商品ではないの。もし私がマーラのアミュレットを受け入れ、結婚する気になるようなことがあるとしたら、それは私が選んだ時間と場所で、私の望む相手とする。年寄りのソーグリム・ワートノセとなんて絶対ありえない!今こそ兄弟たちに、彼らの「お祝い」に対して何ができるかを教えてやるわ。

49日目
ストーンヒーヴァー家の再会は今回も相変わらずだった。多数の叫び声、3ヶ所別々に巻き起こった激論、たくさんの青あざ、いくつかの骨折、何ガロンものハチミツ酒。素晴らしいひととき!こんな家族団欒が大好き!そして自分の意志をはっきり伝えた。オルガスは借金返済に別の手立てを考える必要があるわ。私はまだ結婚する気なんてないのだから。

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