一族の協約 スタイル

クラフトモチーフ123
Kindred’s Concord Style

大司祭ブライトクラウン 著
隠された一族スタイルの防具と武器製作ガイド

よく聞け、入門者たちよ!偉大なるデイドラ公ヴァルミーナとぺライトが我ら献身的な信者たちに、協力を命じている。彼らの統一された意志を実現するために!我々は各地に散らばった親方とドリームカーヴァーの残党から強力な新教団を形成し、我らがデイドラ公たちの避けがたき勝利へ向けて力を合わせることを求められている。我々は隠された一族。目に見えぬ力の密かなる代行者であり、我らが強大なるデイドラ公への――そして同胞たちへの――献身で結ばれた一族である。

お前たちの多くには我らの世界を嘲笑し、迫害する者たちに気づかれることなく行動する必要のある任務が与えられる。これは当然の事態である。そうでなければ、どうやって定命の者を苛む悪夢の匂いを感じ取れよう?どうやって汚れた空気に隠された、疫病の甘美なる約束を味わえよう?だが入門者よ、私は約束する。我らが変装を捨て、その献身を公にする時は近づいている。聞くがいい。これから私は、隠された一族として戦いに備える方法を説明しよう。

ブーツ

大半の隠された一族にとって、隠密性は防具以上に重要だ。ブーツは機動性と足音を抑えるために柔らかい革で作ってある。重装鎧を必要とする任務を担う者は、革のブーツに鋼鉄製のすね当てとサバトンを加える。

ベルト

細いが強靭な分厚い革ベルトは戦士の腰を保護しつつ、武器を入れるための袋や鞘、紐などを支える。緑に染めた鋼鉄製のバックルには、隠された一族のシンボルが浮き出し加工で飾られている。

隠された一族に加わることは、聖なる献身のために自己を投げ出すことだ。かつて個人として何者であったかは、もはや関係ない。だから我らはフードとヴェールで顔を覆う。重装鎧の場合、このヴェールは染色した鋼鉄の仮面に置き換えられる。全ての隠された一族はドリームウィーバーと親方の前に平等だ。

脚当て

重いプレートアーマーを鳴り響かせていたら、群衆の中で目立たずにいるのは難しいだろう。我々は防御力のために隠密行動を犠牲にしないよう、より軽量な柔らかい革グリーヴで間に合わせる。しかしより重装の鎧が必要になる場合は、革のグリーヴへ緑に染めた鋼鉄製の軽いプレートを取りつけてもよい。

遠くから放たれる見えない矢は、ぺライト公の祝福である死の疫病の秀逸なメタファーである。隠された一族の弓はイチイと鋼鉄で作られたコンパウンドボウであり、鋭利な先端を持つ矢を発射する。鎧や肉体を貫通するために、力強い弓は必要ない。わずかに触れるだけでも、毒や汚染物質を付与するには十分だ。

胸当て

我らがデイドラ公の敵の中で気づかれずに行動すべき場合が多いため、隠された一族の信者には、武装しているのを悟られないことが求められる。柔らかい革の胸当ては外套やローブの下にも容易に着ることができるので、攻撃開始の瞬間まで正体を知られずにいる助けになるだろう。重装の鋼鉄製胸当てでさえ、音を殺しつつ金属の光沢を隠すために薄い革で覆ってある。

隠された一族の剣は上質の鋼鉄を使った両刃の武器であり、斬撃にも刺突にも適している。広い鍔は戦いの中で使用者の手を守るのに役立つ。刃の中央にある幅広のフラーは、傷つけた相手に対して毒やその他の危険な物質を注ぎ込むのに最適である。

肩防具

革を重ねた肩当てが隠された一族の戦士の肩と上腕部を保護する。より重装の鎧の場合、緑に染めた鋼鉄のプレートが成形した革の上に付加される。入門者の中には棘や頭蓋骨のような装飾を要求する者もいたが、そのような飾りは必要ない。

手袋

我々はしばしば錬金術のフラスコやガラス瓶などの繊細な容器を扱わねばならないため、手袋に使うのは柔らかくしなやかな革が望ましい。毒を扱う際に瓶を取り落とすようなことがあっては最悪だ。重装鎧を身につけた隠された一族の戦士には、接近戦で前腕部を保護するために、染色した鋼鉄製の手袋を付け加える。

秘密を守ることが隠された一族の最大の盾である。だが正面からの戦闘が求められる場合、軽量の鋼鉄製ヒーターが予備の武装としてちょうどいいだろう。盾に加工された紋章は我らが闇の淑女、悪夢の女王の古いシンボルだ。

隠された一族の杖は、才能ある魔術師が使えば致命的な武器と化す。丈夫なオーク製の本体と鋼鉄製の先端は、強力な呪文のための簡素なフォーカスとして機能する。英雄気取りの連中に戦いを挑むよりも、有害な呪文で力を奪ってやるほうが遥かによい。最も強大な騎士でさえ、恐怖や毒の呪文で屈服させられるのだ。

戦棍

打撃武器はぺライトの豊穣なる祝福を与えるに不向きな道具だが、敵を殴って気絶させれば、ヴァルミーナの力の中に送り込める可能性が高い。隠された一族の戦棍はオークの柄を使った頑丈な大槌で、重いがバランスが取れている。このような武器で与えられた夢から目覚める者はそういないだろう!

短剣

短剣以上に隠された一族の哲学をよく体現する武器はない。ローブや外套の下に容易に隠すことができ、不意の一撃で致命傷を与えられる。我々が好んで用いるのは両刃の短剣で、斬撃にも刺突にも向いている。幅広のフラーは特に毒を塗るのに適している。

隠された一族は隠密と静かな剣を使用することを好む。だが時にはそうした好みを捨ててでも、親方の命令を実行せねばならない。我々の手斧は片刃で裏に棘が付いており、強靭なオークの取っ手を軸としている。大斧は棘を両刃の先端に替え、バランスと打撃力を高めている。