仕立師助手メール 25週間目

171日目
さあ、グリーンフッドの物語は完成した。本ももうすぐ出版される。奇妙な虚無感を感じているよ。執筆が終わったら、自由な時間に何をすればいいのかな?少なくとも、卵の兄弟たちは物語を楽しんだ。自分たちのヒーローが殺されたことに怒って、ひどく殴られた。すごく気に入ってくれた、ってことだ。

172日目
決心した。自分が選んだ仕事に改めて身を捧げて、全ての雇い主のためにこれまで以上に材料を集める努力をする。親愛なる雇い主殿、あなたは特別だから、この新しい決意で一番の恩恵を受けることを約束するよ。太陽が毎朝昇るように、安全で時期に合ったものをあなたに届けるよ。

173日目
スニップスが、今日すごくかわいいことをした。彼のハサミは私の最高のハサミよりもずっと切れ味が鋭い。巻いた布を細く切っていたら、その真似をし始めたんだ。記録的な早さで、2人で巻き布を細くした。もちろん、切る前に長さを測るように教えるのは、なかなかうまくいっていないけれど。

174日目
邪魔をしてごめんなさい。こちらはドーレス家のウラヴィン・ドーレスよ。またトカゲの日誌を拝借して、雇い主に連絡を取ろうとしたの。質問は一つよ。どうして憎しみに満ちた嘘とわずかな真実を本に書き、ドーレス家の名声を貶める助手を雇い続けているの?私は怒りに我を忘れそうだわ!

175日目
ウラヴィン・ドーレスが書いた手紙をまた受け取れるなんて、光栄だと思いなさい。あのトカゲの書いた、グリーンフッドとかいうプロパガンダはもう読んだ?汚いクワマーの唾液よ!トカゲが英雄なんてありえない!ドーレス家の描かれ方を読んだ?真っ赤な嘘よ!三大神への犯罪だわ!そしてあの悪役よ!私をモデルにするなんて!

176日目
ドーレス家のウラヴィンに残された道はひとつしかないわ。卑怯者のトカゲへの反論を書くしかないわ。あの本を徹底的に批判すれば、誰も読もうとは思わないわ。ヴェスクの悪い評判を、モロウウィンド中、いや、もっと広くに知らせてやる!そうだ、荷物は同封してあるわ。

177日目
親愛なる雇い主殿、本当に申し訳ない。ウラヴィンとかいう木のカビが、また仕事用の日記を盗んでいった。彼女が送った手紙がどんなものであれ、そこまでひどくないことを祈るよ。早く自分の顧客を見つけて、こっちのことは放っておいてほしいな。変わらぬ援助に感謝して、この材料を有効に使ってほしい。