仕立師助手メール 26週間目

178日目
あなたに送るための最高の材料を求めて、偉大な町、ウィンドヘルムへまた来ている。ゴールドの節約のために、今回はもっとも安い宿、宿屋〈コールド・ムーン〉に滞在している。グリーンフッドの評判はこのノルドの集落にも届いているようで、慣れない注目を集めている。

179日目
コールドムーンの娘の1人、インビルドはとても親切だ。他の宿泊客より先に世話をしてくれる。時間があると一緒に座って、あらゆる質問をしてくる。「グリーンフッドとドーレスの奴隷商人」を半分読み終わったところで、心から楽しんでくれているようだ。でも、どうして彼女はここへ来る度に近くに座りたがるんだろう?

180日目
インビルドはアルゴニアンに魅力を感じているんだろう。自分が来るまでは、まばゆい尾の者という馬の調教師と親しかったらしいが、今は自分と一緒に過ごしている。乾き肌の共に過ごす習慣かと思ったけれど、インビルドの提案に混乱している。彼女の姉妹、インソールドなら説明してくれるだろうか?

181日目
乾き肌たちは理解しにくい。いや、ノルドだけかもしれないが。ただインソールドに、ノルドの共に過ごす習慣について聞いただけだ。そうすれば彼女の姉妹のインビルドの誘いにちゃんと対応できると思ったからだ。唯一分かったのは、そういった質問はノルドの女性をひどく怒らせる、ということだけだった。殴られたアゴが、まだ痛いな。荷物は同封してある。

182日目
親愛なる雇い主殿。インソールドは確かに怒ったけれど、相棒のマッドクラブ、スニップスをとても気に入ってくれた。スニップスも彼女の好意に気がついているはずだ。長くて青白いノルドの指を、愛をこめて切り落とそうとはしていないからね。

183日目
泥炭沼地の悪臭がウィンドヘルムに満ちてきた。ウラヴィン・ドーレスが現れたんだ!もし私に分別がなければ、尾行されていたと決め付けただろう。恐らく、彼女も単に仕事のためにこのにぎやかな街に来たんだろう。しかし、ドーレス家の金庫の中身を増やす以上に、何か卑怯なことを計画しているかもしれない。新しい荷物は同封してある。

184日目
ハグレイヴンのごときウラヴィン・ドーレスは、私の胃痛用の薬に何かしたに違いない。薬を飲んだのに仕事中の吐き気が収まらず、もっと気分が悪くなった。胆ビールに入ったグアルくらい気分が悪い。何とか我慢してみるが、本当に気分が悪い。それはそれとして、荷物は同封してある。