木工師助手メール 17週間目

115日目
俺たちの間では、お互いに嫌な思いをさせることなんてないが、他の仕事では俺の内なるオークを解放してやることがしょっちゅうある。自分の荒っぽさは好きじゃないが、金の流れに一役買ってることは確かだ。クワマー卵のオムレツを作るには骨の2、3本を折らなきゃならないこともある、そうだろ?俺のおじさんはそう説明してくれたがな。

116日目
いつもみたいに陽気な感じがしないようなら、それは俺がイラついているからだ。取引の都合上、客やライバルを偶然に何度もケガさせなきゃならなくなった後、いつも少し後ろめたい気持ちでいたんだ。それがビジネスの代償ってもんだがな。だが今日の取引は後味が悪かった。後悔すらしてる。

117日目
この槌のマーゴッグが憂鬱なホーカーになるなんて、何が起きたのか知りたいだろうな。いつもの能天気で才気煥発なオークはどこにいった、きっとそう思ってるだろう。マーゴッグはこの間の事件のことで胸を痛めてるんだよ。気持ちは滴みたいに蒸発することなく、痛みが残ってる。罪悪感だな。

118日目
それでマーゴッグは何に罪悪感を覚えてるかって?ライバルの手下を痛めつけたことさ!華麗なる前足は俺がやること全てに過剰反応して、ゴロツキを差し向けては俺に焼きを入れようとした。それが華麗なる前足やゴロツキにとって上手くいかないのは知ってるだろ?だが、そのゴロツキの1人が魅惑のファーダだったんだよ。

119日目
魅惑のファーダ。レッドガードのケンカ屋で、腕力も美貌も桁違いだった。あの女の仕事っぷりを野次馬として見物したが、その腕っぷしは伝説だね。にらみを利かせて凄むだけで、樽一杯の武器を持ってるゴロツキどもがイチコロさ。俺は治癒師が、あの女を治してくれるのを願ってる。

120日目
認めるぜ。槌のマーゴッグが魅惑のファーダを痛めつけたんだ。あの女の腕を折っちまった!そのことで胸が痛むんだ!華麗なる前足の命令で、あの女とお仲間が開店準備が整ってない酒場にいた俺に、痛みと苦しみを速達で届けにきたんだ。だが、ファーダだったんだぜ!他にどうしろっていうんだ?

121日目
なあ、俺が丸くなっちまったって思ってんなら、事実を教えてやる。俺は槌のマーゴッグだ!俺は起業家で、木工を愛し、ビジネスの相手には強面で臨むことだってある。だが、やられて当然の相手以外に暴力を振るったことはない。ファーダはやられて当然だった。ならどうして俺は悲しいんだ?