古代デイドラ スタイル

クラフトモチーフ104
Ancient Daedric Style

アルケイン鍛冶、ティルドス・レナム

お前はどうかしていると言われる!やかん程度のちっぽけな窯で、煙をくすぶらせてる間抜けな鍛冶屋どもにだ。ボエシアの挑戦を気にするなというのか?試練の神を前にすくんでいろというのか?あの未練がましい臆病者どもは釘やニックスの蹄鉄を打って満足してるんだろうが、私は違う。もっと大きな目標がある。遥かな領域!強力な道具!考えうるあらゆる尺度において、定命の者の技術の域を越えた設計!デイドラの品に比べれば、ニルンの最も鋭利な刃ですらバターナイフのようなものだ。最も頑丈なダンマーの盾の防御力は、デイドラの羊皮紙にも劣る。燃え盛る災厄の四柱神から、血と汗でその秘密を探り出して見せる。

この日記は破壊の神の領域をさまよった完全な記録だ。ここに書き残した工法により、私は平凡な鍛冶屋ではなく、デイドラ鍛冶の名匠としてモロウウィンドに凱旋する!

ブーツ

学者や密偵が履くものでさえ、ドレモラのブーツのつま先は重く鋭利で、鋸歯状のポリエンがついている。これによって、戦士は想定外の角度から攻撃できる。すなわち、敵の視界のずっと下から。この防具を身につけたキンリーヴと戦うなら、素早いキックや膝蹴りも致命的になりうる。

ベルト

デイドラのベルトを手に入れてから数週間が経過してなお、革の材質が特定できない。デッドランドには巨大な獣が数多くうろついている。そのうちのどれの皮であってもおかしくない。ニルンの何かと無理に比較するなら、年老いたアリットだろうか。それも何年も灰の中で叩かれ、痛めつけられてきたものだ。バックルには鋭いスパイクがついていて、ベルトを締めることを危険な作業にしている。だが一度締めれば、デイドロスに噛まれでもしない限り、このベルトの拘束を断つことができない。

あらゆるデイドラの兜とフードは装着者の顔を完全に覆う。これによって防御力と匿名性が与えられる。ドレモラの暗殺者には欠かせない機能だ。他のデイドラ装備全般と同様、兜にはしばしば角に似た紋章と装飾がつけられている。恐ろし気なシルエットを作り出しやすい。

脚当て

デイドラのグリーヴとパンツは頑丈で重い。我々の戦士たちが好む裸足とは大違いだ。軽装鎧は厚い革を重ねて防御力を高めようとするが、重装鎧は幅広い金属板で大腿部を守る。研いだ金属を重ねて、戦場で動きやすくしている。

デイドラの弓の特徴は、遠距離でも近距離でも威力を発揮しそうなところにある。弓のリムの双方には敵の矢を弾く装甲が施され、不用意に近づいた者へ深い傷を負わせられるようになっている。

胸当て

私がデッドランドで見てきた胸当てと鎧下全てに共通している重要な要素は一つ。鋭さだ。デイドラの鍛冶屋は猛々しいプレートの縁へ、派手に絡み合って重なり合う金属模様を施す。これによって防御力を犠牲にすることなく、驚くほど柔軟になる。正体不明の革がこの装備の基礎となっており、露出部を軽い攻撃から守ってくれる。

ドレモラはどんな武器よりも剣を好む。デイドラの斧と異なり、彼らの剣は叩き切るためというより、貫きえぐることを目的にしているようだ。この特徴が苛烈な刺突と容赦のない突進を重視するキンの戦闘を、より強力なものにしている。

肩防具

デイドラの鍛冶屋はポールドロンとアームカップがカミソリの刃のようになるまで研ぐ。この技法の主な目的はただの威嚇かもしれないが、突起は武器を砕き、掴みかかってくる愚か者を防ぐためにも有効だ。

手袋

ブーツ同様、ドレモラの手袋の先端には爪がついている。これによって武器が手元になくとも、痛烈な爪痕を残せる。薄い篭手も手首周りをしっかりと守る。スパイクがあって絡み合う腕当てが前腕部を守りつつ、攻撃に重みを与えている。

ドレモラは攻撃を重視しているようだが、より狡猾な戦士は盾を戦場に携行する。堂々としたヒーター・シールドの縁には刃のような装飾があり、研がれて絡み合う板金で補強されている。破壊者の領域では、防具さえ凶器となる。

驚くには当たらないが、デイドラの杖は金属で鍛造されていて、木製ではない。他の武器と同様、底部には敵をえぐるための爪がついている。だが真に驚くべきはその先端部だ。堂々たる先端部はデイドラの美のルーツと残酷な要素の結晶で、太く絡み合うスパイクが、広げた獣の爪のように展開されている。

戦棍

デイドラの戦士は残虐な大槌と戦鎚を組み合わせたような品を使う。重い先端部には幅広い突起があり、どんなに厚い胸当てをも貫く。この鈍器は軽く叩くだけで、頭蓋骨をクワマーの卵のようにやすやすと粉砕できる。

短剣

デイドラの短剣は様々な面で破壊者のカミソリに似ている。葉の形の刃と牙のような鍔が恐ろしそうなシルエットを生み出している。柄の下には爪のついた柄頭があり、この剣を執る者が予想もつかない角度から攻撃できるようになっている。静かな灰の狩人に最適な武器だ。

ドレモラは鋭利な三日月型の刃がついた、重い斧を好む。彼らが重い素材を好むことを考えれば驚くには当たるまい。両手斧の斧頭は幅広で諸刃になっており、岩を叩き切っても切れ味が鈍らない。手斧も劣らず危険で、第二の斧頭の代わりに短剣のような突起が二つついている。