調理師助手メール 7週間目

43日目
今回の品物をお送りします。ちなみに「好色なアルゴニアンの侍女」は傑作でした。時代をまたいで読み継がれるような古典であることは間違いありません。しかもまだ回収されていない伏線が沢山あるんです。どこかに続編などはないものでしょうか。

44日目
いつもスイートロールが足りなくなってしまいます。

45日目
昨晩、偶然にも陽気な人々の一団と知り合いました。彼らは私をまるで待っていたかのように迎え入れ、強い酒を振る舞われたり、背中を叩かれたり、非常に楽しい時間を過ごせました。ただ目が覚めると、私の身体に奇妙な刺青が入っていたのです。どうやら私は「モラグ・トング」とかいう懇親団体の一員になれたようです。本当にいい人達ばかりでした。また会えるといいんですけど。

46日目
品物をお送りします。なぜかは分からないのですが、私はどうやらある種の名声を手に入れたようなのです。見知らぬ人から私を知っているかのようにウィンクされたり、お店の人から割引きされたりするんです。そのような恩恵を受けることはしていないのですが、とにかくありがたい話です。あのモラグ・トングの人々のおかげだったりするのでしょうか?

47日目
真夜中にフードを被った人物がやって来ました。彼は私と同じ刺青をしていたので、信頼できる人物だと一目で分かりました。彼は地元の村人の名前が書かれた巻物を手渡し、「そいつがネライだ」と言いました。でも巻物には「ファーファル」と書いてあったのです。とにかく私はその「ネライ・ファーファル」さんの所へ行って、モラグ・トングに代わって宜しく伝えておくと言っておきました。

48日目
いやはや、モラグ・トングの会員というのは、とてもお得なものですね。そのネライ・ファーファルという人は、私を家に上げてくれて、食事をご馳走してくれて、大量のお金も持たせてくれたのです。ちょっと変わった人物のようで、神経質なところもあり、顔が引きつってましたけど、とても良い人でした。あなた宛ての品物を同梱しておきます。

49日目
品物ついて、取り急ぎご連絡を。モラグ・トングの正体が分かったので、今すぐここから逃げます。ところで刺青を消せそうな信頼できる方をご存じではありませんか?

調理師助手メール 6週間目

36日目
ようやく我が愛しの女性を売春宿で見つけることができました。でも私が記憶していたような、明るい瞳の女性では無かったんです。そしてもう何年も前に聞いた、愛する母の言葉が思い出されました。「そんなもの拾わないの。どこにあったのか分からないんだから」

37日目
あなたへの品物をどうぞ。すでにお伝えしているかもしれませんが、私に委託し続けていただけていることに感謝しています。この仕事は私が今までやってきた中で一番です。辞めずに済むくらいの給金を貰いながら、クビにならずに済むだけの仕事をすれば良いのですから。

38日目
お送りする品物には、量と種類をできるだけ多く入れられるようにしています。そのため、最近は良く釣りをするようにしています。結構気分が落ち着きますし、日が高い時間から酒を飲む良い言い訳になりますから。

39日目
釣りを楽しんでいます。あまり上手くはないのですが、釣りは考える時間を与えてくれるんです。そして少し時間が流れ、ハチミツ酒を少し口に含んでいると、この奇妙なエラ呼吸の生物達と一種の繋がりを感じます。似た者同士なんです。口を開けば問題に巻き込まれますから。

40日目
釣りに出かけても良い成果が得られなくなってきました。最近、線の細いアルゴニアンと知り合ったのですが、漁師は釣り糸の一方をぐいっと引っ張られるのを、もう一方で待つ間抜けだと言っていました。これからはもっと狩りをするべきかもしれません。

41日目
今回の品物が届くのが遅れていたら申し訳ありません。今日はちょっと体の調子が良くなくて。森の中で用を足した後、きれいにするために葉っぱをむしり取ったんです。ただその葉っぱというのが、小さくて、つるつるしていて、三枚に分かれていたんです。失敗でした。

42日目
人々が野外に置き去りにしている本の多さには、いつも驚かされています。私がこれまで目にした本は、大抵が学術書や面白みのない歴史書でしたが、今日は非常に興味を惹かれる一冊の小説を見つけたんです。「好色なアルゴニアンの侍女」という題名なんですが、今夜どこかの宿に泊まって、ベッドの中で読もうと思います。

調理師助手メール 5週間目

29日目
再び狩りができるようになりました。魔術師はしゃっくりを治してくれましたが、どうも私の耳を元の大きさに戻せなくなったみたいです。おかげで色々なものがよく聞こえるようになりましたが。

30日目
現在、私はノルド人と旅路を共にしています。ある日、酒場に立ち寄ったのですが、ハエが私の杯の中に落ちてきたんです。私はハエを取り除いて、そのまま飲み続けました。今度はウッドエルフの杯の中にハエが落ちました。彼は杯を置いて、酒を注文し直しました。そしてハエはとうとうノルド人の杯の中に落ちたんです。するとノルド人は、ハエをつまんで手のひらに置き、こう叫びました。「この意地きたねえブタ野郎が、今飲んだのを吐き出せ!」

31日目
今日、私達の前にクラヴィカス・ヴァイルが姿を現わし、願いを3つ叶えると言ってきました。ノルド人が大声で「ハチミツ酒!」と言うと、ハチミツ酒が入った巨大なマグが現れました。ノルド人がそれを飲み干すと、一瞬にして中身が満たされたんです。「ショールの骨にかけて、こりゃあいい!」と彼は喜び、ヴァイルも笑っていました。「では残る願いは2つだな」「そうだな」とノルド人。「こいつをもう2つ出してくれ!」私は彼の優先順位の付け方に疑問を感じ始めています。

32日目
この旅路で色々と学んできた者より、あなた様に助言をひとつ。酔っ払った旅の仲間からどれほどやってみろと言われても、ウェアウルフをお尻丸出しで挑発するようなことは絶対にしてはいけません。

33日目
ノルド人とは道を分かちました。酒の席で彼がブレトン人に関する冗談を言って、私は礼儀として笑ったんです。そして今度は私が「ノルド人の結婚式と葬式の違いはなんだ?」と問いかけました。彼が「知らん」と答えるのを聞いてから、私はこう言いました。「ノルド人が1人居なくなってるのさ!」治癒師が言うには骨は奇麗に折れているので、腕は数週間で治るそうです。

34日目
非常に素晴らしいニュースです!私は恋に落ちました!相手は上品で可憐な娘で、とても優しく素直で、これまで見たこともないような青い瞳をしているんです!今晩にでも結婚を申し込むかもしれません!今回は高品質の品物を揃えて同梱しておきました。

35日目
あなたに送る品物は集まりましたが、私の心は沈んでいます。目覚めると、私が結婚を申し込もうと思っていた可憐な娘の姿が無かったのです。どうやら私の財布を盗んだ不逞の輩どもに誘拐されたようなのです。彼女を再び見つけるまでは休むわけにはいきません!

調理師助手メール 4週間目

22日目
本日はちょっと哲学的な気分で歩いてみました。周囲にはダークアンカーばかり、戦太鼓が空気を震わせ、タムリエルの未来についてどんどん悲観的に思えてくる自分がいます。もし今日が、私が昨日心配していたような日になってしまったら?ちなみに今はかなり酔っ払っています。

23日目
今回の品物集めの最中に、ステンダールの司祭と出会いました。彼は「私達は他者を助けるためにこの生を得たのだ」と言うのです。だから私は言ったんです。「もしそれが本当ならなぜ他者が存在するのですか」と。そうしたらスネを蹴られました。慈悲深き寛容の神なんて嘘っぱちです。

24日目
雨から逃れ、温かいものが食べたくて酒場に入りました。しかしその食事は最悪で、もてなしはそれ以下でしたが、正直言って私は気にしませんでした。チップ分の手持ちが足りない時の罪悪感を覚える必要がなかったですから。品物を同梱しておきますね。

25日目
これまでの旅では、追いはぎ、凶悪な獣、あらゆる種類のモンスターを相手に様々な危機に直面してきましたが、私は今でもこの仕事を続けています。その理由は私にも分かりません。私は英雄なんかではありませんが、死は不可避であり、私が死ぬ日は他の一日と大して変わらないだろうと思うだけなんです。ちょっと短い日にはなりますけど。

26日目
調理素材をお送りします。只今とてつもなくイライラするしゃっくりに悩まされているため、今回の手紙の内容は短めにします。この症状を治すために自分の腰を抜かせようと、これより呪われているという地下墓地へ入ろうかと思います。では行ってきます。

27日目
※誤って削除してしまったため欠番

28日目
歴史上、最も長く続いたしゃっくりとはどんなものか知りませんが、私の症状はそれに迫るものだと確信しています。袋に息をする、匙一杯のハチミツを食べる、キュウリの漬物汁を飲む、舌を引っ張る、逆さまにぶら下がるなどを試しましたが、どれも効果がありませんでした。魔術師に助けを頼む必要があるかもしれません。

調理師助手メール 3週間目

15日目
こちらに本日の品物を入れておきます。旅をしていて気づいたのですが、私が故郷で無視していたような類の者たちが、タムリエル中に溢れかえっているのです。しかも、彼らの土地では私が観光客扱いになってしまうんです。

16日目
先週、バーンダリの商人からカジート語をいくつか学びました。何かに役立つかと思ったのですが、今のところ、彼らの言葉を彼らに理解させることができないんですよ。やれやれ、彼らには教育というものが無いのでしょうか?とにかく今回の品物になります。

17日目
品物が遅れてしまい申し訳ありません。腕が二ヵ所折れてしまい、治癒師の所へ行っておりました。治癒師からは、そんな腕でクラフト材料を集めるなと言われました。

18日目
とある賢者に人生の意味を問うてみました。すると賢者はこう仰ったんです。「無為なる者は、神のような存在が頭を掻く程度の何気ない動作で、その存在をかき消されてしまうことに気付かぬまま、日々を生きているのだ」と。私が「それが人生の意味なのですか?」と返したところ、彼はこう答えました。「すまない。てっきり頭のシラミについての話だと思っていた」と。それに対し、私は「実はシラミについても知りたいことがありまして」と言いました。

19日目
私の旅では、腹を空かせた狼に遭遇する機会が多すぎるほどあります。狼が真っ直ぐ襲ってくることは殆どありませんが、私を食べたいという気になったら、あっという間でしょう。もちろん実際にそんなことが起きるのは稀だと知っていますが、同時に「一度起こればそれで十分」という言葉もありますからね。

20日目
また品物を同梱しておきます。ふと気付いたのですが、私が定期的に書いているものといえば、あなたへの手紙ぐらいのものです。なので個人的な思考を綴るための日誌を書くことにしました。ただ私は、あまり考えるということをしないのです。絵を描くことにした方がいいのかもしれませんね。

21日目
私は元々信心深い方ではなかったのですが、最近はタムリエルの神々について学ぶべく、祠や聖堂を訪れるようにしていました。そして何週間にも及ぶ慎重な調査の結果、誰もが自分の嫌いな人々を敵視するような神々を信仰しているという結論に至りました。興味深いですよね。