付呪師助手メール 16週間目

109日目
城での暮らしのことをお伝えしましょう。私はヴェランディス・レイヴンウォッチ伯爵の被後見人の1人であり、アドゥサとグウェンディスという親友たちと暮らしています!ここでは付呪の勉強や、あなたのようなお客様に材料をお届けする他に、伯爵の言う「特別な才能」とうまくやっていく方法を学んでいるのです。

110日目
ここには何人もの信頼のおける忠実な召使がおります。エステルの他にカリンがいますが、彼は伯爵のお供をして旅をしています。城については、その敷地は広大で、厚い石壁の部屋がたくさんあります。本当に素敵なんですよ!でも伯爵はたくさんの決まり事を定めているんですよ。時には決まり事が煩わしくなりますが、きっと伯爵は私たちのためを思っているのでしょう。

111日目
レイヴンウォッチ城で定められている決まり事の話をしましたね。きっとあなたの長老が定めた決まりと似ていると思います。食べ過ぎてはならない。食べ物を殺してはならない。罪なき者を狩ってはならない。どれも当たり前の決まりですね。ですが伯爵とアドゥサはこの決まりを特に遵守させようとします。

112日目
例の決まり事ですが、私によれば決まりは破るためにあると考えています。グウェンディスも同意してくれていますし、あなたも同意してくれるでしょう。張り巡らされた囲いを飛び越えることなくして、どうやって偉大な目標に邁進できるでしょう?跳ぶべきなんですよ、さあ!でもアドゥサには言わないでくださいね。紙ですら破ることを拒否する彼女に、決まりを破るなんて無理な話です。材料は同封してあります。

113日目
また材料を集めてまいりましたので、お送りします。このようにして、お客様と助手の循環が続いていくわけですね。つい最近のことですが、旅先で奇妙な光景に出くわしました。光る石の輪の中で、3匹の上機嫌なスキャンプが陽気に踊っていました。それに魅了されてしばらく眺めていたところ、真ん中に他の人影があることに気づきました。

114日目
なんとスキャンプたちの踊る輪の中にいたのは若い男でした。太いロープで縛られ、汚いぼろきれでさるぐつわをかまされていて、彼は怯えていました。陽気に踊るスキャンプたちとはまるで正反対の様子でしたね。彼が哀れになりましたが、私も服を脱ぎ捨ててスキャンプの踊りの輪に飛び入りしたくなりました。変ですか?

115日目
当然ですが、服を脱ぎ捨てて、光る石の輪の中に裸で飛び込むようなことはしませんでした。そういう想像は今すぐ頭から追い払ってください!でも本当のところ、裸になって踊りたくてたまりませんでした。ああ、何てことでしょう!想像しないでくださいよ。材料をお送りします。