儀式と新事実

Rituals and Revelations

8の巻物Scroll of Eight


         暗闇
           貪欲な者
        夢見る者
    沈黙
         
             
         復活

これがゴーストスネークの神聖なる8つの姿だ。それぞれに真実と嘘、そして偉大な蛇のとぐろのように、自ら絡み合い延々とうねり続ける謎が含まれている。

ゴーストスネーク、我々の捧げ物を受け入れたまえ!

アークメイジの召喚儀式Summoning Rituals of the Arch-Mage

〈本は空白に見える〉

アデバーの日記Adeber’s Journal

黄昏の月16日

黒檀の占いでは満足な成果が上がらないため、儀式に移行した。ムクドリから始めたが、長くとどまりはしなかった。まったく予想がつかない。群れ共通の動きに依存しすぎている。ハゲワシは一定の成果を上げたが、反復するとめまいがする。彼らはぐるぐる回る。何度も同じ話をする。

カラスが最も成功したのには驚いた。彼らは知覚が鋭く、適応力があり、私と同じくらい手順に興味があるようだ。昨日は数匹を放ち、ニルンのパウダーボックスを深く吸った。間もなくカラスは模様を紡ぐようになった。デイドラの文字と思われる。その後すぐにほとんどのカラスが円状に集まった。最も大きなカラスは半分羽根のついた矢のように回転し、円の中を舞い上がった。コルク抜きか?それとも鍵か?通りすぎるのを16回数えたところで、彼らはようやく囲いに戻った。

扉に関係している。そう考えられずにはいられない。またはポータルだろうか?扉、いつも扉だ!そして16回通りすぎたのは?16名の公か。偶然のはずがない。しかし扉はどこにある?彼らはアーティファクトの場所、またはそれ自体の話をするのか?疑問が増える。疑問はいつも増える。ニーロと話し合うべきだ。彼は魚で同じようなことをしたようだ。すぐに成果が上がらなければ、アークメイジに伝えなくてはならないだろう。すでに多くの時間を費やした。このデイドラのアーティファクトが振りまく恐怖は、誰にも分からない。

アルダークへの簡潔な手紙Brief Letter to an Aldarch

アルダークへ

この気味の悪い聖杯を使えば水は自在に操れる。深遠の暁紀に宇宙を形成したアヌ、それからアース・ボーンズのイフレの礼拝に使われる時、特に役立つ。

体と根を、あるいは根と手足を交換していた時代のほうがよかったという者はほとんど信用するべきではない。私個人としては、心も外見も前日と同じまま毎朝起きられることに感謝している

あなたも間違いなく我らの歴史を思い出しているだろうに脱線してしまった。それにこの手紙は——可能な限り短く——祠の中での聖杯の使い方を説明するためだけに書かれているのだ

祠の水に聖杯を浸ける。汚れを洗い落とすために汚れているところに水をかける。不純物が両目から洗い落とされるように、預言が見えるはずだ

聖杯からの水は混沌を鎮める。不適切に準備された食事を摂ったために体の奥が落ち着かない時はそれを飲むとよい

祠の両側を忘れずに訪問するように

どうか私の感謝とともに聖杯を受け取ってほしい。マーラの名のもとに、あなたの胸のうちで命の血が脈動し続けますように

悔悟者、上級公アスタナモより

アルダークへの手紙Letter to an Aldarch

アルダークへ

祠へ近づく時は一人かも知れないので、あなたが持ち合わせていない知識をここに記しておく。

祠は2つある。一方にはトリニマクに捧げる炎が1つあり、もう一方にはザルクセスに捧げる炎が2つある。これらの聖なる炎は、不純な考えや行為で近寄る者には効果がない。この時は気をそらさないように。近くであなたを守ってくれる者はいない。

聖なる炎を使って、神々による破壊の作品を崇拝する贈り物を清める。炎は揺れて、空中を流れ、燃えるべきものだけが燃やされる。

3つの炎のうちどれかが消えた場合は、贈り物の力を使って直接点火し直さなくてはいけない。エンバーなどの呪文は効き目がない。

強力な贈り物であるから、注意して扱うこと。

アーリエル自身の名の下に、彼の火の息がこの試練の時に私達を温めてくれることを祈る。

— 悔悟者、上級公アスタナモ

ヴァヌスへのメモNote to Vanus

ヴァヌスへ

最近見た幻視が望ましくない注意を集めています。彼らはまず私の家を取り囲み、安全と思ったこの場所まで追跡してきました。ここに来るべきではありませんでした

これまであなたに送った伝言を覚えていますか? いつも驚くべき属性に満ちたものだったでしょう。あなたとの会話は、私にとって儀式のようでした。正しい順番で見つけられることを願っています

M

ヴァラムールのメモ、その1Valamuur’s Notes, Volume I

7日、星霜の月、第二紀、291年

アランドラは、解決法を見つけたと思っている。

うまくいけば、ルートサンダーを作る必要がなくなり、植えることができ、その成長を我々の本当の計画に利用できる。

うまくいけば、時代を代表する建築技術を開発することになる。

ヴァラムールのメモ その2Valamuur’s Notes, Volume II

6日、暁星の月、第二紀、292年

アランドラは正しかった!

石を操作するには、正確な召喚魔法を唱えることが必要だった。街の建設は、すぐにでも始められる。

8日、薄明の月

密林の野生動物たちが怒っている…おそらくこの仕事のせいだというのは理解できる。もっと早く進めなくては。この地域の植民地化は、なるべく早く終わらせた方がいい。

ヴァラムールのメモ その3Valamuur’s Notes, Volume III

7日、蒔種の月、第二紀、292年

アランドラは、今朝姿を消した。最近の彼は夜になると熱弁を振るう傾向があった。きっとワインの飲み過ぎだろう。だが、彼に酒を惜しんだりしていない。密林の野生動物たちは明らかにどんどん機嫌が悪くなっていて、建築業者が攻撃を受けている。アランドラの無事を祈っている。

7日、恵雨の月

アランドラが消えた。建築業者も、週ごとに行方不明者が増えていく。進行も遅れてきている。働ける召喚士は私しか残っていない。あきらめる気はない。姿を消した者たちのために、この仕事を完成させる。

8日、栽培の月

私以外全員消えてしまった。頭がおかしくなってくる。今日の夕方、間違いなく蔓の間にアランドラの姿を見た。本当に彼なのかと話しかけたが、彼は気づかなかった。最初に建築したルートサンダーの中にある、下の部屋に下がっていったのだと思った。調べに行かせる者はいない。誰も残っていない。自分で調べなくては。

ウェンリディルの記録Wenridil’s Logbook

降霜の月11日

今日は鏡の凝視をもう一度試してみた。変わりはない。まあ、若干はあった。霧に包まれていて、不明瞭な囁き声、そして幽霊のような姿がある。何者かが窪みから荷馬車を押し出そうとするような、ドスッという音が断続的に響く。それ以外?何もない。

私は頭を絞った。霧に包まれ、囁き声と荷馬車、窪みがあるタムリエルの場所を考えようとした。当然ながら何も思い浮かばなかった。ジラールが勧められたムーンシュガーの夢見を試すべきだろうか。樹の従士は気に入らないだろうけど、一回だけなら緑も許してくれるはずだ。その後は大量のイノシシを食べる。約束する!

降霜の月13日

あれは間違いだった。生まれてからずっと肉を食べ続けていて、変な植物を食すのはひどい考えだった。一日の大半はトイレにこもっていた。

大失敗ではなかったらしい。ジラールによると、シュガーは最初の味が最も強力らしい。よってアーティファクトを垣間見るには、今が絶好の機会だ。今回は霧と、かすかな囁き声を越えられた。やがて何かに遭遇した。それは滑らかだった。球状だった。でも、どうしても通り抜けられない。それは低音を上げ、一度ドスッという音を立てた。その後に私は吐いた。

これをスカルディルに伝えなければならない。彼も同じ音を聞いている。ゾクゾクするような音と言ってはいるけれど。私達は近づいている。私には分かる!

ウレネンヤの嘆きUrenenya’s Lament

クラウドレスト別館、アルトマー遺産の助手サピアルチ、ペローラによる翻訳

かつて、王家の血筋を継ぐアイレイドの王女、たいへん美しい少女がいた。しかし彼女がどこでどうやって死んだのか知る者はいない。ウレネンヤ姫は、崇高なるウーリル王が持つ23人の子供の中で最も若い娘であった。彼はシラーセリとして知られる城を先祖代々支配する王である。

賢きウーリル王より頭の切れる君主はいなかったであろう。というのも、自分の家族が野心を持つことを見越して後世のために権力を確保したのである。友好的なウーリルに対する競争者や協力者はどちらも、この賢き王が23人の子供達それぞれに取り決めた結婚によって、彼の一族の運命に縛られていたのだ。

美しきウレネンヤの結婚の時期が近付くと、最も有名な王の名を自分のものにしようと様々な場所から求婚者がやって来た。しかし、ウレネンヤは結婚を望んでいなかった。少女の意志は固く、名誉ある気高き父に反抗するほどの勢いであった。ウーリル王はしぶしぶ最も幼い娘をシラーセリにある塔に閉じ込め、手はずを整えた結婚式の当日までそのままにしておくことにしたのだ。

ウレネンヤを閉じ込めた部屋からは昼夜問わず、その若き少女の悲嘆の歌声が聞こえ、最後には体を悪くしてしまう。ウーリル王の治癒師は彼女を診て、その病は自分達の力ではどうにもできないと嘆き悲しむのであった。気高き王はその哀れな王女を気の毒に思い、彼女を幽閉から解放したのである。

そこで謎なのが、ウレネンヤの行方である。死体や霊体が目撃されたこともない。素晴らしき王ウーリルの後にも先にも、王家の者は皆、何世代にもわたってシラーセリの地に埋葬されている。ただ1人美しき王女を除いて。先人の霊魂に問い質した秘術師によると、ウレネンヤの魂は心地良きエセリウスの地には来ていないそうだ。彼女にはなぜかあの世の平穏が与えられなかったのだ。しかし、彼女の失われた遺骨がシラーセリに戻れば、途方に暮れるその魂も平和な地へ辿り着けることであろう。

オブシディアン・ハスクThe Obsidian Husk

オブシディアン・ハスクとして知られるアーティファクトの起源は、謎に包まれている。オブリビオンの次元からデイドラと共にやって来た、オブリビオンのかけらだと信じる者もいる。あるいは、メファーラのエキスが少量閉じ込められており、魔法の力を持つと信じる者もいる。どちらにせよ、その力は厄介だ。

ハスクの機能として、クモの教団のメンバーによって発見されて受け継がれているものは2つあり、以下に記す。このアーティファクトには他にも呪文が使えるかも知れないが、ハスクが一個人によって長い間所有されることはない。メファーラの教団信者が、陰謀を企てて奪い合うことはよく知られている。

これは取るに足らないものから、複雑で異常な知性(そして未知の力)を持つ生き物まで、あらゆる闇を作り出して制御できる。

クモ教団の信者の中でも特に力を持つ者は、ハスクを用いて他の者達に魔法をかけられることを突き止めた。かけられた者は影に包まれ、超自然的な機敏さと力強さを手に入れるが、精神を失う。こうした「影」は、オブシディアン・ハスクの持ち主の言いなりとなる。

ガル・クウ・ガルの召喚Summoning Gar Xuu Gar

姿を現せ、ガル・クウ・ガルよ。
道は開いている。
道に邪魔者はいない。

姿を現せ、ガル・クウ・ガルよ。
私達に恐怖をもたらせ。
私達に災いをもたらせ。

姿を現せ、ガル・クウ・ガルよ。

クモの教団信者へのインタビューInterview with a Spider Cultist

クモの教団は、デイドラ公メファーラを敬う禁じられた崇拝組織であり、メファーラは正確にはヴィベクの守護者として知られている。

秘密主義で悪名高く、教団の手法と行動は、大部分が外部の人々にとって謎であった…今この時までは。教団の存在についての私の研究は、得難い機会をもたらした。メンバーの一人への個別インタビューである。

——では教えて下さい。どうやってあなたはクモの教団のメンバーになったのですか?

信者:他の全てと同じように、彼女のクモの巣の網が私を紡ぎ手の支配へ導いたのだ。

——メファーラ自身があなたを勧誘したということですか?

信者:ハエはクモの巣の中へ勧誘されるか?いや違う。この運命を避けられるかどうかは、死すべき運命を避けられるかどうかと同じことだ。

——興味深いですね。ちょっとあなたの仲間の信者達について話しましょう。教団の他のメンバーについて何か話せますか?

信者:彼らの名前を伝えることはできない、だが彼らが何をしているかは教えられる。俺達には「ウィドウ」と呼ばれる指導者がいる。彼女は俺達に目的を与え、紡ぎ手自身と交わる。時としてこれらの目的は殺人を要求する。そういった責任が、紡ぎ手の意思を実行するデスウィーバーにかかるんだ。他の奴らは、俺達の主がクモの巣を紡ぐためのもっと目立たない道を奔走している。スカトラー、つまり速足の者と呼ばれる。

——非常に興味深い。あなたは主のために誰かを殺したことがありますが?

信者:いや、まだだ。

——クモの教団は堕落した乱痴気クラブに過ぎないという主張は本当ですか?

信者:そうだな、それも一理ある。

——ああ、詳しく述べて頂いても構いませんか?

信者:誘惑と性交は強力な手段だ。しばしば、教団への加入はメンバーにウィドウや指名された者とのそうした行動を伴うことがある。一部のウェブはさらに…他のウェブよりもこのしきたりに熱心だ。

——なるほど。メンバー候補は正確にはどうやって申し込むのですか?

信者:その質問は研究のためか?

——もちろん。

信者:残念だな。その情報をお前に伝えることはできるが、本当に加わるつもりがあった時だけの話だ。

——ああ。それは…あり得ない訳ではありません。もしかするとこれはすべてメファーラの計画の一部なのですか?もう、彼女のクモの巣の中に捕えられていますか?

信者:インタビューはこれで終わりだ。

グレートサーペントの封印Sealing the Great Serpent

シーサーペント、もしくはグレートサーペントは、我らのクランが海への敬意を払わなくなったことによりもたらされた呪いであった。祖先の1人に命乞いをしたが聞き入れられなかった、すばらしい鱗片に覆われた魚の血から作られたと分かっている。

現れたグレートサーペントが、この地とこの地に来る船を襲うのを阻止するのが我らの義務だ。

グレートサーペントは血に飢えており、それを封印できるのもまた血だけだ。最初の攻撃でそれがわかった。

我がクランは勇敢に戦い守った。その勇気は十分なものだった。だが小さくか弱き定命の者は、グレートサーペントの力の前に敗れた。海はその戦いで赤く染まり、それでもグレートサーペントは満足しなかった。

そしてイレインが進み出た。イレインは偉大な戦士だったが、彼女が申し入れたのは戦いではなかった。「武器を下ろしなさい」彼女は言った。

初めはクランでさえも受け入れなかった。戦い以外に方法はないように思えた。

だがもう一人の戦士が口を開いた。「イレインのいう通りだ」とラロスは言った。「古い魔法だけがグレートサーペントを倒せるのだ」。

ラロスは血の魔法のことを意味していた。3人目のエルフ、ヴァリーアが言った。「そのとおりだ。私は昨日夢を見た。サーペントを100の死ではなく3の死で打ち負かすであろうという夢だった。血で満たされた3つの井戸があり、グレートサーペントが鎖でつながれ海の下にいた」

ヴァリーアは預言者として知られていたためクランはこれを聞き入れ、行動を起こすことに同意した。ヴァリーアが夢に見たとおりに井戸は封印された。イレイン、ラロス、ヴァリーアはグレートサーペントを封印するために自ら犠牲になることを志願した。

これまで、我がクランはその井戸からサーペントを解き放とうとする侵入者から守ってきた。井戸はイレイン、ラロス、ヴァリーアと呼ばれており、我らを見守り守護している。

クロウの拘束の呪文Crow’s Spell of Binding

ハーシーンの誘惑と
ナミラの粘液の跡により
この場所を拘束する
3たび、7たび

マラキャスの呪いと
ヴァルミーナの頭蓋骨により
(犠牲者の名前)を拘束する
この召喚のアリーナに

デイゴンのかみそりと
モラグ・バルの鎖により
時が迫る時
呼びかけに答えるだろう

コールドハーバーへ来た理由How We Came to Coldharbour

遥か古代、我が民はニルンに住んでいた。我々の偉大なる文明はブラック・マーシュの温暖な沼地から身を起こし、我々の大切なヒストの樹は世界中の他のヒストの樹と連結していた。しかし変革の時が訪れようとしていた。我々の知っていたアルゴニアン文明は、終わりを迎えようとしていたのだ。我々のヒストの樹がそのように伝えたのである。

そして我々のヒストの樹は絶望した。樹は、偉大なる文明が滅びるのを目にしたくなかった。自分の子らがより原始的な、太古の状態に戻されてしまうのを見たくなかったのだ。我々のヒストの樹は我々の文明を無傷で保つことができるような解決策を探し求めた。我々の伝説が教えるところでは、モラグ・バルが拒みがたい取引を携えて現れたのはその時だった。

残虐の王の取引は単純なものだった。彼が自分の領域であるコールドハーバーに、我々のヒストの樹とその子らのための場所を作る。我々はそこで自らの価値と伝統をこれまで通りに続けていくことができる。来るべき変化が残りのアルゴニアンの住居を根こそぎにしてしまおうとも、我々は恐れる必要がないだろう。そしてこのデイドラ公が要求したもの、見返りとして求めたものは、我々のヒストの樹の樹液を少しだけであった。

我々の大切なヒストの樹は、自分の子らの健康の維持と幸福のためであれば、少量の樹液を渡してもいいと決めた。樹はモラグ・バルの取引を受け入れ、ハジ・ウクシスの街はその民とヒストと共にオブリビオンに滑り込み、コールドハーバーの暗く陰鬱な地へとやって来て落ち着いたのである。

我々のヒストは正しい決断を下したのだろうか?それは学者と戦士のリーダーたちが決めることだ。私にとって、そしてハジ・ウクシスの一般市民の大半にとってはどうか?コールドハーバーの孤島へと旅立たなければ耐え忍ばなければならなかったはずの未知の運命より、我々はこの既知の文明を選ぶだろう。

サライヤの日記、項目1Tharayya’s Journal, Entry 1

長い旅だったが、ついに目標への道筋が見えてきた。今日、ここの古いドゥエマーの碑文のいくつかでガーディアン・アイに関する最初の陳述を見つけた。

今はまだその文書を選り分けてはいないが、近付けるような何かがここにあるのは間違いない。

夫にはもう知らせを送った。あのバカ、手柄はすべて自分のものだと言わんばかりに…間に合えばいいけど。「俊足」クインタス、彼は自分をそう呼ぶ。急げ、のろま。

サライヤの日記、項目2Tharayya’s Journal, Entry 2

最初の興奮はいくぶん冷めたものの、私たちの確信は揺るがない。私たちよりも前にこの探索を行ったドゥエマーの誰よりも、私たちは「ガーディアン・アイ」の発見に迫っている。あれほど名高い古代のアーティファクトを手に入れることができるなら殺しも辞さない覚悟だ。ただ、正直に言えば殺しよりは探索の方が得意だ。

今日はちょっと足踏みをしてしまった。古いドゥエマーの日誌を読むかぎり、「ガーディアン・アイ」がここにあったのはごく短期間で(日誌には、何らかの手入れまたは洗浄のためとある)、すぐに別のドゥエマー鉱山に移されたらしい。

言及されている遺跡は、たしかアルドゥンズにあったと思う。

サライヤの日記、項目7Tharayya’s Journal, Entry 7

我々は無事にアルドゥンズに辿り着いた。ここでは何十というドゥエマーの装置が動いている。少し不気味だ。一度にこんなにたくさんの奴らを見たのは初めてだ。

すでにクモの1匹につまずいて、足首を捻挫した。治ると言われたが、クインタスに知らせるために手紙を書いた。あのバカがここにいたとしても何もできないだろうけど…

まだここではガーディアン・アイに関する陳述を見つけていないが、望みは捨てない。今道を見失うわけにはいかない。

サライヤの日記、項目10Tharayya’s Journal, Entry 10

足首の腫れはやっと引き始めた。先日、動いていないドゥエマーの機械装置に蹴つまづいてしまったのだ。腹いせに装置を蹴飛ばしてやったが、何の足しにもならなかった。

ただ、私のチームの努力がようやく実を結びつつある。

おぼろげだが、これまでで一番有望な手がかりを得た。どうやら「ガーディアン・アイ」は、ここで短い小休止を取り、それからこの地にあるもう一つの遺跡、ユルドズーンに向かったらしい。

サライヤの日記、項目15Tharayya’s Journal, Entry 15

ここにはたくさんの手がかりがあった。ガーディアン・アイの本質を解き明かすようなものは何もなかったが、見つかればすぐにそれだと判断できる。

しかし、手がかりが示しているのは、ガーディアン・アイが最後に休息した地として名高いドゥエマーの遺跡、ヴォレンフェルである。それにヴォレンフェルの場所は数世代にわたって失われている。私を含めた専門家が言えることは、ヴォレンフェルはアリクル砂漠の下のどこかに隠されているということだけだ。

私やチームにとって、広大な場所を踏破して遺跡を見つけ出すことなんて造作もない。

簡単。

万が一後代の同志がこの日記を手にしたときのために、皮肉の1つも言っておく。

サライヤの日記、項目16Tharayya’s Journal, Entry 16

私が発見したドゥエマーの記録は、ヴォレンフェルの在りかを特定する手がかりになるかもしれない。それだけでも幸運なのに、未探査のドゥエマーの遺跡が、この砂漠の風向きの変化によって地上に現れたかもしれないという噂も届いている。

そうした新たな遺跡が私の発見した記録と適合すれば、「ガーディアン・アイ」を見つけられるかもしれない。

サライヤの日記、項目19Tharayya’s Journal, Entry 19

ようやく、見つかったかもしれない。

「ガーディアン・アイ」の在りかを突きとめたかもしれないと夫に書き送ったのが数日前のこと。そして今夜、夫がやってきた。言うまでもなく、愚連隊じみた「研究者」の一団を引き連れて。彼らは「お祝い」と称して、塩漬け肉とワインを持ってきた。

チームのみんなは探索の中断を喜んでいるけれど、まだ「アイ」が見つかったわけじゃない。

夫のクインタスにはそれが分かっていないようで、「ガーディアン・アイ」、つまりヴォレンフェルとその在りかについて知っていることをすべて教えろとせっついてくる。それにしても、夫が連れてきた浮かれた一団の外見が気に入らない。いつも隅のほうでひそひそと囁き交わしている。言いたくないけれど、私は夫を信用していない。でも、彼が提供してくれる人手は必要だ。

それにしても疲れた。もう何日も眠っていない。チームには満足な食事と一晩の熟睡が必要だし、私も同じだ。

アブナフ、あなたがこれを読んでいるかもしれないから、ヴォレンフェルの在りかを書いておこう。ええ、変わり者のあなたがこの日記を盗み読みしてることはお見通し。どうせ今夜は飲み過ぎて、明日の夜明けに出発するチームについてこられないでしょう。無理せず後から来るといいわ。

スケルトンの召喚On Summoning Skeletons

勤勉な死霊術師がアンデッドを手下として蘇らせ、使役し、守らせるには、多くの選択肢がある。復讐心のある亡霊はもちろん、別の種類の実体のない霊魂も満ちあふれているが、やや制御が難しいことが多い。肉体を持つ死者は、筋力があり、労働力や即戦力が欲しい場合に役立つ。また、小型のデイドラの霊魂を使って操れば、肉体を持つアンデッドには自我も過去の生の記憶もない。順応性があり、命令に従いやすく、単純な命令に従う能力がある。つまり、ほとんどの死霊術師の手下としての要件を満たせる、完璧な召使となる。

死霊術師の中には、スケルトンを使うよりゾンビを操って、仕事やその他の闇魔法を実践させることを好む者もいる。まず、スケルトンの定義は主に骨で構成され、臓器や肉片はほとんど残っていないか、全くないものである。言い換えれば、スケルトンはゾンビと違い、儀式サークルや隠れ家に自分自身の肉の破片を落とすことはない。スケルトンはゾンビよりもはるかに頑丈で器用であり、そのため非常に素早く、色々な意味で、より危険である。

スケルトンを蘇らせて命令を下す場合、調達元は2種類ある。ひとつは、新鮮な死んだばかりの死体から直接骨を抜き取る方法である(または、適切な強力な呪文が用意できるのであれば、生きた犠牲者から)。死んだばかりの死者の骨は強く頑丈で、要求に従って酷使されても容易に耐えられる。死んだばかりの死者のスケルトンは、より機敏で速く動けるが、生まれたばかりの創造物すべてに共通するぎこちなさはある。

もう一つ方法は、非常に熟達した死霊術師が好む。絶対的で確実な市場である墓を探して、スケルトンを手下として蘇らせることである。もちろん古代の共同墓地から、戦死した兵士の屍でいっぱいの長く忘れ去られた戦場まで、いかなる死体の保管場でも問題ない。古い骨には偉大な力が宿っている場合があり、魔法を使って、死霊術による結合で散らばった断片を繋ぎ合わせられる。古い骨は新しく死んだばかりの死者の骨より早く砕け散ることもあるが、遺骨に宿り命令を待つさらなる力が、こうした不利な点を補うことが多い。

スターティース 第1巻Star Teeth, Volume I

スターティース 第1巻 ウェルキンド石の無能ないとこ、またはそれ以上の何か?

アランウェ 著

私はここ、アギア・レルで7つのスターティースを研究する機会を得た。このアーティファクトは古きアイレイド(もしくは、数冊の埃まみれの書)により、重要性の高いものだとされてきた。我々はこの好奇心をそそるプリズムを学校の土台が造られた、まさにその洞窟の中から発見した。ルラニールと私はそれを台座の上で見つけた。互い違いのパターンで配置され、多数のクリスタルを皮肉にも歯列のように見せていた。

私はそれを最大限配慮しながら扱ったが(このような強力な遺物に対してそうしないなど馬鹿げたことだ)、実験から少しずつ、多くのものを得た。ごく簡単に言うと、スターティースは光を放出する能力がある魔法の石である。私はそれがあらゆる種類の光、たくさんの色と明度の光を放出するのを目撃した。ティースは構造上、ウェルキンド石のようにクリスタルと似ているようだが、見たところマジカを蓄える能力は無いらしい。私はまだ用途を発見していないが、それらからは違う力が放出されている。

しかしながら、すべての魔法と同様に、いくつかの影と様々なデイドラにさえ対抗する防御として、この光を兵器化する方法があると私は信じている。私はティースを制御できず、そしてそれの散発的な光は、見たところ不規則に放射されているようだ。しかし未使用のウェルキンド石を基礎として使うことにより、魔法の命令に従うコンストラクトの模造品を作成できないかと望んでいる。もし実験がうまくいったら、学年の終わりまでに、リベンスパイアーの奥深くを歩き回るアギア・レルの全ての生徒が吸血鬼的なもの、幽霊のようなもの、そしておそらく肉体的に生命のあるものから身を守るために、プリズムの試作品を持つようになるだろう。もし試みがうまくいかなければ、おそらくその石は再利用可能なたいまつとして使うことになるか、でなければ文鎮として利用することになる。

だが、それ以前にやることは山ほどある。夜間、近くに光源がない場合、ティースが輝く頻度がはるかに少ないようなのだが、その理由が誰にもわからない。昼の間であっても日陰にあるティースの活動はより少ない。奇妙なことを言うようだが、私の年若い生徒が言ったある言葉が私の心に引っかかった。ティースはまるで暗闇を恐れているようだ、という言葉が。

明らかに、さらなる調査が必要だ。良くてもアギア・レルがちょっとした装備を作れるようになるだけだろうが、それは我々の生徒だけでなく、タムリエルの洞窟や打ち捨てられた城の中の、全ての冒険者を助けるだろう。悪くても学校は出版できるだろう。その記事は現代の誰もが研究する機会を持てなかった、アイレイドの遺跡のコレクションの最初のパートを占めるだろう。

私は各魔術師ギルドの間に回覧させるためにこのレポートを書いている訳ではない。だが、もし、私達が浮き彫りにしたスターティースの姿が——私はそうなると確信しているが——成果をもたらしたら、それと関連するあらゆる日記は、学術的な集団へと伝わっていくことになるだろう。もしそうなったら、魔術師ギルドに所属する読者の諸君。このレポートを置いて外に出て欲しい。冒険を1つか2つして…ワマスを狩るのだ。魔法は役立つものだし、美しい。活用され、共有されるべきだ。あなたとあなたが呼び出したデイドラしか見られないような、埃っぽい塔の最上階にしまい込んでおくものではない。

フェインダーへ:言うまでもないけど、このメモを日記に書き写さないように(あなたは自分が面白い奴だと思っている…痛ましいことに)。ネリエンエスにはこの序論を見直して、さらなる文脈を提供する時間があるでしょう。彼には最近の大陸横断旅行の前に、ティースを分析する機会があった。だから、彼が旅で見つけ出してきたアーティファクトの分類を終えたら、これを彼のところに持ち込んで。彼の手紙は古代の武器について触れていた。何らかの種類の剣よ。彼はそれをアカヴィリだろうと考えている。あなたはいつもアカヴィリについて調べているでしょう?寮が夕食を出すまでにこれを終えたら、あなたが間違いなく目にする機会が得られるようにしましょう。

セプのキスSep’s Kiss

名の知られた毒を使うと疑いを引き出すだけだ。本物の完全な暗殺は察知されないものを指す。私の調合薬で殺された者の自慢をするつもりはない。「自然」死という壊れやすい錯覚が崩れるのを恐れているから

お気に入りの調合の一つを書き留めておいた。読者が自分でより良い物を追求するのを願っている。方法は伝統に則ってはいないが、私にはうまく働いた

「セプ」の名は一時期言い寄っていたレッドガードのかわいい少女からもらった。浮気性だったが、彼女のキスを思うと今でも喜びに満たされる

火を準備し、炭になるまで焼き尽くす。その上に大釜を置く。これがお前のるつぼとなる

これに自分の血を一滴加える。釜が適当な状態になると、血がシューッと音を立てる。必要なのは血の残滓だけで、風味と香りのために使う

マングローブの葉から塩をこすり取り、キシメジの胞子と一緒に粉にする。横になって地面に顔をつければ、ほとんどどんな野原でも育っているところを見つけられるはずだ

るつぼが熱いうちに、デキャンタ1杯分の糖蜜茶を注ぎ、蒸気を逃がす。まもなく蒸気が少なくなるので、べたべたする代物に前述の粉を加える

すべての材料が混ぜられたらすぐに使える。皮膚に塗ると数時間で力が弱まる。さらに迅速な反応を得るには、内服させるか傷つけるのが一番だ

この調合の解毒剤の算出は終わっていないので、取り扱いには最大の注意を払うよう助言しておく

ダーク・アンカーに対する力の供給Powering the Dark Anchors

我らが偉大なモラグ・バル公は、ニルンの惰弱な領域を征服する方法を見つけた。ブラックフォージで作られたダークアンカーを使って世界を隔てる障壁を弱らせ、形而上的な鎖でニルンとコールドハーバーを、企みの王自身が統治する単一の領域に融合できる。

オブリビオンの混沌を越える接続を作るには、相当な力が必要になる。残念ながら、この力はプラナーのフックや鎖を作る原料ほど簡単には手に入らない。強力な定命の者たち、特に強力な魔法の使い手は、最も清浄で最も効率的なエネルギー源を供給する。一方、辛うじて融合の過程を始められるだけの量のエネルギーしか引き出せないため、魂なき者は事実上この目的に役立たない。強力な定命の魔術師が無限のエネルギー源を使わせてくれるのでなければ、代わりの手段を探さなければならないだろう。

***
様々な実験の成果が出た(試行錯誤は多かったが)。精霊たちによってダークアンカーに十分なエネルギーを供給でき、究極のダークアンカー、グレート・シャックルに力を与えることすらできるかもしれないと分かった。炎と氷結の精霊は役に立つが、段違いに強い力を供給できるのは気まぐれな嵐の精霊だ。ダークアンカーとグレート・シャックルをニルンに打ち上げるために必要なエネルギーを供給するため、この風と雷の創造物を大量に獲得しなければならない。

これが最良の解決策だと思われる。少なくとも、安定してエネルギーを引き出せる強力な定命の魔術師のエネルギー源を得るまでは。この方法を続けていくつもりだ。モラグ・バルの栄光のために!

ダイアフロストの炎The Direfrost Flame

ダイアフロストの炎と後継者のたいまつ

ソーヴィルド・ダイアフロスト 著

息子とはいつでも、あのたいまつと炎を通して話せるはずだが、彼が死ねば、炎が灯された時に召喚されるのは彼になる。そのため、これをこの先ダイアフロストの炎と後継者のたいまつを受け継ぐ子孫全員のために記しておく。これを書く理由は、人々がスカイリム中に広がっていくにつれ、私達の決意が弱まっていくのを目にしてきたからである。あのたいまつと炎の本当の意味を確認するために書くつもりだ。

まず始めに、ダイアフロスト砦は長い間、この家族の炎を守り続けてきており、そのおかげでソブンガルデにいる祖先と連絡を取ることができている。これは後継者のたいまつを灯すだけで良い。

これらの遺物の起源については、多くの伝説で触れられている。デイドラを悩ませるためにメリディアによって作成されたという話や、死んだ神がソブンガルデからニルンのノルドと連絡を取る方法として、ショールによって作成されたという話もある(しかしダイアフロストの者は、炎を通して彼から話を聞いたことはない)。

真実は時の流れと共に失われてしまったが、すべての伝説で共通している点がある。それは、ダイアフロスト家には魔女とその主人であるデイドラと戦う優れた能力があるため、炎とたいまつを保護するようにと与えられたというものだ。たとえ炎が永遠に消えたとしても、たいまつが失われたり、オブリビオンのハグレイヴンによって2つに割られたりしても、次の事実は残るべきだ。

デイドラの崇拝者達をどこで発見しようとも、ダイアフロスト家は決して、それを止めさせて処分するという任務をためらってはならない。ダイアフロストの者が1人でも生きていれば、魔女にもデイドラと連絡を取ろうとする者達にも敵がいるということだ。魔女狩りはダイアフロスト家の単なる仕事ではなく、神聖な天職である。そしてこれを読むダイアフロストに対し、戦い続けることを課す。勝てない戦いではあるが、魔女も決して勝つことがないようにしなくてはならない。

デイドラの炎The Daedric Flame

デイドラの炎の力についての手引き、第3巻、カルシウス・マリク 著

コールドハーバーの不思議な青い炎は光源としてだけでなく、この領域のデイドラの奇妙なデイドラの機械を充填し動かす手段ともなる。

ニルンで我らが火で暖をとり、料理をするように、この氷のように冷たい感触を持つ奇妙な青い炎は、デイドラの機械と呪文を力で充填する。魔法の創造物に命を吹きこむための燃料となるのだろう。

秘密は青いかがり火の中にある。触れるだけでかがり火から個々に力が注がれる。それは興味深い目標に導かれる、好奇心の強い細いたなびきのようだ。源から取り除かれると炎はその有効性をすぐに失うため、力は素早く利用しなければならない。

いかなる形であろうとこの力を利用する場合は、炎が光って消える前に素早くしなければならない。

デイドラの強化の儀式Ritual of Daedric Fortitude

デイドラ公の力によって、予測を超えた知恵を授けたまえ

無限なるオブリビオンの広大さと深みによって、想像を超えた技を授けたまえ

モラグ・バルの血に染まった戦棍によって、計り知れない力を授けたまえ

デッドマンズ・ドロップDead Man’s Drop

地図、計画、
中に入る手段、
見つかるのはお宝だろうか?
それとも頭蓋骨の冷笑だろうか?

ドラゴンブレイクの時When the Dragon Broke

ドラゴンブレイクの時、どこにいたのか?

著者多数

「選ばれし者たちが塔の上で踊った時、何が起こったのかは誰も分かっていない。王者のアミュレットのことがなければ、この件そのものを馬鹿げた話として一蹴してしまうところだろう。星霜の書にさえ言及はない、もとい、星霜の書は言及しえない。聖蚕の僧侶たちが星霜の書を時間無きその時間に合わせると、印が必ず消えてしまう。しかし皇帝らの魂を受け継いだ王者のアミュレットであれば、長々と言及できるのだ。ヘストラによるとシロディールは星々を超えた帝国となった。ショーエルによればシロディールは卵となった。ほとんどの者は横向きにしかしゃべれない言語で発現をする。元老院は全ての地方から文書や証言を集めたものの、それらの内容は例外的な一点を除いて決して一致することはない。夜明け半ばの間、タムリエルの全民衆は、それらが捕らわれた時がいつのものであるにもかかわらず、8つの星々の落下を追っており、そうして日数の経過を把握していたという点である」

新たなる聖堂の長、ダンマー、メフラ・ナビシ:

「夜明け半ばの証言は人間たちの帝国の領分であり、エドラと名乗る者たちの欺まんの証拠である。ロルカーンが世に示した不正1つにつき星1つ、合計でタムリエルに8つの星々が堕ちた。ヴェロスはこれらの兆しを詠んでボエシアに伝え、ボエシアはそれを確認してメファーラに伝え、メファーラはそれらに対する防護を用意してアズラに伝え、アズラは「アルムシヴィ」を送って真なる民を危険から遠ざけた。災厄の四柱神さえもが狂気の辺縁を守ろうと立ち上がった。我らは境界を見守り、それらが蛇のごとくうねるのを認め、そなたがその中で太古の神々のごとく駆けまわるのを目にし、数的論理もなく、仮定の話もなく、永遠なる現在に痩せた狂気の奴隷のごとく屈し、止まるのを見た。ドラゴンブレイクの時にどこにいたのかを我に問うな。世界中で知っているのは我だけで、もう一度起こすやり方を教えてやらんでもないからだ」

たてがみの従者、カジート、ルレイト・ハルハル:

「ドラゴンブレイクの時にカジートはどこにいたか、そう聞いているのか?ルレイトが教えてやろう。記録にとっていたのだ。「1000と8年」聞こえたな。シロディール・ノルドどもが自力で思いついたとでも言うのか?お前たち人間はラジーンも顔負けの盗人だな!お前たちが亡霊と戦争し、自らの父らを生み出しつつあった時、ジャ・カージェイを見守っていたのはたてがみだ、それは両の月のみが不変であり、お前たちにはそれを見る砂糖がなかったからだ。だがお前たちを認めざるを得ないのは、アルコシュに何やら激しい一矢を報いて見せたことだ。容易なことではない。ただし、それによって成し遂げたことを解明できたとも、解明できうるとも思うな。大いなる歩みを再びやったな、それも一度ならず二度も!一度はリンメンで、これは決して看過できはしない。二度目はダガーフォールで、それともセンチネルか、ウェイレストだったか、あるいは三箇所全てで同時にだったか?わかるか、シロディール?いつになったら目を覚まし、ドワーフらに本当は何が起こったのか、理解しようとするのだ?」

死霊術師、虫の王マニマルコ:

「モロウウィンドの三人の盗人であれば、どこにいたかを答えられるだろう。そもそも最初に壊した張本人、アリノールの至高王も答えられるだろう。この地には他にもいるはずだ、イスミール、ペリナル、キツネのアルナンド、それともアルクタスと言うべきか?最後のドワーフも話すだろう、連中が許せばだが。私自身はと言えば、ここにいて、あちらにいて、再びこちらにいた。ドラゴンブレイクの際のその他の定命の者たちと一緒だ。私がどうやって謎を手にしたのだと思う?マルーカティの選ばれし者たちが夜明けの栄光を全て見せてくれたのだ、我らが学べるようにと。実に簡単な話だ、上と同じく、下も、ということなのだ」

ニーロのメモNeelo’s Notes

シャジャ・ナッシュミーコ20日

今日はまた水の女を見た。彼女のことはこう呼んでいる。占いの器を満たすと、程なく彼女が現れる。彼女は決して喋らない。こちらを振り向くが、目は影に覆われている。黒いフードに隠されている。乾いた肌の基準で美人だとは思うが、冷たく感じる。雪解け後の川の水のようだ。理解できない。俺はアーティファクトしか求めていない。なのにこの女性しか見つからない。ザレイの話では、俺のやり方が間違っており、手違いで哀れなブレトンの店を覗いたらしい。だが、彼女が正しいとは思えない。

シャジャ・ナッシュミーコ22日

沼水の代わりに占いの器を紅茶で満たした。巻物によると、繰り返す幻視は葉の小片と種が突破口となるようだ。こうなったら何でも試してやる。あの水の女を見るたびに、アーティファクトを見つける可能性が下がるのではないか。

今日は彼女から逃れられた。彼女の口に集中して、通り抜けたのだ。はためく翼のようなものがあって、その後は無になった。暗黒だ。ヘルストロームのハートマッドのようだった。俺は目を細め、鼻孔を閉じ、背骨を曲げた。流れに逆らい、泳ごうとしたのだ。それでも何もなかった。

この無が何かを意味しているのだろうか?正直に言うと、俺は恐ろしい。スカルディアはゆっくりと進めと言うが、あの水の女は怖い。闇が怖い。楽しみにふけろうとしているようだ。それも長い楽しみに。

ネレヴァルの月と星Nerevar Moon-and-Star

(これはアッシュランダーの伝説に関するインペリアルの様々な学者たちによる一連の研究論文から数篇を集めたもののようである)

遥か昔、ドワーフたち、および西方からの外来者の大群がダークエルフの土地を奪いに押し寄せた。その頃のネレヴァルは偉大なるカーンであり、名家を統率する武将でもあったが、太古の霊魂たちと部族の掟に従い、我々の一員となった。

よって、ネレヴァルがその貴重な祖先の指輪、月星の下のクランをもって、霊魂たちの法を守り大地の戒律を尊ぶと誓いを立てた時、全ての部族が名家のもとに集い、レッドマウンテンにて大いなる戦いが繰り広げられた。

多くのダークエルフ、部族の者および名家の者がレッドマウンテンで命を落としたものの、ドゥエマーたちは倒されてその邪悪な魔術は一掃され、外来者たちはかの地から追いやられた。だがこの偉大なる勝利の後、権力欲に目の眩んだ諸名家のカーンたちが秘密裏にネレヴァルを暗殺し、自らを神として崇めさせ、各部族に対するネレヴァルの約束をないがしろにしたのだった。

しかし、いつの日かネレヴァルがその指輪と共に戻り、偽りの神々を倒し、指輪の力によって霊魂たちを尊び外来者をかの地から追いやるという、各部族との約束を全うするであろうと言われている。

ピアカルモの緊急逆転On Pircalmo’s Emergency Reversal

親愛なるピアカルモへ

厳しい困難に直面してもやり抜こうという熱心な心と意欲に、私は大変感動した。君は浪費という傲慢な落とし穴に決して苦しむことはなく、未来の努力には恵みがあることだろう。

他人に教える機会を与えてくれた君がいなくなるのは寂しく、すべての訓練を終わらせられないと知って悲しいが、別れ際の授業をしなかったら、師匠としての義務を怠るように思う。そのために、君のための儀式を考えた。君くらいの技量の魔術師が習得できる最高のものだ。直面した困難の原因を見つける手段となるだろう。大きな困難に突然陥ったら、私がいなくても、この呪文が道を切り開いてくれるはずだ。

必要なもの:
・ホーヴァーのキチン質。困難から立ち直るために。
・ホタルの胸郭5つ。縁起の良い数だ。
・ハートウッドのかけら。仕上げとして。

シラドラの発見の呪文を私自身の素晴らしい結合の術に組み込んだ。呪文それ自体は基本的なものだ。名前はまだ思いつかない。自由に考えてほしい。「ピアカルモの緊急逆転」とかだろうか?自由に使える時間に、何か創造的なものを思いつくだろう。

(元)師匠
テレンジャー

* 講義の前に唱えるのを何度も見ているから、特定の呪文に慣れていることは知っている。呪文の練習のためにわざとメモを忘れるという方法は、プレッシャーを受けた状態で呪文を唱える練習として思いもつかない方法だった

ヒスミールの試練The Trials of Hissmir

ヒスミールの助修士、サリ・ゼー 著

試練は自分自身をヒストに捧げるものだ。ヒストが参加者を信頼するためには、参加者がまずヒストを信頼しなければならない

参加者の知性、心、意思が試される。自律の知性なくしてヒストのメッセージを理解することはできない。純粋な心なくして参加者の目的はヒストの意思に適わない。戦士の意思なくして、次の世代のためにヒストを守ることはできない

覚悟を持ち、潤いを保て

フィステールのメモFistalle’s Note

ある日黄褐色の毛皮を持つ素晴らしい大きな子猫が小さな袋で遊んでいた。猫は袋に頭を突っ込んだ。好奇心いっぱいの腹ペコの猫だった。袋の中に食べ物があればいいなと願っていた

その代わりに鼠が2匹隠れていた!1匹は剣を持ち頭はシルクで覆われていた。もう1匹はベールをかぶり、イライラしてキーキー鳴いた

猫は鼠を袋から出す唯一の方法が、もっと光を入れることだと気づいた。光の元では、戦うか逃げるかしかない

フェレムスの埋葬地The Interment of Feremuzh

子孫たちよ、知るがいい。汝らの祖先がその人生において直面した困難の数々を。ここに語るはフェレムスの物語。フェレムスは父祖の代から伝えられし伝統を打ち捨て、不浄なるアンデッドの眷属となった。自分自身を貶め、太陽から身を隠し、生き物の血をすする怪物と成り果てたのだ。フェレムスは生きとし生けるものをむさぼり、手にかけた骸を自らの追従者に変えることで大地を汚していった。

汝らの祖先は名誉ある死者に刃を向けることは許されないという伝統に縛られ、それゆえフェレムスが広める悪疫に抗することができなかった。そこで、読み手たちよ。汝らの祖先のなかで、いと賢き人々が集まった。やがて彼らは結論に達する。悪辣なフェレムスを成敗するにはただ1つの方法しかない。そのためにはまず、最強の戦士の一団が、フェレムスがまばゆいアリクルの太陽から身を隠すために使っている、ねぐらを突きとめなければならない。

当代屈指の戦士たちが集められ、フェレムスのねぐらを探し当てるべく送り出された。彼らは太陽が出ている間だけその加護のもとに旅し、フェレムスが狩りに出かける月下では身を潜めているよう指示されていた。戦士たちは賢明にも長老たちの助言に従い、敵に見つかることなく、その魔手に触れられることもなく、フェレムスのねぐらを見つけ出した。

続いて起きたことは定かでないが、確かなのは戦士たちが命を投げ打ってフェレムスをそのねぐらとともに葬ったことだ。その過程で、汝らの祖先たちはフェレムスを大地という墓に永遠に閉じ込めた。以来、その地は汚らわしくも呪われた場所と見なされた。汝らはその呪われた地の印を知り、近づかないようにしなければならない。入口は、岩場を貫く切り通しの先、切り立った崖の裾に隠れている。よく晴れた日には近くの海岸が見え、潮騒が聞こえてくるが、だからといって偽りの安心感に包まれてはならない。我々の祖先たちの遺跡が呪われた地に目を光らせている。この地を避け、忌まわしき者は朽ちるに任せるのだ。

ブロークンタスクの儀式メモBroken Tusk Ritual Notes

ロウソクに火をともし、炎に水をかけよ。
言葉を発し、痛みを手放すな。

恐れるな!
じきに彼が現れる。
彼がここに現れる。

メリエン・セルランの呪文書Merien Sellan’s Spellbook

ついに呪文がうまくいった!火消し灰に関する限り、見当違いのことをしていた。わかってみれば全然必要なかった

忘れないためにメリエンの白い仮面の調合法は以下のとおり

(タミアンはこの呪文を気に入るだろう!あの子に見せるのが待ちきれない)

最初に呪文を始めるために儀式のテーブルで決まり文句を復唱する

それからテーブルの中央に仮面の軟膏を置く。その調合法はどこか他の場所に詳しく記すが、かなりたくさん作った

3番目に、ロウソクに火をつけロウソクの煙と軟膏の香りが混ざるようにロウソクを置く

最後に煙と香が混ざったら碧水晶の宝石を置く。残りの呪文により作られるオーラがそこに注がれる

メリエンの呪文Merien’s Incantation

自分へのメモ:私の最も大切な4つの思い出が、テーブルの新しい力の言葉。(薄明の月7日における)

魔術師ギルド
妻アメリエ
生誕の地カムローン
息子タミアン

モルトゥーム・ヴィヴィカスに関するノートNotes on the Mortuum Vivicus

ダークマスターの計画が判明したので、彼が大切にしているこの武器についてもっと知ろうと試みた。過去の記録によれば、モルトゥーム・ヴィヴィカスは我々の主とマスターから、長く忘れられている街の不出来な王への贈り物だった。

不出来なしもべたちは、もう少しで偉大な事業を成し遂げるところだった!大きな損失と永遠の恥のせいで、愚か者たちは我々のマスターが用意した簡単な任務さえ完了できなかった。彼はタムリエルからヴィヴィカスを引き上げた。信者にとっては、敗北だった。

もしマスターの計画が成功していたら。彼の側にたくさんの味方がいたら、偽りの王のしもべたちは普通の王や女王のしもべよりもずっと強力だっただろう。本当に、タムリエルはマスターの炎で燃えていたかもしれない!

ロウナのグリモア:死体の咳Louna’s Grimoire: Corpse Cough

朽ちたカルゴンの砦から流出する死霊のエネルギーは目を見張るものがある!分解に関して、特筆すべき覚え書きを最新のレシピに加える

粉末状のトロールの骨、2

エーテル粘液、3

死にかけのブレトン、1

よくかき混ぜて、ぐつぐつ煮る。すぐに使用しない場合は、留め具の付いたガラス瓶に保存する

ロリアセルのキーストーンKeystones of Loriasel

噂は事実の根拠として扱われることはないが、過去へのパイプとして機能する。

遠い昔、先人達は博識で力を持っていた。沼地のあちこちに存在するピラミッド型の建物、ザンミーアはその構造の詳細が失われてから久しいが、彼らの創造物である。かつての先人達が建てた、先人達のマジカで満たされた構造物は大変見事である。

キーストーンは、多くのバルサエビクのアイレイドの遺跡で見つかるが、それも我々の先人が住んでいた土地に隣接する遺跡に限られる。苦痛や恐怖によって囚人から力を集めたというアイレイドの話で溢れており、そこにはストーンにマジカを注入する方法が示されている。つまり、そのストーンは事実上アイレイドのアーティファクトではあるが、元はアイレイドの物ではないのである。

このキーストーンには、我々の防衛の歴史と本質に関係するアルゴニアンのマジカが注入されていると考える。タムリエルの他の場所ではキーストーンは見つからない。それはアルゴニアンの歴史、さらに言えば我々の未来に繋がっている。

シャドウフェンにあるロリアセルの遺跡から3つのキーストーンが回収され、研究のため分析された。残念なことに、最初に分析を手掛けた人々は精神的に不安定な状態となり自殺してしまった。コスリンギのような特定の人々だけが負の効果を受けることなく少しの間それを扱えるようだ。

キーストーンのもう1つの側面、それは私の経験上大変珍しく——

ロリアセルの石板 項目1Loriasel Tablet, Entry 1

進展があった!石版を求めてロリアセルまで旅した甲斐があった。他の多くの遺物と同じく、アイレイドは石版の秘密を、わずかな試みでも命を奪うような幻影の結界と破壊的な罠で覆い隠していた。

もちろん私にとってたいしたことではない。原文はこのようになっている。

「エプヴォイ アン アンヤデナ アブ イラッイ エ パド アン サナンド。
キャン アン キャノモラ ラクヴァリマ。
アークテイン ヴァ セヤ アブ イラッイ エ。
マァトゥ イェ ネマァトゥイス シャウタ リ レル アスヴァ レレイズ」

ロリアセルの石板 項目2Loriasel Tablet, Entry 2

項目2
私のロリアセルの石版の翻訳は悲しいほど優雅さに欠けるが、その言わんとするところは以下だと思われる:

「イラッイの命の約束を祝福された石の前で声に出して言え。
投げ落とされたデイドラの使者を呼べ。
イラッイの影を受け入れよ。
真実と真実でないものは、大量の水の中の水のように訪れる」

文字の中にイラッイという言葉が2回出てくる。私のアイレイド語に関する本のどれにもこの言葉について書かれた箇所が見つからない。名前のようだが、何の名前だろう?

ロリアセルの石板 項目4Loriasel Tablet, Entry 4

項目4
イラッイは謎めいているが友好的だ。彼女が古いアイレイド語とデイドラ語の入り混じったものしか理解できないように見えたのは何時間も前のことだ。

ついに喋り出すと、彼女は能弁で驚くほど元気がよく、好奇心に満ちていた。イラッイによると彼女はかつてクランウェのしもべだった。彼女はラエロリアの封印が、アズラ自ら施したものだと主張している。

いかなるデイドラであれ信頼することには懸念を感じるが、イラッイのような翼もつ黄昏はアズラのしもべとして知られている。それに加え、ラエロリアの外にある祠はここが夜明けと黄昏のデイドラ公にとって重要な場所であることを示す証拠として十分だ。

長年探し求めた結果、ついにクランウェの恐ろしい悲運を覆せるところまで来たのだろうか?

ロリアセルの石板のメモLoriasel Tablet Notes

項目1
進展があった!石版を求めてロリアセルまで旅した甲斐があった。他の多くの遺物と同じく、アイレイドは石版の秘密を、わずかな試みでも命を奪うような幻影の結界と破壊的な罠で覆い隠していた。

もちろん私にとってたいしたことではない。原文はこのようになっている。

「エプヴォイ アン アンヤデナ アブ イラッイ エ パド アン サナンド。
キャン アン キャノモラ ラクヴァリマ。
アークテイン ヴァ セヤ アブ イラッイ エ。
マァトゥ イェ ネマァトゥイス シャウタ リ レル アスヴァ レレイズ」

項目2
私のロリアセルの石版の翻訳は悲しいほど優雅さに欠けるが、その言わんとするところは以下だと思われる:

「イラッイの命の約束を祝福された石の前で声に出して言え。
投げ落とされたデイドラの使者を呼べ。
イラッイの影を受け入れよ。
真実と真実でないものは、大量の水の中の水のように訪れる」

文字の中にイラッイという言葉が2回出てくる。私のアイレイド語に関する本のどれにもこの言葉について書かれた箇所が見つからない。名前のようだが、何の名前だろう?

[項目3は見つからない]

項目4
項目4
ロリアセルは謎めいているが友好的だ。彼女が古いアイレイド語とデイドラ語の入り混じったものしか理解できないように見えたのは何時間も前のことだ。

ついに喋り出すと、彼女は能弁で驚くほど元気がよく、好奇心に満ちていた。ロリアセルによると彼女はかつてイラッイのしもべだった。彼女はクランウェの封印が、アズラ自ら施したものだと主張している。

いかなるデイドラであれ信頼することには懸念を感じるが、ロリアセルのような翼もつ黄昏はアズラのしもべとして知られている。それに加え、クランウェの外にある祠はここが夜明けと黄昏のデイドラ公にとって重要な場所であることを示す証拠として十分だ。

長年探し求めた結果、ついにイラッイの恐ろしい悲運を覆せるところまで来たのだろうか?

亜熱帯のシロディール:推論Subtropical Cyrodiil: A Speculation

タネスのレディ・シンナバー 著

あの老いぼれペテン師、エリンヒルのファラスタスの「シロディールのハートランド」によれば、ニベンの谷とコロヴィアの丘は常に温暖な気候に恵まれており、初期にシロディールを亜熱帯の密林と呼んだのは、単なるヘイムスクルの誰かの間違いということだ。

本当に?では、ヴァータセンが「ホシルの配置」で言及した「シュロの葉を振る」とは何なのか?コーセイの「タムリエル論文集」の「密生した密林がルマーレ湖畔を覆っていた」とは?これらも同様に逸脱した書写者の間違いだというのか?

いいえ、私は三千年前のシロディールの気候は、現在より温度も湿度も高かった可能性が高いと考える。ハートランドの環境は変わった。と、すれば疑問が残る。どのように?

私はこの疑問について熟考を重ねた上で、ある仮説を提示したい。とはいえ、私はヴァヌス・ガレリオンや〈告げ示す者〉ベレダルモのような深い神話歴史の学者ではない。だから、以下はただこう呼ぶことにしよう…1つの推論、と。

タムリエルはニルンの中心にある。シロディールはタムリエルの中心であり、シロディールの中心には定命の者によって作られた偉大な建造物である帝都の白金の塔がある。これは、エドラが自ら建てたと言われているタムリエルで最も古い建造物のアダマンチン(またはディレニ)の塔に明白に対抗し、真似て造られたものだ。

これは単なる敬意や思いつきや偶然ではない。白金がアダマンチンの形状に似せて建造されたのは、最初の塔の疑いようのない神秘的な特性を模倣するためだ。そして、模倣するためだけでなく、その中心地という立地により、増幅させるためでもあった。

この神秘的な特性とは何か?これは我々を塔の伝承の領域、学術的な矛盾をはらむ世界へと導く。しかし、シンプルかつ論争を招くことのない概要を示すことを試みてみよう。

エドラがロルカーンから説得されて、あるいは騙されてムンダスを創造してしまった時、ニルンの物質的な姿は複数の接合部からなる骨組みにぶらさがっていた。それらの1つ1つは、明白な現実を明らかにしていた。それがそのまま世界の骨格であるという現実を。

この神秘的な接合点のうちの1つにエドラは偉大な建造物、アダマンチンの塔を建てた。そして、そこでロルカーンとムンダスの運命を決定付ける秘密会議を行った。後に定命の者の魔術師が塔を発見し、これの現実を支持する特性について推定した。その後、神話紀時代のエルフがそれに倣い、他の接合点に白金と水晶の塔を造った。

このことによって、原初のエルフは何を達成したかったのか?私は、領域の中で共同の「所有物」であったこのような塔を通して、エルフは時間とともに彼らの地域の現実を彼らの欲望に適合するよう実質的に修正したのだと考える。

従って、水晶の塔の領域にあるサマーセット諸島は、暖かく、楽園のような領域で、完璧にアルトマーに適合した。そしてシロディール、より強力な白金の塔の領域に位地するここは、暖かく、気楽さを愛するアイレイドに適した亜熱帯の密林となったのである。

しかし、それからハートランドのハイエルフの奴隷が彼らの主人に対して反乱し、ニベネイの谷を征服して、アイレイドの支配は終わった。それ以降、白金の塔はより寒い、北方の気候の中に起源を持つネード及びシロ・ノルドが居住する人間の帝国の中心であった。そして、シロディールの塔は新たな主人の欲望に答えたのである。

そしてその、私が確信していることが、どのようにハートランドが亜熱帯から温暖な気候へと変化したのかという問いへの答えだ。つまり、ひとたび人がシロディールを支配したら、その地域の現実が彼らの要望や希望に合致するように変化したのだ、ということだ。ゆっくりと、恐らくほとんど気づかれないくらい少しずつ、しかし容赦なく変化したのだ。シロディールが現在我々が知る、温暖な森と野原の領域になるまで

では、これは事実だろうか?私はこの謎に対する回答を推測した?私にはわからない。私は白金でもアダマンチンでもなく第五教義の塔に属している一介の学者にすぎない。ただ1つ確信しているのは、エリンヒルのファラスタスによって提唱された学説はどれもほぼ確実に間違っているということだ。

闇の儀式Dark Ritual

〈この古代巻物は判読不可能な符号で覆われている。ページにはもっと最近のメモが追加されている〉

そうだった!とても単純じゃないか!すぐに歩く死者はこの手に落ちるだろう!イーストマーチを征服したら、愚かな上級王を倒すために戻るかもしれない。

闇の夫The Dark Husband

セクンダがマッサーに従うように、シシスは夜母に従う。夫は追いかけるが、彼女はほとんど立ち止まらず、彼を影の中に永遠に置き去りにする。

シシスはいくつもの名前と何人もの親を持っている…あるいはまったく持っていない。しかし彼の牙は…シシスの牙は噛みついてくる。彼らは意志の弱い者、愚か者、強欲な者、頑固者に毒を盛ることを特に好むが、強い者や賢者を殺すこともできる。

影で生まれた者、そしてその力を使おうとしているすべての者に用心しろ。我らの祖先の失墜はシシスの牙に関わっており、彼に触られたせいで我々の鱗は未だに暗いままだ。

飲み込まれた街The Swallowed City

〈告げ示す者〉ベレダルモによる部分訳 著

今日は青い火の日として記憶されるだろう。死の日だ。それは突然やってきたが、実は前からずっと近づいてきていた。

我々は無謀だった。他の街が飲み込まれたと聞いていたのに、自分たちは大丈夫だろうと思っていたのだ。ムーンヘンジの生け贄はもう無用だと思っていた。デイドラ公なしでも存続できると思っていたのだ。

自分たちに都合の良い神話を信じ、神話の真実を取り違えた。

だが我々が忘れたことを、デイドラ公は覚えていた。炎は突然やってきて、我々は灰で窒息した。

我が街はコールドハーバーに飲みこまれた。もはや街はない。

影の領域The Realm of Shadows

入るには、光を放棄しなければならない。闇の性質を持っていなければならない。中にいる存在は、影に縛られ絶望を生きる糧にする。簡単に定命の者の意志に束縛されることはない。この存在を従えるほどの深みに棲む者はほとんどいない

果実と石The Fruit and the Stone

飢え。渇き。湿ったコケに滴る水。ヒストの木にできた傷、ゆっくりと涙のように流れる樹液。闇を矢の如く貫く黄金の光。稲妻。閃光。

ベッツィは何度か瞬きをして、その光景を思い描いた。ヒストはなぜ彼女に同じものを見せたのか?瞑想は果たして意味があるのだろうかと彼女は感じていた。巣のように絡み付いた小枝を脇に押しのけて、彼女は果実に触れた。

ヒスト由来のそれを人は果実と呼んだ。しかし誰もこの固くなった塊を口にはしなかった。その果実は非常に貴重な物ではあるのだが、ヒストの望みは彼女の手でそれをヒスミールのところへ届けることであった。理由は不明だが、それが必要らしい。

「あなたのどこがそれほど重要なのかしら?」と、指の中で茶色の球体を転がしながら彼女は尋ねた。優しく擦ると、驚くほどの滑らかさがそこにあった。鱗のようだが、鋭さはない。卵のような、ガラスのような…

「ザート石?」心の中の秩序が乱され、何とか平静を取り戻そうとする。そんな混乱に備えているわけでもなく、ベッツィは大声で叫んだ。

他の人々はその声で瞑想を邪魔され、いら立ちを感じながらベッツィを見た。すると、さざ波が伝わるように彼らも悟りを開いたのだ。ベッツィは空中に浮かぶヒストの琥珀、その純真さに目を奪われた。

ザート石によってヒスミールは守られるだろう。だがどうやって?

解呪の儀式Ritual of Unbinding

解呪の儀式は神秘的で不思議な実体の結びつきを断ち切り、定命の者が住む領域と不死の者が住む領域とを結ぶすべてのつながりから対象を解放する。儀式を唱えてルーンストーンの力を呼び起こし、ルーンストーン中のエネルギーを結びつけの石に注ぐ。

ルーンストーンは呼び起こされると、後にその結びつけの石へのつながりを断つ鍵を作る。ルーンストーンの鍵は各々の結びつきの石のエネルギーを無効にしなければならない。ほとんどの儀式で使われる結びつきの石は1つか2つだが、より強力な存在には3つ必要である。伝説によれば、4つ必要な珍しい生物もいるらしい。

注:代理の儀式を発動することで、支配された存在の死を回避できる。このためには、ルーンストーンを自ら進んで生贄になる者に使うこと。その者の命は剥奪され、支配された存在は解放される。こうして、作られた鍵は代理の生贄の魂によってエネルギーが満たされる。

騎士の儀式The Knighting Ceremony

君主よ。研究を完成させました。あなたが望むことを達成できます

貴い戦士全員の魂は彼らの君主に拘束されます。この手順では、拘束の呪文を騎士の式典の一部として偽装します。騎士の剣と盾における魔法が魂に仕えるよう強制するのです。生きていても死んでいても。この要塞が自主的な奴隷で一杯になれば、ロリアセルは絶対に侵略しないでしょう

あなたの指示どおり、拘束の装置を手伝った見習い全員に毒を盛りました。秘密は私たちだけで守られるでしょう

朽ちかけたブレトンの巻物Crumbling Breton Scroll

…ということは、アイレイドは自分たちの誤算に気づいたのだわ。だから彼らはその武器を大昔の墳墓深くに埋めた。今はベトニーと呼ばれている地に…

〈真新しい手書きのメモが下に添えられている〉

レンウィックを思いとどまらせなければ。アーケイが禁じているのだから!

共鳴の儀式Ritual of Resonance

魂なき者はコールドハーバーで泣き叫び、のたうちまわる。魂の収穫者が彼らを消化し、不平のつぶやきと絶望の中に押し込めるのだ。彼らは自らの秘密をオブリビオンの死した風に向かって囁き、耳の慣れた者たちはそれを知り、利用する。

器具を集める:
鋼鉄の針1本、ベラドンナ、フロストソルト
砕いた生贄の骨
デイドロスの歯の破片

サークルを刻む:
名前とシンボル。闘争の種を蒔きし者。残虐の王。災いを起こす神の一柱。

道具を作成する:
ベラドンナの火で針を消毒する。フロストソルトで針を冷ます。針に切れ味の付呪と弱い雷撃の付呪を宿す。

身体の準備をする:
骨と歯の水薬を作成し、それを口にくわえる。名前をシンボルを手のひらの上に刻む。

門を開く:
針を左耳の入口に置く。ほとんど動かないくらいゆっくりと中に挿入する。世俗の音がコールドハーバーの奴隷たちの叫びと秘められた夢に道を譲る。

形なき存在The Spectral Beings

オースブレイカーを奴隷にせよ。エキスを抽出して、彼らの魂を意のままに操れ。

形なき獣は、私達から逃れるためにオースブレイカーの魂が姿を変えたものでしかない。彼らに救済は必要ない。他の者と同じように抽出しろ。彼らを従わせるんだ。

芸術と狂気 その1The Art and the Madness v.1

ホロウ・ボイス 著

強力な死霊術の達人は遥か以前に死んだ者を蘇らせる力を持つが、大抵の死霊術師は最近死んだ者しか蘇生できない。ほとんどの見習いは3日以内に死んだ者しか蘇生できないことが多い。死霊術の正しい知識を学んだり訓練を積むことなくしもべを呼び出そうとすれば、不完全な魂の結合をもたらしてしまう。

そうして主従関係が壊れれば、その不運な見習い死霊術師にとっては悲惨な結果となるだろう。

月の歩き手よ、注意せよAttention Moon Walkers

鉤爪を隠し肉球で歩く者たちへ。

目を見開きふさわしい時期を待て。高位の男を猫から引き離す計画が進行中だ。血の娘に気をつけろ。こそこそ歩き回っているのが目撃されている。

鉤爪を鋭く保ち、牙は引き裂く準備をせよ!

月明かりの舞踏A Dance in Moonlight

アナービは夜空を見上げた。月の灯が彼女の瞳を満たした。彼女は自分のすべきことを分かっていた。

彼女は何ヶ月も鍛錬してきた。丘を、谷を、山の頂上を飛び越えてきた。これ以上高く飛べなくなった時には、ほとんど空を飛んでいた。オブリビオンに飛び込んだ時、すべては消えたかに思えた。だが、双子が彼女を見て、彼女を抱擁した。

アナービはジョーンから光を取り、ニルンのためにもう一度飛んだ。彼女が手にしたものを見た月が、真似をして空でくるくると踊った。

彼女が捕まりそうになった時、彼らは衝突して動かなくなった。双子はからまったので、アナービはジョーデのためにも光をむしり取った。

彼女が去ろうとした時、彼らは彼女を抱擁した。アナービはクインラウルに帰りたいと懇願した。そこは彼女の生まれた場所だった。もう二度と光を盗まないと約束して、彼女は故郷に帰ることができた。

その時以来、アナービの額には星くずの染みがはっきりと浮かび上がっている。二度と星に戻らないという、彼女の誓いのしるしとして。

幻影への鍵The Key to Projection

ラヴィニア

お前の像を幻惑装置に刻み込む際に使ったクリスタルを同封しておく。メッセージを吹き込む際は、誰かに頼んでそれを自分に向けてもらう必要がある。メインのクリスタルはしっかり持っておくように。もしメッセージを変更する必要が生じた場合、それを使って映像を同調し直さなければならない。

これは呪文を使った繊細な装置だ。クリスタルをなくさないように。この計画におけるお前の役割は、余人をもって代え難いほど重要ではない。心しておくように。

サルン

古代の目The Ancient Eye

「目」のことは人生のほぼ半分を費やして研究した。機能は分かっている。すさまじい力の防衛武器だ。

台座の中に魔法のクリスタルが収まることも分かっている。正しくはめれば、明るく輝きを放つ。

分かっていないのは、その仕組みだ。各地から学者達がやって来て魔法の組み合わせを調べては、首を振って去っていった。どこにエネルギーを蓄えるのか?ビームの焦点をどうやって合わせるのか?火と融合するのは何なのか?

まさに、古代人は近代の賢人が持つ能力よりはるかに優れていたのだ。

— 魔術師ギルドのフィーレニエ

公への祈りPrayer to My Prince

贈り物はわずかだけれど
でも、お願いです!

私の行動を導き
私の思考に耳を傾けたまえ
歳月とともに、そして
領域を通り抜け

私は祭壇へと近づく
心は満たされている
献身と愛によって
我が公のために!

後継の儀式Rite of the Scion

後継の儀式とは何か?

吸血症を持った定命の者が血の母に受け入れられる儀式。定命の者は血と助力を得て、後継者となる。

儀式では何が行われるのか?

定命の者は、後継者によって血の母に紹介される。定命の者は見習いとされ、後継ぎは血の代弁者の名を与えられる。

血の代弁者はまず、非難されるアーケイとモラグ・バルのシンボルを準備しなくてはならない。その後、見習いは病の器と喪失の器から飲み、ラマエ・バルの歴史を学ぶ。そして見習いはシンボルを汚す。これが済むと見習いは血の母に服従を誓い、血を全部失う。血の母は見習いを価値ある者とみなし、自分の血で彼らを蘇生させる。

後継者と普通の吸血鬼の違いは何か?

吸血鬼は被害者である。病に苦しむ、哀れな生き物だ。後継者は血の母から直接儀式を受ける。彼らの血は、より強い。彼らの怒りは、よりすさまじい。彼らの外見は、より美しい。

吸血鬼は彼らに従う群れであり、定命の者は彼らの餌である。

後継者は誰に仕えるのか?

血の母の子供である後継者は、誰にも従わない。母は、絆を断ち切った。仕えることは、彼らの選択である。だが、母は子供たちのつながりを見て、彼らの敵を実験材料にするだろう。

後継者の誓いとは何か?

見捨てし者アーケイ、お前を呪う。お前は我々を、暗闇の中での苦しみに残していった。

だが我々は生き残った。暗闇の中で育った。

今我々は、お前の信者たちを食料にしている。彼らから盗んだ力を、お前を倒し破壊するために使う。

苦痛の父、モラグ・バル。お前を呪う。お前は自分の血で我々に毒を盛ろうとした。

だが我々は生き残った。お前の毒から育った。

破壊の王よ、お前の子供たちがお前の元へ行くぞ。お前を汚し、破壊する。

我々は光から離れる。我々は脆き命を犠牲にする。

母の死んだ血から、我々は苦しみなしに生きている。彼女の呪いは我らの祝福。彼女の怒りは、我らの天恵。

黒い年The Black Year

ウカエザイが最初に任務に飽きて、疑いを持たないエルフから気晴らしを得るようになったのがいつなのかは分からない。つかの間の気まぐれから発展した結果だったのかも知れない。もしそうだったとしても、主人達には気付かれなかった。

モンスーンの季節に、ストリッド川が満ちてグラーのカシでさえもが根元の土を失うまいとする時に、保管庫の主人と助手の半数が、聖骨箱へ続く強大な扉を開いた。

腰のフラスコを手に取って一気に飲み、彼らは戸口で石と化した。開かれた扉はその石化した姿に支えられ、雨の流入を防ぐものは何一つなかった。8ヶ月間にわたって風雨にさらされて、最も状態の良い書物でさえ、紙だらけの水たまりに漬かってユリのような姿になっていた。

任務を放棄した理由について聞かれると、ウカエザイは笑って我々を愚か者だと切り捨てた。

罰として、我々は彼女から肉体を奪った。これでもう、熱中できるような知識が詰まった広間を自由に歩くことはできなくなる。アヌマリルの心臓によって、最も奥深くの地下室に縛りつけたため、彼女はただ観察し、聞き、奉仕することで満足するしかないのだ。

最後の古い骨Last of the Old Bones

お前が、そして私が生まれるよりずっと前、ニルンには偉大な生物がいた。彼らがどこから来たかはわかってはいない。しばらく後に彼らはすっかり世界から消えた。ただ1匹を除いて。

地面をくねる道を掘り進んだ骨だけで作られた巨大な野獣は、その通り道を生き残った人々に破壊者と呼ばれた。どこに行ったのか、あるいはどうなったかは誰にもわからないが、その後に不毛の地が残ったことはみな知っていた。

破壊者が接近すると芝が震えるため、到着する1日も前に分かると言われている。到着すると、巨大な野獣は壁を壊し建物を倒壊させて暴れた。彼が通った後の崖は大地震で液状化して、多くの家々は彼の下で瓦解した。それは質問に答えられる人間かエルフが見つかるまで続いた。

破壊者はいつも犠牲者に尋ねた。最も古い質問の内容は、すべて「どこで古い骨を見つけられるか?」という質問の変種だった。残された家から遠く離れ、損害が最も少ない方を指し示すのが一番賢い答えだった。

破壊者はそちらを探すと、といってももちろん無駄なのだが、違う質問をした。その狂暴な破壊が終わりに近づくと、「ここで寝ていいか?最後に寝てから大分経っている」と尋ねた。

この問いに唯一答えたのは、彷徨う都市ファリネスティの樹の従士であった。「はい」というのが答えだった。サウスポイントで冬を過ごしたファリネスティがすぐに移動することを知っていたので、彼女は破壊者をコウモリの巣窟となっている果樹園アーバーフェルで眠るよう説得した。

そこでイフレの司祭が、巨大な野獣が眠っている間に祝福の種を頭蓋骨に埋めた。この種はすぐに苗木となり、苗木は巨大な木になり、そしてバロウボーでいちばん大きな木となった。骨はそれ以来、目覚めていない。

破壊者の最後の眠りから何年も経ち、古代の骨が時々ヴァレンウッドで掘り起こされた。だが、残りはずっとそのままであってほしいという願いから静かにアーバーフェルに持ち込まれた。これが現在の「骨の園」である。

この伝統はヴァレンウッドに広まった。多くのボズマーは愛する者の遺骨をバロウボーの木陰に埋めるようになった。彼らはイフレが亡くなった人を祝福すると信じている。

姿を変える象徴的な存在の「死」“Death” of Morphotypical Entities

ライザンディウス博士 著

私の画期的な著作「混沌のクリエイシア」では、デイドラとして知られているあの生き物たちが、どうやって定命者の次元に現れるのかが記されている。この方法のせいで、デイドラを本当に殺すことが不可能になっている。単にオブリビオンの次元に戻って、もう一度自分たちをムンダスに作り変えるからだ。結果として彼らの次元と我々の次元の間につながりが生まれ、これからも消えないことになる。

しかし、ここで疑問が生まれる。もしオブリビオンの次元でデイドラを殺したら、滅ぼすことができるのではないだろうか?もしデイドラを、存在するエドラの次元のいずれかで殺したらどうなるのか?幸運なことに、この件に関してデイドラと何度も話す機会に恵まれたので、彼らが協力的ではないことは自信を持って断言する。

主に私の提案に対する彼らの反応を観察することで得たのは、デイドラがエドラの影響下で存在する次元に行くことは滅多になく、関心もないということだ。様々なエセリウス(主な例としては、ソブンガルデ)のような領域は、デイドラの生き物たちが移動するには適さないようだ。

この情報、そして他の情報源からの情報を元に、仮説を立てたいと思う。それぞれの次元、そしてムンダスとつながっているデイドラの次元が持つようなエネルギーのつながりは、エドラの次元にない。したがって、エドラの次元で殺されたデイドラの残骸は元の次元に戻れない。つまり死んだままになるか、あるいは永遠にとどまることになるかもしれない。もしこれが真実と証明されたら、デイドラは天国に入ってからでないと本当に殺すことはできない。この皮肉からは逃れられない。

(ああ、実に楽しい。もちろん、全部純粋な推測だ。だが、ここでは時間がゆっくりと進む。本当に進んでいる。時間はずっと忙しいはずだ!)

支配する側:リッチへの道Ascendancy: Pathway to Lichdom

「支配する側:リッチへの道」の手引き

支配者グルヴェイグ 著

ついに、死ぬ運命という足枷から解放される秘策を発見した!私と同じ道を歩む勇気のある者のために、それをここに記録する。約束してほしい。私に永遠の忠誠を誓うのだ。そうすればこの高尚な次元に上がることができる!

まず必要なのは、自身の体を死とその先へ向かわせる意志だ。この根本的な精神力が体を支配しなくては、変身を始められない。こんな初期段階でさえ、超えられる勇気を持つ者は少ない。多くの者は尻込みして、その弱い意志の力が痛みと恐怖に圧倒されて負けてしまうのだ。

強靱な意志があるとして、次に必要なのは死霊術の豊富な知識だ。意志は力の元となるが、知識はその意志を集中させて栄誉ある変身へと導く。禁じられた知識を十分に深く掘り下げ、祝福されしリッチとなるに必要な魔法技術を調べられるのは、極めて知性が高く大胆な死霊術師のみだ。私はその1人である。

魂も豊富に必要だ。これらは持ち主から、最大限の痛みを伴う方法でもぎ取ったものでなければならない。捧げ物の苦痛度が高ければ高いほど、リッチ状態への昇華が汚れないものになり、不死で集められる力は強くなる。悲鳴と恐怖の輝かしい階段を登るのだ!

最後に、強力な魔法の遺物が必要だ。悪寄りの遺物で事足りるが、この用途のために悪用できる善寄りの遺物が理想的だ。この遺物は、必要な魂をかつての持ち主からもぎ取るために使用する魔法、「ユレルの忌まわしい抑圧」をかけるフォーカスとなる。遺物の威力が強いほど、魂の摂取による苦痛は高くなる。

意志、知識、魂、そして力…これらが、この最も高尚な変身に必要な要素である。勇気があるならやってみるがいい!

死霊術についてOn Necromancy

(抜粋)

V 著

蘇生を軽く扱ってはならない。世界と霊魂両方の代価が、非常に高くなる可能性がある。意志がすべてだ。溢れんばかりの感情は、怒りと憎しみに極度に駆られ、痛みがすべての行動を邪悪に変える隷属者を生み出すことがある。乏しすぎる感情は、ごく簡単な命令に従う程度の能力しかない愚かなハスクを生み出す。思考が綺麗に整理され、計画が深く考慮された穏やかな心が死者を蘇生するための最も必要な要素だ。

本章の終わりに並ぶ他の多くの材料と同様に、霊魂はもちろん必要だ。しかし、死体に関しては…注意しろ。年齢や腐敗の状態にかかわらず、どんな死体でも蘇生できるが、最も有用なのはほとんど損傷のないものだ(または少しの努力で回復できるもの)。欠損のないスケルトンは、新しいが切断された死体よりもよい。

鮮度に関しても、考慮にあたっては注意するように。蘇生されたアンデッドのうち、大部分がスケルトン、一部がゾンビ、そしてごく少数がレブナントであることに、疑問を抱いたことはあるか?死体が蘇生されない時間が長いほど、元の所有者の死体に対する影響力は小さくなる。霊魂は数日、数週間、いや数年さえ死体に留まることがある。その期間が短いほど霊魂の核が残っている可能性が高くなる。

賢い死霊術師なら、隷属者の支配をめぐって、世界へ戻ろうとする怒りの霊魂と争うことを望まない。蘇生の開始前に隷属者の霊魂のすべてが旅立ったことを確認するのが最良だ。死霊術師が争いに勝ったとしても、それは安らぎへ向かう霊魂を苦しめる残酷な勝利だ。

霊魂がまだ消え去っていないほど早く、死者を蘇生することは軽率だ。なぜなら真の蘇生は死霊術師の範疇にはなく、神々や司祭達に残すのが最良のものだ。

実践的死霊術Practical Necromancy

第22章:エセリウスの霊魂の召喚、拘束、および尋問

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これまで我々は、労働のための、自然のままの物体の復活について論じた(第16章)。ここではさらに深い、より利益が得られるテーマについて考えよう。

伝統的儀式の構成要素に加えて(第3章)、以下のものが必要である。

* 畜殺された動物の「皮」。実証済の手法で洗浄・乾燥したもの。

* 一定量の乾燥した「ベラドンナ」。純黒檀のすりこぎで粉末にしたもの。

* 人間かエルフの苦しむ霊魂が入った「憎しみの晶石」。

3ペースを越えたほどの円形儀式スペースを用意する。円形のスペースの一部分をチョーク、塩、灰でそれぞれ隔離する。スペースの中心に儀式道具を準備する。動物の皮に、召喚を希望する霊魂の名前を書く。

サークルの中に血が流れる可能性のある怪我がないことを確認する。召喚サークルの中に自身の魂を閉じ込めた場合、命にかかわることはめったにないが(例外については第25章を参照のこと)、同輩からのからかいを必ず誘発する。

サークルを冒涜した後(第10章参照)、「東、西、北、南」の順でロウソクを灯すこと。ひとつまみのベラドンナを「儀式のボウル」の中で燃やす。サークルの中心に「皮」を置く。最後に、「憎しみの晶石」を持ち上げて、死去した者のイメージを心に抱きながらその力を解放する。

召喚されると、霊魂は憎しみの晶石に拘束される。晶石はビーコンとしての機能を果たすので、望めばいつでも拘束した影を側に呼ぶことができる。

宿帳:ルレニルズ・フォールGuestbook: Rulanyil’s Fall

神話紀アンティークコレクションの家、ルレニルズ・フォールにようこそ。

展示物は全て購入可能です。

匿名オークションへの参加希望者は、下に名前を記入してください。私達の代理人がご連絡いたします。

書の番人Keeper of Tomes

やがて、ガーディアンが必要だと気が付いた。その保管場所と同じで老いることがなく、我々の歴史をロルカーンの子供達による猛烈な進軍から保護する存在が。

そのような存在を求めてオブリビオンの次元を探し回った。やりたがる者は数多く見つかった。デイドラ公の右腕達や、それほど知られていない闇の住人などだ。やがて、探していた者が見つかった。

ウカエザイというのが彼女の名だった。素晴らしい技術を持った強力なドレモラで、どんなに壊れやすいものでも、破壊的な魔法の毒から保護する能力を持っていた。

ウカエザイを召喚し、石の命が続く限り、この空間と一体化させた。彼女は広間を歩き、その管理者としての仕事と引き換えに、最大限に守られた秘密を探索した。

我々は彼女を基盤とそのすぐ下の地面と一体化させた。その威力は強力で、彼女は遺跡が崩れて塵となった後でも残るようになっている。彼女が仕事を全うすると信頼している。デイドラにとっての時間の感覚は分からないが。

召喚の起源The Origins of Conjuration

インペリアルの魔術師たちは、おそらく他の多くの種族よりも召喚魔法の研究に長けている。しかし、金切り声をあげる怪物を、制御不能の状態でムンダスにばらまくことなくオブリビオンの扉を開けることに成功した最初の者は、エルフの魔術師である。コルヴスとカラニ・ディレニ、そして彼らのクランが初めてたいまつを灯し、この不浄なる暗闇をのぞき込むことによって、召喚流派の道を照らしたのである。彼らの正確な拘束の詠唱は、下級デイドラを召喚する際に現在でも用いられている。

非好戦的な精霊は守護者として、また時には召使や使い魔として、クラン・ディレニの役に立っている。本来ならば有害なインプでさえ、強制的に行儀よくさせることが可能だ。しかし自然な好奇心と、災難を招き寄せるの尊大さに関して、エルフは期待を裏切らない。彼らは扉を勢いよく開け放った。デイドラの次元へと通じる扉をもはや閉じられないほどに。

第一紀の後期、ディレニの侍者たちは初めて上級デイドラを欺いて隷属を勝ち取ろうと試みた。召喚師の中で最も卓越した者たちはこの混沌の存在を相手にそれなりの成功を収めたが、エルフたちの中には弱い者もおり、オブリビオンへのポータルは現在、完全に閉じることができなくなっている。それに続くデイドラ公たちとの破滅的な対立は、我々の土地を紛争地に変えてしまった。それゆえ、シロディールの魔術師は上級デイドラとの接触を厳しく禁じられている。

召喚儀式(判読可能)Summoning Rituals (Legible)

アリックリード・ミンガンペン・フィセオランドレーメン・ウィストレーデストメン・スクォーレーンジェスポ・ヨーバセスティオンス。マウスロー・エーンタリー・エクザミンジレイトレブ。ネケット・スペリナーラーチター・ノット・エンセセクティッキン・アストラ・ウェーティッフェム!アダータル・アマーソッター・ゴベセル・トリール・トゥス・フィードジャストリーチョップ・ベリキャンジェスタレット。バットティーションジェルス・バスグジ・ゲー。アロイキャマルワ・アペクションタラ・アミング・キント、ティオネイエロー・トウィーストラナメント・ネクトゥシーシブレット。シーサディンデブル・ランデブ・チェインガー・オビタクル・オーブ。

サーデルローナーズ・ハート・ルール:
– ガンブラスチョンネイエル・サイシー・ニューミーメターレッジ・プロケティオンニー。
– スマーケセルブ・ハーロスティール・バーソンジェルティフェメ。
– イラシンケサイ・ドレッチョリッフェム・イキンテメンタ・ウィナットトルーンム・エイションデリープル。

ルワーレインシュアーズ・ビエンテンデサンディー・クリーント・イロイ・ネイニーズ・シシステロウニフ。クェシースターシストム・キネンセー・ランタルセシドディシル・オヌル・ロイング・コルディトリーサー・モード。カイエストンプ・ハンティンガム・エリグ・オンシペクト・ラクション・スルーケター、ハンブレスターベリー・オーセーター。フォーシルバート・シードジュシースティセリス、ゲサンスポーズ・セクスペクティオング・トグリンゲッチ・ノピンジェンディット。

触媒のメモCatalyst Notes

私は悲観している。触媒の件は、どうにもなるまい。ズールの持ち前の根拠のない楽観主義も、今度ばかりは私の気持ちを上向かせてはくれないようだ。正反杖の合成過程をスタートさせる触媒として使えそうなものを、私は片端から検討してみた。我々に唯一入手できるのが、野生の獣の腐敗した血だ。

我々は死んだ生きものを調べ、ズールがその血の加工を試みたが、錬金術の手順に不備があり、うまくいかなかった。しかし、我々を捕えているデイドラたちは、どうやらこの分野で私たちよりも成功を収めたようだ。彼らの実験室には腐敗した血のサンプルが貯蔵されており、それらはデイドラがまさにその同じ血を使って生み出した1匹の怪物によって守られているのだ。

これで私が悲観している理由を分かってもらえたと思う。もし私に本来の力を如何なく発揮できるほどの体力が残っていたなら、この怪物を大人しくさせることなど造作もないことだ。我々は腐敗した血の入ったビンを持てるだけ持って実験室から出て行けるだろう。しかし、今の我々には単純な幻惑の呪文を唱えるぐらいが精一杯だし、それさえ頻繁に失敗するありさまなのだ。実験室のガーディアンと対決して生き残る望みなど到底ない。

ズールは誰かが我々を見つけてくれるという望みを捨てていない。だが、魔術師ギルドの同僚は自分たちの問題を片づけるのに手一杯で、とてもそんな余裕はないだろう。

ひょっとしたら、もはや成功の望みなどなく、我々はこの魂の融合に膝を屈する運命なのではないだろうか。たとえそうだとしても、私はズールの希望を打ち砕く気にはなれない。だらしないことこの上ない男だが、彼の闇雲な自信に、私はささやかな慰めを見出すからだ。

森の骨Bones of the Forest

悔悟者よ、瞬間と共にあれ。足元の大地の堅さを感じ、風を味わいなさい。彼の意思により、我らの世界、岩、木、空の鳥が現れます。イフレはあらゆるところ、あらゆる瞬間に、あなたと共にいます

ここでの礼拝を終えるにはこう唱えなさい。「語り部の名において、私は世界の骨の上に立つ。自然の法則の約束と力を吸いこみ、感謝を吐き出す」

深夜の奇襲攻撃A Midnight Ambush

悪名高いカジートの戦士、月の大鎌と小さな側近の一団が、夜の闇にまぎれて柳の森に向かっていた。夜の作戦は見事に見つかり、一行はボズマーの護衛の待ち伏せを受けて虐殺された

探す遺品:
– 月の大鎌の遺体
– 月の大鎌の銀の爪

真実の炎The Fires of Truth

マーラの心臓もしくは盾の悔悟者として、命の炎はすでにあなたの中で燃えているのだと心得ておくこと。消えさせてはいけない。

この崇拝の場でその炎を燃やして、神々への忠誠を見せること。

素晴らしい教えの本Book of Excellent Teachings

我らの謎めいた湖の門を開けるには

教えの本に従わなければならない

形が決まり、方向が守られた時にのみ

ポータルは開くだろう。だが呑みこまれないように

太陽のとげとげしい光で北の岸を温めろ

マッサーの満月が西の野に昇るときに

そしてエセリウスの星が東の湿地の上に輝き

セクンドゥスの三日月が、南の輝鉱を満たしている間に

単純な幻惑魔法Simple Illusion Magic

幻惑魔法の初心者用手引き、目くらましのニナレオンI世著!

第1章:視界

第2章:音

第3章:匂いと味

第4章:触覚

第5章:多重感覚をマスターする

第6章:人の動きをコピーする

第7章:戦う光

第8章:初心者向けの儀式(専門家の指導の下で行うこと)

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第8章d:持続的な幻覚投影のための儀式的生命力拘束:完了

儀式を終了させるには、各クリスタルを調律すればいい。クリスタルの一方の側の光の色が混ざって、内部で新しい色ができる。赤と黄色はオレンジになる、というように。正しく設置すれば、音も聞こえてくる。

注意。魔法のラティスの手入れを怠ると、儀式の実行者は自らが作り出した幻覚の維持のため、生命エネルギーを急速に消耗してしまう。

敵の撹乱A Distracted Enemy

ジックスはマスターの軍隊に加わるにはあまりに秩序を欠く気まぐれな生物で、野放しにしておくにしても力が強過ぎる。だが、それでも役に立つ可能性はある。

ジックスはアイレイドの魔法によって遺跡に拘束されており、拘束の魔法の中心を成しているのはたった1つのウェルキンド石である。私は現地のゴブリンの1部族の司祭に、この石のかけらを使ったトーテムの作り方を実演してみせた。かけらにも光のショーを開くには十分な力があり、単純な生物にとってはそれだけで崇拝の対象になる。

実際には、そのトーテムは拘束の魔法を維持しつつも弱めるだろう。ジックスは我々の脅威になり得ないが、ブレトンの注意をそらすには十分な力を持つようになるはずだ。そして、注意をそらされた敵は弱体化した敵に等しい。

溺死体を呼ぶOn Calling the Drowned Dead

今から20年前、我が父は海から死者を呼び出すこの呪文を初めて使った。今日、我々は父に敬意を表し、それを再現する。波止場のちょうど西の浜辺に沿って、難破船が連なっている。そこで儀式を執り行い、我々の栄光に満ちた飛躍の第一歩としよう。

— ウワファ

秘術論——計り知れぬ旅Mysticism—The Unfathomable Voyage

テトロニウス・ロル 著

秘術とは魔術を用いる者たちの間で理解の度合いが最も低く、見習い魔術師に説明するのが最も困難な魔術の系統である。一般的に秘術に属するとされる呪文効果は、死亡後に犠牲者の魂を封じ込める魔法的な容器を作り出す魂縛の呪文から、物体を遠隔操作できる念力の呪文まで非常に多岐に渡る。しかしこれらの効果はあくまでも呪文の結果に過ぎず、それらを引き起こす魔法の構造はタムリエル最古の文明、はたまたそれ以前にさえもさかのぼる謎とされているのである。

アルテウム島のサイジックたちは秘術を「古き習わし」と称している。この呼称はサイジックたちの宗教や慣習などをも意味するため、言葉的な意味を論じてしまうと語義論的な泥沼は不可避であり、宗教や慣習が魔術としての秘術の一部であるのかどうかも定かではない。

秘術の研究に生涯を捧げる魔術師は数少ない。他の系統の魔術の方が遥かに予測しやすく、究明しやすいからである。秘術はその難問および逆説こそを力の源としているようであり、いかに客観的な実験を実施しようとも、実験そのものの存在がマジカに影響を与えてしまうのである。よって秘術を扱う魔術師は、乱雑な魔力のうねりの中から信頼に値する法則性を見いだすことに甘んじる必要がある。秘術師が安定した発動と効果をもつ呪文を一つ編み出すのに要する時間で、他の系統の術師たちは十数種類の新たな呪文や効果を研究し、記録してしまいうる。よって秘術師たる者とは、根気が強く、比較的競争心を欠いた哲学者でなければならないのである。

何世紀もの間、特に第二紀においては、秘術という名の元に一緒くたにされた魔術の諸要素に関する学説が各学術誌に続々と発表された。万物に答えを見いだそうとする魔術師ギルドの伝統に則り、名のある研究者たちが秘術の根源的な力源はエセリウスそのものであるか、あるいは想像を絶する強大な力を秘めたデイドラ的存在であろうと提唱した。どちらの説でも秘術がもつとされる乱雑性を説明できると考えられたのである。秘術が発動に成功、もしくは失敗した呪文の残留要素に由来するとさえ唱える者も登場した。アルテウムが再び出現した後のサイジック会内での議論に基づき、一部の学者は秘術が当初想定されていたよりも遥かに霊的側面が小さく、信者の知性もしくは情動だけで魔力の構造や流れに影響を与えうるのだと提唱した。

しかし、これらの個々の説のみでは満足のいく説明は得られない。秘術の探求を志す学徒にとっては、ここ数百年分の混沌の中から見いだされる典型的な傾向を覚えてしまうのが最適と思われる。認識される模様の数が増えれば増えるほど、残りのものがより明白になっていくからである。もっともそれも、肝心の模様が変化するまでの話で、そのような変化は遅かれ早かれ訪れる。こうして再び探求の旅が始まるのである。

不死についてOn Immortality

著者不明

不死の者になるとされる道は数多くあり、いくつかは試されたが、その多くは単に複雑で高価な万能薬の失敗に過ぎず、その薬を手に入れられること以上の本当の効用はない。

噂では、タムリエルには不死の者になれる池と泉がいくつかあるという。そのほとんどは、たどり着くのが非常に難しい場所にある。そういう場所がシャドウフェンの湿地帯の奥深く、リベンスパイアーの頂上、マラバル岩山の古代の沼地に存在するらしい。探検家たちが、何世紀にも渡ってその場所を探し続けてきた。多くの者が成功の物語とともに帰還したが、いまだ誰も正確な位置をつかんではいない。

第一紀の貴族の間では、オーリドンのイスガレスの蜂のハチミツを飲めば限定的に不死の者になれるが、不死を保つには飲み続けなくてはならない、と言われていた。分別のつかない者たちが貴重な黄金の物質を大急ぎで手に入れるために全ての巣を破壊して、愚かな金持ちたちに高額で売りつけた。それがイスガレスの蜂が絶滅した直接の原因だという説もある。一方で、アルトマーの王と女王たちが個人的に巣を守っているという話もある。

他にも不死の者になる方法があると言われているが、それは最も移り気で不安定な者だけしか試していない。それに、タムリエルの政府と魔術師ギルドの両方に禁じられている。これには血の生贄でデイドラを支配することが関連していると言われる。

確かにデイドラを捕獲できれば、命は長らえられるかもしれない。この方法を試みて、最後までやり遂げられた者がいたかどうかは分からない。デイドラが自由になってその者を殺すか、あるいはその者が自身の狂気で自分を破滅させる。その可能性の方が高い。

武器の発動Weapon Activation

キャノンリーブへ

もし必要な時が来たら、装置を発動させるのは簡単なはずだ。一連のウェルキンド石で動くようになっている。攻撃してくる船を自主的に狙って破壊する。

すでに所有しているはずの石に加えて、1つは自宅にある宝箱に保管しておく。最後の石はマルライナの酒場にある。もちろんただの戯れだというのは分かってる。だが、彼女に何かいいものをあげたかったんだ。

石を正しい順番で台座に置くだけで、発動させられる。順番は…

風と砂Wind and Sand

アファ・サリアト 著

風は吹くに任せよ。砂は駆け巡るに任せよ。大気と砂の魔法がアリクルを自由に漂うに任せよ。その2つを隔てる神秘の皮を通じて、私と、砂漠の力の根本を理解し得る者すべてを取り込み、語りかけよ。

砂漠はしばしば利用価値のない不毛の地と考えられ、軽装の旅行者には避けられ、ひ弱な種族には文明を築くに適さぬ場所として敬遠される。だが、手間を惜しまず調査し、家を構え、そこで暮らし、定着する者には、猛烈なたくましさが備わる。そしてそれは彼らがいかなる場所を生活の場に選んだとしても役に立つ。思慮深さは注意深さから生まれる。この事は、硬い植物からほんの数滴の水を絞り出すために、午前の半分を歩く事に費やし、さらに1時間も肉体労働をしなければならなかった人よりも、持てる力を最大限に利用する方法を知る者に、より当てはまるだろうか?

この種の節約は、このような土地から苦労の末に日々の糧を得る他のすべての生物に共通して必要だ。最初は気付かないかも知れないが、この土地の魔法も同じように影響を受けている。真のアリクルのウィザードは、サマーセットの森に住む魔術師たちが放つ派手な光と音も、ブレトンのけばけばしい身振り手振りも、ノルドの大声さえもなしで魔法をかけるのだ。そこには確かに節約の精神がある。他の魔法の流儀を否定するつもりは毛頭ない。ただ、そのようなエネルギーは内省と目的に注ぎ込んだ方が良いのではないかと述べているにすぎない。

砂について

異国の者も、そこに住む者も、砂漠と聞けば青い空の下でオレンジ色の砂が風に舞う様を想像しがちである。実際これは完全な間違いとも言えない。移動する砂は、砂漠だけではなく、砂漠の自然の魔法の重要な構成要素でもあるのだ。

よく考えてみよう。砂は風化した岩にほかならない。その岩は、土地の「所有者」を名乗るどの生物よりもはるかに年老いている。岩はそれぞれ砕けるたびにその内なる空間をあらわにし、最終的に剥き出しになった表面の集合体となる。この集合体はその後分散しては混ざり合い、また分散しては混ざり合う。ニルンが存在し続ける限り、無限の組み合わせを産み出しながら。もし岩にマグナスの恩恵の残骸が含まれていると信ずるならば…私はそう信じているのだが、この露出と組み合わせの急激な増加は、タムリエルの他の場所では例のない、幅広く多様な魔法のエネルギーを生じさせるはずだ。

大気について

砂が周囲の1つ1つの砂粒から学習するように、砂をある組み合わせから他の組み合わせへと移行させる大気も、運んでいる砂粒が感覚から得た認識を取り込む。実のところ、大気そのものの導きで、これらの組み合わせに斬新さが産まれ、表現となっていると考えるのが妥当である。考えてみてほしい。実際ノルドの伝説においては、ショール(ロルカーンの別名)に先立たれた妻のカイネが、ムンダスに存在するショールの物理的遺産を(風によって)守るようになるのだ。天の哀悼の1つの形と考えられるが、我々定命の者もそこから恩恵を受けられる。

実のところ、例えば土地の記憶をさらに多様化させるため、広大な砂漠に新たな道を刻むに足る風の通り道を水晶で占う事によって、魔法を次の段階に導く目覚めがもたらされるのではないかとも思える。だが、砂の知識の読み取りはそれ自体が一大事業であり、いかなる経歴を持つウィザードよりも、大勢の書記官が当たるべき仕事である。

誘導者の傑作Masterwork of the Inducer

非常に多くのアイレイドの記録がそうであるように、誘導者エルドハールによるテキストの大部分は読める状態になく、修復不可能である。私は自分の能力が許す限り無傷の抜粋を翻訳したが、いくつかの不明瞭な言葉に関しては推論を用いざるを得なかった。

真実を言えば、これ以上の解読ができないことに私はほっとしている。見る者を落ち着かない気分にする奇怪な図が添えられた原典は、保存のために送り返されるだろう。この場所を去る許可が近いうちに出ることを祈りたい。

「…その素材の柔軟性である。実に生き生きとしており、私の道具に従順なのだ。これはその形態が持つ究極の目的へと高められることを切望している実験材料だ。その形状と(方法?)の幻視が私を捉え、私は形態を鎮静化させた。それの視力と発話能力を停止し、作業場へと立たせた。私は召使たちに命じてこの場に留まらせ、完璧な範例を目撃するよう言ってから、献身の儀式を始めさせた。

そして私はそれに向かって歌い、つぶやき、囁いた。その心臓の檻はそれに応えて拡大した。砕け散ることも、ひび割れることもなく——命の律動は保たれている。私は上質の銀の鎖を注文した。そのつなぎ目のひとつひとつに歓喜の言葉を100語刻みつけ、稼働中の臓器を最高の状態で展示するため、檻と本体の全体に巻きつけた。

なんという喜び!血の快楽がこの作品を見守って、私の動きを導いてくれたに違いない。新しい(発想?)浮かび、私は無我夢中で器具の間にあった物見のオーブをつかんだ…

私はそれをウェルキンドの翼で祝福し、ゆっくりと挿入し、苦労して手に取った。私はその血の道、すなわち輝く光の内側にある繊細な糸を引き延ばした。その王冠には8つの星を、その足には8つのルビーを、突っ張った前腕はエセリウスに向かって伸びている。私が名前を与えた時、それは本物になった。その名とは「贖われた伝令の獣」である」

霊魂の実体The Reality of Spirits

特殊な起源を持つ魅力的な謎を専門とする学者、フェラリ・コ 著

この世界は奇妙だ。でも魅力的でもある。

ある人々は指先から炎を出す。またある者は精神力だけで巨大な物体を持ち上げる。マジカ漬けの人々が、死の防壁を通り抜けられる方法を見つけられないというのは信じがたい話ではないだろうか?彼らはその本質を保持しながら、まだ人生の甘い口づけを享受している私達と意思の疎通を図れるのではないだろうか?

だが私の研究によれば、死により人生が終わるとき、マジカも最後の呼吸とともに失われる。しかし魂は実際に存在している。私個人も、研究をじっと見つめている魂と何度も出会ってきた。解放への願いと恐怖に満ちた、絶望的な幽霊の眼差しを目にしたのだ。魂となっても生きていた頃の記憶が残っているかのようだった。

魂と意思の疎通ができたらどうなるだろうか?彼らを呼んで、家や墓、戦場に居座る理由を尋ねることができたら?やり方が分かったかもしれない。死んだ人々と話す方法だ。もしかしたら、死者が本当に死者なのか、これで分かるかもしれない。

この謎を解き明かしてみせる。魂と話して、魂の正体を突き止めるのだ。

続きは下に書いた私の次回作で確認してほしい。

「来世:驚くべき秘密が今明らかに!」