掃滅王の精鋭 スタイル

クラフトモチーフ107
Annihilarch’s Chosen Style

戦闘の混沌にして切望の要塞の副官、キンマーチャー・コリサラ 著

日々、デイゴン卿のニルン征服計画は進んでいる。野望の神が自らに属する者をいつまでも寝かせておくことはない。彼が力を集めて次の襲撃の準備をしている間、我々も準備を整えなければならない。ヴァルキナズ・ノクブロズの賛同を得て、我々の精鋭のため新しい防具と武器を鍛造することをここに命じる。

デイゴンの掃滅王は、赤い血の暁の挑戦を受けて立つだろう!

ブーツ

膝の関節にある広がったスパイクは敵をためらわせる。慎重に配置すること。我らの戦士は戦いに踏み込み、図々しくも我らの邪魔をする哀れな者たちを撃滅する。何人たりとも、鎧で全身を固めた掃滅王の精鋭を目にしながら、その凄惨な目的を疑うことはない。デイゴンの名にかけて!

ベルト

何故ベルトの用途を書き記す必要があるのかよく分からない。ベルトとは、戦士の足を覆うものを体に固定させるために使うものだ。バックルが他の部位の防具スタイルと調和するよう、最大限の努力をするように。デイゴンの名にかけて!

掃滅王の兜にそびえる角の王冠は、デッドランドの尖塔から着想を得たものだ。額にバイザーをつけずに済むよう、それぞれに付呪すること。デイゴンの戦士は敵が見えなくてはならない。だが剣がグサリと突き刺さった時、成功に歪む暗黒の笑顔は、我らが混沌の王だけに捧げるものである!デイゴンの名にかけて!

脚当て

あまり動きにくくならないように、掃滅王の脚当てのプレートには注意を払わなくてはならない。同様に、寸法合わせの工程では各兵士が確実に適切な指示を受けられるようにすること。隆起した素材のせいで、戦闘中に命を落とす勇敢な戦士が多すぎる。デイゴンの名にかけて!

弓の外殻のスパイクで、遠距離型の戦士でさえ敵の一撃をかわせるようになる。しかし矢筒の周囲に板金を張り、鎧に対するさらなる努力も怠らないように。予備の矢に一撃をくらっても攻撃不能になるわけではないことを、我らの旗の下の兵士全てに知らせるのだ。デイゴンの名にかけて!

胸当て

全ての掃滅王の精鋭の胸の内で、デイゴン兵の暗黒の心臓が脈打っている。無謀にも我らの戦士と剣を交える者全てに、その誇り高き胸が発するデッドランドの力を見せてやる。混沌の王の深紅の力が損なわれることは決してない!デイゴンの名にかけて!

この命令が切望の要塞の鍛冶頭である鍛冶職人のシランドへ、確実に届くようにしてほしい。彼女は他の候補者を十数人の相手にした戦闘で掃滅王の刃をデザインする権利を勝ち取った。この武器にどれだけ残酷な返し棘や巧みなねじりが散りばめられていようと、混沌の王の意志を実行する彼女の技には全幅の信頼を置いている。デイゴンの名にかけて!

肩防具

上向きに広がる棘はデイドラの鎧の伝統であり、引き継ぐべき伝統だ。鍛冶頭の中には鎧の肩甲の大きさを勝手に変更する者がいるので注意しておく。掃滅王の鎧ではやらないように。大きすぎる肩防具は劣った戦士に与えておけ。デイゴンの精鋭には自由な動きが必要だ!デイゴンの名にかけて!

手袋

先端のとがった爪は篭手から伸びていなければならない。ただし、軽装備の呪文使いが使用するものは例外とする。「汎用型」などは無能なシヴキン用なら十分だが、私の指揮下ではありえない!デイゴンの名にかけて!

我らの闇の王の容貌はこの防具を板金で覆うことで暗示しなければならない。この盾の顔からデッドランドの力が睨みつけるのだ!掃滅王の守りを破れる者など1人もいない!デイゴンの名にかけて!

デイゴン信者の呪文使いは歩兵と同じように、接近戦に関する訓練も十分に積んでいる。彼らには長さが定命の者ほどもある、先端に棘がついた戦杖から呪文を放ってもらおう。誰もが掃滅王の魔法部隊の栄光を知るだろう!デイゴンの名にかけて!

戦棍

おお、我が選り抜きの武器よ!大槌と戦棍はそれぞれ完璧な重量を持たせなければならない。この武具は1回鍛造するごとに2回試験すること。苦しみを与えるスパイクを惜しんではならない。表面には何かを付け加えること。最近のデザインの中には、脇にスパイクをつけず素材を節約しているものがある。頼りない!掃滅王の武具ではありえないぞ、鍛冶頭よ!デイゴンの名にかけて!

短剣

自信に満ちた指導者として、私は最も崇められている掃滅王のアサシンたちにこの短剣の評価を依頼した。より詳細な技術的指定が組み込まれている。私からの高度な指示は鞘から抜かれた時、メエルーンズ・デイゴンの憎むべき敵を確実に震え上がらせろというだけだ。デイゴンの名にかけて!

斧使いにはデイゴンの軍における輝かしい戦績がある。腕の強さを広がった棘と先端のしっかりとした重量の抵抗によって見せつけてやるのだ。武器を敵の喉に振り下ろす時、私は腱がちぎれ、骨が断たれる感触を得たい!デイゴンの名にかけて!

太古ブレトン スタイル

クラフトモチーフ93
Ancestral Breton Style

ブレトンの歴史を称える本は作り話に満ちている。だが鋼鉄が情報源であれば、全ては明白だ。胴鎧が真実を腐らせるだろうか? ありえない! 我らが祖先たちの真実性を検証する唯一の方法は、現存する戦争の武器を研究することである。そして著名な軍事学者である私、サージ・サーリンは、この問題に関する知識を豊富に有している。

ブーツ

快適な布の生地を上下の留め金で固定したもので、慎重に歩くにも大股で機敏に歩くにも向いている。このブーツにはしばしば、三つの連なった三角形がエッチングか彫り模様として飾られている。もちろん、どちらの方式が用いられるかは素材による。

ベルト

革製の輪を、三角形の装飾品でつなぎあわせたもの。サイズは巨大なものから極小のものまでさまざまだが、見てすぐそれとわかる三角形の護符は常に用いられている。

ハイエルフは三という数を称え、神聖なものとみなしている。おそらく我らの祖先の兜に三つの縁が付いているのはそのためだろう。兜の先端には三つの紋章が配され、それが兜の全側面に向かって均一に湾曲している。これまでの私の研究では、三つ組への執着がエルフ的なものへの崇拝から来ているのか、我らブレトンの血に含まれるエルフの祖先から引き継がれたのか、結論が出ていない。

脚当て

尖ったプレートが脚当てに沿って縦に伸びており、それぞれの節に配された銀が足の下部を狙う攻撃を防ぐ。金属の層は音を増幅するために作られたらしく、足の着地音がより強烈で、うるさくなっている。

腕利きの弓使いであるエメロード・エンデルは、長い矢柄と短い矢筒で敵と戦った。彼女の歴史はこのスタイルについて記述しつつ、矢筒の短さにより矢の柄が露出し、乱戦の最中でも手でつかみやすくなっていたという事実に言及している。

胸当て

狩人は腹部に装着した革のベルトにフックをつける。フックは仕留めた獲物の死骸を運び、薬草や薬袋を吊り下げるために役立つ。はっきりと言えば、ポケットの前身である。

ブレトンの両手持ち大剣は見る者を圧倒する。裕福な君主の家から発掘されたこの剣は、人間の体のほぼ半分ほどの長さがある。熟練の剣士がこの武器を繰り出せばどれほどの威力があるか、想像することも困難だ。

肩防具

ストームヘヴンの父祖たちは、装着者の脆弱な喉元の左右を、丈夫な革の覆いで守ることを好んだ点が共通している。このスタイルは吸血鬼の襲撃が頻発した時期に主流となったもので、刃や爪に対する緩衝の役割を果たす。

手袋

ドルイドたちはブレトンの国境から追放させられる前に、薄い生地で指を覆う手袋を用いるスタイルを普及させた。自然を育てる人々にとっては、このスタイルのおかげで人差し指を土の中に突っ込んで植林を行うことが可能になった。

この古い銀の盾の中央にある勇敢そうな獅子の顔の紋章は、戦いの狂騒を見つめている。獅子は数えきれないほどの土地を制圧したので、同じことをした高慢な君主たちを表す印としては適切である。第一紀には、多くの軍隊が獅子の唸り声を前にして退却した。

書物では、初期のブレトン魔術師がウィルドの木を削って杖を作ったと主張されている。私は世界のあらゆる場所に根を張っている木などという物語を信じていない。しかしその熱意には何か根拠があるかもしれない。この杖はサピアルチの棒よりも容易にマナを操作できる。

戦棍

ある左利きの達人が自分の戦棍の中に空洞を作り、秘密の伝言をまとめて伝えたという伝説がある。私は手に入った全ての戦棍の中に、そのような隠された空洞がないかどうか調べた。私が調べた限りで鋼鉄が割れて開くようなことはなかったが、第一紀に作られたブレトンの全ての戦棍には、そのようなパネルが戦棍の先端に刻み込まれている。

短剣

古きブレトンは作られたばかりの短剣と共に死者を埋葬した。死と宝飾品や武器を組み合わせる民間の伝統は忘れ去られていないが、死者の刃はなまくらになっている。しかしこの短剣の両刃は鋭い。おそらく、彼らは死後の生のことを配慮し、新品のナイフで武装するほうがよいと判断したのだろう。

カラスの翼のように湾曲した我らが祖先の斧には、レバーのような長い取っ手がついている。比較的ハイロックの近くに住んでいたレッドガードと違い、ブレトンは木を切るための斧と、頭蓋骨を割るための斧を区別する手間を惜しまなかった。多くの戦士たちは、大いに戦果を上げられる武器を求めたのである。

銀の薔薇 スタイル

クラフトモチーフ106
Silver Rose Style

公文書保管人バーソロミュー 著

我々の名称が示すとおり、栄誉ある銀の薔薇の騎士の制服は、騎士団の知恵と導きによって世代を経るごとに力強く、美しくなっている。私はここに銀の薔薇騎士団長ティエリック・サラゼンが第二紀579年に定めた、武器と防具の形状と機能の主な要素を記録しておく。

ブーツ

銀の薔薇はウェイレストの服屋でよく見られる柔軟な革で作った、細長いブーツを好む。分厚い獣皮や強化革に比べると耐久性は落ちるが、素材の柔軟性でこれに勝るのはエルフの薄布くらいだ。このブーツはまた、プレートメイルを着て長い行軍をする際にも快適性を高めてくれる。

ベルト

制服の六点式ベルトは腰を魅惑的に包み込み、薔薇の紋章が付いたバックルで、上に伸びる薔薇を蔦が支えるようにしっかりと固定する。このデザインは激しい運動の最中にも、全ての長ダブレットやタバード、タセットを力強く支える。

歩兵と騎兵の大半はバイザー付きのサレットを好む。高い防御力と広い視界に、必要に応じた快適さを保証するためである。これと対照的なのが完全に頭を覆う重装兜で、似た多くの兜とは違い、重装兜には頭蓋に沿って3つの強化されたアーチが付いている。両手槌による一撃にも耐えられるだろう。

脚当て

ブーツと同様、銀の薔薇の脚当ては極めて柔軟な革で作られており、肌によく密着するため動きの自由度が高い。硬化させた革を側面に加えて強化することで、特に騎兵が最も頻繁に攻撃される角度に優れた防御力を発揮する。

我らの弓職人はほとんどロスガーのマホガニーだけを扱っている。硬いことで悪名高いこの木を加工する技術は極めて繊細で洗練されているため、素人の目にはまるで陶芸家が粘土をこねているように見えるだろう。自然の木目に沿って注意深く切り、磨くことで、通常は曲がることのない木に驚くほどの弾力を与えている。

胸当て

ハイロックの名高く栄誉ある騎士団として、我々は聖なる薔薇の紋章をダブレットやジャーキン、タバードのよく見える部分に飾っている。これは壮麗ながら危険な気高さの証である。制服や旗の赤、黒、銀色は権威の印であると同時に、戦場でまみえる敵に対する警告でもある。

銀の薔薇の剣は他の騎士団に見られるものよりもさらに頑丈な作りでなければならない。太い中子と細く削った刀身を重く補強した鍔に付け、オグリムやデイドロスのような怪物と衝突した際に刀身ごと弾き飛ばされることを防いでいる。折れた刀身でもないよりは良い。

肩防具

しっかりと固定された肩防具は、最も軽装の戦闘員にとっても、後方での小隊戦闘や駐屯地の防衛に重要な役目を果たす。我らの騎士は不必要に動きを鈍らせることなく、最も防御力の高い前面を敵に差し向けられる。防御力を犠牲にする代償は、側面攻撃に反応できる機動力で十分に補える。

手袋

手袋の構造は他の騎士団と大きく違わないが、銀の薔薇の篭手は八大神全ての聖堂で聖別されている。この祝福は我々の戦士が戦場でデイドラの遺物を奪取する際、デイドラの影響を防ぐための安全策だ。

我々の防具職人が作る盾はどれも芸術作品であり、ハイロックのどんな銀細工師も羨む精巧な彫刻細工が施されている。焼きつけた鋼鉄の外枠は装着者と装飾の両方を保護し、より柔らかい銀には一定の延性があるため、割れることがない。

銀で覆った鋼鉄の杖は魔闘士の基本的な道具であり、接近戦での攻撃を受け止め、定命の者とデイドラを問わず、相手に骨を砕く一撃を加えることができる。薔薇のつぼみのシルエットは、魔術師の手の中で咲くのを待っている魔術の潜在力を表している。

戦棍

銀で覆った鋼鉄を用いる剣や斧の先端とは違い、我らの戦槌は第一紀後期の騎士団にいた冶金学者ヴィッカロ・バウモントによって作られた、銀とプラチナの特殊合金を用いている。鋼鉄ほどの耐久性は持たず、とても高価だが、この合金はクランフィアの分厚い頭蓋骨さえも粉砕できる効果があると証明されている。

短剣

短剣は騎士の主要な道具ではないが、我々の大切な世界を歪めようと目論む邪悪なデイドラという癌を切除するためには欠かせない道具である。銀色に輝く鋼鉄製の刃は細く削られており、ごくわずかな鎧や皮の隙間も刺し通せると同時に、弱点をこじ開けられる程度の威力も確保されている。

刃に金箔と線細工を施してあるものの、この湾曲した斧は装飾品ではない。きらびやかな外見の下にはダガーフォール鋼の骨格が隠されており、表面の純銀がオブリビオンの怪物を切り裂くのと同様、定命の敵の鎧も軽々と叩き割れる。

深紅の誓い スタイル

クラフトモチーフ105
Crimson Oath Style

ディザストリクス・ズキズクズ 著

我々は赤い父の誓約者である。カミソリの王の真紅の略奪者である。火の血管の神の血文字である。我々は深紅の誓いである!デイゴン公の敵にも同胞にも、我々は終わりなき死と破壊をもたらす。戦場に臨む時、我らはただ一つ、血が流されることのみを誓う。誓いの服をまとい、敵の血で染め上げよ。それが我らの偉大なるデイドラ公に捧げうる、最大の供物である。

ブーツ

鉄製だ。それも棘つきで!石を割れるほど重く!誓いの行進を雷鳴のように轟かせ、奴らに聞かせてやれ!敵の腹に膝をたたき込み、内臓を踏み潰すのだ!倒した敵の首の上にかがみこみ、棘に絶望を味見させてやれ!

ベルト

内臓の負傷は最悪の敵である。それは長く居座る死をもたらし、栄光ある死も得られずに戦場を無意味にのたうち回るだけの結果を生む。そのため、我々は腹の周囲に硬いガードルを着ける。これを守るためなら腕や足、首さえも犠牲にしてよい。でなければ我らがデイドラ公の眼差しのもと、忌まわしき最期を迎えるだろう。

一つ秘密を教えよう。定命の者はよく見えない顔と、穴のパターンに動揺する。奴らの弱点なのか、度胸のない者たちは見るだけで震え上がる。顔をこうした光景に変えれば、奴らの恐怖という美酒を味わえるだろう。

脚当て

ガードルが我らの内臓を守るように、スカートとレギンスは足と鼠径部を無傷に保つための鍵だ。どちらを負傷しても死ぬことはまずないが、仲間たちが栄光へ向かって歩み、飛び跳ねる姿を尻目に、戦いを続けるのも苦労する羽目になるだろう。

矢の返しは敵の動きを阻むためのもので、殺すためではない。頭や心臓への素早い一撃は楽しむ暇を与えてくれない。敵に足を引きずらせておけば、棘だらけの弓でめった刺しにする喜びを味わえるだろう。これはゆっくりと楽しめる過程だ。

胸当て

胸はむき出しにして傷を見せるか、以前の戦いによる血塗れの包帯で覆え。お前たちが失敗と死を味わってからどれほど長い時が経つか、敵に見せてやれ。次にデッドランドがお前たちをきれいな裸の姿で生み出した時、傷の喪失を嘆くといい。

深紅の誓いに忌まわしい定命の者たちが「剣技」と呼ぶものは必要ない。この言葉を書き記すだけでも吐き気がする。剣は技じゃない。剣に技術など不要だ。よく切れさえすればいい。鍛冶場の汚れた鉄塊を磨き、全力を籠められる刃を作ればよい。必要なのはそれだけだ。

肩防具

必ず鋭い金属を肩に取りつけておくように。腕を切り落とされることを防げる。しかしそれ以上に重要なのは全体重をかけ、手にしか武器を持っていないと考える愚か者を惨殺してやれることだ。

手袋

内臓と同じほど手を大切に保護せよ。武器を持つことも敵の首を絞めることもできなければ、何の役に立てよう?重い革、鉄、上質の鋭い棘を用いることで、お前たちの拳は長く苦痛を与え続けられるだろう。

盾など無駄と思うかもしれないが、質が良いものをうまく使えば、この防御のための道具でさえ敵に苦痛と破壊をもたらす。最も丈夫なプレートを探し、鋲で打ち合わせ、好きなだけ棘を加えてから、敵に向かって突進せよ。その効果が分かるだろう。

炎や電撃を飛ばすのは破壊のデイドラ公の目にも適った行為であるが、限りある力を使い果たした後はどうなる?いや、杖は長い戦棍でなければ何だというのか?丈夫で尖った杖の先端を叩きつければ、結構な血しぶきが上がるだろう。

戦棍

戦槌以上に暴力的な武器があるだろうか?雪崩が形になったようなものだ!簡素な武器だが、拷問者の提案により一つだけ装飾が付いている。定命の者は食料にする肉を細かく砕く、肉叩きと呼ばれる小さな槌を有している。これは彼らの珍しく上等な発明である。

短剣

鋸状にし、鉤を付けろ!カミソリのように鋭く、歯を付けろ!これは苦痛の道具だ!切断し、引き裂き、切り刻むためのものだ!私には短剣が戦闘後の娯楽により適していると思えるが、お前たちの中にこれを使って、獲物を相手に愉快な光景を見せてくれる者もいることは認めよう。

斧の用途は切断することだけだ。破壊のためにのみ作られた道具にして、デイゴン公の祝福された武器である。深紅の誓いの斧は鋭く、鋸状でなければならない。刃がこぼれ落ちてなまくらになり、全体が血に染まるまで使い続けるのだから。

古代デイドラ スタイル

クラフトモチーフ104
Ancient Daedric Style

アルケイン鍛冶、ティルドス・レナム

お前はどうかしていると言われる!やかん程度のちっぽけな窯で、煙をくすぶらせてる間抜けな鍛冶屋どもにだ。ボエシアの挑戦を気にするなというのか?試練の神を前にすくんでいろというのか?あの未練がましい臆病者どもは釘やニックスの蹄鉄を打って満足してるんだろうが、私は違う。もっと大きな目標がある。遥かな領域!強力な道具!考えうるあらゆる尺度において、定命の者の技術の域を越えた設計!デイドラの品に比べれば、ニルンの最も鋭利な刃ですらバターナイフのようなものだ。最も頑丈なダンマーの盾の防御力は、デイドラの羊皮紙にも劣る。燃え盛る災厄の四柱神から、血と汗でその秘密を探り出して見せる。

この日記は破壊の神の領域をさまよった完全な記録だ。ここに書き残した工法により、私は平凡な鍛冶屋ではなく、デイドラ鍛冶の名匠としてモロウウィンドに凱旋する!

ブーツ

学者や密偵が履くものでさえ、ドレモラのブーツのつま先は重く鋭利で、鋸歯状のポリエンがついている。これによって、戦士は想定外の角度から攻撃できる。すなわち、敵の視界のずっと下から。この防具を身につけたキンリーヴと戦うなら、素早いキックや膝蹴りも致命的になりうる。

ベルト

デイドラのベルトを手に入れてから数週間が経過してなお、革の材質が特定できない。デッドランドには巨大な獣が数多くうろついている。そのうちのどれの皮であってもおかしくない。ニルンの何かと無理に比較するなら、年老いたアリットだろうか。それも何年も灰の中で叩かれ、痛めつけられてきたものだ。バックルには鋭いスパイクがついていて、ベルトを締めることを危険な作業にしている。だが一度締めれば、デイドロスに噛まれでもしない限り、このベルトの拘束を断つことができない。

あらゆるデイドラの兜とフードは装着者の顔を完全に覆う。これによって防御力と匿名性が与えられる。ドレモラの暗殺者には欠かせない機能だ。他のデイドラ装備全般と同様、兜にはしばしば角に似た紋章と装飾がつけられている。恐ろし気なシルエットを作り出しやすい。

脚当て

デイドラのグリーヴとパンツは頑丈で重い。我々の戦士たちが好む裸足とは大違いだ。軽装鎧は厚い革を重ねて防御力を高めようとするが、重装鎧は幅広い金属板で大腿部を守る。研いだ金属を重ねて、戦場で動きやすくしている。

デイドラの弓の特徴は、遠距離でも近距離でも威力を発揮しそうなところにある。弓のリムの双方には敵の矢を弾く装甲が施され、不用意に近づいた者へ深い傷を負わせられるようになっている。

胸当て

私がデッドランドで見てきた胸当てと鎧下全てに共通している重要な要素は一つ。鋭さだ。デイドラの鍛冶屋は猛々しいプレートの縁へ、派手に絡み合って重なり合う金属模様を施す。これによって防御力を犠牲にすることなく、驚くほど柔軟になる。正体不明の革がこの装備の基礎となっており、露出部を軽い攻撃から守ってくれる。

ドレモラはどんな武器よりも剣を好む。デイドラの斧と異なり、彼らの剣は叩き切るためというより、貫きえぐることを目的にしているようだ。この特徴が苛烈な刺突と容赦のない突進を重視するキンの戦闘を、より強力なものにしている。

肩防具

デイドラの鍛冶屋はポールドロンとアームカップがカミソリの刃のようになるまで研ぐ。この技法の主な目的はただの威嚇かもしれないが、突起は武器を砕き、掴みかかってくる愚か者を防ぐためにも有効だ。

手袋

ブーツ同様、ドレモラの手袋の先端には爪がついている。これによって武器が手元になくとも、痛烈な爪痕を残せる。薄い篭手も手首周りをしっかりと守る。スパイクがあって絡み合う腕当てが前腕部を守りつつ、攻撃に重みを与えている。

ドレモラは攻撃を重視しているようだが、より狡猾な戦士は盾を戦場に携行する。堂々としたヒーター・シールドの縁には刃のような装飾があり、研がれて絡み合う板金で補強されている。破壊者の領域では、防具さえ凶器となる。

驚くには当たらないが、デイドラの杖は金属で鍛造されていて、木製ではない。他の武器と同様、底部には敵をえぐるための爪がついている。だが真に驚くべきはその先端部だ。堂々たる先端部はデイドラの美のルーツと残酷な要素の結晶で、太く絡み合うスパイクが、広げた獣の爪のように展開されている。

戦棍

デイドラの戦士は残虐な大槌と戦鎚を組み合わせたような品を使う。重い先端部には幅広い突起があり、どんなに厚い胸当てをも貫く。この鈍器は軽く叩くだけで、頭蓋骨をクワマーの卵のようにやすやすと粉砕できる。

短剣

デイドラの短剣は様々な面で破壊者のカミソリに似ている。葉の形の刃と牙のような鍔が恐ろしそうなシルエットを生み出している。柄の下には爪のついた柄頭があり、この剣を執る者が予想もつかない角度から攻撃できるようになっている。静かな灰の狩人に最適な武器だ。

ドレモラは鋭利な三日月型の刃がついた、重い斧を好む。彼らが重い素材を好むことを考えれば驚くには当たるまい。両手斧の斧頭は幅広で諸刃になっており、岩を叩き切っても切れ味が鈍らない。手斧も劣らず危険で、第二の斧頭の代わりに短剣のような突起が二つついている。