世界とそこに住む生物

The World and Its Creatures

アルドメリの選ばれた人々The Chosen People of Aldmeris

ピャンドニアのシーロード・マレロース 著

ピャンドニアのマオマー族が、犯罪者としてサマーセット諸島から追放されたアルドマーが分かれた種族であると、いまだ信じる者は多い。これは、アルドマーによる不実で大きな嘘なのだ!

水晶の塔にあるつづれ織りの訳書によると、偉大なるマオマー族は、我々アルドマーの先祖において一番の純系から直接伝わったことが明らかにされている。我々はサマーセットから来たのでなく、アルドマーの先人の故国に起源を持つのである。

アルドマーは混血種である。彼らは我々の偉大なる指導者オルグヌムに、深い霧の中をピャンドニアのヘヴンまで我々の民を率いさせた悪しき者なのだ。

何世紀もの間我々は、勝利の帰還に備えて軍隊を結集してきた。真のアルドマー族としての生まれながらの権利によって、サマーセットは我々のものなのだ。劣等のアルドマー族のすべての名残りと、彼らの混ざった血は、タムリエル全土から抹消されなければならない!

我々の時は来た!立ち上がれ、マオマーよ!アルドマーの、遺産の正当な継承者としての地位を確立するのだ!

ヴァレンウッドのウッドエルフThe Wood Elves of Valenwood

アルトマーやダンマーなどの親戚とは異なり、ボズマーは他と比べると気さくと言えるほどの態度を持っている。インペリアルの外交官の中にはこの陽気な愛想のよさを、グリーンモート中毒者が初期に経験することのある、あのまろやかな酩酊に喩えている者もいる。しかしこれをカジートのスクゥーマ中毒者と同類のものとみなすような、早まった真似はしないほうがいい。この木の民は盗みにかけては意地が悪く、抜け目がない。尊敬とは言わないまでも、注意には値する存在である。

ボズマー族の統治は、このゆるやかな覇権を統治と呼べるなら、カモラン王朝によって行われている。だが、組織されていないボズマーの部族間で、司法の厳格かつ強制的な執行が見られることは稀である。それよりも多少厳格なのは、母系を基本とするクランの血縁である。樹の従士、あるいは部族の長の支配は、戦時下における防衛以外の目的をほとんど持っていない。真の権力は「紡ぎ手」として知られている森の女神イフレの司祭たちが握っており、彼らはグリーンパクトと呼ばれる、ボズマーに肉食と、種類を問わず生きている植物はいかなる手段にも使用しないことを強制する、奇妙な行動原理を守らせている。

彼らは森のニンフなどではない。ウッドエルフが戦争に赴くのは、土地を支配するためでも貴重な資源が欲しいからでもなく、スポーツとしてである。ヴァレンウッドが脅かされでもしない限り、ボズマーは他者を殺すことを単純に不必要と考えている。貴重品の窃盗に関しては盗難以前に誓いが交わされ、一滴の血も流すことなく解決する。しかしやむを得ない場合、彼らは弓に卓越した能力を示す。若者は射程とスピードを活かした、驚くほど高度な狙撃訓練を受けている。アレンシア近くの森を歩く時は、財布やかばんを手元から離さないようにし、ボズマーの悪党は地元の街の警備員に報告することだ。

ヴァレンウッドの心臓Heart of Valenwood

〈告げ示す者〉ベレダルモ 著

ヴァレンウッドの心臓、生きた森の心臓はよく1つの物体であると誤解されやすい。大木が森の中心にあるというのは本当であり、ヴァレンウッドの活力源のようなものを巡らせている。だがその木が心臓であるとするのは、ヴァレンウッドの心臓の理解としては非常に限定的なものになる。

ヴァレンウッドの心臓は森の魂であると言ったほうが適している。巨大な木はその魂のただの物理的な象徴であるが、身体の魂のように、ヴァレンウッドの心臓は1ヶ所ではなく全体を満たす。

ヘクタヘイムの古代のアイレイドを見たいと願う者が知っていたように、それは途方もない力を持ち、ヴァレンウッドの他の地域をはるかに凌いでいる。結果として、その特別な場所はしばしば古い書物で「ヴァレンウッドの心臓」と記されており、良くも悪くも利用しようとする数知れぬ陰謀の対象となった。

もっとも初期の陰謀は、アイレイドが初めてヴァレンウッドに来た時に起こった。ある死霊術師(忌まわしい名前は長い歴史の中で失われた)がヴァレンウッドにアンデッド軍と侵攻し、命を与える心臓の力を悪用してアイレイドの魂で恐るべきアンデッド軍を作り上げた。アイレイドはその軍を倒すべく長期戦を戦い抜いたが、結局倒すことはできず阻止しただけだった。

アイレイドはウェルキンド石を使ったヘクタヘイムを包み込む強力な結界を作り、以前素晴らしかった街は征服に来た軍の監獄となった。アンデッドは地に帰されて囚われた。結界を破ろうとして成功したものはおらず、魔法そのものを無効にできた者だけが、アイレイドの驚くべき仕事を元に戻せたと推測される。

ヴァレンウッドの心臓に関する理解が限られており、滅多に話されないのは、強力なハーシーンの結界があったからだ。ウッドエルフはヘクタヘイムに迷信と畏敬、つまり古代への畏れと、内部から発散するような生気を与える力の崇拝が入り混じった感情を向ける。

最後にヘクタヘイムに入って心臓を見たウッドエルフは、200年以上前のシルヴェナールだといわれている。だが当時の複数の記述でさえ、彼が同時代の人にはおかしくなったとして扱われたことを暗示している。

ウェアウルフへの対処Dealing with Werewolves

ヴェヌスティニウス・パーキティヌス 著

あなたがカムローンの駐屯地に留まっているにせよ、スカイリムでノルドの愛想のなさに耐えているにせよ、帝国の者ならばライカンスロープという恐るべき病気の兆候について知っていなければならない。セイニーズ・ルピナスに感染した怪物の攻撃が増加している今、以下のことを学び適切に対処することはあなたの義務である。

大樽の中や市場の露店に大量のカニスの根があふれかえっていないだろうか?地元住民がこの根を近所の木や垣根になすりつけているところを目撃したか?奇妙な動物の足跡を追ったが、跡が途中で消えてしまったという経験はあるか?村の聖堂が抱えている物乞いが生々しい悪夢を見ていたり、顔や体に深い爪の傷を受けていたりするか?狼の遠吠えが聞こえるのに、1匹も見つからないということがあるか?もしそうであれば、ウェアウルフ(あるいはもっとたちの悪いウェアベア)が君の管轄区域で活動しているかもしれない。

ウェアウルフは頑健な混血種で、強力な顎と両手足に爪を持つ。身長はオークよりも手幅3つ分高く、激しい血の渇きを見せる。遭遇した場合、あなたが自分の武器と鎧に絶対の自信を持っているのでない限り、何をおいてもまず逃走を試みることである。可能な場合は、狼の行く手に現地住民を突き出せば、それで飢えを満たしている間にあなたは物陰に隠れ、馬に乗れるだろう。

ウェアウルフと戦わなければならない場合は、何でもよいので銀の武器を装備しよう。これは非常に有効であることが証明されている。しかし、深い切り傷と感染してしまう可能性を覚悟しなければならない。感染が起こった場合は、アーケイの最期の儀式と即刻の処刑を準備するため、上司に報告しよう。

エルフの建築術についてのメモNotes on Elven Architecture

石工ギルドの歴史家ガスティヌス・フロラス 著

優雅にそびえ立つ、あるいは動きがなく変わり映えしない。ハイエルフ建築はリーチの民の饗宴における彩色された牛のように、インペリアルの批評家たちを二分している。カーブのかかった切妻や尖塔は高さを強調し、巨人も頭を付けるのに苦労するであろう天井と、天空に向かった誇らしげに伸びる屋上がそれに続く。こうした建築物は「ハイエルフ」の姿の視覚的反映であり、彼らは自分たちの建築物を他種族の住まいと対照づけようとしているのである。

歴史家の中でも感覚の鋭い者たち(たとえばスキングラードのカンタベル・コンゴニウスなど)は、アルトマーとアイレイドの住居の比較における明確な類似に気づいた。彼らは祖先を共有しているのだから、その類似は見逃しようがなかった。アイレイドがサマーセット諸島を去った時、アルトマーは留まった。それでも彼らの建築物は多くの共通する要素を持っている。証拠が欲しければ、ブラヴィル付近の遺跡を歩いて、スカイウォッチの絵画と比べてみればいい。細かな違いはそれほど明確ではない。アルトマーはお高くとまってはいるものの、その傲慢さはアイレイドのように有害なレベルにまで落ち込んではおらず、オーリドンのより洗練された建物の数々がそれを反映している。

このような建築デザインの起源は古く、長年培われてきた方法を用いているが、時代遅れの域には達していない。アルトマーは革新よりも改良を追い求め、大規模の変化にはうぬぼれにも似た反抗を示しつつ、細かい調整で満足している。その結果は高度に洗練された正確さと調和、そして古風な構成の選別と反復が示されるのである。

オーガ:概要Ogres: A Summary

シランティレ 著

シロディール辺境の森林地帯、そしてまたタムリエル中にある、滅多に足を踏み入れられることのない共有地の隅ならばどこでも、タムリエルで最も基本的な奇形生物、すなわちオーガの故郷となり得る。僻地の洞穴や岩石地帯の小山の浅い洞窟を覗いて見れば、出会うのはトロルや狼ではなく、この原始的な生物の小さな集落かもしれない。多くの場合、彼らの狩場には手を出さないようにしておくのが最善である。オーガは我々の境界線には近寄らない傾向にあるし、他の略奪者たちを抑える効果もあるからだ。オーガが何らかの障害となる場合は、最寄りの街の衛兵に連絡することが義務とされている。ごくわずかな費用を払って襲撃部隊を要請すれば、このような敵は簡単に駆除できる。

オーガは議論をするような知性を持ち合わせておらず、巣への侵入者を叩き潰してひしゃげた死体に変えることに、原始的な快楽を感じている。彼らは狩りをして食料を獲得し、必要なものを集めてくる。そのようにしてニルンでの生活を楽しむのみである。しかし彼らがその驚くべき腕力で敵をねじ切り、大きな岩を相手に投げつける際は例外である。幸運なことに、オーガの性質は鈍重なので、素早い相手であればそのような攻撃は回避できる。オーガの身体の色については、エリンヒルのファラスタスの推測では灰色がかった青色が彼らの空に対する輪郭をカモフラージュしているとされるが、これはタネスのレディ・シンナバーによって説得力のある批判が加えられており、この謎の解決には程遠い状態である。オーガのところまで歩いていって、尋ねる訳にもいかない。

オークによるタムリエル案内An Orc’s Guide to Tamriel

ルラク・グロボズゴル 著

人とエルフの要塞と野営地を通り過ぎる時に大切なことは、彼らの正義はモーロッチの掟が促すほど即座に実行されないと覚えておくことだ。例えばダガーフォールの盗賊は、数日間投獄されるかも知れない。対照的に殺人犯は、じめじめした独房に何年もいて、取るに足らない領主が有罪を下すのを待つかも知れない。

それゆえ、不当な者に対して怒りをぶつけるときは慎重に。即座に正義を断行することは文明的な人々に支持されるが、現地の風習がそれほど効率的でなかった場合に、喧嘩やもっと悪い時には重大な脅迫としばしば誤解される。

同様に、そのような地の掟は権力を持たぬ者からの挑戦を理解せず、場合によっては許可さえしない。私達の間では貧弱な指導者に対して決闘が広く認められた救済策である一方、文明化の程度がより小さい社会ではその実用性の発見に至らず、しばしば他者による力の誇示を許すことになる。

よって、そのような者達に己の意見を述べるときには気をつけるように。その意見は迅速かつ暴力的に無効とされる可能性がある。その代わりに思いを共有できる者達を探し、数の力をもって勝利を手にすること。

終わりに、遠隔地において優れた職人技能はしばしば未発達だ。サマーセットとヴァーデンフェルのエルフは精錬された鍛冶について一定の理解があるが、シロディールとはるか北の者達は違う。より未開な土地の一部では、合金以外の鉄でも武器や鎧の製作に使えると考えられている。

彼らの時代錯誤な慣行を打ち破ることを恐れるな。君の努力は尊敬と称賛を集め、その名はあまねく広がるだろう。

オーリドン探訪録 第1章Auridon Explored, Chapter I

寛大な読者よ、ようこそ。ようこそ、澄み切った青い海と優しいそよ風の島、オーリドンへ。サマーセット諸島の宝石、タムリエルへの玄関口であるこの素晴らしい島は、古くから最も友好的で最も開かれた、我が高貴な種族の故郷だった。

ここに、未編集の探訪記を収録する。最近この島を旅した際に考えたことをざっと書き留めたものだ。この島の隠された宝、この保護された楽園の最も印象的な場所などはこれらのページで参照できる。

謙虚な案内役である私より、お楽しみあれ!

— 旅人フェンリル

〈後のページは破り取られている〉

オーリドン探訪録 第2章Auridon Explored, Chapter II

…こっちをじっと見て、私の心の中をのぞいている。あの小さな目、毛むくじゃらの体。これ以上、恐ろしい景色はあるのだろうか。おとぎ話を信じてはいけない…この猿たちは自分たちの家に我々が侵入することをひどく嫌がっている…

オーリドン探訪録 第3章Auridon Explored, Chapter III

ああ、魅力的なエリノーン島。古代にはブラニイムの入り組んだ海の一部だったが、やがて近隣のスカイウォッチにより荷積みと倉庫の施設として使われた。その後、スロードがやって来て、病気、そして死が訪れた。

さらにスカイウォッチの抵抗の結果、スロードの部隊が数十年もの間、占拠し続けた。ついに全旗海軍の残存部隊からなる合同部隊によって追い出され、島は放置され腐敗、衰退をたどった。

残念なことだ。その自然の美しさは計り知れず、その遺跡は…大変素晴らしいのに。

オーリドン探訪録 第4章Auridon Explored, Chapter IV

この島は私の心を捕らえてやまない。古代アルドマーの拠点——恐らく海の中にまで広がっていた大きな構造の一部——だったのは明らかだ。今では主として、近隣のスカイウォッチの街の生活から逃れるために使われている。

ここで、復活したデイドラ教団、虫の教団の信者が、巨石墓跡のようなものを建立する準備をしている証拠を見つけた。スカイウォッチの街に警告しなくてはいけない。

オーリドン探訪録 第5章Auridon Explored, Chapter V

寛大なる読者よ、美しく、比類なき瞑想の島について、ざっくばらんに書き記したものを編集する必要があると感じている。紛れもなく、タムリエルで最も美しい場所の一つだ。いわゆる素晴らしい探検家は、幸せに満ちた多くの思い出を持っている。静寂の中での食事、有意義な眺め…月明かりとの出会い…

既に述べたように、瞑想の島で過ごした時間は魔法のようだった。きっとあなたも同じように思うだろう。

オーリドン探訪録 第7章Auridon Explored, Chapter VII

地元でハイタイド砦として知られる遺跡は、かつて防御要塞で不規則に広がった施設だった。古代の遺物は、手間を掛けて管理され、要員を配置された。

その結果、スカイウォッチはスロードが攻撃をする間、素晴らしい防御を見せた。強力な魔法の建物が見事に造られ、使い尽くされた。十数のスロードの軍艦が破壊された。

町がついに陥落したのは、スロードのウォーキャスターがその大きな口を錬金術の揮発性試料で満たし、崖の下に自ら飛び込んだときだ。その結果として起きた爆発で、ほとんどの岩肌が崩れ、遺跡が海の中に沈んでしまったのだ。

オーリドン探訪録 第12章Auridon Explored, Chapter XII

古代人が最初に諸島に足を踏み入れたのはいつかとよく聞かれる。自分の研究によれば、神話時代の初期になる。

現在は、「九船の上陸地」と呼ばれるオーリドンの最北端は、伝統的にサマーセット諸島の中で古代人の足取りを真っ先に感じる場所だ。サマーセットから古代人はタムリエルの海岸へと広がっていき、その偉大で争い多き大陸のほとんどすべての地域に入植した。そこで彼らは新たな社会を築き、繁栄と破滅を経験した。

ガーゴイルの謎——解決!The Mystery of Gargoyles—Solved!

ポルベルト・リタムリー 著

ガーゴイル!灰色がかった緑色の肌に、ごつごつとした牙の生えた顔、角ととがった耳を持つ、巨大で不格好なヒューマノイド。その一部は翼まで生やしていると言われているが、この図体の大きな獣が飛ぶとは信じがたい。さて彼らは一体どこから、何のためにやってくるのだろう?続きを読んでほしい。この大いなる謎がついに解明されたのだ!

ガーゴイルの物語はタムリエル中に広く分布しているが、実物をその目で見たと言える者はほとんどいない(1匹でも見たことがおありだろうか?知り合いに目撃者は?私はいないと考える。私がその手のことで正しくないことは滅多にない。私の他の小論文をお読みであればご存知のはずだ。まだお読みでないとしたら、残念ながらあなたは情報に疎く、人生を変え、富を築くチャンスをいくつか見逃している。あなたはきっとこのような欠点を正す賢明さをお持ちであろう)。

さて、目の前の用件に戻ろう。ガーゴイルだ!彼らはきわめて数が少ない。だが、ハンマーフェルの荒野の奥深くで彼らを目撃する可能性があることはよく知られている。崩れかけた岩山の上にしゃがみ込み、悪意に満ちた眼差しで獲物になりそうな相手を見下ろしながら、それを鉤爪が生えた石のように固い手で引き裂く準備を整えている彼らをだ!生き延びてこのような出会いについて語る者が少ないとして、何の不思議があろうか?

いずれにせよ、ハンマーフェルの荒野の奥深く、そこがとらえどころのないガーゴイルが見つかる場所だ!だが荒野の奥深くの伝説の住人は果たしてガーゴイルだけだろうか?それは違う!実はレッドガードに長年伝わる伝説によると、あの勇猛な戦士達が最初にタムリエルの岸辺にたどり着いた時、ハンマーフェルの荒野には既に占有者がいたという。巨大なゴブリン達だ!

巨大なゴブリン!ゴブリンだが、サイズは巨人!言い換えれば、灰色がかった緑色の肌に、ごつごつとした牙の生えた顔、角ととがった耳を持つ、巨大で不格好なヒューマノイド。これを以前耳にしたのはどこだった…?

啓示だ!悟りの瞬間だ!もうお分かりでは?ゴブリンを見て、次にガーゴイルを見ていただきたい。ガーゴイルの絵で結構だ。なぜなら我々の中に実物をその目で見た者がいないことは確認済みのはずだ。しかしいずれにしても、とにかく見てほしい!これほどの類似が偶然であり得るだろうか?あなたはどうだか知らないが、うちの母はそこまでぼんやりした子を育てたことはない!偶然?まさか!それはハンマーフェルの(伝説上の)巨大ゴブリンと、ハンマーフェルの(公文書に記録されている)ガーゴイルの牙の生えた顔が事実上まったく同一であるのと同じくらい明々白々である。目隠しされた愚か者でも区別がつくだろう。

グアルを訓練する方法How to Train Your Guar

…5つの簡単なステップで!

グアルは一般的に思われているよりずっと複雑な精神を持っている。訓練すれば荷物を運ばせることができるし、従順で大人しい性質も好都合だ。しかしこの忠実な生物と私達の関係について、私達はどれほど理解しているのだろうか?グアルと一緒に何年も仕事をするうちに、彼らが私達の想像を遥かに超えた学習能力を有していることを私は発見した。私の研究成果により、グアルの最高の訓練方法が生まれたと私は確信している。グアルを深く研究するときも、老いぼれロリーがサンダルを咬むのをやめさせるときも、その方法がきっと役に立つだろう。

1.明示
グアルに何をさせたいか明確に示すこと。その際は身をかがめて、できるだけグアルに近い姿勢をとるように。仕事の様子を観察するだけで、グアルはその仕事の基礎を覚えることが研究により分かっている。グアルが好きな食べ物を持って、注意を引きながら仕事を見せることが肝心だ。

2.命令
明示した行動を命令するときは、はっきりかつゆっくりとした口調を使うように。正しい仕事の仕方を示しながら、命令の言葉を何度も繰り返す必要がある。時には叫ぶように命令して、グアルの注意を引くのも有効だ(ただし驚かせてしまうこともある)。

3.観察
命令を繰り返しながら仕事の様子を明示したら、グアルの動きをよく観察しよう。命令の言葉を言い続けて、グアルが正しい動きをしたら次のステップに移るように。ちゃんとできるようになるまで数時間、時には数日を要するので、辛抱強く観察しなければならない。

4.報酬
運ばせたいバケツを軽く押すことができたなど、進歩がたとえ少しずつでも、グアルには報酬を与えるように。訓練が上手くいかないときは、進歩する度に報酬を与えてグアルのやる気を継続させることが重要だ。

5.反復
新しい仕事をグアルに完全に覚えさせるには数週間かかることもあるので、忍耐力がこちらにも求められる。訓練は毎日続けること。ここで紹介したステップに従うことで、あなたのグアルは最高に訓練された、地元で一番のグアルになるだろう!

グレナンブラ・バンクに気を付けろBeware the Glenumbra Banks

水先案内人ガリック 著

何だって?グレナンブラ・バンクについて知りたいのかい?あのハイロックの北西の沖にある移動砂州のことは皆が知ってると思ってたぜ。あの岸に近いところでの船旅をすごく危険にする狭い小島のことは。俺自身は30年近くダガーフォールの水先案内人として生計を立ててる。商人の船を案内して、バンクの間を通り抜けて街の北の港を出入りするんだ。その仕事で俺はなかなかいい報酬をいただくんだが、商人達は文句を言わないぜ。その航路を通り抜けて進む時に、難破船の腐ったマストの円材やねじれた甲板を見るからな。

その航路はすごく危険で、絶え間なく変化するんだ。薄明の月の初めに、冬の嵐の後に港に入ってくる最初の船を出迎えるために出かける時、いつもおびただしい数の目に見える変化と、同様に目に見えない深さの変化が水路にある。俺達は気をつけて、頻繁に測鉛線を使って精密に地図に記さないといけないんだ。

だけど実際は、例え真央の月や南中の月でも俺達は常にバンク内の変化に注意を払わなくちゃならない。さあ、一体、砂はどうやって変化するんだ?時々、嵐でもないのに一晩中変わり続けることもあるんだぜ?ヘルネ海流ははるか沖に流れていて、夏には船乗りたちがヨクダのそよ風と呼ぶ微風が絶え間なく、だけど穏やかに西から吹いている。

それでもなお、砂は動き、バンクは変化する。

そうだな、流れ者よ、秘密を教えてやるよ。今晩、酔いどれライオンでおごってくれるならな。イスグレオイアだよ。ああ、聞き間違いじゃないぞ。エルセリック海の不死身のリヴァイアサンは単なるおとぎ話じゃない。イスグレオイアは生きてる。そして、深い海の底に現れるんだ…そして時々は岸辺の浅瀬にやってくる。彼はバンクの古い航路に盛り土をして、新しく掘り下げる。そして船が砂に乗り上げたら、彼は水中から上がってきて、船乗り達を1人ずつ食べていくんだ。

まあ、当然あんたには疑う資格があるだろう。もう1杯おごってくれるならな。だが、聞いてくれ。俺はただ年取った船乗りのほら話を長々喋ってるんじゃねえぜ。俺は見たことがあるんだ。月が満ち、海が凪いでいる晩には、奴の油ぎった背中がかいま見えることがあるんだ。老いた巨大な怪物が曲がりくねった彼の罠を掘っていると、表面を越えて盛り上がるんだ。時折、間欠泉のように吹き上がることもあるぜ、鯨がやるみたいにな。だけど、それから、その微風がまるでオブリビオンから吹いてきたかのような、悪魔のような悪臭を浜辺に漂わせるんだ。

さあ、どうだ、わかっただろう。だけど、このことはあんたと俺、それに酒場の主人の猫との間だけのことにしておこうぜ。いいよな?南の港は大型商船には浅すぎるし、ダガーフォールは海洋貿易に頼っている。北の港へ入る道を探し続けながらな。俺もそうだ。それに船乗りってのは迷信深いんだ。彼らを怖がらせて追い払っても仕方ないだろ、なあ?

グレナンブラの街と都市Glenumbra’s Towns and Cities

アンスール・ベロテ 著

ハイロックの地域、グレナンブラには旅人が親しんでおくべき都市や街が多くある

ダガーフォール:グレナンブラの至宝でありハイロック最古の街の一つであるダガーフォールは、ウェイレストが権力を得る前はハイロック最大の王国の首都だった。どんな旅人もダガーフォールで糧食をうまく購入できるはずだ。活気にあふれた街のサービスは他に並ぶものがない

アルドクロフト:デーニアの森とカンブレイ・ヒルズの海岸沿いの湿地に挟まれた小さな街アルドクロフトは、イリアック湾沿いの交易路にあり、カムローンの有益な主要港として近年目立ってきた。アルドクロフトはスパイシーなシチューで有名だが、虚弱体質の旅人は避けたほうが無難な御馳走である

カムローン:近年は規模と文化的影響力でダガーフォールに匹敵するほど成長したカムローンは、グレナンブラ西部の中心だ。カムローンの市民は自分たちを南部の隣人よりも都会的で垢抜けているとみなしている。旅人にはカムローンの素晴らしいペストリーと焼菓子を試してもらいたい。旅する価値のあるものだから。地元民の傲慢さは無視すること。彼らがいつもそうなだけで、たいてい悪気はないのだ

ウェストリー:この街は過去に大災害に見舞われ、生きている市民を奪われ死者に取りつかれたままである。賢い旅人は避けるのが無難だ

イーグルズ・ブルック:アルドクロフトがカムローンとイリアック湾の主要な接続拠点として機能するように、イーグルズ・ブルックはエルセリック海に対応する港だ。カムローンの上流家庭に仕える職人や工芸家の多くは実際イーグルズ・ブルックの近くに住んでいる。旅人はイーグルズ・ブルックの漁船から毎日運ばれる素晴らしい魚介類を試すことをお薦めする

クロス・ウィッチ:グレナンブラの終わりとストームヘヴンの始まりを示す山岳地帯の国境の峠にあるクロス・ウィッチは、その富の多くをハイロックで最も人口の多い二地域を行き来する旅人から得ている。ダガーフォールからウェイレストに向かう旅人は、クロス・ウィッチを通らなければならない。休むにも再補給するにもよい場所だ

グレナンブラの人々Glenumbra’s People

アルドス・ブロウソー 著

外部の観察者にはハイロックの地域、グレナンブラの多彩な人々がしばしば異なるというより似通って見えるようだ。地域のほとんどの人々が文化や建築、食事や服装を共通のブレトンの雛型から得ているのは事実だが、多数の人々と地域全体に見られる多様な文化の差異を見過ごすのは愚かだ

デーニア:ダガーフォールの文化的影響に支配されたデーニアは、ブレトンの冒険に対する強迫観念の故郷であり中心地である。この用語に馴染みのない者のために言っておくと、これは貧しい奴隷階級の若者が貴族階級へ上昇するため英雄的な試練に参加できるという風習を指す。デーニアの文化を語る物語には、大冒険に出た貧しい若者が上位の者の敬意と報償を獲得する話が山ほどある。デーニアの人々の有名な独立精神はこの上昇志向の物語の延長ではないかと私は考えている。この地域はまたウィルドの文化の故郷でもあり、自然を崇拝する複数の魔術結社がデーニアの広大な森に住んでいることも記しておきたい

カンブレイ・ヒルズ:カムローンとその周辺の村は異なるブレトン文化の寄せ集めだ。カムローンの貴族階級は自分たちを詩人と芸術家の貴族だと思っている。ダガーフォールとウェイレストの取引をしばしば平和的に仲介するカムローンは、イリアック湾とエルセリック海両方からの商品を扱う自由市場から商売上の大きな利益を得ている。カンブレイ・ヒルズは幽霊がよく出ることでも有名で、住民の誰でも人に話せる幽霊話をひとつかふたつは持っている。特筆すべき最大の文化はハグ沼からアルドクロフトに広がる東の沼地にいる、沼に住むブレトンである

キングズガード:この地域の名の由来は尾根がグレナンブラ、リベンスパイアー、ストームヘヴンの自然な境界を形成していることにある。クロス・ウィッチは、ハイロックのこれら主要地域を移動する商売の十字路で、ブレトンの都市国家の服装、食事、文化の坩堝になっている。文化というほどではないが、キングズ・ガードで特筆すべきはレッドルーク山賊だ。レッドルークはグレナンブラ全体にいるが、そもそもはキングズガードの山岳地帯や丘陵地帯で、通りがかるキャラバンを襲った狩人と追剥ぎの緩い集団が発端である

グレナンブラの亡霊Ghosts of Glenumbra

ジャン・ドゥゼイル 著

グレナンブラは呪われているということで悪名高い。呪われているという意味を説明しなければならない。すべてのアンデッドが呪いの存在というわけではない。亡霊だけが呪いを引き起こすことができる。亡霊とは、私やあなたと同じようにかつては生きていた人々の霊魂のことだ。死んだときに去るのを拒んだ者達だ。

(少しでも死霊術の悪影響を感じたら、それは呪いではないので適切な権威に報告してもらいたい)

グレナンブラの者はみんな幽霊や亡霊、呪いに関する話を知っている。聞いてみればいい。

グレナンブラで最も呪いが強い場所はアルドクロフト北西の湿地であることは間違いない。ご存知のように、そこは第一紀にグレナンブリア湿原の戦いがあった場所だ。この戦いでアレッシア教団とディレニエルフの両者がほぼ同時に壊滅状態となった。そのような悲劇があったため、その場所には奇怪な力が充満することになった。その湿地を歩く旅人の多くが、遠くから戦いの音が聞こえたと訴えている。

グレナンブラで2番目に呪われている場所は、先程の場所と直接関係がある場所だ。その場所を取り囲んでいるキャス・ベドロードと埋葬塚が、グレナンブリア湿原の戦いで死んだ兵士の集団墓地として使われるようになった。濃霧が発生している時、その墓地には入り込まないほうが賢明だ。幽霊のような光とうめき声が報告されている。

デーニアの森林地帯は呪われていると考える人もいるが、実際は誤解に過ぎない。名高いガーディアンを含む多くの自然の霊魂が谷と森に住んでいる。彼らは人として生きていたことがないので、幽霊ではない。霊魂として生まれた存在なので、当然の敬意を持って扱われるべきである。

グレナンブラには封建時代の名残で田園地方に遺跡と城が点在しており、この場所に関する怪談話を知っている人はすぐに見つけることができるだろう。特に、バエルボーン・ロックとドレサン砦の遺跡には多くの伝説が残っている。

すべてのグレナンブラの呪われた場所の中でも、ウェストリーの村には最も注意してもらいたい。ウェストリーでは何らかの恐ろしい魔術的な出来事が起こり、そのせいでアンデッドがはびこる場所となった。危険なので、幽霊探しに行こうなどとは考えないでほしい。

クワマーの世話Care of Kwama

シランティレ 著

「クワマー」として知られる昆虫型の生物はモロウウィンドに起源を持つが、タムリエルのどこで見つかっても驚かないでほしい。この生物は、目的をもって、あるいは目的もなく、世界の色々な場所に移動する

野蛮なダンマーは、この生物を「卵の鉱山」で飼っている。彼らにとってはごちそうだからだ。「美味い!」と歯のない、年老いた飲んだくれに言われた。虫の卵を食べるとは、ダークエルフにとってどのようなものが良い食べ物なのか、想像できない

しかし、逆のことを言うようだが、ダンマーは正しいのかもしれない。実はクワマーは素晴らしい鉱山労働者だ。地下に住むのを好み、住処を築く時、手の込んだトンネルシステムを作る。実際、土から有機物を摂取し、消化できない宝石、金、鉄などの無機物を排出しているようだ

実験として、アルドメリ・ドミニオンはクワマーの卵をさまざまな外の領域に移動させてみた。そこには小さなクワマーの鉱山が作られる。クワマーは心行くまで掘ることができる—もし心があればだが—そして、クワマーの飼い主は廃棄物から無機質を得ることができる。アルゴニアンの捕虜を使うよりずっと効率が良い。この虫は少なくとも、自力で食べ物を見つける

さまざまな種類のクワマーが存在し、それぞれ別々の方法で扱わなければならない

クワマー・スクリブはクワマーの幼生で、管理しやすい。大食いではあるが、食べ物に大きく影響される。スクリブは長い卵から孵化し大柄な人間の足の大きさから、大型の犬の体長と同じ長さまで成長する。スクリブは成長して別の種類のクワマーになるか、さもなくば死ぬ

クワマー・フォリージャーは、鉱山の外の地域を探検し、新しい領域を求めて世界の表面を探索することで知られている。飼い主はフォリージャーを採掘場となる可能性のある場所に「向かわせ」たり、シンクホールができる可能性があるという理由で、ドミニオンの居留地から追い出す事を学んでいる。クワマーの飼い主にとって重要なのは、フォリージャーを管理できないと分かった時、鉱山に戻る前に殺さなければならないということである

ワーカーは最も役に立つクワマーで、根気よく掘り、生息地を拡張し、食べ物を探す。飼い主が突き棒を使って特定の場所に向かわせたり、追い出したりすることは可能だが、危険が伴う。ワーカーは応戦してくる上、クワマー鉱山での動乱は暴力的で危険な出来事だ

数匹のスクリブが成長してウォリアーになる。教養のない者の中には、ウォリアーを殺せば、残りのクワマーを行儀よくさせられると考えるものもいるが、専門家としては賛成できない。ウォリアーを殺してしまうと、より多くのスクリブが成長して鉱山の守り手となり、対処できないほど暴力的な生物になってしまう!さらに、ウォリアーは下位のクワマーに命令を出すため、確実に反逆が起こる。ウォリアーを殺さなければならない時は、巣の他のクワマーたちから離れた場所で、素早く殺すこと!

最後に、クワマー・クイーンについて説明しよう。巨大な膨れ上がった身体の生物で、ほとんど動かず、ごくまれな存在である。すべての巣に女王がいるわけではない。多くは大きな巣から派生してできたものだ。卵はすべてクワマー・クイーンから生まれる。クイーンに遭遇したら、すぐ立ち去るように!感じの良い生物ではなく、干渉することはできない。巣にいるすべてのクワマーが、堂々とした風貌の肥大したクイーンを守るため、気付いた「侵入者」に襲い掛かってくる

コルマウントの虐殺The Massacre at Cormount

カモラン・ゴリニル 著

夜にジェイド・ブッチャーが盗人の如く軍隊を引き入れた。真の王、カモラン・ゲルシオルを信じていても、コルマウントの良民はハイエルフの裏切りに耐えられなかった。

兵士達は火を木々に放った。ヴァレンウッドそのものを燃やしたのだ!家族らが家を見捨て逃げると、騎兵隊に踏みつけられた。子供達は囲まれ、通りで窒息死した。ジェイド・ブッチャーの悪党達はそれを両親達に見せつけた!

私は自らブラックサップの反撃を率いて、奴らの悪行を見た。怒りが沸き立つのは当然のことだった。私達はブッチャーの兵士達をコルマウント外の遺跡へ追い出した。侵入者達を打ち破る支援を仰ぐために緑を召喚した。

しかし、ジェイド・ブッチャーの真の裏切りは始まったばかりだった。奴の魔術師達は緑に毒を盛ったのだ!支援してくれる真の協力者、ヴァレンウッドそのものがいなくなり、奴の兵士達は再結集して虐殺を再開した。4対1で劣勢だったがブラックサップは戦い続けた。ヴァレンウッド、エルデンルート、そしてコルマウントのために。

仲間よ、この大虐殺を忘れてはならない。ジェイド・ブッチャーと奴を英雄と考えるドミニオンを忘れてはならない。父である真の王が消えたことを忘れてはならない。父は死んだと思われているが、私はまだ希望を抱いている。

ヴァレンウッドそのものがまた復興することを願う。真の王に忠実な者達は、共に返り咲くだろう。

コルマウントの台頭The Rise of Cormount

コルマウントはかつて活気のない交易所で、ヘヴンからリーパーズ・マーチへ旅する者に知られた滞在地だった。誰が街を作ったのかは学者の意見が一致しないが、コルマウントの人口と文化的重要性は、長期休戦の直前に10倍になっていたことが分かっている。

コルマウントの静かな環境とウッドエルフの権力の座から離れている場所は、カモラン派にとって理想的な隠れ場所だった。年月を重ね、ボズマーの最上流貴族はコルマウントに愛人を作った。しかし秘密というのは種のようなもので、埋めようとすればいつか出てくる。

第二紀406年、コルマウントに貴族の後継者になり得る者が何十人もいて、そのほとんどが結婚適齢期である可能性があることが露見し、スキャンダルがカモラン派を襲った。機に乗じる者、詮索好きな者、そして狡猾な者達が街にやってくるにつれて、コルマウントの人口は一週間でほぼ倍増した。それ以後の月は、結婚式が毎日のように開かれた。

この噂はヴァレンウッドの外に住んでいた若いウッドエルフ達も引き付けた。彼らは帝国の富を自分達の精神的な故郷に結びつける希望を抱いてグラーウッド王国まで旅をした。グラーウッドが心地よいと思った者達は、コルマウント近くにニュージョイと呼ばれるがたがたの村を築いた。

コルマウントへ最初に移ってきたグラーウッドの先住民達は、入植者達のことを「移民」として知っていた。このグリーンパクト支持者達はシロディールの強情な仲間の習慣にショックを受けた。一方で、移民達は先住民達の「未開な」性質を侮って、コルマウント中で交易を介して簡単に利益を上げようとした。

コルマウントとニュージョイの緊張が沸点に達したのは2年後だった。誰が最初に火を放ったのかは不明だが、第二紀420年のある暗い夜、ニュージョイの入植地は焼け野原になった。逃げ出した者は殺された。滞在中のカモラン貴族を含めて。

誰も大虐殺を自分の功績だとは言わなかったが、コルマウントのグリーンパクト支持者達の仕業だと多くの者が推測した。長期休戦の終わりに至る短い数年の間に、不平を訴えようとするカモラン達はニュージョイの破滅を政治的道具としてしばしば用いた。

しかしコルマウントはこの汚点のために名声を貶められるべきではない。第二紀489年に設立されたブラックサップ運動は、グラーウッド中に支持を広げた。このコルマウントを拠点とする文化団体は、ウッドエルフのグリーンパクトに対する姿勢を正式なものにして、ニュージョイの悲劇的な結果につながった誤解そのものを起こさないよう望んでいる。現在の紀が始まってから500年に入るが、コルマウントの復興はほぼ確実のようだ。ブラックサップが並行して繁栄することを筆者は願ってやまない!

サウスポイントの設立The Founding of Southpoint

ザントニウス総督の地方局 著
2729年恵雨の月1日
(サウスポイントの全帝国民へ配布)

サウスポイントは偉大で高潔なザントニウス総督により築かれた。もちろん周知のことだが!一方で偉業の重大さを理解するため、諸君らはまず功績を上げた男のことを知らなくてはならない。

ザントニウスはクヴァッチ出身のコロヴィア農民の長男として生を受けた。母の悲劇的な死後、ザントニウスは家庭内の指導的な役割を果たした。このような質素な育ちにもかかわらず、諸君らが今日知るように、彼は常に聡明で快活な男だった!

ザントニウスの年下の兄弟が成人すると、彼は農民としての生活に飽きてしまった。間もなく彼は名を上げるため、帝都まで旅をして帝国軍へ入隊した。

ザントニウスは帝国軍の階級を駆け上った。指揮官によると彼は熊のように力強く、狐のように素早かった。やがてザントニウスはヴァレンウッド北部に配置され、当地にて第二帝国の最も偉大な将軍達に匹敵する戦術的思考を有していることを証明した!

栽培の月のある暗い夜、ザントニウスがレマンズ・ブラフで絶えず警戒を行っていた間に、ウッドオークの野営地への襲撃を単独で阻止した!武功としてザントニウスには歩兵隊の指揮権が与えられ、帝国の栄誉のため砦の建設に派遣された。部隊の先陣を切って、ザントニウスはグラーウッド王国へ南下したのだった。

グラーウッド南西端の美しい土地でザントニウスは槍の先を大地に突き刺した。「今日この日から、この地をサウスポイントと知らしめることを宣言する。帝国軍の要塞建設のため派遣されたが、代えて要塞都市を形成する!グラーウッド王国中に、サウスポイントの名が知れ渡るだろう」

ザントニウスの言葉に疑問をはさめる者がいるだろうか?彼はサウスポイントの民に強固な防壁、ボズマーの暴徒達に対する素早い対応、そしてヘヴンの停滞した交易所と比べてずっと多くの船が往来する港をもたらした。来月ザントニウス総督は、ヴァレンウッドで最高の大聖堂になる建築物の着工に移る!

ああ、すべてのサウスポイントの民は、安全、安定、そして繁栄に対してザントニウス総督に恩義がある!サウスポイントの正当な管理、ヴァレンウッドにおける帝国文化の中心をサウスポイントにしようとする立派な取り組み、月末から実施される税金の引き上げ、これらにて我々は総督を支持するだろう。ザントニウス総督には街の件で大変な恩義があるが、彼がそれらに換えて望むのは、我々の忠誠、礼節、そして12ゴールドの所得につき1ゴールドだけだ。

帝国のために!

シュガーベリーSugarbelly

センチタイガーを幸せにするための手引き

アズム・ラ 著

センチタイガーの心は尻尾のようで、獲物に飛びかかる前に、ありえないような形に曲がりくねる。もしあなたが獲物だったら、大変なことになる!しかし、尻尾をしっかり握れば、センチタイガーは思い通りになる。しっかり握っている限りは

理論上、尻尾をつかむことで永遠にセンチタイガーを制御できるが、お勧めしない。センチは素早く、非常に強く、間違いなく恨みを抱く!センチタイガーの心を捉えた方がずっと良いが、どのように心を捉えるのだろうか?

まず理解しておくべきことは、カジートのように、センチタイガーは筋金入りの甘いもの好きだということだ。また、敏感な鼻で、ムーンシュガーがどこに隠されていてもかぎつける。ポケットの中でも、壁の向こうでも、近くの親友の腹の中でも。どこでも

幸運なことに、センチタイガーの砂糖への欲は非常に大きいだけだ。センチタイガーをきちんとした食事で飼えば、攻撃的な願望を、鼠を捕まえるなど役に立つ仕事に使わせることができる。必要なのは、どれくらいの量のムーンシュガーがあれば足りるのか知ることだけだ

この点は複雑なので注意しなければならない。センチの甘いもの好きは、新月から逆三日月までの月の満ち欠けに従って、強まったり弱まったりする。また、大きさも要因となり、大きいセンチほど多くのムーンシュガーを欲しがる!

調教師によっては、地元の双子月に相談してセンチタイガーのムーンシュガーへの食欲を判断しているが、お勧めしない。女司祭がいつもいるとは限らないし、聖堂とセンチの両方にムーンシュガーを提供するのは金がかかる

また、センチタイガーの成長は早い。完全に成長しきるまで、食欲は変化する。自称調教師には、ムーンシュガーの在庫が足りないと後悔する時間はほとんどない。結果として起こる殺戮は、決して楽しいものではない

ムーンシュガーの備蓄を手元に置いておくと良い。センチが満足するまで食べたら、残りを使ってスイートロールを凍らせたり、プディングを味付けしたり、美味しいムーンキャンデーを作ることができる

ムーンシュガーを満足いくまで食べたら、センチタイガーがしたいことは2つしかない。肉を食べて腹を満たすことと、日の当たる場所での日光浴だ。このため、場所を守ることや、狩猟に適してはいるが、数年の調教なしでできるのは、これだけだ。調教をしても、その程度しかできない

例えば、センチたちに農機具を引かせようとするのは勧めない。恐れ多くもセンチタイガーが引き具をつけるのを我慢したとしても、野鼠より大きなものを見つければ、それを追って田畑じゅうを動き回るだろう。粉々になった鋤を集めるような面倒なことは避けたほうがいい!

調教師の中には、監視役や戦闘員としてセンチタイガーの調教に成功した者もいるが、強く、戦いが得意でない限り、人を食べるよう調教するのは絶対に避けてほしい。強く、戦いが得意でも、お勧めしない。センチタイガーが忠実なのは腹が満たされている時だけだ。分かるだろう?

この手引きが役に立って、センチタイガーに食べられないことを願っている。もし役に立たなかったら…約束はできない!

シロディールのハートランドThe Heartland of Cyrodiil

エリンヒルのファラスタス 著

中央シロディールの肥沃な農地、ルマーレ湖の周囲、そしてニベネイ渓谷は、温和な気候に恵まれ、中央タムリエル全体に供給される作物と家畜を支える「ハートランド」として知られる。雨と雷雨は頻繁ながら、この地域は西部を襲うハンマーフェルの砂嵐や、東南部のブラック・マーシュのモンスーンとは無縁だ。

古典著者ヘイムスクルがシロディールを密林や熱帯雨林と描写している件については、いろいろと言われている。私の研究によると、シロディールを描写する「終わりなき密林」という表現は、どうやら転写時のミスだと思われる。ひどくかすれた原本を詳しく調べてみると、表現が誤写されており、正確には「広がる高地」とするべきものである。ニベンの森を形容する「赤道下の雨」は原本にはまったく見当たらず、筆写者がそれ以前に誤って使用した「密林」を裏付けるためにつけ加えたと私は仮定している。タネスのレディ・シンナバーはもちろんこの解釈に反論しているが、彼女の研究方法の欠点については、これまでにも他の場所でしっかりと指摘してある。

ズークの設立The Founding of Zuuk

ブラック・マーシュのアシャラク 著

ズーク卿はレマン・シロディール三世崩御の後シャドウフェンに戻り、シャドウフェンに小さな村落を創った。5世代にわたり繁栄を謳歌した後で、我々の祖先は創設者に敬意を表してズークと名前を変更した。村落の元々の名前は、時の流れと共にわからなくなった。

我々は帝国の宮殿におけるズークの時代をほとんど知らないが、彼の富、名誉、寛大さはコスリンギに広く知れ渡っている。今後5世代にわたり、彼の名が子孫の口にのぼりますように

ストームホールド、シャドウフェンの街Stormhold, City of Shadowfen

シランティレ 著

帝国の学者たちは、第一紀2811年におけるアルゴニアの戦いとブラック・マーシュの征服、すなわち人間種族が最初にこの地域で権力の座についた瞬間について記しているが、この場所の地理の乗り越え難い密集性について言及していない。帝国の斥候である導く者アシリウスはこの沼地を、「地面の水を一滴飲めば腸内に激流を引き起こす、苦痛と病気のスープ」と記している。しかし、侵入困難な奥地にあるヘルストロームの街は、過去に包囲戦を想定した攻撃を受けたことがない。帝国は北方及び西方の国境地帯を接収するだけで事足れりとしたのである。実際、居住困難な監獄と化したのは、かつてタムリエルの不良たちが自由にうろついていたこの沿岸地域だった。だとすれば、直接の関連はないが似たような年季奉公契約の歴史が、この大湿地帯の別の場所で存在していることも不思議ではない。すなわち、ストームホールドである。

羊皮紙での記録が残される以前にバルサエビク・アイレイドによって設立されたストームホールドは、ダークエルフの悪名高き歴史を内に秘めている。アイレイドの遺跡の緻密な石細工は原始的な富を明らかに示しており、またより新しいダンマーの石の建築物は、有害で無慈悲な支配がどういう建物を作るかということを示している。こうした欲と残忍さに捧げられた記念碑に隣接しているのは、より質素なアルゴニアン部隊の泥の小屋であり、これらはかつてダンマーと協力して未開地の村を破壊し、モロウウィンド各地で植民の作業に従事させるのに適した捕虜を集めるための、同盟者たちの家となっていた。そして今では抑圧の泥沼からようやく抜け出した、この爬虫類種の故郷になったのである。

第二紀の激動期、暴力と殺人がストームホールドを侵食し、邪悪なダンマーによる束縛の鎖が(そして、規律の乱れたインペリアルの領主は賞金と利用しやすい労働という考えに気を取られていた)、アルゴニアンをこの地区から、その最後の部族に至るまで消滅させようとしていた時、搾取されたこの爬虫類たちに残された手段はわずかだった。つまり、アルゴニアンのバイスカノンたちが出現し、他の領域で評議員や部族のリーダーたちが行っている行政機能を担うようになったのだ。

ストリッド盆地の恐怖Horrors of the Strid Basin

ホーヴァー。

この不愉快な生物たちの起源はだいたい想像がつく。その異様な性質は、オブリビオンの恐怖に匹敵するほどだ。ただボズマーは、彼らが有史以前からヴァレンウッドに住んでいたと主張している。

昆虫のような姿をしているホーヴァーは日和見の生物であり、出会った生物全てを襲うわけではない。

動きが遅く丸い形をしているこの怠惰な節足動物を、恐ろしい性格をしているが従順だと考える者もいるようだ。確かに普通のホーバーは敵が単独でいてもすぐには攻撃しない。だが集団になるか、豊富な食糧が目の前にあると、その太った体格からは想像もできないほどの凶暴さで獲物を攻撃する。

それだけではない、ジャガや他の発酵した食糧がホーヴァーをおかしくすることも知られている。

つまりウッドエルフがいたら、飲み物に気を付けなければならないということだ。この異様な悪鬼の養殖は、ウッドエルフの数少ない楽しみの一つである。

スフィンクスモス砦の遺跡The Fort Sphinxmoth Ruins

スキングラードのキャランティウス 著

スフィンクスモス砦の遺跡は、ヴァレンウッドとの国境に近い、北エルスウェアの渓谷に隠されている。レマン帝国はこの砦を難攻不落の基地として山の側に建造し、ここから大勢の軍隊を、国境を警備させるために送り込んだ。この地を選んだことで砦を高い場所に作ることができ、外部の砦の壁を作る良い石材が得られた。その結果、防護壁、塔、そして隠された広間や部屋、地下牢がある、山の奥深くに建てられた大規模な砦となった。壁が突破された場合に備えて、軍は自らを守るため、砦に抜け目なく巧妙に設計された多くの罠を配置したという。

第二帝国の衰退の後、スフィンクスモス砦は帝国軍に捨てられ、1世代に渡り、戦争中のボズマー部族とカジート部族が交互に所有し、持ち主が変わるたびにさらなる損傷に耐え抜いてきた。最終的には、地滑りで上部構造の多くが崩壊し、両勢力ともに砦を手放した。聞いた話では、スフィンクスモス砦に何も盗めるのは残っておらず、今では歴史に見捨てられた巨大な遺跡以外の何物でもないという。

スプリガンのフィールドガイドField Guide to Spriggans

エリンヒルのファラスタス 著

次は深い森に住むとらえどころのない女性形の自然の精霊、スプリガンについて検討したい。もちろんその名は誰もが知っている。子供達が相手をからかう時に使うこんな冗談のおかげだ。

「なーんだ?」

「何?」

「スプリガンのお尻!」

…しかし学問はこの半分植物で半分動物な生物について、この子供の悪ふざけ以上の何を語れるだろうか?標準的な情報源はすべて調べたが、残念ながらタムリエルの学者達はスプリガンの謎についてほとんど語るべき言葉を持っていない。

伝説からも、本物であると証明済みの目撃談からも、スプリガンと彼女たちが猛烈な勢いで侵入者を遠ざけようとする、ある種の雑木林や茂みや緑の森とは何らかの形で超自然的な結び付きを持っていることが分かる。スプリガンの樹液は毒があると言われており、また彼女たちが傷を負った時にはそれを魔法のように治してしまう力があることでも知られていて、敵に回すと恐ろしい存在にしている。

さらにスプリガンは自分達の聖なる森に存在する動植物との間に生まれつきある種のつながりを持っており、彼女たちの味方となって侵入者と戦う動物達のエピソードは事実に裏付けられたものが多数存在する。この同盟関係には熊やスズメバチの群れといった生まれつき攻撃的な動物のみならず、鹿やヘラジカといった普段は気弱な生物も含まれている。

これら動物の盟友がスプリガンを守るのは、果たして愛情や友情からなのか、それともスプリガンに生来備わっている魔力によって召喚されたからなのかという疑問には答えが出ておらず、神秘動物学の研究者の間でも議論の的となっている。だがスプリガンが神秘的な性質を持った生物だということに疑問の余地はない。それは彼女たちが殺された時に死体から採れる、いわゆる「直根」の強力な特性を見ても明らかである。この直根は、それなしでは混ざり合わない強力な試料から複雑な薬を調合することを可能にするという、その紛れもなく神秘的な特性により、錬金術師に珍重されている。

彼女たちの出自に関する謎を解いた者は今のところ1人もいない。時代をはるかに遡り、第一紀初頭に「スプリゲイン・グロアヴェス」に関する記述が見つかっており、古代のイフレとアース・ボーンズの神話にも「木の娘達」が登場する。彼女らの俗称は、ネード語でいきいきとした緑の小枝や横枝を意味する「スプリグ」に由来するようだが、それ以外、彼女たちの出自に関してはすべてが闇に包まれている。

純粋に身体的な面から見ると、スプリガンは間違いなくいくつかの形で出現しており、樹皮から葉の集まりまでさまざまな種類が報告されている。これは異なる種族や亜種のサンプルを示しているのかも知れないし、単純にそのスプリガンが住む土地の植物相との神秘的なつながりを示しているのかも知れない。スプリガンは彼女らが住む森の植物に似た姿をしているように思える。タムリエル北部の落葉樹林では、そこの住人の季節毎の性質まで反映しているようだ。この学者の意見では、いわゆる春・夏・秋・冬のスプリガンはすべて同じ生物で、ただ季節毎に姿を変えているだけである。

一部にはスプリガンに序列が存在すると主張する者もいる。種族の中のより小さなものが、より大きな、時に「スプリガン・マトロン」さらには「スプリガン・アースマザー」と呼ばれるものに忠誠を誓う義務があるというのだ。ここで我々は学問と物語を語ることとの間に一線を引かねばならない。スプリガンは外見上人間の女性に似てはいるが、彼女達が知性の存在を示す行動を取ったり、または階層性の集団を作ることを示す証拠は一切ない。自然界の生物は、半ば神秘的な生物であっても完全に本能に従って行動しており、彼らに人間の感情や思考があると考えるのはセンチメンタリズムでしかない。その種の非現実的な戯言がお好きなら、それを量産しているタネスのレディ・シンナバーの著作をお勧めする。

セプの飢えThe Hunger of Sep

サタカラームの歌姫、ベールをとったアザディエ 著

私の手中にある甲虫をごらんなさい。せわしなくカサカサ這いまわって食べ物を探している。触ってみたい?ターヴァの赤い羽根にかけて、あなたを襲ったりしないわよ。この甲虫はまったく無害。

この大きさなら。

あなたが成長するように、この甲虫も成長する。女性くらいの背の高さまであなたが成長すれば、この甲虫も成長する。

十分成長すれば、あなたの成長は止まるけど、甲虫はまだ成長する。

ずっとそうだったわけではない。ヨクダの昔、はるか昔に神と共に歩んだ頃、甲虫は人間の友で子供の楽しい仲間だった。サマラコガネムシと呼んでいた。成長してもたっぷりした雑穀パンの大きさにしかならなかった。それ以上大きくなる必要はなかったのだから。走ったり、競争したり、カチカチいう歌を歌わなかったから?よく餌を与えられなかったから?

ええ、そのとおり。

生活はよかった。厳しい土地だったけど、人々は神の意志に従って暮らすために十分なものを与えられていたから。そして、神々は尊敬されなければならないと書物にあったように、神を尊敬した。そしてすべてのものは彼らの手の届くところにあった。

しかし、そのうち何人かは、与えられたものじゃ十分ではないと考えた。そして強欲な人間は敬意を捨て、セプの飢えに魂も心も奪われた。これは間違いだった。セプの飢えは決して満足させられないのだから。

それから、ヨクダに悪が、赤い戦争が来た。そして禁じられた儀式が行われ、決して召喚されてはならなかった残忍なものが召喚された。それは時の終わりだった。サカタルは星の深みから立ち上がり、そしてヨクダは波の下に沈んだ。

終わりの後にはいつも始まりが来る。この時もそうだった。一部はタムリエルに住むことを許され、我々はハンマーフェルを選んだ。我々はもう一度きちんと神を崇拝する機会を与えられた。そして、子供たちを喜ばせるために、幸福な日々を覚えているために、サマラコガネムシを連れてきた。

そしてセプの飢えは少しの間だけ忘れ去られた。しかし、それは定命の者の心に根深く残っているからまた起きるかもしれない。そこで神は我々に、小さな子供にさえも警告を与えた。この新時代で、新大陸で、小さな仲間は雑穀パンの大きさにまで成長した。しかしまだ成長を続け、鋭い爪を生やし、鋭いくちばしを持った。我々は泣く泣く彼らを荒れ地に送り出し、彼らはそこで繁殖し狂暴になった。

ええ。何もない場所に巣くうアサシンビートルは、セプの飢えで神に見捨てられたサマラコガネムシなの。彼らは我らの教訓、貪欲になりすぎる者への警告なのよ。

今の生活に満足し、貪欲にはならないで。あるもので十分なのだから。

タムリエル北西部の治癒効果を持つハーブHealing Herbs of Northwest Tamriel

ウルニル・ティルダリン 著

タムリエルの北西部には、数多くの素晴らしいハーブが生えている。ここで紹介するのは治癒効果のある湿布や煎じ薬に用いるのに最も適したハーブの一部である。

熱や喉の痛み、胃の不調や頭痛、体の痛みやその他の病の緩和に役立つハーブ入りトニック、生薬、浸出液、煎じ薬を作ることができるハーブ:

——ガイラクサ
——カチカチグサ
——赤コールドベリーの葉
——テマリツメクサ
——ブランデライオン

ハーブ入りの湿布その他治癒師の治癒キットに欠かせない品(虫刺されや日焼けの治療薬、治療用の軟膏、傷の洗浄に用いるものを含む)を作ることができるハーブ:

——ステンダールズワート
——コンフリー
——ヴァレンデュラ
——青ノコギリソウ
——宝石草
——チリョウシノサイフ

タングルヘヴンの矢職人Tanglehaven’s Fletchers

小屋が立ち並んでいるだけのようなタングルヘヴンは、優れた矢羽根の生産地としてボズマーの人々によく知られている。生きるために必要に迫られてそうなったという者もいるだろう。この地域のウッドオーク・クランが、ほとんど何の前触れもなく、突然現れて無防備な村々を壊滅させるのは有名な話だ。

矢を使った戦い方に熟達していても、この村を故郷と呼ぶジャクスパーは多くない。森の向こう側にいる野心のある樹の従士であれば、兵士を募って、その優れた武器を持って戦場に向かうだろう。だが今のところヴァレンウッドは、穏やかなボズマー達の恩恵を享受している。

だが最近のサルモール同盟の動向をみると、この静かな村も陣太鼓の呼びかけに応じるかもしれない。ヴァレンウッドから放たれた矢が、遥か遠くシロディールの心臓を射貫くことになるのだろうか?時だけがその答えを知っている。

ツリーヘンジの秘密Secrets of Treehenge

ヴァネンディル 著

「ツリーヘンジの根」「ツリーヘンジのマンモス」「ツリーヘンジ:レディの故郷」の著者

聖なるツリーヘンジを見たい、ボズマーのグリーンレディが埋葬された遺体のある場所へ行きたいと思う者は覚悟しなければならない。明快ではないかもしれないが、その場所は呪文とより捉え難いガーディアンの組み合わせに、しっかり守られているからである。

現場には慎重かつ畏敬の念を持って近づくこと。捧げ物を持っていき、木々の中で瞑想して過ごせ。感覚が研ぎ澄まされるので、以前のグリーンレディたちが森を歩き回る姿を幻視するかもしれない。ツリーヘンジの名の由来となった、木々の類似点に気づくかもしれない。

目を閉じて深呼吸し、朽ちていく木、咲き誇る花、そして土の匂いを吸いこもう。滝や虫の羽音、葉や枝の囁きに耳を傾けよう。

これらを心の内に感じるとき、私には説明できない方法でツリーヘンジの秘密が分かるだろう。

デイドラの調査報告書:冷たい炎の精霊Daedra Dossier: Cold-Flame Atronach

ドレッドの公文書保管人、デノゴラス 著

普通の炎の精霊は、あのまぬけなマルキナズ・ゼクシルが宮殿の中で1体を召喚し、その熱が主のお気に入りの彫刻であったディロジーンの「氷の牙 その4」にダメージを与えて以来、我々の領域への出入りを禁じられている。だが彼らの追放は、我々の領域の注意深く均衡を保たれた美しい痛みに関する価値観に、測り知れない欠落を残した。言うなれば、我々の恐怖と絶望のコーラスには、ある声が欠けているのである。

認めよう。私は視野の片隅で跳ね回り、のたうっていた彼らのしなやかな姿が、一切の感情を示さず、ただ放火犯の渇望だけを表現していた彼らが恋しかった。そこで私は職場での任務に支障が出ない範囲で、追放された炎の精霊の代用品を、彼らの存在によって生じる魅力的な危険の代わりとなる、何か別の召喚可能な存在を探そうと決めた。

私は偽りの塔に保管されていた境界横断型スキャナーの予備を利用し、そのルクス下の疑似皮質の範囲内にあるオブリビオンのすべての次元を見渡す形で再検討を行う任務を自らに課した。37000以上の異なる次元や混沌領域、小現実をスキャンした後、私は探し求めていたものをDOP 9497.15、そこの好奇心の強い住人達には「タクバーの第四のくぼみ」として知られている場所に見出した。私は即座にその次元がDOP 6こと、全種族の召喚師に一般的な炎の精霊の住む次元として知られている「インファーナンス」が逆転し、熱を吸収するようになったものだと気が付いた。インファーナンスのすさまじい高温の世界では溶岩が水のように流れているが、タクバー(簡潔にこう呼ぶこともある)では岩盤が途方もない寒さにさらされることにより、物質同士の結束がするりと解け、石が冷たい溶岩のように流れるのである。

そのタクバーで、私はついに境界横断型スキャナーのレンズ越しに、昆虫のような目をした、冷たく青い炎を燃やしながら渦を巻いている精霊達の姿を目にした。探し求めていたものが見つかったのだ。

その後でインファーナンスの代わりにタクバーに向けてコロンの強制召喚を行うのは、単純作業でしかなかった。私は7回の勤務の間に「冷たい炎の精霊」と呼べるものをコールドハーバーに召喚することに成功した。期待通り、これは不快な熱波を放つというよりは冷たい炎の精霊であり、その周囲では気温が急激に下がった。

これはもちろん大変結構なことだった。

行動に関して言えば、私の冷たい炎の精霊はすべての面で普通の炎の精霊と同じように行動した。そして彼らとまったく同じように怒りっぽく、自分を威嚇した者に青い火の玉を投げかけ、必要とあらば冷たい火柱を召喚した。これは以前コールドハーバーで彼らの火のようないとこたちがつとめていた空飛ぶ哨戒兵の役割を果たすのに最適であり、それが今、彼らが我々の主の領域で果たしている主な職務である。

ティボーの石塚とその歴史Thibaut’s Cairn and its History

サッチのチャロウニウス 著

リーパーズ・マーチには長い血塗られた歴史がある。住民たちには、遺体を埋めるための広大な場所が必要だ。最も尊敬され、裕福で、強い者たちは、ティボーの石塚と呼ばれる墓地が最後の休息の地になることが多い。

現在グリーンヒルと呼ばれている村の南西にあり、かつてはコロヴィア人の墓地だった。近くにある村も、かつては同じ名前だった。だが…話を進めよう。

石塚は、最も有名な「客」にちなんで名づけられた。著名なクヴァッチのティボーだ。ティボーはコロヴィアの将軍だった。数百年前、生前の彼はハストレル歩兵隊の頼みの綱の一つだった。

その勇敢な魂たちは、南の先陣に向かって進み、リンチェルやオンタスの歩兵たちの同僚たちも同行した。移動の目的は不明だが、何年にも渡ってコロヴィアの王国が挑みづつけてきたマーチに向けての多くの進撃の一つに過ぎなかった。

ティボーと歩兵隊の特別な関係がなければ、彼らの進撃は時の霧の中で忘れ去られるようなものだった。クヴァッチの王国から南へ向かう彼の横にいたのは、彼の妻テートシアだった。歩兵隊の彼の指揮下には彼の子供たちもいたが、何人いたのかは時代とともに忘れ去られてしまった。歩兵隊の構成員たちは個人的に彼に忠誠を誓っており、その強さは近代のコロヴィアの歩兵隊ではめったに見られないほどだった。ティボーが乗馬すれば、肥料の糞を集める男たちさえついていったと言われている。

ティボーの死の詳細もまた、今では不明で…だが、彼の死が与えた影響の大きさは、今でも北の森のアレンシア南部を旅すれば分かる。リンチェルやオンタスの歩兵隊が北にある故郷まで戻ってきたのに対し、ハストレルの男も女もそこにとどまり、そこで根を生やした。

テートシアがとどまったのは、夫が築いた遺産を観たいからだった。彼女の指揮の物語は、間違いなく多くの他の本でも読むことができる。腕のいい踊りでカジートに対してはウッドエルフ、ウッドエルフに対してはカジートを演じた。そう言うにとどめておこう。結果はというと、墓地と村全体が混ぜ合わさり、かつては単に「ティボーの寝床」と呼ばれていた。

さあ、この小さな街の歴史が興味深いものになっただろう…

ドミニオンの責務:マーブルクThe Dominion’s Duty: Marbruk

アルトマーの旅行ガイドより抜粋

ドミニオンがヴァレンウッドに建設した新しい街に関しては多くの記事が書かれ、様々な情報が流れた。

最も悪意のある噂は、マーブルクはこの地域のウッドエルフの住民の協力の元で造られたのではなく、ドミニオンのアルトマーの、アルトマーによる街であり、ドミニオンの侵略行為だというものだ。

これは真実とはほど遠い。マーブルクがアルトマー風に造られたのは調和のためであり、アルトマーのために作った訳ではない。

一方、ドミニオンがカジート、ウッドエルフ、ハイエルフとの協力と友好を推進しているのだとは断言できない、なぜならエルスウェアにカジート、サマーセットにハイエルフ、ヴァレンウッドの奥深くにウッドエルフというように、生活基盤は別れたままだからだ。

シロディールはヴァレンウッドの北から大いに脅威を与えている。離れた場所にいて、グリーンシェイドの仲間をどうして守れる?

ドミニオンがアルトマーの住人に対し、マーブルクに金銭を払って移住させたという噂と同じくらい害のあるものは、ドミニオンの名簿にあるマーブルクのアルトマーが、他のドミニオンの街と同じように政府関係者と軍関係の人々だという噂だ。この噂にはウッドエルフとカジートも入り、同じ対価を受け取っていることになっている。

マーブルクに移住する人々にドミニオンが保証する支払いは、土地と空き家が当たるくじだけだ。数は限定されているが、開拓地の安定は保証されている。この地域の貿易と防衛に必要だからだ。

これにより、女王と仲間の種族を支持することは忠誠なるドミニオン市民の義務であり、共通の領域の防衛に参加し結束を強めるという相互作用を生み出している。マーブルクはドミニオンの価値を象徴する、唯一かつ最新の街である。繁栄あれ!

トロール退治Troll Slaying

こんにちは、旅人諸君、本ガイドへようこそ!

ここでは、どうしたらトロールの驚くべき治癒力を無力化できるか、どうしたら寒さを好む彼らの特性をうまく利用できるかなど、トロールと戦う際に知っておくべきことを解説する。トロールを確実に倒すための秘密も伝授しよう。

興味は湧いたかな?そうだと期待しよう!トロールの脂肪は貴重な品であり、野心にみなぎったトロールハンターにぴったりの富と栄光をもたらすものだ。

さあ、さっそく始めよう!

第1章:

トロールに出くわしたら!

トロールの姿が見えたと思ったら、気を静めてゆっくり離れろ。賢いハンターは、準備こそが成功の鍵だと知っている。準備なしでトロールを狩りに行くのは絶対に避けるべきだ!

しかし、君が見たのは本当にトロールか?

狩りの第1歩は、まず獲物を正確に識別することだ。トロールはかなり人間に近い姿をしていて、長く太い腕の先には鋭い爪がついている。巨大な口にはギザギザの歯が並んでおり、私の本を買わなかった愚かなハンターの骨を髄まで噛み砕くのにうってつけだ。

そして疑いようもなく、トロールの最も目立つ特徴は、額にある第3の目だ。

トロールの皮膚は毛むくじゃらな体毛に覆われている。毛の色は地方によって様々だ。洞窟のトロールの毛は茶色っぽいが、霜や雪に囲まれて生活するトロールの毛は白い。

第2章:

治癒をしている暇はない

さて、トロールであることをしっかり確認したら、奴の後ろをつけて攻撃準備にかかろう。大変だが金になる戦いだ。生き残れればの話だが。

まず気づくことは、トロールは体が大きいわりに動きが驚くほど速く、力も強い。しかもトロールは、獲物を強力な腕と爪で執拗に攻撃する。そんなわけで、盾の使用を強くお勧めする。

君が盾を使わないで戦うほど勇敢もしくは愚かなら、どんな武器を使っているにせよ、攻撃をかわす達人であると願いたい。

さらに、トロールには傷を即座に治癒する力がある。そのため、戦いは長引かせないほうがいい。タムリエルで最もしぶとい生物であるトロールを倒すにはスピードと攻撃方法こそが鍵だ。

もちろん、怒り狂うトロールに対しては、今のところスピードと攻撃だけが頼りだろう。そこで私の秘密兵器が役に立つ。

第3章:

秘密兵器

友よ、火だ。口に出して言い、頭に焼きつけるのだ。火こそトロールハンターの究極の武器だと。

トロールとの戦いにおいて、火の重要性をどれだけ繰り返しても言いすぎではない。寒冷地ではない土地に住んでいるトロールでさえ、火に弱いのだ。火の魔法が使えなければ、炎の付呪を行った武器を持って行くといい。

なぜトロールは火に弱いかって?噂によると、トロールの再生能力は火傷にほとんど効果がないようだ。原理は分からないが、これだけは保証できる。火はトロールに効く。これは幾度となく証明されてきたことだ。

第4章:

脂肪を取る

トロールが死んだとしても、仕事はまだ終わりじゃない。

炎が消えるのを待ってから、トロールの死体を調べよう。運が良ければ、いくらかの脂肪が手に入り、薬剤師にいい値で売れるだろう。実際、君が錬金術を使えるなら、薬やトニックを作る要領で脂肪を煮るといい。

そして、もしトロールの隠れ家を見つけることができたら、調べてみるといい。この本を買わなかったケチで愚かな冒険家の所持品が見つかるだろう。

もちろん、君ならそいつの金をもっと賢く使えるはずだ。

さあ、これで金持ちかつ名誉あるトロールハンターになるために必要な要素がすべて分かったはずだ。進め!野を歩き、自分でトロールを見つけよう!

ニベンの父、断章2Father of the Niben, Fragment Two

第二の断章の融合

翻訳・解説:フローリン・ジェリル

ひとつ前の詩(断章 1)の中で、南方にある緩やかな起伏の丘があるところと言えば、ハイロックとしか思えない。その場にいたものは誰でもそう思ったであろう。当然、問題はオークがその地にいたとするこの明確な言及は何なのかということだ。オークはアルドメリが入植するまで出現しておらず、広がったのはレスデインの時代、トリニマクとボエシアの有名な戦いの後のことだからである。

言い伝えが間違っている可能性もある。オークはアルドメリの植民地化より前にいた原住民だったのではないだろうか。おそらく呪われた人― アルドメリでいう「オーシマー」で「オーク」と同じ言葉―とは別の生き物、つまり別時代のオークに同じ名前が与えられたのであろう。この詩がここで終わってしまったのは実に残念で、そこには残された疑問を晴らす手がかりがあったであろう。

一つ目の断章と二つ目の断章の間は、かなりの部分が失われた。その間にさらに80ヶ月が過ぎたに違いない。なぜならトパルはその時タムリエルの逆側におり、旧エルノフェイを見つけられなかった後で、南西のファーストホールドへ戻るよう航海の準備をしているからだ。

断章 2

網でできた絶壁が巨大なあごのように突き出ており、
西の方には航路がないことがわかり、
ニベンは南へと船を出した。
聖域と平和を約束する
砂と森林に覆われた島を通りすぎた時、
乗組員は喜び騒いだ
だが垂れ下がった岬に似た革でできた羽のような木の上に
巨大な影が現れた時、歓喜は恐怖へと変わっていた
船ほどの大きさのコウモリトカゲであったが
よい水先案内人であるトパルはただ弓を構え、その頭に一撃を加えた
トカゲは倒れ、トパルは甲板長に聞いた「死んだかな?」
トカゲが白波にぶつかる前に、今度は心臓にとどめを刺した
それから四十日と六日、ニベンは南へ船を走らせた

トパルの案内人、製図家、生存能力、談話家としての武勇伝に加えて、弓矢の名手であることがわかる。もちろん詩的許容であるが、神話紀のアルドメリは洗練された射手であったことは考古学的にも証明されている。彼らの弓は木を重ねたもので、銀の絹糸で警笛が下げられており美しいものだった。何千年も前の専門家も絶賛している。

この断章の初めでトパルが立ち向かう生き物は、その怪物は竜を思い起こさせるが、現代のモロウウィンドにいるクリフ・レーサーの祖先のようだ。海岸線の足場の悪い不安定な崖はネクロムのように思える。ゴルン島は「コウモリトカゲ」の巣であるのかもしれない。ただし、私が今知る限りの情報では、モロウウィンド東部にそのような生き物はいない。

ピャンドニアのマオマーThe Maormer of Pyandonea

第543項 地誌 帝国地理学会

かつてピャンドニアのマオマーは本来サマーセット諸島からの亡命者であると信じられていたが、おそらく類似したアルドマーの先祖に由来していることから、彼らがサマーセットから来たのでないことは確かである。水晶の塔にあるつづれ織りの訳書には、それよりもはるか昔に分離したという話が語られている。マオマーはサマーセットではなく、アルドマーの元々の祖国から分化したと推測される。

伝説によれば、彼らの指導者オルグヌムは自称「王」で、その富を利用して反乱に出資するような、並外れて裕福なアルドマーの貴族であった。このため彼とその従者はアルドマーから隔離され、深い霧の近く、「霧に覆われた島」ピャンドニアへと追放された。この追放は、オルグヌムの従者が、彼らの元同胞を二度と妨害しないことを効果的に示すこととなった。しかし、アルドマーの新故郷であるサマーセットは、それほど幸運ではなかった。

マオマーはサマーセットの歴史の大半において、旧エルノフェイにいる彼らの従兄弟に対して攻撃を開始してきた。これらの戦いはすべてオルグヌムが率いてきたもので、彼は不死身なだけでなく、世紀ごとに若返るようだ。地理学会の関係者が知るかぎりでは、これまでサマーセットに対する戦争や戦略の回数を数えた歴史家はいないが、どれほど巧妙なものであっても、すべて最終的に失敗であったことがどういうわけか証明されている。

ピャンドニアの実際の景観の片鱗を唯一示す、特筆すべき攻撃が具体的に一つある。第二紀486年の年、マオマーの小艦隊がアリノール沿岸沖で確認されたので、ヒデリス王は海軍に追跡するよう命令した。海軍は、海図にない海を抜け、奇襲のためにピャンドニア近くまで船団の後を追った。アルトマー海軍のほとんどが破滅したが、一隻の軍艦がサマーセットに戻り、その地を「海のジャングル」と表現した。海の流域周辺の迷宮から、大高原にあふれる草木。マオマーの船以外すべてに巻き付くケルプの罠の巻きひげ。それはオルグヌムの護衛であり、時に乗り物であるシーサーペントのためのよくカモフラージュされた家の役割を果たしている。大地は霧の嵐であふれ、先の視界を混乱させる。そのたった一隻の船による到着でさえ、アルトマーが海において天才であることを証明している。

ファルトニアの約束Faltonia’s Promise

ファルトニアの約束、通常の呼び方でいえばゴールドフォリーの物語は、予見、欲、愚かさの物語だ。グラーウッドに行けば、今でも村の遺跡を見ることができる。ある女性、ファルトニア・サルヴィウスの傲慢さの証拠だ。

他の多くのインペリアルのように、ファルトニア・サルヴィウスはグラーウッドから巨万の富を抜き取る機会に出会った。特に彼女が求めたのは、近くの丘にある豊かな金脈だった。彼女は最下級の占い師と錬金術師、金をたんまりもらえる限りは彼女が聞きたいと思うことを話して満足する偽物の助言者を信用した。

金を払えば払うほど、彼女は彼らの嘘を自ら信じるようになっていった。錬金術師のフラヴィウス・アントニウスだけが、その地の土を調べても、大量の金が埋蔵されているだけの証拠はないと主張した。すると彼女は彼を逮捕させ、罰を与えた。彼はその惨めな人生の終わりまで歩くことができなくなり、物乞いしなければ食事が与えられることはなかった。

ファルトニアは、総勢420名にも及ぶ帝国の衛兵とともに、春のグラーウッドへ向かった。彼女は壮大な夢を実現するため、地元のウッドオークたちを労働者として雇い続けた。夏の半ばになると、彼女の選んだ場所に村が建設され、「ファルトニアの約束」と名付けられた。オークたちは金鉱での仕事を命じられた。

金があふれ出した!熱意を持った発掘者たちが金持ちになる夢を持って、あっという間にファルトニアの約束にあふれ返った!強引に夢を追い求めたおかげで、たった1年で金鉱は空っぽになった。「ファルトニアの約束」は、仕事にあぶれた炭鉱労働者たちが、食堂で話す冗談のオチに使われるようになった。

失敗したがくじけないファルトニアは、村を守ろうと戦った。金鉱を採石場にしようと試み、近くのヘヴンと交渉して、ボロボロになった彼らの建物を再建するための石を供給しようと話し合った。しかし契約が成立しようというその時、口のうまいアルトマーのキャノンリーブが「サマーセットの石の方がデザインと耐久性に優れている」と強調して知事を説得し、サマーセットがヘヴンに石を供給することになった。

ファルトニアは破産した。最後の蓄えを使って、ヘヴンの役人を買収して石の供給の契約を守ろうとしたが、それも失敗に終わった。彼女は、自分の名がついた村を去った。富を求めて村で暮らしていた人々もすぐに彼女に続き、グラーウッドの他の土地へ移るか、あるいは完全に別の地へ移っていった。そして誰もがファルトニアの約束を「ゴールドフォリー」、「金の愚かさ」と呼ぶようになった。

そこに残ったオークたちは、狩人として何とか生計を立て、不屈の民族として育った。彼らは多くの者が去っていった土地でずっと暮らしていることを名誉だと思っている。彼らが村の名前、「ファルトニアの約束」を口にする時、粘り強さ、力、そして不屈の精神といった、良い響きが感じられる。そして、村はファルトニアの愚かな夢の高みには二度と届かないのだろうという思いも。

ブラヴィル パート1Bravil, Part 1

ニベンの娘

サシィーア・ロングリート 著

ブラヴィルはシロディールの中でももっとも魅力溢れる町で、質素ではあるが、美しさと過去の栄華で彩られている。帝国地方の南部を訪れる人は必ず、ブラヴィルの賑やかな河港沿いを散策し、地元の子供たちとのおしゃべりを楽しむ。もちろん村の伝統である、有名な「幸運の老女」の像に祈りの言葉もささやく。

アトモーラの民がやってくるよりもはるか何千年も前のこと、地元のアイレイドの人々が今日のブラヴィルの近くで長く暮らしていた。今のニベンにあたるこの場所では、食料が供給され、輸送機関もあり、今よりずっと人口が多かった。彼らは孤立していたところで住んでいたため、自分たちの住む土地をなんと呼んでいたのかは定かではないが、彼らの使う言葉で「家」と意味する言葉で呼んでいた。アイレイドは塹壕を掘って侵入に備えていたので、ブラヴィルはアレッシア軍が第一紀の二世紀に解放した土地の最後の1つだった。その時代のものは文化的なことも考古学的にも何も資料が残っていないが、放蕩と堕落の物語が伝説化されたことはマーラに感謝すべきだ。

いかにしてアイレイドがそのように長く苦しい期間を生き長らえたのかは今日の学者たちの間でも討論されている。しかしながら、アレッシア女帝の百人隊長の1人であるテオ・ブラヴィリアス・タサスはこの地で勝利の栄誉をつかんだのである。地名はこの男の名にちなんでいる。

テオ・ブラヴィリアス・タサスは激しい抵抗にあいながらも、少なくとも4度に渡ってその村を侵攻したと言われている。しかしいずれも夜明けの時間帯になると、彼の率いる軍隊ほぼ全員が息絶え、殺されてしまうのであった。次に百人隊が到着するまでに、この要塞化された街は再びアイレイドの人々で溢れていた。2度目の侵攻が成功したあと、地下の秘密のトンネルが発見され、埋めはしたものの、夜明けとともに軍隊は再び死滅し、街の人々が戻ってきた。3度目の侵攻が成功したあと、軍隊が街の外側に配置され、攻撃の兆しがないか道や河川を見張っていたが、そのような兆しは見られなかった。しかし翌朝、侵攻していた兵士たちの死体が街を覆う胸壁から投げ出された。

テオ・ブラヴィリアス・タサスは、アイレイドの人々がこの街のどこかに隠れて夜が更けるのを待ち、兵士が寝ている間に殺しているに違いないとにらんだ。問題は、どこに隠れているかであった。4度目の侵攻のあと、彼は兵を引き連れて、あらゆる角、あらゆる物陰をしらみつぶしに調査して回った。もう探す当てがなくなった頃、この百人隊長は2つのことに気づいた。誰も登ることができそうにない、街にそびえ立つ垂直の壁の高いところにくぼみがあって、狭い踏み台になっていた。街の中の川の岸に、明らかに帝国のブーツのものではない、誰かの足跡がくっきりと残っていた。

アイレイドの人々は身を隠す手段を2つ持っているようだ。まず、空中浮揚で壁を高くのぼり、高い所に身を潜めるものと、川の中に潜り込んでその中で呼吸ができるものがいるようだ。奇妙なエルフの輪をかけて奇妙な隠れ場所を見つけてしまえば、もう夜中に軍隊を襲われないように注意することは比較的簡単であった。

しかし、魔術師ギルドが仲間たちにマジカの方法を教えられるよう体系づける何百年も前に、このような呪文の技が街全体に浸透していたのは信じがたいかもしれない。しかしながら、このことはアルテウム島のサイジックが神秘をそういう名前で呼ばれる以前から発展させたのと同じように、シロディール南部のこの不思議なアイレイドが、変性の系統となるものを発展させたという証拠であるとも思える。ブラヴィル征服の当時もそれ以降も、他のアイレイドたちが己の姿を変えることができたという考えは、決して拡大解釈ではない。ブラヴィルに征服される以前の人々は、獣や怪物に変身することはできなかったが、自分たちの姿を隠せる術は持っており、それがとても役立っていたことは確かだ。しかし、結局は彼らの身をいつまでも生き長らえさせるほどの力は発揮されなかった。

ブラヴィル パート2Bravil, Part 2

幸運の老女

サシィーア・ロングリート 著

今日のブラヴィルにアイレイドの存在は微塵も感じさせないが、様式の異なる驚くべき建築物が彼らの存在の証拠である。慈悲深きマーラ大聖堂や領主邸宅などと同じくらい美しくて魅力的で、ブラヴィルの手によらないもので有名なのは、「幸運の老女」という彫刻である。

「幸運の老女」と彼女自身にまつわる物語は、多すぎて列挙できないほどだ。

彼女の母親はブラヴィルの売春婦で、父を知らない子として生まれたと言われている。その不幸が幸運の始まりであった。彼女はほかの子供たちからいじめられ、彼女の父親が誰なのかをしつこく尋ねられた。毎日、彼女はいじめから逃げるように泣きながら小さなボロ家へと帰るのであった。

ある日、ステンダール司教がブラヴィルへと慈善活動を行いにやってきた日のこと。彼は小さな女の子が泣いているの見つけて、その泣いてるわけを尋ねると、自分の不幸がつらくて、自分の父親が誰なのかがわからないから泣いているといった。

司祭はしばらく考え笑顔でこう答えた。「君は優しい目を持ち、嘘をつかない口を持っている。そんな君は明らかにステンダールの子供だよ。神のご自愛を受け、思いやりを持ち、当然幸運もたずさえている」

司祭の思いやり深い言葉はその後の彼女を変えた。彼女は誰の子かと尋ねられるたびに、元気いっぱいに「私は神の子よ」と答えるのであった。

やがてその少女は大人になり、バーで働くようになった。お客に対して優しく、穏やかで、飲み代をツケにしてやることもしばしばあった。ある雨の強い夜、彼女はボロをまとった若い男に店の中へと入れ、雨宿りをさせた。その男はお金を一銭も持っておらず、ややケンカ腰で無礼な態度であったが、彼女は男にご飯も食べさせ、寝床も貸してやった。翌朝、男はお礼の一言も言わずに出て行ってしまった。彼女の友人や家族は、もしかしたら危ない男だったかもしれない、もっと用心するようにと彼女に忠告した。

1週間後、皇族の馬車がブラヴィルを訪れた。帝国の王子がその馬車に乗っていた。彼はまったく見違えていたが、まさにあの時彼女が助けた若い男であった。王子はあの時の自分の言動と行動を何度も謝罪し、あれは魔女の一群にさらわれ、呪いをかけられていたのだと説明した。あとになってようやく意識を取り戻したのだと話した。彼女は大変なお礼を受け取り、もちろん優しい彼女は街の人々とそれを分け合い、その後も心ゆくまで長生きしたそうだ。

いつ街の広場に彼女の像が建てられたのか、それを作ったのは誰なのかを知るものはいないが、彼女の像は第一紀の時代から何千年とそこに立っているのである。今日に至るまで、観光客もブラヴィルの人々も、苦労の中で神の幸福が得られるように「幸運の老女」像を訪れる。

魅力と幸せのつまったブラヴィルの村の、より魅力的な一面である。

ブラック・マーシュの湿った荒野Wet Wilds of Black Marsh

シランティレ 著

第二帝国の時代、ブラック・マーシュを取り巻く広大な沼地は帝国の領地だと主張されていた。当然ながら、頭の固いエルフたち(そしてこのタムリエルの尻にできた膿の染みだす吹き出物の崇拝者たち)はアルゴニアという名前を好んだ。それは彼らの先祖たちが死を与えられた古代の戦場なのである。おそらくこれを理由として、爬虫類の民の原始的部族に対して、我々の標準語で「アルゴニアン」という名を与えるのが適当だと判断されたのだろう。議論の余地がないのは、この地方の哀れむべき惨状である。破壊の跡と悪臭がはっきりとにじみ出ている。過去の戦闘の爪痕と、現在の略奪者たちとが、このそうでなくても荒れ果てた辺境を損ない続けている。だが内奥部へ進んでいくと、ブラック・マーシュの暗黒の心臓部はさらに惑わして来る。その多様な自然は探検者たちを梅毒に感染させるために作られている。現実においても、妄想の中でも。

この地方の居住者は他では見られない匿名性を満喫している。初期のアルトマー探検家であり詩人でもある操舵手トパルは「足の速い、人間のような爬虫類が、この大沼を駆け巡っている」と記述し、移民には居住不可能な、見捨てられた場所という所感を残している。しかし、コスリンギのような未開人たちや、バルサエビク・アイレイドのような原始のエルフ、またカジートの親戚である狐のようなリルモティートなどは皆、この不快な辺境の一部を自分のものにするため戦ったのである。

ブラッドトイルの設立The Founding of Bloodtoil

私たちはファリネスティで冬を過ごしたが、聖地へ戻るとドラブログが無断で占拠し、自分たちの所有地だと主張していた。ズェンの信者はレンジャーの圧倒的な武力をもって戻り、下劣な獣を始末した。

私たちの祖先の村、改称されたブラッドトイルは取り戻された。だが祠はモーロッチの遺物だらけで不浄だ。ズェンのための新しい祠が直ちに祀られるだろう。

オークが戻ってくる恐れがあったが、ズェンの信者は取るに足らない彼らの脅威など恐れてはいない。ズェンは借りが返されることを保証している。

ベトニーの概要An Almanac of Betony

ベトニーと呼ばれるこの島の豊かな自然のなかで、そびえ立つ断崖絶壁ほどよく知られているものはない。目の前の海ににらみを利かせるこの岩壁は、訪れる者の多くを畏怖させ、守りの堅い海岸に攻め寄せようとする敵の多くを思いとどまらせてきた。

この島を取り巻く数々の伝説のうち初期のものが、この島を力強い岩の怪物の棲みかとしているのも、なんら不思議はない。その怪物は背中に生えた硬い棘を海に投げ込んでは、この島の岸に近づきすぎた船乗りに大きな災いを与えてきたという。

実像はそれほど神話的ではないが、だからといってベトニーの断崖の威容がいささかでも損なわれるわけではない。

この断崖絶壁に抱かれ、堅牢無比を誇るのが、代々のベトニー王の至宝であり守りの要とも言うべきスカイスパイアー砦である。偉大なレマン2世の御代に建設されたこの砦は、いにしえの時代より難攻不落を誇るこの断崖絶壁から切り出された同じ岩で造られており、これまでに数え切れないほどの攻撃を跳ね返してきた。

ボルガの島の獣ガイドBolga’s Guide to Island Beasts

ミストラルの狩人、ボルガ・グラブール 著

タムリエルじゅうの獣が貿易船に乗ってやって来る。楽して儲けようとしている人々は、この島を故郷と呼ぶ。弱い獣から強い獣まで、どこにいるか、どうやって勝つか、食べられるのかどうかを説明する

スキーヴァー

北部から来た巨大な鼠。群れで行動する。肉はシチューに向いている。非常に筋が多い

砂の下の穴に住んでいる。浜辺でキャンプをする?良い考えではない。水が来ると、スキーヴァーも一緒にやって来る。岩の上でキャンプする方が良い。固い地面の上で

小型の虎のように飛び跳ねる。回転することもある。走っていると思う?だまされてはいけない。ボルガに片手がないのを疑問に思ったことはないか?これが理由だ。しっかり立つこと。盾を持っていたら、両手を残すために、盾の準備をしておくこと

アリット

脚のついた口。歯でくるんだものは何でも食べる。脚が運ぶ場所へはどこでも行く

肉は固く、くさい。時々中毒を起こす

単独で行動する。羊のように簡単な獲物を狙う傾向がある。一箇所に集まったら?サンダーバグの巣を襲う

アリットは噛み付いて攻撃するが、脚はもっと危険である。しゃがんだ時は身を守ること!高く飛ぶ

サンダーバグ

他の生物から離れて暮らしている。山の尾根の下の木の近くの柔らかい土に巣を作る。卵を生み、近付くものから守っている。卵は食べると甘く、ゾクゾクする

名前は噛まれた時のショックからつけられている。遠くからでもショックを与えることができる。もしショックを与えようとしてきたら、止めるまで頭を殴ること!

他の虫より大きい虫もいる。小さな衝撃を与える球を吐き出し、空から雷を呼ぶ。こうなったら逃げることを勧める。天気とは戦えない

ジャイアントスネーク

滅多に見つからない。小さなボートを食べていることもある。泳いでいるのを見つけた?陸に向かうこと。捕まったら、引きずり込まれてしまう

私は陸でしか戦ったことがない。死が近づくと、とぐろを巻く。傷が塞がりはじめる。これを見た時は、逃げて振り返らないようにしているし、そうすることを勧める

マーチのムーンシュガーMoon-Sugar in the March

…そして乾燥した気候にもかかわらず、ムーンシュガーはリーパーズ・マーチで育つ。古代のムーンシュガー栽培の技術は、すべてにおいて灌漑に集約される。水路や井戸はもちろん、川の流れを変えることでさえ影響を受ける村の作物がある。そして当然、集めた雨水はマーチの農業にとって生命線である。

以下の部分で、著者はレッドガードが「ジョハド」と呼ぶ雨水用貯水槽の建設を開始するために必要な手順を解説する。この一見して単純な…

マーチ探訪録 第1章The March Explored, Chapter I

寛大な読者よ、ようこそ。ようこそ、広々とした空と赤い大地へ。草原と野生の景色が続くエルスウェアへ。ようこそ、読者よ、世界の果てへ。リーパーズ・マーチへ。

ここに、未編集の探訪記を収録する。この荒涼とした土地を初めて旅したときに書き留めたメモだ。この地の隠された宝、最も印象的だった場所などはこれらのページで参照できる。

謙虚な案内役である私より、お楽しみあれ!

— 旅人フェンリル

〈後のページは破り取られている〉

マーチ探訪録 第3章The March Explored, Chapter III

マーチはヴァレンウッドの境界となっており、ひいては古代の離散の境界である。エルスウェアでは貴重な石が発掘される一方、マーチの遺跡では興味深いアイレイドの哲学を知ることができる。

マーチ探訪録 第6章The March Explored, Chapter VI

…マーチの闇の教団の噂は嘘だらけだ。寛大な読者よ、これだけは言える。山賊は盗みを働き、命を脅かすかも知れないが、堕ちたオブリビオンのデイドラ公が荒涼とした地で実権を握ってなどいなかった。

マーチ探訪録 第7章The March Explored, Chapter VII

カジートのために言っておくが、タムリエル大陸にある彼らの建築物は実に独特だ。聖堂の美しさは、見ると畏怖の念を感じさせられる。ラウル・ハの舞踏の館は驚嘆してしまう。

残念なのは、彼らの素晴らしい遺跡の実に多くが崩壊し、台無しになっていることだ。素晴らしい場所の多くが荒廃してしまっているのだ。

ニルン全域にわたる課題だと思われる。時間とともに廃墟と化した美しさと輝き…

マーチ探訪録 第9章The March Explored, Chapter IX

…それと、白状しないといけないのだが、そのことをまったく理解していないのだ。マーチでは合わせて6の季節を過ごしたのだが、今でもカジートの月の宗教は、私が最初に着いた時と同じように理解ができない。

…心の水面での月の吸引力についての何か。分からない。アーリエルのおかげで、我々ハイエルフは自分たちの宗教の研究に対し繊細で、より清潔感のある価値観を持っている。

マオマーの書簡 第1巻Maormer Correspondence, Vol. 1

これをストームリーブ・ネイディルに見せてほしい。以下はテンペスト島に関するアルトマーの文書で、名高い地理学者アンガルモが記したものだ。この島はマラバル・トールにほど近く、我々の必要を満たすだけでなく、これまでにたびたび奇妙な荒天に見舞われてきたことを考えれば、攻撃の起点とするにはちょうど良い場所と言える。ここからならドミニオンの不意を突けるだろう。

アンガルモの旅行記:嵐の島(第1巻)

マラバル・トールの沖に浮かぶベールに包まれた島々は、美しくも危険な場所である。とりわけ、一部の人々からテンペスト島と呼ばれるようになった「嵐の島」ほど、その形容にふさわしい場所はない。この島はたしかに美しいが、いまだに誰一人として解き明かすことができない秘密を抱えている。もう何年もの間、この島から大嵐と強風が発生している。この海域では極めて珍しい天候だ。あえて島に上陸しようとした学者は嵐に見舞われた海岸に打ち上げられるか、または命を落としてきた。

私自身、そうした嵐をじかに見たことがある。そのとき私は前述のような遠征の1つに加わっており、結局はテンペスト島でひと月過ごす羽目になった。というのも私の船、サマーセット・ブレイド号は、どこからともなくやってきたとしか思えない突然の嵐に翻弄されて木っ端みじんになったからである。私も噂に不安を覚えないでもなかったが、まさかあれほどとは思わなかった。いたって穏やかだった海があれほど唐突にしけるなど、魔法で嵐が呼び起こされたという以外に説明のしようがあるだろうか?やがて遠征隊の第2班が捜しにきてくれたおかげで助かったが、私は二度とあの島に近づかないことを胸に誓った。

この誓いを破るつもりは全くない。

マオマーの書簡 第2巻Maormer Correspondence, Vol. 2

これもストームリーブ・ネイディルに見せてほしい。以下はテンペスト島に関するアルトマーの文書で、名高い地理学者アンガルモが記したものだ。この島はマラバル・トールにほど近く、我々の必要を満たすだけでなく、これまでにたびたび奇妙な荒天に見舞われてきたことを考えれば、攻撃の起点とするにはちょうど良い場所と言える。ここからならドミニオンの不意を突けるだろう。

アンガルモの旅行記:嵐の島(第2巻)

私はテンペスト島での体験を生涯忘れないだろう。悪名高いあの島の嵐に見舞われ、危うく命を落としかけたのだ。船が大破し、私は丸々一月、島に閉じ込められた。島に広がる入り組んだ洞窟は比較的安全で、救助隊がやってくるまで私はそこに籠り、船の糧食で食いつないだ。

その間、この島に宿ると噂される魔法的性質の印は何も見つからなかった。しかし、そうした噂の原因になっている不思議な嵐は明らかに存在したのだ。誓って言うが、この島の嵐は私が過去に見たどんな嵐にも似ていない。速さと激しさが桁違いなのに加え、本来いたって穏やかな気候で知られる海域に発生するという点も特異だ。

この荒天の原因を解き明かすことができた学者や魔術師はいないと言われているが、この島はさまざまな現象の源と考えられてきた。たとえば「大洪水」や、435年のラミア侵攻に先立って起きた嵐がそうだ。この2つの出来事は、長年にわたって研究者や学者のこの島に対する興味をかきたててきたが、誰一人としてこれらの嵐の原因を解明できていない。

学者としては、テンペスト島は単に天候が極端に傾きやすい海域にあるだけのことで、それ以上でもそれ以下でもないとしか言えない。

マッドクラブの変わりやすい性質The Fickle Nature of Mudcrabs

最初に記録されて以来、タムリエルでよく見られるマッドクラブは常に、凶暴で危険ではあるが、丈夫な熊手があれば平凡な農民でも撃退できると記述されてきた。マッドクラブのキチン質は錬金術師のいくつかの学派によって珍重され(私自身は決して使わないが)、またその肉はタムリエルの一部地域、特にモロウウィンドでは珍味とされている。

その性質から言って、マッドクラブは自分の川や小川、浜辺を、自分たちの縄張りにとっての脅威と見られるものから守ろうとする。マッドクラブは密集する傾向にあり、恐れることなく近寄る者を攻撃し、自らの戦闘能力について過剰な自信を持つ。怒ったマッドクラブを追い払うことができるのは、弓矢か斧の狙いすました一撃だけである。

ビョルサエの海辺にいる個体を研究していた時、私はここ数ヶ月における奇妙な傾向に気づいた。通常であればマッドクラブに気づかれないよう気をつけて進む必要があり、そうしないと検体を殺さなくてはならなくなるのだが、最近では接近して観察できるようになり、それどころか甲殻を撫でても反応しないのである。

先週、私はマッドクラブの集団の真ん中に座り、妨害を受けることもなく、離れた場所からの研究では見逃しやすい細部を熱心に記録した。しかし、マッドクラブは完全に無害ではない。直接に刺激されれば反応するのだ。私は熊が1匹をこじ開けようとした時、群れ全体が仲間を守ろうとやって来て、熊を退散させたのを観察した。

マッドクラブたちは私に気づいていると確信している。知らないからではないのだ。うち1匹はこっちにやって来て、触角を私の手に走らせさえしたのだ。まるで私のほうが研究されているみたいではないか!いったい何が変わったのだろう?繁殖期なのだろうか?水の中に何か、彼らの行動に影響を与える成分でもあるのだろうか?忙しい時期が影響しているのだろうか?さらなる発見のために、観察を続けるつもりである。

モロウウィンド動物誌 パート1Morrowind Fauna, Part One

ホリア・アセリオ 著

この手紙に続いてほどなく全文の写しが送られる。以下は執筆者が仕事を終えるまで読者の好奇心を満たすものにすぎない。

一般的なヴァーデンフェルグアル

グアルはまさしく最も広く知られた二足動物の広範な科に属する種であり、何百年も荷物を運搬する動物としてシロディールに持ち込まれるトカゲに似た生物だ。グアルはアッシュランドの地表すぐ下にある塊茎状の農作物や根を下あごを動かして喜んで食べる。野生のグアルはたいてい従順だが、一部の土地の荒野では狂暴になり攻撃することが知られている。怒ったグアルは獰猛で殺しをすることが分かっている。最も近い系統の動物にはアリットやカゴーティがいて、モロウウィンドの地で共に生息している。それはコグアルも同じだ。

モロウウィンドの観光客が名付けた「コグアル」は、より大きな同類の体力に劣るという理由でほとんど広まらない、グアルの小型版の種である。南モロウウィンド以外ではあまり知られてなく、たまにペットとして育てられる珍種だが、肉と皮を取るために飼育する者もいる。

アリットとカゴーティ

アリットはグアルに近い系統でずっと鋭い歯をもっている。雑食動物であり組織的な群れで狩りを行わない一方で、機会をみて食事のために他の動物や民をも襲うことが知られている。アリットはグアルとほとんど同じように地面を掘って栄養を補う。ヴァレンウッド出身の珍動物のファンが自身の娯楽のため持ち込み、それが長年流行した。多くは拘束状態から逃げ出し、その子孫が南部の大森林で闊歩しているのを確認できる。

カゴーティは大柄で防護器官を有するグアルとアリットの同類だ。カゴーティの最も際立った特徴はその牙と頭にある。縄張りを守り、獰猛で敵対的だ。群れで狩りを行い、一人前のノルドを容易に空中へ投げられることが知られている。

スカトラーとコヒョウグアル

スカトラーは小柄で従順な二足動物の種に属し、一般的な飼い猫と同じサイズだ。はっきりした前足がなく、己より小さい昆虫や地虫を食べて生きている。完全に異なる繁殖・成長周期があるからグアルやアリットとは系統が異なる。スカトラーはその外見とは裏腹に、レザリーフライアーが属するクリフ・レーサーの部類に近い。密売人はペット用にダガーフォールからヘヴンにかけての港で売っている。

コヒョウグアルはその名前に反してスカトラー科の一部に分類され、グアルではまったくない。特有の体形とありふれた鶏を大衆に想起させる行動により、多くの者がコヒョウグアルを「醜い鶏」と表現する。退化した羽があり、同類のクリフ・レーサーやクリフ・ダーターとは異なり飛べない。南モロウウィンドの農民が、卵と肉を取るために飼育している。

ヨクダのナ・トタンブThe Na-Totambu of Yokuda

ラ・ガーダが海を渡りハンマーフェルの浜辺へ来る何世紀も前に、現代のレッドガードの人々の先人達はヨクダの大陸に住んでいた。ナ・トタンブとして知られているヨクダの人々の支配層は王の議会で、それぞれの国は現代ですら未知である冶金学術、農業、そして造船業において優秀な進歩を成した。

ヨクダの大陸が巨大な洪水の波の下に沈んだ時、ナ・トタンブは恐ろしいラ・ガーダとなり、政府組織と生き残った人々に海を渡らせて移住させた。大洪水によって彼らは消耗していたが、レッドガード人はもう一度彼らの国家を設立するために砂漠と丘を切り開き、難なくブレトン、アルトマー、そしてオークを征服した。

数十年が経った頃、ナ・トタンブの影響力は次第に衰え、レッドガード社会は2つの主な文化派閥に分裂した。一般的に2派閥の内で比較的順応性が高いと考えられているフォアベアー派は、以前の敵と交易を開き、海港を維持した。内陸のクラウン派はなおも大きな力を持ち、古代ヨクダの信条に強く固執していた。

この狂信的な崇拝にもかかわらず、多くのヨクダの知識は時と派閥間の確執と共に失われた。最も古いクラウンの学者達は、現代のレッドガード人を単なる先人達の文化の影に過ぎないと辛辣に批判する。

ヨクダ産馬の伝説Legend of the Yokudan Chargers

オノラー・アフ=ラーレク 著

ハンマーフェルの勇士はタムリエルの最上の剣士としてよく知られていますが、馬術の達人としても知られています。レッドガードの勇士は必ずといっていいほど片手に剣を、片手に馬の手綱を持つ者として描写されています。

そして馬の繁殖を行わないのはヨクダ産馬よりも砂漠の騎士に関連しています。ヨクダ産馬は最強の交配種で、ハンマーフェルの馬貿易に従事するすべての者の誇りとなっています。厳しい気候にさらされるアリクルで、弱い馬は耐えられず死ぬのに対し、ヨクダ産馬は生命力が強いのです。ヨクダ産馬は乗り手である勇士と同じく困難に立ち向かいます。掲げた頭、開いた鼻孔、オスもメスも勇敢です。

このアスワラの馬屋では、船乗りヤグーブがその艦隊でアコス・カサズより連れ帰った馬を祖先とする、血統書つきのヨクダ産馬のみを取り扱っています。辺鄙な場所にありますが、壮大なアリクル砂漠の中心に店を構えていることを幸運と思います。馬を見れば納得なさるでしょう。

ヨクダ産馬:すばらしい伝統と信頼を。アスワラの馬屋にて、ご自身の目でお確かめください。

ラグンサールの奇妙な事案The Strange Case of Ragnthar

グイレーン・マリリー 著

序文

ラグンサールは謎の中の謎だ。ラグンサールがあれほど奇妙な形で存在している理由は不明だという点で、近代の学者たちの見解は一致している。ラグンサールの遺跡での奇妙な事件に関して言えば、ほとんど全部の学者が同じ立場になる。

ドゥエマー、より知られた呼び方で言えばドワーフがタムリエルの地表から姿を消したことは素人でも知っている。彼らが消えた理由、あるいは原因は多くの推測を呼び…数多くの書物の題材となっている。

彼らが何を残したかに関して、議論の余地はない。数多くの遺跡だ。独特の金属のコンストラクトが歩き回っている場所もある。ドワーフの遺跡の探索は多くの研究者や冒険者の通過儀礼になっているが、最も多くの者が足を踏み入れた遺跡であってもまだ危険が残っている。結果として、ドゥエマーの遺跡とその奇妙さについては大変多くの研究がある。

古代ドワーフの遺跡に、たくさんの珍しい発見があることは間違いない。積み上がった装置、地中深くまで太陽の光を届かせるための縦穴、今でも稼働可能で壊れていない装置に動力を与えるための、轟音を上げる滝…目や感覚を驚かせる遺跡は、たくさんある。

しかし、そうした遺跡は全てラグンサールの衝撃に及ばない。ご存知のように、ラグンサールの入口はタムリエルのあちこちにたくさん存在する。文字どおり空間外の空間で、現実から逸脱している。実際どこにあるのかは分かっていない!中で行なわれた観測結果から、かつてはハンマーフェルの山の中にあったと推測されるが、正確な始まりの場所は、いまだに特定できていない。

分かっているのは、境界線を越えてラグンサールに入ると、ニルンを離れることだ。誰にも理由は分からない。

ラグンサールから生まれる疑問の中で、最大のものは間違いなくこれだ。「なぜ?」なぜドゥエマーは、この施設を知られた次元から除外するために必要な、莫大な魔法の力を使ったのか?私はこの努力を「時空間的跛行」と呼んでいる。文字どおり、時間と空間を捻じ曲げることだ。

ここに来れば、この謙虚な学者による、この地の膨大な観察記録を見ることができる。私はここに残されたコンストラクトと機械を広く調査した。作った者たちの意図についての仮説も数多く立てた。君も同意するはずだ。この地を調べれば調べるほど、発掘すべきものが出てくる!

リラソによるタムリエル案内、21章Rilaso’s Guide to Tamriel, Ch. 21

第21章:リフトで生き残る

リフトで生き残るコツは、決してそこへ行かないことだ。リフトはノルド以外に向いていない。ノルドでないのにリフトにいると、ひどい死に方をすることになる。

凍え死にするか、道に迷って崖から落ちなければ、野生の動物に殺されるだろう。熊やサーベルキャットが喜んで食べてくれる。マンモスからはわざと踏みつぶされるか座られるかするだろう。巨人には近くの木のてっぺんまで蹴り上げられるだろう。

だが自分の考えでは、リフトで最も危険なのはノルドだ。小さなことで激怒する性質で、ハチミツ酒をいくらでも飲むことができ、鋭い武器を常に振り回している。

酒の飲み過ぎで死ぬ羽目になったり、あの有害な体臭で窒息しなければ、連中に首を切り落とされる。酒場にいて何か間違ったことをノルドに言えば、すぐに頭が空中に飛んで、すでに血がこびりついている壁に新たな血の層を吹き付けることになるのだ。

だから、リフトには行くな。

巨人:講話Giants: A Discourse

知りたがりのコード 著

スカイリム!それは天地創造以来、興味をかき立ててきた。そしてスカイリムには常に巨人がいる。それは真実だ。私はこれらの重々しそうに歩く生物を研究し、彼らがマンモスの世話をするのを見てきた。彼らは穏やかで、単純な存在だ。すべてが、戦闘の欲に屈するわけではない。すべてが、私の知っているノルドを全て追い立てているような、探求の必要に屈するわけではない。

ただし、共通の祖先を持つが故に、私達はこの巨人達とつながっている。アトモーラ人は巨大で賢かった。この祖先に由来するノルドは(比較して言えば)小さく、知性が高い現在の姿になった。一方で、巨人は巨大で馬鹿な、私達が遠くから観察する生物になった。かつて私達はこの親戚に牛の捧げ物を授けていたが、この慣習は支持を失った。おそらくそれは、ノルドのあらゆる村を犠牲にするだろう。

現在、ほとんどのノルドは私達と巨人の間にある明らかなつながりを認めることを拒む。私達は巨人を厄介者として扱い、彼らの牧草地を盗み、そして戯れに彼らのマンモスを狩りさえする。これは私達の破滅の原因になるだろう。巨人に失礼な態度をとることは、私達自身に失礼な態度をとるのと同じである。もしも私達が巨大な親戚と共に生きることを学べないのであれば、衝突は全面戦争に成り得るだろうと危惧する。そしてそれは恥となるだろう。

巨人についてさらに話させてほしい。概して、彼らは孤独を好みがちな生物だ。巨人は定期的に儀式場へ集まる。そこに集まって彼らは商売し、結婚し、そして彼らの開発した単純な方法で交流する。

彼らはマンモスと興味深い関係を持っている。彼らはこの生物を追い立てはしないが、意思を伝えることができるようである。それらを守り、そのお返しにミルク、チーズ、そして親交を得る。時々、巨人がマンモスを食べるのを見たことがある。その食事は、もしそのような概念が単純な巨人に当てはまればであるが、敬意を持って執り行われていた。

巨人はまた、死に対して複雑な信念を明らかに示す。彼らは神聖な墓地としての場所を用意している。巨人が病気になったり死にかけたりすると、死ぬためにこうした場所の一つへ行く。もし巨人が他の場所で死ぬと、他の巨人が絶対にその亡骸を墓地へ持っていく。彼らはこれらの神聖な場所の近くには住まず、見張りはしない。ただ単に使うだけだ。

巨人とノルドは、同一の領土を争い続けるだろう。平和的な解決を探し出す手段を講じない限り、将来の衝突は回避不可能である。巨人が倒れ、ノルドが死ぬ。だが巨人がノルドを食べる姿を、私は一度も見たことがない。

空中庭園The Hanging Gardens

ウェイステン・コリデイルの空中庭園

(この書物はもともとドゥエマー語で書かれ、アルドマー語に翻訳されたもののようだ。アルドマー語は断片的にしか判読できないが、アルドマー語を研究する者が他のドゥエマー語書物を訳出するには事足りるかもしれない)

…導き手アルトマー・エストリアルは炎足をもって、四角形の庭が死して横たわる街の中心へと先導した…

…は礎や鎖や船にその名の由来を尋ねた…

…アース・ボーンズからの脱出を何故固化した音を利用して教えようとしなかったのか、あるいは凍結した炎を糧としなかったのか…

…私がかつて書いたことになった語、我らが下賎なる近縁がその無知ゆえに「芸術」と呼ぶあれを…

…だが言葉も経験も、我らが祖先たちの移ろいやすい戒律に反する奇妙にして恐ろしき法の粋を浄化することはない。

(翻訳部分の最後には、別の書き手によると思われるドゥエマー語の注釈があり、それは以下のように訳すことができる)

「燃えさかる裁断球を置くがいい、ヌブスルド。お前のエルフ語は語句は正しけれど、正しく誤読することはできない」

古きヨクダの失われた島The Lost Islands of Old Yokuda

海の女王ハザディーヤに捧げる

失われたヨクダのことは覚えている。そのすべての島について覚えている。

サマラを覚えている。そうだ、そこには夫がいた。

サマラ:低く、豊かで、心地よく、多くの港があり、温かく甘い実がなる。テイマッシュと、とても似ていた。真珠海の流れに引き離されるまでの長い間、すばらしい休日を楽しんだ。

カネシュのことは覚えている。そうだ、そこには夫がいた。

カネシュ:高く、激しく、過酷で、そして内部の熱さで強く赤々と輝く。ヤズーギルはとても似ていた。熱の液体が爆発したが、冷めて石になった。アズリアンはついに私を呼び寄せた。

ヤスを覚えている。そうだ、そこには夫がいた。

ヤス:不毛で、凹凸があり、壮大で、強い尾根から良い眺めを得られた。スフディンはとても似ていた。彼は軍馬の上に私を引き上げ、共にあらゆる場所を探検した。ある日彼は峰の上に走り去り、そして私はもう一度海に戻った。

アコス・カサズを覚えている。そうだ、そこには夫がいた。

アコス・カサズ:一番大きく、統治者と反抗者がおり、気まぐれでいくつの面をもち、穏やかで残忍だ。オシュナルはとても似ていた。私はここに最も長く住み、共に戦い、子供たちを育て、トテムブゥの街を造った。しかしそこでさえ、ある日私はアビシアンからの東風に気がついた。その時までには腰までの髪が鉄灰色になっていたが、私はついに海に戻った。

ヨクダを覚えている…

獅子の巣へInto the Lion’s Den

「獅子の巣」と呼ばれる谷は、昔からマウンテンライオンの繁殖地であったためにそう名付けられた。神話紀後期のネードの民は、毛皮のためにここで狩りをしたが、リフトの現在の住民はこの一帯に近づかず、家畜から皮や毛皮を収穫する方が楽で安全だと考えている。

地元の大衆が間違いなく獅子の巣を避け始めたのは第二紀の初めで、巨人の小さな部族が近くの山脈に住み始めた頃だ。その巨人は地元民から怒った世捨て人と見なされ、通りかかった者を見つけ次第襲うことで知られてきた。そのため、誰かが誤ってその一帯に迷い込むことがないようにと、谷への入口には壁が建てられた。

樹木の建築Arboreal Architecture

シランティレ 著

全体が森林の地方でありながら、1本の木も傷つけることができない。葉の盟約はウッドエルフの建築家の仕事を奪い、消滅させたと人は考えることだろう。しかしこの無意味な規則の内側で努力することで、ボズマーの職工技術と住居の質は強化されたのである。引き延ばされ、骨の枠組みに合わせて縛られた皮は間に合わせで作ったもののように見えるが、通常これは聖なる木の洞の中に保護されており、そのサイズは実に幅広い。川や沿岸を歩き回ってみれば、そこではグリーンパクトを破ることなく貿易商から高品質の輸入木材を入手できるため、より伝統的な木製の住まいを目にすることになる。

森の中をさらに奥深くまで進んでいく勇気があれば、エルデンルートの街あるいはシルヴェナールに行き当たるかもしれない。どちらも林床(通常は他の種族、特にアルトマーによって建造される)の上に作られた居住地を有しているが、多くの家はグラー・オークの木の影に隠れ、また保護されている。都会風の木の民は枝に囲まれた生活を好み、この地の法を破ることなく、枝をまとめ上げて分岐路を形成している。厚みのある、生きた蔓が数ダースもの足場を固定し、グラー・オークの人と物を支えている。こうした足場は多くの場合、外からやって来た頑強な労働者たちによって吊り上げられる。

骨と樹脂、それに腱がボズマーの橋の設計に用いられる。このような廃棄物の再利用市場があるため、木に住む民は動物の残骸を高い場所から下の地面に捨ててもよく、残骸は下で集められ、多様な道具に作り変えられる。スカイリムのゴミにまみれた往来に比べれば遥かにマシと言えるだろう。月が昇ると、常時日陰になっている樫の根元で生息する、淡く光る地衣類と苔類、菌類による明かりが加えられる。さらに上まで行けば、グラー・オークから栄養を得ている夜の花に誘われて来るホタルの巣が枝上の足場を照らすため、火を使う必要がない。自ら課した莫大な不便を克服するための適応が、ウッドエルフを生き残らせ、それどころか厳しい制限の中にあっても繁栄を可能にしてきたのである。

祝福された、サタカラームBlessed, Blessed Satakalaam

サタカラームの歌姫、ベールをとったアザディエ 著

オンシに祝福されしサタカラーム。戦士たちはアリクルで最も勇敢である

ターヴァに祝福されしサタカラーム。大聖堂の塔の頂上に、オオタカが巣を作る

モルワに祝福されしサタカラーム。ハチが花粉をザクロとイチジクに運んでくる

ゼェトに祝福されしサタカラーム。深き岩から来る水が、泉と水差しを満たす

トゥワッカに祝福されしサタカラーム。モタリオンが過去の時代より先人を守る

ラプトガに祝福されしサタカラーム。星は私たちの旅路の上に輝く

サタカルに祝福されしサタカラーム。世界の終わりといわれる時まで、私たちは真の信仰を守り続ける

循環するドゥルーのライフサイクルRevolting Life Cycle of the Dreugh

循環する地上ドゥルーのライフサイクル(要約版)

フロント・メシリウスによる実地研究メモ

この原始的種の起源に関する現地の伝承とは異なり、ドゥルーはアビシアン海から、イリアック湾に流れる湖や入り江に移住した。彼らの爪のような腕やはさみ、そして鋭い脚は人間の胴体サイズの骨格から突き出しているが、それに加えてドゥルーは鎧のような表皮と甲殻から分泌されるロウをまとっており、それらは一定の地域で珍重されている。ドゥルーは水棲のゴミ漁りであり、大部分の時間を深海の水中で過ごしている。地元の漁師はこの種族とのいさかい(たとえばドゥルーが漁師の網を切って魚を盗むなど)について話してくれるが、ドゥルーは大抵の場合おとなしい。ただしカルヴィナシムと呼ばれる変身期の間は別である。

カルヴィナシムの間、ドゥルーは地上を歩き、開放水域に近い海岸線の沼や川に好んで落ち着く。幼生はそばで見守られ、卵の母は縄張り意識が非常に強く、侵入者には素早く、敵対的に反応する。これはカルヴィナシムがドゥルーの母性本能を高めるという考えに根拠を与えている。実際、我々の地理学者主任であるパルチェリウス・ポンプティヌスがはらわたを引き抜かれてしまって以後、我々の襲撃チームはこれ以上の個体を捕獲して処理することを考え直した。

1年間の地上歩行の後、ドゥルーは水中に帰っていく。彼らは水に沈むと「メフ」として知られる最後の変身を始める。そこで彼らは自らの地上用の皮膚と大気用の臓器、つまり不要になった体の部分を食べてしまい、凝固したその残部を、1フィートほどの直径のある繊維質の球にして吐き出す。この悪臭のする不快な球は「グロム」という名で知られ、湖周辺の群れの中で見つかる。現在までのところ、我々の薬剤師はグロムに何の薬効も発見できていない。部隊の中でも胃の弱い者に吐き気を引き起こす程度である。

森の番人Keepers of the Grove

放浪者ウリグ 著

旅は私を多くの神聖な場所へ連れて行ったが、カイネスグローブの祠ほど美しく穏やかなところはほとんどない。緩やかに起伏する丘、威厳のある木々。冷たく透き通った水で満たされた湖。太陽がそのエリアを、きらめく金の反射光で彩ったかのようだ。

祠は息をのむほどで、高台の上にあり、聖なるルーンの彫られた多くの大立石に見下ろされている。その場所はまさに、カイネの氷のように冷たい息に軽く触れられたかのようだった。

森の番人は、嵐の女神を祭った聖なる教団の一部である。彼らは大地を世話し、日々の聖餐を捧げ、そして番人の住居と訪れる巡礼者の宿泊施設として使われている二つの小屋を管理している。

あれほど献身的なグループには会ったことがない。彼らは本当に彼らの神と大義に献身的であり、聖堂を管理し、礼拝で巡礼者の手助けをすることに熱中しているようだ。

巡礼者はカイネの祝福を求めてスカイリム中からやって来る。兵士達は特に戦闘へ赴く前に、戦士の女神を探し求める。カイネの祝福は彼らの武器に力を加え、彼らの鎧を強化する。苛酷な戦争を通して、彼らの安全と勝利を保つことを約束する。この祝福を受けるために、戦闘での守護と強さを頼みながら、巡礼者は森で日夜祈り、賞賛と贈り物を女神に捧げる。

番人は、案内と助言を必要とする人々へ提供し、それを必要としない人々へは親切な言葉をかけ、そしてカイネの知恵と支援を求めるすべての人々へ食べ物と宿泊所を提供する。ここはまさに祝福された場所である。

天空の子供たちChildren of the Sky

ノルド族の者は自らを天空の子供たちだと信じている。スカイリムを天が大地に息吹を吹きかけて彼らを作り出した場所とし、世界のノドと呼んでいる。ノルド族は自分たちを永遠の外来者かつ侵略者と見なしており、たとえ他の一族を打ち破り支配下に入れたとしても、それらに対して親近感を感じることはない。

ノルド族にとって息と声は生命の粋というべき要素であり、強大な敵を倒したノルドは相手の舌を戦利品として持ち帰る。これらの舌から作られたロープは、魔術のように言葉を蓄えておくことができる。ノルドはアカヴィリのソードマンの気合同様、自らの力を叫び声に込めることができる。ノルド族最強の戦士たちは「舌」と称される。ノルド族は街を攻める場合、攻城兵器や騎兵などは用いない。門の前にくさび状に陣形を組むと隊長が気合として力を発声して門を打ち破り、斧で武装した歩兵たちが街の内部へと雪崩れ込むといった按配である。この叫び声は武器の刃を研いだり、敵に直接打撃を与えたりもできる。しばしば見られる結果は敵を押し戻したり、操ったりすることである。強靭なノルドは雄叫びで仲間の士気を高めたり、突撃してくる敵の戦士を怒号で止めたりできる。最も偉大なるノルドともなると、何百マイルもの遠方から特定の相手に呼びかけたり、叫び声を投げかけてその到達点に転移することで素早く移動することもできる。

最も強大な部類のノルドは口を開くだけで破壊を巻き起こしてしまうため、通常は猿ぐつわをはめ、手話とルーン文字を使って意思疎通を行う。

スカイリムの奥地へと進むにつれ、人々の秘める力とその精霊的な側面が強まっていき、それに伴って住居などの必要性が減っていく。風はスカイリムおよびノルド族にとって根本的な要素であり、遥か遠方の荒地に住む者たちの体には常に風がまとわりついている。

不浄の軍団Unhallowed Legions


情報募集中

北ハイロックの魔女教団Witch Cults of Northern High Rock

ワフィムレス・マスタレット(語り部) 著

タムリエル中に散らばっているとされる、これまでに知られている1ダースかそこらのウィルド魔術結社のうち、ベルダーマ・ウィルドは特に帝国の研究者にとって興味深い存在である。ベルダーマは中央グレナンブラの深い森の中で設立された。でこぼこの地形と鬱蒼と茂った植物は、探検家にとって困難の多いものであった。ベルダーマ・ウィレス(結界の修道女たち、あるいは魔女たちの別名)に出会えた者はごく少数だが、それができた者たちは古代の樫の木の日陰で行われる暗黒の野営について、またボズマーの女神たちの中で最も崇拝されているイフレの姿イェフレを称える、扇情的な儀式について語っている。

女性のみで構成されるベルダーマ・ウィルドは自らの起源を、イフレが最初のエルノフェイ(あるいは「アース・ボーンズ」)へと変身し、自然の法則を成立させた時代までたどっている。これは単なる神話に過ぎないとしても、ベルダーマ・ウィルドの者は全員、自分たちがエルノフェイの末裔だと熱烈に信じている。ウィレスが有益な存在と考えられるべきか、それとも有害と考えられるべきかは定かではないが、不気味かつ強力な存在である点について人々の意見は一致している。彼女らは自らを自然に対する不動の敬愛心を持つ、森の番人と任じている。それゆえ、ベルダーマ・ウィルドがハイロックで最も人口の少ない地区に住んでいることにも納得がいく。

ベルダーマはとてつもなく大きいと言われる、謎めいたウィルドの樹の周りに集結することが多い。この樹は自然界にはない輝きを放ち、タムリエル北部の他のどの樹とも異なる見た目をしている。帝国が侵略を企てるようなことがあるとすれば、森林伐採の威嚇が地元住民を震え上がらせる方法の一つかもしれない。とはいえ、機先を制して襲撃するための未知の魔法を、ベルダーマ・ウィルドが有している可能性もある。

目を食べるA Diet of Eyes

ハグレイヴンは長い間、特定のリーチの民の部族と関係がある一方で、リーチの民とこの怪物たちの関係はまだはっきりしていない。

老婆の顔と、人間とレイヴンを組み合わせた不格好な体をしたハグレイヴンは、見るに不快極まりない(彼らの臭いははるかにもっとひどいが)。

しかし、最大の恐怖を引き起こすのは、彼らの食事の残骸である。ハグレイヴンは人々を、なるべく生きたまま食する。彼らは特に目玉が大好物であると言われている。満腹のハグレイヴンは時に、被害者の眼をただ吸い出し、放り出されたその不幸な人は風の中を盲目でさまようのだ。

夜の遠吠えHowls in the Night

荒野の呼び声を聞く。今夜はやかましい。雪に覆われた丘を歩き回る威厳ある狼達が、頭上の冷たい月に向かって遠吠えをする。彼らは歌っているのだろうか?狩りでお互いに呼び合っているのだろうか?群れを守るために他の生物へ威嚇しているのだろうか?おそらくそのどれでもないだろう。だがその声は、確かに私の背筋を震えさせる。温かく居心地のいいベッドで眠るべき時に、私の心をかき乱す。

狼達は、どんなノルドも誇らしく思う、名誉とどう猛さを見せる強力な狩人だ。彼らは我々の村の火の向こう側に世界を持っていて、そして我々は我々の世界を持っている。それでも時々このように、眠りが私からすり抜け、そして狩りの遠吠えが夜を満たす時、二つの世界は融合する。その融合が比喩的である限り、私はここに座って聞き、夢見ることができる。

そしてマーラの心臓のおかげで、彼らは我々の家と生活に近づこうとはしない…少なくとも今夜は。

竜教団の聖堂Temples of the Dragon Cult

シランティレ 著

人里離れた農業集落や狩人の小屋よりもさらに先、スカイリム辺境の区域では、壊れた石が半分地面に埋められ、苔とツタに覆われているのを目にするかもしれない。近寄って見てみよう。イスグラモルの未開人によって崇拝されている、動物神の偶像かもしれないからだ。熊、ドラゴン、狐、蛾、フクロウ、蛇、鯨、そして狼の神格化が我々の現地調査員によって記録されており、こうしたトーテムは失われた遺跡の看守として立っているのだと多くの人が信じている。これらの荒れ果てた聖堂は半分目を覚ましたドラウグルに守られており、さらに悪いことに、竜教団がこの地区を支配していたとされる時代のものである。

近代タムリエルの人間がこのような、どうしようもなく空想的な寓話を信じる必要はないとはいえ、こういった場所に対するノルドの単純な畏敬の念は、ドラゴンプリーストの再来を彼らが恐れていることを示している。(ドラゴンの)アカトシュが人間に対する神王として崇拝されていた時代、ドラゴンたちはこれらのプリーストを仲介者として言葉を伝え、法を制定し、雄大にして細密な聖堂によって敬われたのである。アカトシュの最初の子であるアルドゥインが、神話上のドラゴン戦争のさなかに世界の喉の頂上で倒されると、このドラゴン・ガーディアンたちを中心に発生した教団はほどなく地中に退き、ドラゴンの塚の中に、この獣たちの遺骸と共に埋められた。彼らは最終的に、第一紀140年にリフト山で上級王ハラルドによって滅ぼされた。動物神への畏敬はほどなくして、八大神に置き換わった。

旅の終わりEnd of the Journey

聖ヴェロスとその民がレスデインの地にたどり着いたのは、大絶望の時代の最中だった。何週間にも渡って、ヴェロスの指揮の下で彼らは巨大な山脈を登っていた。多くのチャイマーの間でこれは愚行だと思われていたが、彼らはヴェロスの揺るがない確信と献身によって突き動かされていた。

彼らは、山に刻まれた深い傷のような、氷と雪に覆われた大きな山道に差し掛かった。夢に現れた幻視を追い求めて、ヴェロスは彼らを先へと駆り立てた。空に偉大なる鷹が見えると主張した。その鷹がチャイマーを新たな故郷へと導いてくれると誓った。彼らは骨を折ってその山道を通ったが、しばらくすると、チャイマーはこれ以上進めない所まで来た。巨大な氷の壁が道を塞いでいたのだ。

その時、山から力強い声がとどろいた。「お前達は何者で、なぜここに来たのだ?」

「私達は故郷を持たぬ者だ」とヴェロスは山に向かって答えた。

若い女が氷の壁から出てきた。

「そちらは?」とヴェロスが聞いた。

「私はチャイマーの友。あなた達を故郷へ導くために来た。ただし私の挑戦を受ける意思があるならだ。ヴェロス、お前を捧げ物とするのだ。より良いエルフになることを誓え」

ヴェロスは彼の大きな槌を高く掲げて宣言した。「私は二度と、これらの武器を使って敵を倒すことはしない。自分の民にはすでに心を差し出したが、今度はそれ以上のものを差し出そう。彼らに自分の命と魂を捧げよう」

女は振り返って氷の壁に向かって手を振った。氷は瞬時に溶け去った。その先には、菌類と灰だらけの見慣れない土地が広がっていた。女は前へ進み、チャイマーはその後をついていった。

ヴェロスは自身の民に話した。「我々は故郷を得た」と彼は宣言した。「これこそ、我々が新しい人々を作り上げる鉄床だ。1つの旅がここで終わるが、別の旅が始まる」

緑の歌声The Green Singing

ボズマーの紡ぎ手は登る2つの月の前に立った。きらめく貝殻のベルトをもてあそぶ姿が、影に映し出される。

「髭面のイフレよ、我を通して語りたまえ。我らに時が存在するよりも前のことを語りたまえ。我が身の内で物語を育ませたまえ。筋書き、すなわち世界の骨組みに沿ってあなたが足を踏み鳴らす音に、我が心臓の鼓動を返させたまえ。私はあなたの足跡をたどり、もってあなたの物語を知るだろう」

紡ぎ手の双眸が明滅したかと思うと、両のまぶたが閉じられた。彼の指先がベルトに沿って滑り、貝殻の形と向きを探っている。紡ぎ手は片足を持ち上げ、慎重に地面を踏み鳴らした。

「イフレよ、我を通して語りたまえ。我らにマーラが鼓を叩くさまを語りたまえ。マーラ、古きエルノフェイを蝕む闇に対して鼓動を打ち鳴らす者。熱い石炭のように照り輝く双眸を持ち、エルフに知られエルフを知る、数十万の子供たちの母。アーケイの姿を見ても顔を赤らめはしないが、その匂いを深々と吸いこむ者」

紡ぎ手は足を踏み鳴らす几帳面なステップで丘の頂を横切る。両目を閉じ、両手は胸に巻いた貝殻のパターンをなぞっている。その声を聞き、近くですだく虫が恥じ入って沈黙する。

他の者たちは恭しく押し黙り、目を閉じて、紡ぎ手が踏むステップに合わせて体をゆすっている。紡ぎ手は歩調を緩め、ドスンと足をおろすたび大地に深々と足跡を残す。彼はもはや喋っていない。それはため息であり、ささやきだった。

「”我々は我々だ”と背の高い部族は言う。葉叢の震えから成る声で言う。”我々は大地を味わい、頭上に響くお前たちの足音を感じる。我々は骨という骨が配置される前に歌っていた緑の大地であり、それは時の前後も存在しないはるか昔のことだ”と」

ノートとメモ

Notes and Memos

アカッシュからのメモNote from Akash

雇い主が9種類の野獣から9種類の骨をそれぞれの祭壇のために探している。

間違えるな。手を抜くな。

やったとしてもわかってしまう。そうなれば彼女は不機嫌になるだろう。オラネスが不機嫌になれば、私も不機嫌になる。

アカッシュ・グラマル

アムシャダルより敬意を込めてRespectful Greetings from Am-Shadal

カマガッシュ将軍

ドルテーヌ大将軍の命で、先日の君の感情論に対して感情論で返すことはしなかった。熟考の末の私の返事はこうだ。

君のカバナントへの忠誠心と、我らの進捗を気にして貰えることに敬意を表する。だが君は熱中するあまり、斥候任務では敵の要塞を攻略できないということを忘れている。敵の弱点を探るために斥候をするのだ。斥候任務で命を落とした者たちは称賛されるべきと思うが、我らは敵の急所にのみ攻撃を仕掛ける部隊だ。

性急な攻撃は何百人という無駄な血を流し、戦争の勝敗を左右してしまうことにもなりかねない。シロディールでの紛争において、君の斥候部隊が集める情報は大変貴重だ。我が軍の遠征には欠かせない存在である。

オンシの加護があらんことを!

— アムシャダル将軍

アリーナ!The Arena!

ドリレグルへ

来週、シズリーニ・アリーナで大規模な公開試合が予定されていることが分かった。フロスト・トロールの一戦隊を丸ごと投入し、希望を持ったアリーナの戦士たちと戦わせ、トロール全員、あるいは戦士たち全員が死ぬまで戦わせるつもりだ

大惨事になることだろう!行かなくては!

エミンギル

アリダへのメモNote to Arida

アリダ

避難することになりそうだ。空がどうなっているにしても、剣と矢で戦える相手ではない。避難するのが一番だ。できる限り多くの市民を連れていく。

ギルドマスターのカーロッシュに、ギルドホールに結界を張るよう言われた。規則と手続きにうるさい男で、まあ、そういうことだ。結界を張ったら、秘密の通路を通ってここを去る。カーロッシュが鍵のことを覚えていてくれるか、自分たちが二度と戻ってこないことを望むばかりだ。いつもホールの裏側の家に隠れている。

道の向こう側で会おう。

— ヴァンドリス

アンベリクのメモAmberic’s Note

意識が遠のいていくが、忘れられたくない。これを見つけたのなら、私の物語を覚えておいてくれ!

友達のセオムンドと私は、有名なトレジャーハンターのレディ・クラリス・ローレントに雇われた。エメラルドの聖杯と呼ばれるものを探す仕事のためだ。フレガ・フィンにいるのはノルドだ、と彼女は言ったが、我々が見たのはゴブリンだけだった。彼女にそう伝え、もっと人手が欲しいと頼んだが、我々を嘘つき呼ばわりして、洞窟に戻るよう命令された。

セオムンドが気を逸らしてくれたので、私は杯を手に入れることができた。彼が逃げ切れたことを願うが、たくさんのゴブリンがいた。

障壁の向こう側までたどり着いたが、ノルドの長に捕まってしまった。エメラルドの聖杯で飲むことを強要され、私はゴブリンになってしまった!意識が働かなくなってきた。

私の名はアンベリク。ゴブリンじゃない!

いつか君だけになるSomeday It’ll Be Just You

ジェネウラ

君のよだれを垂らした子分たちが尻尾を足に巻いて持ち帰れるよう、この手紙を残しておく。奴らは私を追ってこの家までたどり着いたが、無意味だ。侵入した頃には、私はとっくにいなくなっている。

私とエニグタールは二度と君の元に戻らない。他の者も去っていくだろう。君の掌握が非情になるほど、その爪から多くがすり抜けていくだろう。

ジェネウラよ、いつか君だけになる。君のために戦ってくれる手下はいなくなる。そうしたら、また私に会うことになるだろう。

その日は近いぞ、ジェネウラよ。すぐそこだ。

— セレノア

ヴァーデンフェルシルクのバッグに入ったメモNote in Bag of Vvardenfell Silk

アルゴニアン、あなたの到着を待たずに出発することを許してほしい。エンシスとトゥリルによろしく伝えて。二人のシルクは失敬させてもらったわ。ここにある残り物はどちらかに遠慮なく渡して、よろしく言っておいてね。

敬具

チャンダ

ヴァスイラのメモVath’ira’s Note

答えはノーだ。アーブフ・ラは、今回は謝罪と多少の金では済まないだろう。彼はスクゥーマの問題を厳しく抑制し、払うべきものを全額払う必要がある。さもないと、私は彼の取り分から取り上げるだろう

——ヴァスイラ

ウォーターサイドの呪いは存在しないThere is No Waterside Curse

こんな馬鹿げた噂にはもううんざりだ!この鉱山の呪いなどという話を広めているのは、君たちの中に混ざった憎たらしい怠慢な奴らだ。そいつらは人の努力を目の当たりにすること、良い仕事をした同僚が称賛されることに耐えられないのだ。

呪いなどない。この鉱山にアンデッドの怪物などいない。神々を証人として、これは約束しよう。

君たちの生活と良い未来への希望を、このような下劣な噂好きに壊されないように。ぶっ飛んだ話には耳を貸さず働き続ければ、この鉱山と全ての従業員が栄えるだろう。

— ガルス作業長

「ウッドエルフのエチケット」に関するメモNote about “Wood Elf Etiquette”

グラルデルへ

ヘヴンの連絡員が確認した。ずっと叩かれている「ウッドエルフのエチケット:インペリアルの視点」が今日50部届いたわ。送り先?アルトマー大使館よ。彼らは私達のことをこういう風に考えてる。花を踏みつける者を見れば激怒する、虚勢を張る愚かな田舎者。

-リロンド

ウルグナへのメモNote to Ulguna

ウルグナ・ソウルリーバーへ

ガストーから力を抜き取れ。ただし殺すな。オブリビオン同様、永遠に苦しめたいからだ。自分の努力の本当の結果を思い知らせたい。

— 建築家

ウルバザール、捕まえるからなI’ll Get You Ulbazar

一体どうなってる?ウルバザールは、私を動物のようにこの檻に閉じ込めておけるとでも思ってるのか?どういうことだ?私が自分と家族の空腹を満たそうとしたからか?

彼らは私達のことを忘れている!食料をもう送ってこない!ありあわせで間に合わせるしかない!

奴があの「記憶の石」を盗んだからこんなことになった!だからここから出してもらえない!全部あいつのせいだ!

家族が飢えているのに、美味そうな肉を腐らせてしまっていいのか?そんな馬鹿な。

エドウィグの辞職メモEdweg’s Resignation Note

一体、アンデッドの群れをどうするつもりだ?勝ち目はない。希望にすがるのは、愚か者のすることだ。

一番近い港に行って、一番早く出港する船に乗る。追いかけてくるな。アーケイのために死ぬつもりはない。

—エドウィグ

オールガッシュからのメモNote from Orlugash

行方不明になっている「トリニマクの失墜」と題した書物を見つけたら、それを燃やすように。その本は嘘っぱちの冒涜で、そのような偽りの言葉を広めさせてはいけない。

オールガッシュ

お願いしたいIf I May Beseech You

私を捕らえたデイドラの一人が言い寄ってきた。一方的だとしか言いようがない!紳士的であろうとしたが、非常にしつこい。今すぐにでも助けて欲しい。

気の毒なレディ・ローレントはどうしているのだろう?無事だといいが!今ごろ、服はしわくちゃになっているだろう。

— スティボンズ

お時間をいただけないだろうか?A Moment of Your Time?

コールドハーバーへの旅に問題が発生してしまった。レディ・ローレントに不便がないか心配だ。彼女はいつも事態が円滑に(そして非常にうまく)進むことを望む。

困ったことに、私は他の者とはぐれてしまい、絶世の美女と思われるデイドラに攫われた。

このデイドラは扇情的ではあるが、今の所は礼儀正しい。ただ、完全に信用できる筈もない。

奴らは私を塔に拘束した。私は救出されるまでこうやってメモを書き、窓から落とすことにした。これを読んでいたら、助けていただけないだろうか?

—従者スティボンズ

ガストンの指示Gaston’s Instructions

エドガルド卿:

部下が回収しなければならないのはウェルキンド石の破片だ。青い小石を探すように。拳より小さく、内側から光っている。ゴブリンは儀式用のトーテムの要として用いているようだ。このトーテムは見ればそれと分かる。ウェルキンド石がトーテムを赤く光らせているように見える。

とは言え、破片の回収は容易なはずだ。相手はゴブリンで、ドゥエマーではない。トーテムはより糸やつばでまとめられているに違いない。とにかく引き裂いて、破片を取り出せ。下働きでも務まる仕事だろう。

——ガストン

カムからのメモNote from Kamu

誰であれ、これを見つけた戦士ギルドのメンバーへ、

我々は何らかの影の生物に追われている。彼らはエルフのように見える。ひょっとしたらボズマーかもしれないが、この者にもはっきりとは分からない。我々は森の中にいる何かに呼びかけられ、助けを求められた。それはある声で、一見したところ壁の向こうにある塔から聞こえてくるようだった。

あの中に入る方法を見つけねばならない。中に何か重要なものがある。

これを見つけたら、暗い森の中で落ち合おう。こちらがどこへ向かっているかを示す手掛かりをできるだけ残しておく。我々はあの塔に入る必要がある。どうか見つけてくれ!

— カム軍曹

ガルモンのメモGalmon’s Note

親愛なるサングイン信者

私をうまく出し抜いたと思っていることだろう。破棄不可能な契約に署名させられるとはな。終わることのない仕事に。だがざまあみろ!抜け道を見つけたぞ!出口を見つけてやった!

オブリビオンで会おう、ろくでなしどもよ!

敬具、

ガルモン

きっと見逃されるWe Will Be Spared

この地で生まれてずっと暮らしてきた我々は、災害が来てもきっと見逃される!

夜に家の裏に行くメドヤを見張るのはやめなさい。でないと、彼女の気が変わってしまうかもしれない。

ギャリックのメッセージGarick’s Message

私たちに適した場所を探して、まだ東側の丘を偵察している。だが、警告しておく。全員、よく聞いてほしい。地元の住民がヴァインデス洞窟と呼ぶ場所には近づくな。言っておくが、名前が表すとおりの場所だ。

何とか生きた蔓の怪物から逃げ切って(不運だった探検家から、幾つか品をいただいた)、洞窟の裏側まで近づいた。

恐ろしい叫び声に迎えられた時、骨が縮み上がって、意識を失った。あの場所は祟られているか、呪われているか、あるいはそれより悪い。時間をかける価値はない。間もなく場所は用意できるはずだ。

—ギャリック

クアトリウス卿へのメモNote to Sir Quatrius

クアトリウス卿へ

要望は受け取った。できるだけ早く実行に移す。費用は惜しまないことを約束する。反乱に関する懸念に関しては、そちらの部下を優秀な人材に替えた。これで心配がなくなることを祈る。

—D・アトニムル

グランデヤは拘留中The Grandeya is in Custody

グランデヤは拘留中で、尋問の準備はできている。ホーリンズ・スタンドの民は短気なので、焦った行動はしない方がいいだろう。流血の騒ぎになっても、誰の得にもならない。

いつもどおり、必要な物があったら遠慮なく言ってくれ。

—D・アトニムル

グルヴェイグのメモNote from Gullveig

ソルラフへ

このメモが届く頃、お前のフルヘルムでの仕事は完成に近づいていると信じている。私のリフテンでの仕事はほぼ終わった。隠者ガーマーは私たちの技に対する才能はないが、自己流で十分に有能だ。

問題を解決したら、昇華を完了するためにロストプロスペクトへ移動する。その後でお前を訪ねるかもしれない…もてなしてもらうために。

よろしく頼む。

グルヴェイグ

ケナーシズルースト:暫定的な命令Khenarthi’s Roost: Interim Orders

嘆きの石を手に入れたが、この嘆きの泉の聖堂はもっと成果を出せる。コマンダー・カリニスがアンデッドを中庭から駆除するのに必要な戦力を配置しないのではないかと心配だが

しばらくキャンプに残れ。イーグルズ浜にいるから、何かあったら直接知らせろ。運がよければ、興奮は醒めて、ゆっくり遺跡を探索できる

—イールシル

コマンダー・デッレからのメモNote from Commander Derre

私は寝ている。起こしたら、キャンプを焼き払ってやる!

— コマンダー・デッレ

ご迷惑をお詫びしますThank You for Your Patience

カルプ・サへ

道中の山賊の活動が活発になっていることは認識していますが、今の時点では解決するためにできることがありません

キャッツアイ埠頭沿いの多くの建築物、桟橋や港の重要な建造物などは、嵐で破損し、大規模な修復が必要になります

建築家によると、再建を開始できるようになるまでに少なくとも1ヶ月かかり、作業を完了するにはさらに2ヶ月かかるそうです

さらに、難破した「金色の艦隊」から、多くのドミニオンの難民が到着したため、ミストラルの衛兵の負担が限界に達しています

キャッツアイ埠頭が復旧したら、通常の巡回を再開します

この危機に対応している間、ご不便をおかけします

—ミストラル公文書保管所事務所

ザーカへの命令Zurka’s Orders

いとこのザーカへ

マティースンの馬鹿どもを監視し続けなければならない。今のところ、オーリドンを越える予定はないが、もし島を奪うのに成功した場合、問題を起こすかもしれない

頼りにしている。爪を磨いて、注意して見張っているように

この件で何か新しい展開があったら、すぐに知らせてほしい

レンドロ

サルモールの鉄拳Fists of Thalmor

隊長:
RE:ヴェリン港の防衛

婚約の儀に向けてのシルヴェナールへの任務変更の要請については再検討中だが、現在の任務であるヴェリン港の防衛の重要性を今一度理解してもらいたい。

ヴェリン港は依然としてマラバル・トールの主要港であり、グリーンレディとシルヴェナールの結婚が目前に迫った今、港の安全は何としてでも守らなければならない。

サルモールの鉄拳はヴェリン港に3部隊を配備した。ドミニオンの封鎖をくぐり抜けるような小さな部隊も決して見逃さないはずだ。

与えられた任務をしっかり遂行するように。さもなければ、これ以降任務を選ばせる保証はできない。

サンダーバグの駆除Thunderbug Repellent

指無き者へ

私はエルデンルートの西にあるバールート・クワマー鉱山の経営者だ。聞いたことはあるんじゃないか?鉱山に潜り込んで私のクワマーたちを苛つかせているサンダーバグの問題が耳に入ってきた。動物の扱いに慣れていると聞いた。クワマーに影響を出さず、奴らを退治できるものを持っていないだろうか。特殊な頼みごとであるのは分かっているが、手を貸してくれたら充分な報酬を払う。

—ニムリエル

ジーグレンからのメモNote from Jeegren

クラゲンモアの北に洞窟がある。何度も言うように、そこの菌類は驚くべき大きさに成長する。

どうせ信じてくれないのは分かってる。私のことを「嘘つき老水夫」と呼んでいるのも知ってる。だが、これは本当だ。もし嘘だったらヒストに干されてもいい!

——ジーグレン

ジェネウラからの伝言Message from Geneura

間違うな。群れを離れられる者は誰もいない。決して。エニグタールを見つけたい。斥候が彼女をヴラスタルスの近くで見かけたと言っている。私のところに連れてこい。生死は問わない。

—ジェネウラ

ジダルからのメモNote from Zidal

我々の契約は拘束力を持つ。したがって当然、私は君が探検を貫徹することを期待している。

明日までに隊を率いてブラックヴァイン遺跡に向かうのだ。さもなくばこれを樹の従士のもとに持ち込む。君が披露宴の準備で彼女に大枚をはたかせたあげく、その息子を振ってしまったことを考えると、そんな危険を冒したいか?

そうではないだろう。

さあ、仕事にかかってくれ。

——ジダル

ジャーラからのメモNote from Jahla

監督官バスリ

勇敢な閣下に心からのご挨拶を申し上げます。勝利の栄光への準備は整いました。ヴェリン港の南岸はほとんど無人で、急襲部隊の配置に適しています。船を岩の間、もしくは内陸の木の間につけ、略奪の際に海へ出るのは難しくないでしょう。

墓地の塹壕と呼ばれる洞窟を偵察したところ、我々の目的にぴったりのようです。

あなたの忠実なしもべより敬意をこめて。

ジャーラ・アトバスリ

シャド・アツーラより愛をこめてFrom Shad Astula with Love

親愛なるエイラキおばさんへ

私がどんなにあなたとヨルグリム下層の皆を恋しく思っていることか!村の状況はどう?父さんは?父は手紙をくれないから、心配なの。

もちろん、あなたはシャド・アツーラについて聞きたいでしょう。この場所は素晴らしいわ!世界中の様々な所から来た、多くの人々に会える。毎日がワクワクして新しい。

そして私が学んでいることもね!覚えた呪文を見せるのが待ち遠しい。信じられる?ヨルグリム下層からパクトの重役よ!時々夢じゃないかと思う。

ああ、すぐに返事をちょうだい。あなたがとても恋しい!

愛を込めて

ガルバルダ

ジャラルへTo Jalal

ジャラルへ

いいや、どんないまいましいドゥエマーの遺跡がここにあったのかなんて知らないね。嫌だよ。探るために遺跡を掘りにいくつもりはない。何度も頼まないでくれ!

-ゼンウクシス

シャランのメモShalan’s Note

母さん

村が燃えている!誰がこんなことをしたんだ?帝国のやつらはだいぶ前にいなくなったのに。悲鳴が聞こえる…

俺は逃げる。何とかしてダリアンに伝えてみるよ。彼はいつも何をすべきか知ってる。アネスと犬も連れていく。あまり足手まといにならないといいが。

愛してるよ。このメモを見つけてくれるといいんだが。アカトシュの加護があらんことを。

あなたの息子

シャラン

ジョルン王へのメモNote to King Jorunn

親愛なる友人ジョルン王へ

君の要請のとおり、部屋の準備はできている。何か問題が起きた場合、中にいれば君も大使たちも安全だ。ただし、扉の作動については説明しなくてはならない。それを開けるには特別な鍵が必要になる。私が避難室にしているには、それなりの理由がある。

部屋へは、邸宅内に隠された鍵で入ることができる。以下の文章は、幼少期に我々がお気に入りだった物語、「王は立つ」からの抜粋で、鍵を見つけるために必要な手がかりはそこから全部得られる。

君なら文章の意味がわかるはずだ。言っておくが、私の用心を笑わないでくれよ!軍事会議のために防犯と機密を要求したのは、君なのだから。

— イヴァンナール首長

「そして、偉大な王は肩に黒いカラスを乗せたまま堂々と立ち、戦いの角笛を口元まで上げて吹いた。その音は谷じゅうに響き渡った。彼の軍隊は喝采し、集結の合図で雄叫びを上げた。彼らが前方に押し寄せるのを見ていたが、それは彼が見た最後の光景であった。膝をついた彼の背中から、短剣が突き出ていた」

スノーミードの書簡Snowmead’s Missive

大至急ロストナイフ洞窟に応援をよこして!オークセインの手勢に鉱山を乗っ取られたの。今は奴らに強要され、鉱石を差し出してる。フィルジョア・オークセインが配下の兵に武器や防具を与えられるようにね。

ケリグなら、鉱山まで案内できるわ。ただ、来るときは注意して。ストームフィストの傭兵たちはすでに鉱山労働者を何人か殺してるし、常に人質をとってるから。

-エイタキ・スノーミード

スリム・ジャーからの手紙Note from Slim-Jah

引き波の者

今夜は街の東部でドミニオンの動向を監視して。タル・エイがあなたに続き、その一方でニーツァラが西を見張る。動向や予定、伺えるその他の機会を知っておきたい。実行にあたっては精度が必要よ。ミスをして失うのは私達の命だけじゃない。そんなことにはしないで。

-スリム・ジャー

セオムンドからのメモNote from Theomund

レディ・ローレント

マロファーがエメラルドの聖杯を保存している聖域最深部を見つけました。聖杯は魔法で作られた氷の障壁で守られています。ところで洞窟のあちこちにある祭壇で、鯨と鷲と蛇のルーンストーンが1つずつ見つかりました。これらは障壁の手前の祭壇と対になっていたので、その障壁を開く鍵ではないかと見当をつけました。

3つのルーンストーンを全部配置すると障壁が下がりました。私はアンベリクが中に入れるよう陽動作戦に出ました。それは成功しましたが、あまりにも大きな傷を負ってしまいました。最期を迎える前にアンベリクが見つけてくれればよいのですが、急速に体力が衰えていきます。

——セオムンド

チド・モスカChid Moska

バルヴィンとこの間の戦利品を売りさばいたところ、かなり儲かった。一帯で、各々が別々に手がかりを辿った甲斐があった。

良さそうな話だが、そちらへ行くまで最低でもあと一月はかかる。

探索するのが待ちきれない。とても興味深い遺跡だ。

できるだけ待ったのよWaited as Long as We Could

愛しいジェレンシ

あなたのお父さんと私はできるだけ長く待ったんだけれど、兵士たちが出ていけとしつこかったの。失礼な連中だったわ。仕切っていた軍曹曰く、死ぬまでいてもいいけど、その日のうちに死ぬことになる、ってね。

言うまでもないけど、持てるものは全て持った。残りはどうせ兵士たちに盗まれるんでしょう。カバナントも、そいつらを乗せてきた馬もみんな呪われればいいのよ。戦争も、それを動かす人たちも。この強奪者たちに侵入を許した帝国も、みんな呪われろ!

私たちは北のブルーマの方へ向かっている。兵士たちが南へは行かせてくれない。帝都に部隊の規模を告げ口するんじゃないかと恐れているみたい。誰もそんなの興味ないのにね。

あなたとヴィビウスが帰って来れると願ってこの手紙を残すわ。道中の危険を生き延びられたら、ブルーマで私たちを探してね。

— 母

デスブリンガーの命令Deathbringer Orders

苦悶の宝石を守れ。それが第一の任務だ。いや、唯一の任務だ。最後の魂が使われた時、リーバーの要塞に連絡するように。誰かを送って回収させる。

ドミニオンの活動活発化Increased Dominion Activity

ラシルミスへ

ドミニオンの活動が街の外で活発化しているのに気が付いたか?昨日は3つの野営地があった。今日は4つだ。

一刻も早く民に知らせなくては。大虐殺から学んだことがあるとすれば、偽の王アエラダンは玉座を守るために手段を選ばないということだ。コルマウントはもう万人にとって安全でなくなった。

警戒しろよ、友人。短剣を側に置いておけ。

——ガルリエル

ドロニール隊長へのメモMemo to Captain Doronil

ドロニール隊長

将軍の新たな指令の意図がどうしても理解できません。言われた通りに見張りをすると夜間の防御に大きな穴を開けることになってしまいます。人手が足りていないのならまだ理解できますが、兵の数は十分足りています。考えを聞かせてください。この指令の目的を理解したいのです。

——コマンダー・タルディン

ネルダティール伯父さんへの謝罪Apologies to Uncle Neldatir

ネルダティール伯父さん

伯父さんにこんな手紙を書くのも変な気持ちだけど、いてもたってもいられなかったんだ。何ヶ月もの捜索の後、ようやく伯父さんの墓を見つけたんだ。母に急かされながら掘り返した。ようやく棺を開けた瞬間、母が飛び込んで伯父さんの首からネックレスを引きちぎったんだ。1時間も、母は伯父さんに怒鳴ったり悪口を言ったりしていた。唾がかかってごめんね。その後できるだけきれいに拭き取ったんだけど。

最初に伯父さんを埋めたのは誰か知らないけど、上手だったよ。母はもう一度埋めなおさせてくれなかった。そんな価値はないと言って。2回ほど土をかけた時点で、止めろって怒鳴られた。このメモを置いて行ったのは気づいてない。

お願いだから死後の世界から呪わないでくれ。呪うなら母を呪ってくれ。

安らかに眠ってね、ネルダティール伯父さん。

愛する甥

ソーリング

ノースウインド鉱山の印象Impressions of Northwind Mine

尊敬される修道士諸君

教団の布告を達成するため、タルスニール修道士と私はノースウィンドの村へ旅した。この村落へ過剰に伝道を行う必要はなさそうだ。住民は明らかに救う必要があるが、彼らはいかなる啓蒙の試みにも敵意を見せる。

採掘と俗っぽい商品がここの労働者の唯一の関心事だ。監督官でさえ金を貯め、この場所をより不運な者に譲り渡すことしか考えていない。ここでの我々の存在は、呪いの言葉と喧嘩しか呼ばない。

朝になり、不測の事態が起きなければ、我々の使命のためにもっと豊かな土地を探してここを出るつもりだ。この手紙は、もう少し文明的な場所に辿りついたら送るよ

祝福を

イストラー修道士

バウマンのメモBowman’s Note

アルバート、頼むから南のトンネルを掘っている理由を聞くのはやめてくれ。我らが賢明なる主が理由を明かすことを望むなら、とっくの昔にそうしてるはずだ。

やるべきことは以下のとおり:

1.スケルトンを起こす
2.スケルトンにシャベルを渡す
3.スケルトンにクリスタルを掘るように命じる
4.質問はしない

簡単なことじゃないか!また質問してきたら掘る側に回すから覚悟しておけよ!

いい加減よろしくな

バウマン

パルシファルへのメモNote to Parsifal

愛しきパルシファル

イリャンが行方不明になったこの状況を考慮し、我が家を守る責任をお前に委ねることにした。お前も知ってのとおり、私は私の屋敷の周りを見知らぬ者たちがうろついて、床を泥だらけにしたり、私の器具を汚したりするのは我慢できない。ろくでもない連中を屋敷に近づけないよう、適切に対処するように。お前を信頼して任せる。期待を裏切るなよ。

マスター・ダヴィヌ

ヒストの略奪者Pillagers of the Hist

愛しいデヤパ

シャドウフェンの至る所で起きた同胞の死を報告しなければならず非常に残念だ。侵略者共が根や枝を焼き焦がすという冒涜を行い、同胞達が燃え盛る森で枯葉のように落ちていく。

聖なる木から集めたヒストの樹液を使ってドミニオンが何をしようとしているのかはわからないが、君に警告しておかなければならない。次は人里離れた君の集落かもしれない。樹液を抜き取られたヒストの木の血の跡がシャドウフェン中に塗りつけられており、止まる気配がない。血の跡の上を這う赤い蟻。それが奴らだ。奴らに捕まらないようにしてくれ。

ブルーマの救援要請Bruma Pleads for Aid

ジマーロン大将軍殿

村を通っていった商人にこの嘆願書を託し、あなたに届くことを祈っています。

ご存じの通りブルーマはドラゴンクロー砦より南方に位置します。砦は紛争地域でありながら、同盟の侵攻軍はブルーマを無視してきました。普段ならこれには感謝するのですが、今は違います。

ここの民はほとんどドレモラに捕まったか、殺されました。ダークアンカーにより、ブルーマには毎日恐怖が送り込まれます。助けがなければ、おそらくもうすぐ完全に侵略されるでしょう。

同時にダガーフォール・カバナントのドルテーヌ大将軍にも要請を出しています。先に援軍を送っていただいた方の同盟には、我らの永遠の感謝を示し、貴重な補給基地を提供します。

ブルーマ臨時長官
グリゲルダ

ホタルTorchbugs

ホタルがまた現れた。

前回残らず殺したと思ったが、奴らは戻ってきた。

今回は失敗しない。必要なら村を焼きつくしてやる。ホタルめ、死ぬがいい。

ボロディンへの半分燃えたメモHalf-Burned Note to Borodin

ボロディン

命令どおりゴルンは死んだ。私も死んだ気がする。彼の目に見えた動揺と苦しみが、今でも見える。

自分で思っていたほどの殺し屋ではないのかもね。どちらにせよ、あの従士を片付けたら、私は教団ともあなたとも縁を切る。

追ってきたら、私がまだ殺せることを思い知らせてやる。

A

ぼろぼろの碑文A Ragged Inscription

ハウンドから何も聞いてないのは分かってるが、ここへは彼の指示に従うためにきた。ハウンドに従わなければ怒りに遭うだろう。ハウンドから返事があるまで、保護のために洞窟へ女を連れてこい。

彼女を監視しておく。

— シリソール

ムノアからのメモMemo from Menoit

グリスルを連れて北の洞窟に熊狩りに行く。何かが起きたら躊躇せずに俺を探せ。お前の首をかみ切ったりはしない。ジュスタルならやりそうだが

— レンジャー・ムノア

メサンサーノの塔Mesanthano’s Tower

夜の沈黙の塔、狂気の魔術師、メサンサーノの偉大な功績を警戒せよ。その力は今でも塔の遺跡に残っている

メンスリーへのメモNote to Menthery

メンスリー

あまり時間があるとは思えない。人々は街から逃げているし、あなたにも逃げてほしい。魔術師の一人と話をしたところ、空がこんな状況なのはデイドラのせいだと言われた。それが起こしている地面の揺れはほんの始まりにすぎない。詳しく調べるつもりはないし、助けが間に合うか疑わしい。ここで何が起こっているか、他に知っている人がいるかも知れない。

アンドリスが、戦士ギルドは街に出入りする秘密の道を知っていると教えてくれた。通常の料金を取らずに人々を逃がしているという。すぐに結界の魔法を使って広間を障壁でふさぐと言っている。街を出るか、行動を共にするか加わるか促すだけで、それ以上は話したがらなかった。

中で無事だといいが。正直に言うと、遠く離れた方が安全だと感じる。スキングラードにいとこがいる。そこで探してほしい。長居をするつもりはない。空は刻一刻と暗くなっている。

— ランドリン

モランターからのメモNote from Morantor

ポロナロへ

お前の移送の手配をした。お前を手伝ってくれる部隊も確保した、ビスザークの場所を知っていると言っていたカジートもその中にいる。契約によりお前の安全は保証されている、彼らはお前の命令に従うはずだ。雑用は彼らに任せろ。必要な情報以外は与えるな。

役立ちそうな情報を見つけて翻訳するんだ。だがお前の主な任務は設計図を回収することだ。そのときまでにまだ生きている者がいたら、始末しろ。

仕事が終わったら私が教えた魔法を使ってスカイリムに戻るんだ。研究所で待っている。

もう少しだ。失敗するなよ。

—モランター

ラサバのメモRasaba’s Note

お前たちが役立たずの泥の固まりのように立っている間に、私は部隊の潜入者を見つけたんだけど?酒を飲むのに、あるいは過去の馬鹿げた自慢話に忙しかったの?この不幸な密偵に、スイートロールで買収されたの?

もっとちゃんと仕事をしないと、驚かせてやるわよ。鋭い短剣を遠くから投げて心臓に突き刺すタイプの驚きね。最後の考えを持つ前に死ぬことになる。

まったく!我ながら何をしているんでしょうね?あいつら、字も読めないかもしれないのに。

—ラサバ

ラズム・ダーからのメモNote from Razum-dar

やあ、せっかちな友よ!

仕事をやり遂げる前にいなくなってしまったが、心配することはない。お前はうまく溶け込んでいる。その点で我々は一緒だ。

しかし、私は忙しいカジートだ。なぜ嘆きの泉の聖堂でアンデッドが蘇ったのか明らかにする時間がない。なぜ打ち砕かれた浅瀬で、破壊されたドミニオンの船をシーバイパーが調べているのかも。

近い内に、お前が解明するかも知れない。その場合は、ミストラルに向かう橋にいる、ハンサムなカジートを探してほしい。その情報と金を交換しよう。

新たな友
— ラズム・ダー

リーチの民がやって来る!The Reachmen are Coming!

心配ない、古い家族がいるから、とメドヤは言った。彼ら…リーチの民は…近づいてきている!

彼女に会ったのは、東にある海岸線だった。彼女は血まみれだった!逃げられるうちに逃げろ。エバーモアで会おう。

リュシアンへのメモNote to Lucien

リュシアンへ

かつてダガーフォールの外に見捨てられた塔が建っていたという話を1度聞いたことがある。しかし、それがまだ存在しているなんて考えもしなかった。レッドルークがその場所を探しているらしい。そこに何かがあるような気がしてならない。それが砦なら、中にまだ宝が隠されているかも知れない!

調べる気になったのなら用心した方がいい。レッドルークはその類の探索任務の時は、いつも1番物騒なメンバーを投入している。

——デミトリー

ルランタリルのメモRulantaril’s Notes

リュシアンへ

かつてダガーフォールの外に見捨てられた塔が建っていたという話を1度聞いたことがある。しかし、それがまだ存在しているなんて考えもしなかった。レッドルークがその場所を探しているらしい。そこに何かがあるような気がしてならない。それが砦なら、中にまだ宝が隠されているかも知れない!

調べる気になったのなら用心した方がいい。レッドルークはその類の探索任務の時は、いつも1番物騒なメンバーを投入している。

——デミトリー

レンダリオンの謝罪Rendarion’s Apology

愛しきオラハナー

君の手紙を受け取って衝撃を受けた。私が君に怒ってるって?決して!君は公正にエリンウェから結婚の承諾を得たし、私に妬みはない。二人の幸せを祈っている。

親友でいたいと強く望んでいる証拠として、君にはシロディール全土で最高の釣り場を利用してほしい。そこは何年も秘密にしていたが、今回婚約のお祝いとして共有するよ。

ブラックブート城北西に一続きの小さな湖、ミストミラーがある。そこへ行き今までで最高の釣りを楽しんでほしい。実際に魚は小舟に飛び込んでくる!君と同じくらい釣りが大好きな者なら絶対に逃す手はない。

君のために小舟を岸辺に残した。湖を巡回していると思う生物達には気にするな。気に入った釣り場に他の者達を近づけさせないために放った幻惑にすぎない。危害は加えないよ。私が決してそうしないように。

満喫して!

– レンダリオン

ロザリンドの指令Rosalind’s Orders

エドガルドへ

全員そちらに送るわ。彼らを匿って保護してあげて。あなたの宿屋は街で一番大きくて、最も防衛に向いている。2階の窓際に射手を配置して、入口にバリケードを設置できる。

ムリエルは材料が尽きるまで、衛兵のために治療用の湿布を作ってくれるはずよ。私は狼煙に火をつけに行く。そうすればイーグルズ・ブルックにここで何が起こっているのか伝えられる。きっと助けをよこしてくれるでしょう。

レオンは私達のために祈ってくれている。彼は奇跡を信じているし、私も彼の邪魔をするつもりはない。でも努力をしなければ神々も助けてはくれないわ。私達の準備はできている。

衛兵が戻ってきたら、マレーネがここの守りを固めるために手助けしてくれるはずよ。幸運を祈ってるわ。

— ロザリンド

一度きりの申し出A One-Time Offer

お前がやっている現在の事業に、我々を参画させる機会を一度だけ与える。お前が挙げている利益は知っている。我々を拒めば、不実な従者は殺害されるだろう。発見した奴隷はすべて捕らえられ、我々に仕えさせる。

3日以内に忠誠を示せ。

カモンナ・トングのエイヴァス

一般的ではない技法Non-Standard Techniques

セリエン将軍へ

ストンフォールの真の難題に取り組み始めるのですね。ダークエルフ達は誇りある民です。戦わずに諦めはしないでしょう。

魔法の軍事的な使用に関する一般的ではない技法について、私が執筆した論文の写しを送るのはそのためです!

— ガブリエル・ベネレ

カバナントの魔術師達は申し分なく戦場で適用できる数多くの魔法やそれ以外の技術の訓練を受けています。しかしすべての戦場において、敵が一列に並んでくれる訳でも、砦の壁がある訳でも、騎兵隊が突っ込んできてくれる訳ではありません。一部の戦場では、多少の創造力が必要な場合もあります。

全てのカバナント歩兵隊には精鋭の魔術師が1、2人同行しています。戦況から必要となった時は、彼らに一般的ではない技法を使わせてはいかがですか?

下記は、防衛部隊をきっと動揺させる方策です

・その土地の獣の種族か、その一帯で歓迎されない鈍感な獣を探し出す。

・魔術師達をこの下等生物のねぐらに潜入させる

・あらゆる手段を駆使してねぐらを蹂躙し、歓迎されない獣を追い出す。

・侵入している間はずっとねぐらの支配権を維持して、獣の種族が戻ってこないようにする

過去の事例が参考になるとすれば、獣の種族がねぐらからその土地の村や街へ移動することにより、敵の陣地への局所的な侵略が実現します。

次の手紙では、非常に珍しい爆発性の調合物作成に際して、その土地にある錬金術の品物の用途を考察します。

隠しメモCovert Note

行方不明の村人達の居所は分かっているが、手助けが必要だ。封鎖されてるから、誰もナルシスから出られない。ただし君は違う。評議員から与えられてる特別な権限のことはよく知ってる。

話をしたいところだが、こちらの存在を感知されてはならないことを理解してほしい。その辺に指示を残して守衛に見つかるようでは困る。代わりにこれを伝えておく:

「空を頼るな。星を追え。彼女が鍵を渡す。彼女が道を案内するだろう」

この指示に従ったら、後で話そう。

炎の柄Fire’s Grip

パー・モラグとして知られるアイレイドの遺跡(古代の言葉で炎の拳(もしくは柄)の意味)は、クラフトの秘密の作業場にはもってこいの場所だ

—ドラテラ

我が言葉を刻めHeed My Words

兄弟

我が子に首領のやり方を学ばせたいと願っていたが、お前の振る舞いはそう見えない。ハウンドは我々に必要なことを教えてくれた。クランが何を望むかを。

栄光を取り戻すためなら、ウッドエルフ千人とでも戦うだろう。彼が頼んだ相手は一人だけだ。

— アグラカー

机上のくしゃくしゃのメモCrumpled Note in the Desk

バルロック・グロー・マック隊長へ

ブラッドソーンから人材を引き抜こうとし続けているのにはうんざりしている。あなた方軍人は名誉、忠義、そして「約束」を重んじるというのは知っている。だからこそ言わせてもらう。もしまた部下に近付いたら、あなたが死ぬ前に自分の心臓を食べさせてやるつもりだと

幸運を祈る

— ヴェリク

記憶して焼却すること!Memorize and Burn!

これを書くのは最後だ。読んで覚えたら焼き捨てるように!

* ブラッドオレンジ:殺し
* 三日月:王
* 黒い薔薇:デイドラの影響
* グアルシッター:護衛
* ニワトリのエサ:敵をかく乱するための偽情報
* ホタル:有益な情報を持っている者
* ネッチ:裏切り者
* ベティー・ネッチ:女の裏切り者
* ブル・ネッチ:男の裏切り者
* ウィスプマザー:敵の密偵組織のリーダー
* ウィスプ:敵の密偵組織のメンバー
* 影:ターゲット追跡の専門家

恐ろしき道化師Grim Jest

しっかり苦しませろ。奴もいずれ面白さが分かるだろう。

恐ろしき道化師追記Another Grim Jest

ウッドエルフの盗賊を捕まえると何が手に入る?

焼け付くように熱い火かき棒を、耳から脳みそに入れてやる楽しみだ!

玉座の番人ファーヴァドへの手紙Note to Throne Keeper Farvad

ファーヴァドへ

昨日、ラボシェク王の霊廟の側を通りかかり、立ち寄りました。いつも入口を守る警戒と警告の像を鑑賞しているのです。霊廟が手入れされていないひどい状態であることに愕然としました。砂が出入口に詰まり、祈りの車輪は色あせるかなくなっており、まぐさには「好色なヤジュミーナ!」と殴り書きされていました。

このようなことは決して受け入れられません。ラボシェクの霊廟は共同墓地のあなたの管理する区画にあり、あなたはこのような悪しき行為に責任があります。酔った学者の事件以来(サタカルの罰があたりますよう)、ラボシェクの遺体が霊廟にないということはよく知っています。言い訳はできません。陛下の遺体(アシャバーが残した一部、ではありますが)の再聖別はほとんど完了し、再埋葬の儀式は真央の月に行われます。霊廟が遅くても地耀までに本来の状態に戻ることを望んでいます。さもなければあなたは当分の間、バーガマで金耀の夜を過ごせなくなります

玉座の番人、女司祭ヤジュミーナ

緊急事態だSituation Becoming Urgent

ドラジーラはひたすら言い寄ってくる。断固として拒否しようとしたが、さらに相手をかたくなにさせただけだった。本当に困ってしまう。

さらに、親愛なるレディ・ローレントは今ごろ飢えているにちがいない。私が思い出させて差し上げなければ、自分自身の身の回りのことをするのを忘れてしまうのだ。

— スティボンズ

嫌いな人々People I Hate

このリストに載っている連中は全員、一人でいるところを見つけ次第当然の報いをたっぷり受けさせてやる。

ジャラール
私が下水道に薬を垂れ流していると言い回ってる。だからどうした?

レリカス・シバシウス
私が通りがかると、鼻をつまみながら馬鹿っぽいお仲間達と一緒に笑いやがった。友達の名前は現在調査中。

アン・メドゥル
身勝手で悪口が好きな奴だ!最後に残っていたスキーヴァーのシチューを横取りされた!

ビオーディング・ベアフレンド
ファシー・グアルハードでカウンター越しにあの変な目で見てきやがった。自分がやったことを思い知らせてやる。自分に自信があるようだが、それが間違いだとそのうち分かるだろう!

今後の行き先Where I’ll Be

昨夜若いカジートがキャンプにやってきてハザクを探していると言っていた。今、その馬鹿をハザクの洞窟に引っ立ててゆくところだ。ボスに会わせてやるが、その後は胴から首が離れることになるだろう。

浜辺でアルドメリの連中を発見した。用があるなら、ハザクの洞窟を見おろす丘の向こうに使者を寄越してくれ。折り返したところ、入口近くの波止場にいる。

根には近づかないことStay Far from the Roots

レリヴィエルへ

シルヴェナールの街の地下で何かが起きているわ。これ以上は言えない。この手紙が迷子にならないとも限らないから。

とにかく谷をうろついちゃ駄目。特に、「根」には近づかないで。父さんや母さんの二の舞はご免よ!くれぐれも気をつけて!

あなたを愛する姉妹

フーレナルス

三つ爪のメモThree-of-Claws’ Note

先に寝ていてほしい。今夜は会合で、たぶん遅くなる。

我々アルゴニアンもそろそろ自分たちの来し方を話し合い、行く末を見定める時だ。我々はもう囚われの身じゃない!

-三つ爪

山賊の動きの活発化Increased Bandit Activity

ハラーニ首長へ

衛兵が嵐で損害を受けたミストラルの復旧を手伝わなければならず、通常の巡回を中止したことにより、路上での山賊の活動が活発になってしまいました

店を離れれば、必ずといって良いほどごろつきどもが近寄ってきます。山賊でないとしても、強い風により内陸にやって来たハーピーがいます。ハーピーがいなくても、商品を岸に打ち上げられたガラクタと「間違える」スカベンジャーどもがいるのです!

こうした危険に対処するため、カルプ・サは2名の傭兵を雇いましたが、一族全員が雇えるわけではありません。いつ巡回を再開していただけるのでしょうか?

お返事をお待ちしております

—商人カルプ・サ

使者を待てAwait My Emissary

ガーヴォへ

じきに私の代理がそちらに着く。我々の真の計画を部外者に勘付かれないよう、人目に触れない場所で会うように。くれぐれも、彼と会う時間を確保するのを忘れないこと。

彼を待たせるな。機嫌を損ねれば、身の安全は保障できない。

サルン

漆黒なる墓地Ebon Crypt

親愛なるヴァニア

こちらは深刻な状況になった。今は詳しいことは書けないが、僕は身の安全を守るためにできることはなんでもしている。何度か戦いに加わったが、今のところ無傷だ。

湿原とキングズガードは古い遺跡や墓その他、名所旧跡に事欠かない。次の休暇には、近くの遺跡で何か値打ちものが見つからないか探してみるつもりだ。友人のマロイから、キャス・ベドロードとこの近くのどこかにある古い地下墓地の話を聞いた。「漆黒なる墓地」とかなんとか、いかにもおどろおどろしい名前で呼ばれている墓場だ。

売りさばいて貯金の足しにできる、何かいいものをお土産に持って帰ることを計画している。死人には一緒に埋められた金の使いみちなんかないけど、僕たちならきっと有意義に使えるからね。

また余裕があるときに手紙を書くよ。

— アンブレル

質問をやめろQuit Asking

値引きはしないぞ!理由は聞きたくない。以下の条件が当てはまるならなおさらだ:

—私と同じ村で育った。何という偶然!
—「すごく立派な」仕入先を紹介できる
—手持ちがほんの少し足りないが「まったく問題なし」
—まったく同じ品が他で安売りされてるのを見たが、あえて私から買いたい
—モラグ・トングのメンバーである

モラグ・トングのメンバーなら、お前がそのことを言いふらしてると報告する。やるならやってみな。

酒場の主人へのメモNote to Barkeep

酒場の主人へ

役目は果たしたぞ。昨日の夜、ここは満員だったな。皆酔っぱらって、あんたは小銭を稼いだ。というわけで、報酬は全額支払ってもらいたい。こっちは出会った女の子のところに泊る予定だ。彼女は「グレイマイア」という場所のすぐ北に小屋を持っている。最初は彼女がそちらのエールの話をしているのかと思ったよ。

金をスイートブリーズの小屋まで届けてくれ。さもないと、あんたの店では二度と演奏しないぞ。

——才能あるソリオン

囚人に関する問題On the Matter of the Prisoners

ジャッジ・シベンへ

新入りの囚人のことですが、ニルンから来た定命の者たちは、実のところ、魔術師ギルドの構成員でした。この侵略者たちを捕らえることができたのは、非常に幸運でした。

コールドハーバーに不法に、かつモラグ・バルの意志に直接背く目的で侵入したのは明らかです。長い間、裁判は行われていませんでした。しもべたちの士気を上げる良い見世物になるでしょう。もちろん、判決は当然の結論となるでしょうが。

判決はいつも通り、迅速で残酷なのでしょう、わが主人!

臭いが重要The Scent’s the Thing

前回は幸運だっただけ。何度同じことを言わせるの。疫病ハスクを研究するつもりなら、ハスクの臭いを身に付けなくてはならない。分かってる。確かにひどい臭いよ。けれど、それが重要なの!疫病ハスクと同じ臭いになる。それがあの卑しい生き物の間を安全に動き回る唯一の方法よ。

ケニーの身に起きたことを忘れたの?彼女もハスクの臭いを身につけることをいやがった。髪の毛に付いたら何度洗っても臭いが取れないからと文句を言って。そのくだらない見栄で彼女はどうなった?疫病ハスクに顔を食べられたのよ!

同じ目に会いたいの?私は絶対に嫌よ。さあ、悪態をつくのはもうやめて、ハスクの臭いを忘れずつけなさい。2度と同じことを言わせないで。

〈女王の瞳〉限定Eyes of the Queen Only

ストームホールドに滞在する女王の瞳が、滞在先の殺人を報告した

地方政府が殺人事件の解決に失敗したことで、バイスカノン・フロンダールと部下のゲレント達の信用を落とすことができた。この弱みに付け込めば我々にとって都合がよくなる。

傷付いた獅子Wounded Lion

獅子の守護団に所属されていた高貴なるヴァルセント・タイリーズ卿へ

私は隊長のバルロック・グロー・マック。私たちには共通点があるものと信じております。共に名誉を重んじ、唯一の未来像を描いています。仲間はあなたに向けられる非難は根拠がなく、批判の的にされていると確信しています。何かできることがあれば、お知らせください

歓迎の印に、小さな装飾品と本を贈ります。呪文に興味をお持ちだと聞いております。私はこうした古いものには用はないのです

イーストマーチの死者は非常に長い間眠っています。有効に活用なさってください

敬具

バルロック隊長

消耗させろWe Will Be Spared

バークバイト要塞を苦しめろ。殺しはするな!消耗させろ。

負傷した場合は野営地へ戻れ。裏の地図を見て迷わないようにしろ。

職人のオアシスAn Artisan’s Oasis

オアシスを探して、砂漠を旅しませんか?

レキの刀剣は目の前にありますが、廃虚の中であなたの短い滞在を締めくくり、渦巻く砂の安らぎから学ぶのです

必要な時にだけ動き、広がり、露わになる。風と友に漂いなさい。心を休めて。行く先々で美しさを生み出しましょう

職人の手紙The Artisan’s Letters

お前の最も貴重な品はいただいた。2週間後の日没後に、代償を持って銀行に来い。このことを誰かに言えば、いただいたものの保証はしない。

職人

信心深きあなたへFaithful One

あなたは、木々と砂と岩でほとんど隠れてしまった墓場の世話をしている。ロウソクにはいつも火が灯っており、あなたがここに来た痕跡がいつも残っている。この道はよく通るのだが、まだあなたに会ったことはない

見るものといえば犬だけだ。私は食べ物と水を与えた。しかし犬に虐待された形跡はない。きっとあなたは、犬が守り続けている死者を称え、その犬の世話をしているのだ

あなたの死者に対する思いやりのある世話に、神の祝福がありますように

新しい機会New Opportunities

ヴェリルへ

名前を聞きたいそうね。1人教える。サイレント・マイアという村から来たアルゴニアン、〈夜を探す者〉という者がいる。あなたが考えていることを実行するには、絶好の機会よ

ヴィリアン

深く読み解く者のメモDelves-Deeply’s Note

レーラ隊長:

もう一度警告よ。

クリスタルをアルケインの荷に近づけないで。荷には錬金術の物資がある。近づけると良くないことが起こるわよ。

取扱を間違えて死んだエルフの責任までは負わないからね。

潤いがありますように!

深く読み解く者

迅速な救援をお願いするPrompt Rescue is Imperative

ドラジーラにきっぱりと、心は別の人とともにあることを知らせた。しかし、彼女は話を受け入れず、私をものにすると断言した。まもなく、破滅させられてしまうのだろうか。

親愛なるレディ・ローレントの髪は今ごろ、ぐちゃぐちゃにもつれているにちがいない。気候は過酷な上、何日も私がお世話をしていないのだから!

— スティボンズ

Blue

海は美しきかな。木々の深奥から抜けだし、ここへやって来た。潮の香りを味わうため、そして自由になるために

恐らく我が父がマオマーというのは真実だ。きっと

星霜の書の請願(カバナント)A Plea for the Elder Scrolls (Covenant)

名誉ある護衛イセリネ:

我が使者がもし生きていれば、あなたとドルテーヌ大将軍に我らの嘆願書が届いたことだろう。あなたが自身の行いを悔やみ、盗まれたものが返却されんことを切に希望する。

知っての通り、カバナントの軍隊は我が聖堂を侵略し、我らが守り研究すべき2巻の星霜の書を奪った。この非道な行為に対抗して殺された者もある。

あなたはアルマ・ルマとニ・モークの聖堂を立て、これらの巻物を収容した。聖なる遺物にふさわしき場所をもたらした業績は称えるが、それだけでは足りない。星霜の書は武器ではなく、神からの言葉である。聖蚕の僧侶だけが研究できるのだ!

星霜の書を我らの手に返却いただきたい。聖蚕の僧侶ベレニウスの元に返したまえ。また、彼をよく庇護してもらいたい。我々の聖堂への旅は、長く危険になるであろうから。

古の賢者の加護があらんことを

聖蚕の僧侶クラシウス・ヴィリア

星霜の書の請願(ドミニオン)A Plea for the Elder Scrolls (Dominion)

名誉ある護衛アルファイア:

我が使者がもし生きていれば、あなたとソルカリン大将軍に我らの嘆願書が届いたことだろう。あなたが自身の行いを悔やみ、盗まれたものが返却されんことを切に希望する。

知っての通り、ドミニオンの軍隊は我が聖堂を侵略し、我らが守り研究すべき2巻の星霜の書を奪った。この非道な行為に対抗して殺された者もある。

あなたはアルタドーンとムネムの聖堂を立て、これらの巻物を収容した。聖なる遺物にふさわしき場所をもたらした業績は称えるが、それだけでは足りない。星霜の書は武器ではなく、神からの言葉である。聖蚕の僧侶だけが研究できるのだ!

星霜の書を我らの手に返却いただきたい。聖蚕の僧侶セオドシアの元に返したまえ。また、彼女をよく庇護してもらいたい。我々の聖堂への旅は、長く危険になるであろうから。

古の賢者の加護があらんことを

聖蚕の僧侶クラシウス・ヴィリア

星霜の書の請願(パクト)A Plea for the Elder Scrolls (Pact)

名誉ある護衛ガリエル:

我が使者がもし生きていれば、あなたとジマーロン大将軍に我らの嘆願書が届いたことだろう。あなたが自身の行いを悔やみ、盗まれたものが返却されんことを切に希望する。

知っての通り、パクトの軍隊は我が聖堂を侵略し、我らが守り研究すべき2巻の星霜の書を奪った。この非道な行為に対抗して殺された者もある。

あなたはチムとガルトクの聖堂を立て、これらの巻物を収容した。聖なる遺物にふさわしき場所をもたらした業績は称えるが、それだけでは足りない。星霜の書は武器ではなく、神からの言葉である。聖蚕の僧侶だけが研究できるのだ!

星霜の書を我らの手に返却いただきたい。聖蚕の僧侶パヴォニウスの元に返したまえ。また、彼をよく庇護してもらいたい。我々の聖堂への旅は、長く危険になるであろうから。

古の賢者の加護があらんことを

聖蚕の僧侶クラシウス・ヴィリア

斥候ジュスタルからのメモNote from Scout Justal

協力できない狩りグループがいるようなので、私は自分の隼を出して、キャンプの東で本物の食料を狩りにいく。私を見つけたいものがいる時は…探すな

— ジュスタル

絶望的な時代Desperate Time

隊長

助けてほしい。妻がアルゴニアンの…腐った手に落ちてしまった。戦い、争い、そしてエボンハート・パクトから逃れるため、私は妻と一緒にダークウォーターに来た

それにしても、ジョルンの臆病さはいたるところに広がっている。アルゴニアンが私の新居にいるとは!このままにしてはおけない。フシスと仲良くするとは…ヌヴァールは私が結婚した女性ではない

人手が必要だ。人を送って、街を手に入れさせてほしい。出身は問わない。フィルジョアの周辺にいた、嫌な取り巻きどもでも受け入れてやる

人を送ってほしい。後は自分で何とかする

— ローン

全研究助手への通知Notice to All Research Assistants

マスター・ネランダスの新しい調合薬と分ける必要があるため、加工前の毒が入っているフラスコはすべて、洞窟の後方にある貯蔵室に移動させてください。必ず記録をつけ、不足の事態が発生した場合には直属の上司に連絡してください。

フラール家の誇りと繁栄のために。

多くの岩よ、知っているぞWe Know, Many-Rocks

多くの岩よ、あなたの行為を目撃した。あなたは泳ぎながら川を下り、血の跡を追いかけている。アッシュランド中で家から家をいつも転々としている。あなたの鱗は迫害者の血で真っ赤に染まっている

私たちは感銘を受けた

あともう一つ行動してくれれば、準備が整う。あなたに…連絡がいくだろう。シシス、万歳!

第一幕のメモOpening Performance Notes

「見渡す限りクソが並んだある日、コアル・カントンのメフラが汚れたボロ雑巾をネッチの触手に押し付けた」

第二幕のメモFollow-Up Performance Notes

「お返しに、コアル・カントンのモラグが奴らのクワマーを解放して、彼らのシェインを大地に注いだんだ」

第三幕のメモClosing Performance Notes

「メフラがスジャンマ・モラグを燃やして、デイゴンに置いた後のみ、モーラは安全に旅ができるようになった!」

難しい客A Tough Audience

フォロリル

商人としての能力の試されるこの最高の試練を受ける君を羨ましく思う。私の出会った中で最も魅力的で説得力のあるセールスマンである君こそ、このチャンスに相応しい。

可能性を考えてみろ!トロールは何を欲しがるか、何を買うか、どんな稚拙な交渉をするか、誰も知らない。それを君が暴くんだ!奴らは知能が低く、たいてい盗んだ金をたくさん持っているから、膨大な利益が生まれるだろう!君が我が商品の新しい市場を切り開き、我々はシロディール中の商人の嫉妬の対象となり、君は名声を得ることとなるだろう。

奴らのリーダー以外は相手にするな。つまり一番大きいやつだ。奴らは喋らないが、ジェスチャーやうなり声を使い、商品を提示することでセールスポイントは伝わるだろう。

幸運を祈るぞ、フォロリル。我々みんな期待している!笑顔を忘れないように!

シロディール輸出入会社
代表取締役
センプロニア

入会拒否Admission Denied

親愛なる市民アガピトゥスへ

魔術師ギルドへの入会の請願は再度却下させていただきます。ここはあなたが考えられているものとは違い、進む道を金で買える団体ではありません。あなたには最も基本的な魔法の才能が欠けており、最低限の要件であり絶対に必要なものが足りません。

連絡をこれ以上しないよう、そして代表が街に伺った時、困らせることはしないようお願いします。魔術師ギルドは才能がある学問を求める者のための団体であり、豊かで才能がない方のものではありません

敬具

上級幻術師カルシアン

避けられない遅延Unavoidable Delays

シラトへ

辺境の農場が嵐で損害を受けたことは知っていますが、残念ながら自分たちの修繕作業が完了するまで、修繕のお手伝いができません

キャッツアイ埠頭沿いの多くの建築物、桟橋や港の重要な建造物などは、嵐で破損し、大規模な修復が必要になります

建築家によると、再建を開始できるようになるまでに少なくとも1ヶ月かかり、作業を完了するにはさらに2ヶ月かかるそうです

さらに、難破した「金色の艦隊」から、多くのドミニオンの難民が到着したため、ミストラルの衛兵の負担が限界に達しています

キャッツアイ埠頭の修復が終わりましたら、必要なお手伝いができるよう努めます

この危機に対応している間、ご不便をおかけいたします

—ミストラル公文書保管所事務所

瓶からのメモNote from a Bottle

私の瓶に乗って鷲に流れてきたんだろう?

おそらくお前は鷲が好きで、飛ぶのを助けるだろう。おそらくお前はいずれ私に会って、女王の瞳に真実が映る助けをするだろう。鷲の目はこの不正の館につながる主要な道を見張っている。

おそらくゴッサマーのトーニーポートワインが過ぎたようだ。分かりにくい比喩を使うのは、もうやめよう。

とにかく、このメッセージを解読できたら、会いに来てくれ。だが忘れるな…このメモの話はするな。やる気のある、ありふれた密偵は嫌いなんだ。不機嫌になる。

父からドネルへFor Donel from Father

息子よ、最後にもう一度父に調子を合わせてくれてありがとう。

いつも本より剣を好んでいたのは分かっているし、そのせいで私を失望させたと考えているかも知れないが、本当はその逆だ。お前の自立には感心しているし、立派な男に成長してくれたことを誇りに思っている。

私の父は兵士だった。父からはよく「本ばかり読んで」と文句を言われた。お前が生まれた時、決してあんなふうには扱わないと誓った。

生きている間、お前が戦場に出ていくのを見るのは耐えられなかったが、今は応援している。本を売ったから、たっぷり遺産を残すことができたと願っている。それを持って、強い剣と頑丈な鎧を一式買うといい。

自分の心に従って、幸せな運命を見つけてくれ。

愛を込めて

父、フロディバート・フォントボン

分派Rogue Elements

私の調査によれば、こうした森にはグリーンパクトを信じないウッドエルフの分派が存在する。彼らはグリーンパクトの教義を守らず、他のウッドエルフと関わりを持とうとしない。

私の目的は彼らを見つけ、グリーンパクトを信奉しないと決めた理由を探り、アルドメリ・ドミニオンの戦列に加えることだ。

我々はすでに多くの面倒を抱えている。このうえ森で策動する不穏分子を放置するわけにはいかない。

現地で落ち合おう。

別れのメモGoodbye Note

お母さん

これを読むころには私はもうそこにいないから、止めようとしても無駄よ。もう決めたことだから。先日の夜、酷い夢を見たの。生涯ずっと、ここアスワラの馬屋で馬の調教師を続け、死の間際になって間違っていたと気づいた。タムリエルは広いところで、面白い人や場所がいっぱいあるのに、夢の中では一つも見られなかった。

知っての通り、友人のナジャンが数ヶ月前にいなくなったんだけど、心配をかけないように本当のことは言わなかった。ナジャンはウィサード・ハンドという教団に入ったの。当時は頭がおかしいのかと思ったけど、最近夜中に帰って来て、向こうでの体験談を聞かせてくれた。気味の悪い仕事も多いし、あなたやおじいちゃんは私を非難するかもしれないけど、死者を蘇らせる仕事ってとても面白そうだと思った。

ナジャンは訓練でサタカラームへ連れていかれたみたい。そこで戦争の術に死霊術、他にも貴重な技をたくさん教わったそうよ。シルクのローブをたくさんもらって、いつかはウェイレストの街に連れて行ってもらえるんだって。ナジャンが私をハンドに誘ってくれて、この機会を逃すわけにはいかないと思った。

いつまでも愛してるわ。お母さん。どうか、私を許して。死霊術を身につけたら、もしかしたらお父さんを生き返らせに戻ってくるかも!

サマラ

報告書:行方不明者Report: Missing Persons

閣下

地元の住民から行方不明者が出ていると未だに報告を受けています。行方不明者の家族数人と面談しましたが、共通の特徴はまだわかっていません。この件全体がなんとなくおかしいと感じます。

私たちは、こういった事例の追求を後援なしでは行うべきでないと認識しています。ですので、この件についてはあなたの手に委ねさせていただきます。この地域で貴族が1人でも姿を消した場合は、調査を最優先させるつもりです。

八大神のご加護を。

衛兵レジネ・ナイテ

報復の嘆願A Plea for Vengeance

私がこの手記をしたためるのは、我が街カムローンの滅亡を記録に残し、報復を呼びかけるためだ。

急いで書き上げなければならない。おぞましい怪物どもの吠え猛る声が扉の外から聞こえてくる。バリケードが後どれだけ持つか分からないが、この手記だけはなんとしても完成させ、連中に見つかる前に隠してしまいたい。

そもそものきっかけは何だったのか。ほとんどの滅亡がそうであるように、我々もまた裏切られたのだ。裏切り者の名はジョナサン・テルウィン。かつて、私の友人だった男だ。奴はアンゴフへの忠誠を誓い、ファオルチュと呼ばれるアンデッドの怪物に仕える道を選んだ。ジョナサンはそれを私に打ち明け、仲間に加わってほしいと言ってきた。私は取り合わなかった。どうせいつもの悪ふざけだろうと思ったからだ。だが、それは間違いだった。

ファオルチュはジョナサンをシェイプシフターに変えた。そして、城門を破った最初の狼は、まるで自分の棲みかのように、ブラブラと入ってきた。我々は彼を中に入れた。なぜなら、街が彼の棲みかであることは本当だからだ。いったん市内に入ると、ジョナサンはファオルチュの呪い(彼自身は「恵み」と呼んでいたが)を街中に広めた。呪いにかかった者たちは草木も眠る夜更けに集まった。暗闇に響く彼らの吠え声を、我々はおおかた野犬の遠吠えだろうと片づけてしまった。

しだいに数を増やした呪われし者たちは、城門という城門をあけ放ち、ファオルチュとその狂った群れの残りを市街に引き入れた。それが今から数時間前、日が暮れて間もなくのことだ。彼らに刃向かう者は誰であれ、八つ裂きにされた。血が——あまりにもおびただしい血が流された!殺されなかった者は…変身させられた。私は友人や隣人が目の前で狼に変わるところを見た。彼らの叫びには苦悶と恍惚が入りまじり、私は心のどこか暗い奥底で、彼らの仲間に加わりたいと願った。しかし、私はその考えを振り払い、家族を安全な場所に連れてきた。

もっとも、「カムローンの衛兵」がいなかったら、それもかなわなかっただろう。ダリアン隊長率いる少数の衛兵たちはウェアウルフの群れに攻撃を仕掛け、逃げる我々を守ってくれたのだ。これだけは書いておかなければならない。ダリアン隊長は神々しかった。彼にはどんな攻撃も通じないように見えた。彼は敵の攻撃をかわし、受けとめ、まるで楽しくて仕方がないとでもいうように笑っていた。隊長は一軒家までの道を切りひらいては、市民の一団に中に入るよう呼びかけ、扉と窓にバリケードを築いた。我々も隊長に助けられたグループの1つだ。

隊長と衛兵たちがその後どうなったかは知らない。だが、彼らには感謝している。…今、ものが焼ける臭いがしてきた。狼どもは我々をいぶし出すつもりなのだ。

最後にこれだけは言っておきたい。ジョナサン・テルウィンは臆病者だ。奴は易きに流れ、少なからぬ人々を丸め込んで道連れにした。奴の加担した殺戮を許すことはできない。誰かがもしこれを読んでいるなら、どうかカムローンの仇を討ってほしい。ファオルチュとその配下の怪物たちの息の根をとめてほしい。この悪行をうやむやにしてはならない。

未完の巻物Unfinished Scroll

おじさんへ

手紙を出すのが遅れてしまってすまない。この手紙が届くのは少し先のことになるだろう。でも今すぐベアクロー鉱山のことを書きたかったんだ。長い旅だった。でもその苦労は必ず報われるはずだ。

洞窟から出ることはあまりない。この場所がベアクロー鉱山と呼ばれていることには理由がある。ご存じのとおり熊は恐ろしい生物だ。でもそのおかげで私達は助かっている。つまり競争相手がいないんだ。静かに素早く行動していれば、すぐに大金を稼げるはずだ。

家を売ってくれて本当にありがとう。そのおかげで返済の時間を稼ぐことができた。すぐに借金は清算できる。

家族をここに連れてくるのはいい気分じゃないが、金貸しのことはおじさんもよく知っているはずだ。皆とここに一緒にいた方が、そちらに戻るよりも安全だと思う。

マリッセもそう感じているようだ。マリッセは本をいくつか持ってきた。アラインに読んでやっているんだ。授業内容は相変わらず宗教的だが、今の状況を乗り越えるため、マリッセにはそれが必要なのかもしれない。それなら口を挟むつもりはない。

全てが上手くいって、利益を得るべき人が利益を得られるようになることを祈っている。借金の残りを返せるだけの金を手に入れたら、すぐに戻るつもりだ。

神々のご加護を。そして私達を導き守り給え。

—ヒュ…

魅惑的な遺物Fascinating Relics

助手

心配無用。私は死んではいない。この怒りっぽい連中は、私にとって危険でもなんでもない。このメモを残して君に知らせておくのが賢明だと思う。君達のトンネルのさらに奥まで移動して見た。ここにある遺物の一部は…魅惑的だぞ!

おそらく君は、私の転移によって生じた魔法配列が残っていることに気づいているだろう。もちろん意図的にそうしたのだ。私が通過した跡を辿るには、ただ共鳴和音の第三の法則を用いて跛行すればよい。これについては先週長々と講義したばかりだし、君も私が話したことを思い出せるはずだ。そうだろう?

——発明家テレンジャー

追伸:グアルのことは気にするな。信者の一部がやたらと絡んできてな。私がどう反応するかは分かっているだろう。

明確な危機はないNo Significant Danger

ファブリシウス作業長

野営地の防衛が不十分であるという指摘を耳にした。承知したが、発掘には可能な限りの人手が必要だ。途方もない発見が続いており、作業を遅らせるのは避けたいのだ。補給部隊を守るにあたり、小さいが有能な戦士の一団を残した。保障しよう。明確な危機が迫っているわけではない。

ヴォレンフェルの遺跡に急ぎ発つ。緊急に連絡を取る必要があれば、地図に示された場所に伝令を送るように。

— クインタス・ヴェレス

面白いわね、シルFunny Stuff, Sil

シルへ

ムーンシュガーを隠し場所からいくらか拝借したからと言って——あ、元通りに補充したからね——死にそうになるまで脅かす権利はないでしょう

ドアの下から手紙を入れて、アサシンを送って殺そうと宣言するとはね。「分かっている」なんて、まあ!すごくおかしかった

ヘンロル

冷気の家の伝説Legend of Chill House

冷たい空気が冷気の家の暗闇を満たしている。避けられない死の風が、わびしい家に吹き込んでいるかのように。聞き覚えがあるのに思い出せない音は、地の底から発しているようだ。この音が、聴く者を子供の頃の物語の記憶で苦しめる。ゴブリンの親族のグローム、そしてハンマーを2本持ったインプだ。冷気の家の音を聴いてはならない。決して!もし、じっと耳を傾けてしまったら、恐らくきっと…

狂ってしまう

伝承と文化

Lore and Culture

アッシュランダーの賢女Ashlander Wise Women

ジウバ・ロサレン 著

よそ者がアッシュランダーのキャンプの周りをうろうろしており、交流を図り、クランのメンバーの一部と話をしている。このよそ者はアシュカーンが部族を率いていると思い込んでいるようだ。通常はアシュカーンが最も強い戦士だからだ。よそ者が交渉時や援助要請時に部族内の微妙な力関係を無視すれば、この思い込みは彼らを苦悩へと導くだろう。部族の精神的指導者は賢女で、アシュカーンでさえ賢女に助言を求めその預言に従う。

賢女は、一般的な流派のマジカの使用法の訓練を積んだ者達とはまったく違った種類の魔法を使う。彼女の魔法は自然界に根差したもののようだ。預言的な幻視を受けられる賢女がいるという証拠も存在する。アッシュランダーのクランを研究している学者は、この夢分析は単に直感とクラン内の人間関係や支配関係の徹底的な理解を用いたもので、それによって預言的な幻視を得られると考えている。賢女は、真偽は疑わしいが、便利な薬草の錬金術を使うことができる伝承の継承者だと見なされている。この考え方は傲慢なもので、観察者側の学術的研究不足の証拠である。

私はアッシュランダーのクランと共に時間を過ごし、賢女が重傷を負った狩人を治癒するのを個人的に目撃した。重傷から1日足らずで回復した様は奇跡としか言いようがなかった。何らかの生物によって重傷を負わされたこの狩人は、賢女の元に連れて来られたときは死の淵をさまよっていた。出血量だけを見ても生存は絶望的だった。この治癒過程で賢女が行った儀式がどのようなものかは見ることができなかった。しかし、私は狩人と話すことができた。彼女は1日足らずで、起き上がって歩くことができるようにまでなっていた。

アッシュランダーのクランとうまく付き合いたいと望むならば、クランの賢女は決して無視するべきではない。その助言は絶対に聞き入れるべきだ。

アルゴニアンについてOn Argonians

シランティレ 著

タムリエルの様々な種族を研究する中で、いくつかの奇妙な事実を発見した。人型の種族の中でも、アルゴニアンが最も興味深い種族かもしれない。彼らは身体的な意味でも精神的な意味でも冷血な種族にも関わらず、どのような気候の場所でもどういうわけか哺乳類と同じ回復力で活動できる。亜熱帯気候や熱帯気候を好むにも関わらず、寒帯地域や亜寒帯地域でも哺乳類と同じくらい容易に活動できるのだ。本当に驚くべきことだ。

ほとんどのアルトマーの学者はこの奇妙な事実をまともに取り合わないが、私は詳しく研究することにし、その理由を突き止めたと確信している。アルゴニアンは、自分達が「ヒスト」と呼ばれる魔法の力に結びついていると主張している。宗教信仰が理由ならば簡単な話だが、私は身体的な理由もあると確信している。

ヒストはタムリエル全域で生息していると言われているが、「ヒストの木」のヒストは特に強力だ。巨大で、古いことが多く、すべての大規模なアルゴニアンの集落の中心部で生息が確認された。このヒストの木にはすべてのアルゴニアンの集合的記憶と集合的知識が蓄えられていると、アルゴニアンは信じている。

これが真実であろうとなかろうと、ヒストの木から出る樹液には高濃度のマジカが含まれている。アルゴニアンにその論理的な身体的限界を超えた能力を与え、「木の番人」と呼ばれている呪術師に力を与えているのはこのヒストの樹液であろう。我々のような魔法を操り慣れている種族がそのヒストの木に含まれているエネルギーを取り出せれば、そこから獲得できるものは計り知れない。

アンドゥルの蔵書庫The Library of Andule

高貴なヴェロシ文化時代の名家の知識が存在する。入場の許可を得る前に、知識と叡智のかがり火をつけよ。闇の中で、アンドゥルの結界は誰も通さない。

預言者ヴェロスを信じよ。サマーセットから脱出し、モロウウィンドまで続くタイルの道に沿って行け。そうすれば、ヴェロシのように探し物が見つかるだろう。

イーストマーチのクラン:ダイアフロストClans of Eastmarch: The Direfrost

ダイアフロストの祖先は、有史以前に遡る。最も正確な記録によると、北イーストマーチを平定して周囲の村の領主となった知られているうちでは最も古い守護者、ホロルディン・ダイアフロストまで、少なくとも13世代は続いている家だという。

ダイアフロスト家は、親切で温厚な統治者と評価されている。魔法の実践者を除いては。魔法の実践については、不寛容であることで悪名高い。数世紀の間、何百人もの市民が魔法を使用した罪で処刑された。

ダイアフロスト城はイーストマーチにあり、山脈に隣接している。ダイアフロストの酒倉で燃える暖炉の火が、冷たい北風を寄せ付けないと言われている。

知られている限り、彼らの統治に対する反乱は起こっていない。

イーモンド王家The Royal House of King Eamond

エバーモア城のデリック・アンドラス執事長 著

王の忠実な執事長として、高貴な血筋について詳しい話を民衆に伝えなければならない。重荷だが名誉と思い、喜んで引き受けよう。

イーモンド王は、オルシニウムの陥落後に港が建設されて以来エバーモアに住まう、貴族グイマード家の末裔である。エバーモアの子供でも知っているように、我らがすばらしき街は第一紀983年にオークを鎮圧したことでビョルサエ貿易が開始された後、リバーホースブレトンによって建設された。詳細については城の保管庫にあるグイマード家の文書を見ない限り確認できない(この不安定な時期に、誰が確認できようか?)。しかし、その名は女帝ヘストラが制定した領土法に基づきハイロックがシロディール帝国の傘下に入った後に記されている。第一紀1029年に記されたこの文書には、「リバーバンクのガイ・マルデ男爵」についての引用が含まれている。

以来グイマード家の英雄たちがエバーモア年代記には繰り返し登場する。第一紀2260年の、全旗海軍の男爵船長オルシエン・ガイ・マード、第一紀2305年の、アレッシア帝国軍に対抗しバンコライ駐屯地を防衛した女男爵ファリンヌ・ギマール、第二紀431年の、オルシニウム第二次略奪の際に武勲で公領を改善したフルヴェルト・ギマール男爵などである。

542年、エバーモアの先の統治者であるモイル家のヘセフ王が後継者を残さぬまま死んだ時、街はブラック・ドレイクのダーコラクの圧政を受けていたが、ブレイズ・ギマール公爵は聖ペリンの騎士を率いて街を奪還した。ブレイズ公爵はバンコライの貴族によって王位に立てられ、ギマール家は王族に列することになった。

ブレイズ王はランセルの戦争でエメリックの援護に向かい、見返りとしてエメリックの姪アーツェラを息子のイーモンド王子と結婚させることになった。その後すぐ、568年にブレイズ王は死に、イーモンド王が後を継いだ。アーツェラ女王は2人の健康な子供を王との間に設けた。それがエララ王女とエイドリアン王子である。彼らの統治下で、我が国の平和と繁栄が続きますように!

ヴァーデンフェルの先人の墳墓Ancestral Tombs of Vvardenfell

ヴィベク・シティの大司書、ブレイディン 著

先人の墳墓は、ダークエルフの名家における文化と社会で重要な意味を持っている。古く地位が確立された名家は、富と影響力のある一族は特に顕著に、死者を埋葬して敬うために墳墓を建てた。これらの墳墓はヴァーデンフェルの至る所に散在し、故人の遺体に安らぎの場を提供する。埋葬された先人の子孫にとっては、黙想、崇敬、沈思の場でもある。

墓の中では、埋葬壷に死者の火葬された遺骨が入っている。儀式の祭壇と故人にとって重要な意味を持つ品が内部の空間を飾っている。それには愛読していた書物、神聖な巻物、健在な頃の宝飾品や防具、武器、家財、黄金など、思い出の品が含まれる。墓は複数の部屋がある大きくて広々とした納体堂から、玄室が一つしかない小さな納体堂まである。

一部の先人の墳墓は様々な理由から封印されているが、普通は次の二つのいずれかが理由である。その墓が定員に達したか、家族が中身を保護するために封印する決断をしたかだ。後者の場合、次に一族の者が死亡した時に封印が解かれ、墓が開かれる。そして埋葬が完了すると再び封印し直される。

開かれたままの先人の墳墓では、定期的に何らかの活動が見られる。多くの家族が頻繁に訪れて、先人に敬意を示し、黙想し、今もなおダークエルフの文化の一部である先人崇拝に関連した重要な儀式を行なう。これらの墳墓の責任を担う一族には、トリビュナルへの祈願や、吸血鬼やさまようデイドラが住み着いたために傭兵を雇う必要が起こることもある。それも先人の墳墓を維持管理する代償の内だ。

ヴァレンウッドの猟犬Valenwood Hounds

アルトマーの旅行ガイドより抜粋

ハーシーンの猟犬は伝説的な狩人たちだが、さらに伝説的なのはヴァレンウッドを猟場とする者たちだ。

その高い評判にはいくつかの理由がある。まずはヴァレンウッドそのものだ。未開なままの原生林で、地域全体を覆い、開発されぬまま残っている。思いもかけないような生き物の故郷だと言う者もいる。もっとも優れた追跡者のみが、迷わずこの森の中で獲物を狩ることができる。

2つ目は、ほとんどの狩人がウッドエルフだということだ。生まれながらの狩人で、追跡に優れている。

だがヴァレンウッドのハウンドの評判の最大の理由は、ハラスという狩人にある。彼自身が伝説となっており、存在を否定する者もいるが、彼の偉業を知らないハウンドはいない。

ハーシーンへの信仰と追跡の技では並ぶ者がないと言われている。最後に噂されたのは100年以上前に、伝説的なペール・センチタイガーの狩りに出かけた時だ。ヴァレンウッドで狩りをする者の中には、その捕まえにくい獣をいまだに追っている彼を見かけたという者もいる。その話が本当だとしたら、ハラスは普通のエルフよりも長生きすることになる。

それでも、ヴァレンウッドのハウンドの全員がハラスのように訓練しており、知名度と能力で彼を越えたいと希望している。それだけでもヴァレンウッドのハウンドは、タムリエルのもっとも優れた狩人ということになる。

ウーズに沈むSunk into Ouze

…生き返ることはない。しかし彼らの処置はどうする?エキスを消して骨を燃やすのはやり過ぎだ。彼らはそれでも選ばれた種族の一員であるし、我々の兄弟であり姉妹でもあるのだ。いや、彼らは封じ込められなくてはならないが、罰せられるべきではない。

我々は彼らをウーズに埋める。ここの地面は柔らかく暖かいため、彼らの骨にとって安らかに眠れる最適な場所になるはずだ。彼らの魂は永遠の眠りにつくだろう。あるいは、紡ぎ手によって解放の物語が語られるまで。もし抵抗するようであれば、我々は…

ウッドエルフのエチケット:インペリアルの視点Wood Elf Etiquette: An Imperial Perspective

2723年、ケランダス・カルヴァス 著

現在帝国の勢力範囲はヴァレンウッド王国まで広がっている。旅の途中で森のエルフと出会っても驚くなかれ。ウッドエルフ達は驚くほど社交的で、よそ者達にも非常に愛想が良い時があるが、彼らを怒らせないため、その風変りな文化と慣習には気をつけなければならない。

ウッドエルフ達はグリーンパクトと呼ばれる厳格な宗教に従う。自発的にパクトに取り組むウッドエルフは、ヴァレンウッドの木や植物へ危害を加えることを禁じられている。これには木を切り倒したり、果物を収穫したり、地面から野菜を掘り起こすことが含まれる。

この結果、グリーンパクトに従うウッドエルフは肉とチーズの厳格な食事を行う。この食事に関する極めて具体的な制限は、公の場ではあまり見ることがないであろう、とある身体的反応につながる。もしウッドエルフが「炎を養う」と言った場合、20回心臓が波打つ間は口呼吸をすることにただ慣れるように。

花を摘んだり、樹脂を集めるために木を叩いたりして悪く思うウッドエルフはほとんどいないが、一部はその行為を不敬だと捉えるだろう。グリーンパクトの最も厳格な信者達は非常に強硬な、ひょっとすると暴力的な反応を示すかも知れない。

恐がらせる意図はない!ヴァレンウッドの森には敬意を払うことを忘れるな。もし分からないことがあれば、最も近いところにいるウッドエルフの「樹の従士」に指導を仰げ。誰に見られてるか分かったもんじゃないからな。

エセリアルのかけらAetherial Fragments

タネスのレディ・シンナバー 著

多くの若い学生達は次元について、とっつきにくい分野だと考えている。同年輩のエリンヒルのファラスタスは利己的な議題で読者を遠ざけるが、私は最初に先入観のない具体的な実例を用いて説明すべきだと考えている。エセリアルのかけらを学べば、自然と次元について理解できるようになる。

読者も流星を見たことがあるだろう。これは、精神的次元であり魔法の源でもあるエセリアルの破片が排除されてニルンに落ちてくることで起こる現象である。落ちた場所に行けば2種類の物質、隕鉄と碧水晶が見つかるはずである。この両物質は並外れた魔力を秘めている。この本では、珍しい流星碧水晶に焦点を絞り、歴史の中での使用例とその様々な性質を見ていく。

第一紀初期までシロディールを支配していたエルフ、アイレイドは、このスカイストーンを幅広く使用していた。彼らは先進的な魔法の知識を活用して青色ウェルキンド石とヴァルラ石を作ることで、エセリアルの星光を利用し、マジカを貯蔵し、付呪物質に力を与え、消えることのない明かりを作り上げた。破壊魔法を封じ込めることもあり、自動化された防衛装置としてその役割を果たしていた。

この星の器の作成方法は現在失われている。アイレイドは流星碧水晶を複製してそれに付呪することで、相当数の星の器を作り上げた。新たなウェルキンド石やヴァルラ石の合成だけでなく、力を失った流星碧水晶の再生も今のところ成功していない。実験をしているとオリジナルの石が砕けて役に立たなくなってしまうことが頻繁に起こる。研究が上手く行かなかったり、アイレイド遺跡の危険な探索が必要となったりすることも珍しくない。

金色をしている現代のマロンド石とクランダ石は青色アイレイドの破片と似ている。ハイエルフの生産物か発見の一つであり、サマーセット諸島で最も多く見かける。マロンド石は再充填が可能なため、魔術師はこれをマジカの補充や、マジカの保管、付呪アイテムの充填に使用できる。クランダ石は明るい金色の光を発する。魔法効果を引き起こしたりマジカを保管できるが、使用したり空になったりすると砕けてしまう。

読者もエルフ文化を盲目的に称賛しているファラスタスの話はご存じだろう。彼はアルトマーがアイレイドの数々の秘密を解き明かして、それに改良を加えたと主張している。ファラスタスはそれだけでなく、彼らがマロンド石とクランダ石を小麦のように栽培していると考えているようだ。それよりも、現存しているアイレイドストーンと流星碧水晶を応用研究したことで、さらに信頼できる再充填方法を発見したとする説の方が筋が通っているだろう。

別の種類のエセリアルの破片であるスカイプリズムは、月が特定の並びになるとバラバラになってニルンに降り注いでくる。欠片を3つ集めると、未知の力によって銀色のプリズムを再形成し、融合によって解放された力を近くの物質に付与する。他のスカイストーンと同じようにこの石も比較的珍しく、研究のために見本を手に入れるのは容易ではない。空を起源にしているにも関わらずたびたび地下で見つかるが、これは地底に住む生物が光源として利用するために地下へと持ち込むからである。

十分な検証と研究が行われれば、この便利なアイテムの作成方法を解明できると考えている。そして次元を完全に理解できれば、その力を手に入れることも不可能ではないだろう。

オーク:怪物か誤解か?Orcs: Monsters or Misunderstood?

神話の作り手タレオン 著

オークは単なる獣人で、ゴブリン種族の1つだと思うだって?考えを改めよ!

アルトマーの先人でも最強の霊魂であるトリニマクが、誇りを持った強きオークを生み出した。彼がデイドラ公ボエシアによって変えられた時、彼の民も変わり、今日我々が知るオークとなった。

この気高い生き物は戦闘において確固たる度胸を発揮する。他の種族の誰しもを圧倒するような苦難において、不屈の我慢強さを見せるのだ。広く恐れられ嫌われているオークは、それにもかかわらず帝国において徐々に認められてきている。

オーク社会は過酷で残酷であると想像されるが、そこには彼らの文化に深く広まった激しい忠誠がある。防具屋が作る鎧にはタムリエルで最も上等なものもあり、それはオークが、キャンプで語られるような怪物ではないと決定的に証明するものである。

そうは言っても、オークが獰猛で強いことは間違いない。彼らの戦争を仕掛ける能力を甘く見てはいけない。オークは会話を始めるよりも先に襲いかかる傾向があるし、それはいつだって相手を殺すか、重傷を負わせるつもりで襲ってくるのだ。身体的に大きく、卓越した技量があるために、彼らは自然に両手武器へと引きつけられるが、その扱い方は荒々しく奔放である。

その恐ろしい容貌と驚くべき背の高さを、彼らの愚鈍さや教養のなさと勘違いしてはいけない。ひどく嫌われ恐れられてはいるかもしれないが(後者はいい意味で)、彼らを知性のない怪物として否定する者は誰でも、大きな覚悟を持ってそうすべきである。

オーク?まあまあだOrcs? Could Be Worse

私はオークについてこう考えている。今、彼らが私達の味方であることを心から嬉しく思う。

これまでは必ずしもそうではなかった。40年前、私の祖父はオルシニウムの襲撃に参加した。オークは情け容赦がない、と祖父は言っていた。オークが血を流し、骨が折れ、泥の上で倒れた後に立ち上がってくると最悪の事態になる。なぜなら、彼らはそうなるとさらに危険な存在になるからだ。

だからレッドガードと一緒にオルシニウムを襲撃したのだ。だから見つけたオークの砦を片っ端から燃やして、オークが復活しないように、その灰を踏みつけたのだ。私達は彼らを足止めするだけで精一杯だった。

現在オルシニウムはこれまで以上に頑丈な作りになっている。だが皆が知っているように、私達は今オークよりも大きな問題を抱えている。

私は、オークが抑圧者である私達のことを恨んでいると考えていた。だが面白いことにその考えはオークには当てはまらないのだ。オークが他のオークの顔面を殴っているのを実際に見たことがある。鼻を折られたその男は、その場から動かず、ただニヤリとした。彼らは喧嘩したり、死んだりすることもあるが、オークは何が起ころうとも、本当に一瞬のうちに解決する。そしてそれで終わりなのである。

オルシニウムを燃やされたとき、彼らは顔面を殴られる以上の痛みを味わったはずである。だが彼らはすぐに条約を結んだ。

戦いが苦手なオークには会ったことがないが、中には戦いよりも生きることが大切だと考えている者もいるようだ。自分の作った剣や鎧で生かされ、殺されることで、初めて自分がその武具を正しく作れたことを知ることができるのだ。彼らの職人の素晴らしい腕前には驚くばかりである。彼らが作った物は壊れない。

ブレトンもオークも、戦うよりもお互いに取引をすることでより多くの利益を得られることに気が付いたらしい。ブレトンが得意なことを一つ挙げるとすれば、それは金の稼ぎ方だ。得意なことは他にもあるが、私の言いたいことは理解できるはずだ。

私は自分とオークとの立ち位置を理解している。そしてノルドとの立ち位置も理解している。彼らがまたハイロックを襲撃してきたとしても、今の私達にはオークの軍隊がいる。ノルドは彼らに尻を蹴り飛ばされてスカイリムまで退却するだろう。

だからこそ私はこう言い続ける。オークが私達の味方であることを心から嬉しく思う。

オースブレイカーの眠りOathbreakers’ Rest

2つに分かたれ、グリーンパクトを受け入れたボズマーはイフレの祝福を受け森の中に住んでいるが、パクトを拒否した者達は呪いをかけられた。絶え間なく形が変わり続ける彼らは、生命を奪われウーズのタール坑へと投げ込まれ、永遠の眠りへと沈んだ。

しかしウーズの魂は眠ることはなく、オースブレイカーもいつの日か戻って来るかもしれぬ。同胞に復讐を企てるために戻って来るかもしれないが、我々の永遠の希望は彼らがグリーンパクトを受け入れ、イフレの寵愛と仲間の腕の中へと戻ることである。

オールド・ライフからニュー・ライフへFrom Old Life To New

2つのフェスティバルの物語
ボトジョルフ・ミードウォーマー 著

「お父さん、ニュー・ライフの使者はなんであんなに怖いの?」

ニュー・ライフ・フェスティバルについて、末子に問われて私は笑った。私自身、父親に同じ質問をしたことがある。その時は「秋になったら、おばあちゃんに聞くといい」と言われた

その答えは、日が短くなり畑が使われなくなる季節に開かれるオールド・ライフ・フェスティバルにある。この時期になると我々は暗い物語や不気味な歌を交換する。例えば、船の上で乗客がマントを着た謎の人物を目撃したが、他の乗客は誰も見ていなかったという話。森の中で迷子になった小鹿が、母親を殺して成り済ましている狼に追われていたが、急いで逃げるあまり狼のねぐらに避難してしまった話。真夜中に来た宿泊客が部屋を借りたが、夜明け前に宿屋の主人の子供と姿を消す話。

夜が長くなってくると、我々はこういった物語を伝え合う。種族によって異なる点もあるが、タムリエル全体に共通するテーマがある:暗闇の中の危険、若き者や無実な者への脅威、安全な家庭に入り込んでくる悪質な生き物などである。中でも空を欲した狼の話は、明るい場所であっても、今でも思い出して震えてしまう。

昔私の祖母が村の子供たちに語った話だが、燃えるような目つきをした狼が夜に大地を彷徨っていたそうだ。無限の空腹にかき立てられた狼は大地を渡り歩き、モロウウィンドの火山を食い、イリアック湾を飲み干してアリクル砂漠を生み出し、ヴァレンウッドの大木をつまようじ代わりに使っていた。しかしどれだけ飲み食いしても、狼が満たされることはなかった。さらに多くを欲し続けた。

ある夜、狼は2つの月が空で踊っているのを見た。大きい方のマッサーは笑いながら踊り続けた。小さい方のセクンダはマッサーについて行った。

「静かにしろ!」と狼は怒鳴った。「さもないと空から引きずり下ろすぞ。そしてアイレイドの街のように、かち割って中身を食いつくしてやる」

「私たちのところに手が届くはずがない!」とマッサーが嘲笑った。「はずがない」とセクンダが復唱した。

「そうか?」狼が言った。「一番高い山から跳んで空まで行ってやる。そして2つの月にまたがって立ち、跡形もなくなるまで噛みちぎって引き裂いてやる」

「だが私たちのどちらかがいなくなれば誰もが気付く!」とマッサーが叫んだ。「誰もが気付く」とセクンダが復唱した。

「私の毛皮の色を変えてお前たちに化けてやる」と狼が言った。「お前たちの代わりに、私の目が燃えるように輝く。誰も気付かないだろう」

「太陽が私たちの異変に気付くはず!」とマッサーが叫んだ。「気付くはず」とセクンダが復唱した。

「だったら太陽も食ってやろう」と狼は言った。「その後は星も全部食ってやる」

「私たちにそんなことをできるはずがない!」とマッサーが叫んだ。「はずがない」とセクンダが復唱した。

「いいや、できる」と狼は言った。「そして空を食べつくし、全てが暗闇になったら、世界中に遠吠えを響かせてやろう」

そして祖母が前かがみになって手を狼の爪のような形にすると、突然狼の頭をした何かが部屋の中に入ってきた。子供たちは悲鳴を上げた。するとろうそくの明かりが消えた。

私は暗闇の中で震えながら、必死に音を立てないようにした。おそらく十数秒の間だったが、永遠のように感じられた。

祖母が持っていたランターンから優しい光が発せられた。彼女は狼頭に向かってこう言った。「まだだめよ、狼。太陽の光は豊かすぎる。逆にあなたが食われるでしょう」

「ならば太陽が弱まる時まで待とう」とスキンチェンジャーが答えた。「その日丸のみにしてやろう」

「やってみるといい」と祖母がきっぱりと言った。「けど、太陽にも考えがあると思うわよ」

すると、ランターンが燃え上がった。スキンチェンジャーは痛みで悲鳴を上げ、部屋から逃げ出した。数刻の間、沈黙が流れた。そして祖母はこう言った。

「暗闇に潜む危険を忘れてはいけない。あなたたちに忍び寄って暗闇の中に引き込んでしまうかもしれない。けれど、過ぎ去ったオールド・ライフが僅かな光を灯してくれる。すぐにニュー・ライフがやってきて、太陽がその訪れを知らせてくれる」

それから数週間が過ぎた。ニュー・ライフ・フェスティバルが始まった。正午前に広場に集まったのを覚えている。狼男が堂々と近づいて来て、子供たちが悲鳴を上げていたのも覚えている。だが男が狼の頭を脱ぎ捨て、その下にいた人物が見えると、みんな止まった。

私の父親だったのだ!

狼男でも何でもなかった。太陽の光の下で見ると、衣装を着たただの人間だった。爪もうなり声も顔も、太陽の下で見るとバカバカしいと感じるほどだった。父親は微笑み、太陽の光に希望をもらったためニュー・ライフ・フェスティバルの使者を務めることになったのだと話した。

だからなぜニュー・ライフの使者が怖いのかと末子に問われた私は、笑ってこう答えた。

「秋になったら、おばあちゃんに聞くといい」

オグマの責任The Onus of the Oghma

エリンヒルのファラスタス 著

彼や彼女の人生を記録することは定命の者の義務である。古典から引用する形で、若い学生にそのことを分かりやすく説明していく。

あらゆるタムリエル人は人生の出来事を記憶することが我々の義務であることを知っている。この世界が生まれたときに神々が我々に授けた義務である。現在確認されているなかで、この「記録の義務」について言及している最古のものは、エルフの偉大な始まりの物語アルドメリアドで、神ザルクセスの言葉を引用して、アーリエルに対して次のように書いている。

「汝はエトアダの真なる子供である。汝の人生を敬うことで我々を敬うのだ。汝ひとりひとりのなかに神の光が宿っている、ゆえに行動を記録することは神聖なる義務である。オグマよ、汝らひとりひとりが記録するのだ、永遠なる巻物が汝のつかの間の人生を記憶してくれるだろう。少なくともそうすれば汝の光は不滅となる」

神話紀末期、ノルド文化の英雄であるイスグラモルがエルフの文字をもとにルーン文字を開発した。これによりアトモーラの言葉を文字に残すことができるようになった。この新たな文字を利用したイスグラモルの最初の仕事は、彼自身の人生とその出来事を年代記として残すことであり、これによりイスグラモルは人類初の歴史家となった。この偉大な英雄は「帰還の歌、第1巻」のなかで次のようなことを言っている。

「私は不誠実なエルフ達に対して大きな怒りを感じていた、だからジルクルフィクに急いで向かって船を使ってタムリエルに戻り、掃いて捨てるほどいる奴らの首をウースラドで切り落とそうと考えた、だが私は囚われの身になったときに、狡猾なエルフ達の学習能力の高さと知識を目の当たりにしていた。しかし奴らは不道徳なことや恥ずべきことをなすためにその力を利用していた。私はエルフを倒し、この大地から奴らを排除しなければならないと考えた。その英知は人間が利用すべきものだ。そして私はロングランチャーにオウフルボウストリングを取り付け、偉大なハクガン、ファルドロスタの住む東の沼を探索した。そして鷹の羽の矢で彼女を仕留め、その美しい羽を抜き、それを使ってエルフと同じように私の言葉を書き留めた。そして、ショールがスネッガに勝利したことをシヴァリング氷河の両脇に刻みつけたように、今後はあらゆる人間に自分の意見や考えを記録させるようにすることを誓った。それに、エルフを始末した事実を後世に残すにはこれが一番いい方法だろう」

この義務は聖アレッシアの時代とシロディール帝国の建国時に再び批准された。「人類の最初の息吹」は自らの手で年代記を書き続け、「アダバル・ア」として後世に残した。そこに書かれている最初の教えのひとつが「あらゆる出来事を記録することについて」である。

「そしてモリハウスが鼻を鳴らし、非記録者に対して激しく言った。”先人の行いがあらゆる時代の人々に忘れられてもいいのか?サリアチェの数々の罪が消え、暴力に対する7つの弁解の正当性が失われることになるぞ?そんなことをアカトシュが許すはずがない!時の竜が認めるはずがない!時の竜が我々に時間を与えたのは、時の流れのなかで物事が起こり、それが起こったことを我々が思い出せるようにするためだ!苦悶の時代末期、傲慢なサリアチェにより物語を記録することを妨げられた。だが二度とそんなことはさせない!”そして彼らの首を落とすと、血が石に垂れて文字となり、その死がそこに記録された」

だから学生諸君、両親や教師から日記を書くように言われても、面倒だと不満の声を上げたり、あら探しをしたり、難癖をつけたりしないようにしてほしい。なぜなら日記をつけることは、祖先達が血と引き替えに手に入れた権利なのだ。

カジートの敬称Khajiiti Honorifics

サルモールの南西エルスウェア代表
トルヴァルのレディ・ラドゥッラ・ドラ 著

タニオン校長に会ったことがおありだろうか?最も礼儀正しく正確なエルフだが、私にふさわしい「ドラ」の代わりに、最も不適切な接尾辞を私の名前につけたと知らせたとき、驚きの表情を浮かべた。(これ以上彼に恥をかかせないためにここで詳細を述べるのはやめておくが…いつか私がトーニーポートワインを2杯ほど飲んだ後にでも尋ねていただきたい)

という訳で、もっとも一般的な——少なくとも妥当な——カジートの称号のリストをまとめるのはアルドメリ礼節学校の利益にとって、そしてサマーセットとヴァレンウッドから来た私達の新たな盟友にとって得策だと思われる。

女性の敬称

「…ドラ」とは、その知恵と機知において知られた者への敬意か、または高齢に達した女性への労いを表す称号。私の場合は、前者の条件が当てはまっていると思いたい。

「…ダロ」は、小さな装飾品や、ばらけた小銭といったきっちり管理されてない物の素早い取り扱いに優れた者に対するもの。これはよく舌が回る者に対して使われることもある。

「…ド」は戦士として名声を得た者——普通は男性だが、まれに女性であることもある(個人的見解だが、ほとんどない)。

「…コ」は尊敬されている治癒師、魔術師、そして学者の称号で、時々は知識豊富な先祖に対しても付けられる。きっと、この者が死んだら子供達が彼女を「ラドゥッラ・コ」と呼ぶのよね? …なんだか心温まるわね。

「…ラ」は、未婚の優美な乙女、またはそうであるかのように振舞う人々に使われる、それはそれははかない称号。この者も「ラドゥッラ・ラ」であった時のことを懐かしく思い出すわ。ほんの去年のことよ。違った?

「…マ」は男女どちらでも小さい子供に対して使う、愛情を込めた呼称。その子がわめいたりうなったりしてる時を除いてね。

男性の敬称

「…ダー」はおそらくすべてのカジートの称号の中でもっとも古くからあるもので、指先と頭の回転がすばやく、探究心があって貪欲な者が得られる呼称。これは時々政治家にも使われると聞いたことがあるけど、そのような使い方は間違いなく滑稽よ(私はこんな使い方しませんよ!)。

「…ド」は戦場や個人的な決闘で栄誉を獲得した者に対する敬称。その名誉を与える者を待たず、自分で自分にその敬称を当てはめて気取って歩いているライオンには気をつけて。

「…ドロ」は知恵ある年長者、族長、祖父達、それに市場で人の前をものすごくゆっくり歩く人達に適用される称号。

「…ジョ」は詐欺師やいかさま師にもよく使われているが、尊敬される医者、学者、それに魔術師に対する敬称よ。私に1連の「魔法の」真珠を売りたがったコリンセのハンサムな黒ヒョウのことを思い出すけど…この話はまた別の機会に。

「…ラ」は軍人、商業、統治における敬われる指導者に対するもの。「猫・ラ」はしばしば「子猫・ラス」のハーレムを持ち、時にそれを誇示する。特に、もし彼が短い尻尾という欠陥をそれで埋め合わせている場合は。

「…リ」はめったに与えられない。我が同胞の偉大な指導者、伝えし者、王、そしてたてがみが確保しているから。それに多分、枕に囲まれて格闘している最中の男らしい恋人もそう呼ばれる、らしいって聞いたことがあるわ。

アラバスターの流行に敏感な若者の間では、敬称を名前の後でなく前につけるのが流行りだとも聞いた。ラドゥッラ・ドラはファッショナブルでありたいとは思うけど、それはカジートの名前をあまりにも似た感じにしてしまう傾向があるので、彼女としては認められない。それではつまらないだろうし…誰だってつまらない人になりたくはない。そうよね?

カジートの武器と鎧Khajiiti Arms and Armor

エルスウェアの息が詰まるほど熱い気候の中に暮らす種族にとって、重い服や鎧を着ることは大抵の場合、実用的ではない。猫の民の生まれ持ったしなやかな骨格と手先の器用さには、より軽量の防御手段が適している。カジートは束縛と重荷を嫌悪し、生産者たちは動き回るのを助ける鎧を提供することに熱心である。最も軽いものになると、カジートの鎧はよく実用的な(しかしきらびやかな)普段着に間違えられる。キルト地や綿を詰めた服が銅と致命的な部分に添えられる。これが鮮やかな色模様で強調され、さらにゆったりとしたショールにリボン、装身具でアクセントが付く。カジートのように退廃主義的、快楽主義的でない種族が着れば、嘲笑されかねない装備である。

カジートが反撃を予想するような戦いの場合、彼らは布と革製の脚当てに篭手、軽兜を好む。これならば最大限に軽快な動きが可能になり、スピードを(ファッションも)犠牲にせずに済む。

俊敏さを旨とするこの種族にとっては、最も重いカジートの鎧でさえゆったりしているが、それでも漆塗りの金属板を革で縫い合わせたものが付いており、その下には刺繍入りのチュニックが入り、さらに曲げた銀と丈夫な麻の兜を装備する。カジートが全身用戦闘鎧を装備するのは、最も悲惨な条件においてのみである。

武器に関して言えば、曲がった三日月刀、サーベルやナイフ、あるいは彼ら自身の鋭い爪の延長としての飛び出し短剣がある。時として、この爪の形状は儀式用の三又槍や長弓の矢、投げ槍の先端の形状に用いられる。

キス、愛しの母A Kiss, Sweet Mother

おや、闇の一党を召喚したいのか?誰かが死ぬのを見たいって?ならば、祈れ。夜母に願いが聞き届けられるように祈るんだ。

そして、最も背徳的な儀式——黒き聖餐を行わなければならない。

心臓、頭蓋骨、筋肉を含む本物の身体の部位を使って犠牲となる人物を模した人形を作るんだ。そしてその人形をロウソクで囲む。

これで儀式は始まる。次にベラドンナの花弁で擦った短剣を使って人形を繰り返し刺しながら次の言葉を唱える。

「愛しの母、愛しの母、あなたの子供を私の元へ届けてください。卑しい者の罪を血と恐怖をもって清めなければならないのです」

そして待つのだ。常闇の父なるシシスは辛抱強き者に報いる。お前の元に闇の一党を代表する者達がやって来るだろう。そうして血で結ばれた契約が始まる。

グリーンパクト・ボズマー:観察Green Pact Bosmer: Observations

ディニクサス・プレシス 著

著者は自身が観察したヴァレンウッドの奥深くに住むウッドエルフと、ニルンの反対側に住むウッドエルフについての詳しい違いを簡潔に説明したく思う。ここで記録された観察は彼らが「古き習わし」と呼ぶものに拘る野生のボズマーについて詳細を説明するものであり、一般の社会に適合したウッドエルフにはあてはまらない。

ヴァレンウッドの奥のウッドエルフ、もしくは彼ら自身が称する「グリーンパクト・ボズマー」は、グリーンパクトに熱狂的な信仰を捧げる者とされている。彼らは戦闘で倒した敵を含む肉のみ口にし、住処とする森を害する者を攻撃する。

それでも彼らを「野蛮なもの」としてしまうのは間違いである。実際彼らは実に知的で好奇心を持ち、理性的である。豊かな文化を持ち森に帰属し、精神的な指導者、語り部、「紡ぎ手」を持っている。

戦闘では極めて獰猛だが、刺激しなければ攻撃せず、よそ者には実に親切だ。自然界から恐れと尊敬を交えつつもヒントを得て、教養があり、緑がパクトを冒涜する者と対決する怒りの復讐のような物語を伝えてきたのは間違いない。

実際早くよりパクトのボズマーは、パクトを冒涜するボズマーが落ちる地獄のようなものであるウーズを信じるよう育てられ、危害を加えるボズマーのクランにすべての野生の力を浴びせるという、緑のさらに恐ろしい話を聞いている。

グリーンレディたちLadies of Green

シランティレ 著

ウッドエルフは基本的に秘密主義で隠遁生活を好むが、私は彼らが外部の人間から意図的に隠れて暮らしているわけではないと考える。例えば世代毎に新たなリーダーを選ぶという慣行について取り上げてみる。ウッドエルフがどのように「グリーンレディ」を選ぶのかを正しく知っている外部の人間はいないが、この地位、役割、称号についてはすぐに多くの事実を発見できた。

世代毎に——期間が定められていないためこれ自体が不明瞭な概念だが——すべてのウッドエルフの中から1人の若い女性が選ばれ、自らのアイデンティティを捨て去り、グリーンレディとなる。グリーンレディは、私が理解している通りだとすれば、ボズマーの凶暴性、力、そして純粋な身体的特徴の象徴だ。

これは彼女が戦争指導者、あるいは首領ということを意味するのだろうか。正しくはそうではない。確かにグリーンレディの力は戦闘に向けられることが多いが、彼女は民の身体能力や健康の顕現であると言ったほうが正しい。真の神やウッドエルフ自身に対して失礼かもしれないが、私はグリーンレディは神格化された神だと考える。それが適切な表現だろう。

クロウブリンガーCrow Bringer

クロウブリンガーはハグレイヴンの力を持っていると言われていた。彼は複数の恐ろしいカラスに変身し、一度に百方向から敵を攻撃することができた。光の力を持つ者によって彼のチャンピオンの座がすぐに奪われてしまったのは避けられないことだったのかもしれない。クロウブリンガーは変身して有徳のハグロフに襲い掛かったが、カラス達は眩しい光によって焼きつくされ、カラスがいた場所には硫黄の王冠しか残されていなかった。

王座を奪取した相手:隠されしアレリス

敗北した相手:有徳のハグロフ

セイラン、ルレニルズ・フォールの戦士長Ceyran, Warlord of Rulanyil’s Fall

セイランは第一紀中期の、下級のアイレイド戦士長だった。その長い人生の中で3つの同盟を作って失ったことで最もよく知られている。シロディールのアイレイド粛清の影響を受けて難民として逃れてきたのか、それともクランがヴァレンウッドに逃げてきた後に誕生したのかは分かっていない。モラグ・バルに傾倒していたと言われており、最終的には第一紀1102年、身元不明の暗殺者によって殺害された。

センチネル王家の系図The Royal Lineage of Sentinel

親愛なる読者よ。我々の慈悲深い王の血は最も気高い。祖先は上級王アルアザル、次にジャフルール王、そしてマカラ大公に遡る。マカラ大公はアンチフィロスのグランデヤ・ファネッシュと結婚し、そのため家に偉大なるジジーンのフィロシドの血がもたらされている。

ファハラジャード王陛下は、高潔なるマカラとファネッシュの唯一の子だった。ある時まだ若い王子であったファハラジャードはタネスの花、ザリファーを妻に迎え、彼女は3人の健康な子供を産んだ。残念ながらタネスの花は3人目の出産時に命を失い、ハンマーフェルのレッドガード全員が喪に服した。

とはいえ、陛下の輝かしい子孫は、サタカラームの宝石、長女マラヤ、そしてアルマンダインの星、次女ラカナ、さらにアンチフィロスの獅子、若き皇太子アザーが残っている。

ダガーの環The Ring of Daggers

軍団兵通信の真の著者、アエミリアヌス・ファルト 著

「ダガーの環」

あなたもその名がささやかれるのを耳にしたことがあるだろう。そしてその意味も知っているはずだ。堕落した役人達。原因不明の失踪。暗闇での殺人。

ダガーの環。密偵、侵入者、おとり。残虐な商人王、血塗れのエメリックの下で汚れ仕事をする死の商人。

あなたが住むこの街で。あなたの家の近所で。おそらくあなたが信用し、よく知っていると思っている人々の間でも。

だが実際のところ、あなたは隣人をどれほどよく知っているだろうか?彼はおじさんを訪ねてサタカラームに行ってきたという話だが…果たしてそれは本当の旅行先か?彼女の客間のあの新品の手結びの敷物…代金はカバナントの金で支払ったのか?酒場で彼と一緒に酒を飲んでいたブレトン…彼らはあんなにひそひそと何を話していたのだろう?

あなたの住む地域に、ダガーの環は入り込んでいるだろうか?はっきり答えられるのは、自分の隣人を十分把握している人だけだ。目に見えるものだけを信用し、説明できることだけを信じるのもいい。だがダガー達が、肩をすくめてよそ見しているあなた達に依存していることを忘れるな。彼らの破壊活動を見逃してはならない。さもないと、次はあなたが狙われるかも知れない!

何か疑わしいものを見聞きしたとき、行動を起こすかどうかはあなた次第だ。疑わしい行動は最寄りの帝国の占領当局に届け出てほしい。市民諸君、その後は我々が引き継ごう。

タムリエルのカリグラフィ、第七章Tamrielic Calligraphy, Chapter VII

ヴァレンウッドのインク

アリノールのアラーニャ 著

よく見逃される事実だが、インクの使用は書道家以上のことをする。管理された環境で、芸術家は正確に色と形を理解し、ページを越えて読み手に伝えられる。天気や気温のような外部の要素が、書道家が必要とするものを著しく変えてしまうことがあることは忘れられやすい。

例えば、深いヴァレンウッドの熱と湿気の中で、正式なアリノールの書道では一番広く使われている精巧な真夜中のインクは、単純に乾かない。紙を横向きにすると、ただちにインクがページを流れてしまう。穏やかなアリノールの気候では考えられないが、ちょっとした船の旅ではよくある。かわりに、地元では水の中でも乾くインクを使う。快適な書き物机がある書記には馬鹿馬鹿しいことだが、暴風雨の中でも緊急の書状を書く斥侯には非常に重要なことである。

ヴァレンウッドのインクのもうひとつの重要な進化は、多くの場合、暗闇でかすかに光るということである。このような性質はアリノールのような明るい街ではほとんど必要とされない。森の深い闇の中、読むための月の光がなくても微かに光るインクにより、重要な文書を正確に読むことができる。

最後の肝心な点として、インクはさまざまな表面にしっかり書くためによく使われている。高品質の羊皮紙は滅多に手に入らず、紙でさえも地元のボズマーの信条によっては手に入りにくいことがある。落ち葉や平らな石に書状を書くというのは、アリノールでは考えられない。森の深いところではよくあることで、その方が好まれることが多い。先に述べた精巧な真夜中のインクは、紙に書くには使う価値がないにもかかわらず、高く評価されている。多孔質の石に書いた場合、勢いよく振るまで、形は保たれる。

そのため、石とインクはかなり長い間使い回せる。インクがきちんと乾かないため、書かれた文字は数か月以上も長持ちする。このため、普及しているアリノールのインクは、ボズマーの間で非常に希少価値が高い。彼らの異なる環境によって、アルトマーの熟練の書記にすら知られていない、可能性が高いインクの性質を発見することになった。

引き続きタムリエル本土でインクの研究を続け、アリノールの書記にこの一連の章を提供していくつもりである。

タムリエルのチーズCheeses of Tamriel

料理長ギルバード・ラロッケ 著

あなたが私の同類なら、「チーズ」という言葉に心を揺さぶられるはずだ。家族や友人と一緒に食べた料理や、寒い冬にピッタリの料理、もしくは旅行中に木陰でつまむ簡単な食事のことが思い浮かぶのではないだろうか。あなたが考えているよりもチーズが遥かに奥深いものであるということを、私がこれから説明しようと思う。タムリエルを一緒に旅して、想像したこともないような様々な料理を発見しよう!

最初は簡単なものから始めよう。エイダールチーズ。スカイリムで人気があり、ノルドは暖かい串焼きと一緒にこれを食べる。彼らは私達ブレトンとは違い、洗練された料理は作らない。だがエイダールの芳醇な土の香りと滑らかな舌触りは様々なソースと相性がいい。鶏肉料理と一緒に食べたり、若いコレキュイバと合わせたりしてみてほしい。

スカイリム生まれのもっと風変わりな味を楽しみたかったら、マンモスのミルクから作ったチーズを探す必要がある。このチーズは巨人が作ったものであり、彼らからそれを奪うことのできる本当に勇敢なものだけが手にすることができる(そのとおり、巨人だ!それ以外にマンモスの乳搾りができる生物がいるとでも?)。だがその強壮効果と強い香りは、危険を冒すだけの価値はある。だんだん癖になる味だと言われているが、これを使った温かいシチューの完成度の高さにはあなたも舌を巻くはずだ。

ブレトン料理の習慣を守る者としては、これを本当のチーズとは呼ぶことはできないが、冒険好きのためにスカトルについて言及しておこう。この美味なごちそうは、驚かないでもらいたいが、モロウウィンド原産の甲虫の肉でできている。その材料や脂ぎった見た目を理由にしてスカトルを避けないでもらいたい。そのピリッとした複雑な味わいがダークエルフに愛されているのには正当な根拠があるのだ。

精の出るものが食べたければ、エルスウェアフォンデュを試すべきだ。この料理には様々なレシピがあるが、基本はいつも同じである。質の良いチーズと濃い目のブイヨン、そしてもちろんムーンシュガーだ。火は弱火に保ち、エールを入れすぎないように気を付ける。最高の瞬間は、自分好みの味付けを探しながら、チーズに食べ物を絡ませているときである。これは私からの助言だが、毎回加えるハーブを変えるようにしてみよう!

溶けると言えば、レッドガードのチーズだ。彼らは非常に奇抜なチーズを作る。彼らはその作り方を秘密にしており、外国の客人にそれを出して驚かすのが大好きである。シュリーキングチーズと呼ばれている。ある温度に達して溶け始めると、本当に叫び声を上げるのだ!鍋で香辛料の利いた肉を調理しているときに、このチーズを小さく切ったものをその上に乗せるというのが一般的な使い方である。チーズが叫び声を上げたら、準備完了!

その他の珍しいチーズといえば、もしそれを見つけられるぐらい幸運であればの話だが、この上ないほど芳醇なオルロイチーズというものもある。このチーズの素晴らしさを伝えるには、決して誇張しているわけではなく、その香りのためだけでも、数多くの挫折を味わい、数カ月間シロディールの南部を歩き回っただけの価値があったと言えば十分だろう。

ホールのチーズに、くさび形のチーズに、薄切のチーズのチーズ!たくさんあるが、これはまだ始まりだ。この世界にはまだ数多くのチーズがある。美味しいチーズを探すために長旅ができなくても、この説明を読んだことで、あなたが見つけたチーズを片っ端から試したくなるようになれば幸いである。

ドラゴンファイアについて(断章)Of the Dragonfires (Fragment)

…そしてアレ=エシュは言った。「我々はよこしまなエルフたちを倒したが、彼らがオブリビオンで我々を苦しませることを恐れています。彼らは私達を悲しみ嘆かせるため、これまでデイドラの王と取引してきました。我々は武器をとっては力強く戦えますが、偉大な悪魔たちは我々の力を超えています」

だがさらに続いた神の声はこう言う。「ニルンの定命の者のためにこうしよう。そなたはドラゴンボーンだから、そなたが引き継がなければならない。彼らがドラゴンファイアを燃やし続けるかぎり、悪魔の王は今の場に留まらなければならない。

アレ=エシュは感謝したが、まだ困っていた。「ならばもし私の家が途絶えたら?どうやって自分たちを守るんですか?」

すると世界が震えたが神の声は穏やかに言った。「そなたの人々が道を見つける。デイドラと違って定命の者は創造の輝きがあり、これまでにない新しい物を作るかもしれない。一つ防御があるところには、また…」

トリニマクの失墜The Fall of Trinimac

信仰なき者 著

マラキャスを本当に知るには、神の恩寵を失ったトリニマクと、その苦悶の混乱につながった事件の物語を思い出さねばならない。

神話紀の時代、アルドマーの反体制派は一般的に受け入れられていたサマーセット諸島の崇拝を捨て、若き預言者ヴェロスの教えに従い始めた。ボエシアは夢や幻視の中でヴェロスに話しかけ、定命の者は昇華し神になることができるという信条によって、アルドメリの新たな宗派を導くよう指導した。トリニマクの司祭たちはその新宗派を冒涜であるとして非難し、ヴェロスの教えを捨てなければ流刑にすると脅した。司祭らが採決を下そうとした時、トリニマクを飲み込んだボエシアが現れて、トリニマク本人の声で自分の教えが嘘であることを明らかにした。彼の暴露に面目をつぶされ打ちひしがれた司祭に満足したボエシアは、自分の不名誉を完結させるために、集まった者の前で自らトリニマクを解放したのだった。

トリニマクがどのように倒されたのかは不明だが、倒された後にボエシアによって食べられ、その腹の中で彼の霊魂は拷問されたと言われている。トリニマクの拷問に飽きると、ボエシアは牢獄から彼を解放し、息苦しい灰の世界へと追放した。この拷問と侮辱は、トリニマクの心を歪ませて激怒させた。トリニマクは消え、呪いの神マラキャスとして生まれ変わった。復讐に歪んだ彼の心により、彼の最も熱心な信徒は彼と調和するべく変わり、流浪にさまようように呪われた家なき種族、オーシマーとなった。

ニルンの霊魂Spirit of Nirn

ロルカーンは全ての定命者にとっての神、ニルンの霊魂である。しかし、これは全ての者が崇拝しているとか、知っているという意味ではない。エルフにとっては忌み嫌われる存在であり、創造は精神世界から彼らを切り離す行為だと考えられている。人間の多くには存在を告げる者として崇められている。定命者世界、ムンダスとも呼べるニルンの創造は、生きる者全てにとって精神的苦痛を生み出す源である。全ての魂は奥深くにおいて、自分達が別の場所から来た存在であり、ニルンは次に進むための厳しくも重要なステップだと認識している。では次とは何か?中には、元いた精神世界に戻りたいと望み、ロルカーンはその道を阻む邪悪なる者だと考える者もいる。彼らにとって、ニルンは監獄であり、抜け出すべき錯覚なのだ。また、ロルカーンは超越性を試す場としてこの世界を創ったという者もいる。その者達にとって、精神世界は既に監獄であり、真の脱出が可能な状態でもある。

ヌチュナクの火と信仰Nchunak’s Fire and Faith

ヌチュナク 著

この書は、カグレナクの理論を説明しながらドゥエマーの様々な植民地を旅したヌチュナクの報告書を翻訳したものである。

彼が代弁して語った人々の啓もうの状態がどうなっているか、私は調査してみた。カグレナクの理論に対する敬意があれば、近くにいる唯一の学者が人々を導いて、真の誤りへとつながる迷路を切り抜けて進んでくれると彼は答えた。

しかしカグレナクの教訓はケラカーで教わったものだと、彼は私に明かした。世界で最も博学な民であるケラカーのドゥエマーに会えたことが、これまでで一番うれしいことだと彼は言った。彼らはそこでカグレナクの言葉を勉強し、あの世での彼らの居場所について思いをはせていた。またそこでは、平面分割も、健忘症の計算法も、それ以外の実用性を持つあらゆるものも、自己の理解および心臓に対するその関係性以上に価値があるとされることはなかった。

私はこれを賛辞と受け止めるだけの礼儀正しさを持ち合わせていた。そして兜を脱いで、彼に感謝し、無限に続くお辞儀に送られてその場を後にした。

ノルド社会への忍耐Enduring Nord Society

ネヴィル・フレラン

本稿を書いた不幸な作者と同じように、もしあなたの家がノルドの「同盟」や「商売仲間」との定期的な付き合いを要求するなら、そしてそのことを不満に思っているなら…そんなあなたなら、彼らの社会的交流はダンマーの精緻かつ気品のある文化とはかけ離れていることがすぐ分かるだろう。彼らの習慣や行動に頻繁に触れる機会があったおかげで、ノルドからの肉体的な危害を避けることにおいて、私は専門家のような立場になった。私の知識が読者の皆様のお役に立てると幸いだ。

ノルドにとって侮辱とは必ずしも侮辱ではない。ノルドしかいない場での会話においては、普通なら相手を怒らせるような言葉(例えば「この老いぼれホーカーのケツめ」など)も実は愛情表現なのかも知れない。しかし話題になっているノルドのことをよく知らない場合は、そのような汚い言葉を使うのは避けた方がよい。また、ノルドの力、勇気、名誉をどんな言葉であれ侮辱すると、侮辱されたノルドはむきになって自身を証明しようとするので、必ずと言っていいほど暴力沙汰になることも覚えておいてほしい。

一杯勧められたら決して断わってはいけない。ハチミツ酒を6杯も7杯も飲まされる事態に備えて、テーブルの下にこっそり捨てる技術を身につけておくべきだ(テーブルの下にはすでに捨てられた酒の海ができているので、誰も気づかない)。勧められた酒を断わると、それは弱さを認めたことになり、ただでさえ一緒に働くのが嫌な仕事仲間からさらに仲間外れにされる羽目になる。

最後にもう1つ、言葉遣いはできるだけ単純明快にすること。ノルドは馬鹿馬鹿しい話が好きだが、込み入った会話は得意ではないし、難しい言葉を使う者に対して疑念を抱く。そうなるとノルドは危険だ。突然感情を爆発させて叫んだり、「わざとややこしいことを言って俺を騙す気だな」とあなたを責め立てるかも知れない。単純明快に話せば怪我をしないで済む。

それでは幸運を祈る。ここに書いた忠告は柄の悪い人間と付き合う際にも役に立つだろう。

バーンダリのやり方The Way of the Baandari

バーンダリの他の子供を中傷するな。

取引では常に気を配れ。

贈り物は必ず返せ。

公平な取引は金でなくても成立する。

真実と賢さは必ずしも敵ではない。

失ったものを見つけ、見つけたものを取引し、意味のないことは無視しろ。

バーンダリ行商人組合の脅威Threat of the Baandari Pedlars

サタカラームの大司祭ズラドル 著

誠実な人よ、今週の私の説諭は長くも比喩でもなく警告だった。すべての真のレッドガードに、門の外に群がり自らをバーンダリ行商人と呼ぶ盗人と異教徒で邪悪な猫の種族の策略に気づかせるための警告だ。

うろついている野獣のような者たちが盗み、詐欺、ごまかしを働くために商人を装っていることは前からわかっていた。ではなぜ執政官は街の門前に野営を許しているのか?なぜ追放しないのか?

明らかに他の力が働いている。神を冒涜する異端者の力だ。この生き物に庇護を与えるのがどんな愚行であり、悪徳と背徳に寛容な権力者がどれだけ無知であるか、どう説明しよう。

「でもどうしてわかるのだ、ああズラドルよ」あなたは問うかもしれない。「この真実をどのようにして知ったのだ」

では聞こう。誰かがくしゃみをしたらなんと言う?「トゥワッカの祝福を」だ。そうだろう。なぜだ?古の文書にあるように、くしゃみは邪悪な霊がいることを示しているからだ。

私のような多くの信心深い者が、猫のような人間と会うとどうなるか?くしゃみをする、目に涙がたまり、またくしゃみがでる。

気をつけろ、トゥワッカの警告に耳を傾けるのだ。バーンダリは人間の姿をした邪悪な霊魂だ。つきあいをやめ、野営地を避け、家に持ってくる穢れた商品で苦しまないようにするのだ。

バーンダリ行商人組合の掟Code of the Baandari Pedlars

ロードのセムシル・ダール 著

街の者があなたを盗人、ペテン師、不名誉なる者と呼ぶ時は耳を傾けるな。そうした人々は無知で狭量で、自分の街の境界線の先のことは何も知らない。真の不名誉だ!生きていく上での行動規範を持つ者は不名誉ではない。それはバーンダリにも当てはまる。

だから我々の規範、バーンダリに従いなさい、さもなければ私たちから追放される。規範を破り、追放猫になる者は同情されるかもしれないが、私たちの中では再び認められない。私たち自身を信頼できなければ、世界がどうして私たちを信頼してくれよう?

私たちが拠って立つバーンダリの掟は成文と慣習の両方から成る。慣習が成文化されることはないかもしれない。成文化が可能ならどうして慣習なのだろう?だが成文は以下の通りだ。

財貨入手の掟:対象物が緩んで何も入っていないことがある。ポケットや引き出し、手の中から落ちることが。こうした物は破棄されたものと見なし、合法的に入手される。明らかにきちんと保管されたかどうかを誰も気にしていないものだからだ。バーンダリでは、こうして捨てられたものを入手するのは合法であり推奨される。バーンダリは倹約家で無駄を嘆くからである

預言の掟:街の住人はこれから先に起こる出来事に関する助言や預言の見返りに、バーンダリに対して金銭を支払うことがある。この取引では、顧客が聞いて最も嬉しいことを語らなければならない。不親切な言葉や望まない言葉で顧客の感情を害するのは深刻なマナー違反だからだ。こうした違反を防ぐために、バーンダリは地元の宿屋や食堂で鋭い耳を持ち、時を過ごすのがふさわしいと考え推奨する。そうすれば確実に、地元の顧客が最も喜ぶ可能性のある助言を行える

保証の掟:本物のバーンダリは素晴らしい商品しか売らない。街の住人は最高級品しか買いたがらないからだ。素晴らしい新しい買い物に大金を使って貰えるほど自慢できることはない。バーンダリは何よりも顧客に大きな値引きをして、最高品質の品を手に入れたと自慢して貰いたがっている。だから顧客には商品の由来、珍しさ、好ましさについて、最高の保証をつけて提供することがふさわしく推奨される。

これがバーンダリの掟の成文である。これらの掟はすべての場合に厳格に適用され、議論の余地はない。ただし、もちろん慣習等に覆されるときは除く。

ハグ、ハーピー、ハグレイヴンHags, Harpies, and Hagravens

サタカラームの歌姫、ベールをとったアザディエ 著

そして私は大聖堂のたいそう立派なズラドル大司祭による説教を聞いた。彼は誘惑する女シャクハリの物語とジェゼレ女王の罪を引用しながら、女であることと、その生来の悪を痛烈に非難した。「ハグ、ハーピー、ハグレイヴンのことを考えなさい」彼は言った。「どの怪物も女だ。だから邪なのでしょう?」

「司祭が女を好まぬだけのように思える。どうして?」私はそう思った。

どうして?それにもし女が邪悪なら、彼はどのようにして当然の結果として暗示している、男の美徳を見つけるのだろう。卑しく13人の妻を取り換えたクワリズム大公は男ではなかったか?恐ろしい丘のオーガや山の巨人はいつも男ではなかったか?伝説のミノタウロスをごらんなさい。あれも男性ではないの?

神を惑わす者、セプは男ではなかった?

たいそう立派なズラドル大司祭にこの考えをぶちまけたけれど、彼は恥じず、私を慎みがなくでしゃばっていると決めつけた。「ええ、そうでしょうね」私は言った。「あえて言わせてもらいましょう」。そして私はベールを取り、服を脱いで言った。「あなたが邪だと恐れるものはこれでしょうか。神聖なる司祭よ」

司祭は震えて汗を流し、欲深く震える指を伸ばした。でも私は笑ってそれをはねのけ、衣服を元のようにまとった。そして言った。「ああ司祭よ、考えてごらんなさい、真の女はそれを敬わないものには何も与えないのです」

私はこのようにして大司祭に説教したのだ。

ヒストの神話と伝説Myths and Legends of the Hist

シランティレ 著

潰瘍やグリーンスポア、その他のより激しい衰弱を伴う病気を厭わない者たちは、高位の種族によって地図に記されていないブラック・マーシュの区域に分け入っていくかもしれない。沼の腐敗やニクバエの噛み傷、そして叫び声をあげ歯を打ち鳴らし、あるいは単に暗がりに横たわり、あなたの手足に齧りつく機会を待っている見えない生物たちの止むことのないわずらわしさに耐えられる少数の者は、沼の最奥に到達できる。インペリアルの探検家で最も頑強な、これ以上勇気を証明する必要もないほどの発見をなした者であれば、ヒストの樹を目にすることができるかもしれない。

噂によればヒストの樹は、この暗い沼地の鱗を持つ民の間での、主要な崇拝の形態であるという。一部の者の仮説によるとこの木は知覚能力を持ち、深い知識と、人間とエルフのあらゆる種族以前の時代に遡る計り知れない秘密を持っているという。近年発見されたダンマーの文書の大まかな翻訳は、アルゴニアンの間で行われる儀式の存在を示しているようだ。しかしこれとても、事実よりは伝説に近い。

サクスリールは未熟状態を脱した時、近くにヒストの樹を見出し、その幹から樹液を吸ったと言われている。樹液に含まれる成分はホルモン分泌を加速させ、それはアルゴニアンの性別を決定する器官を成長させる。そのすぐ後に適切な相手が見つかり、交配が行われる。雌は間もなく1つかそれ以上の卵を産み、それは熟成と孵化の場である孵化槽へと運ばれる。

最近行われた、ブラック・マーシュ中央部のインペリアルによる探検が不完全に終わったこと(埋葬地はコルニクス・ケパリウスが提供した地図に記されていた)、また甘言を弄したにもかかわらず地元住民がこの寓話的な木の謎について話すことに積極的でなかったため、我々のヒストの樹についての知識は、驚くほどわずかなものに留まっている。

インペリアル城庭園の主任園芸家ティチュリニア・ペティリアは、もし発見された場合、この木から得られる樹液や種の扱いと回収には細心の注意を払うよう要請している。我々の薬剤師たちにとって大きな利益をもたらすかもしれないからである。

フェリアン・ダークストームFerian Darkstorm

消極的なフェリアンとしても知られているフェリアン・ダークストームは、瞬く間にチャンピオンの地位を奪われることになった。王座に就いたことで熱意を失い、満足してしまったためだと言われている。また、痛烈な批判を受けた時にしか戦わなかったことでも知られている。彼が王冠を守ることに無頓着だったことが原因で、剣闘士の反乱が引き起こされると、ついにはフェルホーンという名の優れた剣闘士がクランを率いてアリーナに姿を現れ、フェリアンが引っ張り出された。フェリアンは、怒った剣闘士達から自分と守衛を守るために最後には戦いに応じるが、最終的にはフェルホーンの剣に屈した。

王座を奪取した相手:ホワイトベア

敗北した相手:フェルホーン

フェルホーンFelhorn

フェルホーンは、剣闘士の反乱として知られる、血みどろの反乱で硫黄の王冠を手に入れた。彼は軍隊を率いてアリーナに入ると、現王者のフェリアン・ダークストームに決闘を申し込んだ。フェリアンが仕方なくこれに同意すると、歴史に残るような戦いを繰り広げたのち、前王者はフェルホーンの魔法の剣で真っ二つにされた。フェルホーンはこの薄氷の勝利を期に自分を見つめ直し、軍を解体して聖なるるつぼのチャンピオンとなった。マラキャスのために、アリーナの中に偉大な記念碑を建てたのは彼である。

王座を奪取した相手:フェリアン・ダークストーム

敗北した相手:偉大なサナレル

ブラジックの頭Head of Brazzefk

ブラジックはかつて名を馳せたドゥエマーの錬金術師だった。彼は不死に関する研究を行い、ついには自身を欠点の多い肉の体から解放して、石の生きた巨人に変えられる薬を作り出したと言われている。その薬の効果は抜群で、彼の体は石に変わり不死となったが、動けなくなってしまった。

これはブラジックの頭だろうか?彼には回りが見えているのだろうか?私達には想像することしかできない。

ペリナルの歌 第1巻The Song of Pelinal, Volume 1

その名について

(編者注:1巻から6巻に収められた文章は、帝国蔵書庫所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれ、同じ文書からの断章という可能性もあるものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける)

彼の名前「ペリナル」はまことに驚くべきであり、奇妙である。多くの異名は後についたものにすぎない。それはエルフの名であるが、ペリナルはエルフに災いをもたらすものであり、その名はエルフにとって皮肉というよりも残酷であった。若い時分から、ペリナルは白髪をたなびかせ暴れまわった。敵であるエルフたちが彼らの言葉で彼をペリナルと呼んだのだろうか、しかし、その名がエルフの言葉で「栄光の騎士」を表していて、もちろん彼がそのような存在ではなかったことを考えると、そうとは考えにくい。彼がタムリエルにいた頃、他のものたちは多くの異名をペリナルの名に加えて呼んだ。彼は、光り輝く左手で敵を討つペリナル・ホワイトストレークであり、血(を飲ん)で勝利を祝うペリナル・ブラッディであり、聖戦士たちを立ち上がらせたペリナル・インサージェントであり、兵士がその旗印を見て八大神に感謝を捧げる、勝利の化身ペリナル・トライアンフであり、彼の剣一本に頼る戦略について来られない味方を叱責するペリナル・ブレイマーであった。また彼はペリナル・サードとも呼ばれたが、これについては彼が三度蘇った神の化身であるからとも、彼が反乱に加わる以前、聖アレッシアとも呼ばれるペリフが自由への祈りの中で見た3番目の幻影が彼の姿だったためともいわれている。

ペリナルの歌 第2巻The Song of Pelinal, Volume 2

その訪れ

(編者注:1巻から6巻に収められた文章は、帝国蔵書庫所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける)

(そして)ペリフは天を仰ぎ、神々の使いに語りかけた。天はエルフが地上を支配し始めてから、その慈悲を失っているように見えた。ペリフは、命に限りある人間であった。彼女の同胞である人間の、弱さの中の強さや謙虚は神々の深く愛するところであり、人間が、最後にある死を知りながら命を燃やす姿は神々の憐みを誘っていた(向こう見ずに魂を燃やす者たちが竜の一族に好かれるのと同じ理由である)。そして、彼女は神々の使いに語りかけた: 「そして、私はこの思いに名前をつけ、それを自由と呼びました。失われし者シェザールの、別の名前だと思います…(あなたは)彼が失われたとき、最初の雨を降らせました。(そして)私は今、彼に起こったのと同じことが邪な支配者たちに起こるよう願います。彼らを打ち破り、彼らのした残虐な仕打ちの代償を支払わせ、トパルの地へ追いやり(たいのです)。あなたの息子、あの強く、荒ぶる、猛牛の角と翼を持つあのモリハウスをもう一度地上につかわし、私たちの怒りを晴らさせてください」…(そしてその時)カイネはペリフに新しい印を与えた。それはエルフの血で赤く染まったダイヤモンドで、その面は(なくなり、形を変え)一人の男となってペリフの縛めを取り払った。その男は「星の騎士」(を意味する)ペリナルと名乗り、(そして彼は)(未来の)武具を身に付けていた。そして彼はシロドの密林へと分け入り、そこにいるものを殺した。モリハウスはペリナルの出現に喜び、地上に降りてペリナルに寄り添った。(それからペリナルは)ペリフの率いる反乱軍の陣地に戻り、自分の剣と戦棍に刺さったエルフのはらわた、首、羽、アイレイドの印である魔玉などを見せた。血で固まったそれらを掲げたペリナルは言った「エルフの東の長だったものだが、こうなっては名乗ることもできまい」と。

ペリナルの歌 第3巻The Song of Pelinal, Volume 3

その敵

(編者注:1巻から6巻に収められた文章は、帝国蔵書庫所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける)

ペリナル・ホワイトストレークは当時のシロドに住む全てのエルフの敵であった。しかし、彼はアイレイドの妖術師の王たちを、戦争ではなく、主に彼自身が決闘をして倒していた。反乱はパラヴァニアの軍隊と彼が甥と呼んだ雄牛モーハスに任せていた。ペリナルは銅と茶のハロミアをトールでの決闘に呼び出し、彼の頚動脈を噛み切ってレマンを称える雄たけびを上げた。レマンという名は、当時誰にも知られていなかった。形作るものゴードハーの首は山羊の顔を模したニネンダーヴァの祭壇に落とされ、ウェルキンドの魔力によって悪が蘇らないよう、ペリナルは賢明にも呪文によって彼らを封印した。その同じ季節のうちに、ペリナルはセヤ・タールの御影石の階段でハドフールを倒した。火の王の槍兵が初めて破られた戦いであった。その当時、アイレイドの武器でペリナルの防具を貫けるものは何一つ無かった。ペリナルはその防具が人間の作ったものでないことは認めても、それ以上のことはどんなに請われても語らなかった。ペリナルが初めて憤怒に我を忘れたのは、彼が農奴から重装歩兵にまで育てあげ、非常にかわいがっていたフーナが、シンガーのセレスレルのくちばしから作られた矢じりで殺されたときであった。彼はナルレミーからセレディールまで全てのものを破壊しながら進み、これらの土地をエルフと人間の地図の上から消してしまった。ペリフは神々にいけにえを捧げ、この行いに怒って地上を去らないよう祈らなければならなかった。そして、その後、白金の強襲が起こった。アイレイドたちがメリディアのオーロランたちと協定を結んで彼らを呼び出し、金色の半エルフ、羽なしのウマリルを彼らの味方の闘士にしたのである。そして、地上に現れて初めて、ペリナルは決闘に呼び出される側になった。アダの血をひくウマリルは不死身であり、恐れを知らなかった。

ペリナルの歌 第4巻The Song of Pelinal, Volume 4

その功績

(編者注:1巻から6巻に収められた文章は、帝国蔵書庫所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける)

(ペリナルは)妖術師の軍隊をニベンより追い払い、東の土地全てをパラヴァニアの反乱軍のものにした。カイネは人間たちがそこで進軍のための陣をはれるよう、雨を降らせて村やアイレイドの旗が降ろされた砦から血を洗い流さなければならなかった。(それから)ペリナルはヴァータシェの扉を壊し囚人たちを解き放った。このとき、モリハウスに乗った奴隷の女王が頭上を飛び、人間たちは彼女を初めてアレ=エシュと呼んだ。彼はまた…の門を抜け、その夜アイレイドに盗まれたセドール(今では誰も知らないが、当時は名高い部族であった)の千の精鋭の手を取り戻した。二千の手を魔族の骨で作られた荷車に載せると、荷車は女の悲痛な叫びのような音をたててきしんだ。…(文章欠落)…クリーズ族の北方における勢力を強化した最初の大虐殺(の後)、彼は白い髪をエルフの血で茶色く染めてヘルドン橋に立ち、ペリフの鷹匠に導かれてきたノルドたちはその姿を見てショールの再来と恐れおののいたが、ペリナルはその名前を冒涜するかわりに彼らの足元に唾を吐きかけた。それでもとにかくペリナルは彼らを率いて西の内陸へ進み、アイレイド達を白金の塔の方角へと追い詰めていった。アイレイド達は突然自由になった人間たちの勢いと、この激しさがどこからもたらされたものなのかを理解できぬまま後退を余儀なくされていた。ペリナルは、ウマリルが反逆者の進軍を止めようと放つサンダーナックを戦棍で砕き、「カイネの息」モリハウスがくちばしの矢の一斉射撃で傷ついたときは、彼を賢しきツアサス(ケプトゥの名を持つガネード)のもとまで運び治療させた。スキフ評議会において、パラヴァニアの兵士やノルドたちが白金の強襲に怯え、アレ=エシュすらもが決闘の延期を勧める中、ペリナルは激高し、考えなしに突き動かされてウマリルを罵り、まわりの臆病者たちを罵り、一人で白金の塔へ赴いた。

ペリナルの歌 第5巻The Song of Pelinal, Volume 5

モリハウスへの愛情

(編者注:1巻から6巻に収められた文章は、帝国蔵書庫所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける)

モリハウスがカイネの息子であることは厳然たる事実である。しかし、ペリナルがシェザリンであるかどうかについては語らないほうがいいだろう(あるとき、短剣使いのプロンチヌがそれを言って、その夜蛾を喉につまらせて死んだ)。しかし、モリハウスとペリナルが互いを家族と呼び合ったことはよく知られている。モリハウスが弟分であり、ペリナルは彼を甥と呼んでかわいがった。しかし、これらは単に神々に近い不死身の彼らの気まぐれな遊びだったのかもしれない。ペリナルは、戦いに関してはモリハウスに助言などしなかった。この半牛人は素晴らしい戦いぶりを見せていたし、兵をうまく導き、憤怒に身を任せることもなかったからだ。しかしホワイトストレークは、モリハウスがペリフに対して募らせていた愛にだけは警告を与えた。「モール、俺たちはアダだ。愛によって何かを変えなくてはならない。さらなる怪物をこの地上に生み落とさないように気をつけろ。お前が思いとどまらなければ、彼女はお前を愛するようになり、お前のせいでシロドはその姿を変えてしまうぞ」これを聞いたモリハウスは彼の雄牛のような姿を恥じ、彼がパラヴァニアにとって醜すぎるのではないかといつも思い悩んでいた。ペリフが彼の服を脱ぐのを手伝ってくれる時などは特にそうだった。ある夜、彼は小月神の月の光に鼻輪を光らせ、鼻を鳴らして言った。「彼女はまるでこの鼻輪の光のようだ。ときどき気まぐれに光り輝くが、夜にこうして頭を動かせばいつでもそこに見ることができる。そして、俺は決して手に入れられないものを知るのだ」

ペリナルの歌 第6巻The Song of Pelinal, Volume 6

その憤怒

(編者注:1巻から6巻に収められた文章は、帝国蔵書庫所蔵のいわゆるレマン文書から採られたものである。この文書は、第二紀初期に無名の研究者によって集められたもので、古代文書の断章の写しからなる。古代文書のそもそもの出所は不明であり、いくつかの断章は同時期に書かれた(同じ文書からの断章という可能性もある)ものと考えられている。しかし、6つの断章の成立時期に関する学術的な合意は得られておらず、ここでもその断定は避ける)

(そして)彼はパドメイのように、シシスによってこの世界に生まれ、この世を変える力を与えられていたと言われる。ニューテードのフィフドのように、あるものは、ペリナルの星の防具に隠された胸はぽっかりと開いてその中に心臓はなく、ダイヤモンドの形をした赤い憤怒が粗暴なドラゴンのように吼えているだけだという。これは、彼が神話の再現者であることの証であるという。彼が歩を進めたところは思い通りに形作られたともいわれる。ペリナル自身はこれらの言説を気にかけず、神の論理を唱える者は全て殺した。しかし、美しきペリフだけは例外であった。ペリナルは彼女について「話すより前に行動する。実行を伴わない言葉は死んだ目撃者のようなものだ」と言った。兵士たちが彼がそう言い放ったのを聞いて呆然としているうちに、彼は笑って剣を抜き、カイネの雨の中へ飛び出して行った。そして彼は捕虜のアイレイドたちを虐殺し、「おお、神よ、これが俺たちの憤怒だ!お前たちを見る俺を見ているお前たちが見えるぞ!俺たちが作ったウマリルは、俺たちを呼び覚ました!」と叫んだ。(そして、そういった)怒りに任せた気まぐれを行うとき、ペリナルは憤怒に我を忘れるのだった。そうなったとき、彼が通った後の土地は神の力を持つ彼の狂暴によって全て滅ぼされ、憤怒の後の虚無がやってくるまでその状態は続くのだった。アレッシアは神々に祈り助けを求めねばならず、神々は心を一つにして救いの手を差し伸べ、ホワイトストレークに殺しの願望を忘れさせ、地上のもの全てを破壊することをやめさせた。ギー族のガリドはかつて、そうしたペリナルの憤怒を遠くから目の当たりにしたが、その後、ペリナルが落ち着いたころにともに酒を飲む機会を得、憤怒に身を任せているあいだはどんな気分なのかと尋ねた。ペリナルは簡潔に答えて言った、「見るもののいない夢のようなものだ」と。

ペリナルの歌 第7巻The Song of Pelinal, Volume 7

ウマリルとの戦い、そして切断

(編者注:この断片はカヌルス湖にあるアレッシア教団の修道院の廃墟から見つかった写本を元にしている。第一紀2321年の正義戦争の前のどこかに書かれたと思われる。しかし、文章の解析によればこの断片には歌のかなり初期のバージョンが含まれていて、600年代中頃のものと思われる)

(そして)ウマリルの軍勢(との数々の戦いの末)オーロランの死体が玉座を取り巻くろうそくのように横たわり、ペリナルはアイレイド最後の妖術師の王たちと、重厚なヴェーリアンスで武装した彼らの魔族たちに取り囲まれていた。ホワイトストレークが彼の戦棍で床を突くと、その音に敵はひるんだ。彼は「俺を呼び出したウマリルをつれてこい!」と言った…(しかし)一方、力強さをたたえた顔つきの、邪悪で不死身の金色のウマリルは、接近戦よりも遠いところからの狙い撃ちが好きだったので、白金の塔の陰に長くとどまっていた。さらに多くの兵士たちがペリナルのもとへ送り込まれては死んでいった。彼らはウマリルが(最初の戦いの時から)ため込んでいた長いヴァーリアンスで強化した斧や矢でペリナルの防具を貫くのがやっとだった。(やがて)このハーフエルフは(メリディアの光に包まれて)姿を現し…彼のアイレイドの血筋を語り、その父、(前のカルパの)世界河の神について語った。そして、ついに流血し荒い息をつくペリナルを見て喜んだ…(文章欠落)…(そして)今やウマリルは地に倒れ、その兜についた天使の顔はへこんで醜く歪んだ。ペリナルはそれを見て笑った。。ウマリルの羽のない翼は(いらだつ)ペリナルの剣によって切り落とされた…ペリナルはウマリルの祖先を侮辱し、全ての旧エルノフェイから渡ってきた者たちを罵った。(このことを聞いて)エルフの王たちは怒り、憤怒に我を忘れた…(そして彼らは)ペリナルに襲いかかり、彼らの(頼りの)武器をふるい…ペリナルの体を八つ裂きにした。混乱し雄たけびをあげる(ペリナルの声は)スキフ評議会にすら(聞こえた)…(文章欠落)
…は(次の朝)モリハウスが角で塔全体を揺らしている時に逃げた。あるものは大量虐殺のさなか興奮状態にあり、人間たちは全てのアイレイドを殺そうと待ちかまえていたが、逃げ出した王たちや魔族たちを救おうとするものは全てペリナルに殺された後だった…王たちが彼らのやったことを証明するために残しておいたホワイトストレークの頭部はモリハウスが見つけた。彼らは会話を交わし、ペリナルは後悔を口にした…しかし、反乱軍の者たちはすでに引き返しており、これを聞く者は誰もいなかった…そして、不死身の彼らは(その後もさらに)話しこんだが、パラヴァントでさえもそれを聞こうとはしなかっただろう。

ペリナルの歌 第8巻The Song of Pelinal, Volume 8

啓示とアレ=エシュの死

(編者注:これは最も古く最も断片的なペリナルの文章である。しかし、これは元々話されたか歌われた「歌」の原型に最も忠実なものと思われる。従って、短さにも関わらず価値がある。奇妙なことに、アレッシア崩壊の際にペリナルは居合わせたようだ。伝説ではウマリルによって、アレッシア崩壊の数年前に死亡している。一部の学者はこの断片がペリナルの歌の一部ではないと考えているが、ほとんどの学者はこれが本物だと考えている。しかし、重要性については多くの議論がある)

「…そして、私の半身とともに力を集めさせたのだ、その半身はその死すべきものの観念に光を与えた。それは(神々の)喜び、それは自由、天にもその本当の意味は知られていない(だからこそ)父なる…(文章欠落)…協定より以前、最初の(日々?精霊?渦巻き?)…の中でこの世の憤怒を模して。(我々は)今あなたをつれてゆく。我々の本当の顔を(見せて)やろう…(それらは)時がくるたびに失われた記憶の中で互いに食らい合う」

ペリナルの歌 第10巻The Song of Pelinal, Volume 10

水の思考者による記憶の覚え書き

(編集者によるメモ:9巻~12巻は帝国蔵書庫にある、学者たちにシロドの推移補遺と呼ばれる無題の文書から取られている。古文書の断片から成っていて、レマンの原稿をまとめた学者によって収集されたようだ。断章の原典は学会の論争の議論の対象だが、いまだ由来や日付について合意は得られていない)

「見てごらん」とベルハルザが言った。「パラヴァニクが光って(消えて)いるところをよく見るんだ。夜明けの星のように消えていく。それから…ペリン・エル、彼のことを知ってるのが全員虫の餌だって覚えてる?」。それから水の思考者たちは囁き声で話した。ホワイトストレークの承認(のできごと)はヘカトゥーム橋(のちのヘルドンズ)の赤い週だった。なぜなら前後に赤い川が流れる時、それはフルクラムだ。当時の民はそれを年央の騒乱と呼んでいたが、月に従えばそれは南中の月のことで、コンヴァレント除草剤が(第六の?)謎で難問に言及していた。「なぜエルフは年央を夏中に引き伸ばし、ネードの仕事を40+17日間中断も休息もなしにやったのか。ペリナルは肩をすくめて声を上げた。もし暦がエルフのものなら、俺はそれをバラバラにしてやると。その飢えにより月が割れたのだろうか…それとも(日々が?)ただ先の岸に流されたのだろうか?」

ホワイトベアWhitebear

ホワイトベアは、主にノルドで構成されていた最初の剣闘士クラン、ベアー・クランを創設した。これ以降、他の名のある剣闘士達も自らクランを立ち上げるようになり、組織されたクラン同士の戦闘という習慣が生まれるようになった。奇妙なことだが、訓練と寝食を共にしているにも関わらず、アリーナで同クラン対決になると普段よりも激しい戦いになり、情け容赦のない内容に発展することがままある。これが聖なるるつぼの剣闘士達の聖なる伝統なのである。

王座を奪取した相手:屈強なルシウス

敗北した相手:フェリアン・ダークストーム

ホワイトベア・クランClan of the White Bear

ホワイトベアの10の信念。

1.他者を支配するのは力である。自分を支配するのは本当の力である。

2.複数の武器を習得し、相手に使用する武器を悟られないようにする。

3.本番で訓練と同じ力が出せるように、訓練は本番を想定して行わなければならない。

4.痛みは一瞬。敗北は永遠。

5.混乱の最中はチャンスを探せ。

6.敵以上に己の弱点を知れ。

7.本当の勇気は恐れを克服することであり、恐れないことではない。

8.計画は無意味。計画することは不可欠。

9.一撃で木を倒すことはできない。それは戦いでも同じだ。

10.死を恐れるよりも名誉を重んじろ。

マケラ・レキの記憶石、第1部Memory Stone of Makela Leki, Pt. 1

これはバンコライ峠で発見されたマケラ・レキの記憶の石に記録された、第一紀973年のものと推定される思考を忠実に再現したものである。ダガーフォールとセンチネル、そしてダイアグナ騎士団の協力によってオルシニウムが陥落する7年前のことだ。

この再現のほぼすべては一人称で語られている。マケラは自身を記憶の石に記録する時の外交儀礼や学問的形式などには縁がなかったためである。それにもかかわらず、彼女の英雄的態度と勇敢な行いは生き続け、石に新鮮な形で残された彼女の記憶は、誰にでも聞き、感じられる。

「…むうー、あー、これって本当にうまくいくのかな?

もしだめだったら、あの魔術師は25000ゴールドも私から盗んだってことじゃない。信じられる?この石が私の考えを記録するだって?あいつらは何て言ってたっけ?銀紙を剥がして、革の袋を取って、体に触れればすぐに記録が開始される。

あああ、痛い。我慢しなきゃ。このまま痛い痛いって言うのを記録してたら、誰もこの石を持って私の考えを聞いたりしてくれない。戦いの美徳の間で受けた訓練に感謝しなきゃ。こんな痛みなんか我慢できるんだから。うーん、ちょっと、あ、ほら、もう大丈夫。

まあ、それでもまだ意識の向こう側で、痛みが飢えた狼みたいに潜んでいるのが見える。遠からず私を食い尽くしてしまう狼ね。それからこの忌々しい傷が原因の、避けられない死も見える。もう薬はないし、回復のクリスタルと指輪は使っちゃったし、私にはロウソクを灯すほどの魔力もない。ああ、でも神々は私に他の才能をくれた。ソードシンガーとしての才能、戦いの喜び、フランダー・フンディングの円環の書、そして「剣の道」。あ、でもそうだ、それが私の物語だ。先に進みすぎちゃった。

私はマケラ・レキ。戦士であり、ソードシンガーであり、第2級のアンセイ。揺り籠の中にいた時から、私は霊剣シェハイを作れた。謎の刃よ。私のは純粋な思考で形成され、蛇が薔薇の蔓と絡み合って刃を作っていた。その美しさは…

ああ、でも私はそのことも含めて全て話しましょう。私の物語を。勇ましい戦い、恋、戦争、裏切り、そして栄光に満ちた最後の勝利の物語を。私がどうやってこの遠く離れた寂しい峠にやって来て、5人の仲間と一緒に人間や魔物と戦い、夜の臆病者みたいに私の民に襲いかかろうとしていた軍を撃破したか…でも、また先に進みすぎたみたいね。

私はただの戦士よ。霊剣の乙女として育った。思い出せる限り、私は物心ついた頃からシンガーになりたいと思っていた。自分の手にある刀剣の飢えを感じ、それが命を持って私の敵を倒すのを感じたかった。私たちの民は大昔、砂漠の故郷では職人と詩人だったと言い聞かされた。今はハンマーフェルという名で知られているこの新しい故郷では、私たちの多くがそうした昔の道に戻っている。でも私にとって、道は一つしかなかった。それは「剣の道」。

ああ、何て言ったらいいかわからないわ。私は貴族の家庭で育った。3人の兄弟と2人の姉妹のうち、剣の歌の呼び声を感じたのは私一人だった。父は理解してくれた。彼もまた呼び声を感じた人だったから。彼は私たちの土地に落ち着いて家庭を築くずっと前に、師範になり、アンセイになった。11歳の時、私は戦いの美徳の間に入り、霊剣の乙女に加わった。私のチームは6人だった。優しいジュリア、頼れるパティア、大柄なカティ、細くておしゃれなセギラ、頭のいいゼル、そして私…みんなもういない。私一人を除いて。そして私も、もうすぐみんなの仲間入りだ…見知らぬ戦の神の殿堂で会うでしょう。

私たちは共に飲み、共に戦い、共に泣き、共に剣の道を学んだ。私たちは剣の兄弟たちと美徳の間での修練に参加した。お互いから学び、私たちは全員美徳の間の師範の前に跪いて、シェハイの奥義を学ぼうと努力していた。フランダー・フンディングがしたように、霊剣を本物の武器に変えることを。純粋な心と勇気を持つ少数の者だけが、進み出て剣聖アンセイの謎を学ぶことができる。

ああ、話すことがいっぱいある。思い出がいっぱいだわ。あなたにも知っておいて欲しい宝物がこんなにたくさんあるのよ、見知らぬお友達さん。どこから始めればいいんだろう?

うーん。痛みがまだ飢えた目つきをして外をうろついてる。私に残されたものをゆっくりと貪ってる。最後の戦いについて話したほうがいいかもしれない。私をここに取り残していった戦い。その後でまだ気力が残っていたら、私の人生と、私の愛するラリフについて話すわ。ああ、まったくあいつの女好きときたら。私たちが過ごした時間は、それはもう…ごめんなさい、気が散ってしまった…最後の戦いに移るわ。

うーん、真ん中あたりから始めるかな。そう。私たち霊剣の乙女は成長し、学び、そして放浪の儀式を完了して道を極めた。シンガーでないあなたに説明しておくと、これはフランダー・フンディングの時代を真似た荒野の旅よ。その途上で私たちは地方を巡り、不正を正し、怪物を退治し、美徳の名の下に冒険をこなすの。美徳の間では終えるのに何年もかかる人もいる。そこには常に危険がある。私たち6人の乙女はそれぞれ自分の力で短時間の内に帰還できたけど、多くの者は放浪の儀式から生きて帰還することはない。

私たちはそれぞれ自分の生活に戻り、週1回美徳の間で会って、新たな乙女と兄弟に自分の話をしたり、剣の道における教練を行ったりした。すべては順調だった。真央の月の祭りの夜までは」

マケラ・レキの記憶石、第2部Memory Stone of Makela Leki, Pt. 2

「私たちはそれぞれ自分の生活に戻り、週1回美徳の間で会って、新たな乙女と兄弟に自分の話をしたり、剣の道における教練を行ったりした。すべては順調だった。真央の月の祭りの夜までは。

私たちの民はみんな、好き放題飲み食いして…失礼…食事を楽しんでいた。私たち6人の乙女を除いては。祭りの日はたまたま私たちが美徳の間で会う日だった。私たちが祈りを捧げ、断食することで、剣の道に敬意を表する日だったの。

夜遅く、私たちが集まると、扉をノックする音が聞こえた。私が扉を開けると、バンコライ峠の衛兵がいた。傷ついて、死にかけていた…彼は私たちに知らせてくれた。北方からの裏切りを、ダガーフォールのジョイル王に率いられ、ハイロックの支援を受けた侵略…オルシニウムとの戦争における、私たちの同盟者にね!

私たちは素早く治癒のクリスタルを使い、彼の生命力を回復させた。彼を王の元へ送り、私たち6人は武器と力の鎧を取り、薬と刻印、クリスタルと指輪を持てるだけ持った。

私たちは飛ぶように駆けた。手遅れではありませんようにと祈りながら。私たちが向かったことは無駄ではなかった。最後の3人の衛兵が大軍に飲み込まれた、ちょうどその瞬間に到着したから。峠に向かって、私たちは昔ながらの戦線を形作って突撃した。6人で横並びよ。
私たちは本当によく戦った。

剣の歌は楽し気な音を立てて邪悪な者たちの波を切り裂いていった。私たちは何時間も戦い続けた。最初に倒れたのはジュリアだった。卑劣にも毒を塗った短剣が鎧の隙間を縫って刺さって。そして一人、また一人と倒れていった。私を除いて。

…ああ、残酷な運命よ…そして私の愛した剣、蛇の紋章を帯び、達人の刀鍛冶にしてシンガーのタンザルによって鍛えられた我が父の剣が、私の手の中で折れた。すべては失われた。6人の命が無駄に費やされてしまった。そして、とてもたくさんの兵士が峠に押し寄せようとしていた。私は赤子のように餌食になってしまうでしょう。私は辛さに涙を流した。

その時、私は家の暖炉を思い出した。あの本、フランダー・フンディングの円環の書、戦略の道。私は霊剣シェハイに手を伸ばした。私は必要な時に作れた試しがなかったのに、見ると…剣は生きていた。生きて、炎に輝いていた。剣は私の手の中に作られた。力で燃え上がっていた…そう、私は力を込めて切り裂いた。右に、左に、小麦を鎌で刈り取るみたいに。ダガーフォールの王のところまで、私は戦って道を切り開いた。私は一撃で彼の魔法の鎧を粉々に打ち砕いた。二撃目が彼の首を切り落とした。

でもそうしたことで、私は大きな代償を払った。無数の敵から傷を負ったの。私は魔法の鎧を身に着けていたとはいえ、鎧は私の刀剣のように霊魂ではなかった。それは私の刀剣や私の霊魂のように無敵ではなかった。そして私はひどい傷を負ってしまった。

ジョイル王が倒れたことで、彼の軍は崩壊した。敵たちは私の憤怒の前に逃げ出した。峠を逃げ帰り、死者や負傷者を回収するために足を止めさえしなかった。立てる者たちはみな、助かろうとして逃げ、私は手の届く限りすべての敵を殺した。でも、息が続かなくなって、そして痛みが…

そうして私は休んだ。今私がいる、この岩の上で。どうしてこの石を持ってこようと思ったのか分からない。ただの気まぐれで買っただけなのに。あの戦利品と…まあいい。ここらで止めて、順番に話をしたほうがいいかな。もう少し、あなたに話してあげられると思う…永遠の夜が来るのは、思ったよりも先みたい。

まだ辞世の句を作るには早いわ。水を一口飲んでから…そう、話を戻して、私の人生について話してあげる。戦いについての詳細もちょっと入れたほうがいいかな。それから、ああ、そうだ。ラリフと私たちの子供のことも。うーん、どこから始めようか。

…ああ…うう…

私は…ただの戦士で…霊剣の乙女として、育った…思い出せる…限り…」

マルセル卿の伝説The Legend of Dame Marcelle

エバーモア城のデリック・アンドラス執事長 著

ドレル家は何世紀にも渡って多くの名士を生み出してきた。魔術師、戦士、学者、商人王…その全てが高名な家の強さと権力を強めることに貢献してきた。これまでドレル家に生まれた男子と女子の中で、最も輝いていたのはショーンヘルムの騎士、マルセル・ステンリク卿だ。

マルセル卿は強い戦士だった。勇敢で、純粋だった。彼女は完璧な騎士の鑑であり、アーリク・ドレル卿の忠実な姪でもあった。彼女の偉業はその時代でも伝説的で、ドレルの敷地を守り、山賊や怪物と戦い、周辺の領土との条約交渉までした。

恐ろしいトロールが森から現れてショーンヘルムを恐怖に陥れた時、マルセル卿は不潔な生き物に立ち向かった。激しい戦いは1日と1時間続き、木や2階建ての農家がなぎ倒された。戦いが続く中、お互いに血を流し、疲労していった。戦いは、どちらかが完全に疲れ果てて倒れるまで続くかに思えた。だがマルセル卿は秘めた力をふりしぼった。彼女の剣、「ドーントレス」の力強い一振りでトロールの首を落とした。ショーンヘルム全体が沸き立った。

大確執の時の物語もある。タムリスのベレンダとドレルのアイレックス(アーリク卿の弟だった)がお互いに侮辱し合い、お互いが前回よりもひどく侮辱し合った。やがて侮辱は暴力に変わり、両家が戦争直前までなった。確執が最大に高まった時、アーリク卿の息子のランシオトがタムリス家に従う山賊たちに捕まってしまった。山賊たちはタムリスの公爵たちから忠誠を誓うための報復の書状を渡されるまでは、リベンスパイアーの道で旅人たちを襲うことで悪名高かった山賊団、「アンブレージの槌」の一員だった。

ランシオトの危機を知ったマルセル卿は、すぐに行動を起こした。クレストシェイドの外の荒野にある隔離された塔に山賊がいることを突き止め、状況をすぐに把握した。ランシオトは塔の頂上に閉じ込められていて、大勢の山賊が警備していた。ドレルの末裔は安全で傷つけられる心配はないと確信したマルセル卿は、大胆にも山賊のキャンプに立ち入り、自ら名乗った。彼女の名を聞いただけで、山賊の多くが恐怖に震えた。5人の山賊は、名前を聞くとすぐに武器を投げ捨てて逃げていった。それでも7名の山賊が残っていて、その中にはリーダーのリーン・スッコースもいた。

勇敢なマルセル卿の手には愛用の剣、ドーントレスがあった。彼女は神が守ってくれていると信じていた。剣を振る度に山賊たちは倒れていき、最後に彼女とリーンが残った。状況を有利にしようとしたリーンは、ランシオトを捕まえ、彼女の剣と自分の間に差し出した。ドレルの最も輝く騎士は笑った。固く、慈悲のない笑いだった。「その子を離せば殺さない」マルセル卿は冷たく言った。「さもないと、3つ数えてから殺す」

「脅しても無駄…」リーンが話し出した言葉は、彼の命と共に消え去った。

「3」マルセル卿は言った。ドーントレスが光った。リーンの目が見開かれた。山賊のリーダーは、地面に倒れる前にすでに死んでいた。

「ランシオト、今度旅をしたいと思った時は…」マルセル卿は今度は笑顔になって、暖かく言った。「私に教えてください。喜んでお伴しますので」

今ここに記したのは、マルセル卿の偉大な伝説のうち、たったの2つだけだ。

ミイラ化の8つの手順The Eight Steps of Mummification

トゥワッカの司祭、震えぬ手のフェズマーニ 著

— 手順1:死体をトゥワッカの祝福で祭る。

— 手順2:腐るとしみの原因になる内臓をすべて取り出す。

— 手順3:脳組織をすべて取り出す。フックつきスプーンを使って鼻腔から取り出せば、頭や顔の皮膚が傷つかない。

— 手順4:焼塩で覆って死体を乾燥させる。また、体内にも焼塩の小袋を入れる。

— 手順4:減った死体のかさを不活性物質で補充する。顔の特徴を念入りに復元すること。

— 手順6:包帯で巻く。100ペースのリネンで死体を包み、ジュニパーの樹脂で塗装する。これを3回行う。

— 手順7:アミュレットでの装飾。死体を生きている時と同じようにアミュレットや腕輪で飾り立てる。

— 手順8:死体を用意した石棺に安置する。共同墓地に埋葬する。

モーロッチ、オークの父Mauloch, Orc-Father

ラマーバック・グロー・アバマース 著

ボエシアから踏みつけられた呪いの王、モーロッチを知れ。

はるか昔、ボエシアの哀れな手先であるヴェロスに従うために一族を捨てたエルフの教団は、サマーセット諸島を後にした。トリニマクはこの不正に対してボエシアに立ち向かい、戦いの挑戦を受けた。トリニマクが強力な一撃を与えようとした時、メファーラが現れ、彼の背中を刺した。トリニマクはひざまずき、メファーラの裏切りによって傷ついた。ボエシアはほくそ笑み、恐ろしい儀式で彼の外見に傷をつけてねじまげ、息が詰まる空気と灰の場所へと彼を投げ込んだ。

失敗に激怒したトリニマクは自分の胸を切り開き、血によって再生して、魂から恥辱をもぎ取った。呪いの神モーロッチは灰の中から立ち上がり、ボエシアの悪意に対して彼を呪った。

その日信徒に「掟」を語ったモーロッチは、それを破る者に対する報復を誓った。

「盗むべからず。
自分の一族を殺すべからず。
理由なく攻撃をするべからず。
これらの規則を破った者は”血の代償”を払うべし」

そしてオークは、血の元に生まれた。モーロッチの血の元に。

ラー・ネトゥの正しい屠り方:12Correct Ways of Slaying Ra-Netu: 12

トゥワッカからみるとラー・ネトゥーは悪鬼であり、信仰深い人全てへの侮辱だが、だからといって敬意なしに扱っていいものではない。人間にとっては肉体は聖杯である。神の祝福を受けた定命の者の魂で満たされていたとしても、邪な魂で満たされていたとしても。

アシャバーは聖杯を守るあらゆる手段を講じながら、邪を退治する役割を担う。そして許しの求めを述べながら、打撃17でラー・ネトゥーを打ち倒す。

ラー・ネトゥーの正しい屠り方

打撃12:美しく首を落とす

— 向かってくるラー・ネトゥーを上段から切り下げるふりをする

— 刃を旋回させながらラー・ネトゥーの裏に回って踏み出す

— 許しの求めを述べる

— 刃をラー・ネトゥーの第三頸骨と第四頸骨の間に入れ、きれいに首を落とす

— 真摯な謝辞を述べる

— 争いで置き去られないよう落ちた首を拾い、後で埋葬する時のため体の近くに置く

ランセル王の激昂The Fury of King Ranser

ワフィムレス・マスタレット(語り部) 著

563年、ウェイレスト第二王朝の成立の後、若き王エメリックは妃となる女性を探し始めた。彼が最初に選んだのはショーンヘルムのランセル王の娘、レイエルだった。しかし結婚の契約が完成する前に、エメリックはセンチネルのレッドガードの姫マラヤと結婚してしまった。これは各地をまたいで多くの国に衝撃を与え、詩人たちはすぐにマラヤの魔法のごとき美しさを歌った。しかし、戦略家たちはこの行動をハイロックとハンマーフェルとの間の貿易を強めるためのものと捉えた。566年に行われたエメリックの結婚式の後、ハイロックは貿易の黄金期に突入した。3ヶ月過ぎると、ハイロックは血なまぐさい内戦へと突入した。

リベンスパイアーはハイロックの辺境として知られている。ランセルは強情な丘陵部の人間、北方の子供であり、気難しさと粗暴な規則を設けることで知られていた。エメリックの侮辱は彼にとって堪え難いものであった。タムリエル北方でも最も無愛想な傭兵の軍団と、彼自身の民からなる軍勢とで、ランセルは山を駆け下り、イリアック湾へ向かって大々的に突撃した。エメリックは不意を突かれた。彼の獅子の守護団が必死に防戦したため、かろうじてウェイレストの壊滅だけは免れた。ランセルは短時間での決着を望んでいたが、長引く攻城戦を強いられることになった。

長期にわたる攻城戦は春まで続いたが、リーチの民の侵略の終結時にすべてのブレトン王国によって交わされた、相互防衛の盟約であるダガーフォール・カバナントがついに発効し、カムローン、エバーモア、ダガーフォールが戦いに引き込まれた。ウェイレストを諦めるよう進言する者もあったが、この地域で最も裕福な都市との貿易はあまりにも重要であったため、それはできなかった。街と周辺の田園地帯から攻撃を受けても、ランセルの軍は持ちこたえた。彼の傭兵たちは十分な支払いを受けていたし、流血にも備えていたからだ。しかし紅帆の船団とレッドガード上級戦士の軍団が湾岸から到着すると、流れは変わった。ランセルの勢力は壊滅し、ランセルが帰還した時、ショーンヘルムはすでに炎上していた。これはクログ・グロー・バグラクの血の支配のもとにあったオークたちの仕業だった。

ブレトンの槌とオークの金床の間に挟まれ、ランセルの部隊はマルクワステン・ムーアの戦いで完全に消滅してしまった。ランセルはエメリックの抜け目のなさを考慮に入れていなかった。ウェイレスト王はロスガー山に特使を送り、もしオークがショーンヘルムの憎き敵を攻撃してくれれば、彼らにオルシニウムを返還しようと約束していたのだ。リベンスパイアーは略奪され、オークたちの中には135年ほど前にブレトンがオルシニウムを没落させた攻撃を、ショーンヘルムのブレトンたちが導いたことを覚えている者もいた。その借りはショーンヘルムへ完全に返された。ランセルの戦争はダガーフォール・カバナントの今日の状態を打ち立てた。ストームヘヴン、リベンスパイアー、ロスガーには、この出来事が拭い難い印象を与えた。

レキの刀剣の教科書This Text Property of Leki’s Blade

四剣人
辛辣な学者のシマ 著

伝説上の戦士の中にさえ、古きヨクダの剣聖達に匹敵する者はほとんどいない。しかしそのような剣豪は確かに存在する。その中でも、マミレー、アカモン、ロシャドン、炎のロクダンの4人は群を抜いている。

ネードの故郷に第一次の侵攻を行った際、高名だったヨクダの戦士達の中で、彼らは最も有力であった。

伝承によれば、彼らのうち3人は計り知れないほど力強く、より劣った剣聖達が夢見ることしかできないような剣さばきを駆使した。彼らはたった1人でネードの要塞を制圧し、小川を飛び越えるように軽くネードの城壁を突破し、霊剣を一振りして敵全軍をズタズタに切り刻んだ。

伝説はそう伝えている。レッドガードの最強の戦士達も、彼らと比較すると老いた政治家のように大人しく見えてしまう。

伝承はまだ続く。ヨクダに仕えた恐るべきアンセイの中で、この四剣人は「戦士の星座」から特に恩寵を受けていた。彼らはその星座を思い、深く瞑想した。その結果、星の向こう側へと繋がり、さらに優れた技を身につけられたのだ。

もちろん、彼らもやがて滅んだことは想像に難くない。彼らを倒したものがネードの守り手の長槍と斧でないとしたら、自然に死亡したのだろう。しかしこのヨクダの優れた剣人達の墓は、未だ見つかっていない。老学者である私はクラグローン全域を調査し、ヨクダの墓地をすべて隅から隅まで調べたが、4人の痕跡は見られなかった。彼らが沈みゆくヨクダに帰還したのでなければ、おそらく元から存在しない伝説上の人物だったのかも知れない。

レッドマウンテンの戦い パート1The Battle of Red Mountain, Part 1

(以下はヴィベク王自身の言葉を書き起こしたものである)

遠い昔のことをはっきり思い出せる人はいない。しかしお前は、レッドマウンテンの戦いを取り巻く出来事、トリビュナルの誕生、そしてネレヴァル再誕の予言について私の言葉で話すよう求めた。私に言えることはこうだ。

チャイマーが遊牧民族だった先祖から受け継いだ家畜とテントを捨てて最初の名家を築いた時、我々はデイドラを愛し、神として崇めた。だが我らの同朋であるドゥエマーはデイドラをあざけり、我らの儀式を愚行と罵り、理性と論理の神を崇めることを選んだのだった。そのためチャイマーとドゥエマーはいつも激しい戦闘状態にあったが、ノルドがレスデインを侵略するとチャイマーとドゥエマーは自分達の争いを忘れ、ともに侵略者を追い出すために協力した。

1度ノルドを追い出すと、チャイマーのネレヴァル将軍とドゥエマーのドゥマク将軍は互いを敬愛し尊敬するようになり、それぞれの民を和解させることを決めた。その時私はネレヴァルとネレヴァルの女王アルマレクシア、そして彼のお気に入りの助言者ソーサ・シルの助手にすぎず、チャイマーとドゥエマーのこれまでの激しい紛争を考えるとそんな平和が続くかどうか疑問だった。しかし交渉と妥協を重ね、ネレヴァルとドゥマクはどうにか不安定な平和を保った。

だが、ネレヴァルとドゥエマーの双方が友のように信頼するダゴス家の王ダゴス・ウルによって、ドゥエマーの上級技師カグレナクがロルカーンの心臓を発見し、その力の利用法を習得して新たな神とチャイマーの信仰、そして恐ろしい武器を作っているという証拠がもたらされた時、我々はネレヴァルに、ドワーフに戦争をしかけてチャイマーの信仰と安全に対する脅威を滅ぼすよう強く勧めた。ネレヴァルは悩んだ。彼はドゥマクの元へ行きダゴス・ウルの言葉は真実か尋ねた。しかしカグレナクは憤慨した。そして、ドゥエマーの問題を判断しようとするなんて何様のつもりなのかと問いただした。

ネレヴァルはさらに悩み、アズラの神聖な聖堂があるホラマヤンへ巡礼の旅に出た。そしてアズラはダゴス・ウルの言葉は間違いなく真実であると認め、このドゥエマーによる新たな神の創造は何としても阻止しなければならないとした。ネレヴァルが戻って我々に女神の言葉を伝えた時、我々は判断が正しかったと感じて再び戦争をするよう進言した。彼の純真な友への信頼をたしなめ、ネレヴァルにチャイマーの信仰と安全をドゥエマーの不信心で危険な野望から守ることが仕事だと念を押した。

そしてネレヴァルは最後にヴァーデンフェルへ帰り、交渉と妥協によって再び平和が守られることを願った。しかし今回は友人のネレヴァルとドゥマクが激しい言い争いになり、その結果、チャイマーとドゥエマーは戦争へと向かった。

ドゥエマーはレッドマウンテンの要塞で堅固に守られていたが、ネレヴァルはその狡猾さでドゥマク軍のほとんどを外へおびき出して足止めし、その間にネレヴァルとダゴス・ウル、そして少人数の仲間で秘密裏に心臓の間へと進んだ。そこでチャイマー王ネレヴァルはドワーフ王ドゥマクを見つけたが、双方とも深い傷を負い、魔力を使い果たす結果となった。ドゥマクが倒れるとともに、ダゴス・ウルらに脅かされたカグレナクが持っていた道具を心臓に向けた。そしてカグレナクと他のドゥエマーらは同時に世界から消えたと、ネレヴァルは言った。その瞬間、すべてのドゥエマーは痕跡もなく消えた。しかしカグレナクの道具は残り、ダゴス・ウルはそれをネレヴァルの元へ届け、こう言った。「カグレナクが自分の民を滅ぼした道具です。これが悪の手に渡らないように、すぐに破壊すべきです」

だがネレヴァルは、話し合うことを決めた。女王や戦争を見越していた将軍らの助言を2度と無視しないと決めていたからだ。「トリビュナルにどうしたらいいか聞きに行く。彼らは私にはない知恵を持っていた。忠実なるダゴス・ウル、私が戻るまでここにいろ」ネレヴァルは自分が帰るまでダゴス・ウルに道具と心臓の間を守るよう命じた。

そしてネレヴァルはレッドマウンテンの坂で待っていた我々に、レッドマウンテンの下で起きていることを話した。ネレヴァルはドゥエマーが特別な道具で民を不死にしたこと、ロルカーンの心臓には不思議な力があることを語った。後でその場に居合わせた他の者から聞いた話だが、ダゴス・ウルはドゥエマーが不死になったのではなく滅びたと思っていた。本当に何が起こったかは誰にも分からない。

レッドマウンテンの戦い パート2The Battle of Red Mountain, Part 2

(以下はヴィベク王自身の言葉を書き起こしたものである)

ネレヴァルの話を聞いた後、彼の求めに応えて提案した。「道具はチャイマーの民の幸福のために保管するべきだ。ドゥエマーが永遠に去ったかなど誰にも分からないが、ただどこか遠い土地に移動しただけであれば、いつか再び我々に危険をもたらすかも知れない。それゆえに、道具を保管して原理を研究すべきだ。それで未来の世代は守られるだろう」

ネレヴァルは大きな不安を口に出したが、条件を1つ出して助言者の提案を受け入れた。それはドゥエマーのような下劣な意図で道具を決して使わないと、ともにアズラに固く誓うというものだった。我々はすぐに同意し、ネレヴァルの指示に従って固く誓った。

我々はネレヴァルとともにレッドマウンテンへ戻り、ダゴス・ウルに会った。ダゴス・ウルは道具を渡すのを拒んだ。危険なものであり、我々には触れられないと言う。ダゴス・ウルは様子がどこかおかしく、他の者は信用できず道具は渡せないと主張したため、我々は彼が道具に何かしらの影響を受けたと考えた。今になって思えば、彼は道具の力を密かに知り、どういう訳か自分が道具を持たなければならないと思い込んだのだろう。ネレヴァルと衛兵は力ずくで道具を奪った。ダゴス・ウルとその家来は逃げたが、我々は手に入れた道具を研究と保管のため、ソーサ・シルに渡した。

何年間かは我々もネレヴァルとともにアズラへの誓いを守ったが、その間、ソーサ・シルは密かに道具を研究し、謎を解明していたに違いない。そしてとうとう彼は新しい平和の構想を掲げて我々の元へ現れた。それは、貴族には正義と名誉を、平民には健康と繁栄を、そしてトリビュナルを不滅の後援者であり案内人にするというものであった。そして我々はこのより良い世界の構想に専念し、レッドマウンテンまで巡礼してカグレナクの道具の力で我々自身を変えた。

儀式を終えて新しい力を手に入れるや否や、デイドラの主アズラが現れ、誓約を破ったとして我々に呪いをかけた。そしてその力でこう予言した。英雄であり誓約に忠実なネレヴァルが裏切りを罰するため、そしてそのような不敬な知識が2度と神の意志に背かないよう、戻って来ると。しかしソーサ・シルは彼女に言った。「古い神は残酷で気まぐれで、エルフの希望や恐怖から遠い場所にいる。お前の時代は終わった。我々が新しい神になる。人間から生まれた、民に必要な知恵と優しさを持ち合わせた神に。我々に脅しや警告は効かないぞ、気まぐれな霊魂め。我々はお前を恐れなどしない」

その途端、すべてのチャイマーはダンマーに変容し、肌は青白くなり、目が燃えた。もちろん、その時はそれが我々に起きたことだとしか分からなかったが、アズラはこう言った。「これはお前達自身が招いた結果だ。自分や民の運命を選択したのだ。そしてすべてのダンマーはお前達の運命を永久に共有する。お前達は自分達を神だと思っているが、目も見えず、闇しか残っていない」そしてアズラは我々を置き去りにした。闇の中で我々は皆恐れていたが、平静を装い、我々の夢である新しい国を築くためにレッドマウンテンをあとにした。

我々が築いた新しい世界は壮麗さと寛容さを併せ持ち、ダンマーの崇拝は熱心で忠実だった。ダンマーは最初、自分たちの新しい顔を恐れたが、ソーサ・シルが民にこう言った。これは呪いではなく恵みであり、本質の変化の印、新しいエルフとして幸せになる特別な恩恵の証だと。もはや亡霊や霊魂の前に怯える蛮族ではなく、定命の友や後援者、三つの顔を持つトリビュナルとも直接話す教養のあるエルフ族であると。我々はソーサ・シルの演説と構想に刺激を受け、元気を取り戻した。そして時間をかけて公正で立派な社会の慣習と制度を築き、レスデインの土地は他の蛮族が知らない何千年もの平和と公平さ、そして繁栄を知った。

レマナーダ 第1章The Remanada, Chapter One

第1章:サンクレ・トールとレマンの誕生

その時代にはシロディールの帝国は死して、記憶の中に残るのみとなっていた。戦乱とナメクジによるがごとき飢えと不道徳な支配者たちにより西が東から分離し、コロヴィア人の別離が四百年にも及び、大地がこの別れにより病んでいたからである。かつては偉大であった西方のアンヴィルとサーカル、ファルクリースとデロディールの王たちは、傲慢と慣れにより盗賊の王のごとき存在となり、盟約を忘れてしまった。国の中核においても状況は大差無く、神秘師や偽の聖蚕の王子たちが薬で正気を失うか邪なるものの研究に没頭し、玉座に座る者が不在の時代が何世代も続いた。蛇および蛇の警告は無視され、大地は亡霊や冷たい港の深き穴により血を流した。王者の栄光の証であるチムエル・アダバルの護符でさえ失われ、人々はそれを見つけようとする理由すら見出せなかったといわれている。

このような闇の中でフロル王は、いずれも西方の息子たちや娘たちからなる、十八より一人少ない騎士たちを引き連れ、失われしトウィル以遠の地から出立したのであった。フロル王は啓示の中で来たるべき蛇たちを目の当たりにし、先人たちの描いた境界線を全て癒せればと考えたのである。そんな彼の前にようやく、太古の時代の女王であるエル=エスティアその人に似た霊魂が現れた。その左手にはアカトシュの竜火を持ち、その右手には盟約の玉石を持ち、その胸には傷があり、その押し潰された両足に虚無をこぼし続けていた。エル=エスティアおよびチムエル・アダバルを目にしたフロル王とその騎士たちは嘆き悲しみ、跪いて全てが正されるよう祈った。霊魂は彼らに語りかけ、我は万人の癒し手にして竜の母であるが、汝らが幾度も我から逃れたように、我も汝らが我が痛み、すなわち汝らとこの地を殺すそのものを知るまで、汝らから逃れることにする、と口にした。

そして霊魂は彼らから逃れ、彼らは悪党と成り果てた自らを嘆きながら、手分けをして丘の間や森の中を探したのであった。彼女を見つけたのはフロル王とその従士の二人だけで、王は霊魂に語りかけた。美しいアレッスよ、聖なる雄牛とアーリエルとショールの美しき妻よ、私は汝を愛している、そして再びこの地に息吹を吹き込まんと欲す。それも痛みを通じてではなく、盟約の竜の火への回帰をもって、東と西を統一させ、滅びを捨て去ることで。そして王の従士は見た、精霊が王に肌を曝し、近くの岩に「そしてフロルは丘にて愛した」と刻み、契りの場を目の当たりにしながら死んでいくのを。

残りの十五人の騎士たちがフロル王を見つけた時、王は泥の山にもたれかかり、果てていた。彼らはそこで道を別ち、何人かは正気を失い、トウィルの向こうにある故郷へと帰り着いた二人はフロルのことは口にせず、彼のことを恥と感じ続けた。

だが九ヶ月が過ぎると、かの泥の山は小さな山となり、羊飼いや雄牛たちの間でささやき声が聞こえた。丘が成長し始めて間も無い頃に少数の信者たちがその周囲に集まり、それを金の丘、「サンクレ・トール」と名づけた。そして彼の産声を耳にした羊飼いのセド=イェンナが丘を登り、その頂上にて丘から生まれし赤子を見つけ、「人の光」を意味するレマンと名づけたのであった。

そして赤子の額にこそチムエル・アダバルがあり、ありし日の神に約束されし竜の火が燃えさかっていた。そしてセド=イェンナが白金の塔の階段を上るのを邪魔する者はおらず、彼女が赤子レマンを玉座に置くと、彼は成人のごとく言葉を発し、「我こそシロディールなり」と口にした。

レマンズ・ブラフの興隆The Fall and Rise of Reman’s Bluff

プラエトルのアエミリアヌス・レクター 著

はしがき

帝国軍のヴァレンウッド征服については多くが書き記されているが、本論文は占領地における帝国兵士達の日曜品に焦点を当てたいと思う。本論文にはレマンズ・ブラフの上に建設された帝国の砦を守る任務を受けた歩兵隊の収集された手紙、日記、目録、また聞きの報告を含む

1.補給係の目録(第一紀2719年)
小麦粉——100袋、塩——10袋、乾燥果物——5袋、塩漬け肉——50袋

2.指揮官の日記(第一紀2720年)
病気と脱走により指揮する部下は20人足らずまで減った。増援と支援物資の要請についての返事はない。今日は残りの物資を配給している。

オークの兵士達がずっと北西で姿を見せているから狩猟隊を派遣することは避けているが、選択肢はもうあまり残っていない。

3.補給係の目録(第一紀2720年と推定される)
小麦粉——0袋、塩——5袋、塩漬け肉——150袋

最近の狩猟で肉の供給は増えたが、ある種類の虫が残りの小麦粉を傷つけてだめにしてしまった。

4.指揮官の日記(第一紀2720年と推定される)
あの愚かなザントニウスが、条約の締結を申し出るために近づいてきた呪術師を打ち殺した。奴が重要な地主の息子でなければ、この手で帝都監獄まで連行しただろう。その代わりに奴を最低の怠け者達と共に南へ派遣して、野営地を建てるように言った。これで奴は他人の問題児になった。

5.補給係の目録(第一紀2721年と推定される)
小麦粉——0袋、塩——5袋、塩漬け肉——0袋

ある種の生物が貯蔵庫に潜り込んで、すべての肉の切れ端を食べてしまった。残ったものはかじられた骨とその生物の崩れ落ちた穴のみ。指揮官はオーク達の仕業だと考えている。私もその線で考えている。

6.指揮官の日記(第一紀2722年と推定される)
襲撃はやまない。増援を申請に送った使者の首は、翌日にはオークの槍に刺さっている。5人まで減った。5人の兵士達で一つの砦を守るとは!奴らが気づいたら終わりだ。

この野蛮人達が得られないささやかな勝利がある。私を殺す楽しみは与えない。

付記:
バークバイト要塞の名で住民達に知られる、レマンズ・ブラフに現在居住しているウッドオークのクランは、第一紀に帝国の砦を侵略したオークのクランとは直接関係がない。

闇の兄弟たち(第一版)The Brothers of Darkness (1st ed.)

ペラニー・アッシー 著

その名が示すとおり、闇の一党は暗黒に包まれた歴史を持つ。彼らの生き方は、兄弟の一団以外には秘密である。(「兄弟」と言う表現は総称である。彼らの中で最も恐ろしい暗殺者のうちの数名は女性であるが、それでもしばしば兄弟と呼ばれる)

どのようにして影の中で生き続けているのか、なぜ彼らに依頼しようとする人々には簡単に探し出せるのかなどは、彼らを取り巻く謎の一部にすぎない。

闇の一党は、宗教的な一団であるモラグ・トングから第二紀に生まれた。モラグ・トングは儀式的殺害を彼らに促したデイドラの霊魂、メファーラの崇拝者たちであった。創成期には誰も先頭に立って牽引しなかったため、彼らも他の行き先不透明な新興宗教団体のように混乱しており、集団として身分の高いものを殺そうとはしなかった。しかし、これは夜母の台頭によって変化した。

後に闇の一党となったモラグ・トングの指導者たちは、夜母と呼ばれていた。同じ女性が(女性かは定かではないが)第二紀から闇の一党を指揮していたかは分かっていない。信じられていることは、初代夜母がモラグ・トングの重要な教理を生み出したことだ。その信条は、メファーラは彼女の名において犯される殺人ごとに強くなるが、特定の殺人が他に比べてさらに良いとされていたことだ。憎悪からの殺人は欲から生まれた殺人よりもメファーラを悦ばせ、偉大な人物の殺害は、あまり知られていない人を殺すよりもメファーラを満足させた。

モラグ・トングによって犯された、知られている初の殺人で、この教理が受けいれられたおおよその時期は予想できる。第二紀の324年、支配者ヴェルシデュ・シャイエは彼の王宮、現在はセンシャルのエルスウェア王国にて殺害された。すぐさま夜母は、壁に支配者の血で「モラグ・トング」と書くことによって、下手人の素性を公表した。

それ以前のモラグ・トングは魔術結社のように、比較的平和な中で暮らしていた。時折、迫害を受けたがたいていの場合は取り合わなかった。闘技場と化したタムリエルがバラバラに分断されていた時期に、驚くべき同時性でモラグ・トングは大陸全土で非合法とされた。国王たちは皆、教団の廃絶を最優先事項とした。その後100年間、彼らに関しては何も伝えられていない。

特に他の暗殺者ギルドがタムリエル史上に散発的に出現していた最中、モラグ・トングが闇の一党として再び現れた時期を特定するほうが難しい。闇の一党に関する初めての言及を見つけたのは、ヘガテの血の女王アーリマヘラの日誌のなかである。彼女はその手で敵を殺すか、必要であれば、「我らの一族が祖父の代から雇ってきた秘密兵器、夜母とその闇の一党の手を借りてでも」と語っている。アーリマヘラはこれを第二紀の412年に書き記しているので、もし彼女の祖父が本当に雇っていたのであれば、闇の一党は最低でも360年から存在していたものと推測できる。

闇の一党は教団であると同等に事業であったことが、闇の一党とモラグ・トングの重要な違いである。支配者や裕福な商人たちは、この一団を暗殺者ギルドとして利用した。闇の一党は、この儲かる事業がもたらす明確な恩恵と、彼らの必要性から、もはや支配者は彼らを迫害できないという副次益まで得た。彼らは必需品の商人のような存在となっていた。とても高潔な指導者であっても、闇の一党を粗末に扱うのは愚かである。

アーリマヘラの日誌への書きこみから間もなくして、おそらくは闇の一党の歴史上、もっとも有名な連続処刑が行なわれた。430年、薄明の月のある晩、アカヴィリの皇帝、サヴィリエン・チョラックと彼の相続人の全員が惨殺された。その後二週間のうちに、敵が大喜びするなか、アカヴィリ王朝は崩壊した。

闇の一党は仕事の機会に困らない。闇の一党は処刑のことを婉曲的に「清算」と呼ぶことを好んでいるそうだ。公式には盗賊ギルドのように、帝国のあらゆる場所で非合法の存在だと考えられているが、ほとんど全世界的に存在を許容されている。

偉大なサナレルSanarel the Great

偉大なサナレルは、およそ2世紀にわたり王座を守り続けた。彼の盾と剣の技術は随一で、その勝利は一瞬で容赦がなかった。トリニマクが付呪した魔法の盾を持っていたと言われていた。このアーティファクトには敵の目をくらます力があったため、敵は彼の初撃を防ぐことができなかった。その伝説と傲慢ぶりが有名になるにつれ、ひいきにしていた神も彼に対する寵愛を失っていき、ついに溶岩の女王によって倒されることになった。

王座を奪取した相手:フェルホーン

敗北した相手:熔岩の女王

隠されしアレリスAleris the Shroud

アレリスは聖なるるつぼの初代チャンピオンであり、40年にわたりその座を保持し続けた。幻惑魔法の技術と巧みな剣さばきで知られていた。その実力や人気はアリーナのなかでも抜きん出ていた。

王座を奪取した相手:なし

敗北した相手:クロウブリンガー

栄光と嘆きGlories and Laments

アレクサンドル・ヘトラルド 著

スキングラードと帝都を結ぶ黄金道の半ば近くにあるゴトルフォント修道院に到着した私は、古代アイレイド語で「父なる森の影」を意味するセイヤタタルの素晴らしい遺跡を見るために寄り道をしようと決めた。絡みつくサンザシや雑草をかき分けつつ進むのに何時間も費やした後、私の視界に突然飛び込んできたのは、五本の純白の柱が深緑の蔦の山から伸び、生い茂った森の緑の頭上でV字型のアーチや柱頭へと繋がっている光景だった。これを目にした私は失われた過去の栄光や、時間という名の生い茂った古墳から骨の欠片のごとく顔をのぞかせている、高度な文明の嘆かわしきなれの果てについて瞑想させられたのであった。

私は繁茂せし森の中で、視覚と光と洞察の神であるマグナスに捧げられた巨大な地下殿堂の本堂へと繋がる入口をみつけた。力が枯渇しかけている魔法の泉から発せられる淡い光に照らされ、その一角の割れた壁は青く、冷たく輝いていた。

中央広場の大理石の長椅子は外周を取り囲む池に面しており、池の外側には頭上の丸天井を支える長い柱や鋭角的なアーチが見えた。中央にある島状の部分からは立派な橋が淀んだ池を渡り、柱の後ろ側の狭い渡り廊下に繋がっていた。その先には天井の高い幅広の街道や、流れの止まった水路が闇の中へと続いていた。倒壊した柱や崩れた壁、魔法の泉の中で無秩序に生い茂った植物の根や蔦などが池に映り込んでいた。

古代アイレイドたちは四元素を現代の自然哲学で定義されるもの、すなわち土、水、気そして火ではなく、ハイエルフの宗教での四元素、すなわち土、水、気、そして光と認識していた。アイレイドたちは火を、弱く劣化した状態の光と考えており、アイレイドの哲学者たちは光を主要な魔法原理と同一視していた。そのため彼らの手による太古の地下神殿や聖域は魔法のランプや光球、そして限りなく純粋な魔力の池や泉によって照らされていたのである。

私は弱まりつつもいまだに力を残しているこれら太古の魔力の光のもとで、遥か昔に亡くなってしまったアイレイドの建築家たちのかつての映画を目の当たりにした。周囲を取り囲む池の、まるで硝子に映り込んだかのような鏡像を通し、水の底深くでゆっくりと明滅を繰り返すウェルキンド石の光が見えたのであった。

探検家にとってこれらの遺跡で最も大きな脅威となるのは、アイレイドたちが地下聖域への侵入者を煩わせ、惑わせるために設けた、精巧にして非常に危険な仕掛けの数々である。長い年月の後、それらの仕掛けがアイレイドの残したものに憧れる者たちの脅威となろうとは、実に皮肉なことである。何故ならば、それらが無駄骨であったのが明白だからである。あれだけの仕掛けを施しても、アイレイドたちの真の敵に対しては奏功しなかったのである。その敵とは反乱を起こして残忍な主人たちを倒した奴隷たちでもなく、アイレイドの主人たちから戦いや魔法の術を学んだ野蛮な獣人たちでもなかった。アイレイドたちを破滅そして忘却へと追い込むことになったのは他でもない、彼ら自身が自らの偉業に対して感じたおごりと誇りであり、帝国が永遠に続くであろうという過ぎた自信だったのである。

円環の書、火耀の格言The Book of Circles, Tirdas Maxims

フランダー・フンディング 著

忠実な者たちよ、火耀には次の師範の格言について考えよう

「剣は己であり、刃は心である」

「恐れの外套を取り除く方法は、敵に着せることだ」

「流れ行く砂を止めようと叫んでも、声が枯れるだけだ」

「勝利には血を流す覚悟をせよ。だが一滴たりとも無駄にするな」

「勝者の速さは敵を掴み、滅ぼす」

「79番目の攻撃:夜明けに研いだ漁師の槍」

「戦の一瞬ごとに一喜一憂せよ」

円環の書、地耀の格言The Book of Circles, Loredas Maxims

フランダー・フンディング 著

忠実な者たちよ、地耀には次の師範の格言について考えよう

「誤った反応をさせるために敵を鍛えよ」

「思い切り行った最悪の行動は、怯えて行った最高の行動に勝る」

「突くのは優雅で、斬るのは強力だが、時に頭突きが正しいこともある」

「高い位置のガードはフェイントやクロスオーバーに適しているが、下肢には気をつけろ」

「敵の剣は敵ではない。剣ではなく敵を見ること」

「8種の基本斬りを完璧にこなすことは重要である。しかし戦場で使うことは絶対にない」

「閉ざされた線は開いていない」

円環の書、日耀の格言The Book of Circles, Sundas Maxims

フランダー・フンディング 著

忠実な者たちよ、日耀には次の師範の格言について考えよう

「味方には夜明けのようであれ、そして敵には黄昏を与えよ」

「405番目の攻撃:目を刺すかのような大蛇の鋭い牙」

「ハエが群がってきた時は、縁を越えた平面を求めよ」

「怒りとは、船を沈める船体のひび割れである」

「最初の血は、死に比べればさほど重要ではない」

「何マイルでも多くの旅をせよ。しかし、戦いの美徳の間を去るな」

「敵の癖を見つけ、己の癖を捨てよ」

「勝利の調べの頂点で旋律を忘れるな」

演劇への招待Introduction to Stagecraft

崇高なるカンデルウィッジ 著

成功を収める舞台役者となるには、決して忘れてはならないことが幾つかある。演劇の最も大切な要素は…脚本だ!すべての興行は聴衆を引き付け、驚かせる要素がなければ、役者の他の技量の有無にかかわらず退屈なものになってしまう。できれば想像力や怒り、愛情、可能なら3つすべてを聴衆から引き出す、彼らに合う場面を探すんだ!そうして忘れられない演劇の土台ができあがる。有名な登場人物、歴史的事件、忌々しい怪物、またはひいき客の注目や興味をかりたてる、既知の何かに目を向けるように。

これで演劇の本質を理解できたから、次はそれを真に感動的なものにする!一部の者達は成功を収めるために爆発と訓練された獣達が必要だと教えるだろうが、本当のことを言うと、すべての利用可能な資源を想像力豊かに用いれば、同じくらい成功できるだろう。声をはっきり出すか、数ヶ国語を話せるか?初歩的でもいいから魔法の才能をもつ者は知り合いにいるか?鮮やかな色の織物や色の変化するキンドルピッチを入手できるか?以上いずれかのこと、また他のことは演劇の重要な要素になり得るし、見落としてはならない。

前提条件と支えるシステムが決まったところで、次はセリフを磨くことにしよう!舞台上で言葉に詰まるなんて絶対にしたくないから、この部分は他と同様に大切だ。大雑把な下書きから始めて作業し、調和が取れるようにすでに確立した口調と文脈に留意する。友人や家族に演技を見てもらって、荒削りなところを直す。

セリフに自信ができたら、練習、練習、練習に尽きる!演技は第二の天性であるべきだが、やじを飛ばす者や熱狂的な聴衆達が声を上げるときには、即興で演じる必要があるかも知れない。あまりセリフにこだわって臨機応変に修正できないのはダメだと覚えておくように。

最後の助言だ。舞台上ではリラックスして楽しむように!自分が本当に楽しめば聴衆も楽しめるだろう。

さあ、これで分かったな。舞台に上がって聴衆に歓喜をもたらす準備は整ったはずだ!

炎と闇 パート1Fire and Darkness, Part 1

炎と闇:死の同志たち パート1

イニル・ゴーミング 著

「同志よ、憎悪の試練にも屈しなかった血のきずなで結ばれたお前を、今でも同志と呼ぶ。今では必然とも思える俺の死だが、たとえ殺されようとも、これだけは覚えておけ、同志よ。我々は無垢ではない。故にお互いに向けられた敵意は悲劇ではなく、恐怖である。毒殺や寝首を掻き、突然矢が放たれ、巧みにダガーを使う、静かな、闇の中の戦いの終わりは、俺には見えてこない。和解の可能性はない。部屋の中では影が動いているが、ロウソクの炎は微動だにしない。これが俺の…」

この覚え書きは第二紀358年にノルドの村、ジャレンハイムにある廃屋の床下から発見された。物静かな靴職人が住んでいたといわれているが、34年前にタムリエル全土で禁止された暗殺者のギルド、あの恐ろしいモラグ・トングの一員であったと一部の人たちからはささやかれている。靴職人が突然消えてしまったかのように、家そのものはきちんと整頓されていた。覚え書きには一滴の血が付いていた。

闇の一党が訪れたのである。

この覚え書きや、これに近いものが発見されることは非常に珍しい。モラグ・トングも、そこから憎まれつつ派生した闇の一党も、証拠品を残すことに関して神経を尖らせている– 各自、団の秘密を漏らす行為は致命的な違反であると理解しているからである。これは当然、彼らの過去を辿ろうとする歴史家の任務を困難にするものである。

多くの学者によると、モラグ・トングは当初からモロウウィンドをそのまま映し出したようなものであった。モロウウィンドの太古の名前であるレスデインの歴史には、団の特質である暗殺、血の生け贄や、宗教への熱狂がはびこっていた。モラグ・トングは今も昔もデイドラ公メファーラの名誉のために殺人を犯したと一般的には言われているが、一般の仮説が全面的に正しいことは稀である。当初のトングはメファーラに加えて、さらに古く邪悪な神を崇拝していたというのが私の主張である。オブリビオンのデイドラ公は恐ろしいが、彼らはさらに巨大な悪を崇拝していたし、今でもそうしている。

第一紀の暗殺命令書は、モラグ・トングの最初の理念を垣間見ることができる貴重な資料だ。今日の命令書と違わず淡々と書かれているが、暗殺命令書の多くには、何百年もの間、学者たちを困惑させてきた詩の断片が含まれている。「舌足らずが歯擦音でささやく」「天空の甘い支配」「非常な罪の臭うくちづけ」など、他にも奇妙な、正気を失ったような命令書への書き込みは、目標の名前や彼らの居場所、そして暗殺の時刻などを伝える暗号であった。

また、これらはシシスと言う神聖な霊魂への直接的引用でもあった。

炎と闇 パート2Fire and Darkness, Part 2

炎と闇:死の同志たち パート2

イニル・ゴーミング 著

モラグ・トングの暗殺における専門技術の証拠はほとんど必要ない。彼らは我慢強く有能で、道具の使い方に精通している為、彼らの殺害の企てを逃れた数名の事例は共通して珍しく、注目に値する。有名な鍛冶師の私物の中から発見された手紙の切れ端は、我々の保管室に以前から封印されている。おそらく、団のための武器を注文する際に、一般には知られていないトングの暗殺者によって書かれたものであり、彼らが武器に何を求めていたかを知る手掛かりを提供していると共に、トングが引退した密偵を送っていた、ヴヌーラ島に関しても触れている。

「あなたの短剣の芸術性、バランス、重量に対して賛辞を述べる。ナイフの刃は剃刀のように薄く、上品に鍛造されているが、実用性がない。動脈は切られたときに自己治癒する性質があり、出血を妨げてしまうため、もっと大胆な刃が必要だ。私は新しい道具の検品をしに、2週間後にヴヌーラを発つ。できあがったものがもっと満足のいく品であることを願う」

モラグ・トングは第二紀の早い時期に、静かにタムリエル全土に広がり、これまでにも行なってきたとおり、メファーラとシシスを血で崇めた。

モラグ・トングが皇帝レマンを第一紀2920年に、彼の後継者である最高顧問ヴェルシデュ・シャイエを第二紀324年に暗殺したとき、非常に長い間影の中にいた暗殺者たちは突然光の下へと押し出された。彼らは殺人に文字通り酔いしれ、壁に「モラグ・トング」と最高顧問の血で書き記した。

モラグ・トングは瞬間的に、そして何の異議を唱えるものもなくタムリエルの隅々で禁止された。本国であるモロウウィンドを除いて。モロウウィンドだけは、西の他地方との関係を完全に断ち切ってしまっている議会の承認を受け、活動を続けた。その土地では、うわべだけの合法的な存在を続け、闇の令状を引き受けて、罰せられることなく殺しを続けていた。

大多数の学者は闇の一党、非宗教的で利益のために殺人を犯す暗殺者の一団の誕生は、宗教的な分裂の結果だと信じている。双方の秘密性を考慮すると、本質を推測するのは困難ではあるが、ある種の理論的な仮説は立てられる。

モラグ・トングはその存続の為にモロウウィンドの最高権力に訴えかけたのは間違いなく、それは当時の第二紀、アルマレクシア、ソーサ・シル、ヴィベクから成るトリビュナル以外は考えられない。トングがシシスと共に崇拝したメファーラはヴィベクの守護者であると言われていた。存続を許されるための見返りに、トングがメファーラの崇拝を止め、ヴィベクを崇拝したと推測するのが論理的ではなかろうか。

モラグ・トングは我々の知る通り、シシスの崇拝を続けている。闇の一党はたいていの人々から宗教的な集団とは見なされておらず、非宗教的で金のために殺しを提供する組織と考えられている。しかし、私は令状の中で、闇の一党が他のどんなデイドラよりもシシスを崇めていた証拠を見つけた。

そうなると読者諸君は、ではどこに分裂の原因があるのか、と問うだろう。お互いに極めて近い存在でありながら、どうしてこんな静かな戦いが始まったのか。ともに暗殺者のギルドであり、結果的にはシシスを崇めているではないか。しかし、そこでこの仮説を唱える人々を止めてしまう人物が歴史から浮かび上がる。

夜母。

夜母が誰なのか、どこから来たのか、彼女の機能が何なのかは誰も知らない。概ね良い歴史考証がされたカルロヴァック・タウンウェイの歴史小説「2920:第一紀の最後の年」の中で、彼は夜母をモラグ・トングの指導者として描くことを試みている。しかし、彼女は歴史的に闇の一党とのみ結び付けられており、トングとは一切関わりがない。

我が愛する友よ。夜母とは、メファーラのことである。トリビュナルの命令によって拘束されない西の闇の一党は、メファーラの崇拝を続けた。彼女を名前では呼ばないかもしれないが、殺人、性行為、秘密のデイドラは彼らの指導者であることに変わりはない。そして今も昔も、彼女をないがしろにした同胞を許してはいない。

第二紀に最期を遂げた靴職人、闇の一党とトングの戦いの終わりが見えないといった彼の感覚は、正しかった。帝国の闇の中で、死の同志たちは戦い続け、おそらく永遠に戦い続けるであろう。

学びし者の到来、第1巻Coming of the Learned One Vol. I

第1巻

今までに見た魔法の中でもっとも輝かしい魔法にすると約束して、学びし者は上階の部屋で作業を始めている。それは保管庫の上階を消耗し尽すだろう。そして私は上階の管理係だ。私には、学びし者の魔術に悶え苦しむよりも良い死に方は考えられない。しかしそれは私のニルンでの時間が短くなることを意味する。

従って、私は最後の日々を学びし者の到来について述べることに費やすことにする。以下は保管庫の決定的瞬間の記録である。我々はエセリウスに到達するためこれを建造したのだが、エセリウスの居住者によって見つけられた。

学びし者の到来、第2巻Coming of the Learned One, Vol. II

第2巻

学びし者は光の輝きに身を包み、雷のような轟音と共にやって来た。その光は久しぶりに異国の輝きで貴賓室を満たした。

当初、我々は当惑し、失望もしたが、先立ったのは苛立ちだった。我々は傲慢にも彼女が保管庫とその秘密に近づくことを拒否できるだろうと考えていた。まるで、我々の惨めな塔の中で、彼女が簡単に上回れないことを見たか、接したか、何かをしたかのように。
我々は彼女の到着に対し、不満を露わにして立ち去るように伝えた。アンガリンとエンヴァリルはまるで何も不都合はないかのように調査を続け、輝きを読み通すために目を細めていた。

彼女の輝きは気を悪くしたことを我々に告げていた。その激しさは増大し、その瞬間、小さな太陽のように燃えあがり、彼女はニルンにやって来たマグナスではないかと我々は考えた。ヴァンドレとヤナリル、それにツインターはその光に飲み込まれ、二度と戻らなかった。彼らが立っていた場所に爆発的な稲妻を残して。

残った者は崩れ落ち、膝をついた。敗北感からではない。酔い痴れるような高揚感からだ。このような驚くべき魔法は、かつて1度たりとも目にしたことがなかった。

そして我々は彼女を歓迎した。他に選択肢があるだろうか?彼女が塔に足を踏み入れた時、我々は涙を流し、彼女の足にキスをした。

学びし者の到来、第3巻Coming of the Learned One, Vol. III

第3巻

当初、学びし者は頻繁に実験室に姿を現した。

その最初の日、彼女の存在そのものが刺激となり、長い間休眠状態にあった魔法サークルがすべて一度に活性化した。私の部下のうち3人が、嵐の間で硬く凍っていた。突然押し寄せた魔法の中に迷い込んでしまったのだ。

さらに1ダースが炎の階段で消え去った。学びし者が入ってきた時に命を吹き込まれた炎はあまりにも激しく、そこには灰も、彼らがいたという痕跡も残ってはいなかった。私が今までに使ったどの呪文よりも効率的に焼却された12の生命。それは美しいものだった。

学びし者の到来、第10巻Coming of the Learned One, Vol. X

第10巻

我々原初の魔術師は、何年もの間我々こそが英知の頂点であると考えていた。学びし者はわずかな日々で、我々は全生涯をただやみくもによろめいていたのだと明らかにした。

だが、その力にもかかわらず、彼女は苦しんでいる。彼女は自分自身を信用していない様子だ。保管庫が必要だと彼女は言う。今までで最高の魔法を使うために。彼女自身を上階に封じるために。定命の者を保護するために。タムリエル全体を保護するために。彼女の言う意味が私にはわかる。彼女は行く所どこにでも魔法を、美をもたらす。危険はほんの副作用だ。

学びし者は言う。原初の魔術師たちが彼女の呪文に習おうとしたら、わずかしか生き延びることはできないだろうと。しかし、イーリルとその臆病な友達とは異なり、我々のほとんどは彼女の手による死を大切に思っている。彼女の魔法の領域を押し広げるものは何でも。

私は彼女の計画について時間をかけて彼女と話をし、その可能性に心が震えた。彼女は何をしようとしているのか?魔法の武装で上階を守ること?私は彼女が召喚した武器を弄り回しているのを見た。以前、彼女ははっきりと戦うために魔法を求めたことがある。彼女は召喚した盾で上階を覆い隠そうとしているのか?信じられないほどの代償を求め、非効率的だが、うまくいくだろう。

それとも、彼女は(私はこれを安易に書いているのではない)、ドラゴンの後ろに隠れようとしているのか?衰弱したドラゴンの?糸の上を渡り、そしてそれを切る。彼女自身を誰一人追うことのできぬ状況に包み込むために?そのような危険な冒険は、彼女の恐怖さえも明らかにするかもしれない。それは彼女が取り組んでいる魔法がどのようなものか明らかにするだろう。

でなければ、私は考えすぎているのだ。彼女は今まで遭遇した中で最も強力なソーサラーであるにもかかわらず、私に真似できぬ彼女の魔法のように率直だった。彼女が何を計画していようと、それは魔法の偉業となるだろう。そしてそれは我々を動かす。間違いなく。

割り当てられた魂The Distributed Soul

クラシウス・ヴィリア修道院長 著

ある新人修道士が昨夜私の瞑想を邪魔した。彼は驚き取り乱していた。「修道院長様!」と彼は泣き叫んだ。「今までで一番恐ろしい夢を見ました。トンネルで長老達の世話をしていたのです。水や食べ物を持って行ったり、安らぎの歌に耳を傾けたり…いつもと同じ静かな一時でした。聖蚕の優しげな羽ばたきが聞こえました。しかし突然、私の視界はおぞましい亡霊どもで一杯になったのです!肉体を持たない死者が回廊をさまよっていました。まるで聖蚕が彼らをエサにしているように私には見えました。彼らの霊的物質の名残…おそらく魂そのものを吸い取り、それで空腹を満たしたのです!修道院長様、これは狂気なのでしょうか…ただの夢にすぎないと言ってください!」。

我が教団の新人修道士が不穏な夢に悩まされるのは珍しいことではない。我々の聖なる任務と星霜の書、そしてその計り知れない謎に近づく知恵を与えてくれた先人について学ぶとき、新人がそのような夢を見ることはよくあるのだ。書から得られる知識の多くはあくまでも体得しなければ自分のものにはならない。私は日々の激務で疲れ果てていたが、何とか彼の中にある恐怖を取り除くことができた。我が教団と魂との関係性、そして定命の者の存在を越えて知識の断片を守っている聖蚕に関して、彼の疑念を取り払ったのだ。

我々の奥義は召喚師や死霊術師が使うような粗野なものではない。彼らは魂を宿主から引き剥がし、それを拘束して、魂の行き先や本質を考慮せずにそのエネルギーを無理矢理方向転換させるだけだ。聖蚕と先人の魂の交流はもっと繊細であり、聖歌の木のように自然なものだ。そして我々は、織糸を見て宇宙のつづれ織りを読み解こうとする根気強い観察者だ。聖蚕と先人に仕えることによって、我々は導きを得る。因果関係を理解せずに、意志を不器用に行使することなど決してない。

私は彼にこう言った。魂は聖蚕と多くを共有している。その2つは象徴的な組み合わせだ。すべての存在の中心にあるエドラの衝動が魂そのものであると考えがちだが、私は別の見地で捉えるよう忠告した。言わばそれは、聖蚕の羽のように鱗片をはがされたもので、定命の存在に起こる事象を終始流れる導管で構成されていると想像すればよい。ニルンでの生命から解放されると、一種の消散が始まり、その後魂が持つ「平和への意思」の歌を聖蚕は学ぶ。そしてそれが我々に導かれ、何世代にも渡って守られ続けるのだ。

「平和への意思」そのものは、創造の偉大なる織物や、行き先のすべてに散在した魂の名残との関係を保たなければならない。このつながりと辛抱強い世話を通じて、現在や過去や既知の世界を超えた時間の関与しない場所から我々は導きを授かる。聖蚕は先人の魂を拘束や消化するのではなく、まるで壮大な歌の序奏部のように、彼らがろ過したものを我々に復唱するだけだ。

完全なる理解の夜明けはまだ彼に訪れていないものの、聖蚕に対する彼のむき出しの懸念はどうやら解消されたようだ。彼の旅の手助けができて私は満足だった。私は彼にこう告げた。来週はシルクの部屋の床を磨いてもらう。その間、魂の本質について考える時間はたっぷりあるだろうと。私の夜の瞑想を邪魔した罰として、それぐらいはしてもらわなければ困る。

完璧な主催者The Perfect Host

非凡なハウスイベントプランナー、マレンフォード・フラール 著

どのような集まり、パーティー、あるいは祭りにも、必要なものがある。完璧な主催者である。完璧な主催者はいかなる催しにおいても頼みの綱で、笑顔で皆を歓迎し、すべての客が飲み食いをして良い時間を過ごせるようにするための、もてなしや世話をするパーティーの主催者である。

しかし、完璧な主催者は、客に熱狂的な良い時間を過ごしてもらう方法や、思い出に残る催しを開く方法を生まれつき知っているわけではない。完璧な主催者になるには、数年の訓練、数日の戦略的な計画、そして数時間の準備と調整が必要だ。

あるいは、私の豊富な経験と数年に渡る催しの企画の成功体験に基づく、この簡単な手順に従ってもよい。

まず最初に、パーティーや催しのテーマを選択する。良いテーマは、集まりがどういうものか決め、客に楽しく注目すべきワクワクするテーマを提供する。例としては、ダンマーの古典劇、春や秋の収穫、ノルドの飲み比べ、そして(個人的にお気に入りの)残酷で憂うつな日などが挙げられる。

2番目に、客を選択する。どれくらいの規模の催しを開きたいのだろうか?快適に会場に入れる人数を決めよう。そして、テーマによって、絞り込めれば絞り込めるほど良い。そして、招待を断る者や、当日来ない者がいることを考え、その2倍の人数を招待する。

人数を選び、決め、招待したい人々を選んだ後は、招待の準備を始める。招待が開催しようとしている催しに合うよう、用紙やメッセージをできる限りテーマに合わせる。それから、招待を早ければ1ヶ月前に、遅くとも1週間前には送る。

3番目に、テーマに従い、座ってくつろぐものか、立って交流するものか決める。テーブルと椅子がテーマに合うのであれば、注意深く席を決め、どこに座るか分かるように座席指定用の札を用意する。どれだけ座席の配置が重要か、いくら強調してもしきれない。楽しい会話をさせることも、興味をそそる議論をさせることも、あるいは有意義な関係を築くこともできる。すべては、誰が誰の隣に座るかによる。

4番目に、メニューを考える。どの催しにも食べ物と飲み物は必要だ。テーマと会場次第で、色々な意味に解釈できる。正式のディナーか?スナックと軽食を提供するか?金で買える最高のワインか?あるいは単純に、客全員に気持ちよく倒れてもらうため、安いアルコールをできるだけ大量に用意するか?テーマと予算に合う限り、自分次第である。

5番目に、客を楽しませよう!最初の4つの段階は、楽しく思い出に残る企画を作り出すための長い道のりだ。しかし、ケーキにアイシングをかけるには、決定的な楽しみがなければならない。吟遊詩人や吟唱詩人たちは歌と踊りに関係するテーマにぴったりだ。詩人や語り部は、客に参加者ではなく聞き手となってほしい演目に基づく催しに最適だ。奇術師、動物使い、武器使い、役者などは、夜の余興としては言うまでもない。テーマに合わせて騒ぐだけで、客は喜ぶだろう!

幸運を祈る!さあ、これで完璧な主催者への道を進もう!

犠牲の熟練Mastery of Sacrifice

私が降霜の月に震えていた時期に、真実を求める自分の運命を捨てることが求められていると分かった。私は生まれ故郷を離れ、それからずっと戻ることはない。

サタカルの永遠に変わり続ける影響の下、ソードシンガーは犠牲の熟練を得るために同じことをしなくてはならない。

近代タムリエルにおける死霊術Necromancy in Modern Tamriel

ワフィムレス・マスタレット(語り部) 著

永遠の眠りはかつて、当然のものだった。しかし今、タムリエルの各地で死霊術が行われている。匿名の密偵が特定したところによると、事態の引き金となった陰湿な勢力は黒き虫の教団だという。この教団は、いったん姿を消し、各地に分散しつつある。そして意志の弱い者に、一見すると絶対確実な権力掌握の道を提供している。この教団の主な対抗勢力は魔術師ギルドだが、ギルドがシロディールで名誉を失い、帝都から消滅してしまったため、黒き虫の教団は勢いを増しているようだ。

この死霊術師たちの地下組織は虫の巣と呼ばれており、虫の隠者たちを束ねる不死の司祭に率いられている。そうした司祭たちはアンデッドに姿を変えていることもあり、その後彼らは虫の隠遁者と呼ばれるようになる。彼らは常に、召喚もしくは復活させたアンデッドの護衛の側を離れない。この教団の指導者はアルトマーの魔術師マニマルコであるが、信者たちはその名を決して口には出さない。彼は虫の王として知られる存在である(口に出す時は囁き声)。これ以上、彼について書くわけにはいかない。彼の力と影響は遠くにまで及ぶのだから。

屈強なルシウスLucius the Stalwart

屈強なルシウスは元チャンピンである有徳のハグロフの弟子だった。ルシウスは学者で、ハグロフの伝記を書くために雇われて聖なるるつぼを訪れた。ハグロフが破れたときに伝記はまだ書き終わっておらず、師を失ったことにルシウスは激怒した。復讐を約束したルシウスは、ハグロフの能力を習得するために数十年に渡り修行を積み、それと同時に千の矢の毒に対する耐性を身につけた。ルシウスと千の矢の戦いは長く激しいものだった。最後には、毒に対する耐性のおかげでルシウスは勝利するが、これが原因で永久に力を失うことになった。1年後、ホワイトベアと呼ばれる挑戦者が現れた。弱体化していたルシウスでは、もはや相手にならなかった。ルシウスはその崩壊した体から生きる目的が失われたときから、死を受け入れていたと言われている。復讐を果たされたハグロフがソブンガルデで忠実な僕を待っていたからである。

王座を奪取した相手:千の矢

敗北した相手:ホワイトベア

献身の熟練Mastery of Devotion

私が南中の月の下を通過した時期に、私は神の力に跪いた。これからずっと使用する私のシェハイを作るため、剣の霊魂に自らをすべて捧げた。

長身のパパの祝福の下、ソードシンガーは献身の熟練を得るために同じことをしなくてはならない。

見習いの手引きThe Apprentice’s Assistant

アラムリル 著

私の冒険物語を聞いたことがあるだろう。地域から地域へと伝わり、タムリエル中が私の優れた魔法の力による功績に畏敬の念を抱いている。「もしアラムリルの能力があったら。そうすれば魔法の決闘で富と名声を手に入れられたのに!」と何度も思ったことだろう。

それも当然だ。大いなる名声と巨万の富は成功者を待っている。だが成功するには、最高の者から学ぶ必要がある。だからこの本を買った、そして教えを受けられる。私は、当然ながら、最高だ。

それでは助言だ。これに従えば、君もタムリエル中で有名になれる。

1.敵を知ることは敵の弱点を知ること。

ただの鋼の剣とは比べ物にならないほど万能に、優れた魔術師は豊富な呪文を好きなように使える。それだけでなく、使う最適なタイミングがわかる。冷気の呪文は獣の突進を止めたり、残酷な野獣の剣から距離を保てる。雷撃の呪文は敵のマジカを失わせる。幻惑呪文は敵の集団を仲間割れさせられ(一対一では勝てないと相手が分かっている時には、正々堂々としていない戦いが一般的だ)、すべてが有効でなかった時にも、自分を助けられる呪文がある。

2.自分を知ることは自分の限界を知ること。

最高の魔術師でもマジカの量には限りがある。まだマグナスの無限の力を与えられたものは生まれていないからだ。そして、優れた魔術師は能力以上のことをしない。安全を保つのに十分なマジカを常に確保している。それがダメでも、相当量の薬の供給を常に準備している。それがダメでも、常に脱出路を確保している。偉大なアラムリルは戦いから逃げたことがない。だがもちろん彼女のように最高の天与の才能がある者ばかりではない。だからこそ訓練しなければならない。

3.結界は命を奪いかねない(自分の)。

結界はどんな魔術師志望者にも重要な道具であることに疑問の余地はない。呪文を防げるし、敵の攻撃を無効にしてマジカを無駄に消費させる。しかし優れた魔術師は、結界に頼りすぎるべきではないと分かっている。結界を長く張りすぎると魔法使いのマジカを消費し、反撃できなくなり、最悪の場合結界も維持できなくなって完全な無防備となる。

4.両手が片手より良いとは限らない。

上級の魔法使いなら誰でもダメージを増やそうと両手で呪文を放つことを学んだ。それが有利になる時は確かにある。例えば相手が既に弱っている時、または見物に集まった大勢の人から大きな反応を引きだす時だ。しかし、いつも最善の戦略にはならない。例えば集中呪文は、特に敵が素早い時よく使われる。この例で言えば、両手を別々に使えば同時により広い範囲に対応できる。火炎球を両手で放つ魔術師は、すぐに結界を張れず、攻撃を続ける間回復できない。

5.常に挑戦を受けて立つ。特に勝てると分かっている時は。

最優先事項は当然生きることだ。しかし同じくらい大事なのは、観客を喜ばせることだ。あなたの冒険は、結局彼らの気前の良さに掛かっている。ここでは魔法以上のものが影響する。決闘が始まる前に相手の能力を感じ取れたら、自信を持って取りかかれる。自分が相手より優っていると分かっているのは非常に重要で、それは観客に良いショーを提供できるという意味だ。同様に、前もって決闘に負けるだろうと分かっていれば、突然どこか別の場所に雇われる機会が与えられ、決闘に参加できなくなる。(私はそんなことをしたことはない。ただ名声が大きすぎてすべての決闘の申し込みに応えられないことがある)

これらを心に留め、冷静な判断力を保ち、優れた魔法を見せれば有名になれる。それでは。だが、十分な成功者になったら、私からの挑戦があるかもしれない!

賢者の格言Sayings of the Wise

過去は狼だ。賢い狩人は狼から目を離さないのに対し、愚かな狩人はよそ見をして餌食になる。

妻の言葉に耳を傾けない族長は、長く族長ではいられないだろう。

戦いはまず胃袋のなかで勝負が決まる。

自分の義務を怠るオークと遮二無二義務を果たそうとするオークは、同じ毒を飲む。

オークの筋力だけではできないことでも、オークの刀剣ならできる。

経験の浅い戦士は、たとえ最高の防具を身に着けても、自分のすね当てに蹴つまずく。

族長を腐すだけで挑戦しないオークは、1年後もやはり族長を腐しているだろう。

骨の祭壇Altars of Bone

ウーズのガーディアンがかつて…

…ていたのはモラグ・バルだった。大きなマンモスの骨に含まれていたのは十分な黒い…

我々の目的のために祭壇を回す。オースブレイカーをウーズで拘束し続けている同じエネルギーによって、彼らを支配できる。しかし慎重にならなければいけない!万が一祭壇が勝手に変えられたり、さらに悪いことに、もしも…

骨の配置を…する際は気をつけろ。彼らは祭壇を暗くするはずだが、しかし…

祭壇が設置されたら、そこからは掘り続けるのだ。…付近での作業で得られるはずであるものは、十分な…

師範の言葉Words of the Masters

昔、学生だった時と同じくらい学ぶことが今でもある者による前書き。

師範たちからレキの刀剣で剣の使い方を教わってから、長い時が経った。しかし、今でも全ての教訓を戦場で学んだ訳ではない。

かつては高名だった学校を率いた、師範たちの言葉を思い出す。剣に加えて心で勝てる戦いのために、言葉の意味をまとめておく。

心に留めよ!

— ファダリア・アトアハタル

最も鋭い刃は、会話の代わりになることがある。

毎日の雑用の前に、困難な仕事を最初に済ますべきだ。

兵士たちは仲間であり、兄弟姉妹である。気を配れば、守ってくれるだろう。

意地悪な性格の者は、他人に憎しみを抱かせる。

謙虚に語れば、行動の時に優れる。

何が正しくて公正なのか?どちらも守る行動を取れ

敵の足元を見れば負ける。目を見て、意図を読み取れ

あらゆる勝利から学べ。敗者としてどのように行動するか考えよ。なぜ敵が負けたのか理解すれば、必ず勝利する

沈黙から強さを得られる

蛇は腹で這う相手が何であれ、真摯に向き合う

敵の戦略を見極めるまで手を出さなければ、生き延びて一撃を加えられないかもしれない。敵の意図を知るためにだけ待て。名誉をもって戦っていないと分かったら、先に一撃を加えろ

今日食べるべきパンは、明日に取っておくな

死者の崇拝Reverence for the Dead

トゥワッカと現代レッドガード文化における埋葬文化

修道士オピリオ・コンゴニウス 著

死去した祖先に対するレッドガードの崇拝の熱心さは、他の多くの種族が神々に対して行う献身に匹敵する。ブレトンは華麗なアーチ付きの聖別された地に棺を置き、ノルドは風で乾燥させた死体を地下墓地に安置するが、レッドガードは死者たちのために広大な葬儀用の建築物を設計、建立しており、その威厳の高さは規模の大きさにも負けていない。レッドガードを生まれる以前から死んだ後まで縛っている名誉の糸は強力である。空高くそびえるこれらの巨大な霊廟は、往年のままのヨクダ建築を純粋な形で体現するものであり、霊魂を飛び立たせ、彼らの信じる神々との会合へと向かわせるために建設されている。

この種類の埋葬地の最も優れた見本はおそらく、ハンマーフェルのアリクル砂漠の広大な台地の頂点に据えられた、トゥワッカの玉座だろう。この巨大な聖堂は策略の神にして魂の導き手、そして遠い海辺の守り手に捧げられている。砂漠の牧草地を登り、台地の側面を削って作られた石の階段を上がっていくと、岩と砂の広がる平らな空間の上から、これほどの眺めが得られることに驚かされる。トゥワッカの玉座を手入れし、常に警戒を怠らない玉座の守り手たちの元を通り過ぎると、この神聖な場所の真の雄大さを目にする。

このネクロポリスは無秩序に広がった埋葬地であると同時に、神聖な遺跡でもある。この聖域の暗い隅から見つめているトゥワッカの存在の他にも、この聖堂は大陸が波の下に沈んだ際に命を落とした、数知れぬヨクダの死者たちのための記念碑としての役割も果たしている。巡礼者たちは刺すような砂地を通って旅し、これらの犠牲者たちに、またこの迷宮的なネクロポリスに埋葬されているレッドガードの歴史上の王に敬意を捧げに来る。

次の機会を待てWait Till Next Time

フルグルシュ・グロー・オスガル 著

クログ王がダガーフォール・カバナントと協定を結んで以来、私は渡航規制が緩くなったのを機に、ハイロックとハンマーフェルで商売する機会を求めてきた。予想していたとおり、鼻であしらわれて罵倒されたことは何度もあった。酒場では近くのテーブルにいる声のでかいオークの冗談を聞き流し、すれ違った時足下に唾を吐く衛兵にも気付かないふりをした。だが予想外だったのが、私の会ったブレトンとレッドガードの多くが、オークの要塞を褒めそやしていたことだった。私達が意見の不一致を(たとえ剣を使ってでも)すぐに解消して、わだかまりなく次に進むということについても感心していた。

愚かな人間達だ。

寛容なのは他のオークに対してだけだということに気付いていないのだ。モーロッチの掟で、どれだけ時間が掛かろうとも、あらゆる怒りに対して仕返しをしなければならないと定められていることを知らないのだ。奴らは今、私達が尊いカバナントの熱烈な一員だと考えている。私達がオルシニウムの襲撃を忘れ、過去のことを水に流すと信じているのだ。

奴らは間の抜けた牙のない顔で私に微笑みかける。そして私は微笑み返し、うなずき、エルフの冗談を言う。だが心の中で、オルシニウムを略奪した者は、その何倍もの報いを受けることになることを知っている。だがブレトンとレッドガードがそれに気付くことはない。なぜなら奴らは、あらゆるオークが次のような信条を心に秘めていることを知らないからだ。

「次の機会を待て」

自制の熟練Mastery of Discipline

私が恵雨の月を通過した時期に、自分が最強であると証明するために90以上の決闘を戦ってきた。38種類の握り、750種類の攻撃の構え、1800種類の防御の構え、9000種類の攻撃をこれから鍛錬する。

オンシの祝福の下、ソードシンガーは自制の熟練を得るために同じことをしなくてはならない。

蛇との戦いAgainst the Snakes

デンスカー 著

私達のアカヴィリとの戦いについてずっと考えている。意見がある。書き留めておこうと思う。

もしもあのウィンドヘルムの馬鹿達が気を利かして蛇達を海へ投げ返していれば、忌々しい戦争すべては回避できたかも知れない。ショールに召されろ!

いまだに、ジョルンがウィンドヘルムへ援軍を送るために動いていたらよかったのにと思う。あの日、何人かのいい男達を失った。

ジョルンはリフテンの防備を固めたが、蛇達は通り過ぎて行った。なぜアッシュランドへまっすぐ行かないのか?

リフテン南部、ヴィラク砦北側の戦闘は十分に敬意を表されていない。あの男達は動けなくされ、負かされ、そしてそれでもなお彼らは耐えた。

男達があの日戦い続けたただひとつの理由は、ウルフハースった。ジョルンはただのこわっぱだった。彼は酒場さえ扇動できなかった。

ヴィラク砦の崩落後、蛇達はストンフォールに押し入った。なぜだ?奴らは何が欲しかったのだ?

ダークエルフの一部が攻撃をまずシェルバックへ向けた、という噂を聞いた。アルゴニアンに救出されるという考えに我慢ならなかったと。忌々しい馬鹿が。

ショールが蛇の島すべてを召しますように。奴らに別の虎の悪魔を送ってやれ!我々再び叩きのめしてやる!

収穫の終わりHarvest’s End

マスターソーサラー、サモナーにしてディレニの家臣シメール

シメール・グレイギンは野心的なディレニ・クランの家臣だった。ディレニ家はデイドラとの有益だがリスクの高い取引から身を起こした。シメールはおそらくディレニで最も賢く野心的なサモナーだった。デイゴン卿に陰謀さえ企て勝った。罠が成功し、デイゴンはオブリビオンに追放された。しかしその瞬間、デイゴンは自分を騙した定命の者を消し去った。シメールは永遠に、友や同胞と共に楽しく故郷で暮らすことを保証されていた。シメールのその言葉を曲解したデイゴンは、小さなケシリー島(グレナンブラの海岸沖にある小さな島)を掬い上げ、虚無に投げ捨てた。シメールの友も同胞も即死し、残った声がシメールを苦しめた。シメールも着実に老い、関節炎に苦しみつつ永遠に生きることを強いられ、自分がデイドラの主を騙して起こした悲劇的結果について考えさせられた。

救世主の皮の鎧:

デイドラの主マラキャスによって作られたこの防具は、誓いを破る者を攻撃するためにすばらしい特性を発揮する。シメールはデイゴンを騙して、守るつもりのない力に背く誓いを立てた。救世主の皮はデイゴンのシメールに対する大いなる怒りをかわし続け、シメールが攻撃できるまで時間を稼いだ。使われたのはデイゴンの「プロトミニック(すなわち真の名の呪文)」だった。残念ながら、他のマラキャスの贈り物と同じようにこの防具には一長一短がある。魔法攻撃には特に弱いため、特別な場合のみ着用すべきものなのである。

デイゴンのプロトミニック

シメールはデイゴンの力を徐々にすべて虚無に流す魔術のために、デイゴンのプロトミニックを使った。だがシメールはデイゴンの抵抗が、力の流出を止めることはできずとも遅らせられることを読み違えた。その結果、デイゴンはシメールを呪い、シメールの契約を文字通りに遂行できた。ただ力を虚無に流すのではなく、デイゴンはそれをすべて呪いにこめた。その結果ケシリー島は虚無に投げ出され、住民もすべて惨殺された。シメールは壮大な野望の廃墟の中で、永遠に生きることを強いられた。

狩りの儀式

無実の犠牲者の礼拝堂:シメールはデイゴンが自分を個人的に嘲笑い苦しめるために、ケシリー島を無実の犠牲者の礼拝堂を置く場所として作ったと信じている。魔法で作られた緑のクリスタルの建造物は、タムリエルから引き裂かれて虚無に放たれてから、島で唯一の建物となった。

グレートハントにより使われた冷酷な慈悲の槍は、おそらくハントに聖別されその制限に束縛される者を除いては、定命の者でも不死の者でも扱えなかったと思われる。だがシメールは、槍の力が偉大であるが無限ではなく、明らかに魔法がかかった(たとえばマラキャスによる救世主の皮の鎧のように)ものなら、定命の者、不死の者に関わらず、守ることができることを究明した。

巡礼の道Path of the Pilgrim

ヒスミールの助修士、ビックス・ゼー 著

文明国家とされる国の多くが我らの故郷をブラック・マーシュと呼んでいるが、ヒスミールの巡礼者や司祭はもっとよく知っている。アルゴニアンの土地はゴミの山にはほど遠い。土壌は豊かで活気に満ちている。植物や動物もよく育つ。耳を傾ける者にはヒストが語りかける

外に出た我らアルゴニアンの兄弟姉妹たちは、ヒストと交流できないと自分の一部を失くしたように感じる。このためあちこちからの巡礼者がヒスミールを訪れ、試練を受けて交流を図るのだ

巡礼者ヴェロスVeloth the Pilgrim

誇り高き者カシウス 著

巡礼者ヴェロスとしても知られる聖ヴェロスは、ダンマーの列聖の中でもおそらく最も有名かつ最も崇められている存在である。サマーセット諸島の後期中神話紀に名を挙げたヴェロスは、自分に付き従う者たちのためにより禁欲的で純粋な生き方を探し求め、彼らを集めてタムリエル南西地域から北西までの大巡礼に出発したとされている。現代の文章によれば、彼は「1隻の船もなく、食料も武装した人間も、この脱出行の仲間に入れることなく、レスデインの地を目指して進んだ」。

新しい地へ向かった彼の大所帯の巡礼は、その途上で厳格な規範を打ち立て、かつ成功裏に終わった。この種族は高度な文化の一時期を経験し、多くの者にとってそれは黄金期として知られている。ヴェロスの導きが何世代もの石工や建築士、さらに司祭と一般の民を形作った時期である。彼は強力な戦槌、ヴェロスの審判を手にしていたが、ヴェロスは基本的に温和で学を好む精神の持ち主と考えられており、ダンマーにおける治癒の付呪が彼の名前を冠していることからもうかがえる。

予言者としてのヴェロスの力は疑う余地がないが、ダンマーの祖先崇拝に関する極端に保守的な教えは一考に値するだろう。というのも彼はトリビュナルが起こるに先立って「善きデイドラ」の神としての崇拝を、ほぼ独力で開始したからである。ヴェロスの民は彼に絶大な敬意を払っており、彼の影響は数世代後になっても感じられる。スカイリム南東のヴェロシ山への登山や、ダンマーの長老が自らの種族を「ヴェロシ」と呼んでいるのを聞くと、エルフの世界を形作った師の存在を今でも感じられるのである。

正当なるリスラヴ、パート2Rislav the Righteous, Part 2

シンジン 著

リスラヴ王にはそれまで戦闘の経験がなかったのだろうが、すぐにそんなことは言っていられない状況になった。一度は領地を差し出したはずのスキングラードが申し出を撤回したという話があっという間に帝国に広まった。ゴリエウスは帝位に就く以前から熟練した戦士であり、皇帝になってからの17年間の平穏な状態はかろうじて保たれたものだった。ドラルドが暗殺されてリスラヴが支配の座に就くわずか8ヶ月前、ゴリエウスと配下のアレッシア軍は、やはり戴冠式の参列者の一人であった白王クジョリックと凍てつく北の平原で相対していた。スカイリムの族長たちの長はサンガードの戦いで命を落とした。残された族長たちが新たな指導者を選んでいる間、シロディールはスカイリム南部での失った領土を取り戻すことに余念がなかった。

要するに、ゴリエウス皇帝は反抗的な臣下に対処するやり方を知っていたのだ。

年代記編者の言葉を借りるなら「死の洪水のように」スキングラード征服に必要な数を大幅に上回るアレッシア軍が西に向かって突進していった。実際の戦闘がどのようなものになるかは、ゴリエウスも知り得なかった。前述したようにリスラヴの戦争経験は皆無かそれに近いもので、家庭教師の下で訓練を数日したに過ぎない。彼の王国とコロヴィア西部全域は疫病で甚大な被害を被ったばかりである。武器をちらつかせるだけで降参するに違いないとアレッシア軍は踏んでいた。

ところが、リスラヴは戦闘の準備を行っていたのだ。自軍の状態を手早く視察して彼は計画を立てた。

それまでリスラヴの人生には目もくれなかった年代記編者たちはここに至って、崇拝にも似た喜びを持ち、この王のあれやこれやについて書き連ね始めるのである。それは文学的価値や趣には欠けた文章だったかもしれないが、少なくともそのおかげでようやく我々は何らかの詳細を知ることができるようになる。驚くにはあたらないが、王は当時としては最高の鎧を身につけていた。タムリエル全体の中でも最高の皮鎧–当時は皮鎧しかなかった–を作る職人たちがコロヴィア私有地に住んでいたからだ。王のクリバニオン鎧は、丈夫にするために茹でてからロウを塗り、1インチの鋲を打ち込んだもので、深みのある赤茶色をしており、彼は黒いチュニックの上にそれを着て、さらにその上に黒い外套を身につけていた。スキングラードに現在建っている正当なるリスラヴの像は美化された姿であるとはいえ、鎧以外はほぼ正確に作られている。コロヴィア西部に住む吟遊詩人が市場に向かう時でも、あそこまで簡単な防備で出かけることはなかっただろう。しかし銅像には、後に詳しく述べるように、リスラヴにとって最も重要な装備もちゃんと含まれている。訓練された鷹と、足の速い馬だ。

冬の雨は南へと続く道を洗い流し、大量の水がウェストウィールドからヴァレンウッドへと流れ込んでいた。皇帝は北のルートを選択していて、少数の偵察隊を引き連れたリスラヴ王は、現在は黄金の道という名で知られている低い道で彼に出くわした。皇帝軍は、その行軍の音が数百マイルも離れたアネクイナの野獣の耳にも届いたと言われるぐらい巨大なものだったが、不本意にも皇帝は恐怖に震えていたと年代記編者たちは記している。

一方のリスラヴは震えていなかったと書かれている。完ぺきな礼儀正しさを保ちながら、彼はスキングラードの小さな王国でもてなすにはあまりにも軍隊が大きすぎることを皇帝に伝えた。

「次にいらっしゃる時は…」と、リスラヴが言った。「前もってご一報ください」

アレッシアの皇帝の多くがそうであるように、ゴリエウスはあまりユーモアを解する男ではなく、リスラヴの頭にシェオゴラスでも取りついたのだろうと考えた。そして、この哀れな頭のおかしい男を捕まえるように警護の者たちに命じたのだが、その瞬間、スキングラードの王は片腕を上げて鷹を空にはなったのである。それは彼の軍隊が待ち受けていた合図だった。アレッシアの兵士たちはすべて、リスラヴ軍が放つ矢が届く範囲内の道の上にいた。

リスラヴ王と警護の者たちは、年代記編者いわく「興奮したキナレスに口づけされたかのように」西に向かって一目散に馬を走らせた。あえて振り返って確かめようとはしなかったが、計画は完ぺきに進んでいた。その道の東の突き当たりは転げ落とされたいくつもの大きな岩でふさがれていたため、アレッシア軍は西に向かう以外になかった。スキングラードの射手たちは報復攻撃を受ける心配のない高台にいて、帝都軍に向けて矢の雨を降らせた。怒り狂ったゴリエウス皇帝はリスラヴを追いかけてスキングラードを遥かに越え、ウィルドからコロヴィア台地にまで進軍したが、その間に配下の軍隊は見る見る小さくなっていった。

コロヴィア台地の古い森の中で、帝国軍はリスラヴの義父であるクヴァッチ王の軍隊に出くわすことになった。アレッシア軍はおそらくまだ数の上で敵より優勢ではあったが、疲労困ぱいしており、矢のあられを浴びせられたことで士気は失われていた。1時間の戦闘の後、彼らは現在では帝国保護区として知られている北の地域に向かって撤退し、そこからさらに北、そして東へと向かい、ニベネイまで退却して傷と誇りの回復に努めた。

それがアレッシアの覇権にとっての終えんの始まりだった。コロヴィア西部の諸王もクヴァッチおよびスキングラードに加勢し、帝国の侵略に抵抗した。リャン率いるディレニの一族もそれに刺激され、ハイロックの全所有地からアレッシア改革派の宗教を追放し、帝国の領土へと攻め込み始めた。新たにスカイリムの族長たちの長となったホアグはホアグ・メルキラーという名で呼ばれるようになり、公然と異国人を嫌っているという点では皇帝と同じだったが、やはり抵抗運動に加わった。ホアグが戦死した後にはその後継者となったアトモーラのイスミール・ウルフハース王が闘争を続け、やはり歴史にその名を残すことになった。

実質的に一人で皇帝軍に立ち向かい、その終えんの端緒を開いた英雄的なスキングラードの王は、まさに、正当なるリスラヴという愛称で呼ばれるのにふさわしい人物だったのである。

聖ヴェロスの遺物Relics of Saint Veloth

トリビュナルの生き神に続いて、聖ヴェロスはダンマーの歴史の中で特に尊敬された者の1人だ。デシャーンにあるいくつかの礼拝所は、ヴェロスの記憶と彼自身と当時の従者によって残された偶像崇拝に捧げられている。一部の遺物の説明と、その重要性は以下の通りだ。

ヴェロスの審判:聖ヴェロスはサマーセットからの大脱出の際に、この戦鎚を巧みに操った。ヴェロスは戦争に注いでいた心を、レスデインにチャイマーの新しい故郷を築き上げるという仕事に向けると誓った時に、この武器を放棄するべきだと判断した。現在、ヴェロスの審判はトリビュナル聖堂にあり、堕落した魂を浄化する力があると言われている。

聖ヴェロスの涙:この光を放つ水晶は、ヴェロスが幻視の中で見た新しい故郷、レスデインの地を最初に見た時に流した涙だと信じられている。伝説によると、その涙はヴェロスの頬を伝いながら凍ったのだという。ムス・グナールの修道院のモンクによって保管されたこのクリスタルは、強力な治癒と回復能力があるが、それはモンクが徹夜の祈りとその様式を守ることが条件である。

ヴェロスの聖なる器:ヴェロスが大脱出の際に、病んだ従者の喉の渇きを癒やすため水を運ぶのに使い、その後新しい故郷で新しい農作物を潤すために使ったこの聖なる器は、現在はセルフォラの聖堂にある。

聖ヴェロスの聖骨箱:デシャーンにある聖ヴェロスの祠にある聖骨箱は、正確には遺物ではないが、その代わりヴェロスに関連した遺物の中でも特に強力で神聖な遺物、彼の頭蓋骨と骨が収められている。その骨には様々な魔法の力があると言われ、彼の祝福を受けようと巡礼者がモロウウィンド中から訪れる。伝説によれば、極めて信心深い者には、聖骨箱の前で瞑想して祈りを捧げている間、彼の幻視が見えることがあるという。

千の矢The Thousand Arrows

千の矢は謎に満ちたチャンピオンだった。彼女は一人でトーナメントに参加すると、その技術と正確さで無傷のまま全てのグラディエーターを倒した。有徳のハグロフに勝利した後も、新たな挑戦者がアリーナに現れるまで姿を現さなかった。彼女の得意武器は弓で、毒の塗られた矢を使っていた。毒は彼女が考案したものだった。巨大な敵も、かすり傷を負っただけで数秒で倒れた。彼女は毒の作成法を最期まで誰にも教えなかった。現在もその素材について、タムリエル中の錬金術師の間で激しい議論が交わされている。

王座を奪取した相手:有徳のハグロフ

敗北した相手:屈強なルシウス

第一公会議戦争War of the First Council

アグリッパ・ファンダリウス 著

(この説明は様々なインペリアルとダンマーの情報に基づいて西方の読者のために帝国の学者アグリッパ・ファンダリウスが書いた物である)

第一公会議戦争は、世俗的なダンマー名家のドゥエマー、ダゴス、正統派ダンマー名家のインドリル、レドラン、ドーレス、フラール、テルヴァンニの間で起きた、第一紀の宗教衝突である。第一公会議は最初の汎ダンマー自治組織であったが、ドゥエマーによる魔術や付呪行為が他の名家から冒涜とみなされたことによって崩壊した。

世俗派の名家は数こそ少なかったが政治的にも魔術的にも進歩しており、土地や戦利品を約束したノルドやオークのクランから援助を受けた。最初はモロウウィンドの北方で大成功を収め、それから現在のレドラン、ヴァーデンフェル、テルヴァンニ地区からなる土地のほとんどを占領した。正統派の名家は広範囲に散らばっていて、まとまりが悪く、ネレヴァルが全名家部隊の将軍になるまで敗北を喫していた。

ネレヴァルは遊牧民部族の援助を得て、ヴァーデンフェルのレッドマウンテンにある世俗派の要塞に大攻勢をかけた。アッシュランダーの斥候の助けもあり、世俗派側の部隊は裏をかかれて敗北し、生存者はレッドマウンテンにあるドゥエマーの要塞まで後退した。

短い包囲攻撃の後、ネレヴァルとその軍隊は要塞の中に入ることができた。そこで世俗派の指導者は殺されたが、ネレヴァルも致命傷を負った。将軍は徹底的に虐殺を行い、ドゥエマーとダゴスの名家は断絶した。そして傷を負ったネレヴァルは、間もなくこの世を去った。

正統派の中の3人―ヴィベク、アルマレクシア、ソーサ・シル–が再結成された第一公会議で実権を握った。これはモロウウィンドの大議会と名づけられ、やがてトリビュナルもしくはアルムシヴィとして知られる神王と不死の君主を生むこととなった。

嘆きの泉の埋葬の儀式Mourning Springs Burial Rites

気をつけて洗い、敬意をもって乾かす。

愛をこめて修繕し、注意して手当てする。

注意して巻き、敬意をもって結ぶ。

中央に向け、魂を休ませる。

刀剣作りの初歩:7つの教訓Beginning Bladecraft: 7 Precepts

マスター・ゲルウェズー 著

— 柄を締めつけすぎない。しっかりと、だが軽く掌に握る。

— 刀剣の反り:エッジは硬く、フラットは柔軟でなければならない。剣の可動域の感触を研究すること。

— 剣は武器ではなく、武器の先端にすぎない。体全体が武器であり、一つにならなければならない。

— 攻撃する時に隙が生まれる。だが攻撃しなければ当たらない。

— 剣の腰で、最も強い一撃を繰り出せる。

— 常に動き、突きを止め、突き、かわし、バックステップ、サイドステップで防御する。静止していれば死ぬ。

— 自分と敵の間合いを知ること。見ずとも感じること。

犯罪者の精神The Criminal Mind

学者ミンガリオン

数年前私は帝都の牢獄を訪ね、囚人の死体をいくつか調べた。誰の話を聞いてもその囚人達はひどく暴力的で精神的におかしな連中だった。ヴィリアスという悪名高きコロヴィア人に通常の検死をしている最中、彼の頭蓋骨の底部に奇妙な刻み目を見つけた。それに基づき、2つの要点から成るある仮説を私は発展させた。

まず、犯罪行動は主に脳の変形に起因するということ。そして2つ目は、暴力的な犯罪者にはエルフと人間の初期段階の種族(その暴力性で知られている)と同じ頭蓋骨の構造が見られるということだ。それゆえこのような犯罪者は、大きな顎や傾斜のついた額などの共通的な身体構造で特定できる。私はそう考えている。

私自身による膨大な研究成果とそのような特徴の計測結果を基にして、犯罪者の種族別の序列表を作成した。それによると、頂点に分類されるのはノルド、レッドガード、ダンマーで、ボズマー、ブレトン、カジートが序列の最後に来る。種族間で共通して使用できる測径器があれば非常に便利だ!

残念ながら私の仮説を発表しようとする試みは、敵意と嘲笑の対象になるだけだった。種族差別主義者だと公然と批判されたこともある!だから私は心を決めた。私の研究を書き残し、次の世代の人々に託すのだ。彼らが広い心でこの画期的な科学分野を受け入れ、検証してくれることを願う。

物語を紡ぐSpinning a Story

シランティレ 著

アルドメリ・ドミニオンの同盟国でありながら、ボズマーについて調査する時間は今まで少ししかなかった。彼らの文化は奇妙で孤立しているようだ。それにあまり書き記さない。ボズマーは他人への警戒心が強く、質問は危険なことがある。

その唯一の例外が、司祭、呪術師、あるいは彼らが呼ぶところの「紡ぎ手」で、かなり饒舌だ。実際、紡ぎ手に話をさせるのは全く難しくない…難しいのは、彼らが何について話しているのか理解することだ。

ボズマーの紡ぎ手は本質的にイフレの司祭だが、礼拝において人々を導くのを主な仕事とする他の司祭と異なり、紡ぎ手はボズマーにとってもっと吟遊詩人や歴史家のような存在だ。物語を語るために生きているかのように生き、大部分が同じように語る。

しかし彼らは古き良き時代を語る地方の老人ではない。紡ぎ手は未来の出来事についても物語を紡ぐ。他の人々が過去について覚えているように彼らは予知し預言する。そして年を重ねるほど、その予言の力は強まるようだ。

私がシルヴェナールに到着したとき、街の3人の紡ぎ手で最も若いエインレルが橋のところで私を出迎えた。そこでガーディアンの近くで、若い紡ぎ手は門までの私の旅の物語を経験したかのように語り、それから次の数日間の出来事を、まるでもう起こったかのように続けた!

シルヴェナールの他二人の年上の紡ぎ手に会った時、私は何が起きたのか話す気すらない。少なくとももっとよく理解するまでは。紡ぎ手は3人全員が何かに怒っているかのようだ。私はもっと学び…そしてもちろん、もっと書き記したい。

分別の熟練Mastery of Wisdom

私が薪木の月に晒された時期に、私は真実の本質を考えるための深い考察に入った。私は自分の意識を剣のように研ぎ澄まし、これからずっと敬意を示すであろう信念を固めた。

ターヴァの祝福の下、ソードシンガーは分別の熟練を得るために同じことをしなくてはならない。

魔女の尋問On the Interrogation of Witches

数世紀に及ぶ経験により、ダイアフロストのウィッチハンターは、魔術の利用が疑われる者を尋問するには拷問だけが唯一効果的な方法であることを知っている。

命を助けると魔女に信じ込ませることに疑問を抱く者もいる。たとえ罪を告白したとしても、魔女はほぼ間違いなく命を失うことになるからだ。

どんな形であってもその意見には耳を傾けなければならない。他の魔女に対する証言をしてくれた場合は、非常に評判の悪い魔女でも死刑にはせずに、終身刑を言い渡すべきだと考える者もいる。しばらくの間は終身刑の約束を守り、後で火あぶりにすべきだと言う者もいる。ウィッチハンターが命を守ることを約束しても差し支えない。その後にそのウィッチハンターが刑を執行しなければ、他の者に任せればいいという意見もある。

このような脅迫と約束を用いても魔女の自白を得られなかった場合、ウィッチハンターは刑を執行し、認められた方法を用いて囚人の拷問を行わなければならない。拷問中に魔女は、被疑内容に従い尋問を受けることになる。最初は軽い罪の尋問から始まるが、これは重い罪よりも軽い罪の方が進んで告白する可能性があるためだ。

拷問をして魔女が告白したら、ウィッチハンターは他の場所に移動して告白を確認し、拷問による強制だけで自白を引き出したわけではないことを証明しなければならない。さらにウィッチハンターは、デイドラの影響を受けた者が、魔女を助けるか自殺に追い込む可能性があるため、拷問をしていない間は、常に魔女の近くに衛兵を配置しておかなければならない。

民話A Folk Tale

ラナルダは、ヴァレンウッド中を舞い踊った。どうにかして木の葉の色を変えようと思ったのだ。しかし何も起こらなかった。木々の前では彼女はあまりに無力だった

彼女は腹を立てた子供のように地団駄を踏んだ。すると、足元で大地がえくぼを作ったのが見えた。大いに喜んだラナルダは、何度も何度も地団駄を踏んだ。足を踏みならす度に谷は深くなっていく。雨が降ると、彼女は自分の掘った穴の中で、熱心に舞を踊った

雨はゆっくりと、その穴を満たしていった。ラナルダは、雨が自分を覆い尽くすのも構わず、嬉々として踊り続けた。彼女の水の中での踊りが、湖のさざ波を作りだしていると言われている

目を覚ますよう願うPlea for Open Eyes

ベールをとったアザディエ 著

長身のパパはその指で散在する星に軽く触れ、その影は視界内外の地平線を超えてどこまでも伸び、その権威は前の世界と次の世界の霊魂を支配する。そんな彼でも子供達には慈悲深い。我が兄弟と姉妹が蛇のとぐろで締めつけられているのを見ると、私の心は痛みます。彼らは聖なる教えから目を背け、当然感じるべき羞恥心に唾を吐きかけ、錆びた剣を我々の伝統の心臓に突き刺すのです。彼らは皇帝達のぜいたくな暮らしに目がくらみ、誘惑されてきた。だから私は古き習わしを破った罪をここに暴露する。ラプトガよ…彼らがしっかり目を開き、この罪のおぞましき様相を認識し、そして悔い改めることを祈ります。

我々は真理を知っています。なぜなら真理は語られたから。「先人を敬え。先人の言動をおろそかにする者は、自分の剣を折りそれを燃える風の中に投げ込むようなものだ」。しかしセンチネルで、ヨクダ語の歌が宮殿の広間に響くことはありません。異国の英雄達の物語が、耳障りな言葉で語られるだけです。我らが先人の父の言葉は甘い水を切に求めるが、彼らの伝説は崩れて埃と化すでしょう。我々が世話を怠れば、新たな終わりの時が、前回よりもっとひどい形で再び訪れるでしょう。

我々は真理を知っています。なぜなら真理は語られたから。「”戦士の波”を邪魔する恥知らずに慈悲など必要ない」。しかし我が兄弟と姉妹は従順にも追放者達を同胞として受け入れ、我々の名誉を泥まみれの足で踏みにじり、我々の歴史を常に汚しています。そのようなことが許されているのを見て、私のような忠実な鳴き鳥の心は傷つく。ターヴァの目には血の涙がにじみ、ダイアグナの剣を持つ腕が裏切りの深紅で燃え上がるのは言うまでもありません!

我々は真理を知っています。なぜなら真理は語られたから。「従うべきはヨクダの神々のみだ。血の通わない肩によりそい、自分の力の弱さに唾棄する者から、碧落の岸は遠ざかっていく」。しかし緑の地の優しき王は我々の子供達に命じるのです。彼は白金を見つけるために、子供達を死へと送り込む。彼は子供達のたくましき背中に乗って上へと登る。彼の神の指が私達の心臓を突き刺し、モルワは頭を振る。

兄弟姉妹よ、これを読みなさい。あなた達は体の左側に仕事を与え、灼熱の太陽に目を閉じた。今や沈んでしまったヨクダの記憶が薄れるにつれて、あなた達の名誉には暗い影がさすでしょう。だがすべてが失われたわけではない。剣を持ちなさい。先人達のやり方で鍛えられ、正義の炎で精製され、真の名誉で鋭く研がれた剣を。道を誤った「新たな動き」を捨て去り、家族のもとへ帰るのです。彼らはあなたの過ちを許してくれるでしょう。だが、早く帰らなければ手遅れになります。

夜母の真実The Night Mother’s Truth

ガストン・ベレフォート 著

モロウウィンドのモラグ・トングやさらに有名なタムリエルの闇の一党の両方を題材に様々なことが書かれてきたが、いつどのようにしてこの2つの恐ろしい暗殺者ギルドが形成されたのかは曖昧なままだ。もっと具体的に言うと、前者が後者から生じたということは広く知られているが、いつどのようにして闇の一党がモラグ・トングから離脱したのだろうか。

最大の論点は、どちらの組織でも重要な位置を占めている夜母の存在のようである。多くの研究や聞き込み調査を行ったことで、多少なりとも自分の命を危険にさらすことにはなってしまったが(闇の一党はこの情報を神聖なものとしているため)、その甲斐あって、ついにこの大昔から続く謎を解き明かした。

もうその女の名前はわからなくなってしまったが、夜母はかつて帝国のシロディール地域にある現在のブラヴィルの街にあたる場所にあった小さな村に住む定命の者であるダークエルフの女にすぎなかった。彼女はモラグ・トングの一員として評判が高く、仲間同様、暗殺者としてデイドラ公メファーラへの奉仕を誓った。その上、組織の中で女性として1番高い地位である夜母の肩書を有していた。特定の派閥の夜母になるには、その派閥の監督者–尊敬され、恐れられるメファーラのお気に入り–にならねばならなかった。

しかし、女を恐ろしいものへ変えたのはメファーラではなく、さらに恐ろしい悪魔とも呼ばれる、終わりのない虚無の化身、ドレッド・ロードのシシスだった。

第二紀324年の支配者暗殺に続いて、モラグ・トング内で衝突が起こり、シロディールと帝国の大部分でギルドはほとんど絶滅した。これらの出来事はダンマーの女がシシスの声が聞こえると主張したすぐ直後に起こった。彼女はドレッド・ロードは立腹していると言った。彼はモラグ・トングの失敗に不服だった。彼は彼女に、虚無は魂を求めていると言った。そして、物事を正すのは彼女の宿命だった。

闇の一党の伝説によると、シシスは夜母の寝室を訪れて5人の子供をもうけた。信じがたいことが起こるまでに2年が過ぎた。ダークエルフの女はドレッド・ロードの最終的な計画をやり遂げた。ある晩、女は自分の子供たちの息の根を止め、その魂を虚無に奉げた。子供たちの父親のもとに。

村人たちはこの侮辱的な話を聞いて、女に反発した。このような行為はモラグ・トングの夜母だとしても理解しがたいことだった。ある夜、村人たちは女を襲って始末し、残虐事件が起こったその家を焼き払った。それで、この話は終わった。とにかく、誰もがそう思った。

それから30数年後、名前は明らかではないがある男は気持ちが安らぐような不思議な声を聞いた。ダンマーの女が彼女の内側でシシスの声を聞いたと主張したのと同じである。声は自分を夜母と名乗り、男を最初の「聞こえし者」と名付けた。

不浄なる母は使いを彼のほうへ歩みださせた。彼は闇の一党として知られる新しい組織を結成した。それはメファーラではなくドレッド・ロードのシシスへ仕える組織だ。今やモロウウィンドでのみ生存しているモラグ・トングは忘れられた時代の遺物だった。闇の一党は取引と死を結びつけるだろう。この組織は富と権力をもって力を伸ばし、虚無は新鮮な魂でいっぱいになるだろう。夜母は聞こえし者に、それは完璧な取り決めだと言った。

闇の一党の初期の頃に夜母とその子供たちの体はもとの埋葬地から回収され、夜母の家の下に位置する墓地に葬られた。今日でも残っている。

旅の途中にブラヴィルの街に立ち寄ることがあり、(その地方の習慣に倣って)幸運の老女の像に願いごとをすることがあれば、自分が神聖な地にいることを覚えておくように。特にあなたが邪悪なものならば。夜母こと不浄なる母の上に立っているあなたの運は、今まさに尽きようとしているからだ。

有徳のハグロフHagrof the Righteous

ハグロフは、誇り高く、謙虚で、他の剣闘士達を尊重するチャンピオンであった。彼は倒した敵の名誉のために、倒した敵をその敵の習慣に従って死体を埋葬した。彼が無数の傷口から血を流しながらアリーナの中心に倒れ込んで敗北を喫したとき、あらゆる種族の剣闘士が無言のまま立ち尽くしていたと言われている。彼の死体が古い薪の山に運ばれた後、ノルドの王に匹敵するような規模で葬儀が執り行われた。

王座を奪取した相手:クロウブリンガー

敗北した相手:千の矢

溶岩の女王The Lava Queen

溶岩の女王は聖なるるつぼ史上最も偉大な王者である。アリーナでの彼女の武勇に肩を並べる者はおらず、およそ4世紀にわたり聖なるるつぼを統治している。無謀にもアリーナで彼女に挑んできた者は全員、彼女の火の魔法に圧倒され、炭になるまで焼きつくされた。彼女は聖なるるつぼのためだけに存在し、聖なるるつぼは彼女のために存在していると言われている。アリーナに対する彼女の支配力は圧倒的で、その舞台も彼女の思うままに作り変えられる。彼女と戦うことは、活火山の力や破壊力と戦うことを意味する。

王座を奪取した相手:偉大なサナレル

敗北した相手:

嵐の女神、ノルドの母Goddess of Storm, Mother of Nords

ノルドの八大神の一人であるカイネは、一部の人々からは神々を率いていると考えられている。彼女は炉の神々の一人で、現在の世界の循環を見守っている。彼女の称号は非常に多く、カイネの性格について数多く明らかにしている。

ほとんどのノルドはカイネが死者をソブンガルデへ率いたと認めているため、カイネは最後のキスと呼ばれる。彼女は嵐の女神として崇められており、乾燥の時期に雨と雪をもたらすよう求められる。彼女は広々としたスカイリムを定期的に通過する、荒れ狂う強風とブリザードから信者達を守る。カイネは他にも、ショールの寡婦やノルドの母との称号で呼ばれる。

戦士達は戦闘での強さと争いでの勝利をカイネに求めるため、カイネを支持する。

日記と記録

Diaries and Logs

アジサーの嘆きUggissar’s Lament

いまいましい墓め!欲をかいたばっかりに、俺は妻と子供を二人とも失った。俺がお宝を探しにいっているあいだに、例の歩く死体どもに殺されてしまったんだ。

俺は生きる資格がない。全部俺のせいだ。だが、俺に何ができる?

…ここから脱出を試みることはできる。いとこのイディーファがいるアモル砦に戻ろう。

この誰もいない通路の奥に出口があるようだ。嵐はいい加減に弱まっただろうか?

アジサーの日記Uggissar’s Diary

アモル砦にいとこのイディーファを訪ねたあと、俺は家族をアイスハンマーの貯蔵庫に連れていくことに決めた。妻子を墓の外で待たせ、運べるだけの黄金と遺物を取りにいくつもりだ。自分で言うのもなんだが、これでも腕利きのトレジャーハンターだ。それが、例の金貸しどものせいで、家族ともども首が回らない状態ときてる。これ以上取り立てが酷くなる前に、充分なお宝を手に入れて借金を返済しなければ。

***
俺は貯蔵庫を荒らす最初の試みから生還を果たした。忍び足でかわせなかったドラウグル1匹を倒さなければならなかったものの、少なくとも、金塊がいくつか入った小さな櫃を見つけることはできた。借金の返済には足りないが、それでも幸先のいいスタートには違いない。

キャンプに戻ってみると、天候が悪化していた。かわいそうな妻は凍え、赤ん坊もむずがっている。2人を雨風の中に置いていくことはできないが、かといって嵐の中を移動するのも危険すぎる。結局、2人を連れてアイスハンマーの貯蔵庫に引き返すより他に手はなかった。

***
墓の中は少なくとも外よりは暖かいし乾いている。それに、お宝探しのほうもうまくいっている。あと2、3日励めば、借金を完済するのに充分な品が集まるだろう。少しはお釣りが出るかもしれない!

ただ、ドラウグルがだんだん厄介な存在になってきている。奴らは俺たち家族を捜し回っているように見える。いや、馬鹿げた考えなのは分かってる。なんだかんだ言っても、奴らは思考力のない歩く死体にすぎない。それでも、協力して俺たちを捜しているようにしか見えないんだ。

いまいましい空模様め!外を吹き荒れる嵐は依然として激しく、とてもじゃないが無理はできない。それに、墓のなかの玄室からもう少しだけお宝を失敬してくる必要がある。あと一晩だけ。あと一晩すごしたら、家族を連れてここから出ていこう。

***
俺は馬鹿だった!救いようのない愚か者だった!俺が玄室の1つを物色しているあいだ、ドラウグルの群れが俺の築いておいたバリケードを突破し、かわいそうな妻に襲いかかったのだ。怪物どもから俺たち2人の子供を守ろうとしながら、勇敢に死んでいった妻の姿が目に浮かぶ。だが、そんな妻の頑張りも無駄だった!結局、妻も赤ん坊も助からず、俺はこうしてこの呪われた貯蔵所に取り残されている!

…誰もいない通路の先に、別の出口を見つけた。ドラウグルを避けてそこから脱出できないかどうか、試してみるつもりだ。

アナーチャーの日記Anirtur’s Diary

ヘヴン港に到着してからもう2ヶ月が経とうとしているが、この地に馴染めているのかどうか未だに分からない。ウッドエルフ達は当初、私達を…いや、少なくとも交易品を歓迎してくれたものの、街にやってくる者は週ごとに少なくなっている。輸入商売の落ち込みがひどいから、事業拡大を狙って内陸、おそらくブラッケンリーフやエルデンルートへも進出しようとリンドゥーアは話をしている。単独で荒野へ行くのは好ましくないが、街路は安全で他の商人や交易人も同じことをしていると彼女は断言した。

*****
昨日、船が寄港して、ケナーシズルーストへの航海に向けて物資を再補充している。大規模なドミニオンの艦隊が今月下旬にカジートの島へ向かう噂がある。本当だといいが。あの小さな偵察船は、在庫品のほとんどを一気に買い占めていった!リンドゥーアは店の商品を再補充して、今後の状況を探りたがっている。内陸への旅について、彼女は口をつぐむようになるかも知れない。

*****
今朝、艦隊の先発隊が数隻やってきて、ヘヴンは活気に溢れた!エンダーレ将軍の部隊が動員され、治安維持のために街の衛兵を支援している。砦の周りで密売人達が税関を潜り抜けようとしている噂を聞いたが、勇敢にも沼地を通るか、どうにかして壁の下または周囲の入口を見つけない限り、成功はありえない!私達の補給物資はぎりぎりで入荷した!

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艦隊の日の興奮は醒めて、ヘヴンは非常に人通りの少ない街に戻った。当初「偉大な石の街」を見にきたウッドエルフのほとんどが帰り、残った少数の者達は、私達の商品に興味がない。リンドゥーアとは、彼女が提案した内陸の旅を巡って口論が続いている。買い貯めをして次の艦隊の日(船隊はいずれ帰還する必要がある)を待つべきだと私が言っても、それを当てにはできないと彼女は言う。彼女によれば、条約が締結された途端、往来する艦隊はなくなり…わずかな商人達だけになるそうだ。私には確証がない。

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棚ぼたの日がまたやってきた!エンダーレ将軍はヒスイの竜騎兵達を引き連れ内陸へ向かっている。宿屋の主人によると、将軍はグラーウッドにある数ヶ所の古代アイレイド遺跡について聞きまわっている。将軍が自分で行く理由は分からないが、部隊が午前中ずっと食料を備蓄している。以前と同様に商品はほぼ完売だ!

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兵士達が出発した今となっては、港により一層人通りが少なくなり、少し空っぽになった。沖に船舶が見えても通り過ぎるのみ。リンドゥーアが何かしたくてうずうずしてるのが分かるが、先月非常に大きな利益を得た。旅がリスクに見合うと考える彼女のことは信じられない。

*****
思っていたよりも妻が強情だと分かった。最近築いた財産を投資するように言ってきかない。荷車と数匹のグアルを購入し、ウッドエルフのジャクスパーや数人の傭兵までも護衛に雇った。ブラッケンリーフとエルデンルートへの旅だ。私が心配すべきではないだろう。一週間も経たない前に、エンダーレ将軍は竜騎兵達を同じ街路で行進させた。そこに盗賊達がいればひどく怯えているに違いない。

*****
リンドゥーアが出発してから二日が経過し、ヘヴンの商売は上向いていない。間もなく数隻の船舶が寄港すると望んでいる。交易のためだけではなく、遊びのためにも。街の夏は暑く、ほとんどの衛兵や交易人達は皆同じように訪問者がいなくて怠ける。私といえば、今日は井戸の近くで1時間以上昼寝していた。

*****
ついに!砦に興奮が訪れた。船が今朝やってきたんだと思う。手押し車に商品サンプルを数個積み込んで、埠頭へ向かう。来訪者達には、使う金があるかも知れない!

アラニアスの日記Aranias’ Diary

やっと大学に到着した。学長はこちらのアイデアを積極的に歓迎している。カジートとボズマーを行儀良くさせておかなくては。サルモールが彼らを使うなら、柔軟になってもらう必要がある。

ついにこの時が来た。継承者が探してきた場所だ。今すぐ陛下に手紙を書いて伝えよう。
– – – –

公女エストレから、ここの大学を監督するために、エルフのタニオンという者を送ってくると聞かされた。

次の任務は、物資を保管するために適した場所を探すことだ。使えそうな秘密の洞穴があるという噂を聞いた。かつてクェンデルーンと呼ばれた、アイレイドの遺跡だ。
– – – –

荷物をまとめ終わり、夕暮れにクェンデルーンへ向けて出発する。そこでうまくいけば、そのままグリーンシェイドまで拡大調査の偵察に送られるかも知れない、と母は考えている。今までサマーセット諸島を離れたことがない。そうなればとても…面白いはずだ。

アルヴスのメモAluvus’ Notes

私にそれが起こった夜を今もまだ覚えている。あの夜から何ヶ月も経つが、私の喉にかかった牙は忘れられない

なぜ私を生かしたまま去ったのか今でもわからない。何かに驚いて逃げたのか?憐みに救われたのか?

いや、憐みではない。私は渇きを知っている。圧倒されるほどの空腹も

私は自分の食べ物にこれっぽっちも憐れみを感じない、そしてあの夜、あいつも私を憐れまなかったのは確かだ。何か他の理由に違いない。だが何だ?

アルヴスの追加のメモAluvus’ Further Notes

今は理解していると思う。なぜ私が生きたまま残されたのかわかると思う

彼女は私にこうなって欲しかったのだ。自分のようになって欲しかった。たぶん孤独から、もしかしたらもっと深い何かかも

私は強くなり、ねぐらを通る弱い愚か者を食っている。食べるとき、一瞬、こいつは生かしておこうかと逡巡することがある。本当に生きて、自分のようになればいいと

もしかしたら近くの街に潜り込み、頃合いの目標を選び、自分で試してみるかもしれない。もしかしたら

アルヴスの最後のメモAluvus’ Final Notes

やった!遂にやった

私に確信させたのは彼の純真さだった。錬金術師の息子。いつも役に立ち、いつもとても優しい。どうして抗える?簡単ではなかったが、彼は今は私のようだ

彼の涙。私は彼をそこに残した。父親の家の戸口に

そしてそこにはもっとある。彼らは闇の中、私と共にあるだろう。これから先何年も

アルゴニアン避難民の日記Argonian Refugee’s Diary

ブラック・マーシュを出発したのは真夜中だったから、どの方角へ向かったかパクトの兵士達は分からないはず。滞在を強制する者はいなかったけど、出発すると伝えた場合に彼らがどう反応するか分からなかった。どんな交戦中の勢力にも忠誠を誓いたくない。自分達の人生を平和に生きたくて、ダンマーの奴隷商人から可能な限り離れたところで暮らしたいだけだ。

*****
書く機会がなかったけど、もう結構長いこと定期的に移動してる。何ヶ月も経ったように感じるのに、まだ数週間だというのは分かってる。シロディールの外れに街を建てようとしたら、帝国軍の斥候隊に追いかけられた。どうやら大規模な戦闘が起きるみたいだ。足が痛いけど新しい家を見つけたいと望むなら、歩き続けないと。

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ヴァレンウッドのグラーウッドと呼ばれる一帯に到着した。ここのウッドエルフ達は親切なようだ。北で騒ぎがあったと聞いたけど、何も見ていない。

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これが現実だなんて信じられない!ウッドエルフ達から土地をもらった。お礼に釣った魚をあげることにする。ついに平和に暮らせる故郷だ。

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最近森の子供に興味を持たれていて、大歓迎だ。恋やロマンス、将来について考える時間は旅の時にはなかったけど、もう新しい家がある。敷布団や頭上の屋根以外にも欲しいものがあって、共有してくれる誰かが欲しい。

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北の大戦の噂を聞いた。ウッドエルフは互いに争っていたけれど、もう終わった。ハイエルフが大船でやってきて争いをやめさせた。彼らは今エルデンルートで会議をしている。グレイマイアでの生活はまったく影響を受けていない。

*****
新しい「ドミニオン」の兵士達が最近やってきた。通り過ぎるだけだと思ったら、街の外で野営地を築いているようだ。彼らは何も教えてくれない。何をしてるのか聞くと、決まってお前たちには関係ないって言ってくる。でも何もしてこないから、釣りを続ける。

*****
兵士達は今朝、街の周りに門と高い壁を建てた。またブラック・マーシュみたいになってきた気がする。エボンハート・パクトへの参加を拒否したのは、人生のたくさんの年月を奪ったダンマーの奴隷商人達と一緒に生活しなくてはならなかったから。そして今やっとウッドエルフの中に新しい家を見つけたと思ったら、高潔で強大なエルフ族に見捨てられる。スリム・ジャーの反応は過剰だと思った。ドミニオンの到来は破滅を意味すると言っていた。彼女は正しいんじゃないかと考え始めてる。

アルトマーの救世主、パート1Savior of the Altmer, Part 1

私がこのエルデン洞穴でしたことを知らせよう。アルトマーのためにやったのに、彼らは自分たちを助けようとしない。

以下に続くのは回顧録のようなものだが、サルモールは裏切られたと感じるだろうことは間違いない。だが私はよい方向に進む唯一のキャノンリーブだ。アルトマーのより良い目標に向かって。

暁星の月12日
被害を計算した。アルドメリ・ドミニオンはこの忌まわしい戦いで、数百の兵を刻々と失い続けている。そしてまだ先は長い。

すべてが終わった時、アルトマーは一世代分が丸ごと失われていることだろう。教師、学者、魔術師は死へと旅立ち、サルモールは喜んで彼らを犠牲にする。最悪だ。

カジートの指導者(サルモールには5人もいない!)とボズマーの樹の従士は、この戦を終わらせるためにアルトマーの血を喜んで提供するだろう。仲間のキャノンリーブも同じだろうが、私は賛成できない。

真央の月8日
数ヶ月が過ぎた。サルモールはアルトマーの若者を、まるで尽きない資源のようにドミニオンの戦いに送り続けている。我々はタムリエルで最も偉大な軍の精神を持っている。異国の野蛮人のように戦わせるために、最も優れて有望な者の命を落とさせている。

収穫の月9日
若いころは勇敢な魔術師だった私は、それ以来いくつか学んだ。良い結果を出すためにサルモールから支持を得られないのなら、私が終わらせよう。

アルトマーの救世主、パート2Savior of the Altmer, Part 2

降霜の月11日
私の魔術師としての人生は突然終わった。魔術のために動物の糞を集めるより、人々や政策を操るほうがずっと満足できると気づいたのだ。

だが、大魔術師オラネスが、キャノンリーブ・オラネスよりもずっと早くこの戦を終わらせられるだろうことは認めなければならない。

黄昏の月23日
この戦いを終わらせる方法はいくらでも思いつくが、私程度の魔術師では達成できないだろう。ギルドは支えとならない。にやにやした愚か者のバッカーラに会った。たぶんにやにやしていた。まったくカジートは理解できない。

他に方法はない。

アルトマーの救世主、パート3Savior of the Altmer, Part 3

暁星の月1日
協定が結ばれた。先人は激怒するだろう。サルモールは間違いなく不愉快になるだろう。

だがこれは必要だ。この戦いを終わらせるのに尽力したとして、キャノンリーブとしての職務からしばらく休暇をもらった。だが戦場の報告は目を通している。私の旅で失われる2倍のアルトメリの命が、この戦いで失われるだろう。

私は正しい選択をしたのだ。

我が新しい主は約束した軍隊をもって、今年中に戦いを終わらせるだろう。

アロウェンデの日記のページ23Arowende’s Diary Page 23

アークマギスター・オセリがついにムザンチェンドへ同行させてくれた。鉱山の下に眠る、偉大なドゥエマーの遺跡だ。本当に素晴らしいものをぜひ発見したい。もしくは、ドワーフに何が起きたのかを突き止めたい!もちろん、それをアークマギスターに打ち明けることは決してない。もし言えば、バカな真似はやめろと言われるだろう。

ここの建築物のスケッチをしなければならない。照明設備が…驚きだ。まだかなり多くのものが機能している。一体彼らはどうやった?これは学術研究のすばらしい主題になるかもしれない。

彼の機械が重要なことはわかってる。彼はそれについて話し、油まみれの部分に気をつけろと言いながら、機械と一緒に彼の後をヨチヨチついて歩くのが光栄なことだと言わんばかりに振る舞っている。確かに、結局は彼の助手としての地位を何とか手にしたのだが。前の助手はどうなったのだろうか。

この油は、ローブから落ちないものか

アロウェンデの日記のページ26Arowende’s Diary Page 26

アークマギスターは実験に没頭することと、テルヴァンニ家のお偉方の相手で忙しい。それを理解すべきだとは思うが、彼は仕事を押しつけてフラッとどこかへ消えてしまう。

このドゥエマー・コンストラクトの動きを止めることが不可能なわけではない。だが、待ってくれてもいい。彼はなぜ自分の才能を、機械の電源を切る方法を思いつくことに向けないのだろう?攻撃的でないようにするには?どうやって取り組むのかはよく分からないが、それも研究の有意義な手段なのかもしれない。

私はただ、アークマギスターからできるだけ多く知識を吸収するのみだ。故郷であるサマーセットへ帰りたいのはやまやまだが、自分自身に約束した。もっと博識になるまでは帰らない。いや、またその道へ下りるべきじゃない。ただここで座って、魔法を自動的に回復させよう。

でも錬金術師を探さないと。このローブが、機械の部品のせいで間違いなく汚れている。

ヴィムの日記Vim’s Diary

日記さんへ

最後に書いてからしばらく経つけど、いろんなことがここで起きているわけではないの。確かに村人たちは友人や家族の誰かがいなくなったと話しているけど、父さんはたぶん病を避けるために去っただけだろうと言っている。ああ、そう、ロドス病の話があるんだけど、私はそれもあまり心配してない。父さんは一族の有力者だもん!フラール家に属する人間を病気にかからせたりしない。とくに可愛い娘にはね(それは私!)

今日はモールボーンの募集パンフレットを見た。街の門の外で配ってたの。助けるためにここにいると言うけれど、あの人たちにはどこか気味の悪いところがあると思う。それに彼らがメンバー全員に着せている服装が嫌い。まるで軍隊か何かみたい。それでも湖のそばでぶらぶらしているカッコイイ顔のメンバーが二人いた。世界を救っていない時は、何が楽しみなのかな?いつか夜にこっそり行って覗いてみるかも

街には見知らぬ人がいる。とうとう話しかけてみたい誰かが!見知らぬ人に話しかけるのが待ちきれない。遠く離れた土地のできごとを聞き、わくわくする冒険と禁じられたロマンスの物語に耳を傾ける。父さんが見知らぬ人を夕食に招いてもいいって言うかもしれない。それってすごいよね!でもどこか静かなところへ一緒に行けたらもっとすごい。二人だけで。考えてみなくちゃね。実現させる方法がきっとあるはずよ

次のときに話すね、日記さん!

— ヴィム・フラール

エンティラ・フォリーEntila’s Folly

必要な材料は魔術師ギルドで全て手に入れることができた。

次は古い鉱山エンティラ・フォリーを見つけなければならない。この鉱山には可愛らしくて踊り好きな紡ぎ手達がたくさんいるらしい。バックヒグは彼らを見つけて一緒に楽しむのだ。地図によれば、エンティラ・フォリーはスカイウォッチの南西にあるようだ。見つけるのはそれほど難しくないだろう。

オーチェローの日記Orchelor’s Diary

婚約の儀まであと13日

ヴェリン港で何か問題が発生していたらしい、だがついに式典の最初の荷物が届いた。私はボルアワエネスやヘロンダンボルと一緒に仕分けと整理を行っている。皆がとても興奮している。

婚約の儀まであと11日

ドラブログと何かあったようだ。樹の従士の指示で、ウッドオークの来訪者は全員、街に滞在する前に彼女と面会しなければならなくなった。

婚約の儀まであと8日

吟遊詩人が来た!マラバル最高の音楽家達をシルヴェナールに迎え入れるため、今夜、宿屋で小さな歓迎会を開くことになった!

歓迎会から帰ってきた。楽団の演奏はあまりよくなかった。彼らは一度も一緒に演奏したことがないのではないだろうか。

アルトマーの歌手はことあるごとに楽団の演奏を止め、レイエンと言い争っていた。そしてカジートの一人が他のカジートの頭をフルートで殴りつけたことで、ついには収拾がつかなくなってしまった。

婚約の儀まであと6日

側近が大勢到着した。シルヴェナールとグリーンレディが来たのかと思ったが、ウルソーン・ザ・ハウンドとかいう人物だった。彼の「ハウンズマン」はなかなか強そうだ。

…イフレの名にかけて、彼らは強い…だがそれだけじゃなかった!ハウンドと彼の部下達を「歓迎」するために、楽団が集まって演奏を始めたところ、彼らは正気を失い、ウェアウルフになってしまったのだ!あのエルフ達は街のいたるところにいる!

婚約の儀まであと3日

ハウンズマンに街を占領されてから外に出ていない。紡ぎ手が捕まり、家に監禁されているという噂を聞いた。紡ぎ手はこのことを予言していたのだろうか?これからどうなるのだろうか?

ハウンドは玉座の間に居座り続けている。グリーンレディはどこにいる?シルヴェナールは?

婚約の儀まであと2日

グリーンレディが到着した!彼女が抗議すると、ハウンドが姿を現した…だが彼は一人ではなかった。最初、彼女は怒っていたようだった、だがそのとき、ハウンズマンの魔女が何かをやり始めた。彼女は眠そうにしていたが、最後まで意識は失わなかった。そして彼女はハウンドに捕まり、玉座の間に連れ去られてしまった!

シルヴェナールはどこにいる?

オスタランドの日記Ostarand’s Diary

私のやったことは全てアバガーラスのためにしかたなくやったことだった。あの光景は決して忘れないだろう。私の体を支配したあの感覚。あの光景につきまとわれている。
– – – – – – – –

狩人達に追われている。奴らは私の匂いに気付いているのだ。私がそこにいたことを知っている。奴らはこの鎧についている、闇の一族の血の匂いが分かるのだ。夜に奴らの声が聞こえる。すぐに避難場所が見つかるよう、太陽に祈ろう。
– – – – – – – –

この遺跡は悪くなさそうだ。クリスタルを隠せる場所が見つけられれば、コンストラクトが死者から逃がしてくれるかもしれない。
– – – – – – – –

ヴァラシャは、馬鹿げた計画のために、彼女自身を生贄にするつもりのようだ。クラーノが彼女に空想めいた話を吹き込んだのだ。クリスタルは失われた。力はもうないのだ。クラーノと数時間口論した。今ではヴァラシャすら私と口をきこうとしない。
– – – – – – – –

ヴァラシャがついに沈黙を破った。彼女の意志は堅い。メリディアの女司祭としての役目を果たそうとしていることは理解できる、だが彼らが、彼女に自己犠牲を促すようなことをするとは思っていなかった。優先すべきは彼女の信念だ。そのことで彼女を責めることはできない。

だが、このような終わりを迎えたくはなかった。

ガシエルの日記Gathiel’s Diary

病が私を日々蝕んでいる。絶望と憐憫に屈しないよう全力を出さねばならない。なぜ私が?なぜ今?私は若く、近所の人に親切にし、クランを支持し、夫を愛し、森の世話を一生懸命してきたのに。

このことでかわいそうなエラナスが悩むのはもっと苦しい。彼は寝食を忘れている。日々作業台で屈み、森で拾った植物から新しい混合物を作ろうとしている。

私のために自分を犠牲にしてはならないと言ったのに、彼が私を見て苦しんでいるのがわかる。そして私は弱くなりつつある。これを書く手さえも震えている。

今朝起きると夫がそばに座っていた。彼は泣いていた。薬をくれたけど、もちろん私の病気は治らない。無駄なのよ。彼がグリーンパクトにこだわるかぎり、薬が正しく調合されたとしても十分な効果を持たない。

夫も同じことを考えたようだ。今日彼がいない間に作業台を調べてみたら、園芸術の本があった。涙の痕が残っていたのは、神聖な花で、病の回復に関係あるというサングイン・アレンディルのページだった。

夫のことはよく知っている。彼は決して神聖な花を切りはしないでしょう。でも、私は方法があるのなら死にたくない。グリーンパクトは自ら死ぬための取引ではないでしょう?森は人々の治療のためにある。自分でサングイン・アレンディルを取るには弱くなりすぎたけれど、何とかする。

*****

終わった。夫が毎朝枯れた花を探しまわる場所に、切り取った植物を落としておき、彼が見つけられるようにした。後悔はしていない。

ガルニクの狩猟記録Garnikh’s Hunting Log

収穫の月20日
ふんだんな狼の毛皮。燻製に適した肉。

収穫の月22日
ティシュナクとブゾグがそれぞれ11枚の毛皮を集め、トップタイとなる。首位を決める決闘で、ブゾグが勝つ。

収穫の月23日
ウラタグが、森で黒いローブを着たよそ者たちを見たとのこと。

収穫の月26日
森によそ者の群れがいることは確かだ。タズゴル族長に報告する。

収穫の月31日
黒いローブを着たよそ者たちは名誉を知らない。彼らは決闘を拒んだ。暗がりから俺の狩人たちを襲った。タズゴル族長に戦士たちを寄越すよう要請済み。

薪木の月2日
よそ者たちは死んだブレトンを生き返らせている。狼は死体を食べている。毛皮が台無しだ。肉も食べられない。

薪木の月6日
またよそ者が来た。はたして今度の奴らは名誉を知っているだろうか?

クサル・イシクスの遺跡の探検Exploring the Xal Ithix Ruins

ここは本当に収穫率が悪い。クサル・イシクスはスカベンジャーの土地だ。思うに、我々の民はフンコロガシやウシツツキのように、他の国のゴミを漁って生き残っている。

そして周りは荘厳な古代遺跡だらけだ!クサル・イシクスのザンミーアはシャドウフェンでも最も古いものの1つに違いない。ここで我々の祖先のアーティファクトの何らかの手がかりだけでも見つけられればいいのだが。残念ながら、存在していたとしてもとっくに盗まれているだろう。

明日バルヴィンと一緒に北へ向かう。他の手付かずの宝が待っているかもしれない。

——岩の下を見る者

グリーンシェイド探検家の記録Greenshade Explorer’s Log

蒔種の月10日
例の奇妙な木のある谷の近くの洞窟に降りた。場所を覚えなければ。素晴らしい苗木が育ち、甘い実が成っている。実においしい。市場でそれなりの金額で売れるだろう。

蒔種の月11日
洞窟はウッドエルフでいっぱいだ!もっと種が欲しくて行ってみたら、まるで村のようなありさまだ。今は何年か聞かれたが、怖かったのでどもってしまい、ただ逃げた。

蒔種の月13日
サルモールに手紙を書いて、時空を旅するウッドエルフのことを伝えた。返事はまだない。地元の連中は私を笑うだけだ。時空を超えた旅など不可能だと。そうかもしれないが、でも私は見たんだ。明日は地元の樹の従士に、洞窟まで来てもらうつもりだ。

蒔種の月14日
村が消えた!樹の従士は笑って言った。「よそ者よ、ウッドエルフがあなたをからかっていたんだろう」。そうだとしたら、まったく念の入ったいたずらだ!絶対に見たんだ。

蒔種の月15日
村が戻るまで洞窟で待つことにした。自分がおかしくなっていないことを証明する。

クリメント・ノエラウムの日記Diary of Climent Noellaume

アルバトロス号に加入したばかりに思えるけど、巨大なエルデンの木やブラッケンリーフの森の小道を歩いてから2年以上がたった。財宝の分け前と王の恩赦を携えて戻るかもって考えたら…婆ちゃんはものを飲み込めなくなって、舌が膨れ上がるに違いない!

それと父。父は諸々の「船乗りのナンセンス」が無駄じゃなかったって分かるだろう!初めてヘヴンに連れて行かれた日を思い出す。父は船の大きさや砕ける波で驚かせるつもりだったと思うけど、聞こえるのはカモメの鳴き声と水夫のおしゃべりだけだった。ヴァレンウッドのカラスとレイヴンとは大違いさ!それからは、いつも浜辺に行こうとしてたな。

あと母さんはいつも信じてくれた。サウスポイントを離れると言ったときですら。もちろん泣いてたけど、母というものは息子の旅立ちには泣くんだ。それでも厳しい言葉は言われなかった。

財宝の分け前には、持ち帰って母さんに渡せる貴石や真珠がいくつかあるといいな。真珠を見たことはないだろうから。

ゴーダグの日記Gordag’s Journal

恵雨の月30日
モズゴスが彼女に毒を盛ったエルフを始末した。だが彼女の状態は非常に悪い。俺の炉床の妻によれば、この毒はブラック・マーシュのもので、解毒剤もそこにあるようだ。

栽培の月1日
ありえない!クランは俺がブラック・マーシュの解毒剤を手に入れに行くことに協力するつもりはないようだ!あの成り上がりのグルーリグに、娘のモズゴスのことを哀れで弱い奴だと言われた!

奴を殴った。奴の血は一時間近く止まらなかった。モズゴスはマンモスのように強い!モーロッチの掟がなければ、彼女は今頃俺を越える族長になっていただろう。

ここを離れればグルーリグに俺の砦を奪われるかもしれない。構わない。戻ってきたら奴と戦うことになるだろう。

栽培の月4日
炉床の妻は2つの解毒剤を知っている。彼女は古い聖なる小瓶をくれた。ハーブを見つけさえすれば、あとはこの瓶が何とかしてくれるはずだ。

セリウィードは毛で覆われた背の低い広葉樹だ。その葉を小瓶に入れれば、それが生命の暖かさを宿し、モズゴスを完全に回復してくれるようになる。炉床の妻によれば非常に珍しい植物のようだ、だがこれは良いことだ。この治療薬が一般的に使用されるようになれば、これに頼る者の心に隙ができてしまう。できることならこのエルフの薬で俺の娘の血を汚したくない。

エクサリィの葉は有毒だ。だがその花弁は強力な治癒力を持っている。この薬はモーロッチの血のように泡立つ。体に完全に取り込まれたとき、恐らく副作用が発現するだろう。この花弁を小瓶に入れると調合薬がピンク色になる。その泡はいわば血に酔った戦士だ。モズゴスの治療には痛みが伴うが、それを乗り越えるだけの価値はあるはずだ!

栽培の月12日
ヒスミールに着いた時、モズゴスが熱で倒れた。長くはもたないだろう。

雇った案内人から、どちらの治療薬もアタナズ遺跡で見つけられるという話を聞いた。あそこにいるトカゲ達は沼の悪魔と交流がある。その獣達は稲妻の息を吐き、人間とエルフの肉が好物だそうだ。奴らをわざわざ探そうとするのは愚か者だけだ。はは!奴らに、モーロッチに選ばれるということがどういうことか教えてやる!

霧が晴れたらここから離れるつもりだ。

栽培の月14日
監禁されている。アタナズ遺跡の外にある沼地で気付いたら捕まっていた。奴らは水の影のように急に姿を現わすと、地底に姿を消した。臆病者め!奴らは夜になるまで俺を泥の下に拘束した。そして俺はこの酷い臭いのする墓地で目を覚ました。

奴らが姿を現したら、グルーリグのときのようにぶちのめしてやる!モーロッチの右手にかけて、誰も俺の前に立ちはだかることはできない!俺はゴーダグ!族長だ!

コロールニュースThe Chorrol Crier

コロールニュース
第21号
579年 暁星の月

読者の皆様、こんにちは。第20号以降、街ではこんなことが起こっています:

ニュー・ライフ・フェスティバルから皆が普通の生活に戻ったようですが、ヴェレネはお祝いを続けています。

ダーヴェルがまたやっています。今月は酒場〈樫と笏杖〉の近くで数回意識を失っていました。本人は飲んでおらず、地面から発生した噴煙にやられたと主張しております。彼だけに感じ取れる何かが地下に存在すると言い張り続けています。噴煙ねえ。かわいそうなヴァニー!

クイックステップ山賊がまたもや襲撃を行い、ゼゴルの倉庫から干し草と縄を盗んでいきました。これでゼゴルの陽気すぎる性格も改善されるのでは?

ドラン長官が、リトルオーク周辺の騒がしい商人たちを何とかすると言っています。展示スペースをめぐっていつまでも口論するのはやめてもらいたいですね。何とかして商人の数を減らさねば。ポルシアはドミティウスに頼んで半分放り出してもらえばいいのに。

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コロールニュース
第23号
579年 南中の月

ここ数ヶ月の出来事に阻まれ、ニュースが書けていなかったことをお詫びします。これより業務を再開します

コロールでは地面の隆起が続き、大混乱に陥っています。地震がとめどなく続き、裂け目が広がり、犠牲者が増えています。失われた命を列記するのも耐えがたいほどです。全ての家族が悲しみに暮れました。街を歩けば、健在な者よりも行方不明者の方が目立ちます。

隆起の原因はまだ突き止められていません。人々はそれを「大いなる断裂」と呼んでいます。ダーヴェル曰く、切り離しが始まる前から裂け目に気付いていたそうです。以前にも増して変人になっているような気がします。

裂け目から現れた怪物にドラン長官が攫われ、皆がドミティウスをリーダーに推しましたが断られました。代わりが出てくるまで、私がその役目を引き受けることにしました。これらの出来事について詳細を調査すると同時に、救援を要請すべくエシアンとラリアンを帝都へ派遣しました。

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コロールニュース
第24号
579年 薪木の月

みなさんも知る通り、先週エシアンとラリアンが旅から帰還しました。良い知らせはありませんでした。というより、街へはたどり着けませんでした。橋はなくなり、ルマーレ湖の土手を怪物が徘徊していました。斥候が街から出てくる避難民から聞いた噂では、街は廃墟と化しているそうです。救援は来ません。

コロールを引き裂いた地割れが帝都をも壊滅させたそうです。元々そこから発生したと言う人もいます。ラリアンの報告によると、なぜかは分かりませんが現地では「ソウルバースト」と呼ばれているそうです。

皇帝ヴァレンが行方不明になっています。隆起に巻き込まれて死んだという者もいれば、重傷を負っただけだという者もいます。もしや彼のソウルがバーストしたのでは?選ばれし5人も同様に行方が分かっていません。サイ・サハーンが皇帝を殺し、王者のアミュレットを奪ったと言う者もいますし、犯人はリリスだと言い張る者もいます。帝都は今や混沌に支配されています。

コロールでも同様です。裂け目には炎の怪物が巣喰い、近づく者全てを引きずり込みます。奥底の炎から上ってくる噴煙に意識を奪われ、橋を渡る途中に落ちて死んだコロール人も何人かいます。皮肉にも、リトルオークにはびこっていた商人たちは噴煙と怪物たちが追い払ってくれました。そのうち彼らのことが恋しくなりそうな気がします。

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コロールニュース
第25号
580年 蒔種の月

前号から何ヶ月も経ってしまいました。もう執筆する気力がなくなってきているみたいです。頑張ります。

コロールは崖っぷちです。毎日のように地震が街を揺らします。裂け目はもはや街の一部にさえ思えます。あれがなかった頃のコロールが思い出せません。

多くの人々が街を出ました。残っているのは行き場のない者か、諦めの悪い頑固者だけです。みんな来るべき時をただ待ちながら、かろうじて生きています。

他所も大差ない状況です。噂ではサルンが帝国の実権を握ったそうです。支配しているのは帝都とルマーレ湖の界隈ぐらいですが。クリビア・サルンが摂政女帝となりました。役職に押しつぶされることを願います。

地方では帝国軍の脱走兵が武装集団となって悪事を働いています。真の兵士は砦にいるので見かけることはほぼありません。シロディール外の野蛮人国家と戦争するとの噂が絶えません。帝国が弱っているのを嗅ぎつけ、タムリエルを征服するつもりなのでしょう。神々よ、我らに救いを。

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コロールニュース
最終号
580年 黄昏の月

申し訳ありませんが、これ以上は無理です。誰かが続けない限り、これがニュースの最終号となります。

状況が良くなるようにと願えど、悪くなる一方です。地震が起きるたびに少しずつ我が家が崩れていき、少しづつ裂け目へと引き寄せられていきます。いつ倒壊してもおかしくないですし、そのときは心中するつもりです。エシアンが善処してくれていますが、もはや家はつぎはぎだらけです。

軍隊が頻繁に街を通り過ぎたり通り抜けたりしますが、帝国軍ではなく、カバナントやドミニオンの軍ばかりです。作物は侵入者に盗まれ踏み荒らされ、食料が尽きてきました。ゆっくり飢餓へと向かっています。

他に行くところはありません。どこも戦争の只中です。山賊が好き放題略奪を働いていて、旅人によれば地方では怪物がうろついているとか。かろうじてここまでたどり着いた数少ない商人たちも恐ろしくてここを出られずにいます。もはや売り物も大してありませんが。

誰がこの状況を救ってくれるのでしょう?いいえ、救えません。私たちが死ぬまで、この状況は続きます。神々はシロディールを見放したようです。皆さんに幸運を祈ります。絶対にめぐり合えないと思いますが。

シナーのメモCinnar’s Notes

1) アルトマーだけを狙う
— 種族差別か?怨恨か?詐欺か?

2) 個人的な所有物だけを盗む
— 身代金?復讐?

3) 被害者にメッセージを残す
— 被害者がそれについて話すことを拒否している!なぜだ?

尋問する残りの市民:
メンドレヴァル
リルディング
クラリット
タルクア
ズジク

ソゾールの日記Thozor’s Diary

記録55
ドラブログは私をドラブールに入れてくれない。私がボズマーの所で長い時間を過ごし過ぎて、オークとして不適格だという。ただ門の外でキャンプをすることだけは許してくれた。

記録56
ドラブログなんてくそくらえだ!キャンプをするように言った丘から15歩も離れてない所に、ストラングラーがいる。昨晩はそれに足をひっかけそうだった。

今朝まで気づかなかったんだ。眠っている間も、それが私を放っておくのが不思議だ。息をしているのがわかるから(振動してる?何であれ彼らがしていることだ)目を光らせねば。動いたら、矢をたっぷり打ちこんでやる。

記録57
今朝は猿の騒々しい吼え声で目が覚めた。この小さな大声の生き物は、ドングリが尽きるまでストラングラーに投げていた

ストラングラーは何もしない、巻きツルを伸ばすことすらも。なぜあの猿に毒を吐いてやらないんだ?

記録58
さらにドングリを投げるため猿が戻ってきた。ストラングラーはまだ動かない。温和なのだろうか

記録59
あの猿には飽き飽きする

記録60
ドラブログにストラングラーのことを聞いた。彼がいうには、ジェントル・ブロッサムという名前だそうだ。彼らがここでキャンプをしろと言った理由は、それが無害だが、センチタイガーを怖がらせ遠ざけるかららしい。彼を信じていいのだろうか

記録61
猿がドングリを私に投げたので、目を矢で射てやった

そして猿をストラングラーの横に投げてみた。新鮮な肉がそれ、彼?を目覚めさせるのではと思って。だが何も起こらない。彼は病気なのか?

記録62
ジェントル・ブロッサムまで5歩の所まで近づいてみた。何も起きなかった

記録63
3歩まで近づいた。何も起こらない。彼が正しかったんだ、この植物は完璧に無害だ

記録64
今日はゲームをやってみることにした。何か食べ物をジェントル・ブロッサムとシェアしてみようと思う。彼が餌を食べる時、どんな様子なのか本当に知りたいんだ

ちょうどよい場所A Fitting Tribute

夢と悪夢のデイドラ公、ヴァルミーナに捧げられたデイドラの遺跡に我々がキャンプを設置したのはちょうど良い。この場所はかつてダークエルフの奴隷キャンプで、アルゴニアンが売買されていた。

私の仲間の一部は奴隷制の倫理に反対しているが、あの獣はこの地域の野生生物と大差ない。我々がパクトを混乱へと陥れる際に、彼らの皮膚は大いに役立つだろう

ティーリルの日記のページPages from Thiirril’s Diary

…はペルズ・ゲートが危険な状態にあって皆逃げるべきだと言う。一部が彼女の助言に従った。エネリエルと私は残ることに決めた。帝国の兵士達は未だに見回りで街を通り過ぎる。彼らが盗賊達を近づけさせない。

*****

…は彼女自身の助言に従い立ち去った。ブリティアがいなくなってはもう何をしたらいいか分からない。兵士達は数日に一度通り過ぎる。盗賊達は大胆になってきている。一部は北のホームステッド遺跡で野営をしているようだ。デハナルは誓って見たと…

*****

…の姿が何日も見えない。盗賊達が昨夜街を襲撃した。すべての家畜が奪われてしまった。一週間兵士達を見ていない。エネリエルは今夜立ち去るべきだと言う。ブリティアを追ってヴラスタ…

ティンバースカーの苛立ちTimberscar Frustration

もう8日間もこの汚水貯めに閉じ込められている。そろそろ誰かの頭をかち割りたい気分だ。

空を読む者はあと1日であの扉を通って出られると約束した。毎日そう言っている。次に言われたら、あの嘘つきの舌を引っこ抜いてやる。

なんでこんなことをするのかね。あの洞窟にそんな価値のあるものはない。せいぜいクモの巣とか、蛾に喰われた布くらいだろう。

クロップスフォードなんて、どんな名前の村だよ。次にあの偉そうなオークに静かにするよう言われたら、あいつの舌も引っこ抜いてやろう。哀れなゴブリンどもが音に引き寄せられてやってこようが、それがどうした?それぐらいの刺激はむしろ大歓迎だ。

こんなつまらない思いをしたのは生まれて初めてだ。これ以上事態が悪化することはあるまい。

どれだけ続く?How Much Longer?

窓の外を見て、時が過ぎ去るのを眺め、このばかげた騒ぎが終わるのを待っている。かなり時間がかかりそうだ。仕事では色々苦労してきたが、これは馬鹿馬鹿しくなってくる。どれだけこんなことが続くのだろうか?

幸運なことに、彼らが実際に使えるものは持っていない。かつては金に縁がないことで、ゼニタールを呪ったものだった。今では聖堂に巡礼にして感謝しようと思っている。これは最初から彼の計画だったかもしれない

なぜ幻影なのか?Why the Projections?

ラヴィニア将軍のことは知らない。カリスマ性があるのは間違いない。感動的な演説に、大胆な言葉!

将軍のやり方には、やる気をそがれることもある。制服を着た女性にいろいろなことを指示されるのはかまわないが、この魔法の幻影の仕事には全く納得できない

ああ、戦争がここで起こらないようにしてくれる限り、かまわない

ナディーンの日記Nadine’s Diary

火耀

私たちは今日、逃れてここアルドクロフトに到着した。父さんはこの街が、私たちにとって一時的な首都であり要塞となり、ここから故郷を取り戻すのだと言う。今はカムローンでの生活が夢のように思える。別の時代のように

央耀

ポーターのチャールズは私が見てないと思うと私をちらちら見る。かわいい男の子だけど、もっとよく知らなくちゃ。父さんでさえもう気づいていると思う。父さんはこのところひどいストレスにさらされてきた。これ以上悩みを増やしたくはない

木耀

今日はチャールズと話そうと思ったけれど見つからなかった。父さんが彼に馬の世話を頼むから一緒に来てくれと頼んでから、誰も彼を見ていない。チャールズはどうしたのかと父さんに訊ねたら、怒って追い払われた。チャールズのことが心配になってきた。それから父さんのことも

ナハテン風邪の確認Knahaten Flu Confirmed

最も恐れていたことが現実となってしまった。隔離されているにも関わらず、スティルライズ村でも初めてナハテン風邪が大発生した。最初は商人の双子の見習いであるアバーレブとサナから始まった。2人がマッドツリー村から戻ってきた次の日のことだった。

アバーレブが最初に病気にやられた。アバーレブの前腕に真っ赤な発疹があることに、彼の主人が気付いた。サナが病気だとは数日間分からなかった。彼女の母親が血を吐いているところを見つけて判明した。

見習いは2人とも初期症状が出てから2日以内に死んだ。今では大勢にこういった症状が出ている。私も関節に痛みがあるのに気付いた。この短い文章を書くのも、まるで本1冊をまるごと書くほどの労力を要した。

通常の治療はどれも何の効果もない。もはや古代の祠に頼る他ないのではないかと思い始めているが、首領スーラックが反対している。ヘルシュク族長なら説得できるかもしれない。

呪術師チラー
第二紀561年、薄明の月13日

ニコリーンの日記(プライベート!)Nicolene’s Diary (Private!)

ねえ、誰だか知らないけど、これは他人が見ていいものじゃないわ。自分用の日記なの!もし読んだら、ただじゃおかない。本当よ。寝ている間に、脇腹を刺してやる

南中の月22日

今日は船でダボンズ・ウォッチに行った。ダークエルフとアルゴニアンだらけだった。知り合いがいるかどうかツマ・シャアに聞いたけど、顔を横に振っていた。

ダボンズ・ウォッチは異様だわ。建物は巨大で奇妙な感じがする。どれも尖塔やアーチがあって、教会みたい。カントラルが好きそう。

〈ニコリーンが描いたダークエルフの塔のスケッチ。うまく描けている。彼女には建築の才能がある〉

私がカリーン船長と一緒に航海してるのを知ったら、カントラルはどう思うかしら?ハッ!きっと反対するわね。でも彼に会えないのは少しさみしいわ。

南中の月28日

今日はスカイウォッチに行った。カリーン船長が私を岸に連れて行ってくれたわ!ダークエルフはおかしいと思っていたけど、ハイエルフは何かを示すために建築をしていたように思える。2歩も歩けば、嫌でも異様な尖塔が目につく。おかしな連中。

〈ニコリーンはここに、いくつも並んだ塔をスケッチしている。クリスタルで作られているかもしれない〉

ハイエルフの連中は傲慢で嫌になるわ!連中が船長と関わりたくないのは明らかだった。でも5分もしないうちになついてた。大した人だわ。

もっと街を見たかったけど、エルフの連中が部外者に厳しいせいで波止場から出られなかった。でも一日中一緒にいられた!私はメモを取ったり、彼女の荷物を運んだりしてた。

収穫の月4日

襲撃された!マスター・カサンはダンマーの奴隷船だって言っていた。デッキには魔術師がいて、巨大なファイアボールでの攻撃を受けた。恐ろしい体験だったわ!

マストに火がついたけど、ツマ・シャアが登って消してくれた。船長はまるで遊んでいるみたいに笑いながら、風上に向かって船を動かした。連中はついてこられなかった。どうすればあんなことができるのか不思議。

その後はしばらく身体の震えが止まらなかった。ダークエルフの奴隷商人の恐ろしい噂をカサンから聞いた。彼の家族の一部は、まだモロウウィンドにいるみたい。彼もさみしいと思ってるのかしら。

それはともかく、ここからが一番嬉しかったこと。安全になった後、私が震えてるのに気付いて船長が私を隣に置いてくれた。私が勇敢だったって、よくやったってねぎらってくれた。そして抱きしめてくれた。抱きしめてくれたのよ!

ああ、まだ何だか落ち着かない。すごく良い気分だった!

収穫の月8日

ダガーフォールに戻ったら、すぐに貯金を全部持って行って、新しい服を買う。船長が気に入るような、きちっとした良い服を探さないと。

ツマ・シャアに、カリーンがこれまでに結婚したことがあるか聞いてみた。彼女は舌を出してきたけど、多分ないわね。カリーンは自立してて強いから、バカな男なんかとは結婚できないはず。私と一緒。

ニルワウェンの日記Nirwaen’s Diary

その日がついに来たなんて信じられない。父さんは地響きが二晩前から聞こえはじめて、もういつ移動が始まってもおかしくないと言う。わくわくする!私たちはファリネスティが落ち着いてから2日後に夏の地に到着したので、ここの定着の儀式は見逃した。でもあと数時間で、秋の地に向かう!

母さんは向こうで会おうねと私たちに言った。ヴェリン港の調査を終えなければならないらしい。あの小さなキャンプに見るべきものがあるなんて信じられない。汚くて魚の臭いがすると思ってたけど、あの泥のなかに宝石があるの、あの人たちを見下してはだめだって母さんは言う

でもそんなの無理!ファリネスティはとても広くて、足元で街が動くのを感じるのが待ちきれない!

秋の地まではどれくらいかかるんだろう?父さんはいろいろだと言う。数日しかかからないこともあるけれど、抜根から定着まで1週間以上かかることもあるんだって。長くかかるといいな。少なくとも1週間。世界が動いていくのを見たい!

ネヴェナの日記Nevena’s Diary

トリビュナルの聖堂に歴史家見習いとして先日受け入れられた。この旅の間に、自分の経験を列記して活かそうと決めた。無駄かもしれないけれど、ずっと未来の文化人類学者が、私が自分の考えや気持ちを書き留めたために、私たちの生活をほんの少しでも余分に学べるという考えが気に入っている。この日記は、おそらくその時点で頭を駆け巡っている事柄で一杯になるだろう。だから「最高の気分」などと書かないようにしよう。

ここにはたくさんの歴史がある。数千年の価値がある遺物や聖ヴェロス以前の聖なるレスデインにつながる歴史の概略を述べた文書。もちろんすべてが整理されている訳ではなく、数千のパズルのピースがばらまかれて散らばり、まとめてくれる導き手を必要としている。その数は圧倒的だ。自分が繋ぐ力になれることをとても名誉に思う。

ティシスには大馬鹿者だと思われているだろう。いつも取り留めなく、クワマーの殻の小さなかけらの示唆が、初期の集落における農業開発に持っていた意味合いなどを書き止めている。それでも彼は微笑んでいる。私は彼が仮面の下で、今も微笑んでいると考えるのが好きだ。

聖堂の関心はほとんどが聖なる都市の建設に向けられている。重要な仕事なのは分かっているけれど、最近は史跡の探索が事実上行われていない。歴史家の長はトレジャーハンターが持ち込んだ遺物を受け入れ始めた。私は素人による墳墓の略奪を奨励することに躊躇している。この宝が本当に、荒らされていない遺跡からのものだと確信できるだろうか。進取の気性に満ちた冒険者が財宝を探す無謀な狩りにおいて、どんな手がかりを破壊するだろう?でも歴史家の長に質問するのは私の役目じゃない。彼はこうしたことについて、私よりもずっと多くのことを知っている。

発見!ああ、何という発見!遺物ハンターの一団がアッシュランド最悪の地に挑戦し、今まで見たことのない像を持ち帰った。それを見た歴史家の長の目は倍に見開かれた。彼が何かに対して、これほど強い反応を見せた姿は初めて見た。そして彼は、その調査を私に命じた!どう見ても重要なものを私に託してくれて名誉に思う。私の書いた、神話紀後半におけるチャイマーの服装に与えたドゥエマーの影響に関する報告書に強く感銘を受けてくれたに違いない。ティシスに伝えるのが待ちきれない。

時々、自分の兄がオーディネーターであることを忘れてしまう。新発見について話した瞬間、完全に質問攻めにされた。今、私は何か革新的なことに関係しているらしく、兄は突然細かいところまで聞きたがった。兄は時々過保護になるけれど、兄の地位はそれを悪化させているだけだと思う。私は歴史家の長が何か危険なことに晒すなど絶対にないと請け合った。とにかく、彼は私の研究をきっと密接に監督してくれるだろう。

誰が個室の研究室を手に入れたか気になる?なぜ私は自分に質問してるの?未来の文化人類学者さん、どうか無視して。ところで、答は私。歴史家の長は、私が遺物の調査を始めたら気の散るような事柄から必ず距離を取るように望んだ。彼は私を仕事に残す前に励ましの言葉をかけてくれたけれど、緊張しているようだった。この発見を新人に託す、大きなリスクを取っているのだ。信頼が間違いではなかったと証明しなければならない。

歴史家の中に嫉妬があると思う。最近、研究室に向かう時に視線を感じる。それからちょうど声の届かないところで囁いているのも聞こえる。彼らが何を話しているか分からないけど、想像はできる。誰かがこれを読む頃までには、そうしたつまらないことを乗り越えられているといい。像の詳細を不明瞭にしていた灰の塊は、ほとんど払い落とせた。アッシュランダーの部族に見られる芸術作品よりもずっと進んでいる。道具だけでも金属加工設備を利用できたことが伺われる。けれど身体を飾るシンボルは、見慣れないものだ。

像が発見された場所にほど近い、コゴルーンという集落に関する古い記述を見つけた。しかし多くのページが線を引いて消されている。歴史家の長に閲覧制限のかかった書類を見る許可を頼んだが、像に集中するよう言われた。機会があれば関連書籍を私に持ってくると約束してくれた。今のところは像を磨き始めようと思う。今夜は扉を閉めなければならないだろう。他の者たちの活動がどんどん図々しくなっているし、小声の話し声に気が散るようになっている。

これが何だか分かっている。自分が何者かもわかっている。私の手の中にある、剥き出しの石は熱烈だ。私を揺さぶり目を覚まさせ、そこで生きて行くように呪われた、虚無の虚脱から抜け出させた。聖堂は真実を隠せると思っているけれど、目が見えなくなっているのは彼らだけ。私たちの遺産は生き続ける。私たちの名家は再び作られる。それはずっと私を呼んでいたのに、私には聞こえなかった。

老人の足音が近づいている。さらに嘘を伝え、この偽りの聖堂の中心にある、大きな裏切りを隠蔽するために。彼は罪の報いを受ける。私はこの裏切者たちに束縛され、長い時間を無駄にしてしまった。名家が呼んでいる。

パロンド船長の記録Captain Parondo’s Log Entry

ハーキュロア、今度酒場に行く時は、ぜひドミニオンの臆病さについて話そう。グリーンウォーターを奪うのは、計画していたよりもさらに簡単だった。密偵が素晴らしい働きをした。ビームを起動させる時間さえ与えなかった。

これで二度と使えないな。

— パロンド船長

ファサランの日記Fasaran’s Diary

ファラへ

またあなたのことを考えながら夕日を見た。シロディールでの戦争の噂を聞いた。一部では「大戦」と呼んでる。複数の同盟が組まれて立ち上がってる。ミルカリンデから、闇のいとこは自身の奴隷であるアルゴニアン、そしてノルドと手を組んだと聞かされた。そんな不安定な同盟を組むなんて、かなりの対立があるはず。美しいオーリドンを眺めていると、タムリエルでそんな惨状が起きてるなんて信じがたい。うちの種族が紛争を避けられることを願う。
– – – – – – –

ファラへ

あなたがいないと、時がたつのが遅い。いろいろなことが急速に変化してるようだ。アイレン女王がオーリドンに戻ってきた。彼女が今までどこにいたのかは誰も知らないけれど、アルドメリ・ドミニオンとかいう同盟のことを話してる。森のいとことカジートと同盟を組んだなんて信じられる?

ここでは全員が満足してるわけではないらしい。シニョンはベールの継承者と呼ばれるグループのことを話してる。外部の種族と同盟を組むことに、大多数があれほど反対してるなんて残念に思う。
– – – – – – –

ファラへ

あなたがいなくて寂しい。テンメニエは街のことで忙しそう。アイレン女王がファーストホールドへ向かう途中でドーンブレイクに立ち寄ることになってる。テンがどれほどあなたと助言を恋しがってるか話してた。彼女は準備のことで参ってるけど、こんな小さな街で会えるのをみんなが楽しみにしてる。

ブラックソード船長の日誌Captain Black Sword’s Journal

俺を金で誘った海賊女王め!俺の船がオブリビオンに呪われた岸に突っ込んだのは、全て彼女のせいだ!しかし、先走りする気はない。ここで起こったことを、最初から書き留めよう。

これは全て、ワマスの市場があるとアンヴィルの地方総督フォーチュナタから連絡を貰った時に始まった。気難しいワマスほどいいと言われたんだ!彼女はゴールドコースト中の様々な顧客にワマスを提供していた。身内のレッドセイル海賊やゴールドコースト貿易会社も含めてな。運がいいことに、俺はワマス・マトロンを捕まえて、はした金で手放そうとしていた狩人の話を最近聞いたばかりだった。こうして、あの悪しき獣を手に入れ、悲惨な旅が始まった。

船員が、ワマスやその他の諸々が入った箱を船倉に引いて来た。その時すでに、あの獣が残酷で計算高いことは分かっていた。俺を冷たく怒った目で見ていた。すぐにアンヴィルへの旅は問題だらけだと察した画が、俺は金一杯の箱を約束されて直観に従わなかった。俺の目は全くの節穴だ!

俺達はグレナンブラ沿岸を航海していた時に、鯨とぶつかった。船と船員がカップのサイコロみたいに転がった時、ワマスはもう俺達のもてなしを受ける意味はないと判断した。あの呪われた獣は、自分の箱を流木みたいに引き裂いた。そして船倉を叩き潰し、たまたま進路にいた船員を引き裂いた。しかし、それだけじゃ終わらなかった!あの獣は俺の船を食ったんだ!梁は裂け、厚板は怒りに我を忘れた彼女が進むと跳ね上げられた。俺は呪われた船と一緒に沈む覚悟を決めたが、運命には別の考えがあった。

俺は岸で目覚めた。周囲には瓦礫の山があった。船の残骸が周囲に転がっていたが、生きている奴は誰もいなかった。あの呪われたワマスを除いてな。岸に着くと、あいつはすぐに巣を作って卵を産んだんだ。ああ、俺がフォーチュナタの金を目にすることはないし、ワマスがゴールドコーストを見ることもない。しかし、このわびしい浜辺であいつに子供を育てさせたりするものか!俺は報復として、あの獣を殺す。もしくは、その途中で死ぬだけだ!

フラナーラの日記Franara’s Journal

そのオークはすぐに立ち去ると言っているけど、食事にありつこうとウロウロとしている

寝ている間に殺される前に、彼を追い払ってくれるよう神のご加護を

プロウラーの航海日誌The Prowler’s Log

1年目、第31日
補給係オブランのコネがようやくものを言った。これまでの「遠征」で得た稼ぎの半分を差し出したあと、プロウラー号は女王の旗を掲げることになった。我々の活動がパクトやカバナントの海上輸送を妨害する限り、プロウラー号やその乗組員によってなされたすべての侵害行為は不問に付される。

アイレン女王万歳!

1年目、第41日
私掠船として暴れまわれるかと思いきや、沿岸警備を押しつけられた。敵の船舶を襲う自由は与えられているが、それは襲撃船に限り、貨物船や商船は含まれない。戦闘がきついのにあがりはほとんどなく、割に合わないこと甚だしい。

我々の役割には密輸船と疑われる船舶を捜し出して拿捕することも含まれるが、乗組員がその気になっているかは疑わしい。それに、補給係オブランはほとんどの密輸船に関わっている!

1年目、第63日
いかなる神々が我が祈りを聞き届けてくれたのか知らないが、再び運勢が上向き始めた。もっと「積極的な」任務を与えてほしいという私の要求が、ガレシュ・リ卿の耳に届いたのだ。そう、「たてがみの代弁者」その人だ!今朝彼の使者が、長い航海に備えよとの命令を携えてやってきた。ただ、それ以外の詳しい内容はまだ明かされていない。

1年目、第65日
どうやら、望みが叶ったようだ。高速襲撃船であるプロウラー号に、ケナーシズルーストを目指すドミニオンの遠征に必要な物資と手荷物が積まれることになったのだ!あの島を取り巻く航路には、敵の船舶がうようよしている可能性が高い。我々は輸送船団の一翼を担うことになるだろう。

乗組員の士気はひどく低い。だが少なくとも、天候は良さそうだ。

マーブルクの航海日誌Marbruk Builder’s Log

マーブルクの建造にあたって一番大変だったのは、石をヴァレンウッドに運ぶことだった。ウッドエルフは採石場をいくつか持っているから上質の鉱床を見つけるのは難しい上に、森のその部分はたいそう生い茂り、地は肥えている。そのうえ、アイレン女王からは、街を建設する際に、可能な限りヴァレンウッドをかき乱すなという明確な指示があった。

面白いことに、マーブルクの建設に関しては、ヴァレンウッドの外のウッドエルフやより大きいウッドハースなどの居住地のウッドエルフの反対のほうが大きかった。地元のウッドエルフはその地に立ちつつある石の建造物に魅了されていた。この地に住まない者のほうが、ヴァレンウッドの象徴としての重要さを重視したのであろう。より「文明化した」ウッドエルフは、その文化をすでに危険にさらしていると感じているから、建造に抗議しなければならないと感じるのだ。

アイレン女王はマーブルクがウッドエルフ式の生活を守るため、また特にエボンハート・パクトに対抗するために必要であると双方を説得した。おかげで今のところ仕事への影響はないが、ただ時々道具がなくなったり石が一晩でおかしな形になっていることはある。

まもなくNot Long Now

潜入してパクトの重要な指導者の地位の一部をすげ替えるのは、驚くほど簡単だった。まもなくアルゴニアンは問題に直面する。我々の増援部隊が、この沼地に火を放ち燃え立たせるのだ

ラ・ガーダの悲しき日A Sad Day for the Ra Gada

案内人にこの場所に連れてきてもらい、地図をもらった。ヴェリン港のすべての財が中にあると彼女は言った。

彼女と仲間は私たちに嘘をついたが、意外なことではない。彼らは所詮海賊なのだ。

宝があると想定された地図に示された内容にも関わらず、この洞窟に財宝がないことを今や私は確信しているが、他の皆は捜索を続けると主張している。

この気晴らしのおかげで、私たちの全力をヴェリン港に注がずに済んでいる。彼らの間で、貪欲が栄光に取って代わっているのだ。

ラ・ガーダにとっては悲しい日だ。

ラナの日誌Rana’s Log

追放されてしまった。私はひどいノルドの駐屯地を指揮している。この場所は地図にも載っているまい。

もしセインが一緒に来ていなかったら、私はこの島で唯一のダークエルフだろう。彼女はここにいるために、多くのことを放棄した。彼女の忠義には、何をしても報い切れない。私は決して、このブリークロックに負かされはしない。
——第二紀581年、恵雨の月、記

ティルラニはまだ、まるで私がここに着いたばかりのように振る舞う。私が駐屯地を指揮していた時の村人達との時間は、彼女にとっては取るに足らないものなのだろう。彼女に理解させよう。ブリークロックは今や私の故郷だ。間違いなく。
——第二紀581年、南中の月、記

空の光は、街にパニックを引き起こした。私達は皆、ニルンに作用する力があることを知っている。魔術師について、ここの人達のほとんどは多くを知らない。空にある謎の光を、どうやって彼らが理解できようか?
——第二紀581年、降霜の月、記

光の後に、奇妙な死体が海岸を漂った。ティルラニは何人かの男達に、死体をその海岸で焼くよう命じた。私は彼女に、まずウィンドヘルムに相談するまで待つよう頼んだ。

彼女は拒否した。あの忌々しい女め!私は駐屯地に、警戒するよう命じた。何かが起こりそうだ。
——第二紀582年、暁星の月、記

ホルスガーが海岸沿いで生きた人を見つけた。彼は、漂着者が濡れていなかったと主張した。濡れずにどうして海岸へ漂着できようか?これだからスノウボーンは。私は本部へ手紙を書いている。彼らはこれを重要視する必要がある。

昨夜、漂着者の夢を見た。もし私が奇妙な夢を見ていたことをティルラニが聞いたら、デンスカーに私を納屋へ閉じ込めさせたかも知れない。夢の中で私の前に新参者が立ち、前へ進むよう手招きした。どういうわけか、まるでそれが重要であるかのように、私は前進を強いられる感じがした。その意味することは分からないが、この新参者と話さねばならない。哀れなよそ者はずっと目覚めないかも知れないが。

塔の上の味方の一人が、水平線に船を発見した。旗は判別できなかった。ティルラニはひどく怒り、私達は撤退しなければならないと言っている。それはまさに、そもそも私をここへ来させた類の考え方だ!私はフランティンを部下達の責任者にして、船で送り出した。セインと私は島の事態に対処しよう。何が起きたとしても、注意を続けなければならない。慎重に考慮して対応するのだ。

ランセル王の真の運命The True Fate of King Ranser

ショーンヘルムの王室書記官、セリナル・ガーン著

歴史は勝者によって記される。したがって、ランセル王が後世どう記憶されるかは簡単に想像できる。だが、私の仕事は一貫してランセル王に関する記録を残すことだった。状況が変わった今も、少なくとも私の意識の上では、それは変わっていない。先走りすぎているようだ。申し訳ない。まず最初から説明させてほしい。

およそ1年に及ぶ戦闘の後、エメリックと彼の仲間たちによって、ランセル王の軍勢は敗退に追い込まれようとしていた。ブレトンの部隊とオークの部隊に挟まれた我々は、マルクワステン・ムーアでの決戦に向けて準備を固めていた。後世の歴史では、その日ランセル王がどのように敗北したのかが語られるだろうが、それは誤った歴史だ。まったく異なった運命が、ウェイレストの君主に降りかかったのだ。

ランセル王の軍勢のほとんどが荒野の戦闘で失われたのは事実だ。しかし、ランセル王は少数の兵と側近を伴って逃亡に成功し、崩壊したショーンヘルムの街を見下ろす名もない岩山の頂上にたどり着いた。

その岩山で、ランセル王はエメリック王と卑怯な仲間たちを倒すための最後の計画を実行に移した。聡明なるランセル王は、宮廷魔道士のリーザル・ジョルから授けられたアルケインの儀式を使い、最も忠実で献身的な自分の部下たちを何世代にも渡って戦える戦力に変えた。だが、儀式の最終段階には血の犠牲が必要だった。ランセル王を裏切った将軍が、自らの君主を殺した。その将軍の名は二度と口にされることはなく、将軍は永遠に忘れ去られる。その時、王族の血が儀式を稼働させ、我々の変化を導いた。

正直に言うと、王族とは程遠い私には、ランセル王の計画の複雑さを完全に理解することはできない。王の儀式によって、我々は全員不死の兵となった。王の側に永遠に仕える、不死のスケルトンだ。だがランセル王は、すぐにエメリックの部隊を攻撃させるのではなく、この地を強化し、岩山を守る用意を固めるよう命令した。

「この岩山が私の玉座だ!」ランセル王は宣言した。「この場所から、永遠に私が統治する!」

ランセル王と、彼に仕える兵たちの真の運命が、これでお分かりだろう。書記官としての努めは終わった。我が君主は、それよりも守りを固めることを望んでいる。岩山を出てショーンヘルムへ向かう命令がランセル王から下されるまで、この記録は塔の中へと安全に保管しておこう。

ランセル王の長い演説King Ranser’s Tirade

確かにショーンヘルムは失ったが、戦いはまだまだ終わらない!あの忌々しいエメリックは自信過剰だ。きっと間違いを犯す。どんな間違いも失敗も、私の鋭い目が見逃さず利用する!

退却は…絶対にしない!ランセル王は退かぬ!

戦略的にこの岩山を征服したことは、リベンスパイアーの歴史上で最も重要な軍事的勝利だと記憶されるだろう。手持ちのオークを、全部我々に差し向けるがいい。この岩山は永遠だ!この戦争に勝つのは私だ!

レイヴン・ヘアの回想Raven-Hair’s Recollections

リーチからは決して逃れられない。本当に。南の海域ですら氷の指が静脈に入り込む。

ヘヴンの襲撃がまったく金目的でないと知っていたら、ジェエル・テイはそれほど早く参加しただろうか?エルフの街に対する計画がもたらす、より重大な結果の全貌をフラナはいつ知るのだろうか?どちらのマスターに私が真に仕えているかをユンゴルドが知ったら、彼はどれほど素早く動いて、私の喉をかき切るだろうか?

自分が育った入江を思い出せない。襲撃団の名称はそこから取ったが、夢を見ても入江は出てこない。見るのはその北にあるものだけ。破壊された街と失意の王。氷と血。百万の金切り声がある言葉を何度も繰り返し叫んでいる。

意味は何だ?また見ることになるのか?そもそもそれを望んでいるのか?

レイノーの旅行記Raynor’s Travel Diary

キレスから日記をつけるべきだと言われてる。文章を書くのは得意じゃない。キレスはいつも僕より上手に記録をとる。

ドゥエマーは魂石を使って装置に力を与えているようだ。魂石に封印する魂は、どこから調達したのだろう?さらなる調査が必要だ。魂石はもっと日常的な用途に使えるかもしれない。たとえば、誰もが魔法で家を掃除できるようになるとか…

(レイノー、これは個人的な考えを綴るのに使うためのものよ。研究ノートではなくね——K)

キレス、これこそ僕の「個人的な考え」なんだよ。こういうのは苦手だって言ったろ?シャド・アツーラには作文のクラスがあるって聞いてる。地味だけど、役には立ちそうだ。入学を真剣に考えないとならないな。

——星霜の月7日

今後は日付を入れようと思う。そのほうが系統的に書けるみたいだ。前の日付は思い出せないから、空欄のままにしておこう。

今、透明化の装置に取り組んでいる。原理は巻物や付呪と同じく呪文の貯蔵で、なんら突飛な発想じゃない。難しいのは詠唱と逆詠唱だ。「逆詠唱」で合ってるかな?それとも「解呪」だったっけ?用語の混乱は避けたい。

——星霜の月22日

旅は退屈だ。調査研究を続けるにはあれこれ浮き沈みがあるし、かといって旅に専念するにはやることが少なすぎる。試しにまた記録をつけることにした。まあ、変わらないだろうけど。キレスは問題なく記録を続けているみたいだ。きっと読み応えのあるものとなるに違いない。

レッドファー兵長の記録Redfur Corporal’s Log

市場でまた盗賊を捕まえた。ヴァリルルはどこでこの無能な間抜けどもを捕まえるんだ?「富の再配分」をしたいのは理解できるが、自称強盗が鼻先で盗品を落とせば、ジョーデのチャリオットは見て見ぬふりをすることができない!

少なくとも彼女はリボン生産者ではなかった。正直言ってあの「逃走首輪」では盗賊達が逃走するかも知れないが、さらに一層の注目を引くことになる。誓って言えるが、シャン・ラは実際の窃盗よりも、盗みを目撃した時にもっと怒る。

一方で、盗賊逮捕はいい金になる。晒し台に連行する盗賊一人につき10ゴールドもらえる。常習者は20ゴールドをもたらして、盗まれた物品を取り戻せば10%ももらえる。私達の気持ちに関係なく、チャリオットはそのような容易く手に入る金に背を向けることもできない。

それでも、シャン・ラが向こう見ずなことをしないか心配だ。彼は誇り高き男で、あまりにも公然とした窃盗は彼の権威に対する挑戦のようなものだ。彼の誇りをなだめるのは非常に大変だろう…窃盗の撲滅もだが。

どちらもすぐに実現しそうにない。

レディ・ローレントのクハーロアのメモLady Laurent’s Qharroa Notes

スティボンズは待ち望まれていた物資、そしてこの地の砂漠とその先の案内役と一緒に帰還した。雇われた者の手に自分の調査の未来を託すのは気が進まないけど、こんな時代だから仕方ない!

砂漠の案内役はヨクダの文化をよく知っていると主張したけど、「奇抜な時間浪費家」が分断後に復活したことを知らなかった!正直言って、最近は質のいい者を探すのは大変よ。

ある遺跡で、興味深い碑文を見つけた。特定の錬金術の試料の、独特の組み合わせが示されている。私はそれをどこかに書き留めた。スティボンズなら、私がどこに書いたかきっと分かるでしょう。そう、これは古代の種族の忘れられたレシピ!考古学も、時には楽しいものね。

悪くないNot That Bad

近隣の人々は同意しないが、この街が占領されたら、何が変わるというのだろう?他の誰かがどのような保護を与えるのだろう?ちょうど北東にある丘で、高級な椅子に誰が座るかを巡ってひどい戦いが起こり、他の者たちは苦しんでいる。

なぜ耐える?無力だからだろう。基本的な市民に必要なもの以上のものを決して学んではいないため、所有している剣を取っても、使い方を知らない。

ドミニオン、カバナント、パクト。どれも役に立たない。ただ、平和に暮らしたいだけなのに

下流を漂うものWhat Flows Downstream

鴉が雛鳥に食物を運ぶように、暗い水は宝を運んでくる。しかし母鴉が常に子供に与える餌を選べないように、暗い水が運んでくる宝にも素晴らしいものもあればつまらないものもある。

もっとも、近頃のスカベンジャーが収穫した宝は母鴉のケースとは全く違っている。母鴉ならば大量の死体や下流に打ち上げられたゴミを喜ぶかもしれないが、死んだエルフや人間などほとんど役に立たない…少なくともそんなに腐りきった死体は。

壊れた武器、錆びた鎧、歪んだ弓なども同じくらい役に立たない。しかし中には、我々木の番人が取り出せる可能性のある魔法が付呪されているものもある。輝く泥に埋まった素晴らしい魔法の歌を風が伝えてくれる。スカベンジャーも結局は、収穫の中から貴重な宝を持ち帰ってくれるかもしれない。

完璧な隠れ場所The Perfect Hiding Spot

うまくいった!3人だけがアルタドゥーンの門を通り抜けた。全力で走ったんだ。夜のとばりのおかげで追手から逃れた。ロビヤーは完璧な隠れ場所を見つけてくれた。

そして今は待っている。戦いの角笛が門の上で吹かれるまで隠れていろと、アムシャダル将軍に言われた。その後は攻撃だ!

監視記録245Watch Log, Volume 245

3時間目:
侵略者たちは海岸に近づくにあたってすべての明かりを消さなかったため、その気配に気がついたのは夕暮れ時が最初だった。

あいにく、我々が警鐘を鳴らした頃にはすでに数隻の船が上陸していた。これは我々の失態だが、何週間も前にサルモールに要請していた支援を受けていれば、もっと早く彼らに気がついただろう。

反応は遅れたが、我々はスフィアを使って海岸を守れた。奴らの船を破壊できる前に、多くの者が大海原に逃れた。

5時間目:
安全策として海岸の上下に嵐の壁を持続させる予定だが、これは単に奴らをドミニオンの他の領域に上陸させることになるかもしれない。

9時間目:
シーバイパーが聖域を破った。嵐がどこから来るのか、なぜ奴らが知っているのだ?我々の仲間に裏切り者がいることを恐れている。

巨大な害虫Big Damn Bugs

今日、大工がやって来て悪い状態の梁を見た。コロヴィア人はひどい連中だということは知っている。どの吟遊詩人の話でもそのように言われている。明らかに、彼らはひどい建築家でもある。問題なのは、古い木材だけではない。巨大なシロアリだ!

こんなにヴァレンウッドに近い場所に住むのはいやだ。色々な気持ち悪いものがちょこまかと、夜の闇にまぎれて家に入って来る。何ということだろう。まさにこの壁が、あの生物どもの住み家になっている!虫め!いまいましいコロヴィア人どもめ!

言わないでくれたらよかったのに。今は間違いなく、奴らが噛んでいる音が聞こえる。

故郷オルシニウムに帰るBack Home in Orsinium

第二紀 582年

インゴットをオルシニウムまで運んだ。話は本当だ。何度襲撃されようが占領されようが燃やされようが、同胞はこの街を再建して、以前よりも住みやすくて強固な場所にする。

エメリック王からロスガーとオルシニウムを返還してもらってから39年経った。オークの職人軍団であれば、39年で山のような仕事をこなせるということが分かった。それにブレトンのような装飾的なゴミも作らない。ブレトンとレッドガードがまた我々の故郷を破壊するために襲撃してきたとしても、この石造りの建物であれば持ちこたえられるだろう。

故郷に戻るたびに、自分のやっていることは何も間違っていないのだと感じることができる。私の言っていることが理解できないのであれば、ダガーフォールとは違うのだとだけ言っておこう。

オルシニウムでは皆がお互いのことを知っている。ダガーフォールにいるブレトンにはいつも、私が戦場に向かおうとしているように見えるようだ。「お前は戦士か?」という質問をもう一度されたら、この槌の頭を見せてやる。我々が獣のような行動を取ることがあるとすれば、それは街の人間の半分が我々のことを巨大で間抜けな獣のように扱っているせいだ。

残りの半分は私が近くにいると静かになる。だが彼らが私を恐れているとは思えない。いくらなんでも私に殺されて、子供を食われるなんて思ってはいないだろう。私がそこにいるのは仕事をするためだと理解するべきだ。私は鍛冶屋であり石工だ。金を稼ぐためにそこにいるのだ。だが誰もが、オークに対して抱いている感情をひた隠しにする。

あの頑丈な石造りの壁の間を通って、ロスガーの中心に戻れば一瞬にして全てが変わる。あそこは正直だ。ダガーフォールトとは違う。こびを売る者や、屈服する者や、口論をする者や、ブレトンの詩もない。誰かと話せば、言いたいことをはっきりと言う。誰かと目が合った時、そいつがお前と問題を抱えていればすぐに分かる。誰かと問題が起きれば、街の衛兵を呼ばれる心配をすることなく、そいつの顔面を殴ることができる。それで解決だ。私の言っている意味が分かるだろう。

小さなオークの要塞にいたときのことを覚えているか?玉座に座っている太った族長と話した時のことはどうだ?彼の妻達がその回りを忙しそうに歩き回っていた時のことは?族長の第一夫人は、最初に出会った時相手の評価を下す。いつどこに行こうともそれは同じだ。彼女はどの旅人や商人や職人が自分の夫を破滅させ、自分の知っている世界を破壊することになるのか見抜く必要がある。彼女はお前の回りを旋回する、小さな沼地の巨大なスローターフィッシュだ。

オルシニウムでそんなことは起こらない。絶対にだ。そこにいるスローターフィッシュはお互いに牙を剥き出しにしている、だからずる賢い族長の妻のことを気にする必要はない。お前を嫌っている者ははっきりとそう伝える。だからすぐに分かる。

それと食事だ。クソ!食事だ!ダガーフォールでは誰も動物の正しい殺し方を知らない。奴らの料理人はそうするのが嫌いなんだろう。オルシニウムから遠ざかれば遠ざかるほど、どんどん酷くなっていく。人間は食べ物を焼きすぎるのだ。そのせいで肉汁や血の旨味が失われてしまう。ちゃんとした歯ごたえもない。お前もよく知っているはずだ。

勘違いしないでくれ。私はダガーフォールで多くの金を稼ぐことができる。だがオルシニウムこそが本当の街だ。石の壁のように正直で、あられのように凶暴だ。そして焼かれても叩かれても潰されても、決して死ぬことはない。

オルシニウムは故郷だ。戻るには最高の場所だ。

困難の時代A Time of Troubles

グウィルゴス・ブランチブレイカー 著

第3部:樹の従士のジレンマ

忠誠は友によって重んじられ、部下に求めるものだが、柔軟性によってほどよく中和されなければならない。そうでなければ忠誠は罠であり、罠の中でも危険な部類に入る。

たとえば、前のシルヴェナールの樹の従士、タルリネルの末路を思い出してほしい。私は彼女の短い在任期間を通じ、街の管理者としての彼女へ忠実に仕えた。タルリネルもまた、我々の君主にはもちろん、アルドメリ・ドミニオンにさえ忠実に奉仕した。

ところが、「ハウンド」ことウルソーン卿がやってきて新秩序の始まりを宣言すると、卿の配下の者たちによって、我々は何をおいてもまずボズマーに忠誠を捧げることが強いられた。当然ながら、私はハウンドの地位に、自分と近しい叡智を見て取った。

不幸にして、タルリネルは違った。彼女はハウンドがグリーンレディの配偶者として即位することに抵抗し、忠誠心の対象を誤った報いとして苦痛だけを与えられた。タルリネルはシルヴェナールの代表だとうぬぼれていた。しかし、それは時代遅れの誓約の古い象徴としてのシルヴェナールであって、彼女の忠誠を必要とするエルフがひしめく、都市としてのシルヴェナールではなかったのだ。

幸い、私はウルソーン卿が説く道理に叡智を見出した。そしてハウンドも、私の柔軟性に利点を見出した。彼は私に樹の従士の地位を約束してくれた。もし私が彼を後押しし、グリーンレディとの避けがたい婚姻を成就させるために協力するならという条件で。

私に何ができただろう?街の運命がかかっていたのだ。彼女がやってくると私は快く迎え入れ、ウルソーン卿が取りのけておいた飲みものと食事を出した。何が最善か、卿なら分かっていたと確信している。

シルヴェナールが到着するまでは万事が順調だった。ハウンズマンたちは準備を整えていたし、私はこの「英雄たち」と「悪漢たち」のせめぎ合いが、いずれ我々の有利になるよう解決するものと信じている。私の忠誠心には疑問の余地がない。ウルソーン卿はきっと、最後の最後に私を思い出すだろう。

願わくはただ一つ——

思考の書Book of Thoughts

— 番人が私に思考の書を持たせる。棒で言葉を書くのは難しい!終わったらこれを妻に送るつもりだ。きっと喜ぶだろう!

— 今日、私はここでの仕事について書く。バイター・バグを捕まえ踏み潰す。一日中仕事をして背中が痛い!私が近づいたら卵が一つ動いた。小さな奴らには我々が聞こえるのだろうか?

— 今日、私は卵友達を選んだ。軽く叩くと小さな奴が挨拶するのが感じられた。そんなことを思う私は馬鹿だと番人に言われた。ハ!小さな奴が出てきたら彼は驚くだろう!

— 今日は見知らぬ者を見かけた。青白いエルフだがアッシュの者ではなかった。私に向かってワマスのようにシューッと声を出した。私は走って藪に隠れた。後になって私は気まずい思いをした。あの青白いエルフが何かを盗んでいたらどうしよう?

— 卵友達が巣から消えた。青白いエルフが戻ってきて盗んだのだ。分かっている!卵友達を取り戻すぞ。青白いエルフはボコボコにしてやる!

消えた係官Vanishing Crew

この神々に見捨てられた地で、到底買い手がつきそうにない不快なゴブリンの奴隷どもと一緒に立ち往生させられているだけで充分不運だというのに、今度は監督官の連中が姿を消すようになった!どこに行ったのかも、何があったのかも見当がつかない。あの酔いどれの馬鹿どもからほんの数秒目を離した隙に、2人も減ってる始末だ!

この調子で人数が減っていったら、ゴブリンの奴隷どもをいくらか処分しないと、抑えが利かなくなってしまうぞ。

水に耳を傾ける者の観察Listens-to-Water’s Observations

[このページにはしおり代わりの鍵が挟まれていた。]

項目1:
今日はチョーナクスと話した。こっちを覚えてないか、話したくないようだった。卵の兄弟なのに。別々の道に進んだけれど、その絆は今でも残っている。

項目2:
チョーナクスが古いシルヤノーン遺跡に出入りしているのに気付いた。他にもいたが、あの遺跡は長い間放置されている。中に入る方法を探そう。

項目3:
どうにか鍵を発見したが、昨日遺跡の近くで見たアルゴニアンの1人に怪しまれている。用心第一。明日試そう。

項目4:
チョーナクスと他の2人が、頭に袋をかぶせられた男を運び込むのを見た。バイスカノン・フロンダールの鎧には見覚えがある。バイスカノンに知らせた。自分の手には負えない。

倉庫長の嘆きDockmaster’s Lament

気持ちのいい日だったよ、ご立腹のマオマー船長がくるまではな。ちょろまかそうとした停泊料は昔の半分ほどだが、どうやら深くお怒りらしい。

一瞬、彼女が手をあげると思ったよ!ことを荒立てないために、最後の年代物のコロヴィアンプラムブランデーを渡した。

マオマーは最近じゃどんどん要求が多くなる。その契約のどこがいいんだ?公正な取り分を取るのはこんなに難しくなかったよ!

村の記録の最近の項目Village Record, Recent Entry

またあの変わり者の老魔術師絡みの出来事があって、今日村人がもう1人去っていった。その元住民は、数時間にわたって派手な紫色になっていた。

さらに2人の住民がメローモについて苦情を言っていた。今回は、彼の塔の周辺にある複数の木から吠えるような声が聞こえるという理由だった。

日記、13日目Diary, Day 13

苦しみは終わらない。毎日、魂のないハスクをオブリビオンの深部に置く仕事を続けている。このままでは、自分を見失ってしまいそうだ。抜け殻の仲間になってしまわないよう祈っている。

飢えている。それは満たされることがない。

日記、36日目Diary, Day 36

奴らは来続けている。魂のない者たちが、どんどん力を抜き取られている。自分の中の、激しい飢えを感じる。おそらくあのハスクが私の答えだ。

日記、61日目Diary, Day 61

あの目に見られている。死んでいる、魂がない目だ。だが、それでも欲しい。

助けてくれ。

日記、日付不明Diary, Day Unknown

もう今が何日目なのか分からない。魂のない者たちばかりだ。まるで宴会だ。私にとっては。

発見された洞窟Spotted a Cave

南東に向かう船の墓場の向こうの洞窟で、不審な動きを確認した。もう少し詳しく知りたかったが、報告するのが先決だろう。

徘徊するスケルトンを回避し主力部隊に戻れたら、戦士ギルドの担当者の誰だかに報告しよう。

彼女に焚きつけられたShe Dared Me

そこに行くよう彼女に焚きつけられたが、私は行かなかった。わざわざ荒野で面倒事を探す必要があるか?

私は忙しいんだ。子供たちを食べさせたり、彼女を危険から遠ざけたり。なぜ行かなかったかって?

あの穴で例の生き物を見て、死なずにその体験を語った者は一人もいないからだ。なぜ彼女は出て行った?何かから逃げ出したのか?まさか、この私から?

イフレよ、彼女を守りたまえ。

不誠実の疑いI Suspect Duplicity

ヘレンダス校長

マギア砦の遺跡にはがっかりだ。あなたが見つかると言い張っていた大量の知識とは程遠く、私が遺跡で見つけたのは肉に飢えたアンデッドだけだった。私の召使たちは体を引き裂かれ、パックの動物も喰われた。私はなんとか命からがら逃げきれた。

私は現在高い場所に座っており、今のところは安全だ。この景色は素晴らしいが、今回の私の扱いについては抗議せざるを得ない。あなたの方に不誠実、もしくは邪悪な意図があったのではないかと疑っている。心配せずとも私は無事に戻るつもりだが、その時には教官職を辞任し、インドラも同様にするよう説得する。

この塔の外壁を伝って降りられそうだ。ここ3日間は我が家となっていたが、寂しくはない。近いうちダボンズ・ウォッチに入り、この手紙を届け、問題にけりをつけるつもりだ。

— 学者シロバー

不平、不満、悩みの種Gripe, Gripe, Gripe

あのガーゴイルの悪臭が大嫌いだ。ドワーフの計画に任命されないかと、祈り始めている。ラザクの装置?ホーリンズ・スタンドの南東だと思うが?間違いなく埃だらけだが、匂いはましだろうな。

大カリーナが何を見つけるつもりなのかは知らない。だが、もし我々がドワーフコンストラクトを操作できるなら、努力する価値はある。ここに座って尻を焼いているよりは、ましな時間の過ごし方だ。

腐ったパンと腐った肉Rotten Bread and Spoiled Meat

ああ、やってしまった。最後の20枚のコインを市場で無駄遣いしたので、ここ数日はまずい地元の食べ物を食べて過ごすことになる。甘いものが恋しい。カジートの行商人が持ってくる食べ物の甘い味が。カジートたちがこしらえた食べ物が!

ああ、磨かれた鎧のような新鮮なシロップがかかった、美味しいケーキのにおいを思い出す。肉のシチューでさえ舌を愛撫し、喜びで震えさせてくれる、ジューシーでハチミツの入った甘い味なのだ。思い出すだけで腹が減ってくる。

ガチョウの足の漬け物か、肉屋が売る恐ろしいものを煮込んだ方が良さそうだが。悲しいことに。

風で破れたページWind-Ripped Page

——こんなにも長い間海にいる。ハリケーンの魔法の源を見ることができないのは、愚か者だけだ

だが、どうでもいい!地元の伝承によれば、この嘆きの泉の聖堂は、アルケインの神秘の源である可能性がある。もしかすると、水晶の塔の愚か者が姿を現わすチャンスか?

ルレリオンは媚びへつらう見習いみたいに、慎重に取り組めと主張している。私を愚か者だとでも思っているのか?発見するという栄誉を奪わせはしない!

—イールシル

捕まえた!Caught Him!

今日、辺りをコソコソ嗅ぎまわっていたフォアベアーを捕まえた。監督官が姿を消している原因は、おそらくそいつだ。捕まえる際に死者1名、怪我人2名の犠牲を出したが、今は煮るなり焼くなり好きにできる。

尋問を終えるまでには、死にたいと思うようになるだろう。ここにいた理由をまだ吐いていないが、いずれ洗いざらい吐くはずだ。

補給係の記録Quartermaster’s Log

本日、新しいマスターがアタルスをインナー・ヘヴンの乗組員の「シェフ」に任命した。呪われた動物は、腐敗と汚物を茹でるのに時間を費やしている。

もう食べる必要がないことを思い出させるためだという。食べられないと。

この捕獲者を刺し、切り、殺すためなら、何でもやってやろう。

報われない骨折り仕事Scutwork and Drudgery

魅惑のファーダの仕事一覧

サーディファが忠実に転写

1.港の作業員のギルドから見かじめ料を徴収。

2.ハナ垂れ野郎のドリニエルをエルフだからという理由で痛めつける。

3.物乞い6人から金を巻き上げる。

4.市場で短剣を買って、使者の体に刺さっているものとすり替える。

5.サーディファにメッセージを届けさせる。

木こりの装いThe Guise of Woodcutter

木こりの装いは役に立った。ガルトクの門番たちは二度見もせず通してくれた。この野営地は、モロウウィンドの南門部隊の動きを偵察するには絶好の場所だ。帰ったらカマガッシュ将軍にたっぷりと報酬をもらわないとな。

北と北西の遺跡からなら部隊移動の主な順路がさらによく見えるが、リスクが伴う。今なお危険な遺跡に、しがない木こりがいたらおかしいだろ?頭の鈍いパクトの衛兵でも、さすがにそれは疑問に思うだろう。運よく、正体がばれることも叫びをあげるようなこともなく、ここまでこれた。オンシの加護があり続けんことを

卵の誕生の印Mark of Egg-Births

ワキームとダイ・シェンへ
最初の孵化組から3匹、活力と共に生まれる

ヴァル・ジーンとシェッズ・ヒス・ソロウズへ
最初の孵化組で1匹、割れた卵歯。良い印だ

ネポシュとラナへ
2番目の孵化組から2匹。1匹目は殻と格闘したが、2番目はそうでもない

シャドウスケールへ
3番目の孵化組から5匹。シシスが要求を述べた。私たちは答えなければならない

力の源The Source of Power

信じられない!あの男が来たのに!究極の定命の魔術師、ヴァヌス・ガレリオンが我々のよく知られた戸口にさまよってやって来たが、ブラックフォージの愚か者どもは魔術師を捕まえられなかったという!男の内側で荒れ狂う力で何ができると思う?グレート・シャックルの鍛造に力を注ぎ、次元融合を数ヶ月ではなく、ほんの数時間で実現できたのに。

代わりにモラグ・バルの狩人が連れて来た、力の劣る精霊を引き続き使わざるをえない。少なくとも、精霊たちは逃げたり、複数に分裂して我々の努力を邪魔するほど賢くはない。

***
素晴らしい知らせだ!次元融合が進行し、我々の努力の重大な節目にたどり着いた。プラナーの渦が形成された。この次元融合のエネルギーの結合部は、ニルンとコールドハーバーが交わる特異点だ。

偶然、運がよい侵略者どもがグレート・シャックルの鍛造を中断させられたとしても、プラナーの渦はニルンが完全に従属するまで、2つの世界を引きずり込み続けるだろう。もちろん、時間はかかるが、モラグ・バルの勝利は間違いない…いずれにせよ。

考えられないことだが、侵略者どもがプラナーの渦を打ち破る唯一の方法は、別のデイドラ公の力を注ぐことだ。コールドハーバー唯一のデイドラ公がモラグ・バルであることは誰もが知っている。つまり、我々の成功は間違いない!

フォージにいる愚か者どもが魔術師を無傷で捕らえるのに失敗したため、必要な力の代わりになるものを探さなければならない。我らがデイドラ公が否定されることはない。精霊たちを連れて来てプリズムに入れよ。差し当たり、十分な力を供給するはずだ。

気をつけなければ。制御用の錠前を壊したら、プリズムへの負荷が過剰になる。最近では、氷結の精霊が炎になってしまった!

裂けた羊皮紙のメモNote on Torn Parchment

暗い場所に閉じ込められて飢えていく過程ではいかに時間がゆっくりと流れるか、それを想像することは生きる者にとっては難しい。脅え悶える体から流れ出た温かい血、あの味の素晴らしさも忘れてしまった。

ウィサード・ハンドはわざと私を掘り起こさなかったのではない。ただ偶然私の墓に辿り着いただけなのだ。あそこは今、私とは関係ない。この洞窟が再び私の家となっている。私がかつての栄光を取り戻すのもそう遠くないであろう。

軍の命令と報告

Military Orders and Reports

アーセルモの補足命令Urcelmo’s Supplemental Orders

フェアーの南東にある共同墓地は、以前から問題になっている。近くの道から人々が拉致されたという報告を受けている。調査すること。危険要因を取り除き、ドミニオンの力を示すのだ。

この件について完了報告を待っている。

指揮官、バトルリーブ・アーセルモ

アイレイド遺跡の探索命令Ayleid Ruin Exploration Orders

クリネ隊長

即座に分隊を連れてグレイドミスト砦へ行くように命ずる。到着次第、一日で行ける範囲内のすべてのアイレイドの遺跡を探索するように。リンダイ、ピウカンダ、ニネンダーヴァの遺跡は徹底的に調査して、全敵兵を片づけるように。また砦周辺で見つかる他の隠れ場所をすべて捜索するのだ。

毎日報告せよ。

—カマガッシュ将軍

アルドメリ斥候の強化Aldmeri Scouting Efforts

ソロン将軍

斥候活動をより強化せよ。君の斥候部隊はドミニオンの目であり耳だ。敵の力量が詳しく分かっていないと、攻撃が失敗してしまう。

全ての報告書は、まとまり次第ヴィリャに渡すように。

—ソルカリン大将軍

イザード隊長の命令Captain Izard’s Orders

レンジャー

アッシュ砦を過ぎるまで、この命令を開かないように。お前たちの任務はシロディールの南東端、敵陣の奥深くまで移動することだ。ドレイクロウ砦の南のどこかに天然の洞窟があり、地元の者はイモリの洞窟と呼んでいる。

前回の斥候部隊が洞窟に入る前に送ってきた報告書には、中にすごい宝物があるという噂が書かれていた。その部隊は消息不明だ。彼らに何が起きたのかを調査し、洞窟の中にある宝物を手に入れることが任務だ。

忘れるな。お前たちは志願したんだ。

—イザード隊長

イロキルの遺物Erokii Relics

イロキルとは、タムリエル北西部にあった主要なアイレイドの街の1つである。そこには謎の力を秘めた神話紀の遺物が存在する可能性がある。その場所を探し出して、発見物を本部へ報告すること。

イントラクタブルの航海日誌Log of the Intractable

2週間経ったが、いわゆる「レンリージャ海賊」やサクル・アルバーの闇の一党の手がかりはまったく見つからない。ラ・ガーダが海岸沿いの襲撃に成功した今、地図にも載っておらず曲がりくねったシャドウフェンの河川をわざわざ上ってくることはないだろう。

レッドガードは基本的に海賊の種族であり、できるだけ危険を冒さなくてすむ簡単な獲物を狙う。エボンハート・パクトがイントラクタブルのような海軍船舶を動員した今、レッドガードが我々の集落の攻撃範囲内を航行する可能性は低い。

甲板が何やら騒がしいので、日誌の続きは明日書くことにする。あの猿共がまた酒を飲みすぎたのなら――

エイデン王子の報告書Prince Aiden’s Report

バトルリーブ・ラエルウェ

たった今、我々の徴発巡視隊の一つに属する斥候から悲しい知らせを受けた。グレナンブラの国境近くで定期巡回をしていたところ、巡視隊はその辺りに隠れ家を設置していたデイドラ崇拝者のはぐれ者集団を発見した。驚くこともないが、この教団は劣った種族で多くが構成されていた。しかし、彼らは強力なデイドラの獣と関係があり、我々の支配にとって深刻な脅威であることがわかった。信者は汚れたデイドラを召喚でき、疑いもしなかった巡視隊を待ち伏せした。こちらを一人残して、全員無造作に殺戮したのだ。

我々の土地にあるこのように危険な要素に対して、素早く断固とした行動をとらねばならない。ただちに戦闘部隊を全員キングスガードに連れていき、その地方との境界をなす山を抜けて北西へ移動せよ。そこからこの見下げ果てた裏切者の巣の場所を割り出し、一掃し、最後の一辺まで破壊するのだ。

このメッセージを残忍なデイドラの攻撃から逃げた斥候の手に委ねる。彼がお前と部隊を、この恐ろしい悪鬼と最初に出くわした正確な場所へ案内するだろう。

アーリエルの導きがあるように

エイデン・ディレニ王子

エメリックからの情報請求Information Request from Emeric

ドルテーヌ大将軍

繰り返す。君が仕えているのは王の議会だ。君の指揮している軍は君のものではなく、カバナントのものだ。勘違いせぬよう。君に現在の役職を続けてもらうためには、我々にもっと密に連絡して貰わねばならない。

こちらに入ってくる情報は頼もしいものだが、問題なのはその頻度だ。

シロディール全土の情報を集め、ウェイレストまで届けることが困難なことなのは理解している。兵士たちは伝令として使うよりも戦場で使った方が有用なのも分かる。だがしかし、それでも毎日伝達する努力をするよう、強く求める。

余談だが、君の補佐官グラルズールはいささか無愛想腕短気なので、伝令は別の者に変えてもらいたいと私の衛兵隊長が要望している。

大将軍。白金の塔を獲得するというカバナントの悲願は君にかかっている。失望させないでくれ。

—上級王エメリック

エンダーレ将軍の命令Orders from General Endare

対象:全ヒスイの竜騎兵
内容:ファリネスティの冬の地の発掘

精鋭部隊は、隠されている可能性が最も高いグラーウッド一帯にて、強力な魔法のアイテムと神秘の遺物を探し出す任務を受けた。女王のためこれらの目的物を先んじて確保すれば、ヒスイの竜騎兵達はアルドメリ・ドミニオンの戦争で己の役割を果たせる。

竜騎兵の精鋭部隊、コルマウントの英雄である自分達にはそのような努力を払えないとは考えるな。剣を用いるのと同じくらい確かに、シャベルで形勢を変えられる。

如何なる障害にも阻害されてはならない!当然、これらの高名なアイテムは保護されているだろう。生者またはアンデッドのガーディアン達、あるいは回避すべき罠や錠によって。ドミニオンのためこの戦争に勝利するには、知力が必要になる。

ためらうな、竜騎兵達!ファリネスティ信者達は、我々の努力が「聖地を冒涜する」と言っている。奴らを動員する頃になれば、我々の努力の重要性を理解するだろう。私のヒスイの戦士達よ、やり抜けば褒美が与えられる。

—エンダーレ将軍

オーリドンへの軍の配備Military Deployment Across Auridon

バトルリーブ・ロランカノへ

以下はアイレン女王のオーリドン滞在期間中の、秩序維持のために招集した人数です。兵站専門家のバトルリーブ・アーセルモから適切な範囲をカバーするには次の人数が必要だとあなたに知らせるよう頼まれました。まだ喪に服されているのは知っていますが、アーセルモも私もこの件ではあなたの判断を重んじています

近衛兵:オーリドン第一海兵隊
リーダー:バトルリーブ・アーセルモ
オーリドン全体の合計人数:
— 将校20名
— 兵士278名

アイレン女王の護衛
リーダー:バトルリーブ・アーセルモ
— 将校4名
— 兵士20名
文民:
— 上級公女エストレ
— 上級公ライリス
— ナエモン王子
— 側近ノリオン
— 執事エミンウェ
— 従者と随員(5名)
— 召使15名
メモ:
バルケルガード、スカイウォッチ、ファーストホールドで再補充する

ファーストホールド:地元衛兵
リーダー:衛兵隊長ヴィランセア
— 将校10名
— 兵士50名
文民:
— 100名

スカイウォッチ:地元衛兵
リーダー:衛兵隊長トーリン
— 将校8名
— 兵士45名
文民:
— 80名

バルケルウォッチ:地元衛兵
リーダー:警備隊長アスターニャ
— 将校4名
— 兵士29名
文民:
— 50名

すべての場合において警備が十分でなければ、戦士ギルドからの援軍を利用できます。同盟戦争では彼らは中立ですが、それでも護衛の契約は受け入れます。どの都市にも適切なギルドホールがあります。それでも人数が少なければ、魔術師ギルドも利用できる可能性があります。背後に呪文を唱える者がいるのは、いつだっていいものです

—魔闘士シニエン

ギャブリン将軍の宣告General Gavryn’s Declaration

この桟橋と港の家は恥さらしだ!レドラン家の敷地がこのようなお粗末な状況に陥ってはならない

冬の雨が降り始める前に、兵士の部隊にはこの場所を徹底的に清掃し、修理を行ってもらう

—G.レドラン

ギャリックについてConcerning Garick

ガロック卿夫妻へ

大変残念ながら、息子さんが死去されたことをお知らせします。単独で敵に立ち向かった戦闘中における、勇敢で立派な死でした。苦しむことはありませんでした。

カバナントのために

獅子の守護団 サミス軍曹

グレナンブリア:アレッシアの指令書Glenumbria: Alessian Orders

アレッシアの全兵士へ

ディレニは自分達の方が有利だと信じている。奴らは勝利を確信しながらキャンプでくつろいでいる。奴らは油断しているのだ。

ディレニが数時間以内に大規模な攻撃を仕掛けてくるという報告があった。そうなったら、アレッシアの斥候を送って気付かれないよう奴らの裏を取り、キャンプを破壊する。

これが成功すれば、奴らの攻撃の不意を突き、奴らを壊滅させられる。

誰もアレッシアを止められない!選ばれし者の名の下に、殺しまくれ!

コープスガーデンの任務Corpse Garden Mission

この地面に開いた不快な穴の名前の由来がわかった。このコープスガーデンは死者の埋葬場所というだけでなく、他の宮殿や郊外の邸宅と同様、蔓延するアンデッドの温床となっている。この場所にはあらゆる種類の動くスケルトンがうようよしている。刀剣を持って切り裂こうと襲ってくるものもいる。レドラン家の最も腕の立つ射手と同じくらい正確に弓を使いこなすものもいる。魔法を使いこなすものも少数おり、これが一番の脅威となりうる。

そしてこのネクロポリスにはリーダーがいる。伝説のセルジエン将軍が死から蘇り、このスケルトンの軍を率いているようだ。蘇った理由は誰にもわからないが、その軍の力は圧倒的だ。すでに部隊の半分以上が犠牲になった。この調査の代償はあまりにも高くついたのではないかと思い始めている。戦略的退却を行うべき時かもしれない。今やるべきことは、あの剣を持ったスケルトンの恐ろしい攻撃を受けずに通り過ぎることだけだ。

ああ、それしかない。

コネル将軍の命令General Conele’s Orders

パクトの犬どもには契約の重要性が分からない。平和に利益を見出さない。彼らが理解できるのは力だけだ。圧倒的な力。

エボンハートを制圧するには、突破口と足掛かりが必要だ。斥候から言伝が来ている。クラゲンモア近くにいい塩梅の廃鉱山があるようだ。

そこを制圧、占拠しろ。私を失望させるな。

—――アレクサンドラ・コネル将軍

シピウスへの命令Cipius’ Orders

シピウス隊長

エバーモア奪取は細心の注意をもって行わなければならない。公爵とその衛兵が武器と武具を密封した木箱から取り出し、街の戦略上のポイントに置くのを手伝う。お前の部下は普段着で街に出て、できるだけ多くの市民を勧誘するのだ。決められた通りの時間になったら、部下と新兵は武器の隠し場所で落ち合って武装し、街を征服に置く。降伏したものは許す。奴隷なら使い道がある。

失敗は許さない。

—魔導将軍セプティマ・サルン

ジマーロンからの警告A Warning from Zimmeron

ジェゴード将軍

戦場での君の活躍は称えるが、私に与えられた役割にのみ注力してもらいたい。引き続き部隊の団結力を高め、斥候が見つけた敵の弱点を攻撃せよ。

斥候任務や、敵の偵察隊の排除はダー・リウルズの役割だ。これらにおけるダーの働きには満足している。君の意見は聞いていない。意見が欲しいときにはそう言う。

—ジマーロン

ジマーロンからの叱責Chastisement from Zimmeron

ダー・リウルズ将軍

敵をより多く見つけ出して殺すよう戦士たちを促すため、君に賞金計画を任せた。ところがジェゴードがたびたび指摘している通り、うまくいっているとは言えない。もっと成果を上げてもらわねば困る。

賞金額を引き上げる権限も君にはある。早く兵士たちにドミニオンとカバナントの敵を見つけ出させよ。我らの要塞や資源を常に見られているこの状況から脱却せねばならない。君にできないというなら、ジェゴードにやってもらう。

—ジマーロン

ジャーディルへの警告Warning to Jardirr

ジャーディル隊長

本当です。斥候は正しかった。勢ぞろいして来ています、至る所に。丘の南斜面にキャンプを張っています。岩の盆地とリフテン渓谷との間の道はふさがれました。

どうにかクランの首領の名前を確認しました。

レイジクロー:リディ・スノーペルト

ボーンシェイパー:ケヴィンネ・ブライトハート

ストーンタロン:ヴィヴィアン・ウィッチクロウ

隊長、共に仕事ができて光栄でした。

—メルリル

ジャーディルへの称讃Jardirr’s Commendation

ジャーディル隊長へ

エボンハート・パクトへの献身的な働きを評価し、誇りと喜びを持って表彰状を授与する。ダークエルフとアルゴニアンのメンバーから受けた貴官の部隊に関する報告によれば、貴官がパクトの任務に全身全霊を捧げているのは明らかである。

この調子でいけば、終戦の前に百人隊長になるだろう。パクトと栄光のために!

ストンフォール司令部、隻眼のホルガン

シャドウスケールに注意せよBeware the Shadowscales

警戒を怠るな、兵士よ!後ろ足で立って、酒場や畑、あるいは故郷の湿地で働いているトカゲを見たか?にやにや笑いを作ってみせて、陽気な調子でなだめてくる、卑屈な身分の低いアルゴニアンを?友よ、そいつは見た目通りの者ではないかもしれない!ブラック・マーシュ近くで起こった最近の襲撃、そしてターピリウス・バイビウス隊長の不可解な死の後、我々にはシャドウスケールがこの地区で活動していると信じる根拠がある。しかしこの地下組織は何者で、その邪悪な目的は何なのか?

シャドウスケールとは影座の下に生まれた爬虫類の親類だ。生まれ落ちると同時に、あの憎き闇の一党に引き抜かれ、地位を与えられた。この生まれたての者たちは奴らの大義を利するものとして、隠密と暗殺の技に高度な訓練を受けている。成体にまで育った暁には、彼らはシシスの信者によって受容され、彼らの上級種の親類がそれによって悪名を得ている、暗殺の依頼を受けるようになる。シャドウスケールがアルゴニアン社会に組み込まれている今、彼らの標的はこのトカゲの民の利益のみを図っている。そのような標的がどうやって決定されるのかは、いまだ明らかになっていない。

シャドウスケールは憎き闇の一党の五教義とまったく同じものに従っていると信じられている(この問題についての知識を深めたければ、語り部が必要な文書を持っている)。メンバーと疑われた者たちの捕獲と拷問を通じてわかったのは、命令が上司から与えられたものである場合、決して背かれ拒絶されることはないことだった。仲間のシャドウスケールはこの殺し屋どもの標的になることはなく、また闇の一党を見捨てたシャドウスケールは追っ手を放たれ、殺される。モラグ・トングを相手にした際我々が学んだように、公式の政府の補佐として機能するアサシンギルドは大きな脅威である。そして今、アルゴニアンたちはそうした勢力を組織した。我々はこれを監視し、潜入を行い、完全に混乱させて崩壊へと導かなければならない。

シロディールからの書簡Missive from Cyrodiil

グラッカスへ

歩兵を送ってほしいという要請は却下する

物資を送ってほしいという要請は却下する

大密偵を送ってほしいという要請は却下する

与えた命令は、リーパーズ・マーチに行き、ドミニオンを動揺させることだった。かわりに、価値のない村を破壊して資源の半分を無駄にし、残りは意味のない本探しに費やした

今後、この戦いに意味のある貢献を始めるまで、帝国の支援は得られない

—ジャヴァド・サルン

シロ隊長へのメモMemo to Captain Siro

出来ることはすべてやったわ。あなたの命を助けてあげたことに感謝しなさい。指揮権もね。

これで貸し借りはなしよ。もう二度と連絡はしないで。

それから、気をつけるのよ。ご老人。

第七軍団 魔導将軍セプティマ・サルン

ステンリク副隊長へのメモNote to Lt. Stenric

ステンリク副隊長、元気を出してほしい。ここ数ヶ月は長く厳しかったが、その警戒が報われる日が来る。侵略が始まれば、山脈の中を突進し、敵を奇襲攻撃できる。歴史的瞬間だ。とにかくあともう少し辛抱するだけでい。栄光はすぐそこまで来ている。

ストームフィストの斥候に対する命令Stormfist Scout Orders

ストームフィストの斥候たちへ

著名で高貴なフィルジョア・オークセインは、ストームフィストのノルドと、イーストマーチのオークによる同盟を結んできた。この任務に関して彼がお前たちに頼むのはたった一つ、巨人の監視だ!野獣を密かに見張るには、木を使え。チャンスが来たら、単独行動している巨人を待ち伏せして攻撃するのだ。隠れ場所から素早く攻撃し、退却すること。いかなる状態においても、あのでかい奴らとの継続的な戦闘には携わらないほうがいいだろう。勝てる戦いではないからだ。

斥候ラグラルクが奴らに壁の後ろの向こうに投げつけられた後の、彼の遺体を見ただろう。もうめちゃくちゃだ!斥候ラグラルクのようにはなるなよ。これは命令だ!

—切り裂き魔ロブ

ストームリーブ・ネイディルの命令Stormreeve Neidir’s Orders

指揮官へ

テンペスト島における我々の儀式は計画どおり進んでいる。この企てが実を結ぶためには、タムリエルの住人たちの注意をそらしておく必要がある。そこで、誰よりもその手のことが得意な君に白羽の矢が立った。攻撃、襲撃、略奪を適宜行え。とにかく敵を分断し、足並みを揃わせないことだ。

我々の呪文が完成し、タムリエルの諸王国を滅ぼした暁には、君はその献身によって記憶され、君の亡骸は永遠のまどろみの海に帰るだろう。

—ストームリーブ・ネイディル

セプティマ・サルンの指導に関する格言Septima Tharn’s Leadership Maxims

魔導将軍セプティマ・サルン 著

人々を従わせたければ、自ら具体的な例を示してやればいい。見せしめのために、忠実でない兵士や反抗的な囚人、征服した都市の抵抗する住人達を罰することを恐れるな。視覚的に考えさせるのだ!

明確な意思疎通は、自分の考えを効果的に伝えるための鍵である。敵に降伏を要求するときは、その敵の身内の首を切り落としてその死体を馬に縛り付けるとより効果的である。

自分が下したあらゆる決定が、自分の評判に繋がるということを忘れるな。「殺し屋」と呼ばれたければ、意識して多くの肉を刻まなければならない。

行動する前に話を聞け。部下は重要な情報を持っている、つまり彼らに話をする機会を与えることが重要となる。それ以外に誰が反抗的で、誰を処刑すべきなのかを知る術はない。

目標を明確にし、皆に責任を与えたら、そこから離れろ。そして権限を適切に委譲すること。自分が殺されては意味がない。そのために部下はいるのだ。忘れるな、要塞を奪うのは彼らの仕事であり、自分ではない。

セリエンの次の指令Serien’s Further Orders

部下の何人かに、潜入チームを援護するよう命じろ。アクナラは最高だが、それでも支援が必要だ。

—セリエン将軍

セリエンの追加指令Serien’s Additional Orders

アクナラは準備が整ったらすぐ、信号弾を上げる。その時、砦に突撃しろ。きっと最小限の抵抗を受けるだけで済むだろう。

—セリエン将軍

セリエン将軍の指令General Serien’s Orders

お前の役目は支援だ。アクナラとチームは東から近づくだろう。

—セリエン将軍

ソルカリンからの賞金命令Bounty Order from Sorcalin

ソロン将軍

報告によると、我々の領地に敵兵があまりにも侵入しすぎている。敵兵を殺した者に賞金を与え、我が方の戦士たちが積極的に密偵を抹殺するよう誘導せよ。

抹殺報告書は、ヴィリャに持たせて戻すこと。

—ソルカリン

ダークエルフへの対処Dark Elf Dispatch

皆の間でずっと話題になっている、あのダークエルフの女に目を光らせておけ。あの女が何者で、なぜ巨人に手助けをしているのか突き止めなければならない。また、女が利用しているのを見たと数人の斥候が言っていた、力についての真偽を確かめる必要もある。

ダグルートは、女の心臓を矢で打ったが効果がなかったと主張している。

ダグルートの脳みそがホーカーのそれであることはわかっている。だが、それでも、だ。目を光らせて、女についてできるかぎり調べろ。チャンスがあれば攻撃するんだ。あの女がいると危機感を感じるし、そういう時に俺が軍隊に何をするかは皆知っているだろう。今すぐこの件を片付けろ!

—切り裂き魔ロブ

タンバルの指示Tanval’s Directive

二番目の兄弟は解き放たれなければならない。ホルガンと他の人々が私を止めようとすることは分かっている。

彼らをクラゲンモアで引き止めろ。尖塔には到達させるな。

ダンベリル隊長からのメモNote from Captain Dunveril

大師範の息子は「セン」という名だ。彼を見つけ、必要とあらば力づくで連れて来い。彼を街のすぐ外にある古いデイドラの墓に入れろ。地元の人々は入らないだろう。彼らは先人を怒らせることを恐れる

――ダンベリル隊長

ドミニオン軍の新兵徴募Dominion Military Recruitment

マレニル将軍

戦争のため部隊を招集してくれた君の努力は、ドミニオンを代表して称讃しよう。私は君への信頼を再確認した。アイレン女王とサルモールにもその働きを絶賛しておいた。

だがしかし、君にはさらに多くを求めねばならない。パクトとカバナントを相手に、我らの資源も限界まで追い込まれている。さらに多くの戦士が必要だ。

エルスウェア西門を通ってくる者は全て、装備を持ってすぐにシロディールの戦場へと赴くよう促せ。

引き続き、ザハライから報告書を提出するように。

—ソルカリン大将軍

ドミニオンの機密情報の一覧Dominion Intelligence Topsheet

クリン

直近の報告書と手紙の束をざっと見たよ。それぞれのタイトルと備考だけ、一覧にしておいた。来週、より具体的に見ていこう。

爪を磨いでおけよ。

ジュダージ

* * *

――マティースン鋼:性質と使用法(資源の報告書だ。我々も手に入れないとな)
――追放者の監房に潜む危険
――ファリネスティの地:危険とチャンス
――ファリネスティの街:秘密を守る(これは暗号化されている。ちんぷんかんぷんだ)
――エルデンルート:偉大なる木の世話と管理
――ギル・ヴァ・デール:コールドハーバーとの取引が暗示するもの
――ヴェリン港:警備に問題有り
――バーンダリ:刃を鍛える(我々の仲間のことを少し知っているようだが、全員ではない。読んでいて面白い)
――エルスウェア:未開発の資源

ドミニオンの弔辞Dominion Condolences

市民ニルベデルへ

バトルリーブの執務室を代表して、悲しいお知らせをしなくてはならない。あなたの夫、フェーリオンが亡くなった。乾いた洞窟の近く、エルデンルートの東で行方不明になった者たちを調査中に、勇敢に命を落とした。

フェーリオンはその日、行方不明者全員の命を救ったことを知っておいてほしい。だが、その間に負傷した。彼は負傷したが、全員が安全になるまで耐えた。ドミニオンの兵士の規範となる姿だった。彼が勇敢に死んだという事実が、あなたの悲しみを少しでも和らげてくれることを祈っている。

お悔やみを申し上げる。

エルディニラン隊長

ドミニオンの兵士の日記:ズークDominion Soldier’s Journal: Zuuk

到着時、抵抗は一切受けなかった。村はもぬけの殻で、コスリンギが1人残っているだけだった。

我々はあの手この手を使ってセドルミスのキーストーンについて聞き出そうとしたが、そのコスリンギは妙なことに、ほぼどんな形式の拷問に対しても耐性があるようだ。まるで、苦痛を感じる能力を欠いているように見える。怪我も、あっというまに治ってしまう。

魔術師たちに意見を聞こうにも、連中は沼の底をさらうのに大忙しだ。急いでくれるといいが。すぐにも何か見つからないと、この私がサルモールに首を刎ねられてしまう。

ドミニオンの密偵の報告書Dominion Agent’s Report

バイスカノンの副官に変装し、パクトの一員をだまして、ボグマザーの聖骨箱から聖なる遺物を持ち出させることに成功した。ドゥルーが近隣の街を攻撃するのを止めるために、彼らは軍隊を送らざるを得なくなり、他の場所の防御が手薄になるだろう。

だまして遺物を持ち出させた愚か者以外は全員排除したが、計画がある。セアヴィルドであることに飽きた今、別の体があるととても便利なのだ。

この場所は腐ったカゴーティのような臭いがする。いつになったら別の場所に派遣してもらえるんだろうか?

ドミニオンの命令Dominion Orders

ダガーフォール・カバナントの地域に拡大する我々の努力には終わりがない。海岸沿いに新たにアイレイドの遺跡が発見されたため、重要な地域を急いで押さえなければならない。戦士の一団を結成し、その場所を制圧した後、分かったことを報告すること。遺跡内部には有用な物が隠されている可能性がある。最低でも、新たな作戦基地として使用できるだろう。

サンダーモールの達人である優秀な戦闘員が同行して援護を行う。

ドミニオンの命令:エンデュウムDominion Orders: Enduum

至急アイレイドの遺跡、エンデュウムを確保しろ。

この場所を制圧できれば、ダガーフォール・カバナントに対して戦略的に有利に立てるだけでなく、遺跡にある宝は我々の資源として利用できる。おそらく強大な遺物、もしくは魔法のアーティファクトが見つかるだろう。

ドミニオン部隊への将軍指令719aDominion Troops General Order 719a

アルゴニアンの村や集落の襲撃時は、集落の境界内中央にあることが多い巨大な木に注意するように。アルゴニアンがヒストの木と呼んでいるその木を襲撃すると、あの冷血な種族が猛烈に怒り狂う可能性がある。その木は彼らの交配の儀式とライフサイクルに関わっており、それゆえ理解はできる。

しかし彼らの怒りに関して考慮する必要はない。指揮官の命令なしに、ヒストの木を損傷あるいは破壊することは厳しく禁止する。泥と虫と鱗肌だらけの集落では、ヒストの木以外に価値のある資源がないことがほとんどだ… そしてそのヒストの木は、非常に貴重な物だ。

すべての襲撃部隊は土木工兵の構成部隊を含むこと。掘削部隊ではなく、木の工兵部隊だ。武器はチューブ、パイプ、ドリル、携帯用の蒸留器などだ。任務はその木から「ヒストの樹液」をできる限り収集することだ。さらに、樹液はすぐに腐ってしまうため、蒸留が終わるまで必ず工兵部隊を護衛すること。

アルゴニアンのすべての村からヒストの樹液を収集できなければ遠征自体の失敗を意味するため、油断しないように。ドミニオンに失敗は許されない。

ドラゴへの命令Drago’s Orders

今日はこれまで以上の頼みごとをしなければならない。なんとかオークを食いとめてほしい。例の呪文を完成させる時間が必要なのだ。

持ちこたえてくれ、ドラゴ。万一お前が討ち死にしても、我々はなんとかして勝利をつかむ。

—レンウィック王

ドルテーヌからの追加指示Updated Instructions from Dortene

アムシャダル将軍

シロディールの戦場までの道程で孤立した兵が敵部隊に殺される事案が複数上がってきている。決して単独行動せず、常に班で動くよう兵士たちに強く呼びかけよ。兵站宿泊地域は安全だが、それ以外のシロディール各地は危険だ。任務を請け負う者たちには、油断せぬように忠告せよ。

個人的な話になるが、先日のカマガッシュ将軍との小競り合いにおいて、冷静でいてくれたことには礼を言う。駆り立てられて攻撃を仕掛けることを拒む姿勢は、尊敬に値するものだった。上位の将軍同士で喧嘩になってしまった場合の士気への影響を考えると、身震いがする。その自制心は訓練とお前の先人の賜物だ。

将軍に名誉と信頼を。

—ドルテーヌ大将軍

ネ・サラス:援軍求むNe Salas: Need Reinforcements

緊急。早急に返信を求む。

ダガーフォール・カバナントはグレイマイアの北、ネ・サラスの遺跡にまで侵攻してきた。敵の数はどんどん増え続けていて、グラーウッドに通じる秘密の道があると思われる。敵の進軍を食い止める人員がいない。

早急に援軍の派遣を要請する。

—サエンディル

パクトのためシロディールを征服せよ!Conquer Cyrodiil for the Pact!

大将軍

同盟戦争での君の活躍には目を見張るものがある。さらなる勝利を信じ、要望通り追加の部隊をそちらへ送る。ドミニオンとカバナントの軍が、シロディールから追い払われたという報告を心待ちにしている。

その調子で報告を続けよ。そうすれば、戦争に勝つための資源は私が保証しよう。

—ジョルン上級王

パクト兵士の徴募Pact Recruitment

ブラニング将軍

必要としている兵士たちはどこだ?ここ1ヶ月で兵士の徴募が大きく減少した。カバナントとドミニオンの兵士が戦場に溢れかえっていて、対抗できる兵力が必要だ。

徴募に尽力せよ。できなければ、できる者を見つける。君の前任者は私を失望させてしまい、今は前線にいる。君もそうなるぞ。

—ジマーロン大将軍

ハルスカーへの命令Orders to Halskar

ハルスカー

王家の墓地でトンネルを使い、モルブンスカー砦を占領せよ。しかし、ここでの我々の目的は、砦を占領するためでないことを忘れるな。これは単に兵士たちを、真の目標を達成するためにそこから離れさせるための作戦だ。すべてはお前にかかっている。よく理解するように。

王位詐称者であるジョルンの兵士が大勢で来るであろうが、その時我々は消え去らなければならない。我々の狙いは砦の下にある。モルブンスカーの奪取はいつでも目的を達成するための手段だった。可能なかぎりそこを占領し、その後は下にある地下墓地に籠れ。裏切り者の我が兄弟がここでの我々の真の目的を疑うことは決してないだろうし、彼の兵士たちが、我々を阻止するために間に合うよう、トンネルを見つけることは決してないだろう。

見つけた重要な遺物は、すべてしっかりと鍵を掛けるように。宝物が関連する場所では誰も絶対に信用するな。しかし、遺体を確保しできるだけ早くそこから運び出すことが、第一目標でなければならない。

—フィルジョア・オークセイン

ファオルチュの命令By Order of Faolchu

サラザールへ

私が仕事をやり遂げられるよう、その牙と爪でカムローンへの道の警護にあたってくれ

ファオルチュ

ブルーロード斥候のメモBlue Road Scout Notes

ブルーロード砦を偵察するにはぴったりの場所を見つけた。後にここに送り込まれた者が追記できるよう、この日記を残しておく。私の軌跡が、より多くのカバナントの斥候をここに導くことを願う。

*****
あの製材所を燃やしたい。奴らの作っている攻城兵器で何人の兵士が命を落とすことになるだろう。

遺跡の方からずっと音がしている。あそこに誰、もしくは何がいるのか知らないが、調べに行くつもりもない。

*****
今日は少なくとも数百人の大部隊が砦を離れた。南のドミニオン領の方向へ向かった。いなくなって清々したよ。共倒れになるといいな。

何日もこの石の上に座っていて尻が痛い。

*****
今日は我らの小部隊が製材所を襲撃した。木材の備蓄を全て燃やし、砦から援軍が来る前に逃げた。心が温まる景色だったよ。

*****
ここに来て1週間になる。戻る時間だ。報告書を提出してカマガッシュ将軍と話さなければ。そうしたら1週間眠らないとな。

*****
こちらハルベッシュ。誰がこの日記を残したか知らないが、喋りすぎだ。座標も不正確で、ここまでたどり着けたのは幸運だったよ。

特に報告すべき部隊の動きなし。もう3日間ここにいるが、何も見ていない。もう行く時間だ。

*******
これは安らぎの日記だ、斥候の孤独を癒してくれる。先に来た者や後に来た者と会話をしているような気分になる。

私は恵まれている!ここに来た初日に大規模な戦いが勃発した。ドミニオンの大軍がブルーロード砦を攻撃したんだ。数時間で撃退されたが、パクトの守備隊は大打撃を受け、砦の壁もかなりのダメージを受けた。

大将軍の下へ急がなければ。彼女が即座に出撃命令を出せば、パクトが立ち直る前に砦を制圧できるかもしれない。もたもたしている時間はないぞ

ボデニウス百人隊長への指令Directive to Centurion Bodenius

ボデニウス百人隊長

聖堂の前方にある墓地の秘密を解読することは難しい、との報告を読んだ。その過程でどれだけの兵士が命を落としたのかも分かっている。しかし、どんな状況でも努力を怠ってはならない。その墓地のどこかに、旅路の部屋に通じる扉の封印を解くための仕組みがあるはずだ。その扉を開くことができるまで、その仕組みを見つけて稼働させるまで、昼夜を問わず努力することだ。

自分の命が惜しければ、成功の報告以外の知らせを送ってくるな。

—魔導将軍セプティマ・サルン

ホルガンからの公式書簡Official Missive from Holgunn

ジャーディル隊長

周辺でコソコソしている変な連中に気をつけろ。軍服を着たパクトのメンバーなど、複数の人物について、怪しい振る舞いをしているという報告を受けている。見逃しそうな小さなことが多いようだ。瓶が動かされたり、たいまつが点灯されたり、扉が解錠されていたりなど。些細な異変にも絶えず警戒しておくように。

注意してほしいのは、この書簡をすべての部隊に送っていないことだ。この警告は内密にしてくれ。こうした疑いについて、少しでも信頼できない将校に漏らしてはいけない。

十分な監督もなしに活動しているアルゴニアンの暗殺者達には、特に目を光らせてくれ。シャドウスケールの一部のメンバーが引き入れられたと考えるに足る、十分な根拠がある。

知られている名前は「ブラック・ブライア」だ。警戒してくれ。

—隻眼のホルガン

マオマーのメモMaormer Memo

密偵アーストゥルへ

海岸を南下しバルケルガード近くに監視所を設置せよ。最近女王が到着したと聞いている。我々が南ビーコンに拘留している海兵隊は価値のある捕虜になるだろう。ただ適切な時に彼らを利用しなければならない

王室への連絡は引き続き速やかに行うこと。サマーセット諸島が我々の手に落ちれば、我々が条件を決定できるだろう。ベールの継承者が従うなら、オーリドンを贈物としてやってもいいかもしれない。もしかしたら

—潜入作戦提督、ヘクロア

マンモスの見張りMammoth Duty

お前たちは偵察とマンモスの見張りの任務を交互に行うことになる。偉大な獣は常に保護されなければならない。彼らは我々に閉じ込められている間ずっと興奮していて、そのせいで危険な存在になっている。

昨夜その内の一匹が逃げ出し、護衛たちを踏みつけて殺してしまった。その後そいつは要塞にかなりの損害を与えた。3、4匹が同時に脱走すれば何をするかと考えると恐ろしい。

お前たちへの指令は、自分の見張り番の間にそのような事態が起きないようにすることだ。もし起こった場合はマンモスにちゃんと踏みつけられるように。俺が命じる必要がないようにな。

—切り裂き魔ロブ

ラナへの手紙Letter to Rana

ラナ隊長へ

お前の行動を考慮すると、指揮権と階級を没収する他に選択肢はない。ぺラギアド駐屯地からは出ていって貰う。

明日、軍事裁判に出頭するように。彼らが最終的な運命を決めるだろう。

三大神がお前の苦悶する魂に慈悲をかけますように。裁判は慈悲をかけないだろう。

ヴィベク駐屯地、ヴァイネ・レドラン将軍

ラミアの脅威The Lamia Threat

ラミアが遺跡の外れをこそこそ歩き回っている姿を目撃した。これは一斉攻撃の前触れかもしれない

彼らが武力で防御を破ったら、囚人たちは見捨て、指定された結集地点まで退却せよ。おそらく気の毒な連中は、我々が逃亡する時間を稼いでくれるだろう

――アンデリル

レドラン将軍の通知General Redoran’s Dispatch

全兵士に告ぐ

砦内部及び周辺における異常な光景や音に関する、確証のない噂話はすぐさまやめるように。そのような無駄話は仲間の兵士の士気を低下させるだけでなく、無駄な憶測と噂の拡散に過ぎない。不審な動きについては再調査を行うので、ただちに私に報告するように。報告書は私の机の横にある入れ物に入れておくこと。

――ギャブリン・レドラン将軍

監視所の設置Establish Watchposts

軍曹、君の指令は5人の兵士を連れて高所に監視所を設置することだ。君の担当区域はドレイクロウ砦とクロップスフォード村の間だ。ノルナル遺跡より北へは行かないように。

この範囲内の侵入者は、所属同盟に関係なく全て追跡せよ。各グループの人数や進行方向の予測は必須だ。

毎日報告書を提出するように。我々はしばらく橋にいるはずだ。

—プリスカス隊長

輝く剣を持つ騎士たちKnights of the Gleaming Blade

クラーノ、エグザーチ、ブライトブレード、上級王の筆頭にして、淑女に愛されしものたち。彼女の名において、アバガーラスの街へ至急出立するようここに命ずる。王は要請のあった部隊を許可し、お前達は次の信仰深き者達と共に、デロディールへの出発を許された。

— ラナス、ダーク・アバガーラスの前エグザーチ、新たなる者
— エンダール、プライマーチ、ブライトブレード
— ヴァラシャ、上級女司祭、サンウォーカー
— オスタランド、パラドリック・ブレード、ビホールデン

ブレード・オスタランドに同行し、彼の所持する遺物を守ってもらう。旅の成功を確実にするためには多大な努力が払われており、店にあるすべての武器、鎧は自由に使える。如何なる犠牲を払っても、ヴィヴィカスを破壊しなければならない!

信仰をもって、太陽を望む

—ラティーシュ

騎士団の命令Orders from a Knightly Order

ドアン卿へ

上級王エメリックがイーモンド王を通じて、ファハラジャード王に手を貸すように要求してきた。何世紀も前にレッドガードの亡命者集団がエバーモアに避難してきたが、王は彼らを信用することもなく地下の牢獄へ閉じ込めた。残念なことに、彼らの疑いが晴れることはなく、その牢獄が彼らの墓、亡命者の墓地となった。

その亡命者の1人、戦士ウルバザールが盗んだというレッドガードのアーティファクトに、マケラ・レキの記憶の石というものがある。ファハラジャード王の要求はその石を取り戻すことである。ウルバザールの墓からその石を回収し、殉教者の十字路にいるレッドガードの学者マダイマに渡すこと。彼女はそれをセンチネルにある、ファハラジャード王の風の通らない地下室に戻すつもりだ。

汝に聖ペリンの導きあれ。
騎士団長ヴァレイン

偽の第二歩兵隊への命令Forged Second Cohort Orders

第七軍団の第二歩兵隊の兵士全員へ配布、食堂と指揮官テントの目立つ場所に掲示するように。

ここに本命令はあらゆる古い命令に優先し、古い命令は破棄される。古い命令の写しはすべて回収され、焼却される。我々をアリクル砂漠の待ち伏せ地点に誘導するため、内部の密偵が偽造計画書を掲示している。ヴォレンフェルについての記述はすべて偽造であり、無視するように。不審な行動の報告は、すべて将校または見張りまで連絡するように。

本物の命令は次のものになる。「古き塔」の遺跡における要塞化は、即刻中断する。第七軍団兵士の第二歩兵隊は本命令により、シロディールまでクラグローン経由で早急に帰還するように。

—ヘレヌス隊長

橋の衛兵による苦情Bridge Guard’s Complaint

コマンダー・デッレはどうかしてしまったに違いない。山に囲まれた秘密の要塞の外れにいるんだが、防衛線の内側にある橋を見張らせられるなんて。どういうことだ?自陣の中から誰かに攻撃されると思ってるのか?

最大の敵は退屈だ。攻撃されればいいのにと思うことさえある。少なくとも、そうすればやることができる。

軍団兵の日記Legionary’s Journal

シロ隊長はまたあの教団の女と言い争っている。「特使」によって隊長が拘束されるなんて残念なことだ。何年も非の打ち所がない戦歴を持っていても、ちょっとした失敗一つで、サルン家は即座に鉄槌を振り下ろす。我々は帝国軍の兵士だ。子守りなんて必要ない。

警備の仕事Guard Duty

月耀

ついに警備の仕事を任せてもらえた!これで鍛冶場で長時間ふいごを踏まなくてよくなる!他の兵士と同じように、襲撃の兆候がないかどうか持ち場周辺を偵察した。ここは誰も通しはしない!私が見張っている限りは!この仕事を嫌がる衛兵もいるようだが、熱心に働けばここでの生活もよくなるはずだ。少なくとも鍛冶場で働くよりはマシなはずだ!

火耀

敵対行為の兆候はないが、大勢の人に案内を求められた。他の偵察隊との共同作業に備えてすべての場所を覚えてきたのだ。みんな感謝している。我々がここに来たことで彼らも安心しているはずだ。

央耀

今日は奇妙なリスを見かけた。石で殴れるくらい近くまで近づいてきた。石は当たらなかったが。いつか役立つかもしれないので石の投げ方を練習しようと思う。活動拠点が移転になった時に備えて弓術はすでに毎日学んでいる。指揮官はそういう自発性に敏感だ。実は、職務以上の偵察をし始めようかと考えている。

木耀

今日、パートナーを割り当てられ、過度の自発性は慎み、職務以外のことはしないように言われた。信じられないほどやる気のない男だ。やる気が失せる。特に自分の膝の痛みについて何度も愚痴を聞かされるときには。でもこれを乗り切れば、きっともっといい場所に昇進できるはずだ。パートナーも口添えしてくれるかもしれない。念のために早めに任務に就き、遅くまで働いている。彼が来る前にここに来て、彼が帰った後もここにいる。

金耀

近くで戦いがあったという噂だ。斥候がストームフィストの部隊の形跡を見かけた。しかしわざわざここまで攻め込んでくる可能性は低そうだ。次に他の衛兵と飲む機会があれば、また戦いの自慢話を聞かされるだろう。負傷者は増え続けているようだが、羨ましい話だ。

地耀

配備されることになった!前線の部隊が増援部隊を必要としているため、一部の衛兵が派遣されることになったのだ。ついに名を上げるチャンスだ!危険な仕事だということはわかっているし、一部の兵士が嫌がっているということも知っているが、頑張って働けば人生が良くなるはずだ!それが警備の仕事よりも大事なことだ!

行動規則、7条命令Protocols of Propriety, Order Seven

アルドメリ・ドミニオン遠征軍、7条の一般命令

鷲の旗に参集する兵(貴重な同盟軍の兵を含む)はアルドマーの名誉ある伝統を代表し、統治下の全軍は出自に関わらず、軍の行動規則を遵守すること。

この命令の最も基本的な部分は5条までであり、誰でもわかるよう平易にわかりやすく記されている。

その1:徴収は必須だが、略奪は禁止する。

アルドメリ・ドミニオンの保護下に置かれた地域はドミニオン軍を支持するために費用を負担する義務があるが、この費用は5分の1の規則(ドミニオン保護下の地域の有形財と通貨の5分の1はドミニオンに帰属する)を順守した上で徴収される。個人的略奪行為は禁止する。

その2:対価の支払

占領地域で軍が確保した私有物に対しては、市場価格で正しく対価が支払わなければならない。このため全軍に十分なドミニオン仮紙幣が提供されている。これにより占領地域で戦闘が終結した後、地元民が補償を受けられるものとする。

注:軍はドミニオン仮紙幣を物やサービスの支払いに使用しないこと。

その3:地元民との親しい交流を禁ずる

占領地域の地元民は不確かな情報に耳を傾け、よからぬことを扇動するなど粗野なふるまいをするものである。時にドミニオンに対する誤った苦情に苦慮することもあるが、それが危険な不正行為の原因ともなりうる。娯楽施設への立ち入りを許可されている認定された芸人とのみ交流し、「安全な兵」であること。

その4:服装規則を遵守する

どんなに快適、もしくは祝い事のためでも、地元民と同じ服装は避けること。アルドマーの礼節を維持すること。

その5:無礼を許容しない

ドミニオン軍はアルドマーの栄光の具現であり、他の種族より尊敬を集めなければならない。ドミニオンの人間や鷲の旗を正しく尊重できなかった者は、その軽重に従いただちに罰せられる。(要項317、防御と礼儀作法)。

上記に関し質問がある場合は、上官に相談するか、上級アルドメリ儀礼コース単位取得の受講を申し込むこと。

女王の名において

カルヴァーネル軍団長

最後のチャンスYour Final Opportunity

コルヴス隊長

君が命令に従わないことで、どうなるか分かっているのだろうな。君の率いる全ての兵士に不名誉な死を強制しているのだぞ。これを避ける唯一の方法は、命令通り兵士を率いて帝都に出頭することだ。

こうすることで、兵士たちの命は救われる。君の命はどちらにせよ無いものと思え。指揮下にある者たちにとって最善の行動をとれ。帝都の私のところまで来るように。これが最後のチャンスだ。

—フィデナス大隊長

仕事を終えろ、コネルGet it Done, Conele

どうやろうが構わない。隣の泥壁の豚小屋に侵入し、そこにいるすべてのアルゴニアンを奴隷にする必要があるかどうかなど、知ったことではない。とにかくやり遂げるんだ!

あのハートが鍵だ。そうすれば私は任務に失敗しないだろう。お前もな

—セリエン

時間が最重要だTime is of the Essence

魔闘士

お前のところの兵士が階下に必要だ。ウッドオークはよく働くが、背中に鞭を入れればもっと早く終わらせられるだろう。時間が重要だということは分かっていると思う。あのうるさい魔術師のバッカーラが上の入口をまた見ていた。

残りの兵を滝の防衛においてくれ。誰かが来れば追い返せ。協力しなければ目にものを見せてやれ。ここのことが他に知られれば、全ドミニオンの未来が危うくなる。

女王とサルモールへの戦況報告War Reports for Queen and Thalmor

アターバ将軍

アイレン女王とサルモールが、シロディールの戦況を頻繁に知りたがっている。彼女たちを満足させるため、私から毎日報告書を提出している。農場を取った取られたなどのささやかなことでも、何か変化があればすぐにヴィリャを通して報告するように。

—ソルカリン

将軍命令12008General’s Order 12008

ヴァレック・ドロニール隊長は、愚かな手続きへ不必要に執着したため、タルデイク要塞における不服従と士気を損ねる行為に対し、懲戒処分が必要である。

隊長に対する懲罰:死刑。

昇進の通知Public Notice of Promotion

モーンホールドから来る私個人の側近が、家臣として食堂テントに配属される。彼には敬意を表し、質問を一切しないこと。この命令に従わなかった者は、重罪に処する。

—ギャブリン・レドラン将軍

進捗調査:シロディールProgress Inquiry: Cyrodiil

ソルカリン第将軍

シロディールでの戦況はいかがですか?サルモールが我が軍の状況を知りたがっています。あなたには厚い信頼が寄せられていて、莫大な資源も渡しています。

早く成果を出していただけるよう、期待しています。

—アイレン女王、アルドメリ・ドミニオン

聖域:最後の評価Sanctuary: Final Assessment

帝国聖域キメラ
後方支援報告書

備品を受領、目録の作成完了。魔術師には、保存の魔法によって食料の鮮度が数十年間保たれると保証された。

付近の水源は豊富にあるが、万が一にも備えた。この規模の隊が通常量を使用した場合で数日間持つ携帯用の水も十分ある。

風紀将校が、聖域キメラの警備に充てる脱走兵達を連れてきた。誓いに縛られることはないと思ったらしいが、すぐにそれが誤りだと思い知ることになる。デシウスの儀式が終わったら、計画どおりに海側の入口を封印する。

聖域:武器の報告Sanctuary: Weapons Report

帝国聖域キメラ
武器報告書

カタパルト6台の修理が終わった。攻城兵器はすべて帝国の指示どおりに保管されている。

追加弾薬の積み荷待ち。炎の塩鉱石は一部が輸送中にだめになった。炎の塩鉱石の缶を港に並べて乾かし、何とか使える状態にしようとしたら、一部の隊長達から過剰な反応があった。貴重な帝国の物資の回収よりも、部隊の安全の方が重要だと考えているらしい。

安全性といえば、聖域キメラの警備を行なう「志願者」名簿をすべての将校が受け取った。全志願者は今夜通知を受け、保存室へと連れていかれる。儀式が終わると志願者は施設の警備以外できなくなるため、重いものを運ぶ作業はその前に完了させておく。あの脱走兵達は、やがて懲罰が延期された理由を知ることになる。

斥候の報告書:アークス・コリニウムScout Report: Arx Corinium

アークス・コリニウムにおける不審な動き

アークス・コリニウム内部及び周辺で数多くの野生生物が目撃されている。非常にどう猛で、普段は大人しいとされている生物までもが凶暴化している。見捨てられた牢獄、アークス・コリニウム付近を通る時は注意するように。

また、当エリア付近ではラミアも目撃されている。人前にはあまり姿を見せないが近付くと非常にどう猛になる。細心の注意を払うこと。

斥候メーラの報告Scout Meera’s Report

エボンハート・パクトの斥候として、仕事上私はありとあらゆる面白い場所に行ったが、ハイタイド洞穴はそのような場所に決して含まれない。

前回訪ねたときは、シャドウシルクというゴブリンの部族が洞窟に移住した頃だった。実のところそれはそれほど珍しいことではなかったが、再訪した理由はその部族の長であるゴブリンだった。オークの魔法使いか何かが、何らかの方法を使って部族の長の地位に収まっていたのだ。それがダガーフォール・カバナントが地域を混乱させるために仕組んだことなのかどうか、調査する必要があった。

幸い前回の訪問以来、あの溶岩の洞窟には何か別のものが移り住んだようだ。それはつまり… 巨大なクモだ!状況を素早く判断する限り、クモがゴブリンの部族を全滅させてしまったらしい。

これで、オークの魔法使いと彼に従うゴブリン達のことはもう心配しなくていい。

ちょっと待った。今何か聞こえたような…

戦闘命令(断片)Order of Battle (partial)

――のフリゲート船、4隻のブリガンティン船、そして12隻のスループ船。

これらに加え、艦隊は女王専属の海軍の船16隻から構成される。海戦支援の役目を果たす、私掠戦と商船隊である。これらの船は兵站責任者である士官エルピオン准将の指揮下に入る。ただし以下は例外とする:

――「フィナスタールの約束」は特使船として艦隊提督の直接の指揮下に入る。この船の第一の任務は、最初の上陸までの間、他の船同士で行われる報告を伝達することである。必要な場合、この船は外交使節代表団のための高速輸送手段としても利用可能である。ただし必要もなくこの船を艦隊から離れさせることは禁ずる。「約束」は大陸との他の通信手段が機能しない際の、緊急連絡船だからである。

――スループ級私掠船である「プロウラー」は、独立行動を取るものとする。この船はケナーシズルーストのために貨物を運んでいるが、その第一の用途は独立の偵察船としての働きにある。プロウラーの乗組員はこの取り決めについて知らず、他の船と同様に女王専属の海軍への協力として参加したと思っている。しかしジミラ船長は独立の命令を受けており、彼女がそれを明かすとすれば、それは――

隊長へTo the Captain

あなたの命令によって、我らが精鋭軍は尖塔への斜面を登っています。経験の浅い先遣隊の隊員達は、クラゲンモアと街の外のキャンプに残していかれるでしょう。

もし彼らを大師範の計画に貢献させたいのであれば、さらなる訓練が必要です。彼らを厳しく鍛えてください。

ヴィラクからの軍隊は、大師範の後をじきに追ってくるだろうと思います。我々は街を守る準備をし、彼が必要とする時間を稼がなければいけません。

我々はここで起きていることを心配しています。我々は仲間に、同盟の兄弟に、剣を抜かなければならないかも知れません。

我々はカバナントに何ができるかをすべて知りました。大師範は理解していますが、他の人々は理解していません。どんな代償を払っても、彼らは止められなければならないのです。

隊長への命令Captain’s Orders

愛しきジャニーヴ

タムリス家の当主から最も有能で勇敢な野戦隊長への命令書、公式な書状を送るつもりでした。でも私はまだ当主としての立場に慣れていなくて、あなたは今でも私の妹だから、あまり形式張らずに書きましょう。

あなたの最優先の目的は、ならず者のアルゴニアン、リーザル・ジョルを見つけ出すこと。それは変わりません。もしこの危険人物を始末する機会が訪れたら、実行の許可を与えます。でも、あなたと部隊を危険に晒すような、不必要な危険は侵さないように。勇敢なあなたの部下たちを、無駄に死なせてはならないわ。

いつもの通り、助けを必要としているリベンスパイアーの民に会ったら助けてあげて。モンクレアによって引き起こされた不穏な空気はリベンスパイアー全体に広がって、みんなが不安を感じている。農場は破壊され、墓地や教会は冒涜され、家族は引き裂かれ、人々は傷つき、あるいは命を失った。助けを必要とする人には、手を差し伸べ、導き、必要なら仮の野営地を設営しなさい。副官の誰かに命じて名前、街、被害の状況を記録させれば、状況に応じて許可証を出せるわ。

それから、必ず数日おきに報告書を送ってね。あなたが自分の考えを書くのが嫌いなのは分かっているけど、あなたはそこで私の目となり、耳となるのよ。それに、定期的な報告がなければとても心配になるわ。新たな女伯爵を、そんな気分にさせないで。

あなたの姉

エセルデ

(エセルデ女伯爵、タムリス家当主)

第二歩兵隊への命令Second Cohort Orders

第七軍団の第二歩兵隊の兵士全員へ配布、食堂と指揮官テントの目立つ場所に掲示するように。

本命令により、帝国兵士達は「古き塔」で知られる遺跡、ならびにクラグローンの門から確認可能なすべての財産や資産を押収する。重要アイテムを探し出し帝国軍にもたらすことを目的として、交代があり次第、アリクル砂漠に侵入せよ。ローケン・ドゥエマー・クランのヴォレンフェルの遺跡に入れ。

—ヘレヌス隊長

遅れは死を意味するTo Delay Means Death

ペラ副隊長へ

正式な命令書を読んだな。君の兵士達にも読み聞かせること。極秘だという警告を付け加えておく。

帝都への呼び戻しは兵士達には歓迎されないだろう。当地で我々が対峙しているものの噂は風よりも速く広がっている。良識ある者は皆恐怖に襲われている。勇敢な者はこの恐怖に打ち克ち進む。

反乱に遭うかも知れない。編成する時間を与えるな。即座に野営地を叩け。妨害に気づいたら首謀者を殺すのだ。躊躇は死につながり、兵士達の死は帝国の死につながる。

私は北西の橋へと行進する。そこで合流する。遅れは死を意味する。

—ヴィルギラス隊長

追放の巻物Scroll of Banishment

セヴェリン・シャルニスへ

獅子の守護団の内部では、死霊術の邪悪な実践は禁じられている。これによりお前は、カバナントの領土から追放される。

お前はセリエン将軍の元へ戻された。彼は軍事作戦で南を移動している。彼は適切と判断する方法でお前を利用するかも知れない。

アカトシュがお前の魂に慈悲をかけますように。

――アヴェロス将軍

帝国への帰還命令Imperial Recall Orders

全帝国兵士へ

すべての兵士を指揮して帝都へ呼び戻すよう命令を受けた。すべての兵士は即刻本命令に従わなくてはならない。すべての持ち場は放棄される。運搬不可能な物資は破壊しろ。

本命令に従わない者には即時に脱走罪が適用される。例外は認めない。

街へ向かう途中に北西の橋で報告せよ

—ヴィルギラス隊長

帝都へ向かうHeading to Imperial City

スラシウス

待てるだけ待った。ポルシアと子供たちがあそこで孤独に過ごしているかと思うと、いてもたってもいられない。もう何週間も前に行くべきだった、彼女たちを守らないと。

橋は渡れない。湖を泳いで街へ渡る。スローターフィッシュを引きつけないといいんだが。くそ、昔はこんなに水が冷たくなかったのに。

もしお前か仲間がこのメモを見つけたら、私の家か市場地区で私を探してくれ。

我々にステンダールの加護があらんことを。

—マルティヌス

特別顧問Special Advisors

偽装工作にある程度本物らしさを出すために、特別顧問のふりをさせようと外国の傭兵を複数雇った。それぞれ私掠船か海賊船で長年の経験を積んでいる。彼らの話を聞け。どうすれば本物の襲撃者に見せかけられるか教えてくれるはずだ。うまく偽装できれば、それだけ長くドミニオンの注意を引かずに仕事をできる。

この傭兵達には最大限の敬意を払うように。それを怠る者に対しては、即座に懲戒処分を与えるものとする。メエルーンズ・デイゴン自身に襲われたと思う羽目になるだろう。

帝国に栄光あれ

シロ隊長

任務の巻物Contract Scroll

契約に関する覚書:

フロストエッジ強盗団は本契約により、ホジンズ・フォリーの力の遺物を発見し、セリエン将軍の元に持参し、発見物の性質に応じた支払いを受けるものとする。手付金はゴールドにて既に支払われ、受領された。

斥候に警告の必要あり:信者が礼拝場所としてノルドの墓所を利用していた。あのような危険な連中は、埋葬塚に罠を仕掛けることを好む。

予想されるのは炎の罠、刃の罠、炎の刃の罠のいずれか。

好きなだけ騒ぎを起こせ。多ければ多いほどよい。出会った者は誰であれ殺せ。

――セリエン将軍

猫どもThese Damned Cats

百人隊長へ

命令に従い、街の外でのカジートの奇妙な行動についてお伝えします。マラサドラという者が、小川の岸辺で風変わりな獅子の偶像を崇拝しています。何らかの潜在的な魔術が使われているのか、我々に対して何らかの脅威を与えようとしているのか、専門知識がないため、判断がつきません。

兵士たちはこの猫たちの革ひもを締める以上のことは望んでいません。兵士たちが不安にさせるようなものを見た場合、何か愚かなことをして墓の静寂を乱してしまう可能性が高いと思います。百人隊長、権威を示すのが適切であるというのが私の意見です。

報告は以上です。

表彰の手紙Commendation Letter

ドゥレン隊長へ

エボンハート・パクトの常備軍に対する献身的な勤務を認め、大きな誇りを持ってこの褒賞の手紙を基地へ送る。貴君の勤勉かつ尊敬を受けるに値する指揮の数々は模範的である。部隊のノルドおよびアルゴニアン隊員からの報告書は、貴君がパクトの使命を重く受け止めると同時に鋭い心でその教えを守っていることをはっきりさせた

この調子で、そうすればこの戦争が終わるまえにドゥレン百人隊長になるだろう

パクトと栄光のために!

ヴィベク・シティ駐屯地、ヴァイン・レドラン将軍より

武器と防具の手入れメモWeapon and Armor Care Notes

皮革は湿った状態が続くと長持ちしない。たとえ毎晩磨いても表面にカビが生え、艶がなくなって強度も損なわれる。

金属の劣化は革とは異なるが、似ていなくもない。錆が内と外から金属を蝕むからだ。泡のように錆が浮いて無防備な部分は剥がれ落ちる。関節部分の継ぎ目には、常に油を差してやらないと動かなくなってしまう。

兵士たちよ、武器と防具の手入れを怠るな!できれば吊るして、湿った地面からは遠ざけておけ。お前たちに呼吸が必要なように、武器防具にも呼吸が必要なのだ。既知の敵と未知の敵とを問わず、我々が対峙する相手からお前たちの身を守ってくれるのは、武器と防具以外にない。

署名:補給係執務室

封印された命令(開封済)Sealed Orders (opened)

番兵ブレンダルへ

巡視隊を連れて隠匿の炉床へ進め。墓地の扉を破り、中で見つけたものをすべて殺せ。我々の地区でドラウグルに足場を築かせることは許されない!

使命を果たしたら戻って報告せよ。

—上位指揮官ゲクレク

補足命令Supplementary Orders

ここワンサレンの遺跡内部を調査せよ。状況により、一帯を退却時の要塞にできる可能性があるかどうか評価するように

遺跡内部の価値あるものは全て入手し、私の個人的調査を受けること

三大神がすべての歩みを導いてくれますように

—レーラ隊長

基地の塹壕の斥候の報告書Barrow Trench Scout’s Report

Rから海を監視するよう指示を受けた。3組の斥候を海岸に送り出した。日々の警備の命令を下し、昼夜偵察させる。

以下に報告を記録する。

1日目:

何事もない。3組の斥候チームがそれぞれ野営した。怪しく思われないよう、夜はキャンプファイアを洞窟に限ることが望ましいとした。

2日目:

斥候チーム1が南方ウッドハース付近での不審な動きを報告した。詳しい調査により沈没した商船と判明したが、他には何もない。

他の斥候チームからは何の報告もない。

3日目:

なし。

4日目:

北方の海岸に動きがある。マオマーの侵略か?未確認。

5日目:

マラバル・トール付近の斥候チーム3が海岸の墓地の塹壕付近でのレッドガードの動きを報告。物資の不審な移動、また野生の動物の死体も確認された。斥候チームに洞窟の観察を続けるよう助言した。ダガーフォール・カバナントの密偵なのか、個人なのかは不明。

6日目:

斥候チーム3からの報告はなし。先日確認されたレッドガードの活動とかかわりがあるかどうかは不明。大きなグループを派遣して調査し、必要であれば対決する。

名誉除隊の通知Notice of Honorable Discharge

アビシアンの海賊の襲撃に立ち向かったウスナギク隊長の戦いぶりは、最高の名誉に値する。前線に立ち、部下に戦術的で断固とした態度を取るよう勇気付けた。この尽力により、多くの市民が安全に逃げることができ、敵は撃退された。逃げる敵に損失を与えることもでき、ウスナギク隊長は2人の兄弟など、多くの兵を失った

伝統的に、この功績には戦地昇進をもって報いることになっているが、ウスナギク隊長は除隊を希望している。数年の勤務と最近の勇敢な戦いぶりを鑑み、指揮官はウスナギク隊長の要請を認めた

ここにウスナギク隊長を、最高の栄誉をもって除隊とする

命令:スティールハートの係留地Orders: Steelheart Moorings

ダガーフォール・カバナントの領地を奪い取る新たな機会がやって来た。アルカイアの海岸からそう遠くない場所に、人通りも目立つ物もなく、邪魔が入らない洞窟がある。この洞窟を手に入れられれば、コイグリン村にすぐ手が届く距離に基地を持てる。直ちにこの場所を押さえろ!

門の制御Gate Procedures

巨人との戦いが迫り、攻城戦が今にも起ころうとしている中、要塞の門がどのように機能するか、皆が把握することが重要だ。

それぞれの門には2つの錠がある。門を開けるには、両方の錠を外す必要がある。錠は各門の近くにある塔の頂上に設置されたレバーによって制御されている。

それぞれの門の塔では、護衛班が常時任務についていなければならない。

巨人をクレイドルクラッシュに近づけないようにはできるが、油断せずに任務を遂行していればの話だ!

これは俺からの、もう一つの役立つヒントだ。

—切り裂き魔ロブ

勇気の間に関してRegarding the Hall

伝説の「勇気の間」を発見した。何週間もかかったが、斥候から報告が届いた。ホーリンズ・スタンドの南東にある山々の中に、ほとんど埋もれていた古代の聖堂を発見した。古代の秘術師が存在を信じていたものが本当にここにあるとしたら、ダガーフォール・カバナントに対する我々の努力を汚してきた害を取り除くために最適の場所だ。

軍の分遣隊と学者とともに、そしてこの神に守られた街で発見できる考古学の道具を何でもいいから持って、朝になったら出発する。

モラグ・バルに栄光を。

魔導将軍セプティマ・サルン

要求を拒否するRequest Denied

兵卒カズディ

貴君の配転希望を却下する。今後は敬意を示し、錬金術師ルーヴィタルの指示をよく聞くこと。さもなくば、所定の裁きを受けることになるだろう。

懲罰的な遠征に加わるために入隊したのではないという気持ちは分かる。しかし、兵士たる者、命令の選り好みはできない。型破りとも評される錬金術師ルーヴィタルの手法は、パクトの速やかで人道にかなった降伏につながり、結果、我々も他に注意を向けることができるようになるだろう。我々の真の標的がシロディールであることを忘れるな。

それからカズディよ、ここだけの話だが、お前の口はエルデンの木よりも大きいな。「ブルート・ヴィタール」などというあだ名をつけたのがお前だと知れてみろ。実験台として、彼の施術をフルコースで味わうことになりかねないぞ。

鷲の狩人:ドミニオンへの対抗Eagle Hunter: Against the Dominion

ドミニオンはアルトマーとその配下の奴隷が支配している。彼らの弱さと臆病さには気をつけろ。彼らは言い逃れと魔法、そして卑劣な手段の組み合わせを使い、君のような勇敢な心を持つ高潔な兵士の足を救おうとする

臆病なウッドエルフは直接攻撃を厭うとまずは覚えておくことだ。ボズマーは正面以外のあらゆる側面から攻撃してくる。ボズマーと剣を交えることはないだろうが、喉に矢をくらうかもしれない。森や密林では警戒を怠らず、背後にも気をつけろ

カジートは抱きしめたくなるかわいさだが、戦闘においては笑いごとではない。武装を解除すれば決闘が終わると思うな。やつらには剃刀のように鋭い爪があり、軽装鎧や革の鎧なら穴が開く。それから尻尾は荒削りな第3の手として使われ、短剣を使いこなし、恐ろしいほどの正確さでナイフを投げると言われている

それからハイエルフ自身がいる。高慢なアルトマーは傲慢さゆえにしばしば自滅するが、戦闘においては彼らのリーチの長さが問題になる。相手との距離を縮めろ。背の高さが負担になるようにするのだ。低いところを攻撃し、地面に引き倒せ

少しの学習で、君のような勇敢なカバナントの兵士は、何十人ものお粗末なドミニオンの徴募兵の中を突き進めるだろう!

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