仕立師助手メール 11週間目

71日目
今回の手紙もミス・フィリの助手のロウ・ネックが書いています。彼女はとても几帳面なので、旅が長引いたときに備えて、あなたに送る予定の荷物がいくつも用意されています。長期の休みも、旅が長引くうちに入りますでしょう?なので私は毎日あなたに小包を送りますが、彼女の旅が3週間以上長引く場合には、それ以降送れるものは備蓄品の測径器のみになります。

72日目
ロウ・ネックです。ミス・フィリの持ち物に目を通していたところ、黒い編み目のある銀の布を見つけました。腐った卵のような変なにおいがしました。これを別のにおいがきつい物と交換してもらい、ベッドの脇に置きました。彼女は塩漬けの魚のにおいが嫌いなので、目を覚ます役に立つかもしれません。

73日目
再びロウ・ネックです。ミス・フィリが休んでいるあいだ給料をもらえないため、彼女が金をしまっている金庫から給料分をいただいています。この施錠された金庫は、ガラクタが積まれた手押し車の下にある隠し扉にしまわれており、古いタペストリーがかけられています。偽の金庫のほうが本物よりも鍵が多くかかっているのを知ってますか?賢い女性ですね。

74日目
今回もロウ・ネックが書いていますが、もう少しでお役御免です。嬉しいことに、ミス・フィリは快復に向かっています。私の顔を見て叫ぶこともなくなり、かなりの進展です。涙ながらにブツブツ言う回数が増え、ときには八大神に祈りを捧げています。試しにおかしな帽子をかぶってみましたが、叫び声を誘発するだけでした。

75日目
先日の私の病気をお許しください。不在時のために残した指示にロウ・ネックが従ってくれたことは承知しています。給料を上げてやりました。つまり、私の利益から少しくすねることに同意したということです。まだ体調は万全ではありませんが、あなたに荷物を送ることはできます。

76日目
助手の話では、私が思っている以上にあなたは私の病気の詳細を知っているといいます。私が何か不適切なことを言っていたとしたら許してください。まだ自分の身に何が起きたか完全には理解できていません。ハーピーの件で戦士ギルドに怒りの手紙を書いたのは覚えていますが、それは何週間か後のことです。インクに毒でも入っていたのでしょうか?念のため確かめておきます。

77日目
歌っている、歌っている、まだ聞こえる。彼らはやめようとしない、なぜやめない