サイジック スタイル

クラフトモチーフ61
Psijic Style

ロアマスター・セララス 著

サイジックは、すべての暴力が魔法以外に最高の技術である交渉と外交の失敗とみなしているので戦いを避ける。従って我々の服装には、好戦的な外見や「鎧」の雰囲気がない。しかしだからといって、ガチャガチャ鳴る金属の衣服より防御力が低いという意味ではない。我々の衣服の素材には、強力な守りのルーンが縫い込まれているのだ。

ブーツ

コールドスナップの機知は、おそらく足装備に最もよく表れている。手に入るどんな皮の破片でも利用する寄せ集めの品でありながら、ブーサイジックでは、爪先を補強した革のブーツを着用する。全体に守りのルーンの浮彫を施すと共に、上部、前部、側部、後部に縫いつけて補強している。耐久性と柔らかさのため、サイジック・ドミノピッグの革が好まれている。

ベルト

サイジックのベルトは普通、簡素な革帯に守りのルーンの浮彫を施したもので、締金部分にはターコイズかラピスラズリが飾られている。ベルトは跳ね返しと吸収のルーンを飾った、幅広のタセットを支えるためにも使われる。

我々が頭に着用するのは頭巾だ。修道会がそれ以外のものを着用することがあるだろうか?しかし縦糸と横糸に編み込まれた輝く素材には、守りのルーンと集中のための秘術の語句が刻まれている。

脚当て

サイジックの脚当ては最上のドミノピッグの革製で、細くしなやかでありながら魔法がかかっている。ずっと重い素材と同等の強度を誇っている。

サイジックの弓は持ち手の上下がムンダスの球で装飾されている。これはサイジックがニルンを歩くすべての定命の者の防衛に等しく関与することを示している。矢筒の表面に3枚並べて飾るターコイズの円盤は、弓術に具現化された三つの念動力を表している。

胸当て

サイジックの胸当ては軽くしなやかだが、その防御の魔法は強打や剣を撥ね返し、ずっと重い金属やキチン質の胸当てに勝るとも劣らない。サイジックは胸の上に、ラピスラズリ製の占いの目のメダルを着用することもある。

サイジックの剣は各々優雅で美しく装飾されている。鍛造するときは決して怒りに引き込まれないための祈りで清められる。まっすぐな両刃のサイジックの剣は有事にとても派手な取り回しができるが、その使用にはいつも後悔を伴う。

肩防具

我々の肩防具は比較的控え目で、革製のこともあれば軽い金属性のこともある。変わらないのは、肩の目立つところにある跳ね返しのルーンの浮彫だ。

手袋

魔法を使う時には手を広げることがあるので、甲と前腕をしっかりと保護しているのがサイジックの篭手の特徴だ。しかし指先は露出している。これは一部の魔法に必要な、繊細な動きを妨げないためだ。

サイジックの盾は軽い金属板製で、守りのルーンで協力に補強してある。3つのターコイズを水平に並べて装飾しているが、これは三の中央の力、均衡、包囲、瞑想を表している。

サイジックの世俗的な力は主に魔法を通じて表現される。従って我々の呪文用杖は、ルーンを飾り立てた品だと思うかもしれないが異なる。比較的素朴なデザインは、杖が単なる力の焦点であり、力そのものの源ではないことを反映している。

戦棍

デザイン的に、サイジックの戦棍はセプターでもある。防御のための均衡、包囲、瞑想の呪文に包まれたムンダスの球が描かれている。この三の力は十一の力の中央に当たる。また、ウェルワを殴って跪かせる重さがある、鈍器でもある。

短剣

サイジックの短剣の外観は、儀式用ナイフのアサメイに似ている。我々も特定の呪文、例えばよそ者の邪魔な占いを断ち切る時などに使う。その鍔は守りのルーンに包まれている。

サイジックの武器は、ほとんどの場合単なる装飾として使われるので美しくなっているが、どの武器も必要な時は完全に機能を果たす。例えば斧は金線が施されターコイズで飾られているが、それにも関わらず見事にバランスが取れていて、鋭い刃を持っている。