木工師助手メール 23週間目

157日目
シェドリック治安官を片づけるには慎重に事を運ばなければならない。奴の失踪があまりド派手になっちまったら、もっと多くの治安官をこの小さな村に呼び込むことになりかねない。正確さも必要だ。善良なる治安官殿を狙ってしくじれば、必ず矢はこちらに向けられることになる。

158日目
慎重さと正確さがこの作戦の鍵となるわけだ。だが自分の手下どもがそんなやり方に長けているとは思えない。プロを雇うことになったのは当然の流れだな。費用は半々にすることになったが、プロと接触するのは俺の役目になった。そのプロというのは闇の一党のことだ。

159日目
よう、闇の一党の連中と会う手筈を整えたことがあるかは知らんが、とんでもなくめんどくさいぞ!まず、「黒き聖餐」という楽しげな名前の儀式だかなんだかをやらなくちゃいけない。どこで心臓、頭蓋骨、それに肉なんか手に入れられるんだ?知っていたら教えてくれ。

160日目
なんてグロい儀式だ!シェドリック治安官の身代わり人形を作った。言われた通りにやってるが、ベラドンナの花びらが錬金術師から届いてない。それからロウソクを並べた円の中に座って、身代わり人形を刺しながら、わけの分からない言葉をささやかなきゃならない。もしこれが手の込んだいたずらだったら、誰かに責任を取らせてやる。

161日目
この儀式全部が闇の一党の使者を呼び出す手段じゃなくて、俺をこけにするためのいたずらじゃないかと思い始めてた。だが、詠唱が終わるや否や黒いフードつきのローブを着た奴が陰の中から現れたんだ。「請願者よ、誰を始末してほしいのだ?」とフードをかぶった奴が尋ねてきた。

162日目
マーラの司祭のとなりで我慢して聞いた説教のご利益は無くなってたみたいだ。影に包まれたフードの中を覗き込んでいるうちに、突然この闇の契約をやり遂げる気が失せた。何を考えてたんだ、俺は。法の番人を闇の一党に暗殺してもらうだなんて?相手も分かってくれるだろう。

163日目
「間違いだっただと?」、黒い影は不信感をはっきりとにじませて言った。「このようなことは前代未聞だ。間違って人形を作り、ロウソクを並べ、偶然何度も人形を刺し、うっかり決められた力の言葉を口にしたと。お前はそう言っているのか?」俺は頷いた。