テルヴァンニ家 スタイル

クラフトモチーフ50
House Telvanni Style

ヴィベク・シティのイヴェラ・テルヴァンニ 著

さて、見目麗しき方よ。テルヴァンニ家への献身を示したいと望むのね?ならばそれなりの格好をしなければいけない。私たちが「力ある者が徳の基準を決定する」と言っているのは知っているでしょう。だから我らが名家の評議会は私を衣装の代弁者に任命し、服と衣料品、武器と防具における徳の基準を決定させているの。そして私は、ここに定義し布告する。テルヴァンニ家の衣装は他から際立つと同時に、畏怖を喚起させなければならないわ。

ブーツ

テルヴァンニの地形は起伏が多いので、ブーツの底は分厚くないとダメ。でも、甲皮は柔軟なものにしてね。より重装の防具で、ブーツがサバトンになる場合は、多重金属プレートで足の甲を保護し、前方は先端を上向きに尖らせること。これはポールドロンの上向きに尖った形状に対応するもので、同時に我らが達人の魔術師たちの、爪先の尖った靴も想起させるわ。

ベルト

テルヴァンニの戦闘ガードルは分厚く強靭で、主な特徴はガードルが前部と後部で支えている多重プレートよ。これは胴と背中の中央部を保護するの。この柔軟なプレートは棚型キノコのような形状で、放射模様のキノコひだを示すわ。

テルヴァンニの兜は頭全体を覆うもので、2種類の明確に異なるバージョンがある。軽装鎧には鎖かたびらのフードに硬いフェイスプレートを付け、重装鎧には嫌でも目につく毒キノコのシルエットをあしらった「キノコマスク」の全面兜よ。私もテルヴァンニ重装兵の兜を見ると、誇らしい畏敬の震えを感じずにはいられないわ!

脚当て

腿当ての代わりに、テルヴァンニ戦士の脚は腰から膝まで垂れ下がる鎖かたびらのキルトによって保護される。我らが魔術師王のローブに着想を得たこの脚防具は、美しいと同時に実用的で… 正直に言って、とても興奮させられるわ。キルトを着たダークエルフ?素敵じゃない!

テルヴァンニの長距離兵器はもちろん魔法だけど、名家の奴隷たちは弓を装備しても良い。その外見も明示しましょう。私たちの射手には反り返った簡素な弓に、重ねたキノコのカサ状の防護金属で上張りしたものを支給するわ。矢筒はそれに合わせて装飾するの。

胸当て

テルヴァンニの胸鎧は柔軟な革にキチン質やフェロ・ファンガス、あるいは金属製の美しい多重プレートを被せて層にする。形状は棚型キノコや毒キノコのカサから着想を得たもので、キノコのひだの線をあしらうわ。漆による塗装は自由だけど、内に潜むカゴーティを表現するために用いてもよいでしょう。

テルヴァンニの剣には長く湾曲した刃があり、先端には鉤か棘が付いている。騎乗者を引きずり下ろし、重装騎兵をよろめかせて倒すために役立つの。伝統的なテルヴァンニの剣術では、刺突よりも斬撃を重視する。先端はあまり使われないのよ。短剣と同じように、柄と刃の間の金属製の中口には、渦巻き呪文の模様があしらわれているわ。

肩防具

私たちのポールドロンの多重プレートは、上向きに輝きを放つ先端部分が、テルヴァンニ鎧の際立つシルエットを演出している。特により重い装備の場合はそれが顕著よ。ああ、肩幅の広いテルヴァンニの兵士たち!2人欲しいわ。

手袋

篭手は私たちの他の衣装と同様に、対照を本質とするデザインを示すわ。グアルの革で手と指を覆い、革を十分に薄く、曲げやすくして器用さが失われないようにする反面、手の甲と前腕は棚型キノコの形とひだの線を持つ、硬いプレートで保護するの。

心臓の形をした私たちの盾は、キチン質かフェロ・ファンガスの多重プレートで構成され、テルヴァンニ家の魔法のシンボルをあしらった紋章が中央についている。硬いながらも軽く、縁は防御力を高めるため鋼鉄で強化されているわ。

テルヴァンニの呪文杖の先端装飾には、銀メッキで刻まれた我らが名家のシンボルがあしらわれている。私たちの魔術師がテルヴァンニの制服を身に着けていない時でさえ、魔術師がどの名家に属しているのかと思い悩む必要もない。素晴らしい!

戦棍

テルヴァンニの哨戒兵が装備するキノコのカサ型の槌は、名家の評議会のキノコ王笏に似ている。でもより大型で、脱走した奴隷の頭蓋骨を卵の殻のように叩き割れる重さを持っているわ!

短剣

私たちの短剣は長く、湾曲した儀式用短剣に似ている。でもテルヴァンニのものであることを際立たせるため、先端を鉤状にするの。柄と刃の間にある金属製の中子に施す渦巻き模様は、放たれる呪文と我らが栄光の名家を共に象徴する。

私たちの斧の刃は縁の鋭い棚型キノコに類似している。実際、金属の鉱石が手に入らない場合は、鍛冶場で強化されたフェロ・ファンガスで作ることも可能よ。刃は必要以上に大きくしないこと。テルヴァンニの戦士たちは正確かつ繊細に武器を扱い、見た目よりも実用性で畏怖を引き起こすの。