木工師助手メール 6週間目

36日目
パクルーティはこの素材がお前の役に立つ事を願う。この木材は、円形の蜘蛛っぽい文字で覆われた、地元の木こりの家から採ってきた。パクルーティはそこで凶暴な赤色の肌をしたトゲだらけのペットに遭遇したが、この者は囁きの牙の奥義を習得していたおかげで、勝利することができた。

37日目
パクルーティは「素材探しを行う者のほとんどは、タムリエルの野や洞窟から正当な方法で探してくるのだ」と言われた。誰かにそう言われたのは今日で百回目になる。人々はパクルーティが素材を他人のポケットや引き出しから見つけてくる事が嫌いらしい。だがお前は感謝してくれているだろう?第一、お前に元の持ち主を探し出すのは無理だしな。

38日目
パクルーティは魔法についてはあまり分からないが、術者達のことは別に嫌っていない。この者は他の武道と同じように魔術が危険だと認識しているので、魔術師達を注意深く観察している。拳を握って腕を上げるなど、詠唱にはジェスチャーが鍵となる。だから腕から出血していると呪文は難しい!つまり手を狙うのは特に効果的だ。

39日目
パクルーティは囁きの牙の師範たちの事を考えていた。師範たちはまるでおとぎ話のような事を言うのだ。囁きの牙の達人は矢さえもつかみ取る事ができると。この者は思った。そんな馬鹿なことがあるはずがない。だが今日、パクルーティはセンチタイガーが歯で投げナイフを掴むのを見たのだ!パクルーティも試してみたいとは思ったが、この者は今の顔が気に入っているので止めた。

40日目
カジートの失われた血族はかつてこの地を歩き回っていた。やがてスラシアの疫病が来た。それに伴い、どれだけの文化や武術、木工技術などが失われたのだろうか?パクルーティは、今は老いたエルスウェアが若かった16王国の時代を訪ねるために輝く木を与えようとした。だがそれは不可能だ。だから代わりにお前に与えるのだ。

41日目
カジートは菓子をよく食べる。そして、それを理由に他人にうんぬん言われる。パクルーティが夕食で同席したブレトンの傭兵は、パクルーティの皿をにらみつけ、「俺の息子も朝食にキャンディーを食べる」と言った。それでパクルーティは牙をむいて言い返した。「でもお前の息子はブサイクな少年だ」。ブレトンが嫌がりそうなことを言えてパクルーティは嬉しかった。

42日目
パクルーティが垂れた毛皮で帝国のお茶会に出席したのなら、どこのカジートの村でも物笑いの種にされ、みなに軽視されるようになるだろう。だがもし2、3週間入浴しそこねたなら、帝国の人々は無秩序な野次馬と化し、侮辱の言葉や物を投げつけるだろう。移り気な人々だ。パクルーティにとって、2、3週間入浴しないことは、においに個性を与える程度だ。