木工師助手メール 8週間目

50日目
パクルーティは満月のときに生まれたらどんな姿になっていただろうかと思うことがよくある。カジートはセンチタイガー、ときには馬として生まれる。パクルーティだって、俊敏で力強いセンチタイガーになり、現在よりも段違いの速さで材料に手を伸ばすことができるだろう。いや、それでは取った材料を持つ手がないのではないか。世の中は残酷である。

51日目
カジートは互いに調和の取れた和声を響かせるけれど、パクルーティの他の友人たちは、カジートの歌は、ガラスに岩を2個こすりつけるような音だという。パクルーティはエールを1、2杯飲んだ後のこの者の声は、太古のエルフの吟遊詩人みたいだと断言できる。材料を楽しんで欲しい。一応試したのだが、パクルーティが路上で歌っても、材料代を払う者はいなかった。

52日目
パクルーティはたてがみを誇りに思ってるが、2、3日旅に出た後だと見栄えが一段とよくなる。そんな時間を過ごしたあとに起こる天然のスタイリングはすばらしい。勇敢にさえ見える。女性たちはそのにおいが嫌いだが、そもそも彼女らはパクルーティが嫌いなのだ。お前が材料をしっかり受け取っていることを願う。臭うなら日干しをしてくれ。そうすれば、臭いは抜ける。

53日目
カジートはそれぞれの呼び名や立場にかかわらず、彼らの中には獣がいると信じている。そして獣が目覚めるのを手伝っているのはローカジュだ!パクルーティは今日、尻尾を引っ張られたのでブレトンの子供にお仕置きをすることになった。パクルーティは子供を縛り、「礼儀と作法:カジート」からの引用を朗読したら、彼は火あぶりにされたみたいに叫び出した。

54日目
パクルーティは常日頃から、キャノンリーブのアルトマーは育ちがよいという話を聞いていた。けれど、たいていの政治関係の話と同じく、パクルーティはどんな意味かは分からなかった。パクルーティは今日、キャノンリーブの後に続く司法高官たちが、彼女の荷物を全部持ち、彼女のために扉を開けている様子を見た。どうやら育ちがよいとは、体が不自由な人の遠回しな言い方のようだ。

55日目
パクルーティがお前に知ってもらいたいのは、これらの材料は元の持ち主にはふさわしくないということだ。お前の手元にある方がずっといいはずだ。

56日目
パクルーティに裕福なエルフを見せてやると、料理と生活様式にうるさいお高く止まった者が見れるだろう。パクルーティに貧しいエルフを見せてやると、料理と生活様式にうるさいお高く止まった者が見れるだろう。エルフはカジートみたいにもっと寛大になるよう学ぶべきだ。パクルーティがお前のために獲得した材料をどうか受けとってくれ。