付呪師助手メール 22週間目

151日目
リアムからの花を除くと、レイヴンウォッチ城はがらんどうでした。グウェンディス、アドゥサ、そして召使たちさえもおらず、行き先を書いた置き手紙すらもなかったのです。花を目にした時は嬉しくてたまりませんでしたが、今は友人と家族の事が心配です。感情が大きく揺さぶられ、苛立ちを覚えていました。

152日目
城には私ただ一人。グウェンディスとアドゥサの行方も分かりません。召使もいません。いつも夕食を用意してくれるエステルさえどこにもいないのです。もう空腹でたまりません!家のことも心配でした。どうして一日だけでもリアムの愛情に溺れることができないのでしょう?素材は同封しておきました。

153日目
グウェンディスからもアドゥサからも便りはないままです。召使たちからの連絡もありません。本当ならリアムが送ってくれた美しい花の香りを楽しんでいるはずでしたが、私は右往左往しながら皆を襲ったかもしれないあらゆる悲劇に思いを巡らせていました。さあ、待つのはもうおしまい。何かしなければ!

154日目
闇雲に出かける前にもう一度城を見て回ったところ、恐ろしい物を花かごの裏で見つけました。それはステンダールの篤信者からの短い置き手紙で、「囚人は解放する」と書かれており、「神聖なる誓いのジャコソン」と署名されていました。あの愚か者め!あの人たちは召使よ、囚人なんかじゃない!

155日目
グウェンディスとアドゥサよりも先に、ジャコソンと召使を見つけなければ。レイヴンウォッチ家とステンダールの篤信者との戦端を開くことになりかねません。今はこんなもめごとはごめんです。あのノルドにつけ回されるまでは、何もかもがうまくいっていたのに。ああ、同封した素材をお楽しみ下さい。

156日目
もし私が吸血鬼は魔物であると思い込むノルドの巨漢で、不寛容で妄信的な宗教を信奉しているとしたらどこに身を隠すでしょう?ショーンヘルムの大聖堂?荒野にあるステンダールの祠?それとも悪霊が出ると噂されているけど実際は手なずけられた狼の群れの巣となった洞窟?そんなこと分かるわけがありません、私はノルドじゃないんですから!

157日目
レイヴンウォッチ城近辺の洞窟をのぞいてみて、ジャコソンがねぐらとしているかを調べることにしました。飢えが私の判断を鈍らせつつありましたが、2、3食抜いたくらいで我を失うわけにはいきません。とにかくアドゥサより先に彼を見つけたい一心でした。

付呪師助手メール 21週間目

144日目
弾む心よ、静まるのです!玄関にやってきたリアムはとても素敵でした!(ええ、通説と違い私達の心臓は普通に脈打つのです)。フォントボン家の御曹司が正装した姿はこの上なくハンサムでした!そして嬉しいことに、リアムも私と同じく相手の装いに胸を打たれたようでした。そして彼は私の手を取り、私達は出発しました。

145日目
上級王の舞踏会に参加されたことはありあますか?なんて素晴らしい催しなんでしょう!音楽、料理、そして芸人たち!夜通しダンスに興じ、楽しいひと時を過ごしました。残念なのはパーティがやがて終わりを迎えることです。それが夜の残念なところです。いくら望んでも終わりは必ず訪れます。新たにお送りした素材をご活用下さい。

146日目
リアムがレイヴンウォッチ城の扉まで送ってくれた時、夜明けが近づいていました。グウェンディスが影から見守っている気配がしましたが、姿は見せませんでした。リアムはとても楽しい夜だったと言ってくれて、キスを交わしました。永遠に続けば良いのに。でも、太陽が昇りつつありました。名残を惜しみつつ、別れました。今、幸せと悲しみを同時に感じています。おかしなものですね。

147日目
リアムにまた会うのは早すぎるでしょうか?リアムを訪ねるのはあまりに露骨すぎるでしょうか?身を投げ出して甘いキスで彼を虜にするというのは?女学生のような気分ですが、とても素敵です!グウェンディスはすべて彼女の手柄だと言い張っていますが、私の機知、魅力、そして美貌がリアムを動かしたのだと思っています。さて材料をお送りしますね。

148日目
これ以上1秒たりとも、城に籠っているのに耐えられなくなり、かばんを手にお客様のための付呪の材料を探しに出かけました。そうでもしなければ、リアムがやってくるという報せを待ちきれずに、おかしくなってしまいそうだったのです。彼の寡黙さには腹が立つこともあります!舞踏会から音沙汰なしなのです!でも仕事をしていれば少しは忘れられます。

149日目
城から数日離れて、リアム・フォントボンのことを気に病まずに済んだのはとても良いことでした。社会奉仕もできました(レイヴンウォッチの掟が命じるのです)。ショーンヘルムの道中で山賊に襲われている旅人を助けたのです。今は家に帰るところです。帰ってもまだリアムからの便りが届いていなかったら、ただじゃおきませんので!

150日目
ああ、なんて素敵な日でしょう!城に戻るとリアムからの贈り物が届いていました。大広間は見たこともない美しい花で埋めつくされていました。まるで虹に含まれるすべての色彩が城の中で弾けたようです。私は鮮烈な印象を残したようですね!でも皆はどこにいったのでしょう?なぜ城が空なんでしょう?私が留守の間に何があったのでしょうか?

付呪師助手メール 20週間目

137日目
神聖なる誓いのジャコソンは狂血鬼の始末の仕方を心得ていました。私が手助けして武器を取るチャンスを与えると、残りの狂血鬼はほとんど私の手を借りずに片付けました。その後、彼から感謝の言葉はありませんでした。友達になろうとも思わなかったようです。「目を光らせているからな」とだけ口にすると、背を向けて歩み去りました。

138日目
まだ解雇されていないということは、私が吸血鬼であることを気にしていないものと受け取っております。少なくとも付呪の材料を受け取るのを考え直すほどには。よいろしければ、レイヴンウォッチ家と我々がいかにその特別な才能を使っているかについてお聞かせしましょう。当座はこの素材を一つのお礼として受け取って下さい。あなたの…ご理解に対してのお礼です。

139日目
私です、メリナ・キャッセルです。付呪師の見習いであり、付呪の素材の卸商でもあり、その正体は吸血鬼でもあります。私はレイヴンウォッチ家の他の者と同じように、ヴェランディス伯爵が掲げて遵守する掟に従っています。我々が最も重要視しているのは良き仕事をすることで、この特別な体質を使って人助けをすることです。

140日目
残りの掟は名誉と警戒、高潔さと自制といった崇高な概念に関わるものです。我々は自ら望む者の血だけを吸い、貪ることはありません。掟の唯一の例外は犯罪者と邪悪なカルト崇拝者と遭遇した時だけです。そういった場合は、私達の内なる怪物を完全に解き放つことが許されているのです。材料は同封してありますよ。

141日目
私の奇妙な体質のことは理解されたでしょうから、私の人生のもっと平凡な側面に戻りましょう。上級王の舞踏会の夜が迫っていますが、準備すべきことは一向に減りません。つまり私には助けが必要だということです。つまりグウェンディスの出番!彼女はこういうことのエキスパートなのですから。

142日目
上級王の舞踏会はもうすぐなのに、まだ101個の作業に追われています。髪を結わなければならないし、お化粧もしなければいけません。それにガウンも必要です。それから国中で最も美しいブーケも。グウェンディスはすべて手配済みだと言っていますが、心配になってきました。リアムが迎えにきた時に鮮烈な印象を与えたいのです。

143日目
グウェンディスがまたやってくれました!6人の女性を城に連れてきて、4時間後には髪は完璧、お化粧は絶妙、ガウンは豪華で、私は自身にあふれていました!後は6時間、微動だにせず、リアムが舞踏会の迎えにくるのを待つだけです。ですが、職務を怠ったりはしません!材料は同封してあります。

付呪師助手メール 19週間目

130日目
ここでは思っていたように1人にはなれませんでした。誰かに見られているのに気が付いたからです。問題は、この謎の観察者が良い者なのか危険な者なのかということです。いずれにせよ、メリナ・キャッセルは必要な時は危険な女になれるということを思い知るでしょう。ともかく、材料をお楽しみください。

131日目
私は影に身を隠しながら、遺跡をすり抜け、闇に身をひそめました。謎の観察者の目から逃れるためです。そして、気付かれずにその者の隠れ場所に近づくことができたのです。彼は遺跡に目を配るのに気を取られすぎていたのでしょう。私が真後ろにいるとは思いもしなかった様ですね。獲物と遊ぶ時間です。

132日目
ロークラタ遺跡で私を見張っていた男は思った通り、気づきもしませんでした。ノルドの巨漢で、ステンダールの篤信者の鎧を身に着けています。彼はウッドエルフのように敏捷な身ごなしで武器を構え、向かってきたのです。それに対し私は微笑んで自己紹介しました。首を引きちぎる前にそうすることが、礼儀となっているのです。

133日目
ステンダールの篤信者についてはご存知ですか?お高くとまった戦士集団で、理解できないものは何でも狩り立てて滅ぼすことをモットーにしているのです。ロークラタで出会った篤信者は、神聖なる誓いのジャコソンと名乗りました。その男は「信心深いノルド」という言葉で連想するイメージそのものでした。そしてもちろん、私を殺しにきたのです。

134日目
なぜステンダールの篤信者がこのメリナ・キャッセルを殺そうとするのか?それを疑問に思った私は、男が目的を告げた時、それを尋ねました。するとジャコソンはこう答えました。「なぜならお前は汚らしく、邪悪で醜い生き物だからだ」と。「なぜならお前は吸血鬼だからだ!」なんという無礼な暴漢でしょう!私は醜くなんかない!吸血鬼という点は間違っていませんが。

135日目
私の正体に驚かれましたか?嫌悪感を覚えますか?不安で体が満たされ、恐怖で内臓が震えますか?本当ですか?もしそうでしたら残念です。これまで、私は忠誠を尽くし、契約を一字一句違えずに履行してきただけなのです。そして私は怪物ではありません。ヴェランディス伯爵は我々は特別なのだとおっしゃいます。我々のような才能を持たぬ人々に対しての義務があると。

136日目
どうしてこうなったのかは分かりませんが、ジャコソンとはその日、刃を交えませんでした。さらに酷い侮蔑の応酬をしているところに、知能を持たぬ狂血鬼の群れがジャコソンの背後から飛び出し、獰猛な飢えを満たすべく襲いかかったのです。ため息をついた私は、立場の違いは一旦おいて彼を救うことにしました。

付呪師助手メール 18週間目

123日目
苦労はしましたが、リアムを落ち着かせ、目の錯覚だと納得させることができました。デイドラ公の生贄にされそうになった恐怖のせいだと。もちろん私はカルト崇拝者に咬み付いたりなんてしていません!首から血なんか吸っていません!さて、この件についてはもう十分でしょう。彼には上級王の舞踏会のお相手はいるのかしら?

124日目
素敵な夜でした!ショーンヘルムへ帰る間、リアムと私は何時間も語らいました。デイドラ公の生贄にされていた時とは打って変わって、彼はとても素敵な人だったんです。私のそばではまだシャイで、私が彼を緊張させてしまうようですけど、きっと私を上級王の舞踏会に誘ってくれるはずです!最新の材料を同封しておきますね。

125日目
ああ、お客様!私が何をしたというのでしょう。2日もたったのにリアム・フォントボンからは連絡がありません。ショーンヘルムの屋敷の階段でお別れしたきりです。スキャンプから救ってあげたのに!ひと時を過ごしたのに!それなのに、なしのつぶて!私はダメな女なのでしょう!でも心配はご無用です。仕事は怠っておりません。材料は同封してあります。

126日目
ああ、なんて素敵な日!今日、城に使いの者が来ました。リアムからの手紙を届けにきたのです。連絡が遅れたことのお詫びと会いたいとのことでした!何を着ていこうかしら?グウェンディスに相談しないと!彼女はこういうことにずっと慣れているんです。リアムと会った時のことは全てお伝えしますね。次の機会に。

127日目
グウェンディスはすごいんです。とても頼りになります!どんなドレスを着たらよいか、髪をどうしたらよいか、あらゆることをアドバイスしてくれました。リアムと会った時にスムーズに話が進むように。彼はまだ緊張していて、シャイでしたけど、それでも最後には上級王の舞踏会に誘ってくれました。私はもちろん、考えてから後で返事をすると答えました。

128日目
リアムからの上級王の舞踏会への招待には、グウェンディスが返事をしてくれることになりました。なんて良い友達なんでしょう!彼女がリアムに伝えてくれるのです。彼の相手として舞踏会に参加できるのは光栄で嬉しいことだと。私は舞踏会の夜まで辛抱強く待てばいいだけです。ああもう!辛抱するのは苦手です。

129日目
上級王の舞踏会を待つ間、気を紛らわせないといけない、と思い立ちました。リベンスパイアーの荒野へ出かけて、新たな材料を探すのは良い考えに思えました。しばらくロークラタの丘の遺跡を調べていなかったので、申し分ない目的地でしょう。今回の積み荷でお分かりかと思いますが、すぐに収穫がありました。

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