付呪師助手メール 4週間目

22日目
栄えある雇い主殿、再び冒険の旅に出られて嬉しい限りだ。今回はいつもより早く積み荷を用意することができた。どうか上手く使ってくれ。程なくしてもう一つお送りできるかと思うが、今はタムリエルの洞窟や洞穴が我らを待っているのだ!

23日目
あなたに素材を送る者として、私をある程度は味方として考えて頂けているだろうか。実は最近眠れないのだ。以前私が兄弟の命を救うため、人を斬ったことはあなたも覚えているかも知れない。私は己が剣を巧みに操り、己が出自に見合った行いをしてきたと信じているが、誰かを殺めた事にはやはり気落ちしてしまう。これをヨクダの先人たちが見たら、どう思うだろうか。

24日目
栄えある雇い主殿、野生の獣たち相手に己が力を試す感覚がいかに素晴らしいか、筆舌に尽くし難い。何物にも囚われず、また戦いを止める衛兵も居ない。存在するのは、私とあなたの素材との間にある、野生的な怒りの集合体のみ。友よ、この新たな積み荷があなたの益にならんことを願っている。

25日目
敬愛する雇い主殿、この度はアブナブの兄弟エズダブより文を送らせていただく。近頃の積み荷に際し、我が兄弟がしたためた戯言についてお詫びしたい。我らの問題をあなたに投げかけるつもりはなかったのだ。彼にはあなたが敬愛すべき雇い主であり、感情をぶつける先ではないという事を、改めて言い聞かせておいた。次回アブナブが、己が感情をあなたに語ろうとしたならば、私がこの拳であいつの顔面に語り掛けることをお約束する。

26日目
栄えある雇い主殿、アブナブだ。前回のエズダブの手紙は無視していただきたい。もし私があなたの立場ならば、ご自身の使用人に関するすべての状況について知っておきたいはずであり、その事を理解しているつもりだ。だから私はこれまで素材と合わせて、文に詳細な報告を含めており、今後もそうしていく所存だ。

27日目
栄えある雇い主殿、新たな積み荷をお送りする。すべては順調だが、私は最近恐ろしい悪夢に悩まされている。自分の周囲が霧に包まれ、私の視線の届かぬ先に何十、何百匹という獣が私を喰らおうとしているものだ。この夢を毎晩、際限なく見続けている。もう寝る前にクワマーの卵は喰らうまい。

28日目
栄えある雇い主殿、素材は今そちらへと向かっているはずだ。しかし私の不快なる夢は今もつづいている。そして思い返せば、すべてはアイレイドの遺跡で奇妙な生物を倒してから始まった。その生物は巨大な斧を携えていたが、素早さは私が優り、その体を両断すると同時に崩れるように消えていった。もしかするとあれは死なず、今も私の近くに残っているのやも知れない。