ブラッドフォージ スタイル

クラフトモチーフ54
Bloodforge Style

ハートストーンのストーンハート 著

クランの同胞よ、狩猟の父の名において、私が彼の狩人アルラベグとしての姿で呼ぶ者よ。我らブラッドルート・フォージで働く者の象徴を明確にする、この聖なる図を今受け止めよ。ブラッドフォージの鍛冶屋として、我らは憤怒と憎悪の金床の上にいるノルドをハンマーで打つ。全ての者がハーシーンの狩人に膝を折るまで。フェリボー!

ブーツ

革と飾り鋲、足の防護、蹴りと踏みつけ、攻撃では、獲物を追え、それから前へ。

ベルト

幅広きそのベルト、織り込み、たくましく取り囲む、バックルの幅、サッシュを締め、マンモスの皮革。

枝角が生じる、兜の天辺から、カスクは厚く、頭を抱く、敵が見る、敵は逃げた。

脚当て

蛇紋石、織り込み、鎧の正面、グリーヴ、前面のプレート、ふくらはぎに締める、ブーツの上。

強く反曲、簡素な弓、投げ矢を投げ、敵に向かえ、矢筒を震わせる、素早い矢で。

胸当て

ブラッドフォージの胸部、後ろで繋がれ、込み入り、織りと鋲留め、動きやすくせよ、狩りのため。

諸刃、長く強く、突く先端、切る刃、鋼の死、韻は踏まない。

肩防具

楕円のカップ、頂飾の曲線、金属のプレート、鋼が最高、血で鍛造、毛皮の縁飾り。

手袋

ガントレットといえども、指は自由、前腕が包まれ、筋肉を守る、狩人の手、掴み、切り落とす。

鍵穴の形状、ねじれる紐、真鍮のボス、あと5ラウンド、狩人よ称えよ、ハーシーン卿を。

魔法の杖、先端は角、鋭く輪がつく、力強き針、オークの柄、戦いの血。

戦棍

重い大槌、押しつぶす腕、獲物を叩く、致命的な損傷、真なる武器、ブラッドフォージの。

短剣

直刀で幅広、ガードと刃、柄の中子、ブラッドフォージ製、切って突く、狩人のナイフ。

斧を鍛造せよ、より正確に作業せよ、幅広きその刃、金銀線細工、柄を包め、革のように。

ドレッドホーン スタイル

クラフトモチーフ55
Dreadhorn Style

ドレッドホーンクランのゲリグ・ブルブラッド 著(注釈はレナ・ハンマーハンズ)

強情なものどもよ。古き道は打ち捨て、狩猟の父の恐ろしき勇者、ドミーハウスを受け入れよ!これより彼の道が我らの道となる!武器と防具を作るための新たな教えを聞き、生まれ変わったクランに装備を与える仕事に取り掛かれ。ドレッドホーンとして!

(フォージでこれを発見した。屑のための屑仕事の手引きよ。野蛮人が文字を読めるなんて思った?まして書けるなんて)

ブーツ

ジェラール山脈の無慈悲な石によって我らの足は硬くなってきたが、熱い血をたぎらせ続け、選ばれし者への突進に備えるため、雄牛の毛皮を足に纏え。

(すっかり緩んだ紐に躓くまではね)

ベルト

ミノタウロスの分厚い皮と毛ではらわたをきつく締めあげれば、簡単に零れ落ちないだろう。ガードルの中心にドミーハウスの象徴を留めれば、彼の偉大な力が戦いへの渇望をかき立てる。

(汚らわしい牛糞め!愚かな迷信は槍もつるはしも止めやしない。別に私は構わないけど)

狩猟の父は勇者を我らに示した!選ばれし者の容貌を身に着け、この協定を称えよう!我らが雄牛の兄弟の姿に新たな鋼の頭蓋骨を作り、鋲と口金とバンドで飾れ。お前が自分の頭を飾れば、戦いの中でそれがお前の顔になる。

(自分が汚らしい無能なリーチの犬だったら、私だって何かもっと素晴らしいものに見せかけたいと思うわ)

脚当て

伝統に従い、我らは脚と腰を革のキルトで保護する。だが、その上に着けるのは雄牛と巻き上げた蔓の紋章だけだ。今や我らは皆ドレッドホーンだ。古きクランの色とグリフは過去のものだ。

(このうんざりする雄牛を去勢すれば、大事な乳しぼり娘のスカートに対する調子もすぐに変わるでしょう)

弓の木材を切り出す時は、導きに同盟者の角を使え。そうすれば彼らも狩猟の父の恩恵を受けられるだろう。ブラッドルートの蔓の繊維をきつくねじり、飢えた葉脈で弓に弦を張れ。山肌を研ぎ、歯を与えよ。そして獲物に向け、猟犬のように解き放て。

(石の矢はノルドの鉄の敵ではないけど、雨のように浴びせられたら卑劣な一撃が当たるかもね)

胸当て

フォージの産物で貴重な心臓を常に守れ。それがあるべき場所だ。鋼の上に巻き上がる蔓のグリフを用意して、この真実を思い出せ。フォージの贈り物の下で、肉体を雄牛の皮、毛、角に委ねるのだ。

(石と置き換える前から、連中の心臓は黒く空っぽよ)

フォージの牙と爪は血を味わうためのものだ!熱い金属を飼いならし、切っ先に唸り声をあげる歯を持つ、幅広い刃にせよ。柄を革で包め。そして好きな場所で剣を握れ。しかし、決して刃を渇かせてはならない。

(これは真実ね。剣の刃は私たちと同じようにリーチの民の血を求めている。覚えておくといいわ)

肩防具

我らの兜と組み合わせれば、我らのポールドロンは共に行進する肩幅の広い野獣の姿を得る助けとなる。革か鋼で作れ。だが毛のついた皮をマントとして示すことを忘れるな。

(この蛮人が狼を崇拝していたなら、四つ足で歩くように告げてたでしょうね)

手袋

ニルンクラッツが胸の中で鼓動を打つ時も、肌のタトゥーとして留まる時も、利き腕を走り抜ける力をノルドに見せてやれ。革の腕当て、毛の生えた皮、クランの鋼の象徴が、必要な保護の全てだ。

(真のノルドの力が、胴だけ残して手足を切り落としたらどう感じるのか見たいわね)

突進しようと頭を下げた雄牛のように、彼らに似せて鍛造した盾を掲げ、その力を我らのものとせよ。真鍮の表面に焼き印を押し、角の王に選ばれし者のグリフの印をつけろ。

(未加工の純粋な鉄の塊は上等な刃を妨げられるけど、担ぐだけで疲れてしまったら意味ないわね)

ドミーハウスはこの土地に代わって語る。血塗られた角の姿を振りかざせ。従う以外の選択肢はなくなる。略奪された故郷の枝を取れ。鋼に示された、狩猟の父に選ばれし者の顔を据え付ければ、この象徴は彼が行うように自然の力へと命じるだろう。

(一体どんなデイドラ並に鬱陶しい生物についてわめいてるのか知らないけど、この手でそいつの頭を棒の先に突き刺してやりたいわ)

戦棍

ノルドの鉄の皮は簡単に切れないだろう。だが、奴らの内なる軟弱さは叩きのめして破裂させられる。派手な装飾で努力を無駄にするな。4面の棍棒はあらゆる角度からゆるぎない一撃をもたらす。その角は最も固く鍛えられた兜さえ砕くだろう。

(技術不足をカバーするための簡素なデザイン。凶暴に振り回すには十分ね)

短剣

獲物を狩猟の父に捧げるのは、最も殺戮者の刃にふさわしい仕事だ。骨を切り分けるためにずっしり重く、だが獲物の関節にねじ込めるように短く鋭さを保っている。そのため、指を引っかける鈍い刻み目を刃の土台に入れろ。

(何とも馬鹿げたナイフね。まともに皮を剥ぐには無駄が多すぎる。リーチの民の革が、犬の噛んだアレみたいなのも無理はない)

ここに居座っているノルドのように、ファルクリース要塞の木を切り倒せ。骨のような状態になるまで皮を取り除く。ジェラール山脈のように鋭く尖らせて鋼に縛り付け、斧が渇きを共に感じるよう、ブラッドルート・フォージの蔓で印をつける。

(獣らしいやり方だけど、これを振り回す腕力は危険よ)

シルケンリング スタイル

クラフトモチーフ44
Silken Ring Style

ストームホールドの筆頭防具職人、鋼鉄を浴びる者 著

最初に警告しておく。この手引きを不注意によって間違った者の手に渡さないこと!もし私が仕事のない鍛冶師を雇ってシルケンリングの武器と防具を作っていることをストームホールドの当局に知られたら、私の首は早晩槍に突き刺されて大橋に飾られるでしょう!

次に、このガイドには一字一句従うこと。音を立てるブーツを作ったという理由で、秘密組織のアサシンをいらつかせたくはないでしょう。見習いよ、注意を払いなさい。そうすれば全員が利益を挙げられます。

ブーツ

動きやすさとグリップが最も重要です。そのため、布かしなやかな革を用いましょう。硬い革はすね当てに利用可能で、銀のプレートを被せます。滑りにくいように、靴底には丈夫な革が必要です。アリットの皮は理想的です。

ベルト

シルケンリングは動きやすいように、頑丈な銀のバックルで留められた革や絹のベルトを好みます。この大きなバックルには片手で素早く外せる隠しコンパートメントを含まなければなりません。

シルケンリングの特徴は銀の仮面です。人間の頭を模していますが、口がなく、小さくちらりと覗く目があり、シンメトリーになっている三日月角が頭蓋骨から飛び出しています。髪を頭のデザインに組み込むことは強く推奨されます。ただし、絶対に動物の髪を使わないこと。

脚当て

シルケンリングは、足を制限する足防具よりも膝丈のスカートを好みます。厚い革を使っても構いませんが、動きを妨げない長さで切りましょう。革のタセットがベルトや胴当てから吊り下がっていることもありますが、明らかに機動性はアサシンの最も優れた防御です。

簡素な木のリカーブボウがアサシンには好まれます。一度使ったら放棄されることもあるため、威力と精度が耐久性よりも優先されます。

胸当て

不気味な仮面以外にシルケンリングの制服の特徴となっているのは、襟元を取り巻く幅広の銀環です(絹ではありません。私に聞かないでください)。これはレイヤーにしても完全に貼り付けても構いませんが、シルケンリングは装飾として、曲がった「絡まった巣」を浮き彫りにすることを好みます。

短剣のように、シルケンリングの剣は切るための厚い片刃剣です。長くギザギザの刃は機能以上に威嚇の意図がありますが、首を切り落とせることには変わりありません。

肩防具

シルケンリングは腕に防具を付けたがりませんが、肩パッドは禁じていません。厚い銀のプレートを使うか、革に張り付けましょう。金属のバンドを幾つか、装飾用の突起として加えても構いません。

手袋

例え防御を犠牲にしても、ブーツ以上に手袋は自由に動かなければなりません。上質な革に限られます。篭手はハードレザーと銀のプレートに統合しても構いませんが、重量に注意し、部位を分けるようにしましょう。編み革や布に付けてください。

最も厄介な部分が盾でしょう。軽量ですが、頑丈でフルサイズの盾が求められています。バックラーは持ってこないように。重層構造の板目を中心にした軽い木を、より厚い銀で補強すると良いでしょう。フレームの層の浮彫は素敵に見せるべきです。

予測できるように、破壊の流派を操ることがシルケンリングには最大の関心毎です。この杖は先端が槍のようですが鈍器であり、他のデザインに見られる浮き彫りと同様、銀の巻かれた芽が見られます。本当に槍の穂先にしなかった理由は分かりませんが、私は魔術師でもありません。

戦棍

予測は付いたと思いますが、アサシンは戦棍で思い切り叩くよりも、重装鎧をへこませるために用います。叩くポイントは狭くして、突起をできるだけ少なくしましょう。いうなればヘッドに厚い短剣が付いたハンマーです。両手持ちは先端部に上向きのスパイクが斜めについた、便利な大槌です。

短剣

柔らかい銀のコーティングを補うため、普通のショートソードよりも、シルケンリングの刃は厚くなければなりません。厚い円形の柄からフルタングを伸ばしましょう。この短剣は簡単に曲げられる必要があります。しっかりと柄に付けるべきです。

もし短剣を数百本作って手軽に儲けられると考えているなら、その考えは今すぐ捨てなさい。シルケンリングはあらゆる種類の殺し屋を集めています。それぞれの手法は異なります。手斧には柄から長く伸びた、反りの浅い三日月状の刃1本が付いています。この刃は頑丈で、刺すことも切ることもできます。両手持ちの場合は刃が2本になり、マンキャッチャーとしても用いられます。

ヨクダ スタイル

クラフトモチーフ20
Yokudan Style

シーカーの公文書保管人、イブルーラ 著

ここシーカーの保管所に保管されているのは、ほとんどがヨクダの失われた歴史と叡智である。本と巻物がここに持ち込まれたのは、最初のラ・ガーダの時だ。一章かかっても全てを網羅するには足りないため、簡単なことから始めようと思う。「広い矢尻」と呼ばれるデザインなど、ヨクダのモチーフを独特で見分けやすくしている特徴を捉えるのだ。

ブーツ

ヨクダのブーツは戦闘用に作られている。ヘビーレザーに、防護のため戦略的な位置に配置された金属が加えられている。しかし厳しいヨクダの地形を行軍するため、柔軟かつ頑丈でもある。

ベルト

ヨクダのベルトは華美にならないようにされている。重要なのは剣や他の武器など、そこからぶら下がるものだからだ。タセットも臀部の防護に用いられている。バックルは通常固く、シンプルな幾何模様のデザインになっている。

ヨクダの兜のデザインは、明らかに古代の遊牧民が被っていたターバンの流れを引き継いでいる。通常はフードで首の後ろを守り、フルバイザーが顔を覆う。額の角や紋章があることもある。

脚当て

ヨクダのシャッセは剣戟中に足元を守るためしっかりした作りになっており、金属のプレートが脛とふくらはぎを覆い、ハムストリングへの攻撃を防いでいる。尖った膝当ても一般的だ。

ヨクダは射撃を重視しなかった。近接戦闘に比べて名誉に欠けると考えていたのだ。その勇気と気高さから、彼らは弓を下級の歩兵に任せた。ヨクダの射手や軽散兵は、軽く金属加工された単弓を装備していた。

胸当て

ヨクダにとって、武器による戦闘技術は深遠な動きを要するものとみなされていた。そのため、胸当ては胸と背中をしっかりと守ったが、最大限の機動性を確保するために腕、肩、腰は柔軟なレザーで覆われていた。

曲がったヨクダの剣は装飾的に優れたものではないが、それでもヨクダの武器鍛冶の頂点に立つものである。長い時間を掛けて何度も鍛造され、壊れない無敵の剣を作り出すのだ。ヨクダの戦士は、剣を自身の延長だと捉えている。

肩防具

肩自体は柔軟なレザーで覆われてアクロバティックな剣戟が可能になっているが、関節部分は鋭く精妙なポールドロン、カップで守られていることが多い。上に広がり、首の側面まで守る。

手袋

ヨクダの戦士は他のあらゆる武器スタイルよりも剣での戦いを重視した。そして剣戟では、手が常に危険に晒される。そのため、ヨクダの篭手は重く複数の層からなり、広がる上袖が前腕を守る。

ヨクダの盾には丸い盾も楕円の盾も凧状の盾もあるが、全て縁には刃から作った金属のプレートがあしらわれている。中央の丸い浮彫は幾何模様のデザインだ。完全な金属製のようにも見えるが、実際には木のフレームに金属のプレートが打ちつけられている。

希少なヨクダの戦争魔術師は、格闘戦の名声を利用するため近接武器に似せた杖を用いた。金属の装飾部は丸いことも広がっていることも、「広い矢尻」のデザインで尖っていることもある。

戦棍

ヨクダは尖った刃にとても拘っており、他のスタイルならスパイクや突起がある戦棍のヘッドにまで刃を加えた。こうした刃の中には、「広い矢尻」のデザインと呼べるものまである。

短剣

ヨクダの短剣は剣を小さくしたバージョンに見える。実際にサイズも大きく、ショートソードに近い。ヨクダの二刀流戦士は、逆手の大きな短剣を一般的に用いる。

ヨクダは何よりも剣を重視したが、他の武器の有用性も認識していた。例えばヨクダの斧は、美しく恐ろしい。彼らは長く曲がった刃を用いて、剣の美点を加えることが多かった。

レドラン家 スタイル

クラフトモチーフ51
House Redoran Style

ヴィベク・シティ名家の調達係、ヴィンダメア・レドラン 著

私たちの武器と防具が巨大な節足動物の爪とキチンに着想を得ているのはなぜなのかとレドラン家以外の者に尋ねられたら、最近エンペラークラブの姿を見たかと聞いてやりなさい。そう、かつてヴァーデンフェルのアッシュランドを闊歩していた、大聖堂ほどもある大きさの甲殻類です。あの生物はどこにいったのでしょう?

私たちが殺したのです。レドラン家の戦士である私たちが。

義務、厳粛さ、敬虔。それが私たちの合言葉です。私たちはモロウウィンドのダンマー名家の中で、戦時における守り手です。この下に刻まれた指針に従って、レドラン式のクラフトを実行しなさい。名家の名に恥じぬよう、手は抜かないこと。

ブーツ

レドラン家のブーツは入手できる限り最も丈夫な革で作られ、険しい地形から保護するため靴底を厚くします。左右の足の甲にはそれぞれ、硬く尖ったキチン製のプレートを二重にして保護します。

ベルト

ベルトは強靭ながら簡素で、比較的飾り気がありません。バックルはキチン製の装飾にしてもよいでしょう。革は手に入るならなめしたカゴーティ皮にすべきですが、やむを得なければ上質のグアル革で代用しても構いません。

レドランの戦士には至近距離で敵と戦うことが奨励されるので、兜は分厚い半円の頭部と、顔全体を覆う面頬で、頭を最大限保護するように設計されています。兜の冠はショークの大顎に似た細長い角笛で装飾されます。

脚当て

レドランの脚当ては重くとも柔軟な革で作られ、重ねたキチン製(あるいはキチンに見える)プレートを前部で固定し、装着者の脛を保護します。このプレートはブーツの甲に付けられたプレートに合わせなければなりません。

古典的なレドランの弓は野生のファンガスウッドと弾力性のある足のキチンを張り合わせたもので、キチン製のプレートを弓の握りから拡がる湾曲部に被せます。矢筒は軽いキチン製プレートを青銅で補強します。矢は先端を幅広にして、ギザギザになっています。

胸当て

我らレドラン家の胸当ては柔軟な革を中ぐらいのキチン製(あるいはキチンに見える)プレートで何層にも覆って作り、打ち出し加工と線細工で装飾します。この装飾は聖なるスカラベのシンボルを含んでもよいでしょう。

レドラン家戦士の剣は幅広の直剣で両刃になっており、先端はに死をもたらす二叉の刃が付いています。鍔が狭いのはレドランの剣士が刀身を使って受け流す訓練を受けているからで、握りの上に手の幅ぐらいの広さで付いています。

肩防具

レドランのポールドロンは通常、装飾用に線細工された、湾曲され張り出したキチン製(あるいはキチンに見える)プレートです。肩に装着する際には、肩と腕の関節が完全かつ自由に動くようにします。

手袋

掴み、握りやすいように、レドラン家の篭手は最も重装の鎧でも手と指に硬い素材を使うのは避け、重ねたキチン製プレートを前腕部にのみ付けます。こうした篭手のプレートは通常先端を尖らせ、肉迫してきた敵に与える脅威を増大させます。

大きな凧型をしたレドランの盾は、巨大なスカラベのキチン製プレートを重ねたような見た目をしています。我らが名家のスカラベのシンボルは、盾の中心に装飾されることが多いのです。盾の前面には昆虫の尖った肢の網目が付けられ、装着者の視界を塞ぐことなく保護します。

レドラン魔術師の呪文用杖の先端装飾は、兜に付けられるショークの大顎の角に対応しています。接近戦時に二つの先端が敵の鎧に引っかからないよう、破損することなく簡単に切り離され、戦闘が終わった時には杖の柄に再びはめ込めるよう設計されています。

戦棍

レドランの戦棍の重いヘッドは全方位に鋭い突縁が突き出し、昆虫の爪のように湾曲しています。青銅で補強しますが、戦棍のヘッドは重い鉄か鋼鉄、手に入るならばドワーフ金属で作るべきものです。

短剣

レドランの短剣は幅広で比較的刃が短く、鎧を身に着けていない相手に致命傷を与えられるように、先端が二叉に分かれています。我らが名家の剣術は刺突よりも斬撃を重視するため、二叉の先端は鎧に対しても不利になりません。

我らレドランの斧の両刃は、私たちがその獰猛さを体現している、モロウウィンドの巨大昆虫の爪と大顎を思わせるものです。青銅で補強しますが、刃自体が可能な限り強固な金属製であるべきです。理想的には炭素鋼を使います。
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