ハーシーンの血の狩人スタイル

クラフトモチーフ129
Hircine Bloodhunter Style

古き習わしの狩人、野生の心のフェンリク 著

小さな狼よ、立ち上がる時だ。獣の王がハンティング・グラウンドへ私を呼んでいる。しかし、恐れることはない。最後の教訓をいくつか残しておこう。結局のところ、狩人は背中の装備と手に持った武器で決まる。毎日は生存のための戦いになるだろう。しかし、準備はできているはずだ。我が声を葦の間で聞き、吐息をキャンプの火で感じ、叡智をこの本に見出せ。

我が小さな狼よ。素早く、良き狩を。

ブーツ

強化された皮を強く引っ張る。キチンプレートをしっかり固定する。注意深く下生えを歩く。周囲に溶け込めるよう歩き方を変える。落ち葉、動き回るネズミ、鞘から抜かれた剣に。

ベルト

骨や木から彼の姿を削り出せ。角を革や金属の板に刻め。我らがデイドラ公はえり好みをせず、ただ見守るだけだ。お前の目を通して狩りを見守るために。古き習わしを守り、エルフより前の時代の彼の民のように、森をさまよっていることを知るために。

キャンプの火に集まる蛾を思い出せ。その羽根は偽の目で覆われている。小さな嘘はいつも見ている。凝視には力がある。常に隠しておいたほうがいい。時が来た時だけ明らかにするといい。すでに勝ったと知っている時。獲物が目を見て終わったと悟る時、罠は発動し、残るのは長く暗い眠りだけだ。

脚当て

毛皮の縁取りに油を塗った革。嵐に耐える木。鎧のプレートと編んだベルト。川を分ける石。荒野に立ち向かえば、我らのデイドラ公は常に側で見守ってくれる。

くり抜かれた骨と縞の毛皮がきつく締められている。呼吸を落ち着け、柳とブナを揺らす風の音を聞け。放たれた矢は揺れる枝から落ちる葉のように、自然に動かなければならない。

胸当て

生まれた時、子供は母の心臓を求める。慣れた快適な鼓動を聞きたがる。我らがデイドラ公はそこに収まるべきだ。彼は我々に冬を越す温かさを与え、攻撃の太鼓を鳴らす。聞け。狩りが呼んでいる。

隼が長い芝へ飛び込む様子を思い出せ。ネズミやウサギを空へ連れ去る様子を。小さなネズミは最後の瞬間に贈り物を与えられる。より優れた者たちが見ている視点を。研いだ刃を突き立てるのも同じだ。寂しく無駄な行軍を、迅速に終わらせてやれる。

肩防具

我々のデイドラ公は、研ぐ爪も角も与えてはくれなかった。しかし、そこに約束された挑戦がある。小さな狼よ、狩り続けよ。研いだ短剣や放った矢で噛みつけ。あらゆる狩りの成功は武器となる。背中を覆え。爪や角は与えられていないが、獲物はたくさんある。

手袋

弓を研いだ歯や爪で尖らせよ。樹皮に存在の印を刻め。刃が肉を切り裂くように、革を容易に切り裂け。最後まで戦い抜き、腕の届くところにいた者を悔やませよ。

堅固な樫から切り出し、手ごわい獲物で飾る。扱いにくい盾を装備するのは奇妙に思えるかもしれないが、その真価は夕暮れの光に発揮される。影が広がり目がごまかされる時、姿勢を低くして獲物に飢えた下顎を見せよ。隠した刃への慈悲深き陽動となる。

川に踏み入り、周囲の流れを感じよ。腕を葦やガマに流せ。自ら杖となれば、川と風は形作るマジカになる。流れを指示し、小川を嵐に変えよ。

戦棍

稲妻が湖の側にある古い樫を直撃した時のことを思い出せ。木が砕け、内側から焼けて音がする様子を。先端にきつく巻かれた根とねじれた爪のある戦棍を命中させれば、骨が砕けて同じように横たわる獲物を見るだろう。

短剣

子狼は三度目の冬の前に木のナイフを与えられる。それから炉の煙に隠れ、見た獣を彫るよう求められる。忍耐と短剣の技を鍛える単純な仕事だ。しかし、注意した方がいい。狩人は短剣を持たずにテントを出るべきではない。 いつか煤に隠れた獣に見つけられる日が来る。

狩りの儀式の夜を思い出せ。キャンプの火の温かさから放り出され、月の光に輝く牙へ直面した時のことを。それは最初に対面した狼か? 熊か? この斧の一撃はきっと慣れたものに感じられる。

ルーセントの守衛スタイル

クラフトモチーフ128
Lucent Sentinel Style

翻訳:アナエル・ヴィラックス。ルーセント要塞の壁で発見された彫刻を解読。

多くが時の流れに失われた。我々は理由も知らずに何かを守っている。奪還/想起すべく残された古代の使命。我々が思い出すまで、要塞を死守せよ。ルーセント・クリスタルを守れ。守護者を信じよ。彼らを通じ、我らの使命が判明/再発見されるかもしれない。

使命/誓約を放棄することは、己を捨てることだ。

ブーツ

要塞に維持/吹き込むべき静けさはない。警護すべきクリスタルと守護すべき使命しかない。潜入も奇襲も一切考慮しないのだから、履物はできるだけ頑丈なものにする。我々の重い足音が落ちる音は、静まり返った/空っぽの/忘れられたホールに響き渡り、要塞を守る者たちすべてに、異常なく/我らが記憶されていることを保証する。

/守られる。金属に包まれていれば、倒れない/

ベルト

華麗な金線細工や素晴らしい職人技が必要となる時もあろうが、警護する者には無縁だ。要塞は壮大であり、我々はその守護者にすぎない。ゆえにベルトは簡素に留め、バックルにダイヤモンドを一粒/金属をあしらって、ルーセント・シャードに注意を引き付けよ。ルーセントと要塞/想起こそが最も重要なことだ。

/献身は質素に。形は質素に。機能だけで十分だ/

尖塔は心の城壁を守り、自己不信/恐怖/忘却という侵略を防ぐ。金属製の曲がった角は待ち受ける危険とそれへの信頼と戦うため。視界のためにフェースプレートへ2カ所だけ隙間を空けているが、残りは金属で覆う/心を鏡で覆う。要塞を出るものはなく、入ってくるものはほとんどない。ここならば安全だ。

/視界は明晰。閉じておき、クリスタルをはっきりと見よ/

脚当て

要塞の規模、スタイルと素晴らしさ/目的に注目せよ。たわんだ天窓と精緻な窓を見よ。これらすべてを、対称的な金属細工のインスピレーションにせよ。

存在するものをエッチングし、勢いに任せよ/

要塞の鏡は、要塞の守護者/管理者を妨害/忘却することなく、はっきり見ることを可能にする。すべての投射武器に備え付け、狙い澄ました狙撃の恩恵を受けよ。

/鏡像は嘘をつくが、ガラスは真実だ。思い出すことは、心を鮮明に保つ/

胸当て

要塞は強固であり、その守護者も同様である。ルーセント・クリスタルを侵略者に渡すな。どんな侵略者の武器も、胸当て/精神を破り、首当て/魂を貫きはしない。要塞の頑丈な壁が鎧に映じていることに安堵し、毅然と立て/忘れるな。

/幾星霜もの修理が、砂と風が破ろうとする防御を支える。決然と守れ/

壮大な対立の鏡に触発された我らの剣は、強さと美しさ/脆さ/記憶を兼ね備えている。柄の陰鬱さが刃の輝きと見事に調和する。剣が内包する二面性を振るえば、汝に打ち勝つ/忘却する者はない。

/鋭く軽い金属の塔。時間は刃を鈍らせる。労して消耗する/

肩防具

腕は胸壁。庇護と巧妙な攻撃をするために使われる。要塞の胸壁は巨大な尖塔と頑丈な欄干を従えてそびえ立つ。この要塞は陥落したことなく/忘れ去られることもなく、降伏することもない。四肢の紋章に異なった扱いをする者などいるものか。己が腕と喉を守れ。何も奪わせるな。

/欄干を研げ。喉には刃を/

手袋

爪の輝きと鋭利さを保て。クリスタルの如く/切り裂く真実の如く、光を闇へと変える鏡の如く。肘の守りとして、側面を導くためにルーセントを、敵の欠点を照らすために鏡の破片を埋め込め。

/すべてが映し出されて監視される/

廃墟の割れた鏡から作られた盾は、要塞同様に古く/秘密と同様に古い。要塞がルーセントを守るように、盾は汝を守る。鏡は砕けず、クリスタルも割れない。畏敬とともに盾を作り、自信/記憶とともに携えよ。

/ガラスは壁にもなる/

ルーセント・クリスタルが砕け、鏡が粉々になっても、その特性は失われない。我らの杖は要塞全体を象徴する。砂に覆われ、埋没した遺跡の素晴らしさから、城壁の輝かしい栄光まで。杖を通じ、要塞は自ら守り/杖を通じ、要塞は彼方へと到る。

/鋭利だが、切断のためではない/

戦棍

戦棍の握りは黒くとげとげしく、他の部分は危険で黄金に輝いている。その光景から、要塞の冷たい金属より迸る光を想起せよ。侵略者から我らの城塞/秘密を守り、彼らの痛みを我らのクリスタルが取り込める力に変えよ。

/黒く、とげとげしい。危険な黄金。虚ろにして、光が迸っている/

短剣

この武器で決闘し、敵を奇襲/忘却せよ。侵略者が見るのはその大きさであって威力ではない。決闘の破片で相手の刃を受け止め、加えられた攻撃を相手に返せ/相手を要塞から退けよ。

/不完全なクリスタルに傷をつける鋭さ。鈍いものを取り除け。光を捉えるファセットと切るための刃/

我らの斧は要塞の梁であり、要石だ。盤石にして頑強、そして不変だ。こうした構造がなければ、敵に蹂躙され/飲み込まれてしまうだろう。斧の刃に鏡を組み込み、砕け/飛び散ったのならば、攻撃は見事に命中したのだ。

/要塞は我らを堅固に守る。支える。維持する。我らも要塞を守れ。忍耐をもって/

ウェストウィールド軍団 スタイル

クラフトモチーフ127
West Weald Legion Style

執事フェリシタ・アグランス

ウェストウィールド軍団は、長く軍事的能力と組織力の見本とされていた。しかし近年のデイドラ侵攻や、官僚的な供給網の取り扱いを失敗したことで資源は逼迫し、部隊の作戦行動に必要な装備の不足が発生した。この問題を目録化し、是正することを任されている。私が兵站の天才であることに疑いの余地はない。しかし、私ですら問題の全容を把握していない。

他の多くの仕事と同じやり方でこの仕事に着手することにした。すなわち、リストアップからだ。以下は各軍団の歩兵部隊に支給されるべき標準装備の、すべてを網羅した記録だ。そこから、必要な場所に物資を再配分する方法を考え始められる。軍団のために!

ブーツ

歩兵は足で生き足で死ぬ。軍団ではすべての新兵に最高級の革靴を履かせるよう、特に心を砕いている。新兵は常時ブーツを履き、きちんと慣らすこと。進軍命令が下る前に、ブーツの準備を整えておくべきだ。

ベルト

部隊での役割に応じて、すべての軍団兵には革製か金属製の丈夫なベルトが支給される。これらのベルトはきつく締められ、他の装甲や武具を固定し、腰回りの保護を強化する。

軍団兵の制服の最も重要な部分は兜と、付属した一目でわかる紋章だ。革製であれ金属製であれ、赤い毛皮を染めた飾りであれ、軍団の兜は集団的アイデンティティを形成し、激戦の最中でも敵味方の識別を容易にする。

脚当て

なぜ多くの士官がグリーヴの重要性を無視するのか? 金属製のグリーヴで装備を強化すれば重くなるが、脚の保護こそ兵士を自らの足で立たせ、部隊に作戦行動をさせるものだ。問題を軽減するため、軍団兵は部隊での役割に応じて、ボイルドレザーか金属のグリーヴのいずれかを選択できる。

射手は、革で巻かれ、損傷を防ぐための金属で補強された標準的な弓を装備する。戦闘用の矢筒は、革製でなく金属製のものを支給し、予備の矢が収納しやすい幅のものでなければならない。

胸当て

兵士の鎧の質は、戦場で生き残る能力に等しい。前線の軍団兵には鍛冶職人が鍛えた重装鎧が支給される。これは至近距離からの強烈な攻撃にも耐えられるように設計されたものだ。より高い機動性が求められる兵士には、革と金属の胸当てが用いられる。これは柔軟性を維持しつつ、身体の急所を保護する。マジカや遠距離武器で戦う者には、布や革の軽装鎧が支給される。

軍団兵の剣の重要性を強調しすぎることはない。我が軍の兵士の大半は、片手剣か両手剣のいずれかを使って戦う。軍団の剣にはウェストウィールドと我が民のシンボルが刻まれ、柄には扱いやすいよう、しなやかな革が巻かれている。これらの武器の定期的な手入れと管理は、すべての軍人にとって日常の嗜みでもある。

肩防具

兜の紋章同様に、軍団が支給する肩当てには独自の紋章がある。これは顔や首回りの防御を強化し、味方を探す兵士たちに識別しやすいシルエットを作り出す役割を果たす。

手袋

戦場で手先の動きを維持するのは難しい課題だが、軍団はその問題を見事に解決した。我が兵士は全員が上質な指なし革手袋を装備しており、個々の役割に応じて厚手の手袋や金属の手袋を重ねられる。この巧妙なシステムにより、射手は弓を軽快に操り、剣士は戦場で身を守れる。

全身盾は軍団のあらゆる作戦の礎だ。ウェストウィールドの鍛冶職人が鉄と金属を何層にも重ねて鍛造したもので、それぞれ密着できるように設計されて、迫り来る部隊から身を守る難攻不落の壁を作り出してくれる。

バランスのよい軍団の部隊であれば、杖の使用も検討すべきだ。こういった武器は自軍の盾による防護壁を越えて伸びる抜群のリーチを誇り、敵を苦しめてダメージを与えられる。軍団を象徴する装飾を尖端に施した杖は、戦場で有効であるだけでなく、兵士たちを鼓舞してくれる。

戦棍

軍団の戦棍は美しい逸品だ。ウェストウィールドのシンボルが刻まれた重厚な錬鉄製の棍棒は、平和維持のための優れた道具である。階級やそれぞれの好みによって、片手用と両手用が用意されている。

短剣

短剣は軍団兵の最終手段だ。敵と自軍兵士の間にはせめて腕一本分の距離は設けておきたいが、万一に備え、鋭利で手入れの行き届いた短剣は常に手元へ備えておくべきだ。特殊な状況下では、隠密行動のために短剣を使用しなければならないこともある。この点は軽んじるべきでない。

片手斧と両手斧は、部隊での役割と階級に応じて使用できるようにしておくべきだ。軍団の斧はどれも刃の上に、精緻な蔓の模様が入っている。コロヴィアのブドウ畑と我々が守る人々を想起させるものだ。

新たな冒険への先触れ

Promotional Letters

アイレンからの手紙Letter from Ayrenn

これはサマーセットチャプターのプロモーションのために送られた物理的な手紙です。この手紙にはコインも同封されていました。テキストと画像は帝国蔵書庫の後援者から提供されました。

勇敢なる英雄へ、あなたの女王である私が、個人的にサマーセットへの歓迎の意を表します。
アルトマーを代表して、タムリエルのためにあなたが成し遂げてくれた全てに心から感謝します。
ハイエルフの地にあなたを迎えることは私たちにとって名誉です。
あなたの献身と貢献に対する感謝の意を込めて、同封した品々をお贈りします。
あなたは、この世界にとってかけがえのない存在です。
あなたがいなければニルンは滅んでいたでしょう。

アイレン・アラナ・アルドメリ

Brave hero, Your Queen personally welcomes you to Summerset
On behalf of the Altmer, we cannot thank you enough for
all that you have done for Tamriel and are honored to have
you join us in the land of the High Elves. To show our
gratitude for your dedication and service, please enjoy the
contents found in this parcel. You are of great
significance. Nirn would not be the same without you.

Ayrenn Arana Aldmeri

元老院議長アブナー・サルンからの手紙Letter from High Chancellor Abnur Tharn

これは「ドラゴンの季節」(憤怒の石・エルスウェア・スケイルブレイカー・ドラゴンホールドの一連のストーリー)」のプロモーションのために送られた物理的な手紙です。この手紙には憤怒の石のレプリカも同封されていました。

冒険者へ、
私は貴様の成長を興味深く見定め、助力に値すると判断した。私が手に入れた知識は、愚かな三旗戦争を終わらせ、タムリエルに平和を取り戻すのに役立つだろう。貴様は私に同行するのだ。呼び出しに応じる準備をしておけ。そして迅速に応じよ…私は待たされるのは嫌いだ。

帝国元老院議長
アブナー・サルン

Adventurer,
I have followed your progress with interest and deemed you worthy of rendering assistance. Knowledge has come into my possession that will help me end the misguided Three Banners War and restore peace to Tamriel. You shall accompany me. Be ready to answer my summons. And answer it quickly… I hate to be kept waiting.
High Chancellor Abnur Tharn

サイ・サハーンからの手紙Letter from Sai Sahan

これは「スカイリムの闇の中心(喪心の嵐・グレイムーア・ストーンソーン・マルカルスの一連のストーリー)」のプロモーションのために送られた物理的な手紙です。この手紙には謎の地図も同封されていました。

冒険者よ、

エルスウェアにおけるドラゴンの脅威に対するお前の尽力は非常に重要だった。そのことに感謝する。

しかし、上昇する危険について警告せねばならない。古い友人から託されたこの日記を、今度は私がお前に託す。奇妙な印を注意深く見てくれ。それらは闇の魔法を示唆していると確信している。

友よ、再びお前の才能が必要とされている。この謎をお前の有能な手に委ねる。

サイ・サハーン

Adventurer,

Your efforts in Elsweyr were instrumental in dealing with the Dragon threat. For that, you have my thanks.

However, I fear I must alert you to a rising danger. This journal was entrusted to me by an old friend, as I now entrust it to you. Notice the strange markings. They hint at dark magic, of that I am certain.

Your talents are once again required, my friend. I leave this mystery in your capable hands.

Sai Sahan

サイ・サハーンから送られた地図Maps from Sai Sahan

これはサイサハーンから送られた手紙に同封されていた地図です。この4つの地図にはデイドラのルーン文字が刻まれていますが、判読できないものや同一のものもあります。デイドラの言語は、文字順が逆であったり、上下逆文字、鏡文字、文字単体が円で囲まれたりする場合があるため、解読が常に正しいとは限らない場合があります。

死は断続的な眠りに過ぎない

彼らが豊かな収穫を得られますように

それを世界に広めよ

オークの根が泣く深い場所で

彼女の言葉は定命の者にとって死を意味する



DEATH IS NAUGHT BUT A FITFUL SLEEP

MAY THEY REAP A GREAT HARVEST OF

LET IT WORLD

DEEP DOWN WHERE OAKEROOTS WEEP

HER SAI MEANS DEATH TO MORTAL TONGUES

ライランスからの手紙Letter from Lyranth

これは「オブリビオンの門(野望の炎・ブラックウッド・目覚めの炎・デッドランドの一連のストーリー)」のプロモーションのために送られた物理的な手紙です。

小さき定命の者へ、

この手紙に同封したコインは、目覚めの炎教団にとって何らかの重要な意味を持つ三つのコインのうちの一つよ。このコインを私が頂戴した信者はもはやそれを必要としていないけれど、近い将来、私たちの役に立つかもしれないわ。このコインを調べてみなさい。刻まれた表面に教団の活動に関する手がかりが隠されているかもしれないと私は考えているの。時が来たらあなたを召喚するわ。まもなく何かが起こる。そして私は定命の者の力が必要となるの。準備しておきなさい。

ライランス



Little Mortal,

The coin included with this letter is one of three such disks that hold some significance to the Order of the Waking Flame. The cultist I acquired it from has no further need of it, and it may assist us in the near future. Study the coin, for I believe there may be a clue to the cult’s activities hidden in its etched surfaces. In due time, I will summon you. Things are about to occur and I will require a mortal’s touch. Be ready.

Lyranth

魔術師への手紙Letter to Magus

これは「ブレトンの遺産(超越の潮・ハイアイル・失われた深淵・ファイアソングの一連のストーリー)」のプロモーションのために送られた物理的な手紙です。手紙の最後は、通常ならば領主の名前が記載されるべきところに、壊れた王冠を握る拳の紋章で締めくくられています。手紙の送り手が直接的に名前を出すことを避け、象徴的な表現を使っていることがわかります。また、手紙には小さな袋とコインが同封されていました。袋の片側には同盟戦争のウロボロスが描かれていますが、それ以外の特筆すべき詳細はありません。コインの片面には航海中の船が描かれており、もう片面にはアレッシア帝国の紋章の前に同盟戦争の派閥の色をまとったステンダールのシンボルが描かれているようです。

冒険者へ、

私たちは、この手紙とメダリオンを運んでいた使者をグレナンブラで捕らえたの。この組織を調査し、彼らの目的を突き止め、知らせてほしいの。報酬はあなたが決めていいわ。

レディ・アラベル・ダヴォー

魔術師へ、

我々の騎士たちは、魔術師ギルドの秘密作業場を襲撃した際にこのメダリオンを手に入れた。これを研究し、守り抜け。このメダリオンの目的は、超越騎士団の計画において重要な役割を果たすだろう。これを作った魔術師を見つけ出し、騎士たちを送り込んでメダリオンの原型を確保せよ。忘れるな、我々が最終的な目標を達成しない限り、支配権を得ることはできない。このメダリオンの秘密は、我々の成功とタムリエル救済の鍵となる。

失敗は許されない。

お前の主より



Adventurer, we seized this letter and medallion as its courier journeyed
through Glenumbra. Investigate this organization, uncover their goals,
and report back to me.You can name your price.

Lady Arabelle Davaux

Magus,

Our knights obtained this medallion during a raid on a secret Mages Guild workshop.
Study it. Protect it. Its purpose will play a vital role in the Ascendant Order’s plans.
Find the made who created it and send our knights to secure the master template.
Remember, we cannot ascend until we meet our overarching goals. The secret of
these medallions is the key to our success and the salvation of Tamriel.

Do not fail me.

Your Lord

賢きレラミルから代理人への手紙Letter from Leramil the Wise to Proxy

これは「モロウウィンドを覆う影(運命の書記・ネクロム・イセリアの末裔の一連のストーリー)」のプロモーションのために送られた物理的な手紙です。ブラックライトの下ではハルメアス・モラのシンボルが浮かび上がります。

代理人へ、

運命の波は凄まじい勢いであなたの周りを渦巻いているわ。そして運命はあなたをこの非常に危機的な状況における代理人として選びました。少なくとも二つの次元の未来が、今まさに天秤にかけられているのです。この手紙を送る理由は、あなたが運命を変える力を持つことが認められたからに他なりません。

多くの道が未来へと続いていますが、ニルンが存続できる道は1つだけです。今この時、そしてこの状況において、あなたは現実そのものが解けるのを防ぐ糸なのです。

避けられない運命が私たちに必要な場所を示したら、すぐにあなたを召喚するわ。

賢きレラミル


Proxy,

The tide of fate swirls around you with glorious fury, and has chosen you to serve as its surrogate in a crisis most perilous. The future of at least two worlds hangs in the balance. Your talent for changing destiny has been noticed, hence the reason for this letter.

Many paths lead forward, but only one ends with the survival of Nirn. At this particular moment, in this specific instance, you must be the thread that keeps reality itself from unraveling.

I shall summon you as soon as the inescapable fortunes of consequence show me where we are needed most.

Leramil the Wise

ベラゴンからの手紙Letter from Beragon

これは2024年のストーリープロモーションのために送られた物理的な手紙です。この手紙にはパズルの断片も同封されていました。

冒険者へ、

仲間を集めて南西の海岸に向かってくれ。私は同胞のウッドエルフの中にいる掟を捨てた者たちの一団を調査している。彼らは武装しており、明らかに危険だ。十分に注意してほしい。

彼らの計画を少しばかり読んでみたが、この手紙に同封した断片と関係があるようだ。じっくりと調べ、結果を直接グラーウッドで私に報告してほしい。おそらく一緒にこの謎を解くことができるだろう。

どこかの自称皇帝や、サリアチェの遺跡に足止めされないようにな。それから、私の妹には話さないでくれ。彼女は君の助けがなくても、問題を見つけ出すのが得意だからね。

ベラゴン



Adventurer.

Gather your allies and head for the southwest coast. I’m investigating a band of my kin that has abandoned the Pact and I require your assistance. They’re well-armed and clearly dangerous. so be careful.

From what I could discern of their plans, it has something to do with the fragment included with this letter. Examine it closely and report your findings back to me personally in Grahtwood. Perhaps we can solve this puzzle together.

Don’t allow any would-be emperors or Saliache ruins to delay you. And don’t tell my sister. She’s perfectly capable of finding trouble without your help.

Beragon

未記載の書

Non-catalogued Pages

2920年、第28巻The Year 2920, Vol. 28

2920:第一紀 最後の年
カルロヴァック・タウンウェイ 著

2920年 黄昏の月6日
ボドラム(モロウウィンド)

松明の火の光が霧のような雪に反射し、まるでそこは別世界のようであった。双方のテントから出てきた兵士たちが、大きなかがり火のまわりに集まった。冬の寒さは、敵対する者たちでさえも固く寄り添わさせるが、一方で帝国の言葉を話せる少数のダンマーとの暖を奪い合う戦いの場となることもあった。そんなかがり火へ、美しいレッドガードの娘が同じく暖を取ろうと雪の中を歩いてくるも、すぐさま協定交渉が行われているテントに引っ込んでいった。そして、双方の兵士たちの目線は、娘の入っていったテントに釘付けとなった。

皇帝レマン三世はこの交渉をすぐさま切り上げたかった。ひと月前の彼であったならば、ヴィベク率いる軍隊には負けたものの、うまくおさまったとして喜んでいたかもしれないが、思いのほかこの場所で起こった悪夢がまざまざと蘇ってきたのであった。ヴェルシデュ・シャイエの主張によると、川はその石によって元から赤いと言われているが、戦死した兵士の血によって赤く染まっているようにも見えるのであった。

「これで協定を結ぶ準備が整った」と、皇帝はコルダから熱いユエルの入ったグラスを受け取リながら言った。「しかし、ここは調印にはふさわしくない場所だ。この歴史に残る儀式は帝都の厳かな王宮で行うべきだ。アルマレクシア、そしてウィザードも連れてくるがよい」

「ソーサ・シルです」と、ヴェルシデュ・シャイエは耳打ちした。

「時はいつ?」と、ヴィベクは辛抱強く問いただした。

「ちょうど本日より8ケ月後に…」皇帝は笑顔をふりまきながら、ぎこちなく立ち上がった。「華やかな舞踏会を準備して祝おう。では、散歩に出掛けてくる。コルダ、この寒さで脚がひきつってしまったようだ。一緒に歩いてくれないか?」

「もちろん御供いたします、陛下」と、コルダは返答し、皇帝を支えながらテントの出口へと連れて行った。

「私も御供しましょうか、陛下?」と、ヴェルシデュ・シャイエは訊ねた。

「私もよろしいでしょうか?」と、最近新たに相談役として宮廷に招かれたセンシャルのドローゼル王も尋ねてきた。

「必要ない。すぐに戻る」と、皇帝はそう言って断った。

ミラモールは8ヶ月前と同じように林の中に身を潜めていた。前と違うのは地面が雪で覆われ、木々が氷と化しているところだ。ちょっと動くだけでも音がするのであった。ちょうどその時、かがり火を囲んだ2つの軍隊、モロウウィンド軍と帝国軍が歌う大音響の二部合唱が聞こえてこなければ、ミラモールは皇帝らのそばへとこっそり近づくことはできなかっただろう。氷できらめく木々に囲まれた崖の下で、皇帝とコルダとヴェルシデュの3人は、流れの凍りついた小河を眺めて立っていた。

ミラモールはそっと短剣を鞘から抜き出した。彼はやや自分の剣の腕前を誇張して夜母に話していた。実際、皇子の喉を掻き切れたのは皇子を襲う際、相手に臨戦態勢に入るすきをまったく与えなかったからであった。しかし、今回の相手は年老いた一人の男。この簡単な殺しに、どれほどの剣の腕が必要だというのだろうか?

そして絶好のタイミングが訪れたのだった。森の奥深くで皇帝の側を歩いていたコルダが、奇妙な形をした氷柱を見つけ、駆け出していったのである。皇帝は笑みを浮かべながら、その場に残った。兵士たちの歌声の聞こえる崖の方を向き、暗殺者に背を見せた。ついに、その瞬間がやってきた。ミラモールは氷の地面に用心しながら、皇帝に近づき、攻撃した。だが、失敗した。

突如、背後から抱え込まれ喉に強い一撃を食らったのであった。ミラモールは声も出なかった。皇帝は依然として崖を見上げたままだった。林の中に引きずり込まれ、背中からバッサリと切り殺されたミラモールの存在などまったく気づかなかったのであった。

皇帝は連れの者と崖のキャンプ場に戻っていった。そして、噴き出す血が凍りついた地面の上で結晶になりゆくさまをミラモールはただ見ていただけだった。

アンドーンテッド探検物資Undaunted Exploration Supplies

タムリエル中の詩人たちがあなたの偉業を歌にして称えているわ!彼らの歌を止められるのは、桁違いのチップか暴力による脅しぐらいね!そんな手柄を羨ましがるのは恥ずかしいけど、真のアンドーンテッドとしては流石ね。これからも上を目指して。泣いている大人のノルドを見るのは最高だもの!

アンドーンテッドであり、シャイニング・スター主催の4つ目のグロッグ飲み比べチャンピオン
マジ・アルラガス

インドリクズ・グレイドThe Indrik’s Glade

インドリクズ・グレイドに踏み入り

最も捉え難き獲物を狩りし者に:

栄光が与えられる

ウシュサの日記Ushutha’s Journal

私の研究で明らかになったのは、とある古い集団だ。厳格な秘密主義で、約10年周期でここで儀式を行い、マラキャスを鎮め、称えている。彼らに関する情報はあまり入手できなかったが、ここで儀式の痕跡を見つけた。これらの奇妙な扉の錠もその1つで、私が見る限り初代の街のものではない。

両者は似ていて、この謎の集団は儀式の手順を変えてはいるものの、明らかに旧オルシニウムのクランと関係があると思う。というのも、この遺跡中にプレートが散乱しているからだ。最初の門で同じ組み合わせを試してみたが、当然ながらうまくいかなかった。

私の考えでは、この門はこの街の破滅と関係がある。ガーヘクが持っている古い学術論文には、バグラクとイグルンが無差別攻撃を始めたと様々な形で書かれている。だが、矛盾した記述もあり、攻撃されたが、街の支配者が撃退し、手柄にしたというのだ。

ご承知のとおり、彼らはあの古代の街に身を隠した。食事はどうしたのか?到着したらもっと明らかになることを望む。そしてそこには、クラン・ファーフンの古いシンボルがあるはずだ。間違っているかも知れないが、彼らが数千年前の古代オルシニウムのクランだとは思えない。

…ガーヘクが早く戻って来るといいのだが。大蜘蛛の毒でマスリガを失って以来、この探検に疑問を抱いている。もっと貯金して、探検の助けになる狩人か傭兵を同行させるべきだった。動揺してはだめだ。まだだめだ。

…ガーヘクは戻って来ないと思う。戻りたくないのではなく、戻れないのだ。旧オルシニウムの興亡について決定版となる本を執筆したい。だが、この場所は…秘密を守り続けている古代の遺跡であり、私は友人達を私もろとも早死にする運命に導いてしまったのではないかと心配だ。

エルスウェア防衛軍への招集Elsweyr Defense Force Summons

聞け、力ある英雄たちよ!

エルスウェアドラゴン防衛軍は、この地域に増大するドラゴンの襲撃に対抗し、正式に結成された。防衛軍の古参兵や、正しいドラゴン殺しの訓練を求める者は誰でも、早急に北エルスウェアのサマラ隊長まで連絡していただきたい。

ガーディアンの布告Guardian’s Decree

目覚めし者は純血なる者を聖域に取り入れた。彼女の精神は混乱している。長きにわたって見てきた、目覚めし夢に未だしがみついている。彼がついに彼女を長いまどろみから目覚めさせるその時に、彼らを刺激するべきではない。帳が上げられるまで、あるいは子守歌が覚醒を必要とする他の夢見人たちの到着を告げるまで、古代の封印が彼らを引き離しておくだろう。

カサンドラへの手紙Letter to Kassandra

カサンドラ

お前は私と部下にディープマイア周辺の一帯に集中するようにと言ったが、その助言が正しかったと聞いて喜ぶがいい。我々は沼地の中に沈んだ都市を発見した。このようなものは見たことがない。ゆっくりと沈んだためだろう、大部分は今でも無傷だ。もちろん罠と呪いだらけだが、傷はついていない。

お前が興味を持つ話にかかろう。私の知る限りアルゴンの名残は、少なくともお前が説明していたような形ではここにない。だが私に協力しているアルゴニアンの1人は、この場所にある印の一部を翻訳できた。かつて二つの部族の間に存在していた調和について語っている。一方の部族は影に奉仕し、他方の部族は太陽の光に仕えていた。これら二つの部族の相互作用が、古代アルゴニアの力の鍵になると言われている。我々が発見した聖堂は影に従った部族のものだが、あの連中が単に生贄の儀式に凝っていた頭のおかしいトカゲの集団ではないという証拠はどこにもないとは思う。太陽の聖堂が近くにあるかのように印では語られているが、ここにある扉の多くは閉ざされていて、我々には入れない。

いずれにせよ、お前の財宝が存在するのなら、我々はここで発見に近づいているのかもしれない。これは予感だが、これ以上先に進むためにはこの聖堂に適切な犠牲を捧げる方法を考える必要がありそうだ。私としては異存がない。こいつがどういう仕組みになっているのか、ぜひ見てみたいからな。

– ウィップテイル

カボー・メルラの像Statue of Cavor Merula

第二紀432年、アカトシュの戦闘司祭カボー・メルラは、ロングハウス帝の台頭に応じてクヴァッチに時の騎士団を再生した。彼の献身と守護の心は、今もなお騎士団の任務に不可欠なものとなっている。

ジュスティア・デスティカスの像Statue of Justia Desticus

時の騎士団、最初の第一の剣であるジュスティア・デスティカスは、カボーと共に戦い、団員が希求すべき8つの特性、アカトシュの厳命を考案した。彼女はアカトシュに対して2番目に忠実な人物だと考えられている。

ルシオ・オロの像Statue of Rusio Olo

ルシオ・オロは時の騎士団創設時の第三の柱であり、戦闘司祭の集団になくてはならない存在だった。第二紀437年、彼のおかげで、黒き虫の教団のクヴァッチへの侵攻に終止符が打たれた。彼は8人の信者とリーダーを1人で片付けた。

アミヌス・エンティウスの像Statue of Amminus Entius

騎士団に心があるとすれば、それはカボーの最も古い友人であり、騎士団の筆頭補給係であり、騎士団の第四の柱でもあった、アミヌス・エンティウスをおいて他にはいないだろう。アミヌスはアカトシュの騎士達が、クヴァッチで最も裕福で最高の装備を持つ最強の軍団になるように、生活の基盤となる部分を整備した。

クンザ・リの策謀を見よBehold Khunzar-ri’s Guile

クンザ・リの勝利は数多かった。時が経ち、その栄光は広大な野のムーンシュガーのように数え切れなくなっていった。その偉大な宝物庫にはどの部屋にも香しき花冠、陶然とさせるワイン、ゴールドが満載された袋が積み上がっていた。十六王国の全ての富が彼の前に広がり、奪われるのを待っていた!しかし富は、果実のように時が経てば酸っぱくなる。ついに彼は、富を手放すことにした。

そして笑う獅子は、富を受け取るにふさわしい相手を楽しく探した。しばらく経って、彼は古代の僧房の錆びた門の前にいた。この建物はあまりにも荒涼としていたため、ネズミさえも住めなかった。惨めな様子のアデプトが本拠地にしていただけだ。不機嫌そうな顔で着古したベストを着た、悲しそうなカジートはひたすら雑用を続けていた。回廊から聖堂まで、傷ついた鳥のような足取りでよろよろ歩いていた。

勇敢なクンザ・リは目的を見つけたと感じた。彼らは莫大な富を受け継ぐべき存在だ。しかし富を修道院長のサブダ・ジョーに提供すると申し出ると、この老いた神官は首を振った。「パフマーの友よ。我々は薄いスープと祈りがあれば生きていける」そう答えて、彼は部屋へ戻ろうとした。クンザ・リは老いた神官の肩越しにアデプトの祈るような顔を見た。彼らは一杯の甘い飯でさえ大喜びしそうだった。

素早く考えをまとめると、笑う獅子は吠えた。「待て、修道院長!クンザ・リは賭けを申し込む。もしこの者が月を空から引き寄せてお前の足元に埋められたら、この者が与える贈り物を受け取れ。もしクンザ・リが失敗したら、冒険を捨てて永遠にこの僧房へ加わろう。どうだ?」

サブダ・ジョーは誇り高き戦士を僧房に加えられると考え、すぐにうなずいた。

勇敢なクンザ・リは勝利を確信してにっこりと笑った。英雄は楽しそうに不機嫌な修道院長の頭を踏み台にして、僧房の屋根に着地した。パフマーラートの巨体が屋根の一番上まで登ろうとすると、この古代の尖塔はきしんでひどい音を立てた。そして修道院長が失望したことに、クンザ・リはジョーンとジョーデの鉄の肖像を木から引っこ抜いた。笑う獅子は戻ると素早く足元を掘り、見せびらかしながら穴に像を落とした。打ちのめされたサブダ・ジョーは衣服を脱いで荒野に向かい、二度と姿を見られることはなかった。

すぐにクンザ・リは大いなる富を僧房に移した。アデプトを解放した手腕を称え、新しい修道院長は祠の名を月の墓を意味するムーングレイブに変えた。笑う獅子に対し、感謝したアデプトたちはいつでも彼を暖かく迎えるだろうと告げた。

英雄の鮮やかな策謀を見よ!

これが物語の言葉であり、真実の言葉になる。

クンザ・リの大志を見よBehold Khunzar-ri’s Ambition

クンザ・リは謙虚なカジートではなかった。若き放浪の猫の身でさえ、大いなる冒険や栄光と名声、歴史に残る地位を夢見ていた。そして彼は自らの爪と前向きな気質により、そうした全てを夢見た以上に獲得した。それも、他の者たちに好かれるような形で。彼の微笑にはそうした力があった。

例えばクンザ・リが書記を雇って、自分の活躍を記録させた時のことだ。この地味なアルフィクの書記は名前が残っていないが、数多くのページを割いてクンザ・リの日々の生活の逸話を真面目に書き記した。彼女は常にクンザ・リから離れず、いかなる状況も危険も礼儀も顧みず、与えられた仕事をこなし続けた。アネクイナはこのアルフィクをひどく嫌がり、書記が去るまでクンザ・リの同行を拒絶した。クンザ・リは肩をすくめ、休みの間はアネクイナと別行動を取った。彼女が去る時クンザ・リはため息をついて、「この者の話を聞きすぎると、彼女の鼓動は止まらなくなってしまうのさ」と言った。

数日後、黄昏が大地を覆う頃、クンザ・リとアルフィクの書記は一人の若いカジート戦士に出会った。彼は槍を手に持ち、河向こうで暴れる3匹のリバー・トロールを見ていたが、動揺して途方に暮れているようだった。「お困りのようだな、戦士よ」とクンザ・リは言った。書記は一言も漏らさず記そうと、猛烈な勢いで筆を走らせた。若い戦士は振り向き「あのトロールどもはこの者の村を襲撃した」と言った。「数人を殺し、数人を負傷させ、さらに双子月の祭りのために村の調理台で焼いていた、大きなワマスを盗んだ。残りを取り戻しに来たが、トロール3匹への恐怖で手が動かない。この者は臆病者とそしられ、二度と故郷で名誉と威厳を得られないだろう」。

クンザ・リは若い戦士、槍、リバー・トロール3匹を見やった。彼は手を掲げ、若い戦士に槍を渡すよう合図した。槍の重さと、曲がっていないかどうかを確認してから、クンザ・リはトロールたちに呼びかけた。「世にも醜く不愉快な顔のリバー・トロールどもよ」と彼は叫んだ。「この者が贈り物をやるぞ!」好奇心に駆られた3匹のトロールは一列に並んで、一体どんな奴が呼びかけたのか見ようとした。3匹は1つの体に頭が3つ生えているように、前のトロールの背後から残りの者が頭を出していた。「完璧だ!」とクンザ・リは言い、渾身の力で槍を投げた。槍は3匹のトロールを貫通し、近くの木に縫いつけた。トロールたちの血はそこに流れ、木の根に栄養を与えた。

クンザ・リは若い戦士に言った。「さあ、祭りの食事を取り返し、英雄として村に帰るといい」。

「でもクンザ・リ」とアルフィクの書記が尋ねた。「あれはあなたの手柄です!しかも、とても見事な手柄でした!野望はどうしたのです?」

クンザ・リは肩をすくめた。「この者の野望は衰えていない。だが、あの若い戦士にはそれ以上に、この名誉が必要だ。それに明日はきっと、これよりさらに派手な冒険が待っているぞ。この者には分かる!」

これが物語の言葉であり、真実の言葉になる。

クンザ・リの裏切りを見よBehold Khunzar-ri’s Betrayal

生まれた時にはアズラーの秘密を喋り、アルコシュの偉大な力を爪に宿していた勇敢なクンザ・リは、世界を長くさまよった。しかし、彼の笑う魂は仲間を求めた。偉大な英雄にはままあるように、クンザ・リには多くの友人がいたが、真の仲間は少なかった。その幸運な仲間を、彼は「戦友クラ・ジュン」と呼んだ。彼は優しく、友に忠実だった。

しかし、忠実な友情は裏切りによって報いられることが多い!古代のホール・オブ・コロッサスにおいて、忌まわしき〈裏切り者〉はクラ・ジュンの絆を破り、クンザ・リに致命の一撃を加えた。そうすることで自分の名を歴史から消し去り、首を体から消し去り、名誉を魂から消し去った。

我々は艶やかなクンザ・リを記憶し、裏切りを記憶する。しかし〈裏切り者〉を記憶することはない。彼の名誉欲と権力欲がただ息を詰まらせる、曖昧な粉塵によってのみ満たされんことを。

これが物語の言葉であり、真実の言葉になる。

ジャダッリの墓The Tomb of Ja’darri

無限のジャダッリここに眠る

アルコシュの誇りの創設者

猫たちの竜王の最初の勇者

この広間を見守りたまえ

そして導きたまえ

アルコシュの仮面を求める者を

シロディールへ!Cyrodiil Awaits!

your name

タムリエルでの活躍は聞いている。シロディールの戦場で、君のような力を持った戦士が必要だ。

しかし、忘れるな──同盟戦争のベテランたちは、これまで戦ってきた敵よりも、ずっと危険だぞ。

共に戦おう!

しわくちゃのメモCrumpled Note

ギルドに依頼された調査は終えた。ここに語り石のコレクションを提供する。これを使って自分自身で結論を導き出してくれ。摂政女帝は、奇妙な行動をしているというだけでは足りない。

これ以上露見の危険を冒すことはできない。噂によれば、ヴェラリウス将軍は死んだ。どのような状況で死んだのかは分からない。

アークメイジはこの装置の中身を見たがっているだろう。私は今夜この街を去る。

シンムール、伝説の巨人Sinmur, Giant of Legend

〈恐るべきシンムールの骨は、永遠にここに眠る。英雄ファイアハートとダークハンマーは、その身を犠牲にシンムールの残忍な治世に終止符を打った。同胞団の名は永遠に語り継がれるであろう〉

ソアト・レプリカヌムに関するメモNotes on Tho’at Replicanum

マルケスト用に保管されたもの。彼の日記へ完全に複製されるまで整理しないこと。

自分用メモ。確固たる事実に基づかない仮説を記録する場合、整理者をこの本に近づけさせないこと。整理者はテルヴァンニ以上に他人の粗探しへ熱心で、「仮のもので、間違っている可能性もある」という定命の者の考えを一切受け入れない。彼らの嘲弄にさらされる危険を冒す必要はない。

ソアト・レプリカヌムは肉体を持つ獣ではない。彼女は生きたインクだ。魔術と言葉の存在だ。

ソアト・レプリカヌムはページからページへ移動し、本自体を通じて保管庫の蔵書の各セクションを渡り歩くことができる。

ソアト・レプリカヌムは他のインクの獣を生み出せる。それは現在マリグラフィと呼ばれており、原典となった本に強く影響を受けた人物として現れる。現在、マリグラフィはソアトが(召喚呪文のように)別個の存在として出現させているのか、ソアトと精神を共有する分身なのかは不明である。さらなる調査が必要だろう。

ソアト・レプリカヌムは単一の存在ではない。彼女はマリグラフィを生み出すのと同じプロセスによって、自分自身のレプリカを作り出すことができる。現在保管庫にいるレプリカヌムの数は判明していない。

ソアト・レプリカヌムが作るマリグラフィ全てが敵対的とは限らない。現在この点を説明するものはない。マリグラフィを隠蔽するための方法か?一部のマリグラフィを無害、あるいは友好的に見せかけることで、ソアトは果てしなき保管庫内部の自分の魔術を隠そうとしているのか?

まだ判明していないこと
– ソアト・レプリカヌムが果てしなき保管庫を侵略する意図あるいは目的。彼女は時々、何かを探していると口にするが、何を探しているのかを明かしていない。
– ソアト・レプリカヌムの起源。彼女はいかにして果てしなき保管庫に現れたのか?

トラリスの強力な遺物のリストTralise’s List of Powerful Relics

ルーンの埋葬壷
賢者トゥリクファーの薬学の技は強力すぎたため、死んでも遺体が闇の魔法に対して強力な結界となっていると言われている。カモンナ・トングが壺を持っているようなので、おそらくカモンナルーンに保持されているだろう。

ドゥエマーのアキュムレーター
この興味深いアキュムレーターは周囲の環境からマジカを吸い取るようにデザインされている。父は母のアキュムレーターがケメル・ゼーに持ち去られたと考えている。ソーサ・シルのアーティファクトの詰め合わせと共に。

拘束の刃
魂を拘束する魔法は全く新しくないが、この刃は闇が強く、愛すべき父さえも語らないほどの悪評を得ている。噂によれば刃自体が飢えていて、半島の安全のためゴルンの屋敷に閉じ込められているという。

トリビュート・チャレンジャーズ – ノービストーナメントTribute Challengers – Novice Tournament

テイルズ・オブ・トリビュートのノービストーナメントが始まろうとしている!上のランクに行こうとするロイスターズ・クラブのメンバーは、以下に記す場所で開催される試合に出場せよ。

ラウンド1
グレナンブラの街ダガーフォール、 宿屋〈酔いどれライオン〉

ラウンド2
リベンスパイアーの街ショーンヘルム、宿屋〈デッドウルフ〉

ラウンド3
ストームヘヴンの街ウェイレスト、クラウディ・ドレッグの宿

ナンサリオン王へのメモNote to King Nantharion

ナンサリオン、

一体何を企んでいる?私は怒りで青ざめている!お前の忌々しい宣言を読みながら、成長とか運動の報告を受けているが…また戦争でも始めるつもりか?我々をパクトから追放させようとしているのか?

ここに手紙の束がある。女王やパクトの使節から、カバナントの使節からも、カランティウス伯爵からだけでも3通ある。お前かここエルデンルートの代表者を即刻よこすんだ、いいな?サルモールの構成員である統治者と判事たちが答えを要求している。ずっと待たせてはおけない。

お前の家と私は付き合いが長い。だから我々が、こうした連中といつも細い枝の上を歩くような関係にあったことはお前も知っているはずだ。私の仕事をこれ以上難しくしないでもらいたい。

お前はヴァレンウッドの忠実な家臣だ。私にはわかっている。近いうちの返答を期待している。

―カモラン・アエラダン王、エルデンルート

ネルリアンの幽霊ガイド 第2巻Nerulean’s Guide to Phantoms Vol. II

(非常に慌てたような乱暴な文字で一面書き殴られている)

バーゲンマン

商人とは概してタムリエル社会の中で最も迷信的な人種だ。これまで話したことのある行商人や金貸しのほとんどが怪談話の1つや2つを知っていた。くだらないものが大半だが、いくつかはさらなる調査する価値がありそうだった。

何度も繰り返し耳にしたのは「バーゲンマン」という名で知られる幽霊だ。ほとんどの商人は彼の名前を聞いただけで傍目からでも分かるほどに青ざめた。彼のことを口にする者も、周囲に聞こえないように配慮していた。

どうもバーゲンマンとは、遠く離れた2人のビジネスパートナーの間に入る仲介役として呼び出すことができる亡霊のことらしい。契約が成立するとバーゲンマンは2つのグループ間における受け渡しを遂行し、遠く離れた距離を一瞬で移動して品物を届ける。ただし世の理であるように、このサービスにも相応の代価が必要となる。どちらかの組織が契約に違反した場合、バーゲンマンが「適切な」罰を下し、姿を消す。

ここから物語が綻びだす。どういった罰が与えられるのか誰も知らないのだ。各々違うのかもしれない。代金が支払われるまで幽霊が滞納者のグループから品物を盗むだけだという者もいるが、その他の者たちは契約通りの金額を支払えなかった人間を残虐な方法で殺害すると断言している。どちらが本当か、急いで答えを探す必要はないだろう。

ビーチより、仲間へTo My Friend From the Beach

your name、」

「空から人が落ちてくることはあまりないが、お前はここにいる!お前がケナーシズルーストを駆け回る姿を見ていた」

〈メモを読む〉

「心配することはない。お前はうまく溶け込んでいる。その点で我々は一緒だ」

「しかし、私は忙しいカジートだ。なぜ嘆きの泉の聖堂でアンデッドが蘇ったのか明らかにする時間がない。なぜ打ち砕かれた浅瀬で、破壊されたドミニオンの船をシーバイパーが調べているのかも」

〈読み続ける〉

「近い内に、お前が解明するかも知れない。その場合は、ミストラルに向かう橋にいる、ハンサムなカジートを探してほしい。その情報と金を交換しよう」

「新たな友」
「ラズム・ダー」

ベルドールのメモBeldorr’s Note

走っている。いつも走っている。

アトロポスとアスザモンのおかげで、ついに肉の彫刻家と肉の悪鬼のところを抜けることができた。彼らの犠牲を絶対に忘れない。彼の思い出として、アスザモンの鎧を身に着けている。鎧は彼を殺した、アンデッドの腐った肉に染められている。そして今日が終わる前に私が倒れた時に備えて、彼の名誉のために筆をとっている。

出口は真っ直ぐ前方にある。いや、あるはずだ。神話によればだが。長い間、あの最後の独房棟と出口はこの門の先にあると囁かれてきたのだ。

神々よ、私とともに歩んでくれ。

-ベルドール

ボーンズメモリアルの戦いBattle of the Bones Memorial

この丘で、偉大なるアンワルド・アイアンハンドが戦いの最中にヴィラク砦の死霊術師に出会った。手にしたボーンベインにより、アンデッドは砕かれ破滅した。

戦没者に対する賛辞として、また敵に対する忠告として、これを永久に展示する。

ホタルに捧げる歌Ode to a Torchbug

冷たい月のない火耀の夜
私の窓に明かりがともった時
みすぼらしいホタルが赤らみ
側を飛び、声をかけてきているようだ

「ごきげんいかが?」と私が聞いた
顔をその光に浸らせて…
「まあまあだよ」と彼は言い
「でもみすぼらしい木を離れなければいけなかった」

それは悲しいことだと私は思い、言った
「ではこれからはどこで横になるんだ?」
雨風をしのぐ場所を探しているのだと思ったが
彼は虫として、おとなしく聞いてきた

「今夜南の岸へと向かい、
そこで冬を迎えることにする」
私がどもりながら言葉を返す前に
彼は高く空へ飛び立った

そして私は1人考えにふけった
彼は住み家を失ったのでは、と
私の住まいに来て、ねたんでいるように見えた
いや、嫉妬しているのは私のほうだった

マーシエンの伝言Marcien’s Message

親切な通りすがりの者へ

私の大切な友人、星読みサリヤーが、ヴェーシデュという行方不明のワームマウスのペットを探すため私を雇った。私は有能な罠師だけど、ワームマウスは柔らかく、この地域の森は無防備な獣が単独で迷子になっていい場所ではない。

私は彼女の助言に従い、この罠にヴェーシデュュの一番好きな食べ物である古いパンと果物を仕掛けた。あなたが奇跡的に私の罠の中にこの獣を見つけた場合、私の友人とペットを再会させるのに協力してくれたら大いに感謝する。サリヤーはオンタスのストーンチップ酒場のそばで待っている。彼女はヴェルシデュに再び会えれば大喜びするでしょうし、あなたの善行に報酬を払うでしょう。

罠師マーシエン

メズンの研究日誌Mezhun’s Field Journal

降霜の月17日
今日メズンはホーカー・タスク族数名が吐き気を催す風習を行うのを目撃した。彼らはイノシシの肉をむさぼり食うと、無理に器の中に吐き戻した。とてつもなくショッキングだったが、彼らは他の者と器を交換して、吐き戻したものを食べ始めた。メズンはこれを見て自分の昼飯を戻してしまったが、マスター・ステロンは夢中になっていた。この行動は部族内の高度な親密さを示している、とおっしゃった。リークルはこの点において我々よりもはるかに文化的であるとまでマスターは言った。この者はまだまだ勉強が足りない。

降霜の月25日
何日もの間、リークルはメズンが自由に洞窟を歩き回るのを認めてくれているようだったが、状況は昨晩一変した。ウメゼダラス王にダンスに誘われたのだ。メズンは緊張したが、マスター・ステロンは絶好の機会だと勧めた。ダンスは敏捷で奇妙だったが、順調に進んでいた。王がこの者の毛皮に夢中になるまでは。王はその暖かさを気に入っていたようだったが、毛皮でできたコートがほしいというジェスチャーをし始めた。メズンは驚いて跳び退ったが、これが王の逆鱗に触れてしまったようだった。以降、リークルはこの者を洞窟に閉じ込め、あまり遠くに行かせないようにした。マスター・ステロンはメズンが言うことを聞きさえすればすべて丸く収まるとおっしゃる。いつの日かマスター・ステロンのように賢く、忍耐強くなりたいものだ。

モーナード家に必要な剣Swords Needed for House Mornard

モーナード家はガレンの自然を鎮めるため、強靭な剣士と狡猾な魔術師、大胆な冒険者を求めている!

シストレス諸島最北の島は、美しくも危険なフロンティアだ。伯爵は浸食する自然から一族の利益と民の安全を守るため、有能な戦士を集めている。凶暴な怪物に立ち向かい、未知の領域に分け入っていく勇気を持つ者だけが応募するように。

関心のある者は、ヴァスティルのアーバウド・セドメンを探せ。

解けるパリンプセストUnraveling Palimpsest

[この書物の文字は目の前でのたうち回っているため、書かれている内容が理解できない]

儀式の巻物Ritual Scroll

今日出す命令がいつか自分の運命になることを忘れるな。死者を軽率に蘇らせてはならない。いずれ自分も同じ立場になる。

死者は眠っている、起こしてはならない
死者は消えた、慰めはいらない
死者は安らかに横たわる、争いは起こさない
死者は腹を空かせている、何も与えてはならない

死者は喉が渇いている、血を求めている
死者は落ち着きがない、やがて来るだろう
死者はさまよっている、やがて起きるだろう
死者は飢えている、やがて食べるだろう

円の周り、血をこぼせ
円の周り、呪文を唱えろ
死体の肉、死体の骨
心臓の血、墓から目覚めさせろ

死者は耳を澄ましている、やがて聞こえるだろう
死者は働いている、やがて奉仕するだろう
死者は怒っている、戦いたがっている
死者は飢えている、もっと欲しがっている

死者は拘束され、これで働く
死者は繋がれ、これで精を出す
死者は立ち、これで足取り重く歩く
死者は起こされ、恨みを抱いている

月の勇者を見よBehold the Lunar Champion

月の勇者の広間への、高貴なる賓客を歓迎しよう。

笑う獅子、クンザ・リの生涯を見よ!慎ましい生まれ、大冒険、〈裏切り者〉による悲劇的な最期がすべて目撃できる。

この聖なる部屋の祭壇には、3つの石板がある。敬虔な笑う心をもってそれぞれに近づけ。ジョーンの光により文章が現実となり、最も偉大な英雄の道を歩くことができる。

刻まれたプレートEngraved Plaque

〈女王の瞳〉は涙を流さないが、ラズム・ダーは例外を設けることもある。

双子月は我々の道が再び交わることを知るだろう、友よ。

鮫のシャルグの伝説Legend of Shalug the Shark

依頼主:鮫の歯の首領
流浪の年代記作家アダンドラ 著

アバーズ・ランディングで最大にして最悪、そして最も向こう見ずな悪党は誰か?答えは鮫のシャルグ!彼女自身の言葉によれば、シャルグは街で最大にして最強の殺し屋の集団を率いているし、自らの力を誇示することもためらわない。でもシャルグ、そして鮫の歯とは何者なのか?驚嘆に値する鮫の伝説を語らせて欲しい。

シャルグはもともと身分の低い、卑しいオークだった。彼女は機会を見出すと即座にロスガーの山脈から飛び出し、乗れる限りの船に乗って南へ進んだ。栄誉を勝ち取り財を成すために次から次へと海賊団を移ったシャルグはやがて「鮫」と呼ばれるようになった。しかし、その成功と悪評にも関わらず、シャルグは海上での生活が自分にはあまり合っていないと判断した。「波が多すぎる」とシャルグは私に語った。「それに船長も多すぎる」

誰にも従わずに生きるために、シャルグは最終的にアバーズ・ランディングに身を置くことになった。そして持ち前の屈強さですぐに仲間を増やしていった。時と共に、彼女の率いる小集団は小さい軍団へと成長し、こうして鮫の歯が誕生した。護衛と盗品の事業は大いに栄え、シャルグと仲間たちはある人里離れた洞窟を占拠した。そこはかつてその地に暮らそうとした植民者たちに、遥か昔に見捨てられた場所だった。その場所が鮫の歯の洞窟と呼ばれ、シャルグの軍団の力によって海賊からも衛兵からも恐れられる場所になるまで、そう長くはかからなかった。

著者メモ: シャルグ、あなたが私に話してくれたことには、どれも一部は真実でしょう。でもあなたが自分を実際より有名であると思わせるために、内容を誇張しているように思えてならない。記者として私はこれ以上、あなたの金貨を受け取ることも、作り話を書き記すこともできない。これまで書いたものだけ残していく。きっと私ほど罪の意識に悩まされずに、喜んで続きを書いてくれる人がきっと見つかるはず。

治安官が補佐求むConstable Seeks Deputy

スキングラードの南西、ウェザーレアの屋敷と百人隊長の丘の間にあるオンタスの街が、新任の治安官に対する補佐官を求めている。街で発生した疑わしい死に関して、中断中の調査がある。

調査へ参加することを望む者は、新しく任命されたヤブレン治安官の元を訪れるように。彼女は通常、街のすぐ外にある墓場にいる。

囚人:クラリス・ローレントPRISONER: CLARISSE LAURENT

囚人:レディ・クラリス・ローレント、ブレトン、女性

メモ:貴族にして探検家。青のクリスタルとメリディアの十字の旗の部屋に拘禁。幻の呪文に耐性があると思われる。慎重に観察すること。

囚人:テレンジャーPRISONER: TELENGER

囚人:テレンジャー、アルトマー、男性

メモ:有能な魔術師。アズラの星の旗と青のクリスタルの部屋に拘禁。

囚人:レイノー・ヴァノスPRISONER: RAYNOR VANOS

囚人:レイノー・ヴァノス、ダンマー、男性

メモ:ドゥエマーのアーティファクトの専門家。黄色のクリスタルとハルメアス・モラの目の旗の部屋に拘禁。幻に対してとても懐疑的だが、ドゥエマー由来の機器を所持している可能性あり。慎重に調査すること

賞金:ドラゴン!Bounty: Dragons!

ドラゴンスレイヤーを目指す者たちよ、よく聞け!

ドラゴンの怒りが炎をまき散らし、カジートの故郷エルスウェアへ向かっている!たてがみはこの暗い時代に協力する意思のある者たちに、剣を取ってあの邪悪な獣を滅ぼすことを求めている!

ドラゴンを倒し、その証をリンメンのバトルリーブ・タネルラインかセンシャルの快活なチズバリに渡し、報酬を受け取れ!

酔った詩Drunken Poetry

酒を飲んだことで誰かが人生で「最も面白い」宴会を経験したという酔った詩。友好的なヤギのデイドラ、エズケルに率いられて、道楽にふける動物の幻覚を見せる劇場の横。

占い師の日記Diviner’s Journal

私は幸運だ。最も必要とされる時に天職を見つけるとは、この上ないことだ。最大の勝利を達成しようという瞬間に大義へ参加するのは、もはや運命だ。夢に出てきた女性が私たちの元へやってきた。彼女の天性の清らかさは、私たちの最も希望に満ちた期待さえ超えていた。彼女を紹介した時、目覚めし者の瞳には承認以上の畏敬があった。

彼女は彼と共に、発掘の中心へ行ってしまった。そこで彼は、彼女の可能性を解放するだろう。私は夢で見るのだろうか。それとももっと素晴らしい何かを見るのか?

戦士ギルドのチラシFighters Guild Handbill

冒険の準備はいいか?戦士ギルドはデイドラの脅威に立ち向かう、勇敢な心と強靭な肉体を持つ者を求めている。

今すぐ所属同盟第一都市のギルドホールで、担当官を探し出せ!

吐く蝶の取引記録Retching Butterflies dealing log

1日目:シロディールからきたカジートのキャラバンを襲った。コインとスクゥーマが満載されていた!俺も他の連中もこいつの扱いには慣れていないが、誰か慣れていて売りさばける奴が見つかるだろう。

2日目:街道の漁り屋に少し売った。まだ大口のバイヤーは見つからない。

3日目:最高の日になった!ファーリ・ウェイという、ゴールドをたくさん持ったカジートがキャンプに最近来た。在庫を全部買い取りたいそうだ。そのまま殺すことも考えたが、そんなことをしようとすれば二度と買い取らないという。まあ、スクゥーマの取引に疎いのは仕方がない。奴に木枠箱を全部渡して別れた。

7日目:数日前に来た奇妙なカジートが、キャンプの外に手紙を残した。前回の半分の量を、同じ価格で買いたいという。6日後に来るらしい。そんな量のスクゥーマをどうやって手に入れればいいのかわからない。水で薄めて売ってやればいいと思う。

13日目:計画はうまくいかなかった。無法者の隠れ家でスクゥーマを7瓶手に入れることはできた。必要な量にはまるで届かなかったので、泉の水と混ぜてアプリコットを潰し、本物のように見せた。持って行くと、奴は見もしないで何かがおかしいと感づいた!彼はかんしゃくを起こし、周囲のあらゆるものをひっくり返した。しかし、突然落ち着いて完全に混乱した様子になった。彼は「ピャンドニア真珠商人」のファーリだと告げてきた。彼にもっとスクゥーマを売りつけようとしたが、彼は逃げる前にそういうものは扱わないと言っていた。この猫は何かがおかしい。スクゥーマの常習者よりもだ。

15日目:カジートが戻って来た。今回はウェイと名乗った。ムーンシュガーと…なぜかチーズの臭いがした。ほとんど何も言わず、キャンプに入ってきて狩りの檻で縮こまり、悲鳴を上げた!俺たちが奴を殺そうとして、捕虜にしたと言うのだ。本当に奇妙なことに、奴が入った檻は開かれていた。奴が檻に入ると、この奇妙なネックレスを落とした。中央には大きな紫の宝石が入っていた。持っていてもいい。価値があるようだから。

道化師祭りへの招待状Jester’s Festival Invitation Scroll

最も高貴な王の命により、
壮大なる惜しみなき寛容の精神から、
本日より、愚かな浮かれ騒ぎを始める!
苦役、税、責務を忘れ
愚かで魅力的な歓喜の季節がやってくるだろう!

〈読み続ける〉

寛大な王に対して、感謝か愚行を示すように。王は国民を楽しませようとしている。ダガーフォール、エボンハート、バルケルガードで、いたずら、公演、飲み物が提供される

南エルスウェアの戦士たちよ!Southern Elsweyr Needs You!

カジの戦士たちよ!

南エルスウェアとその先の地が、かつてない脅威を目にしている。ドラゴン、犯罪者、そして洞窟に潜む獣たちが、愛するこの地の至る所から出現しているのだ。そのため、市の評議会や各地の治安部隊がセンシャルに集結し、祖国を守るための行動に対して報酬を提供している!

時間と能力のある者は、急ぎセンシャルへと向かうこと。ツァラバはいかなる質問にも答える用意がある!

発掘命令Excavation Orders

発掘には大いに苦労しろ。無鉄砲な手が灰や土の下で罠にかかり、仕事の妨げとならないように。ここに至るまで長い間待った。お前たちの熱意のせいで、偉業の機会を逸することのないように。

ここで遺物を持ち上げるとき、身体のあらゆる繊維に意味の重みが感じられないだろうか?その重力に地中深く引っ張られるのを感じ、抱えるのがやっとかもしれない。世界の中で、遺物のあるべき場所は我々の足の下ではなく、正しい後継者の手の中だ。

目的を持って掘れ。慎重に掘れ。

番人の手紙Keeper’s Letter

親愛なるカイラン

私は老いた。もうかなりの年齢よ。脇腹の痛みは毎日悪化していく。もうすぐ、エセリウスできっとあなたに会うでしょう。

笑っていいわ。私はあなたがいなくなってから、毎日手紙を書き続けてきたの。そうすることでいつも痛みが和らいだ。そして今、私は死の淵に立っている、私たちが再会するまで、もう間もなく。でも別に心配はしてないの。バルフィエラ島にいる家族には数え切れないぐらい手紙を送った。でも簡単な返事すら一度も返ってこない。もしかしたら私が最後のアクロポリスの番人になるかもしれない。私が死んだら、下の炎は誰が灯すの?墓にいる追放者は誰が管理するの?日毎に彼女は力を増している…逃げ出そうと石棺の蓋を引っ掻いているのよ。誰かがここに来なければならない。誰かが炎を燃やし続けなければならない。彼女を自由の身にするわけにはいかない。

話が逸れてしまった。とにかくゆっくり休んで。もうすぐそちらに行くわ。

あなたの愛する妻
テメイー

碑文が刻まれた台座Engraved Pedestal

竪琴は勇敢な心のように沈黙し
4つの勇敢な魂を見守る
真の捧げ物で記憶に敬意を示せ

リリラーラ・ヴェロス――優しさと気品は家名を高めた

オンドル・ヴェロス――モラグ・アムールの名射手

ヴァリーン・ヴェロス――敵と自らの死に乾杯した

エルムズ・ヴェロス――飢饉の年、自分以外の人々を養った

冒険者求む!Adventurers Wanted!

市民からの支援を求める要請があまりにも多いため、支援を求める者と支援を行う者の間で仕事の仲介を行うシステムが確立された。詳細は、司法の館のウネル・ダラノに尋ねること。

魔術師のギルドのチラシMages Guild Handbill

「知識に飢えていますか?魔術師ギルドは才能と知性、技を持つ者だけを求めています。

自分が当てはまると思うなら、あなたの所属同盟第一都市のギルドホールで、担当官までご連絡ください。」

旅人への通告Notice to Travelers

ファイアライト洞窟は自然が地下に生み出す芸術の素晴らしい見本だ。いつ見ても感心させられる。私、カーフィンディス・ボールは謎多く憂鬱な自然を内に秘めた作品で多くの称賛を得てきた。

もしファイアライトへ行くのなら油断しないことだ。ゴールドロード沿いのあちこちで、大地そのものが動揺している今ではなおさらだろう。私は遠くから、奇妙な動きや不思議な光を見た。スプリガンのしなやかな動きだろうか?それに不思議な残響も響いている。冒険心旺盛でない者は怯えてしまうかもしれない。あの深い低音は洞窟にいる何かの…獣、あるいは獣の集団が発している。

そのため、私はファイアライトの謎めいた美を称えると同時に、それと同じくらい謎の多い洞窟の居住者に注意を促さねばならない。よい旅を!私は絵画と陽気な心を抱えてタムリエル各地を探検するので、私の掲示板を探してもらいたい。
――放浪の画家、カーフィンディス・ボール

歴史家マーガからの手紙Letter from Historian Maaga

「トログ・スパイトの山賊の指導者達へ――

盗賊行為を見逃すことはできないが、あなた方の行為は伝説になっている。あなた達はオルシニウムを略奪した者達の子孫であるブレトンの一族を標的にした。利益と復讐のために彼らの財産を略奪した。私はそれを理解する。」

罠師のオファーTrapper’s Offer

怒れるガザードに対処できる勇敢な者へ

私もガザードが好きではないけど、友人の星読みサリヤーのために雇われて仕事をしている。私はガザードを捕まえるためこの罠を仕掛けた。ガザードは彼女にクラグローンを思い出させるらしく、どれだけ強情で凶暴でも、ガザードをペットにしたがっている。

罠にはネズミを仕込んでおいたので、うまくいっているでしょう。気難しい性格と革のような皮膚が気にならないのなら、オンタスのストーンチップ酒場の外にいるサリヤーの元へ連れて行けば、彼女がたっぷり報酬を支払ってくれるでしょう。

彼女は本当に素敵な人よ。協力に感謝する。私はとにかくガザードが我慢ならないの。

罠師マーシエン

罠師のメモTrapper’s Note

ここを通る旅人へ:

私の罠の中に何かを見つけた場合、獲物を盗む代わりに、私を助けてくれたら相応の礼をしましょう。私の友人、星読みサリヤーはガザードの子を捕らえさせるために私を雇った。彼女はあの飾り気のない獣がクラグローンの故郷を思い出させるので気に入っているという。そして、あれをペットとして1匹育てたいと思っている。彼女は大切な友人だけど、あのような忌まわしい獣への愛情は理解できない。

私の罠が効果を発揮して、哀れな獣が捕まってあまり長く経っていないことを願う。サリヤーはオンタスのストーンチップ酒場の外で待っている。新たなペットを無事に彼女のところまで運んでくれれば、彼女はあなたに報酬を支払ってくれるでしょう。

罠師マーシエン

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