直観記憶 | The Elder Scrolls Online 外部蔵書庫

サマーセットの巻物

Summerset Scrolls

<強欲>The Insatiable

デイドラは目的を持つ獣だ。満足させるべき欲求を表わしている。なぜか?確実に知っているのはデイドラ公のみだが、こうした存在の力を自在に行使する者にとって、目的を理解することは極めて重要である。儀式を補佐するためにクランフィアを、巨人を倒すためにスキャンプを召喚などしないだろう。

〈強欲〉として知られる獣もまったく変わりはない。目的が消費することだと理解せずに、絶え間ない空腹の化身を招きはしない。他の目的はない。一度解放されたらどんな指示にも従わず、協議もしない。唯一の望みは生者を追って貪り食うことのみだ。獲物を巣へ連れ去り、獲物が想像を超えるほど長い間生き延びる、恐ろしくゆっくりとした宴でその内臓をじっくりと楽しむ。獲物の死体を群れに残しておく傾向があるため、彼らはそこに捕食者がいることを明確にして、恐怖の味を楽しんでいるのだと信じる者もいる。

命がなく、恐怖に襲われた場所を見たければ、そして一度肉体が与えられたらその怪物をなだめる術はないと承知しているのなら、捧げるものは下記の通りだ。

-餓死した人間かエルフの死体を置く。
-その舌を切り、それを食道に向けて口の中に戻す。
-太らせた定命者の血で舌を喉に流し込む。簡単にはいかないかもしれない。
-獣脂のロウソクを少なくとも6本、用意した死体の回りで燃やす。
-最後の火が消えたら、舌は死体から滑り出て、溶けた脂の中に収まる。
-3日後に、この肥大化した繭から〈強欲〉が現れ、恐ろしい仕事を始める。見届けるかどうかは自分次第だ。

「沈む島」の偏在The Ubiquitous Sinking Isle

照覧の大学の歴史管理人、ライルフィン 著

いかなる歴史家にとっても、真の仕事は虚構と事実を分けることにある。あらゆる種族の多様かつ互いに矛盾する文書を研究し、信ずるに足る共通の物語へと継ぎ合わせるのである。これには勤勉と規律が必要とされるが、何よりも大事なのは謙虚さである。真の歴史家は新たな証拠が現れた時、誤りを認めて自らの記述を修正する意志を持たなければならない。

新しい歴史家にとって最も有害な罠の一つは、裏付けのある記述に頼ることである。すなわち、複数の著者が同じ出来事を同じ手法で詳述していたら、その記述は本当だろうと信じてしまうことである。実際は、その逆だと考えるべきだ。社会的圧力や広く普及した文化的妄想は、しばしば全く同じ歴史的記述として帰結する。例えば、ネードの文書はしばしば「蛇たちの秋」と呼ばれる出来事に言及している。歴史によれば、何百もの蛇(多くはマンモス並みの大きさである)が大地から出現して町を飲み込んだが、ついにネードの槍の乙女、炭目の放浪者ラネヴによって倒されたことになっている。ネードの学者たちはこの秋を詳細かつ、ほぼ同一の手法で詳述しているが、我々は今日、この出来事が完全な作り話であることを知っている。

著者たちが意図的に嘘を述べているわけではない(そういう場合もあるが)。おそらく、古代の歴史家は出来事を忠実に記述しようと最善を尽くしたのだろう。残念ながら彼らには言語的手段や学問的洗練が欠けていたために、真実を伝えることができなかったのだ。そのため、広く受け入れられているが誇張されているように見える物語はどんなものであれ、厳格に検討しなければならない。また「繰り返される災い」、すなわち大きく異なる場所と時代において、同じ様に起きたとされている出来事にも注意すべきである。

「繰り返される災い」の最も明らかな例は、消える島の物語である。タムリエルの歴史は沈没し、隠され、消滅する島で満ちている。ヨクダ、ピャンドニア、アルテウム、ドラニル・キル、アイベア、スラス、そして(おそらく最大の)アルドメリスなど。消滅の原因はほぼ常に魔法的な性質のものである。多くの場合は傲慢な行いか、秘密を守ろうとした結果である。もちろん、これら全てについてこう問うべきである。こうした物語の中に真実はあるのか?私は疑わしいと思っている。

神話上の「沈没する」島を検討しよう。ヨクダ、スラス、アルドメリスだ。それぞれの島は居住する種族にとって祖先の故郷であり、3つの事例全てにおいて、敵もしくは運命が、傲慢なる行いを罰するため島を破壊した。レッドガードの場合は、愚かなソードシンガーたちが禁断の剣の一撃でヨクダ島を切断した。全旗海軍の戦士たちはスロードとその島スラスを、スラシアの疫病に対する罰として海に沈めた。そして我々の祖先であるアルドマーは、謎の災いを避けるためにアルドメリスの島を避難させた。おそらくは、エドラの恩寵から我々が堕落したことの結果として。

さて、新米の歴史家であれば、これらの物語を額面どおりに受け取るだろう。「複数の歴史が島は沈没したと言っているのなら、沈没したに違いない!」と。だが、どうかもっと深く検討してもらいたい。この「沈没する島」は文字どおりの出来事ではなく、むしろ一つの比喩だという可能性はないだろうか?

スラス、ヨクダ、そしてアルドメリスは単なる土地ではなく、社会的象徴である。時の中に失われた、文化的アイデンティティの体現だ。つまり、こうした島の切断や沈没の物語は脚色かもしれない。その起源が忘れ去られてしまった苦しみを説明するための、詩人の努力である。大陸が丸ごと1つ、剣の一撃で沈没したのか?我々の祖先は神秘的な半エドラの島からサマーセットへ旅したのか?私はそう思わない。これらの失われた島は事実と寓話の中間に位置している。この物語の中に真実が含まれているのは確かだろう。しかし真の歴史家は、全ての真理が文字どおりに描かれていないことを理解している。

アーティヴァルの詳述Ertival’s Recounting

悪夢だ!

目を閉じると、夢幻の暗闇の中に恐るべきものが見えてしまう。心を照らすロウソクの光の輪の向こうにぞっとする奇怪なものが拡がり、もはや目を覚ましていられなくなると襲いかかってくる。

不安を落ち着かせるためのあらゆる方法を試した。瞑想、催眠術、ハニーベリーティー。だが眠りに落ちた瞬間、私は再びあそこで待ち受けている恐るべきものに襲撃されてしまう。

絶望に駆られて、私は筆を取っている。夢の中に見えるものを書き記すことで、夜中に見る暗闇を追い払えるかもしれないと期待して。

夢の中で、私はアルテウムの穏やかな海辺に座っている。波が無限のエセルから砂浜に打ち寄せている。空にある太陽は低く赤く、その静けさで愚弄しているかのようだ。

そして、海の中から怪物が飛び出してくる。巨大で、寄生虫と海底の獣がまとわりつき、腐り落ちている。それは海辺に向かって進み、背後に真紅の泡を残していく。怪物の周囲の水は全て黒く濁り、魚は全て死に、風と音も止んでしまう。怪物の5つある頭はもつれあって互いに噛みつき、耳障りな叫び声をあげる。頭のねじ曲がった節がのたうちまわるのをよそに、その怪物はゆっくりと前に進み、破壊をまき散らす。頭の1つはほとんど腐った肉と骨でしかなく、吠え声をあげている時にさえ、海底の獣がその頭の腐肉を貪っているのが見える。頭が吠えるたびに死んだものが震えて踊り出し、その不浄なる力の操り人形になる。

第二の頭には無数の吹き出物と膿の痕、球根状の水疱があり、真紅と青緑色に光る液体が詰まっていた。それらが破裂して、しみ出した中身が互いに混ざり合う。混ざった液体はヒューっと音を出してバチバチと跳ね、燃えて煙を吹いた。他の頭はこの忌まわしき液体を歓喜と狼狽と共に舐めた。

第三の頭は星のない夜のように、窓のない部屋に置かれたオニキスのように黒かった。それよりもさらに黒いのは目で、太陽によって生じた長い影を、純粋な暗闇の覆いに引き込んでいた。

第四の頭は私から見えなかった。その顔に何があったかは分からなかった。

だが最後の、第五の頭は…それを見るのはあまりにも恐ろしかった。他の頭の数倍の大きさだったからだ。これが叫び声をあげるだけでも他の頭は震え、争いを鎮めた。この巨大な頭はほとんどが輪になった歯で出来ており、その上には恐るべき脳髄が乗っていた…醜悪なまだら模様で、しわと折り目が不吉で吐き気のする脈動に波打っていた。膿の汁と胆汁の線が、フジツボともポリープともつかない肉の窪みから滲み出し、表面で凝固して、空気を求めて喘いでいた。

そしてこの怪物の頭たちは私に注意を向けた。自分を見下ろすあの目に凍りついた。今も凍りついているし、これからも永遠に凍りついたままだろう。それよりもさらにひどいのは、奴らが一斉に歌う歌、破滅を招く不協和音。

ケトール・ア、エン・ガルサ!ベコール・ゲン、ゼマ・ジャ!
ウルヴォクスが待っている、
ウルヴォクスは目を覚ます、
ケトール・ア、エン・ガルサ!ベコール・ゲン、ゼマ・ジャ!

そしてこの恐怖の歌が最高潮に達した時、おぞましき夜が太陽に道を譲った時、私は遠くの地平線に輪郭を見る。海から姿を現す山だ。そしてその頂点から水の中に落ちていくのはさらなる怪物たち。数えきれないほど多く、名状しがたいほど恐ろしい。

彼らが来る。

私たちの方へやって来る。

そして太陽が完全に沈んだ時、私は叫びながら目を覚ます。

アラセルへのメモNote to Arathel

アラセル

何を考えてるかはわかってる。いいか、お前は大きな間違いを犯してる。会って話そう。

宿屋〈碇を揚げよ〉に行って、カジートのバーテンダーにデスランズ・エールを注文しろ。彼女は仲間だ。だから信用していい。とにかく急ぐんだ、わかったな?お前が死んでしまったら力になれない。

E

アリノールの星の瞳の花嫁The Star-Eyed Bride of Alinor

磨かれた琥珀の目、流れ星の尾のように束ねた髪
愛と喜びに燃える魂は、身籠った黄金の帆の下に

アリノールの星の瞳の花嫁
嵐と水しぶきに消えた
アリノールの星の瞳の花嫁
残酷なる運命が奪った

白鳥の羽根が、象牙色の花嫁衣裳になびき
届けたい誓いが、唇から滑り落ちた

アリノールの星の瞳の花嫁
波の底に消えた
アリノールの星の瞳の花嫁
海が墓となった

頭上に集められた雲は、マストから帆を引き裂き
棺の蝶番のように船体が軋み、船長が掴まれと叫んだ

アリノールの星の瞳の花嫁
故郷に戻ることはなかった
アリノールの星の瞳の花嫁
海と泡に溺れた

稲妻が海を叩き、風は大波と吠えた
白く輝く手を掴もうと腕を伸ばしたが、深淵に彼女は落ちていった

アリノールの星の瞳の花嫁
最期の言葉は私の名
アリノールの星の瞳の花嫁
今も無念に泣く

私は未だ浜辺をさまよい、海に目を凝らす
あの人の輝く顔が、微笑み返すのを見たくて

アリノールの星の瞳の花嫁
嵐と水しぶきに消えた
アリノールの星の瞳の花嫁
残酷なる運命が奪った

アルコンの森の群れThe Pack of Archon’s Grove

ソーンファングのゲロドロス 著

我々の族長がこの島への移住を選んだことに対して、多くの者が疑問を抱いた。サマーセットが我々にとっての安全な避難所だと、誰が思えようか?だが私は、彼女の決定に知恵が見える気がしつつある。

端的に言って、ハイエルフはウェアウルフへの対処法を知らない。隔離されていたため、この島では大した問題ではないように思う。賢明に振る舞う限り、かなりの長期間を注目されずに済むはずだ。

競合することもない。とにかく群れは、縄張り意識の強さで悪名高い。過去の対立で多くを失った。だがここには他のウェアウルフがほとんどいないし、群れとなるとなおさら少ない。我々は数を失うよりも増やす可能性が高い。

数を増やすといえば、族長がやっと説得できたことは有難い。群れを強化する必要があるが、唯一の方法は力によるものだ。ここには我々の祝福を喜んで受け入れる者がほとんどいない。旅人を捕らえて追い返すのは危険が伴うが、攻撃に備えて数を強化しなければならない。

今度捕まえた者は、うまく変えてやらねばならない。ウッドエルフの仲間をうまく変えられなかったのは残念だが、仕方がない時もあるのだ。

アルド・マラクの包囲The Siege of Ald Marak

攻城の名手、ゲルミア・デメトリウス 著

レマン王朝の領土拡大戦争中、帝国軍は大小問わず数えきれないほどの要塞に攻城を仕掛けた。ほとんどの場合、無慈悲な砲撃が迅速な降伏につながった。帝国軍の卓越した掘削と攻城技術、そしてアカヴィリの火の魔法と錬金術の見事な腕。その組み合わせは破竹の勢いだった。それでも、帝国と同等と自惚れる敵も中にはいた。ダークエルフの偽神、虚言のヴィベクはそんな敵だった。

数ヶ月の戦闘の末、レマンII世の軍はダークエルフを領地の奥深くへ退却させた。とうとうエルフたちはアルド・マラクの古い要塞に腰を据えた。確かに立派な要塞で、高く頑丈な壁と進入を阻む深い水のため、歩兵による攻撃はほぼ不可能だった。
トリビュナルを信仰する者たちは壁の内側に力を結集し、彼らの神の到着を待ちわびた。しかしヴィベクはやってこなかった。愚かな密偵の助言を受け、彼は別の場所、アルド・イウヴァルの近くの防衛についていた。そこは遠すぎて、攻撃に介入できなかった。

帝国軍は信仰と狂信の力をよく知っていた。背後の神に支えられたモロウウィンド軍との戦闘は愚かだった。長い攻城戦を戦う代わりに、帝国軍は大胆な計画を作り上げた。夜のとばりに紛れ、秘術師たちが水中呼吸の呪文を全軍に唱えたのだ。この魔法のおかげで重装備の軍隊がコロナティ湖を行軍した。遂に彼らは復讐に燃える幽霊のように姿を現し、警備の軽い門を突き抜け、乾いた焚き付けの束のように砦を燃やした。

おわかりのように、創造力と勇気は、破城槌やトレビュシェットと同様に攻城戦に役立つ。兵士よ、狐のように狡猾であれ。きっと役に立つ。

アルトマー文化への案内(決闘編)Guide to Altmeri Culture (On Dueling)

第47章:アルトマー的な武を競う様式

エドラの威厳ある遺産を引き継いだにも関わらず、我々アルトマーは下等種族の間ではびこる日常的ないさかいから自由ではない。知識と分別という観点から考えると、単純な不一致については会話によって解決するのが一番の方法である。ワインを飲みながら熟考することで、すぐに友情が和解をもたらすこともある。しかし、侮蔑の中には深く傷付くものもあり、そうなれば栄誉ある武を競う様式が唯一の和解手段となる。その場合、侮蔑された者は下記の規則に従う。

1.どちらも伝統的なアルトマーの決闘用フルーレを使用する。ロングソード、斧、フレイルなどはトリマニクの神聖な法によって禁止されている。フルーレは天然鉱水で洗浄し、完全に乾燥させた後で磨き上げる。

2.決闘の前に両者は相手の名前を暗唱しなければならない。それが適切と思われる場合は、母方、父方、血族の敬称も忘れずに付ける。言いよどみ、もしくは発音を間違えた場合は、そこでやめて最初からさらに二度繰り返し、相手の名前を暗唱する。

3.決闘者は決闘に全てを捧げなければならない。観客には、当事者たちが名誉を欠いた行動を取った場合に介入する権限が与えられている。名誉を欠いた行動には、相手の目への泥の投げつけ、決闘終了前の戦場からの逃亡、相手をさらに激昂させるような不快な言動などが含まれる。

勝者は倒した相手に思いやりを持って、謙虚な態度で接しなければならない。お抱えの医者や包帯など、傷を治療するためのあらゆる手段が役に立つ。敗者は自分の過ちを認め、自分の行動に対して謙虚に許しを請わねばならない。両者がこの規則に従えば、お互いの名誉を傷付けずに揉め事を解決できる。ニルンでこれ以上名誉なことはない。

アンベリーへTo Amberrie

アンベリーへ

さあ、二度は言わないわよ。信用してるからね、アンベリー!あなたは私が友達になった唯一のハイエルフなの。失望させないで!私たちはもう、もったいぶった態度を取る段階は過ぎたでしょう?イフレもご存じのとおり、私はああいうのに我慢が…ああ、手紙でも愚痴を言っちゃう!まあ、それはともかく。

私はある地位を得たの、それも大きな地位を。女王の密偵になったのよ!

いや、あなたも悪い噂を聞いたでしょうけど、そんなのは全部嘘よ!あなたの同族が女王について言うことときたら。私はグリーンレディについてあんなひどいことは言わないわ!女王陛下は、ならず者を雇って民を命令に従わせたりしない。女王が信頼しているのは善良な人々よ、アンベリー。彼らはアルドメリ・ドミニオンのために多くの善行を施している。それは信じてほしい。

それに、私はとてもしっかりと面倒を見てもらえている。加入してから、師はとても丁重に教えてくれるの。愉快なカジートで、とにかく冗談を言うのが好きなのよ。でも、ちょっと演技しているんでしょうね。彼は女王に最も信頼されている人物の一人なんだから。私たちの仕事は、気の弱い人にできるようなものじゃない!

ついに私も何かの役に立てるのよ。ああ、サマーセットに移住してからこんなチャンスが訪れるなんて思わなかった。私はウッドエルフだし、誰も私なんかまともに取り合わないだろうと感じてた。それなのに、女王その人に抜擢されるなんて!とにかく、私の努力がついに実を結ぶのよ。裏切り者と殴り合うとか、密偵を相手にするの。どんな冒険が待っていることか!

ただ、あなたを置いて行かなければならないのが残念だわ。それが唯一の心残り。できるだけ頻繁に手紙を書くと約束する。でもあなたに、どれだけ事情を伝えられるか分からない。とにかく私は無事だって知っておいて。きっとまた会えるわ。でもね、たまには私のために祈ってくれてもいいわよ。あなたのところの気難しい神々だって、ちょっと私を探すぐらいのことはしてくれると思う。だって、私は、アルドメリ・ドミニオン全体を助けてるんだから!

さあ、すぐに出発しなきゃ。でもあなたには心配してほしくないの。こんな手紙を書いてはいけないんだけど、直接会って伝える時間がない。だから、読んだ後はこの手紙を燃やしてくれるって約束してね。本気で言ってるんだからね!きっと記念にとっておきたいと思うだろうけど、間違った人の手に渡ってほしくないの。だから署名もフルネームでしないようにするけど、あなたには誰だか分かるでしょ。

たくさんの愛をこめて。それから、イフレの祝福が私たちにありますように!

-T

イフレの輝く駿馬Y’ffre’s Sparkling Steeds

メロブリアン 著

サマーセット島の原初の荒野で少しでも過ごせば、息をのむような植生をいくらでも見られる。しかし本当に幸運であれば、歴史上最もよく物語の題材とされてきた生物を見られるかもしれない。それはインドリクである。この生物を見る特権を得たのは、私も数回しかない。野生のインドリクは警戒心が強く、非常に見つけにくい。不純な意図を持つ者に見られた瞬間、インドリクは消え去ってしまうと言われている。

インドリクは見れば分かる、というのは陳腐な言い方だが、この生物を描写する任に耐える言葉は少ない。アルトマー文明と同じほど古い民話が伝えるところによれば、〈歌い手〉イフレはインドリクを森のエキスから紡ぎだし、森に住む全ての生物の姿を盛り込んだ。一瞬目にしただけではただの鹿と見間違える可能性もあるが、何気なく観察するだけでも、インドリクがそれ以上の存在であることが分かるだろう。

インドリクに関しておそらく最初に目を引くのは、その枝角である。インドリクの頭からは最高品質の水晶の先端が、光る大木の枝のように伸びている。この目を奪う光景は、枝角が素敵な戦利品になるだろうと考える多くの野心的な狩人が最期に見たものだ。一瞬でも警戒を解けば、インドリクの額から突き出たこの堂々たる槍に貫かれる危険を冒すことになる。インドリクの角については、数えきれないほどの伝説がある。錬金術の万能薬であるとか、手で触れれば寿命が7倍に伸びるとか、イフレの涙からできているとするものまである。私が言えることは、インドリクの角が美しく、かつ危険であることだけだ。以上に記したことは眉唾だと思うだろうか。しかしこれはまだ序章に過ぎない。

インドリクの体は毛皮と羽根、葉状体で覆われており、分類不能である。動物なのか、鳥なのか、それとも植物なのかと問いたくなるだろう。それともこの全てなのだろうか?あるいはどれでもないのかもしれない。一部の学者が主張する理論によれば、インドリクは神聖な存在であり、実はこの世界のものではなく、定命の者よりもエドラに近いという。ある寓話ではエルフがインドリクを殺すと、その心臓は純粋な水晶だったとされている。彼はこの完璧な宝石を愛する女性に渡そうと決めるが、女は宝石の輝きに魅了され、その欲が完璧な宝石を汚し、呪いにかけてしまう。それ以降、二人の生活は大変な悲しみで満たされ、結局彼らは海に身を投げる。残された親族は宝石を巡って争い、呪いを引き継ぐ。架空の物語ではあるが、インドリクが魔力を秘めていることは確実であるにしても、文字どおり魔法からできていることを示す証拠は、私が見つけた限り十分ではない。

ついでに、インドリクには耳が4つあることも言っておく。他の動物であればこれは目立つ特徴だろうが、私がこれまで記した内容からすれば、わざわざ記すほどのことではないように思えるのは同意してもらえるだろう。推測ながら、この特徴はインドリクが周囲を感知し、脅威を避けるのを助けている。しかし1対の耳は物理的世界を聞くため、もう1対の耳は精神的世界を聞くためにある、という噂がどこかで囁かれているに違いない。より詳細な研究がなされるまでは、インドリクは神話に取り巻かれた生物であり続けるだろう。しかし私には、秘密を暴くのがこの生物の価値を貶めてしまうような気がしてならない。実際、この世界に少々の不思議があることを望まない者がいるだろうか?

イメドリルに宛てた手紙Letter to Imedril

サピアルチ・イメドリル

大学を離れて古代遺跡に行くという決断は間違っていなかったと思う。ここは何かがおかしい。でも、私にはそれが何なのかはっきりとわからない。

できるなら何日も、大学の本の中に身を潜めていたい。蔵書庫の静かな学習室ならずっと隠れていられそう。居心地の良い本の世界のほうが、よっぽど安全な気がする。

私の今後の調査手順について伝えておくわ。まずはテレンジャーのスロードに関する考察を復習する。最後に夕食を一緒にしたとき彼は、自分の書いた文章を私がしっかり覚えていなかったことでがっかりしていたようだった。

次に、シースロードに関する帝国地理学会の論文を何度も読み直す。大学の蔵書庫は本当に広大ね!

そして、我々の偉大な大学に関する魔術師ギルドの考察を読む。間違いと偏見だらけだと思うけど、楽しい驚きがある発見ができそう。

最後に、肩のこらない本を読むつもりよ。研究のためではなく純粋に楽しめる本がいい。ダークエルフ2920年シリーズの4巻がいいかもしれない。あなたがこの本を軽蔑していることは知っているけど、本当に面白いのよ!

外国文学サピアルチが考案した技術を試すのもいいかもしれない。彼女は変わり者だったけど、並んだ演壇に本を置き、同時に読み進めながら、内容に従って次々と演壇を移っていくアイデアには前から興味があった。

このやり方の効果が判明したら、連絡するわね。

ハナイエル

インディリムの日誌(収集済)Indirim’s Journal, Assembled

シースロードがサマーセットに侵入している明らかな証拠。我々は卑劣な生き物を追跡して海岸沿いにアリノールの西、ウェレンキンの入江近くまで来ている。

* * *
我々は元来全く自然に見えない現象に出くわした。ガイザーが現れ、そこから水が噴出された。さらにシマーリーンや島の他の地域で報告されている恐ろしい海の獣、ヤグーラが飛び出してきたのだ。よりひどいことに、獣の群れの中にはアンデッドもいた。

* * *
この発見を確認する必要はある。私見だが、ヤグーラとアンデッドはシースロードのある種の魔法による攻撃だという結論に達した。

* * *
奇妙なガイザーの中心に、サピアルチが「アビサルの真珠」と名付けた宝石を見つけた。真珠はガイザーを固定させるだけでなく、ヤグーラを引き寄せる生餌の役割を果たすような、悪しき魔法を発していた。真珠を破壊すると、恐ろしい出来事は唐突に終わった。

* * *
我々はシースロードを追跡してウェレンキンの入江にある隠れ場所まで来た。この獣はしわがれた口語と直接心に訴える言語を組み合わせてヤグーラの召使に呼びかけ、その際に自らをブコルゲンと名乗った。近づいていくと、我々の頭に精神魔法が入り込んできた。奇妙で冒涜的な体験だった。

* * *
ブコルゲンはアビサルの真珠の、養殖場の世話係のようだった。真珠の周囲の水や、真珠の輝く表面にまで奇妙な印を描いた。それから水に錬金術的な混合物を加えると、海がアルケインの光で輝いた。きっとこれが真珠の魔法の源だ。

* * *
我々が観察している最中に、外套に身を包んで頭巾を被ったハイエルフが、ウェレンキンの入江にいるシースロードを内密に訪れた。人影はこそこそと話していたが、海風に乗って一部が耳に届いた。ブコルゲンは現在サマーセットの影で活動するシースロードのグループの1人のようだ。彼らは「アビサルの徒党」と名乗り、「ベドラムの宮廷」と名乗るハイエルフの集団と協力関係を結んでいるようだった。バトルリーブは彼らについてもっと知りたいだろう。

* * *
聞き取れた会話から、ガイザーはサマーセット中で大暴れし、最終的には島を沈めてシースロードが取り戻すという、大きな計画の一部に過ぎないとわかった。

* * *
機会を伺い、こっそりと近づいて印や真珠、外套と頭巾をまとう人影をよく見ようとした。ブコルゲンは明らかに魔法と錬金術を組み合わせてアビサルの真珠の性質を変えている。その技術を調べる時間がもっとあればよかった。シースロードが頭巾の人影に心配するなと言っているのを聞いた。「ク・トラは役割を果たした。彼の死は残念だったが、それで全体の計画が変わるものではない」

* * *
頭巾の人影は静かに立ち去り、ミリヤと隊長は追跡しないと決めた。ここで知った情報を持ってアリノールに戻り、バトルリーブに次の手を決めてもらうほうが良い。

* * *
これまでにわかったのは、サマーセットは圧倒的なスロードの軍隊に侵略されているのではないということだ。代わりに少人数のシースロードの徒党、4人で始まりク・トラという者の死で今は3人に減っている彼らが、破壊的なアビサルガイザー、ヤグーラとアンデッドの群れを解き放つため、島に侵入していた。彼らはどうやら「ベドラムの宮廷」と名乗るハイエルフの集団と協力関係にあるようだ。

* * *
海兵隊員サルウィが濡れた石の上で滑り、我々の存在がシースロードにばれてしまった。シースロードは手下のヤグーラに殺せと命じた。急いで逃げなくては。この報告書と、知ったことをすべてバトルリーブに届けなければならない。

ウェイリモの体験記Wailimo’s Personal Account

秘術師ウェイリモ 著

こうなるとわかっていた。なぜウェルキナーはシースロードを連れてこようと考えたのか。全くわからない。今、クラウドレストは廃墟になり、私は幸運にも生きている。

全ては大釜から吹きこぼれるように、高所から流れ出た黒い霧から始まった。それから市場が静かになった。実をいうと、何が起こっているのかはっきりわからなかった。だが皆が良いことではないとわかっていた。

その時、霧の中から叫び声が聞こえた。誰もが街の門からできるだけ早く出ようと突進した。あんなに慌てた群衆を見たのは生まれて初めてだった。誰もが叫び、走り回り、逃げようとしていた。

しかし霧は我々の歩みよりも速く、間もなく私たちは霧に包まれた。私の肌には冷たい濃霧のように感じられた。突然、膝が崩れた。一瞬で力がすべて抜け落ちた。心臓の鼓動がゆっくりになっていった。存在全体が重くなった。こんな極端な疲労は今まで感じたことがなかった。

死んでいくとわかった。まもなく心臓の鼓動が完全に止まるだろう。横たわった私が考えていたのは…私と一緒に何人が死ぬのだろうということだけだった。

力強い2つの鉤爪に掴まれたのはその時だった。ウェルキナー・オロライムが助けに来てくれて、街の上流に私を降ろした。救助の記憶はほとんどないが、自分の胴体がきつく抱き締められた感覚と、肌に当たる風はよく覚えている。

シースロードがどんな力を持っていたのかはわからないし、知りたくもない。だが危うく命を奪われそうになった。他の大勢の、既に奪われた命のように。

ヴェヤの個人的メモ(パート1)Veya’s Private Thoughts, Part 1

モロウウィンドを後にした

初めて孤独になった。孤独を感じたことは前にもあったが、今感じているのは息が詰まるほど重苦しい感覚だ。重苦しさが考えにまとわりつく。判断力が鈍っている。

あたしは怒っているの?悲しんでいる?ほっとしている?新しいスタートになると、師のナリューは請け合ってくれた。カジートがあたしの面倒を見る。モラグ・トングとはまったく異なる方法だが、訓練を続けてくれる。過去はきれいに拭い去られる。

でも、これはあたしの望んだことなの?あたしができることとできないことを、別の人に教えてもらう?自分の過去を忘れ、家族の行動によって感じた苦痛を忘れる?あたしがこうなったのはそのためなのに。その痛みは今のあたしを形作っている。

すべて忘れてモロウウィンドに置いてくることが、本当にできるの?

ヴェヤの個人的メモ(パート2)Veya’s Private Thoughts, Part 2

海にいる

計り知れない距離を航海する船の乗客になると、日を追うごとに退屈さが増していく。この退屈さのおかげで、自分の考えを整理できた。明らかになった出来事と、どうして今サマーセットに向かうことになったのか、理解しようとするために。

でも、あたしは何を熟考すべき?むろん、ここまで導いた状況だ。兄さんがどうやって奪い去られ、家のろくでもない名誉がどれだけ責めを負うべきか。あたしは兄さんの復讐をしたが、それによって父さんの命を奪った。かつての師は私を助けようとした。あたしを密かにモロウウィンドから連れ出し、遠い異国へ向かうこの船に乗せてくれた。残りたいというあたしの意見と嘆願を聞き入れなかったにせよ、彼女は善意でやってくれた。少なくとも、自分にそう言い聞かせ続けている。彼女は所属する組織や同盟、愛する者たちの多くに嘘をつかねばならなかった。あたしを無事に脱出させるために。

だが、彼女があたしを殺そうとしたことを、本当に忘れられるだろうか?やらねばならなかったことを止めようとしたことを? 彼女ともう1人。あたしは友人だと思っていた。あたしはまだ生きてる。それは意味のあることだと思う。

あたしは自分が正しいことをしたとわかってる。父さんをまた殺すことになっても。それがこの世界だ。政治と誇りがすべてだ。金と力の追求が。引き起こされるのは死、死、死。完全に終わらせるためなら、どんなことでもしてやろう。

ヴェヤの個人的メモ(パート3)Veya’s Private Thoughts, Part 3

闇の中で声がする

サマーセットへの旅が終わりに近づいているが、率直に言うとあたしは正気を失いつつある。それは、乗客の何人かが影から出てこないことに気づいた時から始まった。彼らは船の下層、最も暗い片隅に居続けている。あたしが彼らに気づくと、彼らもあたしに気がついた。彼らはあたしに話しかけてきた。周囲の闇に耳を傾けろと言う。影の母の声を聞けと。

気味の悪いフードをかぶった頭に刃を突き立て、海に投げ捨てようかと思う。そうすれば少なくとも、夜はもっとよく眠れるようになるだろう。だがなぜか行動に移せないでいる。気に入り始めたのかも知れない。あるいは思っていたよりも孤独だったから、不気味で頭のおかしい、影を這う者たちさえも、いい友人になりかけているのかも知れない。彼らには彼らの利用法があるのだろう。だがこの新しいことは?闇の中の声?これに頭を悩ますようになってきた。

今は、本当に声が聞こえているわけではないようだ。だが気がついてみると、自分で自分に語りかけていた。時には誰かが言うことを聞いているように感じられることもある。こう書いてみると奇妙だけど、そのおかげで気分がよくなる時もある。

母さんが恋しくて、母さんと話しているのを想像しているだけなのかも知れない。この件に関して、母さんにまったく非はない。母さんは今どこにいるのだろう?父さんを殺してから、母さんを直視できなかった。母さんは多くのことを経験した。正当だったかもしれないが、あたしの行動が引き起こす苦痛を見たくなかった。

* * *
いや、あたしは正気を失っているわけではない。夢を見ていた。喋るカラスや影の獣でいっぱいの夢。星まで届く塔。これは闇と変化の夢だ。新しい世界への機会の夢だ。

この言葉を読むと、あたしが恐れているように思える。そうではない。奇妙に聞こえるかも知れないけど、実に快適だ。それは影の淑女なのだろう。夢の中で語り掛けると、彼女はあたしの言葉を聞いてくれる。泣いている時は抱きしめてくれる。あたしを慰めてくれる。

この女性は、自分の母よりもあたしにとって母だ。誰も苦しみ、愛する人を失わないように世界を修復しようと、彼女はあたしに約束してくれた。

ヴェヤの個人的メモ(パート4)Veya’s Private Thoughts, Part 4

サマーセットに近づいている

あたしは生まれ変わった。

あたしがたどってきた道は、あたし自身の道ではなかったと母が明らかにしてくれた。あたしはこの世界の規範や法の奴隷になってしまう。あたしは別人の道を歩かされている。あたしは自由になるべきであり、自由とはあたしがなるべきものだ。

闇の中から、新しい夜明けがこの世界にやって来ようとしている。夜明けの到来とともに、憎悪、強欲、死は一掃されるだろう。あたしはこれがいつ起きてもいい。これほど自分が果たしたい役割について確信できたことは、かつてなかった。

母はあたしにベドラムの宮廷の地位を申し出てくれた。この新しい世界を顕現するために尽くしてきた集団だ。だが、母の計画はこの名高い集団をも出し抜く。

母はあたしに新たな名前を与えてくれた。新たな目的も。血が流されるだろう。命が失われるだろう。だが最後には、世界そのものが変化する。もはや苦痛はない。喪失もない。

もうあたしはレドラン家の娘ではない。今ではノクターナルの娘だ。

我が名はタンディルウェン、よりよい世界が灰から生まれるように、世界を燃やそう。

ウェルキナーのグリフォンThe Gryphons of the Welkynars

ウェルキナー・シロリア 著

さて、はっきり言っておきましょう。グリフォンの訓練は大変な仕事よ。野生のグリフォンに関わるのは命がけ。危険きわまりない。見られた瞬間に食われてしまう。それを証明できる訓練師が、サンホールドには大勢いる。気を抜けば、雛ですら指の数本は食いちぎってくる。

ウェルキナーは自分のグリフォンを、孵化から死の瞬間まで世話することになっている。職務の一環として、もちろん自分が先に死ぬこともある。いずれにせよ、まずは卵を手に入れることからよ。そう、卵を入手するのは自分。初日に助けを求めるべきじゃない。それから、母グリフォンも殺さない方がいい。親を無残に殺された生物と絆を結ぶのは骨が折れる。経験者の言葉を信じなさい。

雛が孵化した瞬間から、絆を結ぶ過程は始まる。すぐに絆を結ぶ魔法の儀式を始める。それだけではなく、雛との関係を親密なものに育て上げねばならない。雛に餌をやり、清潔にして、世話をするの。さんざんつつかれ、引っかかれ、眠れぬ夜を過ごすことになるでしょう。

絆を結ぶ過程が終われば、グリフォンは味方として戦ってくれる。このグリフォンはあなたの馬、守護者、忠実なる友となるでしょう。彼らにとってもあなたにとっても、訓練は厳しく困難なものとなる。でもそれが終わると、この獣は最も優れた兵士となる。

覚えておいて。これは気軽に引き受けられる仕事じゃない。あなたがグリフォンと結ぶ絆は、これまで経験したどんなものとも異なっている。単なる仲間などではない。あなたのグリフォンは、拡張されたあなた自身。あなたの思考、感情、欲求、すべてが彼らとつながり、一体となるでしょう。

この責務を全うすれば、あなたはウェルキナーに迎え入れられる。人生そのものを一変させる名誉ね。だからこそ、慎重に卵を選びなさい。

ウェルキナーの突撃Charge of the Welkynar

サマーセット、ああ、サマーセット、我らの素晴らしく素敵な地
透き通った輝ける海を越えて恐れられる
ウェルキナー グリフォンの騎士は翼を駆り 力を尽くし
勇気と力と大胆さで アルトマーの自由を守る!

突撃せよ、グリフォンの騎士
空を舞い、敵と戦え!
突撃せよ、ウェルキナー
剣と弓を手に翼を広げよ!

アリノールからシマーリーンまで
ウェルキナーは風に乗り、光り輝く島を守る
平民、貴族、商人、女王、誰であろうと
グリフォンの騎士は微笑んで 皆を守る!

突撃せよ、グリフォンの騎士
空を舞い、敵と戦え!
突撃せよ、ウェルキナー
剣と弓を手に翼を広げよ!

ウェルワの回復Restoring the Welwas

動物学サピアルチ、アンボリッセ

アルドマーが原野の岸に初めて辿り着いた時、サマーセットは今とは全く異なる場所だった。今とは違う生物たちが生息していたのだ。恐ろしいものもいれば、温和な生物もいた。初期のアルドマーは、望まれない脅威を島から排除する時には決して手を抜かなかった。彼らはウェルワを根絶やしにすることにした。なぜか記録には残っていないが、彼らはウェルワを酷く嫌っていた。それから数年でウェルワは絶滅し、サマーセットの生態系から排除された。

昔の記録によれば、ウェルワは新たな訪問者であるアルドマーたちを殺そうとしたようだ。ウェルワはギータスやイリアディと一緒にアルドマーを攻撃した。アルドマーたちは星々から先人の知恵と力を引き出すと、雷、氷、炎を使って、この凶暴な獣たちを徹底的に破壊した。

サマーセットの絵や彫像で、ウェルワは角と鋭い歯を持つ奇妙な聖獣として表現されている。実際に、このような姿をしていたことが原因で絶滅することになったと考える学者は少なくなかった。中にはその存在について、ただの神話や伝説の類でしかないと考えていた学者もいた。彼らをハンマーフェル東部のクラグローンで見つけた時の、私たちの驚きを想像してみてほしい。しかもそこには、絶滅してしまった地域で個体数の回復計画を間違いなく実行できるだけの数が存在していたのだ。

サマーセットのウェルワ回復計画に参加できたのは本当に名誉なことだった。私たちは慎重に作業を進め、グラグローンで6組のつがいを集めることに成功した。彼らの健康状態と夫婦仲を確認するためにしばらく隔離した後、北西の沼地に解放した。彼らはすぐにその地域へ馴染んだ。その後さらにウェルアを求めて3回遠征したが、彼らの健康には問題なさそうだ。しかも私は現在のサマーセットで、最初のウェルワの誕生を目撃することもできた。本当に素晴らしい経験だった!

もちろん、この野心的な計画に反対する者もいる。偉大なサピアルチの同僚の中にも、我々が大昔に手に入れた自然に再びこのような危険な生物を呼び戻すなど、無鉄砲で危険すぎると反対する者もいた。批判する人々には、「価値のあることをする時にはある程度の危険が伴う」という古い格言を思い出してもらいたい。最初にウェルワを乗せた船が港にたどり着いたとき、反対の意志を示すため現場に現われた穏健なアルトマーの人数に私は圧倒されてしまった。だが幸運なことに、その場を納めるため神聖執行局と衛兵が現われ、この偉大な生物たちが傷付かないように配慮してくれた。

今でも反対している人々はおり、計画を廃止させるために法的手段へ出る者もいるが、私は屈することなく計画を進め、サマーセットの自然に再びウェルワの群れを取り戻すことに成功した。サピアルチのおかげでこの島はさらに一歩、本来の美しさに近付くことができたのだ。次はできることなら、ギータスとイリアディを復活させたい。

エトン・ニルのウェルキナーThe Welkynars of Eton Nir

ウェルキナーのウィングキャプテン、レレクエン 著

ウェルキナーはサマーセットの偉大な歴史をほぼ常に支え続けた騎士団だ。我々は故郷を守り、邪悪な潮流に抵抗すべく人生を捧げている。悪意が醜悪なる頭をもたげ、邪悪なる者が市民を脅かす所には、どこにでも我々は赴く。

クラウドレストが本拠地だが、我々はいかなる緊急要請にも応じる。このためには素早い行動力が必要であり、だからこそグリフォンと絆を結ぶことが最優先事項となっている。この獣の助けを借りることで、我々は遠く離れた場所へ素早く移動できる。諸島の中心に位置し、高所にあるクラウドレストをウェルキナーが砦に選んだのは、このような理由からだった。

我々は全部で4人、それぞれが4つの方位を表す。引退し、職務半ばで命を落とす者がいれば、その者に代わる者が新たに選ばれる。加入資格を得るための訓練には何年もかかる。自分の相棒となるグリフォンを捕らえ、育てる必要があるからだ。

それぞれのウェルキナーは、選ばれるに足る戦闘能力を備えている。我々はサマーセット随一の魔闘士を輩出することで知られてはいるが、魔法は加入の必須条件ではない。戦強きモルニャレマルは史上最高のウェルキナーの1人に数えられているが、魔法を全く使えなかった。加入に必要なのは、我々の仲間にふさわしい戦闘能力を示すことだけである。

サマーセットの統治機関や軍のメンバーは誰でも、ウェルキナーに助けを求められる。もちろん要請を受けるかどうかは、つねに我々の選択による。任務の合間に我々はサマーセットを巡回して立ち寄り、潜在的な脅威に関する情報を収集して、危機の兆候への警戒を続けている。

そう、ウェルキナーが真の意味で休息することはない。だが、この人生をかけた献身ゆえに、サマーセットの市民の安全を確保できるのだ。この栄誉ある集団に名を連ねることほど、真に名誉なことはない。

エボン・スタドモントに閉じ込められてTrapped in Ebon Stadmont

アンデウェン 著

この森に来るなんて愚かだった。自分は賢く、力強く、揺るがないと思っていたけれど、長年の孤独を通して今は真実がわかる。私は頑固だった。高慢だった。だからとても愚かだった。そしてそのために苦しんできた。

この森に閉じ込められてもう数十年になる。過去に閉じ込められた。私の顔は皺だらけで、心は後悔で暗くなっている。私の人生は私から盗まれた。そう、盗まれたのだ。今はそれがわかる。

私をここに留めるものがある。長い年月を経て、私はこの存在、看守をエボン・スタドモントの霊魂と名づけた。彼女は私を監視した。研究した。私をここに閉じ込めているのは彼女だ。私を現在から切り離し、他の世界から切り離した。

この罠は私が森に足を踏み入れた瞬間に仕掛けられた。なぜ疑問を持たなかった?私を導き案内する声に。彼女が必要とする場所に直行させた声に。どれだけの間分からずにいた?どれだけこの言語を研究し、使い、意思に従わせようとした?あまりに長い。

彼女は何かのためにこの言語を必要としている。言葉はわかるが使えない。彼女には私が必要で、私には彼女が必要だ。その囁き声は、私に聞かせたいことだけを伝える。私は耳を傾け、従う。無意識のうちに忠実で、服従していた。だがもう終わりだ。

私は突き止めた。もう囁き声には頼らないし、彼女の意思だけで動かない。南の石。バネウェ・テルデ。あれが元の時間に戻る方法だ。それで、私は何もかもが起こる前に止められる。自分があの入口から入り、この牢獄に入るのを止められる。

だけど彼女は知っているのではないか。森の中に留まる限り、比較的楽に動き回ることができるのに、南の石へ向かう企ては必ず妨害されてきた。この私と霊魂との静かな戦いはもう何ヶ月も続いているけれど、私は固く心に決めた。自由になる。これを終わらせる。やらなければ。

エボン・スタドモントの言語The Language of Ebon Stadmont

著者不詳 著

私の研究はエボン・スタドモントの調査へと行きついた。噂と憶測は多いが、事実がほとんど知られていない森だ。特に私の興味は森の至るところで見つかる、崩れかけた遺跡内の碑文に描かれた謎の言語にある。この言語は未知で調査されておらず、誰も疑問視していない。これは当該言語の適切な研究をする力がないというより、森の持つ危険性と大いに関係しているのではないかと考えている。

森はある意味で捻じれている。森の中を歩くと変わるのだ。目的地は木々の葉の向こうに見える。ところがたくさんあるアーチ道の1つを抜けると、最初に目指していたところではなく、全く新しい場所にいる。転移の魔法がかかっているようだが、あまりにもスムーズなのできっと気づかないと思う。

木々の葉は密度が濃く、普通の森というより生垣の迷路を思い起こさせる。誰か、あるいは何かがこの森を他から切り離す設計にしたのは明らかだ。明白な目的は、余所者を排除することだと思う。この保護対策は、私が研究しようとしている言語と何の関係があるのだろう。よくわからない。だがきっと私の研究を通して、答えが見つかるだろう。

* * *
エボン・スタドモントにおける最初の発見は、恐れていたように結論へと達しなかった。この言語はデイドラの形に似ていると思ったのだが、その方向のあらゆる実験は何の成果も生まなかった。古さという点は似ているかもしれないが、デイドラに由来するとは思えない。というわけで、ゼロから研究をやり直すことになりそうだ。

この調査旅行の幸運は、私が最大の障害だと思っていたことからやってきた。森そのものだ。噂は誇張されていたのか?森の自然を捻じる出来事は回数も少なく、たいして不便でもなかった。心配していたように、隊員を失うこともなかった。固まって移動するよう命令はしていたが。

受け入れられている感覚がある。まるで森がその謎を明かす価値があると判断したかのようだ。あるいは時を経て、魔法の保護の力が弱くなったのかもしれない。いずれにしても、この幸運を無駄にするつもりはない。退却はしない。この言語を研究すると心に決めた。

* * *
とうとうこの言語の謎が進展し始めた。私は全く間違った見方をしていた。それが問題だったのだ。私は言語が単に記号から成っているとみていた。研究して翻訳するものだと。しかしこの言葉には力がある。今はそれがわかる。

碑文に手つかずの魔法の力の源がある。しかし試したものの、解放する方法が見つからない。使うと、力が使ってほしいと強く願っているのを感じる。一種の創造的な力で、計り知れない可能性に満ちている。しかし何の?

言葉は生きている。私が近くで聞いていると、時々話しかけてくる。私の心に囁くのだ。言葉の持つ力は長い間休止していて、再び存在したいと願っている。あとは私が方法を見つければいい。

オグル船長への手紙Letter to Captain Oghul

よう、オグル。

たった今、アリノールの郵便からお前の手紙を受け取った。お前の質問に答えると、交易はエルフの女王の命令以来順調だ。順調どころじゃない。あの背の高いエルフどもは傲慢だが、ゴールドはゴールドだ。そしてあいつらは大抵の連中よりも払いがいい。とはいえ、サマーセットを航海して回るのは簡単じゃない。お前が下手なのは知ってるから、センチネルに来る時は航海の達人を拾ってきたほうがいいぞ。

サマーセット付近の航海について最初に知っておくべきことは、あの島が見た目より大きいってことだ。ずっと大きい。大半の連中には、あの島は誘っているようにしか見えない。白い砂浜、甘い香りのする花、新鮮な湧き水があってな。だがそういう連中が見てないのは、水面のすぐ下がごつごつした岩礁の巣窟になってることだ。それも全部サンゴに覆われてる。しかもトパル湾で見るような脆いエチャテレ・アントラーじゃない。巨大な海の骨、モーロッチの顎のように硬く、メエルーンズのカミソリのように鋭い脱色サンゴだ。傾斜した部分が触れると、豚の皮をナイフで削ぐように船体を切り裂いちまう。だから注意するんだぞ、いいな?地図と、喫水に気をつけろよ。

それから海賊もいる。忌々しいシーエルフどもだ。奴らのサーペントの旗が、沈没した商船や捕鯨船の上にはためいているのを見ない日はない。斬り込みを撃退する必要があったのは2度だけだが、しっかりと叩きのめしてやったよ。しばらくは奴らもオークのブリグ船を襲おうとは思うまい。礼はいらんがな。

船員にも目を配っておけよ。水夫というのは迷信深いからな。俺が聞いた幽霊話のいくつかは、きっとお前も信じないだろう。巨大な海のサーペント、幽霊船、脳味噌をブラッドプディングみたいにグチャグチャにするナメクジ人間。そんなのばっかりだ。甲板での愚痴をあんまり放っておくと、暴動が起きる危険がある。だからオークが口を閉じないようだったら、そんな迷信は遠慮なく叩き潰しちまえ。

いい風と、静かな海を願おう。近いうちにシマーリーンでジョッキと話を交換しようや。

ヴォシュ、
ダルズール

カートレルの最後の手紙Cartorrel’s Last Words

愛する人へ

今回は家に帰れないでしょう。ここの海はこの上なく穏やかだけど、いつだってどんな航海で私の最後に成り得ると知っていたわよね。私の最期を告げるのは変わりやすい海流ではなく、血管を駆け巡る毒なの。愛してる。そしてごめんなさい。

シーエルフがワステン・コラルデイルを侵略した。今は小さな部隊だけど、増強の準備をしている。この島がもっと大きな軍事行動の足場として使われるまで、そう遠くないでしょう。

二度と本土は見られないけれど、潮の流れがうまくいけば、この伝言は間もなく届くはず。

これを見つけた人へ。王立海軍にシーエルフが来ていると伝えて、これ以上の命が失われる前に、奴らを止めて。親切な方ならこれをアリノールのウェンドレインに届けてください。

愛と希望を込めて、
カートレル

カーンハルの日記Karnhar’s Journal

ここの人々は、この地の呪いなんて怖くないという振りをしているが、何か普通でないことが起こった瞬間に本音が出てくる。我々は昔からここに住んでいて、野営地の水没と粗末な食事以外には何の問題もなかった。大地が揺らぎ、人々が行方不明になっている今は、デイドラが地面から這い上がってきて、我々を食べるとでも言うかのようだ。

真実はおそらく、誰かが穴の中に落ちて助けを求めているのだろう。他の者たちが恐れて行かないことは気にならない。バカげた迷信のために、善良な人々が暗い穴の中で餓死するに任せておくことはできない。

* * *
ある大穴の付近で終わっている足跡を見つけた。確かに誰かが穴の中に降りたのだ。自分の意志でかどうかは不明だが。呼んでも返事がなく、投げ入れた松明はほとんど一瞬で消えてしまった。水の流れる音が聞こえたように思う。浸水しているに違いない。ロープがあったとしても、自分で降りてみる気にはならないが、別の道から降りられるかもしれない。水はどこかに続いているはずだ。

* * *
どうやらあの古い館は土台から滑り落ちてしまったか何かのようだ。崩れ落ちた壁があるし、水の流れは自然の洞窟まで続いている。野営できる乾燥した場所を見つけるまで進み、探索を続けるつもりだ。

* * *
巨大な開けた洞窟へと続くトンネルを見つけた。柱のようなものが見える。かつてここに暮らしていたエルフたちが岩から削り出したに違いない。岩が再び戻ってきて、この場所を占拠しつつあるようだ。この場所はどれくらい古いのだろう?

今のところ、ヘンリグやミンドリルの手掛かりはないが、このトンネルにはもう一つ分岐がある。一晩ぐっすり眠ってから、そっちに行ってみよう。

カソリンウェへの手紙Letter to Casolinwe

カソリンウェ

また君の友人であるマニマルコと、昨日不快な出会いをしてしまった。前にも言ったかどうか分からないが、遺物マスターは私を宝物庫の納品監視係に任命した。簡単な仕事だ。爆発する可能性のある試薬や不安定な遺物を分類するだけだ。

大部分の見習いは小包を1つか2つ持ってきた。だがマニマルコは謎めいた錬金術の溶剤の入った、印のつけられていない木箱や樽などを何十個も持ってきた。彼の経歴を考え、ある程度は大目に見るつもりだった。だがあれだけの量の材料となると…何も言わないわけにはいかないだろう?

私はとても丁重に、最新の納品物の中身は何かと尋ねた。彼は私を見もしなかった。ただ「お前の興味を引くものではない」とだけ言った。私は食い下がった。紳士的にだぞ!もう一度聞くと、彼はあの冷たい目を私に向けて、ウブリヴェイ神秘学の失われた言語で何か囁いた。あの時、私は彼が「もう一度聞いたら、お前は後悔を知る」と言ったように思った。だがいくらか不愉快な回想をすると、おそらく彼は「もう一度聞いたら、お前は殺しを知る」と言ったんだと思う。よくある間違いだ。2つの言葉はよく似ている。だが君には言っておくが、あれは間違いじゃなかったと思う。彼は私が言語学者だと知っている。自分が言っていることはちゃんと理解していたはずだ。今でさえ、考えただけで背筋がぞっとするよ。あのエルフはどこかまともじゃない。私には分かる。お願いだから、気をつけてくれ。

古き習わしが君を導くように
ルリナリオン

追伸――あの男が運んでいく時、木箱はカタカタと虚ろな音を立てていた。私の推測だと、あの木箱には乾燥させた木か、あるいは骨が入っていたんだと思う。どっちの可能性が高いか、君にも予想が付くだろう。

ガリドールの愛の詩Galidor’s Love Poem

愛しきジャヴァナへ、
知っているはず
三度の人生を共にしたいと思っている

けれどポケットは満たされず
分けられるものもあらず
お金もなく、靴には穴が開いてる

でもいつか、そう
一緒に行こう
緑の深い樫の木の森へ

根の中で休み
グラーベリーをついばみ
王と女王の姿へ

ガリドールの走り書きされたメモGalidor’s Scribbled Note

宿主へ

何度も抗議したのに、ならず者が相変わらず部屋の外に集まっている。

犯罪者は見れば分かる。ごろつきの一人で、鼻水を垂らしてもじゃもじゃの赤毛をした若い奴は、とりわけ悪さをしているようだ。そっちが対処しないなら、自分でどうにかするかもしれない。

ガリドール

ガリドールの台帳Galidor’s Ledger

ブラックマーケットでの購入:

アズドル – 未加工のムーンシュガー2杯:支払い済み

キャリエシル – スキャンプの耳のシロップ漬け:支払い済み

キャリエシル – ドレモラの歯:支払い済み

エミール・オンセント – 羊の血1樽:支払い済み

エミール・オンセント – 錬金術用注射器(5個セット):支払い済み

ファンダーカー – ウェルキンド石(盗難):支払い待ち

ガリドールの買い物リストGalidor’s Grocery List

1:子羊のスネ肉

2:シナモン

3:シャロット6個

4:パセリの小枝(付け合わせ用)

5:チーズ丸ごと

キャスタティル船長の輝く剣:第6場The Bright Blade of Captain Castatil: Scene VI

第6場。外洋。恐怖のアッシュ・バイパーの甲板。恐怖の船が演者の足元でゆっくりと沈む

オルグヌム王と、黄金の仮面をつけた謎のキャスタティル船長が入場

オルグヌム王:
キャスタティル!古き大敵よ!踵の薄いハイエルフのブーツで、荘厳極まりなき船の看板をよくも汚したな!

[オルグヌムが威嚇するように前へ出て、冷笑と共に毒の塗られた剣を引き抜く]

キャスタティル船長:
ハッ!魚の王は大言するものだ。周りを見ろ、シーエルフ!お前の艦は波に飲み込まれ、船員は泡と海で窒息するだろう!お前も加われ、裏切りの海賊め!

オルグヌム王:
死ぬのはお前のほうだ、黄金仮面よ!突き刺す前にその仮面を引き剥がしてやる。我が毒の剣で串刺しにするとき、苦悶の表情を見てやれるようにな!

キャスタティル船長:
いいだろう。実はこの時を長年待っていた!

[キャスタティルが仮面を外し正体を明らかにする。それは、復讐に燃えたエロルダリンの息子、マーシベルであった。オルグヌム王は息を呑む]

オルグヌム王:
馬鹿な!マーシベル?エロルダリンの屈強な息子か?

マーシベル:
そうだ!お前が昔を殺した時、お前の廃墟を海に沈めると誓った!今こそ復讐の時だ!

[マーシベルは輝く剣を抜き、戦いに備える]

オルグヌム王:
なら来るがよい、エロルダリンの息子よ!大蛇の牙と戦え!

[2人の敵が舞台を横切りながら、突きを入れ、受け流し、切りつける。一時的にマーシベルが優勢になる]

マーシベル:
魚屋の妻のような戦いぶりだな、オルグヌム!真の挑戦を私から奪うのか?残忍な願いがこうも簡単に満たされてしまうとはな!

オルグヌム王:
ハッ!若いな!その自信過剰が命取りだ!

[オルグヌムが滑りやすい甲板にブーツを強く踏み下ろし、マーシベルを転ばせる。前かがみになったマーシベルが避けて受け流す瞬間、オルグヌムが襲いかかる]

オルグヌム王:
鉤先でのたうつがいい!我々の決闘は残酷な終わりを迎える!

マーシベル:
私を倒したつもりか?見えないものを串刺しにできないと知らないのか?

[マーシベルは付近の手桶をつかみ、中身をオルグヌムの顔にはねかける。青の厚化粧が洗い流され、マーシベルの父エロルダリンの光り輝く顔が露わになる。マーシベルは息を呑む]

マーシベル:
父さん?ど…どういうことだ!

エロルダリン:
ようやく真実が分かったか。そうだ、マーシベル、エロルダリンだ!お前の父だ!スターボーン・アルマダの元提督だ!

マーシベル:
死んだと思っていた!オルグヌム王の手によって!

エロルダリン:
死んだ?ハッ!あのマオマーが殺したのは、老いぼれのアーリエルへの信仰のみ!サマーセットのエルフを縛る欺瞞と虚偽への信仰だ!分からぬか?あの大蛇の真実が最も重要なのだ!サマーセットのあらゆるエルフが学ぶだろう!皆が偉大なる大蛇の魔道師に敬意を払うのだ!

[マーシベルは跳び上がり、器用にエロルダリンの剣を受け流す。最後の一突きで心臓を貫く]

エロルダリン:
クソ!これで終わりか!

[エロルダリンは死ぬ]

マーシベル:
黙れ、父さん。本当に貫かれたのは私の心臓だ!何と言う悲劇!父の敵討ちをするつもりが、父親殺しになってしまった!私はどうしたらいい?

[長い間マーシベルは何も言わずに立ち続けたあと、捨てられた仮面を拾い、おごそかに身に着け、再びキャスタティル船長となる]

キャスタティル船長:
いいや!己を憐れみはしない!マーシベルは死んだ。彼の記憶、そして父の記憶は、壊れた船体と沈むがいい。渦巻く海に誓おう。この仮面をつけるのは1人のエルフのみ。キャスタティル船長だ!アリノールの英雄!シマーリーンの盾!サマーセットの勇敢な剣士!そして、下劣なオルグヌム王の油断なき敵だ!

よく聞くがいい、大蛇の王よ!間もなくお前はエロルダリンと同じ、血塗られた運命に苦しむだろう!キャスタティル船長の輝く剣により、串刺しにされるのだ!

[場の終わり]

キングズヘヴン交易記録King’s Haven Trade Record

地域内のほぼすべての部族と通商協定を結び終えた。海の恵みが内陸の民には最も魅力的だとわかったが、布と道具にも安定した需要がある。交換の対象は彼らが狩りや罠で得る獲物だ。こちらの部族は捕獲も上手だが、地域に生息するウェルワやグリフォンを手なずけることにも熟達している。

それでもこの交易で最も利益があるのは、丘陵地に点在する洞窟から採掘される精製前の鉱物だ。地元民はそれに高い価値をつけず、原鉱を精製した製品と取引することを好むようだ。

キングズヘヴン地域記録King’s Haven Territory Record

基地は東西の道に広がっている。先住の民は建築技術に興味をそそられているようだが、それ以外は居住地に落ち着いている。

* * *
旅人が先住の民の居住地を通過できる道を安全にした。これでコルグラドからシマーリーンまで、かなりの時間を節約できる。

* * *
王は、王冠にまだ忠誠を誓っていない者に、戦略的に重要な土地を委ねたままにしていることを心配している。もっともな心配だ。私たちは部族の残った土地の取得に向けて交渉を開始した。

* * *
東西の道は自然の境界線で簡単に区切られているが、地下通路網の広がりはまだ検証されていない。住民が土地に対する提示に気乗りしないのはこのせいかもしれない。この件で、王は東の岩山を再居住地として認めるという寛大な提案をした。部族の長はこの新しい提案の協議に同意したが、君主の忍耐は無限ではない。

キングズヘヴン偵察記録King’s Haven Scouting Record

丘を東西に抜ける道は、基地を設けて駐留するために絶好の場所となるだろう。北へ丘を抜けるための一番近い道であるだけでなく、地形と洞窟の網目のおかげで非常に守りやすい場所でもある。岩の多い地形にもかかわらずこの地は肥沃であり、自然の小川が丘の高所にある水源からこの一帯に注いでいる。

残念なことに、この地域は少なくとも1つの先住部族に占拠されている。彼らは原始的な農耕社会を営んでおり、野菜を作り、地域内の野生動物を狩っている。彼らはまた、鉱石のために石の加工も行うようだが、加工の技術は初歩的なものだ。

この人々はよそ者に敵対的ではなさそうだ。この部族の人々が捧げ物としてか交易でか、物品を交換するのを観察している。しかし我々の敵となった場合、彼らは攻城戦においてかなりの有利を得るだろう。幸運にも、新鮮な水のための彼らの水源は一つしかなく、直接攻撃の代わりとなる選択肢を提供している。

クラウドレストの秘密の入口Cloudrest Secret Entrance

ばかばかしい。

とにかく、これは強盗だ。普通の市民より、少しはコソコソしないとな。クラウドレストに入るのなら、古い通路を使うがいい。お前のために鍵を開けておこう。安心しろ。

――D

追伸。このメモを落として人に見られるようなへまはするな。アリノールで何があったか忘れるなよ。

グリフォンの飛行The Flight of Gryphons

アルトマーが最初に空を見上げ、雄大なグリフォンが風に乗って飛び上がるのを見た時から、グリフォンを飼いならし、戦いや娯楽のため背中に乗り、世界を遥か下に眺める自由を感じる、という夢が存在してきた。

だがこれは子供の夢であり、人々はすぐにグリフォンが誇り高く凶暴で、いかなる下等な生物にも乗り物として仕えることはないと知った。何世代もの間人々は試したが、グリフォンは決して屈することがなかった。

愚か者は野生のグリフォンを網にかけ、ただの馬のように飼いならそうとした。グリフォンは彼らの愚かさが次の世代に受け継がれるのを防いだ。アルトマーのより賢い部族は島の崖という崖をよじ登り、親がいない間に巣から卵を取ることに成功した。しかし何年もかけたこの方法も、空飛ぶ乗り物を提供するには至らなかった。卵は決して孵らなかったからである。しかしその後の御馳走はそれなりの慰めとなった。卵は王たちに珍味として重宝されたのだ。

島の南の小さなクランは、グリフォンの飼いならされることのない輝きに立ち向かい、頭角を現した。後にサンホールドの王となるウロロームは狩りの最中、見捨てられた巣に卵を1つ見つけた。どうせ孵化することはなかろうと考え、彼は卵をクランへ持ち帰り、宴会に供するため大きな暖炉の火の中に入れた。暖炉と家の古い歌を歌いながら、ウロロームはクランが食べる前に食事へ祝福を与えようとした。だが見よ!暖炉のぬくもりと優しい歌が冷たい卵を蘇らせ、生まれたてのグリフォンが飛び出してきた。火の輝きの中、その羽根は赤々と映えたので、火の鳥かと思った者もいたほどである。ウロロームはこの贈り物を神々に感謝し、まだ燃えている火からグリフォンを取りあげ、セル・ヒンウェと命名した。

セル・ヒンウェがその主人を乗せて戦いへ赴いたのかどうか、伝説は語っていない。だがこの生物、すなわちマオマーの伝説で言う赤い風は、後にサンホールドの有名なグリフォン線の原形となったものである。上級公とグリフォンの二本線は互いを取り囲むように織り込まれ、一方がなければ他方も存在しえないようになっている。グリフォンはまたサンホールドの象徴として受け入れられ、その決して服従せぬ心のシンボルとなった。

ゴージThe Gorge

ボエシアとクラヴィカス・ヴァイルの領域の間には分水嶺が存在し、そこでは需要と飢餓が合一する。僅かな場の痕跡がムンダスの肌にまとわりつき、生き残るため無益に浸食する。これがゴージ、飢饉と絶望の穴である。そこでは凶暴なデイドラが、決して満たされることのない空腹を解消するため、同族すら糧にしながら、あらゆるものを永久にむさぼり続ける。

このような哀れな獣の頂点に君臨するのが、狡猾で力を求める〈強欲〉である。このデイドラが物質界に召喚されれば、その特質を活用してゴージとニルンの間へ自由に入り込み、次の獲物を待ち伏せして、絶えず生命を堪能し続けるだろう。

魔術師は正確な手順さえ理解していれば、同じようにこの領域間を移動できる。ゴージの脅威と向き合う覚悟さえあれば、それは定命の者の世界に感知されない、素晴らしい移動手段となるだろう。

ニルンとオブリビオンの間には障壁が存在するが、そこはどこよりも薄い。その場を物質界に繋ぎ止められているのは、ゴージの一番の欲求が満たされているためである。その欲望とは誰もが必要とする要素、つまり生命、自我、熱意、死すべき運命である。この要素を捧げるためにかがり火を焚き、適切な順番に並べよ。

完成すればアンカーがゴージの喉に繋がり、胃にいつでも入れるようになる。そのアンカーを動かしたいのなら、投げ入れた順番に供物の印を消す。そうすることでアンカーは物質界に戻り、その力をどこでも利用できるようになる。

サイジックThe Psijic Order

現代史の年代記サピアルチ、ヴリシリン 著

現代の出来事とサマーセットの進歩および幸福との関係を理解し、分析する任を追っているサピアルチとして、私は現代という時代の重大な問題について、専門家としての意見を提供するようしばしば求められる。それにより、この問題に導かれた。女王代理アルウィナルウェはサピアルチ大学に対し、サイジックについて知っている全ての情報を宮廷に提供せよとの要請を出した。どうやら、アルケインを学ぶ古き賢者たちが戻ってきて、現在の危機に際して援助を申し出たらしい。

我々は絶対の確信をもって、サイジックがかつてタムリエルで最も偉大な支配者たちの顧問、教師として仕えたことを知っている。我々はまた、約350年前に賢者たちが妨げられず研究するため、アルテウム島に退いたことも知っている。そして島は、文字通り消えたのである。

サイジックとは何か?この古い組織はサマーセット発祥であり、今日われわれが知っているアルケイン魔法の基礎を形成した。歴史上のどこかの時点で、彼らはアルテウム島を占領し、セポラタワーを本拠に定めた。サイジックの功績は数多い。元サイジックの賢者ヴァヌス・ガレリオンによる魔術師ギルドの創設や、秘術の発展も含まれる。秘術、あるいは古き習わしは、問題に対して適切に用いられた場合、宇宙の秘密を解明できると言われてきた。秘術はまた未来を覗くためにも用いられる。彼らがタムリエルの指導者たちに提供した助言は、秘術によるものだった可能性がある。

我々の祖先がサマーセットに居を定めた時、文化は変わり始めた。我々はもはや先人の霊魂を崇拝せず、その代わりそうした霊魂の一部を神格化して崇拝した。長老たちの一部が当時、この流れに反抗した。彼らは自らをサイジック、すなわち古き習わしの守り手と呼んだ。彼らはアルトマー社会の腐敗から離れるため、アルテウムへと退いた。しかし、新たな習わしに対する忌避にもかかわらず、彼らは助言と導きを与えるために戻ってきた。

私の意見を言うなら、サイジックが提供する助力を受け入れるべきだ。この危機の時にあって、秘術の達人を味方に付けられるのは悪い話ではないはずだ。

サイジックの写本:受け渡し場所のリストPsijic Codex: List of Dead Drops

うまく隠されていても
遺物の在りかは分かる
この影のような盗みを止めるには
サマーセットへ行かなくてはならない

悪意を灯す偽りのランターンは
ウェレンキンの入江の岩礁近くで見つかる
サンゴ石の割れ目の中
コーラル・クラブの住むところ

インドリクの心臓は深い水辺の近く
セイ・ターン砦の壁の裏にある
1と3の印のついた木々の裏で
この遺物はすぐに見つかる

筆記を強制する遺物は
用意のできた船の隣にある
アリノール港右端の桟橋を調べろ
銀舌の羽根ペンは近くにある

偉大なる演者の故郷リレンシルで
解ける杖は待っている
穏やかな小川の橋の下に
求める遺物はあるだろう

ラッサフェルドの旅の祠の近くに
背骨を外した頭蓋骨はある
些細な呪いの頭蓋骨は隠れる
大きな窪み近くの崖の縁に

影裂きの刀剣は運ばれた
尖った石と滝によって
アルド・モラの遺跡の東に
この恐ろしげな遺物は隠れる

魂の番人の壷は葬られた
東にも西にもない街に
ラッサフェルドの大邸宅の裏で
待ち受ける遺物は見つかるだろう

非難の箱は見渡す
エボン・スタドモントの泡立つ小川の1つを
壊れたアーチ道を探せば
稀有な呪われた遺物は見つかる

照覧の大学の近くに
別の悲劇の遺物は隠れる
終わりなき巻物は見つかるだろう
通行料を取らない橋の近くで

コルグラド・ウェイスト遺跡の中に
逃れられぬ兜は待っている
ねじれた木の下を見よ
海より水が入り込む場所の近く

サンゴの女王を見渡す
静寂に包まれた小森の中
手放せぬリュートは
王家の孵化場近くに隠れる

北の浜辺の滝近く
岩肌に置かれ
怒りしグリフォンの往来する先に
偽顔の扇は隠れる

ディレニの廃屋と
勇敢だった王の峠との間
岩丘近くの緑葉の下に
甘い夢の枕は見つかるだろう

調和の修道院の目の先
海辺の塔の足元
波をせき止める壁の端に
致命的な予感の鏡は隠れる

シマーリーンの壁境の先
海鳥のさえずりが聞こえるところ
積み重なる苔石の近くに
白黒の絵筆は待っている

知覚時間の砂時計は
東の海の近くで待つ
サンゴの森の隠れたところに
不道徳きわまる遺物は見つかるだろう

ガイザーが噴き出る場所の南東
密輸船の難破船の近くに
待ち受ける失われた恋の靴は
恐ろしい足並みの遺物である

開けたアラクソナルドの北に
大いなる渇きの遺物は運ばれた
常に満ちた聖杯は
羽根の皮の獣の後ろにある

乾燥の胸当ては
サンホールドの巨大な門の左で待つ
白壁が苔石と交わるところに
この遺物は寂しく置かれる

アルテウムの扉のすぐ外
インプの舞い上がる聖堂の南に
待ち受ける砕け散る剣は
不当な戦いの扱いづらい遺物である

サピアルチの推薦状Sapiarch’s Recommendation

廷臣ヴィンディルウィーン様

サピアルチ大学の公式文具がないことを、どうかお許しください。リランドリルからの新しい出荷を待っているところです。その間に、この上質な羊皮紙をお贈りするとともに、スカイリムとエボンハート・パクトの向こう見ずなリガート大使が女王代理アルウィナルウェ陛下にすぐ謁見を賜ることができますよう、心から推挙いたします。

リガートはアリノールの淀んだ世界に新鮮な空気を送り込める人物であると、私は理解しております。女王の布告を受け入れ、訪問者を友好的な微笑みで迎えるべき時です。リガートと名乗り、あらゆる機会にその名を思い出したくなるこの陽気なノルドのいる時こそ、これを始める絶好の機会であると考えます。

知と完全なるものの飽くなき追求の名のもとに。
異国観察のサピアルチ、タンデメン

サピアルチ大学にてOn the College of Sapiarchs

流浪の年代記作家アダンドラ 著

サピアルチ大学。それはリランドリルの西、海から突き出した小さな島にある。リランドリル本土とこの小さな島をつなぐ魔法の出口を操るポータル管理人の許可を得ない限り、一般市民はこの地区に入ることはできない。これは賢者を保護し、深い思想を考え、未知の伝承を研究するための静けさを保つ措置だと言われている。著者は繰り返し、この孤絶した大学地区で何が起きているのかを確かめようとした。私が明らかにしたことを以下に記そう。

だがまずは、サピアルチ自身についての背景を述べておこう。サピアルチとして正式に認定された者は常に223人おり、各人は何らかの専門的研究領域に専念し、その領域を管轄している。例えば、サピアルチを現在指導しているリランドリルのラーナティルはアルケイン学サピアルチを務めており、アルケインの伝承に関して収集された知識を、その卓越した精神の中に詰め込んでいる。また、それぞれのサピアルチには1人か複数の侍者が助手を務めている。侍者は修行中のサピアルチであり、いつの日か自分たちのマスターを引き継ぎ、大学の席を得ることを望んでいる。しかし賢者志望の者にとって、これが唯一の道というわけではない。優秀なハイエルフの学者はいつでも召喚を受け、この名門大学に加入するよう招待を受ける可能性がある。

個人としてのサピアルチは調査の実施と記録によって専門領域を拡張し、講義を行い、自分の研究領域に関する問い合わせがあった場合には助言を与え、論文や本を書いて自分が扱う論題を解説する。集団として、サピアルチ大学の機能はサマーセットの現在の指導者に助言を行い、そして玉座の継承者を訓練することである。また調査や研究によって一般に知らせておくべき新たな情報が解明された場合、彼らは声明を発し、調査を検討した上で、それが学問的価値のある対象に加えられるべきかどうかを判断する。

サピアルチ大学という名で知られている、物理的な地区の話に戻ろう。著者はまだ大学地区を個人的に探索する機会を得られないでいるが、信頼できる筋から得た情報なので、以下のことは大部分において真であり、信用できる可能性が高い。壁に覆われたこの地区は、リランドリルから真西にある小さな島を埋め尽くしている。私に調べられた限り、この地区の中心部分には大蔵書庫や学習室、大学の最上位者のための居室がある。下級のサピアルチが使う寮と学習用の個室があることも分かっている。

しかしサピアルチ大学の真の驚異は、水晶の塔とのつながりを除けば、主要部分の下にある部屋と廊下の巨大な迷路である。「迷宮」として知られるこの区域には複数の機能があるが、その最も名高い用途は、アリノール王家の継承者の試練に関するものである。玉座の継承者は適切な年齢に達するとサピアルチ迷宮へ赴き、3555日の間「アルトマー王の実践と儀式の道」を学び、その上で王位を得る。

謎めいたサピアルチ大学にはさらなる秘密があることを著者は確信しているが、賢者たちがプライバシーを要求し、女王とその密偵がそうした政策を支持している限り、サマーセットの民は大学地区の壁の内側で本当は何が起きているのか、決して知ることがないだろう。

サマーセットにいるカジートへのヒント(バージョン1)Tips for a Khajiit in Summerset V. 1

サマーセットへのカジート特使、ベズミ 著

ハイエルフは特に誇り高き民だ。このことは私たちも知っている。まるで私たちがお尻に巣食うノミでもあるかのように、常に不快そうな眼差しを向けてくる。通常はよく回る口と、さらに素早い爪がこうした侮辱への答えになる。しかし、私たちは今、彼らの地に来ている。ここサマーセットの海辺で、私たちは数でも力でも圧倒されている。適応しなければならない。

この地で、口の巧さは私たちの故郷におけるほど有利にならない。あのハイエルフたちは、腹を抱えて笑うということがない。彼らは心を無視して、頭だけで考える。もちろん愚かなことだけど、ハイエルフの考えは潮の満ち引きを変えられないように変えられない。いつものように、知恵で出し抜くようにしましょう。

歴史から始めましょう。ハイエルフは、カジートが何も知らないと思い込んでいる。この者はあのジェコジートたちの誤りを証明してやる以上の喜びを知らない。彼らは私たちが、最も基本的な知識さえも持たないと考えている。その期待を裏切ってあげましょう。

スラシアの疫病は、今でも血を流し続けているナハテン風邪の傷に比べれば消えつつある傷跡でしかないようだけど、サマーセットのエルフにとって深い重要性を保っている。ベズミが思うに、これは神なる祖先であり、妖術師の神としても知られるシラベインの関与が大きな理由でしょう。その強大さゆえに神へと昇格した魔術師というのは、何というか、ハイエルフの理想じゃない?

スラシアの疫病は自然の病ではなく、スロードとして知られる邪悪な種族の仕業だった。デブでのろまで気持ち悪いスロードは闇の魔術を海にかけ、タムリエルの大部分にこの病気を広めた。病気は素早く、激しく拡散し、街も、都市も、文明も破壊した。しかし大きな悲劇の多くがそうであるように、英雄たちが現れ始めた。シラベインはただそのうちの1人で、ハイエルフに最も尊敬されているだけよ。

シラベインは強大な力を持つアークメイジとして知られていたけれど、その魔法だけで解決したわけじゃない。彼は非常に強力な付呪が施された指輪を持っていたからね。これによって、彼は無数の命を疫病から救うことができた。彼一人の働きにより、この破滅的な疫病にタムリエル全土が飲み込まれるのを免れたと言う者も多い。ベズミはこのアークメイジが尊敬されているのは自分が救った人々への共感よりも、この功績に必要な力によるという感じをよく受けるけど、これについては口を閉ざしておく。

アークメイジ・シラベインはもちろん、これで終わらなかった。彼はコロヴィアのアンヴィル王で、男爵提督ベンドゥ・オロの勢力に加わり、疫病を根源から止めに行った。彼らは協力して、エルフだけでなくコロヴィア人やレッドガード、ブレトン、アルゴニアンまでも含む艦隊で構成された全旗海軍を団結させた。この種族たちは意見の相違を脇に置いて、スロードの故郷であるスラスの襲撃で多くの命を犠牲にした。そして驚くべきことに、多くの損失を出しながらも、彼らは勝利した。彼らは珊瑚の王国を沈め、スロードたちを深海の底という、いるべき場所に追い落とした。

この物語が特に有用だと考える理由がいくつかある。すでに述べたけれど、私たちはカジートが同盟者たちについて無知であるという誤った考えに、すぐに終止符を打たなければならない。もちろん、私はハイエルフの歴史と文化についてさらにいくつかの記事を出版したいと考えている。でも理由はそれだけじゃない。ベズミがこの歴史に関する情報を収集することを選んだのは、これが同盟者の重要性を示しているからよ。つまり私たちの重要性ね。

各種族が戦いに持ち寄った軍事力がなければ、全旗海軍の勝利は不可能だったでしょう。確かにシラベインは便利な指輪を持つ、強大な魔術師だった。でもたった一人でこの戦いに勝てたはずはない。この勝利を達成するために、彼は他の多くの者たちに頼らなければならなかった。

あなたが話し始めた途端、ハイエルフが鼻であしらってきた時。あなたが歩いて通り過ぎようとすると、母親が子供をそばに引き寄せた時。ベズミが言ったことを忘れないように。万能のサマーセットが友人を必要としたのはこれが最初じゃないことを思い出させてやりなさい。私たちが彼らを必要としているのと同じくらい、彼らにも私たちが必要だということを思い出させるの。

サマーセットにいるカジートへのヒント(バージョン2)Tips for a Khajiit in Summerset V. 2

サマーセットへのカジート特使、ベズミ 著

この者がハイエルフの誇りと虚栄心について話す必要はない。誰でも知っているしょう?彼らの目に宿る軽蔑心は、偽造硬貨のように明るく輝く。彼らの見下す態度は、ハチミツをかけた毒のように舌からにじみ出る。我らが背の高い同盟者は、カジートのことをあまりにも低く見ている。誤りを証明する時は今よ。彼らの土俵で出し抜いてやりましょう。

このシリーズの1巻を読んだなら、ハイエルフが自分たちの歴史をいかに重視しているかはもう分かっているはずね。それは分かっている。でもこの誇りさえ、彼らが家の過去に対して抱く虚栄心には及ばない。大半の者は自分の祖先の名前、職業、偉大な点について、何世紀にも遡る知識を持っている。保証するけど、ハイエルフはそういうことを熱心に教えようとしてくるわよ。

ハイエルフにとって家は全て。でもそれを感情的な意味で理解してはいけない。家は彼ら自身を縛る鎖であり、決して変わらない肩書きなの。地位は偉業によってのみ上がる。彼らは日々、自分が栄光に包まれる瞬間を求めてやまない。多くの者はアルケインの技によって自分の価値を証明する道を選ぶ。彼らの特性として、強い魔力を持っていることが多いからよ。芸術に身を投じる者もいる。絵画の傑作を描き、栄光に満ちた音楽を作って自分たちの地位を上げようとする。

そう、ハイエルフは自分の目の前に高い壁を作るの。それを登れというわけよ!でも道のりは多くの場合険しい。ここサマーセットの芸術家たちほど互いに敵意を抱く人々を、私は見たことがない。これまでに出会った盗賊や暗殺者にさえ、敵に対してもっと節度のある者がいたほどよ!魔術師はあらゆる者を見下しているけど、同僚の力をすぐに妬む。同族の間でさえ、ハイエルフは上から見下ろそうとするのよ。

彼らはあなたも、あなたの家も気にしない。彼らにとって、私たちにはたった一つの肩書きしかない。それはカジート。だから私たちは下等で、利用される存在でしかない。それは知っているでしょう。ハイエルフの前で価値を高めてみせるのは簡単じゃないわ。何度も、自分の価値を証明しなければならない。最も勤勉な者にとってさえ疲れる仕事だけど、やるしかないわ。

ハイエルフは技で挑まれるとすぐに受けることをベズミは発見したわ。自分をより優れた存在として示すチャンスをぶら下げてやれば、彼らはいつでも飛びついてくる。でも、狡猾さで得た勝利にもそれなりの名誉があることを私たちは知っている。いつでも自分の有利になるように立ち回りなさい。

ハイエルフに挑戦して勝つのはいつも…いいことばかりじゃないわ。誇りを傷つけられて、再戦を挑んでくる者もいる。強烈な癇癪を起こして、いんちきをしたに決まってると宣言し、さっさと行ってしまう者もいる。でも、頭を下げて敗北を認める、尊敬すべき者たちもいる。そうした者のうちには、敬意の小さな火が灯る。その火を大きくしましょう。

この者の助言とお墨付きがあっても、全てのハイエルフの歓心を買えるわけではない。自分の意見以外には目も耳も貸さない者も多くいる。そういう連中に心を挫かれないようにね。彼らに勝たせてはだめ。毒と無知を吐き出させるようにしなさい。変わるべきなのは私たちだけど、よりよいものに変わらなければ。より偉大なものに。

サマーセットの童謡Nursery Rhymes of Summerset

照覧の大学の詩学教授クイリダンによって収集され、書き写された韻文。

継承者の韻文:
囁き言い合い
王冠のぐらつきを見たまえ
盲目の女王は進む
猫の爪でひっかき合い
勇敢な反逆者を捕らえ
笑って皆を吊るす!

船と骨:
不毛な10と50年、ポケットの中は石ばかり
洞窟、畑も汚染され、残されたのは骨ばかり
船長たちが旗を掲げ、浮かべた船は1000ばかり
ナメクジの民の島沈め、浮かんだスロード刺すばかり!

爪と根の歌:
樹液と鋭い歯を集め
髭、爪、月の花輪も集め
トパルブルートとエルデンルート、ナイフと剣を鞘から抜いて
素早く彼らの綱を切り、泡吹き吠える様を見よ
ドレイクとライオンに食わせてやれ、それが奴らの使い道!

サマーセットの誘いVisit Summerset

アイレン女王はハイエルフ代々の故郷を万人、訪問者や商人、移民に等しく開かれた地にするという、長く続く布告を出した!

黄金のアルトマーは優美と知性で名高い。あなたも彼らの先祖代々の故郷の恩恵に浴することができるようになった。冒険に乗り出そう!名声と栄光を手に入れよう!タムリエルの他のどこにもない、美と魔法の国を探索しよう!新参者は大歓迎される!

かの地への船は主要都市の港から出ている。

サマーセット諸島:訪問者への案内Summerset Isles: A Visitor’s Guide

調査官ルニルスティール 著

ごきげんよう、旅の方々。みなさんは今や、アルトマーの地に足を踏みいれる恵まれた大陸民の一員となった。蒼き分水嶺の心地よい空気と鮮やかな色は、想像したとおりだったろうか?もし諸君が我々の船で渡る贅沢を堪能したのであれば、きっとみなさんの人生で最も円滑な船旅だったろう。しかしそれはみなさんがこの島への訪問で経験するもてなしとくつろぎのうち、最初のものにすぎないと思っていただきたい。岬の冷たい水を後ろに見ながら、我らが太陽のぬくもりと、甘い花の香りの出迎えを受けてほしい。

どうかバルケルガードの活気に怖気づかないでほしい。街の人々は品物を運んでくる大陸民の相手をするのに慣れている。彼らは船乗りの相手をする忍耐心を備えているのだから、みなさんのような礼儀正しい客人に気分を害することなどない。ここの宿の豪勢な部屋を利用し、タムリエルでは見つからない地元の食材を味わってほしい。アルトマーのもてなしは、我々のあらゆる娯楽がそうであるように、一つの芸術であり、数千年にもわたって磨き上げられてきたものなのだ。

あまりに豊かな体験に圧倒されてしまうかもしれないが、安心してほしい。この島は調和の地であり、その自然な平穏に導かれるままにしておけば、自らの均衡を見出すことができるだろう。サピアルチは最も高い木から、最も短いガラスの破片に至るまで、全ての要素が完璧なバランスを保つように気を配っている。

あまり遠くへ行きすぎて日常の静けさを乱さないことが望ましいが、バルケルガードの北へ向かえばサウスビーコン灯台がある。我らが王立海軍を夜間、安全に導いている魅力的な建造物だ。灯台が建っている丘は、聖なる島サマーセットの素敵な眺めを提供してくれる。特に天気のいい日は、シマーリーンの街が忙しく人と物をオーリドンとの間に行きかわせている姿を見られるだろう。灯台に登ってよく見たいと思うかもしれないが、係員の迷惑にはならないようにしてもらいたい。

アルトマー全体を代表して、我々の文化に参加することで新しい発見を得られることを願っている。バルケルガードで過ごす時間が、一生の間残り続ける思い出をもたらしてくれることを願う。滞在が5日を越える場合は、必ず当局の承認を受けなければならないことを忘れないように。でないと、予期せぬ形で訪問を終えることになってしまうかもしれない。

どうぞタムリエルへの帰り道はお気をつけて!

[神聖執行局より承認を受けて配布しています]

シースロードの神話The Myth of the Sea Sloads

海の敵意のサピアルチ、ラーヴァリオン 著

愛すべき我々の島を取り巻く海は食物や資源を供給してくれる上に、迅速な輸送を可能にし、サマーセットとそれ以外の世界の境界にもなっている。だが残念ながら、海から来るものがすべて利益になると考えられているわけではなく、海には島にとって大きな危険を及ぼす脅威も多く存在する。サピアルチ大学に在籍する我々は、危険度が高いと見なしたものに対して、学問領域を越えて研究に取り組み、防衛手段を考案してきた。海の敵意部門の職位に私があるのはそのためだ。

海に由来する脅威は、自然現象から敵の王国に至るまで多岐にわたる。自然は水晶の塔がもたらす魔法の守護をもってしても、破壊的な嵐、砕ける波、洪水がサマーセットに与える被害を常に止められないことを島に知らしめる。敵に関する限り、王立海軍が航路の障害を可能な限り除去し、対立勢力の軍事力を抑止する役割を果たしている。だがこれには例外が残っている。マオマー、すなわちシーエルフは大胆にも定期的に、哨戒をかいくぐって沿岸の集落を襲撃している。

恐らく、最も恐ろしい潜在的脅威はスロードだ。南西のアビシアン海からやって来るこの不快な生物、スラスの珊瑚の王国の住人は、以前よりサマーセットを占領しようという野心が薄れたとはいえ、近年に至るまで我々の所有物の略奪と襲撃を続けている。水陸両生のナメクジのような生物は魔法との親和性を持っているが、有益な魔法よりむしろ闇の魔法に引きつけられているようだ。彼らは死霊術や疫病など、死と破壊の手段を使いこなす。

最近島中で聞かれる噂話によれば、スロードの変異種シースロードが戻って来て、サマーセットを苦しめているそうだ。この数百年間名前も聞かれなかったが、その間シースロードはウルヴォルクスという、真珠海のどこかにある海底王国を支配していた。そのような生物が島に入りこんでいる可能性があるだけで、懸念と最大限の警戒を引き起こしている。この目的のため、私は広大な蔵書庫にある古い学術書や古代の書物を参照し、得られる限りの情報をかき集めた。残念ながら、あまり多くないと言わざるを得ない。シースロードは数多くの近縁種よりも閉鎖的で、謎が多い。

明らかにできたことは、我々はシースロードの脅威を過小評価してはならないということだ。スラスのスロードが常としていたように小さな王国を打ち立てるのではなく、シースロードは特定の目的の元に協調する小集団を形成する。その後は関心や必要性に応じて、分裂、変容、再構築される。シースロードは他のスロードと同様、死霊術に大きな関心を抱いている一方で、錬金術、影魔法、精神魔法など、他の領域の技も披露している。だが彼らの野心と力にもかかわらず、記録上シースロードは今にも絶滅しようとしているとある。前任者のウィナウェンは、有望な著作「ウルヴォルクスの悪党」の中で、多くのことを書いていた。シースロードは数百年すれば自然と姿を消すだろうというのが、彼女の知識に基づいた意見だった。そのような出来事は、今すぐ起こりそうにない。

サマーセットにおけるシースロードの活動が確認されるまで、注意して海を監視し続けた方がよいと思われる。シースロード自体に加え、この不快で敵対的な生物は、すべての種類の海の怪物を利用することで知られている。この不穏な時代に、海からの獣による攻撃は、島に最も起きてほしくない事態だ。

シラベインの物語The Tale of Syrabane

(楽曲:壮大にして危険なるもの)

寄り集まりて聞け
大魔術師シラベインの物語を
その慈悲と力によって
彼はスラシアの疫病を止めた

目前の疫病を止めるための
唯一の手段、それは戦
シラベインは助けを求め呼んだ
あまねく地に向かって

合唱
おおシラベイン、おおシラベイン
神なる運命のエルフよ
おおシラベイン、おおシラベイン
最も新しき八大神

人間もエルフも呼びかけに応えた
負けるはずはないとわかっていた
皆が集い、力を合わせた
全旗海軍は出航した

ベンドゥ・オロを味方につけ
剣と呪文を投げつけて
シラベインは波を押し返し
珊瑚の王国は潰えた

合唱

善きエルフよ、忘れてはならぬ
大魔術師シラベインを
闇の時代がやってきた時
彼が助けを呼びかけたことを

合唱

スロードに関するさらなるメモFurther Notes on the Sload

発明家テレンジャー 著

スロードとマオマー:スロードは他の定命の種を敵と認識しているが、スロードとマオマーの間に外交的な繋がりがあることが確認されている。ナメクジとシーエルフが衝突を起こすのは日常茶飯事である。驚きはない。そもそもシーエルフとスロードは現在、他の種族全てと戦争状態にあるのだ。マオマーの不満の原因は、沼地に覆われた薄暗い群島ピャンドニアだと思われる。酷い悪臭がするあの島で、彼らは身動きが取れなくなっている。スロードが他の種族を敵視している理由については、明らかになっていない。

珊瑚の塔:珊瑚の塔は全旗海軍のスラス侵攻により崩落してしまったため、この塔については今ある知識に基づいて推測するしかない。我々にしてみれば正道とは言いがたいがが、スロードは非常に有能な魔術師の集団であり、珊瑚の塔には神秘の力を集めて投射する力があったとされている。私は塔の伝説の専門家ではない。興味があるのはもっと現実的なものだが、神話歴史学者たちによるこの主張は、いわゆるニルンの塔の目的と実践に(ほとんど)一致するものである。珊瑚の塔はサマーセットにある法の水晶のような「本物」の塔だったのだろうか?それともドゥームスパーアーのような、不完全な模造品だったのだろうか?我々の知識で、その答えは見つけられないだろう。

スロード石鹸:とにかく推測はもうたくさんだ。たまには、自信を持って説明できるものも取り上げてみよう。今回はスロード石鹸だ!スロード石鹸の起源についは多くの誤解があり、それを洗い流す機会を与えてくれたことを嬉しく思う。まず、スロードの生物学的変質について考えてみよう。彼らはスラシアの珊瑚島で生まれる。ベンドゥ・オロ提督は彼らについて「不快で形を持たない小さな幼虫」と説明している。優柔不断な親に見捨てられた幼虫は海までなんとかして這っていき、「ポリウィグル」と呼ばれる水生の疑似頭足類に変態する。成体のスロードは肥満体であるため、珊瑚島の浅瀬から動くことはほとんどなく、そこでポリウィグルと一緒にゴロゴロしている。鈍すぎて親たちの偽足を避けられなかったポリウィグルは、そこで捕らえられて収穫される。これにより弱者は排除され、スロード石鹸の原料となる。

捕まったポリウィグルは常時沸騰している大釜に入れられ、徐々に溶解していき粘液性のスープとなる。このスープにスロード秘伝の物質を加えて錬金的な混合物を精製したら、金型に流し込んで冷えるまで待つ。固まったらこの塊を取り出して、ハグフィッシュの内臓で包み込んで保管する。

この石鹸はスロードの黒魔術的儀式になくてはならないものだと考えられている。黒魔術に詳しいわけではないが、自らの子孫を原料とする乳化試薬に不死者の魔力を増強する力があってもおかしくはない。スロード石鹸はスラス以外で滅多にお目にかかれないが、あったとしても法外な価格で売られている。錬金術師たちはそれが持つ特殊な能力を活用して、敏捷の薬や最も貴重な人格変異の薬を作り出す。錬金術サピアルチの赤きアリアノラによれば、スロード石鹸はスラス以外の土地でまだしっかりと分析されたことがないらしい、つまり未知の錬金術的性質がまだたくさん含まれている可能性もあるということだ。また、この石鹸は非常に優秀な洗浄能力を持っており、奥深くまで優しく浄化してくれるため、これを使うと肌が若返って生まれ変わったような気分になれる。

セランの日記Celan’s Journal

こんな場所なんか消えてしまえ!父さんはグラーウッドを出発した時、ここサマーセットで富と祝福が見つかると言った。ハッ!横柄な足長どもから、犬扱いされるようになっただけだ。

ブドウ園の労働は意味がない。貰える金はごくわずかだ。これでは生活できない。昔のように狩りをしても、鹿は怖がりだし痩せている。ここの獣は呪われているんだ。収穫は1口分の肉と、もろすぎて道具にならない骨だ。

ファリルがいなかったら、ここには耐えられないだろう。イフレに誓って、あれほどの美人は見たことがない。バターチェストナッツのような丸い目、白鳥の首、狼の歯のように鋭い耳。ここに記しておこう。僕はあの少女と結婚する。彼女の気が引けるなら、ここにも価値はある。

* * *

ハリモリオンの獣め!昨夜ファリルが泣いてやってきた。あの好色な男に尻をつかまれ、二又の舌を口に入れられるところだったって!僕は宣言する。あの雑種の頭は、年の瀬までにシチューの具にしてやる。

* * *

信じられない。ズェンに祈りが届いたんだ。狩りに出ると、緑の亡霊に出くわした!本物の緑の亡霊だ。昔ハイエルフが逮捕した偽者じゃない。革、弓、矢筒の一式を渡されて、同じやり方で殺せと言われた。嘘みたいだが本当のことだ。僕は緑の亡霊!復讐を果たす!

* * *

ハリモリオンを殺せば心が晴れると思ってた。ファリルの傷を癒し、正義をもたらすと思った。でも今は…本当に悩んでいる。泥の中で苦しむ奴を見下ろすと、胸がズシリと重くなった。息もまともに吸えなかった。やめとけばよかった。母さんが知ったらどう思うだろう?許しを乞うために頭を使おう。赤の聖堂で許しを乞えるかもしれない。今から向かおう。

セレンウェの日記Selenwe’s Journal

シラベインの指輪にかけて、私は一体何をしてしまったの?

私の最愛の妹。日曜の午後、お花畑で私を追いかけていたおさげ髪の小さな妖精。マキバドリの歌声を持った心優しい少女が、死霊術師に魅了されるなんて。とても信じられない。私たちが何をしたというの?何かの霊魂を冒涜でもしたの?あの時私がいたら。留まっていれば。全部私のせいだわ。

何もしないわけにはいかなかった。死霊術の実践は許されざる罪。私はあの子に悔い改め、ディレニ一族の慈悲を乞うようにと懇願した。でもあの子は心を変えなかった。あの子は物憂げな生気を欠いた目で、私を見つめて言った。「彼らに私は殺せない。私は復活する、何度でも、永遠に」。あの優しさと穏やかな純粋さは消えてしまった。あの瞬間、私にはもうほとんどあの子と分からなかった。

だから私は儀式を行った。あの子を石棺に閉じ込め、緊縛の言葉を叫び、聖なる炎を燃やした。それから私は墓のそばで泣きながら、あの子の怒りと嘆きの声を聞き、最後にあの子は静かになった。

ただラウリエルの霊魂がここアクロポリスで安らかに眠れることを願う。あの子はここを去れない。決して去れない。アーリエルよ、私をお許しください。私自身は決して許すことができないでしょう。決して。

セレンウェへの手紙Letter to Selenwe

セレンウェへ

元気かしら。あなたの疑問に答えると、残念だけどラウリエルは良くなっていない。あの子はあなたをひどく恋しがっているけど、そのことはほとんど話さない。美しい声を聞きたくてたまらない!あの子が毎朝歌っていた、秋の頌歌を覚えている?今でも時々口ずさむのが聞こえるけど、陰気な調子の歌になっている。

あの子には新しい友達ができたの。サンホールドから来た発明家よ。実を言うと、あの男を見ていると不安になる。滅多に口をきかないし、すごく変な服を着ている。それに臭いがあるのよ。彼の行くところはどこでも、鼻を突くようなカビ臭さがするの。二人は何時間も地下墓地で過ごし、呪文を鍛えている。どうしてそんな陰気な場所で訓練するのかあの子に聞いたけど、答えようとしないの。

何日か前、意を決してラウリエルにあの浮浪者と会うのを禁止しようとしたけど、やっぱりやめたの。毎日あの子は私から離れていくような気がする。あの新しい友達を奪ったら、完全に背を向けてしまうかもしれない。

あなたはあの子を誰よりもよく知っている。どうすればいいの?不安でいっぱいよ。返事を待っています。

あなたの母
オハディル

ソーン・ブラックスタッフに関してRegarding Thorn Blackstaff

ライトマスター・イアケシス

また1人、注目に値する候補者がいます。ジョサジェーから聞いたところによると、一風変わった人物だそうですが、我々にとって大きな価値があるかもしれません。

その候補者とはソーン・ブラックスタッフ。アルトマーであり、オータメルドと思われます。名前はおそらくサマーセットから追放された後に自分で選んだものでしょうが、これはあくまで推測です。ドミニオンとの間にどういう事情があるのかはまだ明らかにできていませんが、元の親類との間にはほとんど愛情もないはずです。彼はダガーフォール・カバナントの旗の下で、無慈悲な戦いをしました。

通常なら、このような根深い敵意を持つ者は考慮の対象外とすべきでしょうが、ジョサジェーが占って私に伝えたところによれば、この男は高貴で寛大です。しばしば導きを必要とする者たちの師として、また守護者として活動しています。気性に合っているから、という以外の理由もないようです。しかし、その助言は経験の浅い者にのみ重宝されているわけではありません。魔術師ギルドのアークメイジとテルヴァンニ家の魔術師王の両人から、非常に重大な事柄について何度も相談を受けているようです。

ブラックスタッフはサイジックになる大きな可能性を秘めていると思います。あのエルフの徳は欠点を上回るのではないでしょうか。承認いただければ、監視を続けるよう勧めます。

ロアマスター・セララス

ターナミルへの手紙Letter to Tarnamir

セルヴァル・ターナミルへ

ウッドエルフの美しい召使ファリルと私との関係について、ウッドエルフのコミュニティから正式な抗議を受け取ったと聞いています。信じてください。この一件は不幸な誤解であり、教育の欠如と生来の粗野な偏見のため、大げさになったのです。私はあのウッドエルフに相応しい敬意を持って接していると、断言します。
ファリルに手を出したことはありません。

ただ、私には客人を心より温かく迎える義務があります。そこで消えぬ疑念に対処するため、ファリルとの契約を解除しました。好意的な推薦状を持たせ、地元の競合相手(彼らもあなたの借家人でしょう)へ送りました。労働環境は良好であり、この結果にとても満足しているようです。

さらなる好意の印として、新しいウッドエルフの隣人に贈り物をするつもりです。

ご存知のとおり、私たちの仕事は、地域の同業者の固い結束と愛が欠かせません。この対応に不手際がないことを祈ります。

調和を求めて

ハリモリオン

ツォクソルザの手紙Tsoxolza’s Letter

ジーマト

サマーセットは使者が言っているような素晴らしい楽園ではない。女王の布告は非常に魅力的だが、ハイエルフはよそ者たちに何も望んでいない。彼らにとって新参者はグアルのノミ以下の存在なのだ。船から下りるとすぐに、私の「社会規則に対する理解力」を確かめるため、修道院の司祭たちに「文化的評価」をされることになった。しかし、結局一度も質問されることはなかった。

彼らは修道院の奥にある独房に私を閉じ込めた。この島に来た他の新参者たちもそこにいた。私は全てのことに納得できなかった、まるで間違って冷たい流れに入り込んでしまったお湯のような気分だ。デイドラの祈りと共に感謝を捧げる、モンクの声が聞こえてきた、もはや脱出する以外に方法はない。彼らが盗賊ギルドに所属していたかどうかは定かではないが、私はお前に認められないだろう友人たちから学んだ技術を活用して、修道院から脱出した。

朝になったらアリノールに向かう。できるならマークマイアまで無事に辿り着きたい。だがとにかく、今はここ以外ならどこでもいい。

ツォクソルザ

ティンドリアの必要画材リストTindoria’s List of Needed Supplies

希少な染料:サマーセットで最も豪華な緑藍の色は、ハエナミルの貴重な染料が唯一の原料だけど、簡単には手放してくれない。この辛辣な世捨て人は、印をつけた場所の小屋で見つかる。染料は、ヨクダのブルーティーと交換すればいい。

ローチの死骸:ブロドランのローチの死骸を粉状にすると、銀がかった灰色になる。この色ほど、岩肌の景色に適したものはない。ブロドランは、印をつけた場所の農園で探すといい。支払いは済んでいるから、私の名を告げれば材料を渡してくれるはず。

オーリアリス:この花は、古風で趣のある海辺の庭園に咲いている。その場所に印をつけた。この花を使うと、最も鮮やかなオレンジの色が出る。明るい太陽には最適よ!花を摘むだけだから、他よりも簡単に入手できるはずよ。

テロムレ隊長へFor Captain Telomure

テロムレ隊長

もしあなたがこれを読んでいるなら、愚かにも追ってきたのでしょう。

やめてください。

司法高官アヴァナイレは単独じゃありません。魔術師が彼女を待っていました。部隊全員で協力しても、生き延びられないかもしれません。ですが女王と国のため、やってみます。

あなたには生き残って報告する義務があります。彼女を逃がしちゃいけません。目的を果たさせてはダメなんです。裏切り者の汚名を広めてください。当然の報いです。

リーウェル

ナイトランナー船長の日記Night Runner Captain’s Journal

ヌガルザと名乗るシースロードは、吐き気のする怪物だ!我々の洞窟に奴が初めて出現した時、私はナイトランナーで最高の襲撃者を派遣して追い払おうとした。だが考えられないことが起こった。あのでかいナメクジに虐殺されたのだ!しかもあの怪物はそれだけで満足しなかった。奴は死霊術師の一種だ!襲撃者たちを蘇らせ、私に敵対させたのだ!

* * *
さらに2つの襲撃団がシースロードと不死の群れにやられた。なお悪いことに、今や彼らも不死の群れの一部になっている!この状況を考え直さなければ。

* * *
私はシースロードに取引を持ち掛け、驚いたことに怪物はそれを受け入れた。我々は密輸のためにこれからも入江を使える。その代わり、私は死霊術の実験のために捕虜をヌガルザに提供すればいい。気味が悪いが、こんな取引でももう一つの道よりはマシだ。

* * *
洞窟をうろつきまわっていたオークを捕らえた。ヌガルザの準備ができるまでの間、襲撃者の1人に彼を縛りあげさせた。幸運なことに、この哀れな奴は完全に酔いつぶれていた。おそらく自分がどんな目にあうのか、何も分かるまい。

* * *
あるハイエルフが交渉を求めてきた。彼女はヌガルザの代理だと主張したが、ヌガルザはアビサルの徒党というものに加わっているらしい。シースロードの集団が邪悪な目的のために協力しているというのは、胸が悪くなる。彼女はヌガルザの意志に従い、徒党のために働くという提案を私にしてきた。彼女が言うには、ヌガルザの仲間の1人が現在南で活動しており、サマーセットを沈没させ、あの地を再びスロードの支配下に置く計画を練っているらしい。

白状するが、最初にこの言葉を聞いた時、最初の反応はこのハイエルフのはらわたを引き抜いて、神聖執行局に警告を伝えることだった。結局、我々の事業はサマーセットが稼働していなければ成り立たないのだ。しかし私は何とか怒りと吐き気を抑え、提案については考慮すると約束した。徒党の契約を受け入れるまで、あまり長く考えないように彼女は警告した。

ブラック・マーシュか、どこか遠い場所に向けて出航するには手遅れだろうか。

ナリアラのメモ、2日目Naliara’s Notes, Day 2

始めたばかりだけど、もう大きな手掛かりが見つかった。メッツェの知り合いの大学の後援者のコテージに立ち寄り、メッツェが公演の話をすると、後援者がコレクションの1つである奇妙なモニュメントを見せてくれた。

それはキングズヘヴン・パスにあった、風化したサンゴのモノリスだった、腰程の高さがあり、エルフ文字が刻まれていた。彼は遠い昔のエルフたちが使っていた道標だと言った。

それを見たメッツェは口から泡を噴きそうになっていた。エルフの文字で「ゴブリン」と書かれていたのがはっきりと見えたのだ。私も同じぐらい興奮した。良い前兆に思える。

メッツェは後援者が提供してくれたベッドの、上等でダウンが入っているマットが固すぎるからもう辞めたいと不満を漏らしていた。岩山でどうするつもりなんだろう?

ナリアラのメモ、8日目Naliara’s Notes, Day 8

キングズヘヴン・パスの丘を越えている間、私たちは隠者から調査に向いていそうな場所を教えてもらった。残念ながら、どれも互いに大きく離れた場所にある。

メッツェは相変わらずゴブリンの縄張りに接近を試みている。彼はそこに行けば未知の発見があると確信しているようだ。それよりも胸を槍で突き刺される可能性のほうが高そうだけど、彼はいまだに楽観視している。

この任務に志願したのが、私だけだった理由が徐々にわかってきた。

ナリアラのメモ、13日目Naliara’s Notes, Day 13

私たちが訪れた場所はどこも、キングズヘヴン・パスの地下に巨大な建造物があることを示唆していた。山の岩もその根拠になった。私たちは今、そこを目指している。

この考察が正しければ、考古学的に非常に重要な意味を持つ可能性がある。この仕事に就いたのはやはり正解だった!

またメッツェがケイルンベリーを食べていた。彼はアレルギーではないと言っているが、発疹はまだ消えず、体臭もどんどん酷くなっている。とにかく目的に集中しよう…

ナリアラのメモ、18日目Naliara’s Notes, Day 18

クソ。ゴブリンの領土の奥深くまで入り込んだが、遺跡が隠されていると思われる場所までまだ大変な距離がある。
メッツェは前進すべきだと言っている、だが危険すぎる。

見られているような気がする。ゴブリンの斥候が潜んでいるようなことはないと思うが、メッツェは考えてもいないようだ。とにかく、私に何かあったら彼の責任だ。少なくとも彼のあの大きな声なら、ゲートに向かうまでいい囮になってくれるはずだ。

ノラシーへの手紙Letter to Norasea

ノラシーへ

辛い知らせを聞いて胸がはりさけそうだ。すぐにリランドリルへ来てくれ!サピアルチは十分な資源を持っている。約束する、この病気は必ず治療する。何を犠牲にしても。

ある人と知り合っている。名をエミールといって、治癒や回復のことに関して類稀なる才能を持っている人だ。3人で君の健康を取り戻す方法を見つけよう。絶対にだ。

頼む、急いでくれ!それから、同じ病気に悩まされている人がいたら一緒に連れてきてくれ。

君の友
ハラダン

ハラダンの研究日誌Haladan’s Research Journal

記録1

ようやく親しい友人のノラシーがリランドリルに到着した。エミールと私はすぐさま彼女を連れ去った。急いでソルトブリーズ洞窟の奥深くに研究室を作った。好奇の目から逃れるために。私はサピアルチの仲間が彼女の状況に気づくことを恐れた。彼らは手遅れになるまで、彼女をただ隔離するだけだろう。

彼女は友人を伴っていた。ゲーウェーデルという痩せたエルフだ。私にはこの女性がもう手遅れに見えた。彼女は常にうろうろしていた。頻繁につぶやきながら。既に、色濃く固い染みが彼女の胸と腕に現れていた。病気の進行を遅らせるように努力しよう。だが、最優先はノラシーのままだ。彼女は、私に友人がいなかったとき、唯一の友でいてくれた人だ。そして今、ようやく恩返しする機会が訪れた。手遅れでなければいいが。

記録2

エミールと私はゲーウェーデルの石化が進まないように、強力な消毒薬を作り出した。だが、これはせいぜい進行を抑えるだけだ。日を追うごとに彼女の振る舞いが常軌を逸している。ノラシーには抗議されたが、彼女を拘束用の部屋に隔離しなければならなかった。

我々の治療薬がノラシーに効果をもたらすことはなかったようだ。エミールと私は協力して昼夜作業をした。正直に言って、エミールがいなかったら私に何ができただろう?長い夜と続く失敗を耐えられたのは、彼の愛と配慮があったからだ。

記録3

出来たと思う。エミールと私はニルンルートの凝縮物に数々の少量の試薬を組み合わせ、高度に集束した石型の霊薬を作り出した。皮膚の下に蓄積している角化の塊を粉砕すれば、病気の進行を止められるかもしれないと私たちは考えた。だが逆に、どうやら私たちは塊を小さな欠片に砕いて、拡散を早めてしまっただけのようだった。もはや万策尽きてしまった。手遅れなのかもしれない。

記録4

エミールがあることを考えた。これを書き記すことはためらわれる。角化の成長に対する試験の結果は、塊が血管の伝送によって拡散することを示していた。病気は血液の成分を皮膚のすぐ下の血管内に蓄積する固い粒に変質させ、その後石灰化し、どんどん成長する。血だ。病気は血の中にある。

決定的な知見に到達すると、エミールは解決策が存在する可能性を示唆した。ポルフィリン・ヘモフィリア。吸血症と言う名が有名だろう。私はその考えに愕然とした。だが彼の理論を信用する。私たちの理解では、吸血症は血液の成分を大幅に変化させる。理論上、この再構成は角化の成長を不可能にするはずだ。ノラシーの視力を回復させることはできないだろうが、病気の進行は十分に止められる。考えなければ。

記録5

長期間検討した後、エミールの計画を進めることを決断した。ノラシーに見通しについて詳しく話すと、彼女はそれに同意した。そう、これは単に吸血病の感染を錬金術的に再現するだけのことだ。サピアルチは決してこのようなやり方を認めないだろう。だが私たちは治療するとノラシーに約束した。時に伝統は、恐るべき革新に道を譲らなければならない。

記録6

無事に工程を終えた。ノラシーは吸血症の取り込みに対して予想通りの反応をした。私たちに分かる範囲では、治療は成功だった。角化の成長の拡大は認められなかった。そして、彼女の精神は完全に回復したようだ。エミールに、ゲーウェーデルに対しても同じ治療を施さなければならないと告げた。それに対して、彼は大きな懸念を抱いているようだ。だが、吸血鬼が危険だからと言ってこのような治療を否定はできない。今晩彼女に注射をするつもりだ。マグナスよ、どうか力を。

ハラダンへの手紙Letter to Haladan

ハラダンへ

またあなたに手紙を書けてすごく嬉しい。長い間連絡が取れなくてごめんなさい。アイレン女王が布告を発表した時、貿易省が厳しい日程を設定したおかげで、個人的な用事に使える時間がまるでなかった。先月はほとんど海で過ごしたわ。

で、そのことなんだけど。いくつか嫌なことをお知らせしないといけない。先日、遠くの島で数日間足止めを食っていたの。航海士の重大な過失のおかげでね。その呪われた島に足を踏み入れた者は皆(私も含めて)恐ろしい病気にかかった。肌が石になって、錯乱をもたらす致命的な病気にね。

今も関節が固くなっているし、頭はいつもぼんやりしてる。この病気に体と心がやられる前に、最後にもう一度あなたに会いたい。会ってくれる?月末までにリランドリルに到着できるわ。

早めにお返事をください。

心を込めて
ノラシー

フォルテ団長の研究Grand Maestro Forte’s Research

エボン・スタドモントの中で発見された巨大な石は、不明な言語で覆い尽くされている。その古代の言語を翻訳する方法はある程度考案できたが、石に刻まれた文を保存する以外の仕事はほとんど進まない。

* * *

この言語は間違いなく、これまでタムリエルで、それどころかニルン全体で研究してきたものより古い。デイドラと何らかの関係があるような気がする。あり得ないような話だが、これはオブリビオンの言語よりも古いかもしれない。

* * *

石にある一部の節を翻訳できたが、何を意味しているのかはまったく分からない。

「カラスが導いてくれる
道に迷った時、
そびえ立つ木が道をふさぐ時に」

* * *

引き続き努力の成果が出ている。この節は特に不可解だ。

「探求を始める時は2羽のカラス、
止まり木には1羽のカラス、
しかし道を開くのは1羽や2羽でなく、
カラスたちの声を聞け」

* * *

この謎めいた言語を研究するにつれ、不安と心配が募ってきている。その意味を解明しようとしているだけで、自分には理解もできないような力の注意を集めているような気がする時がある。しばらくこの研究のことは忘れて、他のプロジェクトに力を入れようと思う。

絹の手袋をなくした3人のカジートに関する、あの喜劇を書き上げようか。

プラキスの代価The Price of Praxis

セルヴァル・ロルマリル

私は自分がカリアンを受け取った日を完璧に覚えている。皆このことによく驚く。とりわけ人間はそうだ。彼らはうろ覚えの夢を漂うのに対し、我々アルトマーは全てを覚えている。あらゆる抱擁、あらゆる侮辱、あらゆる栄光と敗北が我々の視界の端に潜み、時の中に凍りついている。不快なほどの正確さで、思い出されることを待っているのだ。だから私が完璧に覚えていると言う時、それは文字どおりの意味だ。

私は屈強な18歳だった。教会ではお香と桜の匂いがしており、私のクランの母と父、大予言者、その他の者たちが一堂に会して椅子に座り、緊張と誇りに満ちていた。高き者たちの司祭がゆっくり近づいてきた。白鳥の羽根と竜の舌の法衣が彼女の肩を覆っており、額には流木と種々の宝石で彩られたウェルキンの花輪があった。彼女は私からほんの指の長さほどの距離で立ち止まり、私に跪くよう命じた。私がそうすると、彼女は私のカリアンを空中に掲げた。それが星空の光で輝くのを見て、突然自分が泣いていることに気づいた。当時、その球体は素朴なもので、乳白色のエセリアル水晶と陽光で加工したガラスで飾られていた。「すぐに壊れてしまいそうだ」と思ったことを覚えている。当時でさえ、私はその大きな価値を知っていた。アセル・ヴィアレンを暗唱した後、彼女は球体を私の手に置いて微笑んだ。私はそれを、卵から孵ったばかりの小鳥のように包んだ。その瞬間、私はカリアンを守ることを誓ったのである。だが18歳の者に誓いの何を理解できるというのか?若者は神聖なる事柄を大げさに扱うことが多いものだ。あまりにも多い。

私は怒りやすいエルフの若者に成長した。仲間の怠惰な自尊心と、長老たちの軽蔑的な無関心に幻滅したのだ。52歳で、私は私掠船の乗組員となった。13年間、レッドガードの密売人たちを撃退し続けた。時が経つにつれ、我々の金庫は外国の財宝で溢れかえった。別れた時、各乗組員は測り知れないほどの富を手にした。

海上生活の間ずっと、私は一度もカリアンをなくさなかった。自分の寝台の下に置き、ヤナギの木の箱の中に安全にしまった。ハンマーフェルの財宝全てを集めても、この輝きには及ばない。我が高貴なる種族の誇りの全てが、この乳白色の光に込められていた。

身を落ち着ける決心をして、私はアリノールの東に一片の土地を探した。まあまあ評判のあるブドウ園だった。私は年老いたワイン商に大金をゴールドで支払うと申し出たが、彼は売ろうとしなかった。一日ごとに、私の提示額は(私のいら立ちと共に)大きくなった。こんな老いぼれエルフに、私の幸福を邪魔されるとは!こいつに私の望みを奪う権利があるとでもいうのか?私は時間をかけて、この歯のないエルフを説得しようと決意した。私は豪雨の夜に彼の住居へと出かけていった。手には剣を持ち、息からはワインが匂っていた。私は彼を眠りから起こし、小屋に押し入った。汚い言葉を投げかけ、売却証書を彼の顔に突き付けた。彼は立ち去れと私に向かって叫び、私の腹にその貧弱な肩を押しつけ、私を扉から押し出そうと虚しく試みた。私は酔った勢いで激昂し、何も考えずに彼の胸に剣を深々と突き刺した。一瞬後に私は自分の愚かな過ちに気づいた。私は壁に背中をもたれかけ、死に瀕した彼の弱々しい断末魔を恐怖して見つめた。深く恥じ入る気持ちから、私はもう少しで即座に命を絶ってしまうところだった。だが結局は高き者たちの元に出頭すると決めた。裁きを受けるために。

若い頃私にカリアンを渡したのと同じ司祭が、裁判の席に座っていた。私が事件を陳述している間、彼女は冷たい視線を私に注いでいた。私が話を終えると、彼女は同行の修道士に囁いてから、立ち上がって私に会いに来た。修道士は装飾を施された私のヤナギの木の箱を取り出し、開いて私のカリアンを見せた。私の偉大で完璧な宝を。宝石職人のようながっしりした手で、彼は球体をその置き場所から抜き取り、司祭に渡した。彼女は悲しみと怒りが入り混じった目で私を見つめた。一言も発することなく、彼女はカリアンを空中に掲げた。私は肩をこわばらせ、爪が掌に食い込むほど両手を握りしめた。ついに彼女は「アプラックス」と審判の言葉を囁き、球体を指の間から滑らせて落とした。私は貴重な宝が空間と時間を転がり落ち、そして冷たい大理石の床に当たって砕けるのを恐怖と共に眺めた。司祭と同行の修道士は背を向け、下級修道士が私と砕けたカリアンの破片を、闇夜の中に追い出した。

こうしてアプラックスとしての生が始まった。罪の大きさを沈黙のうちに反省するよう任された、恥ずべき追放者である。

30年の間、私は自分の祝福されたカリアンの残骸を直そうと骨を折った。石を切るための道具や、真珠粉の固定剤、聖油などのために、全財産を使い果たした。ほとんど食事をとらず、睡眠は全くとらなかった。私のひげは長く伸び、筋肉は衰えた。1つ成功するごとに、3つの新しい失敗が起きた。その間、他のアルトマーは私をはねつけ、呪った。

ついに栽培の月のある明るい朝、私は最後の繊細なガラス片をはめ込み、カリアンを元々の無垢な状態に戻した。その瞬間、私は安心の気持ちから赤ん坊のように泣き出した。長い時間をかけ、私はバラ水で体を洗い、もじゃもじゃのひげを刈り取って、高位会館へと出発した。

足を震わせながら、私は司祭に近づいた。配慮の気持ちから、両目は床に向けていた。私はヤナギの木の箱を開け、調べてもらうためにカリアンを高く掲げた。司祭と同行の修道士が球体を調べている間の不気味な沈黙は、永遠に続くかと思われた。そして、私は彼女の手が私の肩に置かれるのを感じ、「立ちなさい」との優しい囁きを聞いた。

私はためらいながら立ち上がり、目をあげて彼女と視線を合わせた。

彼女がずっと求めていたあの言葉を言った時、私はほとんど息をすることができなかった。「迷えるアルドマーの子よ、お帰りなさい」。

マオマーの報復主義の偽りThe False Revanchism of the Maormer

スカイウォッチのハデンドリル 著

アルトマーとマオマーの古い対立はあまりに長いため、複雑な対立であるという印象を受けやすい。不当な行為と報復が重なり、数百年も対立が構築されてきた。これは最も有害な集団的誤謬である。何の価値もない略奪に正統性の片鱗を与えているのだ。マオマーはサマーセット諸島の領有権を主張したことはなく、神々の意志によってそれが実現することもない。

我々がアルドマーの恩寵を失うことになった事態への誤った説が、ピャンドニアに住む人々と我々が親密な同胞だという誤解を招いたのではなかろうか。だが真実を言えば、我々は祖先が同じだけの遠く離れた親類でしかない。この歓迎すべき真実の暴露は、水晶の塔にあってこれまで翻訳されていなかったアルドマーのタペストリーによってもたらされた。痛みを伴う研究の後でやっと白日の下にさらけ出された純然たる真実が物語るのは、望まざる移民と悲劇的な民族の離散の苦しみではなく、謀反と追放の物語だった。

マオマーが流す血は常に、強欲と強い野心の名の元にあった。堕落した「王」オルグヌムは、アルドマー代々の故郷を正当な支配者から奪い取ろうと考えていた。サマーセットを我々から盗もうとしたのだ。マオマーに対して長く罪の意識を抱いている者もいたが、彼らはそれに値しない、見下げ果てた者達である。この件についての議論は終わり、マオマーの擁護者たちは黙らされた。そしてピャンドニア人に対する戦争は、後悔の念もなく実行されるはずである。

ミノタウロスの真実The Truth of Minotaurs

帝国の遺物研究者、ティロニウス・リオレ 著

自らを貶めた賢者、ノヌス・カプレニウスの馬鹿げた戯言は既に読まれたに違いない。その名を非難することは少しも楽しいものではない。カプレニウスはかつて野獣学に精通し、学者の中でも傑出した存在だった。悲しいかな、彼の牛男とその怪しげな起源に対する執着があまりにも強く、仲間にとって耐え難いものとなってしまった。この件を明らかにし、今回限りで片を付けさせてほしい。

カプレニウスは明らかに一種の躁病の最中で、ミノタウロスはアレッシアと伝説的な配偶者である牛男、モリハウスの子孫だと主張した。異端である以上に、この主張には歴史的事実の裏付けがない。アレッシアの息子の牛人間、ベルハルザの運命は良く知られている。当時の無数の学者が(遠回しに)記録したのだ。彼はエルフの槍先にかかってその生涯を終えた。確かなのはその程度だ。身体的特徴に共通点があるからといって、奴隷の女王と牛頭の野蛮人の粗野な血を結びつけるのは、人とグアルを二足歩行だからといって繋げるくらいに意味をなさない。

事実を言えば、ミノタウロスは呪文か錬金術のプロセスが失敗した苦い結果だ。そこには大いなる陰謀も、ひたむきに守られた秘密もなく、ただ不幸で恐ろしい事故があるばかりだ。実際、牛属の獣を見て、アカトシュの誇り高き遺産がその獣の血に流れているとわかる者がいるだろうか?これは神経症を患った心の妄言で、そのように取り扱うべきだ。

私の助言を聞き、ミノタウロスに会ってもその高貴な血について尋ねることのないように。遭遇して生き残りたければ、殺すか逃げるかだ。

ミルロンの報告Mirulon’s Report

伯爵の皆様へのご報告:

シマーリーンに対する我々の計画は速やかに進行しています。ある程度の修正は必要でしたが、大枠はそのままです。前回の報告で言及した若者は、予想通りではありましたが与えた任務を放棄しました。私はサピアルチが彼の手によって死なねばならないと明確に説明し、彼は拒否しました。反抗的な態度を取られたため、私は精神操作の使用を決定しました。奴が奴隷になるまで、長くはかからないはずです。

彼を奪回するため、市街で小さい爆発を起こさなければならなかったのは残念です。あれは間違いなく、神聖執行局の注意を引いたでしょう。ですがご安心ください。彼らに妨害する機会はありません。もうすぐサピアルチは抹殺され、この街は大混乱に陥ります。任務が完了したら、またご連絡します。

オブリビオンの名において、
ミルロン

ラウリエルへの手紙Letter to Lauriel

ラウリエルへ

私の手紙に返事をくれるとよかったのに。ここですごくたくさん学んだけれど、妹に会えなくて寂しいわ。夜中に話し合って、変なゲームで遊んだことが懐かしい。お願い、あなたの様子だけでも教えて。ほんの数行でもいい。あなたが元気でいることを知らせてほしいの。

あなたは何日も自分の部屋にこもっていて、歌も滅多に聞こえてこないってお母さんは言っている。自分がそんなひどい状態に追い込んだのかと思うと、心が痛むわ。あと数年で私の勉強は終わるはず。家に戻ったら、もうどこへも行かないと約束するわ。

お願いだから返事をください。

あなたの愛する姉、
セレンウェ

ラウリエルへの別れのメモFarewell Note to Lauriel

ラウリエルへ

出発する前に会いたかったけど、地下に行ってしまったのね。あの古いワイン貯蔵庫に隠れてるんでしょう。どの場所かも正確に分かる。南東の角にある、アリノールの古い樽の後ろでしょう?あなたはいつも隠れるのが下手だった!見つけてあげたいけど、私の船は満潮に出てしまうの。

一人になるのが怖いのも、私が行くことに怒っているのも知っているわ。でも、バルフィエラの長老たちと研究する機会を逃すことはできない。偉大なるディレニの塔を見る機会!いつか、あなたも理解してくれるといいのだけど。

あなたは自分が思っているより強い。もう私が守る必要はないわ。とにかく本を読んで、あの美しい歌を書き続けてね。すぐに帰ってくるわ。

あなたの愛する姉、
セレンウェ

リナイデの日記Rinyde’s Journal

暁星の月9日

ラリデルは最近一層よそよそしくなった。生まれた時からずっとそばにいたのに、今ではほとんど赤の他人。授業への興味は薄まり、一人で何時間も出掛ける。ただ気分転換のために散歩に行ってくると言うけど、それが本当だとは思えない。

もしかしたら心配しすぎなのかもしれない。一人で訓練しているのかもしれないし。彼は私よりも魔法の能力があるし、ただ一緒に授業をすることに飽きたのかもしれない。これまで孤独な時間が必要なのは自分のほうだと思っていたけど、こうして弟がいなくなったことを嘆いている。今夜また話しかけてみよう。

蒔種の月16日

まさか役者の一座が、これほど研究の妨げになるとは思いもしなかった。かつては静かだった街が、彼らの到着以来すっかり無秩序になっている。昼夜問わず、彼らのキャラバンは観客に囲まれていて、騒音だけでおかしくなりそう。

特に最悪な点は、弟がひどく興奮してることよ!いつも彼らの素人芸や陳腐な芝居の話ばかりしてる。役者と話してるところを見かけるのはしょっちゅうだ。弟が自分よりも社交的なことは知ってるけれど、いくら何でも行き過ぎよ。

じきに終わるだろうと自分に言い聞かせている。彼らは目新しい存在で、それも通りすがりにすぎない。街からいなくなれば、すぐに弟も研究に戻るでしょう。間違いない。

恵雨の月2日

弟にあれほど驚かされたことはない。侮辱的すぎて、もう涙が出そう。こんな出来事を書くのは嫌だけど、彼の恥ずかしい行動は否定しようがない。

今夜、ラリデルは酒と香水の匂いをプンプンさせて研究に参加した。どんな類の連中と一緒にいたのか知らないし、知りたくもない。今まであんなばかげたことをするのは見たことがない。私はあの恥と口紅まみれの顔を見るので精一杯だった。

もちろん彼は後悔していた。自分の行動がどんな悪影響を及ぼすか、どれほど許されないかは分かってると言ってた。それでも、彼には今まで以上に失望した。引きこもったと思ったら、次はクズと仲良くなって、今度はこれ?私が知ってる弟を失ってしまいそう。

真央の月9日

今日は素晴らしい知らせを受け取った。どうやって書いたらいいか分からないほどだ。今でも興奮で指が震えて、羽根ペンをしっかり持てないくらい!これまで頑張って研究と実践を続けてきたおかげで、ついにこの時が訪れた。

サピアルチが私たち2人を助手として受け入れたのだ。私は技巧のサピアルチを手伝い、ラリデルは魔術のサピアルチに受け入れられた。うれしすぎて泣きそう。私たちの一人だけが受け入れられて、もう一人は取り残されてしまうかもしれないと心配していた。大切な弟から離れるなんて考えたくもなかったけど、そんな心配はしなくてすむ。今までと同じように、これからも一緒にいられる。

ラリデルは…知らせを聞いてショックを受けていた。今ならそれが分かる。最初は怖いのかと思ったけど、そんなのはばかげてる。何を怖がる必要があるというの?きっとただ驚いてるだけよ!こんな名誉を授かって、心配なのかもしれない。

これはいいことよ。気にしないように努力したけど、ラリデルは最近とてもよそよそしい。自分の研究のために離れて住むことにした理由は分かる。そもそも、彼の足枷になることをいつも心配していた。でも会うと…

彼が別人のように見える時がある。まるで一緒にいる時は仮面を被っているみたい。今でも、考えただけで胸が苦しくなる。だめよ、こんなふうに考えては。もうすぐリランドリルで、また一緒に研究できるようになる。幸せに。やっと追いつける。もう一度彼と並べるの。

こんなに幸せな日は初めて。やっとまた弟と一緒にいられる。

リレンデルの家の祠Lirendel’s Family Shrine

アーリエルの名誉と称賛をニヴリレルに。この威厳ある名を持つ指輪を星空に。 刮目せよ!偉大なる先人の名に刮目せよ

ルミリオン・レン・イネシル・キュラナリン・サロリンウェ・アタ・ピリャデン・イテルノリル・ヒルノア・ファーラミルカル・ターネーベン・ニヴリレル

ルルタリの日記Rultari’s Journal

今日、街から執事がやって来て父を訪ねた。彼はいつも少しやつれているが、今日の表情は普段よりも誠実に見えた。いつになく、本当に心配しているようだった。彼はまた、いつもより口が固かった。普段なら、彼は自分がいかに忙しく欠かせない存在か言及する機会は逃さないのに、今回は一言も引き出せない。晩餐の時、父が詳細を話してくれるかもしれない。

父は昨日、ほとんど丸一日留守にしていた。屋敷に帰ってきたのは日が暮れて大分経ってからで、騒々しさで私はベッドから起き上がった。数十人は引き連れていたはずだ。見た目からして大部分は船員だったが、街の衛兵も近いくらいの数がいた。もしかして、父は暗闇に乗じて家宝を海外に持ち出すつもりなのだろうか、と思った。父は人々を全員、家の地下室へと導いた。全ては秘密作戦のようだった。私は暗闇の中、窓の側で1時間近くも待った。何かこのことを説明してくれるものが見えないかと思ったのだ。だが出てきた時、父は一人だった。

今朝目覚めた時、私は家の衛兵が玄関で待っていることに気づいた。父の命令により、家の全員はさらなる通達があるまで館の中に留まるように、と伝えられた。私はこの知らせに納得しなかった。父の暴君のような振る舞いに抗議したくて、私は父の部屋の前で張り込み、帰ってきた瞬間を待ち伏せしてやろうとした。私は朝食も、昼食も、夕食も取らずに、檻の中のライオンのように廊下を行ったり来たりしたが、父は現れなかった。今夜は、部屋の扉の前で寝るつもりだ。

* * *
父の部屋の扉のせいで、頭にこぶができてしまった。いきなり起こされたが、起こした母は当惑していた。私のバカげた行動を叱りつけた後、母は私を不憫に思い、父の突然の奇妙な振る舞いについて、自分が知っていることを教えてくれた。数日前、ある深海漁業船が王の船にも匹敵するほどの大漁で到着したが、それから船員たちの多くが病気になってしまった。父は皆を地下に隔離し、その間に彼らの状態を調べているという。

* * *
執事が再び訪ねてきた。彼の表情は、いい知らせを持ってきたのではないことを物語っていた。さらなる人々が、街から屋敷の地下室へとやって来た。

* * *
父は2週間近くも会いに来ていない。この事件が始まってからずっとだ。考えてみれば、父が太陽を見たかどうかすら定かではない。これでは健康にいいわけがない。父が病気でなければいいが。どうして我慢できるのだろう。私自身、このきらびやかな牢獄で狂いそうになっているのに。少なくとも私には、外の世界が存在することを思い出させてくれる窓がある。父はあの船員たちを海に帰すべきだったのだ。

* * *
私が時間の感覚を失っているせいかもしれないのだが、街からやって来る人々の流れは、さらに加速しているような気がする。ワインで神経を落ち着かせるためなら何でもするのに、ここにはもう一滴も残っていない。この家で、最後に水がコップを満たしたのはいつだったろう。ひどいことになったものだ。

* * *
家の衛兵たちの一部が、街の不安について噂をしているのを聞いた。どうやらここに閉じ込められているのは、私たちだけでないらしい。私の父はこの疫病が去るまで、誰もコルグラドに出入りしてはならないと布告を出した。すでに何ヶ月にもなることを考えれば、同じ境遇である彼らの気持ちは理解できる。私たちにできるのは、病気が自分たちに来ないことを祈って待つだけだ。

病気が進行した状態で街から運ばれてきた者たちは、ほとんどエルフに見えないほどだ。尊厳を守るため外套に身を包んでいてさえ、担架で地下室へ運ばれていく体が歪んでいるのがすぐに分かる。今頃はもう亡くなっているはずの者たちは、どうなっているのだろう?考えたくない。

* * *
書き物机で飲むのは嫌だが、一日中喉が干上がったような感じがしている。一瞬でも舌を湿らせるのをやめると、歯の裏側がやすりで削られているような感じがしてくる。ここに自前の水源があってよかった。飲み物が必要になる度に街の井戸まで歩いていかなければならなかったとしたら、私はとても健康になるか、疲労困憊していただろう。

* * *
慈悲深きステンダールよ、私たちをお救いください。止まらない。吐くまで飲んでも、喉が渇いてしょうがない。止めてくれ!

引き返せ!Turn Back!

プーナラへ、

すまない。ここに来るべきではなかった。呪いに耳を傾けるべきだった。ここにいるものはエルフに似ているが、獣のような連中だ。奴らは暗がりから我々に飛びかかり、墓地のようなところに引きずっていった。そこに奴らのリーダーがいた。普通の人間のように見えたが、口を開くまでの間だった。奴が大穴について語るのを聞いていると、世界の終わりだという感じがする。奴は救い主たちの期待に背くわけにはいかないが、我々が彼らの親切に報いる助けになるだろうと言い続けていた。

他の者たちも捕われていた。まだ生きていたが青ざめていた。切開された傷があり、ほとんど治療されていなかった。私はお前が見せてくれたように、牢屋の鍵を外せた。だが他の者にその力はなかった。私は戻ってくると約束したが、今どこにいるのか分からない。トンネルは家、家は道、道はトンネルに続いている。追い詰められた。足音が聞こえる。

私を見つけたら、逃げてくれ。このトンネルを海で塞ぎ、二度と戻ってくるな。ここに埋まっているのが何であろうと、埋めたままにしておくべきだ。

カーンハル

開かれた国境の問題A Case for Open Borders

上級公アンドゥリオン 著

我が市民よ、私もアイレン女王の布告を読んだときは心配したものだ。国境を開放するのは、重い決断だった。私もそのような行為が愛する故郷にもたらす不吉な事態を恐れた。我々の街はノミで溢れるのか?夜中に子供たちは寝床からさらわれるのか?断言するが、私も誇らしきサマーセットの安全については同じように心配していた。

上級公としてこれらの懸念をサマーセットの裁判所に伝え、しばしば激論を交わしたことは、大変名誉なことであった。それは前例のないことであり、最も荒々しい問題だった!私は愛する故郷への冒涜を止めようと決意した。私も我々が先人の願いを裏切っていると感じた。そうだ、我が市民よ。私はよそ者、猫、共食い種へ国境を開放する考え自体に強く反対した。その価値がないと知っていたのだ。

だが、変化があった。私が変わったのだ。私が心から女王の布告を支持する理由を説明させてほしい。味方であり、隣人となった者たちの権利を弁護させてほしい。

この変化が始まったのは、戦争への努力について聞いたときだった。ウッドエルフの弓の支援が可能にした辛勝。賢い工作で、決め手となる秘密を聞き出したカジートの密偵。我が勢力の数を見るだけでも良い。我が軍にどれだけの技術と力があっても、この戦いは単独で勝てないと分かっていた。それでも、私は頑なだった。一時的な味方には前線で戦ってもらうだけでよい。サマーセットに用はないはずだと考えていた。

私は意見を定め、変えることはないと感じていた。私が真実を悟ったのは、信じられないようなことが起きた時だった。

我が一人息子、アンディメリルが戦場で倒れた。あの夜のことは幾度となく振り返る。もう少し頑固でなければ。腹いせに黙り込まなければ。息子が残るようにうまく説得できていれば。息子は若く、向こう見ずで、過去の私よりも遥かに勇敢だった。あの顔を二度と見られないと考えただけで、胸が締め付けられ、激痛のあまりほとんど息ができなかった。

息子の死を知ったのは、使者からでも友人からでもなかった。若いウッドエルフが私の前に立ったことで知ったのだ。そのブーツは泥がこびりつき、目は涙でいっぱいだった。その手には簡素な金属製の箱があり、中に息子の灰があるのは彼女が話す前から分かった。彼女の名前はグレニスだった。

「彼に頼まれたわけではありません」と言うと涙を流し始めた。「実際、彼は二度と帰らないと常々言っていました。ただ、私には我慢できなかった。彼は故郷に帰って当然でした」

私はその日まで別の種族の者と話したことさえなく、格段に劣っていると信じ切っていた者たちの目を見ることもなかった。何が起きているのか、もはや否定できなかった。あの日、私の目はようやく真実に開かれた。議論や布告ではなく、グレニスと共感した悲しみによって。それはあまりにも辛く、真実でないはずがなかった。

毎日、我々が気にもしない味方が、息子や娘たちとともに死んでいる。彼らは食事を共有し、物語を伝え、できるときに笑いや慰めを見つけようとする。彼らは一緒に戦い、互いに命を預けている。これが、穏やかな海岸から遠く離れたところの、日々の戦いの現実だ。

アンディメリルの人生最後の数週間はグレニスから聞いた。老いたエルフを慰めるためであっても、息子を讃えることしか言わなかった。息子の勇気と優しさを語る言葉に心から励まされた。息子は己が信じる理想に殉じたのだ。私にとっては女王陛下の手紙より、仲間の兵士の優しい言葉ほどアンディメリルを讃えるものはなかった。

この考えは今でさえ身勝手なものだが、この安らぎは開かれた国境がなければ不可能であった。グレニスが私の家族に表した敬意は存在し得なかった。彼女は私が信じてやまなかったように、下等であり無価値な種族の者として扱われていただろう。彼女がいなければアンディメリルの帰郷はなく、遠い戦場の見知らぬ死体となっていただろう。息子を葬る名誉は決して得られなかった。

我が市民よ、他種族はまさに尊敬に値する。私の個人的な話を聞いて何も感じなかった者は、どうか彼らと話をしてほしい。地元の酒場で酒をおごり、家の食事に招くのだ。学者の文化を持つ私たちは、心を開いて学ばなくてはならない。断言するが、まったく異なる文化が見つかるだろう。しばしば衝撃を受けることもあるが、彼らの文化は私たちと同じく豊かである。

かつて国境を封鎖したように心を閉ざしてはいけない。私たちの未来は先へ進む能力に懸かっている。共に最初の一歩を踏み出すのだ、我が市民よ。間もなく、明日へ歩くようになるだろう。

隔離された賓客のリストList of Sequestered Guests

ウッドエルフ。男性4名、女性3名。全員ドミニオン市民だと主張。1名はサマーセットに1年以上居住していたと述べる。準備房に移動。

カジート。男性7名、女性9名。全員ドミニオン市民だと主張。半分を準備房に送り、半分を待機房へ送る。

アルゴニアン。4名。性別は不明。誰が泥で泳ぐ者のことなど分かる?準備房に移動し、即時吸い上げ。

ブレトン。男性1名、女性2名。自称ウェイレストの商人。いや、ダガーフォールと言ったか?関係はあるのか?一体なぜこれを書き留めているんだ?新たなアルダークはこの情報で何をするつもりなんだ?待機房へ。

レッドガード。男性2名、女性4名。全員ハンマーフェルからの船で到着。1名は商人ラヌルによって送られてきたと述べる。半分を待機へ送り、半分を準備へ送る。

ノルド。男性1名。ノルド文化交流探検隊だか何だかの一員だと主張。待機へ。

観察メモ154:ズマジャの捕縛Observation Note 154: Z’Maja’s Capture

ウェルキナー・ガレンウェ 著

ズマジャの捕縛は、あまりにもあっけなかった。最も楽観的な計算上でも、これほど短時間に彼女を従わせることができるとは考えられなかった。他の仲間たちが勝利に夢中になったのも無理はない。彼らは私が小うるさい虫でもあるかのように、懸念を無視している。

彼女の影魔法は動揺を誘う出来事だった。それは私を傷つけたが、そのようなことは見たことも聞いたこともなかった。力の源は彼女の胸に埋め込まれたアミュレットであると結論づけた。恐らく、デイドラのアーティファクトだろうか?その魔法の存在について研究すればするほど、疑惑は確信へと変わっていった。

これ以上の分析については、推測以外にできることはほとんどない。ズマジャの力はどうやって手に入れたにせよ、危険であり謎めいている。彼女が操っていた影は、触れたものすべての生命を吸い取っていたかに見えた。その力だけで、多くの兵士が失われた。仲間や私が瘴気を克服できたのは、光の性質を有するオロライムの魔法あってのことだった。

さらに厄介だったのは、戦った相手の戦士を複製するズマジャの能力だった。兵士が任務半ばで命を落とすと、その死体から影がむくりと起き上がった。邪悪な物真似に見えるその影は、ズマジャの味方として戦い始めた。シースロードを取り押さえることに成功していなかったら、影が戦局をひっくり返すことは容易だったと思われる。

ズマジャが我々に対する計画を立てた場合、クラウドレストが心配だ。安全が脅かされる以上、彼女を捕らえておかねばならない。逃げられたら…生き残れないだろう。

忌まわしき文明A Loathsome Civilization

発明家テレンジャー 著

敗北したマオマーの艦隊が占有していた、思いも寄らぬ希少な品を収集品に加えられた。この文書が船団に持ち込まれた理由は知る由もないが、どうやらこれは第一紀2260年よりも前に書かれた、スラスに赴任した外交官の日誌のようだ。損傷はしているが、判読可能な状態を保っている。スロードに関する記述は魅惑的なものだ。推測するに、これは虚構やねつ造された奇妙な作品ではない。これが正当なものなら、実に目覚ましい発見だ。何故ならスロードは、常に全タムリエルの種族と交渉を嫌ってきたからだ。

スラスのナメクジたちが悪しき死霊術を行ったことを我々は知っているが、これが本物の文書だったとしたら、彼らと恐怖の技法との関わりは、今まで考えられていたより優れたものだったかもしれない。著者は生き返った奴隷との交流に対し、頻繁に嫌悪感を表している。スロードもまた様々な海洋生物を殺戮し、再生させていたようだ。亀、蟹などをペットとして手元に置くために。だが、彼の嫌悪感はそこでは終わらなかった。彼はスロードの不快な臭い、あらゆる地上の建物の床の上にある粘液で覆われた水、食料として供される様々なカビ、菌類に対して不満を述べていた。

複雑な生贄の儀式に関する言及があるが、これは彼らが通常、崇拝を拒絶していることを考えると極めて稀なものだ。スロードは間違いなく、適切だと思われる場合にはデイドラとの契約を結んでいた。だがここに記されている祭式は、典型的なデイドラへの生贄を示すものではない。彼らは最終的な作業(数週間は続くかもしれない)を、肉体に対する「脱水クリスタル」技術の応用による全ての演者の死で終わらせながら、スロードの神話的英雄と悪役の行いの再現に参加させる固体の仕立てに、何年も費やしていた可能性がある。

さらに興味深いのは激しく損傷している部分の記述で、それは「膨張せし長老」の水中の塔での謁見について論じている。少しだけこの2人の間の議論を判読することができる。だが、「素晴らしく肥満した身体と奇妙に脈動する頭」、そして、腹に浮かび上がる3つの目がそれぞれ「歯のない口として再び開き、(判読不能)を噴き出すと、従者たちが先を争って吸収した」という内容の記載があるが、これは私が初めて遭遇した、スロードの間に文化的指導者がいる可能性につながる見識だ。

「多種多様な荘厳なる影響」への訪問を記録したこの部分の日記はほぼ判読不能だったため、私は限りなく落胆した。名前はさておき、この部分のほとんどは、「化膿の噴出」「血液の腐敗」から、「悪化するハエウジ症」といったものまで、あらゆる種類の苦痛を暗に示す狼狽させるような言葉を除いて、解読できないものだった。スラシアの疫病についての多くは未だ謎のままだ、そしておそらく、埋もれたままにしておくのが最善なのだろう。しかし、ここで示されている病気に対するグロテスクな関心の理由と意図について、興味を引かれることは否定できない。

この文書に対する第一感を記録した、アリノールにいる仕事仲間に、真偽の検証を期待してこれを送らねばなるまい。これから何か役立つものが得られるかどうかに関わらず、万が一このような脅威が再び浮上した場合に、タムリエルの全種族にとっての恐ろしい敵に対し、少なくとも我々の理解を進められるかもしれない。この文書の内容に真実が含まれるとしたら、決して起きないようアーリエルに祈ろう。

血の腐敗Corruption of the Blood

「アルドメリスの真の子」 著

数千年の間、我らアルトマーは神聖なる遺産を守ってきた。我々は旧エルノフェイ最後の生き残りである。我々は彼らがあれだけの犠牲を払って作り出したものを保存する役目を原初の神々に任されたのだ。今でも伝統に忠実な者たちは、遺産を純粋に、文明を無傷のままに保ってきた。アルドマーが敷いた道から外れた者たちは品位を落とした。連中は堕落し、彼らを作った神々とは似ても似つかない存在になってしまった。

この聖なる島の外でエルフと自称する連中は、アルドマーの歪んだ遺骸でしかない。ダークエルフの赤い目を前にして、自分と似たものを見出せるだろうか?もちろん、できるはずがない。そこに見えるのは、より偉大なものが偽の予言者ヴェロスにより破壊され、奴が仕えたデイドラによって忌まわしき影に形を変えられ、残った灰だけである。醜い奇形のオークを見た時、そこにエドラの創造があるだろうか?ない!そこに見えるのはボエシアの排泄物だけだ。汚物から自分たちの糞の神を作り、自分たちの存在に意味を与えねばならなかった、憎悪に満ちた残留物である。

だが、我々が学ばねばならないのはこうした憐れむべき外道からだけではない。我々の生きる道を歪める危険を持つのは、デイドラに誘惑されるような愚か者だけではないからだ。ウッドエルフを見れば、神々の誤った崇拝でさえ、我々の血を倒錯させうることが分かるだろう。森を尊重することと獣になることは同じではない。今やこの放浪の親類は、自らの親族を喰らう野生の蛮族とほとんど区別がつかない。最初の民が生き残って、彼らの完全性がこれほど腐敗したのを見る羽目にならなかったことに感謝したい。

教訓は明白だ。たとえほんのわずかにでも祖先の道から外れれば、深刻な結末が待ち受けているということだ。それが分かっていながら門を開いて、笑顔で腐敗を聖なる地へ迎え入れるなどということを黙認できるのか?あの油断ならぬ女王は我らの破滅の使者である。女王の異端に抵抗しなければならない!

血清投与報告Serum Infusion Report

これまでに実験した動物の中では、インドリクが最も期待できる結果を示した。血清を投与すると魔力が増大する。インドリクを中心に実験を行えば、このプロセスはさらに洗練され、様々なことに活用できるより安全な血清を作り出せるはずだ。

このような進展があった一方で、小さな後退もあった。野生のインドリクに血清を投与すると性格が劇的に変化し、異常なほど好戦的になる。これにより彼らは抑制できなくなり、非常に危険な存在になる。直近の検体以外は安楽死させたが、この検体もいずれ同じ運命を辿るだろう。

飼い慣らしたインドリクにも同様のリスクがあることを確かめるべきだ。ロータスはどの野生のインドリクよりも穏やかだ、このプロセスを上手く乗り切れる可能性が高い。ロータスに必要以上の愛情を注いでいるタロマーが障害になるかもしれない。疑いを持たれずに引き離すのは難しいだろう。だが彼が新入りの動物の世話を拒否するなら、適度に危険な仕事を与えることもできる。

言葉と力Words and Power

発明家テレンジャー 著

タムリエルの言語には、ただの便利な意思疎通の道具以上の役割があるのではないだろうか?私は様々な研究を通して、言語と魔法の繋がりを明示する例を無視できない頻度で発見してきた。特に今行っているルーンストーンの調査がそうだ。考えを言葉に流し込む行為そのものが、発動を意味するのではないだろうか?確かに過激すぎる考えだが、この考えを支持する証拠を提示したいと思う。水晶の塔のサピアルチが、この考えの是非を証明してくれることを心から願う。

まずは付呪のルーンストーンから始めよう。どの石にも文字の組み合わせから成る印が刻まれている。ルーン1文字だけでは効果がない。だが他の文字と組み合わせて適切に配置すると魔力を発揮する。完全な状態、つまり表現が完成すれば魔法が発動する。その言語を完全に理解していなくても、力を解放できる。十分な数の文字が存在していないし、はっきりとした発音もわかっていない、だがグリフを研究してルーンストーンを組み合わせることで、活用するために意図を理解することはできる。言語そのものが根底で魔法と繋がっているのは間違いないが、起源についてはまだわかっていない。

将来有望な付呪の学生たちには説明するまでもないが、解読不能なルーンに出会っても落ち込む必要はない。学んできた文字と文章を何度も復唱し、グリフからルーンを抽出することでようやく、さらに難しいルーンを解読するための知識を得ることができる。辛抱強く他の学生と一緒に研究し、グリフの作成と解体を行えば、いずれ相互作用と本当の意味を理解できるようになる。

特に文字がそうだが、言語はアルトマーにとっても非常に重要なものだ。我々の歴史を保管できるだけでなく、文字があるからこそ、未来を約束された我々の実態を捉えて定義し、全てのエルフに自分の立場を確認させることもできる。アルトマーの社会がタムリエルで最も整然としていて、系統立っているのは偶然ではない。それはザルクセスの意志なのだ。聖なる文字を扱う学者司祭は謎に包まれた存在だが、大昔に失われてしまった言葉を保管していると言われている。ヘラアメリルの「原形を繋ぎ止める者との会話」では、作者不明の文章の中で、巻物を利用することで味、匂い、踊る姿の幻影を作り出し、さらに例え読み書きができなくても、凝視するだけで読めるようになる文章を生み出せることが示唆されている。ヘラアメリルを信じるとするなら、これも文字による魔法の1つである。

日常に目を向けてみよう。戦争を始める際に偉大な将軍が演説を行えば、士気が上がり兵士は素晴らしい働きをする。熟練の吟遊詩人が歌えば感情が刺激される。子供にとって母親の声は癒やしの効果がある。会話や文字を通して意志を伝える日常生活の中に、魔法の断片のようなものが見えてこないだろうか?確かに消滅しつつあるかもしれないが、それは黎明期以前の力の名残かもしれない。細かい話はここでは省くが、タムリエルの歴史を紐解いていけば、この考察を支持する証拠はもっと見つかる。同僚たちとこの仮説について論じるのが楽しみだ。

五重の祝福を!Five-Fold Felicitations!

最愛の姪へ

知らせをもらえるなんて、本当に嬉しいわ!それと、栄えあるエドナヴォリスの証明に五重の祝福を!あなたのお母さんは最後に訪ねた時、興奮を抑えられない様子だった。あなたの結果は、あの人の途方もない妄想さえ上回っていたわ。でも私は疑ってなかった。私たちは名門に属しているし、あなたの父親の祖先には欠陥があるにしても、あなたは私たち高貴な種族の最高の部分を受け継ぐだろうと思っていたわ。肌の色と耳の形についての報告は、特に好ましいものだった。安心したわ!皆が知っているように、耳の欠陥はあなたの父親に根差しているの。あなたが罠を逃れられたのは幸運だわ!

さあ、本題に移りましょう!あなたの質問だけど、そのとおりよ。私たちの地所は完璧な血の優秀な若いエルフを数人、保証人として抱えているわ。ここで彼らについて詳しく記すと共に、色々な証明も添えておくから利用してね。きっとあなたにふさわしい婿が見つかると思う。

1人目はタラノール。名門エンルネルディニオン家に連なる、本当にハンサムなエルフよ。彼のいいところは抜きんでて背が高いことと、父親から受け継いだ特徴である琥珀色の目ね。肌の色と顎の幅に軽い欠陥があるけど、見逃せるものだし、おそらく劣性の形質だから大丈夫。彼は文学にとても詳しくて、あらゆる学派のアルケインを実践できる。この年齢で彼以上に熟練の魔術師は見つからないわ。どこに出しても恥ずかしくない夫になると保証する。

その次はヘレブリムの息子ヒルヨン。この名前には聞き覚えがあるはずよ。ヘレブリムはサマーセットでも最高の作曲家の一人で、世代に一度しか出現しないような音楽の天才なんだから。ヒルヨンの凄いところは、父親の優れた性質の多くを持っていること。彼の歌声はマーラも羨むほどだし、なんと12種類もの楽器を演奏するのよ。残念ながら身体的な特質に関して、素晴らしいとは言い難いわね。顔の対称性には欠陥がある。目がやや小さいのが主な原因ね。それに、鼻梁のところが少しだけ大きくなっているのも欠点よ。これは人間との交雑を示す特徴なの。こうした身体的欠陥が有り余る才能と魅力的な性格を上回るかどうかの判断は、あなたに任せるわ。少なくとも、彼の父親の栄誉は宮廷で有利に働くはずよ。

最後は私の一番のお気に入り、ペランレルよ。底が浅いって言われても構わないわ!この情熱的な若者はトリニマクにも比肩しうる外見と気質の持ち主よ。彼の顔立ちはアルドメリの祖先に気味が悪いほど似ている。本当に、上級公のタペストリーから出てきたみたい。大きなアーモンド色の目と、短剣のように鋭い耳、そして私たちの古代の親類の、引き締まった鷹のような横顔。見とれてしまうわ!彼は練習場でも競技場でも素晴らしい力と速度を見せ、鍛冶をやらせれば水を得た魚のよう。唯一欠けているのは、魔法と学問への意欲だけね。でもそんな弱点は、私たちの家に入れば簡単に克服できるはずよ。

すぐに返事を書いてね、私の大切な姪っ子!この秀逸な男たちの誰にあなたが興味を示すのか、知りたくてうずうずしてるんだから。素早く行動すれば、今年中にも可愛い赤ちゃんができるかもしれないわ!

あなたを愛する伯母、
アンバール

国境開放への拒否A Rejection of Open Borders

シマーリーン上級公女アヴィネッセ

不測の女王は今もなお、急進的な思想を忠臣たちに押しつけており、それが原因で清浄で不屈の地は現在、あらゆる変化と悲しみに苦しめられています。他の種族を尊重し、アルトマーと同列に扱うという試みは、不自然なものでしかありません。ハイエルフが至高の存在であることは誰もが知るところであり、なぜ不浄で完全に正当性を欠いたこの宣言によって、その立場を弱めようとするのでしょうか?この不合理で非常に危険な宣言を撤回させるためであれば、シマーリーンの住人と上級公女は手段を選ばないことを知らせなければなりません。

なぜ私はサマーセットの清浄な性質を手放すことに異を唱えるのでしょうか?なぜなら、それが論理的に正しいことだからです!十分な記録による裏づけがあることですが、アルトマーはこの世界を共有している下等種族に対して、あらゆる面で優れているのです。結局のところ、エドラまで先祖を辿れる者は他に存在しません。我々は自分たちの聖なる遺産を堂々と受け入れれば良いのです。他の種族とは違い、我々は神々の創造したものではありません、我々は彼らの子孫です。その遺伝的な繋がりは、エルノフェイから原初の神々、最初のアルトマーまで遡ることができます。このため、これだけでも、我々には純粋な血を守り、その完璧な聖なる故郷を保護する権利を与えられるべきなのです。

冒険好きな女王がさらなる証拠を求めるなら、我々の像や黄金の肌、生来の魔術的素質に注目すればいいのです。他の種族は知識の追及という点で、我々の足下にも及びません。彼らはそういった戦いに対して無防備なのです。タムリエルで最初に本物の文化を形成したのは我々であり、今でも全種族の中で最も文明化されています。この事実を覆すことはできません。我々は宗教、言語、建造物の基礎を築き上げました。その影響力は大陸全土で見られます。我々はこれだけのものを与えてきたのです。世界のほんの一部を独占することぐらいは許されるべきです。

我々は以上のような自明の事実だけでなく、惨めな下等種族たちのことも考えなければなりません。この素晴らしい文化と社会的風習には厳格さと能力が求められます、彼らに要求するのは残酷すぎると思いませんか?彼らは我々の習慣と伝統に求められる精度を備えていないのです。彼らの無能を責めるべきでしょうか?それとも、彼らが到達できるような低い基準を設けて、欠けている部分を増強するべきでしょうか?彼らは恐らく我々を残酷と考えるでしょう。見えざる門は閉じたままにしておくべきです、そうすればこれ以上お互いに悲しみ、苦痛を味わうことはありません。下等種族にサマーセットへの移住を許しても、彼らのためになりません。むしろその反対です、最後には彼ら自身が傷付くでしょう。

サマーセットの純潔を守りなさい。サマーセットを穢してはなりません。サマーセットはアルトマーだけのものです。それだけが正しいことなのです。

司法高官アヴァナイレの日記Journal of Justiciar Avanaire

サロシルが言っていた。借金取りたちが怒っているみたい。何とも愉快な状況ね。妹が帰ってくることをいつも夢見ていたけど、妹が帰ってきた今は悲しみに満ちている。妹は問題ばかり持ち込む。でも見捨てられないわ。今は無理。しかも妹は助けを求めている。

妹は何かやっているかもしれない。妹にこんなことは言いたくないけど、スクゥーマはエルフを変えてしまう。妹の面影はほとんど残ってなかった、とても痩せていた。骨張った指で私のスカートを掴み、しわがれた声で助けを求めてきた。妹を信じたい。彼女が幸せに生きられるように助けたいわ。でも…無理よ。今はまだ。

だからといって、迷ってはいられない。妹は危険な人物に借金をしている。妹を見捨てればテルヴァンニの魔術師に売られるか、見せしめに殺されるかもしれない。そんな危険は冒せない。

問題は神聖執行局よ。裏取引をすれば信用に傷が付いてしまう。サマーセットには賄賂を喜んで受け取るような愚か者はいない。疑り深いのよ。認めたくないけど、サロシルが見つけた仲介人しか選択肢は残されていない。彼らが真珠を使って何をしようとしているのかは知らない。でも他に選択肢がある?

計画どおり、テロムレ隊長の部隊に潜り込んだ。動くのはトー・ヘイム・カードに近付いてからよ。そこで仲介人が私を待っていてくれているはず。そこについたら隊長に奇襲を仕掛け、真珠を奪い、彼にはそのまま死んでもらう。サマーセットの兵士なら、きっと私を遺跡まで追いかけてくる。そうしたら…仲介人が面倒を見てくれる手はずになってる。永遠にね。

真珠は山賊に奪われたと報告する。しかもその話を否定できるエルフは、その頃には全員死んでいる。全て上手く行けば、私の立場は安泰よ。もしかしたら、勇気を讃えられて昇進する可能性もある。そしてサロシルは必要なお金を手に入れる。そうなれば妹は安全よ。

これは妹のためにやる。昔と違ったとしても、妹は私に残された最後の家族よ。妹は私が守るわ。どんな犠牲を払ってでも。

自らの価値を示せShow Us Your Worth

テラニエル

お前が待ち続けていた瞬間がついにやってきた。機会を与えてやれる。宮廷と我々の支援者に、狡猾さを示す特別な機会だ。彼が有能な者を高く評価することは知っているだろう。

私が多大な金額を支払って入手した書物をお前に委ねよう。領域の間にある場所、我々の世界とオブリビオンの間にある虚無の穴、隙間についての記述がある。そこにはある太古の存在、大いなる欲求を持つ存在が住んでいる。そして我々の支援者は、欲求を持つ者がお好きだ。

この〈強欲〉という生物と取引し、セイ・ターン砦の守備隊に向けて放て。勝利は手が届くところにある。しかし、あの至高な道化に仕える者どもはまだあまりにも近くにいる。安心はできない。我々の計画の最後のピースがはめ込まれるまで、彼らを忙しくさせてやれ。

任務が終わったら、お前をシマーリーンへ戻そう。それまでは状況に注意し、有利な結果を生み出すよう行動せよ。この投資を無駄にしようものなら、我々は皆、大いに失望するだろう。

お前に幸運のあらんことを、

T

失われたアルテウムArtaeum Lost

ヴァヌス・ガレリオン 著

私はサイジックの島アルテウムにいた時のことを滅多に話さない。年齢と気質のせいで、回想すると腹が立つし、気が乗らないのだ。医者ならば、消化に悪いと言うだろう。とはいえ、我らがギルドの出自について、学生たちに一定の説明を与える義務が私にはある。

私をよく知る者は、私がアルテウムの生まれではないことも知っている。私は劣悪な環境で育った。サマーセット島の気難しい上級公の下で働いていたのだ。長い間ではない。諸事情あって、その生活からは離れざるをえなくなった。その後少し経って、サイジックが私の才能を見いだした。彼らは、これまでの生活が終わったと私に言った。もう見つかるのを恐れて、本を床板の下に隠す必要はない。干し草をかき寄せ、食器を洗って膝にアザを作る必要もない。これからは賢者として生活せよ。好きなだけ勉強していい。その勉強が平等や平和、知恵を発展させるものでありさえすればいい。私はその時、喜びで弾けるような気分を味わった。もちろん、どんな喜びも永遠には続かない。

私は導き手である秘術師ヘリアンドに、これまで海を走る乗り物に乗ったことがないので、出航するのが楽しみだと言った。彼女は笑い、光り輝くルーンを下に落とすと、我々はアービスを突き抜けて飛び出した。こんなスピードがありうるとは想像もしていなかった。数秒もすると、我々は風の吹き荒れる丘に立って、アルテウムの田園地帯と牧草地を見下ろしていた。

1日ごとに、新たな発見があった。ニクサドの群生で埋め尽くされた、霧のかかった谷間。出来立てのガラスのように透明な、歌う滝のある秘密の礁湖。風が吹くと秘密を囁く花々、そして定命の者の舌には長すぎる名前を持つ石。私は精力的に本を読み、常に各地を放浪し、すぐに灰色のローブを獲得した。

後に虫の王と呼ばれることになるマニマルコに、私が初めて出会ったのはこの頃だった。当時、彼は私と同じように、将来を嘱望された優秀な見習いだった。私たちは底知れぬ才能を持っていたが、性格は正反対だったため自然なライバル関係ができあがった。だが、サイジックの古き習わしはそのような競争を禁じていた。私の師である強大なライトマスター・イアケシスは「対立は戦争の種をまく」と私に行った。残念ながら、彼は盲目的な好意も同じ結果を招きうることを学んだ。

研究を進めるにつれて、私はサイジックの掟の欠陥に気づき始めた。その中でも特に大きなものは、サイジックでは全てに優先する受動性だ。困惑した亀のようにのろのろと歩き回り、ごくたまに頭を出し、草の陰から危険を確かめる。イアケシスの目は内部へと向かうようになり、タムリエルでの出来事に対する無関心は、年を追うごとに増していくようだった。なぜライトマスターが孤立へと向かう歩みを開始したのか、いまだに私は分からない。だが我々の特使や顧問たちは1人、また1人と帰還し始めた。島の周囲の霧はその濃さを増し、王たちから嘆願が寄せられる頻度も少なくなった。アルテウムの沿岸を越えた先の出来事となると、我々は過剰な警戒心に苦しんだ。この警戒心には高い代償が伴ったからだ。

風の冷たいある降霜の月の夜、私は古代の石塔、セポラタワーの中を歩き回っていた。あの場所では、時間そのものが琥珀の中に閉じ込められているような感じがする。激しい風が、時を経て傷ついた石を突き抜けて笛のような音を上げ、夢見の洞窟の鈍いうなり声がブーツの底を通して感じられる。そこは力の場所であり、法則と理性は創造の崇高なる謎に道を譲る。あの松明に照らされた回廊の内部に隠された場所で、私はマニマルコが闇の力を注ぎこんでいるところを見つけた。異端の死霊術を隠れて実践していたのだ。そして彼は、私も加わるように迫ってきた。私は拒否し、追放の呪文によって彼の儀式をずたずたに引き裂く態勢を取った。私が呪文を紡ぎ始めようとしたその瞬間、我々の周囲で塔が傾いた。夢見の洞窟の唸り声は必死さを増し、悲痛な響きとなった。周囲全体に島の怒りを感じたため、我々は次の日の朝、ライトマスターと話してこの争いを解決することで合意した。

マニマルコはイアケシスの前に立って、死霊術の研究を許可してくれと熱心に訴えた。イアケシスが拒否すると、マニマルコの態度は下品で好戦的になった。彼はデイドラの獣のように、呪いや古代の冒涜の言葉を吐いた。私は脇に立って、ライトマスターはマニマルコを幽閉するだろうと確信していた。だがイアケシスは彼を幽閉しなかった。彼はマニマルコを叱責し、灰色のローブを取りあげ、島から追放した。

「この気のふれたエルフを、タムリエルの人々へ向けて解き放とうと言うのですか?」と私は叫んだ。

イアケシスは何も言わなかった。彼はただ手を上げて、マニマルコを紫に輝く光で包んだ。そのようにして、私のライバルはいなくなった。私は驚きのあまり立ちつくしていた。私が最も尊敬していたエルフが、狼の檻を開いて、おとなしい羊の世界へと解き放ったのだ。次元融合が起こった今、我々はイアケシスの慈悲の無残な結果を目にしている。

私はその少し後、アルテウムを去った。肩越しに振り返って、あの巨大な丘とゆるやかな牧草地が霧の中に退いていく姿を見たことを覚えている。後になってから、私は自分が出発してほんの数時間後、島が消滅したことを知った。これを偶然と考えるのは難しい。イアケシスが自分の過ちを認め、孤立を選んだのかもしれない。サイジックはマニマルコが解き放たれることを知って、戦うことよりも安全を選んだのかもしれない。いずれにせよ、サイジックの島は記憶の中に消え去り、誇り高きサイジックは暗闇の中に沈んだ。

彼らが戻ってくる時は、タムリエルを平和と繁栄へ導くという誓いを、彼らが忘れていないことを願っている。戻ってくることがあればだが。それまでの間、我々ギルドの魔術師は彼らの責任を引き受ける。弱き者を守り、新たな呪文と新たな発見を追い求めよ。そして何よりも、勇敢であれ。秘められた危機を前にして、魔術師ギルドは先陣を切らなければならないのだ。

蛇の王(17編)The King of Vipers, Canto 17

海はサーペントの舳先の前に割れ
風は黒い布の帆船に捕らえられた
打ち鳴らされる鼓は漕ぎ手の苦悶を隠し
海の悪魔が後を追って泳いだ

暗い雨が寡婦のベールのように降り注ぎ
稲光と雷鳴を従え
虐殺者ヴィスカルネは船の舵輪を掴んだ。
砕け散った千の物語の悪党。

彼は膝をついた者も容赦なく刃にかけた
若き者、弱き者、病人、老人をも
その心の残忍さはしばし語られ
その刃にまみえた者は、決して癒えることなし

残忍な艦隊の標的はサンホールド
オルグヌム王が求め続けたアルトマーの獲物
かつてグリフォンの翼を授けられた黄金の港
語られずにはおかれぬ勝利

ヴィスカルネは船を乗り入れた、と我らが先人は歌う
だが港はもはや空っぽ、動くものとてなし
焼く船もなし、殺すべき無実の者もなし
サーペントの苦い一突きを味わう者はなし

すると丘にそびえる宮殿より
黄金をまとった一軍が突撃した
北からのアルトマーの圧倒的な波
マオマーの冷気に太陽のぬくもりをもたらすため

彼らはヴィスカルネの副官を次々殺し
虐殺者の艦隊は港にて燃え上がった
マオマーは彼の敗北を知り
彼の勢力は斃れ、その無力を示した

祝福されし諸島の案内Our Blessed Isles: A Guide

調査官ルニルスティール 著

愛する親族に七重の祝福を。高貴な探究を一時脇に置いて、私と一緒に心を巡らせてほしい。

我々の驚嘆すべき旅は、まず文明の住処であるアリノールから始めよう。西海岸の山々に居を構えるこの街は、山頂とほぼ同じくらいの高所に位置しており、その白い尖塔は空高くそびえている。我らが支配者たちはこの高みから何千年もの間、自分たちの支配地を見渡してきた。華美な王宮を見る機会に王を敬いなさい。我らが王国の比類なき偉大さに包まれることで感じる誇りだけでも、旅をする価値は十分にあるというものだ。

外国のものに興味があるのなら、サマーセットではアリノール以上に世界の物産を味わうために向いた場所はない。タムリエル全土からの雑多な品々が毎日、船で港に運ばれてくる。神聖執行局が販売してよいと見なすものは、生活に全く新しい視点をもたらし、またアルトマーの生産品の評価を高めるだろう。

我々の品がなぜ他に抜きんでているのか知るためには、少し船に乗り、湾岸を越えてリランドリルへ向かえばいい。この祝福された街は何世紀もの間、高等教育の中心地となってきた。多くの王や女王がサピアルチ大学の知恵を求めてやってきた。大学には我が民の中でも最も偉大な知性の持ち主である223人が、あらゆる物事の知識を進歩させている。

芸術に関しては、公道を西に辿ってリレンシルへ向かい、全世界で最高の娯楽が生まれている場、夢見の館を見よう。この名高い一座の団長は、開拓の最も初期の頃から開かれている野外劇場で、昼夜の別なく演目を披露している。我らの文芸の長い遺産を受け継ぐ者であるため、団員は特別な者に限られる。真に才能のある者だけが加わることができるのだ。君の趣味が何であれ、夢見の館が披露するショーには味わい深い魅力がある。

味わうといえば、我らの島でワインが生まれる地に案内させてほしい。少し道を行くだけでいい。ラッサフェルドのブドウ園はリレンシルとシマーリーンを結びつけそうなほど横長に広がっている。ブドウの木から熟した実をもぎ取る誘惑には抵抗してほしい。確かに、自然にこれ以上のものはないが、ワイナリーで作られたものを一旦味わうと、たった1つでも実を取ってしまったことを後悔することになる。

「でもラッサフェルドの赤なら飲んだことがある」と言うんだろう!愛する親族よ、3000年もののビンテージを熟成された樽から直接味わったのでない限り、本当に飲んだとは言えないのだ。その特権のためには家を抵当に入れなければならないかもしれないが、それだけの価値はある経験だ。

目を北に向ければ、大いなるエトン・ニル山の上にクラウドレストが見えるだろう。あの橋やテラスからの眺めは息が止まってしまうほどだが、おそらく辿りつくための昇り道では、文字どおり息が止まってしまうだろう。もちろん、君がウェルキナーの一族ならば別だ。あのグリフォンの騎士たちは我々の地を頂上から見守り、空を駆けてサマーセットのどこにでも、一瞬のうちに守りへ馳せ参じる用意ができている。

クラウドレストを離れる前に、島で一番眺めのいい場所にしばし立ち、水晶の塔の栄光に目を向けよう。悟りの柱は創造の中枢であり、我らの祖先たちと同じほど古い、限りなき知の源泉だ。サピアルチはその秘密を昼夜の別なく守り、研究しながら、高き者の完全性へと我々を近づけることを望んでいる。

旅の疲れを癒したいなら、シマーリーンは愉快な人々で一杯の、快適な海辺の街だ。オーリドンや長い西街道への旅に出発する前に、静かな夜の休息を取るには理想的な場所だ。そのついでに聖なる調和の修道院を訪ね、均衡の儀式への参加を申し込もう。これ以上によく眠れる夜はないだろう。

東海岸に昇る太陽を拝む喜びを味わったら、旅の最後の地に出発しよう。すぐ南にあるシル・ヴァー・ウォードの原初の荒野は、王立動物園のレンジャーたちによって注意深く管理されている。ここでは、世界中から集められた特別な生物たちを見られるだろう。この場所は一般に公開されており、市民なら無料で見学できる。家族で出かけるにはちょうどよい場所だ。

最後に、西に戻ってアリノールの姉妹都市サンホールドへ行こう。間にそびえる山脈がなければ、二つの都市は避けがたく同化して、失われたアルドメリス以来の大都市になっていただろう。サマーセットでも最大の港の一つを有するサンホールドは頻繁にシーエルフたちの襲撃の対象となるが、港は非常に防衛しやすい。分厚い海の壁から、狭く曲がりくねった入江に至るまで、石がそれぞれマオマーの襲撃への対処を考えて配置されている。難攻不落の砦には違いないが、同時に繁栄する街であり、島における海上輸送の中心地であることも忘れてはいけない。迷宮のような通りで何時間か過ごし、世界最高のシーフードを味わうことを強くお勧めする。

愛する親族よ、旅の終わりがやってきたが、これが我らが故郷への旅の始まりに過ぎないことを願っている。旧エルノフェイは懐かしいが、神々の黄金のぬくもりはいつも、太陽の接吻を受けたサマーセットで涙を乾かしてくれるだろう。

照らされし書Illuminus

なんて劇的で芸術的だろう!哀れな学者はそれぞれ古く退屈な仮面を脱ぎ捨て、新たな役に就いた!大胆な冒険家、苦難の皿洗い、伝説の英雄だ!

しかし悲しいかな!そこへおせっかいな詐欺師がやってきて、学者の遊びを邪魔する気だ!彼らに恐ろしい運命が待っていることを、侵入者は知るよしもない!

勇敢な「英雄」は何度も舞台へ押しかけた。不愉快な言葉とともに、この侵入者は役者から力を奪った。しまいに愚かな本の虫たちは役を忘れ、元の退屈で目新しいこともない、笑って「現実」と呼ぶしかない日課に戻ってしまった。

やがて、大胆な脚本家は英雄の干渉にうんざりした。彼女は暗く激しく動く海の向こうを見つめた。極めて勇敢な芸術家でしか航海できない、恐ろしい悪夢の海だ。そしてその真っ暗な奥底から、彼女は想像を超えた恐怖を召喚した。すぐに、英雄は食われてしまうことになる!

悲しいかな、恐怖は十分でなかった!英雄は脚本家を追って向こう見ずに突進し、作品を踏みつけた。その美しさ、狡猾さ、創造力を持ってしても、輝ける存在である脚本家、照らされし者は英雄の的外れな勝利を予見できなかった。断続的な叫びを上げ、復讐を誓って、彼女は自分の本のページへ退却した。今もそこにいる。待ち続け。次の見事な脚本の構想を練りながら。

称えよ(先人の歌)Praise Be (Ancestor Song)

(音楽:落ち着いて威風堂々)

さあマーラを称えよう
おお、愛の女神よ
我らに子の恵みを授けたまえ
高き我らの母よ

コーラス
手を打って称えよう
神々を賛美しよう!
手を打って称えよう
我らが先人の血を!

さあザルクセスを称えよう
我らの物語を記した者
書記に名誉を
栄光の文書保管者

コーラス

さあイフレを称えよう
おお、第一のエルノフェイよ
森の神
道を示すアースボーンズよ

コーラス

最後にアーリエルを称えよう
全ての者の祖先を
彼らに似せて我らを作った
賢く、気高く、背も高く

コーラス

上級公女の会合への招待状Invitation to the Kinlady’s Conference

会費を支払った貴族、議長、商人王はすべて、上級公女アヴィネッセの邸宅での会議に快く招かれ、現在の政治状況、異国人の流入、女王の布告について話し合うことができます。この案件について、あなたの声を聞き入れることを、上級公女はお約束します。

軽食の提供があります。

上級公女の手紙Kinlady’s Letter

親愛なるアルダーク・ティルカラー

この素晴らしき修道院への赴任を検討してくれて嬉しく思います。実現させるために協力できたのは幸いでした。アイレン女王の急進的でかなり危険な布告について、実りある話し合いをした後だけになお嬉しいものです。一緒に働けることを楽しみにしています。それがシマーリーンだけでなく、サマーセット全体を安全なまま保つ助けになるはずです。

シマーリーンに相応しいかどうか確かめるため、新参者たちを隔離する計画は素晴らしい案だと思います。想像力に富むこの文化の一員になれる能力と気質を持っている者とそうでない者を選別できれば、手遅れになる前に厄介者や情熱に欠ける一時滞在者を見分けられます。完全な解決策ではありませんが、不測の女王が宣言を取り消し、招かざる者ネバラを全員追い返すまで、これで十分でしょう。

サマーセットに相応しいと思われる候補者のリストを送ってください。誰に滞在許可を出し、誰を送り返したかがわかれば、女王代理アルウィナルウェもきっと喜ぶはずです。私は今でもサマーセットを極めて神聖な場所であると考えています。他の種族のことはオーリドンに任せておけばいい。我々の「愛する」女王はいつもそこで、猫やウッドエルフと一緒に浮かれ騒いでいる。仲間が増えれば彼女も喜ぶでしょう。

上級公女アヴィネッセ

食料品の請求書Invoice for Comestibles

今週配送の食料品は下記の通り

-生きているロバ30頭
-干し草の束14個
-リンゴ50キロ
-各種塩漬けの魚4樽
-全粒穀物10袋
-濃縮グリマーベリー5瓶
-ニクサドエキス1壺
-エクトプラズム1ボトル

ウグイアビの肥大化が止まらない。餌のスケジュールを調整して、穀物を与えないようにしてくれ。

森の闇The Forest Dark

ジョセリン・マディア 著

死者の魂で黒く染められた長靴を履き
恐怖の喘ぐ戸口に立った
乾いた茨の向こうに隠れた
狼の喉が遠吠えし、闇の枝が溜息をついた

一度だけその中を彷徨った
年央の心を持った元気いっぱいの若き日に
髪はまだ死の骨ばった手に掴まれてはいない
魂はまだ恐怖の熱い焼印を押されてはいない

苔に覆われた骨とスッポンタケの茎の上
私の足は恐ろしい、油まみれの滑車を見つけた
悪臭の闇が渦巻く木々の向こうに
唸り声をあげる血に飢えた生き物が潜んでいた

周り中で、奴らの息が聞こえた
雨に濡れそぼる森に響く弓鋸を引く音のように
そして遠吠え!あの陰気な聖歌
狩りの王ハーシーンと残忍な気まぐれ

私は向きを変え引っ掻く棘の間を走った
獲物の兎は私の目を見てうろたえる
ぎこちない一歩と共に唸り声が大きくなる
黄ばんだ牙が肉を切り開く

私はギザギザの木々の並びを突き抜ける
ボロボロのシーツをまとい、皮膚はひどく打たれている
しかし黒い狼は茨の茂みの後ろで怯んだ。
真っ黒な目は白い炎に輝きじっと見据えていた

「ここから逃げろ」そう言っているようだった
「お前の炉辺へ、うつろな喜びへ戻れ」
「だが我々狼はまだつきまとう」
「お前の最後の血に染まったスリルを求めて戻る!」

真珠の調査記録3Pearl Research Notes, Log 3

現在アビサルの真珠の研究をしているが、予想していたよりかなり危険なようだ。魂の魔法に反応するらしく、制御できないほどの力を持っている。それが原因で研究者を何人も失った。

最初の犠牲者たちによって、真珠の持つ魔力が目覚めてしまったようだ。その力に引きつけられ、すでに周りにはヤグーラが群がってきている。今はまだ食い止められているが、いずれ防衛線を突破されてしまう。真珠を安全な場所に移動させる必要がある。より内地はどうだろう。サマーセットから完全に隔離するのも一つの手だ。

司法高官アヴァナイレはかなり使えるかもしれない。神聖執行局との繋がりを利用すれば安全に活動できる。サロシルは払った金以上の働きをしてくれた。とにかく、何をするにしてもスクゥーマ常習者は信用できる。自分の唯一の姉だろうと平気で裏切る。

神聖執行局The Divine Prosecution

ノルド文化交流探検隊、巨人殺しのアクスルファ 著

私はこれまでノルド文化交流探検隊の一員として幅広く旅をしてきた。敬愛すべきエボンハート・パクトと関わりのある土地は、モロウウィンドやブラック・マーシュも含めて全て訪問した。オークの住むロスガーも探検した。しかし、私をどこよりも最も苦しめたのは、横柄なハイエルフの住む島サマーセットだ。普通なら誰でも気に入るリガートでさえ、あの自惚れていて耳のとがったミルク飲みの連中を嫌っているほどだ!彼らに対してどんなに苛立っても、私はできるだけ寛大に振る舞い、斧で襲わないよう努めている。

塩水と虚偽の匂いがするこの地に到着して初めての仕事は、とにかく法と秩序に関する情報を集めることだった。いくら平和と外交の旗を掲げて来たと言っても、私たちがノルドであることに変わりはない。ハイエルフに嫌われている理由がパクトと関係しているせいなのか、それとも彼らと見た目が違うせいなのかは分からないが、代表団のメンバーがうっかり決まりを破って、そのせいで外交問題が起きないようにしなくてはならない。島には十分すぎるほど衛兵と治安官がいるが、本当に権力を持ってるのは神聖執行局というおかしな名前の者のようだ。

神聖執行局は、アイレン女王とドミニオンの準軍事的組織であるサルモールに忠実な、権限を与えられた執行官で構成されている。サマーセットでは神聖執行局が法と秩序の象徴であり、宗教的・世俗的な法を守らせる責務を負っている。トリビュナルのオーディネーターに似ているようだが、不気味な仮面や派手な鎧は身につけていない。メンバーの一人、陰気だが気さくなルリオンという名の司法高官に話を聞くことができた。

司法高官ルリオンは、神聖執行局の主な役目が、犯罪や違反における調査官、議論や争いにおける仲裁役を務めることだと説明していた。神聖執行局は彼が言うよりもさらに幅広い権限を持ち、世俗の法の番人であるだけでなく、宗教的および社会的道徳規範の保護者であるような気がした。追求すると、彼は事態が地元の衛兵の手に負えなくなると自分たちが呼ばれるのだと認めた。最後に「調査の必要があるので出掛けるよ」と付け加えて立ち去り、私は兎のミートボールとハチミツ酒の昼ご飯を食べた。

アリノールの街をぶらついていると、ルリオンが常に私の見える所にとどまって神聖執行局の仕事をしていることに気づいた。商人と客の間で起きた口論を、両者から話を聞いた後で拘束力のある裁定を下して事を収め、両者が受け入れた後で立ち去るのを見た。その後で、スリが貴族の財布を盗んでいるところを捕らえ、その犯罪者を街の衛兵に引き渡した。こうした中でずっと、彼は私に目を光らせているような気がした。よそから来た滞在者を観察するのも、神聖執行局の執行官の仕事に含まれるのかもしれない。私はそれでも構わなかった。それに、彼が常に近くにいることで、食事時に彼を探すのが楽になった。

司法高官ルリオンは、ハチミツ酒が好きだろうか?

神聖執行局の事例Cases of the Divine Prosecution

神聖執行局ビューローリーブ、上級執政官リンワレイ 著

神聖執行局はサマーセット島の法秩序を管轄する最高機関であり、女王と王家の宮廷にのみ従う。我々は上級公や上級公女の意志には従うものの、必要であれば貴族においても不正がないかどうかを調査する義務と権力を有している。

例として、不実なキャノンリーブの事例を挙げたい。これは数年前、アイレン女王が玉座につくよりも以前の出来事である。当時、クラウドレストのキャノンリーブは貴族出身で評判も優れたアルトマーで、比類なき血の一族に属していた。このことは当然ながら、血がアルトマーの全てではないことを証明している。我々の司法高官の1人が噂を聞きつけ、キャノンリーブの事業を調べ始めた。徹底的な調査の後、このキャノンリーブがエトン・ニル山の内部に多くある遺跡の1つで行われていた歴史研究プロジェクトから、特に優れた古美術品を着服していたことが判明した。彼は目録や記録を改ざんして外国の収集家に古美術品を売り、美術品が紛失した形跡を一切残さないようにしていたのだ。司法高官は証拠を集め、結局キャノンリーブは、地位と貴族の血があってもこの国の法の外にあるわけではないことを学んだ。

神聖執行局は宗教的、文化的な法律に関することも扱う。アルトマー社会の慣行を守らせることも我々の仕事である。不完全なる完全の事件は検討すべき事例である。この事件はある宝飾師に関するものだが、彼はネックレスや指輪、アミュレットを製作中不運に見舞われ、見た目にも明らかな傷がついてしまった。この職人が完全な宝石細工を作ることにいつも失敗しているという訴えの調査は、筆頭司法高官ナルダルモが引き受けた。筆頭司法高官はこの職人が昔に比べて遥かに熟練の度合いを落としていることを確かめ、令状付きの懲罰措置として、彼が見ている前で職人に自分のアラクソン球を割ることを命じた。職人は再び熟練を得るために働き、新しい球を申請しなければならなくなったのだ。

以上は、神聖執行局によって処理された事例の、ほんの一部である。

神聖執行局の通知Divine Prosecution Notification

女王代理アルウィナルウェおよび神聖執行局の命により、サマーセット島への訪問者全てに関係する以下の命令は、即座に効力を発揮する。

訪問者が十分な戦闘能力を有しており、
かつ訪問者が正当なる道徳意識を抱いている場合、

上記の基準を満たしている全ての新参者は、法の執行任務を代理する任命を受けるため、神聖執行局に出頭すること。

至急、筆頭司法高官キャラウェンまで報告することが推奨される

親愛なる護衛へDear Escort

your name

これを読んでるなら、やっと私に追いついたのね。あなたより先に石の翻訳をしていたら、前の扉が開いたの。あなたを待ったけど、扉が閉まってしまう恐れがあった。石にある碑文を読めば、後を追えるわ。翻訳はわりと簡単なはずよ。

星々の導きがありますように、
アンデウェン

追伸 その骨は私のじゃないから心配しないで。

人間の愚行Folly of Man

よく聞け、警告がある
伸びすぎた草がある
予言ならぬ、このささやかな歌には
心に留めるべき教訓がある

さあ物語は開く、哀れなカビの上に
腐敗の上で育つ定め
この見苦しい細菌、それは手品師の反抗
戦いも終わって遥か後の

これは大いなる断裂、念のため言っておく
天が空から落ちた時
彼らはドシンと落ち、泥に命を与えた
この定命の豚小屋を作った。

それは最悪の汚さ、でもそのことは置こう
私の物語は豚に関するもの
この地に根づいたもの、それは人間という種
垢からキノコが生えるように伸びた

その生は短く、取るに足らないとしても
彼らの不手際には注意せよ
笑うのはたやすい、この単純な害虫を
彼らの略奪を見るまでは

人が破滅の太鼓の音に縛られる時、
死体の神の細工を知る。
トリニマクさえ知らずにいた、彼の最後の一撃に
どれほど強く打たれたかを

人物確認証書Writ of Valid Credentials

ここに神聖執行局を筆頭とする諸機関は、スカイリムの向こう見ずなリガートの背後関係を検証、精査し、証書を発行した。その上で神聖執行局は、当該証書を正式で法的拘束力のあるものと認定した。

ゆえに向こう見ずなリガートは、ノルド文化交流探検隊とエボンハート・パクト双方の正式な外交官兼大使であるというのが、神聖執行局の見解である。この資格ゆえ、彼はサマーセットとアルドメリ・ドミニオンにおいて得られる、あらゆる特権と免責を受けるものとする。

準備、立会、検証
神聖執行局司法高官ロルムデル

水晶の塔The Crystal of the Tower

アルケイン学サピアルチ、リランドリルのラーナティル 著

水晶の塔はサマーセット北部にそびえ立ち、アルトマーが敬愛するすべてのものの導き手であり、象徴である。塔は水晶のような法とも呼ばれているが、我々の大切な国境の彼方で信じられていることとは違い、水晶でできてはいない。塔の名前は頂上にある水晶、透明な法から名付けられた。

透明な法は力とエナジーを水晶の塔に送り、それによってこの謎の建造物はサマーセット全土を守っている。塔より放出された力は見えない日よけのように大地を覆い、諸島の安全を確保している。

こうした守りは古く、水晶がこれを建立したアルドマーによって塔に埋め込まれた時に設定された。率直に言うと、サピアルチは塔や水晶の正確な働きについて、完全に理解している訳ではない。アルドマーが水晶の塔を建立したのは初期のアルドメリ植民者の墓を保存するためであり、エルフの霊魂を永久に記憶し、我々が完全に団結していたわずかな時代を記したことは分かっている。

透明な法の重要性は自明だろう。その名から全てが明らかになっている。透明になっているのは簡単に認知や探知をされず、姿を明らかにし、開かれ、明確かつ隠されぬ状態にされないためだ。法とは、次元の一部を支配する原理と規制を意味している。この場合、水晶はアルドマーの遺産の明確ではっきりした原則を明らかにしている。実際のところ、水晶が実体化した聖性の欠片ではないかと疑っている。

明らかに、透明なる法と水晶の塔に対する重要性の理論はサピアルチ大学の中に留まっている。水晶がアルトマーの完璧に対する意欲を吸収してアルトマーに返し、諸島を弱体化させ危険にさらす完璧ではないものを跳ね返しているという説は気に入っている。私に同意する者が多くはないが、水晶の塔に関する誇りと称賛、安全に対する感情が諸島を覆っていると感じられる時はある。象徴的な関係だ。

もしくは、ただの古代アルドマーの魔法かもしれない。誰にわかるだろう?

水晶の塔の賢者Sages of the Crystal Tower

魔術師ギルドの書記、ヌララン 著

彼らを賢く博学と呼ぶ者もいる。サマーセット諸島で最も優れた魔術の使い手と呼ぶ者もいる(ただし私の仲間の多くはその考えに反対するだろう)。彼らはサピアルチ、水晶の塔の賢者であり、サマーセットの王位継承者の教官である。現代の最も偉大な魔術師と言える者のうち、何名かはサピアルチに存在している。しかし彼らはたいてい魔術や難解な学問の学者であり、それぞれ特定かつただ一つの研究テーマを専門にしている。

サピアルチは水晶の塔の番人を務めている。塔は正当な水晶、「水晶のような法」とも呼ばれる。塔の名前は水晶で出来ているからではなく、塔の頂上に透明なる法という魔法の水晶を収めていることに由来する。

塔の中にはわずかな賢者が住み、塔の管理をして秘密を守っている。他にも研究で出入りする者はいる。当然ながら塔に入るには、ただそこへ行って扉を開けば入れる訳ではない。入口は隠されていて、強力な結界によって守られている。唯一入れる方法は塔の衛士の助けを必要とする。この特別に調整された2人のサピアルチは、それぞれ塔に入るために必要な、決意のダイヤモンドを1つずつ持っている。塔の衛士によって、決意のダイヤモンドが正しく調整されて同時に使用されると、その紺碧のダイヤモンドは水晶の塔への道を開く。そのような衛士は2名しかおらず、それぞれ携えるダイヤモンドへのリンクを確立するため、長く厳しい儀式を受けなければならない。衛士たちはその役目に11年間就き、その後は新たな2名がダイヤモンドの保護を受け持つ。

他の賢者たちはサピアルチ大学に入り、それぞれが魔術や難解な学問における特定の分野を担当して献身する。リランドリルのラーナティルはアルケイン学のサピアルチで、サピアルチとその助手に223の異なる分野が割り当てられたこの大学を取り仕切っている。サピアルチはサマーセット中で個人、もしくは小グループで独自の研究を行うか、大学全体のために特定の課題を研究している。研究の中には水晶の塔、またはリランドリルのサピアルチ大学で行えるものもあるが、それ以外は賢者たちが必要に応じて旅し、自分の書斎に閉じこもって、世界で最も大きい複雑な謎についてあれこれと考える。

サマーセット諸島の支配者が領土を収める慣例として使うプラキスの書の解釈者として、サピアルチは重要な儀式学の持続における役割を果たしている。プラキスの書は、アイレン王女が生まれた際には王女が落ち着きのない不穏な時代を象徴し、いずれは支配することになると予言したとされている。時が来れば、王位継承者は必要条件として王位継承の3555日前に、サピアルチの元へアルトマーの王政プラキスと儀式学を学ぶために訪れる。その後、サピアルチ大学は新しい支配者にとって強力な人材として仕え、求められれば助言や意見を提供する。

学問を追究している者として、サピアルチは兆候や前兆に対して過度に興味を持っているように見える。彼らは星座の動き、月の位置、動物の気質、さらには一世一代のスープに浮いている泡の渦にまで、深く重大な意味があると考えている。こうした知性と迷信の綱引きは、私たちにとって矛盾のように思えるが、サピアルチは同じコインにおける表と裏のように捉えている。そしてコインと同じように、中に入る代金を払うには両方とも必要だ。少なくともサピアルチはそう言っている。

サピアルチの主な研究分野には、オブリビオン学、教化、アルトマー遺産、付呪、神話史、デイドラの誤謬、月学、神正統主義がある。それぞれの研究室と研究分野を示すため、各自がアルトマー美術のサピアルチ、海軍考案のサピアルチ助手といった肩書を持っている。サピアルチは一生、もしくは学問分野の変更を申し立てるまで、その肩書を持つ。ただし、塔の衛士は決意のダイヤモンドにまつわる責務を11年間全うした後、塔の鍵を後任となる次のサピアルチに渡してから、自分たちの研究分野に集中する生活に戻る。

聖なる数に関する考察Thoughts on the Sacred Numbers

この完璧な庭に座り、私は聖なる数について考える。吉兆とされ、宇宙の存在にとって重要と我々が認める数である。

3は最高位の天体の数であり、太陽と2つの月に体現されている。これは私の完璧な娘たちの数でもある。だから我々はこれ以上後継ぎを生んではならない。

5は元素の数である。現実は大地、大気、水、火、エーテルから成っているからだ。これはまた、私が机の上で同時に開いておく本の数でもある。

8は惑星の数であり、3と5の合計でもある。8はまた私が哲学協会の会員たちと繊細なトーニーポートワインを飲む際に定めている、杯の数の制限でもある。それ以上でも、それ以下でもない。

以上が良き数である。そして良き数の合計を我々は16と呼ぶが、これは非常に強力な数だ。

しかし悪い数には気を付けねばならない。2は視野を欠き、二元性を示そうと試みる。それが不可能であることは誰もが知っている。

船乗りに贈るシーエルフガイドA Sailor’s Guide to Sea Elves

シルバーセイル号のヴィリルダ 著

あなたが王立海軍の一員であれ、単に海上の旅行者であれ、マオマーの船を地平線の上に発見するという不運を経験する前に知っておくべきことがある。このガイドは避けがたい事態が起こる日に備える一助になるだろう。これを最初の教訓としてほしい。たとえ短時間でも海上や海辺で過ごせば、シーエルフに出会うことがある。

名前が示しているように、シーエルフは水上を故郷とする。彼らは波を利用することに長けているため、マオマーの船は海と呼べるような場所でさえあれば、いつまでも海上にいられる。マオマーは我々の交易船を襲撃し、艦隊に奇襲をかける際、この点を最大限に活用する。退却するシーエルフの船は決して追いかけてはならない。たとえ弱っているように見えてたとしても。彼らは相手に追いつけると思わせて誘い込むが、勘違いしてはならない。シーエルフのカッター船は我々の艦隊のどの船よりも早い。すぐに沖に誘い込まれて安全に退却できなくなり、鮫のようにあなたの周囲を回り出す。食料が底を突き、衰弱して戦えなくなると、マオマーはとどめを刺しに来る。卑劣ではあるが、有効な戦法だ。

第二に、地上が見えるのでない限り、シーエルフの船から逃げてはならない。見えているとしても、大いに気をつけるべきだ。問題はマオマーに追いつかれるかどうかではなく、いつ追いつかれるかだ。マオマー船に対峙した時の最良の行動は、立ち止まって戦うことである。少なくともこれなら優位に立てる可能性がいくらかある。シーエルフの艦隊は大抵の場合、小さく小回りの利く船で構成されており、素早い一撃離脱の戦法に適している。素早く鼻先をへし折ってやれば、本格的な攻撃へと入る前に追い払える可能性がある。

マオマーと戦う際、恐ろしいのはバリスタなどではない。彼らは海そのものを武器にする。スループ船より大型の船ならどれにでも、その帆の下に少なくともシーメイジが1人いて、風と嵐を召喚し、あなたの船をおもちゃのボートのようにひっくり返そうとしてくる。マオマーのシーメイジをできるだけ早く無力化するため、あらゆる努力を費やすべきである。波で倒せないとなると、シーエルフは獣を放ってくる。マオマーは戦力のために様々な種類の海の肉食獣を交配し、訓練している。水上を飛んで甲板を襲う翼のついたリーフバイパーから、戦艦を転覆させるほど大きなシーサーペントまで。いずれにせよ、一定の速度で移動し続けていれば、こうした怪物はあなたの船へと辿りつく前に疲弊するだろう。

マオマー自身について言えば、欺瞞的な戦術に騙されてはいけない。シーエルフは凶悪な戦闘員であり、アルトマーの血を流す以外の望みを持っていない。彼らがあなたの船の甲板に乗り込んできたら、厳しい戦いが待っているだろう。マオマーは海が最も荒れている時でさえ驚くほどバランスを崩さず、船の索具を通り抜けることに関しては軽業師よりも機敏だ。想像がつくかもしれないが、よく訓練され装備を整えた海兵が侵入に対する最大の防御となる。しかし白兵戦では、回り込みを防げるように陣形を整える必要があるだろう。シーエルフの襲撃者は分散した敵を素早く圧倒する包囲戦術を好むからだ。

ガイド1冊から学べることは限られているが、この知識によって、生死を分ける日の準備を整えやすくなることを願っている。フィナスタールがあなたの船旅を導くように。

捜査官ヴェイル:シャンブルの廷臣(パート1)Investigator Vale: Retinue of Shambles, Part 1

ウッドエルフが汚れ一つない船室のベッドの上で、大の字に倒れていた。短剣が胸から突き出し、下には血だまりが拡がっている。「殺人か、ヴェイル?」と帆船シルバースワン号の船長を務めるハイエルフ、ネムダランが言った。もう少し不吉でない方がいいと期待しているのは明らかだった。「間違いないのか?」

捜査官ヴェイルはため息をついた。「誤って自分の心臓に刃を突き刺したと思うの、ネムダラン船長?ないとは言い切れないけど、可能性はとても低いと思うわ」

ウッドエルフの醸造業者フィリノールは、サマーセットの国境を開放するというアイレン女王の布告に応えるつもりでいた。ハイエルフの故郷に足を踏み入れる、最初の新移民の一人になるはずだった。彼は今やヴァレンウッドの想い出、イフレのキャンプの客人でしかない。捜査官は身をかがめて近寄り、醸造業者の胸から突き出している柄と持ち手を調べた。

「お高く止まったハイエルフの誰かがやったに違いない」とカジートの仕立屋ザラキが言った。「アイレン女王がいくら約束しても、あの連中は自分たちの清純な島を我々に汚されるのが我慢ならないのさ」

「そうかもね」とヴェイルは言いながらロウソクの火を使い、殺人に使われた武器の持ち手を装飾している、緻密な彫り模様をよく調べようとした。「でも、儀式用の短剣が使われているのは重要だと思う。きっとデイドラ関連ね。ここにあるシンボルの全てが分かるわけじゃないけど、模様は複数のデイドラ公の崇拝を示唆している。興味深いわ」

「それで、推理はどうなんだ、ヴェイル?明日の朝にはシマーリーンに到着する予定なんだよ!」とネムダラン船長はせき込んで言った。

「私の推理ではね、船長さん。あなたの船には殺し屋が乗っているだけじゃない。殺し屋で、しかもデイドラを崇拝してる何者かが乗っている。一番興味深い類の殺し屋ね」とヴェイルは言った。興奮を隠す気もほとんどないようだった。「この旅もようやく面白くなってきたわ!」

* * *
ヴェイルとカジートの仕立屋は船底にある船室を捜索し、床から天井まで積み上がっている木枠箱、小樽、大樽などの狭い隙間を探した。「私に付いてこなくてもいいのよ、ザラキさん」と、捜査官は困惑して言った。「自分の身を守る術は心得ているわ」

「ザルは信用してない訳じゃない、捜査官」とザラキは返しながら、黄褐色の毛から蜘蛛の巣を払いのけた。「ただ、一人でこの船底まで下りて行かせるのはよくないと思った。殺人犯がうろついているのだからな。船長や臆病者の船員たちがどうして手伝いを申し出なかったのかは、ジョーデとジョーンだけがご存知だ!」

ヴェイルは積み上がった木枠箱の山2つの間に体を滑りこませ、貨物の中にある、少し開けた場所へと進んだ。山のうち1つがぐらついていることにヴェイルは気づいた。支えている縄が旅の間に緩んでいたのである。彼女は注意深く進んで不安定な山を通り過ぎ、開けた場所の中心に立った。

「ちょうど予想したとおりの場所で見つかったわ」とヴェイルは誇らしげに言い、急ごしらえで作られたデイドラ公の祠を指差した。「グウィリム大学でデイドラ学の教授に受けた授業の記憶が正しければ、誓いと約束の神ね」

ザラキはルーンに覆われた床と、その中心から立ち上がっているデイドラのシンボルの周囲を警戒しながら回った。「大学に行ってたのか?」

「まあ、個人授業を数回聴講したと言っておくわ」とヴェイルは悪戯っぽく言った。「私が彼女から学んだのと同じくらい、彼女も私から学んだ。それがちょっとした自慢よ」

カジートが毛に覆われた手を、邪悪なルーンに囲まれ頭蓋骨を上に乗せた木製の台座に向かって伸ばすと、捜査官はその手をぴしゃりと打って止め、静かにするよう身振りで示した。隠された祠に足音が近づいてきていた。ヴェイルとザラキは、密集した木枠箱の影に身を押しつけて待った。少しすると、木枠箱の山の隙間から、高貴な身なりをした背の高いハイエルフが現れた。

「あなたがデイドラ信者?」と尋ねつつ、ヴェイルは驚いているハイエルフの進路を塞いだ。

「欺きの王の餌食になるがいい!」と彼は叫び、ベルトから曲がった短剣を引き抜いた。「よくも、シャンブルの廷臣の問題に首を突っ込んでくれたな、ブレトンの放浪者め!」

ヴェイルが返事をする前に、ザラキが飛び出した。仕立屋はどこから取り出したのか剣を構えて、信者の短剣による突きを防いだ。「レディに向かって、その態度はないだろう!」

信者は短剣をカジートに向け、呪文を唱え始めた。唱え終わるのを待つことなく、ヴェイルは高価な革のブーツをハイエルフの腰にめり込ませた。蹴りは信者を横に突き飛ばし、緩んでいた木枠箱の山に突っ込ませた。木枠箱は床に散乱し、その下の信者を押しつぶしてしまった。

「しまった!」とヴェイルは言い、目にかかった髪の毛を払い落とした。「全部丸ごと落ちてくるなんて思わなかった!死んだら口を割らせられないじゃない!」

「とにかく、殺人はこれで終わるんだろう?」とザラキは言った。

「こいつはシャンブルの廷臣と言っていた」とヴェイルは答えた。「これはまだ始まりにすぎない予感がするわ」捜査官ヴェイルは立ち止まり、見定めるようにカジートを眺めた。「それと、あなたはただの仕立屋じゃないって気がするんだけど」

「私が?この者は何を言いたいのか見当もつかないな、捜査官」

ヴェイルは顔をしかめた。「謎ね、ザラキ。知らないの?捜査官ヴェイルは謎を解くのよ。でもそれは後で解決するわ。今は二人とも、酒が必要ね。船底の掃除が必要だって船長に伝えましょうか?」

捜査官ヴェイル:シャンブルの廷臣(パート2)Investigator Vale: Retinue of Shambles, Part 2

捜査官ヴェイルは酒場のラウンジにある小さなテーブルに座り、装飾を施された輝くグラスからゴールデンワインを飲んだ。ラウンジの窓はシマーリーンの大通りに面しており、ヴェイルはハイエルフたちが行きかう姿を見ながら、シルバースワン号乗船中に起きた出来事に思いをめぐらせた。シャンブルの廷臣と名乗っていた信者たちのことが、ヴェイルは口に出した以上に気になっていた。この集団が複数のデイドラ信者から成っていて、何か不吉な計画を抱いているらしいとなればなおさらだ。その計画はサマーセットだけでなく、世界全体を脅かすものだとヴェイルは気づいていた。

これは明らかに、ヴェイルが普段相手にするような事件ではなかった。しかしこの近くには、他に解決しようと名乗り出る者は誰もいなかった。サマーセットへの旅は基本的に何事もなく、気楽なものになるだろうと思っていたのに。

ただの仕立屋だと主張するカジートが大股に歩いてきて、ヴェイルの向かい側にある空いた椅子に身を落ち着けた。「ザラキ抜きで飲み始めたんだな」と言いながら、彼は自分のグラスにワインを注いだ。「この者は追いつかなきゃな。ぐいっと!」

ヴェイルはザラキとグラスを合わせてから、泡立つワインをぐっと飲んだ。「白状するけど、この異国の地では調子が出ないのよ」と彼女は言った。「私が普段使っている情報屋や調査網は海の遥か向こうにある。シャンブルの廷臣とかいう連中について、詳しく知るための方法を考えなきゃ」

「心配はいらない、お嬢さん」とザラキは陽気に言った。「こういう時に私たちを助けてくれそうな奴を、この者は何人か知っている」

「私たち?」ヴェイルは訝しげに言った。「最初の質問に戻るけど、本当は何者なの、ザラキ・ダー?」

「この者は糾弾するような口調に傷ついたぞ、捜査官。でも名前の後に敬称をつけてくれたのは嬉しい。その響きはとてもいい。とにかく、信者たちをどうにかしたいんだろう?」

「もう、分かったわよ」と渋々ヴェイルは言った。「サマーセットでの、あなたの情報源のところに連れて行って。きっと服の卸業者やボタン商人が、この島のデイドラ信者の活動を全部教えてくれるんでしょうね」

「質問する相手と内容さえ心得ていれば、驚くほど多くの情報が得られるものだ。そばにいて、ザラキに手本を示させてくれ!」

* * *

4時間後、ザラキについてシマーリーン中の店先や酒場、裏路地を回った後では、ヴェイルもこのカジートが相手に話させる術を心得ていると認めないわけにはいかなかった。彼は魅力的で愛想がよかったが、相手に応じて、話を引き出すために必要な場合は恐ろしく威圧的になった。ヴェイルにはこの男を敵に回すつもりはなかったが、腕前には感心した。それでも、曖昧な噂話や突飛な主張を除けば、シャンブルの廷臣を探す手掛かりは得られなかった。その時、二人は巻物や写本、とてつもなく古い本でいっぱいの地味な店に足を踏み入れた。

「レンテルファン!」とザルは静かな紙の山に向かって呼びかけた。「旧友のザラキが訪ねてきたぞ!」

高く積み上がった山の1つから、ハイエルフが出てきた。長い黒髪の女で、貴族の装飾品を身につけていた。首の周りの鎖からメダルがぶら下がっており、蜘蛛が糸を紡ぐ姿が描かれていた。美しい意匠だが、なぜかヴェイルは居心地が悪くなった。

「レンテルファンはもうこの店の主じゃないわよ」とハイエルフは言った。「何かお手伝いできることがあるかしら。あるとは思えないわね。私は普段、あなた方のような人々とは取引をしないもの」

「あのねえ、何を偉そうに――」ヴェイルは我慢できず、女の前に歩み寄ろうとしたが、ザラキの力強い手に押し留められた。

「お連れの汚い猫は自分の立場をわきまえているようね、ブレトン」とハイエルフは嘲笑った。「あなたも見習えばいいのに」

「高貴なお方よ、これはとんだ失礼を」ザラキは喉を鳴らし、二人の女の間に割り込みつつ、ハイエルフに向かって低く頭を下げた。ザラキは仰々しく複雑な謝罪を続け、その間ヴェイルは後ろに下がり、この機会に周囲をよく観察した。

捜査官ヴェイルの視線は、羊皮紙と何十もの巻物の山の下に埋もれている小さな机の上に止まった。特に1枚の紙がヴェイルの注意を引いた。名前と場所のリストのようだが、その一部はヴェイルが今回の旅行の準備のため、サマーセットの地図を調べていた時に見た覚えがあった。紙にはヴェイルに分からないシンボルも含まれていた。ヴェイルはザラキがハイエルフの視線を塞いでいることを確かめつつ、羊皮紙を長いコートの内ポケットに滑り込ませた。

「もう飽きたわ、ザル」と言って、ヴェイルは黒い髪を振り上げ、唇を目いっぱいとがらせた。「夕食といいワインを約束するって言ったじゃない。ここはダガーフォールのレストランとは似ても似つかないわ」

二人は素早く店を出て、あのハイエルフが追って来ることを考え、背後を一瞥した。

「今、お前が戦いそうになった相手が誰だか分かるか?」ザラキが聞いた。

「メダルから判断するに、メファーラの上級司祭ね」とヴェイルは言った。「しかも驚くほど失礼なやつ。でも、この辺りで起きていることの手掛かりになるかもしれないものを見つけたわよ。あなたの知り合いに、デイドラ語を読める人がいれば」

「この者はたくさんの物事についての専門家をたくさん知っている」

ヴェイルはカジートに微笑みかけ、彼の前足を握った。「あなたのことが好きになってきたような気がするわ、ザラキ・ダー」敬称で呼ばれて、ザラキが喉を鳴らす音が聞こえた。

小さな蜘蛛が後をつけてきていることには、二人とも気づいていなかった。

捜査官ヴェイル:シャンブルの廷臣(パート3)Investigator Vale: Retinue of Shambles, Part 3

捜査官ヴェイルは落ち着きなく足で地面を叩きながら、古書店から取ってきた羊皮紙をハイエルフが翻訳し終えるまで待っていた。ザラキは彼女に目で合図したが、ヴェイルは無視してさらに激しく地面を叩いた。

デイドラ学のサピアルチ助手であるガラーディルは体を後ろに反らし、目をこすった。「私のところに持ってきてくれて正解でした、密偵どの――」

「いやいや」ガラーディルの呼びかけにヴェイルが眉をひそめたのに気づいて、ザラキは割り込んだ。「ここにいるのは皆友人だ。そんなにかしこまらなくていい。ザラキか、ザルと呼んでくれればいい。話を続けてくれ…」

「ここに出ている名前はハイエルフ社会の著名なメンバーです。各人がサマーセットの決まった場所に結びつきを持っている」とガラーディルは説明した。「デイドラの象徴については、彼らは3柱のデイドラ公を崇拝しており、強力な遺物に言及しています。この遺物はどのようにしてか、人々と場所に関連しているようです。実に興味深い!これをどこで見つけたと言いましたか?」

「そんなこと言わなかったわ」とヴェイルは言って羊皮紙を取りあげ、背を向けて立ち去ろうとした。

「そんなに急いでどこに行くんだ、お嬢さん?」とザラキは言って、ヴェイルを追おうとして立ち上がった。

「ただのカジートの仕立屋が私の仕事に興味を持つとは思えないわ」とヴェイルは何気なく言った。「でも、〈女王の瞳〉の密偵、ザラキ・ダーの助けなら借りてもいいわよ」

「何?一体誰が…?この者は別に――」ザラキは口ごもった。そして静かに言った。「いつ分かった?」

「知らないの、ザル?」とヴェイルは意地悪く言った。「女王の耳ザラキ・ダーの物語は、文明の劣ったハイロックの海辺にさえ届いているのよ。私はあなたの黄褐色の、毛深くて丸い…頭に目をやった瞬間から分かってたわ。まあ、それよりは後だったかもしれないけど。さあ、シャンブルの廷臣を止めに行くわよ」

「おかげさまで、ザルの毛深くて丸い…頭は皆に大人気だよ」とザラキはブツブツ言いながら、捜査官ヴェイルに追いつこうとして急いだ。

並んで歩く二人は、小さな蜘蛛がヴェイルの長いコートの後ろにくっついている姿を見ていなかった。

* * *
日没が迫る中、ヴェイルとザラキ・ダーは注意しながらシマーリーンの外にあるサンゴの森へと進んだ。石のように硬くなったサンゴは、島の東海岸に沿って不思議な迷宮のような地形を生み出していた。羊皮紙に記されていた手掛かりが二人をここに導いたのである。この一帯に数歩入りこんだ途端、二人は不吉な歌声が突き出たサンゴに反響して、自分たちの周辺に迫ってくる音を聞いた。未知の言葉は刃のように鋭く、ヴェイルの背筋を寒くし、ザラキは毛を逆立てた。

二人はサンゴの迷路の奥へと進み、周囲に目を光らせた。サンゴの柱の後ろでかがり火の明かりが明滅したのを見て、ヴェイルはその方向へと向かった。ザラキは無言で彼女の肩に前足を置き、警戒を呼び掛けた。ヴェイルはうなずいて、柱の周囲を覗き込んだ。

サンゴの森の中心部にある開けた場所の中には、以前古書店で会った、メファーラのメダルを身につけたハイエルフが、三面の祠の前に立っていた。祠は抽象化されてはいるものの不愉快なほど不格好で、3柱のデイドラ公のシンボルがあしらわれていた。女は3つの燭台に燃えている炎に見入りながら、同じ言葉を何度も繰り返し詠唱していた。彼女の背後では空気が揺らめき、奇妙な、自然のものではない光がきらめいていた。何かが起きようとしていた!ヴェイルが動くよりも先に、小さな蜘蛛が彼女の背中から小走りで降り、信者に走り寄った。女の肩にまで駆け上がった時、蜘蛛は猫ほどの大きさになっていた。

「ちょうどいい時に来たわね」とハイエルフは軽蔑をむき出しにして言った。「下等な種族の中ではあなたたちが最初よ、生まれ変わったアルトマーの威厳と力を味わうのはね!」

「ねえ、ザラキ・ダー」ヴェイルは言った。「この尖り耳の、大げさでデイドラ好きな馬鹿は何のことを言ってるんだと思う?」

「見当もつかないな、お嬢さん」ザルが返答した。「だが、この者はあの祠の見た目が気に入らない。あまり合法でもなさそうだ」

「そう、それだったら」とヴェイルは言って2歩前進し、間に合わせの祠に重い革のブーツで蹴りを入れた。祠はバラバラになり、小さな燭台3本は飛び散って、3つの小さな炎のうち2つが消えた。

信者の背後の光が消え、空気が揺らめくのを止めた。女は激昂して叫んだ。女はローブから長く湾曲した短剣を引き抜き、肩に乗った蜘蛛は立ち上がって口を開いた。

「デイドラ信者の遊びには付き合っていられない」とザラキ・ダーは言い、自分の剣を抜いてヴェイルの前に進み出た。「女王の命により、この者はお前の降伏を受け入れよう!」

それを合図に、十数名のドミニオン兵士が開けた場所に押し寄せ、信者を包囲した。各人が武器を構えていた。信者と蜘蛛は周囲を見渡してから、女は短剣を落とし、蜘蛛は元の姿勢に戻った。

「このままでは終わらないわよ」とハイエルフの信者は捨て台詞を言った。

「そうかしら、終わりだと思うけど」とヴェイルは陽気に言い返した。「少なくともあなたに関してはね」

* * *
ヴェイルは枕にもたれかかり、宿屋の上階の暗い部屋を見上げた。「ああいう連中がまだいると思う、ザル?」

ザラキ・ダーは片手で自分の頭を抑えつつ、もう片方の手でヴェイルのあらわになった腿を撫でた。「いつだっているさ、お嬢さん。だから女王はこの者を抱えているんだ」

「まあそれなら、とりあえず気にしないでおくわ。私はもう一度あなたの黄褐色で毛深い――」

ザルはヴェイルにキスして言葉を遮った。彼女もお返しをした。

懲戒処分Disciplinary Action

クオリル

厄介者の番人助手のことだが、協力できる機会を狙ってレンジャーをつけ回している。しかもまたレンジャーへの異動を志願してきた。エリーゼに今の任務に集中させろ。そうすればそんなことをしている暇はなくなるはずだ。お前の部下の管理はお前の仕事だ。だがそれが私たちの仕事に影響を及ぼすなら話は別だ。レンジャーは隠密行動を得意としているとエリーゼに伝えてくれ、訓練はそこでもできるはずだ。

管理者ヴァインロア

倒れし者の言葉Words of the Fallen

デイドラ公を決して信じるな。この件から学んだことはそれだけだ。私は昔、自分には目的があると思っていた、大がかりな計画の一部なのだと。私は目的を果たした。少なくともそう思っている。だが結果的に、それは想像したようなものではなかった。メリディアは私を器だと言った。私の運命は、彼女が作った瞬間に決まっていたのかもしれない。

私は彩られた部屋に戻ってきた。私はメリディアのためではなく友人のため、剣の修復に力を注いだ。それが私の目的だと思ったからだ。確かに私は戻ってきた。だが今回は前と違う。私の光は消えかかっているのだ。暗闇が近付いている。もう時間がない。光が消えてしまえば、全て終わりだ。

メリディアについて教えておきたいことがある。彼女は詐欺師だ。彼女に尽くすことで、私は自由を与えられるはずだった。彼女は私に、自由とは虚無を別の言葉で表現したものだと語った。彼女を信じるな。デイドラ公を信じるな。絶対に。

だが私は安寧を手に入れた。メリディアは私に世界と守るべきものを見る最後のチャンスを与えてくれた。かつて愛した者たちを救うため。少なくとも、それには感謝している。

できるなら全員に別れの挨拶をしたかった。スコルド。ガブリエル。寂しくなる。だが、とにかくyour nameだ。彼らが私にとってどれほど重要な存在だったのか、理解されることはあるだろうか。もしかしたらまた会えるかもしれない。他の場所で、他の時間に。だがその時の私は、こんなことを書かないだろう。そんな私もいつかいなくなる。仕方ない。

できることなら皆と一緒にもっと過ごしたかった。もっと冒険に行きたかった。いつも話していた飲み物を注文したかった。

友人たちには安寧と幸福と愛に満ちた人生を送って欲しい。私は手に入れられなかったが、彼らには権利がある。この本を見た人に言っておくが、私はここで挙げた人々のことを決して忘れない。彼らに会うことを願っているが、会ったら伝えて欲しい。

愛する者を守れ。手放すな。その瞬間を大切にしろ。笑顔にし、一緒に喜べ。一緒に笑いながら、とても貴重な瞬間だということを決して忘れるな。

それから、私のことを忘れるなと伝えてくれ。まあ、私は伝説の存在だからな。

親切で、男前で、謙虚な騎士

ダリアン・ゴーティエ

謎の後援者:メファーラThe Inexplicable Patron: Mephala

ディヴァイス・ファー 著

トリビュナル聖堂の自称「司祭兼学者」と話すと、私はよくあることだがいつも気恥ずかしくなってしまう。だが我々の祖先たちを「受け入れた」デイドラの性質について大きな誤解があったとしても、当たり前だが驚くようなことではない。現代の司祭はつまらない暗証と、巡礼から金を搾り取る技術のみを訓練しているようで、本来の役割から悲しくなるほど大きく逸脱してしまっている。これを冒涜行為だと考える者もいるだろう。その場合は私との話し合いに招待している。お望みなら魔法による対決でも構わない。社会についてそれほど興味はないが、無知を是認するこの流れを誰かが止めなければならない。

ダンマー全員が私と同じような知的領域に到達できるとは思わない。一般的なエルフは、日々を生き抜くために日常生活を中心に考えている。だとしても、いかなる場合でも怠惰は嫌悪すべきことであり、下層階級の者でも独りよがりな情報の選択は許されない。善きデイドラのわかりやすい例を挙げさせてもらおう。まずは最も誤解されやすいメファーラについてだ。

「善き」という単語はいかなるデイドラに対しても不適切な表現方法だ。だが残念なことに当たり前のように使用されている。各々の領域の絶対的な表現者であるデイドラ公たちは、我々の道徳で分類できるような行動を取らない。デイドラとはそういうものだ。メファーラ、ボエシア、アズラは、ダンマーに多くの利益をもたらしてくれた。そのことを考えると確かに善き存在だ。だがその動機と目的、それがもたらす影響については我々の知るところでない。

メファーラが「網の紡ぎ手」と呼ばれているのには理由がある、だが現代のダンマーはこの異名を知らないらしく、共感を示す代わりに、メファーラが「守護している」正反対の存在である、暴力と知恵と詩の伝道者ヴィベクに傾倒している。この風潮が原因で、メファーラの望みである本来の意味が覆い隠されてしまっているのだ。

メファーラは我々の先人に、全面戦争時に敵だけでなく、味方とも戦うために暗殺術を教えた。子孫たちがタムリエルに移住し、ノルドやダンマーと難しい交渉をする時に「善く」役立ったことは間違いない。我々は綿密な計画の立て方、嘘の付き方、敵をおびき出して罠に掛ける方法、困難の乗り切り方や結果の予測方法を学んできた。しかし、このデイドラ公がなぜ我々を特別視するのか、自問する者は少ない。騙されやすい者は我々が選民だという幻想を抱き、冷笑的な者は我々がデイドラのおもちゃに過ぎないと考える。だが、どちらも恐ろしいほど馬鹿げた仮説でしかない。

デイドラには創造力がないことを忘れてはならない。彼らができるのは模倣、操作て誇張だけである。中には定命の者をただの道具としか考えていない者もいるが、メファーラは当てはまらないだろう。彼女の行動には必ず意味がある。アービス全体を、因果を結び付けるシステムと考えており、彼女自身も新たに糸を紡ぎ、結果に影響を及ぼしている。

ではその目的は?それは私のように、自分で見つけなければならない。私が秘密のデイドラ公の秘密を明かすほど、愚かだと思うだろうか?

番人の誓いThe Keeper’s Oath

番人の目に祝福あれ、
深紅と黄金で作られ
悔悟の眼差しは呪われた墓に向けられ
最も昏き日々より
骨と死の幕が下で動く時
灯る火を写すため
彼女が負う闇を強いて
魂をきつく縛るため

筆頭司法高官キャラウェンへTo Chief Justiciar Carawen

筆頭司法高官キャラウェン

任務は失敗した。司法高官アヴァナイレが裏切り、配下の兵士たちを何人も殺した。彼女はトー・ヘイム・カードに逃げ込んだ。残った戦力で彼女を追跡中だ。星々の導きがあれば、真珠を取り戻せるだろう。

この伝言があなたに届くことを願って、兵士を派遣する。増援を送ってもらいたい。この遺跡には、アヴァナイレ以外の相手も待ち伏せている。

テロムレ隊長

貧しき姫(第1幕)The Peasant Princess, A Play in One Act

語り手:かつてアリノールの中心にヴィレニアという若いエルフが住んでいた。かなりの美人であり、大勢から讃えられていたが、家は常に貧しかった。そのため召使として働いていた

ヴィレニア:ああ、この境遇から逃れられたらいいのに

ナレーター:ヴィレニアは熱心に掃除をして、女主人のテリルディルからよく褒められたが、なおも驚きに満ちた豪奢な生活を夢見ていた。王宮での来たる舞踏会を耳にすると、ぜひ参加したいと思った

ヴィレニア:王宮の舞踏会!王子様もきっといらっしゃるわ!でもこのような服では行けない

ナレーター:ヴィレニアは決意した。節約し、嘆願し、懇願し、ようやく美しいドレスを購入できた。裕福な女主人を説得して付き添いにもなってもらった

テリルディル:あなたはこれまでずっと働き者だった。頼みを断れる訳がないでしょう?

ナレーター:それでも、賢い女主人のテリルディルは召使に警告を与えた

テリルディル:舞踏会に行ってもいいけれど、あなたの居場所は忘れないでね、ヴィレニア。どれほど美人で、綺麗に着飾ったとしても、召使であることに変わりはないわ

ナレーター:これを聞いたヴィレニアはとても悲しかった。裕福な貴族の目にとまりたかったのだ。しかし、よき召使として彼女は押し黙っていた。まさに次の夜、女主人と召使は舞踏会に参加した

ヴィレニア:何て素晴らしい衣装!何て美味しい食事!毎日がこのような優雅な雰囲気なら、私はサマーセット一幸せなエルフになるでしょう

ナレーター:余りにも美しいヴィレニアは、若い王子の目にとまった。あらゆる礼儀作法を忘れてやってきた王子に踊りを誘われた。王子と召使の少女がその夜の大半を踊ったのであった

王子:あなたほど美しいエルフは見たことがない。ご両親はどなたかな?

ヴィレニア:王子様、正直に言わなくてはなりません。両親は貧しい農民であり、私は裕福な女主人の召使の女に過ぎません

ナレーター:魅力に溢れるエルフの美しい目を見つめたまま、よき王子は事実に驚愕した

王子:私は騙されたのか!求愛していつかは結婚するような大貴族のエルフと思ったが。ただの召使の少女とは

ナレーター:ヴィレニアはその言葉に傷ついたが、本当のことだと分かっていた。王子と結婚できるのは貴族のエルフに限られる。ヴィレニアは、自らの城で相応しい夫を見つけると決意した。当然のことながら、王子は相応しい評判の上級公女と結婚し、召使の少女とは二度と話さなかった。よって私たちはみな忘れてはならない。外見や所持品にかかわらず、我々は常に家に縛られるのだ

粉砕の技、第一巻ART OF SMASHING VOL. 1

ハードカバー版

言葉の細工師ウルベク 著

序文:

ウルベクはこの本が、趣味と実益のために粉砕する夢を追求する、喜びと自信を読者に与えることを願う。粉砕を始めたばかりの時、ウルベクは小さく貧弱な子供で、クラン・タムノッシュのために岩を削っていた。ウルベクも多くの粉砕を失敗してきた。特に紙だ。今ウルベクは言葉を粉砕する事業で大成功した起業家だ。粉砕の難しさに粉砕されてはならない。粉砕が辛くなったら、さらに激しく粉砕するべきだ。

献辞:

粉砕の旅の序盤でウルベクを支えた最初の顧客、ウルベクの親友ファローク、床で寝かせてくれた小さな親方のラウモントに。

第一章:粉砕する対象の発見

粉砕の道を進むことを選んだ場合、どこから始めればいいか不安だろうとウルベクは推測する。全てのものが粉砕に適しているわけではない。木を粉砕するのは楽しいが、バラバラになって壊れるだけだ。金属にも粉砕に向いたものはある。だが正しい粉砕の仕方を知らなければ、脆くて弱いものしかできない金属もある。粉砕できるもので溢れている世界の中で、初心者にいいものは何だろう?答えは簡単だ。岩を粉砕しろ。

岩を粉砕するのは無意味だと考える読者がいるかもしれない。その読者は馬鹿だ。ウルベクは岩の粉砕から始めた。岩を粉砕すると粉砕のための筋肉が付き、もっと大きなものを粉砕する準備ができた時、粉砕して鉱石を集められる。ウルベクは小さな岩から始めて、より大きな岩や石の壁に進むことを勧める。そうすれば痛くない。オークなら話は別だが。

休まず常に粉砕できるようになったら、有用な粉砕が行える。例えばハンマーを作るような。石を粉砕し続け、石像でも作りたいと考える者もいるかもしれない。ウルベクは読者の情熱に水を差したくはないが、石で美しいものを作るには優しく粉砕する技術が必要だ。ウルベクは上級の粉砕技を後の巻で披露する。次の章では、鉱石を粉砕する方法を扱う。ウルベクは次の授業のため、鍛冶場を使えるようにしておくことを読者に勧める。

閉鎖の終わりAn End to Isolation

アリノール玉座の君主であり、アルドメリ・ドミニオンのイーグル・プライマーチたるアイレン・アラナ・アルドメリ女王による、女王の儀式学的布告により、長きに渡ったサマーセット諸島の閉鎖は終わりを告げる。勇敢で無私のアルトマーは、甘やかされ怯えた子供のように世界から隠れることはない。もはや味方や仲間から隔絶されることはない。その代わりに先人の故郷の象徴的な門を開き、仲間として迎える。そして友情を抱き、対話、交易、外交に関わりたいと真に望む者は、誰であってもサマーセットを訪れられるようにする。

この命令に対応するため、私たちは先入観や先天的な偏見を捨て去らなくてはならない。心を開き、豊かな土地を世界と共有せよ。サマーセットの誇りあるアルトマーには、古い不当な行為を許し、過去の反目を忘れてもらいたい。立場や文化の差を受け入れ、それによって心に友情の花を咲かせるべきだ。これは私の確固たる理想であり、女王陛下の命令でもある。

上級公と上級公女、キャノンリーブ、神聖執行局の調査官、サマーセットの市民に対し、過ちを犯さぬよう告げる。女王陛下の意志と、この命令の意図は完全に明らかである。サマーセット諸島が、下等種族の立ち入りを禁じることはない。名誉、高潔、事業の基準に達する者は、旅人、商人、移民を問わず皆を歓迎する。私たちは友情でアルドメリ・ドミニオンを形成し、友情でサマーセットをさらに完璧な楽園とする。これは私の至高の理想であり、女王陛下の命令でもある。

返事をください。愛しきおばダイヤンニよりPlease Respond, Your Beloved Aunt Daiyanni

愛するルルタリへ

あなたの最後の書簡からこれで3通目の手紙になるわ。あなたの健康が心配なの。あなたの父親がしていることは不気味だし、正直に言って危険よ。その感染した旅人たちを自分の家に連れてくるだけでも愚かなことだけど、病人たちと一緒に家の地下聖堂にこもるなんて正気とは思えない。そんなおぞましいことをして、神聖執行局がどう思うの?あなたの父が耳を貸さないのならコルグラドを離れ、彼が正気に戻るまでここに留まりなさい。父を説得できるなら、あなたの兄弟も一緒にね。少なくとも、あなたが無事でいるという知らせをちょうだい。

あなたのおば、

上級公女ダイヤンニ

本物の捜査官ヴェイル?The Real Investigator Vale?

人気のあるミステリー小説「捜査官ヴェイル」の、秘密主義の作家を追う。
流浪の年代記作家アダンドラ 著

捜査官ヴェイルの事件を詳しく描いた人気のミステリー小説は、何百万冊も売れている。有名なブレトンの探偵の冒険はダガーフォールだけでなく、ウィンドヘルムやスカイウォッチでも引っ張りだこである。だが他の作家とは違って、捜査官ヴェイルの作者は自作の素晴らしいヒロインと同じ舞台に立とうとはしない。実際、彼女が誰であるのかは今まで不明だった。

この逃亡中の年代記編者は、ダガーフォール・カバナントの諜報部門であるダガーの環の元メンバーの話を聞いてから、この謎の調査を始めた。この元メンバーは、話によれば手練れの密偵というだけでなく、凄腕の探偵、熟練の戦士、勇敢な冒険者でもあった。この傑出した女性を調査するほど、私の頭の中には小説のヴェイルが浮かんでならなかった。この女性に会わねばならず、私はアラベル・ダヴォーの追跡を開始した。

アラベル・ダヴォーは第2紀527年にウェイレストで生まれた。彼女は高貴な家で育ち、ハイロックで最高の学校に通った。やんちゃな若者、反抗的な十代だった彼女は、15歳で家を出て傭兵部隊に加わり、リーチから押し寄せた侵略者からハイロックを守る手助けをした。獅子の守護団に落ち着くまで、彼女は大陸中で数多くの戦闘に参加した。第2紀560年までには隊長の地位を得て、獅子の守護団の精鋭部隊を指揮した。そこでウェイレストの王にして未来のダガーフォール・カバナントの上級王、エメリックの関心を引いた。

今では、アラベルの業績はヴェイルの物語の最も奇抜な部分で読める。彼女は山賊王を片づけ、トロールを襲撃し、上品かつ堂々とした態度で敵勢力に立ち向かったと報告されている。噂によれば彼女には、1ダースの街、都市、寄港先に、あらゆる種族や性別の恋人がそれぞれいたという。彼女の人生は冒険そのもので、戦闘で敵に向かうように冒険へと立ち向かっていった。スキャンダラスな話でさえ、エメリック上級王を彼女とロマンティックな形で結びつけた。彼の護衛として仕えていた数年間は特に。真実はどうあれ、アラベルがエメリックの目に留まり、ダガーの環が創設された時、最初のメンバーとなったのは明らかである。

50歳になって、アラベルは人生の新しい章を始めることにした。彼女はダガーの環をきっぱりと引退し、世界旅行を再開し、仕事の一環としてしか見てこなかった人々や場所を、楽しみのために訪れるようになった。今の彼女は、陰謀、密偵工作、戦争の噂を扱うには「年を取り過ぎた」と主張し、有閑婦人となって特別室を確保し、異国の地を点々としながら、長く豪勢な日々を過ごしている。私はオークの都市オルシニウムで、彼女に追いつくことができた。

年代記編者:アラベル・ダヴォー、素晴らしい物語を読んでから、あなたにお会いできてうれしく思います。リバー・トロール4体を片手で倒して、カーボルの洞穴の人々への攻撃を食い止めたのは本当ですか?

アラベル:実際には沼トロール6体だったんですが、報告書で自慢したように思われたくなかったんです。

年代記編者:並外れた人生を送ってきましたよね。傭兵、冒険者、兵士、密偵。今は新しい情熱をもっておいでですね。読者に説明していただけますか?

アラベル:今夢中なのは、旅行と観光ですが、読者がツアーガイドとしての冒険について聞きたいのなら…

年代記編者:恥ずかしそうなふりはやめてください。私が言っている情熱が何についてのものか、ちゃんとわかっておいでのはずです。捜査官ヴェイルから始めましょう。

アラベル:あら、それで会いに来てくれたんですね。大人になってから、犯罪とドラマの大胆な物語が好きになったんですよ。はっきり言って、捜査官の下品な様子が大好きですね。お分かりでしょうが、昔の血が騒ぐんですよ!

年代記編者:いやいや、アラベルさん。認めましょうよ!あなたは捜査官ヴェイルの作者でしょ。

アラベル:作者?私が?この細い指が、何時間も羽根ペンを握ってがちがちにこわばっているように見えますか?私の手にインクの染みがありますか?

年代記編者:でも、あなたがご自身の業績をモデルにしてヴェイルを作り上げたのは本当じゃないんですか?薄いベールを羽織って、エメリック上級王の密偵として活躍していた時代の自伝だという説は?

アラベル:すごい想像力をお持ちですね!あなたこそ、ヴェイルのすばらしい冒険の作者じゃないんですか?

年代記編者:私?ばかばかしい!私はニュースを伝えますが、複雑なフィクションを創作することはしませんよ!

アラベル:そういうことにしておきましょうか

年代記編者:でも、あなたが謎解きにまだ手を出しているというのは本当じゃないんですか?どんな犯罪や陰謀が現在地元の権力者を困らせているのかに基づいて、訪問先を選んでいるというのは?

アラベル:私が?気づきませんでした。

年代記編者:なんと!あなたは「捜査官ヴェイルとハイロックの革命」の中で、エメリック上級王とともに「ダガーを鞘におさめる」役割を果たしたことを、事実上認めましたね!

アラベル:そんなことはしてません!それに、エメリックのダガーだったら、もっと正確に、剣として説明されているはずです…

年代記編者:ほら!また認めましたね!

アラベル:ご自分がお感じになったことを、なんでも書くのがよろしいでしょう。私はオルシニウムの衛兵のゴーザ隊長とディナーをご一緒することになっています。好色なオークと会うのは久しぶりなんですよ。彼女は博物館の盗賊を捕らえるのに苦労しているという話です。

年代記編者:誠実な読者のみなさん。レディ・アラベルは捜査官ヴェイルの作者であることを告白しました!有名な探偵にふさわしい事件が、これで解決です!

味方の調査パート1Investigating Our Allies, Part 1

サマーセットの筆頭年代記編者、フェリンウォイン 著

真実を求める皆の叫び、嘆願、要求を聞きました。いつものようにフェリンウォインは伝えるためにいます。最新かつ、最も関連性の高い知らせだけをお伝えしましょう。この新しい布告における自分の役割はわかっています。もちろんドミニオンの同盟がサマーセットの海岸に上陸できるようになった、新しい法について話すつもりです。多くはこの出来事の影響について、もっともな理由から心配しています。街は安全?故郷は安心?

読者の皆さん、それを突き止めるのが私の使命です。

私はアリノールから始めました。宮廷があり、最も王にふさわしき女王代理、アルウィナルウェ様の住まわれる土地。この最も困難な時代に、ご長命と偉大なる統治を願っています。通りを歩くときはできるだけ平民に見える服装に変装しました。誰も私に気づかなかったが、そう望んでいました。平民の人ごみを抜けてゆっくり歩き、新しい、いわゆる裏通りに入ったのです。

最初に出会ったのは商店で買物をしている不愛想なカジートでした。私は脇から観察した。その特徴であるベタベタした手先が盗みに使われないかどうかを油断なく見ました。盗難の目撃は叶いませんでしたが、そこでかなり驚くべき交易を目にしました。このカジートは店員に近づくと自分の持ち物をカウンターに置き、こう尋ねたのです。「いくらだ?」

親愛なる読者の方々、間違っていません!挨拶も、お辞儀も、愛想もないのです!私たちの同盟には基本的な共通の礼儀も望みすぎなようです。ああ、天のアーリエルよ。私は動揺するばかりでした。気の毒な店員がずっとこの場にふさわしい態度で答えようと心を尽くしていましたが、このカジートは礼儀を全く知らないままでした。身を縮こまらせて少し目撃した後、私は不作法の重みに耐えられず店を後にしました。目撃したことのため、心臓がドキドキしていましたが。

次に目撃したのはアリノールに多くある贅沢な噴水での出来事です。近くのベンチに座って間もなく、カジートの子供の集団が噴水に駆け寄ってきました。少なくとも10名はいたでしょう!何の抑制も効かず、全員が同時に澄んだ水に飛び込み、静かな噴水は最も野蛮な形で水をはね散らかしました。後ろから母親がやってきて、頭のおかしいニワトリのように舌を鳴らしました。子供たちは1人ずつゆっくりと噴水から上がってきましたが、その間はずっと興奮して話していました。

もちろんカジートが一腹の子を産むことは聞いていましたが、同年の子供があんなにたくさんいるとは考えていませんでした!毛に覆われた同盟者の人口は、10年毎に10倍上昇するのが見えるようです。そんな…傾向があるなら。母親の子供たちの監督ぶりは言うまでもなく、どうやら子供たちにわずかな礼儀作法を教える気もないようでした。

私が驚きで口をぽかんと開けていると、最も困惑させる交流が始まりました。たぶん私が仲間をあからさまに観察していたせいでしょうが、近くに立っていた若いカジートが話しかけてきたのです。ここに馬鹿げた会話を書いて害を及ぼすつもりはありませんが、それは子供の作り方に関連したもので、彼がそうした活動にとても「奉仕」したいという話でした。淫らな話に直面して、私は顔を真っ赤にしてすぐに立ち去りました。

もちろん読者の方々に、法を守るサマーセットの市民である私が見ることのできない他の評判を思い出させる必要はありません。確かに、身の安全を危険にさらして街のもっと不穏当な一帯に行けば、スクゥーマの増加や闇市の取引を目にしたでしょう。そう、私はこうした主張につながる噂を持っているだけですが、カジートは不法行為に加担する傾向があることで知られています。我々の愛する故郷に彼らが居住することで、犯罪の統計が途切れず上昇することは間違いありません。

我々の指導者がすぐに自分たちの過ちに気づくことを祈りましょう。おそらく戦争のために同盟は必要でしょうが、私たちは愛する島のこの岸で戦っています!私たちの社会を内側から腐らせる恐れがある、粗野で下劣で、往々にして悪党のカジートを相手に。たった1日の観察で、すべての市民が心配するのは当然だと言えるのです!

私たち全員が力を合わせて立ち上がり、平和で隔離された土地の回復を請願しなければなりません。地域の長に訴え、仲間の市民に伝え、既に故郷へ侵入した者に目を光らせましょう。かつて安全だった通りを進む時は、財布と子供をしっかりと抱えるのです。擁護者に動揺させられてはいけません。読者の皆さん。私の信頼された手で書かれた、真実を知ってください!

次号も調査を続けます。今度は我々の下位種族、ウッドエルフの習慣と文化を掘り下げます。購入を忘れずに。そのおかげで、私は大切な仕事を続けられます!

味方の調査パート2Investigating Our Allies, Part 2

サマーセットの筆頭年代記編者、フェリンウォイン 著

我らが崇敬する祖先が没して以来、我々はすべてのエルフが平等に作られていないと知っています。私たちハイエルフは先達の輝かしい歩みに続くことを選びました。私たちは素晴らしく、力強く、正当な存在です。他の者、例えばダークエルフは私たちの習わしを裏切り、罰を受けない代わりに呪われました。偽の神に祈り、灰の中で暮らしています。

それから現在、同盟を組むウッドエルフがいます。ウッドエルフに関して何が言えるでしょう?同じ神を信仰してはいますが、明らかなイフレびいきを考慮すると、信仰心は薄いものです。そして彼らの耳は尖っています。比較はここでやめなければなりません。それ以外のすべては、文化から身長に至るまで私たちの完璧な水準から程遠いのです。

しかし、原始的な親族に恐れる点があるのか?それを見つけるのが今回の使命です。

有名人も私がこの特別な使命を完遂することに興味津々でした。私が調査の決意を固めた頃、独占的な仕事に招待されたのだ。詳細はもちろん明かせませんが(王族のかなり高い地位にある方の屋敷で開催されたことだけは言っておきましょう)、それは私が探し求めていた機会を与えてくれました。仕事を受ける前に熟読した招待状のリストの中に、数名のウッドエルフがいたからです。

これで私たちの同盟国が、サマーセットの社交界で最も高名な人々との交際を企んでいるとわかりました。彼らが我々の文化にどれほど馴染んでいるかを観察する、またとない機会です。手帳を片手に豪華な衣装を身に着けると、私ははやる思いで招待者の屋敷へ向かいました。

食卓へ向かいながら、私は興奮を隠しきれませんでした。そこにクランで固まっていたのは、私の調査の対象であるウッドエルフだったからです。知り合いから、彼らがグリーンパクトの信奉者だと素早く教えてもらいました。実際に目の当たりにできるとは、何という幸運な偶然でしょうか。多くの者がサマーセットの汚れなき原則に激しく対立すると恐れているのは、まさにこの野蛮な信仰なのです。

彼らの食事が出された時、最初の奇妙な出来事が起こりました。ご存知のように、グリーンパクトは植物系の素材の使用や消費を許しません。そのため、親切な主催者はウッドエルフに適したサマーセットの最上級の肉のみを提供した。彼らは食事を物凄い勢いとしか表現しようのない様子で食べていました。銀食器の適切な使用など全く気にかけていませんでした。理由はわかりませんが、中には皿の上の肉汁をデザートスプーンですくった者までいました!

この小さな部族が食事を貪るのを見て、ウッドエルフの軍団が我々の動物を食らいつくす想像ができました。あれが唯一の食物なら、我らの小さな親族が我慢すると信じられるでしょうか?私たちの静かな島を美しく飾る牛、鶏、豚、猫でさえいなくなる日がくるかもしれません。そんな未来を本当に許せるでしょうか?

それでも私はこの招待客と交流しようと決めました。夕食後、私は1人に近づくと、いつものように非の打ち所がない礼儀作法で、島に来た理由を尋ねました。

「私あ王の代理でいています」彼はそう言いましたが、強い訛りで子音が聞き取りにくかった。「アイエルフに、私たちも同様に開化されているとお見せしたくて」

ぼそぼそと単語を並べたので、話の結びがなかなかわかりませんでした。それでも私は礼儀正しくウッドエルフがサマーセットの栄光に何をもたらせると思うか尋ねました。この島を故郷と呼ぶハイエルフの向上にどんな貢献ができるのだろうかと。

残念ながらその簡単な質問の後、彼はかなり粗野な態度をとりました。言葉遣いは無教養のせいと推測するにしても、言葉の選択の下品さはあからさまな敵意を表していました。そのような質問をする私の純粋な意図に図々しくも疑問を投げかけてきた上に、私についての描写をつけ加えてきたのです!

私はただ驚愕してしまいました。彼の仲間が慌てて私に謝罪すると彼を連れ去りました。それでも傷ついたことには変わらない。私たちが国境の内に迎え入れることを選んだ者たちの、礼儀作法と礼節については十分に目撃できました。

読者諸君に思い出してもらいたいのは、私たちの日常生活に危険をもたらしかねない文化の違いです。共食い、目に余る盗み、歩き回る木!このウッドエルフが小さな骨の小屋の周囲を走りまわる代わりに、私たちと一緒にきちんと生活する姿を信じられるでしょうか。これまで見てきたことから、私にはそんなことが可能だとは思えません。

読者諸君、私は抵抗することを強く勧めます。流れに対抗する声を上げましょう!これ以上一歩も許してはいけません。押し戻すのです。私たちはサマーセットに過去の栄光、ハイエルフの故郷、ハイエルフだけの故郷を取り戻すのです。

あなたも、その大義に賛同しませんか?

夢見の館:オーディションHouse of Reveries: The Audition

候補者のための入門書
夢見の館の公文書保管人クィル 著

では、夢見の館に加わりたいのだな?残念ながら、入会するには決意を単に表明するとか、いくらか会費を払うような簡単なこと以上のものが必要だ。教化には長い手順がある。しかし、君はもうセリフを覚えて自分のパートを歌ったな?剣を呑む勇ましい才能であれ、複雑な踊りであれ、技術に磨きをかけたはずだ。それでは、オーディションの話をしよう。

数週間程度の公開オーディションは、季節ごとに開かれる。勇気を出してステージに立ち、その才能で驚かせてくれればいい!見事なパフォーマンスが終われば、一座の演者が君に話しかけ、候補者に相応しいかどうかを伝える。候補者になれなくても、次の季節に頑張れ!

さて、候補者になったことを過大評価してはならない。候補者になれば技術に磨きをかけ、一流の者から学ぶために仮面の館への立ち入りが許される。君だけの仮面と名前を授けもする。ただ、夢見の館に加わったことにはならない。これは初めの一歩にすぎない。候補者は、最終オーディションを通過しなくてはならない。

これは大変な旅ではあるだろうが、孤独な旅ではない。師が候補者全員を導く。一座の古参の助けを受けて、とても重要な最終オーディションに準備をするのだ。この師は知識の泉の役を担い、君はその水を飲む。彼らの言葉を心に留め、模範とするがいい。一座に入るには師が鍵だ。手順を学び、言葉を覚えるだけでは不十分である。真の芸術家の情熱を、心に燃やす必要がある。師は火を灯せるが、それを業火に煽れるかどうかは君次第だ。

この期間、他の候補者は永遠の仲間となる。積極的に手助けをするのだ!間もなく共に演者となるのは、彼らかもしれないのだから。恐怖や嫉妬で敵意に沈んではならない。争う枠は1つではない。全ての候補者が合格した季節もあれば、全員が落選した時もある。最終オーディションの期間は、己が才能のみを頼らなくてはならない。他人のミスに頼ることなく、自分のミスに気をつけよう。

仲間の候補者と仲良くなることは推奨するが、君自身の姿が以前とは異なることを忘れないように。常に仮面をつけ、過去の名を語ってはならない。これは訓練の始まりだ。一座の現役の一員のように行動しなくてはならない。秘密を抱えた興味深い生活を始めるのだ。過去の名前を知るのは自分と、師と、団長のみだ。その後は忘れ去られるべきなのだ。

最終オーディションは思ったよりも早くやってくる。陽気なサーカスの座長であり、壮大な交響曲の指揮者であり、夢見の戯曲の演出家である団長の前に立つのだ。君の命運は団長が決める。

最後のパフォーマンスにはこれまで示した技の表現を至高にまで高めた、誉れ高く夢のような水準が求められる。全力を注げ。君が一座に入る準備ができているかどうかは、その時に分かる。名前、家族、過去の生を捨て去り、夢見の館の一員として加われるかどうかは、その時にようやくわかる。

夢見の館:一座House of Reveries: The Troupe

候補者のための入門書
夢見の館の公文書保管人クィル 著

夢見、興味、戯曲、喜びの生活を求めて加わったのだな!君のことは心から誇りに思っている。まず、私が最初に君を迎えよう。

ここから君は変化を始める。新しい名前を選び、新しい仮面をつけたが、これは始まりに過ぎない。声を変えることを学び、新しい型を学び、髪を明るい色に染めろ。千の自慢をして、真実の欠片も伝えないことを学べ。君は繰り返し試されるだろう。興味を惹くことは、ロマンスの最大のスパイスだから。強くあれ、無口であれ。他ならぬ一座での立場が、君の思慮にかかっている。

学ぶことはまだある。リュートの柔らかい弾き方は習得したのだな?剣を拾い芝居のフェンシングを学べ!君の周りには、サマーセット一の陽気な演者がいる。くだらないプライドを守ろうとして、この機会を無駄にしてはならない。無様に失敗し、震える声で歌い、成長をやめるな。新たな技を学べば、一座全体が強くなる。完全なパフォーマンスと呼べるものはないが、そこに到達しようと皆が努力する。

リレンシルは活動拠点だが、仮面の館が一座の全員を収容することはできない。それにサマーセットは大きな島だ。敬愛する聴衆全員にここまで足を運べとは言えない。君には大半を外で過ごし、必要に応じて手を差し伸べてもらいたい。全ての団員には、自らの役割を果たすことが当然に求められる。馬の毛にブラシをかけ、荷馬車のガタガタした車輪に油を差し、夕飯を料理し、便所を掘る。文句を言っても無駄で、厄介事が増えるだけだということを忘れるな。

それぞれの旅の一座は、自らが堂々たる称号に相応しいと示した座長が率いる。私が初めて座長とサマーセットを旅したのは、そう昔のことではない。バリトンという名の寡黙なエルフだった。私は饒舌で足早を自認しており、険悪な仲になるのは最初から決まっていたようだった。程なくバリトン座長に演技を見抜かれ、最も長く無味乾燥で、初披露のために覚えたセリフの中で、最高に退屈な独白を渡された。

それを読んだときは泣きそうになった。嫌がらせとしか思えなかったからだ。夜には聴衆の不満げな顔を想像しながら寝返りを打った。毎日別のパートをくれるよう座長に懇願したが、うまくいかなかった。首を横に振るだけで、練習に戻るよう言われた。大変な労力をかけ、忌々しい独白のセリフ、無味乾燥なセリフの全てを覚えた。バリトン座長から次の指示を受けたのは、セリフを間違いなく、口ごもらずに暗唱できたときだった。

「さて、クィル」。彼は珍しく微笑みながら言った。「自分で独白を作れ」

唖然とした。憎むべき独白への嫌悪がありながら、葛藤が起きていたからだ。それは歴史の作品だった!千年の時を生き長らえるほど名を馳せた、古き先人によって書かれた独白。どのように変えられるだろうか?あるいは汚せるだろうか?その困惑に終わりはないと感じた。座長は常に規則に固執していたからだ。

「お前はもう十分この作品に敬意を示した」と彼は言った。「繰り返し読んだ。全ての名前、場所、詳細を覚えたが、そこに心がないことも知っている。クィル、お前のことを信じている。それに心を与えるのはお前だ」

その日私は変わった。軽く考えていた名前が、私そのものとなった。私はクィルという羽根ペンであり、再び創作を始め、言葉を記す意欲が湧いた。新たな始まりだった。今日に至ってもなお、冴えない古典に新たな命を吹き込むことより愉快なものはない。そして、初めて会った時から嫌で仕方なかったエルフ、私の座長がそれを教えてくれたのだ。あの初めて涙した夜には、想像もつかないことだった。

学べ。聞け。創れ。君が発したのは初めのセリフに過ぎず、歌ったのは初めの音階に過ぎない。とても長く、難しく、辛く、不思議な旅が待っている。素晴らしい制作の過程を余すことなく楽しめ。幕は開かれた。舞台に立て。君の演技を見るのが待ちきれない。

夢見の館:歴史House of Reveries: The History

候補者のための入門書
夢見の館の公文書保管人クィル 著

サマーセットで最高の演者の故郷、夢見の館へようこそ!君たちは、名声や富を求めて訪れたのかもしれない。あるいは純粋な好奇心や所属への欲求だろうか。いずれにせよ、崇高な一座に加わらんと大がかりなオーディションに参加する前に、規律を理解してもらう。あらゆる壮大な劇と同じく、何事にも序幕はあるのだ。

夢見の館を創設したのは、高貴な意図と莫大な財産を持ったハイエルフだ。イングレス団長は、大変な先見性と途方もない財産を持つ指導者であり、壮大な物語の幕を開いてくれた。その名誉を讃える劇、詩、歌は数多くあれど、いずれも演技という芸術への献身と情熱を語るものだ。ただし、初代団長の献身は、新たな劇を作ろうとする意欲よりも、旧い劇への嫌悪から生まれた。

彼女は団長になる前、熱い情熱を持つが平凡なエルフだった。演技に注ぐ愛は、父親が育んだとされる。壮大な古典から余興としての簡単なジャグリングまで、あらゆる芸術を歓迎した。そう。経歴のない者から一流のスターまで、あらゆる仲間の演技に共感を抱いたのだ。そして、一時は幸せだった。

悲しいかな、彼女は年齢を重ね、物事の裏も見えるようになった。仲間の演技に目を凝らすと、この職業を真に愛している者はごく少数だった。エルフたちが芸術を踏み台にしていることに気付き始めたのだ。それはやがて悪名と権力につながる道だった。最高位に昇格し、特権と名声を掴むための道だ。気の合う者との出会いが減るにつれ、その哀れな魂は孤独になった。間もなく演劇から身を引いたが、それはひどく心を痛める体験だった。

この孤独な期間に、彼女はこの悲しい潮流を変えようと思いを巡らした。変化を起こそうとして、思いもつかないことをした。自らの名を捨て去り、過去の自分を焼き払ったのだ。彼女はイングレス団長として灰より蘇り、同じ志を持つ仲間の一座を作ろうと誓った。こうして夢見の館は誕生した。

一座の全員は、己の情熱のみに生きることになっていた。イングレス団長はこの誓いを忘れないため、演者はみな仮面を付け、名を新たにすると宣言した。彼らが身元を明かすことはなかった。多くの仲間の演者から幸せと楽しみを奪ったのは、他ならぬ名声なのだから。夢見の館に加わった者は、パフォーマンスのスリルに対する愛情だけに従った。演者たちが唯一求めたのは、聴衆の鳴り響く拍手だけだったのである。

では、自分が何に成りたいのか見極めよう。ここの戸口を訪れたのは、名声や富を求めてのことか。もしくは利己的な鎖を捨て去り、芸術に生きる覚悟はあるか?参加の意志があるなら、知っておくといい。君は君でなくなる。より明るく美しいものになる。千の仮面を付けても、素顔を見せることはない。

君は、仮面をつけるか?

緑の亡霊The Ghost of the Green

樹の従士エイニッセ 著

我ら樹液の子は多くの偉大な英雄を認める。吠えし骨のエルソノール、広く語られし狼、フィルドゥノール・ボウブローなど。しかし、ズェンの復讐者、緑の亡霊の栄光のような英雄は、かつて存在したことがない。

緑の亡霊は、人やエルフの輝かしく自賛する英雄とは対照的に、歴史の影に埋もれている。ごく稀に強力な弓の弦を引き、緑の敵を打ち負かす。その精神は不朽だが、忍耐強くはない。民が鹿の心臓とイノシシの牙を供えると、すぐに正義の処刑が行われる。

緑革と恐ろしい頭蓋骨、後に残すシダの葉、ウッドエルフの鋭利な矢、敵の亡骸を見れば彼だと分かる。一度呼び出せば、その憤怒から逃れられる者はいない。煙が立ち上る召喚の日は、聖なる鹿を生贄とする。亡霊が憤激した日は、敵が必ず死ぬ。死は避けられない。それはまるでイフレの摂理のようだ。

鱗のエルフThe Scaled Elves

マリン・ラロワ 著

船員の物語好きは有名だ。遥か遠くの地の途方もないほら話、巨大な獣、莫大な財宝、美しき誘惑者、世界を滅ぼすほどの嵐。多くの者はこうした主張に健全な懐疑を向けるが、全ての伝説が純粋な空想ではない。比較的平穏なイリアック湾から離れれば、海には真に恐るべきものがいろいろと潜んでいる。マオマー・リヴァイアサンはそうしたものの一つである。

シーエルフを見たことがない人のために言っておくと、彼らは奇妙であるが目立たない。体型はハイエルフに似ており、肌は海の水しぶきの色、目は青ざめている。緻密に描かれたタトゥーと悪意ある態度を除けば、大半の人は注意して見ることもないだろう。しかしあの種族がリヴァイアサンと呼んでいる存在は、あなたの血を彼らの血のように冷たくする。

不浄な魔術によってシーエルフとシーサーペントをかけ合わせて生み出されたこの巨人は、目いっぱい背を伸ばした最も背の高いノルドよりも頭1つ半ほど大きい。もっともこのエルフは大抵の場合、噛みつこうとする蛇のように、屈んで背を丸めた獣の姿勢をしているので、なかなか立っている姿は見られない。いざ動く時も、彼らは歩くというより捕食者の動きで、ゆっくり滑るように移動する。まるで地面と足のどちらにも慣れていないかのようだ。

私が生きたリヴァイアサンを見た最初の時、彼女は船の船体をムカデのようによじ登っていた。滑りやすい板を苦もなく伝いながら、ジグザグに進んでいた。その青い鱗には光が当たってきらめき、ほとんど美しいくらいだった。だが死んだような白い目は鮫のように冷淡で、にやりと笑った表情は陰気だった。

彼女が右舷の手すりを乗り越えてきた時、恐怖は倍増した。彼女は一瞬で私に飛びかかり、巨体で私を甲板に引き倒した。とどめを刺されると私は思ったが、彼女は冷たく平然と見つめ、私は蛇を見たネズミのように凍りついた。私は魅了されると同時に恐怖していた。彼女の顎が元の位置から外れてガバッと開き、私を飲み込もうとしたので、ようやくショックから立ち直って抵抗した。

リヴァイアサンの怪力には到底適わなかったが、何とかして片手をもぎ放し、喉の奥に叩きつけた。リヴァイアサンは炎に喉を詰まらせ、その歪んだ生を終えたが、彼女が残した傷跡は、死ぬまで残るだろう。波の下に潜む鱗のエルフをもし見ることがあったら、私はあなたのために祈ろう。

モアウィタの記憶

Moawita Memories

インドリクの心臓Heart of the Indrik

シヌタルモ教授による講義の抜粋
-遺物マスターグレナディルによる複写

美しいだろう?ルビーに似ているが、この石は結晶化したインドリクの心臓である。なに、簡単なことだ。月が照らす中で100晩、心臓を純水に浸すだけでいい。

不可能だと思うか?素早くやればできる。

目も眩むほどだが、ほとんどの者はこの水晶に悪事が働けるとは思わない。そして触れない限り、それは確かに真実だ。しかし、不純な心を持つ者に触れられると、水晶の中央に暗い影が現れる。そうなった後は、それを所有する者全員を呪って悲痛をもたらす。そして、まあ…その後は長生きしないとだけ言っておこう。

影裂きの刀剣The Shadowcutter Blade

女司祭エンドゥノルの説教
-遺物マスターグレナディルによる複写

シラベインは刀剣を作り上げ、異常な闇さえ切り裂けるように、それを影裂きと名付けた。自身の作品の素晴らしさを見せようと、シラベインは友人にそれを披露した。

「さあ」シラベインは友人に言った。「壁に映る自分の影を見ろ。それを2つに割いてやる」

友人が影を見つめる中で、シラベインは光を放つ刀剣を高く掲げた。それを大きく下に振り下ろすと、光の弧が前へ押し出された。そして彼の言ったとおり、影が2つに切り分けられた。

しかし、友人は膝から崩れ落ちた。シラベインはエルフの友人の元へ駆け寄ったが、手遅れだった。彼の中にある闇、全ての人間とエルフが持つ闇も、2つに割かれた。彼の魂が貫かれたのだ。そして彼は殺された。

解けるワンドThe Unraveling Staff

仲裁者アンバーウェンの報告書
-遺物マスターグレナディルによる複写

報告4587:南中の月27日

容疑者を拘束し、杖は魔法の検疫に回した。容疑者の家で見つかった正式な書類から、あの男は街で有名な紡ぎ手から杖を作るように委託されていたことが分かる。あの杖はもともと、絡まった糸をほどくためのものだったと考えられる。

本件においては、数名の目撃者による証言が集められた。

「ああ、アニルヨンの隣人になってからもう数年になる。彼からは全て聞いた。解ける杖と呼んでた。最後に話を聞いた時は、見事に機能してた。どうした?何かあったのか?」

「ひどかった!彼は狂ったように笑いながら通りを走っていた。そしてどこかを示し指すたび、哀れなエルフの服が解けてしまった!あれは恥ずかしい」

「服が解けるというのは知らない。建物がばらばらになる様子に気が取られていた!石や板が、まるで生きてるかのように飛んでいった。知らなかったな…死者が何人だって?」

「ああ、見た。杖で指したら…彼女はただの若い娘だった。どう説明したらいいか。ああ、かわいそうに。彼女の肉体がまるでただの…すまない、もうこれ以上話せない」

容疑者は法廷が承認する日まで留置。保釈は認められない。

乾燥の胸当てChestplate of Desiccation

元奴隷ウージャ・ナカルとの面談
-遺物マスターグレナディルによる複写

そう、テルヴァンニの看守はよくこれを罰に使う。この種族に、乾燥より気分の悪いものはそうはない。もちろん熱気には慣れてはいるが、ブラック・マーシュの沼の湿気を含んだものは初めてだった。

彼らは、さらに平凡な方法でサクスリールを乾かそうとした。檻に閉じ込め、夏の太陽に乾燥を任せた。しかし、雨の日や島に霧が立ち込めた時は、これを着させられた。両手は縛られ、脱げなかった。そして胸当ての効果が出始めた。

初めの感覚は鈍いものだった。しかし、その効果を知っていたがため、徐々に恐怖に襲われた。それはかゆみのような、多少の不快感から始まった。鱗の先が感じ始め、ゆっくり中へと染み込んでいった。口内の舌がしぼむのが分かった。目を閉じても楽にはならない。鱗がそれぞれ、緩慢に硬くなっていった。

どれほど死を望もうと、彼らは決して許さなかった。

甘い夢の枕Pillow of Sweet Dreams

ホノリア・アウルスの詩
-遺物マスターグレナディルによる複写

枕に頭を乗せる
目の奥でいい夢を見る
再び眠りが訪れるのを待ちわびる
嘘で飲み込まれる日を

その時は愛する人が横に寝そべり
彼女の微笑みは明るく、肌は輝く
そこでは死が及ばない
しかし朝が来ると彼女は去る

私は再び眠り
二度と起きない
今夜私の魂は
奪う

偽りのランターンLantern of Lies

童謡、起源不明
-遺物マスターグレナディルによる複写

ランターンと火に気をつけよ
その赤々とした火には力がある
見える所に置けば
ランターンはお前を貪り食う

偽顔の扇Fan of False-Face

代弁者ギルザロンの手紙
-遺物マスターグレナディルによる複写

リジケー、この仕事を任せられると信じているから、この警告のせいで思いとどまったりするな。この品の使用を許したのは数年ぶりで、とても強力だ。だがお前の標的は簡単ではない。マグニフィコ・ナドブシャールは自分の命が狙われてることを知っていて、深く恐れている。

必要な品は持っているし、ナドブシャールの側近を捕らえるのは楽なはずだ。扇の魔法は被害者が生きていないと効かないから、彼女は生かしておけ。扇を広げるのは、必ず二人きりになってからにすること。お前たちの顔の間に持って、折れ目の中をじっくりと見つめるんだ。次にまばたきをする頃には、側近イムラサーの顔になっているはずだ。

この段階では特に時間が大切だ。扇の効果はゆっくりだが、一定している。すぐ不快に感じるだろうが、訓練のおかげで乗り越えられるはずだ。しかしゆっくりと夜が更けるにつれて、真の姿は消えていく。イムラサーのように考えるようになり、自分はイムラサーだと信じるようになる。朝の光が訪れる前に、変身は完了しているだろう。そうさせてはならない。

飲み物に毒を入れてナドブシャールに渡し、祝宴から立ち去れ。イムラサーのもとに戻って、もう一度扇を使え。こうすることでのみ、自身を維持できる。そうしないと、お前は王家の側近の体の中で永遠に失われる。私に言わせれば、死よりもひどい運命だ。

銀舌の羽根ペンThe Silver-Tongued Quill

盗賊ギルドマスター、ライシフの書簡
-遺物マスターグレナディルによる複写

オルズダーグ、

計画は取り消しだ。あのいやな魔術師め、汚い真似をしてくれた。これまでの脅迫で十分だろうと思っていたが、仕方がない。次に会う時は、斧のとがったほうを味わわせてやる。とりあえず今は、羽根ペンが役に立たないと知っておけ…少なくとも今回の目的にはな。

問題が大きくなった。まず魔術師は、羽根ペンを使った奴が書いたことは信じられるなんて言ってなかった。まあそれは、もし書かれる内容を選べたらどうにか対処できただろうが。とにかく、面倒な付呪だ。あれを使って書こうとした最後の2人は、縛りつけるはめになった。羽根ペンめは一人に高い屋根から飛び降りるように吹き込み、もう一人には…まあ、独創的になってきてるとだけ言おう。もう二度と起きてほしくない。

あんな呪われたものは川に投げ捨てようと言いたいところだが、誰かが欲しがるかもしれない。買いたがる愚か者の客を見つけよう。探す場所さえ知っていれば、こういうものには収集家がいるものだ。

魂の番人の壷The Soulkeeper’s Urn

刻まれた碑文
-遺物マスターグレナディルによる翻訳、複写

警告:危険な霊魂が入っている。開く前に厳粛な予防措置を取ること。月の周期7回ごとに結界の呪文をかけること。取扱注意。熱湯で洗わないこと。

些細な呪いの頭蓋骨Skull of Minor Cursing

氏名不明なカジート商人の売り込み
-遺物マスターグレナディルによる複写

さて、誰にも嫌いな奴が一人くらいいるだろう?もちろん憎むほどではないが、何かひどいことをしてきた者。不当なことをされたり。死んでほしいほどではないが、少し不快な思いをさせたいとか?少し問題を起こしたいとか?それなら、いいものがある!

こちらの些細な呪いの頭蓋骨ならぴったりだ。ひどい水虫!そこそこ不安にさせる悪夢!止まらないしゃっくり!目的の被害者をかんかんに怒らせること間違いなし。お値段も手頃だ。

砕け散る剣The Shattering Sword

呪いの決闘の独白、第2幕第4場
-遺物マスターグレナディルによる複写

バトルリーブ・タンウィンセア:さればこの呪われし剣を手にしよう。我が敵は決闘の場でこの剣を使うとは承知の上だ。決闘の最高潮に彼の剣は砕けん。とどめが放たれよう。我が行為に名誉はなし。だが恥もなし。命を賭して演ずべき戯れに他ならない名誉に、価値などあるものか。我は大義を知るべし。決闘を制す名誉を知るべし。如何に手段が汚かろうと、勝利とは常に甘美である。

失われた恋の靴Jaunt of the Jilted

失われた恋の靴、一幕劇
-遺物マスターグレナディルによる複写

語り手:昔、良家のエルフが2人いた。小さい頃から縁談がまとめられ、成長すると結婚式が計画された。

ノルディンウェ:ああ、素晴らしい結婚式の日が待ちきれない!

語り手:しかし若いクアーネルはためらった。結婚は愛する人としたかったのだ。

クアーネル:ノルディンウェ、悪いが君を愛していない。婚約は破棄しよう。

語り手:ノルディンウェは後に別の求婚者を見つけたが、クアーネルの裏切りを忘れることはなかった。憎しみを抱いた彼女は、靴に呪いをかけた。美しくしなやかなその靴には、恐ろしい秘密があった。

ノルディンウェ:クアーネル、以前は仲がよかったでしょう。ぜひ結婚式に来て。それにほら、この見事な靴を持ってきたわ。ダンスにぴったりよ!

語り手:そうしてクアーネルは式に出席し、披露宴が始まると踊り出した。音楽のリズムが速くなると、彼の足も素早く動き出した。靴は次第に温かくなり、やがて熱くなった。そしてついには足を焼き焦がし始めた。

クアーネル:ノルディンウェ、何をしたんだ?この靴は…いったい!

語り手:しかしクアーネルは踊りをやめられず、しまいには息を引き取った。この間ずっと、ノルディンウェはただ笑顔をたたえていた。

手放せぬリュートThe Sticky-Fingered Lute

上級公女ライリルシルウェの手紙
-遺物マスターグレナディルによる複写

拝啓、サピアルチ・テマティラナ様

息子の件をご親切に引き受けてくださりありがとうございます。母親として、ナルリンドリの回復を一刻も早く助けていただくことが唯一の望みです。息子は何日も眠っていないため、あなたの質問には答えられないと思われます。あの額で十分に足りることを願います。

さらに調べましたが、いまだに誰がナルリンドリにリュートを贈ったのかは不明です。12才になったばかりで、祝宴に来た客人も贈り物も多数でした。息子の現状を考慮すると、このまま分からぬままになるのが心配です。明らかに罠だったと、今では分かります。

リュートは美しく、ナルリンドリはすぐに気に入りました。その日の夜から、添えられていた音楽の書にあった曲を演奏しようとしました。最初は熱心なだけだと思っていましたが、夜が更けるにつれて音にうんざりしていきました。やめるように言うと、私の目を見ることも拒んでただ弾き続けました。私が何を言っても、やめさせることはできませんでした。しまいにはリュートを奪い取って、朝まで部屋にいるように命じました。

彼は最初何も言いませんでしたが、震え始めました。体全体が同時に震えていました。そして苦しみながら地面に倒れ、手足はけいれんしていました。「母さん!リュートを返して!」と叫び、その声は拷問を受けているかのように苦しそうでした。

息子の命が心配になり、もちろんリュートを返してやりました。それ以来演奏を止めておらず、もう3日目に入ります。我が家の治癒師は息子のそばから離れていませんが、指が切れて血を流しているのを見ていると心が痛みます。睡眠も食事もほとんど取っておらず、いつもあの呪われたリュートを弾いているのです。

夫がナルリンドリと一緒に向かいますので、他に質問があれば答えられるはずです。どうか、何とかしてやってください。家族そろって恩に着るでしょう。一人息子の命と引き替えならば、費用は惜しみません。

敬具
上級公女ライリルシルウェ

終わりなき巻物The Never-Ending Scroll

サマーセットの古い民話、原作者不明
-遺物マスターグレナディルによる複写

ある夏の日、古風で趣のある小さな店で、エルフが古い巻物を買った。彼女は買ったばかりの巻物を使いたくて、兄弟に手紙を書くため座った。しかし、書き始めると何ともおかしなことが起きた。手がまるで勝手に動いてるかのように、物語を書き始めたのだ。

なんとも不思議で魅惑的だった。書きながら、彼女には目の前で物語が展開していくのが見え、まるで言葉の中でその冒険を体験しているような気がした。巻物には終わりがなく、延々とほどかれながらも減ってはいかないようだった。

そうして彼女は次々と書いていった。

数日後、兄弟が彼女の死体を見つけた。指はインクまみれで、口元は微笑みをたたえた状態で横たわっていた。そして彼女が書いた物語は何の意味も持たず、文字は不可思議で不明なものだった。

常に満ちた聖杯The Ever-Filling Chalice

刻まれた碑文
-遺物マスターグレナディルによる複写

この聖杯から飲む者は、激しい渇望を経験するだろう。渇望にふけり、決して終わることはない。そしてその甘い水に溺れるだろう。

知覚時間の砂時計Hourglass of Perceived Time

クロックワークの使徒ララム・ファレンのメモ
-遺物マスターグレナディルによる抜粋の複写

記録32

被検体15Aはますます興奮してきている。実験の境界を見つけたことが疑われるが、それがどの程度までかは不確かだ。これが現在の実験にどういう影響を与えるかは、まだ分からない。

被検体15Bは言葉をつなげられなくなってきたが、これは外部からのみそう感じられるという可能性もある。彼女の世界観としては完璧に言葉をつなげて話しているのだろう。気性は相変わらず前向きだが、捕われてからまだ2日だけだと理解しているので、おそらくそのためだろう。

被検体15Cは強硬症になり始めた。他の被験者にはほとんど反応せず、長い間むせび泣くようになった。彼はもう実験に適さないかもしれない。私の計算によると、彼は捕われてすでに5年以上と理解していることになる。

致命的な予感の鏡Mirror of Fatal Premonition

タンディファエの遺言
-遺物マスターグレナディルによる複写

起きた。起きた、起きた。傷だ。頬に傷、傷がある。頬にあって、自分にはもうじき最期が訪れるのだと分かる。死ぬんだ。

あんな鏡を見るべきではなかったのだが、好奇心に勝てなかった。年老いた男が見えるだろうと思っていたが、自分を見つめ返した目は同じだった。わずか80才で自分の死を見つめ返していた。唯一の違いは…頬にある傷だった。

気をつけているつもりだった。剣術もせず、何にも乗らず、激しい活動は避けた。それなのに昨日、市場で、敷石につまずいたのだ。こともあろうにあんなものに!そして今ではそこに傷があり…死ぬことになる。鏡は知っていて、見ていて、これが死の証だ。

家族には、とても愛してると知っておいてもらいたいが、運命からは逃げられない。少しでも常識があるなら、あの鏡を破壊してくれ。自分まで破滅させられる前に。

塔の杖Staff of Towers

聖アレッシアの祝福された使徒、ホルネヴンの文書より
遺物マスター、グレナディル訳

エルフ魔術師アヌマリルの手よ呪われたまえ!アヌイ・エルの誇りよ呪われたまえ!見よ、彼らの柔軟で邪悪な指は世界の破滅を仕組んだ。ウマリルと親族がホワイトストレークの死で苦しむ中で、この杖、この8片の罪はまだ残っている。

アダマンチン:根源的で厳粛。

赤:陰気で血まみれ。

水晶:不敬で不可解。

オリハルコン:静かで忘れ去られている。

雪のノド:冷たく不気味。

緑の樹液:活気に満ちて賢い。

真鍮:大股で歩き強力。

白金:無限で永遠。

全て真っすぐだが、ひねくれてもいる!金属、石、そして冒涜の誓いに縛られている!これら8つの偶像がそれを行使する者の手に渡らぬことを。塔の杖が静かに動かず、魔術師の非情な目に入らぬことを。今も、いつまでも。

逃れられぬ兜The Inescapable Helm

グラッシュの日記
-遺物マスターグレナディルによる抜粋の複写

107日目

この兜を永遠に脱げないかもしれないことを受け入れた。気に入らないが、仕方がない。これを売っていたあのクソ野郎が言っていたとおり、破壊不可能だということが分かった。あらゆる鍛冶を試したが、誰にも何もできなかった。

245日目

今日は別の魔術師に会った。他の連中と同じで、興味を持ったようだった。口ごもって何かを言って、書物を読んだりした。あらゆる呪文を試した。もちろん何も起きなかった。友人を紹介されたが、もうとっくに望みは捨てている。

487日目

かゆみが収まらない。あらゆることを試した。今朝だけでも千回は氷水に頭を突っ込んだはずだ。宿のベッドがシラミだらけなんて、最悪だ。

682日目

書くのはこれで最後だ。書くたび、何もかもが役立たずだということが分かる…もう望みはない。こんな姿で、どうやって生きていくんだ?兜から頭が出ない相手と家族を持とうとする者などいるわけがない。軍隊か何かに入ろうと思う。見込みが低いほどいい。こんなふうに生きていくより、戦場で死ぬほうがましだ。

白黒の絵筆The Monochrome Paintbrush

サマーセットの古い民話、作者不明 著
-遺物マスターグレナディルによる複写

昔、素晴らしい才能を持つ芸術家がいた。彼女の瞳は未知の世界で輝き、あまりの壮麗さと明るさに、美しいサマーセットさえ色あせて見えた。彼女は活気に満ちた景色を絵にしようとしたが、普通の色では用足りなかった。どうやったら光景を表現できるだろうか?

やけになっている時、貧しい商人が彼女の家の扉を叩いた。粗末な外見をした年寄りで、連れは足元に犬がいるだけだった。

「この絵筆を買わないか?」とその貧しい商人は聞いた。「この家からして、画家だろう。これを使えば、作品に命を吹き込めるようになるぞ」

好奇心をそそられた芸術家は、その絵筆に微々たる額を払うことに同意した。先端が白くて黒い象牙の柄をした、わりと大きな筆だった。白黒の絵筆という代物だが、名前に騙されてはならないと言われた。そうして年寄りの商人は満足した笑顔で去っていった。

芸術家はすぐさま仕事に取りかかり、彼女の目の前では信じられないようなことが起きた。ほんの少し前はただの絵の具だったものが、輝きを放ちながら深みのあるものになったのだ。それは色や情緒以上のもので、彼女がそれまで見た全てをしのぐものだった。ついに、色が彼女のずっと思い描いていたイメージと一致したのだ。

しかし、彼女が描いているとおかしなことが起きた。まず、彼女の唇、指先、鼻先から色が抜けていった。髪の毛は黄金のような黄色から色あせた白に変わり、服は青と紫が消えて灰に変わった。

彼女は気づかなかった。彼女はどんどん絵を描き続けた。自分が作り出している景色に没頭し、彼女の体は白と、黒と、灰色だけになった。目は重たくなり、心拍は次第にゆっくりと間隔を開けるようになり、ついに彼女は突然崩れるように倒れた。

彼女の死体の前にはサマーセットで最も美しい絵があった。今でも飾られていると言われているが、ニルンでは二度と目撃されていない。

非難の箱Chest of Condemnation

競売者ポーシャの話の引用
-遺物マスターグレナディルによる複写

さて、この美しい箱の入札を始める前に、一言警告を。気が小さい者には向かない品だ!こういう品の起源についてはあらゆる話が聞かれるが、ほとんど何も知られていない。確かなのは、強く呪われたものだということだ!

皆さん、よく聞いてほしい。聞こえるか?くぐもった、かすかなうめき声。安っぽい芸ではない!言っておくが、中に助手を仕込んでなどいない。非難の箱はいつも泣き声を上げているが、誰もその理由を知らない。中に何があるのか?残念ながらそれも謎だ。手が器用でないと封印を破れないだろうが、そんなことはお勧めしない。

しかし、真の呪いはそんなものじゃない。ちょっとしたうめき声など、害はないだろう?だがしばらくすると、頭をどうにかする傾向がある。この箱のこれまでの所有者は全員、しばらくすると完全にいかれてしまった。ここでは鍵をかけて誰にも聞こえない場所にしまっている。購入者も同じようにしたほうがいいだろう。

さて、入札を始めよう。まずは…50000ゴールドからでどうかな?

遺物師の蔵書庫

Library of Incunabula

アルクンザムズ・フングArkngthamz-Phng

アルクンザムズ・フング:
竜の牙に捕えられた都市

ネラモ 著

最もよく物語の題材にされ、最も理解されていないドゥエマーの遺産は、おそらく失われた都市アルクンザムズ・フングだ。その伝説に最も深く刻み込まれた要素であり、知られているほぼ唯一のことはこの都市の没落だ。それが何だったのか、どのように起きたのかは、ほとんど記憶されていない。その名前さえ、派手な通称の「牙の巣」によって隠されている。これは元の「フング」を切り詰めた不純な表現に、この場所の最も悪名高い居住者の家を指す。適当に不吉な語句を組み合わせたものだ。数千年語られてきた伝説が、何らかの派生を見せたことはこれが初めてでもない。ドラゴンがこの旧ドワーフ都市を根城にした物語は、それより前の魅力的な歴史を残念ながら覆い隠している、と述べるに留めておこう。

幸運にも私の研究を通して、この埋もれた歴史の一部が明るみに出るようになった。私の発見が示唆するところでは、チャイマーとドゥエマーの平和が確立してから数十年後、クラゲン・クランのドワーフがレスデインの先に領地を探し始めた。放浪したローケン・クランが大移動の際に敷いた道に従い、クラゲンのドワーフは現在のスカイリムと考えられる場所に到達し、アルクンザムズを設立して、この地方で最初の拠点を確立した。

クラゲンの探検家が、敵対的なノルドに囲まれてもここに住もうとした魅力が何だったのかは明確でない。しかし好戦的な人間の攻撃を受け続けたにもかかわらず、彼らの街は繁栄した。その成功に触発され、他のクランも領地を西に広げようとしたほどだ。クランの緩やかな同盟は、実質的に都市国家4つの小帝国を築き、難攻不落と考えられていた。だからといってノルドが諦めたわけではないが。

この成功のゆえか、あるいは付近にこれほど多くのクランがいたためか、クラゲン・クランは西へ拡張を続け、危険な竜牙山脈を突破した。私は彼らが、新しい帝国を疎遠になったヴォレンフェルの同胞とつなげようとしたと考えている。いずれにせよ彼らは石を破砕し、現在のハンマーフェルの国境に姉妹都市を築いた。それがアルクンザムズ・フングだ。

地形は居住に適さなかったが、ドワーフたちは拡大を続けるこの居留地を攻撃的なまでに削り、すぐにクラゲン・クランの権力の座を設置したとする証拠が幾つかある。荒廃してはいるが、アルクンザムズ・フングの大広間の貯蔵庫は今も雄大だ。広大で、隔離されていて、資源と生命にあふれた空間が、ドラゴンプリーストに仕えるノルドが作った住居よりも居心地のいい場所を探していたドラゴンにとって、魅力的だったことは想像に難くない。

悲しいことに、私の最初の探検は予期せぬ抵抗に遭遇し、さらなる重大な解明がなされる前にこの地を離れざるを得なかった。しかし、これが出版されることで生じる関心が第二の、より野心的な探検を実現させてくれることを疑っていない。

ある姉妹の後悔A Sister’s Regret

兄弟へ

あなたがこれを読むかどうか分からないけど、他に選択肢がない。あなたの怒りは責めないわ。私は自分の言動を後悔している。私はただあなたの安全を守りたかった。でも、あなたはもう二度と私を信じないかもしれない。信じるべきかどうかも私には分からない。

そう、私は後悔している。あなたは私の目を開かせようとしたのに、私はいつも無視した。あの手紙は取ってある。あなたは信仰を忘れるなと言った。ソブンガルデにかけて、どんなに手紙を燃やそうと思ったことか。でもあの時でさえ、私は多分あの言葉の正しさが分かっていた。私は真実に耐えられないのだと思う。

あの日のことははっきりと覚えている。スケイルコーラーの死体が雪山の頂上に横たわっていて、彼女の血が少しずつ雪を赤く染めていた。私は彼女の仮面を取ろうとしていた。私の冷たい指が、彼女の金属をきつく握りしめた。力と支配を求めて必死だった。

でも仮面は私を拒絶した。彼女から離れようとしなかった。その瞬間、お腹の底に重い感覚を受けて、私は悟った。こんなことを始めるべきではなかった。あなたは私に伝えようとしたのに、私は聞かなかった。

お願い、私と一緒に脱出して。この聖堂の魔法の守りは崩れ始めている。私たちは高価なものを身につけているから、見逃してはもらえない。あなたがここに一人、汚らわしい盗賊に殺されるなんて耐えられない。お願い、私たちと一緒に来て。新しい家と、新しい目的を見つけましょう。あなたに誓うわ。私たちは新しい人生を見つけると。

あなたを愛する姉妹
ルエルデ

ある姉妹の反論A Sister’s Retort

兄弟へ

あなたを馬鹿だと思ったことはなかったけど、今は思っている。すでに分かっていて当然のことを書くわ。あなたは全ての徴候を無視して、妄想の中に深く潜りこんでいる。私は躊躇せず真実を見ているのに。

目を開いて!もう無視できないわ。スケイルコーラーは私たちの秩序を破壊し、悲惨さだけをもたらした。彼女が無能なせいで、ドヴァー・サーヴォクンは私たちを見捨てたのよ。こんなに明白な真実が分からないの?私たちを破滅させたのは、彼女の弱さ。しかも不機嫌な子供みたいに、彼女は私たちを手放さない。こんな屈辱を我慢するつもりはないわ。

ドラゴンがいなくなって、私たちの教団は崩壊した。私はドヴァー・サーヴォクンに従うことを選んだ。彼だけに。置いていかれた人々に対して、私は何の忠誠心もない。スケイルコーラーはただの抜け殻よ。支配する力もなければ、それを認める力もない。あんな弱者に導かれるのは嫌。

あなたの献身に深く、厳しい一瞥を向けることを勧めるわ。変化は私たち次第。前に進むことを拒否すれば、悲惨な過去に取り残される。賢く選択しなさい、ヤークボーン。選択肢がなくなってしまう前に。

誠意を込めて
ルエルデ

カルウリオンのメモCaluurion’s Notes

あれだけ計画し、準備したというのに。数十年の努力が一瞬にして水の泡になった。無益な実験によって消滅し、取り返しがつかない。状況が違っていたなら、私は激怒しても失敗の原因を突き止めようと思っただろう。

私は数えきれないほどの反復によって魂縛を極めた。毎回克服すべき困難があった。だが今回は、麻痺した気分になるだけだ。文字どおりの絶望に座り込み、仲間の壊れた体と過ぎ去った時代の残り香に、一人取り残されている。

ドラゴンは倒れ、その貴重な魂も去った。種族の最後の生き残りか、違うとしても最後に近いのだから何も違わない。戦利品は勝者にと言うが、今回は違う。私が勝ち取ったのは腐敗した肉と鱗の山だけだ。

この機会を逃してはいけない。魂がなくても、この死体には可能性が満ちている。解体と保存が最優先になるだろう。これからあまり眠る時間はなさそうだ。

この生物の無傷の臓器は、より保存に適した容器へ移された。食料と簡単な試薬は交換可能だ。ドラゴンの巣窟を捜索すると、ドゥエマーの財宝の蓄えが見つかった。その多くは密閉された機械の金庫に入っていた。

それを空にすると、かなりの分量の未知の素材が発見された。精錬されていない、発光する明るい青クリスタルの塊だ。まだ残っている腐りやすいドラゴンの部分を空いた容器の中に封印したら、このクリスタルをもっと詳しく調べよう。宝箱の中身の大部分がもうすぐドラゴンになるという皮肉に、多少の喜びを覚える。

クリスタルは何の役にも立たない。不活性どころの話ではない。あれは停滞のエキスだ。不変であり、変えられない。あれの研究は安心して、無際限に延期していいだろう。

残っている私の食料が、予想していたよりも早く傷んでしまった。この遺跡の湿り気のせいか、それとも菌類の流布がこの結果をもたらしたのかは分からない。だが別の食料源を見つけなければ、私はドラゴンの肉を食べることになってしまう。

ドラゴンの焼肉は、肉に靭帯が密集しているが悪くない。味を表現するなら、そう…鶏肉だった。

ドラゴンの遺体は魔法の性質を内在的に保つという主張は誇張でないが、私ならこの遺体を触媒として分類するだろう。応用の可能性は広いが、錬金術の研究は控えなければならない。替えの素材を入手することは不可能だ。

この生物は容易に秘密を明け渡そうとしない。秘密を解き明かすために何世紀も費やせそうだが、私にそんな時間はない。もう食べるものがほとんど残っていないし、すでに長居をしすぎているのではないかと不安だ。

山を降りる力がないため、この状況を受け入れる時が来ている。私はここで死ぬが、望む方法でそうするつもりだ。問題は、あの不変のクリスタルが従ってくれるのかどうかだ。

ギール・マーの日記Geel-Ma’s Diary

こんなことが可能だとは思わなかったが、ツァトバ・ランは再びなぜ我々シャドウスケールが彼に倣わなければならないかを示している。彼は最も捉えにくい敵の痕跡を捉えた。シルケンリングは我々のことを熟知していて、激しさを増す攻撃に対処することはほとんど不可能だ。どうやってか、ツァトバ・ランは彼らのアジトを突き止めた。彼らを根絶したければ、発見したことに気付かれる前に素早く行動しなければならない。

シルケンリングに対する報復に際して、ツァトバ・ランから呼び出された。彼は攻撃して敵を粛正することを計画している。これだけ多くのシャドウスケールが一つの目的に向かうことは珍しい。このシシスのための虐殺に加わることは、自分の特権だと思われる。

これは簡単な仕事ではない。ツァトバ・ランは、シルケンリングの成功が彼らのアサシン技以外のものによる部分が大きいと打ち明けてくれた。彼らは類を見ないほど自らを強化してくれる力の誘惑により、闇の一党やモラグ・トングを見捨てて来たのだ。だから彼はこれだけ多くの仲間を連れて来て、私を側に置いたのだ。この脅威に対して、あらゆる分裂や分散は許されない。

今晩、我々は敵が拠点にする穴へ下りて行く。ツァトバ・ランはこの中に何があるかはほとんど分からないと認めているが、彼の背骨は自信と熱意に満ちている。私も敵の鼓動を感じられる。まるで我々の行進曲のようだ。静かになる前には早くなるだろうと思うとたまらない。シルケンリングを憐れみたくなるほどだ。

ザーン・スケイルコーラーの歴史The History of Zaan the Scalecaller

ドラゴンプリーストの研究家、ジョルバルド・ダヴォー 著

ザーン・スケイルコーラーは短命のドラゴンプリーストで、名も知られていない。彼女は大きな戦いの指揮を執ったこともなければ、強大な敵を征服したこともない。一見しただけでは、彼女が平凡でこれ以上の調査には値しないと思えるだろう。彼女に関する学術書の欠如を考えると、これまでの歴史家たちがこのような見方をしていたのは間違いない。しかしながら、ザーンの物語がこれほど無視されて来た事実こそが、彼女を魅力的な研究対象にしている。

ザーンは彼女のドラゴンロード、強大なるドヴァー・サーヴォクンによって選ばれた時、異例に若かった。サーヴォクンとのつながりは特に強かったと言われている。周知のように、ドラゴンと選ばれたプリーストとの間のつながりが精神的か、魔術的か、単に政治的なものかについては様々な憶測がある。いずれにせよ、ザーンは短時間のうちに強固な関係を築き、彼女の信者たちはこれを大いなる幸運の徴候と捉えた。10年ほどの間、全ては順調だった。

騒ぎが持ち上がったのは、サーヴォクンが自らの聖堂を去った時だ。その理由はおそらく、ザーンその人を除いて誰も知らないだろう。どの記録によっても、この別離の結果としてザーンは、魔術的か心理的なものかは不明だが、次第に鬱へと落ち込んでいった。この鬱は頻繁な隠遁をもたらし、恒常的に閉じこもるまでに至った。

彼女の信者たちは次第に不満を抱くようになり、それは時と共に不信へと変わった。彼らはサーヴォクンに見捨てられたと信じ、今日の我々が神の喪失を見る時のような絶望感でこの件を見た。彼らはスケイルコーラーがその弱さのためにサーヴォクンから見捨てられたのだとして、彼女を責め始めた。この非難に対して、スケイルコーラーは一切反論しなかったと言われている。信者たちはこれによりザーンが非を認めたと捉え、怒りに任せて彼女を殺してしまった。

これがザーンの最大の謎である。信者たちに非難された時、なぜ彼女は自己を弁護しなかったのだろうか?

大部分は憶測だが、私の説はザーンが自らを弁護できなかったのだとするものだ。ドラゴンロードの喪失がもたらした苦悩のために、彼女は話す意志か、話す能力自体を失っていたのだ。とはいえ、これが魔術によってもたらされたのか、単なる心理的トラウマなのかについては、まだ私も確信は持てないでいる。

この歴史的事件を研究することで、ドラゴンプリーストとそのドラゴンロードとのつながりについてのさらなる洞察が得られる可能性があると私は信じている。我々はこのような関係性における初歩的な政治的側面を越えて、その先にあるものを見なければならない。これほど崇拝されていた、この精神的な繋がりとは一体何だろう?スケイルコーラーの助けにより、我々はこの問いに答え始められるだろう。

ドラノスの日記Dranos’s Diary

元の仲間のため、私は憤怒を装った。どうしてシルケンリングが領域へ踏み込むのを傍観して許したのだ。我々の契約を盗み、密偵を殺されるような弱みを見せるとは。私は言葉で火をつけ、ナイフで燃料を提供した。連中が気付くことはなかった。怠けた、傲慢な愚か者め。

レースの女公は私の偽装を喜ばれている。モラグ・トングは影を追っているが、本当の脅威には全く気付くことがない。私は努力によって、シルケンリングに招かれるようになった。これにより、私はメファーラに単なる称賛を述べるだけでなく、自分の手で彼女に奉仕できるのだ。デイドラの祝福を受けることに比べれば、金の約束など何だろうか?

女公は私が紡ぎ手の祝福を受ける前に、最後に一つのことを求めた。献身の捧げ物。メファーラに似合う犠牲だ。他の愚か者は急いで飛び出し、彼女の名の下にナイフを振るう。私は違う。これには慎重さが必要だ。自己紹介は完璧でなくてはならない。

私は絆を求めたことはない。どうして自分の心を縛って、敵が利用できる武器を与えるのだ?しかし、それでも私がこうした拘束を甘受し、錠を閉じられたことはあった。ニリとのことだ。おそらく、今度は私が絆を提供するべきだろう。

ニリは私の前進に備えていなかった。それも不思議ではない。私は自分の意志を明らかにしていた。私は彼女に変心を疑わせる時間を与えなかった。彼女はまだ私を愛していたからだ。ニリの疑いは私の手によって消え失せ、彼女はメファーラの網へと自ら落ちて行った。

私は夜の度にニリへ嘘を吹き込んだ。モラグ・トングについて疑いを植え付けた。彼らの許可なく動くべきだと説得した。私は今晩、彼女をシルケンリングに導く。きっと完璧になるだろう。

短剣が彼女の心臓を貫いた時の、ニリの顔は素晴らしかった。最後に苦しむ瞬間に、隠していた感情が全て現れたかのようだった。レースの女公は私の犠牲に大きな感銘を受け、私は彼女の目に留まった。当然だ。

さあ、影のゆりかごに行こう。メファーラの真の力を味わうために。私の献身への報酬はきっと素晴らしいだろう。

これは正しい行動だった。今までになく確信している。あらゆる疑いは、レースの女公と会った時に消え失せた。彼女が与えてくれた力は、モロウウィンドの愚か者が想像もできないようなものだ。多くの利点は、定命の者の枷を捨て、より高次の目的を受け入れることによってもたらされた。官僚主義と偽神への借りによって堕落する前に、モラグ・トングは本来こうなるべきだったのだ。

ナ・ケッシュの日記Na-Kesh’s Journal

樹液。殻の薄い愚か者どもはそう呼ぶ。そのような物質がニルンに汚された樹脂と比べられるかのように。いいや。それは樹液以上のものだ。

ある学者が、強きチュダンへ食わせる前に「琥珀のプラズム」と呼んでいた。オブリビオンの混沌とした基準が、傷口からの血のように我々のヒストを通じてムンダスに流れ込んだものらしい。あの乾いた舌と態度と来たら。私よりもヒストの秘密を知っている者がいると思うのか!

サクスリールが最初の鋤を持ち上げる前から、プラズムはツォノ・クヒルの根に貯まっている。しかし、その秘密を見つけたのは私だけだ。これを飲むか、浴びるだけでサクスリールはおかしくなる。しかし錬金術の研究とヒストの導きによって、私はその力を制御できるようになった。これは簡単なことではない。この基準は混沌のものだ。その本質はシシスを求めている。しかし、その指令には耳を塞がねばならない。彼を父と呼ぶサクスリールは、泥の小屋で衰弱し、木の器から古い魚を食べている。ジット・ザートは秩序を求める声を聴き、輝ける都市へと永遠に住むだろう!

適切に操作されれば、琥珀のプラズムは価値あるサクスリールに素晴らしい速度と力を与える。私がその効果の証拠だ。すぐに私の醸造薬は、全てのジット・ザートに配られるだろう。その時、マザッタンは帝都にも並ぶ!根の民が初めてブラック・マーシュを支配するのだ。そして、全タムリエルも!

ナシーン・モーティウの研究その1Research of Nathien Mortieu, Vol. 1

この聖堂は素晴らしい場所だと分かった。ここはより寒いため、混合剤の調合には最適と思われる。しかも尋問する卑劣な衛兵もいない。無知から来る嫌悪感を剥き出しにして、我らの祝福を見下す目はないのだ。多くの者は私の決断に疑問を呈したが、連中は近視眼的だった。私のように、その先を見なかったのだ。

洞窟のオーガの研究の成果には…確かに副作用があった。奴らは比較的簡単に感染した。予測しやすい行動パターンと鈍い知性のおかげで、素晴らしい実験材料になる。我々は疫病が物理的に表出する初期の徴候を確認したのだ。いいぞ、これはいい。素晴らしい、実に素晴らしい。この汚らわしい怪物も、私の導きによって美しくなった。ああ、こいつらは何と幸運なのだろう。このような愛すべき疫病に抱かれる、最初の者になったのだから。

だが、そこで全てが失敗してしまった!奴らは失敗だ。失敗だったのだ!奴らはとても疫病とは思えない行動を見せ始めたのだ。あの嫌らしくて愚かな怪物どもは死のうともしない!奴らはただ…怒るばかりだった。より強くなり、ひたすら凶暴になった!奴らは私の研究者たちを攻撃し始めた。昨晩だけで相当な人数を失ったと思う。これから予定どおりに進めればいいが、すでにかなりの遅れが見込まれそうだ。

この研究を放棄するのは心苦しいが、このオーガたちは野獣と化してしまったと結論せざるを得ない。研究を続けることを望むならば、我々にはもっと人間の被験者が必要だ。この山が隔離された場所であることを考えると、どうしても通常の手順を踏む時間がない。多くの者は巨人が利用できるかもしれないと提案した。危険だ。危険きわまる。だが死人の出ない発見などあるだろうか?

個人的なことだが、私のもう片方の耳がついに腐り落ちた。まだもう少しかかりそうだが、現在の状態には期待が持てる。私は日々美しく、より完璧になっていく。より祝福されていくのだ。

ナシーン・モーティウの研究その2Research of Nathien Mortieu, Vol. 2

最新の進展のおかげで興奮して、どうにも震えが止まらない。我らが愛すべき疫病は見事、とても見事に結実した。そう、今やこの病気はほぼ不治と言ってもいいくらいだ!初期は症状の遅延を作り出すのが難しかった。被験者の消耗が早すぎ、要するに拡散するための時間がなかったのだ。我々は彼らを歩き回らせ、我らが祝福をできる限り多くの人々に広めたい。何と…崇高なことか。

そして実際に症状が出た時には、いやはや…とても書き記せるものではない。あの汁気たっぷりの膿や、広がる発疹について詩のように語ることはできる。腫れ物は膨れ上がって、ほとんど半透明になる。あの愛らしい、病的な緑色の影を見るだけでも、私の体全体が喜びでゾクゾクする。これほど美しいものを見たことがあるか?私はいつも自分の仕事に誇りを持ってきたが、これはもう愛情に近い。

巨人はオーガと同じく有用だと分かったが、奴らの反応はやはり…間違っている!奴らは私の可哀想な作品を何か別の、予測不能なものに変えてしまった。蛮族どもめ!オーガと同じように、疫病は奴らを強靭にし、攻撃性を高めてしまう。人間性が足りないのだ。おかしい!奴らの大部分は今頃もう死んでいて当然なのだが、かつてないほど頑健になっている。病気になった気分だ。良くない意味で!

我々はすでに多くの研究者を失っている。これ以上失うことはできん。巨人の女族長はとりわけ攻撃的になっている。実に愛らしくなってきたところだというのに、残念だ。暇な時間にスケッチを描きたいと思っていたのだが。まあ、発見への道のりはいつも足場が悪いものだ。目標に辿りつくためには、犠牲が不可避というものだ。

目標といえば…おお、そうだ、そうだとも!彼女が目覚めつつある。骨で感じるのだ。まったく、ひどいお寝坊さんだ。だが彼女の音が聞こえる。おお、聞こえるとも!彼女は我らが栄光の計画と、我らが新しい時代を導くことを私の耳に囁いている。きっと実現するだろう。今は彼女の安全を確保しなければ。そして、彼女は導き手となる。

ついに彼女と会う時のために、私の外見を最高にしておきたい。私の鼻は腐り始めているが、進行が遅い。自分で切り落としたくなるくらいだ!だが、いかん。それはだめだ。それではおかしくなるだけだ。全てに辛抱強くしなければ。我が祝福の美はいずれやって来るだろう。

ナシーン・モーティウの研究その3Research of Nathien Mortieu, Vol. 3

奴らは我々を笑った。馬鹿にしたのだ。母でさえ私を理解してはくれなかった。母は家族の伝統を継ぐことを求めていた。「尊敬すべき教団に入りなさい」と言ったものだ。だがヴァルミーナは混沌の嘘にすぎない。我が主は完璧な真理の秩序だ。なぜ奴らは我々の話を聞かない?奴らは決して耳を傾けない!だが今では、奴らも我々に耳を貸さざるを得ないだろう。奴らは全員、ペライトの名を心に刻むのだ。

我らが祝福の準備はもう整った。祝福は拡散する。全てを飲み込む疫病が、この世界を死体で埋め尽くすだろう。この嫌らしく不完全な、秩序も敬意もない世界を。全ては我が主、あの方の秩序に属するようになる。奴らの笑い声は咳に埋もれ、溜まった胆汁が無礼な言葉を窒息させるだろう。奴らは美しく、完璧になる。そして奴らは自分の汚物に倒れて死ぬ。その光景を想像しただけで、心が躍るようだ。

仲間の研究者たちに、我々が作り出したこの祝福を受けることを許可し始めた。おお、私と同様、彼らも激しく求めていたのだ。だが気をつけねばならない。気分に流されてしまえば、この作戦全体が崩壊してしまうかもしれん。そんなことを許すわけにはいかない。我々は真の自然の秩序に、これほど近づいているのだから。

まずは小さく始めよう。この近くに村がある。非常に小さく、我々の需要に合致している。まず彼らを消し、噂を広めよう。奴らの心に恐怖を植えつけるのだ。我が作品の名はタムリエルの全ての民の口にのぼるだろう。その上で、奴らの舌が腐り落ちるようにする。

だがあの女は…おお、なんと気難しい、嫌らしい女だ。彼女は我々の実験や計画のことなどまるで気にも留めていない。ただ私を見つめるのだ。あの女は何を考えている?彼女の顔は見えない。あの見苦しい仮面を取ろうとしないからだ。まだ以前の主への愛着があるのではなかろうな。嫌らしい、嫌らしい!

もちろん、私はペライト公の意志を疑わない!そんなことはしない!あの方は私の忠誠心をご存じだ。忠実だった。私はあの方の秩序づけられた世界の幻視を見て、魅了されたのだ。腐って輝く死体で埋め尽くされた地。新しい時代が来る、新しい秩序が来るのだ!全ては我が主の旗の元。母は私を追い出した日を後悔するだろう。

記録を続けたいが、中指が取れて記述が難しくなってきた。残念ながらこれが最後の記述になりそうだが、それが何だろう?計画が失敗するはずはない。疫病のデイドラ公の意志に打ち勝てる者などいない!そして皆が、あのお方の祝福を知るだろう。

ニコラード・リアの日記Nicolard Lia’s Journal

運命とは奇妙なものだ。ある者の運命が、定命の者からみれば何の前触れや理由もないような状況で、突如として変わってしまうことが多々ある。だがこの場所に私を導いた一連の出来事は、何らかの知性がある存在が作り上げたものとしか思えない。多くの偉大な発見と同じように、これも偶然によって引き起こされた。ジュリアノスは悪戯が好きなのだろう。

私のクラグローンへの旅は遅れに遅れ、降霜の月になってようやく出発できた。賢い者であれば翌年に延期していただろうが、立ち往生があまりに長く、悪意に悩まされた経験は以前にもあった。最初の数日間の夜は、燃えさかる決意のおかげで凍えることもなくジェラール山脈を登り続けられた。だが逃げ帰れなくなるほど遠くまでやって来た時、その寒さは腕の良い追いはぎのように、私から決意を奪い取っていった。

選択肢は残っていなかった。勇気を出して近くにある乾いた洞窟に入り、そこが熊やトロールの住処ではないことを祈るしかなかった。そして岩の中へと続く、天然の洞窟を発見したのである。そのゴツゴツとした岩の中から響いてきた恐ろしい遠吠えに思わず飛び上がりそうになったが、それはただの風の音だった。その風に服を引っ張られた私は、その暗闇へと引きずり込まれた。好奇心を刺激された私は、寝床に向いた一番居心地の良い花崗岩の調査をいったん打ち切り、その先に何があるのか調べてみることにした。

そこで私が見たものは、山々に囲まれ、世間から隔離された渓谷だった。その一番奥と思われる場所には熊がいて、私はその熊を眠りから目覚めさせるという大失敗を犯してしまった。私は疲れ切っていたが、のろまな獣の怒りによって、寒さにもう少し長く立ち向かう勇気を奮い起こさせられた。山道沿いの奥地とは違い、身を切るような寒さにもかかわらず、そこでは自然界の生物がまだ生に執着していた。

その地が寒さに耐えていたとしても、身を隠せる場所がなければ寒さにやられる程度には寒かった。だから私は寝床に適した狭い場所を探した。何度ももうダメだと思った。この極寒の地で死の魔法をかけられているようだったが、忍耐はどうにか報われた。渓谷の突き当たりにある山には、削り出されたような古い遺跡が建っていたのだ。その中に潜む危険を考える余裕もなかった私は、最後の力を振り絞って巨大な石の扉を押し開け、その場に倒れ込んだ。暖かい風に迎え入れられた記憶を最後に、私は気を失った。

私はうつ伏せになったまま目を覚ました。だが顔の下には冷たい石でなく、温かい大地と生い茂る草花があった。最初は服が湿っていたのは解けた氷のせいかと思ったが、服が肌にくっついていたのは私の汗のせいだった。その遺跡はどうやら、熔岩の流れている洞窟の中に作られていたようだ。活力に溢れる植物が存在しているのは、そこが熱帯気候の土地だからだと自分に言い聞かせようとしたが、その言い訳も調べていくうちに破綻してしまった。この遺跡が理由なのか、もしくはこの洞窟にそういった特性があるためにこの遺跡が建てられたのかは分からないが、どうやらここには植物を異常成長させる不思議な力があるようだ。

寒さによって死ぬ可能性がなくなった私は、この洞窟の入口に拠点を構え、遺跡の外面を隅々まで調べることにした。これはネードの民が作ったものだ。その程度は見当がつく、だがシロディールで見られる他の建築物よりも洗練されていない。アレッシア時代以前のものだ。数ヶ月クラグローンで調査しても、これほどのものは見つけられないだろう。だが私は、探検を始めてからわずか数日で、文字どおりの偶然によりここを見つけた。運命とは本当に奇妙なものだ。

ニコラードの自分用メモNicolard’s Note to Self

この遺跡では寝る場所に気を付けなければならない。今日の夜、仕事中に居眠りをしたあと、恐怖のあまり命を落としそうになった。大蛇に締めつけられているような感覚がして、目を覚ました後にのたうち回りながら、崖から飛び降りそうになった。実は、寝ている最中に蔓が絡まっただけだった。

夢の中で何か楽しいことに熱中していたようだ。あの酷い目覚めのあとで、何だったのかを忘れてしまったのは残念だ。

ノルゴルゴルの日記Norgorgol’s Journal

ついに運が巡ってきた!要塞にこれ以上適した場所はない。確かに前回も同じことを言ったが、ここは隙間風の入る兵舎やボロボロのシーツがある壊れかけの古い砦じゃない。この遺跡は、まさに追いはぎの楽園だ。

ここは人里離れた場所だ。洞窟をいくつか通り抜けた先にあり、山道からは渓谷が見えない。ノルドの兵士が偵察に来ることはないし、気付かれることを恐れてキャンプの火に気を使うこともない。そもそも、料理以外では火を使う必要がない。料理にさえ必要ないかもしれない。この地域には熔岩が流れていて、洞窟と遺跡の中を快適な温度に保ってくれている。草が生い茂っているのもそのせいだろう。肩幅と同じぐらい太い蔓があることも、この標高にこれだけ植物があることも、誰にも想像できないだろう。

状況がまずくなって人目を避ける必要が出来た時も、ここなら十分に暮らしていけそうだ。警戒が解かれるまで蔓を切り、雪を溶かし、温かい草のベッドでゆっくり過ごせばいい。隠れ家の暮らしとして、こんなに贅沢なことはない。

確かに、品物をここまで運んでくるのは思っていたよりも大変そうだ。だが、帰り道で他の人間やエルフの姿も見ていない。リーチの民が痕跡を辿ってこちらに向かっているという噂があるが、腰布を巻いた原始人を恐れる必要なんてあるのか?それでも遺跡の防備を固めるまで、罠や警報を設置しておいたほうがよさそうだ。

ここを初めて訪れた時、この壁が血を流したような色をしていることには気付いていなかったと思う。ここには、このくすんだ赤い石がそこら中にある。いや、実際には血を流しているわけではない…とにかくこれを見てから、その姿が頭から離れなくなった。

昨夜寝ている時、仲間を殺しそうになった。奴がずっとこそこそ動いていたので、全く休めなかった。眠れたと思ったら必ず、服のこすれる音が軋む車輪のように耳をくすぐってくる。奴を殴りつけたが、振り返ると奴は死んだように眠っていた。実際に死んでいた可能性もあったが、とにかく、こすれるような音がまだ鳴り響いていた。

音の正体は蔓だった。蔓が酔っ払った大蛇のように身をよじっていたのだ。

少し離れなければならない。あの蔓の音は、どんな騒音の中でも耳に届くようになった。頭がおかしくなりそうだ。山道を探索して、まともな場所を探すしかなさそうだ。

1時間の間に、3回カラスの群れを見た。それとも道に迷った同じ群れだったのだろうか?鳥がこの辺りをうろうろするには少し季節外れだ。これは悪い予兆だ。そういう噂を聞いたことがある。

どこから来たのかは分からない。リーチの民による山狩りだ。大勢いる!何かを探しているようだ。だがここに彼らが求めるようなものは何もないはずだ…我々以外には。彼らはまだ隠れ家を見つけてはいないようだが、いずれ見つかってしまうだろう。

できることなら荷物をまとめて早くここから逃げ出すよう仲間に言いたいが、蛮族に気付かれず抜け出せるとは思えない。事態が思ったより早く好転することを祈るしかなさそうだ。

あの鳥どもめ!カラスが遺跡をねぐらにして、それからずっと鳴き続けている。洞窟の外まで鳴り響く声は、実際よりも十倍ぐらい大きい獣が鳴いているかのようだ。

神よ、あれを止めてくれ!

フォージに関するニコラードのメモNicolard’s Notes on the Forge

この古代部族は高度な技術を持っていなかったかもしれないが、原始的だったわけではない。この遺跡の中心部に用いられている建築技術は、ドワーフほどではないにしても、アイレイドのように精巧だ。部屋は広く実用性があり、儀式に使うこともできそうだ。だがその目的については、まだはっきりと分かっていない。現時点では、フォージのようなものだったのではないかと考えている。彼らは熔岩の流れを利用して鉱石を溶かし、金属に熱を加えていた。そのようにして作ったものを冷やすための、巨大な水盤らしきものもある。だが近くに水源らしきものは見つかっていない。

それに鍛冶が使っていたと思われる巨大な石の槌と鉄床もある。だが彼らがどう動かしていたのかは分からないし、魔力が使われていたような形跡もない。これだけ昔のものだ。かなり前に魔力が切れてしまったとしても不思議はない。

ブジャーフルド・スクジョラルモルの碑文Epitaph of Bjarfrud Skjoralmor

この街を作った石がここに眠る
人の形を取り、偉業により冠を授けられた
異教徒の森から獣を三度追い出し
森を切り倒してこの街に植えた
彼が立っていたその場所に

マリカに宛てた未完の手紙Unfinished Letter to Marika

マリカ、愛しています。そのことを今のうちにどうしても伝えたかった。気持ちを言葉にするというのは気持ちの良いものです。例えそれが、永遠に届かないとしても。

私たちは今、閉じ込められています。リーチの民が山から洪水のように押し寄せてきたのです。彼らは村をいくつも略奪して街道を占拠し、唯一の避難所だったファルクリースに私たちを押し込みました。もっと遠くへ逃げるべきでした。必要ならソリチュードにだって。でもすでに手遅れです。街はもう数週間、彼らに包囲され続けています。

この街はある程度の包囲に耐えられるよう作られています。でも人が多すぎて食糧が足りません。それにリーチの民は残忍です。食糧のことで長く悩んでいられるような暇は与えてくれないでしょう。

もし生き残ることができたら、私は

遺跡の起源に関するニコラードのメモNicolard’s Notes on Ruin Origins

調査には1週間ぐらいかかったが、作った部族を特定できたようだ。古代ケプトゥの碑文があった。碑文というより「グリフ」と言ったほうがいいかもしれない。この時代の彼らの文化はほとんど口承によって伝えられていたはずだが、それはまた別の話だ。これは「ブラッドルート」という意味のようだ。ここにある太い蔓と血色の良い岩を、色彩豊かに暗示したのだろう。

これだけ豊富にあるニルンクラッツは、彼らにとって大きな発見だったはずだ。つまりここに建造物を作ったとしても不思議ではない。だが実際に採掘したような痕跡は見つかっていない。もしかしたらここは、ネードが石を精錬する技術を開発する前から存在していたのかもしれない。聖堂のようなものだろうか?

噂に対する返答In Reply to Concerning Rumors

トリクへ

夜に人をさらう恐怖の獣とかいう下らない作り話で、私の仕事の邪魔をしないでくれ。騙されやすい子供や迷信好きな農民が主張しているだけだ。リーチから来る強盗を追い払うため、警備を強化するよう主任に伝えてくれ。我々の一族は何世代も、あのみすぼらしい犬どもの嫌がらせに耐え続けてきた。それはこれからも変わらない。奴らを恐れる必要などない。

—フジュルゴル・スクジョラルモル首長

殴り書きされた数Scrawled Tally

IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII IIIII

緊急の手紙Urgent Letter

ウンスパ

今夜はやめておけ。クサル・ヌルはお前が夕暮れに脱走することを知っている

チーセイが言ったと思うが、クサル・ヌルは見かけほど原始的ではない。奴には知恵がある。奴は老いたクロコダイルみたいなもんだ。幼生たちが運を試そうとするから、寝ている時の方が危険なのさ

奴に捕まれば、バラバラにされてワマスの餌にされるだろう。邪魔をするつもりはないんだ。奴が以前にやったところを見た。血だらけでとても見るに堪えなかった。あの叫び声で、今も目が覚める。

あと数日は待つんだ。お前の命はそれにかかっている。

ジュナル

緊急連絡Urgent Missive

敵の大群よりも先に、この伝言が届くことを祈っています。ファルクリースは陥落寸前です。備蓄は空になり、壁は崩れ落ちそうです。リーチの大群と我々の間には、辛うじて歩ける負傷兵しか残っていません。

この連絡で我々が救われるとは思っていませんが、報復がもたらされることを望んでいます。あなたの栄誉ある戦士たちをここに派遣して、リーチの民とミノタウロスをこの土地から排除してもらえるよう、膝を突いてお願いします。我々の仇を取り、ここを再建してください。我々の存在が、石の遺跡だけしか残らないことがないように。

—ファルクリースの従士エーリカ・スクジョラルモル

黒のオリンの日誌Journal of Orryn the Black

残念ながら、デイドラの獣を保存する試みは行き詰まってしまったようだ。最後にはいつも、オブリビオンの引力が勝利する。この媒体における私の仕事は氷の彫刻に似ている。束の間の美しさしか持たない。
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疎遠になった仲間が別れた後に残されたものを眺めるように、見慣れた退屈がやってきている。こういう時には、ドラウグルの長い休眠が羨ましくなる。
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私が退屈しているのを見て、野心的な従者が主のために気晴らしを探してくると請け合った。彼女は私に、無味乾燥なドゥエマー史の本を持ってきて時間を潰すよう言ってきた。私は彼女の死体を乾燥させ、抜け殻になっていくのを見る方が楽しいのではないかと少しだけ考えたが、彼女の表情が自信に満ちてニヤニヤ笑っていたので、許してやることにした。
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リザベットは役に立った。彼女が持ってきた本は、空想的な伝説についての一片の真実を私に示している。著者は牙の巣と呼ばれる、長く失われていた遺跡を最近訪問したと主張している。この埋葬地を見てみよう。
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私に従う者たちの多くは今、牙の巣を探して竜牙山脈を巡っている。あの歴史家が与えてくれた手掛かりがあっても、かなり大変な作業だ。それでも新たな目的ができたことで、忍耐力も増している。
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この数ヶ月の探索の間、私はドゥエマーとドラゴンについて多くの記録を収集した。彼らと私の野心はそれほど異なっていない。我々は皆違う道を選んで探求を進めたが、生存より熟達を重視する点ではそう違わないだろう。彼らが辿った運命を考えると、同じ轍を踏みたいとは思わない。
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ついに牙の巣が手の届くところまで来た。払った犠牲は極めて軽いものだった。信者数十名の命が危険な山脈によって失われたが、彼らには予想した通り、新しい役割がある。
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この場所は見事に荒廃している。幾千の骨がボロボロになった広間に散りばめられている。一部は砕け、黒ずみ、一部は化石になっている。絶滅と恐怖の記録だ。この展示の重要作は、この中に見つかるのだろうか?
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さて、ここで予測しなかった展開があった。牙の巣は完全に無人な訳ではなかった。我々の真っただ中に、とても特別な不法居住者がいた。あのドラゴンがまだ生きて呼吸をしていた時代に遡る古代のリッチで、ドラゴンを倒した張本人の1人だ。もっと言うことを聞くようになったら、彼に教えてもらうことがたくさんある。
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あのリッチはここに滞在している間、憑かれたようにドラゴンの遺体を研究していた。結果を共有してもらえるのはありがたい。研究を私の方法に適用するのは難しくないだろう。私はすでに驚異的な展示を思い描きつつあるが、あのリッチと仲間たちとの会話で、一つ欠けている要素があることが明らかになった。このドラゴンは生きている時、ある聖職者を支配していて、その女大司祭が行方不明らしい。彼女を手に入れなければならない。

死の準備の成果Cadaver Preparation Findings

目下の計画には適用できないが、主は蘇生の前に一部の組織を注意深く取り除いておくと、より強力で順応性のある検体ができることを発見した。

内臓の多くはほとんど何の機能も果たさず、死体を重くするだけだ。また皮膚はそれなりの防護になるが、腐敗の温床になることが多く、より有用な組織に拡散してしまう。

それに対して靭帯と筋肉は、傷がついていなければ耐久性、安定性、運動能力を大きく向上させる。

ドラゴンプリーストを守るドラウグルの衛兵たちがなぜ蘇生の前にミイラ化されていたのか、これで説明できるかもしれない。

死は笑いごとではないDeath is No Laughing Matter

スキーヴァーの魂をセンチタイガーの死体に縛りつけ、そいつをマンモスの死体の中に埋めた者へ。見つけたら、こいつに食い殺させてやる。

修道士の嘆願A Brother’s Plea

最愛の姉妹へ

認めざるを得ないが、お前の最後の手紙には困惑している。ドヴァー・サーヴォクンが去ったことで、私たちは皆不安になっている。お前の懸念も分かる。だが頼むから、そんなことでゾナーク・ザーンへの信仰を揺るがせないでくれ。彼女は私たちを守り、導いてきた。崇拝のため、この美しい聖堂を与えてくれた。ザーンを崇めることは私たちの生涯の目的だ。

ザーンの行動がおかしいとお前は言うが、私からすれば当然のことだ。ドヴァー・サーヴォクンとの彼女のつながりは強い。私たちに想像できるどんな絆よりも強いのだ。ゾナーク・ザーンには彼の導きがなくなったことで、大きな喪失感があるに違いない。私たちと同じだ。長時間隠遁しているのはそれが原因だろうし、それだけのことだ。彼女の力が弱っていると疑うなど…

お前の心配は自分の心にしまっておいてくれ。手紙で私に伝えてくれたのはよかった。もし盗み聞きでもされたら影響が恐ろしいからな。それに、遠からず何もかも正常に戻るだろう。ドヴァー・サーヴォクンは栄光の帰還を果たし、全てはうまくいくはずだ。それまでの間、信仰を忘れるな。

敬具
ヤークボーン

蘇生検体の収集Reanimation Specimen Collection

主の要請により、我々は適当な生きた動物と死んだ動物の検体を回収することになった。これは研究にとって決定的に重要なものだ。この任務に当たる態度には気をつけるように。

大型四足獣の検体が望ましいが、どんな生物からも一定の意義ある結果が得られる可能性はある。マンモスかワマスは価値が大きいため、相応の報酬が出る。だが危険なので、おそらく諸君の大部分の手には負えないだろう。

蘇生実験の成果Reanimation Experiment Findings

我々の蘇生術師は、一般的な動物を使って興味深い実験を行っている。この獣たちの解剖学について理解を欠く者は、その創造を不格好で歪んだものと感じざるを得まい。死体には順応性があるが、より進化した存在が持つ体と魂の強い連結が欠けている。大部分は認知機能を欠いた心なき人形であり、指示には完全な集中が必要になる。高度な技術によって行われた儀式でも、せいぜい生前に似た本能を持つアンデッドを生産できるにすぎない。残念ながら、この生物たちは大抵の場合、自分の状況を制御不能なほど不快に感じてしまう。

即席の弔辞Improvised Memorial

スロム・ウルフガルドはここで死んだ。敵は岩だった。2週間戦ったすえに敗れた。戦いが歌い継がれることはないだろうが、ソブンガルデは迎え入れてくれるはずだ。

脱走計画Plan to Escape

この洞窟にはベラドンナがある。多くはないが、十分だ。いつもの場所で会おう。

蜘蛛の糸に覆われた日記Web-Covered Diary

ここのベールはもっとも厚い。我々と世界の間の境界はあらゆるものについて回り、闇に実態を与えている。光を寄せ付けず、冷気をもたらしている。心地が良い。

この洞窟は我々にとって理想的な環境だ。シルケンリングは駆け出しの連中を助けるために血を与えてくれた。偉大なる母の影で育ち、彼らは大きく強く育つだろう。我々が世界に解き放つ時まで。

私は真に紡ぎ手から祝福されている。私がベールに呼びかけると、私の意のままに動くようになった。私は自分の網を編んだ。それを通して私は我々の種族の動き、卵の鼓動、怯えた獲物の震えを知ることができる。レースの女公が私にこの領域を与えてくれたのは素晴らしい判断だった。

これは面白い。何かが今までに感じたことがないような形で、影の平穏を乱している。侵入者だ。彼らは罠を引き裂いているが、持ち応えられるだろうか。それとも、私の餌食になるだろうか?答えが楽しみだ。

反抗的な落書きDefiant Graffiti

絶対に屈するな。それが奴らの狙いだ。気を強く持て。好機を待つんだ。ツルハシを振り続けろ。奴らの頭蓋骨に穴を開ける日までな。

別れのメモFarewell Note

背中が折れた。やっと木をなめる時が来た

いつも農民として死ぬものと思っていた。葉に包まれ、黒い泥を塗られて。今や誰も私の歌を歌うことがなく、ヒストに埋められることもない。私はルキウルに死を迎える。仕方がない。

もし誰かがこのメモを見たら、故郷に帰れるよう私の名を風にささやいて欲しい。このような場所でさえ、風は葉を見つける。時間がかかるだけだ。

-シーサウス

捕虜による慎重さを求める警告Captive’s Discreet Warning

あの間抜けなフィランドが逃げ出した。目を合わせるな。奴らは見せしめとして、誰かに罰を与えるつもりだ!

捕虜のしわくちゃのメモCaptive’s Crumpled Note

誰か私の夫を見ませんでしたか?名前はエブランドです。背が低くて体は細く、優しい目をしています。彼らのせいで離ればなれになりました。それ以来、夫がどこにいるかまったく分かりません。私の無事を伝えてください。

捕虜の日記Captive’s Journal

マーシュにおいて、我々が日付を気にすることはない。そんなことはジェッカ・ワッツに任せている。しかし、ここマザッタンでは昼と夜を必死に数えている。そうせざるを得ない。最後に数えた時は、ここに3ヶ月閉じ込められていた。ここに部族が連れて来られた時、ジット・ザートは鉄のピックを私の手に押し付け、石の山を指した。言葉はなかった。狩人が舌を鳴らし、ジェスチャーで命令しただけだ。

ジット・ザートはほとんど話すことがないが、常に移動し、指さし、鞭打つことをやめない。樹液に酔っているか、悪いものに混乱させられているかのようだ。3ヶ月も閉じ込められていると、同じことを感じるようになっている。狂気だ。ここの樹液は毒だ。土は毒だ。ここにいると、シシスはただの記憶でしかない。命令、積み上げられた石、きれいな角が全てだ…連中は、働かせることによって川に背を向けさせようとしている。しかし、この街はジット・ザートにとっても牢獄だ。ナ・ケッシュがいなければ、彼らは野生化して遺跡からさまよい出し、死ぬことになるだろう。彼女はどこにでもいるがどこにもいない。彼女はヒストの口だという。ヒストの代弁をしているのだそうだ。これが本当なら、ここのヒストは私が見たこともないようなものだ。ヒストは病んでいる。我々は皆、その代償を血で払っている。

選ばれし5人

The Five Companions

アルディミオンの日記Aldimion’s Journal

実に奇妙な要請だ!

私は夕暮れ時の散歩で、裏通りにて軽食を取っていた。そしてその時楽しんでいたインペリアルの首が、金のメダルを着けているのに気付いたのだ。見てすぐに、黒き虫の教団の印だとわかった。これに気を取られていると、角のない何かが肉と骨に打ち付けられる鈍い音がして、世界が真っ暗になった。

目覚めると洞窟で椅子に縛られ、頭はほろ苦い痛みでズキズキとしていた。大勢のフード姿の信者が私を囲み、その目には明らかに殺意が浮かんでいた。私はそれを気に入った。

信者の1人は他の者とは違うように見え、リーダーなのだとすぐにわかった。彼は冷たいが落ち着いた振る舞いで、私をまったく恐れていなかった。

彼はアブナー・サルンと名乗った。私が彼の忠実な護衛の1人を夕食にしたことにいささか不満を抱いていた。彼の説明では、通常このようなことをすれば命がなかっただろうが、私のやり方とその…暴力的傾向を気に入ったそうだ。私を大いに有望だと考え、互いに有益な協定を提案したいと彼は言った。

黒き虫の教団に加わることに同意すれば、私は死んだ部下の代わりだ。市内の便利な場所にある地下の隠れ家に住み、そこでは十分な食事と黒魂石の事実上無限の供給が保証される。

この取り決めはよさそうに思えた。だがデイドラの支持者をからかうため、断ったらどうなるか訊ねてみた。その答えとして、サルンは私の足元にコールドハーバーへのポータルを開いた。椅子が揺れ出し、向こうに堕ちた連中の悲鳴が耳を満たした。これを聴くのは楽しいものだが、この身で体験したくはない。

言うまでもなく私は従うことを選んだ。それで今では、昼の内はこのつまらん洞窟を守ってのんびり過ごし、日が暮れると街をうろついている。悪い暮らしではない。実は死霊術の勉強まで始めたくらいだ。いつかサルンも直々に、細かな点を教えてくれるだろう。時が経てば分かる。時間なら私にはいくらでもあるのだ。そうだろう?

チムエル・アダバルThe Chim-el Adabal

レッド・ダイヤモンド、チムエル・アダバルのペンダントである栄光の王者のアミュレットは、神に贈られしアイレイドの遺物である。その創造についていかなる神話があろうとも、これがアカトシュの意志の器として現実的に彼と結びついているのは事実である。

ドラゴンファイアの儀式の改変は苦労多き試みだった。何週間もかけてグリフを刻み、アクィラリオスが先祖と生まれながらの権利を変えられると愚かにも信じていた呪文を準備した。信じやすい馬鹿者め。ムンダスに漂うニルンは、民の魂を楽しむ寄生虫のようなデイドラに対して無防備だ。

サルンが1度、アミュレットはソウルバーストの被害の修復に使うことができるのかと率直に聞いた。アブナーには繊細さというものがない。私に忠誠を誓っているにもかかわらず、彼の目を見れば陰謀を企んでいるのがわかった。彼はその時にも、自分が捨て駒だとわかっていたのだろう。人が神になろうとしている時に、悪事を企む政治家など不要だ。

彼の質問への答えはもちろん「できる」だ。だからアミュレットを手に入れて守らなければならない。これによって私の主人気取りの地位を奪い、私が2つの世界の支配者となるのだ。神が1つの世界で満足することはない。

隠者の記録Anchorite’s Log

議長が到着した。アブナー・サルンという気むずかしいニベン人の政治家だ。これにより虫の王の城の空気は面白い方向に一変した。彼は大声でばかげた命令をし、自分の気まぐれに我々が合わせると思っていた。彼を無視すると「私を誰だと思っている!」だの「マニマルコに言いつけるぞ!」だの子供のようにわめいた。虫の王は彼を無力な愚か者と考えていた。そう言うのを私も聞いた。

しかしサルンは愚かではなかった。彼は自分が用済みとなったのではと薄々感じていたと思う。己の娘がルビーの玉座につき、マニマルコ王が彼女の頭を高貴な妄想でいっぱいにすると、サルンの権力は言葉にする価値もないものとなった。摂政女帝は小装飾品や絹、珍しい食品で簡単に操れる。彼女は父親に対し愛情を見せることはほとんどなく、私の知る限り彼の不在にも関心を持つことはなかった。帝国宮廷での長年の政治経験にも関わらず、この老人はマニマルコが見せた操り手としての才能の半分の力量もなかった。

サルンの最大の誤算は、それでも自分に価値があると思っていたことだ。大きな計画の中で我々は、とりわけ彼は捨て駒なのだ。シロディールでの権力など、残虐と支配の王にとっては何の意味もない。

しかしサルンの無力なかんしゃくは楽しみの種である。いつかこれに飽きた時を想像する。その日にはいいワインを片手に、彼がのたうち回るのを楽しもう。今まで何千人もされてきたように、肉体から魂が引き裂かれる様子を見るのだ。

響きが消えるまでにどれだけかかる?How Long Before the Echoes Fade?

どれだけの間ここにいるのか見当もつかないが、もう何年もいる気がする。

黒装束の兵士たちが農園を焼き、家族全員を捕らえた。真っ暗で月のない夜、黒い獣脂で覆われ無数の犠牲者たちの血を塗りたくられた石の祭壇に我々を寝かせ、1人ずつナイフを刺した。破滅とはまさにこのことだ。我々はデイドラのための奴隷だった。

今ではもう自分の中に、失ったものを嘆く気持ちも見当たらない。日に日にこの魂のない状態が意志を失わせていく。覚えておくことが難しくなる。考えることが難しくなる。多くの記憶を失った。父の顔は、母の声はどんなだったろう。まさかと思うだろうが、なくなってしまった。ただ消えた。

基本的な感情すら薄れつつある。私を捕らえた連中への怒りを感じることもなくなった。自分を哀れむこともなくなった。残っているのは大きな空虚さと、他人のもののように聞こえる遠い命の響きだけだ。

響きが消えるまでにどれだけかかる?

苦悶の女公爵The Duchess of Anguish

通常の尋問技術が通用しないと判明したため、サイ・サハーンの移動が必要となった。彼の意志はあまりに強い。古代ヨクダの剣の歌の技を蘇らせようとした何年もの孤独な訓練で鍛えられたのだろう。古代の達人が呼吸するように自然にできた「霊剣」の発現には完全に失敗したが、サイ・サハーンは尋常ではないほどの強き自我を保っている。

彼が肉体的苦痛に耐えられる、あるいは完全に無視することができるとわかり、私は彼を帝都の地下牢から、その意志をくじき必要な情報を引き出すためにより適した場所へと移した。モラグ・バルのデイドラの召使の中にいる依頼先は提案を受け入れた。結局のところ、彼らは何年も、あまりに強固な意志の持ち主を破れずにいたのだ。

愛すべき「苦悶の女公爵」はまるで肉を切り裂くカミソリのようなものだ。その声は理性と魂を焦がし、唇は毒に覆われている。その知力は彼女の舌のように鋭い。数えきれぬほどの時間、彼女はその技を使ってきた。彼女ならあのレッドガードを殺さずに情報を引き出せると確信している。

すべてが終わったら、あのレッドガードを始末する必要があるだろう。情報が私のものになったら、彼を女公爵への贈り物としよう。間違いなく殺すだろうが、その前に長い年月をかけ彼を慰み者としていたぶるだろう。

正しい拷問技術 第8巻Proper Torture Techniques, Vol. 8

苦悶の女公爵 著

定命の者の弱点、愛

定命の者の特性の中でも特に理解しづらいものの1つが、「愛」として知られる感情です。これは定命の者が他の定命の者に対して作り上げる、不合理で無条件の好意です。主の領域の住人にはなじみのないこの状態は、拷問官にとってもっとも理解しがたく異質の概念ですが、この感情の中には、この状態を作り出すことで拷問対象を我々の意志に従うよう操れる多くの方法が潜んでいます。

愛とはとても強大な力です。愛を通じて多くの定命の者たちが偉大で勇敢な行為を見せます。愛はさまざまな抽象概念にも向けられます。帝国への愛、信じる神への愛、故郷への愛。これらは取るに足らない感情であり、拷問方法としては効果が大きくありません。抽象概念への愛を操ることは平常時の定命の者を堕落させるには最適ですが、拷問部屋で情報を引き出すためには向いていません。

愛を効果的な拷問方法として使うのなら、定命の者から別の定命の者への愛の方がはるかに強いため、対象の操作には最も効率のよい強い力となります。抽象概念への愛が定命の者の心の中に存在する一方、他者への愛は物理的な領域に存在します。実際に触れることで定命の者の魂への影響は拡大されます。定命の者がたとえばパン職人という自分の仕事を愛していたとしても、その愛を明確にするものは存在しません。この愛情とは彼の心的能力の中のさまざまなものがより合わさった複雑な糸なのです。しかし子供が母を愛する場合、彼にとって母は1人だけ。それが奪われたとしたらその愛で満たすべき場所は空っぽのままです。そのため、正しい拷問官は定命の者の魂を効果的に拷問するため、他者への愛に注目すべきなのです。

ここにまだ疑問はあります。他者への愛をどうやって拷問の手段とするのか。その答えは偏に拷問される魂とその愛の対象との関係によります。家族の愛は同じ家族間での愛であり、それを失う概念を強めるのが最も効果的です。母親が子を愛しているなら、その子を失うことに耐えられないでしょう。故に母親に子の姿を見せ、それをたとえば死や誘拐などで奪えば、効果的な拷問手段となります。友人との愛ならば、その友人に代わって絶えず繰り返す裏切りや明らかな背信を演じるのが最適です。

もし他者に秘密の欲望を抱く定命の者を拷問官が見つけた場合、特にそれが肉欲的愛情であるが遂げられない思い、定命の者が「報われぬ恋」と呼ぶものであった場合、その拷問官は最も魅力的で強力な手段となる愛を手に入れたことになるのです。

定命の者のちっぽけな自己認識と欲望をかなえるという無駄な欲求は、定命の者という存在の特徴です。己の目標に到達するという時には一生ものの野心が、多くの定命の者にとっては短く結局は無意味な人生の原動力となるのです。たとえむなしい偽りであっても、その報われない欲望をわずかでもかなえると定命の者に持ちかければ、彼らの野心の核心を突き根本的な感情の欲求をかき立てることになります。拷問官が犠牲者の衝動をかき立てられれば、拷問の成功は約束されたも同じです。

正しい拷問技術 第13巻Proper Torture Techniques, Vol. 13

苦悶の女公爵 著

失敗に注目すべし

痛みは定命の者の拷問に有効な手段となりえますが、固有の欠点があります。一時的でしかない点です。一方「失敗」は永遠に続くものです。

その短い存在の間、定命の者たちは常に大きな成果を挙げようと願い、自分の身体的能力を超えた活動を試みます。彼らはその性質を「野心」と呼びます。過度の無理や努力、見込み違いや単に不運のせいで複雑な事態となり、必然的に単数、複数の試みで悲惨な結果に終わるのです。それに伴う不名誉や自戒の念はしばしば心に刻まれ永遠に消えず、残りの日々の間彼らを苦しめます。

従って定命の者の野心の副産物である「失敗」は、拷問官の武器庫において特に有効な武器の1つであるのです。

定命の者は自由意志の行使をする中で、自分の失敗や報われなかった野心について思い出すことを望みません。その失敗について詳しく語ることは、彼らの「自尊心」に壊滅的な影響を与えるのです。自尊心とは広く無意味な世界で、それぞれを価値のある人物と考えさせる哀れな性質です。定命の者の自尊心が影響を受けると、彼らが持ちえる長所に対する自己認識の評価は下がってしまうのです。すなわち、自分を精神的に苦しめ始めるのです。

定命の者の精神を壊す上で特に洗練され効率のよい方法は、彼らが一番の失敗や欠点だと考えている出来事を絶えず繰り返させることです。強調し誇張し、ある程度その出来事をゆがめさえもして、彼らの不信感や落胆が内に向かい、己の心も体も魂も苦しめるという状況を作り出せるのです。

これは肉体的な拷問よりも多くの時間と手間がかかりますが、強制的な失敗のシナリオを毎日繰り返すことで、いずれは対象の意志も砕かれます。暴力や流血行為も必要なく、それで増える清掃の手間や死体処理のためとされている損失もなくなるのです。

選ばれし5人の記録1Chronicles of the Five Companions 1

私はスカイリムのリリス、ティタンボーンと呼ぶ者もいる。私の友人であり協力者、歴史が「預言者」として記憶するであろう、ある男性の代わりにこれを書いている。彼の深い洞察力と星霜の書の研究を通して、我々はタムリエル全域に迫る、恐ろしい脅威の本質の理解に達した。

これを読む人々に知らせたい。第二期579年に起きたソウルバーストは、あるエルフの裏切りによるものだ。それはアルトマーの死霊術師マニマルコ。虫の王でありデイドラ公の中で最も下劣な策謀の神、残虐の王たるモラグ・バルのしもべだ。

過去にマニマルコはヴァレン・アクィラリオス皇帝の宮廷の主席顧問であった。元々コロールの公爵だったヴァレンは征服によりタムリエルの皇帝となる。マニマルコの助言で、ヴァレンは前の王朝に対し反乱を起こした。ロングハウス帝として知られるリーチの民の野蛮な政権だ。だが征服と勝利を収めたにもかかわらず、ヴァレンは真の皇帝とならなかった。前皇帝レオヴィックと同じく、ヴァレンにはドラゴンの血が流れていなかった。伝統により真の皇帝がなすべき、選ばれし者の聖堂でドラゴンファイアを灯す資格がなかったのだ。

ドラゴンファイアは何代にも渡り灯されないままだった。アカトシュが聖アレッシアに贈った神々の遺物である王者のアミュレットが、レマン王朝の崩壊に続く数世紀で失われていたためだ。第一紀の帝国皇帝たちが伝統的に身につけていたこの遺物だけが、真の血統たる支配者に新たなドラゴンファイアを灯させるのだ。

マニマルコにせき立てられ、ヴァレンはこの遺物を探す仲間を集めた。このグループには私とレッドガードの剣聖サイ・サハーン、最高議長のアブナー・サルン、マニマルコ自身もいた。何年もの間、我々は無数の手がかりを追ってタムリエル中を探し回り、ついにその在処を突き止めた。

帝都に戻るとマニマルコはヴァレンの不安をあおり、即位の儀式を行わせた。儀式には手が加えられており、ドラゴンファイアを灯せないばかりか、アカトシュにドラゴンの血による神の代行権と祝福を彼に与えさせることもなかった。これがマニマルコの陰謀だと我々が知ったのは、即位の儀式の後だった。

虫の王はアミュレットの力を汚そうと魔法を使い、ソウルバーストとして知られる大惨事を引き起こした。あの出来事についてはほとんど覚えていない。その後の混乱が即座に起き、破壊的だったことしか。

ヴァレンはソウルバーストの恐ろしい猛威により消滅した。サイ・サハーンと私は不当にも、彼の死に関わっているとされた。意識の戻ったサイ・サハーンが王者のアミュレットと共に消え失せたために、より疑いが強まってしまった。最高議長サルンは日和見主義で、すぐにマニマルコ側についた。

「預言者」の素性も謎の1つだ。彼はある日シロディールにある聖蚕会の修道院を訪れた。彼らはただの放浪者だと考え、彼を迎え入れて食事を与えた。だがその夜、蔵書庫で彼が星霜の書の銅版画を読みふけるのを見つけて驚く。この書を読めるのは聖蚕の僧侶たちだけであったため、彼らは彼の来訪を神々からの預言的なしるしだと考えた。

それを読んだ者全員と同様に星霜の書は預言者の視力を奪い、永遠に盲目とした。だがそれでも彼は心の目でその研究を続け、やがては今我々が直面している大きく過酷な脅威を予知するまでになったのだ。

彼の言葉は遠く広く伝わり、帝都とマニマルコの耳にも届いた。虫の王は噂で儲けようとした罪と反逆の罪で直ちに預言者を逮捕した。そして修道院の何もかもを焼き払ったのだ。

「預言者」が告げた破滅はすぐに形を成し始めた。帝国の広大な土地はデイドラの炎に焼き尽くされ、最初のダーク・アンカーがその地に降ろされた。

モラグ・バルによる我々の世界の侵略が始まった。マニマルコの裏切りがこれを可能にしたのだ。

選ばれし5人の記録2Chronicles of the Five Companions 2

もう一度この私、スカイリムのリリスが預言者に代わって記録を行う。実を言うと彼がこれを書くように頼んだわけではない。だが結末がどうなるにせよ、出来事を記しておくべきだと感じるのだ。

預言者の幻視と悪夢は悪化している。彼はモラグ・バルが我々の世界を支配する恐ろしい幻視を見続けているのだ。目覚めている間、彼に深刻な影響はない。だが彼がなんとか眠りにつく夜、その貴重な数時間に見る未来はますます不穏なものとなっている。それを詳しく語ることは拒んでいるが、彼は冷や汗をかいて飛び起きている。彼の正気がすり減らされているのは明らかだ。

我らの仲間your nameは、すでに極めて有能だとわかっている。嘆きの監獄からの脱走は始まりに過ぎない。「面影」は危険を冒して私を悲痛の鋳造所から救い出してくれた。新たな友は私の命と魂、おそらく正気までも救ってくれた恩人だ。

我々は今、サイ・サハーンと王者のアミュレットを見つけるためにあらゆる手がかりを追いかけている。アミュレットを取り戻せれば、我々がモラグ・バルに挑み世界を救えると預言者は信じている。いつも彼は、私には理解できない飾り立てた言葉や曖昧な言い回しを使っていたが、その趣旨ははっきりしていた。

時にはスカイリムを離れシロディールに行かなければよかったと思うこともある。己の信じる偉大な人物のために戦い、心から愛しいと思う人にも出会った。戦いも栄光も経験した。でもこのすべてに価値はあっただろうか。シロディールが、あの裏切り者のスキーヴァーみたいなマニマルコと情けないご機嫌取りのアブナー・サルンに最初に会った地であることはこれからも変わらない。どちらが酷いかはわからない。我々を裏切ろうと準備していたマニマルコの魅力や巧みさか、サルンのひっきりなしの侮辱や苛つく見下しか。少なくともサルンに対して、我々は何をすべきかわかる。

預言者はこの事態におけるサルンの役割はまだ終わっていないと言った。いいことがあるとは私には思えない。ソウルバースト後、あの情けないクズ野郎はマニマルコの機嫌を取りに戻ったのだから。彼は自分の身の安全と帝都での家族の地位を保つためなら何でもするだろう!

これを書くのはここまでにしなければ。預言者が起きたらしい。

選ばれし5人の記録3Chronicles of the Five Companions 3

やっぱりだ。サルンがまたこちらにつく。まったく気に入らない。

your nameと私は、魂なき者である友人キャドウェル卿の助けでマニマルコの城に入り込んだ。キャドウェルはまるで鬼火。わかるだろうが「沼地の明かり」のようだ。だが彼は時にとても役立つこともある。それに驚くべき場所にも現れる!

我々が命がけで虫の教団信者や肉の精霊たちの中を切り抜けていた間、サルンは我々を煽ろうと城のあちこちに自分の薄笑いを映し出していた。ようやく彼が捕らえられている塔についたが、マニマルコは準備周到であらゆるアンデッドをぶつけてきた。最終的に我々は奴らを倒し、サルンと逃げた。だがここが傑作だ。サルンは嘘をついていた!サイがどこに捕らえられているのかも、王者のアミュレットがどこに隠されているかもサルンは知らなかったのだ!

もちろん彼は両方を見つけるのを手伝えると言ったが、嘘を認めた時私はカッとなって、1発で床に殴り倒してやった。ああ、あれは最高だった!ついにやってやった。

その時サルンが秘密を漏らしたのだ。your nameに我々が嘘をつかれていたことと「預言者」の正体を話した。ヴァレン卿は当然、すぐにすべてを認めた。これが早すぎなかったことを願う。your nameの信頼を維持することが我々には重要なのに、今〈面影〉の目には疑いの色が浮かんでいる。

サルンは嘘つきのスキーヴァーだ!気にしているのは自分の帝国と家族の地位だけ。ヴァレン卿はサルンがここにいるのは理由があると信じているが、私は奴を信用しないし、これからもしない。奴を監視することにしよう。

選ばれし5人の記録4Chronicles of the Five Companions 4

私はアブナー・サルン議長、ニベネイの大君主かつ元老院の長であり、生きてきた164年中117年に渡って皇帝や王たちに助言をしてきた。この権力者の地位は運や人脈で手に入れたのではない。むしろ徹底的な自制心と野心、狡猾さで手に入れたのだ。だがその私が、大地のかび臭い穴の中で愚か者どもと手を組むとは。偉大なる私が堕ちたものよ。

時は第二期582年、正確な日付はわからない。私は道を失い、我々の前にある大きな任務の重要さに屈していた。この記録のこれまでの記事を読み、私の側からの物語を残さねばと感じた。未来の歴史家たちに私が誤解されないようにだ。

我々サルン家は最高顧問であった時代から、シロディールで権力のある地位にあった。我々は帝国への忠誠や巧みな政界工作、帝国領土内の反対勢力に対する無慈悲な支配や排除を高く評価されている。我々の仕事は容赦がないが、帝国の存続には必要なものなのだ。

自慢好きで利己主義的に思えるだろうか?そうかもしれない。だがこれらの言葉を紙にしたためておけば、読んだ者は私の視点や行動と、長い目で歴史を見たときにそれがどのような役割を果たしたかを理解してくれるだろう。

ダーコラクからレオヴィックまで、リーチの野蛮人たちの長く野卑な王朝が帝国を荒らしてきた30年近くに渡り、私は彼らに助言を与えてきた。彼らはそれ以前の自称征服者どもの多くよりも長く存続したが、その異質な気性と低い品性はコロヴィアやニベネイの正統な血を引く存在の代わりとなるにはそぐわなかった。彼らからの一番の侮辱は、家で最も若いレオヴィックが我が娘16歳のクリビアを妻にし、女帝として共に支配することを求めた時だ。ヴェラクシア・サルンと結婚した彼の祖父のように、レオヴィックは我々の人脈とニベン人の血が、ルビーの玉座への即位を正当化してくれるよう願ったのだ。それはまったくの無駄であり、私をとても苛立たせた。

だからコロヴィアの公爵の息子にして、有力な軍事指導者であるヴァレン・アクィラリオスが秘密裏に接触し、北からの野卑なよそ者を退位させるための助力を求めてきた時、私は喜んで同意した。戦いは長く血なまぐさいものだった。だが私の持つ帝都の知識を利用し、ヴァレンはついには宮殿の門まで反乱軍を導いた。ヴァレンはレオヴィックの黒き血の心臓に剣を突き立て、彼がルビーの玉座の下で、己の血でむせながら死ぬのを眺めていた。そしてすぐに、自らを皇帝と宣言したのだ。私の忠誠と協力に対し、彼は我が娘クリビアを花嫁とすることに同意した。

マニマルコによるヴァレンの裏切りの後、帝国の支配権をまたもよそ者に渡さねばならなかったのは苦しかった。だが虫の王は危険な敵だ。他のいかなる魔法も制して死霊術での支配を維持するため、マニマルコは直ちに魔術師ギルドを帝都から追放した。そして残っていた反対勢力を国賊として逮捕させたのだ。処刑によってのみ短くなる、長い名簿に名が載るのはご免だった。だから私は彼に忠誠を誓ったのだ。その代わりに帝都の執政の地位を許された。娘のクリビアは摂政女帝を続け、帝国の名目上の支配者となった。だが、玉座の影ではマニマルコが権力を握り続けていたのだ。

もちろんマニマルコは、私が用済みになると攻撃をしてきた。過小評価された私は骨の塔に閉じ込められ、娘は私と敵対した。生と死を操れる力を与える、闇の魔法を教えるとマニマルコが約束したせいだ。

だがこれを知っていてくれ、読者よ。私は帝国を取り戻す。混乱から秩序を取り戻すのだ。これが私の唯一の野心であり、究極の望みである。我が道を阻む者は誰であろうとデイドラの魔術の炎で倒すのみだ。私に挑もうとする者は必ず、永遠の破滅を迎えることになる。

選ばれし5人の記録5Chronicles of the Five Companions 5

アブナー・サルンだ。

拷問の館にレッドガードを迎えに行くのは、結局は簡単な仕事だった。サイ・サハーンが「選ばれし5人」たちとの体験から大きな影響を受けていたのは興味深いことだ。彼の忍耐強さとあのでかい女トロールへの好意は不快だが、監禁されていた間の意志の強さは、伝説的としか言いようがない。

今我々は王者のアミュレットの在処を掴んでいる。彼がそこに戻したのは適切だろう。私が思っていたよりサハーンは博識だが、いささか詩的すぎる。高貴な生まれで賢く愛国的なこの男は、おそらくすぐにサンクレ・トールの古代の要塞とアレッシアの関係や、神々との契約について思いついたのだろう。エルフのマニマルコがシロディールの歴史に興味がないのは大いなる幸いだった。

サイ・サハーンは興味深い人物だ。多くのニベン人君主が思うほど、レッドガードが卑劣だとは思わない。彼は生き残った「選ばれし5人」の中でもっとも感じがいい。彼は義務と献身というものをよく理解し、目上と考える相手に仕え、非凡な情熱で己の技を磨く。失われた伝統の復興には失敗したが、それがレッドガードの故郷の滅亡に関わっていたとしたら、かえって失敗してよかった。サイ・サハーンの長剣の腕前は畏怖の念を引き起こすほどだ。

ロングハウス帝との戦いで、彼が傭兵たちの一団を率いた時のことを思い出す。レヤウィンの解放の支援をヴァレンに命じられたのだ。だがその傭兵たちは、タグ・ドロイロックの子孫で時の帝国皇帝レオヴィックの雇った二重の密偵だったのだ。サイがレヤウィンの門の前に「忠実な」兵たちとやって来ると、その兵たちがサイに牙を剥いた。ヴァレンの伝説的なドラゴンガードの指揮官の首を、レオヴィック皇帝に差し出そうとしたのだ。

民の又聞きの噂は当てにならないものも多いが、誇張があるにしても、サイは首と体を切り離そうとする2つの勢力を相手に戦い抜いたのは間違いない。数週間後、ブルーマの反乱軍基地に、彼は86人分の頭皮とレヤウィンが解放されたという知らせを持ち帰った。

尋ねても彼が詳しく語ることはなかった。もちろんヴァレンは詮索しなかった。彼自身の人を惹きつける個性と、華々しい戦いの物語を触れ回る兵士たちの過度な創造力を利用したのだ。1人の男が対するは2つの軍。単独でレヤウィンをレオヴィックの支配から解放した男、サイ・サハーンと。

事実ははるかに残忍で惨いものだったろうと思う。よほどの抑圧された怒りと血に対する飢えを背負わなければ、86もの頭蓋骨から皮を剥ぎはしまい。1人で1度に600人の相手はしまい。あのレッドガードは何日にも渡って、街中で巻き起こる残忍な戦いに立ち向かったのだろう。リーチの民たちが集落をついには離れるまで、指揮官も傭兵たちも殺して。

だからサイ・サハーンはこんなにも危険なのだ。敵はあまりに獰猛で、占領された街の闇に出没する残忍で姿なき亡霊となることでしか脅かせないような連中だが、彼は暗い路地や裏通りに隠れたまま残飯で生き延び、相手を1人ずつ殺していくような人物には見えない。しかしこれがまさに彼なのであり、彼の行いなのだ。

選ばれし5人の記録6Chronicles of the Five Companions 6

私はバンコライのナジル・イタフ・サハーンの息子、サイ・サハーン。この記録に私の言葉も加えるよう頼まれた。私は書記ではないが、全力を尽くそう。

ディヴァド、アバ、カラム、サタメの教えは我々に教えてくれた。戦士は己の技能を完ぺきなまでに磨き、剣を石や鋼を空気のように切り裂けるところまで研ぎ澄ます一方で、剣士の真の価値は彼がどんな敵を引き寄せるかで決められるのだと。私は偉大なるフォアベアーが今の我々を見て、敵であるモラグ・バルというデイドラ公を目の当たりにしたら、この哲学を考え直すだろうかとぼんやり考える。

当初、我が訓練はこの事態に備えられなかったと書くつもりだった。だが数時間の瞑想とかつての皇帝の助言で、私とカスラが長年訓練し学んできたのはこのためなのだと悟った。古きヨクダのソードシンガーたちは定命の者以上の存在だと言われていた。彼らは人が何度も人生を重ねて辿り着くであろう域をはるかに超えた集中力と技能を持っていた。私は自分がそんな偉大さに至ったとは言えない。おそらく私の最後の試練は皇帝たちと共に戦争を行うことではなく、生きとし生けるものの敵に対して正義の剣を振るうことだったのだろう。

来たる闘争への準備が自分にできているかどうかは疑わしい。私は裏切り者の拷問に屈することはなかった。だが拷問の館から無傷で出られたわけではない。裂けた肉は我が主の治癒の魔法で治った。真夜中に野蛮な夢で飛び起きれば、雪のリリーの温かな声が耳元で癒してくれる。だが私はまだ完全な状態ではない。

回復を待つ間、サルンと技能と戦略の方針について長々と話している。私は率直に自分の不安を語った。私の認めた弱さへの彼の軽蔑は雪のリリーの優しい言葉とは対照的で、私が求めていたものだった。私はそれに耐え、受け入れた。謙虚さのない戦士は堅く打ち過ぎた剣のように欠陥品なのだ。彼の言葉は私の決意を固め、私の機知を研ぎ澄ましてくれる。

刀剣の大修道院での多くの死について放置するのは難しい。攻撃の勃発時に我々はできる限りのことをしたが、カスラが刀剣の技と心を多くの生徒に教えられるようになるには何年もかかるだろう。これがすべて終わる時、もちろん我々は生き延びているはずだ。私はあそこに戻り、再建を手伝いたいと思う。

きっと私は、雪のリリーへ共に来てくれと頼むだろう。

選ばれし5人の記録7Chronicles of the Five Companions 7

私はバンコライのナジル・イタフ・サハーンの息子、サイ・サハーン。もう一度我が考えを紙に記そう。

歴史ある街がマニマルコと奴の黒き虫の教団による卑劣な死霊術で腐敗したのを見るのはつらい。シロディールの民は我が民族ではないが、あまりにもひどい文化的な破滅には心が痛む。クラウンもフォアベアーも認めないだろうが、我々と帝国の民は、相違点よりも似ている点の方がはるかにある。

ヴァレンは私にドラゴンガードを統率する栄誉を授けてくれた。私自身が隊長たちの多くに剣術や統率力、戦術について教え込み、鍛えたのだ。彼らの民族や主義はさまざまだった。その中に信心深いモロウウィンドのネサイナルがいた。彼はいつも夜明けに異教の半神の説法を静かに暗唱していた。若いルーカス・エヴァネのことも思い出す。彼はつまらない政治上の問題で、ハイロックの家族の土地から追い出されたのだ。我々は全員が帝国民というわけではなかったが、すぐに帝国の伝統や学問、食べ物まで受け入れた。かつては帝国の理想を信じていたのだ。

今では、帝国は夢に過ぎなかったように思える。サンクレ・トールはその夢の滅びた影でしかない。私はヴァレン・アクィラリオスに誓いを立てた。彼を守り、帝国の再統合という彼の夢が現実となることを望むと。だが今、見てしまったからには認めなければならない。その誓いの完遂は不可能だろう。今も帝都は、ルビーの玉座に座ると夢見る小物に包囲されているが、ここが故郷である者はほとんどいない。

サンクレ・トールの喪失と、尽きないありふれた争いにより荒廃し、破壊された帝国を悲しく思う。帝国に特別な愛があるからではない。まるで、わずかな人々のみが途切れた歴史を無私の清廉潔白な理由から取り戻そうとしている、ソードシンガーの歴史と似ているからだ。

選ばれし5人の記録8Chronicles of the Five Companions 8

今一度アブナー・サルンだ。

王者のアミュレットを手にしたがる小物の王や皇帝志望の者が出る度にドレイクを貰えるなら、私は憎むべき蛇人どもの恐ろしい足の下にあるアカヴィルを買い取れるだろう。

私が生まれる何世紀も前、レマン王朝の崩壊と第二紀の始まりの後のアミュレットの喪失は当時最大の大惨事と考えられた。正式に定められた皇帝がルビーの玉座におらず、多くの者が世界の終わりを予言した。だが彼らの予言も、地方の預言者たちの予言と同じく実現はしなかった。今のところはまだ。

王者のアミュレットがなくても、タムリエルはアミュレットが「神に選ばれし者」の首にあった時と同様に続いた。日が昇ると人々は貪欲でちっぽけな野心のために殺し合った。力のある者たちはそれぞれの部下たちの運命を決定し、翌日目覚めても同じことを繰り返した。

デイドラ公に対して勝ち目があるとは思っていない。もし呪文が効いたとしても、あのような強大な存在に挑んで勝利できると信じるとは愚の骨頂である。「面影」は優れた戦士だが欠点はある。実のところ私はこの愚行にはティタンボーンを送り、我々がしっかり準備できた時のために「面影」を取っておきたい。少なくとも彼女は替えがきく。

私は感情なんてものがいかに愚かかわかっている。ティタンボーン、もしこれを読んでいるなら、おかしな結び髪をねじらないようにしろ。私はサルンだ。我々に謙虚さなどふさわしくない。疑う余地はない。我々の唯一のチャンスは今ここにある。やらねば永遠に破滅するだけだ。

タムリエルの大部分はこの戦いの恐怖から免れており、アンカーの落ちた土地はすでにその影響から回復している。平民たちはこれを神意と考え、デイドラの次元融合を終わらせた者たちの尽力を賞賛している。知らないほうが幸せというものだ。デイドラについての我が知識は、モラグ・バルによるこの世界の支配を完全に取り去らなければ、悪夢のような世界が待っているという不穏な気配を感じさせる。

読者よ、こう考えろ。タムリエルは熟したリンゴだ。大きな木に繁る枝に危なっかしくぶら下がっている。長きに渡ってそれは高いところにあり、それを狙うデイドラの飢えた牙から幸運にも逃れていた。しかしマニマルコの堕落した即位の儀式、ソウルバーストによってベールが引き裂かれたことで、前述のリンゴが育っている枝には亀裂が入ったのだ。

そして、風変わりな農業的例えで想像したまえ。モラグ・バルは折れた枝の手近な葉っぱを掴もうとする豚だ。リンゴにありつこうと枝全体を引き裂こうと動く度、奴の汚れた足が力を与える。

次元融合を止め、モラグ・バルのアンカーを粉砕した者たちの努力は豚の足をすくい、その歩みをふらつかせた。だがそれでも、奴の臭い牙は枝に食い込んでいる。奴の回復を許してしまえば、また奮闘を始めるだろう。

我々は途方もない力を使って、モラグ・バルの牙を取り除かねばならない。もちろんソウルバーストの時にしたように、またアミュレットを使うわけにはいかない。だが私が正しければ、いや私は常に正しいが、呪文を修正すれば定命の者を神々の器にできるだろう。彼をアミュレットの力で満たすのだ。

魔法の詳細については、それだけで本が1冊できるほどなので読者に説明はしないでおこう。これは明らかに、博識な学者でも理解が難しい。理解にはサルンの恐るべき頭脳が必要だ。この複雑さを私以上に理解できる者はこの世にいない。

我々が成功すれば、歴史はこう記録するだろう。「面影」を導いてこの世界に救済をもたらしたのはアブナー・サルンの知識と大志だったと。失敗すれば 誰が賢いかなど問題ではない。我々は時が終わるまでずっと、デイドラ公の生気も心も持たない召使となる。

選ばれし5人の記録9Chronicles of the Five Companions 9

さよう、モラグ・バルにふさわしい確かな罰を与えるために5人は惨禍の闇へと足を踏み入れた!この私、恐れぬ者、コールドハーバー宮廷の騎士、騎士道のチャンピオン、無防備な者の守り手、そして魂なき者の導き手たるコッズワロップのキャドウェル卿は誇りを持って言える。私はこの瞬間が実現するのを、うんと遠くから見ていたのだ。

私はコールドハーバーの美しい眺めを恋しがるだろう。澄み切った青き炎の海、申し分なく曇った暗い空、灰色の雲の中へ高くそびえる岩だらけの峰。タムリエルはこの完璧な世界のただの紛い物にすぎない。だが厄介なことに、多くの者が逆にコールドハーバーをタムリエルの影に過ぎないと考えている!信じられるか?

我が友your nameは素晴らしい働きをした。彼らの名前は耳障りで声に出すには不快だったが。それでも批判するつもりなどない!彼らは企みの神を倒し、私が仕える新たな女主人を見つけてくれた。

ああ、輝くメリディア!彼女の金色に輝く瞳は私に発想をくれる!私が今仕えるべきは彼女だ。守るべき愛しい女性なくして何が騎士だ?「面影」たちがタムリエルをくまなく行き来できるよう、私が「面影」に彼女の光を持っていくことを彼女は強く主張した。今後について話す彼女の声には、恐れの気配があったように思う。どういうわけか、モラグ・バルの鉤爪によるタムリエルの破壊は、最悪の事態ではないと言いたげだった!

もちろん私は、彼女が教えようと思わない詳細を詮索する立場ではない。デイドラの憤怒の魔法の閃光とともに、特徴的な響く声で強めに一言拒絶され、これ以上聞きたがるのはまずいと感じた。素晴らしく眩い方だが、穏やかで優しい訳ではない。デイドラの中で最も無害であっても、沖の大暴風みたいなものだ。闇の美しさなのだ。だが誰だって、それが上陸して舞踏会の邪魔をしないように祈るだろう?

避難所は当座の家になるだろう。危険を冒して外に出るのは、私には難しい。タムリエルは私が切り離されてからの年月で醜悪になっているだろう。温かなメリディアの光が今まで以上にこの心を慰めてくれる。

奴隷の日記Slave’s Diary

彼らは毎日、肉が残っていようといまいとお構いなしに我々を奪ってゆく。自らを「魂なき者」と呼ぶ者たちはすでに大部分を奪われている。肉体はやせ衰えて久しいが、その霊魂はオブリビオンで生き続けているのだ。

自分の魂が宝石の中にあると言う者たちもいる。それぞれの宝石があちこち移動させられる時に、自分たちも揺さぶられているのを感じるそうだ。彼らはあまりに悲しみに満ちていて、ほとんど忘れてしまった人生について語る姿には胸が痛む。

他の者が何をされているかはわからないが、悲鳴が地下牢にまで聞こえてくる。逃れることのできない、終わりなき苦痛だ。

神々に我々の声は届かない。救いはあるのだろうか?果たして希望はあるのだろうか?

年末の収税記録Record of Taxation for Year’s End

最高顧問の命令で、村の課税額は他のコロヴィアやニベンの集落に匹敵する額に上がっている。当然この命令は平民には歓迎されない。暴動鎮圧のために傭兵を雇わねばならず、村長の懐はなお痛んだ。

とはいえ新たに設立された戦士ギルド――事務官の記録では支配者の命令で作られたとのこと、彼の意志が帝国を繁栄に導きますように――彼らの助けによって、徴集された税が帝国の行政官たちにより課された要求を満たした。民の貢献は厳密に記録される。

破り難きレッドガードThe Unbreakable Redguard

サイ・サハーンはその自己不信のため、非常に打ち砕くのが難しい。体を整えるため長年耐え抜いた肉体的訓練に比べれば、体への拷問など軽いものだろう。友人や知人に身体的危害を与えると脅しても効果がない。彼はただ目を閉じ、彼らの仇をとると誓うのみだ。

ソウルバーストの混乱のさなか、彼は巧みにヴァレンの萎れた指から王者のアミュレットを奪った。そして夜のはかない影のように姿を消した。我が計画の最終段階を行うには、それを取り戻さねばならない。あの日から私は、モラグ・バルの次元融合が衰えず続く中で根比べをしている。

当分これは私に有利に働くだろう。だが次元融合が終わる前にアミュレットを見つけなければ、計画の失敗が決定的になってしまう。必要ならばこの大陸を石1つ1つまでバラバラにしてやる。だが今は耐えねばならない。サイ・サハーンは永遠に拷問へと耐えることはできまい。いずれは落ちる、そうなれば王者のアミュレットを再び手に入れられるのだ。

チラシ、ポスター、宣告

Handbills, Posters, and Decrees

3クランの協定Treaty of the Three Clans

リーチの最も献身的な戦士が互いの違いを乗り越え、降霜の月の第3日にここに集い、共通の敵であるエボンハート・パクトに対し一致団結したことを明らかにする

以下のクランで構成される:
レイジクロー、ボーンシェイパー、ストーンタロン

アグラカーを恐れよAll Fear Agrakh

この言葉を心に刻め!モーロッチの息子であり刀剣の子、アグラカーを皆恐れるがいい!彼の支配はクランの心に刻み込まれ、彼の力は敵の囁きでしか語られることはないだろう。

木の住人は臆病にも枝の上から攻撃するが、彼が力強く歩けば葉のように落ちる!征服の角笛を響き渡らせながら、彼に従う者達は皆、モーロッチの栄光に浸るのだ!

アルトマー:青い血筋の後継者Altmer: Heirs of a Noble Lineage

古代アルドマーの血を最も濃く受け継ぐ種族だと主張するアルトマーの人々は、優美と洗練と強さの帝国を築きあげた。この部屋にあるいくつかのアーティファクトには、彼らが到達した芸術的高みと、彼らが背負った統治者としての重責が映し出されている。

あるボズマーのドミニオンへの返答One Bosmer’s Response to the Dominion

ハイエルフのブーツにボズマーの首が踏みつけられる以外に、ドミニオン体制の終末はない!あの高慢ちきな野郎どもは、可能ならばタムリエル全土を征服するだろう。私は耐えられないし、君達のいずれも我慢すべきではない。

ボズマーがヴァレンウッドを取り戻す時だ。ブラックサップであってもカモランの支持者であっても、グリーンパクトの信者でも誓わぬ菜食主義者でも関係ない。ただ時間、兵力、そして強力な魔法が必要だ。

ハーシーンに訴えれば必要な物を提供してくれるかも知れない。危険は伴う。だが多大な危険にはそれ以上の報酬がある。ヴァレンウッドのために!

-カラハウン

アレスウェルの立ち退き通知Aleswell Eviction Notice

ドルテーヌ大将軍の命により、全ての住人は家から立ち退くことを命じる。

夜にこれらの建物で発見された者は殺される。

— カマガッシュ将軍

アンセイの祠Ansei Shrine

アンセイの名誉を称え、アンセイ・マジャの生誕地を記念して、第二紀102年に天才芸術家ジャムシャルド・ラインリンに建てられたこの壮大な記念碑が、アリクル砂漠を見張り、永遠に我らを邪なものから守らんことを祈る。

アンドーンテッドの書Tome of the Undaunted

我々署名者は、アンドーンテッドの誓いを継ぐことをここに宣言する。ギルドのベテランメンバーとして、または新たに血に染まった剣を持つ者として、我々は他の者達がやらないことをする。我々はニルンの地下に潜り込み、未知の知識と宝を見つけ出す。我々は闇に対抗する。

そして我々はアンドーンテッドとして帰還する。

署名者:
ガドレイ・ヴィンタレン
栄光を探す者
レディ・ブレイド
キリン・ブライトグレイド
岩のロディス
マエグリン・テレメイト
ヴェラナ・テレメイト
骨砕きサーバ
ラッシ・シンブルボック
狂乱のゼッバ
虚ろな空のタリク
隻眼のゴブル
凶暴なるジャキディ
恐怖の息子アイダン
熟成肉を食べる者
ザリヤ
燃えるマクシマス
ソバベ
野蛮なブラッドフォード
壮大なザンタン
イーノ
ブリットゲード・ベアマスター
レディ・バロネッサ
ダンテリエル
クィニウス・キーティング
モニネン
ジーバ
強きモルドラ
詩を朗読する者
エイサン・テネッカー
サライゾック
ザキル
タリエン・ヴェル

アンドーンテッドの書(署名入り)Tome of the Undaunted (signed)

我々署名者は、アンドーンテッドの誓いを継ぐことをここに宣言する。ギルドのベテランメンバーとして、または新たに血に染まった剣を持つ者として、我々は他の者達がやらないことをする。我々はニルンの地下に潜り込み、未知の知識と宝を見つけ出す。我々は闇に対抗する。

そして我々はアンドーンテッドとして帰還する。

署名者:
ガドレイ・ヴィンタレン
栄光を探す者
レディ・ブレイド
キリン・ブライトグレイド
岩のロディス
マエグリン・テレメイト
ヴェラナ・テレメイト
骨砕きサーバ
ラッシ・シンブルボック
狂乱のゼッバ
虚ろな空のタリク
隻眼のゴブル
凶暴なるジャキディ
恐怖の息子アイダン
熟成肉を食べる者
ザリヤ
燃えるマクシマス
ソバベ
野蛮なブラッドフォード
壮大なザンタン
イーノ
ブリットゲード・ベアマスター
レディ・バロネッサ
ダンテリエル
クィニウス・キーティング
モニネン
ジーバ
強きモルドラ
詩を朗読する者
エイサン・テネッカー
サライゾック
ザキル
タリエン・ヴェル
your name

イェッギ従士の酒場Thane Jeggi’s Drinking Hole

酒場の規則:

1.酒場に敬意を払いなさい。常にきれいに保ち、大声を出さないように

2.1日のうち最低数時間は魚のことを考えて過ごしなさい

3.マンモスをからかわないように!

4.飲んで、飲んで、またまた飲むように

5.ハチミツ酒を元の場所に戻すように!

ヴァーダント・ハンドのオリエンテーションVerdant Hand Orientation

ヴァーダント・ハンドにようこそ!掘り出し物には何でも金を払いますが、もしあなたが捕まった時、私達は無関係です!

タムリエルの奥地はただでさえ危険な場所ですが、そこには(時にはデイドラの)遺物や書など、真のお宝が安らかに眠っています。そのうちのいくつかは、競合するトレジャーハンターや最近できたアルドメリ・ドミニオンに見つかってしまいました。残念なことに、彼らは内輪揉めしつつもリッチまたはデイドラの巣があると噂される墳墓すべてに衛兵を配置して、私の稼ぎを台無しにしてしまいました。公衆の安全…そんなものはクソ食らえです!古代の秘密を独り占めするなんて、まるで私達の新しい女王と一緒ですね。幸い私達は少数精鋭です。奴らの揺れる眼差しは、王族の墳墓を逐一かつ随時見張っておくことはできません。

とはいえ、気をつけていただきたいことがいくつかあります:

忍耐強さは最強の武器であり、私達の仲間から抜きん出るには最も重要な特質です。忘れ去られた遺物は永遠に待ってくれます。そして私達を探している連中は交代制で働いています。

墳墓の中でも外でも、底が柔らかい靴を履くようにしましょう。回廊に響く足音は、眠りを知らないアンデッドや、外で待っているドミニオンの衛兵の注意をいとも簡単に引いてしまいます。

お金はいざというときの頼みの綱です。高飛車なハイエルフの衛兵ですら、コインをちらつかせれば心が折れるでしょう。

それでは素敵な宝探しを…でも1つ注意してください。公衆の面前で私に向かって手を振ったら、そのときはあなたの首の柔らかい部分に肘打ちをお見舞いします。

LLより

ウェイレスト衛兵への命令Wayrest Guard Orders

ウェイレスト衛兵隊長の命令2247

カバナントの全住人を平等に扱うこと

一部の衛兵がオークの住人に対して適切な敬意を払っていないことが分かった。最近、城壁の中ではそういった場面を見かけることが多くなっている。馬鹿にしたり、唾を吐いたり、不適切な誘惑があったとの報告を受けている。ウェイレストより適切な場所があるから、オークの住人はさっさとそこに行くべきだと言っていたという報告もあった。

このようなことは容認できない。オークの住人は今や我々の仲間だ、普通の人々と同じように、法の下に保護されるべきだ。私は牙のことは気にしない。慣れるんだ。オークに不適切な暴力を働いた衛兵は、その行為の重さに応じて一定期間、無給の停職処分にする。

これは冗談ではない。本気だ。

マシアス・エチエン

衛兵隊長

エバーフル・フラゴンのチラシEverfull Flagon Handbill

エバーフル・フラゴン

上級ハチミツ酒。よい飲み仲間。ぜひ来店を。

スペシャルブレンドを注文で、無料ハチミツ酒!

〈チラシの下に下手な字がなぐり書きされている〉

引き返せ。ハチミツ酒ハチミツ酒ハチミツ酒 —注意しろ—

エボンハート・パクトの時代The Time of the Ebonheart Pact

アーラ・ラレス 著

時の車輪が回る。夜明けはアルドマーの時代だった、それから人間の時代が来た。だが今は、帝国の衰退と混沌が、人間の時代は過ぎたと明らかにしている。タムリエルの人間の中では東のノルドだけが力強い性質を持ち、アカヴィルからの蛇人間たちの最近の侵入を追い払う際に、ダンマーやアルゴニアンと共闘していた。それゆえに、すべての人間の中で唯一信頼に足るところを見せている。

時代は再び、人間は適切な導きなくして外部の力に関わると災難につながると証明した。人間が無謀にもニルンの向こうの存在にちょっかいを出すことは永遠にやめなければならない。今はエボンハート・エボンハート・パクトの時代で、いずれはタムリエル・エボンハート・パクトになるべきであり、そうでなければならない。エボンハート・パクトの内部ではエドラ、デイドラ、ヒストがすべて敬われている…適度な距離から。エボンハート・パクトの内部はトリビュナル、3人の生き神がここニルンに我々と共に暮らしていて、その関心はニルンの住民全員のそれと一致している。彼らだけが、ニルンの向こうの力を上手に取扱う方法を見せた。

ルビーの玉座に座る者や彼らの意図を引く者の性急な行動が、タムリエルを回復不可能な破滅の縁へ追いやった。彼らはシロディールの前面から一掃しなければならない。そして衰退して残った人間の帝国も払拭しなければならない。取って代わるべきはエボンハート・パクトで、大陸中に平和をもたらし、危険な魔法の追求に関わる、全てをしっかりと規制するだろう。

エボンハート・パクトの戦士よ、前進せよ!白金の塔を占拠するまで、我々が平和と自由を知ることはない!

ガーザグ鉱山に近づくなStay Away from Gurzag’s Mine

オークはガーザグ鉱山に行ってはならない。これはお前の族長からの命令だ。

いつ鉱山のアンデッドを叩きつぶし、兄弟たちを解放するか話し合っているそうだな。

命令への質問はもう聞き飽きた。鉱山のオークは卑劣な魔法とウッドエルフの策略でもてあそばれている。だから彼らは苦しんでいるのだ。

報復したいなら、闇の魔法と邪悪な計画を持つ、ウッドエルフとハイエルフの盟友を探すのだ。その家の前を血まみれにして、彼らの耳を子供たちの叫び声で満たせ。

キャノンリーブのなぞなぞThe Cannonreeve’s Conundrum

三幕の喜劇

提供:
サマーセット専属劇団

主演

キャノンリーブ:サイラス・シルベル

共演

軽薄なファーバル・ダー:ハザズナズ

第二紀578年、恵雨の月の最初の金耀に開演!

ギルドマスター・ヴァヌス・ガレリオンの命令By Order of Guildmaster Vanus Galerion

ギルドマスターの命令により、アイベア島へ歓迎する!優良なギルドのメンバーは全て、この島を隠れ家、魔法の研究の聖域であり、タムリエルの中立地として利用できる。

全てのメンバーへ、以下を注意するように:

— 同盟の戦いは容認できない!三旗戦役はシロディールで行われているものだ。ここで、すべての魔術師が穏やかで調和の取れた行動を取ること。

— 外見のいかんに関わらず、自分の仲間を受け入れよ。道理の分かるタムリエルのすべての種族は魔術を操る術を実行している。仲間のギルドメンバーへの不寛容はギルドマスターに報告され、厳しく処分されるだろう!

— 十分の一税を納めよ。納税済みのメンバーは島のポータルを商売や移動の手段として自由に使用できる。しかしながら、営業状態にあるすべてのメンバーは、十分の一税において、ギルドに定率報酬を払わねばならない。

アイベアの復活は、ギルドに新しい時代を告げる!

グリーンレディの家The Green Ladies’ Abode

入場の寄付:1ゴールド

ディープウッズ、以前と現在の、マラバル・トールのグリーンレディの住居へようこそ!

当地最初のグリーンレディ、フィノリエルは慣習よりも遅くグリーンレディだと分かりました。当時はヴェリン港に暮らしていました。立派に仕事をこなし、彼女の逝去に伴って次のグリーンレディの捜索が始まったのです。

祝福されたディープウッズは再び強き者、フィノリエルの姪、グワエリングを育てました。グワエリングはグリーンレディに期待される肉体的技量、巧緻、力を示したのです。

ディープウッズの中にはグワエリングとフィノリエルの家、二人がかつて狩りをした多くの場所が見られます。特にグワエリングは幼い頃から弓に対する才能を発揮し、年若い頃から高い殺傷率を示しました。

グリーンレディは単に美徳のシンボルではなく、任命終了後に必要とされる、自分の力をボズマーの力とつなぐ能力を内に秘めています。

選ばれてから2週間以内に、グワエリングとシルヴェナールの婚約の儀の準備が始まりました。

お祝いは公式の婚礼の儀の後、何ヶ月も続きます。婚約の儀は、シルヴェナールの街で行われます。

滞在が長くても短くても、どうかディープウッズの訪問を楽しんでください!

クログの裏切りKurog’s Betrayal

大いなる宣言を聞いただろう。オルシニウムは生まれ変わった。これからはエルフ好きのブレトンが我々の友人で、裏切り者のレッドガードが我々の味方だ。

我々を歓迎する——そう奴らは言う。我々が必要なのだと。全部嘘っぱちだ。

「偽りの族長」クログなら、ダガーフォール・カバナントは我々の未来だと言うだろう。さすがは自分の部族を見捨てた傭兵だ。クログは困窮し飢えに苦しむ仲間を尻目に、エルフと金のためにその手を血で染めた。この歯なしのチビなら、我々を鎖につないででも、我々を殺戮したブレトンやレッドガードのために戦わせるだろう。

オルシニウムの兄弟姉妹を忘れてしまったのか?「豚の子ら」を征伐すべく聖戦を始めたのが誰か、忘れてしまったのか?

今友人を装っているその同じブレトンとレッドガードが、我々をタムリエルから一掃しようとしたのだ。我々の田畑が駄目になり、我々の家が焼け落ちた今、臆病で嘘つきな連中が、我々から盗み取った土地を差し出すという。

我々は敵と和解するというのか?汚らわしい魔術と裏切りで我々から盗み取ったものを返すからといって、奴らに感謝すると?

クログの甘い言葉にだまされてはならない。奴の卑怯な所業の数々に目を向けよ。そして、命をなげうって我々を自由にしてくれた祖先に目を向けるのだ。このダガーフォール・カバナントとやらは、我々の首に巻かれた鎖にほかならない。

奴らは我々を飼い犬にしたがっている。奴らに思い出させてやれ——我々がオークだということを!奴らの言う「上級王」になど、我々は頭を下げはしない!

「偽りの族長」クログを倒せ!

「奴隷主」エメリックを倒せ!

クログ王の約束King Kurog’s Promise

ここにオルシニウムの唯一無二の支配者、クログ王閣下とオースバウンドの族長、グルズナック・グロー・ヴォルカーとの協定を記す。条項は以下の通り

ダークエルフの死はモーロッチにとって喜ばしいものであり、政策に役立つものとみなされる

オースバウンドによるダークエルフの首の獲得に対し、グルズナック・グロー・ヴォルカーにマラク・モーの称号を1年間与える

さらに族長グルズナックとオースバウンドの民はここにダガーフォール・カバナントに対する罪を赦免される。対象には以下を含む(がこの限りではない)。殺人、追剥行為、および重罪にあたる旅回り一座のなりすまし

— クログ・グロー・オルシニウム

ケナーシズルーストの条約Treaty of Khenarthi’s Roost

独立した島ケナーシズルーストの市民及び指導者は、マオマーの執行部隊が迅速に破壊行為を行える手腕を認め、平和的かつ財政上有利な協定の成就を望む。

両者は相互に有益な条約の作成が望ましく必要なことを認識し、外部の軍事的、政治的主体の干渉はマオマーの利益とミストラルの取引の収益に著しく有害なものであることを認めるものとする。

高名かつ賢明なオルグヌム王、マオマー自由人の声、12ダースと1の強き艦隊の指揮官、誠実で勇敢な代表者、マオマー(およびケナーシズルーストの小民族)の主権者たるオルグヌムの庇護のもと、両者はこれ以降この条約の条項を順守するものとする。

第1条
マオマー大使とその随行員が滞在できるように、大使館はミストラル港湾都市のわかりやすい場所に設置されるものとする 。建設費はケナーシズルーストが負担するものとし、15人以上の使用人、寛大で賢いマオマーの人々を織りだした上質のタペストリー、個人向けにあつらえられたコットンの寝具、地元および輸入ものの酒類を供出するものとする。

第2条
ミストラル港湾都市での交易を希望するすべての個人および組織は、今後は登録したうえで公の通行証を得なければならない。登録料は大使が船ごとの基準により決定する。登録料を拒否する場合は闇業者とし、マオマーの法により私有財産の没収および投獄の対象となる。マオマーは港および近海の船舶を調査する権利と、すべての禁制品を没収する権利を持つ。

第3条
マオマー執行部隊はミストラル港湾都市および周辺の商人に理由なく武力行為を働いてはならない。同じく、承認ずみの交易に干渉をしてはならない。現在投獄されている両国の囚人は、この条約の締結後ただちに解放されるものとする。前述の執行部隊は自己防衛および敵の不審な行動など相当の理由がある場合に限り機能するものとする。マオマーの不干渉への感謝として、登録料と消費税の15パーセントを毎月15日に大使館に納めるものとする。

第4条
調印を記念して本日を共通の祝日とする。この祝日はミストラルの人民が経費を負担することで、両国の平和および条約の支持を示すものとする。祝日は 「サーペントの栄光」と名づけ、この日はマオマーの要人と一部のエルフと人、その他選ばれた者をケナーシズルースト島に招待し、祝宴、音楽、饗宴をもって各種族の共通の成功と調和を祝うものとする。

第4条、付則1
サーペントの栄光の間、ミストラル港湾都市の住民は一般的な祭への参加が許されるが、饗宴の参加はマオマーの招待客であるケナーシズルースト市長と、市長が選択の上大使が承認した3人のゲストに限定するものとする。食事はマオマーのシェフが準備し、音楽はマオマーの吟遊詩人が演奏するものとするが、いかなる場合においても「甘く煮たイカ」のような食事を提供しないこと。

第5条
大使とケナーシズルーストの人民は、持続的かつ有益な平和のために10年を基準に、条件を見直し、相互の義務を再確認するものとする。

ここにアラー眠るHere Lies Arah

献身的な霊魂の守人

父でも夫でもない
しかしその代わりに、アズラの忠実な僕

永遠に報われる。

ここにグレセルありHere Lies Grethel

あらゆる従士の用心深いガーディアンは持ちこたえている
塔2つ分の高さから
彼女は東スカイリムを見守る。
無法者を道から一掃し
あらゆる山賊は彼女の名を恐れる…

ゴブリンの同胞を解放せよ!Free Our Goblin Brothers!

響かせることができなければ話してはいけないのか?

手足が短ければ空には届かないのか?

私の風は縛られている、助け出してくれないか?

我々がゴブリンの同胞を解放しなければ、誰がやるというのだ?アルゴニアンは奴隷の束縛がどのようなものか知っている。奴隷の記憶がまだ心に残っているのに、他の者に任せるのか?ヒストに戻った時、祖先達は何と言うだろうか。

そして、アルゴニアンではない者も、私たちは皆この柔らかい肌や鱗の肌を脱げば同じ仲間ではないか?奴隷を使えば、自分自身から誠実な仕事を奪うことにはならないか?他人に労働を強いれば、我々の君主も我々に同じことをするのではないか?

ゴブリンを救い出す気があるならば、ミハリルに話をしてくれ。

サルモール外交使節の通知Thalmor Diplomatic Corps Notice

我々の友人、カジートについて:
彼らを「猫」と呼んではいけない
彼らにペットの猫向けの食事を提供しない
ペットの猫を飼っている場合、カジートを猫の名前で呼んではいけない
彼らの尻尾を掴んではいけない。ただし許可を得た場合を除く

我々の友人ウッドエルフについて:
ウッドエルフのレシピに野菜を加えるよう頼んではいけない
ウッドエルフの目の前で木を切り倒してはいけない
ウッドエルフの肉がどんな味がするのか訊ねてはいけない
カジートの調理方法を訊ねてはいけない

ドミニオンにおける我々の新しい友人は戦友として並ぶものであり一定の敬意を払われるべき存在である。さらに明確にしたい要件がある場合は近隣のサルモール代表に問い合わせを

サングインの教団The Sanguine Cult

賞金稼ぎへの注意!

以前告知したサングイン信者に関する賞金がすべて誤って掲示されていた。賞金は掛かっていない。まったく掛かっていない。

さらに、民衆の敵に関する批判や布告、公開の非難や体罰や懲罰に関する呼び掛けはすべて無視するように。

…そしてサングインの領域での宴が最高潮だということも忘れないように。サングインの領域で会おう!

——ストームホールド議会(本物)

シャド・アツーラのカリキュラムShad Astula Curriculum

当大学の新入生達へ:

さあ、目を覚ましてください!これから学習漬けの日々が待っています。あなたの秘術とマジカの才能、統率力と戦術の才能を伸ばす良い機会です。

最初の数日間はあっという間に過ぎてしまいましたが、この一流大学の新入生という栄光にふさわしいと証明してくれました。必須の洞察力を示しただけでなく、シャド・アツーラの門戸を開くために少額に設定されている授業料を払う能力があることも裏付けしてくれました。これらの理由から、これから10日間に及ぶ学習課程の選択権を喜んで提供します。

学習を希望する入門課程を選択し、その技術を学ぶために講師に適切に願い出てください。これから10日間、以下の鍛錬を1つ会得するため熱心に取り組んでもらうことになります。

これらの分類は単に指導指針として存在するものだということをご理解ください。魔術師ギルドやその他の組織内の正式な概要を表すものではありません。

変性I:この入門課程では物質操作に関する初歩的な魔法技術を指導します。基本的な物質の強化や弱体化などを学びます。

召喚I:この入門課程では短剣やバックラーといった初歩的な武器や盾の召喚方法を学びます。ナイフでの攻撃や防御の指導は含まれていないので注意してください。

破壊I:さらなる学習に向けての入門課程として、炎と氷の属性操作の基本を学びます。万が一人や物に損害が出た場合に供えて、追加の手付金が必要です。

幻惑I:この入門課程では光と影、音と静寂の基本的な操作を学びます。最初の課題は魔法のロウソクを作り出すことです。

回復I:この入門課程では基本的な治癒技術及び生命力操作の基本原理を学びます。指導課程で必要となった場合は、様々な小動物やその他の物質を購入しなければならないことがあります。

さらなる学習に進むためには、これらの入門課程のどれか1つが必修となります。生徒はこの中から好きな課程を1つだけ選んでください。入門クラスを修了すると、指導時間と生徒数に余裕があれば、次の入門クラスに進む資格が与えられます。

あなた達は必ずや指導と後援を受け続けるにふさわしい能力があると証明できるでしょう。

学習過程を修了できなかった場合は、補習授業にかかる費用として追加の授業料を支払ってもらうことがあります。

頑張ってください!

シルトストライダーステーションSilt-Strider Station

一般の道で危険を冒し、高額を払って波乱の海の旅に出ず、優しいシルトストライダーに乗って、地上を安全に心地よく旅してみませんか?はるかに安価なレッドマウンテン社のシルトストライダー急行サービスが利用できるのに、道義心が怪しいキャラバンと同行する必要がありますか?

ヴァーデンフェルのどの街にもある、便利なシルトストライダーステーションを訪れて、様々な目的地へ移動しましょう。ヴィベク・シティの雑踏から離れたい?それならバルモラで運河を見て、スランの大農園を訪れましょう!グニシスの郊外でうんざりしている?すぐ外にあるキャラバン乗りの塔へ少し移動するだけで、夕食前にはテル・モラに到着できます!

レッドマウンテン社のシルトストライダー急行サービスはヴァーデンフェル中にあるストライダー乗りの塔で利用でき、希望の場所へお連れします。シルトストライダーに乗り込んだら、目的地はもうすぐそこです!

スカリアスへTo Scarius

君のことは決して忘れない、スカリアス。殺されたことも忘れない。ノルナルホルストに面する祖先の墓標近くに君を埋葬する。グレイバイパーの切断された首を君の墓に飾るよ。誓ってだ、兄弟。

– メルクロ

スティールシュライクの宣言The Steel Shrikes Proclamation

全てにおいて寛大な我らがファハラジャード王(永遠に生きられますように)は、我々の胸中にある野心の炎に火をつけられた。ハンマーフェルの海岸へと我々を届けた海から、我々は伝説と歌の旅を始める。すべての者は我らが偉業を歌うべし。我らの凱旋は熱く迎えられ、皆が我らの行いを歌うだろう!

ためらうな、ヨクダの戦士たちよ!我らスティールシュライク(永遠に勝利を得ますように)は未開の密林の中心まで切り開き、新しい地を明らかにするだろう。アリクルの岸に打ち寄せられたからこそ、我々はエルフの浜辺の上に跡をつけたのだ。レッドガードの次なる偉大な領土は、打ち負かした敵の灰の上に建てられよう!我々の持つ強さ、名誉、勇気は、永遠に勝利を収める!

スパイクボールのチラシSpikeball Handbill

スパイクボール!タムリエルを席巻する新流行!

このアクション満載でエキサイティングな新スポーツは間違いなく次の大きな賭けスポーツになる!

トラックを疾走するランナーたちの精密かつ無謀な走りを見よ!

苦痛で膝をつく競技者たちの痛みを感じろ!

スパイクボールがランナーの頭に直撃する愉快な音を聞け!

ランナーたちは人間だ。だから八百長は絶対にない!手なずけられる野生の怪物はなし!サラブレッドのトカゲも猿もいない!スパイクボールは未来の賭けスポーツだ!

今日、その目で見届けろ!ハドランのキャラバンで!

スローターフィッシュ警告Slaughterfish Warning

警告!

スローターフィッシュ出没中:

遊泳は自己責任でお願いいたします。

ディヴァド・フンディングの祠Shrine to Divad Hunding

フランダーの息子、ディヴァド・フンディングの記念。父親が皇帝ヒーラを倒し、ハンマーフェルに入植するのを手助けした

ディヴァドは5本の強力な剣を作り、ハンマーフェルを支配していた祖種ゴブリンを打ち負かした

デリク・ホーリンの祠Shrine to Derik Hallin

英雄デリク・ホーリンの記念。フランダーとディヴァドの時代よりずっと後、デリクは探索に出かけ、5本の強力な剣を取り戻した

デリクと剣聖たちは戦いでこの剣を持ち、ハンマーフェルへの脅威を永遠に終わらせた

ドーンブレイクの布告Dawnbreak Decree

ドーンブレイクの住民へ

来たるアイレン女王の訪問に伴い、家や庭をいい状態に保ってください。

今回の行事に向けて正しいエチケットと服装を確認するために、町集会を行なう予定です。全員参加してください。欠席者がいれば記録に残します。

— テンエマンウェ

ドラブールのチャンピオンChampions of Dra’bul

ブリジーラ・グラトール、百頭のマンモスの殺し屋。彼女は両の親指だけで頭蓋骨を破壊できる

鱗のグリシュ、彼の膝丈ズボンは殺したアルゴニアンの革でできている

荒野のドゥザール、森を旅するチャンピオン。前チャンピオンがまだ鎧に包まれている時に、その首を噛み切って勝ったことで一番よく知られている

リトラグ・グロー・フォーメント、クモと毒蛇の捕食者。挑戦者の目に毒を吐きかけると言われている

マクグルック・グロー・バスグルム、治癒師としても知られる。頭をもぎとり、敵の苦しみを減じた

メイデン・ラシュキ。犠牲者の頭皮でできたドレスを着用し、敵を威圧した

トリビュナルの布告By Order of the Tribunal

ベレザンの鉱山は当面の間、一般の者の立ち入りを禁ずる

不法侵入者は三大神による最大限の怒りに苦しむことになる

なぜ耕したかWhy We Farm

この洞窟に追放された今、ここに入れられることになった理由の整理以外にできることは限られている。しかしそうすることで空腹をまぎらわすことができる。決して外にいる汚らわしい同胞のように、同族を食べたりはしない。

我々ボズマーは——奴らには背教者と呼ばれるが——現代的で文明化された考えを持った世界に戻りたい。木を崇拝する原始人などもうこりごりだ。

その目標を持って我々がしたこと、仲間にここに閉じ込められることになった理由は、誰にも想像できないだろう。農業だ。

木を植えて種を蒔き、もうすぐ収穫できるところだった。発見されて、グリーンパクトを破った罪で死ぬためこの地下に追放されるまでは。

我々がグリーンパクトに同意したのではない。我々の祖先が遠い昔に同意したのだ。しかしそれでも結果は受け入れなければならぬ。この馬鹿げた協定のせいで我々は弓を作ることすらできないが、他の者から買うことはできる。自分達で木を切り倒すと冒涜と見なされるのに、誰かに頼めば問題にならないのだ。

偽善など馬鹿げたもので、そんなものに縛られるわけにはいかない。それを拒絶したために、我々は死ぬのだ。

ネードの決闘用の剣Nedic Dueling Swords

未開で野蛮な人々ながら、古代ネード人(現代のノルドの祖先と思われる人々)は冶金の技術で名を馳せていた。この2振りの少しも古びていない決闘用の剣は当時の作で、かつてドラウグルの王ハルタフが地下のねぐらで振るっていたものだ。

バーン・ダルの〈大言〉Baan Dar and His Boast

笑うのが大好き?騙すのが得意?悪戯に熱心?

それならバーン・ダルの〈大言〉へ!ソルマーの遺跡へ戻るのは今回で25年連続!三旗戦役で気が沈んでる?流れるウッドエルフの酒やカジートの機知に富んだ言葉を楽しんで、このエルスウェアの端っこで生き残る意気込みを祝おう!

今年は前年の優勝者、カジートのグループ「追放されし者の手」に加われる。バーン・ダルにかけて、彼らはとにかく楽しみ方を知っている!もしくは反対にもじゃもじゃウッドエルフ、〈鋭利なる刃先〉の仲間入りをしてもよし!なお、連中は暇なアサシンって訳じゃないぞ!

悪戯に来るにしても、ただ酒で日々のことを忘れに来るにしても、バーン・ダルの〈大言〉!リーパーズ・マーチのサバンナで生き残る、最も賢いものだ。

ハジ・ウクシスの市民への警告Warning to Citizens of Haj Uxith

ハジ・ウクシスの全市民よ!モラグ・バルとの我々の協定はこの残虐の王の僕たちが我らの大切なヒストの樹から樹液を抽出し、精製することを許可している。それに加えて、我々は樹液桶の部屋に入ることも、樹液の収集や精製工程にいかなる形で関わることも禁じられる。

この協定を侵犯すること、もしくはこの警告を無視することは、自分自身だけでなく、ハジ・ウクシスのアルゴニアン共同体の全体に対する処罰を引き起こすものと考えよ。

警告は以上だ。

協力を感謝する。

ハジ・ウクシスの尊重する美徳The Values of Haj Uxith

ハジ・ウクシスの学者である我々は、他の何にもまして以下の精神的属性を尊重する。すなわち勇気、忍耐力、保護である。これらの美徳は我が民族全員の心に特別な場所を占めているが、これらの属性が我々の社会の生存のみならず、この奇妙な地での繁栄をも助けるということを真に理解しているのは、我々学者たちである。

勇気は我々の意見に常に同意しない者たちと戦い、また未知のものに向き合うことを可能にする。この暗黒の地は常に奇妙な困難と新たな障害を突きつけてくるが、怯えていてはいけない。我々はそこにぶつかっていき、できる限り勇敢かつ大胆に対処しなければならない。

忍耐力はこの厳しく何もない地での苦労と困難に耐えることを可能にする。この容赦のない領域での終わりなき困難を克服するには我慢強さと技術、そして自然な頑強さが必要である。我々はそうした困難を受けて立ち、予期せぬ嵐に耐えなければ生き残れない。

保護は我々の過去を記憶し、ヒストの樹が多くを犠牲にして守ってきた我々の文明を維持することを可能にする。我々は祖先たちの言葉と行為を我々の導きとして求め、過去の物語と教訓を維持して、我々が何者かということを我々自身に教え、また思い出させる。

ハリケーンに対する救援と略奪Hurricane Assistance and Salvage

ケナーシズルーストの全市民へ

ドミニオンの金色の艦隊は先のハリケーンにより大きな損害を受けた。今こそ生存者を助けるためできることをしてほしい。

1) ドミニオン兵士の受け入れ
客を迎えられる家庭は、救助が必要なドミニオン兵士の受け入れを考慮すること。

2) 救助と復興
自力で動ける難破船の生存者を見つけたら、嘆きの泉の聖堂に行くよう伝えること。残骸の下に埋もれていたり、重傷で苦しむ者がいたら、近くのドミニオン将校に救助を要請するべし。

3) 略奪の禁止
戦死したドミニオン兵の武器や防具を剥ぎ取るのは犯罪とみなす。ドミニオンの将校に連絡すること。

この苦難の中での協力を感謝する。

ビリック卿の像Statue of Sir Byric

第二紀542年にアルカイア城を囲む野原に火を放ち、リーチの侵略者達を食い止めたフレイム・ビリック卿へ捧げる

アルカイア騎士団は彼の勇敢な行動と決意を称えるためにフレイム騎士団と改名された。

フラール家の商人キャンプHouse Hlaalu Merchant Camp

来場の商人の方々へ。当キャラバンキャンプの規則を厳守すること。

— すべての商人とそのキャラバンの一団が当キャンプとその設備を使用できる。

— 当キャンプの敷地内においては、購入、販売、争い、ゴミ捨て、派手な騒ぎを一切禁止する。

— 近くの遺跡は危険であり、許可のない訪問者は立入を禁止する。自身の安全のためにも遺跡に近づかないこと。

— キャンプを出る際は、到着時と同じ状態に戻すこと。仲間の後始末をし、何も残さないこと。

フラール家の通知House Hlaalu Notice

フラール家はこのキャンプを、旅の商人と商人キャラバンによる短期利用目的で維持管理しています。

どうかキャンプはきれいにしておいてください!次の旅人はあなたの思いやりに感謝するでしょう

ブラック・マーシュのアルゴニアンArgonians of Black Marsh

エルフに負けず劣らず古い種族でありながら、ブラック・マーシュのアルゴニアンは今なお未開の状態を脱していない。呪術に彩られた思考と樹木の崇拝は、彼らの批判的思考能力がエルフに劣ることを示している。これらのアーティファクトに見られる粗削りな技法は、彼らの審美眼が限定的であることのさらなる証明であり、彼らが魂を有している可能性に疑問を投げかけるものである。

フランダー・フンディングの祠Shrine to Frandar Hunding

フランダー・フンディングの記念。剣の道の構想を打ち立て、アンセイにシェハイの霊剣の召喚を教えた

アンセイとともに皇帝ヒーラを倒し、遠き地ハンマーフェルで民を自由へ導いた

ベールの継承者—注意せよVeiled Heritance – Be Warned

「ベールの継承者」と呼ばれる政治活動団体が、この地域で窃盗及び盗品の売買を行っていることを発見した。

「影の職人」は普段なら同族を歓迎するが、この団体の最近の反ドミニオン的活動はアイレン女王の密偵の目に留まってしまった。我々の活動が「女王の瞳」の注意を引いてしまうとしたら、それは愚かで無駄に危険な行為だ。

よって、すべてのメンバーはこの団体とは一切関わらないように。彼らの商売は好ましいものではない。「ベールの継承者」の団員、及びそれに関わるすべての者を我々は許容しない。

ご理解を請う。

管理担当者より

ペテン師、シーエルフOur Dupes, the Sea Elves

忠臣たちへ

シーエルフとの交渉は終了した。彼らは愚かにも自分たちが我々と同等だと信じている。タムリエルの正当な支配者が単なる魚の民と権力を分かち合うと。愚か者め

彼らの前ではごまかし続けることが肝要だ。彼らにオーリドンへの馬鹿げた攻撃を仕掛けさせた。彼らはビーコンの確保すらできないだろうが、彼らの攻撃は死と破壊、分裂を引き起こすだろう。混沌は偽りの女王への反撃に使える

我々の計画は進行中だ

ベールの女王

ボエシアの勇者の称号Boethiah’s Call of Champions

これらの者達は私の大会で優秀な成績を収め、ボエシアの勇者の称号を得たことをここに知らせる!

誠実なアドラサ
美貌のビーリ
体つきの良いフォローリル
不愉快なホルグスタッド
モリダヌス・ドーレス
バトルマスター・ヒアス
your name

ボーセクの懲罰Bhosek’s Punishments

ボーセクから盗みを働く:斬首

ボーセクの女たちに手を触れる:去勢

ボーセクを侮辱する:鞭打ち20回

脱税:水牢

ブラッディフィストを殺す:墓場

ブラッディフィストから盗みをはたらく:両手首から先を切断

海軍に密告する:舌を切断

ヘレインに密告する:船底くぐり

マーラの祠Shrine of Mara

この愛の女神の祭壇で、マーラの指輪を使い愛する人と結婚できる。

マケラ・レキの祠Shrine to Makela Leki

剣聖マケラ・レキの記念。ジョイル王の裏切りに対して、ほぼ単独でバンコライ峠を守った

レキの無私の犠牲により、裏切ったブレトンはセンチネルに辿り着けなかった

ミッデンでより多くを望むか?Want More than Middens?

エルデンの木から落下するガラクタの中に君達が見える。自分が無視されている、無力である、または誰にとっても本当に価値が無いと君達は思っている。

それは「誤り」だ!

友人達よ、名声を得て大いに楽しめる時に、汚物や世に知られていないところで転げまわるのはよせ!小さな野心、少しの苦労、そして多少の情熱さえあれば、汚物から立ち上がり、抜け出して有名になれる。影響力のある者になれるんだ!

アルドメリ・ドミニオンの現首都、エルデンルートの美しい街はタムリエル中から人々を引き寄せている。彼らはエルデンの木に驚嘆し、ヴァレンウッドの木陰を歩き、広大な川で心ゆくまで水浴びをする。そして退屈になるのだ。

友人よ、ここが「君達」の出番だ!

いいか。ドミニオンは戦争中で、紛争と勇敢な行為の話はヴァレンウッドの奥地、ここにも届いている。しかし街に来る者達は、その目で勇敢さを見たいと思うだろう。よってエルデンルートは独自の「剣闘士のアリーナ」を開始する!ヴァレンウッドの心臓は戦士達の心だと訪問者達に披露するのだ!

君達に戦士の心はあるか?観衆の声援を聞いてみたいか?最高の飯を食べて、最高のベッドで寝て、ミッデンで二度と顔を隠す必要がないようにしたいか?では、日の当たるところまで来て、エルデンルートの剣闘士団に参加するのだ!

詳しい情報を知りたければ、エルデンの木で辛辣なミルガーに会え。だが待っていてはだめだ。勇敢な者達の集団は、急速に埋まってきている。

モロウウィンドにお越しください!Morrowind Needs You!

モロウウィンドの偉大なる島、ヴァーデンフェルへいらっしゃいませんか。生ける神トリビュナルと、レッドマウンテンの影に潜む様々な不思議があなたを待っています。ヴィベク・シティからサドリス・モラ、アッシュランド、アズラ海岸まで、ダークエルフの地には興奮させられる冒険と機会が溢れています。

まだ足らない?トリビュナルの神官はデイドラが住み着いた先人の墳墓、アッシュランダーの襲撃者、悪しき信者に乗っ取られた古代の遺跡など、様々な問題に対し、有能な冒険者に助力を求めています。

航海士を見つけて、冒険の旅を始めましょう。モロウウィンドにお越しください!

レドラン家の布告House Redoran Proclamation

名家衛兵隊およびレドラン上級評議会の布告:

シュルク鉱山は閉鎖され、鉱山再開に向けたあらゆる活動は停止された。作業員たちは追って通達があるまで鉱山から離れること。また訪問者はこの一帯を避けることを強く命じる。違反者は罰金か投獄、あるいはその両方を受ける。この対象には、鉱員長ホンドゥルフも含まれる!

行方不明の鉱山労働者たちを探す努力は、可能な限り早急に行われるだろう。

圧政の循環の破壊Breaking the Cycle of Tyranny

アッラ・ラレス 著

カバナントの生意気で未熟な王国が人間の帝国を再建しようとしている。未熟すぎて、帝国とは失敗した実験にすぎず、その時代は終わったということもわからないのだろう。これはニルンの者全員にとっての危機であり、タムリエルはあのような学ばぬ蛮族の存在を許すわけにはいかない。シロディールを揺るがし、世界の破壊を防ごうという我々の努力を脅かしているあの蛮族共の存在を。

エボンハート・パクトは、ダガーフォール・カバナントに暴君の血の手に染まった王朝を建設させはしない。歴史上何度も、人間の軍はタムリエルの辺境から中心部を征服しようと攻め入り、束の間の権力を楽しんだのち必ず不和を生じ衰退した。この有害な循環は今回限りで、永遠に葬り去るべきだ。カバナント軍を倒し、奴らの王を退位させ、反省した後継者を新たなタムリエル・パクトに取り込み、賢者が勝利するべき時だ。

一緒に狩ろうHunt With Me

ウッドエルフ、ハイエルフ、カジート間の同盟は馬鹿げている。分からないか?うまく頭巾を被ったホーヴァーが心の傷から栄養を吸うように、アイレン女王は奪って奪い尽くすだろう。

再びボズマーが狩りをする時間だ。ヴァレンウッドを取り戻す。民のため、ハーシーンのために。そしてその途上で、ハーシーンの祝福を授かるだろう。

-カラハウン

韻文コンテスト!Poetic Verse Contest!

—スカルドの静養所の居住者へ—
詩のコンテストに参加しよう

特賞:200ゴールド
一等賞:100ゴールド
二等賞:50ゴールド

参加料:10ゴールド
観覧料:1ゴールド

栄光のために!For Glory!

冒険者、傭兵、呪文使い、英雄、そして役立たずの諸君!

もっと大きな挑戦に憧れないか?栄光と血のゲームが待ち受けるバトルグラウンドで、ぜひ力を試そう!当ゲームでは戦略と技を競う競技で、最強のチャンピオンを求めている。

詳細は、バトルマスター・リヴィンまで。

英雄よ、来たれ!A Summons of Heroes!

スカイリムの歴史上、最も誉れ高い戦闘集団に加入できる力を持っているか?

— 同胞団では、ノルドの良い戦士を数名募集している。求めているのは抜きん出た勇気と力を持つ者だけだ!

— ふさわしい能力を持っていると自負する者は、ファロウストーンの間でヴィグロッド・レイスベインに会うこと。

— 加入者選出過程は危険である!手足を失い死亡した者もいる。覚悟しておくこと!

王の布告Royal Decree

アイレン女王の布告により、これを以て宮廷魔術師サネッサルモからその地位に付随する全称号、義務、権利を剥奪する。

さらに、ドミニオン市民に対して行った犯罪行為により追放者サネッサルモをサマーセット諸島から追放する。

女王の意志に従い、ドミニオン中心部から1週間以内に離れること。さもなければ極刑を言い渡し、無慈悲な結末を与える。

女王の手によって!

王家の恥A Royal Embarrassment

「憂える一市民」アエミリアヌス・ファルト 著

市民同士、率直に語ることをお許しいただけるだろうか?このバンコライの王家に残っているものが必要を満たさないだろうことは、がく然とするほど明らかだ。王として強い影響力を持っておられた故イーモンド王に文句があるわけではない。ただ、守銭奴のエメリックがフォールンウェイストの名目上の支配権をまんまと(私が知る限り現地に行ったこともない)ファハラジャードに与えるのをお許しになるつもりだったことは残念だ。

しかしイーモンドがいなくなった今、我々はさらに深刻な問題に陥っている。エララ王女の行動は誠実なブレトンの娘というより軽率なウッドエルフのようだし、エイドリアン王子は…彼が賭けごとでこしらえた借金や、古いスパイス入りワインに対する度を越した偏愛について、あなたも耳にしたことがないか?私が聞いた範囲ではすべて事実だ。実のところ、私が知る限りではオークとの間に生まれた私生児がいるという噂すら真実の可能性がある。

アーツェラ女王に関しては、思いやりの気持ちを持ってこう述べるに留めておこう。彼女はピンがそろわない状態でボーリングをしている。間違った指に指抜きをして裁縫をしている。網なしでマッドクラブ捕りをしている。カキの殻の上で、カモの卵と鼻笛と9ポンドの槌を持ってワルツを踊っている。お分かりいただけただろうか?

その結果、我々はどうなっているか。強い指導力を危険なまでに奪われた状態だ。そしてこれはウェイレストからもう1人、頭の悪い輸入品を受け入れようという話ではない。それは確かだ。

では我々はどこへ向かえばよいのだろう?私個人は東のシロディールに目を向けている。遠く女帝ヘストラの時代から、帝国は我々ブレトンが苦境にある時、強い指導者を供給できることを証明してきた。彼らは正しい八大神を崇拝してもいる。いや、気味の悪い長身のパパやマラキャスは謹んでお断りするが。

帝国。考えて見てほしい。きっとあなたも私と同じ意見のはずだ。

我々の伝統への裏切りA Betrayal of Our Heritage

ヌウォーク・アトトラエ 著

リハドの赤の修行僧、「厳格な」ユーセブは何と言っている?「アコス・カサズ家の娘は他の家の不信心者と結婚してはならない」長い間、我々はユーセブの言葉に従ってきた。それにもかかわらず、ここバーガマで何を見ている?尊敬されるクラウンの娘、つまり失われ、惜しまれるアコス・カサズ、ヤス、カネシュから受け継がれる伝統を守る者が、フォアベアー家のろくでなしの息子と結婚する。汚れた血を継ぐ子供を持つなど許されるのか?子供たちはラプトガ、トゥワッカ、そしてサタカルに背を向け、「アーケイ」と「アカトシュ」に偽りの祈りを捧げろと教えられるのか?

そう、「だめだ!」と声を上げて叫ばなければ。先人たちはタムリエルの汚染から伝統を守るため、砂漠の奥深くに行き、バーガマを創設した。ヨクダの文化の神聖さは、我々の聖なる預かりものだ!2千年の間、我々はそれを、アリクルのあらゆるものを浄化する乾燥した地で守ってきた。何世代もの間、伝統を守ってきたというのに、目の前で色あせ、軽視されるのを傍観するのか?

執政官はこの軽率な結婚を認めることを望んでいると言われている。聞かなければ。なぜ彼女はそのような決心をしたのだろうか?そのような未熟な判断をする執政官は、執政官の座に留まってよいものか?

集まれ、隣人たちよ。重大な決定をしなければならない。

奇妙な同盟An Unusual Alliance

教化サピアルチ、シマーリーンのアイカンター 著

滅多に何にも合意できない3国の同盟。世界で最も異なる3つの種族。生存を掛けた戦争中の三国が、ほんの一瞬も互いの差異に折り合いをつけられない。同盟以上だが友人未満だ。

そして、それは変えなければならない。

ドミニオンは多くの側面から攻撃にさらされている。エボンハート・パクトとダガーフォール・カバナントは外から攻撃するが、そうした外部の敵よりも、我々同盟にとってより致命的でより危険な他の敵がいる。

戦時中の絆が強く保たれるのなら、平時にも同盟を結ばなければならない。ボズマーの狩人は兵士だけでなく、一般人にも食料を供給しなければならない。カジートの商人は武器と同じく商品も供給しなければならない。そしてアルトマーの魔術師は戦争の勝利と同様、平和の獲得のために賢くマジカを使わなければならない。

我々の最初の一歩は共同で祝うことだ。同盟の一員ボズマーが、二人の精神的指導者、シルヴェナールとグリーンレディの結婚により神々との協定を新たにする。アルドメリ・ドミニオンの全員にこの結婚を知らせ、続く騒ぎに参加させよう。

シルヴェナール、グリーンレディ、ボズマーの人々のご多幸を祈る。この新しい世代が、戦時と同じく平時の力も理解しますように。

巨人の警告Giant Warning

立入禁止!

巨人が危険になるのは、刺激をした場合のみである。炎祭りの大失敗を繰り返したくはない。

警告—港は危険Warning—Docks Unsafe

リフテン市議会は、街の港が危険であると宣言した。漁師が港から失踪するという報告が珍しくなくなってきている。目撃者によると、被害者は不明な何者かによって波の下へと引きずり込まれたという。

港の使用は自己責任で!

—リフテン市議会

警告:赤のデュガンWarning: Dugan the Red

赤のデュガンとして知られる重犯罪者が、最近イラヤス遺跡の近くで目撃された

近辺を旅行する場合、残虐な殺人者によって無残な死体とならないためにも、イラヤス遺跡の旅の祠より北へは行かないように

—クララルダ隊長
サルモールの鉄拳、ヴェリン港支隊

警告:地下墓地に侵入者あり!Warning: Catacombs Infested!

この地下墓地に足を踏み入れる哀れな冒険者に注意を喚起する!

ゴブリンがここにいる理由は分からなかったが、とにかく奴らがこの神聖な地を制圧している。近付かない方がいい。この蛮人どもは無情だ。私は命からがら地下墓地を脱出した!

警告と提案A Warning and an Offer

こんにちは、旅人よ。

耳を傾けてくれることを願ってこの警告を貼っておく。この遺跡は大勢の危険なデイドラとその信者によって占領されている。十分な装備と準備がない場合は入らないように。

ただし、洞窟に入るのであれば、何か価値のあるものがないか見てきてほしい。私が手に入れられなかった秘宝を回収してきてくれたら報酬を出そう。ナルシスの近くのデイドラの遺跡で待っている。

—学者アラリヨン

研究所の警告:気をつけて!Laboratory Warning: Be Careful!

自分の行動に注意を払え、愚か者ども!スクゥーマに混ぜるこの液体は燃えやすいんだ。

絶対に瓶を割るな。火の手が上がれば、研究所そのものを失いかねない。

—ラクハッド

研究助手求むResearch Assistant Wanted

アイレイドの遺跡、アイレイドの井戸の不思議な特性の調査を手伝ってくれる、腕のいい人材募集中。

レッドファー交易所からの主要道路の北側にある、ワームルートの深部の外にあるキャンプにて面接。

戦闘能力必須。

—学者、アルシムバートのダンテーンII世

古いチラシOld Handbill

圧倒的な戦いの舞台!

様々な挑戦者と戦う、ハンマーデスの無敵のチャンピオン達を見逃すな!戦争でアリーナが閉鎖される前に、その力を目に焼き付けろ!

スパイデラはその毒と糸で30勝以上を達成。賢い男であれば、新たな犠牲者が巣に引き込まれる前に彼女に賭けろ。

つい最近までオークの兵士だったワイルド・カランは、容赦なく人間とエルフを切り刻む。この熟練の猛獣が負ける方に賭けるのは愚か者だけだ。

美しきファティマを紹介しよう。珍しいレッドガードの魔女で、砂漠の蛇のように危険だ。彼女を倒さんとする挑戦者は現れるのだろうか?

雇われ問題解決屋Problem Solver For Hire!

何かお困りですか?私はライアン・ディエル。問題解決屋です。死体、血痕、または消し去りたい不都合な証拠などございましたら、私がお役に立ちます。

素早く夜逃げしたい?こちらの身元を知られずに、誰かを呪いにかけたい?即効性の毒がほしい?私にご相談を。どんなことでもディエルにお任せください。

「素早く、徹底的に、きれいに」が私のモットーです。あなたはただ座ってリラックスしてください。面倒なことはプロに任せましょう。

荒野を安全にして、金を稼げMake the Wilds Safer, Earn Gold

リーパーズ・マーチの大物狙いの狩人たちへ。皆に大金と名誉を手にする機会を与えましょう!昔のように、賞金を提示したい。対象はセンチタイガーの牙よ!センチタイガーの牙を25本以上持って来て。そうすれば大金を払うわ!マーチ中の酒場で、吟遊詩人達があなたの名前を口にするようになるでしょう。ラウル・ハにある戦士ギルドの酒場で私を探して!すぐにお金が手に入るわよ!

-狩人兼慈善家、豪胆なパンレス

行動を求む!A Call to Action!

北の洞窟群がゴブリンの巣窟になっている。奴らは夜な夜な街に忍び込んでは、食べものをくすね、家畜をさらい、あまつさえ市民までかどかわしていく。

不浄なゴブリンどもを退治してくれれば、報酬をはずもう!

近々ボーセク首長から、賞金が提示されるだろう。ゴブリンを倒して金持ちになるチャンスだぞ!

追記:ボーセク首長に賞金のことは訊ねないでほしい。準備が整い次第、こちらから発表する。

-書記ニコラード

〈告知の下に落書きがされている〉

何年もゴブリンを退治してるが、金が支払われた試しはない。請求なんかしてみろ、指を切り落とされちまうぞ!

鉱山の安全装置の規制Mine Safety Regulations

— 支柱の木材の幅は、少なくとも手を開いた幅以上であること。

— 鉱山のシャフトは3ペースごとに支柱を使うこと。

— 鉱山のシャフトは幅3ペース以下、高さ2ペース以下にすること。

— 鉱山の地下空間は、天井を支える岩柱の間が5ペース以上になるようには掘らないこと。

— 叫び声など大きな音を立てないこと。

— 走ったり馬鹿騒ぎをしないこと。

— トロッコで競争しないこと。

鉱山作業長の命令Mine Foreman’s Orders

鉱山での失踪事件について何を聞いていようが、知ったことじゃない。ひどい嵐になると枝のように折れちまう、きゃしゃなウッドエルフみたいにおびえるな。ウッドエルフの策略だ。

仕事を続けろ。さもないとぶちのめされるぞ。ぶちのめされても働かなければ、クラン全員の前で屈辱を味わう羽目になる。

婚約の儀の間の外交Diplomacy during the Handfasting

インデニールとグワエリング、つまり新たなシルヴェナールとグリーンレディの結婚は、ボズマーにとって重要な出来事であり、それはアルドメリ・ドミニオンにとっても同様である。

マラバル・トール全土が不穏な空気に包まれている現在、女王の大使達がボズマーとの関係の築き方を理解しておくことは重要である。

以下の情報は、名高いアルトマーの作者、シランティレの書いた「ボズマーの伝統と風習」を元に構成したものである。

彼らの伝説によればボズマーは、かつては(今とは全く違い)野性的な上に獰猛で、思いのままに姿を変えることができたと言われている。さらなる文明化を望んだ彼らは、イフレと取引を行い、(彼らの考える)より洗練された理性を手に入れる代わりに変身する力を失ったとされている。

このグリーンパクトは彼らの生活のあらゆる面に影響を及ぼした。彼らは非常に儀式主義的になり、その儀式は…他の文明を築いてきた…人々にとっては風変わりに見えると思うが、これはウッドエルフが獰猛な性質を取り戻さないようにするために行っているのである。

彼らの最も重要な儀式の一つが婚約の儀である。1世代に一度だけ執り行われ、重要な3人の指導者達のうちの2人が選定されて結婚する(3人目はウッドエルフのカモラン王か女王になる)。

この2人を選ぶ方法はボズマー以外に知られていないが、婚約の儀はグリーンレディとシルヴェナールを一つにするための儀式なのである。

シルヴェナールはボズマーの精神的指導者であり、全ボズマーに多大な啓蒙的影響を与えている。彼のことをグリーンパクトが具現化された者だと言う者もいれば、単純に力強い神秘的存在であると考える者もいる。

シルヴェナールになったボズマーは、自分達の住んでいる土地とその人々に関する深い知識を得る。

その一方でグリーンレディは純粋な自然の力である。彼女はボズマーの肉体的特徴の象徴で、いわばボズマーの狩人であり、戦士であり、今にも暴走しそうな拳でもある。

ただし彼女が野蛮さを求めていると勘違いしてはならない!グリーンレディは祖先達の戦術的な身のこなしを受け継いでいる。彼女を本当の獣に変えることができるのは、彼女のシルヴェナールの死だけである…一部の不運な者はそれをケナーシ島で目撃した。生存者がいたとしたら、それは奇跡である。

婚約の義については、ボズマーのように真剣に取り組めば問題ないと思われる。出された食事を(文句を言わずに)食べればいいが、酒は控えめにすべきである。彼らの儀式の飲み物である「ロトメス」を大量に飲めば、どんなに酒に強くてもボズマー以外は胃をやられてしまうだろう。

できることなら衝突は避けるべきだが、式典の最中ちょっとした小競り合いは避けられないだろう。というよりも、そうなると考えておくべきである。

獅子の守護団団員募集The Lion Guard Wants You!

市民よ、ごきげんよう。我々は獅子の守護団、ダガーフォール・カバナントに仕える最精鋭の戦闘部隊だ。新入団員を募集する!

冒険や刺激を求めていないか?ダガーフォール・カバナントのリーダーである上級王エメリックを護衛したくはないか?ならば輝かしい獅子の守護団に入団せよ!

我々は陛下の命令により、この地を守るためハイロック全土に配備されている。我々はカバナントの力に挑戦し、市民を脅かす者全員に立ち向かう。

獅子の守護団の一員となるにふさわしい資質を持っているか?勇敢さと強さを持ち合わせているか?絶え間なく変わる状況に対処しながら、指令に従うことを厭わないか?大義を果たすために、掛け替えのない人物となれる技術と能力を備えているか?高い評判を持った良家の出であるか?まあ、それは我々が判断しよう!

本日、獅子の守護団の募集係の所に来たれ!

歯と金の交換!Gold for Teeth!

ハグ沼のクロコダイルを排除しろ

旅行者のために沼の安全を確保する手伝いをしてほしい。ハグ沼に潜むこの牙の獣を始末して金を手に入れろ。金はクロコダイルの牙と引き替えだ!

クロコダイルを殺した証拠を次の金耀までに、ディウンナース遺跡の近くのキャンプにいるハントマスター、ホスター・マルソーに届けてくれ。

他の動物の牙は受け付けていない。そんなことをすれば痛い目を見ることになるぞ。

ただし、この依頼のせいで手足を失うことになったとしても、ハントマスターは一切責任を負わないものとする。

市民からのご意見及びご要望についてResponse to Citizen Inquiries


情報募集中

治療を受けにいらっしゃい!Come for the Cure!

皆さん、いらっしゃい!セルカモラの村にある隔離所セルクへお越しください。ロドス病からあなたを守る治療薬をお渡しします。

貴族から庶民、裕福な方から貧しい方まで、治療薬は誰にでも無料でお渡しします。あなたやあなたの愛する人を病の危険から守りましょう。モールボーンは皆さまの手助けをいたします。すでに疫病に感染している方、健康な方、病気の兆しはまったく無い方でも、モールボーンの治療薬はこの恐ろしい病から皆さんを確実にお守りします。

名家はこの疫病を止めることはできません。トリビュナルは答えてくれません。けれどもモールボーンには解決策があるのです。

必ず効果があるとお約束いたします。

—秘薬師ブレヴァ

自由なアルゴニアンの宣言A Free Argonian’s Manifesto

おのれの運命の主人でいること、すなわち自分自身の望みに従って生きて死んでゆくことは、生きとし生けるものの権利であり義務である。奴隷制度は非道な重荷に縛られた人々からこの選択肢を奪い去り、彼らの意思決定能力を所有者に渡してしまう邪悪な所業である。

これは公正でも正当でもなく、場所や時を問わず、可能な限り激しく抵抗されるべきものである。何もせずに他者が奴隷にされていることを容認している者はみな、鞭を鳴らして服従を強いる者と同類である。

何世代にもわたって、ダークエルフは我々の種族を奴隷とし、中には孵化から墓場までエルフの支配を受けた者もいた。この期間、ノルドは我々を助けなかった。いわゆるパクトも過去の罪を償っていない。それどころか、もはや奴隷ではないのだから喜べと、我々は言われ続けてきた。

賠償など論外だと、我々は言われ続けてきた。だが一匹のグアルでさえ、長い間蹴られ続ければ噛みつくものだ。

我々の数世代に渡る苦しみに相応する補償を受けることについて、パクトが手助けせずとも、別の者達が手を差し伸べるであろう。ヴァラクンは主人のために力を探すだけでなく、彼らに仕える者に力を与える。彼らの予言を通じて、私は奴隷として死んでいった者達の仇を討つだろう。彼らを苦しめた者達をアンデッドの奴隷として呼び起こし、死したまま永遠に我がもとで働かせてやろう

蒔種の月の26日がやって来る!The 26th of First Seed is Upon Us!

意味はご存知ですね。刀剣の祭りを!

マルークの群れを堂々と打ち負かしたことを祝いましょう。ここ砂の姉妹で、コックの包丁はいつでもお祭り気分です!私たちの5ドレイクの夕食コースでは、次のようなお祝い用の料理が出ます!

・スカトルのフォンデュ、砂地の雑草のクルトン添え

・山羊飼いとマトン羊肉のパイ、レッドマッシュルームとマムシの燻製の付け合わせ

・スケイスクローの土台に乗せたホーカーのローフ

・ぐいっと流し込めるゴールドコースト・マスカットの瓶

・子供用のキャラメルヤギのおつまみ!

以上です。また、これだけあっても彫像の分割のため通りに出るには、十分な時間が残ることをお約束します!

お客様の席の数は限られているため、時間も迫っていますので、遅くなる前に予約をお願いします!

家に閉じこもり、家族にマウンテン・ジャーキーや固くなったヒキガエルのマフィンのような、刀剣の祭りらしくないものしか用意できないのは望んでいませんよね

それでは、お待ちしております!

借り手募集中!Seeking Tenant!

あなたは評判の良い冒険家か?低~中程度の暴力的な傾向がある?自宅と呼べる居心地の良い家を探しているが、資金が足りない?

無料の宿屋の部屋を探していないか?そう、完全に無料だ!何の裏もない!地元の宿屋でフェランデ・デマリエを探して、この素晴らしい所有の機会についてもっと聞こう!

手を触れないようにHands Off

上階にいる原初の魔術師全員に告知する…エセリアル・オーブにみだりに触れてはならない。

学びし者はそれを、宇宙のエキスがこの領域を引き裂いてしまわないように作った。オーブを除去すると死の危険や、あるいはもっと恐ろしいことが起こるかも知れない。プラナーを越えて作用する力は、定命の者の生理機能を破壊することで知られている。

手順リストList of Instructions

-警告-

水晶の塔の錬金術棟で、ヒストの樹液を抽出するための装置が莫大な費用をかけて開発された。これらの抽出装置を紛失したり損なったりした代償は、当該チームの俸給から天引きされることになる。

あらかじめ警告しておくが、ヒストの樹液はなんら手を加えていない状態で、好ましくない特性をいくつもそなえている。肌につけたり、香りを嗅いだりすることは避けるように。ましてや飲むなどというのは、いかなる条件下だろうとすべきではない。

未処理のヒストの樹液が持つ奇妙な効果については、何人かが体験済みだ。この液体を無断で使用すれば、チームの全員が鞭打ちを受けることになる。チームとして、最も心の弱いメンバーを抑えるだけの能力がないことを露呈したからだ。

そのうえで、直接の違反者は沼地に数ある淀んだ池の1つに少なくとも6時間は浸かりながら、おのれの浅慮を後悔することになるだろう。

-正しい使用法-

装置がヒストの樹液を適量抽出したら、以下の指示に従うこと:

1.てのひら3杯分のジャイアントワスプの幼虫をどろどろに溶かす。
2.それをリネンの布きれにたっぷり塗りつける。
3.出来上がった湿布剤で要るだけのヒストを包む。
4.ヒストの樹液1瓶を加える。

効果はただちに現れる。

-錬金術師ルーヴィタル

手配:スゴラグWanted: Sgolag

評判の悪いオーク、スゴラグには正義の審判が下されるべきだ。この悪党は有名な犯罪者で、殺人、強盗、そして市民を拉致して奴隷として売り飛ばすなどの数えきれない犯罪行為において有罪である。

噂では、スゴラグはモバール鉱山の近くにいるらしい。サルモールは、奴の首を持ち帰った者に充分な報酬を与える。

—クリナイレ

手配:テルビュー・サドリWANTED: Tervur Sadri

テルビュー・サドリは、セロス家のマスター・セロスの殺人容疑で指名手配されている。

彼は武装した危険人物であると考えられる。

テルビュー・サドリが最後に目撃されたのは東デシャーンだ。

テルビュー・サドリの居所に関するいかなる情報も、ネルヴィナ・セロスへ与えられるべし。

手配:ニムリアン、あるいは長き牙Wanted: Nimriian the Longfang

これを読んでいる全員に伝える。月の聖職者は、「ニムリアン」あるいは「長き牙」と呼ばれる女の首に賞金をかけた。昨年、黒い心を持った教団の女性支配者は、感化されやすい僻地の若者たちを集めていた。そして今はリーパーズ・マーチで教団と山賊の一団を操っている。

教団はハーシーンの教えに従っており、ライカンスロープかウェアウルフとして知られている。彼らはハーシーンの呪いを祝福だと見ており、マーチの人々にその考えを広めようとしている。

賞金目当てに彼女を探す気なら、柳の森の東にある嘆きの風の洞窟を探すといい。その村の住民たちには、夜間外出しないように警告している。これを読んでいる者も、注意するように。

手配:族長Wanted: The Chief

死体求む!

「族長」を自称する山賊

エボンハート・パクトの人々に対する以下の罪で指名手配する:
—殺人
—強盗
—家畜に対する侵害
—貴婦人に対する無礼

「族長」の首(体は任意)に対して報酬を支払う

最寄りのパクト係官のところへ所持されたし

情報が古くなったドミニオンの新聞Outdated Dominion Broadsheet

ケナーシズルーストの善良な市民たちよ!

諸君もこのすばらしい島のサルモールの代表者たちにはもう気がついているだろう。アルドメリ・ドミニオンの代理人は、明るい未来の前触れである!

ドミニオン海軍の誇りである壮麗な金色の艦隊もすぐにミストラルの自由港に入り、長期にわたって食料を補給してくれるだろう!

宿の主人よ、ベッドの用意を!商人よ、3倍の在庫の確保を!多数のドミニオン兵が長期休暇中に金をばらまく!

繁栄を!安泰を!調和を!

情報への報酬:シルヴェナールReward for Information: Silvenar

シルヴェナールの人々へ

皆の生活が崩壊し、皆の式典が中止され、皆が命の危機にある。私、ウルソーンは、この混乱の中で果たすべき役割を理解している。だが我々は戦争の最中にあるのだ!

我々は自分達のために戦わなければならない。アルドメリ・ドミニオンはエルデンルートから我々を支配し、我々の指導者を排除し、我々の神聖なる儀式を汚そうとしている。ドミニオンは前グリーンレディとシルヴェナールの協力を得るために、彼らをケナーシズルーストに「招待」した。彼らの死は一人のアルトマーが原因だった。なぜそんなことが起きたのだろうか?彼らがドミニオンの息が掛かった人形達と入れ替えられてしまったからだ!

新しいグリーンレディであるグワエリングはドミニオンに騙された。だがシルヴェナールの現在の「候補者」であるインデニールはドミニオンと協力関係にある、彼が街に現れれば、我々は破滅するだろう!

証拠はいたるところにある。ヴェリン港でそうしたように、本当のシルヴェナールが道半ばでグリーンレディを見捨てるだろうか?自分の名を持つ街には駆けつけずに、ジャスソグルに寄り、ウッドオーク達と協定を結ぶだろうか?グリーンレディがすでに到着して待っているのに、婚約の儀に来るのをためらうだろうか?ありえない!

ドミニオンの偽りのシルヴェナールはマラバル・トールに身を潜めている。彼はこの街に入る方法を探しているのだ。だが見つからないだろう。インデニールに協力している裏切者や、偽りのシルヴェナールを見つけた者は、私の寵愛を勝ち取り、全ボズマーから報酬を得られるだろう。

— ウルソーン

新しいアルドマー非正規軍にようこそWelcome to New Aldmeri Irregulars

教化サピアルチ、シマーリーンのアイカンター 著

アルトマー、ボズマー、カジートの戦士たち、ようこそ。ようこそアルドマー非正規軍の精鋭集団へ!

オーク、ダークエルフ、そして人間、中でも人間は戦争が得意だ。彼らはタムリエル本土を血の川で濡らした。彼らの愚行が殺し合いに限られるかぎり、いわゆる「帝都」とその周辺で彼らが行ったことはサマーセットのアルトマーの関知するところではなかった。

その時ドラゴンブレイクがあった。あの大災害はすべて人間の過ちだったが、アルトマーが修復しなければならなかった。今、帝国の人間は再び悲惨な失敗をして、ニルンのすべてが危機的状況にある。我らが良き女王はシロディールを征服し、ニルンの住民全員の利を考え、人間が二度と自分の理解と能力を超えた力へ手を出さないようにするため、アルドメリ・ドミニオンを結成するしかなかった。

アルドマー、ハイエルフと彼らの貴い仲間、ウッドエルフと猫人間にだけは、知恵とタムリエルの異なる人々を平和に支配する節度がある。我らはこの重責を担いたいわけではないが、起きた出来事の数々を見ればやらなければならない。最近の出来事は、ドラゴンブレイクが独立した事象ではなかったと示している。人間はいつも彼らの守護者であり擁護者であり、我々がその名を呼ぶべきでない不在の神による破壊の道を進んでいる。もう終わりだ。再びエルフがタムリエルを、白金の塔から支配するべきだ…今度は永遠に。

世界は誤った方向に進んでしまった、そして我らが正さなければならない。アルドメリ・ドミニオンの誇り高き鷲の旗の下で、誇りを持って行進しよう!

人口調査の要請Call for Census

市長の指令:

すべてのサウスポイント市民は緊急の一斉調査に参加するように。参加しない者は市民権が取り消され、すべての財産権が無効になる!

すべての世帯主は点呼のため大聖堂まで報告するように。子供がいる世帯は第一子を連れてくること。

聖ステンタルSaint Stental

「聖者が跳ねる者を倒す」

第二紀388年 南中の月10日、オーバールック・ヒルの悪魔を殺し、キナレスの姉妹3人を残酷な運命から救った聖ステンタルを称える

聖なる器The Holy Vessel

聖なる器を扱うときは細心の注意を払わなければならない。聖堂の中でも最も重要な遺物で、そもそも聖堂はそのために存在している。聖ヴェロスはヴェロスの審判という槌を操ることで有名だが、それだけではなくこの聖なる器も所有していた。彼が祝福を与えた他の多くの物と同様、この器にも治癒能力が宿っている。しかし他にも、様々な興味深い魔法特性を持っている。残念ながら壊れないという能力は備わっていない。

タイディン・アーサラン

造船所の労働者に警告する!Shipyard Workers, Take Warning!

密偵はどこにでもいる!

建造している船は、三重に祝福されたダガーフォール・カバナントの同盟のためのものであるが、エボンハート・パクトとアルドメリ・ドミニオンの工作員が偵察している可能性がある。いかなる時であっても。

破壊活動家に注意せよ!

建造中の船は、破壊工作、特に火によるものに弱い。特に、夜に実行される可能性がある。怪しげな行動を警戒せよ。

警告:細心の注意を払って密偵を阻止せよ!

注意:街の地下の悪漢についてBEWARE: Undercity Ruffians

ウェイレスト衛兵より全市民に以下の警告を発する:

街の地下の下水道を通り抜けるために不審な行動をしている、複数の重武装の人物の存在を街の巡回部隊が確認した。ウェイレスト衛兵はこの人物に容疑を掛けている。下水道の中または周辺で不審な行動を目撃した市民は、必ずウェイレスト衛兵に通報するように。

注意:誓いの仕事Notice: Pledge Duties

注意せよ、酔っ払いども

お気に入りの戦場の誓いを誰が提供するか思い出させることは、一部の者にとって暴れ回るより難しいようだ。二日酔いや頭の傷で苦しんでいる場合に備えて伝えるが、誓いの提供者は現在このようになっている。

マジ・アルラガス:
追放者の監房
ダークシェイド洞窟
エルデン洞穴
フンガル洞窟
スピンドルクラッチ
ウェイレスト下水道

赤髭グリリオン:
アークス・コリニウム
ブラックハート・ヘヴン
聖なるるつぼ
灰の街
ハーツ墓地
ダイアフロスト砦
セレーンの巣
テンペスト島
狂気の地下室
ヴォレンフェル

族長殺しのウルガルラグ:
影の揺りかご
帝都監獄
マザッタン遺跡
白金の塔
ブラッドルート・フォージ
ファルクリース要塞
牙の巣
スケイルコーラー・ピーク

長き牙へ賞金をかけた!Reward for Longfang!

大胆な狩人求む!

飛び抜けて勇敢な者だけの志願を求む!

恐るべき長き牙を殺した者に報酬が与えられる。この生き物は、不潔な仲間たちとともに首折り洞窟に生息している。

長き牙の甲羅をセラタス市長に届ければ、たっぷりと報酬が与えられる!

通り抜け禁止No Passing Through Here

「巨人による粉砕」を近道として使わないこと。不注意だったばかりに頭を巨人につぶされたと、遺族に説明の手紙を書くのにはもううんざりだ。とにかく山の周りを歩け。いい運動になる。

通知:死者の間Notice: Hall of the Dead

オーキーの司祭は神々への聖なる勤めの一部としてここにいる。あなたの日を慰め、癒し、あるいは明るくするためではない。アンデッドが安眠の地から起き上がったら、死者の間にいる間、自分の安全に対するすべてのリスクと責任は自身で引き受けること。司祭にはあなた自身の愚行から、あなたを救う義務はない

– ヒュリング

通知:新たな労働条件Notice: New Working Conditions

すべての労働者に伝えます!ただちに休憩時間を短縮します。以前の15分ではなく10分とします。これは、生産性が先月の指示で示した水準に戻るまで有効なものとします

この変更を非難できるのはあなたたち自身だけです。ここリーパーズ・マーチで困難に直面している今、協力して懸命に働いて生き残れるかは、私たち全員に掛かっています。この指示に、全面的に喜んで協力してくれると信じています!

感謝をこめて

クーナ

敵についてOn Our Enemies

ダガーフォール・カバナントの仲間たちは力強く、多様性に富んだ集団だ。互いの違いこそが我々の強みであり、足りない部分を補い合っている。これは、我々以外のタムリエルの諸種族には当てはまらない特性と言える。

エルフ

アルドメリ・ドミニオンで「劣等」種族を支配しているハイエルフは、疑いなくエルフ族のなかで最も傲慢な種族である。その一事をもってしても、多くが知れようというもの。なにしろ彼らはあろうことか、自分たちがエドラの直系の子孫だと信じているのである!実質的にウッドエルフとカジートを支配しつつ、彼らに名ばかりの地位を与えることで、不満が爆発しないようにしている。自分たちに従わない者には過酷な刑罰を科しているというもっぱらの噂だが、反体制派はたちまち行方不明になってしまうので、裏付けはとれない。

ウッドエルフは人肉食の風習さえ続けさせてもらえるなら、喜んでハイエルフに服従しようという野蛮な種族である。彼らは敵の肉を喰らうだけでは飽き足らず、同じウッドエルフ同士で共食いにおよぶ。彼らはまたヴァレンウッドの木々を崇めており、そうした木々を伐り倒すことも、そこに棲む動物に危害を加えることも拒んでいる。まったく呆れた連中ではないか?

モロウウィンドに住むダークエルフはハイエルフに負けず劣らずたちが悪い。彼らを統べるトリビュナルは、自分たちが偉大な力と永遠の生命を持つ「生ける神々」だと下々に思い込ませている。こうした高齢の魔術師たちは、ダークエルフの祖先が実践していた信仰の一部として「善のデイドラ」と呼ばれたものを公然と模倣している。

獣族

カジートはエルスウェアの「猫族」だ。彼らについてはとかくの噂が絶えないが、それらはどれも間違いなく事実である。カジートには盗人と中毒者しかいない。大半はムーンシュガーから抽出した中毒性物質を大量に消費することに現を抜かしている。盗みが彼らの第二の天性なのは、それによって中毒生活を維持している場合が少なくないからだ。

アルゴニアンはブラック・マーシュの「トカゲ族」だ。彼らの文化については、いくつかの噂と数多くの風説を除けばほとんど知られていない。ただ、彼らが自分たちをブラック・マーシュに生息する木々から生まれたと信じていることは有名だ。沼地で生まれ育つ彼らは、そこで見つかるさまざまな毒物に対する耐性を有する。ブラック・マーシュの文化は、他の種族の基準に照らせば原始的と言える。

人間

ノルドは北方に住む頑健な人々だ。スカイリムを本拠とするこの蛮族は、戦争と征服を生きがいとし、外部と戦っていないときには内輪もめに精を出す。非常に賢い人々とは言えず、スカイリムの薄い空気が彼らの知的能力の成長を阻害しているように思われる。

シロディール人は狡猾で無慈悲な人々だ。シロディールが大陸の中央に位置することから、彼らはタムリエルのあらゆる種族と接触があり、そのおかげで交易と外交に熟達した。また、彼らが雄弁で裏技に通じた非常に抜け目のない人々であるのも、地政学的要因の賜物と言える。彼らは自分たちに支配者たるべき資格があると感じている。ダガーフォール・カバナントに仇なすすべての敵のなかで、最も危険なのがシロディール人である。

鉄の誓いOur Ironclad Oath

オースバウンドの兄弟姉妹たちよ、我らの誓いを忘れるな!我らの輝かしき首領が結んだ協定を満足させるため、邪悪なエルフたちの首を獲れ!

当局への通知Notice to Authorities

すべての行政機関へ告ぐ:

ハドランのキャラバンの居住者および訪問者は「自由な市民」として、あなた方の息苦しい社会規範を拒絶する。

このキャラバンの市民を退去させようと試みる者は誰であれ、その違法にして非道徳的な行為の「重大な帰結」に向き合うことになる。

リーパーズ・マーチはすべての民族と生物種にとっての自由な地である。我々はたてがみの追従者や、神と呼ばれるものへの精神的奴隷に唾を吐きかける。我々は「いかなる」王、女王、皇帝、女帝、同盟あるいは権威主義者からの抑圧的な恩恵も拒絶する!

この地は選ばれた少数者ではなく、大多数の人々のものである!

破壊者レイニルReynir the Destroyer

ウィンドヘルム地下の墓地に挑もうとする者に警告する

ここに住むのは偉大な戦士、サールザルのレイニルがドラウグルとなった残滓だ。彼は涙の夜を生き残り、500人の同胞団と共にイスグラモルの息子、ユルガーの指揮する船に乗り、メレスへ航海したという 。

ドラウグルはレイニアの知性的な外見を維持しているが、人間らしさは不死の狂気に呑みこまれた。残った生き物は誇り高きノルドではない。他人の苦しみを喜びとする唾棄すべきアンデッドだ。

分かるのは憎しみと復讐だけ。彼の眠りを邪魔するな。

避難所Sheltered

この場所は完璧な技を探求する者の避難所である

必要なものを取り、その見返りとして生け贄を捧げなさい

コオム・アレゼリ!

避難命令Evacuation Order

ホワイトローズ牢獄からの引き揚げのため、衛兵は全員荷物をまとめて夜明けに中庭へ集合すること。我々は首都のさらなる安全対策のため、故郷に戻る

囚人については心配要らない。彼らをここに縛りつけるキーストーンのおかげで、どこへも行かない。装備と持ち物をまとめ、夜明けに旅する準備をするように。明日我々は、シロディールへ向けて出発する

管理責任者 ポルシウス・シセンナ

必要なことを成すべきだTo Do What is Needed

自分の村や街が燃やされたら傍観するのか?ならばモロウウィンドが苦しんでいるのになぜ何もしない?トリビュナルは忙しすぎて正義を行なえないのかもしれないが、我々は違う。モールボーンは貧者を助け弱者を守りたいダークエルフの同志が集う団体で、あまりにも日常的、あまりにも瑣末、あるいはあまりにも困難なため、トリビュナルやその代弁者の注意を引けない問題を扱うために結成された

我々には市民に蔓延するロドス病に対抗する計画がある。我々には街を恐怖に陥れている疫病ハスクに対する計画がある。我々には計画があり、それは名家やトリビュナルの話よりも現実的だ。しかし君たちの助けなくして計画の成就は叶わない。モールボーンに参加し、解決策の一部となってほしい。我々の有志は既にセルク、オブシディアン・ゴージ、ナルシスの荒野といった、さまざまな場所で効果を上げている。我々の重要な仕事を君たちが助けてくれるならうれしい

モールボーンとは何者か?我々は君たちの友人であり隣人だ。君たちの親類だ。君たちの息子であり娘だ。我々は大きくなる嵐、正義の強力な実践だ。我々はまもなくモロウウィンド全体に吹く浄化の風だ。我々は治癒師であり魔術師で、戦士であり介護士だ。我々はモールボーン、そして我々は君たちだ

さあ、違いを見せよう。来たれモールボーンへ

採用担当が君たちとの出会いを待っている

不動産販売中Homes for Sale!

この戦争と争いの時代は、自分の家を買う絶好のチャンスです!平民から商人王まで、タムリエルの隅々で、賃貸か購入で手に入れられる家がたくさんあります。

我々の信頼するエージェントが、いつでも未来のお客様であるあなたをお待ちしています。家を手に入れる、素晴らしい機会についてお話ししましょう。あなたの地元の金融機関に立ち寄って、フェランデ・デマリエをお探しください。無料で相談を受け付けています!

富への招待An Invitation to Wealth

多くの人はエボンハート・パクトを我々に平和をもたらす力だと話してきた。アルドメリ・ドミニオンやダガーフォール・カバナント、そしてその他の新興勢力に対抗する戦力だと。

今日は、エボンハート・パクトを富のための力だと考えてもらいたい!

今までブラック・マーシュは、アルゴニアンの奴隷取引を除いて、おおむね商業に対して閉ざされたままだった。住民は敵と決して取引しようとしなかった。しかしシャドウフェンはマーシュの他の場所よりもわずかに発展している。シャドウフェンこそが裕福になるための入口なのだ!

ほんの僅かな手数料で、私はあなたの商品をシャドウフェンへ運びアルゴニアンに売る。彼らはそれほど素晴らしい商品を持たない人々だが、あなたのダンマーの顧客に比べて鈍い訳でも物欲に欠ける訳でもない。我々のシルクや鋼にアルゴニアンは列をなすだろう。潜在需要は計測不可能といっていい

今日、あなたの商品を私に渡せば、明日はゴールドをあなたに渡そう!

冒険へのいざない!Call to Adventure!

想像を超えた富を!

勇敢な英雄を求む。富があなたを待っている!

探検隊は近いうち出発するため、早急にドレイクロウ砦まで来るように。我らはかの地を汚す邪悪な生き物たちと戦うため、ノルナルの遺跡へ向かう。古代の扉の向こうでは、膨大な宝が勇敢なる者を待ち受けていると言われている!

誘拐!KIDNAPPING!

センチネルのあらゆる知識を知る歴史と伝承の学者、尊敬されしパルディーンが路上で連れ去られた!彼の居場所を知っている者は、できる限り早急に法を守らせる者へと通報するように。

利用可能な住居総覧Anthology of Available Abodes

タムリエルで売買される土地や不動産価格についてここに詳述しました。このようなガイドなしで不動産を探すことは大変な誤りです。私の仕事は、皆様から重荷を取り除きます!

倹約する場合は、しっかりした宿の部屋を購入することもできます。この3件は最近市場に出たものです。上質な最初の家となるでしょう:

パブ〈マーラの口づけ〉(バルケルガード、オーリドン)
酔いどれライオン(ダガーフォール、グレナンブラ)
宿屋〈黒檀のフラスコ〉の部屋(エボンハート、ストンフォール)
聖デリン・ペントハウス (ヴィベク、ヴァーデンフェル)

もしお金に余裕ができたら、下記のアパートがお勧めです。放浪者から尊敬される市民へと変わりたい方向けに、より大きなアパートがあります。下記をご覧ください:

〈バーブド・フック〉の個室(スカイウォッチ、オーリドン)
アパート〈砂の姉妹〉(センチネル、アリクル砂漠)
〈フラミング・ニックス〉の豪華な屋根裏部屋(モーンホールド、デシャーン)

下記の不動産は真剣な購入者限定です。どんな親戚がいようと、信用状は利用できません。

ヴィラ〈ブラックヴァイン〉(マラバル・トール)
ハンブルマッド(バル・フォイエン)
スナグポッド(グラーウッド)
マルゴー船長の住まい(グレナンブラ)
クラゲンホーム(ストンフォール)
シロディール風ジャングルハウス(マラバル・トール)
ムーンマースの家(ケナーシズルースト)
オータムゲイト(リフト)
ハンマーデスのバンガロー(ストームヘヴン)
ツインアーチ(バンコライ)

より志が高く、所持品が多い方は、下記の不動産をお試しください:

クリフシェイド(グリーンシェイド)
広大な居住地(シャドウフェン)
隠れ家〈巨石と木〉(グリーンシェイド)
レイヴンハースト(リベンスパイアー)
ヴェロシの夢城(デシャーン)
フラスティクスの家屋(クラグローン)
滑らかな小川の家(リーパーズ・マーチ)
グリムハースの悲痛(イーストマーチ)
モウルノス砦(バンコライ)
〈静謐なる栄光〉(アリクル砂漠)
アルド・ヴェロシのハーバーハウス(ヴァーデンフェル)

貴族やそれに準じる方は、下記の不動産が合っていると感じられるかもしれません。通常、こうした方々は召使や家畜のために住居を提供されます:

マティースン邸(オーリドン)
〈潤い保つ〉邸(シャドウフェン)
ゴリニル屋敷(グラーウッド)
ガードナーハウス(ストームヘヴン)
旧インドリル邸(デシャーン)
軋みバネの私有地(リーパーズ・マーチ)
ドーンシャドウ(リーパーズ・マーチ)
旧ミストヴェイル邸(リフト)
捨てられし要塞(バンコライ)
フンディング宮殿(ストロス・エムカイ)
アマヤ湖の小屋(ヴァーデンフェル)
コールドハーバーの超現実邸宅(コールドハーバー)

下記の不動産は外門からしか拝見していません。こうした土地の所有者は煩わされることを好まないためです。購入者は、すぐに新たな社交の場へ引き入れられるでしょう。

セレニティフォールズの邸宅(リーパーズ・マーチ)
ダガーフォール監視台(グレナンブラ)
シャトーエボンハート(ストンフォール)
ハックヴィルドのいと高き館(ジェラール山脈、クラグローン東部)

理由に関する本The Book of Reason

人間やエルフと獣を隔てるものは思考だ。考えることがなければ、我々は他者に共感することもなく、周囲を気遣うこともできない。

遠い昔から世代を超えて口伝で伝えられてきた治療法は、我々に生き延びるのに必要な心の平安を与えてくれる。

我々の病の取り扱いの難しさや、我々の保護された村落の治療効果を考慮すると、病の拡散を防ぐためにも、住人は天寿を全うするまで村の中に留まる必要がある。

「光によって
闇によって
内にあっても、外にあっても
互いに絆で結ばれている
希望によって
思考によって
大地によって
我らの魂が飛び立つその時まで」

言葉を口に出し、それを信じること。我々は秘密を守ることで自分達を縛っている。我々の思考が堕落を食い止め、こうして平和に存在することを可能にしているのだ。

村の避難所は長く忘れ去られていた時代に、必要にかられてこの場所にたどり着いた人々から引き継がれたものだ。

彼らの苦しみが我々の住む土地を神聖なものにしてくれた。我々の約束は、それを神聖なまま保つことだ。

立ち入り禁止—そこのあなたNo Admittance—This Means You

「巨人による粉砕」は立入禁止だ!刺激された巨人は極めて危険である。巨人のマンモスをからかったら面白いだろうと思ったゴラック軍曹が、その後どうなったか覚えているか?腕のない兵士は役に立たない。

竜騎士団Knights of the Dragon

竜騎士団に入団する意思があるならば、我々の目的とやり方を理解してもらわねばならない。我々をドラゴンガードと勘違いしている者がいる。我々はシロディール帝国の支持者でもなければ、太古のドラゴンを虐殺するために結成されたわけでもない。ダガーフォールの王であるドラゴン、陛下に仕えるために結成された。我々はダガーフォールの王の剣であり盾だ。王の精鋭兵であり、王の名誉ある息子と娘であり、王の最も忠実な護衛である。

この責任を負える者だけに誓いの言葉を述べてもらいたい。誓いの言葉は以下の通りだ。

ドラゴンに仕えることを誓う。命と財産と神聖なる敬意を王に捧げる。王の言葉は絶対であり、私の剣が王の腕となる。王と命を共にする。

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