ヴィベクの三十六の教訓

Vivec’s 36 Lessons

三十六の教訓:第一説話The 36 Lessons: Sermon 1

ヴィベク 著

第一説話

北方人との戦争が起こる前、後のチャイマーであるヴェロシの下に、灰の中で彼は生まれた。最初にアイエムがネッチマンの村を訪れたが、彼女の影はまるで策謀のデイドラ公ボエシアのもので、ありとあらゆるものが彼女の周りにまとわりつき、やがて星のようになっていった。

アイエムはネッチマンの妻を捕まえてこう言った:

「私は三位一体の蛇の女王。あなたの中には心像と、次の言葉がある。アイエム、アイ、セーティ、アイ、ベク。謎が訪れるまで、この7音節の言葉を唱え続けるがいい」

するとアイエムはネッチマンの妻を海に投げ込み、ドゥルーが彼女を碧水晶とサンゴの城へ連れて行った。ネッチマンの妻はえらとミルクフィンガーを与えられ、心像を卵として産めるよう性別を変えられた。そしてそこに7、8ヶ月の間滞在した。

次にセトがネッチマンの妻を訪れ、こう言った:

「私は三位一体のクロックワークの王。あなたの中には私の弟か妹がいる。それは目に見えない言葉や剣の知識を持ち、それをホーテーターがやってくるまで育てねばならない」

するとセトが手を伸ばし、無数のホムンクルスが現れた。それらは光るロープのようにネッチマンの妻を再び地上へと引き上げ、アズラ海岸で降ろした。彼女はそこでまた7、8ヶ月過ごし、卵の世話をした。それに向かってメファーラの掟やヴェロスの預言、時にはトリニマクの禁じられた教えを囁いた。

ある夜7人のデイドラが彼女を訪れ、それぞれが卵に新しい動きを教えた。特定の方法で骨を動かすことによって体得できる動きである。彼らは何々のごとく動く男爵と呼ばれている。すると8人目のデイドロスが現れた。ファーヌイヘン、既知の動きを増殖させる者とも呼ばれる半公だった。

ファーヌイヘンはこう言った:

「誰を待っているの?」

ネッチマンの妻はホーテーターと答えた

「3ヶ月後にインドリルの地へ行きなさい。その時に戦争が始まる。私は戻り、わけも分からず死んでいった戦士たちを苦しめましょう。でもその前に、これを見せるわ」

すると男爵たちと半公は円となり、卵と心像の前で様々な恐ろしい戦闘のような踊りを踊った。

「見なさい、小さきベクよ。そして私の素晴らしい剣術の裏を見るのです。その中には全てにおいて完璧な、純粋な戦闘の道があるでしょう。数字は何?」

その数字とは古いティブロルの木に巣を作れる鳥の数から、誠実な仕事の3グラムを引いたものであると言われている。だが後にヴィベクはより良いものを発見したため、この秘密は人々へと授けられた。

「私は左手で世界を握りつぶしたことがある」と彼は言う。「だが右手にはそれに勝てるものがある。愛は私の意志によってのみ動く」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二説話The 36 Lessons: Sermon 2

ヴィベク 著

第二説話

ヴィベクの卵を宿したネッチマンの妻はインドリルの地を探し求めた。旅の途中、幾多の霊魂が彼女の下を訪れてはその息子か娘に指導を申し出た。その者こそが後にヴァーデンフェルの目に見えぬ戦詩人ヴィベクとなる。

最初の霊魂は彼女を抱きかかえ、知識を送り込んだ。ネッチマンの妻はその計り知れない熱意に浸された。卵は喜び、彼女の中で何度も回転し、世界の五角に礼をしながらこう言った:

「この聖なる行いをした者は、誇りと力を手に入れるだろう!」

第二の霊魂は態度が悪く立場をわきまえなかったため、頭痛の呪文により追い払われた。第三の霊魂アトハトゥールは、ネッチマンの妻が皇帝カサダケの下で休んでいたときに訪れた。彼の衣服は何らかの意味合いをもつもので作られていた。卵はそれを三度見た。

初め、ヴィベクはこう言った:

「ふん、何の意味もないじゃないか!」

二度目に見たときはこう言った:

「うーむ、やはり何かあるのかもしれない」

最後にアトハトゥールの衣服を長時間眺め、こう言った:

「素晴らしい、具体性に欠けるものから意味を読み取る能力か!」

「ことわざだ」そう言い残し、アトハトゥールは去った。

第四と第五の霊魂はいとこ同士だったため、共に現れた。霊の力で卵の中を探り、核を見つけた。この時点でヴィベクは周囲の欠けた星のような形をしていたとも、失われた形を再生したような姿だったとも伝わる。

片方のいとこがこう言った。「私の方の家族からは、全宇宙を終わらせるほどの災厄を授けよう」

もう片方のいとこはこう言った。「私の方からは、その最中に行わねばならない儀式を授けよう」

それに対して卵は笑った。「この若さでこれだけのものを与えられるとは。私は以前にも生まれたことがあるに違いない」

すると第六の霊魂、ヴェロシに性や殺人の美学を教えた黒き手のメファーラが現れた。その燃える心でネッチマンの妻の目を溶かし、腹を切り裂いて卵を取り出した。卵ははるか昔、大地がまだ寒く、盲目でなかった時代に自分が何であったか見ることができた。

デイドロスと合流しその秘密を奪ったが、世界が崩壊しないようにいくつか残しておいた。そして黒き手のメファーラは卵をネッチマンの妻の中へ戻し、魔法の吐息を吹きかけて穴を塞いだ。しかしデイドロスは彼女の目を治してやらず、こう言った:

「神は三つの鍵を持っている。誕生、機械、狭間の言葉だ」

賢き者は、この説話の中にその鍵の半分を見つけるだろう。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第三説話The 36 Lessons: Sermon 3

ヴィベク 著

第三説話

目の見えないネッチマンの妻は、インドリル家の領地を目指す途中で洞窟の中へ入ってしまった。その洞窟はドゥエマーの要塞だった。ドゥエマーは卵に気づくとネッチマンの妻を捕らえた。頭から足先まで拘束し、地の奥深くへと連れて行った。

彼女は、ドゥエマーがこう言ったのを聞いた:

「彼女の像を作って地上に出しておけ。彼女には我々が持つものに似たものがある。彼女が長い間戻らなければヴェロシは気づき、探しに来るだろう。」

暗闇の中で、ネッチマンの妻は大きなナイフが自分を切り裂こうとしているのを感じた。そのナイフが通用しないと、ドゥエマーたちは音を使った。それも通用せず、次は熱を使った。結局何も通用せず、ヴィベクの卵は彼女の中で無傷のままだった。

ドゥエマーがこう言った:

「何をやっても駄目だ。違うことをするしかない」

ヴィベクは母親の恐怖心を感じ取り、励ました。

「炎は私のものだ、飲み込まれるといい
そしてボエトヒーアの家の
パッドホームの祭壇に
秘密の扉を作るといい
そこは安全で
見守られている」

この祈りのおかげでネッチマンの妻は深い眠りに落ちた。その眠りはあまりに深く、その後ドゥエマーの精霊たちが角のある球体で彼女を切り刻んでも、目覚めることなく安らかに死んだ。ヴィベクは腹から取り出され、研究のため魔法のガラスの中に入れられた。自らを捕らえた者たちを困惑させるため、彼は愛を放った。ドゥエマーは愛という感情について何も知らなかったのだ。

卵はこう言った:

「愛とは気分や対人関係を構成する要素だけでなく、そこから1時間後の怒り、後悔するような制約、愛する者同士にしか分からぬ感情からくる問題、そして変わらぬ容姿を生み出す成分でもある」

「愛とは言語的および非言語的な分かりやすいやり取りにおいてしばしば使用され、時にそれは真の愛情へと変化し、強く消えない絆を生み出すことがある。愛の基本的な形は、対人関係を通して約13種類のエネルギーを補給するものである。社会におけるその役割と価値については意見が分かれる」

ドゥエマーたちは腹を立て、力の象徴の後ろに隠れようとした。卵の心像を洞窟から出し、作らせていたヴィベクの母親像の中に入れるよう精霊たちに命じた。

ドゥエマーがこう言った:

「我々ドゥエマーは、ヴェロシの持っているものに憧れるだけの存在だ」

「ニルン、ルーカン、ラケト、センドル、キンラト、アクハト、マーラ、ジュナール。我々の知る八つの世界の全てにおいて、彼らは我々に破滅をもたらすだろう」

破滅に関する秘密が、この説話の中にある。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第四説話The 36 Lessons: Sermon 4

ヴィベク 著

第四説話

ヴィベクの卵を宿したネッチマンの妻の像は再びインドリルの地を探し始めた。旅の途中、後にヴァーデンフェルの目に見えぬ戦詩人ヴィベクとなるべきその息子か娘に指導を申し出るため、また幾多の霊魂が訪れた。

偶然の一致ギルドの陳情者と呼ばれる霊魂の団体がやってきた。ヴィベクはすぐに試練を見抜き、こう言った:

「神の意志により、偶然など存在しない」

名を忘れられし陳情者の長は、その概念の存在を守るべくこう主張した。「同時に同じことを言うことは、魔法のように素晴らしいことだ」

聖性を保持するためには、断固として運を否定せねばならないことをヴィベクは知っていた。彼はこう言った:

「偶然が起こる瞬間に、一致する条件や様々な要素が新たに発覚することが、偶然であるための前提条件の一つではないのか?小さな偶然が繰り返されることで初めて共時性が生まれる。さらに分析すると、共時性が確率以上のものに引き起こされていると思わせているのは、その偶然の数に他ならない。このことから、共時性は様々な兆候として表面化するが、結果として共時性そのものが偶然という概念を否定している」

こうしてヴェロシの地から偶然が消えた。

次にネッチマンの妻の像の前に大地の古い骨が現れ、こう言った。「世界を支配する王となるなら、新しい言葉を使って混乱させねばならない。私を考えさせてみろ」

「いいだろう」ヴィベクは言った。「私が愛する世界の謎を話してやろう。彼女の首都は誰だ?彼女のカメオの景色は見たか?私には秘密のろうそくがあるが、不誠実なため見当たらない。私は103の温もりから作られた影の端を手でなぞり、その証拠を残さない」

これを聞いて古の骨は体を20回折り曲げ、ついにはミルクのようになり、ヴィベクはそれを飲んで世界を支配する王となった。

最後に、どの角度から見ても完璧な、正確さの議長が現れた。ヴィベクはすぐに試練を理解し、こう言った:

「確実性とは、好んでそれを追求するパズル好きな論理学者や色白美人の女性のためのものだ。私は不確実性から生まれた者だ」

議長は頭を下げ、一度に50種類もの完璧な笑顔を向けた。ローブから天体観測儀を取り出して真っ二つに割り、その両方をヴィベクの卵像に手渡した。

ヴィベクは笑ってこう言った。「ああ、知っている。感覚の重労働は極地の氷のように利己的で、他者に幸運と見なされるような人生に費やした労力はなお醜い。支配する王となるためには、耐えがたきに耐え、どんな天体観測儀やコンパスでも測れないものを測らねばならない」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第五説話The 36 Lessons: Sermon 5

ヴィベク 著

第五説話

とうとうネッチマンの妻の像は不安定になった。急いでいたドゥエマーたちは像を粗雑に作っており、レッドマウンテンの灰で金色の腱が弱っていた。ほどなくして、インドリルへ続く道の横で膝をついて倒れた。当時のヴェロス、現在のアルマレクシアの首都へ向かう途中の商人のキャラバンに、80日後発見された。

生まれる前のヴィベクは民とかかわりがなかったため、何も言わなかった。ただの壊れた像で、中には何もないとキャラバンのチャイマーに思わせるためである。キャラバンを護衛していたチャイマーの戦士がこう言った:

「ドゥエマーどもめ、我々に似た形の像を鉄で作って騙そうとするとは。これを首都に持ち帰り、母なるアイエムに見せるべきだ。彼女も敵の新しい策略を見たいだろう」

だが商人の長はこう言った:

「その労力に見合った報酬が受け取れるとは思えない。ノアモクに寄ってデイゴンの赤い妻たちに売った方が良い。彼女たちは、深き民の作った不思議なものには報酬を惜しまない」

だが預言に詳しい別のチャイマーは、その像を不安そうに見ていた。

「最大限の富を得られるよう、私を雇ったのではないか?ならば戦士の言うとおり、アイエムのところへ運ぶべきだ。敵の手で作られたとはいえ、この中には聖なるもの、もしくはそうなるべきものが入っている」

商人の長はネッチマンの妻の像を見て少し考えた。普段なら預言者の忠告は注意深く受け止める彼だったが、ノアモクで得られる利益のことしか考えられずにいた。赤い妻たちから得られる報酬は四角でよく傷つき、月の下のどんな場所でも味わえない腹への魔法だ。その欲望は、彼に母なるアイエムを否定させてしまった。彼はノアモクへの進路変更を指示した。

キャラバンが再び出発しようとしたとき、首都へと向かうよう進言したチャイマーの戦士が商人の長に金を投げつけてこう言った:

「私はその像にこれだけ出そう。そして忠告する。北の野蛮な者たちと戦争になる。母なるアイエムがその敵を相手にする間、別の敵を相手にさせるわけにはいかない」

商人の長はこう言った。「ネレヴァル、これでは足りない。私も私なりに三位一体だが、自分の体に正直に、より多くを求める」

するとヴィベクはこれ以上黙っていられず、ネレヴァルの頭の中でこう言った:

「この言葉が聞こえるなら、逃げよホーテーターよ、明確な未知へと足を踏み入れよ
昨日は眠り、それまで黙っていろ
溶けゆく石に哀歌はいらない」

そしてネレヴァルは商人の長を殺し、キャラバンを自分のものにした。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第六説話The 36 Lessons: Sermon 6

ヴィベク 著

第六説話

お前はホーテーターの言葉の隣に隠された、ヴィベクの第六説話を見つけた。

永遠の中に永遠があり、それを紐解くと世界で初めての文章になる。

メファーラとアズラは伝統の門であり、ボエシアは秘密の炎である。

ヴェロスにはまだ見つけられていないライオンによって、太陽は食われるだろう。

六は、人の想像で着られるベストや衣服である。

簡単な言葉のみを見よ、それ以外は全て敵で、あなたを混乱させようとする。

六は、暴力による天の製法で、この言葉を読んだお前はそのうちの一つを学んだだろう。

父は機械であり、機械の口である。彼の唯一の謎はさらなる複雑さへの招待である。

母は活発でニックスハウンドのような鋭い爪をもつが、日々を取り戻す者たちの中で最も神聖な者である。

息子は私ベクで、三、六、九、そしてそれに続くものであり、輝かしく慈悲深く、境界はなく、この世界や他の世界の中で最も完成された、金のように淡く光る剣であり象徴である。

不信のみを使った第四の哲学がある。

私が剣で語れば、それは良識ある者のことだ。

私が言葉で語れば、それは死者のことだ

私はベク、3333と決められた最後の日まで、あなたの守護者でありレッドマウンテンの守護者である。

私の下には、アルトマーから離れるために必要となった蛮人。

私の上には、炎と神のエキスに浸った挑戦。

お前の名をつけた預言者と違い、私を通してお前は求められる。

六は謎から敵、教師につながる歩道である。

ボエシアとアズラは宇宙の原理であり、生み出し、創造し、メファーラが芸術に変える。

私が剣で語れば、それは初夜のことだ。

私が言葉で語れば、それは死者のことだ。

それが真実と言われれば、お前の名前に輝きが生まれるだろう。

六はヴェロスの守護者である。三は再び生まれ、お前が英雄の性質を身につけるまで試練を与える。

眠っている世界があり、お前はそれから身を守らねばならない。

私が剣で語れば、それは両面である。

私が言葉で語れば、それは獣の生活である。

私が剣で語れば、それはため息が先立つ。

私が言葉で語れば、それは狼が先立つ。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第七説話The 36 Lessons: Sermon 7

ヴィベク 著

第七説話

ネレヴァルのキャラバンが当時のヴェロス、現在のアルマレクシアの首都へ向かっていると、オブリビオンから地鳴りがした。スキャンプの中の公爵が災厄の神と出くわし、一つ一つ扉の前で敬意を払っていると、メエルーンズ・デイゴンの執事長と会った。

スキャンプの公爵はこう言った。「私は汚れた水と炎の王、デイゴン卿の命で来た。七つの軍団の旗を持って来た」

執事長の頭は汚れた水と炎の球体だった。彼は深く頭を下げ、スキャンプの公爵の頭を取り込んだ。

彼は最初の旗を見た。二回以上は死ねる恐ろしい戦士の軍団を指揮するものだった。

二つ目の旗を見た。羽の生えた牛と、それに乗る色の皇帝の軍団を指揮するものだった。

三つ目の旗を見た。逆になったゴルゴン、つまり鱗が人の顔になった大蛇の軍団を指揮するものだった。

四つ目の旗を見た。裏切られた恋人たちの軍団を指揮するものだった。

五つ目の旗を見た。犠牲者に飛び乗らんとする傷の軍団を指揮するものだった。

六つ目の旗を見た。小さい惑星の軍団を指揮するものだった。

七つ目の旗を見た。鎧を着た勝利の一手の軍団を指揮するものだった。

これに対して執事長はこう言った。「クウッタ公爵、あなたの軍団は強いがネレヴァルや三位一体を破壊するには足りない。ホーテーターが妻に使う知恵を見習いなさい」

そして彼らは中界を覗き込み、これを見た:

赤き戦争とキチンの男たちの
無数の雷の中で蒸発し
運命が彼を
我々のやり方から遠ざける
我々が欲した熱
忘れられていないと願う熱
そこで運命が
距離を覆う
黄金の東で戦争と修復ではなく
それを見たことに喜ぶ
忘れられた裂け目
ホーテーターの呪い
そしてあと二つが彼の手に

そしてスキャンプの公爵はホーテーターの掌を見た。その上に乗る卵には力強い言葉が書かれていた:ガルトク・パドメ・ガルトク・パドメ。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第八説話The 36 Lessons: Sermon 8

ヴィベク 著

第八説話

ネレヴァルとヴィベクは首都が見える場所まで進んでおり、災厄の四柱神はまだ彼らと争うべき時ではないと分かっていた。キャラバンの音楽家たちは壮大な入場曲を奏で、モーニングホールドの十一の門が大きく開いた。

アイエムは、彼女の要求に応じて姿を変える夫の像とともに現れた。その周囲には今では忘れられし、叫びのギルドがいた。彼らは、当時はまだ善人が多かったヴェロシの人々の思いを抱えていた。叫びはアイエムと国の助言者であったが、時には争いを起こしセトに叱られていた。その頃にはインドリル家の旗で飾られていたネレヴァルに、アイエムが近づいた、彼はヴィベクの卵の入ったネッチマンの妻の像を彼女に捧げた。

アイエムはネレヴァルにこう言った:

「アズラであるセトによれば、戦争が迫っている。我々の救世主となるホーテーターが解決策を手にやって来るそうだ」

ネレヴァルはこう言った:

「私は敵であるドゥエマーたちの企みを知らせに遠くから来ましたが、旅の途中で多くを学び、意見が変わりました。私の横にあるネッチマンの妻は剣であり象徴であり、中には預言者が入っています。彼によると、我々はしばらくの間彼を見習い、かつての敵と同じ服を着て、恥じることなく彼らの機械を使用すべきだそうです」

これに対してヴィベクはこう声に出した:

「女王よ、お前であるボエシアはトリニマクの皮を被り、ヴェロスの欠陥を清めた。それを繰り返すべきだ。輝く者の歩くべき道である」

鉄の蒸気の雲からセトが現れ、その手下たちが血液から椅子を作った。彼はアイエムの隣に座り、王の再誕を見守った。ヴィベクは三位一体の彼らにこう言った:

「私の儀式、試練、その中に眠る言葉
私の肌、それ以上の動機は必要ない」

アイエムはこう言った:

「アイエム、アイ、セーティ、アイ、ベク。我々は届けられ、そして完全になる。黒き手のダイヤモンドが露わになった」

セトはこう言った:

「彼の歩くところには、目に見えぬ言葉がある」

叫びは突然静かになり、読み始めた。ヴィベクは卵から手足などを出し、母親の像と一つになった。水の中、炎の中、鉄の中、灰の中、東の全てが芸術の一つとなり、六倍の知恵を持ち、男と女の融合体、魔法の両性となり、戦いの原理、言葉における性の死、中界で唯一の存在となったのである。彼はこう言った:

「ホーテーターの手を取り、戦争とその先へと導こう。我々は雷の中、違う道を行く。これが我々の運命なのだ」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第九説話The 36 Lessons: Sermon 9

ヴィベク 著

第九説話

そして北方人との戦争が始まり、ヴィベクは迅速かつ巧みにドゥエマーたちとの団結へとホーテーターを導いた。極寒の西の悪魔の首領たちは、以下の不浄の数字五の者であった。

沼の口のホアガは、髭を蓄えた大王の姿で、大地を操り息を吹き込む力があった。この悪魔は戦場の側面で、土をガツガツ食べていることが多かった。戦場で部下が倒れると、ホアガはその土を彼らに注入した。彼らはゆっくりと起き上がり、再び戦った。彼にはフェンジャという秘密の名前があり、撃退されるまでにチャイマーの村を十七、ドゥエマーの要塞を二つ壊滅させた。

走る飢餓チェムアは、兜を被った騎兵の姿で、叫ぶ心臓と空の病の力があった。チャイマーの英雄ドーレス・キズメトイを食らい、その霊魂をアサシンとしてホーテーターに送った。最初のブライターとも呼ばれるチェムアは、雲に腹痛を起こさせ、ヴェロスの雨を胆汁に変えられた。ヴィベクとホーテーターに殺されるまで、チャイマーの村を六つ破壊した。

二枚舌バーグは、髭を蓄えた大王の姿で、確実性と形態変化の力があった。彼の手下は数こそ少なかったが、西の奥地で暴れ、ヴェロシの罠師や斥候の多くを殺した。彼の二枚舌から発せられる言葉を理解できたのはヴィベクのみであったため、二人は大論争を始め、北方人は戦詩人に敗れた。論争の間、アルムシヴィは姿を隠さなければならなかった。

次元の娘バーフォクは、槍持つ有翼人の姿で、物事の結末の力があった。歌うことで結末を操れたため、バーフォクとの戦いは必ず彼女の勝利に終わった。彼女の力で、チャイマーの村が四つ、ドゥエマーの要塞二つが壊滅した。ヴェロスが滅ぼされないよう、ヴィベクはミルクフィンガーで彼女の口を塞がなければならなかった。

北の竜イスミールは、常に髭を蓄えた大王の姿で、無限とこだまの力があった。彼は暗く不気味で、侵略者たる首領たちの中では最も寡黙だったが、言葉を発すると村は持ち上がり、海へと投げ込まれた。ホーテーターは素手で彼と戦い、竜の叫びを掴み、イスミールの喉から血が出るまで握った。叫びはヴィベクのものとなり、黒檀のリスニングフレームに変えられた。それをイスミールの顔や耳に乗せ、正気を失わせて追い払った。

「向かって来ては追い払う。そして全てが回る。これから言うことは不快で、記録にふさわしくないだろう:ハルマ・モラ・アルタドゥーン!エ・アルタドゥーン!」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十説話The 36 Lessons: Sermon 10

ヴィベク 著

第十説話

お前はその後ホーテーターに渡った言葉に隠された、ヴィベクの第十説話を見つけた。

引き起こす者は何も持っていない状態で左手を挙げ、武器はいらないと示さねばならない。来るものは常に隠れているため、引き起こす者は常に目に見えない。もしくは敵の肌の中にいることが望ましい。

「王国の瞼は三十六の本を埋めるだろうが、その眼は世界を読み解く」

これによりホーテーターは私に理解を求める。剣は性急なものである。死者には何も書いてはいけない。ボエトヒーアの言葉を忘れぬようにと、ヴィベクはホーテーターに言う:

枠作り、スカラブであるあなたに、我々は誓った:我々があなたを愛せる世界と、大事にできる泥のマントを。見ていない間に先人たちに裏切られた。ホアリー・マグナスの危険な意見で過小評価は揺らがない。これはいつも満足している者に使う手法だ。短い塔の季節、すり減った赦し。そしてこれは何だ。瞼の下にあるのは炎か?

自らの肌の中で変わりなさいと、私はトリニマクを食べし者たちに言う。声を痣の色に変えなさい。敵のように自らを家に分け、これまた敵である災厄の柱神のように中心から順に法を定め、自らを材木、泥、樹脂であるとみなしなさい。シシシットの一歩は敵の突進よりも速いため、分裂してはいけない。彼は砂利のために全てを切り裂く。

我々は雷の中、違う道を行く。静止と怠慢な奴隷によって建てられた全ての真の家は、シシシットから始まる。偽りの地図のように壊れた偏愛に背を向けよ。このように動くといい。偽りの父には素早く、母は隅でガラスと雨のために泣く。静止は何も求めず、無であるがゆえに無を求める。八つの永遠の不完全の中では、あなたもそうだった。

ヴィベクはホーテーターに言う、ヴィベクの言葉を思い出せと。

シシシットはまだ旅の途中であると理解せよ

ヴィベクはホーテーターに言う、ヴィベクの言葉を思い出せと。

空に輝く鏡の中で

ヴィベクはホーテーターに言う、ヴィベクの言葉を思い出せと。

溺れながら微笑む

ヴィベクはホーテーターに言う、ヴィベクの言葉を思い出せと。

静止は大いに願っている

ヴィベクはホーテーターに言う、ヴィベクの言葉を思い出せと。

まだ問われていないことに

ヴィベクはホーテーターに言う、ヴィベクの言葉を思い出せと。

答えることを

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十一説話The 36 Lessons: Sermon 11

ヴィベク 著

第十一説話

アルムシヴィとその王ホーテータの善き治世の下で、チャイマーとドゥエマーが共存していたレスデイニアの時代の話である。ヴェロスの神々が宇宙などの物質を作りに出ている間、ホーテーターが混乱してしまうこともあった。そのような時にはいつでもヴィベクが彼を導いた。これが支配する王の三つの教訓の一つ目である。

「目覚めし世界は夢の記憶喪失である。全てのモチーフは傷つけられる。倒されてしまえば、テーマは未来の懐古になる。権力を悪用してはならない、さもなくば道を外れる。迷い、怒り、ついには愚の種を宿すだろう。そうなればすぐに壊れた国の祖父母となり、笑いものにされる。自分が水であることを思い出した石のように崩壊するだろう。

「必要でなく美しくもないものは家に置いてはいけない。

「試練は何にも邪魔されず受けるべきである。星の輝きはアイエムのものである。海の身勝手さはセトのものである。私は間の空気を支配する。それ以外は大地であり、今はあなたの指揮下にある。心臓の骨以外に、折れない骨はない。人生の中で二度見るだろう。一度目に得られるだけのものを得て、あとは我々に任せなさい。

「中心の真の象徴などない。シャーマトはあると信じている。聖なる場所に座ることで永く繁栄を引き起こせると思っているが、その国を出られず争いしか生まない。

「またしても象徴的かつ不毛なものの話になる。呪われて悪魔と化した真の公は最後に心から愛される。メファーラの掟によれば公式な芸術などなく、あるのは複雑性の修復点のみで、十分な時間があれば人々の恐れを取り除くだろう。この秘密にはさらなる秘密が隠されている。支配する王の道は個人を捨てた生存ではない。人々の芸術を受け止め、芸術と一つになる。つまり、秘密裏に殺さなければならない。

「支配する王は、他者に自分と同格のものを見ては何も支配できない。

「武器の秘密は、恵の座であるということだ。

「言葉の秘密は、動かないことだ。

「支配する王は全身を見事な炎で覆われている。全ての行動に見返りが伴う。その者の死は目覚めし世界へ戻る地図でしかない。眠る方法も違う。シャーマトはその生き写しであり、それ故に何も支配できないと考える。

「ホーテーターとシャーマトは一対一で十一となる。優美な数字ではない。どちらの一がより大きいだろうか?二つが入れ替われば、分かるだろうか?私には分かる、だからあなたには私が必要だ。

「メファーラの掟によれば、セオリストとテロリストに違いはない。彼らの手にかかれば、どんな大事な欲求も消えてしまう。それ故にメファーラの手は黒い。議論には両の手を使うと良い。片手の王は解決策を見出せない。ただし神に近づく場合は、どちらも切り落とさなければならない。神は全身に恐怖を纏い、理論など必要としていない」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十二説話The 36 Lessons: Sermon 12

ヴィベク 著

第十二説話

ホーテーターが支配する王の最初の教訓を熟考している間に、ヴィベクはモーニングホールドへ入り、アイエムが二人の恋人と一緒にいるところを見た。セトはまた分裂していた。ヴィベクは観察のためその中に飛び込んだが、まだ知らぬ秘密を知ることはできなかった。収穫を得るため、いくつか分身を置いて行った。

そしてヴィベクはヴェロスの首都を出て灰の奥深くへと入っていった。長く続く悪地を見つけ、そこで巨大化の練習をした。神々よりも濃度の低い物質で足を作ることで、大地に飲み込まれることを防いだ。この時、災厄の四柱神の一角であるモラグ・バルが姿を現した。

ヴィベクは強姦の王を見てこう言った:

「参加しないとは、なんと美しいことだ」

無敵ではなかった戦詩人の足をモラグ・バルは潰し、軍団に切り落とさせた。始まりの場所から強力な炎が現れ、網のようにヴィベクを拘束し、彼はそれを許した。

「結婚するのなら」と彼は言った。「何らかの式典があると好ましい」

すると足を奪った軍団が呼び戻され、祝宴の開催を命じられた。悪地からザクロが芽生え、テントが張られた。ヴェロシの秘術師たちが切り落とされた足の言葉を読み、涙を流しながらやってきた。

ヴィベクはこう言った。「愛し合うのなら、手短に済ませねばならない。ドゥエマーの大司祭たちは問題を起こす。私はホーテーターに大事な助言を行わねばならない。一時間だけ、私の頭を貸そう」

モラグ・バルは立ち上がり、六つの腕を広げて自らの価値を示した。魅惑のルーンで飾られていた。さらにその逆、より長き世界の暦の注釈で飾られていた。彼が言葉を発すると、そこから交尾をする動物たちが落ちてきた。

「どこへ行くのだ?」と彼は言った。

「言っただろう」ヴィベクは言った。「私は大地の王の指導者となる運命なのだ。エ・アルタドゥーン・ガルトク・パドメ」

この魔法の言葉を聞いて、強姦の王はさらにこう付け加えた。「チム」高貴を表す秘密の音節である。

ヴィベクはデイドロスから得るべきものを得たため、その日に彼と結婚した。頭を借りていた一時間の間に、強姦の王は愛の証明を求めた。

ヴィベクはそれに応えるため二つの詩を読んだが、そのうち一つ目しか知られていない:

あなたの髪を作るのにどれだけの碧水晶が必要だったか
海から採れるものの倍はあったか
愛しい者よ、地獄とは真実を語る者たちの書いた創作
私の口は嘘が上手で、歯はアリバイを製作

ヴィベクとモラグ・バルの子孫は数千にのぼる。その中で最も強き者の名は、力に満ちている:グルガ・モル・ジル・ヒャエト・エ・フーム。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十三説話The 36 Lessons: Sermon 13

ヴィベク 著

第十三説話

アルムシヴィとその王ホーテーターの善き治世の下で、チャイマーとドゥエマーが共存していたレスデイニアの時代の話である。ヴェロスの神々が宇宙などの物質を作りに出ている間、ホーテーターが混乱してしまうこともあった。そのような時にはいつでもヴィベクが彼を導いた。これが支配する王の三つの教訓の二つ目である。

「これが高貴を表す秘密の音節である:(別の場所で読まねばならない)

「人間は一時的な神話である

「魔法の十字は、自らの霊魂を消費する定命の者の価値を統合したものである。三角形で囲えば三位一体の家が見えてくる。それは隅々へと分かれ、同胞である四柱神バル、デイゴン、マラク、シェオグによって支配される。三角形を回転させれば始まりの場所、汚い嘘、反論を許さぬ者の証、その心臓を貫く。それら全ての上にはたった一人しか立てぬ場所、まだ誰も立っていない場所がある。それは新しいものの証明。それは知恵者の約束。それを全て広げれば星があるだろう。それは私の管轄ではないが、一切判断できぬところではない。偉大なる計画が飛び立つ。星のみならずスズメバチにも変形する。中心は持ちこらえられない。点と線が欠けてしまう。何もかもが欠け、器となる。最後には、それが役に立つ。それが約束されたものだ。

「剣は十字であり、アルムシヴィはそれを囲う三位一体の家である。終わりがあるならば、私は排除されなければならない。支配する王はそのことを知っていて、私は彼を試す。彼がそれを理解するまで、繰り返し殺す。私は最後の守護者である。私を排除することは、持ちこたえられぬ中心で眠っている心を再び満たすことである。私は剣、アイエムは星、セトは機械であり、世界の変化を引き起こしている。黒い海で満たされぬよう、取り決めを守るのが我々の役目である。

「シャーマトは中心で眠る。参照する世界が排除されることに、彼は耐えられない。これが偽りの夢を見る者の愚かさである。これは夢の記憶喪失、力、離脱である。これは弱き魔法であり、毒に侵されている。

「だからこそ私は言う、剣の秘密は恵の座であると。私の玉座である。私がアルムシヴィの声となる。私の姉や兄よりも、世界は私を知る。私は霊魂を冥界に運ぶ者。ヴェロスの雑草を刈る者。ヴェロスは持ちこたえられぬ中心である。アイエムは構想で、セトは結末である。私は排除されねばならない謎である。だからこそ私の言葉は歯で武装している。

「支配する王は私に立ち向かい、私の前に立たねばならない。私の罰から学ばなければならない。彼に分かるように私が示す。彼は男性であり女性であらねばならない。私のようにならなければならない。

「なぜなら支配する王は、他者に自分と同格のものを見ては何も支配できない」

ヴィベクがまだ完全でなかった頃にホーテーターが言われた言葉である。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十四説話The 36 Lessons: Sermon 14

ヴィベク 著

第十四説話

ヴィベクは頭のない状態で八十八日間モラグ・バルと横たわっていた。その間にデイドラ公は戦詩人の足を戻してデイドラの血で満たした。こうして巨大化したヴィベクは永遠に大地へ害を与えることはなかった。ザクロの宴により死者の霊魂が数多く戻ってきたため、息子たちや娘たちには果物以外にも豊富な食糧があった。

宴の最中にスキャンプの公爵が現れ、モラグ・バルは七つの旗を見て怒った。強姦の王が必要となり、時の残りの間問題を抱えた。彼の軍団とクウッタの軍団の間で戦争が始まったが、モラグ・バルとヴィベクの子たちは力も形も複雑すぎた。

そのためスキャンプの公爵とその子たちは劣るようになった。モラグ・バルは彼らにこう言った:「お前たちは嘘つきの子、犬の子、狼の頭の女の子だ」彼らはそれ以来使い物にならなかった。

金色に光る知恵を持った聖なる者ヴィベクが、ついに戻ってきた。体が丁寧に扱われていたことを、頭は知った。彼がモラグ・バルにそう言うと、何々のごとく動く男爵に礼を言うように言われた。「私は自分の歓喜を洗練する術を未だ知らない。私の愛は槍のような形になってしまう」

アイエムの慈悲を受け継いでいたヴィベクは、モラグ・バルに腹の魔法を教えることにした。お互いの槍を出し合って比べた。始まらぬ者に滅び以外のものをもたらせるよう、ヴィベクは強姦の王のものに新しい言葉を噛み込んだ。それ以来これは禁断の儀式となったが、秘密裏に行う人々もいる。

その理由はこうである:見ていたヴェロシや悪魔たち、怪物たちがみな自分たちの槍を取り出したのである。多くのものが噛まれ、大地が濡れた。そしてこれがモラグ・バルの最後の笑いだった:

「かつてないほどの力が集まり、その重みで割れる大地を見よ!」

すると結婚式の行われた広い悪地が砕け、炎が飛び散った。そして今はもうないが、当時にすれば悲惨なレースが開幕した。噛む者として生まれ、ひたすらに噛みながら、彼らは狂ったように走り、ヴェロスの地を横切ってレッドマウンテンの岸まで向かった。

しかしヴィベクは強姦の王から得た秘密を利用し、その槍からさらに恐ろしいものを生み出した。彼はモラグ・バルを噛む者たちの亀裂へと突き落とし、二度とその王を美しいなどと称賛しないと誓った。

ヴィベクは泣きながら周囲の者たちを新しい槍で殺した。彼はそれをムアトラ、つまりミルクテイカーと名付け、そこからチャイマーの秘術師たちにも彼の怒りが伝わった。この時ヴィベクに打たれた者はみな不毛となり、骨のような形にしぼんでしまった。その骨の道で作られた言葉を星たちが読み、それ以来天に子供は生まれなかった。ヴィベクは噛む者たちを残らず見つけだし、その子孫に至るまで九の隙間によって殺した。賢い者は未だにムアトラから隠れる。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十五説話The 36 Lessons: Sermon 15

ヴィベク 著

第十五説話

アルムシヴィとその王ホーテーターの善き治世の下で、チャイマーとデゥエマーが共存していたレスデイニアの時代の話である。ヴェロスの神々が宇宙などの物質を作りに出ている間、ホーテーターが混乱してしまうこともあった。そのような時にはいつでもヴィベクが彼を導いた。これが支配する王の三つの教訓の三つ目である。

「支配する王は、その製作者たる私を排除する。全ての子はそうあらねばならない。彼の最大の敵は、偽りの夢を見るシャーマト。ホーテーターよ、彼かあなたか、どちらかが砂利だ。誤った道を歩いてはならない。愛の罪に気をつけよ。彼の言葉を見よ」

私はシャーマト
私は音楽よりも古い
私には光がある
私には星がある
私には
古の海がある
眠れば私の姿を見るだろう
中心で踊る私を
破滅ではない
私の家だ
私は世界の口の中に
星を入れる
世界を殺すために
門を崩せ
私の盲目の魚たちよ
新しきフロギストンで
泳ぐがいい
門を崩せ
耳の聞こえぬ月たちよ
歌いながら焼けよ
そして私を中心に周るがいい
私は音楽よりも古い
私には光がある
私には星がある
私には
古の海がある

「お前は何度でも現れるが、彼を破壊できるのはお前しかいない。私がそれを許すかどうか、すでに分かっている。武器を持たずに彼のねぐらへと入り、この言葉を用いよ:エ・ガルトク・パドメ[チム]・エ・アルタドゥーン。もしくは用いずともよい。人間は一時的な神話である。暴力により天へと届く。お前にこの魔法を授ける:お前が支配する世界は一時的な希望でしかなく、お前は不確実な文字に書かれなければならない」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十六説話The 36 Lessons: Sermon 16

ヴィベク 著

第十六説話

ホーテーターは学んだ教訓の理解に苦しみながらモーニングホールドを歩いた。どうしても頭に定着させられず、言葉を真に受け止められないことに危険を感じていた。ヴェロスの光であり、王であり主であるヴィベクを探し求め、あろうことか誤りの聖堂で彼を見つけた。そこで精巧なハサミが彼の髪を切っていた。物乞いの王が織機を持っており、彼の髪を使って成人と死の地図を作っていた。

「主よ、なぜこんなことをしているのですか?」ネレヴァルは言った。

ヴィベクはこう言った。「炎の場所を確保するためだ」

ヴィベクが苛立っていたことはホーテーターに明白だったが、それは迫りくる新たな力の影響ではなかった。黄金の戦詩人は生まれる前にドゥルーたちから学んだように、水の顔も発動していた。

「炎から身を守るためですか?」ネレヴァルは言った。

ヴィベクはこう言った。「真に見ることができるようにだ。そして、このパドメの誤りの家の祭壇があれば、自分の秘密のさらに向こうを見られる。水の顔は嘘をつかない。嘘をつくどころか、考える余裕もないほど忙しい海から来ている。揺らめく水の動きは、真実を示す」

「考えすぎて、全てがおろそかになってしまうことが怖いのです」ネレヴァルは言った。

ヴィベクはこう言った。「では暴力により天に手を伸ばすといい」

そして頭の中を静めるため、ホーテーターは斧を手に取った。それに名前をつけ、最初の月へと進んだ。

そこでネレヴァルはクレーターの議会に出迎えられた。彼らはホーテーターのことを知っており、月の領域へと入ってきた大地の王を拒絶した。彼を囲むように動いた。

「月で王冠や王権は認められない」彼らは言った。「ライオン、大蛇、数学者など、王国の代表者も同じだ。我々は、移住し古代の国となった者たちの墓場だ。女王も玉座も必要ない。あなたの見た目は明らかに太陽のもの、つまり盗んだ思想の図書館のようなものだ。我々に涙や悲しみはない。書かれている通り、我々の革命は成功したのだ。あなたはホーテーターであり、ここでは歓迎されない」

そしてネレヴァルは息切れするまで墓場の亡霊たちを切り続け、ついにその議会が新たな法を定めることはできなくなった。

彼はこう言った。「私は滅びゆく奴隷ではない」

議会のうち、ホーテーターの攻撃に耐えて生き残ったのは数名のみであった。

クレーターの生き残りはこう言った。「独占は新しいことではない。全ての原因はそのものにある。このモチーフは英雄の伝説と関連がないわけではない。あなたは創造的な衝動で動いていない。あなたは運命の重みの下を行く。我々は墓場であるが、棺ではない。その違いを知れ。あなたはただ掘り進めただけで、眠らせる亡霊を増やしたわけではない。あなたの主張の中心には、弱い出来事の優位性がある。大地に裁かれるということは、わけも分からず玉座に座ることと同じだ。これ以上我々を傷つけても死者は増えず、何も得られないだろう」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十七説話The 36 Lessons: Sermon 17

ヴィベク 著

第十七説話

「私は煙の地図である」

これにより、ヴィベクは以前よりもさらに偉大となった。アルムシヴィとその王ホーテーターの善き治世の下で、チャイマーとドゥエマーが共存していたレスデイニアの時代の話である。

「私は形を変える、ゆえに努力せず私を求めるべきである」

ホーテーターはまだ斧で天を制圧しようとしていた。マグナスの力で太陽の図書館から追い出された。デシャーン平原の沼地を出たところの野原で、ヴィベクが彼を見つけた。二人はしばらく無言で歩いた。ネレヴァルは恥をかき、ヴィベクにはまだ慈悲があった。

しばらくすると彼らは東の海を渡り、蛇と雪の悪魔の地へ向かっていた。ヴィベクは海外の戦闘様式をホーテーターに見せたかったのである。彼らはツァエシの王の枕元の本から慣用句を学んだ。その形はこのページの本質に似ている。ツァエシの大蛇たちは西への復讐を三度以上誓っていた。

彼らはさらに歩き、地図の端にある尖った水を見た。ここで制約の霊魂が彼らにスポークを与え、残りの車輪を見つけるよう命じた。

ホーテーターはこう言った。「世界の端は剣でできている」

ヴィベクはそれを訂正した。「世界の下の歯だ」

彼らは北の古の森へと向かったが、そこで見つけたのは氷漬けになった髭の王のみだった。

彼らは黒き民の住む西へと向かった。一年間そこの剣聖たちに学び、その後もう一年ヴィベクが彼らに小さな報酬の美徳を教えた。ヴィベクは王を妻とし、やがては西を完全に破壊する怪物の種族を生み出した。ある戦士の長に、ヴィベクはこう言った:

「我々は眠っているかのように話し、振る舞ってはいけない」

南でも学べることがあるのではないかとネレヴァルは不思議に思ったが、ヴィベクは何も言わず彼をレッドマウンテンへと連れ戻った。

「ここが最後の最後だ」ヴィベクは言った。「この中でシャーマトが待っている」

だがシャーマトと戦うにはまだ早いことを二人とも知っていた。彼らは互いを相手として戦闘を始めた。こうしてヴィベクは全てのヴェロシに見えるようホーテーターを示した。傷はアイエム・アズラの恵みで閉じた。戦闘が終わると、ホーテーターはさらに七つのスポークを得ていたことに気づいた。それらを繋げて杖を作ろうと試みたが、「まだその時ではない」とヴィベクに止められた。

「どこでこれを見つけたんですか?」ネレヴァルは言った。

知らぬうちに得ていたものもあるが、全て世界中から集めたものであるとヴィベクは言った。「私が車輪だ」とヴィベクは言い、その形になった。中心の虚無が永く続く前に、ネレヴァルはスポークをはめ込んだ。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十八説話The 36 Lessons: Sermon 18

ヴィベク 著

第十八説話

ドゥエマーとの戦争の前に、ホーテーターに教えられることは全て教えたとヴィベクは感じていた。この時点で戦詩人は時の書の執筆を始めねばならないと決断した。なぜなら、年を重ねた世界が歪みつつあったのである。

ヴィベクはモーニングホールドに入り、ムアトラから逃げ出した九体の怪物と戦うことをアイエムに告げた。

「私はまた戻る」彼は言った。「ドゥエマーの偉大な建築家に、最後の一撃を浴びせるために」

アイエムはこう言った。「彼らは強いが、九体のうち八体しか見つけられないでしょう。あなたが時の書を作る決断をしたことで、九体目はすでに消滅しました」

アイエムは彼自身のことを言っているのだと、ヴィベクは理解した。

「何を悩んでいるの?」と彼女は聞いた。

彼は悩みがあるからこそ三位一体の剣なのである。それを知っていた彼は、恥も恐怖も感じなかった。その代わり、この言葉で説明した:

「透明の門の一員があまりに古くなり、後継者が実際の模型の改善ではなく、現在の世界の状態に合わせた関連した模型になることがあるだろうか?未来に起こることがセトに理解できないほど奇妙でない限り、母であるあなたが心配する必要はない。処刑人と愚か者も同様だが、私はそのどちらでもない。

「理想の形は変わるかもしれないが、本質は変わらない。だが西でもレインメーカーは消える。もう誰にも必要とされていない。

「以前の模型が理想に基づいて置かれているのではなく、無意識に常時変わりゆく定命の問題と繋がっているという理由で、それを追放できるだろうか?」

ヴィベクが完全だった頃、アイエムに言った言葉である。賢き者はこれを誤って解釈してはならない。

アイエムはこう言った。「だからあなたはネッチマンの妻の下に生まれ、母親の像と一つになり、水の中、炎の中、鉄の中、灰の中、東の全ての芸術が一つとなり、六倍の知恵を持ち、男と女の融合体、魔法の両性となり、戦いの原理、言葉における性の死、中界で唯一の存在となったのね」

その時ヴィベクは時の書を記録する意味を理解した。

この説話は禁じられている。

この世界とその他の世界において、十八引く一(勝者)は魔法の円盤であり、暴力によって天に届くよう投げられる。

この説話は真実ではない。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第十九説話The 36 Lessons: Sermon 19

ヴィベク 著

第十九説話

ヴィベクは鎧を身につけ、交流と情報で埋めつくされた空間なき空間へと足を踏み入れた。それは出会って来た全ての考えを記した地図であり、神聖な火花のような行事であった。彼はこう言った。「ここから八体の怪物に攻撃を仕掛ける」

そしてヴィベクは、星のように輝く心から現れる蛾を見た。レッドマウンテンの灰よりもひどい埃をまき散らしていた。彼は比類なき支配する王の二つの頭を見た。そして八つの不完全なものが貴重な石にすり込まれ、拘束具のような冠にはめ込まれていた。彼はそれが双頭の王の二つの王冠であると理解した。双頭の王の口には川が流れ込んでいた。

するとヴィベクは秘密の扉の中央に仮の家を建てた。そこから来る時代を見ることができた。その家についてこう書かれている:

一つ目の礎には指があり
地に埋められ
ゆっくり土の中を指す
北は予測できない
だがそれでも心は自由だ

二つ目の礎には舌があり
埃すらも饒舌になる
聞けば愛が見える
古の蔵書庫は必要としている

三つ目の礎には少量の糸があり
あなたの好きな色の形をしている
少女は誰が置いて行ったか知っているが
掘り起こすことを恐れている
先に繋がれたものを見ることを

四つ目の礎には九つの骨があり
それは黒猫から慎重に取り除かれた
この言葉の形に並べられ
我らを敵から守っている

あなたの家はもう安全だ
ならばなぜ——
あなたの家はもう安全だ
ならばなぜ——

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十説話The 36 Lessons: Sermon 20

ヴィベク 著

第二十説話

最初の怪物は実は二体であり、親であるヴィベクと同じように二度生まれていた。ムアトラから逃げ出した八体の中で強い方ではなかったが、その行動は不安を起こさせるものだった。彼はムーンアクセルとして知られ、自然界に残された弱点を刈り取っていた。これは二度行われると言われ、二度目は必ず破壊か不文の法をもたらしていた。彼は多面体のような見た目をしていた。

ムーンアクセルが危険であるという情報はなかったが、槍が効かなかったため、ヴィベクは持たれざる剣を使わざるを得なかった。怪物と交戦する前に、戦詩人はこう問いかけた:

「どうして槍が効かなくなった?」

ムーンアクセルはこう答えた。「私は二面的で変幻自在だ。どれも長くは続かないが、私は多数の直線から成り立っている。これにより、私は直線的なものを全て無視できるようになった」

幸いにも曲線状の持たれざる剣はムーンアクセルを切ることができ、陽が昇る頃には多くの傷口から血を流していた。彼を即座に殺せば自然界の弱点を閉じ込めてしまい元に戻せないため、ヴィベクはそうしなかった。ヴィベクはすぐに地理を正しく記せたため、ムーンアクセルを殺す準備が整った。

ヴィベクはおぞましい巨人の姿になって立ち上がった。西に手を伸ばし渓谷を手に取り、角のようにして持った。東に手を伸ばしニックスハウンドを一握り掴んで食べた。彼らの霊魂を渓谷に吹きかけると、解かれぬ女のようなひどいうめき声が鳴り響いた。彼はこう言った:

「圧倒されるがいい」そしてムーンアクセルは盗まれた魂の曲線に圧倒された。それらは樹脂のように怪物へ巻き付き、彼も二面性も身動きがとれなくなった。「これでお前は解決された」そう言ってヴィベクは彼の子孫をムアトラで貫いた。ムーンアクセルは動かぬものとなり、すなわち砕かれた。

ムーンアクセルの直線はヴェロシの哲学者たちに回収されて洞窟へと運ばれた。そこで一年を掛け、ヴィベクは息子の直線を謎の車輪のスポークへと変える方法を哲学者たちに教えた。これが最初の旋回学校の誕生であった。それ以前は炎の表面しかなかった。

ヴィベクは初めての車輪の弟子を見てこう考察した:

「卵の殻を纏った世界は、この三つの距離に覆われる恐ろしい所有物と似ている。それは魂を壊され、私の名前と同様に生きている。この修道院であなたは歩くべき一つの道を見つけた。剣のように起伏があるが粗雑なものだ。あまりに尖っていて、声を潜めないと舌から出血してしまう。長く続きすぎた帝国のように、看板が以前の意味を失わせてしまう場所だ。

「剣は政治からの離別である。

「私の息子のよくできた線を見よ。星の知恵で作られ、全ての手足が中心から均等な距離にある。私の意志で解体されたのか?第二段階などあるはずがない。私の存在が五つの要素を広め、卵の殻を纏った世界と同様に崇高な運命を引き起こすものであると考えるべきである。こう考えれば荷馬車の車軸を壊せる。そして飛べる」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十一説話The 36 Lessons: Sermon 21

ヴィベク 著

第二十一説話

車輪の言葉、その一:

「スポークは混沌の八つの要素であると、時の法則により定められている。トカゲの神々がストライキングと呼んでいる、いわば静的変化である。これが爬虫類の車輪であり、動かないものの序章となるコイルの可能性である」

その二:

「エドラから借りられた骨であり、我らの住む新しい星の濡れた大地、シシシットへ贈られた八つの手足である。その中ではなく外にアービスがある。説明のつかないものは大抵円形であり、これもそうである。円とは、攻撃を重ねながらも決して噛みつかせてはもらえぬ混乱した蛇のようなものである。エドラは違うことを言うだろうが、彼らは嘘つきである以前に与える者であった。嘘により噛みつく者となってしまったのである。彼らの歯は考えを変えさせる。変わるということは偽りの口の中へ入ることである。たとえ懐柔であっても飲み込まれる」

その三:

「悟りを開く者は、世界に食われなかった者である」

その四:

「十六番目の贈り物の手足の間の空間、悪魔の公を表す形。それが鍵であり錠であり、系統でありマンティコアである」

その五:

「王を横にしてみれば、先人が神像を作るために使った塔が見えるのみである。中心を見れば穴と二匹目の蛇が見えるのみである。それは手を伸ばす者のために子宮を準備していて、正確であり魔法などない」

その六:

「二匹目の蛇の心の中に、秘密の三角形の門がある」

その七:

「秘密の三角形の門を横にすれば、秘密の塔が見える」

その八:

「塔の中の秘密の塔は、唯一の神である私の形をしている」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十二説話The 36 Lessons: Sermon 22

ヴィベク 著

第二十二説話

そしてヴィベクは最初の旋回学校を去り、空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗くと、二匹目の怪物であるトレジャーウッドソードを見つけた。ザクロの宴から月日が経ち、低層のヴェロシの家を教える存在となっていた。彼らはその力をこう称えた:

「トレジャーウッドソードは高貴で輝かしい者たちの光である!使用した者は自らを知る!」

戦詩人はモラ家の先人のアルコーブで客人となっていた。そこの花冠の公は北の悪魔たちを倒した英雄であった。ヴィベクは骨たちを呼び集めた。彼はこう言った:

「ゴミを漁る者が絹のサッシュを見つけたからといって、前任者の偉大なる体系を見つけられると思ってはいけない。完全なる幸せは泣くことによってのみ手に入る。私の結婚の残された部分を(自由に)返してもらおう、そうすれば神の思考の領域から消さないでおく。あなたの線には、私の姉アイエムの気に入りそうな魔法がある。彼女の暗い知恵に免じて、謙虚にもお願いをしているのだ」

壁から歩く骨が現れた。古の魔法の行いに倣って、下あごに貴石を三つはめていた。そのうちの一つはオパール色のオパールであった。歩く骨は中間の公に一礼してこう言った:

「トレジャーウッドソードは我々の家を去らない。より大きな影である黒き手のメファーラと契約が交わされた」

ヴィベクは一つ目の貴石に口づけをし、こう言った:

「動物の絵よ、無礼な歩く者よ、水の中でも灯り続けるランプへと戻り、これ以上無駄な伝言を蓄えるな。下がれ」

二つ目の貴石に口づけをし、こう言った:

「すぐに消散する誇り高き残留物よ、私の姿から何かが保証されると思うな。皮膚の下にあるものに何も求めるな。私は永久に主である。下がれ」

オパールに口づけをし、こう言った:

「お前を下へと連れて行こう」

そしてヴィベクは隠された場所へと引き下がり、モラグ・トングの暗黒の母たちを見つけ、その全てを妻として夏の塩のような味の忠誠心で満たした。彼女たちは黒き女王となり、百の殺人的な息子たち、千の殺人的な腕、十万の殺人的な手とともに叫び、路地、宮殿、工場、街、秘密の部屋の中で大きな動きが発生した。ラアシムの持ち物の中での動きは波のようで、時の狭間でうねり、全ての運命は飲み込まれたナイフ、うめき声の殺人、神による濡れた死の抹消へと導かれた。

暗殺者の王は、ヴィベクにトレジャーウッドソードを差し出した。

「モラ家の公もあなたに好感をもっているようです」と暗殺者の王は言った。「彼をデイゴンの端に配置しました。彼の目は邪悪な者のための炎の祈りにはめ込みました。口には鳥を詰めておきました」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十三説話The 36 Lessons: Sermon 23

ヴィベク 著

第二十三説話

剣の言葉、その一:

「剣は美味な料理のように扱われ、象徴的なコラージュである。人生の前半において役に立つ。これを知らぬ王朝はない」

その二:

「動かぬ戦士は私の手法の一貫性を理解できる。真の眼が手に入る。私の臣下、支配下であることを喜ぶがいい。私はあなたたちのために剣の街を作る。つまりそこに住む人々を、より良い形へと切り取る法である」

その三:

「私が鎧を着て現れれば、女性はすぐにドレスを燃やす。血を流した放浪者のように私の下へ這いつくばる。小さな霊魂は跡形もなく死ぬ。あなたの日々を殺しの日々としたいのなら、アルムシヴィの中でも私に従うといい。エ・アルタドゥーン、武器の三つ目の法である」

その四:

「動かぬ戦士が疲弊することはない。戦闘中でも穴を掘って眠り、力を回復させる」

その五:

「本能は反射行動ではなく、用意された小さな奇跡である。どの戦士が台頭するかを決めるのは私である。幸運を求めてはいけない。勝つために私に仕えよ」

その六:

「活動の見えない期間は、絶対なるものへの愛である。ネッチマンの妻から神が生まれたことは、愛から優しさが取り除かれたことを意味する」

その七:

「真の剣は世代の鎖を切ることができ、それはつまり敵の作った伝説である。私は亡命した庭園であると考えよ。それ以外の全ては手入れされぬ雑草である」

その八:

「二つ目の道によって鍛えられた古の道を授けよう。古の道ほどの大きさのある剣を扱うには巨大な手がなければいけないが、それほどの者は棒切れだけでも太陽を突ける」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十四説話The 36 Lessons: Sermon 24

ヴィベク 著

第二十四説話

そしてヴィベクは暗殺者の家を出て、空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗くと、ホードマウンテンという三匹目の怪物を見つけた。自由に動きながらも等間隔に配置された戦士たちで構成されていて、雲を切るほどの高さの戦士を中心に、木のように広がっていた。その姿はスカートのようで、裾の部分は灰の中を走る軍団で構成されていた。

ヴィベクは我が子の円錐形に感心しながら、生まれる前に様々な戦闘様式を教わった時の喜びを思い返していた。

ヴィベクは「責任」と言いながらヴェロスへ入っていった。

だが怪物に剣が届く距離まで近づける前に、三つの低層の家がホードマウンテンを危ういネットで捕らえた。主を見ると、ヴェロシは歓声を上げた。

「我らは喜んで仕え、勝利します!」彼らは言った。

ヴィベクは勇敢な者たちに微笑み、祝賀の悪魔を呼びだして勝者に付けた。捕獲された怪物の周りでは愛と責任感が漂っており、その中心でヴィベクは骨の頭飾りを被っていた。彼は笑い、神秘的な冗談を言い、三つの家の長を引き合わせて新体制を確立した。

「お前たちはこれから永遠に私のボイアント・アーミガーだ」と彼は言った。

するとヴィベクはムアトラでホードマウンテンを貫き、骨の入った大きな袋へと変えてしまった。右手でネットに触れて言葉へと変え、それを全て北東に投げた。中身が砂糖のように散乱し、ヴィベクとボイアント・アーミガーたちは笑いながらその下を走った。

ついにホードマウンテンの骨は地面に落ちて剣の街の土台となり、ヴィベクはそれに自らの印の名をつけた。ネットはその合間に覆いかぶさって骨と骨をつなぐ橋となり、その線は彼の聖なる英知に触れていたため、知られうる世界の中で最も完璧な街道となった。

多くのヴェロシが新しい街を訪れ、アイエムとセトもそこに祝福を与えた。街は笑いと愛と、木の形をした敵の子で埋めつくされた。

アイエムはこう言った:

「私の兄弟の街に、ホーテーターの生まれたインドリル家の聖なる加護を与えよう。その力と玉座に並ぶものは天下にない」

セトはこう言った:

「私の兄弟の街に、モラグ・バルの残した暗い街角を歩ける安全を与えよう。そして強き者への私の名であるこの呪文を与えよう:これで道に迷った者は、故意でなければ守られるだろう。道や路地を文明の謎の道で満たし、街に心を与え、凝縮されたアルムシヴィへの道筋となろう」

こうしてレスデイニアの時代にヴィベクの街が誕生した。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十五説話The 36 Lessons: Sermon 25

ヴィベク 著

第二十五説話

街の言葉:

「全ての街は硬い光でできている。私の街も、彼の街も」

「だがやがて光は弱まり、ヴェロスの眩く残酷な天使が現れる。彼は怪物になる前の悪魔のような姿のベクで、青白く痩せていて、美しかった。皮膚は鳥の骨の上に薄く延ばされ、羽の生えた蛇がその腕を囲んでいた。背中からは翼が広がっていて、赤と黄色の先端は太陽に照らされて刃のようだった。燃え上がる髪の毛の束はまるで水中にいるかのように浮遊し、彼の頭を照らす光を浴びて白く輝いていた。その存在は否定しがたく、耐えがたい恐ろしさであった。

「ここは神の街、他とは違う。他の国の街はその民を眠らせ、東へと歩き、私に忠誠を誓いに来る。永遠の冷気で凍り付いた北の首都の人々は、ヴィベクの街の前で我々に頭を下げる。

「自らによって考案された道が、血の中を走る。私は自分自身を建て直した。乱暴な道標は私の腕に沿って立ち、やがて内海となる。快楽を生む道具のように、私の体は私の降臨を見守るために集まった人々で埋めつくされている。私の脊髄は、私という街への本道である。血管や通路では数え切れぬほどのやりとりが行われ、放浪、放浪、放浪する者たちは街中を歩き、私をさらに大きくする。私の頭蓋骨の空洞には聖堂が立ち並び、それを王冠として永遠にかぶり続ける。神の唇の上を歩くがいい。

「それらは私に新たな扉を与え、売り買いされる市場の活気により簡単に不死を行き来する存在となる。子供たちは叫びながら遊び、笑い、楽しみ、欲し、片面には私の顔、もう片面には街の全貌が写る新しい通貨をやりとりする。私は新しい窓の一つ一つからそれを凝視する。やがて百万の眼を持ち、夢を見る虫となる。

「忙しく行き交う人々の中で、赤い火花を散らす戦争のラッパは家畜の鳴き声にしか聞こえない。異端者たちは広場で処刑される。私は丘を越えて広がり、発疹のように次々と家が建つが、掻きむしることはない。街とは狩猟に対する解毒剤である。

「私はランターンで空洞を照らし、私の名の書かれた燭台に何度も何度も蝋を注ぐ。その名は数えきれず、辺りを囲み、マントラに司祭、神の街、隅々までその名で埋めつくし、車輪を付けて回転し、流れる川の言葉は足音でクスクス笑い、売り、盗み、探し、私とともに歩く者に心配は無用である。これによりアービスの計画に花が咲く。これがPSJJJJの約束である:卵、像、人、神、街、国。私は仕え、仕えられる。私は針金と糸とモルタルで作られ、前任者を、そして私のいない世界を引き継ぐ」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十六説話The 36 Lessons: Sermon 26

ヴィベク 著

第二十六説話

そしてヴィベクは最高の建築物を後にして空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗き込み、四匹目の怪物であるポケットカバルを見つけた。

怪物は、皇帝カサダケが自生する極東に住むチャイマーの魔術師たちの呪文リストの中に隠れていた。ヴィベクは単なる旅人に扮したが、魔術師たちに見つかるように感知できる薄い布を纏っていた。彼はムアトラから単純な歩くドワーフを作った。

しばらくすると見えざるものは東の図書館に紛れ、歩くドワーフにポケットカバルの言葉を吹き込んでは、魔法が解けると逃げていた。この盗みを一年か二年続けるうちにムアトラは腹を病み、歩くドワーフは魔術師の塔の奴隷の檻の近くで爆発した。するとポケットカバルは、奴隷の口の中へ入り込んで再び隠れた。

すると奴隷たちがガヤガヤと話を始め、魔法が飛び交うのをヴィベクは眺めた。彼らは檻を揺らしながら半分の賛美歌を歌い、それは禁断の難解な知恵へと形を変えた。連祷の鬼が現れ、溢れたものを飲んだ。奴隷の話声が主要な場所以外を破壊したため、盗む者たちが隣り合う場所から横向きに入ってきた。

当然ながら巨大な虫が現れ、その中には東の偉大な魔術師が入っていた。ヴィベクの変装を見破り、戦詩人が神聖であることは分かっていたが、自らの力を過信していたため厳しい口調で話した:

「ふざけた三位一体め、何をしている!無意味な言葉に、連祷の鬼!お前が食って、食って、食い散らしたおかげで、どうやって道理や秩序を完全に取り戻せというのだ!他の悪魔たちと遊んだらどうだ?」

ヴィベクは魔術師の魂を貫いた。

巨大な虫が奴隷の檻の上に落ち、奴隷たちは自由に見境なく、さらに言葉を発しながら走り回った。様々な色が大地に織り交ぜられた。ヴィベクはその全てを閉じ込めるべく、ドーム状の頭をもった悪魔を作った。

「これでポケットカバルは永遠にここに封じ込められる。ここは魔術が無力化され、蔑まれる呪いの地としよう」

そして彼はムアトラの髭を掴んで持ち上げ、ドームの悪魔の半球体を後にした。そこの境界線に警告と、誤りを含んだ入場の歌を置いて行った。半死半生のムアトラの偽物の骨を使って要塞の理屈に基づくテントの支柱を作り、破壊的な言葉は永久に閉じ込められた。

セトが現れて兄弟の作ったものを眺めた。正確さの王はこう言った:

「八体の怪物のうち、最も難しい。宝物にして良いか?」

ヴィベクはセトにその許可を与えたが、絶対にポケットカバルを中界に放ってはいけないと告げた。彼はこう言った:

「私は旅の途中でここに秘密を隠し、愚か者から保護するためにムアトラと似たものを作った。このドームの中で、人はもう一時的な神話ではない」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十七説話The 36 Lessons: Sermon 27

ヴィベク 著

第二十七説話

言葉の言葉、その一:

「全ての言語は肉に基づく。詭弁化に騙されてはいけない」

その二:

「三つ目の道は、恐れることなく興奮を探る。おかしな者の努力はそれだけで社会として成り立つが、書かれた場合に限る。賢き者は一つの法を別のもので代用することがあり、時にそれは矛盾するが、それでも特定の手法を用いていると言い張る。口語においてこれは真実であり、全ての言葉に共通する」

その三:

「赦免のために謝罪の領域に踏み込んではならない。表現の向こう側に罪などない。盗む者の住む隣り合う場所には、声と思考の中間の錯覚があり、それは作られたものである。これにより私は、どの角度から見ても完璧な正確さの議長から確実性を奪った。声の領域から外れると、確かなものはない」

その四:

「真の創作物とは、沈黙から作られる。それは何も参照しないことから生まれる沈黙である。それはつまり死者のことだ」

その五:

「最初の意義はいつも隠れている」

その六:

「謝罪の領域は完璧であり攻撃を受け付けない。そのため賢き者はそれを避ける。三位一体の集結は世界であり、行動を起こす言葉である。三つ目の道である」

その七:

「自らの最高の格言を抑える賢者。それは盗人であるため、手を切り落とすべきである」

その八:

「壊れた地図の服を着るのは愚か者と異端者のみである。地図は怠慢の出口である。埃を被った舌であり、つまりは多くの者が完結した物語と思い込む図表だ。飲み込まれるまで、どんな言葉も真実ではない」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十八説話The 36 Lessons: Sermon 28

ヴィベク 著

第二十八説話

そしてドーム状の悪魔のことはセトに任せ、ヴィベクは空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗き込むと、五匹目の怪物であるルディーマンを見つけた。

ドゥルーが世界を支配していた頃、その頂点にはデイドロスの公モラグ・バルがいた。その当時はとげで覆われ、鎧を着て海に適した姿をしていた。多くの子を生んだヴィベクは、その時モラグ・バルの古い象徴を世界へ落とした。死んだ記憶の甲羅である。それをヴェロシの子供が着て村の人々の関心を得ようとしていなければ、怪物にはなっていなかった。

ルデイーマンは八体の怪物の中で最も単純であった。彼を着た者は強力な殺人者となったが、それ以上は何もなかった。彼は物理的な世界に存在していた。彼を特別な存在にしていたのは地理だけである。

ヴィベクが男の子の村グニシスで彼を見つけると、武器が乱暴にぶつかり合い、大地が持ち上がった。彼らの戦いはウェストガッシュを作り出した。今でも、そこを訪れる放浪者はその音を聞く。剣が甲羅にぶつかる音、神の唸り、怪物の脚の骨が折れる音である。

勝利したヴィベクは、自分の母を改造したドゥルーのところへルディーマンの甲羅を持って行った。書くには難しい名を持つドゥルーの女王は、自己孵化の時期だった。彼女の番人たちがヴィベクから贈り物を受け取り、地上から守ると約束した。ドゥルーが嘘をついた記録は、これが初めてである。

十年後、今度は涙の近くで、ルディーマンが再度現れた。災厄を信仰する気まぐれな呪術師によって着られていた。ドゥルーたちは守るどころか、その生きた鎧に不撓性の秘術を染み込ませていた。その呪術師に覆いかぶさると脱皮し、彼の骨を五つの隅まで伸ばした。

ヴィベクは再び怪物と相対すると、その足から三つの村の残骸が滴るのを見た。彼は巨大化し、象徴的なコラージュを用いてルディーマンを殺した。海のアルトマーはもう信用できなかったため、彼は甲羅を誠実で忠実なナンバールームの秘術師たちに託した。彼らにこう言った:

「ルディーマンから哲学者の鎧を作るといい」

秘術師たちは賢者に甲羅を巻き付けた。それが二つの大きな数字による一連の飾りとなり、そのうちの一つは背が高く、もう一つはその腕の下にあった。それらは甲羅の周りを走り、互いをすり抜けながら、もう役に立たない十二と十三の間の数字から聖なる樹脂を引き出して塗っていた。賢者が呼吸できるよう、神の表皮に金の藁を素早く通した。儀式の銅版画が凝固する樹脂に引き込まれると、チャイマーの口の中でしか答えの見つからない死者と方程式の長いリストが、ヴィベクの恐ろしく光る爪によって刻み込まれた。爪の先からは焼け付くような液体が流れ、儀式の銅版画の溝を満たした。それは賢者の殻に関する文様となり、その後永久的に神学者に調べられる。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第二十九説話The 36 Lessons: Sermon 29

ヴィベク 著

第二十九説話

数字の言葉:

1.ドラゴンブレイク、または塔。1
2.左右像。68
3.透明の門アルムシヴィ。112
4.災厄の四柱神。242
5.世界の五角。100
6.歩く道。266
7.中央の剣。39
8.車輪、または八人の与える者。484
9.不在の者。11
10.アルトマーの部族。140
11.主の数字。102
12.天。379
13.大蛇。36
14.王の咳。32
15.取り返す力。110
16.許される冒涜。12
17.投げられた円盤。283
18.卵、もしくは六倍の知恵。
19.仮の家。258
20.月のラティス。425
21.子宮。13
22.不明。453
23.空洞の預言者。54
24.星の傷。44
25.皇帝。239
26.はぐれ次元。81
27.秘密の炎。120
28.溺れたランプ。8
29.囚われた賢者。217
30.スカラブ。10
31.リスニングフレーム。473
32.偽りの呼び声。7
33.守護者。234
34.無法の文法。2
35.監督のシャツ。191
36.時。364

「数字とは、耳の聞こえぬ目撃者の存在である。彼らはその神格の最後の一片であるアービスにしがみつく。数字の形とは、その現在の活用法であるが、上にも書いたようにこれは愚かである。象徴に執着するということは、確実すぎる」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第三十説話The 36 Lessons: Sermon 30

ヴィベク 著

第三十説話

そしてヴィベクはナンバールームの秘術師たちを後にし、空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗き込むと、六匹目の怪物であるシティーフェイスを探した。しかし見つからずに苛立ち、秘密の怒りを抱えながらモーニングホールドへ戻り、高次について聞いてきた秘術師を殺した。

ホーテーターであるネレヴァルはこれを見てこう言った。「なぜこんなことをするのですか?秘術師たちはあなたに指導を求めています。彼らはあなたの聖堂を良くするために働いています」

ヴィベクはこう言った。「誰も私が何であるかを知らない」

ホーテーターは頷いて研究に戻った。

シティーフェイスが親から隠れた方法はこうである:彼はハノートという名で生まれ、力を欲し、寄り添う大衆の周波数に同調した難解な風の神経であった。村に根付いて拡散し、そこの人々の中に隠された占星術、文化の星図を見出し、その共鳴は彼の頭を混乱させた。ハノートは隣り合う場所へ横向きに入り、成長を続け、未知だった。声の上では新たな不死の感情に震え、中界に知られる三十のものよりも多くを吸収した。ハノートが故郷をひどく恋しがると盗む者たちがそれを奪った。

盗む者はこう言った。「孤独な者の新たな感情は、狂気から来る。これはもうない。我々のものだ」

盗む者は自分たちの街を作ったことがなく、全ての星を聖なる光で照らすヴィベクの街を見て目を奪われていた。

「こういう理由でベクの存在は我々の領域に入り、我々の切望により引き寄せられ、虚無に隠れている。その上に我々の希望の塔を建てる」

レスデイニアでは長い年月が過ぎ、ドゥエマーの大司祭たちはヴィベクのようなもの、盗む者の新しきハノートのようなものを建てていた。ホーテーターは勇敢になりすぎて戯言を言っていた軍と戦っていて、ネレヴァルはアイエムの孤児の軍団の力を借りてその撃破を手伝った。彼はヴィベクに戦利品を渡しに行くと、主がシティーフェイスの攻撃を受けているのを見た。怪物はこう言っていた:

「ベクとベクよ、我々はお前たちの街に取って代わるために来た。我々は人知を超えた感情の場所から来た。我々の民はそれで命を落とした。二つの目的で来たが、そのうち一つのためにしか残れない。お前たちに文化の誤りを正させるか、単純に力でお前たちのものを奪うかだ。二つ目の方が楽であると我々は思う」

ヴィベクはため息をついた。

「私の指導に取って代わるか」彼は言った。「ずっと前にお前を殺すつもりだったが、私は疲れてしまった。レスデイニアは病を患い、私にはもう不明の出来事の想像上の比喩に付き合っている時間はない、これを受け取るがいい」

そして彼はシティーフェイスの希望の塔に触れて、盗む者たちの誤りを正した。

「これもだ」

そして彼はエトスナイフでシティーフェイスの心臓を貫き、それはラクート・アイ・エ・アルタドゥーン、正しき商業の短剣だった。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第三十一説話The 36 Lessons: Sermon 31

ヴィベク 著

第三十一説話

レスデイニアではさらに長い年月が過ぎ、ドゥエマーの大司祭たちはヴェロスの支配者に戦争を仕掛ける準備が整いつつあった。この時ホーテーターはアイエムの夫、三位一体の最初の聖人となっていた。ヴィベクは息子や娘を探すことに疲れ、休憩をとっていた。

ホーテーターは妻にこう言った。「私の師ヴィベクはどこだ?冷たくなったが、それでも愛している。彼の悲嘆は、国全体の肌を変えてしまった。近頃はヴェロスのどこを探しても見つからない。そのせいで人々は暗くなっている」

三位一体の剣は、黄銅の包囲攻撃機械を製作するドゥエマーにより発生した小さな怪物たちと戦っているのだと、アイエムは困った夫に慈悲深く言った。彼女はホーテーターを自分の中に招き入れ、主の居場所を見せた。

ヴィベクであることを選んだアルムシヴィの一部は、ウェストガッシュのフルートとパイプの鬼たちとの戦いを終え、誤りの聖堂の連祷の間で座っていた。再び時の書に書き込み始めた。その前に水の顔になる必要があった。そうすることで古き聖堂の青銅と新しきものの青を分け、幸福な執筆ができた。そして大いなる月からまた羽を取り、さらに殺す必要があった。そうすることで定命の者の真実を書くことができた。最後に濡れた言葉でモラグ・バルとの結婚を強いられたザクロの宴を思い返し、メファーラとしての自らの存在を固め、黒き手で執筆した。彼はこう綴った:

最後に彼の声を聞いた時、そこには僅かに苛立ちが表れていて、私は自制し他者の意に服することを学んだ。その後私は聖なる炎を纏い、エターダに均衡などないことに気付いた。彼らは嘘つきであり、迷った根であり、私にできることは道理に解釈することしかなかった。それでも人々の欲求は満たせない。私は慈悲の椅子に座って批判し、目覚めの状態、生まれながらの欲求の側面である。水で書かれ、悪をも含むまでに広がるこの書の中でのみ、私は疑念を表すことができる。

するとヴィベクは(一般の読者向けに)その上からインクを被せ、代わりにこう綴った:

黒い紙の中で、丸腰の私の最後の景色を見つけよ。真実は私の夫のようである:壊すことを指示され、手順と雑音で満たされ、重く打ちつけ、図面に書かれた重み、戦棍からのみ学べる教訓である。私の声が聞こえる者たちは打たれ、その灰の中で何人かは死ぬといい。見つけた者は、光によって殺され、裏切りの家のように殴られた彼を見つけるといい。時は金ならば、不死の私は秘密の暗号だ。私は絶望の太鼓を分かつ者であり、真実の反響するこの王冠を被るべき者として中界の人々に選ばれた。私はぼろぼろの救世主である。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第三十二説話The 36 Lessons: Sermon 32

ヴィベク 著

第三十二説話

戦棍の言葉、その一:

「壊滅の喜びとは、非現実へと消える喜びである。眠る世界に挑む者は皆この活動の一員となりたがる。私は槌をもって、分裂した二重性を疎外することを非難する」

その二:

「定命であることの罰として、私の説話を受けよ。土から作られることは看守たちからそう扱われることである。これがデイドラの鍵であり錠である。なぜ彼らが妥協から逃げたと思う?」

その三:

「ヴェロシよ、あなたの皮膚は子を宿した暗闇となった。私の悩みがこれを引き起こした。ボエシアがあなたに痣の色になることを求めたことを忘れてはいけない。あなたたち逃亡の民に命を救える方法が、痛み以外にあるだろうか?」

その四:

「金床ではない賢者は、標準的な文でありそれ以上ではない。それはつまり死者であり、四つ目の歩く道である」

その五:

「美徳の正しい理解とは、演出と殺人である」

その六:

「最後には、太鼓の拷問から解き放たれながら、その傷を楽しむ人質とともに喜べ。太鼓が壊れ、あなたは蜂の巣にいることに気付く。つまり、あなたの眠りは終わった」

その七:

「疑り深きは壮観であり、嘘は理論的な刺激でしかない」

その八:

「ではなぜデイドラはアービスに干渉したがるのか、聞きたいか?それは彼らが過激な評論家であり、殉教者と同等に必要な存在だからである。他の者よりも強い邪心をもった者がいることは錯覚でない。というより、必要な錯覚である」

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第三十三説話The 36 Lessons: Sermon 33

ヴィベク 著

第三十三説話

そしてヴィベクは、打ちつける光の言葉を生み出すまで長い間思案を続けた誤りの聖堂の連祷の間を出て、空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗き込むと、七匹目の怪物であるライロックを見つけた。

ライロックはヴィベクの二つ目の開口部から生まれ、また別の忘れられしギルドである掃討によってザクロの宴から追放された。掃討は彼が怪物であると思わなかったため、手から飛び立って天へと昇ることを予期していなかった。

「私は永遠に存在しえないはずの金色の知恵と力をもって生まれた!この力をもって私は隠されし天へと招かれた!」

それは星でないもので作られた鱗の毛布のことであり、その数字は十三だった。ライロックは愚かさで満たされ、全ての人間の宗教の中に隠れる虚無の亡霊と交渉した。虚無の亡霊はこう言った:

「私と百年過ごせば、どんな神も逆らえないような力を授けよう」

だが百年経つ前にヴィベクはライロックを探し始め、見つけた。

「愚かな石め」ヴィベクは言った。「鱗の毛布に隠れることは、何もないところに印をつけることだ。その交渉は支配する王のためにのみある!」

そしてヴィベクは名付けられた斧でライロックをバラバラに切るため、ホーテーターを天へと送った。ネレヴァルは盗みの南極の星と戦士の北極の星と和解した。天空にのみ存在し、太陽マグナスの見習いによって治められていた三つ目の極とも和解した。彼らは領地を自由に歩き回る許可を与え、隠されし天でライロックを探すための赤の目を与えた。

偶然にもネレヴァルは先に虚無の亡霊と出会い、探す場所を間違っていると言われた。それに対しホーテーターが「私かお前か、どちらがだ?」と問うと、虚無の亡霊は両方と答えた。この二者の間で他にどんな言葉が交わされたかは、この説話に書かれていない。

しかしライロックはこの混乱に乗じ、街の神ヴィベクに攻撃を仕掛けた。三体の黒き守護者たちに急かされたのである。彼らは中界の王に敵意はなかったが、ライロックを速やかに追い出したかった。

まるで地獄の有料道路のように空の穴から流星が降ってくるのを見て、ヴィベクの民は悲鳴を上げた。だがヴィベクが片手を上げるとライロックは街の真上で氷漬けになり、ヴィベクはそれをムアトラで貫いた。

(二つ目の開口部を貫くことは、現在禁じられている)

ネレヴァルが戻ると、主の街の上で氷漬けになった彗星に気付いた。取り除くべきかとヴィベクに問いかけた。

「愚かなホーテーターよ、そうしたかったならすでに自分でしている。奴の最後の意思を残したまま置いておく。もし街の人々の私への愛が消えることがあれば、その破滅を防ぐ力も同時に消える」

ネレヴァルはこう言った。「愛はあなたの思うままです」

ヴィベクはホーテーターに微笑み、真実の大臣になったと告げた。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第三十四説話The 36 Lessons: Sermon 34

ヴィベク 著

第三十四説話

そしてヴィベクは真実の省を出て空間なき空間へと戻った。仮の家から中界を覗き込むと、最後にして最強の八匹目の怪物を見つけた。グルガ・モル・ジルなど複数の名を持っていた。賢き者は他の場所でこの力の連鎖を探さねばならない。

ヴィベクはホーテーターを呼び、ネレヴァルは初めて仮の家へと足を踏み入れた。彼はヴィベクが何年も前に見た光景を目にした。双頭の支配する王である。

「あれは誰だ?」と彼は考えた。

ヴィベクはこう言った。「征服の赤い宝石だ」

ネレヴァルは恐怖のためか主の返答に苛立った。「なぜあなたはいつもそんなに曖昧なのですか?」

そうしなければ自分自身の存在を裏切ると、ヴィベクはホーテーターに言った。

二人は中界へ入り、かつてアイエムとセトがヴィベクを見つけた場所の近くの村へ向かった。八匹目の怪物はそこにいたが、怪物らしい行動は起こさなかった。困った顔をしながら足を海につけて座っていた。親を見た彼は、なぜ自分が死んでオブリビオンへ戻らねばならないのかと聞いた。

そうしなければ自分自身の存在を裏切ることになると、ヴィベクは八匹目の怪物に言った。これでは怪物が満足していない様子だったため、まだアイエムの慈悲を残していたヴィベクはこう言った:

「炎は私のものだ、飲み込まれるといい
そしてボエトヒーアの家の
パドメの祭壇に
秘密の扉を作るといい
そこは安全で
見守られている」

怪物は穏やかな表情でムアトラを受け入れ、彼の骨は死者の街ナルシスの土台となった。

ネレヴァルは準備していた斧をしまい、眉をひそめた。

「なぜ」彼は言った。「八匹目の怪物がこんなに簡単に諦めると分かっていたなら、なぜ私を連れて来たのですか?」

ヴィベクは長い間ホーテーターを見つめた。

ネレヴァルは理解した。「自らの存在を裏切る必要はありません。好きなようにお答えください」

ヴィベクはこう言った。「私の子の中で最も強い者は、先に安らぎを与えさえすれば反抗せずにムアトラに屈すると分かっていた。だからお前を連れて来た」

ネレヴァルは長い間ヴィベクを見つめた。

ヴィベクは理解した。「言いなさい、ホーテーターよ」

ネレヴァルはこう言った。「これで私があなたの子の中で最も強い」

この説話が、死ぬ定めにある読者にとって安らぎとなるように。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第三十五説話The 36 Lessons: Sermon 35

ヴィベク 著

第三十五説話

愛の言葉:

「ヴェロシの正しい魔法の製法は古代の伝統から続いているが、その力は死んでいる。つまり少なくとも代用された。真実の薬効は正義の伝説の確立に起因する。回復効果は同様に犠牲の精神に起因する。公も族長も天使もみな、この考えに同意する。これは主に儀式、ナイフでの戦闘、狩猟、詩人の探究などに見られる多産の廃止に基づく見解である。洞窟の光の日々からくる大事な儀式の際には、月の流れへの態度を和らげよと言う他ないだろう。この先ずっと先の話だが、私の支配は最上級の愛の行いとして見られ、それは星の運命と狭間の結婚からの帰還である。それはつまり五つの角すべてから訪れる大災害のことである。後に続くのは希望と狂気に区別される補正であり、変わらぬものが定期的に死ぬことでのみ必要となる状況である。宇宙の時は繰り返される:これについては前世で書いたことがある。潜水の真似事は愛の兆候であり、下界への愚行であり、つまり黄金時代の中で自らの外にあるものについて読むことになる日である。犠牲という概念の落とす陰であるその日、全ての歴史はあなたが何であるかを喜んでみる。悪を愛したあなたを。そのような段階で力を保つことは、継続的な霊魂としか言い表せないものの存在を認めることである。愛により地平線から身を守れ。純粋な存在とは聖なる者にしか認められておらず、その形は無数にあり、半数は恐ろしく、残りは確実かつ目的のない部品へと均等に分けられている。五つ目の歩く道以外でここに到達する愛の者は遅れる。五がこの世界の限界である。愛する者は最高の国であり一連の信仰である。彼は比類なき聖なる街である。未開の怪物の地が規則である。これはアヌとその生き写しによって明確に証言されており、実際には起こらなかったことを愛は知っている。同じように、絶対の現実を象徴する他のものは古の考えであり、墓かそれに近いものに入るべきである。この言葉はメファーラの掟に直接命じられたものであり、性交と殺人の起源であるそれは、私の介入なしにその思想を取り入れる者にのみ倒せる。宗教的な精鋭は傾向や相互関係ではない。信用に足らぬ海の影響と星の統治によって補完され、獲物がなくては意味をなさない剣によって中心で支配されている考えである。これは神の愛であるが、彼はさらに見せてくれるだろう。肉食でありながら重大な収穫に役立ち、ある者がなるべき存在になるシナリオであり、男であり女であり、魔法の両性である。暴力の基準を示しても、原初の霊魂たちの書いた条約によって固定されているためほとんど意味をなさない。これは好機とみるべきであり、決して退屈ではないが、愛する者になるよりも愛する者に口づけをする方が簡単であるため諦める者もいる。下層にはこのような魂、浅い宝の洞窟が多く存在し、集まっては拡張することで証言するが、愛は相当の(計り知れないほどの)努力によってのみ満たされる。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

三十六の教訓:第三十六説話The 36 Lessons: Sermon 36

ヴィベク 著

第三十六説話

アルムシヴィとその王ホーテーターの善き治世の下で、チャイマーとドゥエマーが共存していたレイデイニアの時代の話である。ただしドゥエマーは愚かになり主たちに反抗していた。

歩く黄金の投石機と、炎や詩の歌を作るものを吐く強力な精霊たちを引き連れ、彼らは要塞から打って出た。彼らの王はドワーフオークのドゥマクであったが、大司祭は有害なるカグレナクだった。

山の上下でドゥエマーとの戦いが激化し、北方人が再びイスミールを引き連れてカグレナクを助けに来た。

チャイマーの軍を率いていたのは滅びぬ奴隷、斧をエトスナイフに持ち替えたホーテーターのネレヴァルであった。彼はレッドマウンテンでドゥマクを殺し、初めて心臓の骨を目にした。

黄銅の人々がモーニングホールドの十一の門を破壊し、その後ろからドゥエマーの音の建築家たちが現れた。アイエムはマントを脱ぎ捨て、三位一体の蛇の女王となった。彼女を崇拝していた者たちは星の意味に圧倒された。

海の中ではセトが動き出し、碧水晶とサンゴの城で組織していた軍を引き連れた。ドゥエマーの戦闘兵器をまねた正確なドゥルーが海から現れ、敵のものを海の中へと引きずり込み、永遠に海に葬った。

ホーテーターがシャーマトを求めて深入りしたため、レッドマウンテンが噴火した。

するとドゥエマーの大司祭カグレナクはヴィベクに似せて作ったものを披露した。それは歩く星であり、三位一体の軍を燃やしヴェロスの中心地を破壊し、そこに内海が生まれた。

そしてアルムシヴィのそれぞれがともに浮かび上がって一つになり、世界に六つ目の道を示した。アイエムは星から炎を、セトは謎を、そしてベクは足を奪った。それはモラグ・バルの贈り物より前に作られたもので、真実の手法である偉大なる槌によって破壊されていた。ドゥエマーの魂は歩けなくなり、この世界から取り除かれた。

レスデイニアはなくなった。愚か者たちの全ての悪行から救われたのである。アルムシヴィは始まりの場所から網を引き、レッドマウンテンの灰を捕らえた。それはドゥエマーの有害なる者であり、中界の全てに悪影響を与えると分かっていたため、食べた。アルタドゥーン・ダンメリ!

言葉の始まりはアルムシヴィである。私はヴィベクとしてこれを授けよう。

帝国蔵書庫

Imperial Library

アイシャへのラブレターLove Letter to Aishah

美しいアイシャへ

柔らかい愛しき人。エズダッシュのことを叩き、尻尾を踏み、執行官の棍棒で顔を殴ったことは許そう。貯蔵小屋にいた放火犯の言葉を伝えたのはこの者の落ち度だ。だが何て言えば良かったんだ?エズダッシュは恋愛のことになると、愚かで衝動的になる。それに私の話にもいくらか真実が含まれている。君は姿を現すなり、エズダッシュの腰に火をつけたね。耐えられないほどの熱さだったよ、陽気なハニー。蒸し焼きにでもするつもりだったのか?

自分の衝動を否定する必要はない。なぜ取り繕う?君は快活な乙女、エズダッシュは頑健な悪党だ。これはジョーンとジョーデと同じくらい昔の話だろう?物語の始まりは静かだが、最後は情熱的な毛繕いと熱心な愛のレスリングの長い夜で幕を閉じる。

反抗しても構わない。エズダッシュにあだ名をつけて、捕まえるために必要な令状を書いても構わない。だが心と臀部は待ち焦がれている。この目で見たんだ!濡れた唇、平らな鼻、背中に逆立って生えた少量の毛皮。蹴られても、エズダッシュは腿の変形、大きくカールした尻尾は分かる。君の望みは間違えようがない。

日没に樹木園で会おう、私の激しい子猫。触れ役が熱い夜になると言っていた。蒸した夜になる。活気のある「マトンを隠せ」ゲームにぴったりな陽気だろう?スパイス入りワインのボトル…ただそれだけを手にジュニパーの木の下で待っている。

たくさんの濡れたキスと共に
エズダッシュ

これで終わりだThis is the End

グレイバイパー、帝都、帝国そのもの、つまり我々全てが絶望的な状態にある。デイドラは止められない。彼らは衝動のみで行動し、それは見るも恐ろしいものだ。

何年か先、もし誰かが生き残りこの文書を見つけるならば、道楽と犯罪に染まった生涯を終えた後の宿命を嘆き悲しむグレイバイパーを皮肉に思うのかもしれない。しかし、私がバイパーとしてしたことは生き残るためのものだった。デイドラの侵攻の前の繁栄時に、ある研修中の学者が、帝都の全ての人に備えがあるわけではないことを発見した。私はグレイバイパーに入ることで、自分自身の備えを用意してきたわけだ。

しかしながらこのデイドラ達は…我々を殺し、傷つけ、悪魔的な病気に感染させる上、それにより活気づけられている。それが彼らにとって、苦悩を生むための芸術であり、想像力のはけ口なのだ。改造するための定命の者の体がなくなれば、それを得るために乗り出してくる。じきに私の番が来るだろう。そして私は、彼らが創り出すグロテスクな宿命を拒絶するだろう。

だから私はコレクションを始めた。看守長の道楽のために監房から外に駆り出され、見せしめにされて鞭打たれている時に、その辺りの死体からロープや布の切れ端を略奪しているんだ。週が終わる頃には、ここから出られるだけの量が揃うだろう。

シヴキンについてOn the Xivkyn

招聘されたデイドラ学者の評議員、ペラギウス・ハーバー 著

デイドラ学は、大惨事が生んだ科学である。我々の素晴らしい発見は必ず黒焦げの羊皮紙に震える文字で書き記されている。私の場合も同様だ。次元融合によってデイドラに対する理解は劇的に深まったが、その代償も大きい。自分の成果が今回の災厄で消失していないことを祈るしかない。

モラグ・バルの先遣隊の精鋭シヴキンについて書き記すのは自分が初めてだと思われる。「シヴキン」という単語は、言うまでもなくシロディールの影響を多分に受けている——ズィヴィライとドレモラの双方に類似性を持つことから作られた品のない混成語だ。また実のところ、彼らはモラグ・バルが自身の護衛として「育成」したハイブリッド種でもある。彼らは、時間によってストラヴィリク、キムリキフ、ヴィルサゴと名乗り方を様々に変える。あらゆる定命の者を嫌っているが、その中でも特に彼らと同盟を結んでいるドレモラを憎んでいる。シヴキンは忠誠を非常に重んじるため、ドレモラのメエルーンズ・デイゴンに対する背信行為は許しがたい罪と見なしている。

全てのデイドラの中で、シヴキンが最もモラグ・バルに似ている。彼らは、彼の定命の者の魂に対する抑えきれない欲望や魂石入手への執着心を共有している。私からすれば、これらの「収集」に対する貪欲さはある種の病に見え、行き過ぎた吸血行動に取りつかれているようにも見える。これまでシヴキン同士で物理的に争っている場面は見たことがないが、より多くの魂石を手に入れようとお互いを陥れようと画策することは日常的にある。これらの企みは日常的に行われるが、より位の高いデイドラから咎められることは滅多にない。

悪巧みを企てるシヴキンだが、彼らは厳格な軍事的能力を維持している。モラグ・バルに対する忠誠心が身体的な力や神秘の力と組み合わさることで、彼らはデイドラのタイタン以来の非常に恐ろしい存在となっている。まだ分からないことはたくさんあると思うが、この辺りでこの分野の研究を終わりにしようと思う。

ジリンダラガンの告白Glyndallagan’s Confession

私はジリンダラガン。これは私の告白だ。

まず事の始まりから話すことにしよう。そんなものが本当にあるかは分からないが。街にやってきた頃、私は貧しい魔術師だった。ポケットには穴が開き、唯一の所持品は小間物が詰まったうるさい荷車だけ。詐欺師といって差し支えないことをしていた。簡単なゲームだ。金を持った狭量な人間を荷車のところに呼び寄せ、賭けを持ちかける。「賭けてもいい、私はあなたのポケットに入っている物を全てリンゴに変えられる」と言ってね。もちろんいつもリンゴという訳じゃない。指ぬき、ボタン、古い靴の時もあった。彼らは必ず賭けに乗ってきた。そこで簡単な転位呪文を唱え、彼らの所持品を自分の荷車に、そしてその代わり前日に拾ったゴミを相手の方へと素早く移す。このような転位は実際の変性転換と比べると非常に簡単だ。こうすることで私には二重の得がある。相手が持ち歩いていた物が手に入り、賭け金ももらえる。このおかげでしばらくの間はまともな生活ができていた。あのガイコツ野郎に出会うまでは。

彼は非常に背が高かった。そしてとてもとても細かった。彼が歩くと、手持ちの小銭入れから驚愕の音が聞こえた。まるで骨と骨が擦れ合うような音だ。私は彼の足を止める必要も口説き文句も言う必要がなかった。彼は自分のポケットに手を入れると掌いっぱいに何かを握っていた。歯、骨のかけら、光る破片…無言が私を不安にさせ、その手に握られた様々な不気味なものに平静さを失いそうだった。でも当時の私は強欲だった
。強欲で愚かだった。

ようやく彼は低い耳障りな声でこう言った。「賭けないか?」

「いいとも!」と私は答えた。「小装飾品8個をドレイク8枚でどうだ!」

「成功したらドレイク50枚にしよう。だが失敗したら…」と彼は言った。

賭け金がドレイク50枚!これを理解するのにしばらく時間がかかった。失敗することについて一度だって考えたことはなかった。「そうだな、失敗したら私がドレイク50枚支払おう」と言ったが、これが彼の気持ちを逆なでしてしまったらしい。品物をポケットにしまって去っていった。

今なお、この時の恐怖に深い眠りから息を切らしながら目を覚ますことがある。何度も繰り返し思い出す。彼をそのまま立ち去らせていれば。他の標的に気が逸れていたら、あるいはもっと昼食を早くとっていれば、これらは全て避けられたのかもしれない。だが先ほど言ったとおり、私は強欲で愚かだった。彼の背に向かって「他に何が欲しい?」と叫んだ。

彼は振り向くと、笑みを浮かべていた。少なくとも笑みだったと思う。彼の顔を覚えていない、分かるだろう?誰も彼の顔を覚えていない。彼は小声で「手品が終わったら返すことを約束してほしい」と囁いた。

彼は私のゲームを心得ていた。街の詐欺師はドレイク5枚で変性転換の呪文を唱えたりしない。彼は転移呪文を使って私が自分の荷車に物を移動させていることを知っていた。それなら何を心配する必要がある?呪文を唱えた後、荷車に手を伸ばして物を渡すだけでいい。みぞおちの辺りに恐怖を感じたが、彼の湿った青白い手をとり握手した。「約束する」と私は言った。この言葉によって自分の運命が決まった。

いつも通り転位の呪文を唱えた。明るい閃光とカラフルな煙が現れた。全ては計画のうちだ。そして期待通り、彼が持っていた一握りの恐ろしい小装飾品が、ボタン、曲がった銀食器、靴革のクズへと「変わった」。

「素晴らしい」ガラガラ声で彼は叫んだ。「さあ、私の物を返してくれれば賭けはおしまいだ」

私は有頂天になった!ドレイク50枚!三流の騙し技でドレイク50枚をもらえることに、私は荷車を開けながらほとんど踊っている状態だった。しかし何かがおかしかった。私の物が全てなくなっていたのだ。何もかも。あらゆる場所を探した。ポケットの中、荷車の中、その下の道路も。何もない。「どうやら失敗したようだな」と彼は言った。

こうしてガイコツ野郎への終わりなき奉仕の日々が始まった。死ぬまでなくなった彼の所持品を探し続ける。

私の人生は呪われている。夜は悪い夢ばかり見て、昼間は起きている状態で恐怖を感じる。骨に負担がかかり、きしむ。髪は日に日に細く薄くなっている。すべては一握りの骨と歯のゴミクズのために。

そこで私は親愛なる読書であるあなたに協力をお願いしたい。あなたの恐ろしい小装飾品を持ってきてほしい。骨片や血だらけの爪を。それを私の戦利品保管室に持ってきてくれれば、想像できないほどの富を与えよう。それらがどこから来たのかなんて詮索しないほうが身のためだ。多くの富を…手に入れる必要があった。罪の意識は呪われた者が手に入れることのできない贅沢品だ。いや、小装飾品以外のことに興味はない。

いつの日にはガイコツ野郎の小装飾品を全て見つけられるかもしれない。もしその日が来たら自らの命を絶ち、この憎き世界を後にする。

テルバー・ストーンについて:第1巻On the Tel Var Stones: Volume 1

テルバー・ストーンの性質について:第1巻
ヘルミニアス・ソフス 著
帝国大学の錬金術師へ:

まずは錬金術師の同胞たちに忠告する。このレシピは私が入念に吟味しながら開発を行った。数えきれないほどの時間を研究と実験に費やして出来上がったものだ。自分の功績であることに議論の余地はないが、専門知識はないものの親切な従者、アゼイ・アトオウィノクに感謝の言葉を述べなければ、それは私の怠慢と言えるだろう。ただアゼイは優秀な研究者でありながら、テルバー・ストーンについて馬鹿げた考えを抱いている。彼はこれらが神々、あるいは創造そのものと関連があると繰り返し、壊してはいけないと注意してきた。このような憶測に一切の根拠はなく馬鹿げており、石の実験を中止する理由に値しない。

レシピ自体については、寸分の狂いもなく行う必要がある。優れた才能を持つ者が行えば成果が出ると確信している。相応しくない者の手で行えば、きちんとした成果が出ないかもしれない。以上が称讃すべきこの作業に伴うリスクだ!

テルバー・ストーンについて:第2巻On the Tel Var Stones: Volume 2

テルバー・ストーンの性質について:第2巻
ヘルミニアス・ソフス 著
帝国大学の錬金術師へ:

テルバー・ストーンの準備は下記の通り:

テルバー・ストーンを乳鉢と乳棒で必要な分だけすり潰す。ろ過水をそこに加え、専門家か学者用に作られた蒸留器で抽出を行い、別の研究に使用する蒸気を分離させる。ここで炉に粉っぽい液体を移すが、必ず低品質なものを使用すること。これはシンプルな材料でできたラミキンを使った方が、自然な温かさで混合物が灰になることを防げるからである。鉄製のおたまで混ぜながら、表面に浮いている脂肪のような白っぽい凝固物を取り除いてきれいにする。液体が透明でなくなったら(そしてやや不気味な光を放つようになったら)、最初に用意したテルバー・ストーンと同量のオーリピグメンタムの粉を振り入れ、さらに小石18~20個程度の重さがあるドゥエマー硬貨半分ほどの鶏冠石を入れる。オーリピグメンタムと鶏冠石が混ざりあったら、クリムゾン・ニルンルートの粉末カプセルを投入する。粉は強い光を放ち、淡く光る。光が弱まったら、正確に計量できるよう縁に注ぎ口や刻み目がついたおたまで玉虫色になった凝固物を取り除き、混合剤の約半分を上級錬金術師用の蒸留機に流し込む。残った液体から数滴取り出して、神聖水が入った別の小瓶に落とす。注意:この時、小滴が丸く、尾を引く様子がなければ、テルバーの量が少ないことを意味する。加熱が不十分だった可能性が考えられる。こうなった場合、レシピは無駄になり、調べるまでもなく取り込まれていたマジカは解放されている。

(自分の助手が単純かつ迷信的である場合、このような失敗によって多少なりとも創造の本質が失われたと思い込み、泣きごとを漏らす者がいるかもしれない。もちろん、そのような事実はない。このような考えは無知を助長させる可能性があるため、厳しく注意したほうがいいだろう)

テルバー・ストーンについて:第3巻On the Tel Var Stones: Volume 3

テルバー・ストーンの性質について:第3巻
ヘルミニアス・ソフス 著
テルバー・ストーンの観察および魔法の流派:

本物の錬金術師なら、本論文の第2巻で説明した方法で精製されたテルバーペーストはこれまで行われてきた研究の中で最高品質を誇るものだということに同意いただけると確信している。最も暗愚な新人でさえ、この実験によって精製されたアイレイドゥーンの集合体は、強力かつ独自の形態でそのままのマジカを含有しているとの結論に至るはずだ。事実として定着しているこの主張と共に、テルバー懸濁液の特異性へと話を進めよう。

最も明白な(そして専門知識が少ない者にとって不吉に感じられるらしい)性質はペーストの永続的な温かさと水晶の粒が放つ明るく揺るぎない赤みを帯びた光だ。もちろんこれは錯覚と復元の双方と強い関連性があることを示唆している。また濃厚懸濁液から汚水をろ過した後、その表面にオリハルコンを置くことで力の本質が発現する。鉱石が空中に浮かぶのだ。これは変異の可能性を秘めていることを示す明確な証拠だ。よく調べてみれば、液体が大量の微細な白い水晶の溶液に変わっていることが分かるだろう。これらの粒子状物質は集まって塊となり、魔術師の石と同じように振動する。懸濁液自体に他の錬金術的な物質を混ぜると、基本的な障害のすべてに対して局所的に遅くなったり弱くなったりする可能性がある。つまりすさまじい破壊力を有していることは否定できない。最後になるが、前のレシピで蒸留器から取り出したテルバーの蒸気に向かって強力な破壊の呪文を一度使用すれば、蒸気そのものがその単純な効果を跳ね返すようだ。神秘主義の明確な特性といえる。これによってこれらの石には、あらゆる魔法の性質が内在していると結論づける他ない。

テルバー・ストーンについて:第4巻On the Tel Var Stones: Volume 4

テルバー・ストーンの性質について:第4巻
ヘルミニアス・ソフス 著
テルバー・ストーンの性質に関する結論

この有意義な作業によってまず判明したのは、テルバー・ストーンそのものと数多く存在する独創的な魔法の使用方法との間には、強い繋がりがあるということだ。物理的にいえば、これらは紛れもなく魔法的な輝きを持つ汚れなき石だ。しかし専門知識のある者が調べれば、何らかの方法でこれまで研究されてきたどの物質よりも多くの魔法の力が込められていることが分かる。アイレイド自身でここまでの力を作り出したとは考えにくく、長きに渡って魔法を集結させた空っぽの採石場から実質的に同じ性質を持つ石を掘り起こしたのではないかと考えられる。あるいはニルンの彼方から織り合わされた魔法の糸の中心に触れたのかもしれない。はたまた本や大昔に亡くなった学者の資料からこの素材を作り出したのかもしれない。これらはすべて仮定に過ぎず、さらなる証拠なしには事実として認めることはできない。第2巻で紹介した方法は石に含まれる魔法の蒸気を見つけるための方法の一つにすぎない。他にも方法はあるかもしれない。かつて、このような魔法現象を調べるためにドゥエマーが装置を設計したことが分かっている。この装置によって、テルバー・ストーンの起源についてさらにデータが手に入り、最終的にはどのような石がさらなる研究実験に役立つか分かるかもしれない。

ボロボロのメモBattered Note

このメモは間違えていた。出口はない。ホーヴァーがさらにいるだけだ

最初のはミシンディルと私が殺した。でもその後肉の獣が来て、もう1対来た。それぞれがツバを吐いてきた

1回、そして2回とツバを吐くと、ミシンディルは一瞬で溶けてしまった。1回、そして2回…

何故私を殺さないのだ?

よれよれのメモFrayed Note

ヴァロスとイリウス。2人共、愛してる

監獄は陥落するThe Prison Must Fall

デイドラが監獄を制圧している。闇から生まれた大きな羽根を持つ巨大な生き物達がはびこっている。

しかし、私が書いているのはその副官についてだ。「肉の彫刻家」と呼ばれている強力な死霊術師だ。市民がここに連れて来られ、収穫されているのは彼の命令によるものだ。この彫刻家は、定命の者の臓器を疫病と病気を運ぶ肉の装置に変えてしまう悪戯を習得している。その肉の装置は周辺に有害な雲を吹き出して、大地を汚染する。彼らは街中にこの殺戮エンジンを千体、分散配置するつもりだ。

この戦いは、すぐに終わりを迎えるだろう。

救助に誰も来ないということは、将軍達も諦めてしまったとしか思えない。しかし監獄は帝国の元に戻されなければならない。

表門を越えて奥深くに進めた者はいないし、そこから先も決死の道のりが続く。帝国に仕える者として、この知らせが上の者に伝われば嬉しく思う。

管理人の手紙Groundskeeper’s Letter

リナス

さて、若造。アレンタスからお前が火葬場の外で幽霊を見たとかなんとか言って、血相を変えて請負人のオフィスに駆け込んだって聞いた。まだ仕事を始めて日が浅いから、説教は勘弁してやる。本当のことを言うと、この記念地区にはたくさんの「幽霊」が出る。幸いなことに、奴らはお化けじゃない。どこにでもいるただの墓荒らしだ。忌々しいカジートが小麦粉を被って、一晩中宝石を探しまわる。そんな奴らの後始末をするのが面倒じゃない訳がない。

「何を探しているのか」だって?お前が生まれるずっと前の話だが、ここは昔、市場だったんだ。それはとても素晴らしく…シロディールで1番だった。香辛料、絹織物、良質な宝石を値切ろうと多くの人で賑わっていた。お前にも見せてやりたかったよ。とにかくヴァレンがコロヴィアの部隊を連れて現れた時、レオヴィックの軍団はここで最後の力を振り絞った。当時はまだ子供だったから週の半分以上を下水道の中で過ごし、事態が収まるのを待っていた。濡れた小石の上で眠り、汚い水を一週間飲み続けた——その間聞こえたのは叫び声、金属がぶつかり合う音、それに爆発音ばかりで、歯がガタガタ震えて抜け落ちるんじゃないかと思った。全てが終わると、地区がまるごとなくなっていた。文字通り、全部消えていた。自分の膝より高いものは見当たらなかった。当時9歳か10歳だったのに。あとは死体があった。何百と。ひょっとしたら何千かもしれない。あんな臭いは二度と嗅ぎたくない。エリアナの馬車の下で見つけた犬みたいな匂いだった。しかもあの時はそれから逃れられなかった。周辺全体に充満してたんだ。

ヴァレンがレオヴィックを排水路に捨てると、手下に命じて全ての死体を集めさせ、集団墓地に放り込ませた。全てが終わる頃には、市場のためのスペースは最早残っていなかった。そこで地区全体を墓地にしたんだ。そうして記念地区ができた。

さて、歴史の授業はこれくらいでいいだろう。話をカジートに戻そう。馬鹿げたことに、彼らはこの地区にまだ宝石とかが残っていると思っている。言っておくが、まだここに高価な物が残っているならこの手で見つけられたはずだ。見つけられていたら、こんなところで鋤を振り回し働いてない。

明日、バルスのじいさんのとこに行ってこい。上質な強い弓を買ってくるんだ。今度「幽霊」を見たら、そいつの尻に矢を放って、刺さるかどうか試してみるといい。きっとドアに尻尾を挟まれたイエネコみたいな悲鳴を上げる。ドレイク10枚賭けてもいい。

——管理人ガヴロス

丸められたアリーナのチラシCrumpled Arena Flyer

寄ってらっしゃい見てらっしゃい!残虐な死の祝宴をご覧あれ!

帝都のアリーナがついに営業開始!定命の者が大量に血を流し、苦痛に悶えながら革新的で屈辱的な死を迎える様子が見たくなったら、昼夜を問わずいつでもどうぞ!
宴は次元融合が完了するか、定命の者がいなくなるまで、休むことなく続きます。

お急ぎください!恐怖の雄叫びと苦悶の叫びが皆さんをお待ちしています!

残虐の王の名によって
リングマスター・ドレダザ

元老院の議事録Minutes of the Elder Council

白金の塔の評議会室にて開催された会合

参加した評議員:ロビディカス評議員長、ファレリア評議員、ジリッチ評議員、アボール評議員、イティニア評議員。
欠席:摂政女帝クリビア・サルン、アブナー・サルン議長、側近マニマルコ、ヴァンダシア評議員

その他の参加者:第二軍団のニピア将軍、ムスピダス執政長官、サマーセット諸島のリンエディル大使、ハイロックのジャディール・プローデ大使。

古い出来事:
ジリッチ評議員の報告によると、最近施行された政策によってエルフの庭園における動物の排泄物の問題に改善が見られた。

イティニア評議員の報告によると、前回の評議会の会合にて決定した今年の軍団兵舞踏会を南中の月の1日まで延期するという件について多くの賛同が得られている。リンエディル大使は、新しい日程であれば、スカイホールドから絹が届いてから参加者が新しい衣装を発注するまで十分な時間があるという。

ヴァンダシア評議員は不参加だったが、届いた手紙にはギデオンに残ることにしたと書かれていた。ニベネイ盆地で起こった鉄の危機の対処に当たるほうが、役に立つと確信があったのだろう。

新しい出来事:
ロビディカス評議員長は記録として残すため、今月の決算によると摂政女帝とその側近たちの支出が、皇帝ヴァレン時代の年間支出の7倍以上に相当していることを指摘した。評議員長はニピア将軍に武装した護衛を送り込ませ、サルン議長を強制的に次の評議会の会合に参加させる動議を出した。ニピア将軍はこれについて、強く反対した。この件は採決を行うことになり、動議は却下される形となった。

採決後、アボール評議員は具合が悪いと主張。今朝、神々の聖堂で食べたブランチのマッドクラブが腐っていたと思われる。アボール評議員が途中退席。

ジャディール・プローデ大使は、直ちにバンコライから第七軍団を撤退させるよう再度評議会に申し出た。ジリッチ評議員は軍団兵の議会でこの件を議題として取り上げるよう動議を出した。この案は採決によって、可決された。ロビディカス評議員長はニピア将軍にこの件を次の軍団兵の議会で取り上げるよう頼んだ。将軍は来年の蒔種の月まで開く予定がないことを伝えた上で、議題にすることを約束した。

ニピア将軍は、帝国軍の中に陰謀を企てる裏切り者集団がいるとの噂が広がり続けていると評議会で報告した。彼は自分の副官たちに徹底的な調査を行わせるべく、その資金を求めた。これについて動議を出す者はいなかった。

ニピア将軍はこの件についてより細かな部分を話し合おうとしたが、断続的に起こった地面の揺れによって妨げられることとなった。帝都のノルバナス衛兵隊長が評議会室に入ってくると、「ダークアンカー」が街のすぐそばにやってきて、貴族地区にはデイドラも目撃されているとの報告を告げた。

これを受け、ファレリア評議員は、状況把握のために評議会の会合の一時休止の動議を出した。この動議は採決にかけられ、可決したがロビディカス評議員長はこれに反対した。

ロビディカス評議員長は、今年の恵雨の月に行われた祝祭が一週間長かったせいで街に広がったと思われる悪臭を軽減させるためにメテグリン香水を下水道の水に加えるというムスピダス執政長官の案を採決するまで評議会の中断はできないと主張。イティニア評議員は香水を入れる動議を出した。本件は採決によって、可決された。

ここでファレリア評議員は再度会合の一時中断を求める動議を出し、採決の結果、可決された。元老院の本会合は一時中断となった。

死霊術師の日記Necromancer’s Journal

もう1人の同房者が死んだ。いつものことだ。ここで生き残るための体力と性格を兼ね備えた定命の者はそういない。でももし私の体が疲れ果てた時には、若きヴァイロンを王座に就け(主達が彼の肉体を使い終わったら)、私のために仕えてもらおう。

主達にできることが私にもできればいいと思う。彼らは死者達を活気ある外観に戻し、その皮膚を刈り取り、戦争で使う生きた肉体の武器を作る。

将軍も、摂政女帝も、その他帝国の階級にいる者達が、戦いを続けようとしているのはバカげている。もうデイドラの支配下にあることを認めるべきだ。私は認めている。デイドラは何も無駄にしないし、彼らの下では全ての人に役割が与えられる。もしその役割が、戦車の前面に仕えることだったとしても。飾りとしてだが。

出口A Way Out

これを偶然見つけた者へ

計画どおりにすべて進めば、私は今頃、この監房にいた元囚人になっているはずだ。出口を創り出すための魔法の材料を集めるのに何ヶ月もかかったが、ついに完成した。新入りの者に言っておくが、デイドラは我々を嘲る為に毎晩檻を開けるんだ。今夜その時、私の魔法を解き放ち、東側の壁を破壊する

私は以前衛兵だった。これは確信を持って言えることだが、この先の洞窟が1番近い出口だ

自由が待っている。東側の壁だ。覚えておけ

崇高なるかがり火The Sublime Brazier

崇高なるかがり火の謎
帝国大学歴史記録部、歴史学者助手、オーグスタ・プルシウス

聖アレッシアの素晴らしい統治の開始と共に、時の竜神アカトシュは彼女に数多くの贈り物を授けた。知恵、自制、活力、そして王者のアミュレットだ。アミュレットがアカトシュと人間やエルフの契約を保つ役割を果たしていることはよく知られている。だがもう一方の「崇高なるかがり火」に関してはあまり知られていない。

かがり火は職人が鋳造した大釜で、ドラゴンのねぐらを模した彫刻を施されている。伝説によると大釜の底はニルンの中心部まで届くほどの深さで、誰も傍にいない時は彫刻のドラゴンたちが遥か昔に滅びた言葉を使い、互いに囁き合うという。かがり火はアカトシュの原初の光となる。これが灯ると、上の街のドラゴンファイアが灯る。

かがり火の場所は極秘となっている。アレッシアの子孫にはエセリアルの「歌」を通じて呼ばれるのが聞こえるという者がいる。この考えによって、多くの者が下水道へと誤って導かれていった。自分がドラゴンボーンだと信じる高慢で愚かな者たちが地下に潜ると、それを隠れて待ちわびていた生物の胃の中へと納まっていった。しかし、これがかがり火の真の目的である可能性もある。皇帝となるに相応しい力と狡猾さを試しているのかもしれない。帝国の下水道は愚か者を容赦しない。歌が聞こえないなら、かがり火を探さないように。

第12章:帝都の墓荒らしChapter XII: The Graverobber of Imperial City

最後にセクンディヌスについて記そう。本当の名前ではないが、こう呼ばれるのは彼に名前がなく、例の罪に問われた2番目の男だったからだ。

セクンディヌスは、何ヶ月間にも渡って毎晩のように起こっていた殺人事件の罪を問われていた。犠牲者の死体は大抵、数日後に掘り起こされ、二度と人目に触れることはなかった。彼が死体をどう処理したのか知る者はいない。彼は犠牲者を掘り起こしているところを帝都の衛兵に見つかり、追われて殺された。彼は誰も知らない魔術か儀式に関する物品をいくつか身につけていた。

実はセクンディヌスが生きている、という話が広まった。彼が殺されたとされる日から数日の間に、彼を殺した衛兵たちが行方不明になったのだ。そのうちの1人は絞め殺されていた。その夜、マントをまとった誰かが下水に死体を引きずっていく姿を見たという目撃者が何人かいる。捜索するも、手がかりは何も見つからなかった。

帝国建築家の書簡Imperial Architect’s Correspondence

元老院の名誉あるメンバー各位

喜ばしいことに、ようやく伝説的な街のセントラータを見つけた!知っての通り、街の地下には入り組んだ下水道や崩れかかっているアイレイドの遺跡が広がっている。以前から、建設には壮大な構想があったと考えていたが、それを証明するのに必要な証拠が不足していた。だが、サルン議長と賢きマニマルコの力を借り、想像よりも遥かに奥深くまで調べられた。

調査によって、全ての水路と道は白金の塔の土台が収納される巨大な地下室、セントラータに繋がっていることが判明した。これは、なかなか目を見張る物がある。塔は6つの巨大な円形構造物に支えられた石製のモノパイルの上に鎮座している。この発見のすごさはどれだけ誇張しても足りないほどだ。6つの地区と塔の関連に関する数えきれないほどの説や街のインフラが作られた時代を裏付けるものとなる。もしかすると、白金の塔の性質とニルンに及ぼす力に関する貴重な見識も得られるかもしれない。

もっと徹底的に調査を行いたいところだが、優秀な協力者のマニマルコが周辺を立入禁止とした。恩を仇で返すつもりはない。彼がいなければセントラータを見つけることはできなかった。それでも、どのようにこの部屋が作られたのかが分かるかもしれない。元老院が仲裁に入ってくれることを願っている。

感謝を込めて。

都市計画議会、帝国建築家、マイセリス・ジュルス

帝国監獄懲罰記録Imperial Prison Discipline Records

承認者:アリウス看守

囚人 20240
新しい監房に移されることを拒否し、監獄職員に暴力を振るった
20日間の独房監禁

囚人 20241
監獄職員を脅迫し、卑猥な言葉を叫び、摂政女帝をののしった
10日間の独房監禁

囚人 20242
衣服の下に鋭利なガラスを隠し所持
15日間の独房監禁

承認者:ダスク看守長

囚人 20243
はっきりと禁止されているにも関わらず、監視者の死霊の凝視が顔を引き裂いている時にまばたきをした
即処刑

囚人 20244
この恥知らずは同房者の心臓を丸ごと食べようとした
即処刑

囚人 20245
職員が監獄文書をこの囚人の肌に刻んでいる時に、この囚人はニルン生まれの動物のような金切り声をあげた
即処刑

囚人 20246
処罰執行前に職員が取り除いた付属肢の損傷について絶え間なく不平を言った
即処刑

囚人 20247
即処刑

囚人 20248
即処刑

囚人 20249
即処刑

囚人 20250
即処刑

囚人 20251
即処刑

囚人 20252
面目を失ったことについて絶え間なく不平を言った
即処刑進行中

家、店、商売

Houses, Shops, and Trade

アイマンの魚料理秘伝Eiman’s Fishy Secrets

ロングフィンの薫製
ロングフィンを3尾以上、小骨を取り除いて小さく切る

薫製箱
重石

鍋に塩水を注ぎ、ロングフィンの切り身を加える。
鍋に蓋をして縄で縛る。重石を乗せて一晩湖に沈める。切り身を取り出し、薫製箱の中に入れて準備する。薫製には広葉樹を使うこと。日暮れまで燻す。

スローターフィッシュの開き

スローターフィッシュ1尾。内臓とうろこを取る
油3匙
刻んだ青菜1
おろし大蒜1
スノーベリーの大束1
刻んだ大玉葱1
塩4匙

幅の広い岩を洗う。岩と、魚の内側と外側に油を敷く。魚の内側と外側に塩を塗す。残りの材料を魚の内側に詰め込む。魚を岩に乗せ、出来上がるまで岩を火の側に置く。

アエラの家事メモAera’s Household Notes

・デンスカーの靴下を洗う
・トリンヒルドに裁縫を教える(え!)
・ダージに弓の訓練を頼む、再挑戦!(肩が!)
・マソールのシャツを縫う(ティルラニへのお返し)
・リトレックにアイマンの仕事を手伝わせる
・お返しとしてアイマンに焼き鮭を作ってもらう
・ラナとセインを食事に誘う(2人のことをまたトリンヒルドに聞く)
・ヘラジカの肉を洗う
・豚の腰肉を薫製にする
・ロランダに紙を返す
・ラナのことでまたティルラニと話す

アネラおばさんの料理本Aunt Anela’s Cookbook

ジャガ:

豚乳のクリームを沸騰させたものを浅い鍋に分けて入れて、猫の届かない場所に1日触らず置いておき、その後は1日に数回かき混ぜる。

乳清をこして別の容器に移し、凝乳は鍋に残す。スプーンで凝乳をほぐしてから、硬い欠片になるまで乾燥させる。

腐敗しないように毎日かき混ぜる。乾いたらこの欠片を使って、脂肪を取った豚乳にとろみをつけ、クリーム感を与える。

瓶に入れて3週間発酵させる。

ちなみに、乳清はすぐ飲んでもよいし、他の料理に使ってもよい。

ブラッドフロス:

新鮮な血を浅い鍋に入れ、寒い洞窟にほぼ凝固するまで置いておく。その間に、鶏卵の卵黄2つほど溶かした獣脂を合わせて泡立てる。

鋭いナイフを使って、凝固した血を小さな塊に切り、さらに刻む。最初に凝固させるのはこのため。新鮮な血を刻むことはできない!

細かくなった血の塊を卵黄と獣脂と一緒に泡立て、飲めるような液状にするため必要に応じてさらに獣脂を加える。好みで塩を加える。

そのまま1ヶ月間発酵させる。

発酵させたハチミツリキュール:

ミツバチの巣2つ分のハチミツをこして、倍量の水と、1握りのホップを混ぜ合わせる。蓋をして、季節が変わるまで発酵させてから味見をする。ひしゃくで瓶にくみ入れ、蜜蝋で密閉してからしまっておく。

熟成させておく期間が長いほど、いい酒になる。

アリクルのアメジスト採掘Amethyst Mining in the Alik’r

エズドウェレン・アルリハド 著

アメジスト!あの紫色の半透明な物体には若い頃から魅了されている。私はハンマーフェルの至る所で探し求めることを仕事にし、注目に値する、伝説的とも言えるような発見を数多くして評判を得てきた。しかしアリクル砂漠の中央部ほど、アメジストが豊富にある場所は他に見たことがない。

アメジストは晶洞石の中にあり、その重くて面白みのない石の球体にはあふれんばかりの結晶体の輝きが隠されている。そうした晶洞石は通常、世界がまだできたばかりの頃に溶けて流れた溶岩の付近で発見されるものである。ハンマーフェルの山から溶岩が流れたのは遠い昔のことで、古い空洞の多くは何重もの岩の層で覆われるか、風化して砂や小石として散らばった。

しかしアリクルの中央にある、ホロウ・ウェイストと呼ばれるあのくぼんだ塩っぽい穴には、古代の岩石の上に重なった層が容赦ない風に吹き飛ばされ、流れ石がハンマーフェルの他の地では見られないほど露出している。ダクフロン、クラティ、そしてザレス・エムカイには、西タムリエルで最高のアメジストがある。私はそこでピックとシャベルと占い棒を使って何年も費やしたが、ある時、奥深くに晶洞石の塊がある場所は嗅覚だけで分かると教えられた。

今では何とも残念なことに年を取りすぎて、砂漠を駆け回って愛するアメジストの塊を探すことはできない。しかしリハドにいるなら、エズドウェレン宝石店に立ち寄って、沈み彫りを施したアメジストのネックレスを愛する人のために購入してほしい。私が売るものは、石のような心も溶かしてしまうはずだ。

ヴァリーヤの貨物目録Valyia’s Cargo Manifest

モーンホールド貨物目録419283D-4
登録商人:ヴァリーヤ・ハラー

卵、クワマー、12ダース
グアル、半丸枝肉、16
スカトル、24ストーン
ゴラップル、8ブッシェル
スジャンマ、24壺
シェイン、8樽
フリン、10樽
グリーフ、3樽
アリクルのスパイス、各種、6ストーン

ウィンドヘルム積荷目録Windhelm Shipping Manifest

オート麦20袋-ウィンドヘルムの首長
キャベツ3袋-マーセン・グルド
ジャガイモ2袋-マーセン・グルド
塩1個-マーセン・グルド
マンモスの塩漬け5袋-ロリクステッドのフラヴァード
ハチミツ酒3樽-ロリクステッドのフラヴァード
エイダールのホールチーズ1個-リフテンのターニス
マスタード2壺-リフテンのターニス

ヴォスの収税記録Vos Tax Records

以下の税金を毎期の初日に全額納付すること

ビジュム・メイ-2ゴールド
ソイン-17ゴールド
イアリャロネ-7ゴールド
ザムヒル-9ゴールド
イルス-3ゴールド
ケーラサ・ラン-6ゴールド
ラルサ・ベラール-5ゴールド
ヴァーニウス-12ゴールド
ニラジラール-2ゴールド
アオジー・モタ-2ゴールド
ダキー・キア-1ゴールド

合計-66ゴールド

ヴォルジャーのハチミツ酒レシピVoljar’s Meadery Recipes

ハチミツ酒の発酵プロセス

別途記述のない限り、ここに記載された全レシピでこのプロセスを行うこと。湧き水を沸騰させる。ハチミツと調味料を加える。15分沸騰させ、必要に応じてあくを取り除く。火を消してそのまましみ出させる。こし器を使ってハチミツ酒を樽へ注ぐ。冷めるまで待つ。酵母を加える。4~6ヶ月寝かせる。天然ハチミツを1ポンド加える。容器に入れる。味わう!

ヴォルジャーの特別ブレンド
 なめらかで甘めのハチミツ酒に少しスパイスを加える。

 リンゴの花のハチミツ、16ポンド
 湧き水、5ガロン
 琥珀色の麦芽、2握り
 ハラタウのホップ、2指

ヴォルジャーのハチミツ酒
 素朴な味わいの黒ハチミツ酒。
 野草のハチミツ、12ポンド
 湧き水、5ガロン
 干しグラサブドウ、4握り
 皮と茎付きで潰した赤ブドウ、2握り

サトウキビ・ハチミツ酒
 甘めで深みのある味にアクセントを加える。ハチミツを糖蜜で代用。

 蓋なしで1週間置いておいた黒糖蜜、15ポンド
 湧き水、4ガロン
 カマラレブドウ、1握り
 干し赤ブドウ、1握り
 酵母、2指

カイネのキス
 ベテラン戦士に好まれるヘザーのハチミツ酒。この泡いっぱいの酒をたった数杯飲むだけで巨体のノルドでさえ立てなくしてしまうので、「カイネのキス」の愛称で呼ばれる。

 カマラレ12ポンドを絞って亜麻布でこしたジュース
 湧き水、4ガロン
 粉にしたヘザーの種、4握り
 干し赤ブドウ、2握り
 干し白ブドウ、1握り
 新鮮なジャズベイブドウ(茎から取る)、1握り

ヴォルジャーのビンテージリキュール
 美味なうえに強烈なパンチ力がある特製のハチミツ酒。

 特選の野生ハチミツ、15ポンド
 湧き水、5ガロン
 強力小麦のマッシュ、2ガロン
 スノーベリー、2握り

通常どおりに準備し、発酵後は蒸留して冷オーク材の樽で1~3年熟成させる。長く置くほど味わいが増す!

エナク・ドウの台帳Enak-do’s Ledger

シュズラ……借り(返済)、20ゴールド(シズリーニに旅した時の賭け)

エザグ……借り(返済)、27ゴールド(シズリーニに旅した時)

ミルク・アイズ……借り、30ゴールド(カード)

サナツ・ドウ……借り(返済)、40ゴールド(ハドラン、スパイクボールのレースでの賭け)

ヒジル・ダー……借り、34ゴールド(投資)

ザバシュティ……借り、40ゴールド(投資)

クバーニ……借り、23ゴールド(投資)

ラハジ……借り、11ゴールド(投資)

ラクハッド……借り、250ゴールド(投資)

—マーサル、次の旅で持ち帰った金は、全て直接ラクハッドに届けてほしい。彼は苛立ってきている。

    —エナク・ドウ

エナク、借金を返せPay Up, Enak

エナク・ドウへ

お前の家に行くのはこれで5回目だ。あの箱に詰め込まれてた他のメモを見た。借金を今すぐ返してもらおう。お前も甥もこのままではおかない。

自分だけで決められるなら、お前のことは大目に見てやってもいいんだ。もう何年も親しくしている仲だしな。だがパーラットの投資家たちやデューンの業者たちは、きっぱりとした対応を求めてる。投資した金がしっかり管理されていると確認したいわけだ。

今週末までに借金を返さないと、家族がまた悲しい思いをする羽目になるからな。

—ラクハッド

エンソラスの日記Enthoras’ Journal

・標準的な品物以外のヘヴン経由の出荷は襲撃前も面倒だったが、今ではもっとひどい。

・レッドファーで友好的な取引先を確保しようという試みは、今のところ成功していない。状況を正すために申し出る「寄付」を増やして、これ以上積み荷を失うのを防がなくては。

・カースダーへの木材の出荷をまた準備しなければならない(メモ:今回はのこぎりの跡がないことを確認すること。もし木材が自然に地面で見つかったと信じてくれなければ、一切の取引を停止されてしまう)。

・可能な時に、またバークバイト要塞から錫を購入すること。武器を作れないから役立たずだと思われているが、あれを使って高品質の青銅を作れる者がいて、高額を支払ってくれる。

・エルデンルートでの大騒動を考慮すると、祝福と哀悼の両方の可能性に備えるべきだろう。黒い布を100反と、色鮮やかな旗を数十枚ほど購入。

・アルトマー用の珍味を探す。エルデンルートに王族がいて、祭りを訪問する彼らは故郷の味を欲しがり、そのためには気前よく払ってくれる。

・また山賊に金をつかませるのを忘れないこと。自分の積み荷を見逃してもらって、代わりに他者の積み荷を襲ってもらうと、利幅が50%増える。

・噂話:ゴールドフォリーにはまだ採掘物資が使われないまま、ほとんどそのままの状態で残っている。安い冒険家に頼んで、あそこへ行ってできる限りの物を取ってきてもらおう。吸血鬼のことは話さないこと。

ガーヴォの予定Gavo’s Itinerary

・ラヴィニアと会って、儀式に必要な物事を話し合う(最優先)。

・造船所で在庫を調べる。品物を運び出し始める。

・塔でサルンの使者と会う。

・警備計画を隊長たちと確認する。巡回を増やす。

・クランマザーを始末する計画を話し合う。

カジート商人の明細書Khajiiti Merchant’s Invoice

明細書1-286-4

サングイン・アレンディルの花1つ、川の近くにある倒木の横に置く。

支払い:全額支払い済み。

取引状況:完了。

キャラバンの護衛について学んだことLessuns Lerned Garding Caravans

ビッグ・ドーラン 著

その一。外は炎のように暑いから、必要だと思う以上の飲み物を持っていくこと。

その二。帽子を被る。でないとまた目まいがして酔っぱらいみたいに転ぶ。

その三。ドーンリッパーにちょっかいを出すな。すごく早い!!!

その四。石がきれいで平らでも、地面には串焼き肉を置くな。アリがいる。

その五。ジャッカルは犬のように遊ばない。

ギルドの任務:スピンドルクラッチGuild Contract: Spindleclutch

この任務を受け入れると、正式にガーディアン・スドハリームに仕えて探検隊の一員となり、スピンドルクラッチと呼ばれる洞窟に入らなくてはならない。2日以内に調査のためプラクシン・ドゥーアレ副隊長の元へ行くこと。探検を成功させると、戦士ギルドから通常の危険手当を受け取れる。

ギルドマスター「あらゆる色を見る者」殿To Grandmaster Sees-All-Colors

ギルドマスターへ

寛大な招待とお金のお約束はとても魅力的です。村は助かるはずです。

しかし戦士ギルドのメンバー入りは辞退しなければなりません。ブリークロックで生まれ、ショールの思し召しがあれば同じ地で骨を埋めます。自分の弓と剣にもこの小島がふさわしいのです。

カイネがデイドラに対する使命をお助けくださいますように。

ブリークロックのダージ

グリダのメモGrida’s Note

ドラロフへ!

これを読んでるということは、待ちくたびれて私を探しに来たのね。薬局は私が来たときには空っぽだった。ここで何が起きたのか分からないけど、あなた好みの騒ぎがあったみたい。で、その騒ぎを見逃しただけでなく、バスソルトもまったく見つけられなかった。でも薬剤師のレシピは見つけた。必要なものは:

・マッドクラブの爪4つ
・トロールの脂肪2滴
・ダリル

(ダリルは、アルゴニアンのキャンプ付近で入手できるアルゴニアンの材料だと書いてある。危険を笑いし者という名の商人が売ってるらしい)

材料を製粉所で粉にする。あ、丘の上にあるじゃない!

他に誰もいないから、自分でバスソルト作りに挑戦してみる。そんなに難しい訳ないでしょう?もし待ちきれないなら、来て手伝ってよ、この怠け者!

グリダ

グレイマイア部族の指導者たちGray Mire Tribal Leadership

ウタ・テイ—「紡ぎ手」、北のバリケードそば

スリム・ジャー—狩人/漁師、釣りキャンプにいる

指無き者—???、たいていグアルの檻の近く

クワマーの積荷目録Kwama Shipment Manifest

ヴァイルクラッチ鉱山:5ダース-完了
ブロークンストリーム鉱山:2ダース-完了(3ダース配達済)
ブルワーク洞窟:8ダース-完了
ブラッドスピア洞窟:2ダース-完了
フォーリング・クリフ:12ダース-完了
ダークシェイド洞窟:10ダース-未了(鉱山の所有者変更)
ダイアワインド峠:4ダース-完了
囁きの丘:5ダース-完了

クワマー卵のオムレツKwama Egg Omelet

地元のディープクラッグでクワマーがみんなおかしくなってから、ママ・アラロシは有名なオムレツ作りに必要な卵を入手できなくなってしまった。この袋を持って卵を集めてこよう。きっと喜んでくれるに違いない。

必要なものが分かるように、彼女のレシピを書き留めておく:

手順1:クワマーの巣を探す-完了!
手順2:クワマーの卵を1つ入手-完了1
手順3:巣から生きて出る
手順4:大きなボウルに卵を割って入れる
手順5:卵黄と卵白が混ざり合うまで泡立てる
手順6:味付けに調味料を加える
手順7:焼いて盛りつける

クワマー卵のキッシュKwama Egg Quiche

材料:
-中サイズのクワマー卵1つ、もしくは小サイズ2つ
-粗びき粉
-水1杯
-角切りにしたトマト
-ニンニク
-塩(好みで)

作り方:

卵を大きなボウルでほぐす。トマト、ニンニク、塩を加える。よく泡立てる。

粗びき粉と水を混ぜて生地を作る。

生地の半分を深い鍋に敷く。卵を混ぜたものを生地の上に注ぐ。伸ばした生地を乗せ、残りの卵を注ぎ、残りの生地を乗せる。鍋にしっかり蓋をして弱火の上につるすか、蓋をした鍋を高温のかまどの中に入れる。

1時間後にキッシュを確認する。上に茶色っぽくパリッとした層ができたら完成する。

ケーソーの調達品リストKerthor’s Supply List

次にウィンドヘルムかアモル砦に行く時に、忘れずに必要物資を調達すること。

新しい斧の刃、4
オーク材の新しい柄、8
研磨石、4
厚手のシャツ(灰色)、2
ブーツ(黒)、2
ヴォルジャーの1番安いハチミツ酒、1樽
リンゴ(虫なし)、1樽
酸っぱい飴、1箱

コソルの契約Kotholl’s Contract

フラール家の記録係へ

これは、オブシディアン・ゴージの商人とコソル・アイアンフィストとの間における拘束力のある契約であり、契約期間中にコソル・アイアンフィストが前述の商人、旅人、名家の一員の身を守ることを誓約するものである。

誓約者は地域で不正行為がないか見回りし、道を通る旅人を必要に応じて護衛し、フラール家の全関係者とその所有物を守る。それは自身の命と引き替えにでも行うものとする(不可避の場合に限る)。

本契約は合計30日間有効である。契約期間終了時に、誓約者は報酬として別途の雇用書類で同意された量の金額を支払われる。本契約の更新は可能だが、フラール家による業務の査定結果と全関係者の同意を必要とする。

ディーンガー・フラール

サドリス・モラの収税記録Sadrith Mora Tax Records

以下の税金を毎期の初日に全額納付すること

トレンドラス・ヴェロラー-27ゴールド
マンウェ・レルスレン-5ゴールド
ルルナンナリエル-16ゴールド
ブレライン・デュロ-257ゴールド
タイラス・アルヴォア-45ゴールド
レディ・ジャクシルス-372ゴールド
ダンドリル卿-389ゴールド
ムルザルト-7ゴールド
ブルネルフ-62ゴールド
リシドリン-59ゴールド
ティラノス・ギララム-78ゴールド

合計-1317ゴールド

シー・アムリの積荷目録Sea Amri Shipping Manifest

船:シー・アムリ
航程:アレンシア港からヴェリン港
船員数:15
客員数:5
貨物:ハチミツ-20樽、シカの皮-50枚、絹-3反
地図を確認。砂州の移動?岸にマオマーの姿あり。

シルヴェナールの目録Silvenar Manifest

・生きた雄牛、12
・雄牛の肉(塩味)、12
・卵、10000
・生きた鶏、200
・小麦粉(ウェストウィールド産)、14バレル
・砂糖(テンマー産)、6バレル
・塩、12樽
・エール、12ケグ
・ハチミツ酒、6ケグ
・ビール、20ケグ

メモ:ハチミツ酒、エール、ビールのケグを明記する時は、必ず控え目、もしくは暗号で書くこと。ウッドエルフの婚約の儀には少し…珍しいアルコール飲料を飲むことが含まれている。ハチミツと動物の脂肪、それ以外にも他のアルドメリ・ドミニオンの者が好まないような材料でできたものだ。高貴なウッドエルフはこれ以外の飲み物が必要なことは承知しているが、わざわざその…別の飲み物を表立って出す必要はない。失礼だと思われてしまうため。

シロディール商人の嘆きA Cyrodilic Merchant’s Lament

パクトとその規則はひどい!聖堂にいる首の硬いダークエルフの護衛もひどい!ヴォドリンに金切り声で追い出された。まるで彼らの大事な星霜の書に小便でもかけに行ったかのような扱いだ。

今のシロディールじゃ、手頃な値段で品質のいい物を提供するのは犯罪なわけか?確かに大都市の市場では値段に利幅が入ってるが、旅する時間と道中の危険、衛兵の費用、それに家族と過ごせない時間を考慮すれば、お買い得だ。

パクトが要らないと言うなら、カバナントが喜んで買ってくれるはず。パクトがカバナントの領土に向けて軍隊を配備してるという情報もありがたく受け取ってくれるだろう。その情報の方が商品なんかよりもずっと金をもたらしてくれるかもしれない。捕まらないようにしないといけないが。

ああ、帝国の時代よ。侵略者に呪いを!

スープ用の肉Meat for Soup

トカゲ:パリパリ

マッドクラブ:おいしい

ジャッカル:匂いが強い

ネズミ:軽食向き(スープに不向き)

ゴブリン:まずい(食べるな)

スティボンズのクハーロア確認リストStibbons’ Qharroa Checklist

1.レディの休憩用のお酒を冷やせるような、日陰の小さな池を探す。

2.レディのスエードブラシの毛から邪魔な砂を取り除く。

3.レディの現在の状況を改善する本を読む。ホーリンズ・スタンドの服飾品商人が薦めていた「ガーゴイルの謎」がいいかもしれない。

4.レディが砂漠の太陽について文句を言ったら、寄せ集めを入れたトランクの中に色んなパラソルが入っていることを思い出させる。

5.ウェイレストで購入したサソリの抗毒素の効き目を確かめるため、小さなものに自身の致命的でない箇所を刺させてみる。

6.グロバートの不朽の遠征用衣料店に抗議の手紙を書き、傷がつかない保証付きのワマスの皮製チュニックとズボンのアンサンブルが明らかにすり切れたため、レディが非常に落胆したことを伝える。

7.案内役の指関節の骨に怪しいところがないかどうかを内密に調べる。あの運の良さはどう考えても信用できない。

スローターフィッシュの料理法How To Prepare Slaughterfish

海でハンノキ板のスローターフィッシュを料理する方法

材料

 塩水
 スローターフィッシュの切り身、1ペース
 ひきたての黒コショウ、適量
 酢、1カップ
 炎の塩鉱石

作り方

スローターフィッシュの切り身を14時間以上塩水に浸しておく。また、ハンノキの板を水に入れ、浮いてこないように重石を置く。

デッキに屋外用の薫製箱を用意し、加熱容器に炎の塩鉱石を入れる。火打ち石と鉄で点火し、高温にする。

スローターフィッシュを塩水から取り出し、冷たい淡水で塩分をよく洗い流してから水分を拭き取る。板を水から出して、魚を板に寝かせる。挽き立ての黒コショウで味付ける。

スローターフィッシュを最低8時間燻す。5時間半経った時点で出来具合を見る。フォークでほぐせば出来上がりだが、塩気が強すぎてはいけない。魚が薫製にされる分だけ塩気が減る。好みで薫製時間と塩分を調節すること。

注意:どんなことがあっても決して、温度を上げるために炎の塩鉱石にキンドルピッチを合わせないこと。とても危険で負傷や死につながりかねない。P.N.コエラカンスの料理人が試したら、焼かれて海に消えていった。

セットリストSet List

1.オルガのスミケット
2.抑圧の時代
3.粗い歌
4.オークでなくてよかった
5.ベッドのラグナル
6.もっと粗い歌
7.フローミルの歌
8.暗黒の金耀
9.かわいいダンメリ女
10.アイレンの愚行
11.愛するロベルアセルへ捧げる歌。永遠に愛し続ける最も美しい者で、他の者は自分にとっては何の価値もない。

ターヴァズ・バウンティの台帳The Tava’s Bounty Ledger

コイグリン村で降ろす積荷:

ピンクザクロ12箱
トゥルーンニンジン22箱
渋いお茶4箱
コメットワイン15樽
ドラゴンスター・エール20バレル
干し塊茎30袋
キンドルピッチ・ウイスキー3バレル
イレッサン・パイン材30枚

ダマールの台帳Damar’s Ledger

売ったもの:
山羊、10ゴールド
冬の穀物、30ゴールド
皮の切れ端、2ゴールド

交換したもの:
赤ワインとヤヌラー(+10ゴールド)とを交換

買ったもの:
山羊、2ゴールド
樽入り赤ワイン50ゴールド

チュラスの錬金術日誌Churasu’s Alchemy Journal

激昂の調合薬:この混合物はワスプを2時間ほど激怒させる。

怒ったワスプは自分たちと異なる匂いをした者を刺す。

***

激昂の調合薬の作り方:ワスプの胃を1つすり潰し、トロールの脂肪3滴とウィスプライトの粉2つまみを混ぜ入れる。これで1回分だ。

重要!薬をもっと作るには、1回分当たり粉を1つまみ多く入れて、液を安定させること。

ディエル家との契約Contract with House Diel

漁師、ハルヴィレ・ミルトリンとその仲間宛て

話し合ったとおり、取引内容を記した署名付きの契約書を送る。お互い望んでいる効果をもたらす「霊薬」入りの瓶も受け取ったはずだ。必要な量を調達するために、ダガーフォールにある様々な極悪非道な組織と関わらなくてはいけなかった。注意してほしい。

1日の漁獲量に対して瓶の中身を全て使い、その魚を放置してハーピーに食べさせる。効果は数日中に現れ始めるはずだ。

薬のかかった魚を食べたハーピーは、極めて凶暴になる。ハーピーの脅威が高まれば、対処する必要が出てくる。ハーピーを全滅させれば、ダガーフォールは沿岸まで拡大し、投資を100倍も増加させられる。

秘密は厳守すること。その間に私は別のグループを雇って、ハーピーと卵を調達しよう。どうせだから、まだいる間に利益を得てしまうのだ。事件の始まりは誰にも知られてはいけない。ただ民のために義務を果たし、困難に陥った偉大なるダガーフォールの都市を助けているように見せかけなくてはならない。

—ダガーフォールのアライン・ディエル卿

ディレインの工場の注文書Deleyn’s Mill Order Form

購入者:アライン・ディエル卿

強くて頑丈な木材を使って輸送用の箱を製作する。箱は、壊れやすいハーピーの卵を保護し、生きたハーピーを収められるほど大きくて頑丈でなくてはならない。とりあえず、10箱くらい作れるだけの木材が必要だ!

アライン・ディエル卿は大量の注文を入れていて、近いうちに再注文をする可能性も高いらしい。今回の注文にある詳細事項は、あくまでも分かりやすい目安として指定しているので注意すること。ディエル卿がダガーフォールの外にある荒野で狩りをするとかしないとか、噂話を広めたりしないように。

この注文には十分に注意を払って至急対応すること。貰った金に見合った最高級の品物を届けられるようにしよう。

質問があれば工場まで来るように。

—モリック・ミラー

デレゴアの遺失物Deregor’s Lost Goods

-ナイフ、ボズマーの骨(2)
-さいころ(3)
-カード(パック)
-本:「同胞団の偉大な導き手」
-本:「ドゥエマーの法の由来」
-本:「風の言葉」
-羽ペンとインク(黒)

レリサ船長へ

他にも難破で失われた所有物はありますが、これらが特に惜しまれているものです。なくなったものを取り戻せれば、乗組員の士気が上がるはずです。

—デレゴア

トゥース・モールの契約書The Toothmaul Contract

トゥース・モール部族の者は、その被扶養者も含めて、これをもって恒久的にベールの継承者との同盟を結び、いかなる資源も継承者の望み通り提供すると約束することに同意する。これらの資源には、継承者の必要に応じてトゥース・モール部族を肉体労働や戦闘員として招集することも含む。

その見返りとして、継承者はトゥース・モール部族に対し、予備物資にある使われなくなった装備の中から武器や防具を提供するものとする。

ドノロンのケーキDonolon Bakes

ちょっとしたお祝い事のためのペイストリーであれ、大事な記念日のための壮大なケーキであれ、最高のレシピが欲しいのなら、泡立て魔術師と評されるハイロックとモロウウィンドのベテランパティシエ、この私シェフ・ドノロンの書いたレシピ以上のものはない。それぞれが手作りで、最も厳しい台所環境でテストされている。

大切な行事にぴったりな、本当に最高のケーキを求めるなら、ドノロンの記念ケーキをお試しあれ。何層にも分かれた塔のような見た目で観客を虜にし、しっとりした食感は口の中をお祭りにする。当然ながら私のレシピを完璧に真似できる者はいないので、究極の体験がしたくば私に依頼してくれ。現在の待ちは3年と7ヶ月なので、あなたの祝祭に合わせて前もって計画しておくように。

もしくは、幸運にも私の記念ケーキ引換券が手に入れば、一気に行列の先頭だ!

ドノロンの記念ケーキ

材料:
-バナナ、潰したものではなくスライスしたもの
-小麦粉、ふるいにかけたもの
-ハチミツ、北方のものが最も良い
-魔法のボウル、特許取得済み

手順:
魔法のボウルに材料を入れる。力強くかき混ぜる。魔法の力で材料が何段ものケーキへと凝結していくのを待つ。友人たちと仲良く切り分けて召し上がれ。

(もし魔法のボウルを持っていなければ、というか間違いなく持っていないと思うが、古典的な方法で材料を焼くか、私に作ってもらう他ない。ただし私のサービスの需要の多さとその待ち時間については上記を参照)

トリンの鍛冶メモTryn’s Smithing Notes

・延ばし。ハンマーで細いのを幅広くする。
・据え込みは簡単そう。端をハンマーで叩いて太くする。
・アイマンは見た目どおり鈍いんだろうか?
・パンチ、飾り付け。マエサがあとで見せてくれる。
・さらに延ばしに時間を費やした。のみ用に先細りにし始めた。
・作る刃物についてロランダに相談しないと。長さは?
・曲げの途中でやけどした。もう嫌!
・溶接をした。マエサと働くのは簡単で面白い。コツがつかめそう。
・父さんが、まず最初に蹄鉄を作れだって。もう嫌!

ノースグレン農場の求人Northglen Farm Opportunities

求人情報

製粉助手:業務内容は以下のとおり。グラインダーを操作し、小麦とトウモロコシの両穀物を粗びき粉や殻粉にする。ビートルオイルでの油差しなど、細心の注意を払って機械類と施設を維持する。聖ヴィタシュ、製粉の守護聖人、ハサミの研磨人、浴場の案内人に毎日捧げ物をする。応募者は製粉作業の知識と指10本全てを所有していること。

カラス類抑止役:業務は、しつこい害鳥を怖がらせる、追い払う、殺す、その他の方法を使ってノースグレンから一掃すること。支払いは1羽当たりの報奨金。応募者は、カラス類駆除の経験を証明できる具体的な例を持って面接に来ること。

農場大工:業務は、家具、フェンス、家屋、農業用施設、簡易な乗り物、農場の道具などを含むがこれに限定されない木製アイテムの作成と修理。応募者は、自分の道具を持ってきてその使用を実演すること。よい推薦書がある者は優先的に考慮される。

レタス取扱者:業務は、レタスの植え付け、手入れ、収穫、洗浄。応募者は前屈、引き抜き、立ち上がり、の一連動作を倒れずに行えること。推薦書は不要。

カボチャ商人:業務は、熟したカボチャの選定、荷車への積み込み、荷車の移動、荷車からの荷下ろし、ノースグレン農場の農産物売店の店番をエバーモアの市場の日に行うこと。応募者はカボチャ栽培を熟知していることを証明でき、球体の積み上げ能力に秀でていなくてはならない。

応募は直接ノースグレン農場のマージ・ゲアクロフトまで。

バークバイト要塞の呪術師のリストBarkbite Stronghold Shaman’s List

必要なサンプル:

-井戸の水

-地元で火にかけてある料理

-保管箱にある衣類

ハインドクォーターズの宿帳The Hind-Quarters Registry

記録1
・カジートの砂糖商人が衛兵とチェックイン

記録2
・ハイエルフの巡礼者がチェックアウト。

記録3
・マオマーの船乗り一団がチェックイン。
・満室。空きなし。

記録4
・カジートの商人と衛兵がチェックアウト。マオマー達にチェックアウトするよう「促された」と主張。
・商人が出ていった直後にマオマーの船乗り2人がチェックイン。
・満室。空きなし。

記録5
・マオマーの一団が全員チェックアウト。最終週の支払いを拒否された!ウロンディル大使に請求書を送ろう。

ピアカルモの買い物リストPircalmo’s Shopping List

次回サマーセットに行く時に入手:

-羽ペン、10
-紙(良質)、本10冊分
-紙(使い捨て)、本30冊分
-小さなガラス製の小瓶(今回は金属製を選ばない)
-火傷クリーム
-絹の切れ端(アラーニャ用)
-木材用ニス(金属製小瓶でできた傷を直すため)
-金属製の留め具(アラーニャ用)、2握り分
-小割りの木材(アラーニャは何に使うのだろう?)

フラール家の交易哲学House Hlaalu Philosophy of Trade

フラール家の基本的な哲学を理解したければ、その紋章を見るべきだ。天秤は釣り合い、取引、妥協を表している。これらの不可欠な概念は、一族が成し遂げようとする全てに影響し、行動の指針となる。

全ての事柄に釣り合いを求めること。天秤がどちらか片方に偏ってしまえば、誰かか何かがおろそかになる。誰かがおろそかにされると、予測できないことや争いが起きて世の中を不安定にしてしまう。この考え方は一族の全員が受け入れなくてはならない。貪欲、欲望、争いから解き放たれるには、関係者全員が釣り合いを見つけなくてはならない。

取り引きは一族にとって武器であり、道具であり、方法である。一族は、需要と供給の間で価値と収益が自由に動く時にこそ栄える。フラール家は、正直な商売を行う全ての者との、開かれた取引の維持を追求する。金や品物を持っているのが身分の低いアッシュランダーであっても拒絶しない。この方針によって一族は保護され、力を持つ。最強の防御はやはり金で作った壁であり、フラール家の利益をもたらす壁に対して、多くの敵が砕け散った。

全ての紛争における高潔な結末とは妥協である。互いが何かの取引で釣り合いを求めて歩み寄るなら、妥協こそが自然な結末となる。異なる側に立つ両者が協力し合えば、いかなることでも成し遂げられる。ただし全ての者が道理をわきまえているわけではない。時には妥協するよう説得しなくてはならないこともある。フラール家の衛兵はそのような時のために待機している。

ホーカーパイのレシピRecipe for Horker Pie

ホーカーの肉
赤小麦粉
酵母

ニンジン
ジャガイモ

粉と酵母と塩、少量を使ってパイ生地を作る。生地の4分の1程度をパイの上部用に取っておく。

肉と野菜を適当な大きさに切り、塩と少量の水で味付けをする。それをパイ生地に入れ、残りの生地で蓋をする。高温のかまどに1時間入れる。

マティースンの鋳造目録Mathiisen Forge Inventory

ブレストプレート(鷲の彫刻)、4
鋼鉄の剣、10(ジャジーラ、柄を次の出荷のため忘れずにはめ込むこと)
鋼の盾、2
木の盾、4
短剣、4(直刀1、曲刀3)
釘、2ダース
馬の蹄鉄、18
鋼のインゴット、25(マティースンの刻印を押す)

モラグ・マールの収税記録Molag Mar Tax Records

以下の税金を毎期の初日に全額納付すること

ボイアント・アーミガーのエイシナ-75ゴールド
ジョリッペ・ギヨン-17ゴールド
ラルシニルサ-12ゴールド
研究者スヴァージャーダ-46ゴールド
ボイアント・アーミガーのアルヴラ-22ゴールド

合計-172ゴールド

やることリストThings to Do

1.破壊呪文を学ぶ。
2.先週の実験の後始末をする。
3.サナルダーディル教官に謝罪の手紙とお見舞いカードを書く。それからギルドの幹事に謝罪の手紙を書く。
4.破壊呪文を学ぶ。
5.錬金術と付呪台の修理について問い合わせる。
6.修理代の借金を頼む。
7.次週の訓練に向けて材料を再確認する。
8.破壊呪文を学ぶ!

より薄い醸造酒A Subtler Brew

記録380
今回できた分には満足できない。弱い胃袋用に刺激を和らげないと、今度の結婚式もまたレッドファーが供給することになる。3回連続で十分だ!

記録381
ホーヴァーに9日寝かせてある樽を掘り出された。ヴェリン港の旅の祠で手に入るよりも質のいい陶器が必要だと何度も言ってるのに。

記録382
成功!ホーヴァーの腹部が発酵を早めた。分離してしまう前に沸かさないといけないけど、間に合うと思う。

ルーストの密売人台帳Roost Smuggler’s Ledger

現在の在庫:
未加工のムーンシュガー、42バレル
精製済みのムーンシュガー、12バレル
加工済みのムーンシュガー、4バレル
「S」、7ケース(80瓶/ケース)

ケナーシズルースト周辺はドミニオンのこそ泥がうろついてるから、生産は控え目にしなくてはいけない。出荷はなし!未加工のムーンシュガー以外は全て隠す。ドミニオンの奴に聞かれたら、ムーンシュガーは涼しい場所で保管するのが一番だと言ってやる。砂糖を保管する涼しい場所、それはまさに風のトンネル全域だ。

ジョーンとジョーデが救世主を送ってくれたかもしれない。仲間の一人が、小銭稼ぎをする気があるドミニオンの船乗りに出会った。もし古いシーキャットの船が浅瀬に近寄れたら、バルケルガードに急行させることができる。

外板と肋材Strakes and Futtocks

船大工親方、カーリー・ラインリン 著

これは重要なのでしっかり注意を払うこと。アリクルのキャラベル船の建造方法なら知っていると思っているだろう。だがセンチネルの新しい王が、造船所に全ての船を同じ標準仕様で作るよう命令を出した。そうすれば部品は標準化されているから供給しやすく、同じことを繰り返すから作るのも早くなると考えたわけだ。それが正しいかどうかは分からない。だが、彼が王様だということは分かってる。我々は王の金を使っているのだから、彼のやり方に従う。

竜骨の据え付け方法に変更はない。最も長い木材を中心にして接合し、端には角度のついた幹から切った板を使って曲線が組み込まれるようにする。しかしここで新しいやり方だ。竜骨、船首、船尾材は全て、さねはぎで接合することで、外板を固定して平行に保つ。そして柱はただ1本の木材ではなく、内材と外材で作って曲線を強化する。

中央の肋骨を最初に組み立ててから前方、そして後方をやるのは変わらないが、新しい方法では、当て木を上方、中央、下方部に使って、残りの肋骨の据え付けを補助する。分かるか?そうしたら外板を通常どおり肋材から当て始めて、内船殻で終える。

これを全部終わらせたら、次は策具や装備に取りかかる方法を説明しよう。

楽な仕事An Easy Assignment

ホルマー、

年季奉公の残り期間について、鉱山の外での仕事に再配置してほしいという要請を受け取りました。その要請については、これまでの3度の要請と同様にすぐさま拒否しようと思った。奥さんが寂しがっているとか、鉱山で働くと「息が詰まる」のは、私のせいではない。借金を発生させたのは私ではないし、返済するために楽な仕事を与えるのは私の責任ではありません。

ただし、今回は少し頼みがあります。ゴブリンの「族長」である1人が、他の労働者を扇動しているそうです。鉱山を仕切っているのが誰なのかを奴に見せつけてやるために、あることをやってください。族長はいつも羽色の宝石「トーテム」を身につけています。価値の低い物ですが、原始的な形で大事にしているに違いありません。

それを盗んで、私のところへ持ってきてください。そうすれば借金は免除しましょう。ゴブリンも、宝石を失った「族長」がどれだけつまらない存在か気付くはずです。そうすれば、鉱山はまた平穏を取り戻すでしょう。

スリィ

基本合意書Letter of Understanding

レンドロへ

頼まれたとおり、来月にリフテンを訪れる期間中、警備面で便宜を図る点を全てリストにしました。

これ以上もう文句を言わないこと。冗談ではなく、ばかげた要求を受け入れるのはこれで最後にします。未熟な猫のように臆病ね。もういいかげんにしなさい。

・近距離でのボディーガード。全員、私が絶対的な信頼を寄せるノルド。息子がチームを率いる。

・多彩な変装。市内にいる間、毎日異なる組み合わせのローブを提供する。マーラの司祭のふりをすることに抵抗がないといいけど。

・とんでもない食べ物の要請。あのメニューのために、うちの料理人がどれだけのムーンシュガーを頼んできたと思ってるの?

・不本意ながら、同伴者を1人迎え入れることに同意する。そのジュダージにはこちらのネットワークにアクセスさせ、できる限りの対応をする。

これで満足でしょう。満足でなければ、来月に面と向かって文句を言いなさい。

-レイデラ・ブラック・ブライア

魚介類の料理Seafood Supper

結婚する時のために母が書き留めてくれた簡単なレシピ。4人前。

マッドクラブのケーキ

移動には向かないが、新鮮なものがなければ残りもののマッドクラブをこうして使える。マッドクラブの味が土っぽいと感じる人もいるので、かなり強めに味付けた方がいいかもしれない。

汁の多い肉を1ポンド分取れるマッドクラブを蒸して、軟骨や殻を取り除く。

肉の中に、インペリアルの粉と大麦粉を半分ずつ混ぜたものを半ポンド加える。水を加えて丸められる硬さにする。塩とすり潰したコショウの実でたっぷり味付けする。

しっかり優しく押し潰して、小さなパイを複数作る。油を塗った鉄板で両面がパリッとするまで焼く。

バタグリアのグリル

この料理は炭の上に置いて温め直すにも向いているので、前もって作っておいてもよい。マッドクラブのケーキを作っている間、火の端に置いてもよい。ただし全面に火を通すため、何度か返すのを忘れないように。

バタグリア草を1/4ペック集める。土や小さな虫などを洗い落としたら、細かく刻む。

大きなフライパンを火に乗せ、牛肉の脂を入れて溶かす。バタグリアが濃い緑になるまで炒める。好みで塩コショウとニンニクを加える。

1日置いたパンに盛りつける。

銀ザリガニのサプライズSilver Crawdad Surprise

材料:

銀ザリガニ2匹(洗っておく)
タマネギ1個(みじん切り)
ニンジン2個(角切り)
トマト2個(薄切り)
だし汁2カップ

作り方:

トマト1個分をだし汁と合わせ、その中にザリガニを入れる。30分ごとに裏返しながら、涼しく乾燥した場所で合計4時間漬けておく。

ザリガニを取り出し、漬け汁はとろみがつくまで煮詰める。

そこへタマネギ、ニンジン、残りのトマト、そしてきれいな湧き水を少量加える。きれいにしたザリガニを戻して1時間蒸し煮にする。

軽食と即席料理Small Meals, Fast Meals

著者-荒野を走りし者

ウサギ:とても早いけどおいしい。シチューまたは蒸し煮。街で耳を販売。

カラス:歯ごたえ抜群!沼地の鳥に似てる。バンフォーで味付け。

犬:味方の前では食べないこと。ノルドにとっては聖なる動物の1つなので怒らせてしまう。代わりにペットに。

猫:おいしい!こちらも味方の前では食べないこと。これも聖なる動物。通りで拾って、しっぽを隠すのを忘れないように。

山羊:角以外は全部。角は硬すぎる。

ドブネズミ:胆ビールを塗って焼く。おいしい!船乗りにも喜ばれる。

サル:かわいいけど臭いが強い。ドラゴンの舌汁を塗ってからセイラルの酒を塗って焼く。

結び目に関する説明A Treatise on the Knot

ホイッピング結びは一時的な使用に耐えるが、強度が欲しければストッパーとヒッチに頼ろう。一人前の船乗りなら、装備用のロープに一重結びを使わないことくらいは知ってるはずだ!

ストッパーは、処罰のために取っておいたほうがいい。鞭打ちも、ちょっとした工夫でかなり強力になる。九尾の鞭を持った船乗りには、どんな船乗りも逆らってはいけない。

しかし結び目の中でも特に貴重なのは、信頼できるヒッチだ。縛る時も支える時も使えるが、訓練した者なら簡単にほどける。風にも雨にも負けない。若い船乗りよ、しっかり学べ。油断できない海で、唯一忠実な仲間となるはずだ。

懸念、陳情、苦情Concerns, Petitions, Complaints

ケスラ・ハーネットが、自分の敷地内に鶏小屋を2つ建てる許可を申請。新鮮な卵があれば料理が向上し、イーファン・ハーネットの消化と振る舞いの改善につながると訴える。許可保留。近隣住民との話し合い中。

学者のヨンネが、墓地にある古い地下聖堂の修復に対する補助を要請。墓石の状態に関する懸念に留意。

ドレル家の宿屋の代表者が、鉱山計画における銀生産について話し合うために会見を要請。日程を調整する。ミシェルは鉱山と採掘について知識が深いので、立ち合いを求めなくては。

小リンダス・スリエルが器物破損で連行されてきた。ある種の植物系染料を使って、デイドラのシンボルをハース・ヴェネットの大事な豚に描いたもの。スリエルの理由は、「面白いと思ったから」。私もハース・ヴェネットもこの言葉を面白いとは感じなかった。レイネット・スリエルは、小リンダスに損害の代償を払わせる代わりに、一定期間の奉仕をさせることを懇願した。申し出についてはハース・ヴェネットと話し合われる。

リンダス・スリエルは80時間の社会奉仕活動を行い、学者のヨンネがクレストシェイド墓地にある墓石と地下聖堂を修復する手助けをする。ハース・ヴェネットの「あのごろつきにはうちの家畜に近寄ってほしくない」という発言は、この罰を決定する際十分に考慮された。

宿屋の主人ドバス・エンティックが、小規模の岩盤滑落によって宿屋の裏側が少し損傷を受けたため、後片付けをする手助けを要請。彼とその他数名は、山から来る弱い振動が最近増えていると言及。

治癒師メリエルが、ジョナ・マロースを治癒中であることを報告。メリエルによると、何らかの夜驚症である可能性があるが、何が原因かは分からないという。何らかの熱病?とにかく、ジョナは今のところ健康に見える。この若者は元々単純な男だが、決して問題を起こすタイプではない。数日のうちにまた治癒師と確認をしよう。

黒肉ビールの醸造についてOn the Brewing of Dark Meat Beer

まず第一に、肉と虫が全て落ちるには何年もかかる。それも自然に落ちなくてはいけない。クロスウィングは怖がって死ぬと強い苦みを持つからだ。

そして、アルフィクの内臓の最も細いひも17本を樽の上に張る。熟成させた肉をひもに押し付け、しっかり腐敗するまで落ちないようにする。そこへ赤縞模様のカエルの皮をみじん切りにしたものを振りかけ、クロスウィングが酔っ払って満足したまま液体に入るようにする。

これを毎月、3年以上、樽を満たせるだけの肉と虫が集まるまで続ける。その後さらに魔法を使う。クロスウィングとミミックを呼び寄せる呪文が必要だ。そしてフリップバック、ツリーホッパー、ホーヴァーの幼虫を寄せ付けない呪文も必要だ。

緑のカビの成長を助長する呪文と、茶色と白のカビを予防する呪文もある。その後、樽を9年以上、緑のカビが変化するまで密閉させておく。自分達の寿命が長くて良かったと思わないか?

-匿名のボズマー醸造者

婚約の儀の歌リストThe Handfast Song List

アラネア
 女王の思い出
 時の流れ

レイエン
 葉と枝、血と骨
 霊魂の狩人のバラード

バズル&ダダジ
 ひとつがふたつに
 月の夢
 雷のレクイエム

雑用Chores

ジェンヤへ

いない間にやっておいてほしいことを書いておいた。帰ってくるまでに全部終わらせておくこと。でないとデザートはなし。怠けた体を動かせ!

1.馬屋を掃く。
2.蹄鉄を注文する。(今回はマティースン鋼を指定する)
3.鞍に油を塗る。
4.在庫を確認する。
5.馬屋の雌馬にブラシがけする。
6.馬房を洗う。

従士のスケジュールAppointments for the Thane

メラ従士、こちらが今日の予定です。言われたとおりできるだけ細かな記述は避け、可能な限り市内を歩き回れるよう時間を割り振りました。希望されているほどの巡回時間ではありませんが、他に執り行っていただかないといけない事柄が多すぎるのです。それから、コヌンレイカーのイベント用には時間を作れませんでした。申し訳ありません。

7:00
-朝食、朝の「巡回」散歩
-8:30までに戻る

9:00
-衛兵の報告

9:30
-ウィンドヘルムの陳情者

12:00
-昼食、昼の「巡回」散歩
-1:15までに戻る

1:30
-衛兵の最新報告
-衛兵の視察と「戦闘訓練」

4:00(遅くてこの時間。可能なら早めがよい)
-ウィンドヘルムの陳情者

7:00(陳情が終わればもっと早く)
-訪問する従士と一緒に夕食とお酒

8:00
-夜の運動、「巡回」

9:00
-夜の入浴と衛兵の報告

10:30
-ジョルン王と寝酒

11:30
-就寝(少しは休んでください)

「笑う月」の台帳Laughing Moons Ledger

記録1:

47-三日月の聖堂
3-ラナビ
3-カルプ・サ
13-ミストラル兵舎

記録2:

16-ジュライラ
6-スナーガ
7-ラナビ
8-マオマー大使館
17-双子月の舞踏
18-ラナビ
13-ミストラル兵舎

記録3:

6-スナーガ
0-ラナビ(審査待ちで停止)
3-カルプ・サ
11-ミストラル兵舎

記録4:

38-三日月の聖堂
2-スナーガ
15-双子月の舞踏
13-ミストラル兵舎

記録5:

16-ジュライラ
2-スナーガ
17-双子月の舞踏
6-ミストラル兵舎

記録6:

8-スナーガ
3-カルプ・サ
16-マオマー大使館
11-ミストラル兵舎

記録7:

1-スナーガ
57-三日月の聖堂
7-双子月の舞踏
7-ジュライラ
11-ミストラル兵舎

記録8:

13-双子月の舞踏

商人によるヴァレンウッド案内A Merchant’s Guide to Valenwood

(抜粋)

頭部グリーンシェイドで商売をしたことのあるまっとうな商人なら、古い商用トンネルを避けなくてはいけないと知っている。

昔、最初に緑へ通り道を作るよう頼んだ時、トンネルは重要な近道で、森の中に住む野生の生き物から身を守る方法だった。

今は、不正で不法で不愉快なものであふれている。裏の顔を持つ商人達が、怪しげな商品を驚くような値段で動かしている。闇商品、スクゥーマ、何でもありだ。真っ当な商人かどうかを見極める確かな方法は、あそこのトンネルを通り抜けることだ。

このため、危険であるものの、トンネルを避けて下方の橋を渡っていく、骨の先にあるルートを勧める。

ヴァレンウッドの商人へもう1つ助言するとすれば、しっかり武装して移動し、夜には見張りをつけることだ。ヴァレンウッド周辺のウッドエルフは盗みを働くことで有名で、見知らぬ者に対しては極度に非友好的だ。

基本的にウッドハースなどの大きな集落付近に留まる方が、自力で奥地のグリーンパクト・ボズマーに対処するよりいい。ウッドエルフはウッドエルフに対処してもらえばいいのだ。

商売の才覚The Buying Game

アブバエル・ティムサー・ダディサン 著

とても多くの人がただ単純に、必要なものを表示されている価格で購入している。それは実に悲しい事態である。商売はすべての人に対して広く開かれているものであり、招待状も必要ない。それが商売というものであり、交渉のゲームでもある。しかしそれは真剣に遊ぶゲームでもある。さらに付け加えると、「丁寧に」だ。エルスウェアでは、店主が物を買ってくれそうな客にお茶や砂糖菓子を提供したり、商売を始める前にきちんと会話をするのは普通なことである。この著しく文明化された伝統は、実用的な目的を持ち、買い物客は販売商品をじっくりと観察することができる。買い物客側にそうする義務があるわけではないが、受け入れないのは無作法ともとれる。

この特殊な商習慣が文化として根付いているかどうかに関係なく、店主と買い物客がお互いに笑顔と暖かい言葉をもって挨拶をすることは賢明である。ちょうど、戦いを始める前の剣闘士がする敬礼のように。

価格交渉はタムリエルの至る所で行われているが、もし買い手の提示する額があまりにもばかげたものであれば、それは店主を侮辱することになり、ゲームは終わってしまう。もし、商品が10ゴールドで売り出されていたら、6ゴールドの値を付けてみて、どのあたりで折り合えるか様子を見る。

非常に興味のあるふりをしてはいけないし、商品の質をバカにしてもいけない。たとえそれ相応のものであってもだ。細工品の質の高さに感嘆したとしても、非常に残念そうにしながら、ただその額では買えないと言うほうがいい。店主はあなたの趣味を誉め、ニッコリと笑いながらも、あなたのお世辞に抗おうとする。

ほとんどのゲームの勝敗は、店主たちのタイプを判定できるかにかかっている。「田舎の商人は無知だから簡単にだませる」、「強欲な都市の商売人の売る商品は偽物」などと型にはめて見てはいけない。また、キャラバンは買い物にも取引にも向いていると言っておく。

何を、どんな人物から買おうとしているかを知る才能は、何年も実践を重ねた結果もたらされるものである。店に入る前にその地域や商人の特質を知るべきである。その地域特有の先入観も知っておくべきだ。たとえば、私の出身地であるモロウウィンドではアルゴニアンは確実に疑念のまなざしで見られている。もし、店内を回るあなたの周りに店主がくっついてきて、自分が万引きするのではないかと見られているようであっても驚かず、侮辱されたと思わないことだ。同じく、ノルドやブレトン、そしてシロディールも、サマーセット島では時折商人に冷たくあしらわれることがある。もちろん、どこの場所のどんな店主がどれだけ広い心の持ち主であっても、カジートやボズマーが店に入る時は警戒心を示すであろう。たとえ店主自身がカジートやボズマーであってもだ。

もし、本当に気に入った物や必要な物が見つかれば、その場で、自分の買える最高の値段で買うべきだ。他の大きな街ではもっと手ごろな価格で手に入れられるかもしれないと思い、私はまれにみる興味深い品々を何度逃してきただろうか。自分が間違っていたと気づく頃には時すでに遅しで、1週間後、店に戻って見てみると欲しかったその商品は消えているのだ。適正価格で買ったものが、もう一度見かけた時にはとても買えないようなさらに高い価格で売られていることがある。時には衝動買いが最高の作戦となる。

ゲームの動きを察知できるようになれば、誰でも勝利を掴める。

食料品の注文Provision Requests

干しイノシシの切り身、7袋
バター、10壺
赤ハチミツ酒、4ケグ
リスの砂糖漬け、8樽
砂糖味のニシン、1ケグ(小)
干し魚、5ブッシェル
ムーンシュガー、2ブッシェル
糖蜜、10ケグ

神秘の書の受領証Receipt for Arcane Tomes

ヴェロイン・ギンバート
秘術の蜃気楼
センチネル

暁星の月12日

ギンバート様、ごきげんよう。

最近注文した本を確かに受領しました。
すなわち:

-星の5つの先端
-石喰いの聖なる儀式
-二つの秘密
-聖ヴェロスの遺物
-タムリエルのチーズ

リストの最後にある本には驚きました。手元の記録を確認したところ、5冊目の本は「ボエシアとその化身」のはずです。このようなミスが起きてしまうのは分かりますが、できるだけ早くこの間違いを正していただけるようお願いします。

敬具

レディ・シンナバー
第五教義の塔
タネス

聖なるワマス:世話と餌やりThe Holy Wamasu: Care and Feeding

聖なるワマスは何でも食べるが、この聖なる獣には多様な食料を与えて満足させておく方が賢明である。ワマスが満足なら飼い主も満足…そして安全だ。

ただし、聖なるワマスに餌の与えすぎは禁物だ!食べ過ぎた稲妻のドラゴンは、その余分なエネルギーを数種類の方法で発散させる。不快なだけの方法もあれば、危険な方法もある。

マッドクラブ、カゴーティ、ボズマーを取り入れて試してみよう。また、聖なるワマスは生きた餌を好む。餌の時間になるまでは健康的に丸ごと保っておくこと。

対応中の注文Pending Orders

・コールドムーン宿屋、ウィンドヘルム、20樽(特別ブレンド)
・イスグラモルの宮殿、ウィンドヘルム、80樽(王の祝賀会用)
・番人の詰め所、カイネスグローブ、2樽(特別に甘口)
・釣りキャンプ、ヨルグリム下層、10樽(スパイス入りハチミツ酒)
・トルヴァルドの伐採キャンプ、5樽(ミックス)

大学で使う必需品Academy Supplies

新入生の皆さん!

シャド・アツーラ魔法大学への入学決定、改めておめでとうございます。学習に必要な物品は下記の通りです。大学にはこれらの物を持ってきてください。リスト内の品は全てモーンホールドの商人地区で購入可能です。見分けやすいよう、それぞれに自分の名前を記してください。

衣類:
学校の灰色ローブ、3セット
防護用の革製手袋
夏用マント
冬用マント

書籍:
「見習いの手引き」、アラムリル著
「火を知る」、ドックシン著
「変性術の変性」、赤のダンカン著
「マジカの要素」、アルバノン、レニル著

道具:
大釜1つ
ガラスの小瓶1セット
真鍮のフォーカス1つ
訓練用具(杖や棒など)1つ

仲買人ルルエレの報告書Factor Luluelle’s Report

「ウィスパリング・オイスター」でセンチネルから到着:

-3樽のザクロワイン
-4箱のマウンテン・ジャーキー、1箱は損傷を受けて腐敗がひどい
-2箱-

ああ、何の意味があるの?荷物は10日ぶりに来て、価値だって20ゴールドドレイクにもなりはしない。たとえ買い手のいるどこかへ送るために必要なキャラベル船があったとしても。船は全て戦争用に「徴発」されて、たとえ船があっても軍需物資は入手できない。ロープも、ピッチも、木材も、帆布も、どんな額を払っても見つからない。今はとにかく「カバナントのために武器を!」だから。でも実際のところ、早く戦争が終わらないと難破したも同然よ。

まだ息子のデュラントがいたら良かったかもしれないけど、さっさと第1メネヴィアン斥候隊に入隊してしまって、今では家が空っぽだし。もういいや、樽を1つ開けて中身を味見してしまおう。一緒にやりたいなら、左側の2番目の空倉庫にいるから。

-ラチェリー

釣りキャンプチェックリストFishing Camp Checklist

-釣り竿を束ねる
-ナイフとフックをきれいにする
-絡まった釣り糸と網をほどく
-餌を切っておく
-ハチミツ酒の瓶を開ける
-ハチミツ酒の瓶をもう1本開ける
-ヴォルジャーの店からハチミツ酒を注文
-釣る

洞窟への物資Supplies for the Delve

ゼティーシャ、このみすぼらしい怠け者め。ここにあなたが署名した書類があるから、約束は守ってもらう!

引用すると、「ゼティーシャとクーナはここに、アレンシアの南にあるクーナの洞窟として知られる鉱山への供給契約を結ぶ。クーナの洞窟に毎週提供される物資には、次の様々なアイテムが含まれる…」と書かれた後に、契約書の下へいくと、「ここに署名する…」で、あなたの名前がある。

クランマザーを巻き込ませたくはないでしょう、来週末までに物資が入ったと鉱山から連絡が来なかったら、カジーラに言ってやる、その後は、ドーンミードに伝えてやる。もう1つ「防衛の契約」を結べたらきっと喜ぶと思うし、あなたの家ってほら…燃えやすいでしょう。

クーナ

届出記録、第二紀541年~第二紀542年Vital Records, 2E 541—2E 542

第二紀541年:

今年は出産なし。

ステラ・ジェダニスがロバート・ジュレレットと栽培の月10日に結婚。岸辺のジュレレットの家に住む。

パトランド・ズーリック、35歳、真央の月4日にビョルサエ川で酔って泳いでる間に溺死。遺族は妻のメドヤ・ズーリック。

シャムロン家全員が、リーチから侵略を受けた際に死亡。街は燃やされ、以前の記録は失われた。

神よお守りください。

第二紀542年:

ロベルタ、薄明の月25日に誕生。ステラ・ジュレレットとロバート・ジュレレットの息子。残念ながらステラは薄明の月28日に、赤ん坊を見ないまま産褥熱で死亡。遺族は夫のロバートと娘。

ラーラ、恵雨の月28日、道化師の日に誕生。母はメドヤ・ズーリック、亡きパトランド・ズーリックの妻でありブラック・ドレイクによる侵略の生存者。

豚に必要なものWhat a Pig Needs

豚飼いのフランソワ・ウィックトン 著

豚飼いというのは意外と大変だ。腕のいい豚飼いはもっと大変だ。豚が必要とするものは数多くあり、それを与えるのは豚飼いの役目だ。

豚には、中で転げ回れるような泥、寝るための乾いた干し草、そして飲料と風呂に使うきれいな水が必要だ。

豚の食事には残飯が必要だ。ほとんどどんな残飯でも構わないが、豚はトウモロコシ、果物、野菜、キノコ、小麦を好む。

しかし何よりも、豚には愛情が必要だ。豚を愛せば見返りを期待できる。

任務と賞金Contracts and Bounties

ファングスノウト:ウェアウルフ。ミックスウォーター浅瀬付近で3人の女性を殺害。チェック。

バークトゥース:暴れクマ。ウィンドヘルムとエルダーグリーム聖域の間でスカルドを殺害。チェック。

スキンリッパー:トロールの親分。クラグワロウ付近の人食い集団のボス。チェック。

デスクロー:巨大コウモリ。カイネスグローブ付近で羊の群れ3つを襲った。

配達予定と目録Delivery Schedule and Manifests

薄明の月10日
エバーモア:食料7箱、衣類5箱、家庭用品、宝飾品(10点)
ホーリンズ・スタンド:食料4箱、家畜(豚4、ヤギ2、鶏10)、200ゴールドドレイク
カーナードの隠し場所:食料1箱、衣類その他1箱、10ゴールドドレイク

薄明の月28日
エバーモア:食料4箱、家畜(豚2、ヤギ2、鶏5)、100ゴールドドレイク
ホーリンズ・スタンド:食料5箱、衣類2箱、家庭用品、宝飾品(6点)
カーナードの隠し場所:食料3箱、衣類その他3箱、豚1、鶏4、60ゴールドドレイク、宝飾品(3点)

蒔種の月9日
エバーモア:食料2箱、豚1、鶏3、10ゴールドドレイク
ホーリンズ・スタンド:食料1箱、衣類1箱、家庭用品、宝飾品(2点)
カーナードの隠し場所:食料7箱、衣類その他5箱、豚3、ヤギ4、鶏14、150ゴールドドレイク、宝飾品(9点)

蒔種の月27日:
エバーモア:人質を帰して300ゴールドドレイクを受け取る。
ホーリンズ・スタンド:人質を帰して500ゴールドドレイクを受け取る。
カーナードの隠し場所:食料11箱、衣類その他8箱、豚11、ヤギ14、鶏25、1500ゴールドドレイク、宝飾品(19点)

武器の目録Armament Inventory

コンダリンとキャノンリーブ・マラニーの了承済み。ベール外部へ配給しないこと。

重斧、20
斧槍、35
短剣、100
重弓、45
矢筒、300
兜、30

アイレンが島にいる今こそが絶好の機会だ。うまく利用するには早く行動を起こさなくてはならない。

ベールの女王に栄光あれ!

物資と雑品Supplies and Sundries

ティルラニへ

俺も狩人たちも、冬の需要には応えきれない。口を開けて待ってる者達が多すぎる。(中には少しじゃ満足させられない口もある)

街はウィンドヘルムの資金で潤ってる。ラナの提案を受け入れて、次に寒波が来たら外部の助っ人を雇うことにする。

ギルドに手助けをしてもらうことで、空腹と食事という違いが生まれるはずだ。

ダージ 著

補給係の報告Quartermaster’s Report

宛先:スリィ・ドーレス
用件:鉱山の運営費、労働者

不本意ながら、あなたの指示に従って以下のとおり鉱山運営費、特に労働者の費用について報告をまとめました。

熟練の鉱山労働者:15ゴールド/日、食費10ゴールド/日
アルゴニアンの鉱山労働者:10ゴールド/日、食費8ゴールド/日
一般労働者:8ゴールド/日、食費8ゴールド/日
年季奉公人:0ゴールド/日、食費4ゴールド/日。ミス:1/10ゴールド/日
ゴブリン:0ゴールド/日、食費1ゴールド/日。ミス:不明

熟練の鉱山労働者とアルゴニアンの産出量は1日当たりほぼ同等で、一般労働者の少なくとも2倍です。年季奉公人の産出量は個人差が大きいですが、長期的に見て、平均でも一般労働者に勝ることはほとんどなく、年季奉公の期間が終了すると鉱山に残ることはまずありません。

ゴブリンは不確定要素です。これまでのところ一心不乱に掘っていて、鉱山から出てくるもの自体には全く興味を示さず(別途、従業員による窃盗の記述を参照)、ただ同然の賃金で働きます。ただし不満の声を、特に連中の呪術師から聞いたことがあります。予測不可能ですから、控え目に、それも短期間だけ雇うことを提案します。

魔術師ギルドの許可証Mages Guild Authorization

魔術師ギルドはここに妖術師カルガンドが、エルデンの木の下にあるエルデン洞穴と呼ばれる埋葬地のトンネルへ行き、バッカーラとドレシアン・モントゥの両魔術師の失踪について調査を執り行う許可を与える。両者が失踪したのは、キャノンリーブ・オラネスがエデンの穴の奥で正体不明の儀式を終え、未知の魔法現象が発生した後である。

オラネスの活動についてはサルモールの組織の関知しないところで行われたため、ギルドはサルモールから情報を引き出せなかった。そのためギルドは妖術師カルガンドの調査に2つ目の目標を命ずる。キャノンリーブ・オラネスの目的と、儀式を行った方法を解明せよ。

目録(極秘)Inventory (Confidential)

ネレイナの確認用。人目のある場所に放置しないこと。

・廃棄された胸当て、脚当てとポールドロン付き(合わない)、157

・一枚刃の軍用短剣、73

・広刃の剣、87

・歩兵の盾(ひもなし)、58

・平矢尻の矢、638

・軍仕様の短弓、10

約束手形Promissory Note

この手形は、コザンセットのジョロー・アトナズダールが借金全額を、回収されなかった期間中の標準的な利子と合わせて支払うことを約束するものである。

薬剤師の台帳Apothecary’s Ledger

マンドレイクの根、2本
・支払い済み

デイドラの心臓、1個
・新顧客、支払い済み

デイドラの血、10瓶
・新顧客、注文品だが支払い済み、匿名

硫黄、5個
・新顧客、注文品だが支払い済み、匿名

ダリル
・注文なし、怪しげな客——衛兵に通報?

サルトリスの花粉、15グレイン
・支払い済み

炎の塩鉱石、8グレイン
・ジュライリア用に注文、配達時支払い

デイドラの血、10瓶
・新顧客、注文品だが支払い済み、匿名

鶏の羽、5
・支払い済み

デイドラの血、10瓶
・新顧客、注文品だが支払い済み、匿名

流通メモDistribution Notes

・デューン方面にもっと製品を動かさなくては。高い需要には旺盛な供給が必要だ。

・ハドランの最後の積荷は予想よりも早く出ていった。そろそろ再供給が必要なはずだ。

・バーラットのレンドロと交渉を開始して、海外の流通について話し合い始めた。パクトとカバナントに資産があるため、流通網を拡大できると彼は確信している。

・元継承者の兵士たちを接待して、オーリドンでの流通について話した。まだあの地域と深いつながりがあるから、安く買い付けができる。

冒険者年鑑

Adventurer’s Almanac

冒険者年鑑、第一版Adventurer’s Almanac, 1st Edition

冒険者年鑑、第一版

ナイフのスコルド 著

もしお前が俺のような者か、よく理解できるが俺のような者になりたい場合、お前には人々が求めることを成し遂げる才能があるはずだ。より重要な点もある。お前には人々が金を払いたがる才能があるはずだ。ここ最近、我々のような者に対する需要は高くなっている。そのため、俺はわざわざ時間を割いて最高の助言を与えることにした。なぜかって?希望しても仕事を全て受ける訳にはいかないからだ。そして、この本を売る副収入は悪くない。もしこの本を盗んだなら、支払いに行って来い。本を貸している蔵書庫なら話は別だ。盗んでしまえ。それでおあいこだ。たかり屋め。

クラフトの依頼

俺は鍛冶の腕では「ナイフ」と呼ばれないが、仕事の合間に街で過ごしている時は、掲示板を確認するようにしている。依頼を受けてちょっと槌を振るい、支払いを受けて酒場に行く。簡単に儲かる。

ギルド

しっかりした仕事を受ける最も簡単な方法は、ギルドに加わることだ。連中はそのために存在している。明らか過ぎて本に書くのが馬鹿馬鹿しいと思う奴がいるかも知れない。年鑑ってのはあらゆることを書くんだよ、馬鹿野郎。

問題を暴力で合法的に解決するのが好きな場合は、戦士ギルドに行け。連中はタムリエルのどこにもギルドホールを置いている。

俺は不法な殺人を許容しないが、闇の一党があらゆる殺人依頼を請け負っているとは聞いている。

お前は血生臭い仕事を好まないかもしれないが、金は好きだろう。仮定の話だが、闇の仕事を管理している盗賊ギルドがあるらしい。もう一度書くが、年鑑はあらゆるものを網羅しなければならない。

魔術師ギルドは閉鎖的だと思っているかもしれないが、連中も仕事を頼みたがっている。魔法が使えなくても、訪れて見るといい。ほとんどの都市に存在している。

もし大物を狙っていて、常識が足りない場合はアンドーンテッドもお勧めだ。連中は大きな街に居留地を置いている。奴らが手放そうとしている宝は、レッドマウンテンよりも高く積み上がっている。もし、お前がそれを手に入れるために、信じ難い難題をこなすならだが。

戦争

三軍は決して戦争を止めることがない。同盟で運を試すなら、シロディールと帝都に向かって戦いに飛び込め。大量の戦利品があるだろう。勝者には。

そして、戦争に引き裂かれた地域では、人々が他よりも助けを必要としていることを忘れないように。仕事を引き受けるかどうかはお前次第だが、常に助けを必要としている街がある。

注目地域

冒険者を特に必要としている場所もある。俺がロスガーを訪れたのは、故郷に似ているからじゃない。オルシニウムは荒野を平定するため、荒事が得意な奴を特に求めている。それから、簡単に儲かるとは言い難いが、クラグローンはとんでもない場所だ。時間の半分は星が降っていて、残りの半分は宝が降っている。

街から出ても掲示板の確認は忘れないように。少なくとも、ゴールドコーストとヒューズベインでは忘れるな。賞金首とその他のあらゆる奇妙な仕事が、問題を自力で解決できない人々から、掲示板に依頼されている。

最後に

以上だ。この仕事を忙しくする全ての方法を書いた。こいつを毎日やれと言うつもりはないが、望むなら毎日やれる。それから、睡眠はそんなに大事じゃない。この本を一度買って、それで終わりだとは思うな。物事は常に変化する。変化した時、ナイフのスコルドはそれを書き止めるだろう。金を貯めておけ。

チップは歓迎している。

冒険者年鑑、第二版Adventurer’s Almanac, 2nd Edition

冒険者年鑑、第二版

ナイフのスコルド 著

また会ったな! 2冊目を書くほどネタがあるわけないと思ってただろう。もちろん、そいつは間違いだ。今書いてるんだからな。次世代の肉人形たちを教育して金を受け取る機会を、この俺がみすみす逃すはずもないだろう。

ヴァーデンフェル

この埃っぽい岩とキノコの山は、優れた傭兵に極上の機会を提供してくれる。神々と死んだ親類について頑固なダークエルフに我慢できれば、ヴィベク・シティの司法の館で彼らからいい仕事をもらえる。それからトレイランに、この前のカードでいかさました時の貸しが、俺にまだ残ってると伝えてくれ。

クロックワーク・シティ

いいか、俺はこの場所が存在すると言ってるわけじゃない。だがそう言ってる奴を知ってるんだ。もし中に入れれば、不気味な地元の連中には対処する暇がない仕事がたくさんある。あるいは奴らが興味を持たないだけかもしれん。俺にはどうでもいい。人々は俺たちオークをいつも見下してるが、誰かの頭を叩き潰して欲しい時は喜んで財布の紐を緩めるのさ。腰抜けどもめ。

闘技場

待ってました!最近開かれた新しい闘技場について聞いてるか?最高だぜ。アクション、流血、殴り合い、そして勝者が全てを手にする。とにかく、負けなけりゃいい。最高の相手と戦わされるんだ。そして最悪の相手、最悪の中でも最悪の相手とな。闘技場を逃げ回りながら、剣のどっちの側を相手に向ければいいのか考えてるような奴を見たことあるか? あんなザコどもが、装備を身に着けられるだけでも奇跡ってもんだ。

それから、俺はいつもピットデイモンに賭けるんだ。簡単に儲かるぜ。チームにアルゴニアンがいなければだがな。水中に潜る競技はないし。へっ!

これで終わりだ

今回俺から引き出せるのは以上だ。スコルドが次の仕事を探したら、次はもしかするとすごい知識と経験を披露してくれるかもしれないな。とにかく、俺と同じ仕事をしている時は、仕事の邪魔をするなよ?

愛敬はふりまくな。おお、それからさっさと消え失せろ、負け犬ども!

冒険者年鑑、第三版Adventurer’s Almanac, 3rd Edition

冒険者年鑑、第三版

ナイフのスコルド 著

俺は夢のような儲け話は追わず、毎日堅実にドレイクを狩っている。お前たちもそうするべきだ。だからよく読め。スコルドおじさんは剣の技と同じように知恵も売っている。違いの分かる傭兵のため、最新の情報を記してやる。

サマーセット

サマーセットの高尚にして強大なエルフはついに、我らのようなただの定命の者に、汚れなき大地へ足を踏み入れることをお許しになられた。もっとも、甘ったるいたわごとに騙されちゃいけない。あの場所は問題だらけだ。アリノールの司法高官は、有能な傭兵に腕を見せてくれと懇願している。

マークマイア

シロディール・コレクションって聞いたことあったか? 俺もなかったよ。連中が娼館に入ったジョルン王みたいにゴールドをばらまき始めるまではな。どこから資金を調達しているのか知らないが、きちんと遅延なく支払ってくれる。お前がリルモスに行った時は、スコルドに紹介されて来たと伝えろ。手数料がほしいからな。

泥をかき分ける連中のためにお使いをこなすのは気が乗らない場合、デッドウォーター族がマークマイアで一番凶暴な生物を相手に、死の狩りを開催しているぞ。これなら血がたぎるだろう。気を付けないと、たぎった血が首から吹き出すがな。

沼に浸かって、虫に生きたまま喰われるのが性に合わない奴もいるかもしれん。理解できんがな。それでもシロディール・コレクションのおいしいゴールドにありつく方法はある。探検のための物資を調達しているアルゴニアンがいる。ジー・ラーという名だ。放っておくといつまでも喋る奴だが、いつでも何か仕事を抱えている。

ドラゴン

最後に、よりにもよってドラゴンがエルスウェア中で暴れ回ってる。この知らせを俺から初めて聞いた奴は、家にこもってないで外で仕事をしろ!北エルスウェア防衛軍はこの鱗野郎どもを相手にした戦争のために、できる限り多くの協力者を雇っている。グラーウッドにある、コルマウントの街の北で連絡するといい。

さて、俺はドラゴン狩りについては噂程度のことしか聞いていないが、ドラゴンを仕留めれば報酬を払う奴がどこかにいるはずだ。個人的に言うと、空飛ぶ殺人トカゲとやり合うにはいくら払ってもらっても足りないが、まあ金額は聞いてやってもいい。

これで全部だ。事業家精神旺盛な冒険者にはたっぷりと仕事がある。金を儲けた時は、スコルドおじさんのことを思い出せよ。それと死んじまった場合は、お前に戦い方を教えた軟弱者のところに化けて出ろ。

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