92日目
今日パクルーティはノルドの女に素手で戦いを挑まれた。酒場でノルドとの戦いを逃れる簡単な方法がないことは分かっているから、間髪入れずに応戦し、拳を振るい始めた。ひどく酔っ払っている女相手に、パクルーティはラビットパンチやえげつないキックで戦ったが、女はこたえた様子がない。すぐに降参した。
93日目
ときどきパクルーティはドラゴンの物語は真実なのか嘘なのか考える。炎を吐くクリーチャーは危険な存在であるように思える。そうした獣が空を定期的に巡回している世界で、タムリエルの人々が生き残れるとはとても思えない。
94日目
パクルーティは、偉大なアルトマーになるだろう。毎日ずっと歩きながら、胸を膨らませ、日々成し遂げた偉大なことをあれこれ得意気に語っている。寝起きのように。
95日目
親愛なる友よ、これらの材料をどうか最大限に利用してくれ。パクルーティは、その材料にたどり着くために恐るべきドワーフの機械と戦うはめになった。町はもぬけの空だ。パクルーティはありとあらゆる場所を確認した。家も含めて。
96日目
パクルーティはこれからもずっと、1人称での会話を理解できないと思う。普通の言い回しのニュアンスをマスターしたカジートについては理解に苦しむ。その話し方とカジートの耳障りな音とアクセントの組み合わせが、この者には小さな人間かエルフがカジートの顔を借りて話しているように感じる。極めて気持ちが悪い。
97日目
親愛なる友よ、新たな材料の積み荷だ。パクルーティは、どれだけ感謝しているかお前に知ってほしく、そしてたとえ町の衛兵がパクルーティの狩りの大部分を没収しても、いつもと同じ量の材料が(多少の増減はあるが)入っている。多くの衛兵が巡回する中、他の材料ハンター達はどうやって金を稼ぐのかと、パクルーティは疑問に思う。
98日目
パクルーティの現在の家主は威張りくさっている。家賃の支払いをしっかり受けとるくせに、この者が稼ぐためにしていることを見下している。もし家主が、パクルーティの家賃を払っているのは自分の金だと気づいたら、なおさらパクルーティを不愉快に思うだろう。
99日目
パクルーティは、ドワーフの仕掛けを壊して使用不能にするたびに、彼らを回収し、後ろに待たせ、連絡する方法があればいいのにと思う。ほんの少しの糊と、いくつかの皿があれば、ドワーフ・センチュリオンの回転する槌は、驚異的な効果を持つ道具と化す。
100日目
パクルーティの友人たちは今日、持ち馬を自慢しあい、誰のが最も速いかを議論していた。パクルーティに金があれば、センチタイガーを買う。馬より思いやりがあり、顔を見れば気持ちが分かり、パクルーティと違いはない。しかし、馬はずる賢い目をしていて好きになれない。