家、店、商売

Houses, Shops, and Trade

アイマンの魚料理秘伝Eiman’s Fishy Secrets

ロングフィンの薫製
ロングフィンを3尾以上、小骨を取り除いて小さく切る

薫製箱
重石

鍋に塩水を注ぎ、ロングフィンの切り身を加える。
鍋に蓋をして縄で縛る。重石を乗せて一晩湖に沈める。切り身を取り出し、薫製箱の中に入れて準備する。薫製には広葉樹を使うこと。日暮れまで燻す。

スローターフィッシュの開き

スローターフィッシュ1尾。内臓とうろこを取る
油3匙
刻んだ青菜1
おろし大蒜1
スノーベリーの大束1
刻んだ大玉葱1
塩4匙

幅の広い岩を洗う。岩と、魚の内側と外側に油を敷く。魚の内側と外側に塩を塗す。残りの材料を魚の内側に詰め込む。魚を岩に乗せ、出来上がるまで岩を火の側に置く。

アエラの家事メモAera’s Household Notes

・デンスカーの靴下を洗う
・トリンヒルドに裁縫を教える(え!)
・ダージに弓の訓練を頼む、再挑戦!(肩が!)
・マソールのシャツを縫う(ティルラニへのお返し)
・リトレックにアイマンの仕事を手伝わせる
・お返しとしてアイマンに焼き鮭を作ってもらう
・ラナとセインを食事に誘う(2人のことをまたトリンヒルドに聞く)
・ヘラジカの肉を洗う
・豚の腰肉を薫製にする
・ロランダに紙を返す
・ラナのことでまたティルラニと話す

アネラおばさんの料理本Aunt Anela’s Cookbook

ジャガ:

豚乳のクリームを沸騰させたものを浅い鍋に分けて入れて、猫の届かない場所に1日触らず置いておき、その後は1日に数回かき混ぜる。

乳清をこして別の容器に移し、凝乳は鍋に残す。スプーンで凝乳をほぐしてから、硬い欠片になるまで乾燥させる。

腐敗しないように毎日かき混ぜる。乾いたらこの欠片を使って、脂肪を取った豚乳にとろみをつけ、クリーム感を与える。

瓶に入れて3週間発酵させる。

ちなみに、乳清はすぐ飲んでもよいし、他の料理に使ってもよい。

ブラッドフロス:

新鮮な血を浅い鍋に入れ、寒い洞窟にほぼ凝固するまで置いておく。その間に、鶏卵の卵黄2つほど溶かした獣脂を合わせて泡立てる。

鋭いナイフを使って、凝固した血を小さな塊に切り、さらに刻む。最初に凝固させるのはこのため。新鮮な血を刻むことはできない!

細かくなった血の塊を卵黄と獣脂と一緒に泡立て、飲めるような液状にするため必要に応じてさらに獣脂を加える。好みで塩を加える。

そのまま1ヶ月間発酵させる。

発酵させたハチミツリキュール:

ミツバチの巣2つ分のハチミツをこして、倍量の水と、1握りのホップを混ぜ合わせる。蓋をして、季節が変わるまで発酵させてから味見をする。ひしゃくで瓶にくみ入れ、蜜蝋で密閉してからしまっておく。

熟成させておく期間が長いほど、いい酒になる。

アリクルのアメジスト採掘Amethyst Mining in the Alik’r

エズドウェレン・アルリハド 著

アメジスト!あの紫色の半透明な物体には若い頃から魅了されている。私はハンマーフェルの至る所で探し求めることを仕事にし、注目に値する、伝説的とも言えるような発見を数多くして評判を得てきた。しかしアリクル砂漠の中央部ほど、アメジストが豊富にある場所は他に見たことがない。

アメジストは晶洞石の中にあり、その重くて面白みのない石の球体にはあふれんばかりの結晶体の輝きが隠されている。そうした晶洞石は通常、世界がまだできたばかりの頃に溶けて流れた溶岩の付近で発見されるものである。ハンマーフェルの山から溶岩が流れたのは遠い昔のことで、古い空洞の多くは何重もの岩の層で覆われるか、風化して砂や小石として散らばった。

しかしアリクルの中央にある、ホロウ・ウェイストと呼ばれるあのくぼんだ塩っぽい穴には、古代の岩石の上に重なった層が容赦ない風に吹き飛ばされ、流れ石がハンマーフェルの他の地では見られないほど露出している。ダクフロン、クラティ、そしてザレス・エムカイには、西タムリエルで最高のアメジストがある。私はそこでピックとシャベルと占い棒を使って何年も費やしたが、ある時、奥深くに晶洞石の塊がある場所は嗅覚だけで分かると教えられた。

今では何とも残念なことに年を取りすぎて、砂漠を駆け回って愛するアメジストの塊を探すことはできない。しかしリハドにいるなら、エズドウェレン宝石店に立ち寄って、沈み彫りを施したアメジストのネックレスを愛する人のために購入してほしい。私が売るものは、石のような心も溶かしてしまうはずだ。

ヴァリーヤの貨物目録Valyia’s Cargo Manifest

モーンホールド貨物目録419283D-4
登録商人:ヴァリーヤ・ハラー

卵、クワマー、12ダース
グアル、半丸枝肉、16
スカトル、24ストーン
ゴラップル、8ブッシェル
スジャンマ、24壺
シェイン、8樽
フリン、10樽
グリーフ、3樽
アリクルのスパイス、各種、6ストーン

ウィンドヘルム積荷目録Windhelm Shipping Manifest

オート麦20袋-ウィンドヘルムの首長
キャベツ3袋-マーセン・グルド
ジャガイモ2袋-マーセン・グルド
塩1個-マーセン・グルド
マンモスの塩漬け5袋-ロリクステッドのフラヴァード
ハチミツ酒3樽-ロリクステッドのフラヴァード
エイダールのホールチーズ1個-リフテンのターニス
マスタード2壺-リフテンのターニス

ヴォスの収税記録Vos Tax Records

以下の税金を毎期の初日に全額納付すること

ビジュム・メイ-2ゴールド
ソイン-17ゴールド
イアリャロネ-7ゴールド
ザムヒル-9ゴールド
イルス-3ゴールド
ケーラサ・ラン-6ゴールド
ラルサ・ベラール-5ゴールド
ヴァーニウス-12ゴールド
ニラジラール-2ゴールド
アオジー・モタ-2ゴールド
ダキー・キア-1ゴールド

合計-66ゴールド

ヴォルジャーのハチミツ酒レシピVoljar’s Meadery Recipes

ハチミツ酒の発酵プロセス

別途記述のない限り、ここに記載された全レシピでこのプロセスを行うこと。湧き水を沸騰させる。ハチミツと調味料を加える。15分沸騰させ、必要に応じてあくを取り除く。火を消してそのまましみ出させる。こし器を使ってハチミツ酒を樽へ注ぐ。冷めるまで待つ。酵母を加える。4~6ヶ月寝かせる。天然ハチミツを1ポンド加える。容器に入れる。味わう!

ヴォルジャーの特別ブレンド
 なめらかで甘めのハチミツ酒に少しスパイスを加える。

 リンゴの花のハチミツ、16ポンド
 湧き水、5ガロン
 琥珀色の麦芽、2握り
 ハラタウのホップ、2指

ヴォルジャーのハチミツ酒
 素朴な味わいの黒ハチミツ酒。
 野草のハチミツ、12ポンド
 湧き水、5ガロン
 干しグラサブドウ、4握り
 皮と茎付きで潰した赤ブドウ、2握り

サトウキビ・ハチミツ酒
 甘めで深みのある味にアクセントを加える。ハチミツを糖蜜で代用。

 蓋なしで1週間置いておいた黒糖蜜、15ポンド
 湧き水、4ガロン
 カマラレブドウ、1握り
 干し赤ブドウ、1握り
 酵母、2指

カイネのキス
 ベテラン戦士に好まれるヘザーのハチミツ酒。この泡いっぱいの酒をたった数杯飲むだけで巨体のノルドでさえ立てなくしてしまうので、「カイネのキス」の愛称で呼ばれる。

 カマラレ12ポンドを絞って亜麻布でこしたジュース
 湧き水、4ガロン
 粉にしたヘザーの種、4握り
 干し赤ブドウ、2握り
 干し白ブドウ、1握り
 新鮮なジャズベイブドウ(茎から取る)、1握り

ヴォルジャーのビンテージリキュール
 美味なうえに強烈なパンチ力がある特製のハチミツ酒。

 特選の野生ハチミツ、15ポンド
 湧き水、5ガロン
 強力小麦のマッシュ、2ガロン
 スノーベリー、2握り

通常どおりに準備し、発酵後は蒸留して冷オーク材の樽で1~3年熟成させる。長く置くほど味わいが増す!

エナク・ドウの台帳Enak-do’s Ledger

シュズラ……借り(返済)、20ゴールド(シズリーニに旅した時の賭け)

エザグ……借り(返済)、27ゴールド(シズリーニに旅した時)

ミルク・アイズ……借り、30ゴールド(カード)

サナツ・ドウ……借り(返済)、40ゴールド(ハドラン、スパイクボールのレースでの賭け)

ヒジル・ダー……借り、34ゴールド(投資)

ザバシュティ……借り、40ゴールド(投資)

クバーニ……借り、23ゴールド(投資)

ラハジ……借り、11ゴールド(投資)

ラクハッド……借り、250ゴールド(投資)

—マーサル、次の旅で持ち帰った金は、全て直接ラクハッドに届けてほしい。彼は苛立ってきている。

    —エナク・ドウ

エナク、借金を返せPay Up, Enak

エナク・ドウへ

お前の家に行くのはこれで5回目だ。あの箱に詰め込まれてた他のメモを見た。借金を今すぐ返してもらおう。お前も甥もこのままではおかない。

自分だけで決められるなら、お前のことは大目に見てやってもいいんだ。もう何年も親しくしている仲だしな。だがパーラットの投資家たちやデューンの業者たちは、きっぱりとした対応を求めてる。投資した金がしっかり管理されていると確認したいわけだ。

今週末までに借金を返さないと、家族がまた悲しい思いをする羽目になるからな。

—ラクハッド

エンソラスの日記Enthoras’ Journal

・標準的な品物以外のヘヴン経由の出荷は襲撃前も面倒だったが、今ではもっとひどい。

・レッドファーで友好的な取引先を確保しようという試みは、今のところ成功していない。状況を正すために申し出る「寄付」を増やして、これ以上積み荷を失うのを防がなくては。

・カースダーへの木材の出荷をまた準備しなければならない(メモ:今回はのこぎりの跡がないことを確認すること。もし木材が自然に地面で見つかったと信じてくれなければ、一切の取引を停止されてしまう)。

・可能な時に、またバークバイト要塞から錫を購入すること。武器を作れないから役立たずだと思われているが、あれを使って高品質の青銅を作れる者がいて、高額を支払ってくれる。

・エルデンルートでの大騒動を考慮すると、祝福と哀悼の両方の可能性に備えるべきだろう。黒い布を100反と、色鮮やかな旗を数十枚ほど購入。

・アルトマー用の珍味を探す。エルデンルートに王族がいて、祭りを訪問する彼らは故郷の味を欲しがり、そのためには気前よく払ってくれる。

・また山賊に金をつかませるのを忘れないこと。自分の積み荷を見逃してもらって、代わりに他者の積み荷を襲ってもらうと、利幅が50%増える。

・噂話:ゴールドフォリーにはまだ採掘物資が使われないまま、ほとんどそのままの状態で残っている。安い冒険家に頼んで、あそこへ行ってできる限りの物を取ってきてもらおう。吸血鬼のことは話さないこと。

ガーヴォの予定Gavo’s Itinerary

・ラヴィニアと会って、儀式に必要な物事を話し合う(最優先)。

・造船所で在庫を調べる。品物を運び出し始める。

・塔でサルンの使者と会う。

・警備計画を隊長たちと確認する。巡回を増やす。

・クランマザーを始末する計画を話し合う。

カジート商人の明細書Khajiiti Merchant’s Invoice

明細書1-286-4

サングイン・アレンディルの花1つ、川の近くにある倒木の横に置く。

支払い:全額支払い済み。

取引状況:完了。

キャラバンの護衛について学んだことLessuns Lerned Garding Caravans

ビッグ・ドーラン 著

その一。外は炎のように暑いから、必要だと思う以上の飲み物を持っていくこと。

その二。帽子を被る。でないとまた目まいがして酔っぱらいみたいに転ぶ。

その三。ドーンリッパーにちょっかいを出すな。すごく早い!!!

その四。石がきれいで平らでも、地面には串焼き肉を置くな。アリがいる。

その五。ジャッカルは犬のように遊ばない。

ギルドの任務:スピンドルクラッチGuild Contract: Spindleclutch

この任務を受け入れると、正式にガーディアン・スドハリームに仕えて探検隊の一員となり、スピンドルクラッチと呼ばれる洞窟に入らなくてはならない。2日以内に調査のためプラクシン・ドゥーアレ副隊長の元へ行くこと。探検を成功させると、戦士ギルドから通常の危険手当を受け取れる。

ギルドマスター「あらゆる色を見る者」殿To Grandmaster Sees-All-Colors

ギルドマスターへ

寛大な招待とお金のお約束はとても魅力的です。村は助かるはずです。

しかし戦士ギルドのメンバー入りは辞退しなければなりません。ブリークロックで生まれ、ショールの思し召しがあれば同じ地で骨を埋めます。自分の弓と剣にもこの小島がふさわしいのです。

カイネがデイドラに対する使命をお助けくださいますように。

ブリークロックのダージ

グリダのメモGrida’s Note

ドラロフへ!

これを読んでるということは、待ちくたびれて私を探しに来たのね。薬局は私が来たときには空っぽだった。ここで何が起きたのか分からないけど、あなた好みの騒ぎがあったみたい。で、その騒ぎを見逃しただけでなく、バスソルトもまったく見つけられなかった。でも薬剤師のレシピは見つけた。必要なものは:

・マッドクラブの爪4つ
・トロールの脂肪2滴
・ダリル

(ダリルは、アルゴニアンのキャンプ付近で入手できるアルゴニアンの材料だと書いてある。危険を笑いし者という名の商人が売ってるらしい)

材料を製粉所で粉にする。あ、丘の上にあるじゃない!

他に誰もいないから、自分でバスソルト作りに挑戦してみる。そんなに難しい訳ないでしょう?もし待ちきれないなら、来て手伝ってよ、この怠け者!

グリダ

グレイマイア部族の指導者たちGray Mire Tribal Leadership

ウタ・テイ—「紡ぎ手」、北のバリケードそば

スリム・ジャー—狩人/漁師、釣りキャンプにいる

指無き者—???、たいていグアルの檻の近く

クワマーの積荷目録Kwama Shipment Manifest

ヴァイルクラッチ鉱山:5ダース-完了
ブロークンストリーム鉱山:2ダース-完了(3ダース配達済)
ブルワーク洞窟:8ダース-完了
ブラッドスピア洞窟:2ダース-完了
フォーリング・クリフ:12ダース-完了
ダークシェイド洞窟:10ダース-未了(鉱山の所有者変更)
ダイアワインド峠:4ダース-完了
囁きの丘:5ダース-完了

クワマー卵のオムレツKwama Egg Omelet

地元のディープクラッグでクワマーがみんなおかしくなってから、ママ・アラロシは有名なオムレツ作りに必要な卵を入手できなくなってしまった。この袋を持って卵を集めてこよう。きっと喜んでくれるに違いない。

必要なものが分かるように、彼女のレシピを書き留めておく:

手順1:クワマーの巣を探す-完了!
手順2:クワマーの卵を1つ入手-完了1
手順3:巣から生きて出る
手順4:大きなボウルに卵を割って入れる
手順5:卵黄と卵白が混ざり合うまで泡立てる
手順6:味付けに調味料を加える
手順7:焼いて盛りつける

クワマー卵のキッシュKwama Egg Quiche

材料:
-中サイズのクワマー卵1つ、もしくは小サイズ2つ
-粗びき粉
-水1杯
-角切りにしたトマト
-ニンニク
-塩(好みで)

作り方:

卵を大きなボウルでほぐす。トマト、ニンニク、塩を加える。よく泡立てる。

粗びき粉と水を混ぜて生地を作る。

生地の半分を深い鍋に敷く。卵を混ぜたものを生地の上に注ぐ。伸ばした生地を乗せ、残りの卵を注ぎ、残りの生地を乗せる。鍋にしっかり蓋をして弱火の上につるすか、蓋をした鍋を高温のかまどの中に入れる。

1時間後にキッシュを確認する。上に茶色っぽくパリッとした層ができたら完成する。

ケーソーの調達品リストKerthor’s Supply List

次にウィンドヘルムかアモル砦に行く時に、忘れずに必要物資を調達すること。

新しい斧の刃、4
オーク材の新しい柄、8
研磨石、4
厚手のシャツ(灰色)、2
ブーツ(黒)、2
ヴォルジャーの1番安いハチミツ酒、1樽
リンゴ(虫なし)、1樽
酸っぱい飴、1箱

コソルの契約Kotholl’s Contract

フラール家の記録係へ

これは、オブシディアン・ゴージの商人とコソル・アイアンフィストとの間における拘束力のある契約であり、契約期間中にコソル・アイアンフィストが前述の商人、旅人、名家の一員の身を守ることを誓約するものである。

誓約者は地域で不正行為がないか見回りし、道を通る旅人を必要に応じて護衛し、フラール家の全関係者とその所有物を守る。それは自身の命と引き替えにでも行うものとする(不可避の場合に限る)。

本契約は合計30日間有効である。契約期間終了時に、誓約者は報酬として別途の雇用書類で同意された量の金額を支払われる。本契約の更新は可能だが、フラール家による業務の査定結果と全関係者の同意を必要とする。

ディーンガー・フラール

サドリス・モラの収税記録Sadrith Mora Tax Records

以下の税金を毎期の初日に全額納付すること

トレンドラス・ヴェロラー-27ゴールド
マンウェ・レルスレン-5ゴールド
ルルナンナリエル-16ゴールド
ブレライン・デュロ-257ゴールド
タイラス・アルヴォア-45ゴールド
レディ・ジャクシルス-372ゴールド
ダンドリル卿-389ゴールド
ムルザルト-7ゴールド
ブルネルフ-62ゴールド
リシドリン-59ゴールド
ティラノス・ギララム-78ゴールド

合計-1317ゴールド

シー・アムリの積荷目録Sea Amri Shipping Manifest

船:シー・アムリ
航程:アレンシア港からヴェリン港
船員数:15
客員数:5
貨物:ハチミツ-20樽、シカの皮-50枚、絹-3反
地図を確認。砂州の移動?岸にマオマーの姿あり。

シルヴェナールの目録Silvenar Manifest

・生きた雄牛、12
・雄牛の肉(塩味)、12
・卵、10000
・生きた鶏、200
・小麦粉(ウェストウィールド産)、14バレル
・砂糖(テンマー産)、6バレル
・塩、12樽
・エール、12ケグ
・ハチミツ酒、6ケグ
・ビール、20ケグ

メモ:ハチミツ酒、エール、ビールのケグを明記する時は、必ず控え目、もしくは暗号で書くこと。ウッドエルフの婚約の儀には少し…珍しいアルコール飲料を飲むことが含まれている。ハチミツと動物の脂肪、それ以外にも他のアルドメリ・ドミニオンの者が好まないような材料でできたものだ。高貴なウッドエルフはこれ以外の飲み物が必要なことは承知しているが、わざわざその…別の飲み物を表立って出す必要はない。失礼だと思われてしまうため。

シロディール商人の嘆きA Cyrodilic Merchant’s Lament

パクトとその規則はひどい!聖堂にいる首の硬いダークエルフの護衛もひどい!ヴォドリンに金切り声で追い出された。まるで彼らの大事な星霜の書に小便でもかけに行ったかのような扱いだ。

今のシロディールじゃ、手頃な値段で品質のいい物を提供するのは犯罪なわけか?確かに大都市の市場では値段に利幅が入ってるが、旅する時間と道中の危険、衛兵の費用、それに家族と過ごせない時間を考慮すれば、お買い得だ。

パクトが要らないと言うなら、カバナントが喜んで買ってくれるはず。パクトがカバナントの領土に向けて軍隊を配備してるという情報もありがたく受け取ってくれるだろう。その情報の方が商品なんかよりもずっと金をもたらしてくれるかもしれない。捕まらないようにしないといけないが。

ああ、帝国の時代よ。侵略者に呪いを!

スープ用の肉Meat for Soup

トカゲ:パリパリ

マッドクラブ:おいしい

ジャッカル:匂いが強い

ネズミ:軽食向き(スープに不向き)

ゴブリン:まずい(食べるな)

スティボンズのクハーロア確認リストStibbons’ Qharroa Checklist

1.レディの休憩用のお酒を冷やせるような、日陰の小さな池を探す。

2.レディのスエードブラシの毛から邪魔な砂を取り除く。

3.レディの現在の状況を改善する本を読む。ホーリンズ・スタンドの服飾品商人が薦めていた「ガーゴイルの謎」がいいかもしれない。

4.レディが砂漠の太陽について文句を言ったら、寄せ集めを入れたトランクの中に色んなパラソルが入っていることを思い出させる。

5.ウェイレストで購入したサソリの抗毒素の効き目を確かめるため、小さなものに自身の致命的でない箇所を刺させてみる。

6.グロバートの不朽の遠征用衣料店に抗議の手紙を書き、傷がつかない保証付きのワマスの皮製チュニックとズボンのアンサンブルが明らかにすり切れたため、レディが非常に落胆したことを伝える。

7.案内役の指関節の骨に怪しいところがないかどうかを内密に調べる。あの運の良さはどう考えても信用できない。

スローターフィッシュの料理法How To Prepare Slaughterfish

海でハンノキ板のスローターフィッシュを料理する方法

材料

 塩水
 スローターフィッシュの切り身、1ペース
 ひきたての黒コショウ、適量
 酢、1カップ
 炎の塩鉱石

作り方

スローターフィッシュの切り身を14時間以上塩水に浸しておく。また、ハンノキの板を水に入れ、浮いてこないように重石を置く。

デッキに屋外用の薫製箱を用意し、加熱容器に炎の塩鉱石を入れる。火打ち石と鉄で点火し、高温にする。

スローターフィッシュを塩水から取り出し、冷たい淡水で塩分をよく洗い流してから水分を拭き取る。板を水から出して、魚を板に寝かせる。挽き立ての黒コショウで味付ける。

スローターフィッシュを最低8時間燻す。5時間半経った時点で出来具合を見る。フォークでほぐせば出来上がりだが、塩気が強すぎてはいけない。魚が薫製にされる分だけ塩気が減る。好みで薫製時間と塩分を調節すること。

注意:どんなことがあっても決して、温度を上げるために炎の塩鉱石にキンドルピッチを合わせないこと。とても危険で負傷や死につながりかねない。P.N.コエラカンスの料理人が試したら、焼かれて海に消えていった。

セットリストSet List

1.オルガのスミケット
2.抑圧の時代
3.粗い歌
4.オークでなくてよかった
5.ベッドのラグナル
6.もっと粗い歌
7.フローミルの歌
8.暗黒の金耀
9.かわいいダンメリ女
10.アイレンの愚行
11.愛するロベルアセルへ捧げる歌。永遠に愛し続ける最も美しい者で、他の者は自分にとっては何の価値もない。

ターヴァズ・バウンティの台帳The Tava’s Bounty Ledger

コイグリン村で降ろす積荷:

ピンクザクロ12箱
トゥルーンニンジン22箱
渋いお茶4箱
コメットワイン15樽
ドラゴンスター・エール20バレル
干し塊茎30袋
キンドルピッチ・ウイスキー3バレル
イレッサン・パイン材30枚

ダマールの台帳Damar’s Ledger

売ったもの:
山羊、10ゴールド
冬の穀物、30ゴールド
皮の切れ端、2ゴールド

交換したもの:
赤ワインとヤヌラー(+10ゴールド)とを交換

買ったもの:
山羊、2ゴールド
樽入り赤ワイン50ゴールド

チュラスの錬金術日誌Churasu’s Alchemy Journal

激昂の調合薬:この混合物はワスプを2時間ほど激怒させる。

怒ったワスプは自分たちと異なる匂いをした者を刺す。

***

激昂の調合薬の作り方:ワスプの胃を1つすり潰し、トロールの脂肪3滴とウィスプライトの粉2つまみを混ぜ入れる。これで1回分だ。

重要!薬をもっと作るには、1回分当たり粉を1つまみ多く入れて、液を安定させること。

ディエル家との契約Contract with House Diel

漁師、ハルヴィレ・ミルトリンとその仲間宛て

話し合ったとおり、取引内容を記した署名付きの契約書を送る。お互い望んでいる効果をもたらす「霊薬」入りの瓶も受け取ったはずだ。必要な量を調達するために、ダガーフォールにある様々な極悪非道な組織と関わらなくてはいけなかった。注意してほしい。

1日の漁獲量に対して瓶の中身を全て使い、その魚を放置してハーピーに食べさせる。効果は数日中に現れ始めるはずだ。

薬のかかった魚を食べたハーピーは、極めて凶暴になる。ハーピーの脅威が高まれば、対処する必要が出てくる。ハーピーを全滅させれば、ダガーフォールは沿岸まで拡大し、投資を100倍も増加させられる。

秘密は厳守すること。その間に私は別のグループを雇って、ハーピーと卵を調達しよう。どうせだから、まだいる間に利益を得てしまうのだ。事件の始まりは誰にも知られてはいけない。ただ民のために義務を果たし、困難に陥った偉大なるダガーフォールの都市を助けているように見せかけなくてはならない。

—ダガーフォールのアライン・ディエル卿

ディレインの工場の注文書Deleyn’s Mill Order Form

購入者:アライン・ディエル卿

強くて頑丈な木材を使って輸送用の箱を製作する。箱は、壊れやすいハーピーの卵を保護し、生きたハーピーを収められるほど大きくて頑丈でなくてはならない。とりあえず、10箱くらい作れるだけの木材が必要だ!

アライン・ディエル卿は大量の注文を入れていて、近いうちに再注文をする可能性も高いらしい。今回の注文にある詳細事項は、あくまでも分かりやすい目安として指定しているので注意すること。ディエル卿がダガーフォールの外にある荒野で狩りをするとかしないとか、噂話を広めたりしないように。

この注文には十分に注意を払って至急対応すること。貰った金に見合った最高級の品物を届けられるようにしよう。

質問があれば工場まで来るように。

—モリック・ミラー

デレゴアの遺失物Deregor’s Lost Goods

-ナイフ、ボズマーの骨(2)
-さいころ(3)
-カード(パック)
-本:「同胞団の偉大な導き手」
-本:「ドゥエマーの法の由来」
-本:「風の言葉」
-羽ペンとインク(黒)

レリサ船長へ

他にも難破で失われた所有物はありますが、これらが特に惜しまれているものです。なくなったものを取り戻せれば、乗組員の士気が上がるはずです。

—デレゴア

トゥース・モールの契約書The Toothmaul Contract

トゥース・モール部族の者は、その被扶養者も含めて、これをもって恒久的にベールの継承者との同盟を結び、いかなる資源も継承者の望み通り提供すると約束することに同意する。これらの資源には、継承者の必要に応じてトゥース・モール部族を肉体労働や戦闘員として招集することも含む。

その見返りとして、継承者はトゥース・モール部族に対し、予備物資にある使われなくなった装備の中から武器や防具を提供するものとする。

ドノロンのケーキDonolon Bakes

ちょっとしたお祝い事のためのペイストリーであれ、大事な記念日のための壮大なケーキであれ、最高のレシピが欲しいのなら、泡立て魔術師と評されるハイロックとモロウウィンドのベテランパティシエ、この私シェフ・ドノロンの書いたレシピ以上のものはない。それぞれが手作りで、最も厳しい台所環境でテストされている。

大切な行事にぴったりな、本当に最高のケーキを求めるなら、ドノロンの記念ケーキをお試しあれ。何層にも分かれた塔のような見た目で観客を虜にし、しっとりした食感は口の中をお祭りにする。当然ながら私のレシピを完璧に真似できる者はいないので、究極の体験がしたくば私に依頼してくれ。現在の待ちは3年と7ヶ月なので、あなたの祝祭に合わせて前もって計画しておくように。

もしくは、幸運にも私の記念ケーキ引換券が手に入れば、一気に行列の先頭だ!

ドノロンの記念ケーキ

材料:
-バナナ、潰したものではなくスライスしたもの
-小麦粉、ふるいにかけたもの
-ハチミツ、北方のものが最も良い
-魔法のボウル、特許取得済み

手順:
魔法のボウルに材料を入れる。力強くかき混ぜる。魔法の力で材料が何段ものケーキへと凝結していくのを待つ。友人たちと仲良く切り分けて召し上がれ。

(もし魔法のボウルを持っていなければ、というか間違いなく持っていないと思うが、古典的な方法で材料を焼くか、私に作ってもらう他ない。ただし私のサービスの需要の多さとその待ち時間については上記を参照)

トリンの鍛冶メモTryn’s Smithing Notes

・延ばし。ハンマーで細いのを幅広くする。
・据え込みは簡単そう。端をハンマーで叩いて太くする。
・アイマンは見た目どおり鈍いんだろうか?
・パンチ、飾り付け。マエサがあとで見せてくれる。
・さらに延ばしに時間を費やした。のみ用に先細りにし始めた。
・作る刃物についてロランダに相談しないと。長さは?
・曲げの途中でやけどした。もう嫌!
・溶接をした。マエサと働くのは簡単で面白い。コツがつかめそう。
・父さんが、まず最初に蹄鉄を作れだって。もう嫌!

ノースグレン農場の求人Northglen Farm Opportunities

求人情報

製粉助手:業務内容は以下のとおり。グラインダーを操作し、小麦とトウモロコシの両穀物を粗びき粉や殻粉にする。ビートルオイルでの油差しなど、細心の注意を払って機械類と施設を維持する。聖ヴィタシュ、製粉の守護聖人、ハサミの研磨人、浴場の案内人に毎日捧げ物をする。応募者は製粉作業の知識と指10本全てを所有していること。

カラス類抑止役:業務は、しつこい害鳥を怖がらせる、追い払う、殺す、その他の方法を使ってノースグレンから一掃すること。支払いは1羽当たりの報奨金。応募者は、カラス類駆除の経験を証明できる具体的な例を持って面接に来ること。

農場大工:業務は、家具、フェンス、家屋、農業用施設、簡易な乗り物、農場の道具などを含むがこれに限定されない木製アイテムの作成と修理。応募者は、自分の道具を持ってきてその使用を実演すること。よい推薦書がある者は優先的に考慮される。

レタス取扱者:業務は、レタスの植え付け、手入れ、収穫、洗浄。応募者は前屈、引き抜き、立ち上がり、の一連動作を倒れずに行えること。推薦書は不要。

カボチャ商人:業務は、熟したカボチャの選定、荷車への積み込み、荷車の移動、荷車からの荷下ろし、ノースグレン農場の農産物売店の店番をエバーモアの市場の日に行うこと。応募者はカボチャ栽培を熟知していることを証明でき、球体の積み上げ能力に秀でていなくてはならない。

応募は直接ノースグレン農場のマージ・ゲアクロフトまで。

バークバイト要塞の呪術師のリストBarkbite Stronghold Shaman’s List

必要なサンプル:

-井戸の水

-地元で火にかけてある料理

-保管箱にある衣類

ハインドクォーターズの宿帳The Hind-Quarters Registry

記録1
・カジートの砂糖商人が衛兵とチェックイン

記録2
・ハイエルフの巡礼者がチェックアウト。

記録3
・マオマーの船乗り一団がチェックイン。
・満室。空きなし。

記録4
・カジートの商人と衛兵がチェックアウト。マオマー達にチェックアウトするよう「促された」と主張。
・商人が出ていった直後にマオマーの船乗り2人がチェックイン。
・満室。空きなし。

記録5
・マオマーの一団が全員チェックアウト。最終週の支払いを拒否された!ウロンディル大使に請求書を送ろう。

ピアカルモの買い物リストPircalmo’s Shopping List

次回サマーセットに行く時に入手:

-羽ペン、10
-紙(良質)、本10冊分
-紙(使い捨て)、本30冊分
-小さなガラス製の小瓶(今回は金属製を選ばない)
-火傷クリーム
-絹の切れ端(アラーニャ用)
-木材用ニス(金属製小瓶でできた傷を直すため)
-金属製の留め具(アラーニャ用)、2握り分
-小割りの木材(アラーニャは何に使うのだろう?)

フラール家の交易哲学House Hlaalu Philosophy of Trade

フラール家の基本的な哲学を理解したければ、その紋章を見るべきだ。天秤は釣り合い、取引、妥協を表している。これらの不可欠な概念は、一族が成し遂げようとする全てに影響し、行動の指針となる。

全ての事柄に釣り合いを求めること。天秤がどちらか片方に偏ってしまえば、誰かか何かがおろそかになる。誰かがおろそかにされると、予測できないことや争いが起きて世の中を不安定にしてしまう。この考え方は一族の全員が受け入れなくてはならない。貪欲、欲望、争いから解き放たれるには、関係者全員が釣り合いを見つけなくてはならない。

取り引きは一族にとって武器であり、道具であり、方法である。一族は、需要と供給の間で価値と収益が自由に動く時にこそ栄える。フラール家は、正直な商売を行う全ての者との、開かれた取引の維持を追求する。金や品物を持っているのが身分の低いアッシュランダーであっても拒絶しない。この方針によって一族は保護され、力を持つ。最強の防御はやはり金で作った壁であり、フラール家の利益をもたらす壁に対して、多くの敵が砕け散った。

全ての紛争における高潔な結末とは妥協である。互いが何かの取引で釣り合いを求めて歩み寄るなら、妥協こそが自然な結末となる。異なる側に立つ両者が協力し合えば、いかなることでも成し遂げられる。ただし全ての者が道理をわきまえているわけではない。時には妥協するよう説得しなくてはならないこともある。フラール家の衛兵はそのような時のために待機している。

ホーカーパイのレシピRecipe for Horker Pie

ホーカーの肉
赤小麦粉
酵母

ニンジン
ジャガイモ

粉と酵母と塩、少量を使ってパイ生地を作る。生地の4分の1程度をパイの上部用に取っておく。

肉と野菜を適当な大きさに切り、塩と少量の水で味付けをする。それをパイ生地に入れ、残りの生地で蓋をする。高温のかまどに1時間入れる。

マティースンの鋳造目録Mathiisen Forge Inventory

ブレストプレート(鷲の彫刻)、4
鋼鉄の剣、10(ジャジーラ、柄を次の出荷のため忘れずにはめ込むこと)
鋼の盾、2
木の盾、4
短剣、4(直刀1、曲刀3)
釘、2ダース
馬の蹄鉄、18
鋼のインゴット、25(マティースンの刻印を押す)

モラグ・マールの収税記録Molag Mar Tax Records

以下の税金を毎期の初日に全額納付すること

ボイアント・アーミガーのエイシナ-75ゴールド
ジョリッペ・ギヨン-17ゴールド
ラルシニルサ-12ゴールド
研究者スヴァージャーダ-46ゴールド
ボイアント・アーミガーのアルヴラ-22ゴールド

合計-172ゴールド

やることリストThings to Do

1.破壊呪文を学ぶ。
2.先週の実験の後始末をする。
3.サナルダーディル教官に謝罪の手紙とお見舞いカードを書く。それからギルドの幹事に謝罪の手紙を書く。
4.破壊呪文を学ぶ。
5.錬金術と付呪台の修理について問い合わせる。
6.修理代の借金を頼む。
7.次週の訓練に向けて材料を再確認する。
8.破壊呪文を学ぶ!

より薄い醸造酒A Subtler Brew

記録380
今回できた分には満足できない。弱い胃袋用に刺激を和らげないと、今度の結婚式もまたレッドファーが供給することになる。3回連続で十分だ!

記録381
ホーヴァーに9日寝かせてある樽を掘り出された。ヴェリン港の旅の祠で手に入るよりも質のいい陶器が必要だと何度も言ってるのに。

記録382
成功!ホーヴァーの腹部が発酵を早めた。分離してしまう前に沸かさないといけないけど、間に合うと思う。

ルーストの密売人台帳Roost Smuggler’s Ledger

現在の在庫:
未加工のムーンシュガー、42バレル
精製済みのムーンシュガー、12バレル
加工済みのムーンシュガー、4バレル
「S」、7ケース(80瓶/ケース)

ケナーシズルースト周辺はドミニオンのこそ泥がうろついてるから、生産は控え目にしなくてはいけない。出荷はなし!未加工のムーンシュガー以外は全て隠す。ドミニオンの奴に聞かれたら、ムーンシュガーは涼しい場所で保管するのが一番だと言ってやる。砂糖を保管する涼しい場所、それはまさに風のトンネル全域だ。

ジョーンとジョーデが救世主を送ってくれたかもしれない。仲間の一人が、小銭稼ぎをする気があるドミニオンの船乗りに出会った。もし古いシーキャットの船が浅瀬に近寄れたら、バルケルガードに急行させることができる。

外板と肋材Strakes and Futtocks

船大工親方、カーリー・ラインリン 著

これは重要なのでしっかり注意を払うこと。アリクルのキャラベル船の建造方法なら知っていると思っているだろう。だがセンチネルの新しい王が、造船所に全ての船を同じ標準仕様で作るよう命令を出した。そうすれば部品は標準化されているから供給しやすく、同じことを繰り返すから作るのも早くなると考えたわけだ。それが正しいかどうかは分からない。だが、彼が王様だということは分かってる。我々は王の金を使っているのだから、彼のやり方に従う。

竜骨の据え付け方法に変更はない。最も長い木材を中心にして接合し、端には角度のついた幹から切った板を使って曲線が組み込まれるようにする。しかしここで新しいやり方だ。竜骨、船首、船尾材は全て、さねはぎで接合することで、外板を固定して平行に保つ。そして柱はただ1本の木材ではなく、内材と外材で作って曲線を強化する。

中央の肋骨を最初に組み立ててから前方、そして後方をやるのは変わらないが、新しい方法では、当て木を上方、中央、下方部に使って、残りの肋骨の据え付けを補助する。分かるか?そうしたら外板を通常どおり肋材から当て始めて、内船殻で終える。

これを全部終わらせたら、次は策具や装備に取りかかる方法を説明しよう。

楽な仕事An Easy Assignment

ホルマー、

年季奉公の残り期間について、鉱山の外での仕事に再配置してほしいという要請を受け取りました。その要請については、これまでの3度の要請と同様にすぐさま拒否しようと思った。奥さんが寂しがっているとか、鉱山で働くと「息が詰まる」のは、私のせいではない。借金を発生させたのは私ではないし、返済するために楽な仕事を与えるのは私の責任ではありません。

ただし、今回は少し頼みがあります。ゴブリンの「族長」である1人が、他の労働者を扇動しているそうです。鉱山を仕切っているのが誰なのかを奴に見せつけてやるために、あることをやってください。族長はいつも羽色の宝石「トーテム」を身につけています。価値の低い物ですが、原始的な形で大事にしているに違いありません。

それを盗んで、私のところへ持ってきてください。そうすれば借金は免除しましょう。ゴブリンも、宝石を失った「族長」がどれだけつまらない存在か気付くはずです。そうすれば、鉱山はまた平穏を取り戻すでしょう。

スリィ

基本合意書Letter of Understanding

レンドロへ

頼まれたとおり、来月にリフテンを訪れる期間中、警備面で便宜を図る点を全てリストにしました。

これ以上もう文句を言わないこと。冗談ではなく、ばかげた要求を受け入れるのはこれで最後にします。未熟な猫のように臆病ね。もういいかげんにしなさい。

・近距離でのボディーガード。全員、私が絶対的な信頼を寄せるノルド。息子がチームを率いる。

・多彩な変装。市内にいる間、毎日異なる組み合わせのローブを提供する。マーラの司祭のふりをすることに抵抗がないといいけど。

・とんでもない食べ物の要請。あのメニューのために、うちの料理人がどれだけのムーンシュガーを頼んできたと思ってるの?

・不本意ながら、同伴者を1人迎え入れることに同意する。そのジュダージにはこちらのネットワークにアクセスさせ、できる限りの対応をする。

これで満足でしょう。満足でなければ、来月に面と向かって文句を言いなさい。

-レイデラ・ブラック・ブライア

魚介類の料理Seafood Supper

結婚する時のために母が書き留めてくれた簡単なレシピ。4人前。

マッドクラブのケーキ

移動には向かないが、新鮮なものがなければ残りもののマッドクラブをこうして使える。マッドクラブの味が土っぽいと感じる人もいるので、かなり強めに味付けた方がいいかもしれない。

汁の多い肉を1ポンド分取れるマッドクラブを蒸して、軟骨や殻を取り除く。

肉の中に、インペリアルの粉と大麦粉を半分ずつ混ぜたものを半ポンド加える。水を加えて丸められる硬さにする。塩とすり潰したコショウの実でたっぷり味付けする。

しっかり優しく押し潰して、小さなパイを複数作る。油を塗った鉄板で両面がパリッとするまで焼く。

バタグリアのグリル

この料理は炭の上に置いて温め直すにも向いているので、前もって作っておいてもよい。マッドクラブのケーキを作っている間、火の端に置いてもよい。ただし全面に火を通すため、何度か返すのを忘れないように。

バタグリア草を1/4ペック集める。土や小さな虫などを洗い落としたら、細かく刻む。

大きなフライパンを火に乗せ、牛肉の脂を入れて溶かす。バタグリアが濃い緑になるまで炒める。好みで塩コショウとニンニクを加える。

1日置いたパンに盛りつける。

銀ザリガニのサプライズSilver Crawdad Surprise

材料:

銀ザリガニ2匹(洗っておく)
タマネギ1個(みじん切り)
ニンジン2個(角切り)
トマト2個(薄切り)
だし汁2カップ

作り方:

トマト1個分をだし汁と合わせ、その中にザリガニを入れる。30分ごとに裏返しながら、涼しく乾燥した場所で合計4時間漬けておく。

ザリガニを取り出し、漬け汁はとろみがつくまで煮詰める。

そこへタマネギ、ニンジン、残りのトマト、そしてきれいな湧き水を少量加える。きれいにしたザリガニを戻して1時間蒸し煮にする。

軽食と即席料理Small Meals, Fast Meals

著者-荒野を走りし者

ウサギ:とても早いけどおいしい。シチューまたは蒸し煮。街で耳を販売。

カラス:歯ごたえ抜群!沼地の鳥に似てる。バンフォーで味付け。

犬:味方の前では食べないこと。ノルドにとっては聖なる動物の1つなので怒らせてしまう。代わりにペットに。

猫:おいしい!こちらも味方の前では食べないこと。これも聖なる動物。通りで拾って、しっぽを隠すのを忘れないように。

山羊:角以外は全部。角は硬すぎる。

ドブネズミ:胆ビールを塗って焼く。おいしい!船乗りにも喜ばれる。

サル:かわいいけど臭いが強い。ドラゴンの舌汁を塗ってからセイラルの酒を塗って焼く。

結び目に関する説明A Treatise on the Knot

ホイッピング結びは一時的な使用に耐えるが、強度が欲しければストッパーとヒッチに頼ろう。一人前の船乗りなら、装備用のロープに一重結びを使わないことくらいは知ってるはずだ!

ストッパーは、処罰のために取っておいたほうがいい。鞭打ちも、ちょっとした工夫でかなり強力になる。九尾の鞭を持った船乗りには、どんな船乗りも逆らってはいけない。

しかし結び目の中でも特に貴重なのは、信頼できるヒッチだ。縛る時も支える時も使えるが、訓練した者なら簡単にほどける。風にも雨にも負けない。若い船乗りよ、しっかり学べ。油断できない海で、唯一忠実な仲間となるはずだ。

懸念、陳情、苦情Concerns, Petitions, Complaints

ケスラ・ハーネットが、自分の敷地内に鶏小屋を2つ建てる許可を申請。新鮮な卵があれば料理が向上し、イーファン・ハーネットの消化と振る舞いの改善につながると訴える。許可保留。近隣住民との話し合い中。

学者のヨンネが、墓地にある古い地下聖堂の修復に対する補助を要請。墓石の状態に関する懸念に留意。

ドレル家の宿屋の代表者が、鉱山計画における銀生産について話し合うために会見を要請。日程を調整する。ミシェルは鉱山と採掘について知識が深いので、立ち合いを求めなくては。

小リンダス・スリエルが器物破損で連行されてきた。ある種の植物系染料を使って、デイドラのシンボルをハース・ヴェネットの大事な豚に描いたもの。スリエルの理由は、「面白いと思ったから」。私もハース・ヴェネットもこの言葉を面白いとは感じなかった。レイネット・スリエルは、小リンダスに損害の代償を払わせる代わりに、一定期間の奉仕をさせることを懇願した。申し出についてはハース・ヴェネットと話し合われる。

リンダス・スリエルは80時間の社会奉仕活動を行い、学者のヨンネがクレストシェイド墓地にある墓石と地下聖堂を修復する手助けをする。ハース・ヴェネットの「あのごろつきにはうちの家畜に近寄ってほしくない」という発言は、この罰を決定する際十分に考慮された。

宿屋の主人ドバス・エンティックが、小規模の岩盤滑落によって宿屋の裏側が少し損傷を受けたため、後片付けをする手助けを要請。彼とその他数名は、山から来る弱い振動が最近増えていると言及。

治癒師メリエルが、ジョナ・マロースを治癒中であることを報告。メリエルによると、何らかの夜驚症である可能性があるが、何が原因かは分からないという。何らかの熱病?とにかく、ジョナは今のところ健康に見える。この若者は元々単純な男だが、決して問題を起こすタイプではない。数日のうちにまた治癒師と確認をしよう。

黒肉ビールの醸造についてOn the Brewing of Dark Meat Beer

まず第一に、肉と虫が全て落ちるには何年もかかる。それも自然に落ちなくてはいけない。クロスウィングは怖がって死ぬと強い苦みを持つからだ。

そして、アルフィクの内臓の最も細いひも17本を樽の上に張る。熟成させた肉をひもに押し付け、しっかり腐敗するまで落ちないようにする。そこへ赤縞模様のカエルの皮をみじん切りにしたものを振りかけ、クロスウィングが酔っ払って満足したまま液体に入るようにする。

これを毎月、3年以上、樽を満たせるだけの肉と虫が集まるまで続ける。その後さらに魔法を使う。クロスウィングとミミックを呼び寄せる呪文が必要だ。そしてフリップバック、ツリーホッパー、ホーヴァーの幼虫を寄せ付けない呪文も必要だ。

緑のカビの成長を助長する呪文と、茶色と白のカビを予防する呪文もある。その後、樽を9年以上、緑のカビが変化するまで密閉させておく。自分達の寿命が長くて良かったと思わないか?

-匿名のボズマー醸造者

婚約の儀の歌リストThe Handfast Song List

アラネア
 女王の思い出
 時の流れ

レイエン
 葉と枝、血と骨
 霊魂の狩人のバラード

バズル&ダダジ
 ひとつがふたつに
 月の夢
 雷のレクイエム

雑用Chores

ジェンヤへ

いない間にやっておいてほしいことを書いておいた。帰ってくるまでに全部終わらせておくこと。でないとデザートはなし。怠けた体を動かせ!

1.馬屋を掃く。
2.蹄鉄を注文する。(今回はマティースン鋼を指定する)
3.鞍に油を塗る。
4.在庫を確認する。
5.馬屋の雌馬にブラシがけする。
6.馬房を洗う。

従士のスケジュールAppointments for the Thane

メラ従士、こちらが今日の予定です。言われたとおりできるだけ細かな記述は避け、可能な限り市内を歩き回れるよう時間を割り振りました。希望されているほどの巡回時間ではありませんが、他に執り行っていただかないといけない事柄が多すぎるのです。それから、コヌンレイカーのイベント用には時間を作れませんでした。申し訳ありません。

7:00
-朝食、朝の「巡回」散歩
-8:30までに戻る

9:00
-衛兵の報告

9:30
-ウィンドヘルムの陳情者

12:00
-昼食、昼の「巡回」散歩
-1:15までに戻る

1:30
-衛兵の最新報告
-衛兵の視察と「戦闘訓練」

4:00(遅くてこの時間。可能なら早めがよい)
-ウィンドヘルムの陳情者

7:00(陳情が終わればもっと早く)
-訪問する従士と一緒に夕食とお酒

8:00
-夜の運動、「巡回」

9:00
-夜の入浴と衛兵の報告

10:30
-ジョルン王と寝酒

11:30
-就寝(少しは休んでください)

「笑う月」の台帳Laughing Moons Ledger

記録1:

47-三日月の聖堂
3-ラナビ
3-カルプ・サ
13-ミストラル兵舎

記録2:

16-ジュライラ
6-スナーガ
7-ラナビ
8-マオマー大使館
17-双子月の舞踏
18-ラナビ
13-ミストラル兵舎

記録3:

6-スナーガ
0-ラナビ(審査待ちで停止)
3-カルプ・サ
11-ミストラル兵舎

記録4:

38-三日月の聖堂
2-スナーガ
15-双子月の舞踏
13-ミストラル兵舎

記録5:

16-ジュライラ
2-スナーガ
17-双子月の舞踏
6-ミストラル兵舎

記録6:

8-スナーガ
3-カルプ・サ
16-マオマー大使館
11-ミストラル兵舎

記録7:

1-スナーガ
57-三日月の聖堂
7-双子月の舞踏
7-ジュライラ
11-ミストラル兵舎

記録8:

13-双子月の舞踏

商人によるヴァレンウッド案内A Merchant’s Guide to Valenwood

(抜粋)

頭部グリーンシェイドで商売をしたことのあるまっとうな商人なら、古い商用トンネルを避けなくてはいけないと知っている。

昔、最初に緑へ通り道を作るよう頼んだ時、トンネルは重要な近道で、森の中に住む野生の生き物から身を守る方法だった。

今は、不正で不法で不愉快なものであふれている。裏の顔を持つ商人達が、怪しげな商品を驚くような値段で動かしている。闇商品、スクゥーマ、何でもありだ。真っ当な商人かどうかを見極める確かな方法は、あそこのトンネルを通り抜けることだ。

このため、危険であるものの、トンネルを避けて下方の橋を渡っていく、骨の先にあるルートを勧める。

ヴァレンウッドの商人へもう1つ助言するとすれば、しっかり武装して移動し、夜には見張りをつけることだ。ヴァレンウッド周辺のウッドエルフは盗みを働くことで有名で、見知らぬ者に対しては極度に非友好的だ。

基本的にウッドハースなどの大きな集落付近に留まる方が、自力で奥地のグリーンパクト・ボズマーに対処するよりいい。ウッドエルフはウッドエルフに対処してもらえばいいのだ。

商売の才覚The Buying Game

アブバエル・ティムサー・ダディサン 著

とても多くの人がただ単純に、必要なものを表示されている価格で購入している。それは実に悲しい事態である。商売はすべての人に対して広く開かれているものであり、招待状も必要ない。それが商売というものであり、交渉のゲームでもある。しかしそれは真剣に遊ぶゲームでもある。さらに付け加えると、「丁寧に」だ。エルスウェアでは、店主が物を買ってくれそうな客にお茶や砂糖菓子を提供したり、商売を始める前にきちんと会話をするのは普通なことである。この著しく文明化された伝統は、実用的な目的を持ち、買い物客は販売商品をじっくりと観察することができる。買い物客側にそうする義務があるわけではないが、受け入れないのは無作法ともとれる。

この特殊な商習慣が文化として根付いているかどうかに関係なく、店主と買い物客がお互いに笑顔と暖かい言葉をもって挨拶をすることは賢明である。ちょうど、戦いを始める前の剣闘士がする敬礼のように。

価格交渉はタムリエルの至る所で行われているが、もし買い手の提示する額があまりにもばかげたものであれば、それは店主を侮辱することになり、ゲームは終わってしまう。もし、商品が10ゴールドで売り出されていたら、6ゴールドの値を付けてみて、どのあたりで折り合えるか様子を見る。

非常に興味のあるふりをしてはいけないし、商品の質をバカにしてもいけない。たとえそれ相応のものであってもだ。細工品の質の高さに感嘆したとしても、非常に残念そうにしながら、ただその額では買えないと言うほうがいい。店主はあなたの趣味を誉め、ニッコリと笑いながらも、あなたのお世辞に抗おうとする。

ほとんどのゲームの勝敗は、店主たちのタイプを判定できるかにかかっている。「田舎の商人は無知だから簡単にだませる」、「強欲な都市の商売人の売る商品は偽物」などと型にはめて見てはいけない。また、キャラバンは買い物にも取引にも向いていると言っておく。

何を、どんな人物から買おうとしているかを知る才能は、何年も実践を重ねた結果もたらされるものである。店に入る前にその地域や商人の特質を知るべきである。その地域特有の先入観も知っておくべきだ。たとえば、私の出身地であるモロウウィンドではアルゴニアンは確実に疑念のまなざしで見られている。もし、店内を回るあなたの周りに店主がくっついてきて、自分が万引きするのではないかと見られているようであっても驚かず、侮辱されたと思わないことだ。同じく、ノルドやブレトン、そしてシロディールも、サマーセット島では時折商人に冷たくあしらわれることがある。もちろん、どこの場所のどんな店主がどれだけ広い心の持ち主であっても、カジートやボズマーが店に入る時は警戒心を示すであろう。たとえ店主自身がカジートやボズマーであってもだ。

もし、本当に気に入った物や必要な物が見つかれば、その場で、自分の買える最高の値段で買うべきだ。他の大きな街ではもっと手ごろな価格で手に入れられるかもしれないと思い、私はまれにみる興味深い品々を何度逃してきただろうか。自分が間違っていたと気づく頃には時すでに遅しで、1週間後、店に戻って見てみると欲しかったその商品は消えているのだ。適正価格で買ったものが、もう一度見かけた時にはとても買えないようなさらに高い価格で売られていることがある。時には衝動買いが最高の作戦となる。

ゲームの動きを察知できるようになれば、誰でも勝利を掴める。

食料品の注文Provision Requests

干しイノシシの切り身、7袋
バター、10壺
赤ハチミツ酒、4ケグ
リスの砂糖漬け、8樽
砂糖味のニシン、1ケグ(小)
干し魚、5ブッシェル
ムーンシュガー、2ブッシェル
糖蜜、10ケグ

神秘の書の受領証Receipt for Arcane Tomes

ヴェロイン・ギンバート
秘術の蜃気楼
センチネル

暁星の月12日

ギンバート様、ごきげんよう。

最近注文した本を確かに受領しました。
すなわち:

-星の5つの先端
-石喰いの聖なる儀式
-二つの秘密
-聖ヴェロスの遺物
-タムリエルのチーズ

リストの最後にある本には驚きました。手元の記録を確認したところ、5冊目の本は「ボエシアとその化身」のはずです。このようなミスが起きてしまうのは分かりますが、できるだけ早くこの間違いを正していただけるようお願いします。

敬具

レディ・シンナバー
第五教義の塔
タネス

聖なるワマス:世話と餌やりThe Holy Wamasu: Care and Feeding

聖なるワマスは何でも食べるが、この聖なる獣には多様な食料を与えて満足させておく方が賢明である。ワマスが満足なら飼い主も満足…そして安全だ。

ただし、聖なるワマスに餌の与えすぎは禁物だ!食べ過ぎた稲妻のドラゴンは、その余分なエネルギーを数種類の方法で発散させる。不快なだけの方法もあれば、危険な方法もある。

マッドクラブ、カゴーティ、ボズマーを取り入れて試してみよう。また、聖なるワマスは生きた餌を好む。餌の時間になるまでは健康的に丸ごと保っておくこと。

対応中の注文Pending Orders

・コールドムーン宿屋、ウィンドヘルム、20樽(特別ブレンド)
・イスグラモルの宮殿、ウィンドヘルム、80樽(王の祝賀会用)
・番人の詰め所、カイネスグローブ、2樽(特別に甘口)
・釣りキャンプ、ヨルグリム下層、10樽(スパイス入りハチミツ酒)
・トルヴァルドの伐採キャンプ、5樽(ミックス)

大学で使う必需品Academy Supplies

新入生の皆さん!

シャド・アツーラ魔法大学への入学決定、改めておめでとうございます。学習に必要な物品は下記の通りです。大学にはこれらの物を持ってきてください。リスト内の品は全てモーンホールドの商人地区で購入可能です。見分けやすいよう、それぞれに自分の名前を記してください。

衣類:
学校の灰色ローブ、3セット
防護用の革製手袋
夏用マント
冬用マント

書籍:
「見習いの手引き」、アラムリル著
「火を知る」、ドックシン著
「変性術の変性」、赤のダンカン著
「マジカの要素」、アルバノン、レニル著

道具:
大釜1つ
ガラスの小瓶1セット
真鍮のフォーカス1つ
訓練用具(杖や棒など)1つ

仲買人ルルエレの報告書Factor Luluelle’s Report

「ウィスパリング・オイスター」でセンチネルから到着:

-3樽のザクロワイン
-4箱のマウンテン・ジャーキー、1箱は損傷を受けて腐敗がひどい
-2箱-

ああ、何の意味があるの?荷物は10日ぶりに来て、価値だって20ゴールドドレイクにもなりはしない。たとえ買い手のいるどこかへ送るために必要なキャラベル船があったとしても。船は全て戦争用に「徴発」されて、たとえ船があっても軍需物資は入手できない。ロープも、ピッチも、木材も、帆布も、どんな額を払っても見つからない。今はとにかく「カバナントのために武器を!」だから。でも実際のところ、早く戦争が終わらないと難破したも同然よ。

まだ息子のデュラントがいたら良かったかもしれないけど、さっさと第1メネヴィアン斥候隊に入隊してしまって、今では家が空っぽだし。もういいや、樽を1つ開けて中身を味見してしまおう。一緒にやりたいなら、左側の2番目の空倉庫にいるから。

-ラチェリー

釣りキャンプチェックリストFishing Camp Checklist

-釣り竿を束ねる
-ナイフとフックをきれいにする
-絡まった釣り糸と網をほどく
-餌を切っておく
-ハチミツ酒の瓶を開ける
-ハチミツ酒の瓶をもう1本開ける
-ヴォルジャーの店からハチミツ酒を注文
-釣る

洞窟への物資Supplies for the Delve

ゼティーシャ、このみすぼらしい怠け者め。ここにあなたが署名した書類があるから、約束は守ってもらう!

引用すると、「ゼティーシャとクーナはここに、アレンシアの南にあるクーナの洞窟として知られる鉱山への供給契約を結ぶ。クーナの洞窟に毎週提供される物資には、次の様々なアイテムが含まれる…」と書かれた後に、契約書の下へいくと、「ここに署名する…」で、あなたの名前がある。

クランマザーを巻き込ませたくはないでしょう、来週末までに物資が入ったと鉱山から連絡が来なかったら、カジーラに言ってやる、その後は、ドーンミードに伝えてやる。もう1つ「防衛の契約」を結べたらきっと喜ぶと思うし、あなたの家ってほら…燃えやすいでしょう。

クーナ

届出記録、第二紀541年~第二紀542年Vital Records, 2E 541—2E 542

第二紀541年:

今年は出産なし。

ステラ・ジェダニスがロバート・ジュレレットと栽培の月10日に結婚。岸辺のジュレレットの家に住む。

パトランド・ズーリック、35歳、真央の月4日にビョルサエ川で酔って泳いでる間に溺死。遺族は妻のメドヤ・ズーリック。

シャムロン家全員が、リーチから侵略を受けた際に死亡。街は燃やされ、以前の記録は失われた。

神よお守りください。

第二紀542年:

ロベルタ、薄明の月25日に誕生。ステラ・ジュレレットとロバート・ジュレレットの息子。残念ながらステラは薄明の月28日に、赤ん坊を見ないまま産褥熱で死亡。遺族は夫のロバートと娘。

ラーラ、恵雨の月28日、道化師の日に誕生。母はメドヤ・ズーリック、亡きパトランド・ズーリックの妻でありブラック・ドレイクによる侵略の生存者。

豚に必要なものWhat a Pig Needs

豚飼いのフランソワ・ウィックトン 著

豚飼いというのは意外と大変だ。腕のいい豚飼いはもっと大変だ。豚が必要とするものは数多くあり、それを与えるのは豚飼いの役目だ。

豚には、中で転げ回れるような泥、寝るための乾いた干し草、そして飲料と風呂に使うきれいな水が必要だ。

豚の食事には残飯が必要だ。ほとんどどんな残飯でも構わないが、豚はトウモロコシ、果物、野菜、キノコ、小麦を好む。

しかし何よりも、豚には愛情が必要だ。豚を愛せば見返りを期待できる。

任務と賞金Contracts and Bounties

ファングスノウト:ウェアウルフ。ミックスウォーター浅瀬付近で3人の女性を殺害。チェック。

バークトゥース:暴れクマ。ウィンドヘルムとエルダーグリーム聖域の間でスカルドを殺害。チェック。

スキンリッパー:トロールの親分。クラグワロウ付近の人食い集団のボス。チェック。

デスクロー:巨大コウモリ。カイネスグローブ付近で羊の群れ3つを襲った。

配達予定と目録Delivery Schedule and Manifests

薄明の月10日
エバーモア:食料7箱、衣類5箱、家庭用品、宝飾品(10点)
ホーリンズ・スタンド:食料4箱、家畜(豚4、ヤギ2、鶏10)、200ゴールドドレイク
カーナードの隠し場所:食料1箱、衣類その他1箱、10ゴールドドレイク

薄明の月28日
エバーモア:食料4箱、家畜(豚2、ヤギ2、鶏5)、100ゴールドドレイク
ホーリンズ・スタンド:食料5箱、衣類2箱、家庭用品、宝飾品(6点)
カーナードの隠し場所:食料3箱、衣類その他3箱、豚1、鶏4、60ゴールドドレイク、宝飾品(3点)

蒔種の月9日
エバーモア:食料2箱、豚1、鶏3、10ゴールドドレイク
ホーリンズ・スタンド:食料1箱、衣類1箱、家庭用品、宝飾品(2点)
カーナードの隠し場所:食料7箱、衣類その他5箱、豚3、ヤギ4、鶏14、150ゴールドドレイク、宝飾品(9点)

蒔種の月27日:
エバーモア:人質を帰して300ゴールドドレイクを受け取る。
ホーリンズ・スタンド:人質を帰して500ゴールドドレイクを受け取る。
カーナードの隠し場所:食料11箱、衣類その他8箱、豚11、ヤギ14、鶏25、1500ゴールドドレイク、宝飾品(19点)

武器の目録Armament Inventory

コンダリンとキャノンリーブ・マラニーの了承済み。ベール外部へ配給しないこと。

重斧、20
斧槍、35
短剣、100
重弓、45
矢筒、300
兜、30

アイレンが島にいる今こそが絶好の機会だ。うまく利用するには早く行動を起こさなくてはならない。

ベールの女王に栄光あれ!

物資と雑品Supplies and Sundries

ティルラニへ

俺も狩人たちも、冬の需要には応えきれない。口を開けて待ってる者達が多すぎる。(中には少しじゃ満足させられない口もある)

街はウィンドヘルムの資金で潤ってる。ラナの提案を受け入れて、次に寒波が来たら外部の助っ人を雇うことにする。

ギルドに手助けをしてもらうことで、空腹と食事という違いが生まれるはずだ。

ダージ 著

補給係の報告Quartermaster’s Report

宛先:スリィ・ドーレス
用件:鉱山の運営費、労働者

不本意ながら、あなたの指示に従って以下のとおり鉱山運営費、特に労働者の費用について報告をまとめました。

熟練の鉱山労働者:15ゴールド/日、食費10ゴールド/日
アルゴニアンの鉱山労働者:10ゴールド/日、食費8ゴールド/日
一般労働者:8ゴールド/日、食費8ゴールド/日
年季奉公人:0ゴールド/日、食費4ゴールド/日。ミス:1/10ゴールド/日
ゴブリン:0ゴールド/日、食費1ゴールド/日。ミス:不明

熟練の鉱山労働者とアルゴニアンの産出量は1日当たりほぼ同等で、一般労働者の少なくとも2倍です。年季奉公人の産出量は個人差が大きいですが、長期的に見て、平均でも一般労働者に勝ることはほとんどなく、年季奉公の期間が終了すると鉱山に残ることはまずありません。

ゴブリンは不確定要素です。これまでのところ一心不乱に掘っていて、鉱山から出てくるもの自体には全く興味を示さず(別途、従業員による窃盗の記述を参照)、ただ同然の賃金で働きます。ただし不満の声を、特に連中の呪術師から聞いたことがあります。予測不可能ですから、控え目に、それも短期間だけ雇うことを提案します。

魔術師ギルドの許可証Mages Guild Authorization

魔術師ギルドはここに妖術師カルガンドが、エルデンの木の下にあるエルデン洞穴と呼ばれる埋葬地のトンネルへ行き、バッカーラとドレシアン・モントゥの両魔術師の失踪について調査を執り行う許可を与える。両者が失踪したのは、キャノンリーブ・オラネスがエデンの穴の奥で正体不明の儀式を終え、未知の魔法現象が発生した後である。

オラネスの活動についてはサルモールの組織の関知しないところで行われたため、ギルドはサルモールから情報を引き出せなかった。そのためギルドは妖術師カルガンドの調査に2つ目の目標を命ずる。キャノンリーブ・オラネスの目的と、儀式を行った方法を解明せよ。

目録(極秘)Inventory (Confidential)

ネレイナの確認用。人目のある場所に放置しないこと。

・廃棄された胸当て、脚当てとポールドロン付き(合わない)、157

・一枚刃の軍用短剣、73

・広刃の剣、87

・歩兵の盾(ひもなし)、58

・平矢尻の矢、638

・軍仕様の短弓、10

約束手形Promissory Note

この手形は、コザンセットのジョロー・アトナズダールが借金全額を、回収されなかった期間中の標準的な利子と合わせて支払うことを約束するものである。

薬剤師の台帳Apothecary’s Ledger

マンドレイクの根、2本
・支払い済み

デイドラの心臓、1個
・新顧客、支払い済み

デイドラの血、10瓶
・新顧客、注文品だが支払い済み、匿名

硫黄、5個
・新顧客、注文品だが支払い済み、匿名

ダリル
・注文なし、怪しげな客——衛兵に通報?

サルトリスの花粉、15グレイン
・支払い済み

炎の塩鉱石、8グレイン
・ジュライリア用に注文、配達時支払い

デイドラの血、10瓶
・新顧客、注文品だが支払い済み、匿名

鶏の羽、5
・支払い済み

デイドラの血、10瓶
・新顧客、注文品だが支払い済み、匿名

流通メモDistribution Notes

・デューン方面にもっと製品を動かさなくては。高い需要には旺盛な供給が必要だ。

・ハドランの最後の積荷は予想よりも早く出ていった。そろそろ再供給が必要なはずだ。

・バーラットのレンドロと交渉を開始して、海外の流通について話し合い始めた。パクトとカバナントに資産があるため、流通網を拡大できると彼は確信している。

・元継承者の兵士たちを接待して、オーリドンでの流通について話した。まだあの地域と深いつながりがあるから、安く買い付けができる。

シャドウフェンの伝承

Shadowfen Lore

ある母親の童謡A Mother’s Nursery Rhyme

お子さんは5人だそうですね、お母さん。そう聞いてますよ。
5人ですって?いいえ、今夜は4人しかいません!
可愛くて素直な子供が4人。
その4人きりですとも!

お子さんは4人だそうですね、お母さん。そう聞いてますよ。
4人ですって?いいえ、今夜は3人しかいません!
夜更かしして床に就くのが遅れた子供が3人。
その3人きりですとも!

お子さんは3人だそうですね、お母さん。そう聞いてますよ。
3人ですって?いいえ、今夜は2人しかいません!
おとなしくて恥ずかしがり屋の子供が2人。
その2人きりですとも!

お子さんは2人だそうですね、お母さん。そう聞いてますよ。
2人ですって?いいえ、今夜は1人しかいません!
お歌を唄っている子供が1人。
その1人きりですとも!

お子さんは1人だそうですね、お母さん。そう聞いてますよ。
子供ですって?よしてくださいな、子供なんていませんわ!
みんな今頃はお父さんと一緒。
もうここでは暮らしていません。

スリルの日記Suril’s Journal

—薄明の月4日

今度の研究プロジェクトは植物がらみだ。となれば、シャドウフェン以上におあつらえむきの場所があるだろうか?なにしろ雰囲気からして違う。肌にまとわりつくようなこの湿気が、これほどまでに緑豊かな土地を生み出すのだ。きっと研究材料にできる新種が見つかるだろう。

—蒔種の月8日

雨にはうんざりだ。もうひと月降り続いている。地面がぬかるんで、ろくすっぽ現地調査もできやしない。こんな時期にストームホールドにやってきたのは、どう考えても失敗だ。

ただ、救いもある。ギルドホールを自分好みに模様替えする時間が取れたことだ。と言っても、ひと部屋だけだが。これまで——特にダボンズ・ウォッチでの一件以来——時間や空間をなかなか自由に使えなかっただけにありがたい。監視所では、いささか思い込みが過ぎた。まあ、研究者というのは誰しも時々過ちを犯すものだ。それも仕事のうちと見るべきだろう。

—蒔種の月22日
ようやく雨があがったぞ。

—恵雨の月1日
地衣類の驚くべき新種を発見した。「ブラック・マーシュの植生辞典」の背に生えていたのだ。

—恵雨の月3日
アークメイジに手紙を書いた。配置換えを希望する内容だ。できればアリクルにでも落ち着きたい。

ナハテン風邪についてOn the Knahaten Flu

公文書保管人ネレミンデューレ 著

背景:
この病気がどのように発生し拡散したかは謎に包まれている。情報を集め、解明の糸口にしたい。

アルゴニアンはこの風邪に免疫があるように見える。このことが、ある憶測を呼んだ。長年ダークエルフの元で奴隷にされてきた彼らが、復讐のためにこの風邪を持ち込んだのではないかというのである。ただし、こういった主張は立証も反証もされておらず、さらなる調査が待たれる。

対策:
この風邪の急速な蔓延を防ぐ方法としては、感染者の所有物を焼却処理する(残念ながら、この方法は時折、遺された家族まで焼き殺してしまうという事故を起こす)、感染者を一ヶ所に隔離する(または、壁に塗りこめる)、感染者を船に押しこめ、どこへともなく流してしまう、などが挙げられる。通常の治癒呪文や霊薬は効いたり効かなかったりと、この風邪に対する効果には一貫性が認められない。

症状と経過:
患者はひとまず漠然とした体調不良、食欲不振、疲労感を訴え、数時間たつと、その他の症状を発現するようになる。具体的には涙がとまらなくなり、肌には粒状の、痒みを伴わない真っ赤な発疹が生じる。

発症から24時間ないし36時間以内に、患者は鼻血に悩まされるようになり、涙にも血が混じるようになるのに加え、粒状の発疹は全身に広がる。この時点で、患者はぜいぜいと苦しげな咳をするようになる。発症後36時間から48時間が経過すると、咳のたびに血痰を吐くようになる。

ほとんどの場合、発症からわずか72時間で死に至るが、なかには5日から7日のあいだ生きながらえる患者もいる。

治療:
ナハテン風邪は、最初に流行したときから、すでに封じ込め不可能という印象があった。信頼できる治療法はいまだに確立されていない。

今から10年前、ペリザーダという若いレッドガードが、夢のなかで神々から治療法を教わったと主張。夢で見たとおりの治療法を再現した彼女は、住民もろとも焼き払われることが決まっていた村で臨床試験を行った。すると、この治療法が効果を発揮し、村は救われた。

その治療法は、クランフィアの爪を塩水で煎じたものを飲むというものだった。クランフィアの爪は、本物はもちろん、本物かどうか怪しげなものまで闇市場で盛んに取引されるようになり、結果、価格が暴騰した。インチキ療法によってむしろ死期を早めた患者があまりにも多かったせいで、ペリザーダの治療法が公式に認可を受けることはなかった。のちにペリザーダ自身がこの風邪で死亡したことから、彼女の治療法の効き目はせいぜい「疑わしい」という評価に落ち着いた。

いわゆる「クランフィアの煎じ薬」が知られてからというもの、ナハテン風邪を治すという触れ込みのさまざまな治療法が雨後の竹の子のごとく現れた。いずれも、何かを煎じて飲むという点は変わらない。最貧層では、チキンスープが重宝された。安いだけでなく手に入りやすいからである。それを飲めばたいてい咳がおさまり、呼吸が楽になった。

チキンスープは決して効果のほどが保証された治療法ではないが、入手がきわめて容易であることは確かだ。もしこの恐ろしい風邪が再び流行るようなことがあれば、試してみる価値はあるだろう。

粒状の発疹は炎症を起こさないので、そのまま放置する患者も多い。しかし、発疹を包帯や湿布剤、あるいはただの布で覆っておけば、治療や看病にあたる者への感染が少なくなるようである。比較的寒冷な土地や冬季におけるこの感染症の広がりが格段に遅いのも、このことから説明できる。

その他の治療法について何か情報をお持ちの諸兄は、どうか私宛てに報告書を送ってほしい。さらなる調査の材料にしたい。

まともなツルハシThe Right Mattock for the Job

重労働だと聞いてはいたが、フースマヒームもまさかこれほどきついとは思っていなかった。報酬を受け取るためには1日にかご8つを一杯にしなければならなかったが、いかんせん、フースマヒームの道具はどれもこれも粗悪品だった。小さなツルハシは鉤爪の生えた手で扱うようにはできていないし、それがありあわせの道具でこしらえたものとなれば尚更だ。

錆色の液体がスラグの山から滲み出し、作業員の鱗を黒みがかったオレンジ色に染めてゆく。フースマヒームはもっと奥の土と岩を掘り返そうと、かごを引きずりながら数フィート這い進んだ。じくじくと湿った土塁で見つかる多種多様な試料を掘り出すべく、鉱山労働者たちは岩を砕き、泥をかきわけてゆく。

フースマヒームの隣で作業をしていた男が声をかけてきた。「かご8つ分、集まったぜ。そっちは?」

「もうちょいで7つめが一杯になる」フースマヒームは答えた。「お前はいつも速いな、「しっぽ割れ」。何かコツでもあるのか?」

「がんばることさ」「しっぽ割れ」は笑って言う。「それと、大きなツルハシが買えるだけの金を貯めることかな」

「汚いぞ!」言葉とは裏腹に、フースマヒームは笑いをもらした。

「それじゃお先に」

そのとき、階段状になった壁から乾いた砂が滝のように流れ落ちてきた。坑道の崩落には慣れっこの鉱山労働者たちは、自分の収穫をひっつかむと、すばやくその場を離れる。

「あれを見ろ!」誰かが叫んだ。まだ一緒にいたフースマヒームと「しっぽ割れ」は、そろって頭上のスロープを見あげた。ずるずると滑り降りてくる岩くずからあがる土煙を通して、2人は自分たちに向かってくる複数の人影を認めた。どれもかかとに体重を乗せてスピードを殺し、両手を広げてバランスを取っている。

「オーガだ!知らせ——」

みなまで言わないうちに、「しっぽ割れ」は一撃を浴びて地面に転がった。

10体を超えるオーガが、ごつい拳だけを振りかざしながら、丸腰の鉱山労働者たちに襲いかかってきたのだ。フースマヒームめがけて右のフックが飛んでくる。彼は身をかがめてそれをかわす。かごはまだしっかりと胸に抱えたままだ。村に帰ってみんなに知らせなければ。少なくともここ12ヶ月というもの、鉱山の近くでオーガの姿を見ることはなかったのだから。

フースマヒームは駆け出した。まだ後生大事にかごを抱えていることに気づくと、すぐさまそれを投げ捨てる。これで両手が自由に使えるぞ。と思ったのもつかのま、フースマヒームよりも腕力に勝る粗暴なオーガにしっぽをつかまれ、ぐいっと引き戻された。その途端、そいつが怒りと苦悶の入りまじった叫び声をあげる。「しっぽ割れ」がまともな大きさのツルハシを、フースマヒームのしっぽをつかんでいるオーガの手に叩き込んだのだった。

「逃げろ!」「しっぽ割れ」は叫んだ。

ルビーのネックレスThe Ruby Necklace

干し草の俵をもう1つ納屋の2階に運び上げたマークルは、また肩に痛みが走るのを感じた。筋肉のこわばりをほぐそうと、肩を回してみる。

「助かったよ。ありがとう」と、アルゴニアンの商人が言う。マークルはコスリンギ族に向かってうなずくと、荷車を引いてその場をあとにした。

あの商人が馬の飼い葉にする干し草を山積みにしてズークのもとにやってくるようになってから、もう数ヶ月になる。兄弟のフーグが生きている頃、その取引を仕切るのはフーグの仕事だった。運搬の手配、俵の荷下ろし、代金の授受。こういったことはフーグがやっていたのだ。ところが、そのフーグが病魔に取りつかれた。体が色鮮やかな発疹に覆われ、高熱が出たと思ったら、1週間と経たないうちに死んでしまった。

そして今はマークルがその商人との取引を仲介している。それにしても、筋肉痛がこれほど酷くなければなあ、とマークルは驚いた。どう見ても、自分は死んだ兄弟のような力自慢じゃない。もっとがんばらねば、と自分を奮い立たせはするものの、本来、肉体労働よりも勉強や読書が好きなマークルだった。

「とにかく、帳簿を確認しないとな」マークルはそうつぶやきながら、自分の小屋に入っていった。兄弟が病みついて以来、ついつい帳簿をほったらかしにしていたが、さっき配達があった分はきちんとつけておかないとならない。

マークルが支払い台帳をひらくと、ページのあいだにはさまっていた紙切れが1枚、ひらひらと床の上に舞い落ちた。そこに書かれている文字が兄弟の筆跡だと気づいたマークルは、紙片を拾いあげる。

「ルビーのネックレスに気をつけろ」

マークルは眉根を寄せた。うちにはネックレスを買う余裕なんかない。それがルビーのものとなれば、なおさらだ。兄弟はいったいどういうつもりでこれを書いたんだろう?肩をすくめると、マークルは紙片を丸めて机の横の火鉢に放った。それから外套を膝にかけ、たまった帳簿を片づけにかかる。今日はやけに冷えるなと思いながら…

その晩、細君が心配そうな表情でマークルの顔をのぞきこんできた。咳き込み、悪寒に震えながら机にかじりついている亭主を見つけた彼女は、なかば引きずるようにして床に就かせたのだった。マークルの喉には、紛れもない発疹がみみず腫れのようにつながって、首輪のようになっている。

「ルビー…」うわごとを口走りながら喉をかきむしるマークル。ナハテン風邪が一番新しい犠牲者に牙を剥いた瞬間だった。

我ヲ忘レルナカレRemember Me

トンネル…それとも洞窟だろうか?薄暗く、じめじめして、それでいて暖かい。鱗の歌はおぼろげな明かりを目指して走った。狭い空間に自分の足音がこだまする。だが、前に進めば進むほど、深い泥に沈んでゆく。

「この程度の泥に沈むなんてことがあるか?」思わず声に出してしまう。「俺はブラック・マーシュ生まれだぞ」

泥に足を取られ、もうそれ以上先に進むことができなくなると、鱗の歌はこうべを垂れ、頭上で絡み合う植物の根に結んだ露が滴り落ちる音に耳を傾けた。すぐに終わるさ。ヒストのもとに召されるだけだ。ただ、アルゴニアンの端くれとして、泥に溺れて死ぬのが情けなかった。

そこで不意に目がさめた。またあの夢か。ここ数週間というもの、鱗の歌は毎晩同じ夢に悩まされている。洞窟の出口近くまでたどりついたような気がするのも毎回同じだ。出口に辿り着けさえすれば、何もかもはっきりするに違いない。そう思いつつ、毎朝、夢の意味が少しも解き明かされないまま目覚めるのだ。

「決まってるさ、ヒストが語りかけてるんだよ」卵の兄弟、裂け目のある尾が言う。「今夜はこっちから訊いてみたらいい。何が望みだ?って」

「やってみるよ」と鱗の歌は答えた。「ただ、目がさめるまでは夢だってことに気づかないんだよな」

裂け目のある尾は傍らの棚に置かれた土器の壺に手を伸ばすと、中から葉っぱを分厚く巻いて蔓で結わいたものを取り出して鱗の歌に渡した。

「そいつを焚くといい。お香が頭をはっきりさせてくれるかもしれない。ヒストのご託宣なら、きちんと聞かなきゃ駄目さ」

鱗の歌はうなずいた。さすがは裂け目のある尾だ。いざというとき頼りになる。その日はひさしぶりに、夜が来るのが待ち遠しかった。

香を焚いた鱗の歌の小屋は、濃い灰色の煙で満たされていた。床すれすれの低いところでは、煙が霧のようにどんよりとぐろを巻いている。まさかこれほどひどい臭いがするとは思わなかった。それでも、鱗の歌は煙がゆっくりと部屋に広がってゆくのを眺めた。そのうちに、だんだんとまぶたが重くなってくる…

…ここは洞窟だろうか?それともトンネルの中か?ぬかるんだ地面近くに、煙の層ができている。鱗の歌は走るのをやめ、煙に手を伸ばした。話しかけろ。訊ねるんだ。言葉を発しろ。さあ。

「何か言いたいことがあるのか?」鱗の歌は思い切って訊ねた。

「ワタシハ死ンデイル」

「死んでいる?お前は誰だ?」

すると、煙が1つにまとまって、フード付きのマントを着た人の形になった。陽炎のようにゆらめき、しっぽが小刻みに震えている。「ワタシハ死ンデイル」人の形をした煙は繰り返した。「ソレガナケレバ、ワタシノスベテハ永遠ニ失ワレル。ソレヲ見ツケルノダ。忘レルナ」

「それ?それとはなんだ?」

鱗の歌は人の形をした煙のあとについて暗い道をたどった。いつもの夢と違って、もうぬかるみに足が沈むことはない。2人とも、無言で歩を進めてゆく。鱗の歌は用心しつつも、意外に平静だった。

数時間も歩いたと思われること、ようやくトンネルの出口にたどりついた。陽炎のような人影は大きくため息をつくと、1本の委縮した樹木を指さした。

「ヒストだ」鱗の歌の声に驚きがにじむ。「これがそうなのか?たしかに死んでる…だが、どうして?」

「忘レルナカレ」そう言い残すと、人の姿をした煙は雲散霧消してしまった。ただその前に、鱗の歌の手にムネミックの卵を1つ、託していった。

自由の代償Freedom’s Price

代金が支払われ、取引が成立した。波風を立てる者は新しい主人の所有物となったのである。

センドラサ・ルラリスは、たった今買い付けたばかりの奴隷がすでに購入済みの奴隷の群れに加わる様子を眺めた。あまり長く見つめたものだから、波風を立てる者がセンドラサの視線に気づく。一瞬2人のまなざしが交錯するが、双方あわてて目をそらした。奴隷が主人と目を合わせれば、鞭打ち10回の刑に処せられる。

市場から屋敷まではたかだか7マイルの道のりだが、センドラサには屋敷に帰り着くまでの時間が永遠にも感じられた。自分の城を構え、波風を立てる者を連れ帰れるようになるまで、何年も辛抱強く待ったのだから無理もない。

「全員、離れに連れていきなさい」召使の手を借りて馬から降りながら、センドラサはそう命じた。「ただし、あれだけ」と言って、波風を立てる者の方を示す。「居間で待たせておいて。身のまわりの世話をさせることにしたから」

「かしこまりました、奥様」

手袋をはずしながら屋敷に入ってゆくセンドラサの足取りは軽かった。彼女は笑いながら独りごちる。「ついにやったわ!これで私の思い通りになる」

最後に恋人と口づけを交わしてから、どれぐらい経つだろうか?人目を忍ぶ逢瀬のたびに、互いの後ろめたさから狂おしく抱き合ったあの頃から、いったいどれほどの月日が流れただろうか?2人の仲が露見してからというもの、自分はどれほどの苦しみを味わっただろう?まるで——と、センドラサは苦い思いをかみしめる——愛する恋人がアーチェインたちの手で売られていくのをなすすべもなく見守るだけでは、償い足りないとでもいうように。

それ以来、センドラサがついに波風を立てる者の居所を突きとめ、自分の手に買い戻すまで、時は恐ろしいほどゆっくりとしか進まなかった。今度こそ誰にも邪魔させない。仲を引き裂かせはしない。2人は一心同体なのだ。

扉が開き、波風を立てる者が部屋に入ってきた。奴隷の作法を守り、目を伏せている。センドラサはつかつかと彼女のかたわらを通り過ぎると、扉を閉めて鍵をかけ、それから恋人に向きなおった。

「会いたかったわ」ささやくようにセンドラサは言う。

次の瞬間、2人はひしと抱き合っていた。センドラサは波風を立てる者の鱗に優しく、探るように指を這わせる。

拷問されたのね?あいつら、ただじゃおかないから!

波風を立てる者はかぶりを振った。その拍子に背びれがぱたぱたと揺れる。「平気よ。あなたに会えたんですもの。傷なんか癒えるわ。でも、アーチェインたちは…」

「大丈夫、あの裏切り者たちにはもう、指一本触れさせないから」

「ねえ、聞いて」波風を立てる者は言った。「あなたのご両親はアーチェインに大金を支払ったわ。どこだろうと、彼らの目が光ってる。あなたが私を買い戻したことはいずれ伝わるでしょうし、そうなったらきっと連れ戻しに来るわ」

「じゃあ自由民にしてあげる。そうすれば手出しできないわ!」

「どうかしら」とアルゴニアンはささやいた。「アーチェインは自由民でもお構いなしに売りさばくわ。2人で安心して暮らそうと思ったら、モロウウィンドを離れるしかないの」

「わかったわ。さあ、キスしてちょうだい」

暮色が近づくなか、センドラサと波風を立てる者はスカイリムとの境界を目指し、北西に向けて旅立った。

「リフテンは安全かしら?」波風を立てる者はささやいた。追っ手をまくために、あえて道をはずれてからもう数日になる。

答えようとしたセンドラサの喉を、矢が射抜いていた。片手で矢をつかむ彼女。その目は驚愕にみひらかれている。すぐさま二の矢、三の矢が飛来し、ダークエルフが地面にくずおれたときには、とうに息はなかった。

「晴れて自由の身だな」そう言いながら、アルゴニアンの射手が暗がりから姿を現した。

波風を立てる者は言葉もなく、ただ呆然と射手を見つめた。

「手荒な扱いを受けてないか?」射手はそう言いながら近づいてくる。「これでブラック・マーシュに帰れるぞ。もう君は奴隷じゃないんだ」

波風を立てる者はセンドラサの亡骸にすがりつき、すすり泣くのだった。

塵の影Dust’s Shadow

彼女には、月光の閃きしか見えなかった。それが鋭い直線となって傍らに立つ男を射抜いたと思ったら、次の刹那、男はうめき声を漏らしてがっくりと膝をつき、そのまま横ざまに倒れていた。

「八大神の名にかけて、一体全体どうなってるの?」恐怖に駆られたローミンガはつぶやいた。が、それ以上言葉を継ぐことはできなかった。鱗に覆われた手で、口もとを覆われたからだ。

「これでカタはついた」低い、しわがれ声が言う。と同時に、ふわふわした灰の塊が空気を満たし、ローミンガは咳き込んだ。このアサシンはなぜ私を殺さないんだろう?

灰の霧が晴れると、ローミンガはその場に自分しかいないことに気づいた。傍らの地面に残った血の染みだけが、相棒が息絶えた場所を示している。目が暗さに慣れるのを待って、彼女は注意深くあたりを見まわした。やはり誰もいない。ローミンガは自由な両手で顔を覆い、祈りを唱えた。

カイネよ、わが女神にして導き手よ。トカゲ族の魔手から救ってくれたことを感謝します。必ずや奴らを根絶やしにせねばなりません」

「よく言った。ではその報いを受けてもらおう」

刃に肉を貫かれる感触を覚えた次の瞬間、傍らにアルゴニアンが現れた。ローミンガは口を動かすが、声にならない。アルゴニアンの武器が突き刺さった喉に、思わず両手がいく。

「お前が一味だという証拠はなかった」アルゴニアンはローミンガのシャツで刃を拭ってから武器を鞘におさめた。「やむなく引きあげようとしたところで、お前が自ら罪を認めてくれたのは助かったよ。そうでなければ、すぐにまた別のシャドウスケールを送り込むはめになるところだった」

ローミンガがくずおれるのを見ながら、シャドウスケールの暗殺者は付け加えた。「今やわれわれは全員がパクトに加わっているのだ…お前たちのような裏切り者以外はな」

言い終えると暗殺者は姿を消し、ローミンガも息絶えた。

浅いプールA Shallow Pool

浅いプールしか求めない
根を生やすための水
霧と影
空に向かって伸びる枝葉

恵みの雨しか必要はない
夜のとばり
ぬくもりと雨
暗闇を伝わる葉のざわめき

浅いプールしか望まない
思い出が抱かれ
古い物語が語られ
我をヒストと呼ぶ子らに取り巻かれる

美しきアルゴニアンの乙女Fair Argonian Maiden

来たれ、わが恋人よ、話そうではないか
来たれ、美しき乙女よ、語らおうではないか
鱗と鱗を触れ合わせ
頭のてっぺんから尾の先まで娶せようではないか
美しき乙女
ヒストの乙女
そして樹液にまみれた恋人よ

ストームヘヴンの伝承

Stormhaven Lore

アダマントの塔Tower of Adamant

ソリチュード、吟遊詩人の大学、住宅建築家フレーム 著

ハイ・フロスガーを除いて、スカイリムのどこを見てもディレニの塔のようなものはない。自然のものである大きな山とは違って、その塔は建造物である。しかし伝説が真実であるなら、建てたのは人やエルフではなく、エドラ達ということになる。

イリアック湾にあるバルフィエラの島の中心高く、切り立つ荒涼とした場所にそれはあり、時の始まりから建っている。建物を構成する物質が未知で不朽なことからアダマンチンの塔と呼ばれており、それと第零の塔はムンダスに存在するどの建物よりも古い建造物である。

ディレニのハイエルフは第一紀の始まりからバルフィエラを支配している。彼らは塔を取り囲むごく最近の砦しか所有権を主張できないにもかかわらず、その塔に自身の名を付けている(塔の地下墓地を調査する権利者は誰かという話は、答えのない議論である)。

私はアリノールのハイエルフと協議をしなかったが(する人なんているのか?)、ディレニのエルデン古物研究家である高貴なコロイデンは質問に答えてくれた。彼によれば、塔は神々がムンダスの運命を決めるために集まった深遠の暁紀に建てられたようだ。その頂点で、アルドマーの偉大な神アーリエルが詐欺師ロルカーンを殺して彼の心臓に矢を突き刺し、それを世界に向けて撃ち放ったという。心臓はただ笑い声に似た音を出して生き続けた。

その後、エドラはムンダスの事情から手を引き、ディレニが自身の物としているその塔を去っていった。彼らがそこで見つけた秘密とは何だったのか?今日まで何を隠しているのか?その秘密が何であろうと、ディレニはこんな程度の低いノルドの建築家には秘密を明かさなかった。

しかし、その周囲の8地点からディレニの塔の測量を行った結果、そこに秘密があるのは間違いないことが分かった。周知の建材を利用している前提で計算を行うと、あの規模の建造物を建てることは不可能なのである。

ウェイレスト、湾の宝Wayrest, Jewel of the Bay

(カンバーランド版)

長老サシル・ロングリート 著

ウェイレストはタムリエル西部にある最も輝かしい街の1つである。現代の美しさ、そしてその歴史の輝かしさ。ハイロックにある他のどの街よりも価値がある。ブレトンの文化にこれほど寄与した街はない。その街の賢き者達の魂は通りを見ればすぐに分かる。切り妻造りの屋根、雄大な並木道、香り漂う市場。ウェイレストの人々には、ダガーフォールの人々のように歴史に囚われるのではなく、その真価を見抜く力がある。ウェイレストを訪れた人は皆、近代的な街だと感じるのだが、そこには何世紀にもわたる文明こそが織り成せる魔法が存在しているのだ。

歴史家にとって、ウェイレストが創立された日を断言するのは困難なことである。ビョルサエ川がイリアック湾に注ぐ場所には、少なくとも第一紀800年からいくつかの集落が存在していた。ウェイレストの商人と漁師を取り囲むのは非友好的な集団ばかりであった。オークの首都オルシニウムはどんどん北の方向に勢力を伸ばし、西の島々には海賊や襲撃者が群がった。ウェイレストという名に何ら不思議はない。イリアック湾の東の端まで耐え抜いてきた多くの旅人にとって、ビョルサエにある小さな漁村は願ってもいない宿泊所だったのである。

スカイリム占領時代の自慢気な調査にウェイレストのことは一切言及されていない。ダガーフォールの年代記において、第一紀948年にジョイル王がガイデン・シンジに送った手紙には次のような言及がなされている。「オークはウェイレストの人々をずっと苦しめ、今にも大陸の中心に迫る勢いである」

ウェイレストが実際に栄えたのは、第一紀980年のオルシニウム崩壊の後である。勤勉な商人達が貿易同盟を結成する際の助けとなり、それにより湾での海賊の活動も衰退していった。商人として成功を収めたガードナー家は、街の中に城壁を巡らせた宮殿を建てると、そこで銀行やその他の商売を始めるに至った。ガードナー家のファランゲルは、第一紀1100年にウェイレストが王国と名乗ることを認められた際、王に任命された者である。

ウェイレストは一族によって支配されることになったが、商人が持つ偉大な力は相変わらずであった。多くの経済学者がこう主張する。苦境の中でもウェイレストが無限の富を得られるのは、商人と王のこの奇妙な関係に因るものだと。ガードナー王家の跡はカンバーランド王家が継いだが、ウェイレストの王が革命や暗殺によって退位させられることは決してなかった。ウェイレストの商人としての心を忘れる王は1人もいない。商人と王は互いに尊敬し合い、その関係は互いを強くしているのだ。

ウェイレストは荒廃、干ばつ、天災、海賊行為、侵略、そして戦争をその素晴らしい気質と実行力で乗り越えてきた。第一紀2702年、海賊や襲撃者、そしてスラシアの疫病からの保護を理由に、街の人口の大部分は強制的にガードナーの城壁の中へ移された。より愚かな人々には耐えられなかったかもしれないが、ウェイレストの人々は何世代にもわたって生き延び、タムリエルを豊かにしている。

オーク:我々の中の害獣Orcs: The Vermin Among Us

アブソロン・ソリック 著

奴らは穴をねぐらにして寝る。奴らは大量に繁殖し、腐った肉の臭いがする。賢い読者の諸君、これはスキーヴァーのことではない。オークのことだ。差し迫る脅威、無慈悲な大軍。「待て、ソリック。今や彼らとは同盟の仲ではないのか?」と諸君が言っているのが聞こえてくる。エメリック王の指揮を信じたいのならそれもいい。私達をオルシニウムの獣人に縛りつけている、このカバナントを信じたいのであれば。

しかし、実際諸君の信念は間違っている。王への信頼は間違いだ。この不完全な人間どもには残忍で邪悪な狡猾さが備わっているからだ。狩りをする狼の群れのように、オークは今でも草原に潜んでいる。私達の警戒が緩むのをじっと待っているのだ。陛下のような偉大な方々も、この単純な戦略によって誤りへ導かれるかも知れない。

奴らは今や私達の身近な存在だ。名誉ある獅子の守護団に仕えている。裕福な商人の護衛をしながら、傭兵として働いている。聖堂で聖職者の護衛としても働いている。賢い読者の諸君、分からないか?私達がこの獣達に贅沢を与えれば付け上がるだけだということを?あの粗削りの刃を、私達の鎧に突き刺す機会を与えているだけだ!

ブレトンがやるべき仕事を、奴らはその異常な力で奪っている。奴らの臭く厚い皮は、どんなレッドガードも太刀打ちできない防御を与えている。カバナント領域内の様々な都市で、オークが女性を強姦して異常な混血児を発生させているという話も増えている!

読者の諸君、これをどれだけ放っておくつもりか?この不潔な獣にどれだけ屈服するつもりか?私はもううんざりだ!今日、自身の村で志を同じくする者同士団結しよう。そして、この獣どもに対して反乱を起こすのだ!このくずどもに。この…オークどもに。

かつてOnce

〈告げ示す者〉ベレダルモ 著

かつて、我々は偉大であった。

かつて、バトルリーブは戦争の達人であり、サピアルチは賢く教養があった。かつて、我々はエルセリック海からロスガーの山々までハイロックのすべてを支配した。そしてネードは我らの奴隷であり、道具であった。

かつて、ティリゲルの白鳥ことディレニ・シグナスはバルフィエラとその塔を発見し、自身のものだと主張し、後から来た彼女のクラン全員に彼女の名を冠するように命じた。

かつて、錬金術は、アルテウムの初期のサイジックに入会依頼を受けたアスリエル・ディレニが「試料簡略年鑑」を編集するまでほぼ不明瞭であった。

かつて、レイヴン・ディレニの「エルドリッチ結合の法則」の確立以前は、付呪すべてが大変珍しいものであり、その試行のほぼすべてが失敗に終わるようなものであった。

かつて、アレッシア改革の間、リャン・ディレニは帝国に耐え忍んだ。彼のブレトン軍はディレニのエルフから武器の供給と指示を受け、東はマルカルスとエリンヒルまでを支配するに至った。オルシニウムのオークの要塞は何度も略奪を受けたが、そこを最初に略奪したのは我々ディレニである。

かつて、グレナンブリア湿原の戦いで、エイデン・ディレニの無数の軍勢はアレッシアの大軍に圧勝し、彼らをシロディールに追い返した。

かつて、下級デイドラの召喚でさえも恐れられ避けられていた頃に、コルヴス・ディレニは召喚の法則を体系化した。

かつて、ペレグリン・ディレニは自身の真なる意志をイリアック湾の波に変え、ラ・ガーダの船隊をセンチネルへ追い返した。

かつて、ペラディル・ディレニは石の精霊の軍団を召喚することで、リルモシート遺跡に散らばった瓦礫からたった1日でブラックローズ監獄を建設した。

そう、我々はかつて偉大だった。しかし、個人の功績が何であろうと、シグナス以来ディレニは皆、成功に恵まれることはなくなってしまったのだ。

なぜなら我々はゼロストーンの謎を解き明かせず、それによって守られたアージャント・アパーチャーを開くことができないからである。

成人すると、高潔な血筋のディレニは皆、塔の地下宝物庫へ案内され、ゼロストーンを見せられる。我々はそれに触ることができる。我々が決して使うことができない力、そこに流動する神秘的で並外れた力を肌で感じるのだ。そして隣接する金属製の壁にあるアージェント・アパーチャーを見せられる。その扉にはゆっくりと逆回転する13の輪の錠が付いている。決して開くことができない扉だ。

我々ディレニがストーンから力を吸収するか、アパーチャーを開くことができなければ、間違いなく他にできる者はいないだろう。我々は世界の高みへ戻り、壮大なことを成し遂げる。自身の失敗を受け止めずに済むように。

しかし、我々は死の間際に一度、それぞれの知識、功績を集結させ、もう一度地下宝物庫へと続く階段を作る。清算するために。ただ一度だけ。

大半は1日か2日以内に、死んだ状態か体がひどく捻じれた状態で発見される。私の最愛の人であるヘロンのように、中には生き延びる者もいるが、怪我がひどく、混乱状態で自分達に起きたことを理解できない。

私?私はトルマリン尖塔にある自分の部屋に留まり、昼間はヘロンの世話をして、夜は蔵書庫でアイレイドの書物の翻訳をしている。この生活にも十分満足している。

しかし、古代のグリモアやリブラスの魔術師のことを調べていると、長らく行方不明だった一族のアルケインの書物は秘密にしておくべきなのかどうか、時に疑問に思うこともある。

そこでこう考える。何の役にも立たない知識は存在するのか?そしてこう考える。この知識は何の役に立つのだろうか?

そして私は階下への長い道のりに足を踏み出す。

ただ一度だけ。

ハイロックの騎士団The Knightly Orders of High Rock

タネスのレディ・シンナバー 著

封建的な階級制度へのブレトンの愛着は、最も身分の低い小自作農民からウェイレストの上級王に至るまでハイロックのすべての側面に浸透している。ブレトンの騎士社会の興味深い現象においてこれほど明確なものは他にはない。

ここハンマーフェルで、私達レッドガードは剣の握り方を知る男女すべてに平等な市民権を与えている。そう、私達にも支配階級がある。もちろん文明には指示と管理がつきものだ。しかし、この貴族政治と比べると差はほとんどない。

ハイロックでは事情が異なり、皆が自身の階級の高さがどれくらいかを自覚している。それは、ディレニのエルフの大君主達から領土を解放したブレトンの一族にまで遡る。ハイロック文化の歴史の基盤には、エルフの支配を振り払った気高き勇敢な「ブレトンの騎士」の物語が存在している。この騎士達がディレニをバルフィエラの島に追い払った後、貴族の伝統を守るため、そして有事の際にハイロックができるだけ守り手を持てるように騎士社会を築き上げたのである。

少なくとも話ではそうなっている。今日、ハイロックにあるすべての王国と公爵領は独自の騎士社会を築いており、ブレトン解放の全盛期まで遡ると言われるほどの伝統も備えている。ダガーフォールの竜騎士団、アルカイアのフレイム騎士団、エバーモアの聖ペリン騎士団など、例を挙げればきりがない。

これらの騎士団は、その輝きを放つ大剣と鎖かたびらを正当化するために近頃どんな任務をこなしているのか?彼らの旗と豪華な式典の先を見越せば、騎士団はハイロックの社会において主に2つの目的を達成していることが分かる。

まず彼らは、多過ぎる貴族の息子や娘が満足できるほど「高貴な」職業を与えている。貿易によりハイロックが栄えたように、長い時間をかけて商人という職業は、貴族の子供達にとって君主に代わる職業として受け入れられてきた。しかし、実際には男爵の子供すべてに数字と交渉の才能があるわけではない。これらの数多いる後継者候補にとって、地元の騎士社会には常に自分のものにできる地位が存在する。

2つ目に、下層階級の人々に騎士爵を与えることは、社会(や、成り上がって行く君主)に対する顕著な貢献に対して報いる手軽な手段である。彼らはブレトンの社会において重要な階級を得ることになる。騎士のほとんどはこのケースだが、平民が戦闘以外の功績で騎士爵を受ける場合、その騎士団への在籍は名ばかりだ。そうした「卿」は有事に剣と盾を掲げることを期待されていない。しかし、彼らの功績が貿易において極めて重要なものであれば、新たな「商人騎士」は、騎士団の財政維持に対して、重要かつ持続的な貢献を期待される。

外交や貿易の仕事でウェイレストやエバーモアに来て、輸送会社の頭としてドリック卿が紹介されたり、宿泊所を束ねる経営者としてリザベッテ卿が呼ばれたりしても驚かないでほしい。目の前にいるのは、ハイロックの伝説的なブレトンの騎士の1人に過ぎない。

ブレトン:雑種か上位種か?The Bretons: Mongrels or Paragons?

エリンヒルのファラスタス 著

人間とエルフが交配できることは、神話紀の中期に最初の人間がタムリエルの海岸に辿り着いた頃から知られている。しかし、エルフと人間の交配が広まったのは大陸のごく限られた北西地域のみであり、そこでブレトンという人種が発生したのである。タムリエルの他の地域における人間とアルドマーの子孫との紛争の歴史を考えれば、このような交配がいかにして、またどうしてハイロックで発生したのであろうか?

その答えは、かつてタムリエルの北西部を支配していたエルフのクラン・ディレニの(エルフにとっては)独特な文化の中にある。出会った人間をすべて容赦なく奴隷にするシロディールのアイレイドとは対照的に、ディレニは征服した地元のネードを、単に貴族社会のカーストに組み込んだだけだった。上流階級のエルフは人間を臣下として支配する封建制度を敷き、その権利や特権には望んだ人間を誰でも相手にできる「性交の特典」が含まれた。魅力的なネードとの性交はちょっとした娯楽として考えられ、ディレニの貴族達は、極めて魅力的な人間の臣下をどれだけ抱えられるかを競ったのである。

このような性的関係から必然的に生まれた半エルフの子供は亜エルフと考えられ、ディレニの親の家族に引き取られることはなかったが、ネードの臣下の中でも特権を与えられることがよくあった。これにより、長い時間を経て、「ブレトン」(エルノフェクスの「ベラトゥ」もしくは「ハーフ」から)という名を与えられた混血の人間のカーストがはっきりと形成されるようになった。ブレトンは人間とだけ結婚することを許され、長い時間をかけて彼らのエルフの血はより薄くなり、ネードの外見が濃く出るようになった。

第一紀の頃は彼らも偉大な力を備えていたが、その頃でもクラン・ディレニのエルフは決して数が多くなかった。支配地域の拡大とともに、管理と支配は少しずつブレトンのカーストへと移っていった。第一紀482年に侵攻してきたアレッシアの大軍を打ち負かした後、クラン・ディレニは散り散りになり力を失ってしまった。エルフがハイロックの中央、最終的にはバルフィエラの島に逃れる一方、ブレトンは易々と彼らの跡を継いだ。ディレニが敷いた封建制度をそのまま受け継ぎ、彼らの地位に自分達の貴族を就かせたのである。

ディレニの伝統と自身を区別することを強要されてきたブレトンの貴族は、エルフやエルフに関するすべてを自分達から遠ざけることで新たな即位を正当化した。皮肉にも、古い貴族の家ほどエルフの血が強く残っていたのは言うまでもないが。ディレニは以前の臣下にますます中傷されるようになり、島のクランはさらに隔離されて孤立していった。しかし、彼らは今でも偉大な魔術師として知られており、第一紀907年に起きたレッドガードの侵攻を追い払うほどの力を持っていたことは間違いない。

ブレトンは自身を再定義し続けた。ディレニの支配に抵抗した気高い歴史の神話を創作し、タムリエルの沿岸地方で貿易を行う商人階級を育て続けた。女帝ヘストラとその軍団が第一紀1029年にバンコライ峠に到着した頃には、人間の帝国に加わり、八大神に帰依する態勢が整っていたほどである。レマンの支配下において、ハイロックは第二帝国の中ではおそらく最も安定して栄えた場所であっただろう。

そして、題目の(わざと挑発的にした)質問に戻ってくる。ブレトンは雑種か上位種か?その答えはもちろん両方である(もしブレトンを雑種と呼べば、少しばかりの鋼鉄が飛んできそうだが)。ブレトンという情熱的な人種を見れば、人間とエルフ両方の強さ、そして欠点も同様に体現していることが分かるだろう。

わが使命、わが誓いOur Calling, Our Pledge

ドゥラク修道院長 著

この一団に入ってきた新人はほとんどが私に「霊魂の守人になることの意味とは?」と尋ねてくる。この戸惑いは当然のことだと思う。アズラは道を示して下さるが、それがいつも我々が考えている方法で示されるとは限らない。彼女は私に話しかけてきたが、それも人生で2度である。それも夜に辛うじて聞き取れる穏やかな囁きのみであった。

ドリームシャードとはアズラの贈り物だ。我々が毎晩飲む夢見ずのの薬も同様である。アズラが予見するのは、悪夢の女王ヴァルミーナがこの地にいつ狂気の災いをもたらすのかということだ。我々がそれを止めない限り、数え切れない罪のない命が失われるだろう。

夢見ずの薬を飲めば我々はヴァルミーナの狂気から守られる。そうすれば他の人々を、夢で気を狂わされた魂や犠牲者を助けられるかも知れない。災いの時、我々は立ち向かう。これはアズラ、そして誓いによって示された…我が使命なのだ。

石喰いの聖なる儀式Sacred Rites of the Stonechewers

ネリック・ステロン 著

私は長期間にわたって石喰いゴブリンの部族を観察している。彼らの日々の活動を記録してきて、その習慣や日課に随分詳しくなってきた。ゆっくり時間をかけて、少しずつ彼らのキャンプの境界近くまで近付いた。時々姿を見せて相手に自分の接近を慣れさせるようにも仕向けた。ある時、木の後ろで用を足そうとしていた1人の戦士が私の監視所を見つけ、不平を言いつつ不格好でありながらも使いやすそうな短剣を取り出した時は、私の仕事もここまでかと思った。幸運なことに、部族の呪術師が私の近くへやって来ると、戦士に声を荒げて、彼の剣を振り払ったのだ。呪術師は私を指差して、自分の頭の側でゆっくりと手を回転させた。私が思うに、それはゴブリンの意思表現の1つで、格上の知性を認識したことを意味するのだろう。いわゆるこのような原始生物にそんな学識の一面があるとは誰が考えただろうか?

それ以降、敵対行動は一切なく、彼らの女子供とそれなりの距離を保っていれば、ゴブリン達は私の存在を許容してくれたのだ。時折、戦士が吠えてくることはあったが、私はただ自分の頭の横で手を回転させて「知性的存在」の意思表示を行った。すると、戦士は肩をすくめて自分の仕事に戻っていくのだ。

ゴブリンの宗教的な習慣について知られていることはほとんどないため、私は部族の呪術師を詳細に調べることにした。彼の仕事場のシンボルは骨の棒、おそらく大腿骨だが、その先端に小さな頭蓋骨を取り付けた物であった。その頭蓋骨もおそらくは幼児の物であろう。この頭蓋骨は様々な羽、とげ、そして動物の爪で飾られている。中は木の実の外皮のような物で満たされているため、振るとガラガラと大きな音を立てる。呪術師は、聖なる儀式の招集をかける際や女の食事の給仕が遅い際に、この神聖なシンボルを振り鳴らすのだ。

特に重要な儀式では、呪術師はそのシンボルを胸に当て、それから頭に当てた後、それを空に向けて「モロク!」と叫ぶ。最初私はこれに戸惑った。彼らがヅラゾグや子供を折檻する際に使う言葉「モールク」や糞便に対応する言葉「ムロコー」に類似していたからだ。しかし、少しずつその差異を学び、呪術師が叫ぶ「モロク!」にはゴブリンの神を呼び起こす意味があると、ある日私は気付いたのである。

その言葉がとても印象的だ。「モロク」は「モーロッチ」とそれほど違いがない。まさかゴブリンの神とオークの神は同一のものなのか?

このほどの発見ならウェイレストの大学で終身在職権を得られる!そのためにはこの発見を第三者が確認することが必要だ。だがどうやって?

夢から夢へTo Dream Beyond Dreams

百の預言の予兆 著

メネヴィア、緑多き愛しきメネヴィア、そこにある若いブレトンが住んでいた。彼は歴史的遺産を受け継いでおり、身の周りの世話は人を雇っていたため自分は何もする必要がなかった。間仕切り窓のところに座り、ひし形窓の外で田舎の風景が日の光とともに変化する様子をじっと眺めた。その日彼は、辺りが暗くなり就寝の時間になるまでずっとうとうとと過ごしていた。その後床に入った彼は夢を見たのである。

彼はどんな夢を見たのか?それは自身の所有地の夢だった。しかし日中のものよりも色が濃く、実物以上、さらに汚れのない清らかなものであった。夢のメネヴィアは現実のメネヴィアよりも現実味があり、起きている時よりも寝ている時の方が生を実感できたのだ。毎日彼は間仕切りのところで、夢を越える夢を見る方法を模索した。夢見のメネヴィア、レヴァリメネヴィアで永遠に暮らす方法を。

彼は「レヴァリメネヴィア」と言う。それは祈りの言葉であった。「レヴァリメネヴィア、レヴァリメネヴィア」。彼は何千回もこの祈りの言葉を口にした。すると、その言葉はみるみる「ヴァーメネヴィア、ヴァーメネヴィア」に変化していき、さらに回数を重ねて短くなっていった。そして最後には「ヴァルミーナ」となり、彼は何度もそれを繰り返す。「ヴァルミーナ、ヴァルミーナ」

そこで夢の形でヴァルミーナが現れ、彼のことを天上の夢見人、最初のナイトコーラーと呼ぶと、百の預言の予兆と名付けたのである。目覚めた後も、まだ夢の中にいるようで夢うつつで言葉を発し、彼は他の夢見人を彼のもとへ、レヴァリメネヴィアへ呼ぶのであった。

あなたもすぐに彼のようになれる。ナイトコーラーはそれを夢見てきた。ある夜夢を見たら、そこでその名前を言うのだ。そうすれば彼女が現れる。

霊魂の守人の創設Founding of the Spirit Wardens

信者のサークルの第三の番人、ジャニス・ムリック 著

第1章:ドゥラクの若年時代

ドゥラク修道院長は我々の崇高な指導者であるが、彼がその肩書に満足することはない。巨匠ウグバクがかつて言ったように、その理由はオルシニウムの廃墟での彼の幼少時代に関係しているようだ。オークにしては小柄なドゥラクが、オークにとっては馴染みの薄い神秘主義の道へ進んだのは、兄弟のいじめのせいだというのは誰もが考え得ることである。

ウグバクが言うように、ドゥラクの物語はオルシニウムから始まる。そこでの彼の運命は辛く寂しいものであった。ドゥラクの生活が一変したのは、デイドラ公アズラが囁きかけてきた夜からである。アズラは、ドゥラクが偉大な任務を完遂すると語ったのだ。彼はストームヘヴンへ行き、そこで彼女の名のもとに崇拝者の一団を築き上げる。この一団「霊魂の守人」が混沌の時、ストームヘヴンの人々が悪夢の狂気に苦しめられる時に向けて備えるであろうと。

ドゥラクはこの囁きを兄弟に教えるつもりはなかった。魔法の知識と身体能力が乏しいせいで、すでに嘲笑されていたからだ。彼は杖以外何も持たずにオルシニウムの家を出発し、ストームヘヴンへの長い旅を始めたのであった。

ドゥラクはストームヘヴンへ辿り着くが、「霊魂の守人」の一団をどのようにして築いて、どこで暮らせばいいのか見当もつかなかった。途端に彼は絶望した。ある夜、彼が嘆きの巨人の下で宿りをしていると、再び囁きが聞こえてきた。穏やかなアズラの声が語った内容はムーンリット・モーの西にある丘に隠された道についてであった。その行き着く先で、ドゥラクは草に覆われて見捨てられた古代の大修道院を見つけた。ここが霊魂の守人の本拠地なのだと彼は悟ったのだ。そして、そこがアズラへ通ずる我らが聖堂となったのである。

ドゥラクの指導の下、我々はヴァルミーナによる夢の災いに備えている。我々はストームヘヴンを悪夢から守るために築かれた。命尽きるまでそれを遂行しよう。

ストンフォールの伝承

Stonefalls Lore

エボンハート・パクトへの案内Guide to the Ebonheart Pact

エボンハート・パクトはモロウウィンド、スカイリム、ブラック・マーシュまでの広範囲に広がる各国に結ばれた予想外の同盟で、ダークエルフ、ノルド、自由アルゴニアンが共同防衛のためにまとまったものである。同盟国の大きさと距離のおかげで、パクトは内部の反目や不協和音とは比較的無縁な状態にある。ノルドとダークエルフには自国内で取り組むべき案件が非常に多く、お互い相手に干渉する時間がほとんどない。

エボンハート・パクトが生まれたのは第二紀572年、タムリエル北部への第二次アカヴィリ侵攻に対応するためだった。ノルド、ダークエルフ、自由アルゴニアンは、タムリエルの残りの地域を虐殺と隷属から救うために力を結集した。戦時中に結ばれたこの同盟は、大陸に急に登場した新興勢力となった。最初はダークエルフが昔からの宿敵および以前の奴隷との同盟を維持できると信じた者は少なかったが、色々なことがあった十年が過ぎたのちも、パクトは強力で無傷のままだった。

パクトは「グレートムート」が支配する。各国の種族代表が平等に扱われるこの評議会は、短期と大声で知られるだけでなく、相互の尊重と、どんなことがあろうとパクトを維持しようという驚くべき意志でも有名だ。平等でなければ、ノルドとダークエルフの誇りを満たし、以前は奴隷にされていたアルゴニアンの傷を癒すことができない。

不可欠、というより同盟の最も重要な一部であろうモロウウィンドのダークエルフは、よそよそしく誇り高く、そして非常に奇妙である。彼らは懸命に「劣等の」同盟国への軽蔑を隠そうとするが、現在の危機で競合する他同盟を寄せつけないためには、ノルドの強い武力とアルゴニアンの策略に富んだ機知が必要なのだ。ダークエルフは天才的な器用さと深い経験を武器にして、パクトに不可欠な反応と即応能力を提供している。アルドメリ¥ドミニオンにもダガーフォール・カバナントにもこれほどの力はない。パクトは優秀な戦士と妖術師を配置している。そして他の種族には匹敵するもののない財産がある。3人の生き神、アルマレクシア、ヴィベク、ソーサ・シルがその中にいることだ。

スカイリム東部のノルドは恐れを知らず攻撃的で、勤勉かつ進取の気性に富む。彼らは戦争に秀で、交易で栄え、探検家、開拓者として他に並ぶ者はいない。力強く、頑固で、たくましい彼らには戦いで問題解決を図る習慣がある。ノルドは陽気に戦闘になだれこみ、その獰猛さは敵を恐れ震撼させる。彼らはそれを認め、エボンハート・パクトのための突撃隊という役割を楽しんでさえいる。ノルドは率直で企むところがない。そのためグレートムートの会議では単純な解決法を支持するが、悪賢いアルゴニアンや抜け目のないダークエルフに投票で負けることもよくある。しかし戦場において彼らに勝る者はいない。パクトの将軍はノルドであることが多く、戦場の戦士のほとんどもまたノルドである。ノルドにはこだわりがない。これは戦利品を最初に獲得するという意味でもある。

アカヴィリに対して決然と武力介入したことにより、ブラック・マーシュのアルゴニアンはダークエルフの奴隷状態から自由を獲得し、その教訓から彼らはパクトの重要な一員となった。控え目かつ異質な彼らの無表情と抑揚のない話し方は他の種族に真の動機を理解させづらくしている。それでも彼らには冷静な知性がある。信頼するのは遅く、理解するのは難しいが、生得の敏捷性のおかげで、彼らは魔法も隠密活動も武器も同じように軽々と操ってみせる。長年国境を防衛してきたため、戦争において、より強力で昔ながらの組織化された軍隊に対しての専門家である。陸でも水中でも同じようにやすやすと動ける彼らは、パクト軍のために偵察隊、前衛隊の役割を果たしている。アルゴニアンの文化の他の側面は部外者にほとんど理解不能で、そこには彼らの社会的階級や集団意思決定も含まれる。彼らの代表が説明なしに奇妙な提案をすることがあるが、同盟国は彼らのやることにすべて必ず理由があることを学んだ。

今日、スカルド王の若きジョルンがムートの実質的上級王になっているが、必ずしも同盟全体の支持を得ているわけではない。パクトの一員として同盟を維持し結束させるために奮闘しながらも、各国は各々内部の脅威にも対応しなければならない。野戦でドミニオンやカバナントと対面する前に、未解決のこうした脅威のために自滅する可能性もある。

スカイリムのノルドNords of Skyrim

我が民、我が誇り

フロスムンド・ウルフハート 著

尊敬すべき読者よ。私はフロスムンド・ウルフハート、ノルド人だ。しかし何より重要なのは、私がスカイリムで育ったノルドである点だ。

本書は、タムリエルの人々に、知られるべき我が民について知ってもらい、この地方の真の姿、すなわち争う余地のないその美しさと文化の地である事を理解してほしいという切なる願いをもって書いている。

よく知られている点のいくつかは、間違いなく真実だ。身体的にも、ノルド人は印象的で人目を引く。身長が高く、骨は強く、筋肉は太い。髪は金髪で、先祖からの伝統に則って編んでいる。スカイリムは毛皮となる生物の宝庫であり、そのような有効な資源を利用しないのはもったいないので、我々はよく毛皮を身にまとっている。

ここまで読んだところで、私の言葉の強さと、北方の「野蛮人」としての教養に驚いただろう。そう、多くのノルド人は読み書きができる。子供の頃、父が書き方を教えてくれたのだ。その父も、またその父もそうだった。

スカイリムの子供達がたしなむのは、言語技術だけではない。私たちは職人でもあり、彫刻家が陶器を作るように、我々は代々、鋼の扱いを学んできた。

実際にハイロックとシロディールから来た旅人が、スカイフォージの火で鍛造され、グレイ・メーン家の神業ともいえる職人の手によって危険なまでに美しく磨き上げられた剣を見て、信じられないという様子で嘆くのを私は見た。

だがそんなことが可能なのか、と諸君らは疑問に思うかもしれない。雪と泥に覆われた地から出たことのない者たちに、そのような偉業を成し遂げることができるのだろうか?もう一度言うが、そうした地域的な偏見は真実を曇らせる。

スカイリムの街は、どれもノルドの創意力と職人芸の証だ。主要都市は以下のとおりである。ソリチュード—上級王の王座があるスカイリムの首都。ウィンドヘルム—古く名誉ある雪中の宝石。マルカルス—遥か昔から存在する、岩盤を削って造られた町。リフテン—秋の森の金色の影に位置し、極上の魚とハチミツ酒を生み出す街。そしてホワイトラン—ジョルバスクルを囲むように造られ、高貴なる同胞団や人々から崇拝されるスカイフォージの故郷。

尊敬すべき読者よ、以上が全体像だ。我々ノルドは諸君らの想像通りであり、また、それ以上でもある。

しかし、本書を真実への唯一の入口と捉えないでほしい。馬車または船を予約して、北方へ旅をしてみるといい。スカイリムを自分の目で確かめてみるのだ。神が最初に世界を形作ってから変わらぬスカイリムの姿を、ノルド人と同じ目線で見てもらいたい。

ダンマーの名家の格言Mottos of the Dunmeri Great Houses

ヴィリン・ジリス 著

息子よ、簡単な事実さえ覚えられないお前の無能さのせいで、ことあるごとに我が一族は恥をかく。これはヴァーデンフェルの名家に語り継がれる言葉と、各家が守護者として祀っている聖人たちをお前に伝えるための記録であり、もしお前がまた、我が家の取引相手であるフラール家とドーレス家の商人貴族たちを混同するようなことがあれば、今度こそお前を勘当する。これは改めて言う、お前への最後通告だ。

レドラン家:「レドランは戦士であり、その務めは第1にトリビュナルに、第2にレドラン家に、第3に家族と一族に対し果たされるものである」

—レドラン家の守護聖人は指揮官、聖ネレヴァルである。

インドリル家:「正義は眠らない。インドリルが命じ、聖堂が裁きを下す」

—インドリル家の守護聖人は公正なる聖オルムスである。

フラール家:「公正かつ自由な取引が三大神を称える」

—フラール家の守護聖人は巡礼者、聖ヴェロスである。

ドーレス家:「無知蒙昧の民に文化と真実を広めよ。これが我らの責任であり義務である」

—ドーレス家の守護聖人は、敬虔なる聖ロシスである。

テルヴァンニ家:「力強い意志を表現することが、真の栄誉を先人に与える」

—テルヴァンニ家の守護聖人は殉教者、聖ヴォリスである。

第6の名家、影の家、ダゴス家に伝わる格言が欠けているのにはきっと気づいていないだろう。これはあの家がレッドマウンテンの戦いで滅ぼされ、断絶したからである。そののち残った名家がトリビュナルに捧げる聖堂を建立した。もしダゴス家のことを気族仲間の前で口にしたら、私はお前を勘当する。

気付いただろうが私はここまでで2度、お前を勘当すると警告している。これは私がメファーラやヴィベク卿ほど冷酷ではないということだ。私の心は弱く、お前を家族から簡単に取り除けずにいる。

この文章を肌身離さず身に付けていなさい。そしてこの家訓を見ては我が身の行いを正し、貴族の立場に恥じることのないように。お前の愚かさで我が一族を汚すことのないように。2度とお前を人前で大ばか者と呼ばずにすむことを願っている。

私たちの中のアルゴニアンArgonians Among Us

シル・ロスリル 著

アルゴニアンは鱗に覆われ、知性に劣り、我々の日常生活の一部となっている。モロウウィンドとその周辺地域では、どの都市、どの街にもその姿が見られる。我々の食事を運び、子供たちに服を着せてくれる…しかし実際のところ彼らは何者なのだろう。

アルゴニアンは元々ブラック・マーシュとして知られる地域の出身だ。じめじめとした陰鬱な土地で、沼気を発し、虫がうじゃうじゃといる。その生まれ故郷でアルゴニアンは悪臭を放つ水溜りに住み、原始的な部族の神を信仰している。彼らの民間魔術と単純な部族の軍隊は、人間や勇敢なエルフに対してきちんと防御できたことはなかった。

沼地はシロディール軍により第一紀2811年に初めて制圧された。この残虐で気まぐれな人間たちは、人間の山賊王の支配を終わらせるためだけにその地域に侵入したのだった。籠手をつけた手の文明がアルゴニアンの元に入ってからは、彼らの故郷は主に流刑囚の土地の役目を果たした。無思慮で野蛮なシロディール人は無情にも最も暴力的で不安定な犯罪者たちを沼地に放った。

ほぼ600年前、この鱗のある召使の種族の生活にダークエルフが介入した。第二紀の黎明期に我々は本格的にアルゴニアンと共に働き始めた。部族全体がヴァーデンフェル、ストンフォール、デシャーンの安全で乾いた気候の土地に移住した。我々は彼らのかなり恥ずかしい外見を隠すために衣類を作り、世界に送りこんだ。彼らが新しい環境で学び仕えるためだ。我々の気前のよい行為に対して、アルゴニアンには見返りをほとんど求めなかった!それでもあの悪臭放つ地の住民全員が本当に感謝しているわけではない。

事実、我々の時代の密接な協力関係は数年前に終わりを告げた。ナハテン風邪の名で知られる恐ろしい病気が沼地の奥深くの瘴気から生まれ、地域一帯に広がった。アルゴニアンの呪術師の手による産物と噂された病は、爬虫類を先祖に持つ者以外を襲い、数えきれないほどの犠牲者を出した。最も悲劇的だったのは、他の種族がアルゴニアンを疫病を広めた者として恐れるようになったことだ。我々がアルゴニアンを発見の旅に送りこもうとするたびに、拒絶されてしまった。

現在、もちろんアルゴニアンはエボンハート・パクトにおいて共に立ち並んでいる。かつては単なる召使だったが、今はこの単純な爬虫類の評価が高まった。彼らは我々の軍事同盟において強力で誇り高い貢献者であり、家庭においては家族の面倒もよく見てくれる。

私たちの中のアルゴニアンは、生活を豊かにしてくれる存在だ。

先人とダンマー(要約)Ancestors and the Dunmer (Abridged)

彼らと共に歩む亡霊

ダンマーの死者の魂は、他の種族でも皆そうかもしれないが、死後も生き続ける。亡くなった先人達の知識や力はダンマーの家に恩恵をもたらす。生きている家族と先人を繋ぐものは血や儀式、そして意志である。結婚したことで新たにその家族に加わった者は、儀式と家に対する誓いを行うことによって家の先人と交流を図り、恩恵を受けられるようになる。とはいえ、結婚して家に加わった者は純潔の者と比べると先人との繋がりは薄く、自分自身の先人との繋がりも保ち続ける。

家の祠

それぞれの家にはその家の祠がある。貧しい家では、家族の遺品が置かれて崇拝するだけのただの暖炉棚程度の物かもしれない。裕福な家では、先人専用の部屋が用意されている。この祠は待機の扉と呼ばれ、オブリビオンへの扉を表している。

ここで家族の者は捧げものや祈り、責務の誓い、家族にあった出来事の報告を通して先人達に敬意を払うのである。その見返りとして家族は先人達から情報をもらったり、指導を受けたり、祝福を与えてもらう。このため、先人達は家、特に待機の扉との境界線における守護者なのである。

定命者の戦慄

霊魂は定命者の世界を訪れることを好まず、訪れるのは義務感や責任感によるものでしかない。向こうの世界の方が楽しく、少なくとも冷たくて厳しい、痛みと喪失感に溢れた現実世界より居心地が良いと魂は言う。

狂った霊魂

自分達の意思に反して我々の世界に留まることを余儀なくされた霊魂は、狂った霊魂や亡霊となる可能性がある。死ぬ際の状況が悲惨だったという理由や、人物や場所、物にとても強い感情的な結び付きがあるために留まっている魂もいる。これらを呪縛霊と呼ぶ。

ウィザードが魂を魔法のアイテムに縛りつける場合もある。もしそれが本人の望むものでなければ、その霊魂は狂ってしまう。望んでいた者の場合、正気を保てるか保てないかは、霊魂の強さと付呪師の知識次第である。

他にも、自分達の意思に反して家族の祠を守るために縛りつけられている魂もいる。この苦しい宿命は生きている間、家族にきちんと役目を果たさなかった者に待ち受けている。忠実で立派だった先人の魂は、言うことを聞かない魂を縛り付けるのに手を貸してくれることも多い。

こうした霊魂は通常狂ってしまい、恐ろしい守護者となる。儀式によって彼らは一族の者に害を与えないようになっているが、だからといって彼らの悪戯や気難しい態度を軽減させることはできない。彼らは侵入者にとって非常に危険な存在である。しかし侵入者が霊魂の怒りを見抜き、その霊魂の家に対する怒りをうまくかきたてることができたら、その怒った魂を操ることができてしまう。

オブリビオン

オブリビオンの存在はあらゆるタムリエル文化で認識されているものの、その別世界の性質については様々な説がある。皆が同意しているのはエドラとデイドラが住んでいる場所であり、この世界とオブリビオンは魔法と儀式を通じて交流や行き来ができるということくらいである。

ダンマーはこの世界とオブリビオンの違いについてタムリエルの人間文化ほどは重要視していない。彼らは我々の世界ともう一方の世界を違う性質を持った明確な境界で分割された別々の世界と考えるのではなく、双方を行き来することのできるいくつもの道で繋がった1つの世界として捉えている。この哲学的な視点があるからこそ、エルフは魔法やその実践に高い親和性を持っているのかもしれない。

他の種族から見たダンメリの先人崇拝と霊魂の魔法

アルトメリとボスメリ文化にも先祖を敬う風習があるが、こちらの世界から別の世界に通じる秩序だった幸福な道を大事にするだけである。ウッドエルフとハイエルフは我々の世界に霊魂を引き止めようとすることは残酷かつ自然に反することだと信じているのだ。さらに彼らにとってゴーストフェンスやアッシュピットに先祖の死体の一部を使用することは、奇怪かつ不快な行為と言える。例えば、家族の祠に指節骨を飾っておくことはボズマー(死体を食す種族)にとって冒とく的な行為であり、アルトマー(死者の灰を埋める種族)にとっては野蛮なことなのだ。

タムリエルの人間はダークエルフを教養はあるがオークやアルゴニアンと同じ邪悪な存在と見なしているため、彼らとその文化については無知で、恐れる傾向がある。タムリエルの人間は、ダンマーの先人崇拝と霊魂の魔法は死霊術と関連があると考えている。実際、このダークエルフと死霊術との関連性は、タムリエル中に広まっているダンマーにまつわる黒い噂と少なからず関係しているだろう。しかし、認められた種族以外の儀式で死霊術を行うことはダンマーが最も忌み嫌う行為であるため、これは無知による誤解と言える。

ダークエルフはどんなダークエルフにも、またどんなエルフの死体にも死霊術の魔法を施そうなどとは絶対に思わない。しかし彼らは人間やオークといった種族は動物と大差ないと考えている。そのような種族の死体、または動物や鳥や昆虫の死骸に対する死霊術は禁じていない。

闘争家の兄弟The Brothers of Strife

ニリ・オマヴェル 著

アッシュランドのエルフたちは無敵だと、私の仲間の学者たちに信じこませられただろうか。彼らはレッドマウンテンやその他の勝利、例えばドゥエマーに対する激戦を証拠として挙げる。しかし遠い昔、我らが民はスカイリムの山腹のように広がっていた。その遠い昔、我々はぎりぎりのところまで追いこまれた。

レッドマウンテンの前の時代、我々はチャイマーと呼ばれていた。我々は内海のほとりで何とか食いつなぐエルフの一種族に過ぎなかった。

それからネードがやってきた。今日のノルドは同盟だが、ネードは闇の性質を持つ敵だった。彼らは我々の土地だけを狙い、征服し、略奪した。我々は外交の手を差し伸べたが、撥ねつけられた。移動する集団においてはどんなエルフも格好の的だった。男も女も子供も。

当時の最も偉大な将軍は兄弟だった。バルレスとサダルは敵軍に対する意気盛んな戦士を率いた。最初は敵をアッシュから追い払おうという試みだった。戦争が続くにつれて、彼らの行動は純粋に防御と方向転換に変わった。チャイマーの部隊が血をもって村の民を避難させられるのであれば、その血は流す価値があったとみなされた。

ネードは数年後、我々が今ストンフォールと呼ぶ地のほとんどを支配した。チャイマーの軍隊は内海から追放され、援軍はヴァーデンフェルから切り離された。兄弟は撤退を重ね、最後には選りすぐりの妖術師と部隊からなる小さな集団だけが残った。この集団はその後、古代のデイドラの遺跡に避難した。

遺跡で起きたできごとは歴史の中に埋もれてしまったが、現在、その地を特徴づける大量の像が無言の証人として残っている。チャイマーの将軍たちの死により戦争は終わった。だが、その代償は?

この遺跡でいわゆる闘争家の兄弟が生まれた。私の研究によればヴァーデンフェル出身のチャイマーの魔術師がどうやら獣を支配したらしいが、それまでには兄弟が何百人もの人間とエルフの命を奪っていた。我々の民の最も暗い歴史がその後に続いた。止まらなくなった獣がアッシュを駆け回り血で染まらせたのだ。チャイマーもネードも同じように。

兄弟がどうやってニルンに持ち込まれたかは推測するしかない。デイドラ公が彼らを遺跡へ召喚したのかもしれない。笑うシェオゴラスか、ボエシアからの厳しい生き残りの試験かもしれない。

二匹の野獣は最終的にストンフォールの双子の尖塔に突き立てられ、爪で汚した血の歴史と共に休息についた。我々は彼らのような者が二度とアッシュランドに現れないよう希望し、トリビュナルに祈らなければならない。

名家とその特権The Great Houses and Their Uses

テル・ヴェラノ 著

アッシュランドに住めば厳しい暮らしに慣れるだろう。怒れるクワマー、毒キノコ、部族の襲撃者。どれも相手を殺そうと狙っている。みすみす殺されることのないように。

ここにダークエルフの名家に関する覚書をまとめる。使うもよし、使わぬもよし。判断は任せる。ただドーレス家の奴隷キャラバンにいる自分に気づいたとしても、テル・ヴェラノに忍び寄るのは勘弁してほしい。

インドリル家

内海の南岸近くのどこかにいるなら、インドリル家が采配を振るっていることだろう。アルマレクシアの犬たちはストンフォールとデシャーンの有力な家のほとんどの主導権を握っているし、ドーレス家には金があり、レドラン家には武力がある。だが騙されてはならない。青い帽子がアッシュランドの精神的中心を握っているのだ。

彼らの紋章を見たことがあるだろうか?翼があって、我々の頭上を高く飛べる。彼らは我々をそんな風に見ている。自分たちの下に。自分たちよりも遥か下に。ストンフォールの軍隊は地域で最も強力な軍隊のひとつで、インドリル家の戦争の英雄、タンバルがその頂点にいる。

ヒント:誰よりも先にインドリル家の軍隊に賄賂を渡すべし。彼らは最も顔が利く。聖堂に侵入しようとしないこと。砦のようなものだから。インドリル家の服を着た者はストンフォールとデシャーンに重要な影響力がある。もっと簡単な目標を探せ。

レドラン家

義務。名誉。愚行。一般の民はレドラン家をパクトの強力な利き腕と考えている。野外でパクトの士官の集団を見かけると、彼らは最も印象的な帽子がこの誇り高き一族に属しているように見せかける。

現実は少し違っている。赤い帽子の部隊は確かにパクトの軍隊を動かしてはいるが、下から支えているのであって、上から支配しているのではない。アルゴニアンの偵察部隊とノルドの狂戦士たちもまた多くの部隊の指揮を執っている。この話を隠そうとする理由?高潔なレドラン家はそもそもパクトが組織されたことをいまだに快く思っていないのだ。彼らの軍人らしい大胆さはアルゴニアンの隠密ぶりとノルドの勇気に比較するとやや薄っぺらく見える。

彼らの諺からひとつ引用しよう。「人生は厳しい。判断し、我慢し、熟考せよ。軽率な人生は生きる価値がない」それですべてうまくいっていたのは、外見の異なる民が来るまでのことだった。その後は、嘘をつき気取って歩く庶民の時代となった。

ヒント:レドランの部隊はユーモアのセンスはないが、強欲だ。充分なものを提供すれば、自分の母親でさえ売り飛ばすだろう。レドランは絶対に面と向かって侮辱してはならない。いや、どんな状況であれ侮辱してはならない。彼らは訓練場で噂話をする傾向がある。スリを働く気なら、レドランは格好の標的だ。逃げ道だけは確保しておくように。さもないと思っているより早くトリビュナルに合う羽目になるだろう。

フラール家

フラール家は称賛しないわけにはいかない。パクトの連帯に関して有言実行してみせたのだから。だが古くからの敵や奴隷を急に愛するようになったというわけではない。いや、フラール家の大師範はただ他のほとんどよりも賢いというだけのことだ。手を広げてみせれば、背中に隠した短剣には気づかれにくいというものだ。違うだろうか?

最も有力な地位はインドリル家が権利を持つ一方で、フラール家はデシャーンを狡猾に支配している。配下の最大の都市はナルシスで、モーンホールドにさえかなりの影響力を持っている。フラール家の宿屋と大農園はストンフォール南部のここかしこに見られる。その設計図をよく学ぶといい。建築業者の多くは同じ設計図を繰り返し使っている。フラールの宿屋の隠れ場所を一つ知ったら、すべての宿屋について知ったことになる。

ヒント:フラールの部隊はデシャーンのクワマー・クイーンのようだ。彼らに対抗するにはそれを使え。デシャーンの外に出ると、フラール家の者は自分が灰嵐に立っているような気持ちがするらしい。彼らにどこで会おうとも黄色い帽子がよい目印になる。とことん活用するとよい。

ドーレス家

ドーレス家のことは知っていると思っているのではないだろうか。階級の役割に厳格な、血も涙もない奴隷商人。庶民を見るやいなや売り飛ばす傲慢な上流階級。

かなりのところは当たっている。「ドーレスに関わるな」と頭の中にぐるぐる浮かぶことだろう。ただこういう声も聞こえる。「テル、彼らは使い道もわからないほど多くの金を持っている」それもまた正しい。平均的なドーレスの一員は、最も熟練したスリでさえその気にさせるほどの宝石を見せびらかしている。

友よ、その敏捷な指は抑えておくことだ。ドーレスの正義はオーディネーターや地元の衛兵を悩ませることはない。ドーレスに関われば、消えるのみ。死ぬかどこかの上流階級の大農園の奴隷になる。

ヒント:硬貨はすべて奴隷商人の財布に結びつけられている。ドーレスには関わるな。

テルヴァンニ家

この魔術師の家で良い点はひとつだけだ。パクトに関して文句を言わない。彼らが気にかけているのはテルヴァンニの海岸沿いの聖域だけだ。パクトが作られたとき、彼らは予想外の方法でロープを手に入れ、見つけられる限りの室内履きを吐き出した。彼らはトカゲともノルドとも仲良くはない。別の家の大師範を助けるために道を渡ることもしない。簡単に言えば、彼らは古典的な象牙の塔の魔法使いだ。

それ以外の茶色の帽子に関する話は悪いものばかりだ。彼らはドーレス家と同じくらいの奴隷を動かしている。テルヴァンニ家の貴族であるためには、かなりの力が必要だ。きちんとした身なりの茶色の帽子を間違ったやり方で見てしまったら、彼らは相手の顔を溶かしてしまうだろう。彼らは素晴らしい魔法の宝と、干からびた一斤のパンでも取り替えられないような本に同じ価値を見出している。

ヒント:暴れまわるデイドラは私に魔術師の塔を攻撃させることはできなかったが、どうしてもニルンを出たいのならば、炎と霜に対する防御効果を魔法で付与された鎧を勧める。それからできるだけ長く塔を観察すること。そこに魔法の防御の印が見られれば、たぶん修復のために外に出なければならないだろう。路上で幸運に恵まれることがあるかもしれない。新しい略奪品はじっくり観察するといい。宝の中には防御の力が既に備わっているものがある。

様々な宗派:アルゴニアンVarieties of Faith: The Argonians

帝国大学 ミカエル・カルクソル修道士 著

最も同化した少数を除いて、アルゴニアンはエドラもデイドラも崇拝しない。彼らにはタムリエルの他の地域で「宗教」として知られるものが存在しない。彼らがブラック・マーシュのヒストの木を崇めているのは知られているが、祈祷や聖職者や聖堂といったものはないようだ。

アルゴニアンはシシスも崇拝している。神々が生まれるまえに存在した原始的な影と混沌である。タムリエルの民のほとんどとは異なり、彼らはシシスを「悪」とは捉えない。実際、アルゴニアンで影座のもとに生まれた者は誕生時に連れ去られ、闇の一党に捧げられる。闇の一党は社会に不可欠な一部と考えられている。

様々な宗派:ダークエルフVarieties of Faith: The Dark Elves

帝国大学 ミカエル・カルクソル修道士 著

ダンマーは、エドラを崇拝するアルドメリから異端とみなされるチャイマーの子孫である。アレッシア改革はモロウウィンドで起こらなかったため、神殿はタムリエルの他の地とは類似していない。ダークエルフの元々の宗教は「善きデイドラ」と呼ばれるデイドラ公の崇拝だったが、ほとんどの者が「生ける神」トリビュナルを崇拝するようになった。

トリビュナル

アルマレクシア(モロウウィンドの母):

古代チャイマーの伝説からは、彼らが「大脱出」と呼ぶ一件の間にアーリエルの痕跡のほとんどが消えてしまっている。これはアルトマーとの繋がりが強く、彼らに人気があったことが主因だとされている。しかし、定命の各種族が重要視するアーリエルの要素の大半、すなわち不死性、歴史性、そして系統は、モロウウィンドの神聖なるトリビュナルの中でも最も人気のあるアルマレクシアに都合よく反映されている。

ヴィベク(モロウウィンドの主):

ダンマーの詩吟を詠む戦神であるヴィベクは聖なる地の目に見える管理人で、火山の邪神たち相手に警戒を続け、第二紀572年に1日だけ水中で呼吸する方法を教え、モロウウィンドを冠水させてアカヴィリの侵略者たちを排除した件を初め、ダンマーの民を何度も滅亡から救っている。

ソーサ・シル(モロウウィンドの謎):

ダンマーの神、ソーサ・シルは神聖なるトリビュナルの中でも最も知名度が低く、機械仕掛けの秘密都市から世界を作り変えつつあると言われている。

「善き」デイドラ

ボエシア(策略のデイドラ公):

預言者ヴェロスによって代弁されたボエシアは、ダークエルフの神にして開祖である。ボエシアがもたらした光により、やがて「チャイマー」、もしくは変容せし者と呼ばれる一族はアルドマーとの縁をすべて切り、デイドラの理念に基づいた新しい国家を設立したのだった。哲学、魔術、そして「責任ある」建築など、ダークエルフのあらゆる文化的な「進歩」はボエシア由来のものとされている。ヴェロスが古代に説いた説話はいずれもボエシアがあらゆる種類の敵に対し英雄的な成功を収める展開となっており、チャイマーの先駆者ゆえの苦労を反映したものとなっている。ボエシアはアルマレクシアの守護者としても知られている。

メファーラ(両性をもつ者):

メファーラは糸を紡ぐ者、すなわち蜘蛛の神である。モロウウィンドではチャイマーに敵から逃れ、殺す術を教えた先人とされている。チャイマーは小規模の集団だったため、敵は無数にいた。メファーラはボエシアと共に、やがて名家となる部族のシステムを生み出した。また、モラグ・トングも設立している。ヴィベクの守護神とも呼ばれる。

アズラ(黄昏と暁の女神):

アズラはチャイマーらに、自分たちがアルトマーとは別の存在たりえることを教えた先人である。その教えは時にボエシア由来とされることもある。伝説ではアズラは1人の先祖というよりも、一族共通の開祖として登場することが多い。ソーサ・シルの守護者としても知られている。

不在の神

ロルカーン(不在の神):

この創造者、詐欺師にして試練を与える神は、タムリエルに存在するどの神話にも登場する。彼の最も一般的に知られる名前はアルドメリの「ロルカーン」か破滅の太鼓である。彼は父親であるパドメイが始まりの場所に不安定さをもたらして現状を乱したのと同じように、原初の魂を説得、もしくはけしかけて定命の者の次元を生み出させた。その世界が実現すると、ロルカーンは神の中心地から離れ、伝承によっては不本意ながらという説もあるが、原初の神々の創造地をさまよう。彼と彼の「計画」については文化によって大きく違う。例えばモロウウィンドではサイジックの企て、すなわち定命の者たちが創造主である神々を超越する試みに関与しているとされている。

災厄の四柱神「試練の神」

崇拝ではなく、宥め、和らげる対象の敵対する神

モラグ・バル(企みの神、残虐の王):

モロウウィンドで重要な地位を占めるデイドラ。同地ではどこへ行っても策略のデイドラ公ボエシアの宿敵とされている。ダンマー(およびその先達であるチャイマー)の直面する苦境の主な出どころである。伝説では、モラグ・バルは常に名家の血統を壊そうと試み、ダンマーの純血を台無しにしようと試みている。モラグ・アムールに住んでいたと言われる怪物の種族は、前紀に行われたヴィベクの誘惑の結果であるという。

マラキャス(呪いの神):

ダンマーの神話では、ボエシアがアルドマーの英雄神トリニマクを飲み込み、排出したものがマラキャスとされる。弱いが復讐心に燃えた神である。ダークエルフは彼がオークの神王マラクだと言う。彼はダンマーの身体的な弱さを試す。

シェオゴラス(狂神):

シェオゴラスに対する恐怖は広く普及しており、タムリエルのほとんどの地域に見られる。最近の知見では由来がアルドマーの創世話にあるようで、ロルカーンの神性が失われたときに「誕生」したものとされている。重要な神話の一つではシェオゴラスを「シシスの形をしたこの世の穴」と称している。彼はダンマーの心の弱さを試し、名家を互いに裏切らせようとする。

メエルーンズ・デイゴン(破壊の神):

人気のあるデイドラ。火炎、地震、洪水などの自然の脅威に関連づけられている。一部の文化集団で、デイゴンは単に流血と裏切りの神となっている。モロウウィンドではとりわけ重要な神であり、その地の限りなく不毛に近い地形の象徴とされている。

様々な宗派:ノルドVarieties of Faith: The Nords

帝国大学 ミカエル・カルクソル修道士 著

八大神

カイネ(終末の口づけ):

ノルドの嵐の女神。ショールと死に別れている。戦士たちが好んで信仰する。しばしば人類の母と呼ばれる。嵐の声を意味するスゥームを初期のノルドたちに教えたのはカイネの娘たちだとされている。

マーラ(愛の女神):

ノルドの神話で、マーラはカイネの侍女にしてショールの愛人とされている。多産と農業の女神として、マーラは時にアヌアドのニール、すなわち宇宙の女性的基盤であり、創造を生み出した存在と関連づけられている。

ディベラ(美の女神):

八大神の一員で人気のある女神。シロディールでは様々な分派が存在し、女性を尊ぶもの、芸術家や美学を尊ぶもの、性愛の指導を身上とするものなどがある。

ストゥーン(身代金の神):

ツンとは兄弟であるノルドの神で、ステンダールの原型と言える。ショールの盾の従士であったストゥーンはアルドマーの神々と戦った戦神であり、人間たちに敵を捕虜にとる方法と、そうすることの利点を伝授している。

ジュナール(ルーンの神):

知識と秘密を司るノルドの神にして、ジュリアノスの先駆者。気まぐれで戦いを好むノルドの間では人気がなく、崇拝は消えようとしている。

ショール(死の国の神):

ロルカーンのノルド版であり、世界の創世後に人間たちに味方するものの異国の神(すなわちエルフのものなど)の共謀により倒され、ソブンガルデへと送られてしまう。アトモーラの神話では抑圧側のアルドマーに対しノルドらを何度も何度も勝利へと導く血に飢えた武将として描かれている。転落する以前のショールは主神であった。子供たちに神の異名で呼ばれることがある(オーキー参照)。「死んだ神」と考えられるショールには司祭がおらず、積極的に崇拝されている訳ではないが、誓いに使われることは多い。

オーキー(叩く者):

定命の神。オーキーはモーロッチとアーケイの側面を組み合わせている。ノルドの「借り物の神」で、アルドマーがアトモーラを支配していた時期に信仰が始まったようだ。ノルドは自分たちがかつて、オーキーが現れるまではエルフに匹敵する長寿であったと信じている。野蛮な策略により騙されて取引をし、冬を数える運命に縛られたのだとされている。伝説では一時オーキーの邪悪な魔術により、ノルドの寿命がわずか6年間まで落ち込んでいたことがあったそうだが、ショールが現れ、何らかの方法で呪いを解き、その大部分を近くにいたオークに肩代わりさせたものとされている。

アルドゥイン(世界を喰らう者):

アルドゥインはアカトシュのノルド版というべき存在だが、帝国の八大神との類似点は表層的なものにとどまっている。例えばアルドゥインの二つ名である「世界を喰らう者」は、この世を生み出すために前の世界を破壊した恐ろしく強大な炎の嵐としてアルドゥインを描く神話に由来している。ノルドらはすなわち、時の神を創造主でもあり、終末を伝える者でもあると認識している。アルドゥインはノルドの主神ではなく(主神はいない。ショールの項参照)、その恐ろしく、暗い水源的存在と見なされている。

アルドゥインは以前の世界を破壊し、この世界の作成を可能にしている。この世界も破壊し、次の世界の作成を可能にするだろう。アルドゥインは、以前竜教団に崇拝されていた。しかし、竜教団が非合法化されてから長いため、アルドゥインを公然と崇拝する者はいない。

ハルマ・モラ(ウッドランドの男):

古代アトモーラの魔族、「知識の悪魔」で、ノルドたちを誘惑してアルドマーに変える寸前までいったことがある。イスグラモルの神話の大半はハルマ・モラの企みをかわす話がほとんどとなっている。ボズマーとは異なり、ノルドはデイドラであることを否定していない。

モーロッチ(オークの神、山の屁):

ノルドにはデイドラ公マラキャスと同一視されているモーロッチは、戦いを通して試練を与える。モーロッチはハラルド王の世継ぎたちを長きに渡り苦しめた。第一紀660年に竜の壁の戦いでの敗北後、東方に敗走したという。その憤怒は空を憎しみで満たし、後に「夏中の冬の年」と呼ばれるようになったという。

死せる神

ツン:

今では消滅してしまっている、逆境に対する挑戦を司るノルドの神。ショールを異国の神々から守ろうとして命を落とした。

バンコライの伝承

Bangkorai Lore

グレンモリル・ウィルドThe Glenmoril Wyrd

タネスのレディ・シンナバー 著

タムリエルで、グレンモリル・ウィルドの魔女たちほど誤解されている者はいない。第一に、これまで彼女たちについての文献を執筆してきた学者が皆、男性だったのが原因であると私は思う。これはリルモスのキギョー師と、シャド・アツーラのバースト教授による革新的な著作物を完全に軽視しているわけではなく、単に彼らの客観性がその男性優位の文化的先入観によって影響を受け、次第に損なわれてきたということだ。

誤解のないように言うと、私が感情的にグレンモリル・ウィルドの姉妹を理解するに適しているのは私が女である事実のせいではない。それどころか、従来の性的役割における背景において客観的でいられるという能力は、著名な私の小論文「聖人で奴隷の女王:アレッシアとジェンダーの観点」で証明済みである。ゆえに、私はウィルド姉妹のような一方の性のための社会における問題に取り組む比類なき資質を持ち合わせていることになる。

グレンモリル・ウィルドは、自然と自然界を深く尊敬し、デイドラ崇拝に傾く魔女が集まった統制の緩い団体である。種族的には完全に人間だが、魔術結社によってはハグレイヴンやラミアなどの人間の混血もいて、彼女らは大抵自分たちの魔術結社を牛耳っている。彼女たちにとって野生の中で生きていくことは、大抵の場合、農業や牧畜を営む「文明人」の少数民族集団から遠く離れて位置することを意味する。それが彼女たちの本性が理解されない一因になっている。これが原因で、グレンモリルの魔女の魔術結社は、不気味、世捨て人、危険、有害、悪などの言葉で表されることが常なのだ。

実際に、グレンモリル・ウィルドには、これらすべての表現が当てはまった。ただし反論するが、悪だけは違う。彼女らが文明世界と文明の習わしを強固に拒み続けているのは事実であり、魔術結社に男性が入ることを一切認めないのも確かだ。また、自分たちのことを、「自然の法則」を施行する者と見なしているのも事実であるが、それを認めているのは彼女たちだけである。しかし、だからといって彼女たちが悪なのではなく、我々のものとは異なる道徳規範を厳格に守っているだけだ。

さらに、グレンモリルの魔術結社が男性を受け入れない状態で人口の維持を可能にしているように見える事実もまた、近接して住む人々が不信感を抱く対象となっている。ウィルドの姉妹は近所の農家から女児を盗むことで数を補充しているという古い中傷があるが、そのような慣習が立証されたことはない(ハイヤルマーチの沼地に住む悪名高き魔女については除くが、彼女らが崇拝するのはモラグ・バルで、子供の誘拐は彼女らの不快な習慣の中でも最もましなことだった)。大規模になりつつある私の研究によって、ほとんどの魔術結社に関しては、困窮した両親によって連れてこられた、望まれない女児を新規のメンバーとして獲得しているという結論が導き出された。(北部地域における望まれない男児はどうなるかという質問は、おそらく投げかけずにしておくのが最善だろう)

グレンモリル・ウィルドは数的に少数だが、地理的に最東は中央スカイリムのグリーンスプリング魔術結社から、最西はハイロックのイレッサン・ヒルズ魔術結社まで広範囲にわたる。8ほどある最も有名な魔術結社はハーシーンの信奉者だが、西ファルクリースにあるハグフェザー魔術結社はナミラをあがめ、マルカルスの姉妹(都会に住む唯一の魔術結社)はメエルーンズ・デイゴンを崇拝し、前述したハイヤルマーチの沼地に住む魔女たちは、モラグ・バルの信奉者である。

北部の未開地に住むもう一方の主要なデイドラ崇拝者であるリーチの民との関係は、魔術結社によって、そしてリーチの一族によって異なる。ハグフェザー魔術結社、ライムロック・ウィルド、そしてマルカルスの姉妹は皆リーチの民と友好的な関係を持っているが、イレッサン・ヒルズの西の魔術結社とビリジアン・ウッドは、何千年にも遡ってリーチ族たちと争っている歴史がある。これは、イレッサンとビリジアン・ウィルドが、ハーシーンのあまり野蛮でない側面を崇め、ライカンスロープを治癒することで知られている一方、リーチの民がハーシーンのより残忍な側面を好み、ライカンスロープを呪いよりもむしろ贈り物として称賛しているという事実によって説明されるかもしれない。

ということで、これこそが、広範囲に生息するが捕えどころのないグレンモリル・ウィルドの姉妹について分かっていることである。確かに、多くの疑問は未解決のままであるし、なされるべきさらなる研究も残っている。これらの問題に適切に取り組むには、タネスを出て北部の未開地へと個人的な探検に乗り出す必要さえあるかもしれない。ただし、このような価値ある学究的活動への資金援助を申し出る、気前のいい後援者がいればの話だが。

ハーシーンの姿Aspects of Lord Hircine

リーチの民の言い伝え、その5

コロール大学、ジュノ・プロシラス 著

以下は、自らを魔法使いウラキャナックと呼ぶ、ドルアダッチの呪術師による話を書き留めたものである。

「手の指のように、ハグレイヴンの爪のように、熊を殺す矢のように、ハーシーン王の姿は5つある。5つのどれにも出会う可能性はある。どれも真の姿であり、森の中の死である。どれも敬意を払うに値するものである」

「アルラベグと呼ばれる「狩人」に出会うかも知れない。彼は悲痛な慈愛の槍を身に付けている。ハンティング・グラウンドから、新しい獲物を狩るためにここへやって来るか、もともとハンティング・グラウンドにいるユニコーンなどの獲物を、新しい森で狩るために連れてくる。獲物を連れてきてない時に彼と出くわせば、ただでは済まない。野兎役に指名されてしまう可能性がある。そうなったら力の限り逃げるしかないが、逃げ切れはしない」

「ストリーベグと呼ばれる「獣男」に出会うかも知れない。狼の頭蓋骨のトーテムを身に付け、そのうなり声はまるでカース渓谷の地滑りのようだ。子供達のスキンシフターと一緒に狩りのためにやって来るか、新しく子供を養子にして生皮を剥ぐために来る。彼の遠吠えは、星霜の月の真夜中に池が凍るのと同じように体内を凍らせる。死が近づいてくるのが分かるが、逃げることはできない」

「ウリカンベグと呼ばれる「大雄鹿」に出会うかも知れない。そのひづめの音はブラッド・サモンズに鳴り響く。雌鹿と交尾をするためにやって来て、その目的のために魅力的な女性を変身させてしまうこともあれば、群れの中で弱った者を殺すこともある。彼のひづめの音が聞こえたら、群れと走る運命にあり、彼の後についてハンティング・グラウンドに行き、追い回された末に滅ぼされることになるだろう」

「グリベグと呼ばれる「素早い狐」に出会うかも知れない。彼は骨の杖を巧みに操る。定命の狩人達を当惑させるためにやって来て、円を描くように走らせた末で、極端に途方に暮れた状態にして、彼について崖や道のない泥沼を渡らせる。体を激情で満たし、彼を追い求めることしかできなくされてしまうか、彼に利口だと認められて技を教えてもらえるかも知れない」

「フロッキベグと呼ばれる「強大な熊」に出会うかも知れない。爪と牙のトーテムの化身であり、孤独、労働を離れた平穏、そして内なる燃える霊魂の更新を求めてやって来る。彼を刺激して平穏を乱すようなことをすれば、粉々にされてしまうので注意しなくてはいけない。しかし敬意を払って近づき、甘いハチミツ酒を捧げれば、次の戦闘時に熊の心臓の力を授けてくれるかも知れない」

「これらが5つの姿だ。これ以上はなく、あると言う者は無知で愚かな者だ。ウラキャナックがそう言うのだ。これまで私が間違っていたことがあるか?そう言ってるのだから、そうなのだ。ジュニパーの水薬をよこしてくれ」

バンコライ、ハイロックの盾Bangkorai, Shield of High Rock

(イーモンド王による兵士達に向けた最後の演説)

「聖ペリンの騎士、エバーモア衛兵、モウルノスとエフェサスの自由民による市民軍、バンコライの兵士達よ!我々は以前にも、東からの侵略者に対するブレトン王国の防衛の最前線である、ハイロックの盾となったことがあった。これまで幾度も、エバーモアとその周辺地域のブレトンは武器を手に取り、バンコライ峠に軍を配置し、我らが母国を略奪し荒らそうとした者達を追い返した。第一紀の874年、スルジュ戦士長のオークとゴブリンの軍が、レッドガードによってハンマーフェルから送り込まれた際には、通過を阻止して北東への撤退を余儀なくさせ、オルシニウムへたどり着くまで、重い足取りでドラゴンテール山地を通らせた。前哨戦を抜けて我らが母国に入れたゴブリンなど、一体もいなかった」

「そして1029年、女帝ヘストラの帝国軍が、ヴァーカースの吸血鬼であるストリキ王を退位させた際、王は恐ろしいグレイホストを率いて、周囲を火の海にして惨殺を繰り返しながら西へ撤退した。しかしそのコウモリ人間と狼の軍がバンコライ駐屯地に到着した時には、岩に砕け散る波のように倒れた。生存者はヘストラの帝国軍が捕獲して殺した。女帝は大いに感心したため、ハイロックに最初の帝国への加盟の名誉を与えた」

「ルビーの玉座の下でおよそ千年近くが経過した後、アレッシア教団の逸脱行為によって、ハイロックは最初の帝国からの脱退を余儀なくされたが、シロディールの僧兵はおとなしく手を引こうとはしなかった。2305年、修道院将軍プリスクス・マクテータの指揮の下、ブレトンを傘下に戻すべく慈悲と恩寵の帝国軍が送り込まれた。マクテータの狂信者達がフォールンウェイストを端から端まで埋め尽くしたが、バンコライ駐屯地を通ることはできず、信心深い者が気高い者と戦う5ヶ月間の包囲の末、修道院将軍は敗北を認め、面目を失ってシロディールに戻る他はなかった」

「駐屯地がハイロックを防御できなかったことは1度しかない。ダーコラクのリーチの民の大群が、ビョルサエの南岸になだれ込み、それまでいつも我々を守ってくれた北東の尖塔から流れ入った。そしてエバーモアが略奪され、要塞は裏側から襲われた。それでもなお、我々はハイロックのために十分な時間を稼ぎ、ブレトン王国は兵を集めることができ、結果的にはダガーフォールでダーコラクを撃退した」

「今日、東からの侵略者が、シロディールからの帝国軍という形で再び我々を脅かしている。しかし連中は女帝ヘストラの伝説に名高い帝国軍でもなければ、皇帝レマンのよく訓練された兵士達でもない。サルンの強奪者の、堕落した傭兵達だ。おまけにこの帝国軍は、まさしくあの堕落して信念を失った家族の親族が率いている!」

「魔導将軍セプティマ・サルンとは何者だ?追徴課税で自由民を苦しめる以外に、これまでに戦に勝利したことはあるのか?ただの寄せ集めで名前だけの「帝国軍」を、デイドラを崇拝する異端の方法で我々の母国に連れてくるとは、何のつもりなのだ?」

「私は連中をクズと呼ぶ。かつて高貴だった「帝国軍」という名前を汚す行為である。私は連中を暴徒と呼ぶ。そして、我々が壁を守っている限り、バンコライ駐屯地を通させはしないと確信している!」

「どうだろう、聖ペリンの騎士、エバーモア衛兵、モウルノスとエフェサスの自由民による市民軍、バンコライの兵士達よ!先祖の血を裏切って、敵を通してやるのか?あり得ない!今日も、明日も、この先も決してそんなことをさせてなるものか!」

ビリジアンのセンチネルThe Viridian Sentinel

しーっ。もう少し寝なさい。ビリジアンのセンチネルがいるかぎり、ここにはトロールは来ないから。

何だって?ビリジアンのセンチネルの話をまた聞きたいって?もちろんいいよ。さあ、枕に頭を休めてお聞き。

バンコライ北部の者なら、誰もがビリジアンのセンチネルについて知っている。センチネルは、野生のものすべてを森にとどめておくガーディアンだ。センチネルが監視をしている限り、トロール、熊、魔女と仲間の狼。どれも征服された土地には入らせない。そしてセンチネルはいつも監視を続けてくれる。

そんなビリジアンのセンチネルがいなかった時代があると知っていた?ずっとずっと遠い昔のこと。私達ブレトンはディレニのエルフから自由を勝ち取ったばかりで、エルフはまだ苦々しく思っていた。「さあ、お前達がハイロックと呼ぶこの地を所有するがいい」と彼らは言った。「すぐに手放すことになる。私達は塔のある島へ撤退する。アース・ボーンズとの協定を断ち、これらの土地は荒野に返すことになる」

エルフの話し方についていつもそうであるように、私達は彼らの意味したことを理解しておらず、ただ肩をすくませて、この土地を自分達のものにすべく働き始めた。畑を耕し、作物の種をまいた。草原には柵を立て、家畜用に牧草地を作った。道を作り、市場街を建設し、人々が互いに生産物や商品を売れるようにした。何事もうまくいっているように見えた。

しかし、森に最も近い農家で悪いことが起き始めた。軒の下に魔女達が潜み、森に近寄りすぎたブレトン達が森の影の中に消え去ったまま戻ってこないようになった。次第に農民達は森に近い畑を放置せざるをえなくなった。

事態はさらに悪化した。森の中から、恐ろしい生物や獣といった様々なものが、主に夜間だが時には昼間にも現れ始めた。それらの生物は農場をうろつき、農家の家族を脅かし、可能ならば殺しさえした。農民の多くは「荒野から来たあんな生物には太刀打ちできない。さあ、農場を去って街に行こう」と言った。

しかし彼らが街に到着すると、農民にできる仕事は見つからなかった。さらに悪いことに、農民達が街に食料を送り出さなくなったので、食べるものはほとんどないに等しかった。街の住民達は農場を放棄した農民達を責め、農民達は武装した番人を送ってくれなかった街の住民達を責めた。どうすればいいのか、意見をまとめられる者はいなかった。

農家の子供でグリーンワードという名の青年は、とても心配していた。礼拝堂に行って真剣にステンダールに祈りを捧げた。「慈悲と保護の力を持つ高潔な神よ、私達はひどい窮地に立たされており、あなたの助けを必要としています。荒野の獣たちが解き放たれ、私達の土地は荒れた地に戻りかけています。じきに、規律と調和を重んじる定命の者が住める場所はなくなってしまいます。私達自身も獣になってしまい、名前を忘れ、神々に背を向けることになってしまわないかと心配なのです。神よ、どうしたらいいか、どうぞ助言をお与えください」

するとカワセミが礼拝堂に飛び込み、グリーンワードの前にある祭壇に止まった。とても大きなカワセミで、青年がそれまで見たことがないほどだった。カワセミは頭を上に向けると、口笛を吹くようにさえずって、くちばしを鳴らした。グリーンワードには、そのさえずりとくちばしの音に混ざって、話し声が聞こえるようだった。「獣が荒野から出てきたのは、あなた達の名前を忘れ、殺すことが認められている同じ獣だと思い込んでいるからだ。誰かが荒野に入り、獣達に対して、自分には名前があり、征服された土地は没収されたのだと伝えなくてはならない」。その後カワセミは鳥らしくそこを汚してから飛び去った。

青年はお辞儀をして言った。「家族と、征服された土地にいる他の家族のために、私がやります」。彼は父を抱きしめ、母にキスをすると、街を出て荒野の端へ戻った。そこで凶暴な虎と出くわし、虎は彼に襲いかかりそうになったが、青年はこう言った。「名前があって獣ではない自分を襲うことは認められていない。名前はグリーンワード。この土地は征服された土地であると宣言する。荒野に戻って二度とここへは来るな」

するとどうなったと思う?凶暴な虎は言われたとおりにした。植えた狼も、よろよろ歩く熊も、恐ろしいトロールも、危険なスプリガンも、すべて荒野に戻り、それ以上征服された土地には来なくなった。

これをやり終えた時、青年は務めを果たし、家族の元に戻れると思ったが、そうではなかった。荒野から新しい獣が現れる度に、境界線で教えてやらなければいけなかったのだ。そのため、それから青年は森の近くに住み、荒野の端へ歩いて行って、獣に名前を伝えて送り返すようになった。そして人々は彼をビリジアンのセンチネルと呼んだ。

時は流れ、そのうちビリジアンのセンチネルはかなりの高齢になり、やがて境界線へ歩いて行けなくなるかも知れないと思い始めた。彼は心配になった。しかし、鳥から話を聞いたという1人の少女が現れ、それからは2人で一緒に境界線へ行くようになった。そしてついにセンチネルが亡くなり、彼の名前が魂と共にエセリウスへ行くと、少女が新しいビリジアンのセンチネルになり、征服された土地の安全は保たれた。

それ以来これはずっと続いている。この先も続くはずだ。

フォールン・グロットの伝説The Legend of Fallen Grotto

遠い昔、7人の息子と7人の娘を持つ男がバンコライに住んでいた。家族の住まいは、森の外れにある、奥深くまで続く曲がりくねった洞窟の中にあった。

周囲を取り囲む森は、熊、狼、アナグマ、鹿など、ありとあらゆる種類の生物であふれていた。大家族ではあったが、獲物は豊富にいて狩りも楽だったため、空腹とは無縁だった。

「ハーシーンの祝福に感謝しなくては」と男は言った。

そして狩りの神を祭った祠を家の中に建て、ハーシーンに祈りを捧げることにした。洞窟の壁には動物の脂肪と土を混ぜたものを塗った。子供達が狩った鹿から枝角を取って祭壇を作り、妻は皮を編んで敷物を作り、土の地面を覆った。

祠が完成すると、男のその家族は獣脂のキャンドルを灯し、雄牛をあぶり焼きにし、祈りの言葉を唱えながら雄牛の血を祭壇に注いだ。

すると突然、笑い声が聞こえ、雄牛の死に際の鳴き声とその焼かれた肉の匂いに誘われたハーシーンが、彼らの目の前に現れたのだった。

「上出来だ!」とハーシーンは大股で歩み寄りながら大声を上げた。何重もの動物の革に身を包んでいたが、足元は裸足だった。

「私はあなたの忠実なるしもべです」と男は神の前にひれ伏しながら言った。

「信仰心の証明として」ハーシーンは言った。「7人の息子と7人の娘を送り出すがいい。夜明けから夕暮れ、そして夜明けまで、私が満足するまで狩りの獲物にしよう」

男は恐怖で後ずさりした。「そんなことできません!」男は言った。「他のものなら構いませんが、子供達だけはご勘弁を!」

ハーシーンは目をしかめ、洞窟の天井に向けて片手を上げた。そしてもう一方の手で地面を指した。ハーシーンが叫び声を上げると、壁が内側へ崩れ、祠と男の家は破壊された。

捧げ物から上がる煙のように塵が舞い上がり、がれきの中から16体の森のトロールがドシンドシンと頼りなさげに現れ、よろめきながら洞穴から森の中へと入っていった。

ハーシーンが冷たく言った。「獣にするにも値しなかったが、どうせだから狩りをするとしよう」

ライカンスロープ症と生きるLiving with Lycanthropy

時代を超えて、「ウェアウルフ」という言葉を聞く時、それは恐怖と嫌悪からくる叫びだった。しかしこれからは、必ずしもそうではない。セイニーズ・ルピナスに苦しんでいても、生産性のある平穏な暮らしを送ることは可能だとタムリエルに証明するのだ。

掟:暴力的な行動をしたくなる衝動を抑える

社会から遠ざかることで、このシンプルな掟を毎日の生活に適用する方法を学べる。私達の苦境を理解できない者に対して報復するという、野生の願望に負けてはいけない。他者を単なる娯楽目的で殺すべきではない。ハーシーンは私達に、優れた戦闘能力と、普通の人間を超える強さを与えて下さった。この祝福を、他者を傷つけるために利用してはならない。代わりに、他者にも恩恵があるように使わなくてはならない。狩りはやりがいのある趣味にもなり、恩人に感謝する方法にもなる。しかし人間であれ獣であれ、他者を苦しめる方法であってはいけない。

この祝福は、祝福であって呪いではない。おかげで重い荷物を運ぶことができ、疲労することなく長距離を移動できる。このため、旅の商人に向いており、あらゆる種類の肉体労働にも向いている。継続して自制を見せ、他者に暴力を振るわず、空腹感によって殺す衝動に駆られないと証明することで、自分達と家族に敬意を払うことができる。

ハーシーンの祝福に忠実であり続け、ウェアウルフも穏やかでいられると示すことは、私達の務めである。

狩りへの出立The Posting of the Hunt

いかなる者にも人前で言わせてはならない。狩りが中止されてないことも、儀式の宣言がされたことも、古代の務めの存在についても。

純潔な獲物の儀式は、グレートハントとも呼ばれる。この世界を包み込む強力なマジカの流れから魔法のエネルギーを引き込む、古代の儀式である。儀式の作成者と時期については遠い昔に忘れ去られた。しかし正しく行えば、儀式はハンツマンに強大な力と威厳をもたらす。

儀式では、上級犬と下級犬を連れた全能のハンツマンを、定命の生物である人類の狩りにちなんで伝統的に「野兎」と呼ばれる、哀れで不幸な純潔の獲物と戦わせる。ハンツマンは即座にその能力がもたらす強烈なスリルと栄光、そして無力な獲物に対する支配力で満たされ、それと同時に、純潔な獲物の悲劇的で崇高な、究極的に無益な苦境に心を動かされる。儀式のこれ以上になく美的な実現の中で、殺しによって我を忘れる歓喜は、純潔な獲物が抱く悲しみと絶望をハンツマンが認識することによって釣り合いが保たれる。純潔な「野兎」の死体が小さく切り裂かれる中で、ハンツマンは力の悲劇的な不均衡について、そして世界における残酷な不公平について思いを巡らせる。

狩りが始まると、下級犬は緑のクリスタルが映し出す純潔な獲物の礼拝堂の前に集合する。礼拝堂の中では、ハンツマン、上級犬、そして狩りの王が儀式を執り行い、ハンツマン、ハント、そして純潔な獲物を参加者として清める。次に、ハンツマンは礼拝堂から出て、悲痛な慈愛の槍を掲げ、「狩りの務め」を読み上げる。そこには狩りの4段階、すなわち、さらい、追跡、合図、検分における掟と条件が説明されている。

第1段階:さらい。下級犬が地面をさらい、隠れている「野兎」を外に出す。

第2段階:追跡。上級犬が「野兎」を見える所へ狩り出す。

第3段階:合図。上級犬が「野兎」を罠にかけ、仕留めるために漁師を呼ぶ。

第4段階:検分。ハンツマンは儀式で使う悲痛な慈愛の槍を使って仕留め、街の鐘を鳴らして狩りの王を呼び、見てもらう。次に狩りの王は、狩りで悲痛な慈愛の槍を巧みに使った、勇敢なる猟師に報酬を授ける。狩りの王はさらに勇敢なるハンツマンに、次の狩りにおける「野兎」を指名するように要求する(勇敢なるハンツマン自身は次の狩りに参加するとは限らない)。

勇敢なるハンツマン、狩りの王、猟犬が厳粛に守らなくてはいけない「狩りの務め」には、狩りの手法と条件が詳細に記述されている。これらの手法と条件は掟とも呼ばれ、狩りにまつわる詳細がすべて具体的に定められている。例えば、参加できる各種猟犬の数、悲痛な慈愛の槍を使う際の方法などである。さらに掟では、たとえわずかであれ、「野兎」には現実的に狩りから逃げられるチャンスがなくてはならないと定めている。実際には、デイドラの儀式の聖堂に集めると、野兎が狩りから離れた場所へ転移できる、すなわち猟師と槍から逃れられる鍵が6つ用意されているという条件で満たされる。当然ながら、「野兎」が実際に鍵を発見して逃避することは起こりえないが、その形式は守られなくてはならず、鍵に細工をしたり、「野兎」が鍵を発見または使用できる本来のチャンスを削いだりする行為は、恥ずべきものであり、狩りの掟に対する許されざる裏切り行為である。

真のホーリン伝説 パート1The True-Told Tale of Hallin, Pt. 1

「若きファハラジャード王子へ伝えられた物語の歴史」より

おお王子よ、ではお話しよう。ラ・ガーダがたちまちハンマーフェル中に広がって牙の民を追いやり、かつてヨクダ人であった人々が剣を捨て、代わりにシャベルとこてを拾い上げるやいなや平和が生まれた。三世代の間レッドガードは地を掘り、偉大な建造物を数多く砂漠の上に建立した。また、我らが民は皆、その偉大さを称える記念碑を建設していたために、剣の道の研究を行う者はほとんどいなかった。

今のアリクル東部、そしてバンコライの峠の南部に、立派であり続けるオジュワ女王によって見事な街が建設され、すべて白い石と縦溝掘りの柱に彩られたその街の名は、非常に高名な女王のその名にちなんで、オジュワンブと名付けられた。その道々と広大な大通りには、商業的かつ創造的なすべての芸術を扱った家や集会所がたくさん見られた。人々は洗練された服に身を包み、輝く宝石で自らを飾り立てて通りをうろつき、美味しいものを食べ、活気ある曲や心静まる曲を聴いた。そして、それについてはすべて、心地よいものであった。

壁によって光が遮られた、取るに足らない街角に立つ「戦いの美徳の間」では、アンセイ最後の戦士、ホーリン師が、剣の道に関心を持ったオジュワンブの若者たちにそれを教えていた。そんな若者は少ししかいなく、同輩から冷やかしや冷酷なからかいを受けたりしたが、それでも彼らは年老いたホーリンから刺激を受け、レッドガードの真の戦士となるまで剣の道を学んだ。後にお分かりいただくように、申し分のない戦士になった。

「竜の尾」という山岳地帯にて未だ潜伏する牙の民が、レッドガードに対する怒りの不満を大げさに示すがごとく、そのぼろぼろになった衣服を引き裂いていた。その中に、謀略によってディヴァドの呪いを逃れたために減退していなかった、ゴブリンの偉大なる領主がいた。悪賢さと活力の両方を備えていたこの巨大なゴブリンは、部族の中で長い間働き、ある日竜の尾にいるすべての牙の民の領主となっていることに気がついた。彼の名は石拳のマーグズールといった。そういうわけでマーグズールは、偉大な剣「骨切り」を掲げて地震のような力強い声で吠え、復讐の日はついにそこまで来ていると宣言した。

それからマーグズールは、竜の尾から「直立軍」を率いて大きな砂嵐のようにハンマーフェルへと殺到したが、その前に立ちはだかる者は誰もいなかった。フォールン・ウェイストの人々は、牙の民の怒りを前に逃げまどい、街が溢れ返るまで、実に多くの者がオジュワンブの壁の向こうに避難した。苦悩と不安の中、市民は泣き叫び、「ああ、オジュワ女王よ。我々のために一体誰が戦うのか?我々は皆、職人に、そして喜びを作る者になってしまった。今や剣の道を忘れてしまったのだ」と嘆いた。

すると、オジュワ女王は民に話しかけ、「剣の道を覚えている者は誰もいないのか?」と言った。そこで、ホーリン師が名乗り出て、女王の前でお辞儀をするとこう言った。「女王様、私はアンセイ最後の戦士です。少なくとも自分が心得ているだけの剣の道を覚えております。できる限りのことをいたしましょう」

それから、ホーリンの弟子たちも前に進み、女王の足元に剣を置いた。しかし、非常に高名なオジュワは、剣の数があまりに少ないことに失望し、取り乱してこう言った。「そのように少ない剣でどうやって直立軍を撃退することができるのか?牙の民は砂漠の砂のように無数にいるのだぞ」

ホーリンはそれでも決して思いとどまることなく、大胆に、「偉大なる陛下よ、ご安心ください。あなたの民はレッドガードです。剣の道を容易に思い出すでしょう。剣の柄をいま一度手に取れば、円環の書からもう一度格言を学び、敵が無数であろうと、全世界のどの民にも匹敵するでしょう」と言った。

「アンセイの師よ、そのようになさい」と、オジュワ女王は答えた。「しかし、レッドガードといえども、剣の道を習得するには時間を要する。しかし我々には時間がない」

「それなら、もっと時間を作りましょう。十分な時間を与えるのが我が任務です。それは我が人生において、最高の仕事となりましょう。オンシのまばゆい刀剣にかけて、与えることを誓います」そして、彼は女王の目の前で剣を引き抜き、剣の仲間への誓いをかけた。驚くべきことに、ホーリンの背丈は巨人の背丈になった。剣の鋭い刃は輝く光になり、皆は注視できなかった。

そのうちに視力が戻った彼らが目にしたのは、いつものホーリン師が、微笑みながら剣を鞘に収める姿であった。すると、アンセイ最後の戦士は、まるでオジュワンブの全市民を抱擁するかのように両手を掲げて言った。「レッドガードの仲間たちよ。私は君たちに、長きに渡って守ってきた円環の書の知識を伝授しよう。どんな脅威であれ対処できるであろう。我が弟子たちが君たちに知識を教えれば、皆が剣の道をもう一度理解するだろう」

それから彼はオジュワ女王に振り向いて言った。「さあ、民を導いてください。偉大なる女王よ。それはあなたにしかできない仕事です。彼らを西へ連れて行き、ハンマーフェルは自ら直立軍との戦いの準備を整えられると、剣の道の評判を広めるのです。私はこの街にとどまり、人々が自らのために戦う準備が整うまで、他のアンセイと共にできるかぎり防衛しましょう」

真のホーリン伝説 パート2The True-Told Tale of Hallin, Pt 2

ホーリン師の言葉をそのまま信じたオジュワ女王は、直ちに兵士に命令し、円環の書からの教練を毎日行わせながらも、アリクルへと向けて西へと進軍させた。ただし、オジュワ女王が行ったのはこれだけではなかった。フクロウの仲間である賢明な女王は、すべてのフクロウに敬意を払い、殺してはいけないと法令で定めていた。そのお返しに、フクロウも女王の願いを叶えていた。だから女王はフクロウの父を呼び出し、オジュワンブで待機してホーリンの防御を見守るように頼んだ。女王は、「街全体を1人の男がどうやって守るのかを知りたい」と言った。

アリクルへ続く秘密の道を進むため、最後尾にいたオジュワンブの人々が門から出たと同時に、東に牙の民の斥候が現れたが、ホーリンはそれに気がついた。なぜなら、彼は年老いてはいたが、その目は鋭かったのだ。

聞いていたのはフクロウの父以外にはいなかったが、ホーリンは言った。「蛇が脱皮をするように、アンセイは過去の殻から新たに現れよう」彼は剣を掲げ、「同胞よ!人々の救援を求める。時が終わるとしたら、その時は今なのだ」と叫んだ。

彼が剣を左に指し示すと、胸壁に沿って北のほうで、蛇皮のようなカサカサという音がした。すると驚いたことに、胸壁沿いに兵士の集団の影ができた。そこには、かつては皆アンセイの女であったらしき者たちが立っていて、ホーリンの方を向いて敬礼をした。ホーリンが右に同じような身振りをすると、胸壁に沿って南のほうで、カサカサという音がした。すると驚いたことに、かつては皆アンセイの男であったらしき者たちがそこに現れ、同様にホーリンに向かって敬礼をした。それから、北と南のすべての者は、輝く剣を抜き、胸壁の上で立って待ち構えた。

牙の民の斥候は、オジュワンブの防衛を観察しようと、直ちに立ち止まった。街の人々が剣の道を忘れてしまったと聞いていた彼らは、胸壁に相当な数の戦士がずらりと並んでいるのを見て驚いた。そして、誰がマーグズール戦士長へこの知らせを届けるかについての相談がなされたが、そのような知らせを伝える者は首を切り落とされるだろうと恐れたために、彼らは口論になり、言い逃れをすることとなった。しかし、最終的には一番小さな者が、心の打撃を受けながらも戦士長への報告を持ち帰った。

そのようにして斥候は、マーグズールに、オジュワンブの壁には奇妙なことに、相当数の防衛にあたる戦士がいると報告した。石拳は瞬く間に斥候の首を打ち落としたが、悪質さも活力も備わっている彼は、よく考えた。そして彼は、「だからどうだというのだ?我々は砂漠の砂ほど無数にいる。このオジュワンブを取り囲んで、入口も出口も離れない。彼らの畑を荒らし、物資の流れを止めて、誰も飲まず食わずにさせるのだ。さすれば、街は陥落しよう」と考えた。

そしてマーグズールは命令を下し、それは実行された。牙の民は外塁の戦利品で暇をつぶし、壁を防衛する戦士たちに罵声を浴びせ、彼らを愚弄した。しかし、戦士たちは何も応じなかった。捕虜を虐待して最低な楽しみ方で時間を過ごしていたマーグズールとその部隊は、オジュワンブの防衛者たちが衰弱し、その数が減少するのも時間の問題であると確信していた。

だが、そうではなかった。戦士長の骨計数機による計算が、市内の食料や飲料の底がついたと示しても、戦士たちはじっと立ち、屈強な様子で、黙っていた。そこでマーグズールは呪術師を招集し、「呪術師よ!我々はレッドガードにばかにされているのか?我々が見ている戦士は、実際に胸壁に並んでいるのか?それとも、ただの影なのか?」と言った。

それで、呪術師たちは前兆を占い、双子の乳児をいけにえに捧げ、東門へ偵察を送ったが、ホーリンはそれを上から槍で突いた。彼らは戻り、こう言った。「いいえ、偉大なるマーグズール様。我々はばかにされてなどおりません。我々が目にしているのは、確かに胸壁に並んだ相当数の戦士です。しかし、いかにして飲まず食わずで立っていられるのかは、私どもにはわかりません」

マーグズールはほんの一瞬で呪術師たちの首を打ち落とし、それから血まみれの「骨切り」を掲げて叫んだ。「戦闘準備だ!隊列を作れ!今夜我らはオジュワンブの血を飲むのだ!」

その戦いを生き延び、話を語るレッドガードは誰もいなかった。しかしそれでも、フクロウの父によって伝えられたために、賢明なオジュワ女王はその事実をすべて知ることとなった。まさに17日もの間、ホーリンとそのアンセイの戦士たちがいかにして攻撃に耐えたかが伝えられた。戦士の数はかなり多かったが、それでも時間と共にアンセイの戦士は減少した。ただし、彼らは蛇皮へと変わるように、殻のみを残して逝った。最後には、東門に立つ者はホーリンだけとなり、「骨切り」を振り上げたマーグズール戦士長が門を押し開けた。すると、ホーリンの体は戦士長に匹敵するほど拡大したように見え、どちらも剣の戦いへと突入した。

長きにわたって剣はぶつかり合ったが、月が昇ると石拳はついに、ホーリンを地面に叩きつける強打を放った。しかし、ホーリンを倒したと同時に、円環の書のありとあらゆる切り込みと突きを心得たホーリンは、剣を振ってマーグズール武将の首を切り落とした。それから両者とも死に果てたが、その死に顔に微笑みと平穏な表情を浮かべていたのは、1人であった。

オジュワ女王はこの知らせを聞きながらうなずき、「それはよろしい」と言った。そして、円環の書のありとあらゆる切り込みと突きを心得たレッドガードの戦士による大軍隊の方を向き、言った。「レッドガードよ!今こそ牙の民から我らの地を取り戻すため、進撃するのだ。もう一度我らの壮麗な街を取り戻したら、それをホーリンズ・スタンドと新しく名付けよう。その日はきっと訪れるであろう」

そのようにして、街の名は、その後ずっとホーリンズ・スタンドと呼ばれている。

野蛮人と獣の生活A Life Barbaric and Brutal

アーセナイス・ベロック 著

第一章:リーチの民による拉致

私は、エバーモアからビョルサエを北へ行った、マルシエン村で生まれた。母は織工で、父は、川貿易用の小さな漁船やコラクル舟を作る船大工だった。少年時代は、父が働く港で遊んだり、森の近くでイッポンシメジのかさやクルミを隅々まで探したりと、幸せだったことを覚えている。

それはある日、後者の遊びをしていた時だったが、私はいつもより村から少し離れて道に迷い、ブライアの茂みに入り込んでしまった。すると突然、いつの間にか気がつくと、1対の人間の頭蓋骨をじっと見つめていた。自分が見ていたものが、杖に乗った頭蓋骨と、その隣にあった頭蓋骨のような模様を描いた女の顔だということに気がついた時には、打ちのめされて縛られ、女の肩に担がれていた。

家から離れ、北へと連れていかれた先は山の中だった。蹴ったり叫んだりし始めると女は私を投げおろし、さらにきつく縛って、おまけに猿ぐつわをかませた。それから女はまた、辺境へと私を運んでいった。結局私は、極度の疲労で気絶した。

目が覚めると辺りは暗かったが、火明かりのゆらめきのおかげで、ぼんやりと物影を見ることはできた。それは、角や骨、そしてくぎや羽毛を身につけた人影だった。リーチの民だ。私は目を閉じて、目覚めようとしたが、それは悪夢ではなかったのだ。目を開けると、彼らはまだそこにいた。

猿ぐつわは外されていたので、水が欲しいと叫ぶと、頭蓋骨顔の女(後にヴォアンシェという名だと知る)が、コップに入れた水を持ってきてくれた。女は縄を確認したが、私が痛みにたじろいだ部分を、実際に少し緩めてくれたのだ。これに私は驚いた。リーチ族は未開人で、残虐行為にふける意地悪なデイドラ崇拝者であるといつも聞かされていたからだ。もしかすると、私がどれほど苦しんでいたかを知れば、解放され家に帰されていたかもしれない。

だがそれは、空頼みだった。私はそのまま、8年間もクロウワイフ・クランの捕虜にされたのだ。リーチの民は、故郷のブレトンで信じ込まされたよりもはるかに複雑で、理解し難かったが、1つだけ間違っていないことがあった。それは、リーチにおいて野蛮な行為と残酷さは、ごく当たり前の日常だったことだ。ヴォアンシェは馬飼いで、前の奴隷が頭を蹴られて死んで以来、馬の世話をする奴隷が必要だったため、私を拉致したのだった。彼女が私に水を与え、縄を緩めたのは、新しい所有物の状態を心配しただけに過ぎなかった。

ヴォアンシェのクランは、クロアブドラというハグレイヴンが牛耳っていたが、かぎつめのような爪をしたこのしなびた婆は、かなりの権力を持った女呪術師だった。彼女は、デイドラの霊魂ナミラという、クモや虫、ナメクジや大蛇といった不快な害獣を制する古代の闇の淑女に仕える女司祭だった。ナミラは有害な小動物の支配者だったので、リーチの民は彼女を「子供の神」と呼んだ(ユーモアがないわけではなかったが、彼らの冗談はいつでも悪意あるものであった)。双子月の闇の度に、クロアブドラはリーチも奴隷も含む一族の子供を抽選で無作為に選び、闇の女神へのいけにえにした。選ばれた子供は、「いつもにじみ出る祭壇」に連れて行かれ、ナミラへの供物としてその心臓を切り離された。いつも自分が選ばれると思っていたが、羽が引かれると、そこに書かれた名前は、いつでも他の子供の名前だった。

クロアブドラの醜い夫は、コインスサックという無作法で暴力的な男だった。彼は墓の歌い手で、死体を意のままにする呪術師だったが、それを私の国では死霊術師と呼んだ。彼はいつも、焼いた鳥肉を見るかのようにヴォアンシェを横目で見ながら唇をなめていた。彼は一族で権力があったし皆に恐れられていたが、ヴォアンシェは高慢な態度で接したため、それは時にコインスサックを怒らせることとなり、夜にテントへ嘲笑する幽霊を送り込まれたり、馬の肥料にライスワームで呪いをかけられたりした。ヴォアンシェはまったく動じず、彼の醜い妻クロアブドラに苦情を出すぞとコインスサックを脅して、いつでも追い払っていた。

リーチでの生活は大変だった。クロウワイフは狩猟クランだったため、荒野の至る所で群れを追いまわすのが私たちの生活だった。それは厳しく危険な暮らしで、大牡鹿の枝角や、サーベルキャットの牙で一瞬にして生命が奪われてもおかしくないような日々だった。しかし、私が最も恐れていたのは、半年ごとにある、ツンドラの群れの後を追ってカース川を横断することだった。私の仕事は、ヴォアンシェとその役立たずの娘が、氷のように冷たい過流を馬に泳いで渡らせるのを手伝うことだったが、毎回これが最後だと、そう思っていた。カース川に捕らえられる度に、2人の兄弟たちのようにビョルサエで水泳を習っていたらと、どれほど願ったことだろうか。

時折、横断の途中で馬がパニックに陥り私たちの手を離れたが、それは大抵、溺れて死ぬことを意味していた。ヴォアンシェと私は馬の死体が打ち上げられている場所が見つかるまで、はるか下流を捜索した。それは馬の皮をはいで、貴重な脂肪や肉、そして骨を手に入れるために死体を解体するためだった。リーチの民の間で、無駄になるものは何もなかったのだ。

カラス妻の奴隷になって6回目の夏(なんと、大嫌いなカースを11回も渡っていた!)、クロアブドラとコインスサックの無礼な息子、アイオックノールに注目され始め、私は迷惑していた。彼はその注目を、私を泥の水たまりに落としたり、シチューにネズミを入れるという形で表現した。アイオックノールは私よりも1歳年下だったが、彼が私を悪ふざけの対象以上の存在にしたがっていることはすぐにわかった。彼はハグレイヴンの息子として、罰を受けることなくやりたいことは大体何でもできたし、ヴォアンシェはクロアブドラに苦情を言って私を守ることはできなかった。横暴な老女はゲラゲラ笑い、手を振って追い払うだけだった。

だから、毛皮の山で寝ているべきはずの夜、私は槍を作り始めた。

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