付呪師助手メール 20週間目

137日目
神聖なる誓いのジャコソンは狂血鬼の始末の仕方を心得ていました。私が手助けして武器を取るチャンスを与えると、残りの狂血鬼はほとんど私の手を借りずに片付けました。その後、彼から感謝の言葉はありませんでした。友達になろうとも思わなかったようです。「目を光らせているからな」とだけ口にすると、背を向けて歩み去りました。

138日目
まだ解雇されていないということは、私が吸血鬼であることを気にしていないものと受け取っております。少なくとも付呪の材料を受け取るのを考え直すほどには。よいろしければ、レイヴンウォッチ家と我々がいかにその特別な才能を使っているかについてお聞かせしましょう。当座はこの素材を一つのお礼として受け取って下さい。あなたの…ご理解に対してのお礼です。

139日目
私です、メリナ・キャッセルです。付呪師の見習いであり、付呪の素材の卸商でもあり、その正体は吸血鬼でもあります。私はレイヴンウォッチ家の他の者と同じように、ヴェランディス伯爵が掲げて遵守する掟に従っています。我々が最も重要視しているのは良き仕事をすることで、この特別な体質を使って人助けをすることです。

140日目
残りの掟は名誉と警戒、高潔さと自制といった崇高な概念に関わるものです。我々は自ら望む者の血だけを吸い、貪ることはありません。掟の唯一の例外は犯罪者と邪悪なカルト崇拝者と遭遇した時だけです。そういった場合は、私達の内なる怪物を完全に解き放つことが許されているのです。材料は同封してありますよ。

141日目
私の奇妙な体質のことは理解されたでしょうから、私の人生のもっと平凡な側面に戻りましょう。上級王の舞踏会の夜が迫っていますが、準備すべきことは一向に減りません。つまり私には助けが必要だということです。つまりグウェンディスの出番!彼女はこういうことのエキスパートなのですから。

142日目
上級王の舞踏会はもうすぐなのに、まだ101個の作業に追われています。髪を結わなければならないし、お化粧もしなければいけません。それにガウンも必要です。それから国中で最も美しいブーケも。グウェンディスはすべて手配済みだと言っていますが、心配になってきました。リアムが迎えにきた時に鮮烈な印象を与えたいのです。

143日目
グウェンディスがまたやってくれました!6人の女性を城に連れてきて、4時間後には髪は完璧、お化粧は絶妙、ガウンは豪華で、私は自身にあふれていました!後は6時間、微動だにせず、リアムが舞踏会の迎えにくるのを待つだけです。ですが、職務を怠ったりはしません!材料は同封してあります。