太古ハイエルフ スタイル

クラフトモチーフ89
Ancestral High Elf Style

アレッシア帝国との戦いにおいて武装した戦闘員が必要となるため、諸君のような鎧や武器の職人たちはたゆまず生産を続けている。残念なことに、諸君が持つ様々な芸術的展望により、軍隊から統一性のある美が奪われてしまっている。エルフなら誰もが知るように、優雅ではない戦争は人間がやるものだ。私はそのような汚名を甘受できない。したがって全ての鍛冶屋はこれ以降、武器や防具を成型する際、明確に概説したスタイルを厳守しなければならない。

—レイヴン・ディレニ

ブーツ

古臭いと感じるかもしれないが、軍隊は胃袋のみで動くのではなく、足でも動く。それは真実だ。そのため兵士には、我々が生得の権利として持っている敏捷性を増幅させる、しっかりとした靴が必要だ。足首にぴったりと沿った、しなやかな革は不可欠である。

ベルト

もっとも優美な鳥が、威厳をもって空に飛び込む姿を想像して欲しい。我々のベルトは、そのイメージが金属と革に変換されたものでなくてはならない。ベルトの図案化された羽の細部には特に注意を払うこと。バックルは上品かつ控え目な大きさにすることを忘れないように。我々は過去の敵とは異なり「無駄に大きいバックルの奴ら」ではない。そうだな?

我々の部隊には多くの人数がおり、それぞれ特定の任務を行っている。軽装鎧で動く者はより繊細なやり方の破壊を好むと思われるため、簡素なフードで事足りるだろう。その他の部隊には、金属と革で高貴な鷲の様式的な顔を形作る。より重装の戦士のためには、嘴も付け加えるように。

脚当て

鎧の他の部位で指定されたスタイルは足防具にも適用される。防具に一貫性が生まれるかどうかはこの部位にかかっているが、同時に兵士の強さと敏捷性も足に依存する。保護は重要だが、戦場で我々の部隊が剣と魔法のどちらも回避できるように、膝の柔軟性は維持すること。

昨年の敗北を鑑み、弓と矢筒に関しては形状よりも機能を優先しなければならない。上下のリムにあるアーリエルの鷲の金属の保護部は、見た目こそ優雅だが、武器を引く時の妨げにはならないようにすること。また、保護部は射手にとって、接近戦を仕掛けてくる敵を片付ける手段にならなくてはならない。矢筒は適切な金属を用いて、鳥の翼の形状で作ること。

胸当て

胸当てには飛翔の栄光が満ちていなくてはならない。我々の兵士は戦場で泥と内臓をかき分けて進み、生命の危機に直面する。だが彼らがお互いを見た時、誰のため、何のために戦っているのかを思い出させなければならない。彼らの胸を高鳴らせるのだ!そして、この装備が本物の心臓を、人間の野蛮な怒りから守ることを願おう。

両手剣も片手剣も、我々の軍では主要な武器として役目を果たす。従って、柄頭は我々を象徴する鷲の頭を使用する新たな機会であり、鍔は上昇する鷲を思い起こさせるようなものであるべきだ。

肩防具

我々の兵士の腕は翼だ。肩防具を作る際はそれを忘れないこと。それぞれ羽と飛翔の観念を包含しながら、防御力も必要とする。

手袋

戦場で、兵士は多くの役割をこなさなくてはならない。防護性を犠牲にすることなく、手袋の内部に多くの関節部を付け加えること。擦り傷や殺害するための動きが十分に行えないなどという苦情が、一切出てはならない。

我々の金属で作られた盾は、羽と鷲の頭の型を一体化し、アーリエルに対する畏敬の念を示しながら、民が不屈で自由であることを表明する。この盾の一撃を食らう不幸な敵を倒せるほど重く、我々の部隊の移動力を損なわない軽さで作ること!

中ほどで枝分かれした杖の上部で、優雅に弧を描く2つの刃が先端に向けて細くなっていく。まるで杖そのものが空に飛び立つことを願っているかのようだ。あるいは、我々の魔術師と治癒師のためにそうあるよう努力しなければならない。杖の先端にある金属は、彼らが荒れた地形を移動する際にも役立つようにすること。

戦棍

確かに突縁は様々な形状にできる。繰り返し言うが、我々のものにはアーリエルのシンボルが使用されていなければならない。つまり、刃は羽に似せて作るように。突起の部分は刃と同じ金属で作り、他と同じように鷲に対する畏敬の念を示すこと。

短剣

我々の短剣を見た者に、我々の鋭い頭脳、破壊的な武力、気品を思い出させねばならない。だが、それはほんの一瞬の話だ。その後? その者たちは武器の使用者の希望によって、死人か負傷者のいずれかとなる。最も恐ろしい小さな戦道具を作る際には、舞い降りる鳥の羽を引き続き活用すること。また、必ず鳥の頭が塚頭を美しく飾るようにするべきだ。

我々の部隊で斧を振るう者には木こりの道具よりも美しい斧がふさわしいが、戦場における実用性を軽視したものであってはならない。全ての斧は飛翔している鷲の翼(両刃斧の場合は両翼)を模した様式で、弧を描いていなければならない。紙やすりで滑らかにしたサマーセットの木材で作られた柄は、織り上げられたしなやかな革で縛り付けておくこと。

太古オーク スタイル

クラフトモチーフ88
Ancestral Orc Style

グレナンブラの歴史家、アーメレ・メナント 著

オークは誇り高き民で、エルフの神々の中でも最強の者がデイドラ公ボエシアによって害された後、その神から生まれたとされている種族だ。その歴史の大半において恐れられ排斥されてきたオークと、タムリエル上にある彼らの痕跡を無視することは、我々を危険にさらすものだ!オルシニウムの発展段階を観察することなくして、彼らの歴史を語ることはできない。オルシニウムで繰り返された歴史の始まりは、第一紀にトラグ・グロ・イグロン首領の下でオルシニウムがオークの避難場所となった時だった。文明が花開き、この新たな国家の優れた鍛冶屋が、彼らの戦士をその強さにふさわしい鎧で武装させた。

ブーツ

太古のオークはブーツを重なり合う厚い金属の板で作っていた。オークの鍛冶屋はブーツの爪先で刃のように切らせ、命を奪えるほど鋭利にした。ブーツの内側に張られた厚い毛皮は、金属が肉体に食い込むのを防いだ。

ベルト

頑丈な革と強化した金属で作られたオークのベルトは、支えと腹部の保護の役目を共に果たした。腰帯はあばらの範囲まで広がり、固い素材で着用者を包み込んだ。巧みかつ激しく金属に彫り込まれた、怒りに満ちたオークの形相がバックルに彫られていた。

初期におけるオーク戦士の独特の美学は、この兜にもっともよく表されている。オークは細部にまで驚くべき注意を払った彫刻で、金属に無慈悲な顔を描いた。先端を尖らせた青銅の牙は、敵に自分が誰を相手にしているのか思い出させる以外に、実用的な機能はない。暗く、憤った顔の軍隊は確実に大きな恐怖を呼び起こした。

脚当て

初期のオークの戦士は、鍛冶屋と金属細工師としての技術を脚の防具にも使い続けた。精密に繋げられたチェインメイルは、最も鋭い刃からも肉体を守った。このような重さのグリーヴは、他の種族であれば馬鹿馬鹿しいほど動きを鈍らせてしまうだろう。だがオークの兵士に、命を奪うため迅速に動く必要はない。

初期のオークは矢筒さえも金属で包んでいた。持ち歩くには重かったが、その代わりにほぼ貫通されることはなかった。矢筒の底にある金属はトラグの顔で飾られ、その図案は弓のリムまで広がっていた。尖らせた金属の装飾が弓の端から突き出す様は、まるで牙のようだった。

胸当て

オークのブレストプレートには輝く青銅が多用されていた。着用者の胸の上には薄い金属のプレートがあり、体にしっかりと固定されて先細りの形になっていた。前面では恐ろしく描かれたトラグ・グロ・イグロンが睨みつけ、大胆にも着用者と争おうとする者の心に、恐怖を植え付けた。

太古のオークは、その時代の平均的な剣と比べてはるかに大きな剣を振るっていたと見られる。彼らがより長く、より厚みのある武器を振るう力があったためか、あるいは単純にその外観と感触を楽しんでいたためかは熱い論争を呼んでいる。しかし確実に分かっているのは、柄には同じようにトラグ・グロ・イグロンの顔が入っていたことだ。彼はあらゆる困難にもかかわらず、オークが力を手にした象徴だったのだ。

肩防具

オークが恐ろしい相手だということは、我々のほとんどが知っている。彼らはタムリエルのほぼ全ての種族よりも背が高く、体格も良い。例えそうだとしても、この戦士たちには不十分だった。オークの鍛冶屋は肩のポールドロンを輝く金属で念入りに仕上げ、実際よりも大きい印象を与えるため、上向きに角度をつけた。すでに並外れた種族であるが故に、この効果は敵を心底震え上がらせたに違いない。

手袋

古代ネードの芸術作品は、最も初期のオークが残虐な行為を楽しみ、野蛮な法の元に暮らしていたことを示唆している。完全な真実かどうかは定かでないが、メッキ金属の手袋を見れば、残虐行為の効率性に重点を置いていたことが分かる。このような手袋があれば、武器を持たないオークも恐ろしい敵となる。金属で覆われた拳から放たれる一撃は、人の顔を破壊し得るだろう。

もしかしたらオークの金属細工を最も見事に示すのは盾かもしれない。オークが残忍で野蛮だったと言う者は、明らかに彼らが作った素晴らしい彫刻を見ていない。人目を引く両角を備えた強靭なオークの兜は、盾の面の特色となっている。

オークの杖と戦棍がやけに似通っていることに気づくと、研究者は思わず笑ってしまう。破壊力が同様ではないが、最も一般的な杖にはやはり先端に重量のある金属の塊がついていた。多くのデザインがこの塊の底にあるオークの顔の彫刻につぎ込まれた。小さいものではあったが、高く掲げられた彫刻の銀色の凝視を受けるのは、極めて恐ろしいことだったと推測される。

戦棍

戦士の戦棍の幅広の頭部には、同様に無骨なトラグ・グロ・イグロンが刻まれたいた。この重さがオーク戦士の生まれながらの強さを証明している。破壊的な衝撃を与えるために作られた鋭い金属は、どんな相手の骨も確実に砕いた。

短剣

最も小さな短剣でさえ、柄にはオークの怒りに咆哮する顔がついていた。刃は脅かすような角度で曲線を描き、この短剣を突破のために効果的な武器としていた。この武器は目立たないように作られなかった。太古のオークはそんなものを必要としていなかったのだ。彼らは敵味方に対して区別なく挑む証として、鞘に収めた短剣を誇り高く腰に下げていた。

オークは採掘の機会に恵まれた土地にいたため、強固で実用に耐える金属を利用できた。彼らの鍛冶屋は曲線というより先端と言えるまでに削り込まれた刃を持つ重斧で、オークの鍛冶屋の残忍な意図を真に示す品を形作った。

太古ノルド スタイル

クラフトモチーフ87
Ancestral Nord Style

ビャルナス・ホワイトウィスカース 著

イスグラモルの家の十三代目にあたるハラルドが、その名高い家が生まれながらの権利と征服により保有した権利の主張を放棄し、タムリエルに彼自身の王国であるスカイリムを築くために上級王の外套を身に着けたのは、第一紀143年のことだった。エルフの討伐と彼の旗の下における人間の結集を祝して、ハラルドは新しい土地であらゆる職人に任務を命じた。戦士たちに武装させ、ノルドの最初の軍隊を築くために。

ブーツ

ハラルドの軍隊の装備製作においては、初期の段階で足に合わないブーツの過剰発注を防ぐための配慮がなされ、硬化された皮革や鋼鉄、真鍮など柔軟性のない装甲は、戦士の靴の上からすねや膝に紐で巻き付けられるように作られていた。爪先なきコルンは、装甲を素足に装着することで知られていた。

ベルト

ほとんどの者には丈夫な革の鞍帯で十分だったが、ハラルドの戦士は民衆との区別の証として、毛皮と飾り鋲がついた革の鞍帯を装備した。兵士はどのような記章をバックルに付けることも許可され、多くの者が自分の家の紋章のようなものを得意げに飾り付けた。

全てのノルドの兜が角兜ではなく、付けるように指示したのもハラルドが初めてではないが、伝統を取り入れ、漠然と共有されていたイメージを石のように強固にしたのは彼の軍の装備だった。とは言え、どのような大きさや形状が戦闘の妨げを最小化するかについては、まだ意見が分かれていた。

脚当て

装備に必須だとハラルドが布告するまで、初期のノルド戦士の間で足全体を覆うグリーヴは、一般的ではなかった。かさ張ることに対して兵士から不満が出たかもしれないが、厳しい冬の行軍の間には、厚みのある熊の毛皮に感謝しただろう。

スカイリムの国内が初めて一定期間平和になったことで、多くの柵や防御施設が取り壊され、再利用された。強度のあるこの地のアッシュ材の多くが、リカーブボウや矢となった。

胸当て

ハラルドによる統治の初期においては鋼鉄の供給が限られていたため、硬化皮鎧、チェインリンク、ブロンズプレートやスケイルメイルが軍の胸当ての大部分を占めていた。しかし、胸に飾られる王家の記章メダルは、常に鋼鉄で鋳造されたものだった。

ハラルドの軍隊の長い刃は、トロールの角の形をした柄からそびえたつオークの木のように伸び、倒された木の全ての力を込めて、敵の頭に襲い掛かることに備えていた。そして彼らの軍は、スカイリムの境界を拡張し続けながらそれを実行した。

肩防具

この毛皮の張られたプレートの大きさは胸当てを補う役目も果たしたが、その大部分は人目を引く体格をさらに誇示するため、強調することが主な役目だった。

手袋

素手で握ることにより、凍り付く汗が武器を手の中でしっかりと安定させるという主張もあったようだが、ハラルドの軍は中綿入り手袋と、それに併せて寒さ以上のものを回避するための強化革、もしくは金属の腕当てを戦士に支給した。

アトモーラのロングボートがロングハウスへ変化してから長い時間が経っていたが、その影響は溺死への不安から解放された、厚みのある装備を身に着けた戦士が持つ重い盾の上に生き続けていた。かつて頑丈な木材が帯状の鉄に固定されていた部分は、今となっては鋼鉄が張られている。

現在ほどは希少ではなかったが、賢者と賢女はスカイリムの軍隊でめったに見られない存在だった。魔闘士はハラルドが自らの印と主張する、ドラゴンを大きな鋼鉄の杖の先端にあしらっていた。

戦棍

これまでの軍隊の人数をはるかに超える軍を武装させる方法について、ハラルドは賢い回答を持っていた。備品を部隊の中で共有できるようにすれば良いのである。ノルドの戦鎚の広く角ばった先端部分は、斧の三日月の刃とは似ても似つかない。しかし、それ以外の作りは一致している。

短剣

ほとんどのノルドが実用的な目的で自前のナイフを携帯していたため、軍が供給した短剣は、短剣というより剣に似通ったものだった。幅広の刃にどっしりとした重さで、突き刺すより叩き切る方に適していた。

初期のノルドは自らと祖先を区別したがっていたが、アトモーラの遺産に対しては尋常ならぬ誇りを抱いたままだった。我々の語り継がれてきた歴史上、両手斧よりも敬意を示された武器は存在しない。武器を統一したことで全ての戦士がウースラドを振るえたわけではないが、ハラルドが基準を高く定めたため、戦争に赴く戦士は確実に頑丈な鋼の武器を受け取ることができた。

新たなる月の司祭 スタイル

クラフトモチーフ81
New Moon Priest Style

新たなる月の教団のアルケイン補給係、ファダイ 著

新たなる月の教団の成長は急すぎると考える者もいる。ドラゴンの怒りを目撃した際の恐怖と混乱は、多くの人々を我々の教団へと導いた。この者は新たな参入者を歓迎すべきだと考える!ラートヴロン様は服従を選ぶ知性を持つ全ての者に守りを与える。もちろん、神官風の衣装の生産は拡大する必要があるだろう。ファダイは服装の作成と、イオンストーンをどのようにデザインへ取り入れるべきかについて、喜んで手引きを提供する。

ブーツ

一般的な司祭は、足指を出したサンダルで神々の前に謙虚さを示す。我々のデザインも似てはいるが、ラートヴロン様のための仕事はより強力な防護を必要とする。多くの者は、重い鋼のプレートが不信心者を踏み潰すために有用だと考えている。

ベルト

我々の法衣は重装でもゆったりとしているため、この質素なベルトは重大な役割を果たす。ベルトがなければ服はすぐに引っかかって破れ、司祭を無防備にしてしまうだろう。銀のバックルは秘跡を称えながら、服を体にぴったり合わせる。

我らが司祭のフードの棘の付いたデザインを最初に見た時、この者は半信半疑だった。だがファダイは、棘が敵に恐怖を与えているところを目撃した。兜にイオンストーンをはめ込むことで、石の魔力を直接利用できるようになる。

脚当て

新たなる月の教団の司祭の仕事は、一般的な宗教の信者よりも頻繁に暴力を伴う。我々の脚当ては装着者の動きが鈍らない程度に柔軟でありながら、ラートヴロン様の使命を守るための堅実な防御力を発揮する。

ドラゴンは力強いが、その動きは優雅である。ゆっくり折りたたまれる翼、炎を吐きだす前に傾ける首などは美しい。我々の弓も、同様に優雅かつ危険である。イオンストーンの棘は、ラートヴロン様の鱗の模様に似せて作られている。

胸当て

宗教的教団の一員として、司祭は聖なる役目を果たす際にローブを身に着ける。その役目はしばしば激しい戦闘が伴うため、ローブは分厚い革と銀のプレートで強化され、足元のみがふわりと広がっている。献身と防御力が完璧に融合している。

ドラゴンを崇拝すると主張する者の一部は、自らの刀剣を爪のように湾曲させる。新たなる月の教団は、我々がより高く昇る定めにあることを理解している。我々の剣は真っすぐであり、ラートヴロン様の姿が鍔に配されている。高く掲げれば、剣は夜空に現れる新たなる月の場所をそのまま指す。

肩防具

我々のポールドロンは、幾層にも重ねた鋼のプレートを暗い革ひもで包んでいる。広がった層はラートヴロン様の鱗を思い起こさせ、縁は防御力を高めるため鋭く研がれている。頂点から突き出たイオンストーンの棘により、装着者は石の力を利用できる。

手袋

イオンストーンを扱うのは繊細な仕事である。そのため我々の手袋は指をむき出しにしながら、防護効果を持つようになっている。前腕に沿って付けられたイオンストーンの棘は、装着者が魔法を唱える際に、吸収する能力を制御できるようになっている。

我々の盾はイオンストーンと高密度の鋼をうまく使い、敵対する愚か者のために教団の使命を記している。予言された永遠の闇が翼を広げ、我らの新たなる月となるために夜空を上昇する姿である。

教団が至高と崇める存在を知らぬ者がいた場合に備えて、我々はドラゴンの恐るべき姿を杖の先端に配している。この杖はダークアイアンウッドで作られているため、ずっしりとした重みがある。イオンストーンが紋章の中に埋め込まれているので、術者は自らの呪文を増幅できる。

戦棍

我々の戦棍の先端には、ドラゴンの偉大な翼に似せた鋭い刃が環状に連なっている。この目的は啓蒙と装飾を兼ねている。この刃はラートヴロン様の顎のように噛んで引き裂く。それゆえ犠牲者は、戦棍を装備している者が代表している存在を、しっかりと思い知る。

短剣

我々はドラゴンの優越をこの簡素な短剣にあしらうことで称える。直線的で滑らかな刃は、鍔と柄頭に付いた鋭い棘との対比を生み出している。柄は鱗に似せて織られており、とても握りやすい。

斧の刃は、ラートヴロン様が昇天する際に広げる雄大な翼を模している。刃が儀式を邪魔する連中へ振り下ろされる時に投げられる影は、同じように恐怖を引き起こすだろう。その後は何も感じなくなるはずだ。

ペレタイン スタイル

クラフトモチーフ74
Pellitine Style

トルヴァル、たてがみの使者カシア・クラサート・プルーム 著

カジートを臆病で底が浅いと形容するのは無知な者による誇張だが、カジートの誰もがこの者のように弁論と執筆を厳密に行えるわけではないことも確かだ。それ以上に悪く、かつタムリエルの人間とエルフにあまりにも多く見られる誤りは、カジート文明を表面的で歴史の浅いものとみなすことである。これは長く深い歴史を持つ、ペレタイン連合国となった七王国については特に誤っている。このたてがみの従者は以下の文章において、我々南エルスウェアの軍事的伝統を伝えたいと願う。

ブーツ

カジートの優美な足は、つま先を覆うブーツなどという屈辱を味わうべきではない。曲げて収縮させる自由がなければ、我々の爪は鈍って使い物にならなくなる。爪の鈍ったカジートはもはやアルコシュの子と呼べない!残念なことに、ブーツの革パッドが均整の取れたふくらはぎと足首を覆ってしまっているが、複雑に結んだ紐は足を麗しく保っている。

ベルト

ペレタインでは、身体に合うことが何よりも優先される。金属のバックルは装着者の胴回りに近似的にしか合わせられないため、街の浮浪者やサトウキビ農民にしか適さないような、だらしなく見るに堪えない腰のラインを生む。我々の刺繍された革ベルトは、確実に身体へ完璧に合致する。

戦場で恐怖以上に強力な武器はない。敵が目を広げて顎を開いた場合、決着はすでについている。そのためペレタインの兜は全て、唸り声をあげる猫悪魔の恐るべき姿を模している。

脚当て

旋風のキバジはかつて、「全ての戦いは太腿から始まる」と言った。仕立てられた絹のズボンは膝を柔軟に動かしながら保護し、身体に合った革の脚当ては足の上部を保護する。ペレタイン装備の全てがそうであるように、この脚当ても三日月の装飾と渦巻く輪郭を備えており、装着者に元来備わる優美さを補完する。

記憶されていないほど昔から、人間、エルフ、獣は皆がペレタインの矢の先端によって死と敗北を味わってきた。ウッドエルフは自らをタムリエル最高の狙撃手と考えているが、彼らの貧相な木製の弓は、カジート弓の射程と精度に及ぶべくもない。柔軟な金属のフレームとセンチの肝を使った弦、そして比類なきスタイルは、ペレタインの弓をあらゆる弓使いの羨望の的としている。

胸当て

トルヴァルの湿気と動きを制限する服装への嫌悪感のため、金属製の鎧は南エルスウェアで人気がない。重い鉄の鎖帷子は白髪の生えたノルドと偏平足のブレトンにくれてやればいい。ペレタインの胴鎧は、丈夫な煮沸した革で作られる。形を整え踏み均し、型を取って、手袋のように装着者の胴体に合わせる。

ペレタインの短剣と同じように、南エルスウェアの剣はカジートの壮麗にして危険な本性を示している。大型の湾曲した刃には、鍔の丸い輪郭を補完する渦巻き状の装飾が付いていることが多い。熟練の者が使えば、この剣は愚かなゴブリンから恐るべきドロ・マスラまで、あらゆる敵を倒すことができる。

肩防具

頑丈なポールドロンほど、戦士の威圧的な姿を強く印象づけるものはない。この防御を高める肩の覆いには、繊細な曲線と鋭利な革の突起という、見逃しようのない特徴が配されている。

手袋

カジートの手袋には2つの条件が必要とされる。前腕を保護し、指をむき出しにしておくことだ。ペレタインの手袋はどちらも完璧である。スタイリッシュな革篭手は、よほど強力な一撃でなければ弾き返せる。しかしより大事なのは、この手袋が爪を一切制限しないことだ。装着者は望むまま、爪で切り裂き突き刺すことができる。

北の蛮族はしばしば、ペレタインの盾が自分たちの盾と比べてとても軽量なことに驚く。南エルスウェアのカジート戦士は重い鉄のヒーターシールドを持ち上げるよりも、丈夫な銅の枠にはめ込んだ強化革を用いる。これは扱いやすさと防御力を両立させている。

武術的な洗練という点に関して言えば、ペレタインの杖は比類なき武器である。柄はほぼ常に丈夫なテンマールオークから作られ、先端部分は銅職人が見事に仕上げる。繊細な蓮の花と大きなシャンデリアは、杖の先端へ王冠のように収まっている。どんな者でも、これを持てば王族に見えるほどだ。

戦棍

他の地域の戦棍は簡素で圧倒的な重量が特徴だ。そうなれば、ペレタインの戦棍が軽量で美しいのはとても自然なことである。漆塗りの木による構成と鉤状の形は俊敏で強力な打撃を可能にし、蛮族の戦棍の粗野で鈍重な攻撃を圧倒する。

短剣

湾曲はカジートを象徴する形状である。ジョーンとジョーデの三日月と、牙と爪の自然な屈曲が、どちらもペレタインの短剣に活かされている。渦巻きの鍔と吠える柄も同様に、カジート文化の恐るべき秘密を反映している!

北の蛮族の粗雑な斧とは異なり、ペレタインの斧はスタイルと武術的な効率を両立させており、武器のそれぞれは芸術品となっている。斧頭の壮麗な曲線には牙の形をした優美な突起が付いていて、使用者は一撃で切り払いと刺突を共に繰り出せる。
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