盲目の道の信者 スタイル

クラフトモチーフ125
Blind Path Cultist Style

野営地司令アキリウス・ハイン

盲目の道の信者から回収した鎧についての研究を、以下の解説付きメモにまとめた。認めるのは腹立たしいが、この鎧に大量に使われているクリスタルの素材は、私が用いた標準的な試験手法の多くを受け付けなかった。明らかにある種のクリエイシアの形状だが、見たこともないやり方で形作られ、格子状に組み合わされている。教団そのものと、その軍事力に対する研究を促進するための取り組みにおいて、この文書が役に立つことを願っている。物見高く手癖の悪い者へ。触るな。

ブーツ

裏付けは乏しいかもしれないが、このブーツには泥がへばりつかないように思える。水、土、血までもがビーズ状になり、まるで木から降る木の葉のようにブーツから落ちる。これが戦闘時にどんな恩恵をもたらすのかは想像もできないが、彼らの控えの間がどれだけきれいなのだろうかと考えると、思わず嫉妬してしまう。

ベルト

初めて見た時、ベルトを締めるための護符はある種のオパライトでできているのだろうと思ったが、それは不当な判断だった。これはとても不思議なやり方で光を捕らえ、それを屈折させて、春の雨による虹よりも多彩で驚くべき色にする。目が痛くなりそうなほどに。

この兜を被るな。ぶしつけですまない。だが、これらの兜には、かけられた魔法が残っている恐れがある。厚い革が完全に目を覆い、それがもたらす闇が視野だけでなく精神をも包み込む。これらの影は重い。そして、はるか遠方から何かが近づくにつれて歪み、揺れ動く。

脚当て

この脚当ての厚い革は、まるで頁岩のような感触だ。身に着けると、最強の棍棒でも揺るがすことのできない確固としたバランスをもたらす。並外れた手法で作られた品だ。これだけ密に編み上げる方法がわかるのなら、彼らのデザインを盗んで作ってみるのだが。

どうやらこの弓から放たれる矢は小さく点滅するようだ。おそらくクリスタルの装飾のせいだろう。最初は設計の欠陥だと思った。射手の位置を教える弱点だと。だが実際は、この光のトリックに気づいた時、もう手遅れなのだ。

胸当て

盲目の道の胸当ての中央にある優美な装飾品は魅惑的だ。そうとしか言いようがない。研究中、ふと気づくと、彼らの砕かれた輝きに見入っていたことが何度もあった。そんな時は何というか、切望とでもいうようなものを感じる。まるで間もなく果たされる約束があるかのように湧き上がる、感情の深い井戸を言葉で表すのは非常に困難だ。

うまく説明できないが、教団の剣は私を不安にさせる。手に持つと…悲哀を感じるのだ。クリスタルのもやの向こうにある何かに対する悲しみ。この美しい土地までの道を切り開くことができたら。私を寄せ付けない世界を砕くことができたら。

肩防具

盲目の道の肩防具を飾るクリスタルの構造体は、彼らの刃を備えた武器と同様に鋭い。それにより肩の強打で相手をずたずたに切り裂くことができるため、我々の兵士の多くが深く並行した傷を負っている。

手袋

手袋はとりわけ驚異的だ。指は個人に同調するようだ。同じ手袋が、最小の手にも最大の手にもぬくぬくと心地良く適合する。数え切れぬほどの手袋をほどいてみたが、未だにその仕組みは解明できていない。

教団の盾を飾る羽根のついたクリスタルについては、それが示すものを恐れる兵士たちから警告されていた。観察したところ、クリスタルは敵の姿を歪めて映し出すようだ。見る者の背後で今にも襲い掛からんとする複製だ。兵士たちには、ちょっとした手品以上のものではないと断言しておいた。

私はこの杖が一番常軌を逸していると思っている。先端についている鏡のようなクリスタルは光を屈折させて拡散し、ほとんど知覚できないような色の光線にする。美しい光景だが、私を恐怖させるのはこの光線が明らかにするものだ。私は… そう、自分自身を見た。自分の朝を垣間見て、近い未来に起きることが次々と見えた。もちろん、幻覚だ。そうでなくては。

戦棍

この戦棍の側面には扇状に広がるクリスタルの刃が並んでいる。この鋭いクリスタルは金属の鎧を貫くのに役立ち、戦棍で破壊的な打撃を加える前に、効果的に防備を弱められる。これによる損傷は恐怖を覚えるほどのもので、修理で対応できる範囲をはるかに超える。私のテントには、まるで紙のようにくしゃくしゃとなった鎧の破片が散乱している。

短剣

短剣の尖端は針のようにとがり、刃と同じように鋭い。この短剣を持ってきた副官は、その尖端を私のテーブルに突き刺す必要があると感じた。短剣がまるでバターのように、漆塗りの木材を滑っていったときの驚きを想像してほしい。

実に物騒な斧だ。戦士を真っ二つにするのと同じぐらい易々と、石を斬ることができる刃。両手持ちのほうは両手で持ち上げられないほど重く、作業台へ乗せるのに2人の手伝いが必要だった。なのになぜ教団員たちは、あれほど簡単そうにこの斧を振り回すのだろうか?