フラール家 スタイル

クラフトモチーフ52
House Hlaalu Style

マスタークラフトの仲介者、ロリス・フラール 著

世界は交易のおかげで回っている。そして交易において、評判はすべてである。だからフラール家に対する信頼を維持することは、商業における優位を持続させるために極めて重要なのだ。我ら名家の衛兵と海兵の武器と防具は、取引相手が我々に期待する信頼性の手本となるように、品質と外見を厳密な基準に従わせなければならない。可能な場合は、力の源を象徴する様式化された商人の天秤の印を道具にあしらうこと。

ブーツ

ブーツは比較的重く、下部は細いが、脛から膝までは上にいくほど広くなる。爪先は一番軽装の鎧でなければ鋼鉄製だ。脛のプレートは脚の後部に広がり、腱を保護する。

ベルト

ベルトは丈夫で厚みのある、二度なめしたグアル皮で作り、タセット、武器、財布を支える。前面のバックルにはフラール家のシンボルか、個人的な家の紋章をあしらってもよい。

我ら名家の兜(軽装鎧の場合はフード)は頭全体を覆い、面頬により交易で行く地の環境上の危険から顔を保護する。兜はボーンモールドや似せて鋳造した金属製で、形は球根状だ。これを頭蓋骨の後部まで引き延ばすことで、伝統的な頭部の金貨の隠し場所を保護する。

脚当て

フラールの腿当てと脛当ては裾を拡げたボーンモールド(あるいはボーンモールド風のもの)のプレートで構築され、脚の前面、側面、後部を保護する。膝当てには名家の天秤のシンボルか、個人的な家の紋章をあしらってもよい。

フラール家の弓は輸入品のアッシュやイチイの木で作られる。この用途には我々のファンガスウッドよりも優秀なのだ。矢筒はグアル革製で、名家の二つの皿を持つ長い天秤のシンボルがあしらわれる。

胸当て

フラールの胸当ては伝統的なボーンモールドを加工したプレートか、ボーンモールドに似せて鋳造された金属のプレートを重ねて構築される。名家の天秤のシンボルは、胸か腹部に堂々と配される。

フラールの剣は公正な取引に関する我々の評判のように長く直線的で、我々の契約にも似た諸刃の剣である。剣にはフラールの短剣と共通の、先端が鉤型に湾曲した特徴的なデザインが用いられる。鍔は広げた翼に似ていて、装着者の手を保護する。

肩防具

フラールのポールドロンは三角形のボーンモールドかボーンモールド風のプレートを重ねて構築し、先端の張り出し部分で首の側面を保護する。デザインは抽象的でもよいが、名家のシンボルを刻み込んでもよい。

手袋

フラールの篭手は指と手の部分を柔軟な革で作り、張り出したボーンモールド(あるいは似せて鋳造された金属)のプレートで前腕と手の甲を保護する。指先の革は金貨を数える手の動きを鈍らせない程度に柔軟でなければならない。

大きな凧型をしたフラールの盾は、伝統的にはボーンモールドで作るが、最近ではファンガスウッドに金属製のプレートを重ねて作ることも多い。人目を引く我ら名家の天秤のシンボルは、前面に堂々とあしらわれる。

フラール魔術師の呪文用の杖には、我らが名家の二つ皿の天秤のシンボルをかたどった先端装飾があしらわれ、装備者が世界中に名を轟かすモロウウィンドの商売の達人たちと提携関係にあることを、誇らしく示す。底部は金属で覆い、重い石突きを付けるので、必要な時には護身用の武器としても使える。

戦棍

フラールの戦棍は先端に3つの湾曲した突縁が付いていて、叩き潰せる重さと切り裂ける鋭さを備えている。斧と同様、戦棍の柄も大部分は金属で覆われているため受け流せる。また重く先の尖った石突きが底部に付けられる。

短剣

短剣は主に受け流すための武器であり、両刃で幅広の直剣である。鉤型に湾曲した特徴的な先端部分のデザインは、フラールの剣と共通している。広い鍔はクリフストライダーの翼に似ているが、鋭利に尖らせてあるため奇襲にも使える。

フラールの斧には湾曲した重い片刃が付き、柄の反対側には相手を掴み、鎧を貫通するための細い棘を付ける。受け流すため、柄の大部分は金属製の筒で覆い、底の部分に尖らせた重い石突きを付ける。