木工師助手メール 26週間目

178日目
じっくり考えた結果、思い出の品の箱には「勇敢なる小さなスクリブ」を彫り込むことにした。暖かく、心が躍る物語なんだ!クエラに手伝いを頼むことにした。すごいアーティストなんだ。彼女の下絵を元にして彫ろうと思ってる。上手くできれば、もう一つ作ろう。

179日目
「勇敢なる小さなスクリブ」の物語のシーンを彫り込んだ思い出の品の箱を仕上げた。酒場に飾った途端、旅人が200ゴールドで買い取りたいと言ってきた。200ゴールド!金になるなら、副業として木製の思い出の品の箱を作ってもいいかもしれない。

180日目
シェドリックの砦に呼び出されて、捕まったカジートの華麗なる前足と面会することになった。囚人にしては犯罪王は牢獄に満足してるように見えた。「この者は首都に送られて裁判を受ける前に、お世話になったお礼をしたがっている」と華麗なる前足が言ったんだ。嫌な予感がしたよ。

181日目
華麗なる前足を裏切って、シェドリック治安官に売ったことのお礼をしたいってわけだ。嫌な予感がしたが、奴は鍵のかかった檻のむこうだ。「この者はお前に腹を立ててはいない、オーク」。奴は静かに言った。「この者は物事を単純にしてくれたことに感謝している。所有物をお前に寄贈したい。全てをだ」。それを聞いた途端、さらに嫌な予感がした。

182日目
華麗なる前足は俺を「犯罪」と「まっとうな稼業」の相続人にしたんだ。これを褒美と考えるヤツもいるだろうが、俺にははっきりと分かった。犯罪王が俺を陥れるつもりなのが。なにかまずいことでも、って思うだろ?まあ、俺もそう思った。「負債も義務も併せて相続してもらうことになる」。華麗なる前足は邪悪な笑みを浮かべて言ったんだ。

183日目
華麗なる前足はやりやがった。うまいこと俺の首にムンダス・ストーンを括り付けて、深くて暗い湖に放り込んだも同然だった。奴の負債と義務は今や俺が面倒を見ることになった。その内訳は、エルスウェアに残された3人の妻と37人の子供、レンリージャ海賊のカディン船長への負債、そしてコスキット犯罪シンジケートとの流血の抗争。

184日目
ほらよ、槌のマーゴッグからの材料の積み荷だよ。あんたへの義理はできる限り果たすつもりだが、華麗なる前足の敵が列を作って俺を狙ってる。奴が仕方なく指名した後継者だっていうのに。街にきた新顔がいろいろ嗅ぎまわっているようだ。