冒険者年鑑

Adventurer’s Almanac

冒険者年鑑、第一版Adventurer’s Almanac, 1st Edition

冒険者年鑑、第一版

ナイフのスコルド 著

もしお前が俺のような者か、よく理解できるが俺のような者になりたい場合、お前には人々が求めることを成し遂げる才能があるはずだ。より重要な点もある。お前には人々が金を払いたがる才能があるはずだ。ここ最近、我々のような者に対する需要は高くなっている。そのため、俺はわざわざ時間を割いて最高の助言を与えることにした。なぜかって?希望しても仕事を全て受ける訳にはいかないからだ。そして、この本を売る副収入は悪くない。もしこの本を盗んだなら、支払いに行って来い。本を貸している蔵書庫なら話は別だ。盗んでしまえ。それでおあいこだ。たかり屋め。

クラフトの依頼

俺は鍛冶の腕では「ナイフ」と呼ばれないが、仕事の合間に街で過ごしている時は、掲示板を確認するようにしている。依頼を受けてちょっと槌を振るい、支払いを受けて酒場に行く。簡単に儲かる。

ギルド

しっかりした仕事を受ける最も簡単な方法は、ギルドに加わることだ。連中はそのために存在している。明らか過ぎて本に書くのが馬鹿馬鹿しいと思う奴がいるかも知れない。年鑑ってのはあらゆることを書くんだよ、馬鹿野郎。

問題を暴力で合法的に解決するのが好きな場合は、戦士ギルドに行け。連中はタムリエルのどこにもギルドホールを置いている。

俺は不法な殺人を許容しないが、闇の一党があらゆる殺人依頼を請け負っているとは聞いている。

お前は血生臭い仕事を好まないかもしれないが、金は好きだろう。仮定の話だが、闇の仕事を管理している盗賊ギルドがあるらしい。もう一度書くが、年鑑はあらゆるものを網羅しなければならない。

魔術師ギルドは閉鎖的だと思っているかもしれないが、連中も仕事を頼みたがっている。魔法が使えなくても、訪れて見るといい。ほとんどの都市に存在している。

もし大物を狙っていて、常識が足りない場合はアンドーンテッドもお勧めだ。連中は大きな街に居留地を置いている。奴らが手放そうとしている宝は、レッドマウンテンよりも高く積み上がっている。もし、お前がそれを手に入れるために、信じ難い難題をこなすならだが。

戦争

三軍は決して戦争を止めることがない。同盟で運を試すなら、シロディールと帝都に向かって戦いに飛び込め。大量の戦利品があるだろう。勝者には。

そして、戦争に引き裂かれた地域では、人々が他よりも助けを必要としていることを忘れないように。仕事を引き受けるかどうかはお前次第だが、常に助けを必要としている街がある。

注目地域

冒険者を特に必要としている場所もある。俺がロスガーを訪れたのは、故郷に似ているからじゃない。オルシニウムは荒野を平定するため、荒事が得意な奴を特に求めている。それから、簡単に儲かるとは言い難いが、クラグローンはとんでもない場所だ。時間の半分は星が降っていて、残りの半分は宝が降っている。

街から出ても掲示板の確認は忘れないように。少なくとも、ゴールドコーストとヒューズベインでは忘れるな。賞金首とその他のあらゆる奇妙な仕事が、問題を自力で解決できない人々から、掲示板に依頼されている。

最後に

以上だ。この仕事を忙しくする全ての方法を書いた。こいつを毎日やれと言うつもりはないが、望むなら毎日やれる。それから、睡眠はそんなに大事じゃない。この本を一度買って、それで終わりだとは思うな。物事は常に変化する。変化した時、ナイフのスコルドはそれを書き止めるだろう。金を貯めておけ。

チップは歓迎している。

冒険者年鑑、第二版Adventurer’s Almanac, 2nd Edition

冒険者年鑑、第二版

ナイフのスコルド 著

また会ったな! 2冊目を書くほどネタがあるわけないと思ってただろう。もちろん、そいつは間違いだ。今書いてるんだからな。次世代の肉人形たちを教育して金を受け取る機会を、この俺がみすみす逃すはずもないだろう。

ヴァーデンフェル

この埃っぽい岩とキノコの山は、優れた傭兵に極上の機会を提供してくれる。神々と死んだ親類について頑固なダークエルフに我慢できれば、ヴィベク・シティの司法の館で彼らからいい仕事をもらえる。それからトレイランに、この前のカードでいかさました時の貸しが、俺にまだ残ってると伝えてくれ。

クロックワーク・シティ

いいか、俺はこの場所が存在すると言ってるわけじゃない。だがそう言ってる奴を知ってるんだ。もし中に入れれば、不気味な地元の連中には対処する暇がない仕事がたくさんある。あるいは奴らが興味を持たないだけかもしれん。俺にはどうでもいい。人々は俺たちオークをいつも見下してるが、誰かの頭を叩き潰して欲しい時は喜んで財布の紐を緩めるのさ。腰抜けどもめ。

闘技場

待ってました!最近開かれた新しい闘技場について聞いてるか?最高だぜ。アクション、流血、殴り合い、そして勝者が全てを手にする。とにかく、負けなけりゃいい。最高の相手と戦わされるんだ。そして最悪の相手、最悪の中でも最悪の相手とな。闘技場を逃げ回りながら、剣のどっちの側を相手に向ければいいのか考えてるような奴を見たことあるか? あんなザコどもが、装備を身に着けられるだけでも奇跡ってもんだ。

それから、俺はいつもピットデイモンに賭けるんだ。簡単に儲かるぜ。チームにアルゴニアンがいなければだがな。水中に潜る競技はないし。へっ!

これで終わりだ

今回俺から引き出せるのは以上だ。スコルドが次の仕事を探したら、次はもしかするとすごい知識と経験を披露してくれるかもしれないな。とにかく、俺と同じ仕事をしている時は、仕事の邪魔をするなよ?

愛敬はふりまくな。おお、それからさっさと消え失せろ、負け犬ども!

冒険者年鑑、第三版Adventurer’s Almanac, 3rd Edition

冒険者年鑑、第三版

ナイフのスコルド 著

俺は夢のような儲け話は追わず、毎日堅実にドレイクを狩っている。お前たちもそうするべきだ。だからよく読め。スコルドおじさんは剣の技と同じように知恵も売っている。違いの分かる傭兵のため、最新の情報を記してやる。

サマーセット

サマーセットの高尚にして強大なエルフはついに、我らのようなただの定命の者に、汚れなき大地へ足を踏み入れることをお許しになられた。もっとも、甘ったるいたわごとに騙されちゃいけない。あの場所は問題だらけだ。アリノールの司法高官は、有能な傭兵に腕を見せてくれと懇願している。

マークマイア

シロディール・コレクションって聞いたことあったか? 俺もなかったよ。連中が娼館に入ったジョルン王みたいにゴールドをばらまき始めるまではな。どこから資金を調達しているのか知らないが、きちんと遅延なく支払ってくれる。お前がリルモスに行った時は、スコルドに紹介されて来たと伝えろ。手数料がほしいからな。

泥をかき分ける連中のためにお使いをこなすのは気が乗らない場合、デッドウォーター族がマークマイアで一番凶暴な生物を相手に、死の狩りを開催しているぞ。これなら血がたぎるだろう。気を付けないと、たぎった血が首から吹き出すがな。

沼に浸かって、虫に生きたまま喰われるのが性に合わない奴もいるかもしれん。理解できんがな。それでもシロディール・コレクションのおいしいゴールドにありつく方法はある。探検のための物資を調達しているアルゴニアンがいる。ジー・ラーという名だ。放っておくといつまでも喋る奴だが、いつでも何か仕事を抱えている。

ドラゴン

最後に、よりにもよってドラゴンがエルスウェア中で暴れ回ってる。この知らせを俺から初めて聞いた奴は、家にこもってないで外で仕事をしろ!北エルスウェア防衛軍はこの鱗野郎どもを相手にした戦争のために、できる限り多くの協力者を雇っている。グラーウッドにある、コルマウントの街の北で連絡するといい。

さて、俺はドラゴン狩りについては噂程度のことしか聞いていないが、ドラゴンを仕留めれば報酬を払う奴がどこかにいるはずだ。個人的に言うと、空飛ぶ殺人トカゲとやり合うにはいくら払ってもらっても足りないが、まあ金額は聞いてやってもいい。

これで全部だ。事業家精神旺盛な冒険者にはたっぷりと仕事がある。金を儲けた時は、スコルドおじさんのことを思い出せよ。それと死んじまった場合は、お前に戦い方を教えた軟弱者のところに化けて出ろ。