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2920年、第28巻The Year 2920, Vol. 28
2920:第一紀 最後の年
カルロヴァック・タウンウェイ 著
2920年 黄昏の月6日
ボドラム(モロウウィンド)
松明の火の光が霧のような雪に反射し、まるでそこは別世界のようであった。双方のテントから出てきた兵士たちが、大きなかがり火のまわりに集まった。冬の寒さは、敵対する者たちでさえも固く寄り添わさせるが、一方で帝国の言葉を話せる少数のダンマーとの暖を奪い合う戦いの場となることもあった。そんなかがり火へ、美しいレッドガードの娘が同じく暖を取ろうと雪の中を歩いてくるも、すぐさま協定交渉が行われているテントに引っ込んでいった。そして、双方の兵士たちの目線は、娘の入っていったテントに釘付けとなった。
皇帝レマン三世はこの交渉をすぐさま切り上げたかった。ひと月前の彼であったならば、ヴィベク率いる軍隊には負けたものの、うまくおさまったとして喜んでいたかもしれないが、思いのほかこの場所で起こった悪夢がまざまざと蘇ってきたのであった。ヴェルシデュ・シャイエの主張によると、川はその石によって元から赤いと言われているが、戦死した兵士の血によって赤く染まっているようにも見えるのであった。
「これで協定を結ぶ準備が整った」と、皇帝はコルダから熱いユエルの入ったグラスを受け取リながら言った。「しかし、ここは調印にはふさわしくない場所だ。この歴史に残る儀式は帝都の厳かな王宮で行うべきだ。アルマレクシア、そしてウィザードも連れてくるがよい」
「ソーサ・シルです」と、ヴェルシデュ・シャイエは耳打ちした。
「時はいつ?」と、ヴィベクは辛抱強く問いただした。
「ちょうど本日より8ケ月後に…」皇帝は笑顔をふりまきながら、ぎこちなく立ち上がった。「華やかな舞踏会を準備して祝おう。では、散歩に出掛けてくる。コルダ、この寒さで脚がひきつってしまったようだ。一緒に歩いてくれないか?」
「もちろん御供いたします、陛下」と、コルダは返答し、皇帝を支えながらテントの出口へと連れて行った。
「私も御供しましょうか、陛下?」と、ヴェルシデュ・シャイエは訊ねた。
「私もよろしいでしょうか?」と、最近新たに相談役として宮廷に招かれたセンシャルのドローゼル王も尋ねてきた。
「必要ない。すぐに戻る」と、皇帝はそう言って断った。
ミラモールは8ヶ月前と同じように林の中に身を潜めていた。前と違うのは地面が雪で覆われ、木々が氷と化しているところだ。ちょっと動くだけでも音がするのであった。ちょうどその時、かがり火を囲んだ2つの軍隊、モロウウィンド軍と帝国軍が歌う大音響の二部合唱が聞こえてこなければ、ミラモールは皇帝らのそばへとこっそり近づくことはできなかっただろう。氷できらめく木々に囲まれた崖の下で、皇帝とコルダとヴェルシデュの3人は、流れの凍りついた小河を眺めて立っていた。
ミラモールはそっと短剣を鞘から抜き出した。彼はやや自分の剣の腕前を誇張して夜母に話していた。実際、皇子の喉を掻き切れたのは皇子を襲う際、相手に臨戦態勢に入るすきをまったく与えなかったからであった。しかし、今回の相手は年老いた一人の男。この簡単な殺しに、どれほどの剣の腕が必要だというのだろうか?
そして絶好のタイミングが訪れたのだった。森の奥深くで皇帝の側を歩いていたコルダが、奇妙な形をした氷柱を見つけ、駆け出していったのである。皇帝は笑みを浮かべながら、その場に残った。兵士たちの歌声の聞こえる崖の方を向き、暗殺者に背を見せた。ついに、その瞬間がやってきた。ミラモールは氷の地面に用心しながら、皇帝に近づき、攻撃した。だが、失敗した。
突如、背後から抱え込まれ喉に強い一撃を食らったのであった。ミラモールは声も出なかった。皇帝は依然として崖を見上げたままだった。林の中に引きずり込まれ、背中からバッサリと切り殺されたミラモールの存在などまったく気づかなかったのであった。
皇帝は連れの者と崖のキャンプ場に戻っていった。そして、噴き出す血が凍りついた地面の上で結晶になりゆくさまをミラモールはただ見ていただけだった。
アンドーンテッド探検物資Undaunted Exploration Supplies
タムリエル中の詩人たちがあなたの偉業を歌にして称えているわ!彼らの歌を止められるのは、桁違いのチップか暴力による脅しぐらいね!そんな手柄を羨ましがるのは恥ずかしいけど、真のアンドーンテッドとしては流石ね。これからも上を目指して。泣いている大人のノルドを見るのは最高だもの!
アンドーンテッドであり、シャイニング・スター主催の4つ目のグロッグ飲み比べチャンピオン
マジ・アルラガス
インドリクズ・グレイドThe Indrik’s Glade
インドリクズ・グレイドに踏み入り
最も捉え難き獲物を狩りし者に:
栄光が与えられる
ウシュサの日記Ushutha’s Journal
私の研究で明らかになったのは、とある古い集団だ。厳格な秘密主義で、約10年周期でここで儀式を行い、マラキャスを鎮め、称えている。彼らに関する情報はあまり入手できなかったが、ここで儀式の痕跡を見つけた。これらの奇妙な扉の錠もその1つで、私が見る限り初代の街のものではない。
両者は似ていて、この謎の集団は儀式の手順を変えてはいるものの、明らかに旧オルシニウムのクランと関係があると思う。というのも、この遺跡中にプレートが散乱しているからだ。最初の門で同じ組み合わせを試してみたが、当然ながらうまくいかなかった。
私の考えでは、この門はこの街の破滅と関係がある。ガーヘクが持っている古い学術論文には、バグラクとイグルンが無差別攻撃を始めたと様々な形で書かれている。だが、矛盾した記述もあり、攻撃されたが、街の支配者が撃退し、手柄にしたというのだ。
ご承知のとおり、彼らはあの古代の街に身を隠した。食事はどうしたのか?到着したらもっと明らかになることを望む。そしてそこには、クラン・ファーフンの古いシンボルがあるはずだ。間違っているかも知れないが、彼らが数千年前の古代オルシニウムのクランだとは思えない。
…ガーヘクが早く戻って来るといいのだが。大蜘蛛の毒でマスリガを失って以来、この探検に疑問を抱いている。もっと貯金して、探検の助けになる狩人か傭兵を同行させるべきだった。動揺してはだめだ。まだだめだ。
…ガーヘクは戻って来ないと思う。戻りたくないのではなく、戻れないのだ。旧オルシニウムの興亡について決定版となる本を執筆したい。だが、この場所は…秘密を守り続けている古代の遺跡であり、私は友人達を私もろとも早死にする運命に導いてしまったのではないかと心配だ。
エルスウェア防衛軍への招集Elsweyr Defense Force Summons
聞け、力ある英雄たちよ!
エルスウェアドラゴン防衛軍は、この地域に増大するドラゴンの襲撃に対抗し、正式に結成された。防衛軍の古参兵や、正しいドラゴン殺しの訓練を求める者は誰でも、早急に北エルスウェアのサマラ隊長まで連絡していただきたい。
ガーディアンの布告Guardian’s Decree
目覚めし者は純血なる者を聖域に取り入れた。彼女の精神は混乱している。長きにわたって見てきた、目覚めし夢に未だしがみついている。彼がついに彼女を長いまどろみから目覚めさせるその時に、彼らを刺激するべきではない。帳が上げられるまで、あるいは子守歌が覚醒を必要とする他の夢見人たちの到着を告げるまで、古代の封印が彼らを引き離しておくだろう。
カサンドラへの手紙Letter to Kassandra
カサンドラ
お前は私と部下にディープマイア周辺の一帯に集中するようにと言ったが、その助言が正しかったと聞いて喜ぶがいい。我々は沼地の中に沈んだ都市を発見した。このようなものは見たことがない。ゆっくりと沈んだためだろう、大部分は今でも無傷だ。もちろん罠と呪いだらけだが、傷はついていない。
お前が興味を持つ話にかかろう。私の知る限りアルゴンの名残は、少なくともお前が説明していたような形ではここにない。だが私に協力しているアルゴニアンの1人は、この場所にある印の一部を翻訳できた。かつて二つの部族の間に存在していた調和について語っている。一方の部族は影に奉仕し、他方の部族は太陽の光に仕えていた。これら二つの部族の相互作用が、古代アルゴニアの力の鍵になると言われている。我々が発見した聖堂は影に従った部族のものだが、あの連中が単に生贄の儀式に凝っていた頭のおかしいトカゲの集団ではないという証拠はどこにもないとは思う。太陽の聖堂が近くにあるかのように印では語られているが、ここにある扉の多くは閉ざされていて、我々には入れない。
いずれにせよ、お前の財宝が存在するのなら、我々はここで発見に近づいているのかもしれない。これは予感だが、これ以上先に進むためにはこの聖堂に適切な犠牲を捧げる方法を考える必要がありそうだ。私としては異存がない。こいつがどういう仕組みになっているのか、ぜひ見てみたいからな。
– ウィップテイル
カボー・メルラの像Statue of Cavor Merula
第二紀432年、アカトシュの戦闘司祭カボー・メルラは、ロングハウス帝の台頭に応じてクヴァッチに時の騎士団を再生した。彼の献身と守護の心は、今もなお騎士団の任務に不可欠なものとなっている。
ジュスティア・デスティカスの像Statue of Justia Desticus
時の騎士団、最初の第一の剣であるジュスティア・デスティカスは、カボーと共に戦い、団員が希求すべき8つの特性、アカトシュの厳命を考案した。彼女はアカトシュに対して2番目に忠実な人物だと考えられている。
ルシオ・オロの像Statue of Rusio Olo
ルシオ・オロは時の騎士団創設時の第三の柱であり、戦闘司祭の集団になくてはならない存在だった。第二紀437年、彼のおかげで、黒き虫の教団のクヴァッチへの侵攻に終止符が打たれた。彼は8人の信者とリーダーを1人で片付けた。
アミヌス・エンティウスの像Statue of Amminus Entius
騎士団に心があるとすれば、それはカボーの最も古い友人であり、騎士団の筆頭補給係であり、騎士団の第四の柱でもあった、アミヌス・エンティウスをおいて他にはいないだろう。アミヌスはアカトシュの騎士達が、クヴァッチで最も裕福で最高の装備を持つ最強の軍団になるように、生活の基盤となる部分を整備した。
クンザ・リの策謀を見よBehold Khunzar-ri’s Guile
クンザ・リの勝利は数多かった。時が経ち、その栄光は広大な野のムーンシュガーのように数え切れなくなっていった。その偉大な宝物庫にはどの部屋にも香しき花冠、陶然とさせるワイン、ゴールドが満載された袋が積み上がっていた。十六王国の全ての富が彼の前に広がり、奪われるのを待っていた!しかし富は、果実のように時が経てば酸っぱくなる。ついに彼は、富を手放すことにした。
そして笑う獅子は、富を受け取るにふさわしい相手を楽しく探した。しばらく経って、彼は古代の僧房の錆びた門の前にいた。この建物はあまりにも荒涼としていたため、ネズミさえも住めなかった。惨めな様子のアデプトが本拠地にしていただけだ。不機嫌そうな顔で着古したベストを着た、悲しそうなカジートはひたすら雑用を続けていた。回廊から聖堂まで、傷ついた鳥のような足取りでよろよろ歩いていた。
勇敢なクンザ・リは目的を見つけたと感じた。彼らは莫大な富を受け継ぐべき存在だ。しかし富を修道院長のサブダ・ジョーに提供すると申し出ると、この老いた神官は首を振った。「パフマーの友よ。我々は薄いスープと祈りがあれば生きていける」そう答えて、彼は部屋へ戻ろうとした。クンザ・リは老いた神官の肩越しにアデプトの祈るような顔を見た。彼らは一杯の甘い飯でさえ大喜びしそうだった。
素早く考えをまとめると、笑う獅子は吠えた。「待て、修道院長!クンザ・リは賭けを申し込む。もしこの者が月を空から引き寄せてお前の足元に埋められたら、この者が与える贈り物を受け取れ。もしクンザ・リが失敗したら、冒険を捨てて永遠にこの僧房へ加わろう。どうだ?」
サブダ・ジョーは誇り高き戦士を僧房に加えられると考え、すぐにうなずいた。
勇敢なクンザ・リは勝利を確信してにっこりと笑った。英雄は楽しそうに不機嫌な修道院長の頭を踏み台にして、僧房の屋根に着地した。パフマーラートの巨体が屋根の一番上まで登ろうとすると、この古代の尖塔はきしんでひどい音を立てた。そして修道院長が失望したことに、クンザ・リはジョーンとジョーデの鉄の肖像を木から引っこ抜いた。笑う獅子は戻ると素早く足元を掘り、見せびらかしながら穴に像を落とした。打ちのめされたサブダ・ジョーは衣服を脱いで荒野に向かい、二度と姿を見られることはなかった。
すぐにクンザ・リは大いなる富を僧房に移した。アデプトを解放した手腕を称え、新しい修道院長は祠の名を月の墓を意味するムーングレイブに変えた。笑う獅子に対し、感謝したアデプトたちはいつでも彼を暖かく迎えるだろうと告げた。
英雄の鮮やかな策謀を見よ!
これが物語の言葉であり、真実の言葉になる。
クンザ・リの大志を見よBehold Khunzar-ri’s Ambition
クンザ・リは謙虚なカジートではなかった。若き放浪の猫の身でさえ、大いなる冒険や栄光と名声、歴史に残る地位を夢見ていた。そして彼は自らの爪と前向きな気質により、そうした全てを夢見た以上に獲得した。それも、他の者たちに好かれるような形で。彼の微笑にはそうした力があった。
例えばクンザ・リが書記を雇って、自分の活躍を記録させた時のことだ。この地味なアルフィクの書記は名前が残っていないが、数多くのページを割いてクンザ・リの日々の生活の逸話を真面目に書き記した。彼女は常にクンザ・リから離れず、いかなる状況も危険も礼儀も顧みず、与えられた仕事をこなし続けた。アネクイナはこのアルフィクをひどく嫌がり、書記が去るまでクンザ・リの同行を拒絶した。クンザ・リは肩をすくめ、休みの間はアネクイナと別行動を取った。彼女が去る時クンザ・リはため息をついて、「この者の話を聞きすぎると、彼女の鼓動は止まらなくなってしまうのさ」と言った。
数日後、黄昏が大地を覆う頃、クンザ・リとアルフィクの書記は一人の若いカジート戦士に出会った。彼は槍を手に持ち、河向こうで暴れる3匹のリバー・トロールを見ていたが、動揺して途方に暮れているようだった。「お困りのようだな、戦士よ」とクンザ・リは言った。書記は一言も漏らさず記そうと、猛烈な勢いで筆を走らせた。若い戦士は振り向き「あのトロールどもはこの者の村を襲撃した」と言った。「数人を殺し、数人を負傷させ、さらに双子月の祭りのために村の調理台で焼いていた、大きなワマスを盗んだ。残りを取り戻しに来たが、トロール3匹への恐怖で手が動かない。この者は臆病者とそしられ、二度と故郷で名誉と威厳を得られないだろう」。
クンザ・リは若い戦士、槍、リバー・トロール3匹を見やった。彼は手を掲げ、若い戦士に槍を渡すよう合図した。槍の重さと、曲がっていないかどうかを確認してから、クンザ・リはトロールたちに呼びかけた。「世にも醜く不愉快な顔のリバー・トロールどもよ」と彼は叫んだ。「この者が贈り物をやるぞ!」好奇心に駆られた3匹のトロールは一列に並んで、一体どんな奴が呼びかけたのか見ようとした。3匹は1つの体に頭が3つ生えているように、前のトロールの背後から残りの者が頭を出していた。「完璧だ!」とクンザ・リは言い、渾身の力で槍を投げた。槍は3匹のトロールを貫通し、近くの木に縫いつけた。トロールたちの血はそこに流れ、木の根に栄養を与えた。
クンザ・リは若い戦士に言った。「さあ、祭りの食事を取り返し、英雄として村に帰るといい」。
「でもクンザ・リ」とアルフィクの書記が尋ねた。「あれはあなたの手柄です!しかも、とても見事な手柄でした!野望はどうしたのです?」
クンザ・リは肩をすくめた。「この者の野望は衰えていない。だが、あの若い戦士にはそれ以上に、この名誉が必要だ。それに明日はきっと、これよりさらに派手な冒険が待っているぞ。この者には分かる!」
これが物語の言葉であり、真実の言葉になる。
クンザ・リの裏切りを見よBehold Khunzar-ri’s Betrayal
生まれた時にはアズラーの秘密を喋り、アルコシュの偉大な力を爪に宿していた勇敢なクンザ・リは、世界を長くさまよった。しかし、彼の笑う魂は仲間を求めた。偉大な英雄にはままあるように、クンザ・リには多くの友人がいたが、真の仲間は少なかった。その幸運な仲間を、彼は「戦友クラ・ジュン」と呼んだ。彼は優しく、友に忠実だった。
しかし、忠実な友情は裏切りによって報いられることが多い!古代のホール・オブ・コロッサスにおいて、忌まわしき〈裏切り者〉はクラ・ジュンの絆を破り、クンザ・リに致命の一撃を加えた。そうすることで自分の名を歴史から消し去り、首を体から消し去り、名誉を魂から消し去った。
我々は艶やかなクンザ・リを記憶し、裏切りを記憶する。しかし〈裏切り者〉を記憶することはない。彼の名誉欲と権力欲がただ息を詰まらせる、曖昧な粉塵によってのみ満たされんことを。
これが物語の言葉であり、真実の言葉になる。
ジャダッリの墓The Tomb of Ja’darri
無限のジャダッリここに眠る
アルコシュの誇りの創設者
猫たちの竜王の最初の勇者
この広間を見守りたまえ
そして導きたまえ
アルコシュの仮面を求める者を
シロディールへ!Cyrodiil Awaits!
your name、
タムリエルでの活躍は聞いている。シロディールの戦場で、君のような力を持った戦士が必要だ。
しかし、忘れるな──同盟戦争のベテランたちは、これまで戦ってきた敵よりも、ずっと危険だぞ。
共に戦おう!
しわくちゃのメモCrumpled Note
ギルドに依頼された調査は終えた。ここに語り石のコレクションを提供する。これを使って自分自身で結論を導き出してくれ。摂政女帝は、奇妙な行動をしているというだけでは足りない。
これ以上露見の危険を冒すことはできない。噂によれば、ヴェラリウス将軍は死んだ。どのような状況で死んだのかは分からない。
アークメイジはこの装置の中身を見たがっているだろう。私は今夜この街を去る。
シンムール、伝説の巨人Sinmur, Giant of Legend
〈恐るべきシンムールの骨は、永遠にここに眠る。英雄ファイアハートとダークハンマーは、その身を犠牲にシンムールの残忍な治世に終止符を打った。同胞団の名は永遠に語り継がれるであろう〉
ソアト・レプリカヌムに関するメモNotes on Tho’at Replicanum
マルケスト用に保管されたもの。彼の日記へ完全に複製されるまで整理しないこと。
自分用メモ。確固たる事実に基づかない仮説を記録する場合、整理者をこの本に近づけさせないこと。整理者はテルヴァンニ以上に他人の粗探しへ熱心で、「仮のもので、間違っている可能性もある」という定命の者の考えを一切受け入れない。彼らの嘲弄にさらされる危険を冒す必要はない。
ソアト・レプリカヌムは肉体を持つ獣ではない。彼女は生きたインクだ。魔術と言葉の存在だ。
ソアト・レプリカヌムはページからページへ移動し、本自体を通じて保管庫の蔵書の各セクションを渡り歩くことができる。
ソアト・レプリカヌムは他のインクの獣を生み出せる。それは現在マリグラフィと呼ばれており、原典となった本に強く影響を受けた人物として現れる。現在、マリグラフィはソアトが(召喚呪文のように)別個の存在として出現させているのか、ソアトと精神を共有する分身なのかは不明である。さらなる調査が必要だろう。
ソアト・レプリカヌムは単一の存在ではない。彼女はマリグラフィを生み出すのと同じプロセスによって、自分自身のレプリカを作り出すことができる。現在保管庫にいるレプリカヌムの数は判明していない。
ソアト・レプリカヌムが作るマリグラフィ全てが敵対的とは限らない。現在この点を説明するものはない。マリグラフィを隠蔽するための方法か?一部のマリグラフィを無害、あるいは友好的に見せかけることで、ソアトは果てしなき保管庫内部の自分の魔術を隠そうとしているのか?
まだ判明していないこと
– ソアト・レプリカヌムが果てしなき保管庫を侵略する意図あるいは目的。彼女は時々、何かを探していると口にするが、何を探しているのかを明かしていない。
– ソアト・レプリカヌムの起源。彼女はいかにして果てしなき保管庫に現れたのか?
トラリスの強力な遺物のリストTralise’s List of Powerful Relics
ルーンの埋葬壷
賢者トゥリクファーの薬学の技は強力すぎたため、死んでも遺体が闇の魔法に対して強力な結界となっていると言われている。カモンナ・トングが壺を持っているようなので、おそらくカモンナルーンに保持されているだろう。
ドゥエマーのアキュムレーター
この興味深いアキュムレーターは周囲の環境からマジカを吸い取るようにデザインされている。父は母のアキュムレーターがケメル・ゼーに持ち去られたと考えている。ソーサ・シルのアーティファクトの詰め合わせと共に。
拘束の刃
魂を拘束する魔法は全く新しくないが、この刃は闇が強く、愛すべき父さえも語らないほどの悪評を得ている。噂によれば刃自体が飢えていて、半島の安全のためゴルンの屋敷に閉じ込められているという。
トリビュート・チャレンジャーズ – ノービストーナメントTribute Challengers – Novice Tournament
テイルズ・オブ・トリビュートのノービストーナメントが始まろうとしている!上のランクに行こうとするロイスターズ・クラブのメンバーは、以下に記す場所で開催される試合に出場せよ。
ラウンド1
グレナンブラの街ダガーフォール、 宿屋〈酔いどれライオン〉
ラウンド2
リベンスパイアーの街ショーンヘルム、宿屋〈デッドウルフ〉
ラウンド3
ストームヘヴンの街ウェイレスト、クラウディ・ドレッグの宿
ナンサリオン王へのメモNote to King Nantharion
ナンサリオン、
一体何を企んでいる?私は怒りで青ざめている!お前の忌々しい宣言を読みながら、成長とか運動の報告を受けているが…また戦争でも始めるつもりか?我々をパクトから追放させようとしているのか?
ここに手紙の束がある。女王やパクトの使節から、カバナントの使節からも、カランティウス伯爵からだけでも3通ある。お前かここエルデンルートの代表者を即刻よこすんだ、いいな?サルモールの構成員である統治者と判事たちが答えを要求している。ずっと待たせてはおけない。
お前の家と私は付き合いが長い。だから我々が、こうした連中といつも細い枝の上を歩くような関係にあったことはお前も知っているはずだ。私の仕事をこれ以上難しくしないでもらいたい。
お前はヴァレンウッドの忠実な家臣だ。私にはわかっている。近いうちの返答を期待している。
―カモラン・アエラダン王、エルデンルート
ネルリアンの幽霊ガイド 第2巻Nerulean’s Guide to Phantoms Vol. II
(非常に慌てたような乱暴な文字で一面書き殴られている)
バーゲンマン
商人とは概してタムリエル社会の中で最も迷信的な人種だ。これまで話したことのある行商人や金貸しのほとんどが怪談話の1つや2つを知っていた。くだらないものが大半だが、いくつかはさらなる調査する価値がありそうだった。
何度も繰り返し耳にしたのは「バーゲンマン」という名で知られる幽霊だ。ほとんどの商人は彼の名前を聞いただけで傍目からでも分かるほどに青ざめた。彼のことを口にする者も、周囲に聞こえないように配慮していた。
どうもバーゲンマンとは、遠く離れた2人のビジネスパートナーの間に入る仲介役として呼び出すことができる亡霊のことらしい。契約が成立するとバーゲンマンは2つのグループ間における受け渡しを遂行し、遠く離れた距離を一瞬で移動して品物を届ける。ただし世の理であるように、このサービスにも相応の代価が必要となる。どちらかの組織が契約に違反した場合、バーゲンマンが「適切な」罰を下し、姿を消す。
ここから物語が綻びだす。どういった罰が与えられるのか誰も知らないのだ。各々違うのかもしれない。代金が支払われるまで幽霊が滞納者のグループから品物を盗むだけだという者もいるが、その他の者たちは契約通りの金額を支払えなかった人間を残虐な方法で殺害すると断言している。どちらが本当か、急いで答えを探す必要はないだろう。
ビーチより、仲間へTo My Friend From the Beach
「your name、」
「空から人が落ちてくることはあまりないが、お前はここにいる!お前がケナーシズルーストを駆け回る姿を見ていた」
〈メモを読む〉
「心配することはない。お前はうまく溶け込んでいる。その点で我々は一緒だ」
「しかし、私は忙しいカジートだ。なぜ嘆きの泉の聖堂でアンデッドが蘇ったのか明らかにする時間がない。なぜ打ち砕かれた浅瀬で、破壊されたドミニオンの船をシーバイパーが調べているのかも」
〈読み続ける〉
「近い内に、お前が解明するかも知れない。その場合は、ミストラルに向かう橋にいる、ハンサムなカジートを探してほしい。その情報と金を交換しよう」
「新たな友」
「ラズム・ダー」
ベルドールのメモBeldorr’s Note
走っている。いつも走っている。
アトロポスとアスザモンのおかげで、ついに肉の彫刻家と肉の悪鬼のところを抜けることができた。彼らの犠牲を絶対に忘れない。彼の思い出として、アスザモンの鎧を身に着けている。鎧は彼を殺した、アンデッドの腐った肉に染められている。そして今日が終わる前に私が倒れた時に備えて、彼の名誉のために筆をとっている。
出口は真っ直ぐ前方にある。いや、あるはずだ。神話によればだが。長い間、あの最後の独房棟と出口はこの門の先にあると囁かれてきたのだ。
神々よ、私とともに歩んでくれ。
-ベルドール
ボーンズメモリアルの戦いBattle of the Bones Memorial
この丘で、偉大なるアンワルド・アイアンハンドが戦いの最中にヴィラク砦の死霊術師に出会った。手にしたボーンベインにより、アンデッドは砕かれ破滅した。
戦没者に対する賛辞として、また敵に対する忠告として、これを永久に展示する。
ホタルに捧げる歌Ode to a Torchbug
冷たい月のない火耀の夜
私の窓に明かりがともった時
みすぼらしいホタルが赤らみ
側を飛び、声をかけてきているようだ
「ごきげんいかが?」と私が聞いた
顔をその光に浸らせて…
「まあまあだよ」と彼は言い
「でもみすぼらしい木を離れなければいけなかった」
それは悲しいことだと私は思い、言った
「ではこれからはどこで横になるんだ?」
雨風をしのぐ場所を探しているのだと思ったが
彼は虫として、おとなしく聞いてきた
「今夜南の岸へと向かい、
そこで冬を迎えることにする」
私がどもりながら言葉を返す前に
彼は高く空へ飛び立った
そして私は1人考えにふけった
彼は住み家を失ったのでは、と
私の住まいに来て、ねたんでいるように見えた
いや、嫉妬しているのは私のほうだった
マーシエンの伝言Marcien’s Message
親切な通りすがりの者へ
私の大切な友人、星読みサリヤーが、ヴェーシデュという行方不明のワームマウスのペットを探すため私を雇った。私は有能な罠師だけど、ワームマウスは柔らかく、この地域の森は無防備な獣が単独で迷子になっていい場所ではない。
私は彼女の助言に従い、この罠にヴェーシデュュの一番好きな食べ物である古いパンと果物を仕掛けた。あなたが奇跡的に私の罠の中にこの獣を見つけた場合、私の友人とペットを再会させるのに協力してくれたら大いに感謝する。サリヤーはオンタスのストーンチップ酒場のそばで待っている。彼女はヴェルシデュに再び会えれば大喜びするでしょうし、あなたの善行に報酬を払うでしょう。
罠師マーシエン
メズンの研究日誌Mezhun’s Field Journal
降霜の月17日
今日メズンはホーカー・タスク族数名が吐き気を催す風習を行うのを目撃した。彼らはイノシシの肉をむさぼり食うと、無理に器の中に吐き戻した。とてつもなくショッキングだったが、彼らは他の者と器を交換して、吐き戻したものを食べ始めた。メズンはこれを見て自分の昼飯を戻してしまったが、マスター・ステロンは夢中になっていた。この行動は部族内の高度な親密さを示している、とおっしゃった。リークルはこの点において我々よりもはるかに文化的であるとまでマスターは言った。この者はまだまだ勉強が足りない。
降霜の月25日
何日もの間、リークルはメズンが自由に洞窟を歩き回るのを認めてくれているようだったが、状況は昨晩一変した。ウメゼダラス王にダンスに誘われたのだ。メズンは緊張したが、マスター・ステロンは絶好の機会だと勧めた。ダンスは敏捷で奇妙だったが、順調に進んでいた。王がこの者の毛皮に夢中になるまでは。王はその暖かさを気に入っていたようだったが、毛皮でできたコートがほしいというジェスチャーをし始めた。メズンは驚いて跳び退ったが、これが王の逆鱗に触れてしまったようだった。以降、リークルはこの者を洞窟に閉じ込め、あまり遠くに行かせないようにした。マスター・ステロンはメズンが言うことを聞きさえすればすべて丸く収まるとおっしゃる。いつの日かマスター・ステロンのように賢く、忍耐強くなりたいものだ。
モーナード家に必要な剣Swords Needed for House Mornard
モーナード家はガレンの自然を鎮めるため、強靭な剣士と狡猾な魔術師、大胆な冒険者を求めている!
シストレス諸島最北の島は、美しくも危険なフロンティアだ。伯爵は浸食する自然から一族の利益と民の安全を守るため、有能な戦士を集めている。凶暴な怪物に立ち向かい、未知の領域に分け入っていく勇気を持つ者だけが応募するように。
関心のある者は、ヴァスティルのアーバウド・セドメンを探せ。
解けるパリンプセストUnraveling Palimpsest
[この書物の文字は目の前でのたうち回っているため、書かれている内容が理解できない]
儀式の巻物Ritual Scroll
今日出す命令がいつか自分の運命になることを忘れるな。死者を軽率に蘇らせてはならない。いずれ自分も同じ立場になる。
死者は眠っている、起こしてはならない
死者は消えた、慰めはいらない
死者は安らかに横たわる、争いは起こさない
死者は腹を空かせている、何も与えてはならない
死者は喉が渇いている、血を求めている
死者は落ち着きがない、やがて来るだろう
死者はさまよっている、やがて起きるだろう
死者は飢えている、やがて食べるだろう
円の周り、血をこぼせ
円の周り、呪文を唱えろ
死体の肉、死体の骨
心臓の血、墓から目覚めさせろ
死者は耳を澄ましている、やがて聞こえるだろう
死者は働いている、やがて奉仕するだろう
死者は怒っている、戦いたがっている
死者は飢えている、もっと欲しがっている
死者は拘束され、これで働く
死者は繋がれ、これで精を出す
死者は立ち、これで足取り重く歩く
死者は起こされ、恨みを抱いている
月の勇者を見よBehold the Lunar Champion
月の勇者の広間への、高貴なる賓客を歓迎しよう。
笑う獅子、クンザ・リの生涯を見よ!慎ましい生まれ、大冒険、〈裏切り者〉による悲劇的な最期がすべて目撃できる。
この聖なる部屋の祭壇には、3つの石板がある。敬虔な笑う心をもってそれぞれに近づけ。ジョーンの光により文章が現実となり、最も偉大な英雄の道を歩くことができる。
刻まれたプレートEngraved Plaque
〈女王の瞳〉は涙を流さないが、ラズム・ダーは例外を設けることもある。
双子月は我々の道が再び交わることを知るだろう、友よ。
鮫のシャルグの伝説Legend of Shalug the Shark
依頼主:鮫の歯の首領
流浪の年代記作家アダンドラ 著
アバーズ・ランディングで最大にして最悪、そして最も向こう見ずな悪党は誰か?答えは鮫のシャルグ!彼女自身の言葉によれば、シャルグは街で最大にして最強の殺し屋の集団を率いているし、自らの力を誇示することもためらわない。でもシャルグ、そして鮫の歯とは何者なのか?驚嘆に値する鮫の伝説を語らせて欲しい。
シャルグはもともと身分の低い、卑しいオークだった。彼女は機会を見出すと即座にロスガーの山脈から飛び出し、乗れる限りの船に乗って南へ進んだ。栄誉を勝ち取り財を成すために次から次へと海賊団を移ったシャルグはやがて「鮫」と呼ばれるようになった。しかし、その成功と悪評にも関わらず、シャルグは海上での生活が自分にはあまり合っていないと判断した。「波が多すぎる」とシャルグは私に語った。「それに船長も多すぎる」
誰にも従わずに生きるために、シャルグは最終的にアバーズ・ランディングに身を置くことになった。そして持ち前の屈強さですぐに仲間を増やしていった。時と共に、彼女の率いる小集団は小さい軍団へと成長し、こうして鮫の歯が誕生した。護衛と盗品の事業は大いに栄え、シャルグと仲間たちはある人里離れた洞窟を占拠した。そこはかつてその地に暮らそうとした植民者たちに、遥か昔に見捨てられた場所だった。その場所が鮫の歯の洞窟と呼ばれ、シャルグの軍団の力によって海賊からも衛兵からも恐れられる場所になるまで、そう長くはかからなかった。
著者メモ: シャルグ、あなたが私に話してくれたことには、どれも一部は真実でしょう。でもあなたが自分を実際より有名であると思わせるために、内容を誇張しているように思えてならない。記者として私はこれ以上、あなたの金貨を受け取ることも、作り話を書き記すこともできない。これまで書いたものだけ残していく。きっと私ほど罪の意識に悩まされずに、喜んで続きを書いてくれる人がきっと見つかるはず。
治安官が補佐求むConstable Seeks Deputy
スキングラードの南西、ウェザーレアの屋敷と百人隊長の丘の間にあるオンタスの街が、新任の治安官に対する補佐官を求めている。街で発生した疑わしい死に関して、中断中の調査がある。
調査へ参加することを望む者は、新しく任命されたヤブレン治安官の元を訪れるように。彼女は通常、街のすぐ外にある墓場にいる。
囚人:クラリス・ローレントPRISONER: CLARISSE LAURENT
囚人:レディ・クラリス・ローレント、ブレトン、女性
メモ:貴族にして探検家。青のクリスタルとメリディアの十字の旗の部屋に拘禁。幻の呪文に耐性があると思われる。慎重に観察すること。
囚人:テレンジャーPRISONER: TELENGER
囚人:テレンジャー、アルトマー、男性
メモ:有能な魔術師。アズラの星の旗と青のクリスタルの部屋に拘禁。
囚人:レイノー・ヴァノスPRISONER: RAYNOR VANOS
囚人:レイノー・ヴァノス、ダンマー、男性
メモ:ドゥエマーのアーティファクトの専門家。黄色のクリスタルとハルメアス・モラの目の旗の部屋に拘禁。幻に対してとても懐疑的だが、ドゥエマー由来の機器を所持している可能性あり。慎重に調査すること
賞金:ドラゴン!Bounty: Dragons!
ドラゴンスレイヤーを目指す者たちよ、よく聞け!
ドラゴンの怒りが炎をまき散らし、カジートの故郷エルスウェアへ向かっている!たてがみはこの暗い時代に協力する意思のある者たちに、剣を取ってあの邪悪な獣を滅ぼすことを求めている!
ドラゴンを倒し、その証をリンメンのバトルリーブ・タネルラインかセンシャルの快活なチズバリに渡し、報酬を受け取れ!
酔った詩Drunken Poetry
酒を飲んだことで誰かが人生で「最も面白い」宴会を経験したという酔った詩。友好的なヤギのデイドラ、エズケルに率いられて、道楽にふける動物の幻覚を見せる劇場の横。
占い師の日記Diviner’s Journal
私は幸運だ。最も必要とされる時に天職を見つけるとは、この上ないことだ。最大の勝利を達成しようという瞬間に大義へ参加するのは、もはや運命だ。夢に出てきた女性が私たちの元へやってきた。彼女の天性の清らかさは、私たちの最も希望に満ちた期待さえ超えていた。彼女を紹介した時、目覚めし者の瞳には承認以上の畏敬があった。
彼女は彼と共に、発掘の中心へ行ってしまった。そこで彼は、彼女の可能性を解放するだろう。私は夢で見るのだろうか。それとももっと素晴らしい何かを見るのか?
戦士ギルドのチラシFighters Guild Handbill
冒険の準備はいいか?戦士ギルドはデイドラの脅威に立ち向かう、勇敢な心と強靭な肉体を持つ者を求めている。
今すぐ所属同盟第一都市のギルドホールで、担当官を探し出せ!
吐く蝶の取引記録Retching Butterflies dealing log
1日目:シロディールからきたカジートのキャラバンを襲った。コインとスクゥーマが満載されていた!俺も他の連中もこいつの扱いには慣れていないが、誰か慣れていて売りさばける奴が見つかるだろう。
2日目:街道の漁り屋に少し売った。まだ大口のバイヤーは見つからない。
3日目:最高の日になった!ファーリ・ウェイという、ゴールドをたくさん持ったカジートがキャンプに最近来た。在庫を全部買い取りたいそうだ。そのまま殺すことも考えたが、そんなことをしようとすれば二度と買い取らないという。まあ、スクゥーマの取引に疎いのは仕方がない。奴に木枠箱を全部渡して別れた。
7日目:数日前に来た奇妙なカジートが、キャンプの外に手紙を残した。前回の半分の量を、同じ価格で買いたいという。6日後に来るらしい。そんな量のスクゥーマをどうやって手に入れればいいのかわからない。水で薄めて売ってやればいいと思う。
13日目:計画はうまくいかなかった。無法者の隠れ家でスクゥーマを7瓶手に入れることはできた。必要な量にはまるで届かなかったので、泉の水と混ぜてアプリコットを潰し、本物のように見せた。持って行くと、奴は見もしないで何かがおかしいと感づいた!彼はかんしゃくを起こし、周囲のあらゆるものをひっくり返した。しかし、突然落ち着いて完全に混乱した様子になった。彼は「ピャンドニア真珠商人」のファーリだと告げてきた。彼にもっとスクゥーマを売りつけようとしたが、彼は逃げる前にそういうものは扱わないと言っていた。この猫は何かがおかしい。スクゥーマの常習者よりもだ。
15日目:カジートが戻って来た。今回はウェイと名乗った。ムーンシュガーと…なぜかチーズの臭いがした。ほとんど何も言わず、キャンプに入ってきて狩りの檻で縮こまり、悲鳴を上げた!俺たちが奴を殺そうとして、捕虜にしたと言うのだ。本当に奇妙なことに、奴が入った檻は開かれていた。奴が檻に入ると、この奇妙なネックレスを落とした。中央には大きな紫の宝石が入っていた。持っていてもいい。価値があるようだから。
道化師祭りへの招待状Jester’s Festival Invitation Scroll
最も高貴な王の命により、
壮大なる惜しみなき寛容の精神から、
本日より、愚かな浮かれ騒ぎを始める!
苦役、税、責務を忘れ
愚かで魅力的な歓喜の季節がやってくるだろう!
〈読み続ける〉
寛大な王に対して、感謝か愚行を示すように。王は国民を楽しませようとしている。ダガーフォール、エボンハート、バルケルガードで、いたずら、公演、飲み物が提供される
南エルスウェアの戦士たちよ!Southern Elsweyr Needs You!
カジの戦士たちよ!
南エルスウェアとその先の地が、かつてない脅威を目にしている。ドラゴン、犯罪者、そして洞窟に潜む獣たちが、愛するこの地の至る所から出現しているのだ。そのため、市の評議会や各地の治安部隊がセンシャルに集結し、祖国を守るための行動に対して報酬を提供している!
時間と能力のある者は、急ぎセンシャルへと向かうこと。ツァラバはいかなる質問にも答える用意がある!
発掘命令Excavation Orders
発掘には大いに苦労しろ。無鉄砲な手が灰や土の下で罠にかかり、仕事の妨げとならないように。ここに至るまで長い間待った。お前たちの熱意のせいで、偉業の機会を逸することのないように。
ここで遺物を持ち上げるとき、身体のあらゆる繊維に意味の重みが感じられないだろうか?その重力に地中深く引っ張られるのを感じ、抱えるのがやっとかもしれない。世界の中で、遺物のあるべき場所は我々の足の下ではなく、正しい後継者の手の中だ。
目的を持って掘れ。慎重に掘れ。
番人の手紙Keeper’s Letter
親愛なるカイラン
私は老いた。もうかなりの年齢よ。脇腹の痛みは毎日悪化していく。もうすぐ、エセリウスできっとあなたに会うでしょう。
笑っていいわ。私はあなたがいなくなってから、毎日手紙を書き続けてきたの。そうすることでいつも痛みが和らいだ。そして今、私は死の淵に立っている、私たちが再会するまで、もう間もなく。でも別に心配はしてないの。バルフィエラ島にいる家族には数え切れないぐらい手紙を送った。でも簡単な返事すら一度も返ってこない。もしかしたら私が最後のアクロポリスの番人になるかもしれない。私が死んだら、下の炎は誰が灯すの?墓にいる追放者は誰が管理するの?日毎に彼女は力を増している…逃げ出そうと石棺の蓋を引っ掻いているのよ。誰かがここに来なければならない。誰かが炎を燃やし続けなければならない。彼女を自由の身にするわけにはいかない。
話が逸れてしまった。とにかくゆっくり休んで。もうすぐそちらに行くわ。
あなたの愛する妻
テメイー
碑文が刻まれた台座Engraved Pedestal
竪琴は勇敢な心のように沈黙し
4つの勇敢な魂を見守る
真の捧げ物で記憶に敬意を示せ
リリラーラ・ヴェロス――優しさと気品は家名を高めた
オンドル・ヴェロス――モラグ・アムールの名射手
ヴァリーン・ヴェロス――敵と自らの死に乾杯した
エルムズ・ヴェロス――飢饉の年、自分以外の人々を養った
冒険者求む!Adventurers Wanted!
市民からの支援を求める要請があまりにも多いため、支援を求める者と支援を行う者の間で仕事の仲介を行うシステムが確立された。詳細は、司法の館のウネル・ダラノに尋ねること。
魔術師のギルドのチラシMages Guild Handbill
「知識に飢えていますか?魔術師ギルドは才能と知性、技を持つ者だけを求めています。
自分が当てはまると思うなら、あなたの所属同盟第一都市のギルドホールで、担当官までご連絡ください。」
旅人への通告Notice to Travelers
ファイアライト洞窟は自然が地下に生み出す芸術の素晴らしい見本だ。いつ見ても感心させられる。私、カーフィンディス・ボールは謎多く憂鬱な自然を内に秘めた作品で多くの称賛を得てきた。
もしファイアライトへ行くのなら油断しないことだ。ゴールドロード沿いのあちこちで、大地そのものが動揺している今ではなおさらだろう。私は遠くから、奇妙な動きや不思議な光を見た。スプリガンのしなやかな動きだろうか?それに不思議な残響も響いている。冒険心旺盛でない者は怯えてしまうかもしれない。あの深い低音は洞窟にいる何かの…獣、あるいは獣の集団が発している。
そのため、私はファイアライトの謎めいた美を称えると同時に、それと同じくらい謎の多い洞窟の居住者に注意を促さねばならない。よい旅を!私は絵画と陽気な心を抱えてタムリエル各地を探検するので、私の掲示板を探してもらいたい。
――放浪の画家、カーフィンディス・ボール
歴史家マーガからの手紙Letter from Historian Maaga
「トログ・スパイトの山賊の指導者達へ――
盗賊行為を見逃すことはできないが、あなた方の行為は伝説になっている。あなた達はオルシニウムを略奪した者達の子孫であるブレトンの一族を標的にした。利益と復讐のために彼らの財産を略奪した。私はそれを理解する。」
罠師のオファーTrapper’s Offer
怒れるガザードに対処できる勇敢な者へ
私もガザードが好きではないけど、友人の星読みサリヤーのために雇われて仕事をしている。私はガザードを捕まえるためこの罠を仕掛けた。ガザードは彼女にクラグローンを思い出させるらしく、どれだけ強情で凶暴でも、ガザードをペットにしたがっている。
罠にはネズミを仕込んでおいたので、うまくいっているでしょう。気難しい性格と革のような皮膚が気にならないのなら、オンタスのストーンチップ酒場の外にいるサリヤーの元へ連れて行けば、彼女がたっぷり報酬を支払ってくれるでしょう。
彼女は本当に素敵な人よ。協力に感謝する。私はとにかくガザードが我慢ならないの。
罠師マーシエン
罠師のメモTrapper’s Note
ここを通る旅人へ:
私の罠の中に何かを見つけた場合、獲物を盗む代わりに、私を助けてくれたら相応の礼をしましょう。私の友人、星読みサリヤーはガザードの子を捕らえさせるために私を雇った。彼女はあの飾り気のない獣がクラグローンの故郷を思い出させるので気に入っているという。そして、あれをペットとして1匹育てたいと思っている。彼女は大切な友人だけど、あのような忌まわしい獣への愛情は理解できない。
私の罠が効果を発揮して、哀れな獣が捕まってあまり長く経っていないことを願う。サリヤーはオンタスのストーンチップ酒場の外で待っている。新たなペットを無事に彼女のところまで運んでくれれば、彼女はあなたに報酬を支払ってくれるでしょう。
罠師マーシエン