シストレスの守護者 スタイル

クラフトモチーフ114
Systres Guardian Style

元衛兵の学者、ゾエレネ・ルクヴィル 著

若い頃、私はゴンファローネ湾を巡回して安全を確保していた。その頃の私は警備隊によって提供された、カニスという老人が作成した装備の品質と実用性を高く評価するようになった。口が悪く、腹を空かせて失礼な男だったが… 路上を巡回する同僚たちが不足を感じることはなかった。

彼はいつも、「見た目を派手にするのは優先事項じゃない。だが、役に立つこともある」と言っていた。

ブーツ

巡回中には快適なブーツを履きたい。ごろつきの相手をするときには、蹴りに向いたブーツがいい。こいつはどちらにも向いている。革を提供してくれたオルナウグ狩人のおかげだ。それからもちろん、カニスのおかげでもある。

元衛兵の助言を与えよう。パングリットの唾を布地に付けると防水効果がある。礼は不要だ。

ベルト

目立たないベルトが好みなら、これは向いていないだろう。兵舎で交わされる話によれば、この紋章は大昔にハイ・アイルを買収した金貨男爵を表すとされている。だから我々は隊長を「シーホーク」と呼んだのだ。兵舎にいる者たちは今もそうしているはずだ。

頭に強い打撃を少なからぬ回数受けてきた者として、ぜひこの兜のことは話しておきたい。軽装鎧の兜でさえ額を打撃から守ってくれるし、裏地は強い衝撃の影響が長く続くことを防いでくれる。

確かにこの兜はもう少し暖かい夏の時期に適しているが、髪の毛を中に押し込めば濡れることはない。

脚当て

ヒラヒラしたローブがいいか、それとも悪天候に強いレギンスのほうが好きか?どちらもあり、どちらにもカニスの調合薬が使われている。ゲロや雨水、小便、塩水、糞のシミ、それに日々沖から吹いてくる風から守ってくれる。

私自ら飛び込んで、海からヘマをした奴を何度引っ張りだしたことか。私は生まれながらの船乗りにも匹敵するぐらい甲板を熟知している。

衛兵はよく単独で警備するので、矢筒のデザインは実用的であると同時に一風変わったものになっている。金属の装飾は補助的な防具として機能する。複数の敵に襲撃された場合はこれが命を救ってくれる。幅広の矢は、ドルイドが提供するカラスの羽根を使った矢羽根になっている。

ドルイドはただ鳥に話しかけてその羽根を譲ってもらうという話を聞いたことがあるが、でたらめに決まっている。

胸当て

肌に合うオルナウグの皮とハイ・アイル鋼鉄を組み合わせる作りのため、衛兵はぴったり体に合うよう胸当てを特注しなければならない。

私が特に気に入っていたのは斜めにかかったストラップで、非番の時はこれでジョッキを支えていた。シーホーク隊長はあまりいい顔をしなかったが、非番なのだから私の勝手だ。

シストレス衛兵を相手にしていることに気づかない奴がいたら、鍔のシーホークを見ればすぐにわかるだろう。柄の握りは手によくなじむし、この剣の鍔は一般的な剣と違って、芸術的に洗練されているといつも思っていた。

ただ、何も考えずに振り回さないようにしてほしい。港を警備する我々にとって、あの紋章には特別な思い入れがある。

肩防具

扉を無理やり開けなければならないこともある。そしてゴンファローネ湾の扉は蹴りにとても強いので、肩を使う必要がある。ありがたいことに、この防具のスタイルは金属の下に入っているオルナウグの皮で、ある程度衝撃を吸収してくれる。

ただし、こういうことは遊び半分でやらないように。それから、仕事が終わったら風呂に浸かったほうがいい。

手袋

手を守るための防具を装備したが、邪魔でしかなかったことは誰にでもあるだろう。我々の籠手と手袋はそんなことにならない。ストラップは肌にしっかり合うし、柔軟な革のおかげで繊細な動きが可能で、金属部分は武器による攻撃をよく弾く。まだ疑うなら、これを身に着けたまま路上で手術を行えることを、私自身の経験から保証しておこう。

シストレス衛兵の盾についているシーホークは見逃しようがない。その衛兵を矢で狙っているのでもない限りは。その場合、盾は矢を弾くのにも役立つが、他の武器による攻撃を防ぐのにも使える。ちゃんと扱えれば。

裏返しにすれば、まな板としてもそこそこ使える。別にそんな使い方をしていたわけじゃないが。

我々の規定で杖の両側が尖っているのは、カニスの内輪ネタなんだ。彼のある旧友が昔魔術師をしていたが…あまり優秀ではなかったらしい。だからカニスは悪党がこの友人を突き刺すことを思いとどまらせるため、こいつを作った。

考えてもみてほしい。これを肩に突き刺されて、ねじられたらどうする?もう少し神秘的な言い方をすると、この杖から稲妻や炎が出てくると思うと、尖った二つの先端がさらに恐ろしく見えてくるだろう。

戦棍

好戦的な酔っ払いを相手にする時は、この戦棍で峰打ちするよりも、柄頭で殴るほうがいいだろう。「反撃は攻撃と同程度に留めておけ、エスカレートさせるな」。シーホークは兵舎で毎晩そう言っていた。私も完全に同意見だ。両手持ち武器で戦うほうが得意なら、権威を思い知らせる必要がある場合はシーホークの紋章を見せるといい。

短剣

素手での戦闘で手が汗まみれになるようなら、この短剣がお勧めだ。どんな秘密の技を使ったらオルナウグ革の柄が水分を逃がすようになるのかは知らないが、カニスはうまくやったらしい。前に私の短剣を大きなエールのジョッキから引っ張りだす羽目になったことがあるが(理由は聞くな)、握って構えた時にはもう乾いていた。

とはいえ、防具はすべて身に着けたほうがいい。衛兵にとって、手をむき出しにするのは傷をつけてくれと言っているようなものだからな。

この二重柄の逸品は、髪の毛を縦に切り裂けるくらい鋭い刃を持っている。私は何度かそれをやって賭けに勝ったものだ。これも柔軟なオルナウグの皮を握りに使用している。何を使って皮を柔らかくしたのか、カニスに聞かないように。知ると後悔するぞ。

シラベイン海兵 スタイル

クラフトモチーフ112
Syrabanic Marine Style

マティアス・ヴェルヴィンス 著

蛙鋼、別名シラベイン鋼は、現在とても珍重される希少品である。しかしいつの時代もそうだったわけではない。水に浮く性質を持つことで知られるこの金属は、アメノス周辺の海兵にとって驚くべき宝である。供給は悲しいほどに限られており、決して容易に手に入るものではない。そこで、私はシラベイン鋼が海中に失われる以前のデザインを記述したい。頑強な海の騎士たちがこれらの武器防具を用いていた頃、彼らは足元の甲板を揺らす波を恐れなかった。この測り知れない深海の騎士たちは、その武具と共に研究に値する存在である。

私はこうした騎士が、自らの装備の素晴らしさを詳細に記述した記録を発見した。親愛なる読者が私と同様、彼の記述を楽しんでくれることを願っている。

ブーツ

足装備は、特に船の上では柔軟かつ軽量でなくては役に立たない。常に接近戦を行うような最も頑丈な戦士でさえ、防御力と機動力のバランスを取らなければならない。柔軟な革は高い順応性をもたらすため、装着者は足を自由に動かし、足元が定まらない船の甲板に適応できる。

ベルト

我々のベルトは丈夫だが、薄い革やロープなどの軽い素材で作られることが多い。シラベイン鋼のおかげで溺れる心配なく戦えるが、それ以外の装備もこの点を考慮しなくてはならないのである。戦士の種類に応じて、ベルトには中心点を表すため、軽い鋼鉄で作られた貝殻を付ける。

我らは深海の獣のように立ち上がり、海の怪物の軍団として団結し、一体となって戦う!我らの兜の多くは恐怖を与える見た目をしており、深海の恐ろしい獣の頭をかたどっている。頭頂部に立つ明るいオレンジ色の水かきは、鮫のように警告の役割を果たしている。

脚当て

我らの脚当ての革は、普通の鎧よりも魚の鱗に近い見た目をしている。これは美的な選択であると同時に、防御力の問題でもある。層を重ねることによって、革は遥かに貫通されにくくなる。

我々は本当の意味で弓を使っているのか?それとも背中に負った海の大蛇が、背を曲げて棘つきのヒレを発射しているのか?確かなことは誰にもわからない。我々の武器は確かに、曲がりくねった体と鋭いヒレを持つ恐るべきリヴァイアサンに似ている。だが我々は外見のために実用性を犠牲にすることはない。

胸当て

我らの鎧は地位に応じて大きく異なるが、胸当てには通常、共通している特徴が二つある。第一にとても動き回りやすい、そして第二に、見事な防御力を発揮することだ。装着者の体に最も密着した部分に用いる革には特別な加工が施されているため、塩水や悪天候に長期間さらされても傷まないようになっている。

我らの剣は刃の一部にあえて切り込みを入れているため、フックに類似している。これにより剣は恐るべき武器となる。先端部分は一撃で二度敵を切り裂けるからだ。柄はシラベイン鋼で作られており、先端を削った長く鋭いヒレの形になっている。握りには刀身の重さと釣り合いを取るため、曲がった触手を束ねたものが付いている。

肩防具

我らが戦士たちの肩は軽い鋼鉄の板に覆われる。大半のポールドロンは滑らかな水かきの形状をしている。この装備を身に着けていると、波の下に軽々と潜り、底知れぬ深海を地上と同じように征服できそうに見えるだろう。幻想のように聞こえるかもしれないが、真実からそれほど遠くない。

手袋

我らの手袋は武器を握る仕事と、帆を結ぶ仕事の両方をこなせなくてはならない。このため、我々は手袋を軽くして機敏に指を動かせるように作り、かつ甲をシラベイン鋼で補強して装着者を守っている。

我々の盾はある恐るべき獣の背中を思わせる。波の下を這い回り、獲物を待ち受ける獣だ。上部にあるイカのような顔に覆われた光るオレンジの甲殻が、盾の防御性能の大部分を担っている。シラベイン鋼のおかげで、この盾はとても大型で派手ながらも、使用者の動きを鈍らせない。

空気のように軽い我らの杖は、美しくかつ強力である。暗いオレンジ色のヒレは空に向かって伸びており、深海から獲物に向かって飛びかかる生物に見えなくもない。細い金属製の杖自体は扱いやすく、重さがほとんどない。杖の底部は身を潜めるタコの形状をしており、これが重心となっている。

戦棍

我らの戦棍を目にした者は、凄惨な最期を遂げる前に、ほんの一瞬ながらその見事な細工を目にするだろう。雄羊の角、あるいはより近くで見るならば海の獣の鱗つき触手のような形をしたこの戦棍は、見た目からして恐怖を誘う。装飾のヒレが各部分をまとめあげ、明るい色で周囲の目を引きつけるようになっている。

短剣

我らの短剣は明かりのもとにさらすと暗いオレンジ色に輝き、釣り針のような光沢を示す。わざわざこう説明するのは、多くの者がこの短剣を見て、敵ではなく魚をえぐる道具だと思うからだ。しかしどちらも肉には変わりがないし、我らの短剣は最も硬い肉でも切り裂ける。こうこうと輝く金属のヒレが柄から伸び、使い手の握りを保護している。

我らの斧の恐るべき外見は、どこにいてもわかるだろう。太陽に輝く刃の黄金のきらめきはとても印象的な光景である。意匠の他の部分を見れば、我々の出自と、海が我らの技を磨き上げたことを忘れる者はいないだろう。塗装された金属から削りだした鋭いヒレがこの武器の先端から展開され、さらに鋼鉄で作られた笑う魚の突起が、敵の気力を削ぐ。

ドレッドセイル スタイル

クラフトモチーフ110
Dreadsails Style

艦隊の補給係ソーティセル 著

船長、艦隊へようこそ。まず最初にやるべきことは、船員の運営について考えていることを全部投げ捨てることだ。お前は自分の船をドレッドセイル艦隊に捧げた。艦隊の女王が命じる通りに索具を動かせ。

気に入らないか?ならサンゴ礁に突っ込んで、体中の肉を削り取られてフジツボの餌になる前に、今すぐピャンドニアに引き返せばいい。わかったら船員を宿営させて、正式なドレッドセイルの服装を整えるんだ。

ブーツ

防水性のオルナウグ革のほうが好ましいが、スロード革のブーツを見せびらかしたいなら、女王は許してくれるだろう。ただし租税として持っていかれるかもしれないが。沈みたいのでない限り、ゆるい靴は禁止だ。

ベルト

艦隊の女王はお前がどういう風に尻を引っ張りあげてるかなんて気にしない。下がってなければいい。下がってたほうが女王のお気に召す場合は、いつでもそうできるようにしておけ。ちなみに女王が作ったバックルはどれも、洒落た部類に入る。

頭をむき出しにすることも許可されているが、鉢巻きやバンダナは風に髪の毛をあおられないためにもいい。水兵らしい服装をしたいのなら、貝殻と鱗つきの重い頭巾もあるが、エラを覆ってしまう。

脚当て

茶色い半ズボンやローブなら、大体どんなサイズでもある。どれもドゥルーワックスを塗って、海水のしぶきを弾くようにしてある。それで下半身がかゆくなるなら、魚油を使って防ぐことだ。

我々の弓の大半は硬化させた流木に、錆びないようにした鱗状の鋼鉄を被せたものだ。矢羽は好きな羽根を探して使えばいいが、矢尻には最低でも4種類の海の毒を使えるようにしておけ。どの状況でどの毒が一番有効か、覚えておけと女王のお達しだ。

胸当て

手に入るのは、軽いオルナウグ革のベストと腹巻きぐらいだ。何を着ていようが、鮫よりも速く泳ぎ、船をよじ登れなければならない。だから無用な鋼鉄を要求するな。

この艦隊ではサーベルのほうが好まれる。意外でも何でもないだろう。お前も使い方を知っているはずだ。艦隊の女王はフェンシングもできないマオマーを種族の恥だと考えている。試される覚悟をしておけ。それから、柄で刃を弾く技をしっかり身に着けておけ。でないと指を何本か失うことになる。

肩防具

女王はサンゴ礁の周りで集めた貝殻に軽い鋼鉄のプレートを打ちつけたものを使っていた。思ったよりも有効だったので、女王はすべてのドレッドセイルにこれを袖に着けるよう命じている。しっかり磨いて、手入れを怠るなよ。

手袋

手袋には悪天候に備えて、シースラグ油をしっかりつけておけ。ロープをわたって移動できる程度によく滑るが、命綱もしっかり握れる。

この盾はリーフバイパーの鱗をモデルにしていると思っていたが、女王は浜辺に打ち上げられたモーの歯に似せて作ったと言っている。サイズに関してはどちらも大して変わりない。

女王が最も高い水準を求めるのが魔術師、特にシーメイジだ。女王は魔術に才能のあるドレッドセイルなら誰でも、女王のように杖の扱いへ熟達することを要求する。詠唱の道具としても、銛としてもだ。三つ又で棘のついた先端はクジラの体や接舷してきた者の体に、しっかりと刺さる。

戦棍

女王は艦隊の戦棍すべてを自分の錫杖に合わせたスタイルにした。いや、錫杖を使わないが、気分の問題だ。幅狭の側面は空気を斬り、頭蓋骨もよく切り裂く。だから文句を言わないほうが身のためだ。

短剣

女王の艦隊の船乗りなら誰でも、いいナイフを懐に忍ばせておくものだ。我々はナイフをしっかり手入れして、カキを切り開けるくらいの鋭さを保っておく。返しの部分もだ。綱を一気に切れないほど切れ味が鈍っていたら、女王がお前の胃をそいつで切り裂く時に後悔するだろう。

艦隊の女王はこの岩場にいるリーフバイパーが気に入っている。とても気難しい蛇だが、女王にとってはそれが魅力なんだ。女王は俺たちの斧をすべて、あの蛇の牙に似せて作っている。本物と同じくらい簡単に、手足を切り落とせるようにしておくことを望んでいる。

揺るぎなき者の会 スタイル

クラフトモチーフ113
Steadfast Society Style

バカロ・ヴォロラス卿 著

揺るぎなき者の会スタイルで武器や防具を製作するための指南書

おめでとう、揺るぎなき者の会へようこそ。君は我らが時代の最も高貴な戦いに身を投じた。多くの戦士たちが偉大なる大義のために武器を取ってきた。それは時として栄光に満ち、時として残酷で利己的な大義だった。だが揺るぎなき者の会で、君は平和のため戦うのだ。タムリエルを騒がす戦争がついに終結した時、君以上に高貴な大義のために戦った者は誰もいないことを誇りに思うといい。

我々の戦いが剣を鞘に納めたまま勝利できるものであるよう、私は切実に願っている。残念ながら、常に可能ではない。我ら揺るぎなき者の会は戦争の犠牲者を援助するために、しばしば自らを危険にさらす。それゆえ、我々は望まぬ戦いのために備え、身を守る力を持たぬ人々のため武器を取らなければならない。だが、争いに備えるからといって、誤って敵とみなされないように注意しよう!

ブーツ

軽装か中装鎧のブーツは柔らかい革で、防御力を補助するためにボイルドレザーのすね当てが付いている。重装鎧のサバトンはボイルドレザーの代わりに鋼鉄のプレートを重ね、装着者のすねを保護する。

ベルト

揺るぎなき者のベルトの最も顕著な特性は、会のシンボルをあしらった大きな銀のバックルプレートである。ベルト自体は灰色がかった白に染めた革で、この色は装着者のタバードとフード、ブーツに合わせてある(軽装か中装鎧の場合)。

八大神の聖堂で仕える治癒師のように、揺るぎなき者の会は戦争に苦しむ人々の世話を求められる。この役目への意欲を示すため、揺るぎなき者の会は灰色がかった白とスレート色で染めた司祭職のフードを身に着ける。全身に武装を必要とする仕事につく者は、フードの下にバイザーが付いた鋼鉄兜を被る。

脚当て

会の色に染めてある、鋼鉄かボイルドレザーのタセットが、揺るぎなき者の兵士の腰を守る。軽装鎧で任務へ向かう者は、長いタバードに合わせた布のキルトやスカートを履く。

揺るぎなき者の弓は上質なハイ・アイル産のイチイで作り、先端に真鍮をはめた強力なリカーブボウであり、遠距離から重装のプレートアーマーを貫通できる矢を飛ばせるよう作られている。会はしばしば聖域を守ることを求められる。そのため、街の壁や胸壁を弓術で守らねばならない。

胸当て

灰色がかった白のタバードを、スレート色のチュニックの上に着るのが会の制服である。我々はどこにいっても素性を明らかにして、戦士たちが戦いの狂騒の中で揺るぎなき者を敵と間違えないようにしたい。軽装鎧は装着者の胴を丈夫なキルティングの綿や、柔らかい革ジャーキンで保護する。重装鎧の場合は、鎖帷子の上に鋼鉄製のブレストプレートを装備する。

剣は戦争のシンボルだ。ハンマーや斧とは違い、殺す以外の目的を持たない道具である。我ら揺るぎなき者の会が剣を抜くのは、平和のために役立つ手段が他に存在しない場合の、最後の手段としてのみである。揺るぎなき者の剣は長くバランスの取れた、上質な鋼鉄製の刃を持ち、真鍮の鍔と、円盤型の柄頭を備えている。

肩防具

揺るぎなき者の会は全員が、平和に仕える兵士である。魔術師のローブに身を包む者も、自らの献身を示すため色を染めたポールドロンを身に着ける。当然ながら、より重装備の揺るぎなき者は、染めた革の下に連結させた鋼鉄のプレートを加え、戦闘を余儀なくされた場合に攻撃へ耐えられるようにしている。

手袋

重い布地や柔らかい革の長手袋は、揺るぎなき者の戦士の腕と手を保護する。プレートアーマー装備の場合、すべて連結された鋼鉄製の籠手で手と指を完全に覆い、最高の防備を備えている。

盾以上に、揺るぎなき者の会の哲学を体現するものはない――攻撃を跳ね返し、無力化する装備なのだから。戦士が盾で自分の身を守るように、我々は助けを必要とする者の盾となる。揺るぎなき者の盾は昔の帝国軍の紋様に合わせて作られており、軽い鋼鉄製の大盾に、ヒーター型の真鍮装飾をあしらったものである。

揺るぎなき者の会の組織は他の騎士団とかなり類似しているが、我々の「騎士」の多くは剣よりも杖を好む。杖は魔術師や司祭が使えば強力な武器となるが、同時に杖は指導力と権威の象徴でもある。揺るぎなき者の杖は上質なシストレスの硬材から作られており、先端には真鍮で会のシンボルが象られている。

戦棍

揺るぎなき者の会の打撃武器は、丈夫な木の取っ手を真鍮で強化したハンマーが望ましい。より伝統的な戦棍は戦闘以外の目的を持たないが、ハンマーは武器であると同時に道具でもある。必要になった場合、武器の先端部の反対側に付いている重い突起は、最高の重装鎧にも対処できる。

短剣

揺るぎなき者の短剣は上質の鋼鉄で作られている。バランスの取れた刃に、真鍮の柄と重量のある円盤型の柄頭でできている。会のシンボルが鍔には堂々と飾られている。刺突にも斬撃にも有用なこの短剣は、危険な状況で自己を守るために有効な選択肢となる。

揺るぎなき者の斧は真鍮の土台に鋼鉄の刃を取りつけたもので、会のシンボルが飾られている。これは機能性に優れる武器であると同時に、見事な工芸品でもある。斧は武器だけでなく、道具でもあることを忘れてはならない。我々にとっては敵を叩き切るより、木を切り倒し材木を削ることのほうが好ましい。

ファーグレイブの守護者 スタイル

クラフトモチーフ108
Fargrave Guardian Style

すべての次元の中で最も独創的な街のために働く以上の名誉はない。以下の指示に注意深く従えば、自分より大きなものに人生を捧げる者の仲間になれるだろう。

まずは金、青、銀の素材を集めること。金はファーグレイブの富を表す。宝物庫のゴールドは街のものであり、これを守らねばならない。青はファーグレイブの永遠の空の美しい輝きを表す。守護者はこれを守ることに誇りを持っている。銀は守護者同士を結び付け、すべてのファーグレイブの守護者たちと長く続く絆を生み出している。

ブーツ

足装備はファーグレイブ中で行われる動きすべての堅固な基礎となる。足装備は快適さを保証するものではない。金属を加工し、ブーツを作る時にはこの規則を忘れないように。快適さよりも、歩行の安定を重視せよ。

ベルト

青い布地を切り取って腰に巻く。これはすべての守護者が守るべき義務を思い起こさせる役目を果たす。巻いた布は守護者を固定し、ファーグレイブを脅かす者へ立ち向かうために必要な固い信念をもたらす。ベルトに装飾を付けてもよい。

守護者たちは互いに区別されない。新しい守護者は必ず角を削り、個体をすべて除去しなければならない。それにより、すべての守護者が同じ鋭い角を持つ、画一化された集団として見えるようになる。

脚当て

グリーヴの尖った部分を外側へ向けることは、ファーグレイブの住民を遠ざけるだけのつまらぬ威嚇である。むしろ先端を上、すなわち膝へ向けるようにせよ。よそ者を攻撃するのは気高いことだが、攻撃の主な目的はファーグレイブの維持にある。

弓に青い布地を巻き付け、胸当てと似た配色にすること。矢筒も同じようにせよ。どちらの道具も狙いの正確さを表している。これらを用いる者は誰も、決してストリクチャーへの献身の道を外れることはないからだ。

胸当て

分厚い革で胸当てを作り、前面に青い布2本を交差させる。青い結び目は鎖として守護者の心臓に固定され、ファーグレイブがもたらすすべてのものを彼らに思い起こさせる。

剣は威圧的で素晴らしい武器であり、グラスプの迅速なる正義と、ストリクチャーの不動なる規則を宣言するものである。定命の商人は剣がもたらす運命を恐れるため、これでおとなしくさせられる。刃は黄金に保ち、磨いて光を放つようにせよ。そうすれば、見る者すべてに守護者の剣だと分かるだろう。

肩防具

肩当ての金属プレートを幅広にし、尖らせる。守護者はファーグレイブの重みをその肩に背負う。左右の肩プレートは腕から逸らすように湾曲させること。上向きの三日月は、街の暗がりでも見間違えようのないシルエットを生み出す。

手袋

小さな金属プレートを重ねて手の先端すべてを保護し、革の生地で手のひらを保護する。この神聖なる衣服の他の部分は快適さを犠牲にしているが、守護者の指は駆け回るバネキンの盗賊を捕まえられるほど器用でなければならない。

必要ではあるものの、ファーグレイブの敵に対して盾を装備するのは名誉なことではない。そのため、青い布地は盾を腕に縛り付けるための紐帯として以外に用いてはならない。むしろ誇り高く立ち、死者が増えたところでこの街の精鋭部隊は倒れないことを知るべきだ。

すべての武器の中でも、最も濃い青の素材をこの杖の製作に用いよ。この武器はファーグレイブの敵を寄せ付けず、街から離れた場所に留めるだろう。杖は華麗かつ鋭利で、様々な状況で使える。以前この杖は倒れたバザールの露店を支え、商人が品物を吊り下げるのを助け、ばらけた本を突き刺して形を元通りにしたことがある。名誉と優雅さをもってこの杖を持つこと。

戦棍

戦棍の先端はファーグレイブの細密な石細工を思わせる。壁自体の力と重みが、守護者の攻撃を受けるたびに感じられるのだ。そのため、戦棍の中に街の壁の一部分を埋め込むことを忘れぬように。これが攻撃にファーグレイブの力を加える。

短剣

この短剣は均整が取れているため、素早い一撃で鎧や鱗、皮や毛皮を貫通できる。ファーグレイブを訪れる者は様々な地域からやって来る。この短い刃は、この街を内部から滅ぼそうとする者に対する致命的な障害となる。

斧の先端は半円形で、の柄に向かってギザギザの金属製の棘が伸びている。この形状は黄金の嵐の雲に似ている。これを使えばファーグレイブを脅かす者に降りかかる破壊の力は、稲妻の一撃のように激しく危険なものとなるだろう。