パイアウォッチ スタイル

クラフトモチーフ83
Pyre Watch Style

パイアウォッチ名誉歴史書記、タゼク・アトラジド 著

死は終わりでなければならない。パイアウォッチが戦士に求めるのは、この要求を堅持することである。後から来た者たちは我々が灰と骨の山を扱うのを目にして、その任務を見下すかもしれない。「この塵に何の危険があるのか」と問うだろう。だが、血の幽鬼と獣人の群れがバンコライの門を行進する姿を目にした我々は忘れない。この不浄の墓には怪物が眠っていることを。生者を守るための力を与えてくれる、我らの武器と鎧のことをよく知るとよい。なぜなら、グレイホストを目覚めさせてはならないからだ。死は終わりでなければならない。

ブーツ

パイアウォッチは誰も不浄の墓に入らず、誰も出てこないよう見張っている。我々が戦士に要求するのは、敵の遺骸に対するあらゆる干渉に目を配ることである。足の痛みに気を取られていると、重要な瞬間を逃す恐れがある。だから我々はブーツに柔軟な革を使い、快適さを保つ。

ベルト

グレイホストは遠距離で戦わない。グレイホストの軍団は爪を使い、至近距離で戦う。アンデッドの長い爪に捉えられれば、どんな戦士も長くはもたない。一番いいベルトを締めるべきだ。布がなびいていると敵に隙をさらす。パイアウォッチの印章を留め金に付け、出会う相手に汝の犠牲を知らしめよ。

パイアウォッチより高い目的のために過去を捨てている。以前の生活は終わりにして、目的から気を逸らすようなものは一切を取り除かなければならない。顔を覆うことで素性を取り除き、大義への完全な献身を示す。

脚当て

今でさえ、悪党が埋葬された敵を蘇らせようとしているのを感じる。柔軟な馬の革で作られ、最低限の金属板を加えたパンツやスカートにより、我々は脅威の徴候を見ればすぐさま行動に移れる。脅威を始末するために走り、回転し、跳躍する必要があっても、この足装備は邪魔にならない。

グレイホストがバンコライに来た時、私は凍りついて邪悪な幽鬼の群れが押し寄せるのを眺めていた。射手が素早く反応していなかったら、私は確実に死んでいただろう。矢の波状攻撃が敵を打ち倒したことで、私も勇気を取り戻した。我らが弓の優れた速度と威力は、仲間の生死を分ける。

胸当て

金属の重鎧は刃や矢から身を守ってくれるが、装着者の動きを鈍らせる。敵が超自然的なまでに素早いアンデッドである以上、速度はより重要である。我々は体にぴったり合う柔軟な革で胸防具を作り、反応速度を高く維持している。吸血鬼や狼に接近された時、金属鎧は爪を防いでくれない。

我らが民の偉大な剣士の物語は、蔵書庫を埋め尽くせるほどにある。我らが作る剣は全て、その伝承に恥じぬものでなければならない。刃に刻まれた細密な意匠と完璧なバランスは、幾世代にもわたる優れた金属加工師の技の結晶である。

肩防具

肩はしっかりと守るべきだ。爪による浅い切り傷でさえ、腕が使えなくなる危険がある。分厚いがよく曲がる革は、自由な動きを可能にする。さらに金属プレートの層は、牙に立ち向かう者を保護する。

手袋

パイアウォッチは闇に対抗する武器である。剣が使用者の意思に応えねばならないように、我々の体もトゥワッカの命令へ機敏に応答しなければならない。我らの手袋はこの上なく柔軟で物をつかみやすいため、戦闘時に武器を失って、欺きの神の名誉を汚すようなことはない。

グレイホストは闇に仕えている。そして奴らの灰もまた闇に留まるべきである。パイアウォッチは暗闇の中で見張るが、我らは光に仕えている。よく磨いた銀と金で作られた盾は、墓地で出会う者に汝が仕える相手を知らせる。

グレイホストは戦場をとても素早く移動する。離れて位置する魔術師も、しばしば接近戦を強いられる。パイアウォッチの杖は上質のモウルノス材で作られているが、威力を高めるため金属プレートで強化されている。幽鬼の顔に叩きつけても、先が割れることはない。

戦棍

敵を倒すために何度も武器を振るう必要があるとすれば、それは死を招くようなものだ。この武器の重量を正しく生かせば、標的は二度と動くまい。頭蓋骨を砕けば、吸血鬼であっても脅威とはならない。

短剣

強力で素早く、あらゆる点で完璧にバランスが取れている。これがパイアウォッチの短剣の特徴である。緩やかに湾曲した刃は、全てのバンコライの意匠が持つ洗練された優雅さを反映している。我々は短剣を隠しつつ、常に使えるよう備えている。我々自身と同様に。

我らは一般的に剣を用いるが、破壊力のある斧は装着者に特別な利点を授ける。重い刃は広範囲を薙ぎ払う際に斧を支える。敵に囲まれた場合に一撃で複数の敵を倒せる力は、死と次の戦いに赴く生を分ける。