木工師助手メール 12週間目

78日目
パクルーティは吟遊詩人に今日の歌の礼を言ったが、聞いていなかったのか返事をしなかった。誰かが吟遊詩人に礼を言ったときに備え、その場を動かず見張った。だが、誰も礼を言わないまま吟遊詩人が酒場を出て、おそらく別の演奏場へ向かった。パクルーティはついて行った。しばらくすると吟遊詩人は急に走り出したが、追いかけ回す気はなかった。吟遊詩人は変わり者だ。

79日目
パクルーティが食事をする店は、ならず者が大勢いる。他の店ではこの者の相手をしてくれない。その結果、この者はしばしば、筋金入りの犯罪者たちに囲まれた材料ハンターとして、店一番の上客となる。食べるのが早いからこの手紙を書ける。客はもうすぐ出て行くだろう。これからパクルーティが奪ってお前に与えることになる材料を持って。

80日目
パクルーティはアンデッドを相手にするのは苦手だ。彼らは獣同然で、生きる者の天敵だ。卑劣漢で、あらゆる面で生きとし生けるものと反対だ。しかし、大半のアンデッドはかつて生者だったのだから、彼らの寝床には多種多様な材料があふれている。

81日目
伝説のアーティファクトのカジートの指輪は、噂では、これをはめた者は動きをまったく気づかれず、完全無欠の存在になるそうだ。多くの人が言うには、かつて戦争の行方を変えたり、敵に報復したりするために使われたそうだ。すべてのカジートと同じくパクルーティも、泥棒三昧の身になるだろう。

82日目
いつかパクルーティは水に濡れずに川を渡る秘技を見つけるだろう。だが今日はまだ無理だ。快適な旅を期待して、渡し守に通常のなんと2倍を払った。だが渡し守は失敗した。送った材料を喜んでくれることを願っている。幸い、荷物は梱包されていたので濡れなかった。パクルーティはそういうわけにいかなかったが。

83日目
魔術師は日常生活で魔術をどのくらい使うのだろうか、とパクルーティはいつも疑問に思っている。パクルーティは囁きの牙の達人で、細かい霧のようなその技は、どんなものにも到達する道を生み出す。例えば、登れる木があれば階段など使わない。魔術師は階段が目の前にあっても飛ぶのだろうか?

84日目
パクルーティがムーンシュガー以外のことに真の愛を見つけ出せるだろうかは分からない。食事中に注意してみるが、使う前にほこりを払うことをどうか忘れないでくれ。申し訳ない。