293日目
エロン・ソルトの死は私に責任があると思います。あれが始まる前、アバヴァーロアと何度もつぶやいていました。どうかしてるという意味で、あなたはバラバラになると言ってやったのですが、数時間後、文字通りになりました。どういうことでしょう?誰かの運命を私の声で決められるなら、昔の家主はとっくに死んでいるはずです。
294日目
今日、エロン・ソルトを埋めました。彼女の故郷ではどう埋葬するのか、どんな言葉を言うのか分かりません。ただ、敵討ちの精神については知っています。
295日目
エロン・ソルトの最期は私の言葉と一致しました。誰かの言葉が誰かの死につながったのはこれが初めてではありません。ダヴァミンはエロン・ソルトをいら立たせ、彼女がふと彼の死を願ったらそれが現実になったようです。まるで彼らはキンドルピッチに覆われ、死の願いが火の付いたたいまつだったかのように。言葉が火を投げられるなら、キンドルピッチを広げるのは何でしょう?
296日目
ヴェラン修道院長が最も恐れていたのは、追放者の遺跡の真の名前でした。「3度書かれ、1度罰される」とは?私の記録によると、シクスルは3度書きました。彼が川の遺跡の壁から作った図を数に入れなければ。数に入るでしょうか?私は自分が何度書いたか分かりません。2度?3度?送った手紙の中だけです。まだ持っていますか?調べてくれますか?
297日目
ヴェラン修道院長は「言葉のために来る」と言ってから「アバヴァーロア」とずっと言い続けていました。自分の言葉が「禁じられた象徴」になり、アイレイドのその言葉に取って代わられたのです。ダヴァミンの日記はその言葉を繰り返していました。エロン・ソルトの手紙もです。何らかの伝染?始まったら破滅を表す?何らかの呪いに思えます。
298日目
呪いはデイドラのものに違いありません。何らかの知識の罠です。知れば知るほど危険に近づく。まるでクワマーが熱源に近づき、火口だと気付かないでいるように。一度そこに入ったら、他の誰かが発する悪意ある言葉によって、灰になるまで落ちるだけです。生き延びる方法は、言葉を避けることです。修道院での生活のように?
299日目
もうやめます。これ以上関わりたくありません。どこかの辺境へ逃げて孤独に暮らします。その前に、ヴェロスリル姉妹社から奪ったものを全て返却します。連中が魂をデイドラのおもちゃにされたいなら、勝手にすればいい。あなたは?私の手紙を全て焼いて、ヴェロスリル姉妹社との関係を絶つことをお勧めします。アバヴァーロアに成り次第。
300日目
我々ヴェロスリル姉妹社は、前従業員のヴァリーン・フランによる職業意識に欠けた言動を突き止めました。彼女は準備の足りない遠征をしていた間もお客様宛に荷物を届けていたため、厳密に言うとお客様との契約には違反していません。そのため、今後の全ての配達については我々が直接取り計らいます。ご理解ください。
286日目
ヴェラン修道院長が話しました。そのために誇れないような行為をしましたが、必要なことでした。何度も「3度書かれ、1度罰される」「言葉のために来る」と言って、ヘクルのことかと聞くと悲鳴を上げて何かを言い始めました。理解できませんでしたが、半分は「アバヴァーロア」でした。あれほど怖がった者は見たことがありません。
287日目
あっという間でした。ヴェラン修道院長がホックから無理矢理下りて、小屋から飛び出したのです。追いかけるとアバヴァーロアとばかり叫んで、どんどん苦しそうになっていました。そして頭から谷間に飛び降りたのです。手を上げもしませんでした。落ちながら一言、自由とだけ言いました。そして脳みそを谷底の岩で打ち砕いたのです。
288日目
疲れました。怖いです。監視されているような感じがしますが、気のせいなのでしょう。明日は街へ戻る旅路を始めます。真っすぐ魔術師ギルドへ向かい、大した内容のない本にどうしてこれほどこだわるのか、説明を求めます。何が起きても構いません。事の真相を知りたいだけです。
289日目
私はエロン・ソルト。ヴァリーン・フランの身を預かっている。そちらに手紙を送ったと聞いている。ヘクルについて何を聞いてるか知りたい。探しにいくので返信の必要はない。
290日目
何かがアバヴァーロア。即刻アバヴァーロア・シスターズに連絡を。ヴァリーン・アバヴァーロアを止めて。彼女は自分が気付いてる以上にアバヴァーロア。助けて。アバヴァーロアを失いそう。アバヴァーロア。
291日目
アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア
アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア アバヴァーロア
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292日目
エロン・ソルトが死にました。まるで誰かがニット帽の毛糸を抜いて、糸の山だけになるまで引っ張ったかのように、彼女が目の前で解ける姿を見ました。何も叫びませんでした。ただそこに立って、顎が地面の上で骨と血の細い糸になるまで、繰り返しアバヴァーロアと言っていました。私はホックを外して逃げましたが、次に何をすべきか分かりません。
292日目
私はあることに気づきました。この一家と共に過ごしている間ずっと、私は…彼らを裁いていました。他のウッドエルフたちが私を裁いたように、私は彼らを裁いていたのです。私は彼らを見下し、程度の低い人々だと考えていました。私がです!私にとって、息をするように自然なことでした。このことがあまりにショックだったので、荷物を送るのを危うく忘れるところでした!
293日目
私は何が正しいかとは関係なく、この一家のことを知りたいと思います。今日、私は信じるものについて尋ねてみました。彼らは八大神に従っていますが、自然に敬意を払っています。できる限り緑を傷つけないようにしており、自分たちが取ったものには感謝の念を捧げています。たとえイフレの導きがなくても、彼らは自分なりに敬意を払っているのです。
294日目
子供たちはパクトについて話したがらないのを感じたようで、ヴァレンウッドに関する質問に留めるようになりました。ああ、どこから話せばいいのか。輝かしいエルデンルート、静かな人里離れた森について話せるなんて。私は突然、自分の目が涙に濡れていることに気づきました。ヴァレンウッドがどれほど懐かしいか、自覚していなかったのです。
295日目
前回の手紙を思い返していたのですが、一点だけお伝えさせてください。私はずっと、あなたの支えに感謝しています。あなたは私がレッドガードと共に歩み、カジートと共に狩ることをお認めになりました。あなたは私の目を、文化、民、私自身へと開いてくださったのです。全てはあなたの助手だったおかげです。ありがとうございます。
296日目
短い手紙で申し訳ありません。昨晩バニオンが交易で入手したジャガを持ってきたのです。すみません、少々飲み過ぎました。どうぞ荷物をお受け取りください。
297日目
今朝早く、一家の他の人々が目を覚ます前、バニオンはヴァレンウッドを旅するという夢を教えてくれました。彼はそこを新たな故郷にしてもいいつもりでいて、家族の承諾を心配していました。あまり言えることはありません。私自身、帰ることが不安です。それでも「あなたをウッドエルフの仲間と呼べることは誇りです」と言いました。だって、本当にそうなのですから。
298日目
昨日バニオンがくれた助言について思案しています。一家は私と一緒にいられて嬉しいし、私の助力にも感謝しているけれど、そろそろ故郷に帰ったほうがいいのではないか。そう彼は言ったのです。故郷が恋しいのは確かです。家も、森も、家族も。でも、それは正しい道なのでしょうか?よく考えなくては。
299日目
バニオンとの友情は喜びですが、彼の助言を聞き入れることはないと思います。私は多くのことを学びましたが、手放したものも多くあります。物の見方、偏見、自分の信仰…色々なことに疑問を抱くようになりました。でもそれはいいことです!私の成長を助けてくれるからです。今故郷に帰れば、後退するだけでしょう。今は前を向くべき時です。
300日目
あなたのおかげで出来た全てのことに、心の底から感謝の念を述べたいと思います。あなたの忍耐と庇護によって、実に多くのことを学べました。異なる文化、異なる哲学、何よりも私自身について。全ての答えはまだ見つかっていませんが、これから待ち受けていることにわくわくしています。緊張はしていますが、心の準備はできています。