オーリドン | The Elder Scrolls Online 外部蔵書庫

オーリドンの伝承

Auridon Lore

アイレン女王の台頭The Rise of Queen Ayrenn

スカイウォッチのヌーレテル 著

忠実なるオーリドンの市民よ!私はアルドメリ・ドミニオンの初代イーグル・プライマーチ、サマーセット諸島の上級女王、ウッドエルフのカモラン王家と友誼を結び、カジートのたてがみの親友である、我が女王アイレンの側近であることの喜びを感じている。

王室の側近として、私はアイレン女王の人生と経歴を略叙することにした。我が女王を己の心に迎え入れるつもりで読んでいただきたい。

女王陛下の幼きころは、島の多くの子供たちと同じように過ごされた。父君の側で剣の訓練を受け、我らの黄金の浜辺にて波間を馬で駆けた。そして、女王陛下は柔らかな桃色の花弁の下で、歴史と詩文を暗誦された。

20年以上前、我らの前向きな王——アリノールのヒデリス王、エセリウスで永遠に栄誉に浴されよ——は、殿下の迷宮への道を祝うため、水晶の塔にて王族と集まりになられた。この集中的な勉学の期間は、歴代のサマーセットの統治者に課せられるものであり、殿下はその期間を両腕を広げて迎える予定だった。その時が近づくと、女王だった殿下は失踪していたのだ!

長い捜索活動が開始される間、実際のところ、殿下はご自身の運命を切り拓いていた。殿下はアダマンチンの塔のディレニと共に生きるために、密かにバルフィエラ島に行かれた。殿下はそのクランの者たちに戦闘技術の訓練を受けた。彼らは殿下の単なる貴族の剣さばきを熟達した刃の舞踊へと変えたのだ。殿下の浜辺での乗馬は、馬上の強行軍となり、祖国の木の下での殿下の詩文の吟唱は、神秘的な芸術分野の研究の道を切り拓いた。

殿下のタムリエルでの冒険については、吟遊詩人と一般の書記たちに数多く書かれた。さよう、かつて熊に騎乗されたというのは事実だ。スカイリムのフロスト・トロールを狩り、ドワーフの遺跡の奥深くを探検し、シロディールの海賊船の乗組員になった。殿下はかつてアリクル砂漠の空を巨大な凧で飛び、イレッサン・ヒルズのネレイドと踊った。これらの冒険は理由のない戯れではなく、思慮のある歩みだった。それは、まさに剣の焼き入れのようなものだった!

ヒデリス王が薨去され、遠く離れた島々が歴史に飲み込まれそうになった時、アイレン王女はご帰還された!陛下は塵に落ちた冠を拾い上げ、父君の剣を取り、我々を世界へと導いてくれた。

殿下は我々を世界へと導いてくれ、我が岸辺の近くで待つ、新たな盟友を見出してくれた!殿下の高貴なるウッドエルフたちと猛々しきカジートとの繋がりは、タムリエルをまたぐこの強力なドミニオンの形成を可能にした。我々はシロディールの暗黒の心臓を襲撃できる態勢にあり、戦争を好む北の同盟からの略奪を退けられる。

殿下の勇気のベールの陰から誹謗中傷する者はいるが、アイレン女王はドミニオンの脈打つ心臓なのだ。我らの富と繁栄は、殿下失くしてはありえない。

エボンハート・パクトに関してRegarding the Ebonheart Pact

教化サピアルチ、シマーリーンのアイカンター 著

我々の従姉妹ダークエルフは、自分たちの先祖の裏切りに対する罰を正当に受けている。デイドラを信奉して見習おうと試みたために、呪いによって身体は醜くなり、国土は吹き飛ばされてしまった。今やその呪われた領土の境界線を離れ、本土の他の地を自分たちの異端信仰で染まらせようとしているところを見れば、その教訓はどうやら不十分だったようだ。彼らを意のままにする、ずる賢い悪魔の三人は、お人よしのノルドと、奴隷トカゲのアルゴニアンをだまし、このばかげた突拍子もない行為に参加させている。

エボンハート・パクトにシロディール統治を許してしまうのは、帝国を人間の部族に任せるくらい愚かなことだろう。トリビュナルはニルンにとって、最終的には無頓着で衝動的な人間よりも危険な存在である。彼らの力を破壊した上で、取り憑かれた大陸の隅へと再び追いやらなければならない…永遠に。

サルモールのチラシThe Stormfist Clan

教化サピアルチ、シマーリーンのアイカンター 著

諸島の忠実な市民よ、サルモールの声明を聞け。我らの新たな同志である、カジートとウッドエルフについて言葉の証人になれ。

我らの新たな同志、ウッドエルフとカジートとの結合は迅速に進んでいる。同盟の調和を促進するために、サルモールに忠実なる密偵たちが役に立つ通知を以下の短いリストにまとめた。この義務的な指針を歓迎できれば、我らの新たな同志は好意的に見てくれるだろう。

—カジートを「猫」、「子猫」、「毛玉」や他の猫が関連する差別用語で呼んではいけない。

—カジートの珍味の多くはとても甘く、もしくはムーンシュガーと呼ばれるエキゾチックな材料で味付けされている。食事をする時は気をつけるように。

—許可なくカジートの尾を触ってはいけない。

—我らが味方、カジートの民は珍しい方言を使う。彼らの会話をあざ笑うこと、マネすることはとても無礼なことである、アルドマーらしくない。

—ウッドエルフを食事に招待する時、彼らにとって森は聖なる場所であることを知っておこう。鹿の肉は出してもいいが、サラダはダメだ。

—ウッドエルフのことを、「チビたち」、「小人たち」や背に関する差別的用語で呼んではいけない。

—ウッドエルフの酒は、我らのものとはかなり違うので、飲む時は注意が必要。

—ウッドエルフに彼が食人種であることをほのめかしてはいけない。また、死者の処分はどのように行うのか伺ってはいけない。

鷲よ、団結せよ!

シーバイパーの牙Fang of the Sea Vipers

発明家テレンジャー 著

私は女王陛下の側近であるヌーレテルの要請で、シーエルフとして広く知られるピャンドニアのマオマーについて、簡潔な報告書を作成した。さあ、読みたまえ、そして知識の光明によって恐怖を取り除くのだ。

彼らの古代史はドミニオンの全域でよく知られているので、ここで詳しく述べる価値はない。オルグヌム「王」として知られるアークメイジが、隠れ島の追放者たちを長い間先導したと言えば十分だろう。その者は自分の若さと活力を、邪悪な呪文と儀式、そして生贄を使い、絶えず再生させていた。

すでに耳にしたことのあるその他の噂話も事実である。マオマーはオルグヌムの儀式によってシーサーペントを支配できる。中には、波間をぬって獣に乗る術を習得した者もいるし、より大きくてさらに扱いづらい獣が、彼らの最大の艦隊を支援するため泳いでいるのだ。

今現在オーリドンを脅かす船団は、シーバイパーと名乗っていることが明らかになった。三旗の戦いにおける最近の状況が、バイパーをオーリドンや本土辺りの海へと呼び込む原因となっている。この機に便乗したマオマーは、今や同盟間の争いにおいて自らの勝利を収めようとしている。

オーリドン第一海兵隊およびドミニオン海軍、そしてその他の者たちも、マオマーの前進を止める用意はいつでもできている。バイパーの形跡を見た者は、すぐにキャノンリーブか、近くのドミニオン将校まで報告するように。

鷲たちよ、我々の巣をバイパーに取らせはしない。慎重に、だが勇気を持って挑むのだ。

ダガーフォール・カバナントの罪Crimes of the Daggerfall Covenant

概要

教化サピアルチ、シマーリーンのアイカンター 著

ダガーフォール・カバナントの諸王国には、ディレニの従姉妹たち、北西タムリエルを統治する正当な権利のあるハイエルフに、ひどい抑圧を与えた成り上がりの混血たちが住んでいる。彼らはアレッシア教団として知られる、危険な、大量虐殺の狂信者の台頭に大きく加担した。自分たちの海賊がアルドマーの船舶を襲うことを許容しているのだ。ブレトンも見境がないために、残忍なオーシマーを仲間として受け入れた。(オーシマーだって!一体想像できるか?)相当な数の野蛮な部隊を集める能力はあるが、この堕落した混血に現在ムンダスを脅かす、神による天災に対処する知恵や知識があるという証拠はない。できるだけ早急に彼らを懲罰し、制圧しなければならない。ドミニオンが世界を救い…そして、将来世界を守る仕事を進められるように。

ファーストホールドへの到着The Lay of Firsthold

エルフは試練によって追いやられ
スロードだらけの海を越えてサマーセットへ。
ああ、アルドメリス!旧エルノフェイ!その優しい顔立ちが今でも思い浮かぶ。
今でも我らはそよ風の口づけに心を奪われるが
それは心の記憶の中だけで、
心髄の深遠への悲しみが
すべてのアルドマーを満たす。
マグナスが沈んで夜の時刻が訪れた時、
フクロウと亡霊が忍び足でうろつきまわり
目がもはや星を見られなくなった時、
幻想が深遠を横切り
アルドマーは強烈で多彩な領域に
色を染められたオーリドンに
無関心な宿命を逃れ
東の島々へとなぜ来たのか。

船の前の泡の中から浮かび上がる
その9つの船首はキラキラ光るなぎさを切って進む。
先頭の船からトリナーンが降りてきて
銀色の浜辺から緑に覆われた丘まで、
この地すべてのキンホールドだと主張した
その姿は金色の暁にずいぶんと染められていた。
オーリドンの名前はそのようにして、
ほどなくその王国に与えられた。
そこは未開の地であったが、
一度は後悔したトリナーンの心を瞬時にして掴んだ。
彼は剣を抜いて血を抜き、
決してこの地を出ないと誓いを立てた。
彼らは陸に降り立ち、
家を建てて街を作り、製錬所を建てて群衆を築いた。
そして牧草地を耕し、浜辺を整備して田畑を作り、
エルフが繁栄することのできる郷里を作った。

その後、丘から怒って吠えながら、
目を飾りたてた角のある醜い者がやってきた。
ギータス、ウェルワ、イリアディの
求めたのはアルドマーの残酷な死。
何人かの者はこう言った。改めて船に乗り込み、
遠くのもっと安全な陸地を探し求めるべきであると。
しかし果敢なトリナーンの勇気によって、
先祖の物語を利用して、
オーリドンの織り機で織った
ヴァルラの石の神聖文字に刃を付け、
頭上の星から力を引き寄せ、
怪物を倒し破滅へと追いやった。
皆に恐ろしい魔法で苦しめられながら、
怪物は丘と高台の向こう側へと急かされ、
雷撃、氷、炎で吹き飛ばされて
最後には一人ずつ倒れた。

そのように紡いだ呪文によって
護られたオーリドンはその後、
工芸と農業、イマゴフォームに彫刻と、
アルトマーの器用さの下で繁栄したが、
他のアルトマーがそれよりも感心したのは
トリナーンの勇気ある偉業で、
他のキンホールドがすぐに後からサマーセットへと、
大変恵まれた穏やかな航行でやってきた。
ただ、そのキンホールドによる繁栄は
諸島のいたるところで見られたが、
ファーストホールドの岸を奮起させる
アルドマーの上陸が明らかになり、
彼らは果敢なトリナーンのその勇気、知恵、
洞察力を深く尊敬した。
天を利用し、
窮地のアルドマーを護った英雄を。

オーリドンは素晴らしき家。
マオマーを倒し、スロードを追い出す。

ベールを着けるのはなぜだ?Why Don the Veil?

善良なエルフよ、ベールを着ける理由をご存じだろう。この諸島が脅威に直面していることを、心の中では分かっていよう。我々は裏切られているのだ。

我々の指導者は今、怠け者の子供に従っている。猫と小人たちの女王だ。血統の偶然によって玉座を与えられた策士だ。玉座の間よりも茶碗の家がお似合いの娘だ。

この諸島は我々のものだ!アルドマーの末裔であるハイエルフが、花々の下で何もせず座り込んでいなければならないなんて。平原からやってきたみすぼらしい混血が、エルフのようにはしゃいでいるのをただ見なければいけないなんて。森から来た獣の言葉が我々の道で話されるのを、聞かなければならないなんて。

我々の生活にこのような暴力を引き込んだのも、引き起こしたのも我々ではない。こんな対立は、予想もしなかったし招いてもいない。民の持つ真の強さは、このような瞬間が訪れた時、いかに立ち上がるかで定められる。

オーリドンのエルフよ、今こそ立ち上がれ。ベールを着けるのだ!女王に、そのドミニオンに対抗し、敢然と立ち上がれ。そして、サマーセット諸島を取り戻すのだ!

上級公ライリスと魔術師ギルドKinlord Rilis and the Mages Guild

魔術師ギルド上級遺物師ヴァラステ 著

幹部の者として、上級公ライリスXII世が魔術師ギルドの創設者であるという意見についての説明と根絶が必要だと思われる。一般の者には、上級公の残酷さとサディズムが広く知れ渡る前に、彼は庶民を守るため「危険な魔術師」を支配する協定がまとまるように取り計らったとされている。これは事実ではない。

イアケシスの生徒、ヴァヌス・ガレリオンは確かに大都市での魔法の実験を通じて、市民の間の一般的な考えを侮辱した。彼はファーストホールドの都市に、数多くの学生や発明家たちを呼び集めた。魔法使いが近接する利点を証明しようと初めて試みたのだ。強力な儀式などのためではなく、勉学、研究と友愛のために。

この単純な前提がファーストホールドの住民をあまりにも怖がらせ、彼らは統治者である上級公ライリスXII世に助けを求めた。今では下品な肩書きで呼ばれているが、ライリスは何よりもまず政治家だった。彼は、当時「ガレリオンの愚行」と呼ばれたものに、魔術師と一般人を対立させる機会を見出した。

よくいろいろと推測される「憲章秘密会議」には、ライリス、イアケシス、ガレリオンや、その他諸島とサイジック会の著名人たちを呼び集められた。同意があったため、その会議の記録は確かに残されなかった。だが、このことはご記憶いただきたい。ライリスは会議の開催を許可し、ガレリオンの行動も許可した。すべては己の目的のために。

もちろん、今思い返せば、アルテウムの遺産は新たなる魔術師ギルドの立派な財産だ。我らはギルドの旗印のもとに正々堂々と集い、これから何世紀先も間違いなくそうするだろう。ただ、このことは覚えておいて欲しい。ライリスXII世は危険なエルフだった。秘密会議が行われていた時も、彼は邪悪な力と取引し、デイドラと協定を結んでいた。

我らが仕える誇り高き団体は、彼の思惑と異なり、それに反したことで今現在存在している。

様々な宗派:ハイエルフVarieties of Faith: The High Elves

タムリエルにおける様々な宗派:ハイエルフ

帝国大学 ミカエル・カルクソル修道士 著

八大神

(ただし、帝国外のほとんどのアルトマーは神を八柱に制限することを認めない)

アーリエル(アルドマーの王):

エルフのアカトシュはアーリエルである。アーリエルはアヌイ・エルの魂であり、同様にアヌイ・エルは「すべてのもの」のアヌの魂。ほとんどのアルドマーの神々の長である。大抵のアルトマーとボズマーがアーリエルの直接の子孫であると主張している。唯一知られる欠点として、アーリエルは定命の者の次元の創造で役目を果たすことに同意したが、それは永久なる霊魂の世界からエルフが永遠に分断される行いであった。その埋め合わせをするべく、アーリエルは神話の時代に最初のアルドマーを率いてロルカーンの軍と戦い、強大な力に打ち勝って、アルトマー、アルトモラ、旧エルノフェイの、最初の諸王国を建立した。その後彼は、信奉者たちが定命の者の次元から逃避するのに必要な道のりを学べるよう、皆が注目する中で天に昇った。

マグナス(メイガス):

魔術の神であるマグナスは最後の最後で世界の創造から身を引いたが、その代償は大きかった。この世に残っている彼の名残は定命の者たちに魔法として認識され、操られている。伝説の一つでは、定命の次元を生み出すこと自体はロルカーンの発案だったものの、実際の構築に必要な図式や図表を作り出したのはマグナスだったとされている。

トリニマク:

初期アルドマーの強靭な神で、場所によってはアーリエルよりも人気がある。彼は人間と戦うために軍を率いた、最初のエルフ種族の戦士の魂であった。ボエシアは、アルトマーの群衆に耳を傾けさせるためにその形になったと言われている(いくつかの物語の中で、彼はトリニマクでさえ食べている)が、それによって結果的にチャイマーに変えられてしまった。トリニマクはこの後、神話の舞台からは姿を消すが、恐ろしいマラキャスとして戻ってくる(アルトマーのプロパガンダは、これをダンマーの影響がもたらす脅威として表現している)。

イフレ(森の神):

時の竜アカトシュが神の王であっても、イフレは「現在」の霊魂として崇拝されている。エルフによると定命の者の次元の誕生後、何もかもが混沌に陥っており、最初の定命の者たちは植物に姿を変えては動物に変化し、再び戻ることを繰り返していた。そこでイフレがアース・ボーンズを意味する最初のエルノフェイ、もしくは「アース・ボーンズ」に姿を変えた。これら自然の掟が確立した後、定命の者たちは新たな世界を理解することで、ある程度の安全を確保できるようになったという。

ザルクセス:

ザルクセスは先祖と秘密の知識の神である。始めはアーリエルの書記だった彼は、時間が始まって以来、小さいものも大きいものも含め、これまでのすべてのアルドマーの偉業を記録している。妻のオグマは、歴史上自分が気に入った節目から作り出した。

マーラ(愛の女神):

万物の女神といっても過言ではない。起源は豊穣の女神として神話の時代に始まった。創造を生んだ宇宙の女性の本源である、「アヌアド」のニールを時に連想させる。アルトマーにとっては、アーリエルの妻。

ステンダール(慈愛の神)

慈悲と公正な規範の神。アルトマーの初期の言い伝えの中では、ステンダールは人類の弁証者である。

シラベイン(ウォーロックの神):

アルドマーの魔法の神の先祖であるシラベインは、スロードの衰退でベンドゥ・オロを支援した。魔法の指輪を慎重に使い、スラシアの疫病の災厄から多くを救った。また、魔術師ギルドの若いメンバーから好かれているため、見習いの神とも呼ばれる。

—アルトマーにおいて崇拝されるその他の重要な神々—

フィナスタール:

サマーセット諸島の英雄の神。アルトマーに歩く歩幅を短くすることで自然に100年寿命を延ばす方法を教えた。

ロルカーン(不在の神)

この創造者、詐欺師にして試練を与える神は、タムリエルに存在するどの神話にも登場する。彼の最も一般的に知られる名前はアルドメリの「ロルカーン」か破滅の太鼓である。彼は父親であるパドメイが始まりの場所に不安定さをもたらして現状を乱したのと同じように、原初の魂を説得、もしくはけしかけて定命の者の次元を生み出させた。その世界が実現すると、ロルカーンは神の中心地から離れ、伝承によっては不本意ながらという説もあるが、原初の神々の創造地をさまよう。彼と彼の「計画」については文化によって解釈が大きく違う。ハイエルフにとっては崇高なる力において最も不浄な存在であるが、それは彼らの精神世界へのつながりすべてを永久に壊したためである。言い伝えにおいて彼はいつでもアルドマーの敵であり、ゆえに初期の人類にとっては英雄である。

鷲の影の生活Life in the Eagle’s Shadow

暁星の月、1日:
新たな年、新たな始まり。昨夜、シルネは私の婚約者になることを承諾してくれた!私はマティースン一の運の良いエルフだ。すでに鍛冶場を使えるよう、ヨンディンに手配した。私は父の古い剣を溶かし、マーラの指輪の土台にするつもりだ。マティースン鋼は兵士たちにとって十分満足できるものなんだろう?私の最愛の人にとってもそうだろう。

薄明の月、3日:
伝令が島中で声を上げている。新たな女王が誕生した!それで、私たちは同盟か何かの一員になった。よりによって、ウッドエルフとカジートとの同盟だ。「アルドメリ・ドミニオン」と呼ぶらしい。誇らしく思ったが、父は文句を言うだけだ。父は「あのような連中」を島に入れては、仕事に悪い影響がでる、と言っている。

薄明の月、10日:
夜中に、シルネと一緒にお忍びでスカイウォッチに行った。道端で寝たのがとてもワクワクした。まるでギルドの戦士だった!祝賀を告知するちらしは島中に溢れ、こんなことは見過ごせないと私たちは思った。老いたエルフにこっぴどく怒られることはわかっている。だけど、いいんだ。女王、たてがみとボズマーの樹の従士をこの目で見る機会を見過ごす?ありえない。

薄明の月、11日:
今日が何かの兆候だったのであれば、父は正しかった。パレードは素晴らしかった。女王が門まで続く道を、海兵隊のファランクスを率いながら歩んだ。その後、樹の従士の狡猾な密林のレンジャーがやってきた。ヴァインダスク、と誰かが言っていたかな?それから、髪を編んだたてがみたちが来た!カジートの戦士は素晴らしかった。

私の小銭入れを盗もうとしていた、あの毛むくじゃらのスリよりも素晴らしかった。逃げる前に捕まえようとしたが、カエルレースに熱中していた港の職員たちの中へ紛れ込んでしまった。そのまま消えてしまった。シルネは大丈夫だと言ってくれた。計算したよりも早めに出ればいいと。ちくしょう。彼女をがっかりさせたくない。

薄明の月、17日:
ちくしょう!シルネとスカイウォッチから戻ってきてから、すべてがごちゃごちゃだ。父は私たちがこっそり行ったことをカンカンに怒っていた。あのスリにどれだけ小銭を盗まれたかを教えたら…鍛冶場の仕事を学んでいたとき以来、あれほどあの老人に殴られたことはなかった。

それで、数日前、私たちみんなは鍛冶頭の事務所に連れていかれた。コンダリンから、同盟のおかげでエルフの商人たちが「あの連中」を雇えるようになったという報告を受けた。「彼ら」に仕事を与えれば、サルモールからお金がもらえるらしい。

それで、彼は父の契約を破棄したんだ!鍛冶場で何十年も働いたのに、いまでは猫人間と食人族が代わりに仕事をしている。すべてはこの忌々しい同盟のせいだ。父は自分のことよりも、鋼のことを心配している。彼らはやり方を知らないと言っている。天の星よ、何が起きているんだ?

蒔種の月、5日:
私は夕飯を盗まなければいけないほど落ちぶれたが、もちろん捕まった。夕暮れ後にシルセイレンに忍び込み、おいしそうな白魚の香りが漂っていた。採用担当者が街に来たあの午前中、シルネの母親が作ったスパイス入りのパンを食べて以来、私は何も口にしてなかった。

街に忍び込み、地元の宿屋のにおいをたどった。どうやって調理場に入ろうか考えていたときに、大きな手が私の肩を叩いた。キャノンリーブの部下だった。彼は私が何を企んでいたかはっきりわかっていた。まるで、街に忍び込んでからずっと私のことを監視していたように。今は、リーブの邸宅の近くにある牢屋に座りながら、裁きを待っている。少なくとも、ここでは手記を書かせてくれる。

クソくらえ、アイレン!クソくらえ、ドミニオン!

蒔種の月、10日:
今までの私の人生は終わった。ベールの下で新たな人生が始まった。ヴァラノという誇り高き男であるキャノンリーブ自身も、ドミニオンの下での人生に疑いを持っていたらしい。彼は女王と親友だったらしいが、歳月が彼女を変貌させてしまったと心配している。

ヴァラノはベールの継承者という団体の一員だ。彼らは自由を得るために戦う人たちだ。彼は難しい選択肢を選ぶことを辞さず、外国の影響が我らの土地を汚すのを止めようとしている。

私はあのシルセイレンの地下にある牢屋から連れ出されたとき、重労働を覚悟した。それどころか、私は新たな家族を見つけた。ヴァラノは私が抱える問題のすべてを知っていると言ってくれ、私がドミニオンの採用担当者に連れて行かれたことも知っていた。彼は私を助けてくれると言った。そして、私が自分を助けられるように手伝うと。

私はそのようにする。