アネクイナ スタイル

クラフトモチーフ73
Anequina Style

北エルスウェア防衛軍、ナラ・ドー隊長 著

僭女王ユーラクシアが新しく劣ったデザインに置き換えようとしている今、この者はアネクイナ武具の伝統的な形状を記録しておくことにした。北方における武術の伝統はダルロック・ブレイの時代にまで遡る。現在では彼のような野蛮な方法を用いないとはいえ、黄金の獣が武器と防具のスタイルに関して、真にカジート的なセンスを持っていたことは認めねばならないだろう。

ブーツ

戦闘で切迫した場合、カジートはあらゆる攻撃手段を考慮に入れる。切迫した状況においては、牙や爪で戦うこともある。このことを考慮して、アネクイナのブーツはつま先が開いており、とっさに蹴って敵を切り裂ける。このスタイルは、エルスウェアの暑い気候にも適しており、短時間で熱をため込む重装備の敵に対して、優位を軍に与えている。

ベルト

アネクイナのベルトはカジートのファッションの大部分と同様に、スタイリッシュかつ実用的である。戦闘中に脚当てが落ちてしまうようでは、戦士たちも困るだろう。お洒落で丈夫なこのベルトは、戦闘の強度に対抗する力を持つことを繰り返し示してきた。

かつては最も強大なカジート戦士だけに、最も恐ろしいアネクイナの兜を身に着ける権利があった。この兜の顔はあまりに不気味であり、味方の兵士でさえそれを見て身を震わせたと言われている。この伝統をカジートの恐るべき仮面で継続していることは、ナラ・ドーの同胞が誇りとするところだ。

脚当て

カジート武術の最大の強みは素早い動きにある。そのためアネクイナの脚当ては軽量かつ多くの独立した部品から成り立ち、戦士たちが機動性を保てるようになっている。我々は敵が一歩進む間に背後まで駆け、後ろから攻撃している。

ウッドエルフは自分たちの弓がタムリエル全土で最高の品質だと主張している。この者はアネクイナの弓を手にしたことがあるので、その主張をあまり信用していない。全ての上質なカジートの武器と同様、この漆塗りの弓のバランスは完璧だ。矢は真っ直ぐ確実に飛び、パフマーの前足以上の力で敵を打つ。

胸当て

アネクイナの胸当てはナラ・ドーの同胞のように力強く頑丈である。鎧には双子月のシンボルがそれぞれ精緻に彫り込まれ、月の神聖なる恩恵への崇拝を示している。漆を塗った木は剣の一撃に耐えるほど丈夫で、音を立てずに素早く移動できるほど軽い。カジートの体術に、これ以上適した鎧は存在しない。

爪の踊り手が月の下で、湾曲した剣を月光の波紋のように空中で回す姿以上に、息を呑む光景はあまり多くない。そして完璧なバランスを持ち、危険なほど鋭いアネクイナの剣以上に上質な剣は存在しない。最も経験の浅い戦士が手にした場合でさえ、この武器は鎧も肉も同じように切り裂ける。

肩防具

確かにカジートは実用的な民だが、スタイルについてもそれなりのセンスを持っていることは主張できるはずだ。それはアネクイナの肩防具のデザインにおいて顕著である。この肩防具は他のアネクイナの防具と同様に丈夫で軽いが、作りの美しさにも注目すべきだと明言できる。

手袋

カジートに爪を覆えと言うのは、戦士に剣を収めよと言うようなものだ。そうするのが適切な時と場所もあるが、戦場では覆うべきでない。アネクイナの手袋は爪を覆わず、器用に手を動かせるので、カジートの戦士は完全に武器を失うことがない。

アネクイナの盾には宝石がはめ込まれ、それぞれ月相を示している。こうした盾を注文するカジートはしばしば、自分の人生における重要な出来事を代表する特定の相を求める。生誕の時や愛する者の死、最初に敵を屠った夜などだ。このような盾を受け取ったら、その宝石には何らかの物語が刻み込まれていることを忘れないように。

アネクイナの杖を持つカジートを軽く見るのは愚か者だけだ。魔術師の手が握れば、この美しい杖は強力な呪文と召喚を行える。爪の踊り手の手が握れば、目にも止まらぬ速さで致命の一撃を繰りだせる。この美しく均整の取れた丈夫な杖は、数多くの困難な戦いを切り抜けるため、どんな持ち主でも助けるだろう。

戦棍

最も力強く大胆なカジートだけが戦棍を選ぶ。この武器は重く大きいため、カジート武術の基本である素早い攻撃と回避を十全に活かすことはできなくなる。そのためアネクイナの戦棍は硬く重く、骨を強力かつ正確な打撃で粉砕するように作られている。

短剣

主武器としてか切り札としてかはともかく、身体のどこかに短剣を着けていないカジートはあまりいない。ブーツの中に隠した短剣は奇襲に役立つ。不意を突けば敵を一瞬にして倒せる。アネクイナの短剣が、丈夫な刃から見事に均整の取れた柄に至るまで、入念に作りこまれているのも不思議はない。

良質の斧には敵を叩き切る重さが必要だが、機敏に扱うためのバランスも大事だ。このスタイルの剣や短剣と同様、アネクイナの斧は漆を塗った軽い木と、優雅に湾曲させた金属を使用してこの目的を達成する。動かしやすい斧で広範囲を薙ぎ払い、兵士たちは離れた距離から敵を切り払いつつ、長時間の戦闘のため力を温存できる。

ドレモラ スタイル

クラフトモチーフ63
Dremora Style

ライランス・フールキラー 著

物理的な外観の種類が無制限にある時、姿を一様に限定するのは高貴な意思と規律による行動となる。他のデイドラ全てを軽蔑すべき存在とみなす我々誇り高きドレモラにとって、自己主張とは下品な自己満足にすぎない。キンの皆はこうした規範に従い、許可を受けずに姿を変えてクランを貶めないこと。やろうものなら、痛みの輪が待ってるわよ。例外は認めない。

ブーツ

ドレモラのサバトンは頑丈であり、底は厚くなっている。無数の世界の地表を大股で歩くためよ。地形の荒さに関係なく。つま先と足の甲は闇の金属の線細工に守られるけど、ブーツのすねの部分と甲革は最高級のアルゴニアン皮になっている。定命の者の発想をすべて見下してはならないというのは、ニルンで学んだ教訓ね。

ベルト

我々のベルトには数本の革ひもやより糸が層をなし、重ねることで装飾、フォールド、留め具、鞘、道具袋をしっかりと支える。我々の好みを反映して、帯は三度なめした人間の皮製よ。でも人間の革が手に入らないなら、他の定命の者の皮でも代わりになる。

我々は金属で鍛造され、敵を恐怖と逡巡に陥れる、恐ろしい角がついた決意と恐怖の容貌をまとう。我々の顧みられない武器が敵を打ちのめし、支配のデイドラ公に死を捧げる間、固まった敵は息切れをしながら言うでしょう。「この立ちはだかる悪夢は何だ?」とね。

脚当て

我々は倒した敵のなめした皮でキュイラスを作り、敵を守らなかった皮で我々の皮を守って、悲嘆のグリーヴを作る。巧みにつくられた膝当てが我々の膝を守る。これは降伏のために膝を突くのではなく、接近戦で突然発生する、冷酷な一撃の効果を高めるためよ。

コールドハーバーのドレモラ弓は複合武器であり、我々の敬われる死者の角や爪など、入手先が様々な角から組み立てられる。矢筒は支配のデイドラ公を想起させる模様で飾る。

胸当て

多層構造の闇金属の胸当ては、混沌のクリエイシアの流れを象る渦巻の浮彫が施され、デイドラの意志によって戦闘用の耐久性を得る前の状態を表している。こうして我々は、あらゆる現実をその飽くなき欲求の前に降伏させる、支配のデイドラ公を讃える。

もし受けた訓練を守り、敵が緩慢に死ぬように突き刺す場合、あなたの敵は剣の上の突起と横の複雑な渦巻き模様を恐ろしげに、信じられない様子で見ながら、じわじわと最期を迎えるでしょう。我々のドレッド・ロードが敵の死にゆく脳に讃えられるよう、鍛造の設計にはしっかりと従うべきよ。

肩防具

ズィヴィライは我々の突起が付いた燃えるポールドロンが華美な装飾であり、極端なものだと考えている。それは正しい。我々はそれにより幾何学による非協力の考え、「スケイル=ガリン」を想起させる特徴的な角のシルエットを得る。尖りきった好戦的な対立がなければ、ドレモラに存在意義はないのよ。

手袋

我々は湾曲させた板と金属の下に、戦士の篭手である定命の者の皮製の戦手袋を装着している。すべてに混沌のクリエイシアの印が浮彫され、哀れな敵の的外れな攻撃から前腕と武器を握る手を守る。ドレッド・ロードよ、我々はこれと共に拳を突き上げ、あなたに敬礼するわ!

ドレモラの盾は重い金属製よ。我々は強く、突起が多く、危険だからね。デイドラの意志に命じられる前の状態、混沌のクリエイシアの流れを表した浮彫の印がある。

支配のデイドラ公の誇らしい従者として、我々の魔法使いの杖の先端は、ドレッド・ロードのうねる角を想起させる。その下には畏敬を呼び起こす特徴をはっきりと描く。この杖の柄は、湾曲させた爪のようになる。

戦棍

もちろん、戦棍は我々のドレッド・ロード、モラグ・バルを象る。つまりコールドハーバーのドレモラの戦棍は、不敬な模倣で一線を越えることなく、その象徴に敬意を示さねばならない。逸脱することなく規範に従うようにね、キンワーム!

短剣

コールドハーバーのドレモラの短剣は、受け流しと突き刺しのために刀身が三角形になっている。定命の者に特段の回復魔法の能力がない限り、ふさぎにくい傷口を残すでしょう。

誇らしく支配のデイドラ公に仕える者の他の武器と同じように、我々の斧はモラグ・バルの身体的特徴を想起させ、彼の恐ろしい特徴と過剰にうねる角を模倣する。デイドラ公が戦棍の次に好むのは斧だとも言われる。首切りの道具だからね。でも、誰かに聞く度胸があると思う?

古代オーク スタイル

クラフトモチーフ21
Ancient Orc Style

オーシマー栄光の館、館長ウムサ 著

オルシニウムのオーク歴史博物館では、古代の祖先たちと同じ手法で作られた武器や鎧を展示中!「複製」と記された品はお気軽に手に取って、展示ケース内のオリジナルは目だけでどうぞお楽しみあれ。

ブーツ

古代オークの様式で作られた他の装備を見れば分かる通り、ブーツも飾り気がなく頑丈で、思いのほか美しい。愛らしい牙を除いて、引き締まったふくらはぎ以上にオーシマーを象徴するものがあるだろうか?古代オークのブーツ以上にそれを保護し、誇示できるものがあるだろうか?

ベルト

古代オークのベルトは四角や長方形が鎖状に連なる作りで、大きな腹部のバックルには抽象的なクランの印が刻まれている。その他様々な当時のオークの装備と同様、見た目以上の頑丈さを誇る。

単なる布きれに近いシンプルなフードから、牙付きの恐ろしいマスクで顔を覆う重装の角兜まで、古代オークの兜には様々なタイプがある。オーシマーの創造性の素晴らしさが証明されたと言えよう!

脚当て

古代オークの脚当ては、旧オーシマーの見事なブーツから自然に派生したものと考えられている。実際、一方がいつ生まれ、一方がいつ消えていったのか特定するのは難しい。これほどまでに見た目と機能を完璧に兼ね備え、オークらしさを漂わせるものは他にない。

シンプルかつエレガントな古代オークの長弓は、他の何にも劣らない1つの長所がある。それは破壊力である!この弓は鍛冶場で鍛えられた分厚い筋肉を持つ者にふさわしい。凄まじい力で引けば、鋼の矢がオーク以外のどんな鎧でさえも貫いてしまう!

胸当て

革や鋼鉄のプレートなどを使用した古代オークの胸当ては、素材を編み込み、複数の層にすることで動きやすさを損なわずに身を守ってくれる。そしてもちろん、その複雑な模様は見た目にも美しい!

古代オークの剣は片刃の斧の刃に似た細身の形状で、2ヶ所で長い柄につながっており、先端の下がわずかに湾曲している。武器全体に施された幾何学的な織り合わせ模様により、息を飲む美しさが醸し出されている。

肩防具

古代オークのポールドロンは兜の頬当てと同じデザインで、肩を保護する装甲が層になっている。同時に、戦士の盾の形状と装飾も採用している。こんなポールドロンなら、一日中でも眺めていられそうだ。

手袋

想像できる通り、古代オークの戦闘用手袋は明らかに鍛冶師の保護用の篭手から進化したものである。ほぼ肘の近くまで覆う装甲は、分厚いながらも戦士にとって重要な動きやすさを損なわない素材で作られている。つまり、最高の手袋だ!

古代オークの盾は凧型で、何層にも編み込んだ金属で高密度の硬材を補強している。しかも、程良い具合に。なぜなら、重すぎて動きが遅くなる盾は近接戦で役には立たないためである!

魔法の彫刻家が生み出した奇跡と呼ぶにふさわしい古代オークの魔術師の杖は、先端部が金属で、オーシマーの恐ろしいソーサラーを模している。牙と角、まるで破壊の呪文を唱えているかのような半分開いた口。何とも威圧的ではないか!

戦棍

古代オークは鎧の作り方を心得ていた。そして、それを貫く武器の作り方さえも!古代オークの戦棍は片側のスパイクで革や鎖帷子の鎧を貫き、逆側の重いフランジ付きヘッドで鎧の装甲を叩き潰す。そして何より、破壊力と同様に美しさもずば抜けている!

短剣

古代オークは、武器の大きさは重要だと心得ていたらしい!短剣はショートソードほどの大きさがあり、刃は片刃で先端の下でわずかに湾曲している。殺傷能力も見た目も素晴らしい武器である!

古代オークの斧はシンプルな中に美しさを秘めている。曲がった巨大な刃には伝統的な幾何学的模様があしらわれており、実用的で殺傷能力に優れる。両手持ちの斧は、長い柄に2つの刃が付いている。この美しい武器が、姑息なダイアグナのアサシンの首をはねる瞬間が目に浮かばないだろうか?

サピアルチ スタイル

クラフトモチーフ62
Sapiarch Style

服飾分析のサピアルチ、千の靴のアートゥーダウェン 著

サピアルチのローブの独特なスタイルは、デザインされたというより洗練されたものであって、賢者が世代に渡って伝えてきた服選びによってかもし出されたスタイルである。細部までそれぞれ深い歴史があり、もちろんすべて水晶の塔の服飾保管庫に記録されている。ローブの中でも軽量なものは制御された環境での研究に向いているが、その一方重くて装甲のついたローブは、サピアルチが現場で研究を行う際に身を守ってくれる。

ブーツ

個人的に好きなテーマだ!サピアルチのブーツは上質な子牛の革で、上部が折り曲げられており、装飾と保護の両方の目的で金属の飾り鋲の模様がついていることが多い。ブーツの爪先の金属製のキャップにも同じことが言えるが、こちらはマジカの流れを引き出す形に鍛造されていることが多い。

ベルト

ベルトは簡素だが、我々が身につける中で最も実際的な服飾品である。サピアルチにとって重要なのは、ベルトが衣服を腰の部分でどうやって固定するかではなく、ベルトにどんなアクセサリーや学者の道具をつけられるどうかだからだ。これは賢者の専門分野によって大きく異なるが、筆記具と巻物の携行管はどのサピアルチも装備している。

フードは学者や賢者の頭装備として広く行きわたっている。だから当然、我々の軽量ローブには、最高級の素材で刺繍されたフードがついている。しかし、危険の多い研究に携わる時はためらうことなくフードの下にスカルキャップをかぶり、フードをひさしのある兜と交換する(なぜ我々が「賢者」として知られていると思う?)。

脚当て

長いローブに隠されてはいるが、我々の足は無防備ではない。長いブーツの上に、革の腿当てや軽量の鎧、金属の膝当てを着けている。ローブの下半分の布にも防御力がある。結界のルーンを刻み込み、刺繍したものは特に防御力が優れている。

サピアルチの合成弓は角と骨、サマーセットのイチイを使って、何百年もの間アルトマーの弓使いによって考案され、洗練されてきた厳しいデザイン基準に合わせて作られている。矢羽は羽根ではなく、かなり薄く空気力学的な曲線がつけられた、コーラル・マッドクラブのキチン質である。

胸当て

サピアルチの知識の座では、正式なローブが授与される。そのヨークとプラケットは、知識、知恵、エルフの遺産の神秘的なシンボルで飾られている。むろん、サピアルチの研究の危険度によっては、このローブの下に魔法がかかった鎖かたびらを着込んでいる者もいるかも知れない。

サピアルチの剣は優雅ですらりと真っすぐに伸び、アルトマーのように長く、洗練されつつ目立たない最高の装飾が施されている。剣は両刃だが、これはすべての問題に様々な側面があるが、ある一面から見ると最も確からしい答えが一つは見つかるためだ。我々の信念でもある。

肩防具

ローブの上衣のヨークは肩を覆って伸びているが、その下に革、キチン、金属でできている目立ち過ぎない肩当てを着けている。武装を強化したローブは、肩のヨークの上にプレートが付いていることもある。

手袋

呪文の詠唱と優れた研究所での仕事のため、サピアルチの指からは邪魔なものが取り除かれていることが最優先される。だから我々は、手の甲と手首を保護する指抜きの半篭手しか装着しない。

サピアルチの盾は軽量の金属板で、防御のルーンで厳重に強化されており、マジカの流れを引き起こす優美な形状で装飾されている。中央の浮彫は水晶の塔の門へ至る鍵である、決意のダイヤモンドを思い起こさせる。

魔法使いの杖の上端は、我々の象徴である本拠地、水晶の塔を模した形になっており、先端にニルンの球を抱くマジカの流れのブラケットが載っている。これは学識と知識における我々の世界規模での指導力を表している。球は魔法の幻影を映し出す際に、焦点レンズの役割も果たしている。

戦棍

サピアルチの戦棍の一方の端は球になっている。この球はサピアルチが専門分野において、ニルン全体でも最先端の賢者や学者であるという、広く認められた事実を表している。球状の頭には8つのダイヤモンド型スパイクがちりばめられ、武器としての威力を増幅している。

短剣

ほとんどのサピアルチにとって、短剣は携行する必要のある唯一の武器だが、それでも主たる機能は装飾と儀式である。したがって、我々の短剣が装飾的で印象的なのは当然だ。むろん、大きな武器は護衛を担当する助手に任せてある。彼らは武力による問題に対処してくれるものと、我々は信頼している。

運搬は通常研究助手に任され、権威の象徴が主な機能となってはいるが、この武器は非常に実用的でもある。たとえば威容を誇る鷲爪の斧は、カミソリのように鋭い切れ味の三枚刃を備えており、絶大な効果がある。

ツァエシ スタイル

クラフトモチーフ53
Tsaesci Style

ブレイズの歴史家 ディル・トネナカのキアサ・ヴェーダ 著

「アカヴィリ」とは何を意味するのだろうか。第一紀の終わりに我が先祖がタムリエルへ現れてから長い間、アカヴィリとはツァエシの人々とその遺産を指すようになった。ツァエシは遠い東のアカヴィリ大陸で、最も洗練された文明である。子供たちが学校で教わる通り、第一紀28世紀の初頭にツァエシは大規模な武装使節をタムリエルに送った。神話的な目的があったようだが、ここでその問題に触れるには紙幅がない。このツァエシ軍は、シロディールのレマン将軍の敵として登場し、その後味方になった。その後レマン将軍は皇帝レマン一世となり、第二帝国が誕生した。

私の祖先はこのツァエシ軍にいた。実際のところ、多くのインペリアルが今ではアカヴィリの血を引いていると主張できるし、そうするべきだ。「アカヴィリ」という名前が、最近の蛮族カマルによる愚かでどうしようもない、徹底的に撃退された侵略によって汚されていなければ。しかし、ここで彼らのことはこれ以上語らない。

代わりに、ツァエシのことを語ろう。子孫以外に多くは伝わっていないが、これは我々が歩む蛇の職人の道の特徴によるものではない。我々の祖先はレマンの配下と自由に技術を共有していた。時間の経過とともに古いスタイルは希薄になり、評価を落として行ったが、蛇の道をそのまま示す例がリンメンのトルネカに残っている。私が歴史家として働いている街だ。

我々の伝統的な防具を見てみよう。入念に堅い板を結び付け、動きやすく刃を防げる防具を生み出した。弱い部分が重ねて守られていることに注目していただきたい。全てが身体の動きに合わせて動くようになっている。

仮面の兜は陰気で荒々しく、角や派手な紋章をつけて恐ろしいシルエットを生み出し、無敵の悪魔の戦士に見せている。

距離に対応した三種の刀、短剣、両手剣、細く片刃の曲刀は素晴らしく、素早い斬撃が行えるようになっている。必要なら先端で突くこともできる。

盾の美しさは奇妙なほどだ。我々が戦闘で盾を使うことはほとんどないが、長年受け継がれて来た職人の基準に沿った盾が作られ、装飾されている。

そして、蛇頭の弓を恐れるといい。赤と黄土の縞模様は、生と死の両面を表し、この二つが常に近くあり、近くあるべきであることを示している。矢でさえも細心の注意によって作られている。

蛇の職人の道を進みたいと望むなら、ここで鎧職人を目指すと良い。

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